JP5657021B2 - 車両構造部材用のまたは航空機構造部材用の樹脂成形品 - Google Patents

車両構造部材用のまたは航空機構造部材用の樹脂成形品 Download PDF

Info

Publication number
JP5657021B2
JP5657021B2 JP2012542726A JP2012542726A JP5657021B2 JP 5657021 B2 JP5657021 B2 JP 5657021B2 JP 2012542726 A JP2012542726 A JP 2012542726A JP 2012542726 A JP2012542726 A JP 2012542726A JP 5657021 B2 JP5657021 B2 JP 5657021B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
molded product
thermoplastic resin
structural member
fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012542726A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2012063298A1 (ja
Inventor
苅谷 俊彦
俊彦 苅谷
戸田 直樹
直樹 戸田
宗宏 信田
宗宏 信田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
U MHI Platech Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Plastic Techonologies Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Plastic Techonologies Co Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Plastic Techonologies Co Ltd
Publication of JPWO2012063298A1 publication Critical patent/JPWO2012063298A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5657021B2 publication Critical patent/JP5657021B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L23/00Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L23/02Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/0005Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor using fibre reinforcements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/46Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
    • B29C45/58Details
    • B29C45/60Screws
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L77/00Compositions of polyamides obtained by reactions forming a carboxylic amide link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/46Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
    • B29C45/47Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using screws
    • B29C45/50Axially movable screw
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2105/00Condition, form or state of moulded material or of the material to be shaped
    • B29K2105/06Condition, form or state of moulded material or of the material to be shaped containing reinforcements, fillers or inserts
    • B29K2105/12Condition, form or state of moulded material or of the material to be shaped containing reinforcements, fillers or inserts of short lengths, e.g. chopped filaments, staple fibres or bristles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
    • B29L2031/30Vehicles, e.g. ships or aircraft, or body parts thereof
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
    • B29L2031/30Vehicles, e.g. ships or aircraft, or body parts thereof
    • B29L2031/3005Body finishings

