JP5648006B2 - ガスコンロ - Google Patents

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本発明は、環状のコンロバーナで囲われるバーナ内方空間に挿通される上下方向に長手の支持パイプの上端部に上方に付勢して支持される、感熱素子を内蔵する感熱ヘッドを有する鍋底温度センサを備え、天板上の五徳に調理容器を載置したときに、感熱ヘッドが調理容器の底面に当接して押し下げられるようにしたガスコンロに関する。
従来、鍋底温度センサを備えるガスコンロでは、感熱素子で検出される調理容器の温度が所定の過熱設定温度に上昇したときに、コンロバーナの火力を弱めることと消火することとの少なくとも一方を含む過熱防止制御を行っている。また、この種のガスコンロにおいて、調理容器が五徳に載置されているか否かを判別するために、感熱ヘッドが押し下げられたときにこれを検出する検出器を備え、検出器で感熱ヘッドの押し下げが検出されない状態でコンロバーナの点火操作が行われたときは、コンロバーナの点火を禁止する点火制限制御を行い、コンロバーナの燃焼中に検出器で感熱ヘッドの押し下げが検出されなくなったときは、コンロバーナの火力を弱めることと消火することとの少なくとも一方を含む燃焼制限制御を行うものも知られている(例えば、特許文献1参照)。
尚、特許文献1に記載のものでは、検出器としてマイクロスイッチを用い、感熱ヘッドが押し下げられたときにその下端部に固定したドグがマイクロスイッチのレバーを押して、マイクロスイッチがオンされるようにしている。また、検出器としてリードスイッチを用い、リードスイッチに対向する永久磁石を設けると共に、感熱ヘッドと一緒に上下動し、感熱ヘッドの上動位置でリードスイッチと永久磁石との間に挿入される磁性板を設けて、感熱ヘッドが押し下げられたとき、磁性板がリードスイッチと永久磁石との間から下方に離脱して、永久磁石の磁界がリードスイッチに伝わり、リードスイッチがオンするようにしたものも知られている(例えば、特許文献2参照)。更に、検出器としてフォトインタラプタを用い、感熱ヘッドと一緒に上下動する遮光板を設けて、感熱ヘッドが押し下げられたときに、遮光板がフォトインタラプタの投光部と受光部との間に挿入され、受光部が遮光されて検出信号が出力されるようにしたものも知られている(例えば、特許文献3参照)。
ここで、上述した何れの検出器も、底の平な調理容器を五徳に載置したときの感熱ヘッドの押し下げ量を基準押し下げ量として、感熱ヘッドが基準押し下げ量だけ押し下げられたところでこれを検出するようになっている。底が下方に丸く窪んだ調理容器、即ち、中華鍋を五徳に載置すると、感熱ヘッドの押し下げ量は基準押し下げ量を上回るが、検出器は、感熱ヘッドが基準押し下げ量だけ押し下げられたところでこれを検出して、それ以上押し下げられても検出器の信号は変化せず、五徳に載置された調理容器の種類は判別できない。
ところで、中華鍋は一般に炒め物調理するために使用される。炒め物調理では、中華鍋をかなり高温に予熱してから調理物を投入し、その後に中華鍋を五徳から浮かせて鍋振りすることが多い。然し、上記従来例のものでは、五徳に中華鍋を載置してもこれを判別できないため、中華鍋の予熱中に鍋温度が上記過熱設定温度以上に上昇して過熱防止制御が行われたり、鍋振り時に検出器が感熱ヘッドの押し下げを検出しなくなって燃焼制限制御が行われたりし、炒め物調理の調理性が悪くなる。
特開2010−139189号公報 特開2010−25420号公報 特開2007−292409号公報(段落0037、図6参照)
本発明は、以上の点に鑑み、五徳に中華鍋を載置したときにこれを判別できるようにしたガスコンロを提供することを第1の課題とし、更に、中華鍋による炒め物調理の調理性を向上できるようにしたガスコンロを提供することを第2の課題としている。
