JP5652143B2 - フロン類バリア性に優れた樹脂製部品 - Google Patents

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本発明は、フロン類を封入するために用いるフロン類バリア性に優れた樹脂製部品に関する。
エアコンや冷蔵庫用冷媒として、クロロフルオロカーボン、フルオロカーボン、ハイドロクロロフルオロカーボン、ハイドロフルオロカーボンなどの所謂フロン類が従来より知られているが、オゾン層破壊、温暖化等の問題から、近年では所謂代替フロンとして1,1,1,2-テトラフルオロエタン(HFC134a)が用いられている。しかしながら、HFC134aはオゾン層破壊係数は0であるものの、地球温暖化係数は1300(CO2を1とした場合)であり、大気に放出されると地球温暖化の原因となるため好ましくない。
エアコンや冷蔵庫用の冷媒を封入する部品部材としては金属が主に使われているが、軽量化等の目的で金属に代えて熱可塑性樹脂を使用したり、振動部分の破壊を防ぐために樹脂製ホースの使用などが検討されている。しかしながら、一般的な樹脂製部品用部材はフロン類に対するバリア性に劣り、大気中にフロン類が放出され、放出を防ぐためには部材厚みを厚くする必要があった。
このようなフロン類バリア性に関しては、特許文献1又は2にフロンガスバリア性に強いホース開示されているが、これらの文献に開示された方法ではフロン類バリア性が十分ではなかった。また、ホース以外の樹脂製部品にしたときの強度が十分ではなかった。
特開平6−294484号公報 特開平6−294485号公報
本発明の目的は、上記課題を解決し、フロン類を封入するために用いる樹脂製部品であって、フロン類バリア性に優れた樹脂製部品を提供することにある。
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンを30モル%以上含むジアミン成分とジカルボン酸成分とを重縮合して得られるポリアミド(A)を含有する、フロン類を封入するために用いるフロン類バリア性に優れた樹脂製部品により、上記課題が解決されることを見出した。
本発明の樹脂製部品は、フロン類を封入するために用いる樹脂製部品であって、フロン類バリア性に優れたものであり、ホースやチューブ、フィルム、コネクタ、ジョイント等として利用でき、その工業的価値は高い。
本発明の樹脂製部品は、フロン類を封入するために用いる樹脂製部品であって、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンを30モル%以上含むジアミン成分とジカルボン酸成分とを重縮合して得られるポリアミド(A)を含有する、フロン類バリア性に優れた樹脂製部品である。
本発明で使用するポリアミド(A)は、フロン類バリア性が良好であり、高湿度下でのフロン類バリア性も良好である。ポリアミド(A)としては、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンを主成分とするジアミン成分と各種ジカルボン酸成分を重縮合することにより得られるポリアミドが挙げられる。ポリアミド(A)は、フロン類バリア性が良好であるとの観点から、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンを30モル%以上、好ましくは50モル%以上、より好ましくは70モル%以上、さらに好ましくは80モル%以上、特に好ましくは90モル%以上含むジアミン成分を用いて得られる。このポリアミド(A)は、ホモポリマーであってもコポリマーであってもよい。上記ポリアミド(A)は、フロン類バリア性能が高く、耐熱性、成形加工性が良好である。ポリアミド(A)は、一種類の樹脂であってもよいが、複数の樹脂をブレンドして使用することもできる。
本発明でジアミン成分として使用する1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンには、シス体とトランス体がある。シス体/トランス体比をコントロールすることで、ポリアミド(A)の融点やガラス転移点を任意にコントロールすることができる。この観点から、シス体/トランス体比は、50/50〜100/0であることが好ましい。より好ましくは60/40〜100/0、さらに好ましくは70/30〜100/0である。この範囲とすることによって、融点は200℃以上となり耐熱性が良好となり、ポリアミドは結晶性を有する。また、フロン類バリア性が良好となることから好ましい。
ポリアミド(A)の製造に使用できる1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン以外のジアミン成分としては、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、2−メチルペンタンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、2,2,4−トリメチル−ヘキサメチレンジアミン、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン等の脂肪族ジアミン;1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1,3−ジアミノシクロヘキサン、1,4−ジアミノシクロヘキサン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、2,2−ビス(4−アミノシクロヘキシル)プロパン、ビス(アミノメチル)デカリン、ビス(アミノメチル)トリシクロデカン等の脂環族ジアミン;ビス(4−アミノフェニル)エーテル、パラフェニレンジアミン、メタキシリレンジアミン、パラキシリレンジアミン、ビス(アミノメチル)ナフタレン等の芳香環を有するジアミン類等を例示することができるが、これらに限定されるものではない。