Description

本発明は、強化繊維を含有する熱可塑性樹脂原料を射出成形した車両構造部材用のまたは航空機構造部材用の樹脂成形品に関する。
車両構造部材用または航空機構造部材用に用いられる樹脂成形品には、高い機械的強度が要求される。従って、樹脂成形品の機械特性を向上させるために、熱可塑性樹脂に強化繊維を含有させることが広く行われている。
そして、強化繊維を含有して高い機械的強度を持つ樹脂成形品としては、強化繊維の重量平均繊維長と数平均繊維長の比が1.1〜3.0の範囲であって、重量平均繊維長が2.0mm〜15mmの範囲である樹脂成形品が従来知られている(例えば、特許文献1を参照)。
また、強化繊維を含有して高い機械的強度を持つ他の樹脂成形品としては、強化繊維としてのガラス繊維を2〜20容積%含み、次の条件を満たす樹脂成形品も従来知られている(例えば、特許文献2を参照)。
(1)強化繊維の重量平均繊維長が0.8〜1.8mmの範囲である。
(2)長さ2mm以上のガラス繊維が、全ガラス繊維の20重量%以下である。
(3)長さ3mm以上のガラス繊維が、全ガラス繊維の5重量%以下である。
また、強化繊維を含有して高い機械的強度を持つ他の樹脂成形品としては、次の条件を満たす樹脂成形品も従来知られている(例えば、特許文献3を参照)。
(1)強化繊維の含有率が、30重量%〜90重量%の範囲である。
(2)強化繊維の重量平均繊維長が、1.5mm〜10mmの範囲である。
(3)樹脂成形品の最大投影面積が、20000mm以上である。
(4)肉厚2mm以上の樹脂成形品部分の最大線膨張係数が、5×10−5−1以下である。
(5)樹脂成形品の肉厚2mm以上の部分の最大線膨張係数/最小線膨張係数の比が、1.8以下である。
(6)射出成形時に使用する金型キャビティが、断面積が100mm以下であって流路長が150mm以下である狭い流路を有する。或いは、金型キャビティには狭い流路は設けられていない。
また、強化繊維を含有して高い機械的強度を持つ他の樹脂成形品としては、次の条件を満たし、自動車車体の前部構造体に用いられる、長繊維強化型のポリアミド樹脂も従来知られている(例えば、特許文献4を参照)。
(1)強化繊維の含有率が30重量%以上である。
(2)強化繊維の重量平均繊維長が1mm〜15mmである。
(3)肉厚2mm以上の構造体部分の曲げ弾性率が7GPa以上であり、曲げ強度が200MPa以上である。
(4)ノッチ付きシャルピー衝撃強度が20kJ/m以上である。
また、強化繊維を含有して高い機械的強度を持つ他の樹脂成形品としては、平行繊維によって強化された長さ10〜100mmの熱可塑性樹脂ペレットまたはそれを含む樹脂組成物を低剪断力で可塑化し、成形して得られる樹脂成形品であって、次の条件を満たす樹脂成形品も従来知られている(例えば、特許文献5を参照)。
(1)ガラス繊維、カーボン繊維、セラミック繊維、鉱物繊維又は金属繊維からなる長さ5〜100mmの強化繊維が絡み合った位置関係にある。
(2)成形品重量の10〜80%を占める全強化繊維のうち、50%以上が絡み合い骨格を形成している。
ところで、一般に熱可塑性樹脂を射出成形する際には、スクリュの有する分散不足の問題への対策として、先端部にミキシングと呼ばれる部材が設けられたスクリュが従来提唱されている。このミキシングは、径方向に突出する複数条のフィンが周方向に一定間隔で設けられたものである。このミキシングを備えたスクリュによれば、熱可塑性樹脂中に温度の低い溶融不足の樹脂の塊が存在する場合でも、ミキシングがこの塊を崩して撹拌するため、熱可塑性樹脂中における強化繊維の分散が促進される。
特開平7−80834号公報 特開2000−37723号公報 特許第4439361号公報 特開2005−324733号公報 特許第3638292号公報
しかし、強化繊維を含有して高い機械的強度を持つ従来の樹脂成形品では、強化繊維の重量平均繊維長が1mmを下回ると、車両構造部材用または航空機構造部材用として用いるには機械的強度が不足する問題が生じる。
一方、強化繊維の重量平均繊維長が3mmを上回ると、射出時に熱可塑性樹脂が流動性に欠けて成形条件幅が狭くなり、不安定な成形となりやすい。また、熱可塑性樹脂が金型内を流動する際に流路の屈曲部などで強化繊維が詰まり、いわゆる滞留や凝集が発生することによって熱可塑性樹脂中における強化繊維の分散性が悪くなる。
また、特許文献1から特許文献5では、樹脂成形品における強化繊維の分散度を評価するために一定の大きさの評価対象領域を樹脂成形品から採取するが、この評価対象領域の大きさに関しては何らの記載も示唆もない。
しかし、評価対象領域の寸法が小さいと(例えば10mm四方)、樹脂成形品中に含まれる本数が少ない繊維長の長い強化繊維(例えば3mm以上)は、当該評価対象領域中には含まれない場合が多い。その結果、評価結果として測定する強化繊維の重量平均繊維長が、実情を反映できていない短繊維長側に偏った値となるおそれがある。
また、評価対象領域の寸法が強化繊維の繊維長よりも小さい場合、熱可塑性樹脂原料に含有される強化繊維に近い長さの強化繊維が樹脂成形品中に残存していても、評価対象領域を採取する際に強化繊維が折損することにより、評価対象領域の寸法より長い強化繊維を確認及び測定することができない問題が生じる。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、強化繊維の重量平均繊維長が適切な範囲内であって、車両構造部材用または航空機構造部材用として用いるために十分な機械的強度を有する樹脂成形品を提供することにある。
本発明に係る車両構造部材用のまたは航空機構造部材用の樹脂成形品は、強化繊維を含有する熱可塑性樹脂原料を、可塑化して射出成形を行う射出成形機に装備される射出成形用可塑化スクリュであって、回転駆動されるシャフトと、前記シャフトの周面に螺旋状に設けられたフライトと、前記フライトより軸方向先端側に設けられ、前記シャフトの周面から径方向に突出するフィンを周方向に複数条有するミキシングと、を具備し、前記ミキシングは軸方向に複数段設けられ、各段の前記ミキシングが有する前記フィンの条数は、軸方向後端側から軸方向先端側に向かって増加するとともに、前記各フィンの前記シャフトの周面からの突出高さは、前記フライトの前記シャフトの周面からの突出高さより低く設定されたスクリュを用いて射出成形したものである。
樹脂成形品は、強化繊維の含有率が20重量%以上であり、且つ、長さが、2mm以上20mm以下の強化繊維を含んだ熱可塑性樹脂を原料とし、内部の強化繊維の重量平均繊維長が1mm以上3mm以下である車両構造部材用のまたは航空機構造部材用の樹脂成形品。
このような構成によれば、強化繊維の含有率が20重量%以上であり、且つ、前記重量平均繊維長を調べるためにサンプルとして切り出される評価対象領域における強化繊維の重量平均繊維長が1mm以上3mm以下であることにより、車両構造部材または航空機構造部材として金属製部材に代えて使用するのに必要十分な強度を持ち、且つ、薄肉軽量な樹脂成形品とすることができる。また、重量平均繊維長が1mm以上3mm以下であるため、成形条件幅を広くできると共に、強化繊維の凝集や分散不良を防止することができる。
また、本発明に係る車両構造部材用のまたは航空機構造部材用の樹脂成形品においては、前記強化繊維の長さが、2mm以上20mm以下であってもよい。
