JP3146444B2 - ロープ式エレベーターを利用した重量物運搬方法及びその方法に用いる重量物運搬装置 - Google Patents

ロープ式エレベーターを利用した重量物運搬方法及びその方法に用いる重量物運搬装置

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JP3146444B2 JP16889995A JP16889995A JP3146444B2 JP 3146444 B2 JP3146444 B2 JP 3146444B2 JP 16889995 A JP16889995 A JP 16889995A JP 16889995 A JP16889995 A JP 16889995A JP 3146444 B2 JP3146444 B2 JP 3146444B2
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  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高層建築物内に設置さ
れたロープ式エレベーターの機械室などがある所定階に
ローターなどの重量物を移動する場合に便利なロープ式
エレベーターを利用した重量物運搬方法及びその方法に
用いる重量物運搬装置である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の分野では、高層建築物内
に設置されたエレベーター用機器、たとえば、ローター
などの重量物を交換する場合、第1の重量物運搬方法と
しては、高層建築物の一部を壊すことにより、重量物を
機械室に搬入可能な通路を確保し、その通路に、地上に
ある重量物をクレーン等で持ち上げて降ろし、かつ、そ
の降ろした重量物をウィンチ等を用いて機械室内に搬入
するようにしていた。
【0003】また、上記重量物を交換する場合の第2の
重量物運搬方法としては、階段揚重装置を用いて、高層
建築物内の各階段上を重量物が移動できるようにするこ
と、換言すれば、高層建築物内の各階段を搬入通路とす
ることにより、地上に置かれた重量物を1階の階段から
目的階の階段上まで移動させた後、その目的階から機械
室内にウィンチなどを用いて重量物を搬入するようにし
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の第1の重量物運
搬方法では、重量物を吊り上げる際に大形のクレーンが
必要となるとともに、高層建築物の一部を壊す必要があ
るという問題点を有していた。
【0005】また、上記の第2の重量物運搬方法では、
階段揚重装置を各階毎に設置しなおす必要があるととも
に、重量物が各階段上を時間をかけて移動するので、高
層建築物を利用する人々に長時間不具合を強いることに
なるという問題点を有していた。
【0006】本発明の第1の目的は、ロープ式エレベー
ターを利用して、重量物を高層建築物の所定階に円滑に
移動しえる重量物運搬方法を提供することにある。
【0007】また、本発明の第2の目的は、ロープ式エ
レベーターを利用して、複数個の重量物を重量物搬入階
から上方の重量物搬出階に円滑に移動しえる重量物運搬
方法を提供することにある。
【0008】また、本発明の第3の目的は、上記第1の
目的若しくは上記第2の目的を達成する重量物運搬方法
に用いるのに好適な重量物運搬装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的は、一端
に乗りかごが、かつ、他端に釣合いおもりがそれぞれ固
定された主ロープを、機械室に設置してある巻上機のシ
ーブに装着してそのシーブと前記主ロープとの摩擦力で
前記乗りかごを昇降路内で昇降させるロープ式エレベー
ターを利用した重量物運搬方法において、揚重機に巻掛
けられる索状体を前記昇降路内に降下させ、その索状体
の端部を、重量物搬入階に停止した前記乗りかごに取り
付けた後、前記索状体にテンションをかけるようにした
索状体装着工程と、この索状体装着工程の終了後、前記
重量物搬入階の乗り場より重量物を前記乗りかご内に搬
入する重量物搬入工程と、この重量物搬入工程の終了