本発明においては、上記1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン以外のジアミン成分のうち、耐熱性を向上させる観点から、1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンが好ましく用いられる。
ポリアミド(A)の製造に使用できるジカルボン酸成分としては、例えばコハク酸、グルタル酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、アジピン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸等の脂肪族ジカルボン酸;テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸類などを例示できるが、これらに限定されるものではない。上記ジカルボン酸成分のうち、本発明においては、成形性が良好であり、融点を好ましい範囲に制御する観点から、アジピン酸、セバシン酸等の炭素数4〜20のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸、イソフタル酸等が好ましく用いられる。
本発明においては、ジアミン成分、ジカルボン酸成分以外にも、ポリアミド(A)を構成する成分として、本発明の効果を損なわない範囲でε−カプロラクタムやラウロラクタム等のラクタム類、アミノカプロン酸、アミノウンデカン酸等の脂肪族アミノカルボン酸類も共重合成分として使用できる。
本発明で利用できるポリアミド(A)として、たとえば、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンとイソフタル酸からなるポリアミド、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンとカプロラクタムおよびイソフタル酸からなるポリアミドなどを例示できる。
本発明の効果の点から本発明で好ましく使用できるポリアミド(A)として、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンを含むジアミン成分と、炭素数4〜20のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸を主成分とするジカルボン酸成分とを重縮合することにより得られるポリアミドが挙げられる。炭素数4〜20のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸としては、例えば前述の、コハク酸、グルタル酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、アジピン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸等の脂肪族ジカルボン酸が例示できるが、これら中でも、アジピン酸とセバシン酸が好ましい。
本発明の効果の点から本発明で好ましく使用できるポリアミド(A)として、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンを30モル%以上、好ましくは50モル%以上、より好ましくは70モル%以上、さらに好ましくは80モル%以上、特に好ましくは90モル%以上含むジアミン成分と、炭素数4〜20のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸を好ましくは50モル%以上、より好ましくは70モル%以上、更に好ましくは80モル%以上、特に好ましくは90モル%以上含むジカルボン酸成分とを重縮合して得られるポリアミドを例示できる。
このようなポリアミドとして、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンとアジピン酸とを重縮合して得られるポリアミド、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンとセバシン酸とを重縮合して得られるポリアミド、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンとアジピン酸とセバシン酸とを重縮合して得られるポリアミド等が好ましく例示される。
ジカルボン酸成分としてアジピン酸とセバシン酸とを組み合わせて使用することで耐熱性やガスバリア性、結晶性を任意にコントロールできる。結晶性を低下させたい場合、あるいは非晶状態とする場合は、セバシン酸/アジピン酸比(モル比)は80/20〜30/70が好ましく、70/30〜40/60がより好ましい。ガスバリア性を重視する場合は、セバシン酸/アジピン酸比(モル比)は50/50以下が好ましく、40/60以下がより好ましく、30/70以下がさらに好ましい。耐熱性を重視する場合は、セバシン酸/アジピン酸比(モル比)は60/40以下が好ましく、40/60以下がより好ましく、30/70以下がさらに好ましい。