このような構成によれば、強化繊維を、紐状のロービングではなくペレット状のストランドとして供給することができる。これにより、強化繊維の搬送性が良くなるため、射出成形の作業性を良くすることができる。
また、本発明に係る車両構造部材用のまたは航空機構造部材用の樹脂成形品においては、前記評価対象領域が平面視で略正方形であって、その一辺の長さが20mm以上であってもよい。
このような構成によれば、樹脂成形品の全体に含有される本数が少ない繊維長の長い強化繊維であっても、評価対象領域中に十分に含まれ得る。従って、樹脂成形品の評価結果として、実情を反映した正確な重量平均繊維長を測定することができる。
また、本発明に係る車両構造部材用のまたは航空機構造部材用の樹脂成形品においては、前記スクリュから射出された熱可塑性樹脂を、前記熱可塑性樹脂の熱変形温度以下の温度に予め温度調整された金型に充填した後、冷却固化させてもよい。
このような構成によれば、長さが2mm以上20mm以下の強化繊維を含有した熱可塑性樹脂を、強化繊維の重量平均繊維長が1mm以上3mm以下となる程度まで可塑化混練することにより、繊維の分散が向上すると共に繊維束の開繊が促進される。従って、金型の温度が熱可塑性樹脂の熱変形温度より低くても、樹脂成形品の表面に強化繊維が露出するのを防止することができる。
また、本発明に係る車両構造部材用のまたは航空機構造部材用の樹脂成形品においては、金型を前記熱可塑性樹脂の熱変形温度以上の温度に予め加熱し、前記スクリュから射出された熱可塑性樹脂を前記金型に充填した後あるいは充填中に、前記金型の加熱を停止した後、前記金型の冷却を開始することにより、熱可塑性樹脂を冷却固化させてもよい。
このような構成によれば、射出された熱可塑性樹脂が金型の表面に接触した際に直ぐに固化が始まらないので、成形品の表面の強化繊維を溶融状態の熱可塑性樹脂が覆い、更に繰り返し精度良く強化繊維の露出を防止することができる。
また、本発明に係る車両構造部材用のまたは航空機構造部材用の樹脂成形品においては、前記熱可塑性樹脂のマトリックス樹脂が、ポリオレフィン系樹脂またはポリアミド系樹脂であってもよい。
このような構成によれば、低価格な比較的材料を用いても高強度を得ることが出来るので、材料費を低減することによってコストダウンを図ることができる。また、マトリックス樹脂として特にポリアミド系樹脂を採用すると、強化繊維を含有させることによって高温における機械的強度、及び耐熱強度を向上させることができる。
また、本発明に係る車両構造部材用のまたは航空機構造部材用の樹脂成形品においては、前記強化繊維が、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、天然繊維のうち少なくとも1種類を含むものであってもよい。
このような構成によれば、薄肉軽量性、高い機械的強度、及びリサイクル性が要求される車両構造部材用あるいは航空機構造部材用として適した樹脂成形品となる。特に強化繊維を炭素繊維または金属繊維とした場合は、軽量化を図ることができるとともに、ボディ部材などの外装部材や電装品を収納するためのカバー等に導電性を与えることができるので、落雷時の大電流から搭乗者や電装品を保護することができる。また、強化繊維として天然繊維を採用し、特にポリ乳酸などの生物由来系樹脂と組み合わせることにより、更に地球環境への負担の少ない成形品を提供することが出来る。
本発明によれば、強化繊維の重量平均繊維長が適切な範囲内であって、車両構造部材用または航空機構造部材用として用いるために十分な機械的強度及び耐熱強度を有する樹脂成形品が得られる。
本発明の実施の形態に係る樹脂成形品の外観を示す概略斜視図である。 本発明の実施形態に係る樹脂成形品を射出成形する際に使用する射出成形機の全体構成を示す模式図である。 本発明の実施形態に係るスクリュの外観を示す概略正面図である。 本発明の実施形態に係るシャフトの先端部を拡大した概略斜視図である。 本発明の実施形態に係るシャフトの先端部を拡大した概略正面図である。 図5の各部断面を示す図であって、図6(a)はA−A断面を、図6(b)はB−B断面を、図6(c)はC−C断面をそれぞれ示す図である。 本発明の実施例で使用するスクリュの外観を示す概略正面図であって、図7(a)はType2のスクリュを、図7(b)はType3のスクリュをそれぞれ示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について説明する。まず、本発明の実施形態に係る車両構造部材用のまたは航空機構造部材用の樹脂成形品(以下、単に「樹脂成形品」と略す)について説明する。図1は、実施形態に係る樹脂成形品100の外観を示す概略斜視図である。
樹脂成形品100は、強化繊維を含有する熱可塑性樹脂からなるものであって、一定の大きさの評価対象領域101における強化繊維の重量平均繊維長が、1mm以上3mm以下であることを特徴とするものである。
熱可塑性樹脂は、加熱することにより軟化し冷却することにより固化することを可逆的に繰り返すことが可能な樹脂であって、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ABS樹脂、塩化ビニル樹脂、メタクリル酸メチル樹脂、ナイロン、フッ素樹脂、ポリカーボネート、ポリエステル樹脂、ポリ乳酸などの生物由来系樹脂等を用いることができる。本実施形態では、この熱可塑性樹脂のマトリックス樹脂すなわち母材を、ポリオレフィン系樹脂またはポリアミド系樹脂としている。
強化繊維は、マトリックス樹脂を強化するために熱可塑性樹脂に混入される繊維である。この強化繊維は、車両構造部材または航空機構造部材として使用するのに十分な強度を確保できるよう、樹脂成形品100中における含有率を略20重量%としている。尚、樹脂成形品100中における強化繊維の含有率は、20重量%以上であれば任意に変更が可能である。
また、本実施形態では、強化繊維の長さを2mm以上20mm以下としている。従って、強化繊維を、紐状のロービングではなくペレット状のストランドとして供給することができる。これにより、強化繊維の搬送性が良好と良くなるため、射出成形の作業性を良くすることができる。
また、本実施形態では、強化繊維としてガラス繊維または炭素繊維を使用している。これにより、樹脂成形品100に対し、車両構造部材用あるいは航空機構造部材用として使用するために適した特性、すなわち薄肉軽量性、高い機械的強度、高い耐熱強度、及びリサイクル性を持たせることができる。
また、強化繊維としてガラス繊維や炭素繊維を用いれば、樹脂成形品100の軽量化を図ることができるとともに、車両や航空機のボディ部材や、電装品を収納するためのカバー等に導電性を与えることができる。これにより、車両や航空機への落雷時に、搭乗者や電装品を大電流から保護することができる。
尚、強化繊維としては、本実施形態のガラス繊維及び炭素繊維に代えて、硫酸マグネシウム繊維、チタン酸カリウム繊維、酸化チタン繊維、マグネシウムオキシサルフェート繊維、あるいは有機充填材、有機合成または天然繊維などを使用してもよい。