後、前記巻上機のブレーキを開放状態とした上で前記索
状体の長さを前記揚重機で変えることにより、前記重量
物を搬入した前記乗りかごを重量物搬出階まで移動さ
せ、その後、前記巻上機のブレーキを作動状態とした上
で前記重量物を前記乗りかご内より重量物搬出階の乗り
場に搬出する重量物搬出工程と、前記重量物搬出工程の
終了後、前記索状体を前記乗りかごから取り外し、か
つ、前記巻上機のブレーキを開放状態とした上で前記乗
りかごを平常運転に移行させる乗りかご平常運転移行工
程とを具備してなるロープ式エレベーターを利用した重
量物運搬方法によって達成される。
【0010】また、上記第2の目的は、一端に乗りかご
が、かつ、他端に釣合いおもりが、それぞれ固定された
主ロープを、機械室に設置してある巻上機のシーブに装
着してそのシーブと前記主ロープとの摩擦力で前記乗り
かごを昇降路内で昇降させるロープ式エレベーターを利
用した重量物運搬方法において、揚重機に巻掛けられる
索状体を前記昇降路内に降下させ、その索状体の端部
を、重量物搬入階に停止した前記乗りかごに取付けた
後、その索状体にテンションをかけるようにした索状体
装着工程と、この索状体装着工程の終了後、前記重量物
搬入階の乗り場より重量物を前記乗りかご内に搬入する
重量物搬入工程と、この重量物搬入工程の終了後、前記
巻上機のブレーキを開放状態とした上で前記索状体の長
さを前記揚重機で短くすることにより、前記重量物を搬
入した前記乗りかごを重量物搬出階まで上昇させ、その
後、前記巻上機のブレーキを作動状態とした上で前記重
量物を前記乗りかご内より重量物搬出階の乗り場に搬出
する重量物搬出工程と、この重量物搬出工程の終了後、
前記索状体を前記乗りかごから取りはずし、かつ、前記
巻上機のブレーキを開放状態とした上で前記乗りかごを
重量物搬入階まで降下させる乗りかご平常運転移行工程
とからなり、前記索状体装着工程、前記重量物搬入工
程、前記重量物搬出工程、及び、前記乗りかご平常運転
移行工程を複数回繰り返すことで、複数個の重量物を重
量物搬入階から重量物搬出階に順次移動させるロープ式
エレベーターを利用した重量物運搬方法によって達成さ
れる。
【0011】また、上記第3の目的は、一端に乗りかご
が固定され、かつ、他端に釣合いおもりがそれぞれ固定
された主ロープを機械室に設置した巻上機のシーブに装
着し、そのシーブと前記主ロープとの摩擦力で前記乗り
かごを昇降路内で昇降させるロープ式エレベーターであ
って、既設の巻上機に設けられての巻上機のブレー
キを開放状態及び作動状態に切替設定するブレーキ用ス
イッチボックスと、既設の前記主ロープとは別に既設の
乗りかごに着脱自在に設けられた索状体、この索状体
を巻き取りその索状体の長さを変化させる揚重機とを備
えたロープ式エレベーターを利用した重量物運搬方法に
用いる重量物運搬装置によって達成される。
【0012】
【作用】ロープ式エレベーターを利用して重量物を運搬
したい場合には、既設エレベーターの乗りかごにワイヤ
ーロープやチェーンなどの索状体を取り付けて、その索
状体と既設エレベーターの乗りかごに取り付けられてい
る主ロープとにより、乗りかごが吊り下げられた状態と
する。この状態で、巻上機のブレーキを開放状態とすれ
ば、巻上機のシーブは乗りかごと釣合いおもりを吊り支
える滑車の役目を果たすことになる。シーブが滑車の役
目を果たす状態で、索状体を揚重機で巻取ったりあるい
は巻解き、すなわち索状体の長さを変化させると、重量
物を載置した乗りかごが搬入階から搬出階まで難なく移
動させられる。これによって、ロープ式エレベーターを
利用して、重量物を高層建築物の所定階に円滑に移動さ
せることができる。この場合、既設のエレベーターの昇
降路を重量物搬出入の通路を利用しているため、高層建
築物の一部を壊す必要がなくて済むとともに、乗りかご
を索状体を介して揚重機で吊り上げる際に、釣合いおも
りの自重も乗りかごを吊り上げる方向に働いているた
め、大形の揚重機を要せずに済む。
【0013】また、ロープ式エレベーターを利用して複
数個の重量物を上方の重量物搬出階に移動したい場合
は、上記の索状体装着工程と、重量物搬入階で重量物を
