JP5642095B2 - ディスク装置及び同ディスク装置においてキャリブレーション領域を配置し管理する方法 - Google Patents

ディスク装置及び同ディスク装置においてキャリブレーション領域を配置し管理する方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、ディスク装置及び同ディスク装置においてキャリブレーション領域を配置し管理する方法に関する。
一般に、磁気ディスク装置に代表されるディスク装置では、記憶媒体にディスク(つまり、ディスク状の記憶媒体)が用いられる。このディスク装置において、データはディスク上に同心円状にまたはスパイラル状にヘッドによってライトされる。ディスク上の記録領域は、例えばセクタと呼ばれる所定データサイズのブロック(セクタ)群を備えている。
セクタ群は、それぞれ固有の物理アドレスを有する。物理アドレスを有するセクタ群は、ユーザデータのライトに用いられるセクタ群を含む。物理アドレスを有するセクタ群の一部は、専用のキャリブレーション領域として用いられる。キャリブレーション領域は、例えば、記録信号品質を最良とするための記録条件の調整、記録コイルに供給される電流の調整等に用いられる。
特開平7−311942号公報
前述したように、キャリブレーション領域は、ディスク上のセクタ群にヘッドによりアクセスする際の最適な条件の調整に用いられる。このため、キャリブレーション領域は、当該キャリブレーション領域を用いて調整された条件に基づいてアクセスされるディスク上のセクタ群の近傍に配置されることが好ましい。
一方、ディスク装置では、シーケンシャルアクセス(例えば、瓦ライトに代表されるシーケンシャルライト)が多発する。シーケンシャルにアクセスされるべきディスク上の領域とキャリブレーション領域との位置関係によっては、当該キャリブレーション領域の位置がシーケンシャルアクセスに悪影響を及ぼす可能性がある。
本発明が解決しようとする課題は、キャリブレーション領域の位置がシーケンシャルアクセスに悪影響を及ぼすのを防止できるディスク装置及び同ディスク装置においてキャリブレーション領域を配置し管理する方法を提供することにある。
実施形態によれば、ディスク装置は、ディスクと、ヘッドと、管理テーブルと、キャリブレーション手段と、管理手段と、シーケンシャルライト手段とを具備する。前記ディスクは、第1のサイズのデータがシーケンシャルにライトされる、前記第1のサイズよりも大きい第2のサイズのシーケンシャルアクセス領域を備えている。前記ヘッドは、前記ディスク上に、データを同心円状にまたはスパイラル状にライトするのに用いられる。前記管理テーブルは、前記ディスクに前記ヘッドによりデータをライトする際のライト条件のキャリブレーションに用いられたキャリブレーション領域を当該キャリブレーション領域の物理アドレスと関連付け、且つ前記シーケンシャルアクセス領域内の欠陥領域を当該欠陥領域の物理アドレスと関連付ける。前記キャリブレーション手段は、前記シーケンシャルライトの期間に前記キャリブレーションが必要となった場合、次にデータがライトされるべき第1の領域を前記キャリブレーション領域として用いて前記キャリブレーションを実行する。前記管理手段は、前記第1の領域が前記キャリブレーション領域として用いられた状態を、前記キャリブレーション領域を前記第1の領域の物理アドレスと関連付けて前記管理テーブルに登録することにより管理する。前記シーケンシャルライト手段は、前記キャリブレーション領域として用いられた前記第1の領域をスキップして前記シーケンシャルアクセス領域内の前記第1の領域の次の第2の領域から前記ヘッドによる前記シーケンシャルライトを続行する。前記管理手段は更に、前記キャリブレーションが必要でなく、且つ前記第1の領域が前記キャリブレーション領域として用いられたことが前記管理テーブルに登録されている場合、前記管理テーブルから前記第1の領域の前記キャリブレーション領域としての登録を抹消する。前記キャリブレーション手段は更に、前記キャリブレーションが必要となった場合、前記第1の領域が前記欠陥領域であるかを前記管理テーブルに基づいて判定し、前記第1の領域が前記欠陥領域でないならば、前記第1の領域を前記キャリブレーション領域として用い、前記第1の領域が前記欠陥領域であるならば、前記欠陥領域を用いても前記キャリブレーションが可能であるかを前記キャリブレーションの種類に基づいて判定し、前記キャリブレーションが可能であるならば、前記第1の領域を前記キャリブレーション領域として用いる。
一つの実施形態に係る磁気ディスク装置の典型的な構成を示すブロック図。 図1に示されるディスク上の3つのトラックにデータをシーケンシャルにライトする際における、トラック毎の典型的なライト開始位置及びライト終了位置を示す図。 図2に示すシーケンシャルライトの状況を、トラック上のライト位置及び物理アドレスと対応付けて示す模式図。 同実施形態で適用される管理テーブルのデータ構造の例と当該管理テーブルの第1の状態を示す図。 同実施形態で適用される管理テーブルのデータ構造の例と当該管理テーブルの第2の状態を示す図。 同実施形態で適用される管理テーブルのデータ構造の例と当該管理テーブルの第3の状態を示す図。 同実施形態で適用されるキャリブレーション領域の配置を伴うシーケンシャルライトの典型的な手順を説明するためのフローチャート。
以下、実施の形態につき図面を参照して説明する。
図1は一つの実施形態に係る磁気ディスク装置の典型的な構成を示すブロック図である。
図1に示す磁気ディスク装置は、ディスク(磁気ディスク)11と、ヘッド(磁気ヘッド)12と、スピンドルモータ(SPM)13と、アクチュエータ14と、ドライバIC15と、ヘッドIC16と、コントロールユニット20とを備えている。
ディスク11は磁気記録媒体である。ディスク11は上側と下側の2つのディスク面を有している。ディスク11の例えば上側のディスク面は、データが磁気記録される記録面をなしている。ディスク11の記録面(記録領域)は、例えば同心円状のトラック群を備えている。なお、ディスク11の記録面が、スパイラル状に配置されるトラック群を備えていても構わない。トラック群のそれぞれはセクタ群を備えている。セクタ群は、それぞれ固有の物理アドレスを有する。
ヘッド(ヘッドスライダ)12はディスク11の記録面に対応して配置される。ヘッド12は、図示せぬライト素子、リード素子及び発熱素子を備えている。ヘッド12(より詳細には、ライト素子及びリード素子)は、ディスク11へのデータのライト及びディスク11からのデータのリードに用いられる。発熱素子は、コントローラ18の制御に基づいてドライバIC15から電力が供給されることにより発熱し、ヘッド12の当該発熱素子に対応する部分をディスク11の記録面側に熱膨張させる。これによりヘッド12とディスク11の記録面との空隙、つまりヘッド12の浮上高(dynamic fly height:DFH)が調整される。このため、発熱素子は、浮上制御ヒータとも呼ばれる。
本実施形態において、図1の磁気ディスク装置は、光アシスト記録を適用する。光アシスト記録は、エネルギーアシスト記録の一種である。光アシスト記録では、ヘッド12によるデータのライトに際し、当該データがライトされるべきディスク11上の領域に光線が照射される。そのため図1の磁気ディスク装置は、例えば、半導体レーザのような光源(図示せず)を備えている。この光源は、コントローラ18の制御に基づいてドライバIC15から供給される駆動電流(光源駆動電流)により光線を照射する。なお、エネルギーアシスト記録に、光線によるもの以外のエネルギー源を用いることも可能である。
