JP5641778B2 - 電磁流量計 - Google Patents

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Description

本発明は、流体等の被測定物の様々な性状・状態量を直接的・間接的に観測あるいは測定する電磁流量計に関する。
従来、物理量を測定する測定装置の1つとして、液体の流量を測定する電磁流量計が知られている。電磁流量計は、コイルに電流を流して測定管内に磁場をつくり、その中を流れる液体の流速に比例発生する起電力を電極によって取り出し、その起電力の大きさを検出して流量を測定する。このような電磁流量計の測定管の内面には、腐食を防止するために、一般に、フッ素樹脂、ポリウレタン樹脂、ゴム等を用いたライニングが施されている。
このような電磁流量計に使用される電極は、被測定物と直接に接触する部分である。この電極の構造には、一般に、被測定物を流通又は封入する容器の外側から容器内に電極を挿入し、この電極を容器の外側からスプリング(バネ)等を用いて容器に押圧することにより気密性(シール)を確保する外挿形と呼ばれるもの(例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)と、容器の内側から外側に向けて電極を挿入し、この電極を容器の外側からスプリング等を用いて外側へ引っ張り上げることにより電極頭部を容器に密着させて気密性を確保する内挿形と呼ばれるもの(例えば特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8参照)等が知られている。
特許第3765407号公報 特開平4−95719号公報 特開2004−163193号公報 特開平11−83569号公報 特開平4−198816号公報 特開2007−240231号公報 特開平4−95819号公報 実公平3−55865号公報
しかしながら、上述した内挿形の電極においては、外側のスプリング(バネ)で電極を外側へ引っ張り上げることにより電極頭部を容器内面に密着させて気密性(シール)を保持することが一般的であるが、押しているスプリング(バネ)の両端面が平行に加工されていない場合や、平行に加工されていても巻き方の関係でスプリング(バネ)を潰すと平行でなくなってしまう場合や、スプリング(バネ)の中心が電極の中心からズレてしまう場合には、電極を斜めに引っ張り上げることとなり、継続して電極が斜めに引っ張り上げられた結果、ライニング材の経年変化で電極が斜めになり電極頭部裏側の平面や突起がライニング材に食い込む量に差が出て電極部の気密性(シール)が損なわれるという問題がある。
図8は、従来の電磁流量計に使用される内挿形電極の構造例を示す図である。図8に示すように、スプリング(バネ)4の両端が平行に研削されていない場合には、電極3aが傾斜することとなり、電極3aの頭部のライニング材に対する食い込み量が場所によって異なってしまう。食い込みが少ない部分は、長期的にみると、シール性が低下して気密漏れの原因となる。
なお図9は、研削を行ったスプリング(バネ)4と研削を行っていないスプリング(バネ)4の外観を示す図である。従来の電磁流量計においては、上述した気密漏れを防ぐことを目的として研削によりスプリング(バネ)4の両端面を平行に加工するのが通常であり、研削のために時間や労力、コスト等が必要になる。
また、特許文献7に記載の技術のように内挿形で気密保持部(シール部)が電極頭部より奥のシール材であるものは、前述のように電極が斜めになると電極とライニング材との間の隙間が広がり被測定物が気密性保持部(シール部)まで容易に浸透することとなるので、酸素濃淡電池による腐食や析出物による気密性(シール)の損傷とシール材が腐食性物により溶けてしまうことが問題となる。
外挿形の電極においては、電極を外側からスプリング(バネ)等を用いて押圧することにより気密性(シール)を確保しているため、スプリング(バネ)の両端面が平行に加工されていない場合や、平行に加工されていても巻き方の関係でスプリング(バネ)が潰れて平行でなくなってしまう場合や、スプリング(バネ)の中心が電極の中心からズレてしまう場合には、電極を斜めに押圧することとなり、継続して電極が斜めに押圧された結果、ライニング材の経年変化で電極が斜めになって電極部の気密性(シール)が損なわれるという問題がある。