評価対象領域101は、強化繊維の重量平均繊維長を調べるためにサンプルとして切り出すものである。この評価対象領域101は、図1に示すように、平面視で略正方形に形成され、その一辺の長さLは略20mm以上であって、その厚みDhは樹脂成形品100の厚みDjと略等しくなっている。従って、樹脂成形品100中に繊維長の長い強化繊維が残存していても、これを十分に収容可能な大きさが評価対象領域101に確保されている。これにより、樹脂成形品100について、実情を反映した正確な重量平均繊維長を測定することができる。
そして、この評価対象領域101における強化繊維の重量平均繊維長は、1mm以上3mm以下となっている。これにより、前述のように強化繊維の含有率が20重量%以上であることと相俟って、樹脂成形品100が、車両構造部材または航空機構造部材として使用するのに必要十分な強度を有している。また、強化繊維の重量平均繊維長が1mm以上3m以下であるため、成形条件幅を広くできると共に、強化繊維の凝集や分散不良を防止することができる。
次に、本発明の実施形態に係る樹脂成形品100を射出成形する際に使用する射出成形機1の構成について説明する。図2は、射出成形機1の全体構成を示す模式図である。
射出成形機1は、図2に示すように、内部にキャビティ2が形成された金型ユニット3と、キャビティ2に対して熱可塑性樹脂を射出するための射出ユニット4と、を備える。
金型ユニット3は、図2に示すように、移動不能に設けられた固定金型31と、この固定金型31に対して移動可能に設けられた可動金型32と、可動金型32の温度を任意に調整するための温度制御装置(不図示)と、を具備している。そして、相対向するように設けられた固定金型31の凹部と可動金型32の凸部との間に、キャビティ2が形成されている。
射出ユニット4は、ユニット本体41と、射出シリンダー42と、スクリュ10と、ホッパー43と、連結軸44と、モータ45と、ピストン46と、油圧配管47と、を備える。ユニット本体41の内部には、作動油シリンダー411が形成されている。射出シリンダー42は、ユニット本体41から延出しており、射出シリンダー42の先端部は固定金型31に接続されている。スクリュ10は射出シリンダー42の内部に収容されており、ホッパー43は射出シリンダー42の上部に設けられている。連結軸44は、スクリュ10の後端部に接続されており、モータ45によって回転駆動される。ピストン46は、作動油シリンダー411の内部に収容され、連結軸44に固定されている。油圧配管47は、作動油シリンダー411に接続されている。
ここで、図3は、スクリュ10の外観を示す概略正面図である。スクリュ10は、シャフト11と、フライト12と、ミキシング13と、小径軸14と、スクリュチップ15と、チェックリング16と、を備えている。
シャフト11は、図3に示すように、長尺な円筒形状を有し、その先端部からシャフト11より小径の小径軸14が軸方向に延びている。そして、この小径軸14の先端には、略円錐形状のスクリュチップ15が設けられている。また、チェックリング16は、リング形状を有し、その内径は小径軸14より若干大径に形成されている。このチェックリング16に小径軸14が挿通されることにより、チェックリング16は小径軸14に沿って移動可能となっている。また、フライト12は、図3に示すように、シャフト11から径方向に突出し、その周面を螺旋状に巻回するように設けられている。
また、図4及び図5は、シャフト11の先端部を拡大した図であって、図4は概略斜視図、図5は概略正面図である。尚、図5では説明の便宜上、スクリュチップ15の図示を省略している。
ミキシング13は、フライト12を通過した熱可塑性樹脂中に存在する溶融不足の樹脂の塊を崩して撹拌するためのものである。このミキシング13は、図3に示すように、シャフト11の周面におけるフライト12より軸方向先端側の領域に設けられている。このミキシング13は、軸方向に沿って3段に設けられ、より詳細には最も先端側に設けられた第1ミキシング131、その次に先端側に設けられた第2ミキシング132、及び最も後端側に設けられた第3ミキシング133、を具備している。
ここで、図6は図5の各部断面を示す図であって、図6(a)はA−A断面を、図6(b)はB−B断面を、図6(c)はC−C断面をそれぞれ示している。第1ミキシング131は、図6(a)に示すように、シャフト11の周面から径方向に突出し、周方向に一定間隔で設けられた16条の第1フィン131aを有している。この第1フィン131aは、図4に示すように略直方体形状を有し、その長手方向をシャフト11の軸方向に向けるようにしてシャフト11の周面にそれぞれ固定されている。そして、16条の第1フィン131aは、図6(a)に示すようにシャフト11の周面からの突出高さH1が全て等しく形成され、且つ、図5に示すようにその突出高さH1はフライト12の突出高さHfより低く設定されている。
第2ミキシング132は、図6(b)に示すように、シャフト11の周面から径方向に突出して設けられ、周方向に一定間隔で設けられた10条の第2フィン132aを有している。この第2フィン132aも、図4に示すように略直方体形状を有し、その長手方向をシャフト11の軸方向に向けるようにしてシャフト11の周面にそれぞれ固定されている。また、10条の第2フィン132aは、図6(b)に示すように、シャフト11の周面からの突出高さH2が全て等しく形成されている。そして、この第2フィン132aの突出高さH2は、図5に示すように、第1フィン131aの突出高さH1に略等しく、且つ、フライト12の突出高さHfより低く設定されている。
第3ミキシング133は、図6(c)に示すように、シャフト11の周面から径方向に突出して設けられ、周方向に一定間隔で設けられた5条の第3フィン133aを有している。この第3フィン133aも、図4に示すように略直方体形状を有し、その長手方向をシャフト11の軸方向に向けるようにしてシャフト11の周面にそれぞれ固定されている。また、5条の第3フィン133aも、図6(c)に示すように、シャフト11の周面からの突出高さH3が全て等しく形成されている。そして、この第3フィン133aの突出高さH3は、図5に示すように、第1フィン131aの突出高さH1及び第2フィン132aの突出高さH2に略等しく、且つ、フライト12の突出高さHfより低く設定されている。
このように、第1ミキシング131〜第3ミキシング133がそれぞれ有する第1フィン131a〜第3フィン133aの条数を、軸方向後端側の第3ミキシング133から軸方向先端側の第1ミキシング131に向かって増加するように設定している。より詳細には、最も軸方向後端側に位置する第3ミキシング133が有する第3フィン133aの条数をNとした時、次に軸方向後端側に位置する第2ミキシング132が有する第2フィン132aの条数を、1.5Nより多く且つ2.5Nより少ない範囲に設定する。本実施形態では、第3フィン133aを5条(N=5)に設定したことにより、第2フィン132aを7.5条(=1.5N)より多く且つ12.5条(=2.5N)より少ない範囲である、10条に設定している。
また、第2ミキシング132より更に軸方向先端側に位置する第1ミキシング131が有する第1フィン131aの条数を、3Nより多く設定する。本実施形態では、第3フィン133aを5条(N=5)に設定したことにより、第1フィン131aを15条(=3N)より多い16条に設定している。