図1の構成では、単一枚のディスク11を備えた磁気ディスク装置を想定している。しかし、ディスク11が複数枚積層配置された磁気ディスク装置であっても構わない。また、図1の構成では、ディスク11の一方の面が記録面をなしている。しかし、ディスク11の両面がいずれも記録面をなし、両記録面にそれぞれ対応してヘッドが配置されても構わない。
ディスク11はSPM13によって高速に回転させられる。SPM13は、ドライバIC15から供給される駆動電流(または駆動電圧)により駆動される。ヘッド(ヘッドスライダ)12は、アクチュエータ14のアーム141の先端に取り付けられている。アクチュエータ14は、当該アクチュエータ14の駆動源となるボイスコイルモータ(VCM)142を有している。VCM142は、ドライバIC15から供給される駆動電流により駆動される。ヘッド12は、アクチュエータ14がVCM142によって駆動されることにより、ディスク11上を当該ディスク11の半径方向に、円弧を描くように移動する。
ドライバIC15は、コントロールユニット20(より詳細には、コントロールユニット20内の後述するサーボコントローラ23)の制御に従い、SPM13とVCM142とを駆動する。ドライバIC15は、コントロールユニット20(サーボコントローラ23)の制御に従い、前記発熱素子及び前記光源も駆動する。ヘッドIC16はヘッドアンプとも呼ばれており、ヘッド12によりリードされた信号(つまりリード信号)を増幅する。ヘッドIC16はまた、コントロールユニット20(より詳細には、コントロールユニット20内の後述するR/Wチャネル21)から出力されるライトデータをライト電流に変換してヘッド12に出力する。
コントロールユニット20は、例えばマイクロプロセッサユニット(MPU)を含む複数の要素が単一チップに集積されたシステムLSIによって実現される。コントロールユニット20は、リード/ライトチャネル(R/Wチャネル)21と、ディスクコントローラ(以下、HDCと称する)22と、サーボコントローラ23と、管理テーブル24とを備えている。
R/Wチャネル21は、リード/ライトに関連する信号を処理する。即ちR/Wチャネル21は、ヘッドIC16によって増幅されたリード信号をデジタルデータに変換し、このデジタルデータからリードデータを復号する。R/Wチャネル21はまた、上記デジタルデータからサーボデータを抽出する。R/Wチャネル21はまた、HDC22から転送されるライトデータを符号化し、この符号化されたライトデータをヘッドIC16に転送する。
HDC22は、ホストインタフェースを介してホスト(ホストデバイス)と接続されている。ホストは、図1に示される磁気ディスク装置を自身のストレージ装置として利用する。ホスト及び図1に示される磁気ディスク装置は、パーソナルコンピュータ、ビデオカメラ、音楽プレーヤー、携帯端末、携帯電話機、或いはプリンタ装置のような電子機器に備えられている。
HDC22は、当該HDC22とホストとの間で信号を授受するホストインタフェースコントローラとして機能する。具体的には、HDC22は、ホストから転送されるコマンド(ライトコマンド、リードコマンド等)を受信する。HDC22はまた、ホストと当該HDC22との間のデータ転送を制御する。HDC22はまた、R/Wチャネル21、ヘッドIC16及びヘッド12を介してディスク11へのデータのライト及びディスク11からのデータのリードを制御するディスクインタフェースコントローラとしても機能する。
HDC22は、瓦ライト(shingled writing)に代表されるシーケンシャルライトにおいてキャリブレーションが必要となる都度、キャリブレーション手段として機能する。この場合、HDC22は、ディスク11上(より詳細には、次にデータがライトされるべきディスク11上の領域)にキャリブレーション領域を配置して、当該キャリブレーション領域を用いて前記キャリブレーションを実行する。つまりHDC22は、ディスク11上のセクタ群にヘッドによりアクセス(例えばライトアクセス)するのに用いられる条件(ライト条件)を、キャリブレーション領域を用いて調整する。
管理テーブル24は、コントロールユニット20が有するメモリの記憶領域内に格納される。管理テーブル24は、ディスク11上のセクタ群にそれぞれ固有の物理アドレスPAと当該物理アドレスPAに割り当てられる論理アドレスLBAとを関連付けて示す情報を保持する。管理テーブル24はまた、上記セクタ群が、それぞれ記録及び/または再生(データのライト及び/またはリード)に用いることが不可の欠陥領域(欠陥セクタ)であるかを物理アドレスPAと関連付けて示す情報を保持する。管理テーブル24は更に、上記セクタ群がそれぞれキャリブレーションに用いられたキャリブレーション領域(キャリブレーションセクタ)であるかを物理アドレスPAと関連付けて示す情報を保持する。
次に、本実施形態で適用されるディスク11上のトラック配置を示すディスクフォーマットとシーケンシャルライトとの関係の例について、図2を参照して説明する。
図2は図1に示されるディスク11上の3つのトラックX,X+1,X+2にデータをシーケンシャルにライトする際における、トラック毎の典型的なライト開始位置及びライト終了位置を示す。図2において、矢印Aはディスク11の回転方向を示す。
図2の例では、データはトラックX、トラックX+1及びトラックX+2の順に(つまり、ディスク11の半径方向に一方向に)シーケンシャルにライトされる。X,X+1及びX+2は、トラックX、トラックX+1及びトラックX+2のトラック番号(シリンダアドレス)を示すものとする。このシーケンシャルライトにおいて、ヘッド12を次のトラックに移動するためのシーク動作毎に、ヘッド移動及びヘッド位置決め(つまりシーク・位置決め)のための整定時間が必要になる。このため、トラックX,X+1,X+2のライト開始位置の円周上の相対位置(つまり方位角)は同一ではなく、徐々にずれる。
図2の例では、データのライトは、まずトラックX上の位置001(より詳細には、トラックX上の位置001のセクタ)から開始され、位置002を経由して位置003まで実行される。次に、矢印A01で示すように、ヘッド12がトラックXからトラックX+1に移動され、当該トラックX+1の目標位置に位置付けられる。このシーク・位置決めのための整定時間を経た後、後続のデータライトが、トラックX+1上の位置101から、位置102を経由して位置103まで実行される。そして、矢印A12で示されるように更なるシーク・位置決めのための整定時間を経た後、後続のデータライトが、トラックX+2上の位置201から位置203近傍まで実行される。このように図2の例では、ディスク11は、当該ディスク11の半径方向に一方向にシーケンシャルにデータがライトされる領域を有する。
次に、本実施形態で適用されるシーケンシャルライトにおけるトラック上のライト位置と物理アドレスとの関係の例について、図3を参照して説明する。
図3は、図2に示すシーケンシャルライトの状況を、トラック上のライト位置及び物理アドレスと対応付けて示す模式図である。
図3において、縦軸はディスク11の半径方向を示し、当該縦軸の下方向(つまり矢印31の方向)は、ディスク11の内周に向かう半径方向を示す。図3において、横軸はディスク11の円周方向を示し、当該横軸の右方向(つまり矢印32の方向)は、ディスク11の回転方向(角度方向)を示す。なお、図3では、同心円状の各トラックが、作図の都合で直線状に(つまり模式的に)描かれている。