また、本発明で好ましく使用できるポリアミド(A)として、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンとアジピン酸とを重縮合して得られるポリアミドと、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンとセバシン酸とを重縮合して得られるポリアミドの混合物を例示できる。1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンとアジピン酸とを重縮合して得られるポリアミドと、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンとセバシン酸とを重縮合して得られるポリアミドを混合することで、結晶性を維持したまま、耐熱性やガスバリア性を任意にコントロールできる。ガスバリア性を重視する場合は、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンとセバシン酸とを重縮合して得られるポリアミド/1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンとアジピン酸とを重縮合して得られるポリアミド比(質量比)が50/50以下が好ましく、40/60以下がより好ましく、30/70以下がさらに好ましい。
ポリアミド(A)の製造方法は、上述の原料成分を用いる点を除き、特に限定されるものではなく、従来公知の方法、重合条件を適宜選択して製造される。例えば、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンとアジピン酸からなるナイロン塩を水の存在下に、加圧状態で昇温し、加えた水及び縮合水を除きながら溶融状態で重合させる方法により製造される。また、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンを溶融状態のアジピン酸に直接加えて、常圧下で重縮合する方法によっても製造される。この場合、反応系を均一な液状状態で保つために、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンをアジピン酸に連続的に加え、その間、反応温度が生成するオリゴアミド及びポリアミドの融点よりも下回らないように反応系を昇温しつつ、重縮合が進められる。
ポリアミドの重縮合時に分子量調節剤として少量のモノアミン、モノカルボン酸を加えてもよい。また、ポリアミド(A)は、溶融重合法により製造された後に、固相重合を行っても良い。
ポリアミド(A)の数平均分子量(Mn)は、GPC(ゲル浸透クロマトグラフィー)測定によるPMMA(ポリメタクリル酸メチル)換算値として、18000〜70000が好ましく、より好ましくは、20000〜50000である。この範囲であると、耐熱性、成形加工性が良好である。
ポリアミド(A)の融点もしくは軟化点は、100〜280℃が好ましく、120〜270℃がより好ましい。この範囲であると、押出機中での融解が容易となり、生産性、成形加工性が良好となる。
ポリアミド(A)のガラス転移点(Tg)は、80〜120℃が好ましく、より好ましくは100〜110℃である。この範囲であると、耐熱性が良好である。
なお、融点、ガラス転移点は、DSC(示差走査熱量測定)法により測定できる。測定は、例えば、島津製作所(株)製DSC−50を用い、サンプル量を約5mgとし、昇温速度を10℃/分の条件で室温から300℃まで加熱して測定することができる。雰囲気ガスは窒素を30ml/minで流す。ガラス転移点としては、いわゆる中点温度(Tgm)を採用した。なお、Tgmとは広く知られているように、DSC曲線において、ガラス状態ならびに過冷却状態(ゴム状態)のベースラインの接線と転移のスロープの接線との交点の中点温度である。
ポリアミド(A)の曲げ弾性率は、2.5〜5.0GPaが好ましく、より好ましくは2.6〜4.5GPa、さらに好ましくは2.7〜4.4GPaである。この範囲であると、樹脂製部品にしたときに強度が良好である。なお、曲げ弾性率は厚さ4mmの射出成形片を150℃で1時間熱処理したものを、JIS K7171に基づいて測定できる。
ポリアミド(A)には、溶融成形時の加工安定性を高めるため、あるいはポリアミド(A)の着色を防止するためにリン化合物を添加することができる。リン化合物としてはアルカリ金属又はアルカリ土類金属を含むリン化合物が好適に使用され、例えば、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム等のアルカリ金属又はアルカリ土類金属のリン酸塩、次亜リン酸塩、亜リン酸塩が挙げられるが、特にアルカリ金属又はアルカリ土類金属の次亜リン酸塩を使用したものがポリアミドの着色防止効果に特に優れるため好ましく用いられる。リン化合物の含有量は、ポリアミド(A)中、リン原子として1〜500ppm、好ましくは1〜350ppm、更に好ましくは1〜200ppmである。
本発明の樹脂製部品は、温度80℃、相対湿度0%RHにおけるポリアミド(A)に対するHFC−134a(1,1,1,2−テトラフルオロエタン)透過係数が1cc・mm/m2・day・atm以下であり、好ましくは0.8cc・mm/m2・day・atm以下、より好ましくは0.5cc・mm/m2・day・atm以下である。この範囲であると、フロン類に対するバリア性が良好である。