また、図4に示すように、第1フィン131aの谷部からフライト12の径方向先端部までの径方向距離、すなわち本実施形態におけるフライト12の突出高さHfは、後述する熱可塑性樹脂原料の外径の2倍以上の大きさとなっている。同様に、第2フィン132aの谷部からフライト12の径方向先端部までの径方向距離、及び第3フィン133aの谷部からフライト12の径方向先端部までの径方向距離も、本実施形態ではフライト12の突出高さHfと略等しく、後述する熱可塑性樹脂原料の外径の2倍以上の大きさとなっている。
次に、本発明の実施形態に係る射出成形機1を用いて樹脂成形品100を射出成形する手順、及びその作用効果について説明する。まず、図2に示す射出ユニット4を構成するホッパー43に対し、前述のような強化繊維を20重量%だけ含有する固体状の熱可塑性樹脂原料(不図示)が充填される。この状態で、モータ45が連結軸44の駆動を開始すると、これに接続されたスクリュ10が回転を開始する。そして、ホッパー43から射出シリンダー42に対して熱可塑性樹脂原料が供給されると、この熱可塑性樹脂原料がフライト12によって溶融及び可塑化されながら軸方向先端側へ搬送される。
そして、フライト12を通過して溶融状態となった熱可塑性樹脂は、更に軸方向先端側へ搬送されて第3ミキシング133に到達する。ここで、前述のように第3ミキシング133が有する第3フィン133aはその条数が5条と少なく、第3フィン133a同士の間に広い隙間が確保されている。従って、フライト12を通過した熱可塑性樹脂中に溶融不足の樹脂の塊が存在する場合でも、この塊は第3フィン133a同士の間の隙間に詰まることなく、この隙間を通過することによって変形され或いは崩される。
その後、溶融不足の樹脂の塊は、第3ミキシング133の軸方向下流側に設けられた第2ミキシング132に到達する。ここで、第2ミキシング132が有する第2フィン132aはその条数が10条と第3ミキシング133より多く、第2フィン132a同士の間の隙間は第3フィン133aより狭くなっている。従って、溶融不足の樹脂の塊は、この第2フィン132a同士の間の隙間を通過することによって更に変形され或いは細かく崩される。
更に、溶融不足の樹脂の塊は、第2ミキシング132の軸方向下流側に設けられた第1ミキシング131に到達する。ここで、第1ミキシング131が有する第1フィン131aはその条数が16条と第2ミキシング132より更に多く、第1フィン131a同士の間の隙間は第2フィン132aより更に狭くなっている。従って、溶融不足の樹脂の塊は、この第1フィン131a同士の間の隙間を通過することによって更に変形され或いは細かく崩される。このように、第3ミキシング133から第2ミキシング132を経て第1ミキシング131を通過する間に、溶融不足の樹脂の塊が細かく崩されることによって、熱可塑性樹脂中における強化繊維の分散が促進される。
また、前述のように第1ミキシング131〜第3ミキシング133がそれぞれ有する第1フィン131a〜第3フィン133aは、全てその突出高さH1〜H3がフライト12の突出高さHfより低く設定されている。従って、フライト12の径方向先端部が射出シリンダー42の内壁面421と接触する程度に近接しても、第1フィン131a〜第3フィン133aの径方向先端部と射出シリンダー42の内壁面421との間には広い隙間が確保される。これにより、第1フィン131a〜第3フィン133aと射出シリンダー42の内壁面421との間に熱可塑性樹脂が入り込んでも、強化繊維が大きなせん断力を受けて過大に折損することを防止することができる。
その後、ミキシング13を通過した溶融状態の熱可塑性樹脂は、図3に示すチェックリング16に到達する。この時チェックリング16は、溶融状態の熱可塑性樹脂によってスクリュチップ15に押し付けられる。これにより、シャフト11とチェックリング16との間に隙間が生じる。溶融状態の熱可塑性樹脂は、このシャフト11とチェックリング16との間の隙間と、図4に示すチェックリング16と小径軸14との間の隙間(不図示)、及び図1に示すチェックリング16と射出シリンダー42との間の隙間を通過し、射出シリンダー42の先端部に貯留される。
一方、このような射出ユニット4の動作に合わせて、金型ユニット3を構成する可動金型32は、温度制御装置の制御の下、熱可塑性樹脂の熱変形温度以下の温度に予め温度調整されている。
そして、油圧配管47から作動油シリンダー411に対して作動油(不図示)が供給されると、ピストン46が作動油シリンダー411の内部で金型ユニット3の側へ移動し、これに伴ってスクリュ10が射出シリンダー42の内部で軸方向に前進する。この時、スクリュチップ15に押し付けられていたチェックリング16が軸方向につまりシャフト11側に移動し、シャフト11と当接することによってシャフト11とチェックリング16との間の隙間を閉鎖し、溶融状態の熱可塑性樹脂がこの隙間を通ってシャフト11側に逆流するのを防止する。
これにより、射出シリンダー42の先端部に貯留された溶融状態の熱可塑性樹脂がスクリュ10に押圧されて射出され、金型ユニット3のキャビティ2に充填される。このチェックリング16の軸方向の移動ストロークを強化繊維の所望の重量平均繊維長以上とすることにより、成形品中の残存繊維の重量平均繊維長を所望の長さ以上とすることができる。
その後、この熱可塑性樹脂が冷却固化した後、可動金型32を固定金型31から離間させることにより、成形品が取り出される。この時、射出動作は油圧による駆動ではなく、電動モータとボールねじの組み合わせ等による電動駆動であっても支障ない。
尚、熱可塑性樹脂を冷却固化させる際には、前述のように予め熱可塑性樹脂の熱変形温度以上に加熱した金型に対し、熱可塑性樹脂を充填した後に或いは充填中に、金型の加熱を停止した後、金型の冷却を開始するのが好適である。このような手順によれば、射出された熱可塑性樹脂が金型の表面に接触した際に直ぐに固化が始まらないので、成形品の表面の強化繊維を溶融状態の熱可塑性樹脂が覆い、更に繰り返し精度良く強化繊維の露出を防止することができる。
ここで、本発明では、長さが2mm以上20mm以下の強化繊維を含有した熱可塑性樹脂を、重量平均繊維長が1mm以上3mm以下となる程度まで可塑化混練するため、強化繊維の分散が向上すると共に繊維束の開繊が促進される。従って、可動金型32の温度が熱可塑性樹脂の熱変形温度より低くても、熱可塑性樹脂の温度は十分に上昇し、樹脂成形品100の表面に強化繊維が露出するのを防止することができる。
尚、第1ミキシング131〜第3ミキシング133がそれぞれ有する第1フィン131a〜第3フィン133aの形状や大きさは、本実施形態に限定されず適宜設計変更が可能である。例えば、本実施形態に示した第1フィン131a〜第3フィン133aは、ミキシング13の中心軸と平行な方向に設けてあるが、中心軸に対しフライト12と同方向に傾けて設けても良い。つまり、第1フィン131a〜第3フィン133aをフライト12と同方向に傾けることにより、第1フィン131a〜第3フィン133aにおいてもフライト12と同様に樹脂搬送力を備えることができるので、スクリュ10から吐出される熱可塑性樹脂の流動抵抗(背圧相当)を低減できる。これにより、スクリュ10全体としての樹脂吐出能力(可塑化能力)を向上させて、強化繊維がスクリュ10内で混練および撹拌される時間(可塑化時間)を短縮できるので、強化繊維の折損を抑制することに有効である。また、第1フィン131a〜第3フィン133aの条数は、軸方向後端側から軸方向先端側に向かって増加し、且つ、前述の関係を満たす範囲内において、任意に変更が可能である。