図3に示す例では、トラック群がそれぞれ備えるセクタの数は同一である。ここでは、1トラック当たりのセクタの数は、作図の都合で、16進表現で0F(0x0F)、10進表現で16(0d16)であるものとする。なお、CDR(constant density recording)を適用する磁気ディスク装置のように、ディスク12の外周側のトラック(より詳細には、外周側のゾーン内のトラック)が、内周側のトラック(より詳細には、内周側のゾーン内のトラック)よりも、多くセクタを備えていても構わない。
図3において、トラック群の各セクタには、当該セクタのセクタ番号として用いられる当該セクタに固有の物理アドレスPAが表記されている。また、図2に示す位置001〜003,101〜103,201,203及び301にそれぞれ対応するセクタには、当該位置が括弧内に表記されている。位置301はトラックY上の位置であり、当該トラックYの領域は、ユーザデータの格納に用いられず、例えばシステム領域に用いられる。以下の説明では、「物理アドレスPAがx(位置がy)のセクタ」を、簡略化のために「PA:x(位置y)のセクタ」と表記する。
トラックX,X+1,X+2に対するシーケンシャルライトは、図2を参照しての説明からも明らかなように、次のように実行される。まずデータのライトは、トラックX上のPA:00(位置001)のセクタから開始され、PA:02(位置002)のセクタを経由してPA:0F(位置003)のセクタまで実行される。次に、矢印A01で示されるように整定時間を経た後、後続のデータライトが、トラックX+1上のPA:10(位置101)のセクタからPA:12(位置102)のセクタを経由してPA:1F(位置103)のセクタまで実行される。そして、矢印A12で示されるように更なる整定時間を経た後、後続のデータライトが、トラックX+2上のPA:20(位置201)のセクタから開始され、最終的にPA:2F(位置203)のセクタ近傍まで実行される。
なお、トラックX+2におけるPA:2B乃至PA:2Fの領域は、スリップ交替に必要なスペア領域(スリップ交替領域)である。つまり本実施形態では、シーケンシャルライトにスリップ交替が適用される。スリップ交替とは、シーケンシャルライト時に異常セクタ(欠陥セクタ)が検出された場合に、当該異常セクタを管理テーブルにマークした上で、単純に当該異常セクタをスキップして、そのままシーケンシャルライトを続行する技術である。このため本実施形態においてディスク11は、上述のスペア領域を有するシーケンシャルアクセス領域であって、且つ第1のサイズのデータがシーケンシャルにライトされる第2のサイズのシーケンシャルアクセス領域を備えている。第2のサイズは第1のサイズよりも大きい。
このようにスリップ交替は、シーケンシャルライトに特有の技術であり、例えば特許第3206657号に開示されている。このスリップ交替技術は、ディスク上の特定の半径位置に確保された代替領域内のセクタ(代替セクタ)を異常セクタに割り当てる技術とは異なる。スリップ交替技術によれば、ヘッドを代替セクタが存在するトラック(代替トラック)に移動して当該代替トラックに位置付ける動作を不要とすることができ、シーケンシャルライトを高速化できる。
ここで、ヘッド12によりディスク12にデータをライトする際に適用されるライト条件について説明する。ライト条件として、ヘッド12のライト素子(記録コイル)に供給されるライト電流(より詳細には、ライト電流の実効値やピーク値などの波形プロファイル)、ヘッド12の発熱素子に供給される電力(いわゆるDFHパワー)が挙げられる。
前者のライト電流の値は、ディスク11の記録面の磁化に対する上書き能力と隣接トラックへのクロストークとに関するライト条件として用いられる。より高いライト電流がライト素子に供給されるほど、ディスク11の記録面の既存の磁化に対する上書き能力が増す。この場合、信号対雑音比(signal-to-noise ratio:SNR)の向上が期待できる一方、隣接トラックに記録されているデータの消去やクロストークの出現といった悪影響を招く。このため、ライト電流は調整される必要がある。
後者のDFHパワーの値は、ヘッド12の浮上高に関する条件として用いられる。DFHパワーの値は、ライト条件だけでなくリード条件としても用いられる。より大きなDFHパワーがヘッド12の発熱素子(より詳細には、ヘッド12の内部に装着された発熱素子)に供給されるほど、当該発熱素子における周辺構造材と比較した熱膨張が期待できる。これにより、ヘッド12(より詳細には、ヘッド12のライト素子及びリード素子)とディスク11の記録面との空隙(つまりヘッド12の浮上高)を減じることができる。この場合、記録再生の分解能が向上することから、SNRの改善が期待できる。しかし、必要以上のDFHパワーが供給されると、ヘッド12の浮上高が極端に低下して、当該ヘッド12がディスク11に接触する。すると、発塵、ディスク11の傷つき、ヘッド12の破壊等を招く。このため、DFHパワーは調整される必要がある。
また、光アシスト記録に代表されるエネルギーアシスト記録における、光源駆動電流に代表される印加エネルギー、更にはディスク11に対する同期記録を実施する際の、記録ベースクロックの位相もしくは周波数も、キャリブレーションの対象となり得る。エネルギーアシスト記録における印加エネルギーは、ディスク11の記録面の磁化に対する上書き能力と、記録分解能に係る条件である。より大きなエネルギーが印加されるほど、ディスク11の記録面の既記録磁化に対する上書き能力が増す。この場合、SNRの向上が期待できる一方、隣接トラックに記録されているデータの消去やクロストークの出現、更には記録再生分解能の低下といった悪影響を招く。このため駆動電流は必要最小限に調整される必要がある。
次に、同期記録を実施する際の、同期記録ベースクロックの位相もしくは周波数は、ディスク11上に磁化パターンを生起する際の位相もしくは周波数に係る条件である。同期記録とは、ビットパターンド記録に代表される、予めディスク11上に記録パターンを生起すべき位置が確定しているような記録を指す。また同期記録は、隣接トラックの既記録磁化パターンに対し、記録されるべき磁化パターンの位相もしくは周波数が同期される記録をも指す。これらの記録においての同期精度もしくは確度を確保するために、記録ベースクロックの位相もしくは周波数は調整される必要がある。
これらのキャリブレーションに共通した特徴として、以下の3つが挙げられる。
第1の特徴は、キャリブレーションを、例えば実際のデータライト動作と同時に実行することは難しい点である。
第2の特徴は、キャリブレーションのためには、実際のデータライト動作もしくは実際のアシスト動作に準じた動作を実行する必要がある点である。
第3の特徴は、キャリブレーションを実行することにより、磁気記録におけるディスク11の磁化状態の変化、即ちキャリブレーションが実行されたディスク11上の領域における既ライトデータの破壊もしくは既ライトデータとは無関係の不確定のデータの記録を招く可能性がある点である。
以上の特徴を考慮すると、キャリブレーションに用いられるディスク11上の領域(つまりキャリブレーション領域)は、実際の(つまり通常の)データライトに供される領域(つまりユーザ領域)とは別に管理されることが好ましい。そこで、実際のデータライトに供されない領域、例えばディスク11上のシステム領域の一部を、専用のキャリブレーション領域として用いることが考えられる。このような領域として、例えば、図2におけるPA:A8に対応する図1におけるトラックY上の位置301の領域が挙げられる。また、実際のデータライトに供される領域の一部を、専用のキャリブレーション領域に割り当てることも可能である。この場合、専用のキャリブレーション領域は、ユーザ領域外の領域として管理される。