乗りかご内に搬入する重量物搬入工程と、揚重機の駆動
により乗りかごを重量物搬出階まで上昇させた後、重量
物を上方の重量物搬出階に搬出する重量物搬出工程と、
索状体を乗りかごから取りはずして平常運転に移行させ
る乗りかご平常運転移行工程とを複数回繰り返すこと
で、複数個の重量物を重量物搬入階から重量物搬出階に
順次移動させる。これによって、複数個の重量物を重量
物搬入階から上方の重量物搬出階に円滑に移動させるこ
とができる。
【0014】また、既設の巻上機のブレーキを開放状態
及び作動状態に切替設定するブレーキ用スイッチボック
スを設けた重量物運搬装置では、新たに、巻上機や乗り
かごを設置することなく、既設のロープ式エレベーター
を利用して重量物を高層建築物の所定階に、安全に、か
つ円滑に運搬することができ、しかも、万一既設の主ロ
ープとは別に設けられ、既設の乗りかごに取り付けられ
る索状体が切断した場合でもブレーキ用スイッチボック
スの切替設定を操作することで、ブレーキが作動状態に
切り替わこの重量物運搬装置を構成する乗りかご及
びその乗りかご内に載置された重量物の落下を即座に停
止させることができる。
【0015】
【実施例】本発明のロープ式エレベーターを利用した重
量物運搬方法及びその方法に用いる重量物運搬装置の実
施例を図に基づいて説明する。
【0016】図1は本発明の重量物運搬装置の一実施例
を示す側面図、図2は図1の重量物運搬装置を用いて行
なわれる本発明の重量物運搬方法を説明する工程図であ
る。図1において、高層建築物内に設置したロープ式エ
レベーターの機械室1には巻上機2が設けられている。
昇降路3内には、乗りかご4と釣合いおもり5とが、昇
降路3内で垂直に立設されたガイドレール(図示せず)
に沿って、上下方向に走行できるように構成されてい
る。乗りかご4と釣合いおもり5とは、主ロープ6にて
連続されている。主ロープ6は、巻上機2のシーブ7及
びビームプーリー8とに巻装されている。
【0017】本実施例の重量物運搬装置では、図1に示
すように、機械室1の床面13に揚重機、例えば電動ウ
ィンチ9を設置するとともに金車10をアンカーボルト
等で強固に取り付け、かつ、機械室1の天井に設けられ
ている揚重用トロリービーム14に複数個の金車11、
12を取り付け、乗りかご4の縦枠15に吊りブラケッ
ト16をボルト等により固定する。しかも、電動ウイン
チ9より送り出される索状体、例えばワイヤーロープ1
7は、金車10、11、12を介し、かつ、機械室1の
床面13に設けた貫通穴18を通した後、乗りかご4の
吊りブラケット16に固定する。さらに、巻上機2のブ
レーキ19には、そのブレーキ19の開放状態(ブレー
キがきかない状態)と作動状態(ブレーキがきいている
状態)とを切替設定するブレーキ用スイッチボックス2
0を設けるようになっている。図1において、符号21
は、乗りかご4内に載置された重量物を示し、かつ、符
号22は、乗りかごに接続された伝送ケーブルを示す。
【0018】一般に、ロープ式エレベーターにおいて
は、定格積載荷重をW1(kg・f)とし、かつ、法令で取
り付けることを定められている巻上機2のブレーキ19
及び非常止め装置(図示せず)のそれぞれの制動力をW
b(kg・f)、We(kg・f)とすると、W1<Wb<Weの
関係となるようにしてある。そこで、図1における電動
ウインチ9のワイヤーロープ17の破断に対する安全性
を考慮して、乗りかご4内に載置する重量物21の重量
をWw(kg・f)とした場合、Ww<Weとするとともに、
稼働中のロープ式エレベーターを利用すること、及び使
用中の高層建築物内での揚重作業であることのため、W
w<Wbに設定して、ブレーキ用スイッチボックス20を
操作することにより、いつでも、巻上機2のブレーキ1
9を作動させて、乗りかご4及び重量物21の移動を停
止させることができるようにしてある。
【0019】さらに、ワイヤーロープ17で乗りかご4
を吊り上げるには、その吊り上げる力をF0とし乗りか
ご4の自重をWcaとし、重量物21の重量をWwとし、
伝送ケーブル22のおもさ差をWtとし、乗りかご4側
の主ロープ6の重量をWrcaとし、釣合いおもり5側の