図10は、従来の電磁流量計に使用される外挿形電極の構造例を示す図である。図10に示すように、スプリング(バネ)4の両端が平行に研削されていない場合には、電極3bが傾斜することとなり、内挿形と同様に電極3bの頭部のライニング材に対する食い込み量が場所によって異なってしまう。食い込みが少ない部分は、長期的にみると、シール性が低下して気密漏れの原因となる。
また、外挿形の電極の場合、電極の気密性保持部(シール部)は、容器内で被測定物に直接接触する電極頭部ではなく、容器外側に近い部分に設けられたO−リングやガスケットにより構成されているため、上述したように電極が斜めになった場合には電極とライニング材との間の隙間が広がって被測定物が気密性保持部(シール部)まで容易に浸透することとなる。その結果、被測定物が腐食性である場合には、浸透部分で酸素濃淡電池等が発生して電極が腐食し、被測定物が析出性である場合には、浸透部分に被測定物が析出してライニング材と電極との間隙を広げ、気密性を破壊するという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題点を解決するもので、外挿形あるいは内挿形の電極構造において電極を保持するためのスプリング(バネ)に特別な加工や巻き方等が施されていなくても電極を適切な位置に保持して長期の気密性確保が可能な電極構造を有する電磁流量計を提供することを課題とする。
実施形態の電磁流量計は、上記課題を解決するために、電極挿通用孔を側壁に有する測定管と、前記電極挿通用孔に挿通して装着される電極と、前記電極を取り巻くように螺旋状に形成され、前記電極が前記測定管に固定保持されるように付勢するスプリングと、前記電極の軸方向に沿って前記測定管から遠ざかるにつれて前記電極を中心とする外径が次第に大きくなる第1テーパ面を有し、前記スプリングの一端が前記第1テーパ面に当接する第1スプリング保持部と、前記電極の軸方向に沿って前記測定管に近づくにつれて前記電極を中心とする外径が次第に大きくなる第2テーパ面を有し、前記スプリングの他端が前記第2テーパ面に当接する第2スプリング保持部とを備え、前記第1スプリング保持部と前記第2スプリング保持部との少なくとも一方は、皿バネにより構成されることを特徴とする



本発明によれば、外挿形あるいは内挿形の電極構造において電極を保持するためのスプリング(バネ)に特別な加工や巻き方等が施されていなくても電極を適切な位置に保持して長期の気密性確保が可能な電極構造を有する電磁流量計を提供できる。
本発明の実施例1の形態の電磁流量計における電極及びその周囲の構造を径方向の切断面で示す断面図である。 本発明の実施例1の形態の電磁流量計における皿バネ及びスプリングの構造を示す図である。 本発明の実施例2の形態の電磁流量計における電極及びその周囲の構造を径方向の切断面で示す断面図である。 本発明の実施例3の形態の電磁流量計における電極及びその周囲の構造を径方向の切断面で示す断面図である。 本発明の実施例3の形態の電磁流量計の変形例における電極及びその周囲の構造を径方向の切断面で示す断面図である。 本発明の実施例4の形態の電磁流量計における電極及びその周囲の構造を径方向の切断面で示す断面図である。 本発明の実施例4の形態の電磁流量計の変形例における電極及びその周囲の構造を径方向の切断面で示す断面図である。 従来の電磁流量計に使用される内挿形電極の構造例を示す図である。 研削を行ったスプリングと研削を行っていないスプリングの外観を示す図である。 従来の電磁流量計に使用される外挿形電極の構造例を示す図である。
以下、本発明の電磁流量計の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施例1の電磁流量計における電極及びその周囲の構造を径方向の切断面で示す断面図である。図1に示すように、本実施例の電磁流量計は、容器1、ライニング2、電極3a、スプリング4、皿バネ5a,5b,5c,5d、ナット6、及びスペーサ7により構成される。
容器1は、本発明の測定管に対応し、被測定物を流通あるいは封入するものであり、電極挿通用孔を側壁に有する。
ライニング2は、容器1と電極挿通用孔との内周面を覆うように形成されており、フッ素樹脂やポリウレタン樹脂やゴム等の材質が用いられ、容器1が被測定物により腐食するのを防止する。