(実施例)
次に、本発明の実施例について説明する。本出願人は、下記に示す条件を適宜変化させた複数の実施例について、強化繊維を含有する熱可塑性樹脂を使用して射出成形を行い、実施例毎に成形品の品質を確認した。
(1)使用した射出成形機:三菱重工プラスチックテクノロジー株式会社製1050em−100,スクリュ直径90mm
(2)スクリュのタイプ
(a)Type1:先端部ミキシング付きシングルフライトスクリュ[図3から図6を参照]
(b)Type2:単純シングルフライトスクリュ[図7(a)を参照](Type3と比較して、軸方向に沿って外径が急激に増加する)
(c)Type3:長繊維含有樹脂成形用緩圧縮型スクリュ[図7(b)を参照](Type2と比較して、軸方向に沿って外径が緩やかに増加する)
(3)使用した熱可塑性樹脂原料:ポリプロピレン(PP)
(4)強化繊維:ガラス繊維または炭素繊維
(5)強化繊維の含有率:20重量%または30重量%
(6)熱可塑性樹脂原料に含有される強化繊維の繊維長:10mm,20mm,または25mm
(7)成形品の形状:外形1000mm×300mm×15mm
(8)成形温度:230℃
(9)熱可塑性樹脂原料の予熱温度:80℃
(10)可塑化時背圧:0.5MPa,5MPa,20MPa
(11)強化繊維の重量平均繊維長:成形品の任意の場所から80mm四方の正方形状の評価対象領域を切り出す。そして、この評価対象領域を熱可塑性樹脂の分解温度以上の温度で所定時間加熱し、樹脂分を灰化除去することによって強化繊維のみとする。その後、強化繊維のみとした評価対象領域を適当な液媒中で分散させ、700〜1000本の強化繊維の長さを画像処理などを用いて計測する。そして、計測した個々の強化繊維の長さから、次式を用いることによって重量平均繊維長を算出する。但し、式中のLiは計測した強化繊維の繊維長を意味し、Qiは繊維長Liである強化繊維の本数を意味している。
[重量平均繊維長]=(ΣQi×Li)/(ΣQi×Li)
(12)強化繊維の分散度:繊維の分散度が悪いと、成形品表面に繊維の束が露出することから、繊維の分散度評価は成形品の外観状態によってA,B,Cで評価した。
A:成形品表面に繊維の束の露出が無く、成形品表面の光沢度が高いもの。
B:成形品表面に繊維の束の露出が無いが、成形品表面の光沢度が低いもの。
C:成形品表面の少なくとも一部に、繊維の束が露出しているもの。
ここで、以下の表1及び表2は、各実施例及び比較例についての試験結果を示したものである。
Figure 0005657021
Figure 0005657021
実施例1〜実施例6では、本発明を実施することによって、強化繊維の重量平均繊維長が2.0〜2.8mmであって、本発明に係る重量平均繊維長の範囲である1mm以上3mm以下を満たしており、樹脂成形品は十分な強度を得られた。また、この場合、いずれの実施例についても、強化繊維の分散度は良好であり、樹脂成形品の表面における強化繊維の露出も無く、塗装不良も発生しなかった。
比較例1は、スクリュのタイプを変更してミキシングの無い単純シングルフライトスクリュにするとともに、可塑化時の背圧を低くして混練度合いを抑えたものである。この場合、強化繊維の重量平均繊維長は3.8mmであって、本発明に係る重量平均繊維長の範囲である1mm以上3mm以下を上回っている。従って、樹脂成形品は、強化繊維の分散度が低く、表面には強化繊維が露出し、塗装不良も発生した。
比較例2は、スクリュのタイプを変更してミキシングの無い単純シングルフライトスクリュにするとともに、スクリュの回転数を低くして可塑化時の混練度合いを抑えたものである。この場合も、強化繊維の重量平均繊維長は3.3mmであって、本発明に係る重量平均繊維長の範囲である1mm以上3mm以下を上回っている。従ってこの場合、樹脂成形品は、強化繊維の分散度が低く、表面には強化繊維が露出し、塗装不良も発生した。
比較例3は、スクリュのタイプを変更してミキシングの無い単純シングルフライトスクリュにするとともに、熱可塑性樹脂原料の予熱を行って軟化を促進させることで可塑化時の混練度合いを抑えたものである。この場合、強化繊維の重量平均繊維長は3.4mmであって、本発明に係る重量平均繊維長の範囲である1mm以上3mm以下を上回っている。しかしこの場合、樹脂成形品は、強化繊維の分散度が低いものの、表面に強化繊維は露出せず、塗装不良も発生しなかった。
比較例4は、スクリュのタイプを変更して長繊維含有樹脂成形用緩圧縮型スクリュにするとともに、熱可塑性樹脂原料の予熱を行って軟化を促進させることで可塑化時の混練度合いを抑えたものである。この場合、強化繊維の重量平均繊維長は4.5mmであって、本発明に係る重量平均繊維長の範囲である1mm以上3mm以下を上回り、比較例中で最も長くなった。従ってこの場合、樹脂成形品は、強化繊維の分散度が低く、表面には強化繊維が露出し、塗装不良も発生した。
ここで、比較例1〜比較例4の結果を比較すれば、強化繊維の重量平均繊維長が長くなると、樹脂成形品の表面における強化繊維の露出の有無にはバラツキが生じ、美観に優れた樹脂成形品を安定して得るのが難しくなることが分かる。
比較例5は、スクリュのタイプは変更することなく、可塑化時の背圧を高くして可塑化時の混練度合いを増大させたものである。この場合、樹脂成形品は、強化繊維の分散度が高く、表面に強化繊維は露出せず、塗装不良も発生しなかった。しかしこの場合、強化繊維の重量平均繊維長は0.5mmであって、機械的強度を向上させるという長繊維特有の効果が得られる1.0mmを下回ったため、樹脂成形品は十分な強度を得られなかった。
本発明に係る車両構造部材用のまたは航空機構造部材用の樹脂成形品は、強化繊維を含有する熱可塑性樹脂原料を、径方向に突出するミキシングが先端部に設けられたスクリュを用いて射出成形したものである。
そして、樹脂成形品は、強化繊維の含有率が20重量%以上であり、且つ、一定の大きさの評価対象領域における強化繊維の重量平均繊維長が1mm以上3mm以下である。
このような構成によれば、車両構造部材または航空機構造部材として金属製部材に代えて使用するのに必要十分な強度を持ち、且つ、薄肉軽量な樹脂成形品とすることができる。また、重量平均繊維長が1mm以上3mm以下であるため、成形条件幅を広くできると共に、強化繊維の凝集や分散不良を防止することができる。
1 射出成形機
2 キャビティ
3 金型ユニット
4 射出ユニット
10 射出成形用可塑化スクリュ
11 シャフト
12 フライト
13 ミキシング
14 小径軸
15 スクリュチップ
16 チェックリング
31 固定金型
32 可動金型
41 ユニット本体
42 射出シリンダー
43 ホッパー
44 連結軸
45 モータ
46 ピストン
47 油圧配管
100 樹脂成形品
101 評価対象領域
131 第1ミキシング
132 第2ミキシング
133 第3ミキシング
411 作動油シリンダー
131a 第1フィン
132a 第2フィン
133a 第3フィン
Dh 厚み
Dj 厚み
H1 突出高さ(第1フィン)
H2 突出高さ(第2フィン)
H3 突出高さ(第3フィン)
Hf 突出高さ(フライト)
L 一辺の長さ