上記第1の課題を解決するために、本発明は、環状のコンロバーナで囲われるバーナ内方空間に挿通される上下方向に長手の支持パイプの上端部に上方に付勢して支持される、感熱素子を内蔵する感熱ヘッドを有する鍋底温度センサを備え、天板上の五徳に調理容器を載置したときに、感熱ヘッドが調理容器の底面に当接して押し下げられるようにしたガスコンロであって、感熱ヘッドが押し下げられたときにこれを検出する検出器を備えるものにおいて、検出器として第1と第2の少なくとも2個の検出器を備え、第1検出器は、底の平な調理容器を五徳に載置したときの感熱ヘッドの押し下げ量と同等に設定される基準押し下げ量の感熱ヘッドの押し下げを検出可能であり、第2検出器は、基準押し下げ量を上回る所定範囲の感熱ヘッドの押し下げを検出可能であり、且つ、第1と第2の両検出器による感熱ヘッドの押し下げの検出、不検出の組合せが、五徳に調理容器が載置されていないときと、底の平らな調理容器を五徳に載置したときと、底が下方に丸く窪む中華鍋を五徳に載置したときとで変化するようにし、両検出器による感熱ヘッドの押し下げの検出、不検出の組合せに基づいて、五徳に調理容器が載置されているか否かを判別すると共に、五徳に載置された調理容器が底平らものと中華鍋との何れであるかを判別することを特徴とする。
ここで、第1検出器が、基準押し下げ量の感熱ヘッドの押し下げのみを検出可能であり、第2検出器が、上記所定範囲の感熱ヘッドの押し下げのみを検出可能であれば、五徳に調理容器が載置されていないときは、第1と第2の両検出器で感熱ヘッドの押し下げが不検出となり、底の平らな調理容器を五徳に載置したときは、第1検出器で感熱ヘッドの押し下げが検出され、第2検出器では感熱ヘッドの押し下げが不検出となり、中華鍋を五徳に載置したときは、第2検出器で感熱ヘッドの押し下げが検出され、第1検出器では感熱ヘッドの押し下げが不検出となる。従って、両検出器による感熱ヘッドの押し下げの検出、不検出の組合せに基づいて、五徳に調理容器が載置されているか否かを判別できると共に、五徳に載置された調理容器が底な平らのものと中華鍋との何れであるかを判別できる。
但し、この場合には、底面の曲率半径がかなり大きな特大の中華鍋を五徳に載置して、感熱ヘッドの押し下げ量が基準押し下げ量と上記所定範囲との間の範囲に入ってしまうと、第1と第2の両検出器で感熱ヘッドの押し下げが不検出になり、五徳に調理容器が載置されていないと誤判別してしまう。かかる不具合を解消するため、感熱ヘッドの押し下げ量が基準押し下げ量と上記所定範囲との間の範囲に入ったときにこれを検出する第3の検出器を設けてもよいが、これでは検出器の個数が増してコストアップを招く。
そのため、本発明においては、第1検出器が、基準押し下げ量の感熱ヘッドの押し下げのみを検出可能であり、第2検出器は、上記所定範囲だけでなくこの所定範囲から基準押し下げ量までの感熱ヘッドの押し下げを検出可能であることが望ましい。これによれば、特大の中華鍋を五徳に載置して、感熱ヘッドの押し下げ量が基準押し下げ量と上記所定範囲との間の範囲に入っても、これを第2検出器で検出でき、五徳に調理容器が載置されていないと誤判別してしまうことを防止できる。尚、この場合には、底の平らな調理容器を五徳に載置すると、第1と第2の両検出器で感熱ヘッドの押し下げが検出され、中華鍋を五徳に載置すると、第2検出器だけで感熱ヘッドの押し下げが検出されるから、五徳に載置した調理容器の種類を判別できる。
ところで、感熱素子で検出される調理容器の温度が所定の過熱設定温度に上昇したときに、コンロバーナの火力を弱めることと消火することとの少なくとも一方を含む過熱防止制御を行う場合、本発明においては、上記第2の課題を解決するために、五徳に載置した調理容器が中華鍋と判別されたときは、そうでないときよりも過熱設定温度を高くすること望ましい。これによれば、中華鍋を五徳に載置した場合は、過熱設定温度が比較的高温に設定されることになり、中華鍋の予熱が不十分な段階で過熱防止制御が行われることを防止でき、炒め物調理の調理性が向上する。
また、コンロバーナの燃焼中に五徳に調理容器が載置されていないと判別されたときは、コンロバーナの火力を弱めることと消火することとの少なくとも一方を含む燃焼制限制御を行う場合、本発明においては、上記第2の課題を解決するために、五徳に載置した調理容器が中華鍋と判別されたまま所定時間経過した後は、燃焼制限制御を禁止することが望ましい。これによれば、中華鍋を五徳に載置して予熱することで、五徳に載置した調理容器が中華鍋と判別されたまま所定時間経過すると、その後の鍋振りにより五徳に調理容器が載置されていないと判別されても燃焼制限制御は行われず、炒め物調理の調理性が向上する。