電極3aは、容器1が有する電極挿通用孔に挿通して装着される。具体的には、電極3aは、容器1の内側から電極挿通用孔に挿入してライニング2の表面に装着される内挿形の電極であり、当該電磁流量計が流体・気体・粉体等の被測定物の様々な性状・状態量を直接的・間接的に観測・測定を行うにあたり、被測定物と直接的に接触する部分である。
また、容器1の外側における電極3aの一部にはねじ山が形成されており、このねじ山にはナット6が螺合される。すなわち、容器1の内側から挿入された電極3aにおける容器1から外側の部分は、スペーサ7により挟まれたスプリング4を介在させて、ナット6によりねじ止めされる。
スプリング4は、電極3aを取り巻くように螺旋状に形成され、電極3aが容器1に固定保持されるように付勢する。具体的には、スプリング4は、電極3aに対して容器1の内部から外部に向かって引っ張るように付勢し、これにより容器1内側から挿入した内挿形の電極3aを容器1外側に常時引っ張り上げる。
皿バネ5aは、本発明の第1スプリング保持部に対応し、電極3aの軸方向に沿って容器1から遠ざかるにつれて電極3aを中心とする外径が次第に大きくなる第1テーパ面を有し、スプリング4の一端が第1テーパ面に当接する。なお、皿バネ5aは、同形状の皿バネ5bと外径が大きい側同士を接触させ、皿バネ5bと一体的に構成されている。したがって、皿バネ5aと皿バネ5bとが一体的に構成されたものが本発明の第1スプリング保持部に対応すると考えてもよい。
皿バネ5cは、本発明の第2スプリング保持部に対応し、電極3aの軸方向に沿って容器1に近づくにつれて電極3aを中心とする外径が次第に大きくなる第2テーパ面を有し、スプリング4の他端が第2テーパ面に当接する。なお、皿バネ5cは、同形状の皿バネ5dと外径が大きい側同士を接触させ、皿バネ5dと一体的に構成されている。したがって、皿バネ5cと皿バネ5dとが一体的に構成されたものが本発明の第1スプリング保持部に対応すると考えてもよい。
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。本実施例の電磁流量計における皿バネ5aと5cとは、スプリング4の研削状態にかかわらずにスプリング4の位置及び付勢力の方向を調整する。
図2は、本発明の実施例1の電磁流量計における皿バネ及びスプリングの構造を示す図である。図2に示すように、皿バネ5a,5cは、スプリング4を間に挟んで第1テーパ面と第2テーパ面とがスプリング4の内周面に接するように構成することにより、スプリング4の両端の平行度が悪い場合でもスプリング4の位置を調整することができる。すなわち、スプリング4の両端が平行に研削されていなくてもテーパ部分にスプリングが乗るので、皿バネ5a,5cは平行を保つことができる。その結果、スプリング4による付勢力は、皿バネ5及びスペーサ7を介して電極3aに固定されたナット6に伝わるので、容器1に対して電極3aを常時垂直に真っ直ぐ引っ張り上げる。
さらに、皿バネ5a,5cは、スプリング4が接触する部分に第1テーパ面と第2テーパ面とを有することにより、スプリング4の中心を皿バネ5a,5cの中心(すなわち電極3aの中心)に自動的に合わせる働きも有する。
上述のとおり、本発明の実施例1の形態に係る電磁流量計によれば、内挿形の電極構造において電極3aを保持するためのスプリング(バネ)4に特別な加工や巻き方等が施されていなくても電極3aに対する付勢力の方向を適切に調整し、電極3aを適切な位置に保持して長期の気密性確保が可能な電極構造を有する電磁流量計を提供することができる。
すなわち、本実施例の電磁流量計は、スプリング4をテーパ面で支える皿バネ5a,5cを備えているので、スプリング4の加工状態や巻き方にかかわらず電極3aを常時真っ直ぐに引っ張り上げる力が作用し、ライニング2が不均一に押されることに伴うシール性の不均一に起因する気密漏れを回避することができ、信頼性が向上するとともに部品の交換コスト等も削減し、長期にわたっての使用が可能になる。
また、本実施例の電磁流量計は、電極部に使用されるスプリング4の両端を平行に研削する必要がないので、加工費を抑えることができるとともに、スプリング4が正しく加工されているか否かといった作業者による品質確認の手間も省くことができるという利点を有する。