Claims (6)

  1. 強化繊維を含有する熱可塑性樹脂原料を、可塑化して射出成形を行う射出成形機に装備される射出成形用可塑化スクリュであって、
    回転駆動されるシャフトと、
    前記シャフトの周面に螺旋状に設けられたフライトと、
    前記フライトより軸方向先端側に設けられ、前記シャフトの周面から径方向に突出するフィンを周方向に複数条有するミキシングと、を具備し、
    前記ミキシングは軸方向に複数段設けられ、
    各段の前記ミキシングが有する前記フィンの条数は、軸方向後端側から軸方向先端側に向かって増加するとともに、前記各フィンの前記シャフトの周面からの突出高さは、前記フライトの前記シャフトの周面からの突出高さより低く設定されたスクリュを用いて射出成形した車両構造部材用のまたは航空機構造部材用の樹脂成形品であって、
    含有率が20重量%以上であり、且つ、長さが、2mm以上20mm以下の強化繊維を含んだ熱可塑性樹脂を原料とし、内部の強化繊維の重量平均繊維長が1mm以上3mm以下である車両構造部材用のまたは航空機構造部材用の樹脂成形品。
  2. 前記重量平均繊維長を調べるためにサンプルとして切り出される評価対象領域が平面視で略正方形であって、その一辺の長さが20mm以上である請求項1に記載の車両構造部材用のまたは航空機構造部材用の樹脂成形品。
  3. 前記スクリュから射出された熱可塑性樹脂を、前記熱可塑性樹脂の熱変形温度以下の温度に予め温度調整された金型に充填した後、冷却固化させた請求項1又は2に記載の車両構造部材用のまたは航空機構造部材用の樹脂成形品。
  4. 金型を前記熱可塑性樹脂の熱変形温度以上の温度に予め加熱し、前記スクリュから射出された熱可塑性樹脂を前記金型に充填した後あるいは充填中に、前記金型の加熱を停止した後、前記金型の冷却を開始することにより、熱可塑性樹脂を冷却固化させた請求項1又は2に記載の車両構造部材用のまたは航空機構造部材用の樹脂成形品。
  5. 前記熱可塑性樹脂のマトリックス樹脂が、ポリオレフィン系樹脂またはポリアミド系樹脂である請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両構造部材用のまたは航空機構造部材用の樹脂成形品。
  6. 前記強化繊維が、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、天然繊維のうち少なくとも1種類を含むものである請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両構造部材用のまたは航空機構造部材用の樹脂成形品。
JP2012542726A 2010-11-08 2010-11-08 車両構造部材用のまたは航空機構造部材用の樹脂成形品 Active JP5657021B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2010/069810 WO2012063298A1 (ja) 2010-11-08 2010-11-08 車両構造部材用のまたは航空機構造部材用の樹脂成形品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2012063298A1 JPWO2012063298A1 (ja) 2014-05-12
JP5657021B2 true JP5657021B2 (ja) 2015-01-21