しかしながら、専用のキャリブレーション領域を用いる技術は、以下の2つの点で採用し難い。
第1の点は、実際のデータライト(ライト/リード)に供されるディスク11上の位置と、専用のキャリブレーション領域の位置との距離を規定することが難しい(つまり不確定となる)ことにある。そこで、ユーザ領域をディスク11の半径方向に複数の部分領域(ゾーン)に区分し、ゾーン毎に、当該ゾーンの一部の領域を専用のキャリブレーション領域に割り当てることが考えられる。しかし、ゾーン数が多くなるほど、つまりキャリブレーション領域のディスク11の半径方向の配置割合が高くなればなるほど、ユーザ領域の減少を招き、記録密度効率を悪化させる。このため、ユーザ領域の一部を専用のキャリブレーション領域に割り当てる場合、当該キャリブレーション領域の配置割合を一定以下にする必要がある。この配置割合を一定以下にすると、実際のデータライト(ライト/リード)に供されるディスク11上の位置と、キャリブレーション領域の位置との距離(または関係)は、ばらついてしまう。つまり、ユーザ領域の一部を専用のキャリブレーション領域に割り当てても、上述の距離を規定することは難しい。
このような状況では、キャリブレーションされる条件によっては、例えば、キャリブレーションされた最適記録条件(ライト条件)と、実際にデータが記録(ライト)される位置における最適記録条件とが異なる可能性がある。以下、具体例を挙げて説明する。
熱に関する条件である、光アシスト記録における光源の駆動電流もしくは浮上制御ヒータの電力と、記録品質との関係は、ヘッド12から周辺環境に放熱する速度と相関する。この放熱速度は、ヘッド12とディスク11との相対速度に依存する。したがって、ヘッド12の走行するディスク11上の半径位置が、キャリブレーション領域と実際の記録領域とで異なる場合、おのずと最適な条件は異なってしまう。
第2の点は、キャリブレーションを実行する毎に、キャリブレーション領域が配置されているトラックにヘッド12を移動して、当該トラック上の目標位置に当該ヘッド12を位置付けるための長い待ち時間(整定時間)が必要となることにある。つまり、キャリブレーション領域のディスク11上の半径位置は、記録領域のディスク11上の半径位置と異なるため、当該キャリブレーション領域と記録領域との間でヘッド12を移動する必要が生じる。このヘッド12の移動(及びヘッド12の位置決め)に要する時間は、データライト処理におけるキャリブレーションの実行頻度に応じて、当該データライト処理の速度を低下させる要因となる。
そこで本実施形態の第1の着眼点は、キャリブレーションに共通する更なる特徴(以下、第1の特徴と称する)にある。この第1の特徴は、キャリブレーションによって加えられたディスク11上の領域の状態変化は再ライトによって復旧可能であることである。本実施形態の第2の着眼点は、シーケンシャルライトに特有のスリップ交替技術の特徴(以下、第2の特徴と称する)にある。この第2の特徴は、シーケンシャルライト時に異常が発生した場合に、論理位置の連続性に対する物理位置の連続性を損なわず、単純に異常セクタをスキップしてそのままシーケンシャルライトを続行することである。
前記第1の特徴は、ある時点でのキャリブレーション領域を、それ以後の任意の時点で記録領域(または記録再生領域)として利用することが可能であることを示唆する。そこで前記第1の着眼点は、より詳細には、ユーザ領域の一部を専用のキャリブレーション領域に割り当てる必要はなく、キャリブレーション領域の位置をユーザ領域内で動的に変更することが可能であるということにある
前記第2の特徴は、シーケンシャルライトにおいて異常セクタが検出されても、ヘッド12をディスク11の半径方向へ移動する必要がないことを示唆する。そこで前記第2の着眼点は、より詳細には、シーケンシャルライトにおいてはキャリブレーション領域を任意の位置に挿入しても、ヘッド12をディスク11の半径方向へ移動する必要がないことにある。
本実施形態は、前記第1及び第2の着眼点に基づく、キャリブレーション領域を配置し管理する方法を適用する。以下、この方法について図面を参照して説明する。
まず、本実施形態で適用される管理テーブル24について図4を参照して説明する。以下の説明では、一層の簡略化のために、「PA:x」のセクタ(領域)を、単に「PA:x」のように表記する。
図4は、管理テーブル24のデータ構造の例と当該管理テーブル24の第1の状態を示す。
図4に示すように、管理テーブル24は、列見出しとして、「物理アドレス(PA)」,「論理アドレス(LBA)」,「欠陥領域」及び「キャリブレーション領域」がそれぞれ設定された列C1,C2,C3及びC4を備えている。管理テーブル24の各行はディスク11上のセクタに関連付けられている。
管理テーブル24の各行の列C1及びC2に対応する箇所(つまりフィールド)は、それぞれ、当該行に対応するセクタの物理アドレス(つまり物理位置の位置情報)PA及び論理アドレスLBA(つまり、当該物理アドレスPAに割り当てられる論理アドレスLBA)を保持するのに用いられる。そこで、管理テーブル24の各行の列C1及びC2に対応するフィールドを、それぞれ物理アドレスフィールドC1及び論理アドレスフィールドC2と呼ぶ。
本実施形態において管理テーブル24の列C1には、連続する物理アドレスPAが昇順に設定される。管理テーブル24の各行の列C3及びC4に対応するフィールドは、当該行に対応するセクタが、それぞれ欠陥領域(欠陥セクタ)であるかを示す情報(例えばフラグ情報)F1及びキャリブレーション領域であるかを示す情報(例えばフラグ情報)F2を保持するのに用いられる。そこで、管理テーブル24の各行の列C3及びC4に対応するフィールドを、それぞれ欠陥領域フィールドC3及びキャリブレーション領域フィールドC4と呼ぶ。本実施形態では、F1が“1”の場合、対応するセクタが欠陥領域であることを示し、F2が“1”の場合、対応するセクタがキャリブレーション領域であることを示す。
図4に示す管理テーブル24の列C1には、“00”乃至“2F”の範囲の連続する物理アドレスPAが昇順に設定されている。これらの範囲のディスク11上の領域が前述した第2のサイズのシーケンシャルアクセス領域である。また、これらの範囲のうち、図3を参照して説明したような、物理アドレスPAが“00”乃至“2A”の範囲のディスク11上の領域(以下、“00”乃至“2A”の領域と称する)が、前述した第1のサイズのデータが実際にシーケンシャルにライトされる領域である。残りの物理アドレスPAが“2B”乃至“2F”の範囲のディスク11上の領域は、前述したスペア領域である。但し本実施形態では、前記“00”乃至“2A”の領域内に、欠陥領域またはキャリブレーション領域のいずれかが含まれている場合、シーケンシャルライトは、当該欠陥領域またはキャリブレーション領域をスキップしてスペア領域内まで実行される。
図4に示す管理テーブル24には、F1が“1”の欠陥領域フィールドC3及びF2が“1”のキャリブレーション領域フィールドC4のいずれも存在しない。つまり図4は、前記“00”乃至“2A”の領域が、欠陥領域及びキャリブレーション領域のいずれも含まない場合の管理テーブル24の状態を示す。この状態が前記第1の状態である。