なお、本実施例の電磁流量計は、第1スプリング保持部と第2スプリング保持部の両方が皿バネ(5a,5c)により構成されているが、第1スプリング保持部と第2スプリング保持部とがテーパ面を有していればよいため、後述するテーパスペーサを使用することもでき、第1スプリング保持部と第2スプリング保持部との少なくとも一方が皿バネにより構成されることによっても上述した効果を期待できる。
次に、実施例2に係る電磁流量計について説明する。図3は、本発明の実施例2の電磁流量計における電極及びその周囲の構造を径方向の切断面で示す断面図である。図3に示すように、本実施例の電磁流量計は、容器1、ライニング2、電極3b、スプリング4、皿バネ5a,5b,5c,5d、スペーサ7、電極押し付けネジ8、Oリング9a、Oリング溝9b、及び電極部ボス10により構成される。
ライニング2は、容器1と電極挿通用孔との内周面及び電極挿通用孔周辺部の外壁部分を覆うように形成されており、実施例1と同様にフッ素樹脂やポリウレタン樹脂やゴム等の材質が用いられ、容器1が被測定物により腐食するのを防止する。
電極3bは、容器1が有する電極挿通用孔に挿通して装着される。具体的には、電極3bは、容器1の外側から電極挿通用孔に挿入してライニング2の表面に装着される外挿形の電極であり、当該電磁流量計が流体・気体・粉体等の被測定物の様々な性状・状態量を直接的・間接的に観測・測定を行うにあたり、被測定物と直接的に接触する部分である。
スプリング4は、電極3bを取り巻くように螺旋状に形成され、電極3bが容器1に固定保持されるように付勢する。具体的には、スプリング4は、電極3bに対して容器1の外部から内部に向かって押圧するように付勢し、これにより容器1外側から挿入した外挿形の電極3bを容器1に常時押し付ける。
電極部ボス10は、電極挿通用孔周辺部を囲んでリング状に容器1の外壁に設けられている。電極押し付けネジ8は、側面が電極部ボス10の内壁に係合することにより固定され、電極3bを容器1に押し付けるためにスペーサ7を介してスプリング4を支え、スプリング4の付勢力を電極3bに伝える。
シール用のOリング9aは、電極挿通用孔の外側に形成された周溝(Oリング溝9b)に収容されており、被測定物が容器1の外側に漏れないようにシールする役割を担う。具体的には、Oリング溝9bは、図3に示すように電極3b上に設けられており、容器1の外側の電極挿通用孔周辺部に形成されたライニング2に電極3bが押圧される箇所にOリング9aとともに設けられることで効果的にシールし、被測定物の外部漏れを防止する。
その他の構成は、実施例1と同様であり、重複した説明を省略する。
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。本実施例の電磁流量計における皿バネ5aと5cとは、実施例1と同様にスプリング4の研削状態にかかわらずにスプリング4の位置及び付勢力の方向を調整する。すなわち、皿バネ5a,5cは、スプリング4を間に挟んで第1テーパ面と第2テーパ面とがスプリング4の内周面に接するように構成することにより、スプリング4の両端の平行度が悪い場合でもスプリング4の位置を調整することができる。実施例1の図2で説明したように、スプリング4の両端が平行に研削されていなくてもテーパ部分にスプリングが乗るので、皿バネ5a,5cは平行を保つことができる。その結果、スプリング4による付勢力は、電極押し付けネジ8を支えにして、容器1に対して電極3bを常時垂直に真っ直ぐ押し付ける。
さらに、皿バネ5a,5cは、スプリング4が接触する部分に第1テーパ面と第2テーパ面とを有することにより、スプリング4の中心を皿バネ5a,5cの中心(すなわち電極3bの中心)に自動的に合わせる働きも有する。
上述のとおり、本発明の実施例2の形態に係る電磁流量計によれば、外挿形の電極構造において電極3bを保持するためのスプリング(バネ)4に特別な加工や巻き方等が施されていなくても電極3bを適切な位置に保持して長期の気密性確保が可能な電極構造を有する電磁流量計を提供することができる。
すなわち、本実施例の電磁流量計は、スプリング4をテーパ面で支える皿バネ5a,5cを備えているので、スプリング4の加工状態や巻き方にかかわらず電極3bを常時真っ直ぐに押し付ける力が作用し、ライニング2が不均一に押されることに伴うOリング9aのシール性の不均一に起因する気密漏れを回避することができ、信頼性が向上するとともに部品の交換コスト等も削減し、長期にわたっての使用が可能になる。
