JP5656053B2 - 装置搬入方法 - Google Patents

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Description

本発明は、搬入口にて受け入れた物品を搬送先まで搬送する物品搬送装置が既設の物品搬送装置として既に取り付けられている物品処理棟に対して、新たな物品搬送装置を設置予定箇所に搬入する装置搬入方法、及び、物品を搬送元から搬出口まで搬送する物品搬送装置が取り付けられている物品処理棟から、物品搬送装置の一部である搬出対象部分を搬出口に搬出する装置搬出方法に関する。
上記装置搬入方法及び装置搬出方法として、従来から、物品処理棟の外部にクレーンやチェーンブロック等の外部搬出入手段を新たに設置して、物品処理棟の天井や外壁に設けられた搬出入用の間口を開放して新たな物品搬送装置を搬出入する方法が行われている。特許文献1には、一般の建築物を対象とするものであるが、その内部に設置されるトイレモジュール等を搬入用のクレーンを用いて搬入する方法が記載されている。
特開平5−44347号公報(図1及び図2)
従来の装置搬出入方法であると、物品搬送装置を搬出入するために物品処理棟にクレーンやチェーンブロック等の搬出入作業のための装置を備える必要があり、搬出入作業のための装置を用意するためのコストと手間がかかっていた。
本発明は上記実情に鑑みて為されたものであって、その目的は、コストと手間をできるだけかけることなく物品搬送装置を物品処理棟に搬入する方法及び物品処理棟から搬出する方法を提供する点にある。
この目的を達成するために、本発明に係る装置搬入方法の第1特徴方法は、搬入口にて受け入れた物品を搬送先まで搬送する物品搬送装置が既設の物品搬送装置として既に取り付けられている物品処理棟に対して、新たな物品搬送装置を設置予定箇所に搬入する方法において、新たな物品搬送装置を前記搬入口にて受け入れ、その搬入口にて受け入れた新たな物品搬送装置を搬送対象として、前記既設の物品搬送装置により新たな物品搬送装置を前記搬入口から前記設置予定箇所に対応する搬送箇所まで搬送する搬送行程を行い、前記既設の物品搬送装置が、前記物品処理棟の内部に設置された収納棚における縦横に並ぶ複数の収納部の夫々、及び、前記収納棚の横幅方向の端部に隣接する位置において前記物品処理棟の複数階について設定された複数の入出庫口の夫々を移載対象箇所として、これらの移載対象箇所の間で物品を搬送自在なスタッカークレーンと、前記搬入口が設けられた搬入階についての前記入出庫口まで前記搬入口から物品を搬送するコンベヤとを備えて構成され、前記搬送行程として、前記コンベヤにより前記新たな物品搬送装置を、前記搬入口から前記搬入階についての前記入出庫口まで搬送するコンベヤ搬送工程を行った後、前記スタッカークレーンにより前記搬入階についての前記入出庫口から前記搬入階とは異なる階の入出庫口まで搬送するクレーン昇降搬送工程を行う点にある。
本特徴方法によれば、物品処理棟には、搬入口にて受け入れた物品を搬送先まで搬送する既設の物品搬送装置が既に取り付けられているため、新たな物品搬送装置を搬入口にて受け入れ、その搬入口にて受け入れた新たな物品搬送装置を既設の物品搬送装置の搬送対象として、搬入口から設置予定箇所に対応する搬送箇所まで搬送することができる。したがって、新たな物品搬送装置を設置予定箇所に搬入する場合に、物品処理棟の外部にクレーンやチェーンブロック等の搬入作業用の装置を備えて、この装置を使って搬入する方法のように、新たな物品搬送装置を搬入するための装置を殊更に備える必要がなく、既に取り付けられている既設の物品搬送装置を、新たな物品搬送装置の搬入に利用するので、コストと手間をできるだけかけることなく物品搬送装置を物品処理棟に搬入することができる。
また、本特徴方法によれば、スタッカークレーンにより物品が入庫及び出庫される収納棚を備えた物品処理棟に対して新しい物品搬送装置を搬入する場合に、コンベヤ搬送工程及びクレーン昇降搬送工程を行うことで、新たな物品搬送装置を、搬入口が設けられた搬入階についての入出庫口までコンベヤの搬送機能を利用して搬送し、搬入階の入出庫口から搬入階とは異なる階の入出庫口までスタッカークレーンの昇降搬送機能を利用して搬送することができる。したがって、新しい物品搬送装置を、既存の物品搬送装置を利用して物品処理棟の搬入口とは異なる階に搬入できる。
本発明に係る装置搬入方法の第2特徴方法は、前記搬入口に前記新たな物品搬送装置を受け入れるに当たり、前記既設の物品搬送装置にて搬送可能な大きさの分割部位に前記新たな物品搬送装置を分割して複数の分割部位を前記搬入口にて受け入れる分割行程を行い、前記既設の物品搬送装置が、前記搬送行程として、分割された複数の分割部位の夫々を前記搬入口から前記搬送箇所まで搬送する分割搬送行程を行い、前記搬送箇所まで搬送された複数の分割部位の夫々を組み付けて前記新たな物品搬送装置を組み上げる組み上げ行程を行う点にある。
本特徴方法によれば、搬入対象の新たな物品搬送装置の大きさが、既設の物品搬送装置が本来搬送対象とする物品の大きさよりも大きい場合でも、新たな物品搬送装置を設置予定箇所に搬入することができる。すなわち、分割工程により分割された分割部位単位で分割搬送工程にて搬送箇所まで搬送することができる。そして、必要に応じて設置予定箇所まで移動させて、組み上げ工程でそれらの分割部位を組み付けて新たな物品搬送装置を組み上げることで、新たな物品搬送装置を設置予定箇所に搬入することができる。