また、本発明においては、五徳に調理容器を載置しない状態でのコンロバーナの点火による使用者の着衣への引火等の危険を防止するため、五徳に調理容器が載置されていないと判別された状態でコンロバーナの点火操作が行われたときは、コンロバーナの点火を禁止する点火制限制御を行うことが望ましい。
本発明の実施形態のガスコンロを示す断面図。 (a)図1のコンロの五徳に底の平らな調理容器を載置した状態を示す説明図、(b)図1のコンロの五徳に中華鍋を載置した状態を示す説明図。 図1のコンロのコントローラが行う点火制限制御と燃焼制限制御の制御内容を示すフロー図。 図1のコンロのコントローラが行う過熱防止制御の制御内容を示すフロー図。
図1を参照して、1は、図示省略したコンロ本体の上面を覆う天板を示している。天板1には、バーナ用開口1aが開設されており、コンロ本体に、バーナ用開口1aに臨むようにコンロバーナ2を設置している。天板1上には、環状の五徳枠31に放射状に複数の五徳爪32を取り付けて成る五徳3がコンロバーナ2を囲うようにして設置されており、五徳3に載置する鍋等の調理容器がコンロバーナ2で加熱される。
コンロバーナ2は、混合管21に連なる環状のバーナボディ22と、バーナボディ22上に載置され、バーナボディ22との間に炎口23aを画成する環状のバーナキャップ23と、バーナキャップ23上に載置され、バーナキャップ23との間に二次空気通路を画成する環状の二次空気ガイド板24とを備える公知の環状バーナで構成されている。また、コンロバーナ2の外周には、点火電極25と火炎検知のための熱電対26とが付設されている。
コンロバーナ2に対するガス供給路27には、上流側から順に、常閉型の第1電磁弁271と、コンロ本体前面の図示省略した操作ボタンによる点火操作で開弁され消火操作で閉弁される手動の主弁272と、コンロ本体前面の図示省略した火力調節レバーに連動する手動の流量調節弁273と、常開型の第2電磁弁274と、第2電磁弁274に並列のオリフィス275とが介設されている。そして、第1電磁弁271の閉弁でコンロバーナ2へのガス供給が停止され、第2電磁弁274の閉弁で、コンロバーナ2への供給ガス量がオリフィス275で規定される少量に制限されて、コンロバーナ2の火力が弱められるようにしている。
また、コンロバーナ2で囲われるバーナ内方空間を通してコンロバーナ2の上方に突出する鍋底温度センサ4が設置されている。鍋底温度センサ4は、バーナ内方空間に挿通される上下方向に長手の支持パイプ41と、支持パイプ41の上端部に支持される感熱ヘッド42とを備えている。支持パイプ41は、図示省略した固定具でコンロバーナ2に対し固定される。感熱ヘッド42は、調理容器の底面に当接する集熱板42aと、集熱板42aで上端が閉塞される内筒42bと、内筒42bを囲う遮熱用の外筒42cとを備え、集熱板42aの下面に、集熱板42aを介して調理容器の温度を検出するサーミスタ等の感熱素子43が取り付けられている。
内筒42bは、支持パイプ41の上端に固定したばね受け44aに上下動自在に外挿されており、このばね受け44aと集熱板42aとの間にばね44を介設して、支持パイプ41に対し感熱ヘッド42をばね44により上方に付勢している。また、内筒42bの下端部には縮径した段差部42dが形成されており、五徳3に調理容器を載せない自由状態では、感熱ヘッド42がばね受け44aの下面への段差部42dの当接で規制される上動端位置に保持される。この上動端位置では、感熱ヘッド42が五徳3よりも上方に突出している。そして、五徳3に調理容器を載置したとき、感熱ヘッド42が調理容器の底面に当接してばね44の付勢力に抗して押し下げられ、集熱板42aがばね44の圧縮反力で調理容器の底面に確実に当接するようにしている。