また、本実施例の電磁流量計は、実施例1と同様に、電極部に使用されるスプリング4の両端を平行に研削する必要がないので、加工費を抑えることができるとともに、スプリング4が正しく加工されているか否かといった作業者による品質確認の手間も省くことができるという利点を有する。
次に実施例3に係る電磁流量計について説明する。図4は、本発明の実施例3の電磁流量計における電極及びその周囲の構造を径方向の切断面で示す断面図である。図4に示すように、本実施例の電磁流量計は、容器1、ライニング2、電極3a、スプリング4、テーパスペーサ11a,11b、及びナット6により構成される。すなわち、実施例1の構成と異なる点は、皿バネ5a,5b,5c,5dの代わりにテーパスペーサ11a,11bを用いている点である。
テーパスペーサ11aは、本発明の第1スプリング保持部に対応し、電極3aの軸方向に沿って容器1から遠ざかるにつれて電極3aを中心とする外径が次第に大きくなる第1テーパ面を有し、スプリング4の一端が第1テーパ面に当接する。
また、テーパスペーサ11bは、本発明の第2スプリング保持部に対応し、電極3aの軸方向に沿って容器1に近づくにつれて電極3aを中心とする外径が次第に大きくなる第2テーパ面を有し、スプリング4の他端が第2テーパ面に当接する。
その他の構成は実施例1と同様であり、重複した説明を省略する。
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。本実施例の電磁流量計におけるテーパスペーサ11aと11bとは、スプリング4の研削状態にかかわらずにスプリング4の位置及び付勢力の方向を調整する。テーパスペーサ11a,11bは、スプリング4を間に挟んで第1テーパ面と第2テーパ面とがスプリング4の内周面に接するように構成することにより、スプリング4の両端の平行度が悪い場合でもスプリング4の位置を調整することができる。すなわち、スプリング4の両端が平行に研削されていなくてもテーパ部分にスプリングが乗るので、テーパスペーサ11a,11bは平行を保つことができる。その結果、スプリング4による付勢力は、テーパスペーサ11aを介して電極3aに固定されたナット6に伝わるので、容器1に対して電極3aを常時垂直に真っ直ぐ引っ張り上げる。
さらに、テーパスペーサ11a,11bは、スプリング4が接触する部分に第1テーパ面と第2テーパ面とを有することにより、スプリング4の中心をテーパスペーサ11a,11bの中心(すなわち電極3aの中心)に自動的に合わせる働きも有する。
上述のとおり、本発明の実施例3の形態に係る電磁流量計によれば、スプリング4をテーパ面で支えるテーパスペーサ11a,11bを備えているので、実施例1と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施例の電磁流量計は、第1スプリング保持部と第2スプリング保持部の両方がテーパスペーサ(11a,11b)により構成されているが、第1スプリング保持部と第2スプリング保持部とがテーパ面を有していればよいため、前述した皿バネを使用することもでき、第1スプリング保持部と第2スプリング保持部との少なくとも一方がテーパスペーサにより構成されることによっても上述した効果を期待できる。
また、図5は、本発明の実施例3の電磁流量計の変形例における電極及びその周囲の構造を径方向の切断面で示す断面図であり、外挿形の電極3bにテーパスペーサ11a,11bを適用した場合を示す。したがって、図5に示す電磁流量計は、図3に示す実施例2の電磁流量計の皿バネ5a,5b,5c,5dの代わりにテーパスペーサ11a,11bを用いており、その他の構成は実施例2と同様である。
したがって、図5に示す電磁流量計は、皿バネ5a,5b,5c,5dの代わりにテーパスペーサ11a,11bを用いている点を除き、実施例2に示す電磁流量計と同様の作用及び効果を有する。
次に実施例4に係る電磁流量計について説明する。図6は、本発明の実施例4の電磁流量計における電極及びその周囲の構造を径方向の切断面で示す断面図である。図6に示すように、本実施例の電磁流量計は、電極3a、スプリング4、皿バネ5a,5b,5c,5d、ナット6、スペーサ7、セラミックス12、及びガスケット13により構成される。