本発明に係る装置搬入方法の第特徴方法は、前記スタッカークレーンが、搬送対象の物品を載置支持自在な載置部を出退自在に備えて構成され、かつ、前記入出庫口を前記移載対象箇所として物品を搬送する場合には、当該入出庫口に対応して設置された入出庫用コンベヤとの間で物品を移載可能な状態であることを確認するインターロックを行って、物品を移載可能な状態が確認できたときに、前記載置部を突出させる物品移載用突出工程を行って前記入出庫用コンベヤとの間で物品を移載するように構成され、前記設置予定箇所が、前記搬入階とは異なる階であって当該階についての前記入出庫口には入出庫用コンベヤが設置されていない階に設定されており、前記クレーン昇降搬送工程として、前記新たな物品搬送装置を載置支持した前記載置部を、前記設置予定箇所の階についての前記入出庫口に対応する高さまで昇降させた後、前記インターロックを行わずに前記設置予定箇所の階についての前記入出庫口に突出させる装置搬入用突出工程を行う点にある。
本特徴方法によれば、スタッカークレーンは物品移載用突出工程では、入出庫用コンベヤとの間で物品を移載可能な状態であることを確認するインターロックを行って、物品を移載可能な状態が確認できたときに、載置部を突出させるので、入出庫用コンベヤとの間で物品を適確に移載できる。新たな物品搬送装置をこのようなスタッカークレーンを利用してクレーン昇降搬送工程により搬送する場合、設置予定箇所が、搬入階とは異なる階であって入出庫口には入出庫用コンベヤが設置されていない階に設定されていると、搬入階についての入出庫口には入出庫用コンベヤが設置されていないため、スタッカークレーンがインターロックを行う対象がなく、物品を移載するときの物品移載用突出工程のようにインターロックによる移載可能状態の確認をしていたのでは、載置部から新たな物品搬送装置を積み卸し易くするために載置部を突出させることはできない。そこで、そのような階を設置予定箇所とする新しい物品搬送装置を搬送対象とする場合のクレーン昇降搬送工程では、新たな物品搬送装置を載置支持した載置部を設置予定箇所が設定された階についての入出庫口に対応する高さまで昇降させた後、インターロックを行わずに設置予定箇所についての入出庫口に突出させる装置搬入用突出工程を行う。これにより、入出庫コンベヤが設置されていないがためにスタッカークレーンがインターロックを行うことができない設置予定箇所の階の入出庫口に載置部を突出させて、新たな物品搬送装置を当該入出庫口まで搬送することができる。
本発明に係る装置搬入方法の第特徴方法は、前記物品処理棟が、清浄空気環境であるクリーン領域を備え、前記既設の物品搬送装置が、外気の進入が遮断されかつ物品を清浄化する清浄化区間を経由して物品を前記クリーン領域内において搬送自在に構成され、前記搬送行程として、前記既設の物品搬送装置により前記新たな物品搬送装置を、前記清浄化区間を経由させて搬送する清浄化工程を行う点にある。
物品処理棟の内部に定温度環境やクリーン環境がある場合には、従来のように、搬入用の開口を開放してそこから新しい物品搬送装置を搬入すると、開口から外気が進入したり、当該新しい物品搬送装置が清浄化されないまま搬入されることにより、物品処理棟のクリーン環境が汚染されるおそれがあるという不都合がある。この点、本特徴方法によれば、清浄空気環境であるクリーン領域を備えた物品処理棟に搬入される物品を清浄化する清浄化区間を経由して物品をクリーン領域内において搬送自在な既設の物品搬送装置を利用することで、新たな物品搬送装置を清浄化でき、しかも、新たな物品搬送装置を、物品と同様に搬入口から清浄化区間を経由して既設の物品搬送装置にて搬送することで、物品処理棟の内部に外気が進入することを防止して、物品処理棟のクリーン環境を極力維持することができる。
物品処理棟の1階を示す横断平面図 物品処理棟の3階を示す横断平面図 自動倉庫エリアの側面図 物品処理棟の縦断側面図 コンベア搬入方法のフローチャート コンベヤ搬出方法のフローチャート
本発明に係る装置搬入方法及び装置搬出方法の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔物品処理棟〕
図1〜図4に示すように、物品処理棟1は、外気の進入を遮断しかつ搬入口2にて受け入れた物品Wを清浄化する清浄化区間としてのエアシャワーエリア3、物品の開梱や梱包等が行われる荷捌き作業エリア4、物品のピッキング作業処理が行われるピッキング作業エリア5、物品の保管処理が行われる自動倉庫エリア6、物品処理棟1から搬出される物品Wの積み込み作業が行われる搬出口7を備えている。物品処理棟1にて扱われる物品Wは、例えば、医薬品、食料品、化学材料等、自動倉庫エリア6で定温保存が好ましいものとなっている。
荷捌き作業エリア4、ピッキング作業エリア5及び自動倉庫エリア6においては、図外の空気清浄化装置により清浄空気が天井側からダウンブローされており、塵埃の発生が抑制された清浄空気環境が維持されている。これにより、荷捌き作業エリア4、ピッキング作業エリア5及び自動倉庫エリア6はクリーン領域となっている。
〔搬入口〕
図1及び図4に示すように、搬入口2は、物品処理棟1の1階において半屋外となる状態で設けられている。搬入口2の屋外側部分には、ドッグシェルタ方式のバースが設けられている。物品Wを輸送するトラックは、荷台後部がバースに近接する状態で停止され、トラックの荷台から物品Wが搬入口2に積み卸される。
1階の床面FL1の搬入口2の部分には、トラックから積み卸した物品Wを物品処理棟1の内部に搬送するための搬入コンベヤ8aが取り付けられている。搬入コンベヤ8aは、ローラコンベヤやチェーンコンベヤを組み合わせて構成されており、2系統の搬送ラインを一部重複する状態で備えることで搬送能力の高いものとなっている。トラックから積み卸された物品Wは、パレットPに載置され、搬入コンベヤ8aにより、パレットPごと搬送される。
〔エアシャワーエリア〕