感熱素子43からのびるリード線43aは、支持パイプ41に挿通され、その下端から外部に引き出されて制御手段たるコントローラ5に接続される(図1参照)。コントローラ5は、感熱素子43で検出した調理容器の温度が所定の過熱設定温度に上昇したとき、コンロバーナ2の火力を弱めることと消火することとの少なくとも一方を含む過熱防止制御を行う。尚、リード線43aには比較的剛性の高い断熱被覆43bが外挿されており、感熱ヘッド42の上下動に追従してリード線43aが支持パイプ41内で撓むことなく上下動する。
また、本実施形態のガスコンロは、五徳3に調理容器が載置されているか否かを判別するために、感熱ヘッド42が押し下げられたときにこれを検出する第1と第2の2個の検出器6,6を備えている。ここで、第1検出器6は、底の平な調理容器を五徳3に載置したときの感熱ヘッド42の押し下げ量D1(図2(a)参照)と同等に設定される基準押し下げ量の感熱ヘッド42の押し下げが検出可能であり、第2検出器6は、基準押し下げ量を上回る所定範囲の感熱ヘッド42の押し下げが検出可能であり、更に、第1と第2の両検出器6,6による感熱ヘッド42の押し下げの検出、不検出の組合せが、五徳3に調理容器が載置されていないときと、底の平らな調理容器を五徳3に載置したときと、底が下方に丸く窪む中華鍋を五徳3に載置したときとで変化するようにしている。
尚、基準押し下げ量は、底面が変形して上方に盛り上がったり下方に窪んだりした本来底の平らな調理容器に対処できるように、上記D1の例えば±4mmの範囲に設定することが望ましく、基準押し下げ量を上記D1と同等に設定するとはこのような場合も含む。また、上記所定範囲は、図2(b)に示す如く、底面の曲率半径が例えば45cm程度の標準的な大きさの中華鍋を五徳3に載置したときの感熱ヘッド42の押し下げ量D2の例えば±2mmの範囲に設定される。
更に、詳述すれば、第1と第2の各検出器6,6は、断面U字状で一側部に投光部6aと他側部に受光部6bとを有するフォトインタラプタで構成されており、各検出器6,6から導出されるリード線6a,6aがコントローラ5に接続されている。また、支持パイプ41から導出されるリード線43aの断熱被覆43bに外挿固定されて、感熱ヘッド42の上下動に連動して動く筒体43cを設け、この筒体43cに、第1検出器6と協働する第1遮光板61と、第2検出器6と協働する第2遮光板62とを固定している。そして、第1遮光板61の長さを比較的短くして、感熱ヘッド42の押し下げ量が基準押し下げ量になっているときにのみ、第1遮光板61が第1検出器6の投光部6aと受光部6bとの間に挿入されて、第1検出器6が感熱ヘッド42の押し下げを検出するようにしている。また、第2遮光板62の長さを比較的長くして、感熱ヘッド42の押し下げ量が上記所定範囲に入っているときだけでなくこの所定範囲から基準押し下げ量までの何れであっても、第2遮光板62が第2検出器6の投光部6aと受光部6bとの間に挿入されて、第2検出器6が感熱ヘッド42の押し下げを検出するようにしている。即ち、第1検出器6は、基準押し下げ量の感熱ヘッド42の押し下げのみを検出可能であり、第2検出器6は、上記所定範囲だけでなくこの所定範囲から基準押し下げ量までの感熱ヘッド42の押し下げを検出可能である。
これによれば、第1と第2の両検出器6,6で感熱ヘッド42の押し下げが検出された場合は、五徳3に底の平らな調理容器が載置されたと判別でき、第2検出器6で感熱ヘッド42の押し下げが検出され、第1検出器6で感熱ヘッド42の押し下げが不検出である場合は、五徳3に中華鍋P2が載置されたと判別できる。また、第2検出器6で感熱ヘッド42の押し下げが不検出である場合は(この場合は、第1検出器6でも感熱ヘッド42の押し下げが不検出になる)、五徳3に調理容器が載置されていないと判別できる。
ところで、第2検出器6により、上記所定範囲の感熱ヘッド42の押し下げのみを検出可能とすることも考えられるが、これでは以下の不具合を生ずる。即ち、底面の曲率半径がかなり大きな特大の中華鍋を五徳3に載置すると、感熱ヘッド42の押し下げ量が基準押し下げ量と上記所定範囲との間の範囲に入ってしまうことがあり、この場合は第1と第2の両検出器6,6で感熱ヘッド42の押し下げが不検出となり、五徳3に調理容器が載置されていないと誤判別してしまう。この場合、感熱ヘッド42の基準押し下げ量と上記所定範囲との間の範囲の押し下げを検出可能な第3の検出器を設けることも考えられるが、これでは検出器の個数が増してコストアップを招く。これに対し、本実施形態では、特大の中華鍋を五徳3に載置しても、第2検出器6が感熱ヘッド42の押し下げを検出するため、検出器の個数を増すことなく上記の不具合を防止でき有利である。
