JP6938114B2 - ガスコンロ - Google Patents
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Description
したがって、載置を検出すべき調理容器の種類数が増えると、必要な検出器(センサ)の数が多くなり、製造コストの増大を招くという問題点がある。
ガスコンロ本体の上面のトッププレートに形成したバーナ用開口を経て、その外周に形成された炎孔部が前記トッププレートの上方に突出するように設けられた環状のコンロバーナと、
点消火操作部の操作に基づいて前記コンロバーナの点消火および火力の制御を行う制御部と、
環状の前記コンロバーナの内側を上下方向に挿通するように配設された、上下に延びる支持軸の上端に、所定の付勢力で上方に付勢され、前記付勢力を超える力が上方から加えられた場合に下方に移動するような態様で支持された調理容器温度検出手段と、
前記コンロバーナの上方に調理容器が載置され、前記調理容器温度検出手段が前記調理容器の底面に当接して押し下げられた場合に、これを検知して前記調理容器が調理位置に配置されたことを検出する調理容器載置検出手段と
を具備するガスコンロであって、
(a)前記調理容器温度検出手段を支持する支持軸に磁石が止着されているとともに、前記磁石が止着された位置の近傍に、前記支持軸が上下方向に移動した場合にも前記支持軸の上下動に伴って移動することのない態様で一つの磁気センサが配設されているか、または、
(b)前記調理容器温度検出手段を支持する支持軸に一つの磁気センサが止着されているとともに、前記磁気センサが止着された位置の近傍に、前記支持軸が上下方向に移動した場合にも前記支持軸の上下動に伴って移動することのない態様で磁石が配設されており、かつ、
前記支持軸が上下方向に移動することで、前記磁気センサと前記磁石との相対位置が変化するとともに、前記磁気センサが検出する磁束の極性と、磁束密度の大きさとが変化し、
前記制御部が、前記磁気センサが検出する前記磁束の極性と、前記磁束密度の大きさとに基づき、前記調理容器温度検出手段の、前記支持軸の上下方向の位置を判定して、前記調理容器の形態、前記調理容器の載置および非載置とを識別するように構成されているとともに、
前記コンロバーナの炎により加熱される、前記コンロバーナ上の所定の位置に前記調理容器が載置された場合において、前記調理容器温度検出手段が前記調理容器の底面に当接して押し下げられたことを検知して、前記調理容器の載置を検出するように構成され、かつ、
前記制御部が、
底面の平坦な調理容器が、前記コンロバーナの前記炎孔部の周囲に配置され、前記コンロバーナによって加熱される調理容器を支持する複数の五徳爪を備えた五徳に載置された第1状態と、
底面が下方に向かって突出する凸面となる調理容器が前記五徳に載置され、調理容器の下端部が複数の前記五徳爪により囲繞された領域よりも下方に達し、前記調理容器温度検出手段の押し下げ量が、前記第1状態における前記調理容器温度検出手段の押し下げ量より大きい押し下げ量となる第2状態と、
底面が平坦で、複数の前記五徳爪により囲繞された領域よりも底面の径の小さい調理容器が前記五徳に載置され、前記五徳爪の先端により囲繞された領域に嵌まり込み、前記調理容器温度検出手段の押し下げ量が、前記第2状態における前記調理容器温度検出手段の押し下げ量より大きい押し下げ量となる第3状態とを検出するように構成されていること
を特徴としている。
また、調理に用いられる調理容器、すなわち、載置を検出すべき調理容器の種類が多くなった場合にも、一つの磁気センサを用いて調理容器の種類を識別することが可能であるため、製造コストの増大を抑制することができる。
また、制御部が、底面の平坦な調理容器が前記コンロバーナの上方に載置された第1の状態と、底面が下方に向かって突出する凸面となる調理容器が前記五徳に載置された第2の状態と、調理容器が前記コンロバーナの上方に載置されたときの調理容器温度検出手段の押し下げ量が、第2の状態における調理容器温度検出手段の押し下げ量より大きい押し下げ量となる第3の状態とを検出するようにしているので、載置の状態が上述の第1の状態であるのか、第2の状態であるのか、第3の状態であるのかに応じて、適宜火力制御を行うことが可能になり、本発明をより実効あらしめることができる。
図1は本発明の一実施形態(実施形態1)にかかるガスコンロ(この実施形態では、ガステーブルコンロ)を示す平面図である。
(1)図12に示すように、五徳50上に調理容器60が載置されておらず、支持軸73が上方に移動した状態にあり、支持軸73に止着された磁石105のS極が、磁気センサ101の基準面101aより高い位置にあって、磁気センサ101の基準面に交差する磁束(磁束密度)Bが、−20mT<B≦0となり、磁気センサ(リニア出力ホールIC)の出力Aが、2.1V<A≦2.5Vとなっているときに、ガステーブルコンロAが備える制御部は、調理容器60の非載置を検出する。
使用者による左点消火操作部41の操作に基づき制御部が左バーナ31の火力を第1火力(本実施形態では2.97kW)以上の火力を所定時間(本実施形態では15秒)継続したときに、温度検出部(バーナ近傍温度検出部)71による検出温度が所定の閾値温度SH以下の場合には、図3に示すように、五徳50上に載置されている鍋などの調理容器60の外径が第1火力に見合った外径より小さく、火炎81が調理容器60の底面より外側に火炎81がはみ出して、火炎81がトッププレート02の表面から上方向に偏向している状態であると判断できることから、制御部は、左バーナ31の火力を第2火力(本実施形態では1.39kW)に減少させる火力減少制御を実行する。