フロン類バリア性におけるフロン類としては、エアコンや冷蔵庫用冷媒として用いられるものが挙げられ、例えばクロロフルオロカーボンやフルオロカーボン、ハイドロクロロフルオロカーボン、ハイドロフルオロカーボン等が例示できる。
本発明の樹脂製部品には、カルボジイミド化合物(C)を配合することが好ましい。フロン類バリア性に優れた樹脂製部品は、自動車等のエアコン部品や冷蔵庫等の部品などであるが、当該部品は振動などの物理的衝撃を受けやすく、また、特に自動車の場合などは高温多湿な環境下で使用されるため、樹脂が劣化しやすい。樹脂が劣化すると部材が破壊したり、フロン類バリア性が悪化する問題が起こる。ところが、本発明のポリアミド(A)にカルボジイミド化合物(C)を添加することによって、ポリアミド(A)の末端カルボキシル基、またはアミノ基とカルボジイミド化合物(C)が反応し、ポリアミド(A)の分子鎖が延長されることにより、高温多湿環境下等で使用された場合の耐劣化性を向上させることができ、部材破壊を防止したり、フロン類バリア性の低下を抑えることができ好ましい。
カルボジイミド化合物(C)としては、種々の方法で製造した芳香族、脂肪族又は脂環式のポリカルボジイミド化合物が好ましく挙げられる。これらの中で、押出し時等における溶融混練性の面から、脂肪族又は脂環式ポリカルボジイミド化合物が好ましく、脂環式ポリカルボジイミド化合物がより好ましく用いられる。具体的製品としては、日清紡ケミカル社製、カルボジライトLA−1、RheinChemie社製StabaxolP、StabaxolP-400を好ましく用いることができる。これらの製品はポリアミド(A)との反応性が高く、耐劣化性向上に効果が高く好ましい。
これらのカルボジイミド化合物(C)は、有機ポリイソシアネートを脱炭酸縮合反応することで製造することができる。例えば、カルボジイミド化触媒の存在下、各種有機ポリイソシアネートを約70℃以上の温度で不活性溶媒中、もしくは溶媒を使用することなく、脱炭酸縮合反応させることによって合成する方法等を挙げることができる。イソシアネート基含有率は、好ましくは0.1〜5%、より好ましくは1〜3%である。上記のような範囲とすることにより、ポリアミド(A)との反応が容易となり、耐加水分解性が良好となる傾向にある。
カルボジイミド化合物(C)の合成原料である有機ポリイソシアネートとしては、例えば芳香族ジイソシアネート、脂肪族ジイソシアネート、脂環式ジイソシアネート等の各種有機ジイソシアネートやこれらの混合物を使用することができる。
有機ジイソシアネートとしては、具体的には、1,5−ナフタレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルジメチルメタンジイソシアネート、1,3−フェニレンジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4−ジイソシアネート、メチルシクロヘキサンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、2,6−ジイソプロピルフェニルイソシアネート、1,3,5−トリイソプロピルベンゼン−2,4−ジイソシアネート、メチレンビス(4,1−シクロへキシレン)=ジイソシアネート等を例示することができ、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、ジシクロヘキシルメタン−4,4−ジイソシアネート、メチレンビス(4,1−シクロへキシレン)=ジイソシアネートが好ましい。
カルボジイミド化合物(C)の末端を封止してその重合度を制御するために、モノイソシアネート等の末端封止剤を使用することも好ましい。モノイソシアネートとしては、例えば、フェニルイソシアネート、トリルイソシアネート、ジメチルフェニルイソシアネート、シクロヘキシルイソシアネート、ブチルイソシアネート、ナフチルイソシアネート等が挙げられ、2種以上を併用してもよい。
なお、末端封止剤としては、上記のモノイソシアネートに限定されることはなく、イソシアネートと反応し得る活性水素化合物であればよい。このような活性水素化合物としては、脂肪族、芳香族、脂環式の化合物の中で、メタノール、エタノール、フェノール、シクロヘキサノール、N−メチルエタノールアミン、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル、ポリプロピレングリコールモノメチルエーテル等の−OH基を持つ化合物、ジエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン等の2級アミン、ブチルアミン、シクロヘキシルアミン等の1級アミン、コハク酸、安息香酸、シクロヘキサンカルボン酸等のカルボン酸、エチルメルカプタン、アリルメルカプタン、チオフェノール等のチオール類やエポキシ基を有する化合物等を例示することができ、2種以上を併用してもよい。
カルボジイミド化触媒としては、例えば、1−フェニル−2−ホスホレン−1−オキシド、3−メチル−1−フェニル−2−ホスホレン−1−オキシド、1−エチル−2−ホスホレン−1−オキシド、3−メチル−2−ホスホレン−1−オキシド及びこれらの3−ホスホレン異性体等のホスホレンオキシド等、チタン酸テトラブチル等の金属触媒等を使用することができ、これらのなかでは、反応性の面から3−メチル−1−フェニル−2−ホスホレン−1−オキシドが好適である。カルボジイミド化触媒は、2種以上併用してもよい。
