JP5656814B2 - 自動脱索機構付きフック構造体 - Google Patents
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Description
本発明において、フック構造体は、連動機構の駆動ギヤを回転させるモータと、モータに電力を供給するバッテリと、遠隔操作による操作信号を受信する受信アンテナと、受信アンテナによって受信された操作信号に基づいて、モータを制御する制御系とを備えており、遠隔操作による操作信号が受信アンテナを介して受信されたとき、制御系がバッテリからモータに電力を供給し、連動機構の駆動ギヤを回転させる。
本発明において、自動脱索機構には、支持アームに回転自在に支持された脱索アームによって吊り荷の索材を押圧してフックの開口部から脱索させるまでの間において、当該脱索アームを、吊り荷の索材を押圧可能な姿勢に維持するアーム姿勢維持部材が設けられている。
本発明において、脱落防止機構には、吊り荷の索材を開口部からフックに掛止させた後、フックの開口部を閉鎖するように脱落防止レバーをセットした状態において、当該脱落防止レバーを、フックの開口部を閉鎖可能な姿勢に維持するレバー姿勢維持部材が設けられている。
図1(a),(b)に示すように、本実施形態の自動脱索機構付きフック構造体2は、荷役運搬作業を行う場合の玉掛作業において、特に図示しないが、吊り荷の索材(例えば、ワイヤ、スリングなど)を掛止させることが可能であると共に、掛止させた吊り荷の索材を遠隔操作によって自動的に脱索させることが可能となっている。
フック6は、吊り荷の索材(例えば、ワイヤ、スリングなど)を掛止させることが可能なフック本体6aを備えている。フック本体6aの基端側6bは、垂下部材4に軸支されており、その先端側6cには、吊り荷の索材をフック本体6aに対して掛止或いは脱索するための開口部6pが構成されている。
脱落防止機構8は、連動機構12に連結された支持レバー8aと、支持レバー8aに回転自在に支持され、かつ、その自重によって常に垂直方向に沿った姿勢に位置付けられる脱落防止レバー8bとを備えている。この場合、支持レバー8aは、フック6を挟んで両側にそれぞれ1本ずつ設けられており、これら一対の支持レバー8aは、互いに平行な位置関係を成して対向配置されている。また、脱落防止レバー8bは、一対の支持レバー8aに対して、それぞれ1本ずつ回転自在に支持されており、これら一対の脱落防止レバー8bは、互いに平行な位置関係を成して対向配置されている。
自動脱索機構10は、連動機構12に連結された支持アーム10aと、支持アーム10aに回転自在に支持され、かつ、その自重によって常に垂直方向に沿った姿勢に位置付けられる脱索アーム10bとを備えている。この場合、支持アーム10aは、フック6を挟んで両側にそれぞれ1本ずつ設けられており、これら一対の支持アーム10aは、互いに平行な位置関係を成して対向配置されている。また、脱索アーム10bは、一対の支持アーム10aに対して、それぞれ1本ずつ回転自在に支持されており、これら一対の脱索アーム10bは、互いに平行な位置関係を成して対向配置されている。
連動機構12は、上記した脱落防止機構8及び自動脱索機構10を相互に連動させることができるように構成されている。この場合、連動機構12は、脱落防止機構8の各支持レバー8aが連結された連動ギヤ12aと、自動脱索機構10の各支持アーム10aが連結された駆動ギヤ12bと、駆動ギヤ12bの回転運動を連動ギヤ12aに伝達する伝達ギヤ12cとを備えている。
ここで、上記したような構成を有する本実施形態の自動脱索機構付きフック構造体2の動作について、図1(a)及び図2(a)〜(c)を参照して説明する。なお、動作説明では、一例として、クレーン等を用いて荷役運搬作業を行う場合の玉掛作業において、吊り荷の索材(例えば、ワイヤ、スリングなど)をフック6に掛止させる荷掛け作業、並びに、掛止させた吊り荷の索材をフック6から外す脱索(玉外し、荷外し)作業を想定する。
以上、本実施形態の自動脱索機構付きフック構造体2によれば、掛止させた吊り荷の索材をフック6から外す脱索(玉外し、荷外し)作業に際し、これをノータッチで、しかも1回の脱索(玉外し、荷外し)作業だけで確実に行うことができるため、荷外し作業に要する時間を飛躍的に短縮させることができる。また、脱索(玉外し、荷外し)作業に携わる作業員の数を大幅に削減(省力化)することができるだけでなく、その作業員に対する安全性を飛躍的に高めることができる。
ここで、図1及び図2に示すように、本発明の自動脱索機構付きフック構造体2の変形例として、自動脱索機構10において、一対の脱索アーム10bに、フック6に掛止させた吊り荷の索材を開口部6pに向けて押圧するための補助プレート26をそれぞれ設けてもよい。