まず、出荷後当該バーナで燃焼を行ったことがあるかが判定され(#101)、出荷後当該バーナで燃焼を行ったことがない場合は、温度検出部(バーナ近傍温度検出部)71の検出温度が燃焼停止時検出温度として更新して記憶される(#102)。
#101で出荷後当該バーナで燃焼を行ったことがある場合には、当該バーナでの燃焼停止が1時間以上継続しているかが判定され(#103)、当該バーナでの燃焼停止が1時間以上継続している場合は、温度検出部71の検出温度が燃焼停止時検出温度として更新して記憶される(#102)。
#103で当該バーナでの燃焼停止が1時間以上継続していない場合は、燃焼停止時検出温度は更新されない(リターンして燃焼停止時検出温度の記憶処理を終了する)。
#401において調理容器載置検出手段74が調理容器60の載置を検出していない場合はリターンする。
#402において火力減少制御の実行中で第2火力に減少中でない場合は、現在の火力を調理容器載置時火力Dとして記憶するとともに、火力減少フラグ=0に設定し(#404)、リターンする。
次に、本発明の別実施形態について説明する。
AF 2次空気の流れ
EF 火炎周辺の排気の流れ
F 五徳爪が対向して存在しない箇所
S 五徳爪が対向して存在する箇所
01 ガスコンロ本体
02 トッププレート
31 左バーナ(コンロバーナ)
32 右バーナ(コンロバーナ)
33 炎孔部
41 左点消火操作部
42 右点消火操作部
43 グリル点消火操作部
44 グリル取っ手
45 グリル排気口
50 五徳
51 五徳爪
52 五徳リング
60 調理容器
71 温度検出部(バーナ近傍温度検出部)
72 調理容器温度検出手段
73 支持軸
74 調理容器載置検出手段
77 比較用温度検出部
78 温度検出部の感温部
81 火炎
101 磁器センサ(リニア出力ホールIC)
101a 磁器センサの基準面
105 磁石(永久磁石)
Claims (3)
- ガスコンロ本体の上面のトッププレートに形成したバーナ用開口を経て、その外周に形成された炎孔部が前記トッププレートの上方に突出するように設けられた環状のコンロバーナと、
点消火操作部の操作に基づいて前記コンロバーナの点消火および火力の制御を行う制御部と、
環状の前記コンロバーナの内側を上下方向に挿通するように配設された、上下に延びる支持軸の上端に、所定の付勢力で上方に付勢され、前記付勢力を超える力が上方から加えられた場合に下方に移動するような態様で支持された調理容器温度検出手段と、
前記コンロバーナの上方に調理容器が載置され、前記調理容器温度検出手段が前記調理容器の底面に当接して押し下げられた場合に、これを検知して前記調理容器が調理位置に配置されたことを検出する調理容器載置検出手段と
を具備するガスコンロであって、
(a)前記調理容器温度検出手段を支持する支持軸に磁石が止着されているとともに、前記磁石が止着された位置の近傍に、前記支持軸が上下方向に移動した場合にも前記支持軸の上下動に伴って移動することのない態様で一つの磁気センサが配設されているか、または、
(b)前記調理容器温度検出手段を支持する支持軸に一つの磁気センサが止着されているとともに、前記磁気センサが止着された位置の近傍に、前記支持軸が上下方向に移動した場合にも前記支持軸の上下動に伴って移動することのない態様で磁石が配設されており、かつ、
前記支持軸が上下方向に移動することで、前記磁気センサと前記磁石との相対位置が変化するとともに、前記磁気センサが検出する磁束の極性と、磁束密度の大きさとが変化し、
前記制御部が、前記磁気センサが検出する前記磁束の極性と、前記磁束密度の大きさとに基づき、前記調理容器温度検出手段の、前記支持軸の上下方向の位置を判定して、前記調理容器の形態、前記調理容器の載置および非載置とを識別するように構成されているとともに、
前記コンロバーナの炎により加熱される、前記コンロバーナ上の所定の位置に前記調理容器が載置された場合において、前記調理容器温度検出手段が前記調理容器の底面に当接して押し下げられたことを検知して、前記調理容器の載置を検出するように構成され、かつ、
前記制御部が、
底面の平坦な調理容器が、前記コンロバーナの前記炎孔部の周囲に配置され、前記コンロバーナによって加熱される調理容器を支持する複数の五徳爪を備えた五徳に載置された第1状態と、
底面が下方に向かって突出する凸面となる調理容器が前記五徳に載置され、調理容器の下端部が複数の前記五徳爪により囲繞された領域よりも下方に達し、前記調理容器温度検出手段の押し下げ量が、前記第1状態における前記調理容器温度検出手段の押し下げ量より大きい押し下げ量となる第2状態と、
底面が平坦で、複数の前記五徳爪により囲繞された領域よりも底面の径の小さい調理容器が前記五徳に載置され、前記五徳爪の先端により囲繞された領域に嵌まり込み、前記調理容器温度検出手段の押し下げ量が、前記第2状態における前記調理容器温度検出手段の押し下げ量より大きい押し下げ量となる第3状態とを検出するように構成されていること
を特徴とするガスコンロ。 - 前記磁気センサが、印加される磁束の極性と、磁束密度の大きさとに応じてその出力が変化するホールICであることを特徴とする請求項1記載のガスコンロ。
- 前記磁石が永久磁石であることを特徴とする請求項1または2記載のガスコンロ。
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