この場合、シーケンシャルにライトされる論理アドレスの範囲の連続する論理アドレスLBA、例えば“100”乃至“12A”は、“00”乃至“2A”の物理アドレスPAに割り当てられる。そのため図4に示す管理テーブル24では、物理アドレスPAとして“00”乃至“2A”が設定されている物理アドレスフィールドC1の群に対応する論理アドレスフィールドC2の群には、論理アドレスLBAとして“100”乃至“12A”が設定されている。
図5は、管理テーブル24のデータ構造の例と当該管理テーブル24の第2の状態を示す。
図5に示す管理テーブル24では、物理アドレスPAとして“02”が設定された物理アドレスフィールドC1を有する管理テーブル24の行の欠陥領域フィールドC3に“1”(F1=1)が設定されている。
シーケンシャルライトにおいてスリップ交替を適用する本実施形態では、あるセクタが欠陥領域として登録された場合、当該セクタをスキップして当該シーケンシャルライトが続行される。このため、上述のようにPA:02が欠陥領域として登録されると、その時点において、PA:02乃至PA:2Aと関連付けられていた論理アドレスLBA“102”乃至“12A”の割り当て先が、物理アドレスの増加する方向に1ずつスリップされる。つまり論理アドレスLBA“102”乃至“12A”は、PA:02乃至PA:2AからPA:03乃至PA:2Bに再割り当てされる。これにより、管理テーブル24の列C2に設定されていた論理アドレスLBA“102”乃至“12A”は、当該列C2内を1ずつ後方にずれて再登録されて、PA:03乃至PA:2Bに関連付けられる。PA:2Bは前述したようにスペア領域内のセクタである。
このように図5の管理テーブル24は、PA:02が欠陥領域として登録され、これに応じて論理アドレスLBA“102”乃至“12A”が再割り当てされた際の状態を示す。この状態が前記第2の状態である。
図6は、管理テーブル24のデータ構造の例と当該管理テーブル24の第3の状態を示す。
図6に示す管理テーブル24では、図5に示す管理テーブル24の状態と同様に、物理アドレスPAとして“02”が設定された物理アドレスフィールドC1を有する管理テーブル24の行の欠陥領域フィールドC3に“1”(F1=1)が設定されている。この状態において、論理アドレスLBA“102”乃至“12A”は、PA:03乃至PA:2Bに再割り当てされる(図5参照)。これに加えて図6に示す管理テーブル24では、物理アドレスPAとして“05”が設定された物理アドレスフィールドC1を有する管理テーブル24の行のキャリブレーション領域フィールドC4に“1”(F2=1)が設定されている。
本実施形態では、シーケンシャルライトの途中で、あるセクタがキャリブレーション領域として登録された場合にも、当該セクタをスキップして当該シーケンシャルライトが続行される。このため、上述のようにPA:05がキャリブレーション領域として登録されると、その時点において、PA:05乃至PA:2Bと関連付けられていた論理アドレスLBA“104”乃至“12A”(図5参照)は、物理アドレスの増加する方向に1ずつスリップされる。つまり論理アドレスLBA“104”乃至“12A”は、PA:05乃至PA:2BからPA:06乃至PA:2Cに再割り当てされる。これにより、管理テーブル24の列C2に設定されていた論理アドレスLBA“104”乃至“12A”は、当該列C2内を1ずつ後方にずれて再登録されて、PA:06乃至PA:2Cに関連付けられる。つまり、図6の管理テーブル24は、図5に示す第2の状態の後、PA:05がキャリブレーション領域として登録され、これに応じて論理アドレスLBA“104”乃至“12A”が再割り当てされた際の状態を示す。この状態が前記第3の状態である。
本実施形態においては、シーケンシャルライトの期間に、キャリブレーション領域として管理テーブル24に登録されたPA:05、つまりキャリブレーション領域が配置されたPA:05の位置(つまり物理位置)は、この登録(配置)の前後で実際にデータがライトされるPA:04及びPA:06の位置に隣接(より詳細には、ディスク11の円周方向に隣接)する。このため、キャリブレーション領域が配置される前後で、当該キャリブレーション領域と実際にデータがライトされる領域との距離を一定の範囲以内に近接させることができる。このことについて、より詳細に説明する。
まず、PA:05は、図3に示されるように、図2に示すトラックX上に位置する。つまりPA:05は、図2及び図3から明らかなように、隣接するPA:04及びPA:06と共にディスク11の同一半径(トラックX)上に存在する。このため、シーケンシャルライトにおいてPA:04(つまり、LBAとして“103”が割り当てられたPA:04)にデータがライトされた後、HDC22がPA:05をキャリブレーション領域として利用してキャリブレーションを実行する際に、ヘッド12を移動させる必要はない。また、キャリブレーションの実行の後、HDC22が、PA:06(つまり、LBAとして後続の“104”が割り当てられたPA:06)からシーケンシャルライトを再開する際にも、ヘッド12を移動させる必要はない。
上述の効果は、シーケンシャルライト中のいずれのタイミングでキャリブレーションが必要となっても、次にデータがライトされるべきセクタ(以下、次セクタと称する)にキャリブレーション領域を配置することにより、確実に取得される。つまり本実施形態によれば、次セクタが、シーケンシャルにデータがライトされるべき領域内のいずれのセクタであっても、当該次セクタをキャリブレーション領域として管理テーブル24に登録した上で、当該次セクタをスキップして、シーケンシャルライトを続行することにより、上述の効果を取得することができる。
ここで、キャリブレーション領域を欠陥領域として管理しない理由について述べる。
例えば、図6に示す管理テーブル24にキャリブレーション領域として登録されたPA:05は、それ以降の任意の時点で、欠陥領域だけでなく、通常の記録領域(つまりデータライト領域)にも状態遷移し得る。これは、キャリブレーションによって加えられたPA:05(つまりディスク11上のPA:05)状態変化は、当該PA:05へのデータの再ライトによって復旧可能であることによる。一方、欠陥領域は復旧可能であるものを含みながらも、そのすべてが復旧できることを保証できない。一般に欠陥領域は恒久的に使用されないか、もしくは十分な再ライト・リードの試験で復旧が確認されるまで、データライト領域への状態遷移がなされることはない。このように欠陥領域は、キャリブレーション領域とは状態遷移の遷移条件が異なる。そこで本実施形態では、管理テーブル24においてキャリブレーション領域及び欠陥領域が、別々の領域として区別して管理される。
しかしながら本実施形態は、キャリブレーション領域及び欠陥領域を区別して管理しても、欠陥領域をキャリブレーション領域として使用する可能性を否定するものではない。例えば、キャリブレーション領域への磁化過程を伴わないキャリブレーションでは、当該キャリブレーション領域として欠陥領域を利用することが可能である。このようなキャリブレーションの例として、光(熱)アシスト記録で適用される光源の強度をヘッドに内蔵の光検出器で検出することで実行されるキャリブレーションが挙げられる。