図1及び図4に示すように、エアシャワーエリア3は、搬入口2と物品処理棟1の内部に位置する荷捌き作業エリア4とを接続する箇所に設置されている。1階の床面FL1におけるエアシャワーエリア3が位置する部分には、清浄区間コンベヤ8bが取り付けられており、エアシャワーエリア3の天井及び側壁の内面側には、清浄空気を噴出するエアシャワー装置9が設けられている。清浄区間コンベヤ8bの搬送上流側(搬入口2側)端部及び下流側(荷捌き作業エリア4側)端部が位置する側壁には、シートシャッター10により開閉自在な出入り口11が形成されている。このように、エアシャワーエリア3は、外気の進入が遮断されている。
上流側の出入り口11aのシートシャッター10を開放した状態で搬入コンベヤ8a及び清浄区間コンベヤ8bにより搬送対象の物品Wをエアシャワーエリア3内部まで搬送し、上流側の出入り口11aのシートシャッター10を閉鎖してから、清浄区間コンベヤ8b上においてパレット載置状態の物品Wに対してエアシャワー装置9により清浄空気を吹き付けることで、パレットP及び物品Wが清浄化される。その後、下流側の出入り口11bのシートシャッター10を開放した状態で、清浄区間コンベヤ8b及び後述の1階作業場コンベヤ8cにより搬送対象の物品Wを荷捌き作業エリア4へパレットPごと搬送し、下流側の出入り口11bのシートシャッター10を閉鎖する。このようにすることで、出入り口11のシートシャッター10を開閉しても外気がエアシャワーエリア3内に進入することを防止している。
〔荷捌き作業エリア〕
図1及び図4に示すように、荷捌き作業エリア4は、物品処理棟1の1階に設けられている。荷捌き作業エリア4の床面FL1には、自動倉庫エリア6内に延びる1階連絡コンベヤ8dが取り付けられており、エアシャワーエリア3の清浄区間コンベヤ8bと1階連絡コンベヤ8dとの間の床面FL1には1階作業場コンベヤ8cが取り付けられている。
図示は省略するが、1階連絡コンベヤ8dには、コンベヤや自走台車等の他の物品搬送装置が連携搬送可能に接続されており、1階連絡コンベヤ8d及び図外の他の物品搬送装置により、1階作業場コンベヤ8cとの接続箇所から、作業者による開梱・積み替え・荷姿の変更等が行われる荷捌き作業箇所に対応する搬送先Q4まで、パレット載置状態の物品Wを荷捌き用の搬送方向に沿って搬送できるようになっている。また、1階連絡コンベヤ8d及び上記他の物品搬送装置は、この荷捌き用の搬送方向とは逆方向に、搬送先Q4から、1階作業場コンベヤ8cとの接続箇所を経由して、自動倉庫エリア6内まで、保管用の搬送方向に沿ってパレット載置状態の物品Wを搬送できるようになっている。なお、荷捌き作業箇所は複数箇所設定されており、それぞれについて搬送先Q4が設定されている。
〔ピッキング作業エリア〕
図4に示すように、ピッキング作業エリア5は、物品処理棟1の2階に設けられている。物品処理棟1の2階には、ピッキング作業エリア5と自動倉庫エリア6との間でパレットPに載置した状態の物品Wを搬送する2階連絡自走台車8eが、床面FL2上の軌道に沿って走行自在に取り付けられている。
2階連絡自走台車8eの走行経路のうちピッキング作業エリア5側に位置する箇所において搬送上流側端部が位置する状態で2階作業場コンベヤ8fが取り付けられている。2階連絡自走台車8eは、パレットPを載置支持自在な図外のチェーントランサーなどの移載装置を備えており、2階作業場コンベヤ8fの搬送上流側端部に対してパレットPごと物品Wを受け渡し自在に構成されている。2階作業場コンベヤ8fは、作業者によるピッキング作業が行われるピッキング作業箇所に対応する搬送先Q5まで、パレット載置状態の物品Wを搬送できるようになっている。これにより、自動倉庫エリア5から2階連絡自走台車8eにより搬送されるパレット載置状態の物品Wが、2階作業場コンベヤ8fによりピッキング作業エリア5における搬送先Q5まで搬送される。搬送先Q5は、2階作業場コンベヤ8fの搬送経路途中に複数設定されている。
〔自動倉庫エリア〕
図1〜図3に示すように、自動倉庫エリア6は、1階の荷捌き作業エリア4、2階のピッキング作業エリア5、及び、3階の未使用エリア12に隣接して配置されている。自動倉庫エリア6には、1階の床面FL1に、2基のスタッカークレーン13(1号機13a及び2号機13b)と、4つの物品収納棚14(第1収納棚14a〜第4収納棚14d)とが設けられている。スタッカークレーン13及び物品収納棚14の高さは、隣接する未使用エリア12の床面FL3よりも高くなっている。未使用エリア12は、将来における物品処理棟1の処理能力の拡充のために用意された空間である。
第1収納棚14aと第2収納棚14bとの間にはスタッカークレーン13の走行経路15が形成されている。自動倉庫エリア6の床面FL1には走行経路15に沿って走行レール16が、また、自動倉庫エリア6の天井側には上部ガイドレール17が物品収納棚14の横幅方向に沿って取り付けられている。そして、走行レール16の原点側に設定された端部より外方側における床面FL1には、スタッカークレーン13の運転を管理する地上側コントローラ18が設置されている。地上側コントローラ18は、運転モード切換スイッチを備えており、作業者がこの運転モード切換スイッチを切り換え操作することで、地上側コントローラ18の運転モードが自動運転モード又はマニュアル運転モードのいずれかに切り換えられる。
スタッカークレーン13は、走行レール5に沿って走行自在な走行台車19と、この走行台車19に立設された走行台車19の走行方向で前後一対の昇降用マスト20と、これらの昇降用マスト20に沿って形成された昇降経路を昇降自在な昇降台21とを備えて構成されている。昇降台21には、パレットPの底面を支持して物品Wをパレットごと載置支持する載置部としてのスライドフォーク22を出退自在に備えた移載装置23が装備されている。
物品収納棚14は、パレットPごと物品Wを収納する収納部24を縦横に並ぶ状態で複数備えている。収納部24の夫々は、物品Wの出し入れ方向で左右に分散配置された一対の腕木25を備えており、収納部24は、この一対の腕木25にてパレットPの底面の左右両端部を載置支持した状態で物品Wを収納自在となっている。