コントローラ5は、第2検出器6で感熱ヘッド42の押し下げが不検出の状態(五徳3に調理容器が載置されていないと判別された状態)でコンロバーナ2の点火操作が行われたときは、コンロバーナ2の点火を禁止する点火制限制御を行い、コンロバーナ2の燃焼中に第2検出器6で感熱ヘッド42の押し下げが不検出になったときは、コンロバーナ2の火力を弱めることと消火することとの少なくとも一方を含む燃焼制限制御を行う。尚、図示しないが、コントローラ5には、操作ボタンによる点火操作でオンし、消火操作でオフする点消火スイッチからの信号と、熱電対26からの出力信号も入力される。以下、図3を参照して、点火制限制御と燃焼制限制御について詳述する。
先ず、STEP1で点火操作が行われたか否か、即ち、点消火スイッチがオンされた否かを判別し、オンされたときは、STEP2に進み、第2検出器6で感熱ヘッド42の押し下げが検出されているか否かを判別する。第2検出器6で感熱ヘッド42の押し下げが不検出である場合は、五徳3に調理容器が載置されていないと判断し、STEP3に進んで調理容器が載置されていない旨を表示するエラー表示を行い、STEP1に戻る。この場合、常閉型の第1電磁弁271は閉弁されたままであり、コンロバーナ2にガスは供給されず、点火を禁止する点火制限制御が行われることになる。
一方、STEP2において、第2検出器6で感熱ヘッド42の押し下げが検出されていると判別されたときは、STEP4に進み、図示省略したイグナイタに通電して点火電極25でスパークさせると共に、STEP5で第1電磁弁271を開弁させて、コンロバーナ2に点火する。次に、STEP6に進み、点火確認のために、熱電対26の起電圧Vtcが所定の閾値YV以上になったか否かを判別し、Vtc<YVであれば、STEP7でスパーク開始から所定の待ち時間が経過したか否かを判別し、Vtc<YVのまま待ち時間が経過したときは、点火ミスを生じたと判断し、STEP17に進んで第1電磁弁271を閉弁させる。
一方、待ち時間が経過する前にVtc≧YVになったときは、STEP8に進み、第2検出器6で感熱ヘッド42の押し下げが検出されているか否かを判別し、検出されていればSTEP9に進み、第1検出器6で感熱ヘッド42の押し下げが検出されているか否かを判別する。そして、第1検出器6で感熱ヘッド42の押し下げが検出されていれば、底の平らな調理容器が五徳3に載置されていると判断して、そのままSTEP8に戻る。一方、第1検出器6で感熱ヘッド42の押し下げが不検出であれば、中華鍋が五徳3に載置されていると判断してSTEP10に進み、第1検出器6で感熱ヘッド42の押し下げが不検出のまま所定時間経過したか否か、即ち、五徳3に載置した調理容器が中華鍋と判別されたまま所定時間経過したか否かを判別し、所定時間経過したときはSTEP11に進んでフラグFを「1」にセットし、STEP8に戻る。
STEP8において、第2検出器6で感熱ヘッド42の押し下げが不検出であると判別されたときはSTEP12に進み、フラグFが「1」にセットされているかを判別する。そして、フラグFが「1」にセットされていなければ、STEP13で第2電磁弁274を閉弁させ、コンロバーナ2の火力を弱める燃焼制限制御を行う。その後、STEP14に進み、第2検出器6で感熱ヘッド42の押し下げが検出されているか否かを再度判別し、検出されていれば、STEP15で第2電磁弁274を開弁させた後、STEP8に戻る。一方、第2検出器6で感熱ヘッド42の押し下げが不検出であれば、STEP16に進み、不検出のまま所定時間経過したか否かを判別する。そして、所定時間経過したときは、STEP17に進んで第1電磁弁271を閉弁し、コンロバーナ2を消火する第2の燃焼制限制御を行う。尚、第2検出器6で感熱ヘッド42の押し下げが不検出になったとき、即ち、五徳3に調理容器が載置されていないと判別されたときの燃焼制限制御として、コンロバーナ2の火力を弱めることと消火することとの何れか一方を行うようにしてもよい。