この例では、キャリブレーション領域へのアシストエネルギーの印加に伴って当該キャリブレーション領域の熱擾乱が発生する。この熱擾乱により、キャリブレーション領域にライトされていたデータが破壊される可能性がある。しかし、キャリブレーション自体はキャリブレーション領域の磁化状態(つまりディスク11上の磁化状態)の再生なしに、つまりキャリブレーション領域からのデータのリードなしに、光検出器で光源強度を観察するだけで事足りる。したがってキャリブレーションの種類によっては、データの記録に能わない欠陥領域であってもキャリブレーションに供することが可能である。よって、欠陥領域をキャリブレーション領域として使用することは可能である。これら、「欠陥領域」を「キャリブレーション領域」として用いても実行可能なキャリブレーションに関しては、当該欠陥領域が、管理テーブル24の欠陥領域フィールドC3とキャリブレーション領域フィールドC4の両方に登録されても良いし、或いは欠陥領域フィールドC3のみに登録されても構わない。
次に、本実施形態で適用されるキャリブレーション領域の配置(割り当て)を伴うシーケンシャルライトの典型的な手順について、図7のフローチャートを参照して説明する。
今、ホストから図1に示す磁気ディスク装置に対し、論理アドレスLBAが連続する前述した“100”乃至“12A”の範囲の論理アドレス空間(第1のサイズの論理アドレス空間)へのデータ(第1のサイズのデータ)のライト(つまりシーケンシャルライト)が要求されたものとする。論理アドレスLBA“100”及び“12A”は、それぞれ、シーケンシャルライトの開始論理アドレスzS及び終了論理アドレスzEを示す。本実施形態では、論理アドレスLBA“12A”は、ディスク11上の物理アドレスPAが“00”の領域(セクタ)、つまりPA:00に割り当てられている。
図1に示す磁気ディスク装置内のコントロールユニット20のHDC22は、ホストからの上述のライト要求に応じて、シーケンシャルライトを次のように実行する。まずHDC22はシーケンシャルライト手段として機能して、データがライトされるべき領域の物理アドレスPAを表すxを、シーケンシャルライトの開始物理アドレスxSに初期設定する(ステップ701)。このステップ701においてHDC22は、データがライトされるべき領域の論理アドレスLBAを表すzを、シーケンシャルライトの開始論理アドレスzSに初期設定する。本実施形態では、開始物理アドレスxSは“00”であり、開始論理アドレスzSは“100”である。
次にHDC22は、PA:x(LBA:z)にライトされるべきデータ(ライトデータ)をホストから取得する(ステップ702)。ステップ702においてHDC22は、ホストから取得したデータを、DRAMのようなメモリから構成されるバッファ(図示せず)に一時格納する。本実施形態では、説明の簡略化のために、PA:x(LBA:z)が設定される毎に対応するライトデータがホストから取得されるものとする。しかしシーケンシャルライトの開始時に、“100”乃至“12A”の範囲のアドレス空間にライトされるべきデータがホストから取得される構成であっても構わない。
次にHDC22は、サーボコントローラ23によりヘッド12をPA:xに移動させる(ステップ703)。次にHDC22は、PA:xへのデータのライトの前にキャリブレーション手段として機能して、ライト条件に関し何らかのキャリブレーションが必要であるかを判定する(ステップ704)。
もし、いずれのキャリブレーションも必要ないならば(ステップ704のNo)、HDC22はステップ705に進む。ステップ705において、HDC22は再びシーケンシャルライト手段として機能して、管理テーブル24を参照することにより、PA:xが欠陥領域であるかを判定する。より詳細に述べるならば、HDC22は、管理テーブル24内でxが設定された物理アドレスフィールドC1と同一の行の欠陥領域フィールドC3に“1”(F1=1)が設定されているかにより、PA:xが欠陥領域として登録されているか(つまりPA:xが欠陥領域に関連付けられているか)を判定する。以下の説明では、PA:xが管理テーブル24に欠陥領域として登録されることを、PA:xが欠陥領域テーブルに登録されると表現する。
もし、PA:xが欠陥領域でないならば(ステップ705のNo)、HDC22はステップ706に進む。ステップ706において、HDC22は管理テーブル24を再び参照することにより、PA:xがキャリブレーション領域であるか(つまりPA:xにキャリブレーション領域が配置されているか)を判定する。より詳細に述べるならば、HDC22は、管理テーブル24内でxが設定された物理アドレスフィールドC1と同一の行のキャリブレーション領域フィールドC4に“1”(F2=1)が設定されているかにより、PA:xがキャリブレーション領域として登録されているか(つまりPA:xがキャリブレーション領域に関連付けられているか)を判定する。以下の説明では、PA:xが管理テーブル24にキャリブレーション領域として登録されることを、PA:xがキャリブレーション領域テーブルに登録されると表現する
もし、PA:xがキャリブレーション領域であるならば(ステップ706のYes)、つまりPA:xがキャリブレーションに利用された領域であるならば、HDC22は管理手段として機能して、キャリブレーション領域テーブルからPA:xの登録を抹消する(ステップ707)。より詳細に述べるならば、HDC22は、管理テーブル24内でxが設定された物理アドレスフィールドC1と同一の行のキャリブレーション領域フィールドC4の設定値“1”を、例えば“0”にリセットする。これによりPA:xは、キャリブレーション領域から通常のデータライト領域に戻される。そこでHDC22はシーケンシャルライト手段として機能して、R/Wチャネル21及びヘッドIC16を介して、ヘッド12によりPA:x(つまりキャリブレーション領域から通常のデータライト領域に戻されたPA:x)にデータをライトする(ステップ708)。これに対し、PA:xがキャリブレーション領域でないならば(ステップ706のNo)、つまりPA:xが欠陥領域でもキャリブレーション領域でもないならば(ステップ70及び70のNo)、HDC22はステップ707をスキップして、PA:xにデータをライトする(ステップ708)。
次にHDC22は、正常にライトできたかを判定する(ステップ709)。もし、正常にライトできたならば(ステップ709のYes)、HDC22はライトすべきデータはまだあるかを判定する(ステップ710)。もし、ライトすべきデータがまだあるならば(ステップ710のYes)、つまり終了論理アドレスzEまでシーケンシャルライトが実行されていないならば、HDC22はステップ711に進む。このステップ711においてHDC22は、次のライトデータをホストから取得する。次にHDC22は、xを1インクリメントする(ステップ713)。ステップ713においてHDC22は、zも1インクリメントする。そしてHDC22はステップ703に戻る。ステップ703においてHDC22は、インクリメント後のxで指定されるPA:x(つまり、現在ヘッド12が位置しているセクタの次のセクタ)に、サーボコントローラ23によりヘッド12を移動させる。
一方、正常にライトできなかったならば(ステップ709のNo)、HDC22はPA:xを欠陥領域であると判定する。そこでHDC22は管理手段として機能して、欠陥領域テーブルにPA:xを登録する(ステップ712)。より詳細に述べるならば、HDC22は、管理テーブル24内でxが設定された物理アドレスフィールドC1と同一の行の欠陥領域フィールドC3に“1”(F1=1)を設定する。そしてHDC22はxを1インクリメントする(ステップ713)。
このとき、先のステップ713と異なり、zはインクリメントされない。このステップ713(つまりステップ712に続いて実行されるステップ713)により、前記ステップ712で欠陥領域として登録されたセクタがスキップされる。この場合、インクリメント前のx(物理アドレスPA)に割り当てられていた論理アドレスLBAがzである本実施形態では、シーケンシャルライトが未完了のz乃至zEの割り当て先が、物理アドレスの増加する方向に1ずつスリップされる。
