JP5643984B2 - 透明導電フィルム及びその製造方法並びにタッチパネル - Google Patents
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Description
すなわち、これらの透明導電フィルム9は、図4に示すごとく、透明な樹脂からなる基材フィルム91の表面に、屈折率の高い第1金属酸化物層92(例えば酸化チタンの層)と、屈折率の低い第2金属酸化物層94(例えば酸化珪素の層)とを順次積層したうえで、その表面に透明導電層95(例えばITOの層)を積層してなる。
これにより、透明導電フィルム9の光透過性を向上させることができる。
透明な樹脂からなる基材フィルムと、
該基材フィルムの表面に形成された、アルミナよりも屈折率の高い第1金属酸化物層と、
該第1金属酸化物層の表面に直接形成された、アルミナからなるアルミナ層と、
該アルミナ層の表面に直接形成された、アルミナよりも屈折率の低い第2金属酸化物層と、
上記第1金属酸化物層と上記アルミナ層と上記第2金属酸化物層とを上記基材フィルムとの間に介在させるように形成された透明導電層とからなり、
上記アルミナ層の厚さは5〜20nmであることを特徴とする透明導電フィルムにある(請求項1)。
また、アルミナ層は、第1金属酸化物層と第2金属酸化物層との間の屈折率を有するため、アルミナ層を両者間に介在させることで、透明導電フィルムの光透過性を阻害することもない。
また、上記基材フィルムと上記第1金属酸化物層との間に、他の層を介在させてもよい。
この場合には、上記第1金属酸化物層、上記アルミナ層、上記第2金属酸化物層、及び上記透明導電層を、容易かつ確実に形成することができる。また、上記透明導電フィルムにおける層間密着性を高くすることができる。また、層間密着性の高い透明導電フィルムにおいては、層内や界面にストレスがかかりやすいため、アルミナ層によるストレス緩和が可能な本発明の効果を有効に発揮することができる。
この場合には、アルミナ層による、第1金属酸化物層と第2金属酸化物層との間のストレスの緩和を充分に果たすことができると共に、透明導電フィルムの光透過性を確保することができる。
アルミナ層の厚みが5nm未満であると、ストレスの緩和層としての役割を充分に果たすことが困難となるおそれがある。一方、アルミナ層の厚みを20nmを超えると、透明導電フィルムの光透過性を確保するための膜構成の調整が困難となるおそれがある。すなわち、アルミナ層は第2金属酸化層よりは屈折率が高いため、アルミナ層の厚みを20nm以上と厚くしすぎると、透過率を上げるための第1金属酸化物層と第2金属酸化物層との厚さのバランスを調整することが困難となる。
これにより、クラックや剥離の生じにくい本発明の透明導電フィルムの効果を充分に発揮することができる。上述のごとく、タッチパネルのパネル面は、使用される際、逐次押圧され、変形するため、透明導電フィルムの第1金属酸化物層と第2金属酸化物層との間にストレスが生じやすい。このようなパネル面を構成する透明導電フィルムにおいて、クラックや剥離の生じにくい透明導電フィルムを用いることにより、その効果を充分に発揮することができる。
本発明の実施例に係る透明導電フィルム及びその製造方法につき、図1を用いて説明する。
本例の透明導電フィルム1は、図1に示すごとく、透明な樹脂からなる基材フィルム11と、該基材フィルム11の表面に形成された第1金属酸化物層12と、該第1金属酸化物層12の表面に直接形成されたアルミナ層13と、該アルミナ層13の表面に直接形成された第2金属酸化物層14と、該第2金属酸化物層14の表面に形成された透明導電層15とからなる。
第1金属酸化物層12はアルミナよりも屈折率が高く、第2金属酸化物層14はアルミナよりも屈折率が低い。すなわち、アルミナ(Al2O3)からなるアルミナ層13は、第1金属酸化物層12と第2金属酸化物層14との間の屈折率を有する。
また、例えば、第1金属酸化物層12の厚みを20nm、アルミナ層13の厚みを10nm、第2金属酸化物層14の厚みを15nm、透明導電層15の厚みを40nmとすることができる。