スタッカークレーン13の走行経路15の原点側端部には、2階架台26及び3階架台27が設けられている。2階架台26は、2階のピッキング作業エリア5の床面FL2に対応する高さで自動倉庫エリア6の側壁と物品収納棚14の端部とに連結支持されており、3階架台27は、3階の未使用エリア12の床面FL3に対応する高さで自動倉庫エリア6の側壁と物品収納棚14の端部とに連結支持されている。
1階の床面FL1には、物品収納棚14の端部に隣接する位置に、1階入庫コンベヤ28及び1階出庫コンベヤ29が、1号機13a及び2号機13bの夫々について取り付けられている。また、同様に、2階架台26には、物品収納棚14の端部に隣接する位置に、2階入庫コンベヤ30及び2階出庫コンベヤ31が、1号機13a及び2号機13bの夫々について取り付けられている。
物品収納棚14に入庫される物品Wがスタッカークレーン13により入庫コンベヤ28・30から受け取られる入庫口Sは、入庫コンベヤ28・30の物品収納棚14側の端部に設定されている。同様に、物品収納棚14から出庫される物品Wがスタッカークレーン13により出庫コンベヤ29・31に受け渡される出庫口Tは、出庫コンベヤ29・31の物品収納棚14側の端部に設定されている。入庫口S及び出庫口Tの夫々が本願の入出庫口として機能している。
1階連絡コンベヤ8dの搬送経路における自動倉庫エリア6内の適宜箇所には、1階入庫コンベヤ28への分岐搬送や1階出庫コンベヤ29からの合流搬送をするための昇降式のチェーンコンベヤが設けられている。これにより、1号機13a及び2号機13bの1階入庫コンベヤ28に対して、入庫対象の物品Wを1階連絡コンベヤ8dにより受け渡すことができ、1号機13a及び2号機13bの1階出庫コンベヤ29は、スタッカークレーン13が出庫した物品Wを1階連絡コンベヤ8dに対して受け渡すことができるようになっている。
また、2階連絡自走台車8eは、移載装置を備えているので、1号機13a及び2号機13bの2階入庫コンベヤ30に対して、入庫対象の物品Wを2階連絡自走台車8eにより受け渡すことができ、1号機13a及び2号機13bの2階出庫コンベヤ31は、スタッカークレーン13が出庫した物品Wを2階連絡自走台車8eに対して受け渡すことができるようになっている。
そして、地上側コントローラ18は、自動運転モードにて動作している状態で、上位の管理コンピュータからの入庫指令又は出庫指令が指令されると、スタッカークレーン13の走行台車19の走行移動、昇降台21の昇降移動、移載装置23の出退作動を制御することにより、物品収納棚14の収納部24や、入庫コンベヤ28・30の入庫口Sや、出庫コンベヤ29・31の出庫口Tといった移載対象箇所同士の間でパレットPごと物品Wを搬送できるようになっている。例えば、第1収納棚14aの1階入庫コンベヤ28の入庫口Sに搬送された物品Wを第1収納棚14aの収納部15に入庫する入庫作業や、第1収納棚14aの収納部15に収納されている物品Wを第1収納棚14aの2階出庫コンベヤ29の出庫口Tに出庫する出庫作業や、第1収納棚14aの1階入庫コンベヤ28の入庫口Sに搬送された物品Wを、第1収納棚14aに収納することなく、第1収納棚14aの2階出庫コンベヤ29の出庫口Tに出庫する直接出庫作業が自動的に行われる。
地上側コントローラ18は、自動運転モードにおいても、また、マニュアル運転モードにおいても、スタッカークレーン13が入庫口Sや出庫口Tを移載対象箇所として物品Wを搬送する場合には、入庫口Sに対応して設置された入庫用コンベヤ28・30や、出庫口Tに対応して設置された出庫用コンベヤ29・31との間で物品Wを移載可能な状態であることを確認するインターロックを行って、物品Wを移載可能な状態が確認できたときに、スライドフォーク22を突出させる物品移載用突出工程を行って入庫用コンベヤ28・30や出庫用コンベヤ29・31との間で物品Wを移載するように構成されている。
インターロックによる移載可能な状態であることの確認は、本実施形態では、スタッカークレーン13の移載装置23側に設けられた光センサーにて、入庫口S及び出庫口T側に設けられた反射板を検出する等により、移載装置23の入庫口Sや出庫口Tに対する位置の確認を行う。
以上の構成により、搬入口2にてパレットPに載置された物品Wは、搬入コンベヤ8a及び清浄区間コンベヤ8bによりエアシャワーエリア3まで搬送され、エアシャワーエリア3にて清浄化された後、清浄区間コンベヤ8b及び1階作業場コンベヤ8cによりエアシャワーエリア3から荷捌き作業エリア4に搬送され、必要に応じて作業者による荷捌き作業が行われる。すなわち、荷捌き作業エリア4の複数の荷捌き作業箇所に対応した搬送箇所の夫々が、搬入口2にて受け入れた物品Wの複数の搬送先Q4となっている。
そして、荷捌き作業エリア4にパレットPごと搬送された物品Wは、1階連絡コンベヤ8dにより自動倉庫エリア6に搬送され、複数の収納部24から適宜タイミングで選択された空き状態の収納部24に、1階入庫コンベヤ28及びスタッカークレーン13により搬送される。すなわち、自動倉庫エリア6の複数の収納部24の夫々が、搬入口2にて受け入れた物品Wの搬送先Q6となっている。
また、搬入口2にて受け入れた物品Wは、自動倉庫エリア6に搬送されると、物品収納棚14に保管された後、又は、1階入庫コンベヤ28及び2階出庫コンベヤ31を経由して、ピッキング作業エリア5の複数のピッキング作業箇所に対応した搬送箇所まで搬送される。すなわち、ピッキング作業エリア5の複数のピッキング作業箇所に対応した搬送箇所の夫々が、搬入口2にて受け入れた物品Wの複数の搬送先Q5となっている。