HDC22はブロック713を実行するとブロック703に戻る。なお、z乃至zEのいずれか1つがziであり、当該ziの割り当て先が欠陥領域またはキャリブレーション領域であれば、当該zi乃至zEの割り当て先が更にスリップされる。
また、PA:xが欠陥領域であるならば(ステップ705のYes)、HDC22はステップ706乃至712をスキップして前記ステップ713に進む。ステップ713において、HDC22はxを1インクリメントする。このステップ713により、先行するステップ705で欠陥領域として判定されたセクタがスキップされる。このとき、zはインクリメントされず、z乃至zEは再割り当てされない。HDC22はステップ713を実行するとステップ703に戻る。
ステップ703においてHDC22は、前述したように、インクリメント後のxで指定されるPA:x(つまり次のセクタ)に、サーボコントローラ23によりヘッド12を移動させる。次にHDC22は、ライト条件に関し何らかのキャリブレーションが必要であるかを判定する(ステップ704)。
もし、何らかのキャリブレーションが必要であるならば(ステップ704のYes)、HDC22はステップ714に進む。ステップ714においてHDC22はキャリブレーション手段として機能して、前記ステップ705と同様に、PA:xが欠陥領域であるかを判定する。もし、PA:xが欠陥領域であるならば(ステップ714のYes)、HDC22は、必要なキャリブレーションは欠陥領域でも実行可能かを判定する(ステップ715)。
もし、必要なキャリブレーションが欠陥領域でも実行可能であるならば(ステップ715のYes)、HDC22はPA:x(つまり欠陥領域)をキャリブレーション領域として利用して(つまり、PA:xをスキップすることなく)キャリブレーションを実行する(ステップ716)。つまりHDC22は、PA:x(欠陥領域)にキャリブレーション領域を配置し、当該配置されたキャリブレーション領域を用いてキャリブレーションを実行する。ステップ715の判定がYesとなるキャリブレーションとして、前述したように、キャリブレーション領域への磁化過程を伴わないキャリブレーションが挙げられる。
一方、PA:xが欠陥領域でないならば(ステップ714のNo)、HDC22はステップ715をスキップしてステップ716に進む。このステップ716においてHDC22は、現在ヘッド12が位置しているPA:x(つまり非欠陥領域)をキャリブレーション領域として利用してキャリブレーションを実行する。
このように本実施形態においては、シーケンシャルライトにおいてキャリブレーションが必要となった際に、データがライトされるべきセクタとしてヘッド12が位置していたセクタが、キャリブレーション領域として用いられる。このため本実施形態によれば、キャリブレーションのためにヘッド12を移動する必要はなく、これによりキャリブレーション領域の位置がシーケンシャルライト(シーケンシャルアクセス)に悪影響を及ぼすのを防止できる。
HDC22はステップ716を実行すると管理手段として機能して、キャリブレーション領域テーブルにPA:xを登録する(ステップ717)。より詳細に述べるならば、HDC22は、管理テーブル24内でxが設定された物理アドレスフィールドC1と同一の行のキャリブレーション領域フィールドC4に“1”(F2=1)を設定する。そしてHDC22はxを1インクリメントする(ステップ713)。このステップ713により、先行するステップ717でキャリブレーション領域として登録されたセクタがスキップされる。このとき、zはインクリメントされない。また、ステップ714でPA:xが欠陥領域でないと判定された場合、キャリブレーション領域テーブルへのPA:xの登録に応じて、z乃至zEの割り当て先が、物理アドレスの増加する方向に1ずつスリップされる。つまりz乃至Eが再割り当てされる。
HDC22は、ステップ716及び717に続いてステップ713を実行すると、キャリブレーションされた最適なライト条件でデータをライトするために、インクリメント後のxで指定されるPA:xに、サーボコントローラ23によりヘッド12を移動させる(ステップ703)。インクリメント後のxで指定されるPA:x(セクタ)は、現在ヘッド12が位置しているセクタの次のセクタである。
このように本実施形態においては、シーケンシャルライトにおいてキャリブレーション領域として用いられたセクタの次のセクタが、次にデータがライトされるべきセクタ(つまりデータライト領域)として用いられる。このため本実施形態によれば、キャリブレーション領域からデータライト領域にヘッド12を移動するのに、前記第2の点として挙げたような長い整定時間は発生せず、これによりキャリブレーション領域の位置がシーケンシャルライトに悪影響を及ぼすのを防止できる。
一方、必要なキャリブレーションが欠陥領域で実行可能でないならば(ステップ715のNo)、HDC22はステップ713に進んでxを1インクリメントする。このステップ713により、欠陥領域がスキップされる。このとき、zはインクリメントされず、z乃至zEは再割り当てされない。HDC22はステップ713を実行するとステップ703に戻る。
やがて、ライトすべきデータがなくなったならば(ステップ710のNo)、HDC22はシーケンシャルライトを終了する。上述したシーケンシャルライトは、シーケンシャルにデータがライトされたディスク11上の領域Z1からデータをシーケンシャルにリードして、当該リードされたデータをディスク11上の別の領域Z2にシーケンシャルにライトする場合にも適用可能である。また上述したシーケンシャルライトは、前記リードされたデータの一部をホストからのライトデータで置き換えて、このライトデータで置き換えられたデータを前記領域Z2にシーケンシャルにライトする場合にも適用可能である。
なお、管理テーブル24の構造は、以下に述べるように前記実施形態に限らない。
一般に管理テーブルは、対象Aと対象Bとを関連付けて記述することで状態を管理するのに用いられる。対象の範囲の定義の記述は、対象Aに対応する対象Bの起点アドレスと大きさとで領域を記述するベクトル型と、対象Aと対象Bの最小単位のアドレス同士の1対1の関係の羅列として領域を記述するスカラ型とに大別される。
前記実施形態で適用される管理テーブル24は、スカラ型の記述を用いて実現される。しかし管理テーブル24に代えて、ベクトル型の記述を適用したテーブルを用いても構わない。
また、前記実施形態で適用される管理テーブル24は、4つの列C1乃至C4を有する単一のテーブルで構成されている。しかし、管理テーブル24が、4より少ない数の列を有する複数のテーブル(以下、サブテーブルと称する)の集合から構成されていても構わない。例えば管理テーブル24が、列C1及びC2を有する第1のサブテーブルと、列C1及びC3を有する第2のサブテーブルと、列C1及びC4を有する第3のサブテーブルとから構成されてもよく、列C1乃至C3を有する第1のサブテーブルと、列C1及びC4を有する第2のサブテーブルとから構成されてもよい。つまり管理テーブル24は、シーケンシャルライトに利用可能なディスク11上の領域に関し、物理アドレスと論理アドレスとを関連付け、欠陥領域と物理アドレスとを関連付け、且つキャリブレーション領域と物理アドレスとを関連付けるならば、物理的に単一のテーブルで構成されても、物理的に複数のテーブル(サブテーブル)の集合で構成されても構わない。