ただし、アルミナ層13の表裏、すなわち、アルミナ層13と第1金属酸化物層12との間、或いはアルミナ層13と第2金属酸化物層14との間には、他の層を介在させず、アルミナ層13は第1金属酸化物層12及び第2金属酸化物層14と接触している。
上記透明導電フィルム1は、第1金属酸化物層12と第2金属酸化物層14との間に、アルミナ層13を介在させている。アルミナ層13は、第1金属酸化物層12と第2金属酸化物層14との中間の屈折率を有し、両者の中間の誘電率を有し、中間の堅さを有する。それゆえ、第1金属酸化物層12と第2金属酸化物層14との間のストレスを、アルミナ層13によって緩和することができる。その結果、第1金属酸化物層12と第2金属酸化物層14とにクラックが生じることを効果的に防ぐとともに、両者間の剥離を効果的に防ぐことができる。
また、アルミナ層13は、第1金属酸化物層12と第2金属酸化物層14との間の屈折率を有するため、アルミナ層13を両者間に介在させ、第1金属酸化物層12と第2金属酸化物層14の膜厚を、適宜調節することで、アルミナ層13を両者間に介在させることで、透明導電フィルム1の光透過性を阻害することもない。
本例は、図2に示すごとく、第1金属酸化物層12とアルミナ層13と第2金属酸化物層14とを、基材フィルム11と透明導電層15との間に、2層ずつ上記の順で繰り返し形成した透明導電フィルム1の例である。ただし、1層目の第2金属酸化物層14と2層目の第1金属酸化物層12との間にも、アルミナ層13を介在させている。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合にも、実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
なお、第1金属酸化物層12とアルミナ層13と第2金属酸化物層14との積層構造の繰返しを、アルミナ層13を介して、3回以上行ってもよい。
本例は、図3に示すごとく、実施例1に示した透明導電フィルム1からなるパネル面を備えたタッチパネル2の例である。
本例においては、抵抗膜方式のタッチパネル2に透明導電フィルム1を用いる例を説明する。
また、基材フィルム11における透明導電層15と反対側の面には、ハードコート層221が形成されている。このハードコート層23がタッチパネル2の上面であり、タッチ面である。
11 基材フィルム
12 第1金属酸化物層
13 アルミナ層
14 第2金属酸化物層
15 透明導電層
2 タッチパネル
Claims (4)
- 抵抗膜方式のタッチパネルのパネル面を構成するための透明導電フィルムであって、
透明な樹脂からなる基材フィルムと、
該基材フィルムの表面に形成された、アルミナよりも屈折率の高い第1金属酸化物層と、
該第1金属酸化物層の表面に直接形成された、アルミナからなるアルミナ層と、
該アルミナ層の表面に直接形成された、アルミナよりも屈折率の低い第2金属酸化物層と、
上記第1金属酸化物層と上記アルミナ層と上記第2金属酸化物層とを上記基材フィルムとの間に介在させるように形成された透明導電層とからなり、
上記アルミナ層の厚さは5〜20nmであることを特徴とする透明導電フィルム。 - 請求項1に記載の透明導電フィルムにおいて、上記第1金属酸化物層、上記アルミナ層、上記第2金属酸化物層、及び上記透明導電層は、スパッタリングによって形成されたものである透明導電フィルム。
- 請求項1又は2に記載の透明導電フィルムによって構成されたパネル面を備えていることを特徴とする抵抗膜方式のタッチパネル。
- 請求項1又は2に記載の透明導電フィルムを製造する方法であって、上記基材フィルムをスパッタ装置のチャンバー内に配置し、該チャンバー内の真空度を所定の真空度以上に保った状態で、上記第1金属酸化物層と上記アルミナ層と上記第2金属酸化物層と上記透明導電層とを連続的にスパッタリングして成膜することを特徴とする透明導電フィルムの製造方法。
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