カルボジイミド化合物(C)の含有量は、ポリアミド(A)100質量部に対し、好ましくは0.1〜2質量部、より好ましくは0.1〜1.5質量部であり、さらに好ましくは、0.2〜1.5質量部、特に好ましくは、0.3〜1.5質量部である。0.1質量部未満では樹脂組成物の耐加水分解性が十分ではなく、押出等の溶融混練時の吐出ムラが発生しやすく、溶融混練が不十分となりやすい。一方、2質量部を超えると、溶融混練時の樹脂組成物の粘度が著しく増加し、溶融混練性、成形加工性が悪くなりやすい。
ポリアミド(A)の末端基濃度はカルボジイミド化合物(C)との反応性を高めるために以下の範囲が好ましい。
ポリアミド(A)は、末端アミノ基濃度が好ましくは100μ当量/g未満、より好ましくは5〜75μ当量/g、さらに好ましくは10〜50μ当量/g、末端カルボキシル基濃度が好ましくは100μ当量/g未満、より好ましくは10〜90μ当量/g、さらに好ましくは10〜50μ当量/gのものが好適に用いられる。末端アミノ基濃度及び末端カルボキシル基濃度を上記範囲とすることにより、カルボジイミド化合物(C)との反応が容易になり、耐劣化性が良好となる傾向にある。
本発明の樹脂製部品は、無機充填材を含んでも良い。無機充填材を用いることによって、部品の剛性、寸法安定性当、加工性などを向上させることができる。
また、本発明の樹脂製部品には、本発明の効果を損なわない範囲で、艶消剤、耐候安定剤、紫外線吸収剤、核剤、可塑剤、難燃剤、帯電防止剤、着色防止剤、ゲル化防止剤、着色剤、離型剤等の添加剤等を加えることができる。
更に、本発明の樹脂製部品には、本発明の目的を損なわない範囲で、ポリアミド(A)以外のポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリフェニレンサルファイド、ポリカーボネート等の樹脂を一種もしくは複数ブレンドできる。
中でも、ポリアミド(A)以外のポリアミドを好ましくブレンドでき、成形品の機械物性を改善できることから、より好ましくは、脂肪族ポリアミド樹脂をブレンドできる。脂肪族ポリアミド樹脂としては、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン46、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン666等を単独又は複数以上組み合わせて使用することができる。
本発明の樹脂製部品は、フロン類を封入するために用いられる部品であり、具体的には、エアコン、冷蔵庫等の冷媒を封入するための部品、例えば、ホース、チューブ、フィルム、コネクタ、ジョイント、ガスケット、パッキン、シール部品等が挙げられる。これらは、公知の方法により成形することができ、特にホース、配管のコネクタやジョイントとして有用である。
本発明の樹脂製部品は、フロン類バリア性が大幅に改善されることから、その厚みを低減することができる。本発明においては、樹脂製部品の厚みとして、例えばホースあるいはチューブ、フィルム等の場合は、ポリアミド(A)を使用してなる層の厚みは1000μm以下とすることができ、好ましくは50〜800μmとすることができる。また、コネクタやジョイント等の場合は、0.1〜5mmとすることができ、好ましくは0.2〜3mmとすることができる。もちろん、それ以外の厚みで使用することを排除するものではない。
以下、実施例及び比較例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、本実施例において各種測定は以下の方法により行った。
(1)フロン類バリア性
80℃、0%RHの雰囲気下にてJIS K7126−1:2006差圧法に準じてフィルムのフロン類透過度を求め、フィルム厚みを考慮しフロン類透過係数(cc・mm/m2・day)を測定した。なお、フロン類としてはHFC−134a(1,1,1,2−テトラフルオロエタン)を用いた。なお、フロン類透過係数の値が低いほどフロン類バリア性が良好であることを示す。
(2)ポリアミドの融点、ガラス転移点
島津社製DSC−60を用いて示差走査熱量測定(DSC)により求めた。測定条件としては、約5mgのサンプルを10℃/minの条件で昇温し、300℃に到達した時点で急冷し、再び10℃/minの条件で昇温して行った。
(3)数平均分子量
東ソー社製HLC−8320GPCを用いて、GPC測定によりPMMA換算値を求めた。なお、測定用カラムはTSKgel SuperHM−Hを用い、溶媒にはトリフルオロ酢酸ナトリウムを10mmol/l溶解したヘキサフルオロイソプロパノール(HFIP)を用い、測定温度は40℃にて測定した。また、検量線は6水準のPMMAをHFIPに溶解させて測定し作成した。
<製造例1>
(ポリアミド(A1)の合成)