また前記実施形態では、データがディスク11上に同心円状にヘッド12によってライトされる。しかし、データがディスク11上にスパイラル状にライトされても構わない。更に、前述のシーケンシャルライトを、磁気ディスク装置以外のディスク装置、例えば光ディスク装置に適用することも可能である。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、キャリブレーション領域の位置がシーケンシャルアクセスに悪影響を及ぼすのを防止できるディスク装置及び同ディスク装置においてキャリブレーション領域を配置し管理する方法を提供することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…ディスク、12…ヘッド、13…スピンドルモータ(SPM)、20…コントロールユニット、21…リード/ライト(R/W)チャネル、22…ディスクコントローラ(HDC)、23…サーボコントローラ、24…管理テーブル。

Claims (4)

  1. 第1のサイズのデータがシーケンシャルにライトされる、前記第1のサイズよりも大きい第2のサイズのシーケンシャルアクセス領域を備えたディスクと、
    前記ディスク上に、データを同心円状にまたはスパイラル状にライトするのに用いられるヘッドと
    前記ディスクに前記ヘッドによりデータをライトする際のライト条件のキャリブレーションに用いられたキャリブレーション領域を当該キャリブレーション領域の物理アドレスと関連付け、且つ前記シーケンシャルアクセス領域内の欠陥領域を当該欠陥領域の物理アドレスと関連付ける管理テーブルと、
    前記シーケンシャルライトの期間に前記キャリブレーションが必要となった場合、次にデータがライトされるべき第1の領域を前記キャリブレーション領域として用いて前記キャリブレーションを実行するキャリブレーション手段と、
    前記第1の領域が前記キャリブレーション領域として用いられた状態を、前記キャリブレーション領域を前記第1の領域の物理アドレスと関連付けて前記管理テーブルに登録することにより管理する管理手段と
    前記キャリブレーション領域として用いられた前記第1の領域をスキップして前記シーケンシャルアクセス領域内の前記第1の領域の次の第2の領域から前記ヘッドによる前記シーケンシャルライトを続行するシーケンシャルライト手段と
    を具備し
    前記管理手段は、前記キャリブレーションが必要でなく、且つ前記第1の領域が前記キャリブレーション領域として用いられたことが前記管理テーブルに登録されている場合、前記管理テーブルから前記第1の領域の前記キャリブレーション領域としての登録を抹消し、
    前記キャリブレーション手段は前記キャリブレーションが必要となった場合、前記第1の領域が前記欠陥領域であるかを前記管理テーブルに基づいて判定し、前記第1の領域が前記欠陥領域でないならば、前記第1の領域を前記キャリブレーション領域として用い、前記第1の領域が前記欠陥領域であるならば、前記欠陥領域を用いても前記キャリブレーションが可能であるかを前記キャリブレーションの種類に基づいて判定し、前記キャリブレーションが可能であるならば、前記第1の領域を前記キャリブレーション領域として用い
    ィスク装置。
  2. 前記シーケンシャルライト手段は、前記キャリブレーションが可能でないならば、前記第1の領域をスキップし、
    前記キャリブレーション手段は、前記スキップされた第1の領域の次の前記第2の領域を前記キャリブレーション領域の候補とし、
    前記シーケンシャルライト手段は、前記第2の領域が前記キャリブレーション領域として用いられた場合、前記第2の領域をスキップして前記シーケンシャルアクセス領域内の前記第2の領域の次の第3の領域から前記シーケンシャルライトを続行する
    請求項記載のディスク装置。
  3. データがヘッドによりシーケンシャルにライトされるシーケンシャルアクセス領域を備えたディスクと、
    前記ディスクに前記ヘッドによりデータをライトする際のライト条件のキャリブレーションに用いられたキャリブレーション領域を当該キャリブレーション領域の物理アドレスと関連付け、且つ前記シーケンシャルアクセス領域内の欠陥領域を当該欠陥領域の物理アドレスと更に関連付ける管理テーブルと、
    前記シーケンシャルライトの期間に前記キャリブレーションが必要となった場合、次にデータがライトされるべき第1の領域が前記欠陥領域であるかを前記管理テーブルに基づいて判定し、前記第1の領域が前記欠陥領域であるならば、前記欠陥領域を用いても前記キャリブレーションが可能であるかを前記キャリブレーションの種類に基づいて判定し、前記キャリブレーションが可能であるならば、前記第1の領域を前記キャリブレーション領域として用いて前記キャリブレーションを実行するキャリブレーション手段と、
    前記第1の領域が前記キャリブレーション領域として用いられた状態を、前記キャリブレーション領域を前記第1の領域の物理アドレスと関連付けて前記管理テーブルに登録することにより管理する管理手段と
    前記キャリブレーション領域として用いられた前記第1の領域をスキップして前記シーケンシャルアクセス領域内の前記第1の領域の次の第2の領域から前記ヘッドによる前記シーケンシャルライトを続行するシーケンシャルライト手段と
    を具備するディスク装置。
  4. 第1のサイズのデータがシーケンシャルにライトされる、前記第1のサイズよりも大きい第2のサイズのシーケンシャルアクセス領域を備えたディスクと、前記ディスク上に、データを同心円状にまたはスパイラル状にライトするのに用いられるヘッドと、前記ディスクに前記ヘッドによりデータをライトする際のライト条件のキャリブレーションに用いられたキャリブレーション領域を当該キャリブレーション領域の物理アドレスと関連付け、且つ前記シーケンシャルアクセス領域内の欠陥領域を当該欠陥領域の物理アドレスと関連付ける管理テーブルとを具備するディスク装置において、キャリブレーション領域を配置し管理する方法であって、
    前記シーケンシャルライトの期間に前記キャリブレーションが必要となった場合、次にデータがライトされるべき第1の領域が前記欠陥領域であるかを前記管理テーブルに基づいて判定し、
    前記第1の領域が前記欠陥領域でないならば、前記第1の領域を前記キャリブレーション領域として用いて前記キャリブレーションを実行し、
    前記第1の領域が前記欠陥領域であるならば、前記欠陥領域を用いても前記キャリブレーションが可能であるかを前記キャリブレーションの種類に基づいて判定し、
    前記キャリブレーションが可能であるならば、前記第1の領域を前記キャリブレーション領域として用いて前記キャリブレーションを実行し
    前記第1の領域が前記キャリブレーション領域として用いられた状態を、前記キャリブレーション領域を前記第1の領域の物理アドレスと関連付けて前記管理テーブルに登録することにより管理し、
    前記キャリブレーション領域として用いられた前記第1の領域をスキップして前記シーケンシャルアクセス領域内の前記第1の領域の次の第2の領域から前記シーケンシャルライトを続行し、
    前記キャリブレーションが必要でなく、且つ前記第1の領域が前記キャリブレーション領域として用いられたことが前記管理テーブルに登録されている場合、前記管理テーブルから前記第1の領域の前記キャリブレーション領域としての登録を抹消する
    キャリブレーション領域を配置し管理する方法。
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