ここで、五徳3に載置した調理容器が中華鍋と判別されたまま所定時間経過すると、STEP11でフラグFが「1」にセットされるため、その後に第2検出器6で感熱ヘッド42の押し下げが不検出になっても、STEP12でF=1と判別されてSTEP13には進まず、燃焼制限制御が禁止される。尚、フラグFは消火操作で「0」にリセットされる。
また、図3には示していないが、コンロバーナ2の燃焼中は熱電対26の起電圧Vtcを常時監視し、コンロバーナ2の失火でVtc<YVになったときに、第1電磁弁271を閉弁して、生ガスの放出を防止する失火安全制御を行う。
次に、コンロバーナ2の燃焼中に上述した制御とは別に行う過熱防止制御について、図4を参照して詳述する。先ず、STEP101において、第2検出器6で感熱ヘッド42の押し下げが検出されている否かを判別し、検出されていればSTEP102に進み、第1検出器6で感熱ヘッド42の押し下げが検出されているか否かを判別する。そして、第1検出器6で感熱ヘッド42の押し下げが検出されていれば、底の平な調理容器が五徳3に載置されていると判断してSTEP103に進み、過熱設定温度YTを比較的低い温度(例えば、250℃)YTlに設定する。また、第1検出器6で感熱ヘッド42の押し下げが不検出であれば、中華鍋が五徳3に載置されていると判断してSTEP104に進み、過熱設定温度YTを比較的高い温度(例えば、290℃)YThに設定する。
その後、STEP105に進み、感熱素子43で検出される調理容器の温度Tが過熱設定温度YT以上になったか否かを判別する。T≧YTであれば、STEP106に進んで第2電磁弁274を閉弁させ、コンロバーナ2の火力を弱める過熱防止制御を行う。次に、STEP107に進んで、調理容器の温度Tが過熱設定温度YTより所定の偏差分ΔTだけ低い温度を下回ったか否かを判別し、T<YT−ΔTになったときは、STEP108で第2電磁弁274を開弁させて、STEP105に戻る。
一方、T≧YT−ΔTであるときは、STEP109でT≧YT−ΔTのまま所定時間経過したか否かを判別し、所定時間経過したときは、STEP110に進んで第1電磁弁271を閉弁させ、コンロバーナ2を消火する第2の過熱防止制御を行う。尚、T≧YTになったときの過熱防止制御として、コンロバーナ2の火力を弱めることと消火することとの何れか一方を行うようにしてもよい。
以上の制御によれば、第2検出器6で感熱ヘッド42の押し下げが検出され、第1検出器6で感熱ヘッド42の押し下げが不検出の場合、即ち、中華鍋を五徳3に載置したと判別された場合は、過熱設定温度YTが比較的高い温度YThに設定されることになる。従って、中華鍋の予熱が不十分な段階で過熱防止制御が行われることを防止でき、炒め物調理の調理性が向上する。
更に、中華鍋を五徳3に載置して予熱することにより、第2検出器6で感熱ヘッド42の押し下げが検出され、且つ、第1検出器6で感熱ヘッド42の押し下げが不検出のまま所定時間経過すると、その後の鍋振りにより第2検出器6で感熱ヘッド42の押し下げが不検出になっても燃焼制限制御は行われず、炒め物調理の調理性が向上する。
また、第2検出器6で感熱ヘッド42の押し下げが不検出の状態でコンロバーナ2の点火操作が行われたときは、コンロバーナ2の点火が禁止されるため、五徳3に調理容器を載置しない状態でのコンロバーナ2の点火による使用者の着衣への引火等の危険を防止することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、上記実施形態では、第1検出器6が基準押し下げ量の感熱ヘッド42の押し下げのみを検出可能であるが、第1検出器6が、基準押し下げ量だけでなく上記所定範囲までの感熱ヘッド42の押し下げを検出可能で、第2検出器6が、上記所定範囲の感熱ヘッド42の押し下げのみを検出可能であるように構成してもよい。この場合は、第1検出器6のみで感熱ヘッド42の押し下げが検出されたときに、底の平らな調理容器が五徳3に載置されていると判断して、図4のSTEP103に進み、第1と第2の両検出器6,6で感熱ヘッド42の押し下げが検出されたとき、中華鍋が五徳3に載置されていると判断して、図3のSTEP10や図4のSTEP104に進む。