主ロープ6の重量をWrctとし、釣合いおもり5の自重
をWctとし、乗りかご4及び釣合いおもり5がガイドレ
ール走行する際の走行抵抗をFu1とし、巻上機2のシー
ブ7及びビームプーリー8の回転抵抗をFu2とした場
合、 F0>Fu1+Fu2+(Wca+Ww+Wt+Wrca)−(Wct
+Wrct) となるように設定する必要がある。そこで、 Fw=(Wca+Ww+Wt+Wrca)−(Wct+Wrct) とし、ワイヤーロープ17の自重をWwrとし、電動ウイ
ンチ9の引張力をFとすると、 F>Fu1+Fu2+Fw+Wwr となるように設定してある。金車10、11、12、電
動ウインチ9の引張力下に十分に耐えられる構造にして
ある。
【0020】上記の重量物運搬装置を用いた重量物運搬
方法の一例を図2の(a)、(b)、(c)、(d)に基づき説明す
ると、次の(1)から(8)のようになる。すなわち、(1)乗
りかご4を重量物搬入階、例えば1階23に下降させ
る。 (2)電動ウインチ9によりワイヤーロープ17を昇降路
3内に下降させ、そのワイヤーロープ17の先端を、1
階23に停止している乗りかご4に設置した吊りブラケ
ット16に固定する。 (3)ワイヤーロープ17を吊りブラケット16に固定し
たならば、そのワイヤーロープ17にテンションをかけ
る。 (4)1階23の乗り場より重量物21を乗りかご4内に
搬入する。 (5)乗りかご4内への重量物21の搬入が終了すると、
巻上機2のブレーキ19を開放状態とした上でワイヤー
ロープ17を電動ウインチ9で巻き取って、ワイヤーロ
ープ17の長さを短くすることにより、乗りかご4を上
方の重量物搬出階であるところのR階24まで上昇させ
る。 (6)乗りかご4がR階24まで上昇すると、巻上機2の
ブレーキ19を作動状態とした上で重量物21を乗りか
ご4内よりR階24に搬出する。 (7)R階24に重量物21を搬出すると、ワイヤーロー
プ17を乗りかご4から切り離す。 (8)ワイヤーロープ17を乗りかご4から切り離し、か
つ、巻上機2のブレーキ19を開放状態とした上で乗り
かご4を平常運転に移行させる。
【0021】上記重量物運搬方法の一例において、(1)
から(3)までの工程を総称して索状体装着工程といい、
(4)の工程を重量物搬入工程といい、(5)から(6)まで
の工程を総称して重量物搬出工程といい、(7)から(8)
までの工程を総称して乗りかご平常運転移行工程とい
う。これら索状体装着工程、重量物搬入工程、重量物搬
出工程及び乗りかご平常運転移行工程を複数回繰返し実
行すれば、1階23からR階24に複数個の重量物21
を、高層建築物の一部を壊すことなく、しかも、容易に
移動させることができる。
【0022】なお、上記一実施例では、揚重機として電
動ウインチ9を用いているが、これに限定されるもので
はなく、チェーンブロックを用いてもよく、また、索状
体としてワイヤーロープ17を用いているが、このワイ
ヤーロープ17の代わりにチェーンを用いてもよい。
【0023】さらに、上記重量物運搬方法の一例では、
1階23からR階24に重量物21を移動させるように
しているが、反対にR階24から1階23に重量物21
を移動させる場合に適用できることはいうまでもなく、
その場合には次の(一)〜(八)の順に行えばよい。す
なわち、(一)乗りかご4を重量物搬入階であるR階2
4に移動させる。 (二)電動ウインチ9によりワイヤーロープ17を昇降路
3内に下降させ、そのワイヤーロープ17の先端を、R
階24に停止している乗りかご4に設置した吊りブラケ
ット16に固定する。 (三)ワイヤーロープ17を吊りブラケット16に固定し
たならば、そのワイヤーロープ17にテンションをかけ
る。 (四)R階24の乗り場より重量物21を乗りかご4内に
搬入する。 (五)乗りかご4内への重量物21の搬入が終了すると、
巻上機2のブレーキ19を開放状態とした上でワイヤー
ロープ17を電動ウインチ9で巻き解いて、ワイヤーロ
ープ17の長さを長くすることにより、乗りかご4を重
量物搬出階であるところの1階23まで下降させる。 (六)乗りかご4が1階23まで下降すると、巻上機2の