反応缶内でアジピン酸(ローディア製)を170℃にて加熱し溶融した後、内容物を攪拌しながら、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン(三菱ガス化学(株)製)をアジピン酸とのモル比が1:1になるように徐々に滴下しながら、温度を240℃まで上昇させた。滴下終了後、260℃まで昇温した。反応終了後、内容物をストランド状に取り出し、ペレタイザーにてペレット化した。得られたペレットをタンブラーに仕込み、減圧下で固相重合し、分子量を調整したポリアミド(A1)を得た。なお、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンは、シス体/トランス体比を、74/26に調整したものを用いた。ポリアミド(A1)の融点は230℃、ガラス転移点は103℃、数平均分子量は30000であった。
<製造例2>
(ポリアミド(A2)の合成)
アジピン酸の代わりにセバシン酸(伊藤製油製TAグレード)を用いた以外は製造例1と同様にして、ポリアミド(A2)を合成した。ポリアミド(A2)の融点は181℃、ガラス転移点は84℃、数平均分子量は30000であった。
<製造例3>
(ポリアミド(A3)の合成)
セバシン酸の代わりに、セバシン酸とアジピン酸のモル比が4:6の混合ジカルボン酸を用いた以外は製造例1と同様にしてポリアミド(A3)を合成した。ポリアミド(A3)の融点は135℃、ガラス転移点は98℃、数平均分子量は35000であった。
<製造例4>
製造例1および製造例2で製造した、ポリアミド(A1)および(A2)を1:1の重量比でタンブラー中でドライブレンドして混合ポリアミドを得た。
<実施例1>
ポリアミド(A1)を、30mmφのスクリューとTダイを備える二軸押出機にて押出成形し、50μm厚のフィルムを得た。評価結果を表1に示す。
<実施例2〜4>
ポリアミド(A)を表1記載のものとした以外は、実施例1と同様にしてフィルムを得た。評価結果を表1に示す。
<実施例5>
ポリアミド(A1)95.5質量%と、日清紡ケミカル社製カルボジライトLA−1を0.5質量%とをドライブレンドし、実施例1と同様にしてフィルムを得た。評価結果を表1に示す。また得られたフィルムを100℃で24hr煮沸処理したが、フィルムの機械物性が低下することは無く、バリア性も処理前と同等であった。
尚、表1記載の略号は以下の通りである。
・A1:製造例1で得られたポリアミド(A1)
・A2:製造例2で得られたポリアミド(A2)
・A3:製造例3で得られたポリアミド(A3)
Figure 0005652143
以上の実施例で示したように、本発明の樹脂製部品はフロン類バリア性に優れ、その工業的価値は高い。

Claims (10)

  1. 1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンを30モル%以上含むジアミン成分と炭素数4〜20のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸を50モル%以上含むジカルボン酸成分とを重縮合して得られるポリアミド(A)を含有する、フロン類を封入するために用いるフロン類バリア性に優れた樹脂製部品。
  2. ポリアミド(A)のガラス転移点Tgが80〜120℃である請求項1に記載の樹脂製部品。
  3. ポリアミド(A)の80℃、0%RHにおける1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFC-134a)透過係数が1cc・mm/m2・day・atm以下である請求項1または2に記載の樹脂製部品。
  4. ポリアミド(A)が、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンとアジピン酸とを重縮合して得られるポリアミドである請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂製部品。
  5. ポリアミド(A)が、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンとセバシン酸とを重縮合して得られるポリアミドである請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂製部品。
  6. ポリアミド(A)が、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンとアジピン酸とセバシン酸とを重縮合して得られるポリアミドである請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂製部品。
  7. ポリアミド(A)が、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンとアジピン酸とを重縮合して得られるポリアミドと、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンとセバシン酸とを重縮合して得られるポリアミドの混合物である請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂製部品。
  8. カルボジイミド化合物(C)を、ポリアミド(A)100質量部に対し、0.1〜2質量部含有する請求項1〜のいずれかに記載の樹脂製部品。
  9. カルボジイミド化合物(C)が、脂肪族又は脂環式ポリカルボジイミド化合物である請求項記載の樹脂製部品。
  10. ホース、チューブ、フィルム、コネクタ、ジョイント、ガスケット、パッキン、及びシール部品から選ばれる請求項1〜のいずれかに記載の樹脂製部品。
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