但し、この場合には、特大の中華鍋を五徳3に載置して、感熱ヘッド42の押し下げ量が基準押し下げ量と上記所定範囲との間の範囲に入ると、第1検出器6のみで感熱ヘッド42の押し下げが検出されて、底の平らな調理容器が五徳3に載置されていると誤判別し、過熱設定温度が低く設定されたり、燃焼制限制御が禁止されなくなる。これに対し、上記実施形態では、感熱ヘッド42の押し下げ量が基準押し下げ量と上記所定範囲との間の範囲に入ると、第2検出器6のみで感熱ヘッド42の押し下げが検出されて、中華鍋が五徳3に載置されていると判別されるため、過熱設定温度が高く設定されると共に燃焼制限制御が禁止されて、特大の中華鍋による炒め物調理の調理性を向上でき有利である。
また、上記実施形態では、第1と第2の各検出器6,6をフォトインタラプタで構成しているが、上記特許文献1記載のマイクロスイッチや特許文献2記載のリードスイッチ等で各検出器6,6を構成してもよい。
1…天板、2…コンロバーナ、3…五徳、4…鍋底温度センサ、41…支持パイプ、42…感熱ヘッド、43…感熱素子、6…第1検出器、6…第2検出器。

Claims (5)

  1. 環状のコンロバーナで囲われるバーナ内方空間に挿通される上下方向に長手の支持パイプの上端部に上方に付勢して支持される、感熱素子を内蔵する感熱ヘッドを有する鍋底温度センサを備え、天板上の五徳に調理容器を載置したときに、感熱ヘッドが調理容器の底面に当接して押し下げられるようにしたガスコンロであって、感熱ヘッドが押し下げられたときにこれを検出する検出器を備えるものにおいて、
    検出器として第1と第2の少なくとも2個の検出器を備え、第1検出器は、底の平な調理容器を五徳に載置したときの感熱ヘッドの押し下げ量と同等に設定される基準押し下げ量の感熱ヘッドの押し下げを検出可能であり、第2検出器は、基準押し下げ量を上回る所定範囲の感熱ヘッドの押し下げを検出可能であり、且つ、第1と第2の両検出器による感熱ヘッドの押し下げの検出、不検出の組合せが、五徳に調理容器が載置されていないときと、底の平らな調理容器を五徳に載置したときと、底が下方に丸く窪む中華鍋を五徳に載置したときとで変化するようにし、
    両検出器による感熱ヘッドの押し下げの検出、不検出の組合せに基づいて、五徳に調理容器が載置されているか否かを判別すると共に、五徳に載置された調理容器が底平らものと中華鍋との何れであるかを判別することを特徴とするガスコンロ。
  2. 前記第1検出器は、前記基準押し下げ量の前記感熱ヘッドの押し下げのみを検出可能であり、前記第2検出器は、前記所定範囲だけでなくこの所定範囲から基準押し下げ量までの感熱ヘッドの押し下げを検出可能であることを特徴とする請求項1記載のガスコンロ。
  3. 前記感熱素子で検出される調理容器の温度が所定の過熱設定温度に上昇したときに、前記コンロバーナの火力を弱めることと消火することとの少なくとも一方を含む過熱防止制御を行う請求項1又は2記載のガスコンロであって、
    前記五徳に載置した調理容器が中華鍋と判別されたときは、そうでないときよりも過熱設定温度を高くすることを特徴とするガスコンロ。
  4. 前記コンロバーナの燃焼中に前記五徳に調理容器が載置されていないと判別されたときは、コンロバーナの火力を弱めることと消火することとの少なくとも一方を含む燃焼制限制御を行う請求項1〜3の何れか1項記載のガスコンロであって、
    五徳に載置した調理容器が中華鍋と判別されたまま所定時間経過した後は、燃焼制限制御を禁止することを特徴とするガスコンロ。
  5. 前記五徳に調理容器が載置されていないと判別された状態でコンロバーナの点火操作が行われたときは、コンロバーナの点火を禁止する点火制限制御を行うことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項記載のガスコンロ。
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