ブレーキ19を作動状態とした上で重量物21を乗りか
ご4内より1階23に搬出する。 (七)1階23に重量物21を搬出すると、ワイヤーロー
プ17を乗りかご4から切り離す。 (八)ワイヤーロープ17を乗りかご4から切り離し、か
つ、巻上機2のブレーキ19を開放状態とした上で乗り
かご4を平常運転に移行させる。
【0024】さらに、上記一実施例の重量物運搬装置で
は、既設ロープ式エレベーターの巻上機2のブレーキ機
能のみを生かすようにして、しかも、巻上機2のブレー
キ19を開放状態若しくは作動状態に切替設定するブレ
ーキ用スイッチボックス20を設けたので、このブレー
キ用スイッチボックス20を操作するのみで、既設ロー
プ式エレベーターの平常運転から重量物運搬運転への移
行、あるいは、既設ロープ式エレベーターの重量物運搬
運転から平常運転への移行を円滑に行うことができる。
また、重量物21の運搬運転中、ワイヤーロープ17
が、切断するようなことが万一あったとしても、ブレー
キ用スイッチボックス20を操作すれば、巻上機2のブ
レーキ19を作動状態とすることができ、乗りかご4及
び重量物21の落下を円滑に停止させることが可能であ
り、安全である。
【0025】
【発明の効果】以上、本発明の請求項1記載の発明によ
れば、ロープ式エレベーターを利用して、重量物を希望
する階に円滑に移動させることができ、したがって、既
設のエレベーターの昇降路を重量物搬出入通路を利用し
ているため、高層建築物の一部を壊す必要がなくて済む
とともに、乗りかごを索状体を介して揚重機で吊り上げ
る際に、釣合いおもりの自重も乗りかごを吊り上げる方
向に働いているため、大形の揚重機を要せずに済むとい
う効果があるまた、本発明の請求項2記載の発明によれ
ば、ロープ式エレベーターを利用して、複数個の重量物
を重量物搬入階から上方の重量物搬出階に円滑に移動さ
せることができる。
【0026】また、本発明の請求項記載の発明によれ
ば、既設のロープ式エレベーターを利用して重量物を高
層建築物の所定階に、安全に、かつ円滑に運搬できると
ともに、万一索状体が切断した場合には、ブレーキ用ス
イッチボックスの切替設定を操作することによりブレー
キが作動状態に切り替わり、乗りかご及び乗りかご内の
重量物の落下を即座に停止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の重量物運搬装置の一実施例を示す側面
図である。
【図2】図1の重量物運搬装置を用いて行なわれる本発
明の重量物運搬方法を説明する工程図である。
【符号の説明】
1 機械室 2 巻上機 3 昇降路 4 乗りかご 5 釣合いおもり 6 主ロープ 7 シーブ 9 電動ウインチ(揚重機) 16 吊りブラケット 17 ワイヤーロープ(索状体) 19 ブレーキ 20 ブレーキ用スイッチボックス 21 重量物 23 1階(重量物搬入階) 24 R階(重量物搬出階)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田丸 時司 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株式会社日立ビルシステムサービス内 (72)発明者 松沢 秀登 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社 日立製作所内 (72)発明者 前野 宏三 埼玉県浦和市木崎4−5−20 (56)参考文献 特開 昭63−74885(JP,A) 特開 昭61−27886(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 5/00 - 11/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に乗りかごが、かつ、他端に釣合い
    おもりがそれぞれ固定された主ロープを、機械室に設置
    してある巻上機のシーブに装着してそのシーブと前記主
    ロープとの摩擦力で前記乗りかごを昇降路内で昇降させ
    るロープ式エレベーターを利用した重量物運搬方法にお
    いて、 揚重機に巻掛けられる索状体を前記昇降路内に降下さ