このように、物品処理棟1には、搬入口2にて受け入れた物品Wを、荷捌き作業エリア4の搬送先Q4や、ピッキング作業エリア5の搬送先Q5や、自動倉庫エリア6の搬送先Q6まで搬送する物品搬送装置が既設の物品搬送装置として既に取り付けられている。そして、既設の物品搬送装置は、物品Wを清浄化する清浄化区間としてのエアシャワーエリア3を経由して物品Wをクリーン領域内である荷捌き作業エリア4、ピッキング作業エリア5、及び、自動倉庫エリア6において搬送自在となっている。
また、既設の物品搬送装置は、物品処理棟1の内部に設置された第1収納棚14a〜第4収納棚14dにおける縦横に並ぶ複数の収納部24の夫々、及び、第1収納棚14a〜第4収納棚14dの横幅方向の端部に隣接する位置において物品処理棟1の1階、2階について設定された複数の入出庫口としての複数の入庫口S及び複数の出庫口Tの夫々を移載対象箇所として、これらの移載対象箇所の間で物品Wを搬送自在なスタッカークレーン13と、搬入口2が設けられた搬入階である1階についての入庫口S及び出庫口Tまで搬入口2から物品Wを搬送するコンベヤとして、搬入コンベヤ8a、清浄区間コンベヤ8b、1階作業場コンベヤ8c、1階連絡コンベヤ8dを備えて構成されている。
〔搬出口〕
物品処理棟1の1階には半屋外の搬出口7が設けられている。搬出口7の屋外側部分には、搬入口2と同様にドッグシェルタ方式のバースが設けられている。物品Wを輸送するトラックは、荷台後部がバースに近接する状態で停止され、物品Wが搬出口7からトラックの荷台に積み込まれる。搬出口7と荷捌き作業エリア4との接続箇所には緩衝エリア32が設けられている。緩衝エリア32には、エアシャワーエリア3と同様にシートシャッターにより開閉自在な出入り口が搬出口7側の側壁と荷捌き作業エリア4側の側壁とに設けられている。
そして、荷捌き作業エリア4内の搬出用1階作業場コンベヤ33、緩衝エリア32における緩衝エリアコンベヤ34、及び、搬出口7における搬出コンベヤ35が1階の床面FL1に取り付けられている。これにより、荷捌き作業エリア4から緩衝エリア32を経由して搬出口7までパレットPに載置された状態の物品Wを中継搬送自在となっている。
搬出用1階作業場コンベヤ33は、荷捌き作業エリア4内の複数の箇所に設定された荷捌き作業箇所に対応する搬送位置からパレット載置状態の物品Wを搬送自在となっており、また、2階作業場コンベヤ8fは、2階のピッキング作業エリア5に複数設定されたピッキング作業箇所に対応する搬送位置からピッキングされた物品Wを搬送し、図外のフロア間コンベヤや垂直リフタなどの階層間搬送装置を経由して、搬出用1階作業場コンベヤ33に中継搬送自在に接続されている。
これにより、荷捌き作業エリア4内の荷捌き作業箇所に対応する搬出用1階作業場コンベヤ33の搬送位置や、ピッキング作業エリア5内のピッキング作業箇所に対応する搬送位置を搬送元として、物品Wを搬出口7まで搬出できるようになっている。つまり、物品処理棟1には、1階の荷捌き作業エリア4に複数の搬送元R4が設定されており、2階のピッキング作業エリア5に複数の搬送元R5が設定されている。
このように、物品処理棟1には、物品Wを荷捌き作業エリア4の搬送元R4やピッキング作業エリア5の搬送元R5から搬出口7まで搬送する物品搬送装置として、2階作業場コンベヤ8f、階層間搬送装置、搬出用1階作業場コンベヤ33、緩衝エリアコンベヤ34、及び、搬出コンベヤ35が取り付けられている。
〔新たな物品搬送装置の搬入方法〕
次に、上述した物品処理棟1に対して新たな物品搬送装置を設置予定箇所に搬入する装置搬入方法について説明する。
本実施例では、搬入対象の新たな物品搬送装置は、入庫用コンベヤ又は出庫用コンベヤであり、設置予定箇所Zは、図2において破線で示すように、搬入階である1階とは異なる階であって当該階についての入出庫口には入庫用コンベヤが設置されていない階である3階に設定されている。具体的には、設置予定箇所Zは、3階の入庫口Sに対応する入庫用コンベヤ及び3階の出庫口Tに対応する出庫用コンベヤが設置される箇所となっている。以下では、一例として、1号機13aにおける3階の入庫口Sに対応する箇所Z1に入庫コンベヤを搬入する場合について説明する。なお、以下の説明では、既設の1階入庫コンベヤ28や2階入庫コンベヤ30との区別を明瞭にするため、搬入対象の新たな入庫コンベヤを増設コンベヤと呼ぶことにする。
物品処理棟1に増設コンベヤを搬入する方法としては、物品処理棟1の外部に搬入用のクレーンなどを設けて、物品処理棟1の天井や側壁に搬入用に開放された間口から、搬入用のクレーンにて吊り下げた増設コンベヤを搬入することも考えられるが、搬入用クレーンの設置作業やクレーンを用いた搬入作業自体に費用と時間が掛かる点で好ましくない。また、本実施形態のように、物品処理棟1が、クリーン領域を備えている場合、一旦、物品処理棟1の稼働を開始させた後に、天井や側壁に搬入用に開放された間口から増設コンベヤを搬入するとなると、物品処理棟1の内部に外気が進入し、クリーン領域を汚染させることになる。
そこで、増設コンベヤを搬入口2にて受け入れ、搬入口2にて受け入れた増設コンベヤを搬送対象として、既設の物品搬送装置により増設コンベヤを搬入口2から設置予定箇所Z1に対応する搬送箇所まで搬送する搬送行程行って増設コンベヤを設置予定箇所Z1に搬入する。この搬送行程として、既設の物品搬送装置としての搬入コンベヤ8a、清浄区間コンベヤ8b及び1階作業場コンベヤ8cにより増設コンベヤを、エアシャワーエリア3を経由させて搬送する清浄化工程を行う。
また、搬送行程として、搬入コンベヤ8a、清浄区間コンベヤ8b、1階作業場コンベヤ8c及び1階連絡コンベヤ8dにより、増設コンベヤを、搬入口2から搬入階である1階についての入出庫口としての、1号機13aについての1階入庫コンベヤ28の入庫口Sまで搬送するコンベヤ搬送工程を行った後、1号機13aにより1階入庫コンベヤ28の入庫口Sから搬入階とは異なる階である3階の入庫口Sまで搬送するクレーン昇降搬送工程を行う。