Family

ID=46050482

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012542726A Active JP5657021B2 (ja) 2010-11-08 2010-11-08 車両構造部材用のまたは航空機構造部材用の樹脂成形品

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20130072624A1 (ja)
EP (1) EP2639037A4 (ja)
JP (1) JP5657021B2 (ja)
CN (1) CN102985244B (ja)
WO (1) WO2012063298A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105934321B (zh) * 2014-11-14 2017-12-22 宇菱塑胶科技有限公司 注塑成形方法以及注塑成形机

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6299130A (ja) * 1985-10-25 1987-05-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd スクリユ
JPS62162516A (ja) * 1986-01-14 1987-07-18 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 単軸押出機用スクリユ
JPH0655610A (ja) * 1992-08-04 1994-03-01 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 高混練ミキシングエレメント
JPH09314629A (ja) * 1996-05-24 1997-12-09 Nippon G Ii Plast Kk ガスアシストによるハイサイクル成形法
JPH10235701A (ja) * 1997-02-27 1998-09-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 射出成形機の射出装置
JPH11138601A (ja) * 1997-11-11 1999-05-25 Kawasaki Steel Corp 長繊維強化熱可塑性樹脂成形体の製造方法
JP2000218677A (ja) * 1999-01-28 2000-08-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 成形機用スクリュ、押出成形機、及び、射出成形機
JP2006082267A (ja) * 2004-09-14 2006-03-30 Ono Sangyo Kk 透明な成形品の製造方法
JP2010132914A (ja) * 2006-02-27 2010-06-17 Asahi Kasei Chemicals Corp ガラス繊維強化熱可塑性樹脂組成物および成形品
WO2012056565A1 (ja) * 2010-10-29 2012-05-03 三菱重工プラスチックテクノロジー株式会社 射出成形用可塑化スクリュ及びこれを用いた射出成形方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3638292B2 (ja) 1992-12-28 2005-04-13 住友化学株式会社 繊維強化熱可塑性樹脂成形体
JP3646316B2 (ja) 1993-07-21 2005-05-11 東レ株式会社 繊維強化熱可塑性樹脂構造物の製造方法およびその製造用押出機
US5653534A (en) * 1994-10-12 1997-08-05 Sumitomo Chemical Company, Limited Screw apparatus and method for supplying reinforcing fiber-containing molten resin using the apparatus
JP3105417B2 (ja) * 1994-12-09 2000-10-30 住友重機械工業株式会社 射出装置
JP3352319B2 (ja) * 1996-04-08 2002-12-03 住友化学工業株式会社 熱可塑性樹脂組成物およびその射出成形体
JP2000037723A (ja) 1998-07-24 2000-02-08 Kobe Steel Ltd 外観に優れた繊維強化熱可塑性樹脂成形品
US6155706A (en) * 1999-02-18 2000-12-05 Klein; Ron J. Mixing devices having an array of interleaved mixing elements for intercepting a flowing stream of material and contoured to mix constituents in the stream
JP4169322B2 (ja) * 2002-06-25 2008-10-22 新日本石油株式会社 全芳香族液晶ポリエステル樹脂成形体
JP4535772B2 (ja) 2004-05-17 2010-09-01 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 長繊維強化ポリアミド樹脂製自動車車体前部構造体
JP4439361B2 (ja) 2004-09-14 2010-03-24 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 長繊維強化熱可塑性樹脂製外装成形体

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6299130A (ja) * 1985-10-25 1987-05-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd スクリユ
JPS62162516A (ja) * 1986-01-14 1987-07-18 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 単軸押出機用スクリユ
JPH0655610A (ja) * 1992-08-04 1994-03-01 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 高混練ミキシングエレメント
JPH09314629A (ja) * 1996-05-24 1997-12-09 Nippon G Ii Plast Kk ガスアシストによるハイサイクル成形法
JPH10235701A (ja) * 1997-02-27 1998-09-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 射出成形機の射出装置
JPH11138601A (ja) * 1997-11-11 1999-05-25 Kawasaki Steel Corp 長繊維強化熱可塑性樹脂成形体の製造方法
JP2000218677A (ja) * 1999-01-28 2000-08-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 成形機用スクリュ、押出成形機、及び、射出成形機
JP2006082267A (ja) * 2004-09-14 2006-03-30 Ono Sangyo Kk 透明な成形品の製造方法
JP2010132914A (ja) * 2006-02-27 2010-06-17 Asahi Kasei Chemicals Corp ガラス繊維強化熱可塑性樹脂組成物および成形品
WO2012056565A1 (ja) * 2010-10-29 2012-05-03 三菱重工プラスチックテクノロジー株式会社 射出成形用可塑化スクリュ及びこれを用いた射出成形方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP2639037A1 (en) 2013-09-18
JPWO2012063298A1 (ja) 2014-05-12
WO2012063298A1 (ja) 2012-05-18
US20130072624A1 (en) 2013-03-21
CN102985244B (zh) 2015-10-14
CN102985244A (zh) 2013-03-20
EP2639037A4 (en) 2016-02-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5438843B2 (ja) 射出成形用可塑化スクリュ及びこれを用いた射出成形方法
JP6126719B2 (ja) 射出成形方法、及び、強化繊維の開繊方法
JP5894349B1 (ja) 射出成形方法、スクリュ、及び、射出成形機
EP2633972B1 (en) Plasticizing screw for injection molding and injection molding method using same
JP5657021B2 (ja) 車両構造部材用のまたは航空機構造部材用の樹脂成形品
CN107107424B (zh) 注射成型方法、注射成型机的螺杆以及注射成型机
EP2258533B1 (en) Screw and injection device
JP3683080B2 (ja) 樹脂組成物、並びに中空部を有する射出成形品及び射出成形方法
JP6914541B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物の成形機、および製造方法
CN205705155U (zh) 振动柱塞的内螺槽螺杆注射成型机
JPH06500508A (ja) 直接製造
JP6875959B2 (ja) 射出成形装置および強化樹脂成形体の製造方法
JP3236234B2 (ja) 可塑化装置
JP2020032633A (ja) 強化樹脂成形体の製造装置及び製造方法
US20220227033A1 (en) Molding screw, free blend injection molding machine, and free blend-type resin molded body manufacturing method
US8721324B2 (en) Injection device
JP2013233670A (ja) プランジャ式射出装置
CN114222655A (zh) 挤出用于增材制造构件的纤维增强塑料材料的方法和挤出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140425

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140624

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20140625

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141028

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141125

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5657021

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313114

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250