    せ、その索状体の端部を、重量物搬入階に停止した前記
    乗りかごに取り付けた後、前記索状体にテンションをか
    けるようにした索状体装着工程と、この索状体装着工程
    の終了後、前記重量物搬入階の乗り場より重量物を前記
    乗りかご内に搬入する重量物搬入工程と、この重量物搬
    入工程の終了後、前記巻上機のブレーキを開放状態とし
    た上で前記索状体の長さを前記揚重機で変えることによ
    り、前記重量物を搬入した前記乗りかごを重量物搬出階
    まで移動させ、その後、前記巻上機のブレーキを作動状
    態とした上で前記重量物を前記乗りかご内より重量物搬
    出階の乗り場に搬出する重量物搬出工程と、前記重量物
    搬出工程の終了後、前記索状体を前記乗りかごから取り
    外し、かつ、前記巻上機のブレーキを開放状態とした上
    で前記乗りかごを平常運転に移行させる乗りかご平常運
    転移行工程とを具備してなることを特徴とするロープ式
    エレベーターを利用した重量物運搬方法。
  2. 【請求項2】 一端に乗りかごが、かつ、他端に釣合い
    おもりが、それぞれ固定された主ロープを、機械室に設
    置してある巻上機のシーブに装着してそのシーブと前記
    主ロープとの摩擦力で前記乗りかごを昇降路内で昇降さ
    せるロープ式エレベーターを利用した重量物運搬方法に
    おいて、 揚重機に巻掛けられる索状体を前記昇降路内に降下さ
    せ、その索状体の端部を、重量物搬入階に停止した前記
    乗りかごに取付けた後、その索状体にテンションをかけ
    るようにした索状体装着工程と、この索状体装着工程の
    終了後、前記重量物搬入階の乗り場より重量物を前記乗
    りかご内に搬入する重量物搬入工程と、この重量物搬入
    工程の終了後、前記巻上機のブレーキを開放状態とした
    上で前記索状体の長さを前記揚重機で短くすることによ
    り、前記重量物を搬入した前記乗りかごを重量物搬出階
    まで上昇させ、その後、前記巻上機のブレーキを作動状
    態とした上で前記重量物を前記乗りかご内より重量物搬
    出階の乗り場に搬出する重量物搬出工程と、この重量物
    搬出工程の終了後、前記索状体を前記乗りかごから取り
    はずし、かつ、前記巻上機のブレーキを開放状態とした
    上で前記乗りかごを重量物搬入階まで降下させる乗りか
    ご平常運転移行工程とからなり、前記索状体装着工程、
    前記重量物搬入工程、前記重量物搬出工程、及び、前記
    乗りかご平常運転移行工程を複数回繰り返すことで、複
    数個の重量物を重量物搬入階から重量物搬出階に順次移
    動させることを特徴とするロープ式エレベーターを利用
    した重量物運搬方法。
  3. 【請求項3】 重量物搬入階は、エレベータが設置され
    る建築物の1階若しくは最下階であり、かつ、索状体
    は、ワイヤーロープ及びチェーンの少なくとも一方から
    なることを特徴とする請求項1若しくは請求項2記載の
    ロープ式エレベーターを利用した重量物運搬方法。
  4. 【請求項4】 一端に乗りかごが固定され、かつ、他端
    に釣合いおもりがそれぞれ固定された主ロープを機械室
    に設置した巻上機のシーブに装着し、そのシーブと前記
    主ロープとの摩擦力で前記乗りかごを昇降路内で昇降さ
    せるロープ式エレベーターを利用した重量物運搬方法に
    用いる重量物運搬装置において既設の 巻上機に設けられての巻上機のブレーキを開
    放状態及び作動状態に切替設定するブレーキ用スイッチ
    ボックスと、既設の前記主ロープとは別に既設の乗りか
    ごに着脱自在に設けられた索状体、この索状体を巻き
    りその索状体の長さを変化させる揚重機とを備えた
    とを特徴とするロープ式エレベーターを利用した重量物
    運搬方法に用いる重量物運搬装置。
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