クレーン昇降搬送工程として、増設コンベヤを載置支持したスライドフォーク22を、設置予定箇所Z1についての入出庫口、本例の場合、1号機13aについての3階の入庫口Sに対応する高さまで上昇させ、インターロックを行わずに設置予定箇所Z1についての入庫口Sに突出させる装置搬入用突出工程を行う。
また、搬入口2に増設コンベヤを受け入れるに当たり、既設の物品搬送装置にて搬送可能な大きさの分割部位に増設コンベヤを分割して複数の分割部位を搬入口2にて受け入れる分割行程を行い、既設の物品搬送装置が、搬送行程として、分割された複数の分割部位の夫々を搬入口2から搬送箇所としての1号機13aについての3階の入庫口Sまで搬送する分割搬送行程を行い、当該入庫口Sまで搬送された複数の分割部位の夫々を組み付けて増設コンベヤを組み上げる組み上げ行程を行う。
上述の増設コンベアについての搬送工程を図5に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず、トラック等から搬入対象の増設コンベヤが搬入口2に積み下ろされると、ステップ#1(以下、「ステップ」という語を省略して単に#1という。他も同様。)にて分割工程が行われ、増設コンベヤが分割部位に分割される。各分割部位の大きさは、分割部位をパレットPに載置させて既設の物品搬送装置より搬送する場合に、接触などをおこさないように、規定の大きさ以下にする必要がある。本実施例では、パレットPのサイズが縦1,100[mm]、横1,100[mm]であるので、分割部位の最大縦横寸法もこれ以下に収める必要がある。また、既設の物品搬送装置にて搬送できる物品Wの最大高さは1,500[mm]となっているため、分割部位の最大高さ寸法もこれ以下に収める必要がある。増設コンベアを分割する場合、例えば、搬送方向に分割したり、或いは、コンベヤの脚部と本体部とに上下に分割したりする等して、上記寸法以内に収まるようにすればよい。本実施形態では、増設コンベヤを搬送方向に3つに分割するようにしている。
#2で、分割部位の一つ目をパレットPに載置した状態で、搬入コンベヤ8a及び清浄区間コンベヤ8bによりエアシャワーエリア3まで搬送する。これにより分割搬送工程が開始される。なお、先にパレットPに分割部位を載置してからフォークリフトや人為作業によりパレットPごと分割部位を搬入コンベヤ8aに供給してもよいし、予め空のパレットPを搬入コンベヤ8a上に準備しておき、これに分割部位を載置してもよい。
分割部位がエアシャワーエリア3の搬入口2側の出入り口11aの手前まで搬送されると、対応する側のシートシャッター10が開けられ、分割部位がエアシャワーエリア3内に搬送され、当該シートシャッター10が閉じられる。
#3で、エアシャワーエリア3内のエアシャワー装置9から清浄空気が噴出され、分割部位が清浄化される。このとき、清浄区間コンベヤ8bの搬送作動は停止させても、継続させてもよい。
エアシャワー装置9による清浄空気の噴出が終了すると、#4で、荷捌き作業エリア4側の出入り口11bのシートシャッター10が開けられ、清浄区間コンベヤ8b及び1階作業場コンベヤ1cにより、分割部位がエアシャワーエリア3から荷捌き作業エリア4に搬送され、当該シートシャッター10が閉じられる。こうして清浄化工程が終了すると、清浄化された分割部位は、1階作業場コンベヤ1cにより、自動倉庫エリア6に搬送され、1号機3aの1階入庫コンベヤ28に受け渡されて、1階入庫コンベヤ28の搬送方向下流側端部に設定された入庫口Sまで搬送される。
#5で、1号機13aにより1階入庫コンベヤ28から物品WをパレットPごと受け取り、設置予定箇所Z1に対応する3階の入庫口Sの高さまで搬送する。このとき1号機13aは、地上側コントローラ18が備える運転モード切換スイッチにより、マニュアル運転モードに切り換えられた状態で移載作動及び昇降作動が制御される。マニュアル運転モードでは、作業者が、地上側コントローラ18における入力操作部を用いて各種の作動指令を入力操作することで、スタッカークレーン13の作動が制御される。なお、地上側コントローラ18の自動運転モードからマニュアル運転モードへの切り換えは、例えば、搬入口2にて増設コンベヤを受け入れる前など、適宜のタイミングで行えばよい。
増設コンベヤの分割部位を1階入庫コンベヤ28の入庫口Sから3階に位置する設置予定箇所Z1についての入庫口Sまで搬送するには、作業者が、1階入庫コンベヤ28についての入庫口Sに対する掬い用の位置に移載装置23を位置させる移動指令、移載装置23におけるスライドフォーク22を引退位置から突出位置まで突出させる突出指令、パレットPを移載対象箇所における支持体としての1階入庫コンベヤ28から持ち上げるべく設定上昇量だけ昇降台21を上昇させる掬い用の上昇指令、スライドフォーク22を突出位置から引退位置まで引退させる引退指令、増設コンベヤの設置予定箇所Z1についての入庫口Sに対する掬い用の位置に移載装置23を位置させる移動指令を順次指令する。
なお、増設コンベアを図2に示す3階の別の設置予定箇所Z2に搬入する場合、1号機13aにより当該設置予定箇所Z2についての出庫口Tまで搬送することになる。この場合は、出庫口Tについての卸し用の位置に移載装置23を位置させてもよいし、分割部位の積み卸し作業の作業性を良くするべく、上下方向での位置が卸し用の位置よりも低い掬い用の位置に移載装置23を位置させてもよい。逆に、上述のように入庫口Sに分割部位を搬送する場合でも、卸し用の位置に移載装置23を位置させてもよい。