また、図3及び図4に示すように、本発明の自動脱索機構付きフック構造体2の変形例として、自動脱索機構10において、一対の脱索アーム10bに、フック6に掛止させた吊り荷の索材を開口部6pに向けて押圧するための弾性押圧プレート28をそれぞれ設けてもよい。
6p 開口部
8 脱落防止機構
8a 支持レバー
8b 脱落防止レバー
10 自動脱索機構
10a 支持アーム
10b 脱索アーム
12 連動機構
12a 連動ギヤ
12b 駆動ギヤ
12c 伝達ギヤ
Claims (4)
- 荷役運搬作業を行う場合の玉掛作業において、吊り荷の索材を掛止させることが可能であると共に、掛止させた吊り荷の索材を遠隔操作によって自動的に脱索させることが可能な自動脱索機構付きフック構造体であって、
フック構造体は、
垂下部材の一端に設けられ、吊り荷の索材を掛止させると共に、掛止させた吊り荷の索材を外すための開口部を有するフックと、
荷役運搬に際し、掛止させた吊り荷の索材がフックの開口部から脱落するのを防止する脱落防止機構と、
脱索作業に際し、掛止させた吊り荷の索材をフックの開口部から自動的に脱索させる自動脱索機構と、
脱落防止機構及び自動脱索機構を相互に連動させる連動機構と、
垂下部材の他端に設けられ、当該フック構造体の全体を吊り下げられた状態に支持するためのシャックルとを具備しており、
脱落防止機構は、支持レバーに回転自在に支持され、かつ、その自重によって常に垂直方向に沿った姿勢に位置付けられる脱落防止レバーを備え、
自動脱索機構は、支持アームに回転自在に支持される脱索アームを備え、
前記脱索アームには、フックに掛止させた吊り荷の索材を開口部に向けて押圧するための一対の弾性押圧プレートを設け、
前記一対の弾性押圧プレートは、
所定間隔をあけて設けられる一対のプレート本体と、
前記一対のプレート本体の先端から連続して延出し、フックに絡み付いた状態にある索材を開口部に向けて押圧する一対の押圧部とを備え、
前記一対のプレート本体は、
前記フックに接触前は、基端から先端に向って、互いに接近する方向に傾斜し、その先端相互の間隔がフックの両側間に亘る幅寸法より小さい幅寸法値以下で配置され、
前記フックに接触後は、その先端相互がフックの両側から当該フックを挟み込むように隙間無く弾性的に接触しつつ、フックの両側の輪郭に沿って開口部に向けて移動するように弾性板材をもって構成され、
さらに、前記脱索アームには、プレート本体の基端に設けられた固定部に固定され、フックに掛止させた吊り荷の索材を開口部に向けて押圧するため前記押圧部の幅寸法より大きい幅寸法を有する補助プレートを備え、
連動機構は、脱落防止機構の支持レバーが連結された連動ギヤと、自動脱索機構の支持アームが連結された駆動ギヤと、駆動ギヤの回転運動を連動ギヤに伝達する伝達ギヤとを備え、
吊り荷の索材を開口部からフックに掛止させた後、フックの開口部を閉鎖するように脱落防止レバーをセットした状態で、駆動ギヤを回転させて支持アームを旋回させると、このときの駆動ギヤの回転運動が伝達ギヤを介して連動ギヤに伝達され、当該連動ギヤを回転させて支持レバーを旋回させ、
このとき、支持アームの旋回に伴って脱索アームが移動し、フックに掛止させた吊り荷の索材を開口部に向けて押圧すると同時に、支持レバーの旋回に伴って脱落防止レバーが開口部から退避する方向に移動し、
これにより、脱索アームによって吊り荷の索材をフックの開口部から自動的に脱索させることを特徴とする自動脱索機構付きフック構造体。 - フック構造体は、連動機構の駆動ギヤを回転させるモータと、モータに電力を供給するバッテリと、遠隔操作による操作信号を受信する受信アンテナと、受信アンテナによって受信された操作信号に基づいて、モータを制御する制御系とを備えており、
遠隔操作による操作信号が受信アンテナを介して受信されたとき、制御系がバッテリからモータに電力を供給し、連動機構の駆動ギヤを回転させることを特徴とする請求項1に記載の自動脱索機構付きフック構造体。 - 自動脱索機構には、支持アームに回転自在に支持された脱索アームによって吊り荷の索材を押圧してフックの開口部から脱索させるまでの間において、当該脱索アームを、吊り荷の索材を押圧可能な姿勢に維持するアーム姿勢維持部材が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動脱索機構付きフック構造体。
- 脱落防止機構には、吊り荷の索材を開口部からフックに掛止させた後、フックの開口部を閉鎖するように脱落防止レバーをセットした状態において、当該脱落防止レバーを、フックの開口部を閉鎖可能な姿勢に維持するレバー姿勢維持部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の自動脱索機構付きフック構造体。
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