突出指令が指令されると、地上側コントローラ18は、既に説明の通り、移載対処箇所に対してスライドフォーク22を突出させる前に、インターロックを行って、当該移載対象箇所との間で物品Wを移載可能な状態であることを確認し、確認ができた場合に、スライドフォーク22を突出させる。したがって、1階入庫コンベヤ28についての入庫口Sに対してスライドフォーク22を突出させるときは、1階入庫コンベヤ28との間でインターロックを行うことで、突出作動が適切に行われる。しかしながら、3階では、設置予定箇所Z1にはコンベヤが未だ設置されていないため、インターロックによる突出制限が機能して突出指令を指令しても突出作動を行わせることができない。
そこで、3階の入庫予定箇所Zについての入庫口Sに対してスライドフォーク22を突出させるに当っては、#6で、地上側コントローラ18の入力操作部を指令操作してスタッカークレーン13のインターロック機能を解除し、#7にて、突出指令を指令することで、移載対象箇所との間で物品Wを移載可能な状態であることを確認することなく、スライドフォーク22を突出位置まで突出させるようにしている。
#8で、3階の入庫予定箇所Zについての入庫口Sにおいて突出位置となっているスライドフォーク22に載置支持されたパレットPから、増設コンベヤの分割部位を積み卸す。本実施形態では、分割部位は増設コンベヤを搬送方向に分割したものであるから、パレットPから積み卸した分割部位を、設置予定箇所Zにおける当該分割部位が設置される位置に移動させる。なお、分割部位を積み卸した後、スライドフォーク22を、適宜のタイミングにて引退位置に引退させておき、1号機13aのインターロック機能を回復設定しておく。
そして、#9に示すように、搬入対象である増設コンベヤの全ての分割部位の搬送が完了するまで、#2〜#8の工程が繰り返される。全ての分割部位が設置予定箇所Z及びその近傍まで搬送されたら、#10で複数の分割部位の夫々を組み付けて増設コンベヤを組み上げる。
〔既設の物品搬送装置の一部の搬出方法〕
次に、物品処理棟1に取り付けられている物品搬送装置の一部である搬出対象部分を物品処理棟1から搬出口7に搬出する装置搬出方法について説明する。
本実施形態では、物品処理棟1に取り付けられている物品搬送装置の更新のために、物品搬送装置の一部である搬出対象部分を物品処理棟1から搬出口7に搬出する場合を例に説明する。さらにその具体例として、2階のピッキング作業エリア5に取り付けられている2階作業コンベヤ8fの一部分を搬出対象部分として搬出口7に搬出する方法について説明する。
2階作業コンベヤ8fの搬送経路上には複数の搬送元R5が設定されているが、ある搬送元R5に位置する部分のコンベヤを搬出する場合、当該搬送元R5よりも搬送方向で下流側の2階作業コンベヤ8fの残存する部分及びさらにその下流側に接続されたその他の搬送装置により、搬出口7まで搬送経路がつながっているので、搬出対象のコンベヤ(以下、撤去コンベヤという)を搬出口7まで搬送することが可能である。これにより、物品処理棟1の外部に撤去コンベヤを搬出するためのクレーン等を設置することなく、残存する物品搬送装置を利用して、撤去コンベヤを搬出口7まで搬送できる。つまり、物品搬送装置のうち搬出対象部分が取り付けられていた設置箇所に対応する箇所よりも物品搬送装置の搬送方向で下流側の残存部分により、当該搬出対象部分を、当該搬出対象部分が取り付けられていた設置箇所に対応する搬送箇所から搬出口まで搬送する搬送工程を行う。
以下、撤去コンベヤの搬出口までの搬送方法についての図6に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず、#1にて2階作業コンベヤ8fにおける搬出対象の部分である撤去コンベヤを、当該撤去コンベヤが取り付けられている設置箇所において分割部位に分割する。分割部位の大きさは、パレットPに載置して、残存する物品搬送装置にて搬出口7まで搬送できる大きさ以下である必要がある。次に、#2で、撤去コンベヤが取り付けられていた2階作業コンベヤ8fの搬送箇所よりも下流側の搬送箇所に用意されたパレットP上に、撤去コンベヤの分割部位を積み込む。#3で、残存する物品搬送装置としての2階作業コンベヤ8fの残存部分、階層間搬送装置、搬出用1階作業場コンベヤ33、緩衝エリアコンベヤ34、搬出コンベヤ35により搬出口7まで、パレット載置状態の分割部位を搬送する。#4で、搬出口7において、分割部位をパレットPから積み卸す。#5に示すように、全ての分割部位が搬出口7に搬送されるまで、残存する物品搬送装置による分割部位の搬送が繰り返される。全ての分割部位が搬出口7に搬送されることで、撤去コンベヤの搬出口7への搬送が完了する。
〔別の実施形態〕以下、本発明の別実施形態について説明する。
(1)上記実施形態では、物品処理棟が、物品の保管処理が行われる自動倉庫エリア6及び物品のピッキング作業処理が行われるピッキング作業エリア4を備えているものを例示したが、物品処理棟としては、ピッキング作業エリア4を備えていないものや、ピッキング作業エリア4に加えて、又は、代えて、物品の加工作業処理が行われる加工作業エリアを備えているものでもよい。
(2)上記実施形態では、物品処理棟の内部が屋内であり外部が屋外であるものを例示したが、物品処理棟の内部及び外部が共に屋内であってもよい。
(3)上記実施形態では、搬入口及び搬出口が物品処理棟の外部に位置しているものを例示したが、搬入口及び搬出口の一方又は双方が物品処理棟の内部に位置しているものであってもよい。この場合、物品処理棟の内部に位置する搬入口又は搬出口としては、物品処理棟の外部に近接した位置に設けることが好ましい。
(4)上記実施形態では、物品搬送装置がパレットに載置された物品を搬送するように構成されたものを例示したが、コンテナに収納された物品を搬送するように構成されたものであってもよい。いずれの場合でも、物品搬送装置により物品に代えて搬入対象の新たな物品搬送装置又は搬出対象の物品搬送装置を搬送するときに、パレットやコンテナを使用せずに直接搬送してもよい。
(5)上記実施形態では、物品処理棟における物品搬送装置の通常の稼働を一時的に停止させて、物品搬送装置の搬入や搬出を行う方法を例示したが、物品処理棟の通常の稼働の一部を継続させながら、物品搬送装置の搬入や搬出を行ってもよい。
(6)上記実施形態では、分割工程を物品処理棟が設置されている現場にて行う方法を例示したが、分割工程として、例えば、搬入対象の新たな物品搬送装置を製造工場において複数の分割部位に分割して、これらの分割部位を物品処理棟が設置されている現場まで運搬車両等により輸送する方法であってもよい。
(7)上記実施形態では、スタッカークレーンの入庫口と出庫口とが夫々別の位置に設定されているものを例示したが、入庫口と出庫口とを同じ位置に設定してもよい。この場合、入庫コンベヤと出庫コンベヤとは兼用されることになる。
(8)上記実施形態では、搬入対象又は搬出対象の物品搬送装置が、入出庫口に設置される入出庫コンベヤであるものを例示したが、搬入対象又は搬出対象の物品搬送装置としては、他の箇所に設置されるコンベヤ又はコンベヤ以外の物品搬送装置であってもよい。この場合において、既設又は残存する物品搬送装置としてスタッカークレーンを用いる場合、搬入階又は搬出階における入出庫口に入出庫コンベヤが存在するときは、クレーン昇降搬送工程においてインターロックを行ってパレットを入出庫コンベヤとの間で移載するようにしてもよい。
(9)上記実施形態では、全ての分割部位の搬送が完了してから複数の分割部位の夫々を組み付けて増設コンベヤを組み上げる組み上げ行程を行うものを例示したが、これに限らず、例えば、搬送が完了した分割部位から順次組み付けるなどのように、全ての分割部位の搬送が完了するまでに、組み上げ工程を開始してもよい。
W 物品
Q4〜Q6 搬送先
R4〜R6 搬送元
S、T 入出庫口(移載対象箇所)
Z、Z1、Z2 設置予定箇所
1 物品処理棟
2 搬入口
3 清浄化区間
7 搬出口
8a〜8f 既設の物品搬送装置
13 スタッカークレーン(既設の物品搬送装置)
14、14a〜14d 収納棚
22 載置部
24 収納部(移載対象箇所)
28、29、30,31 入出庫コンベヤ

Claims (4)

  1. 搬入口にて受け入れた物品を搬送先まで搬送する物品搬送装置が既設の物品搬送装置として既に取り付けられている物品処理棟に対して、新たな物品搬送装置を設置予定箇所に搬入する装置搬入方法であって、
    新たな物品搬送装置を前記搬入口にて受け入れ、その搬入口にて受け入れた新たな物品搬送装置を搬送対象として、前記既設の物品搬送装置により新たな物品搬送装置を前記搬入口から前記設置予定箇所に対応する搬送箇所まで搬送する搬送行程を行い、
    前記既設の物品搬送装置が、前記物品処理棟の内部に設置された収納棚における縦横に並ぶ複数の収納部の夫々、及び、前記収納棚の横幅方向の端部に隣接する位置において前記物品処理棟の複数階について設定された複数の入出庫口の夫々を移載対象箇所として、これらの移載対象箇所の間で物品を搬送自在なスタッカークレーンと、前記搬入口が設けられた搬入階についての前記入出庫口まで前記搬入口から物品を搬送するコンベヤとを備えて構成され、
    前記搬送行程として、前記コンベヤにより前記新たな物品搬送装置を、前記搬入口から前記搬入階についての前記入出庫口まで搬送するコンベヤ搬送工程を行った後、前記スタッカークレーンにより前記搬入階についての前記入出庫口から前記搬入階とは異なる階の入出庫口まで搬送するクレーン昇降搬送工程を行う装置搬入方法。
  2. 前記搬入口に前記新たな物品搬送装置を受け入れるに当たり、前記既設の物品搬送装置にて搬送可能な大きさの分割部位に前記新たな物品搬送装置を分割して複数の分割部位を前記搬入口にて受け入れる分割行程を行い、
    前記既設の物品搬送装置が、前記搬送行程として、分割された複数の分割部位の夫々を前記搬入口から前記搬送箇所まで搬送する分割搬送行程を行い、
    前記搬送箇所まで搬送された複数の分割部位の夫々を組み付けて前記新たな物品搬送装置を組み上げる組み上げ行程を行う請求項1記載の装置搬入方法。
  3. 前記スタッカークレーンが、搬送対象の物品を載置支持自在な載置部を出退自在に備えて構成され、かつ、前記入出庫口を前記移載対象箇所として物品を搬送する場合には、当該入出庫口に対応して設置された入出庫用コンベヤとの間で物品を移載可能な状態であることを確認するインターロックを行って、物品を移載可能な状態が確認できたときに、前記載置部を突出させる物品移載用突出工程を行って前記入出庫用コンベヤとの間で物品を移載するように構成され、
    前記設置予定箇所が、前記搬入階とは異なる階であって、当該階についての前記入出庫口には入出庫用コンベヤが設置されていない階に設定されており、
    前記クレーン昇降搬送工程として、前記新たな物品搬送装置を載置支持した前記載置部を、前記設置予定箇所の階についての前記入出庫口に対応する高さまで昇降させた後、前記インターロックを行わずに前記設置予定箇所の階についての前記入出庫口に突出させる装置搬入用突出工程を行う請求項1又は2記載の装置搬入方法。
  4. 前記物品処理棟が、清浄空気環境であるクリーン領域を備え、
    前記既設の物品搬送装置が、外気の進入を遮断しかつ物品を清浄化する清浄化区間を経由して物品を前記クリーン領域内において搬送自在に構成され、
    前記搬送行程として、前記既設の物品搬送装置により前記新たな物品搬送装置を、前記清浄化区間を経由させて搬送する清浄化工程を行う請求項1〜の何れか1項記載の装置搬入方法。
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