セラミックス12は、本発明の測定管に対応し、被測定物を流通あるいは封入するものであり、電極挿通用孔を側壁に有する。なお、上述した実施例1と異なり、表面にライニング2は設けられていない。
ガスケット13は、セラミックス12と電極3aとの間に設けられたシール用の部材であり、ライニング2より柔らかいゴム系のシール材である。
電極3aは、セラミックス12の内側から電極挿通用孔に挿入する内挿形の電極である。また、スプリング4は、電極3aに対してセラミックス12の内部から外部に向かって引っ張るように付勢する。
その他の構成は実施例1と同様であり、重複した説明を省略する。
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。本実施例のように被測定流体が外部に漏れることをガスケット13でシールする構造を採用した場合には、ガスケット13がライニング2より柔らかいため、内挿形の電極3aが斜めになるとガスケット13の一部の圧縮率は所定圧縮率よりも大きくなり、ガスケット13に圧縮永久歪を残す。その結果、シール性低下による気密漏れやガスケット13に亀裂が生じることによる気密漏れが発生する。
しかしながら、本実施例の電磁流量計における皿バネ5aと5cとがスプリング4の研削状態にかかわらずにスプリング4の位置及び付勢力の方向を調整するので、スプリング4の付勢力は、電極3aを常時真っ直ぐに引っ張り上げ、上述したような気密漏れを回避する。
その他の作用は実施例1と同様であり、重複した説明を省略する。
上述のとおり、本発明の実施例4の形態に係る電磁流量計によれば、ライニング2の代わりにガスケット13を用いて気密性(シール)を確保するような電極構造を有する場合であっても実施例1と同様の効果を得ることができ、内挿形の電極構造において電極3aを保持するためのスプリング(バネ)4に特別な加工や巻き方等が施されていなくても電極3aを適切な位置に保持して長期の気密性確保が可能な電極構造を有する電磁流量計とすることができる。
なお、図7は、本発明の実施例4の電磁流量計の変形例における電極及びその周囲の構造を径方向の切断面で示す断面図であり、皿バネ5a,5b,5c,5dの代わりにテーパスペーサ11a,11bを適用した場合を示す。したがって、図7に示す電磁流量計は、図6に示す電磁流量計と同様の作用及び効果を有する。
本発明に係る電磁流量計は、流体等の被測定物の様々な性状・状態量を直接的・間接的に観測あるいは測定する電磁流量計に利用可能である。
1 容器
2 ライニング
3a,3b 電極
4 スプリング
5a,5b,5c,5d 皿バネ
6 ナット
7 スペーサ
8 電極押し付けネジ
9a Oリング
9b Oリング溝
10 電極部ボス
11a,11b テーパスペーサ
12 セラミックス
13 ガスケット

Claims (5)

  1. 電極挿通用孔を側壁に有する測定管と、
    前記電極挿通用孔に挿通して装着される電極と、
    前記電極を取り巻くように螺旋状に形成され、前記電極が前記測定管に固定保持されるように付勢するスプリングと、
    前記電極の軸方向に沿って前記測定管から遠ざかるにつれて前記電極を中心とする外径が次第に大きくなる第1テーパ面を有し、前記スプリングの一端が前記第1テーパ面に当接する第1スプリング保持部と、
    前記電極の軸方向に沿って前記測定管に近づくにつれて前記電極を中心とする外径が次第に大きくなる第2テーパ面を有し、前記スプリングの他端が前記第2テーパ面に当接する第2スプリング保持部と、
    を備え
    前記第1スプリング保持部と前記第2スプリング保持部との少なくとも一方は、皿バネにより構成されることを特徴とする電磁流量計。
  2. 前記測定管と前記電極挿通用孔との内周面を覆うように形成されたライニングを備え、
    前記電極は、前記測定管の内側から前記電極挿通用孔に挿入して前記ライニングの表面に装着される内挿形の電極であり、
    前記スプリングは、前記電極に対して前記測定管の内部から外部に向かって引っ張るように付勢することを特徴とする請求項1記載の電磁流量計。
  3. 前記測定管と前記電極との間にシール用のガスケットを備え、
    前記電極は、前記測定管の内側から前記電極挿通用孔に挿入する内挿形の電極であり、
    前記スプリングは、前記電極に対して前記測定管の内部から外部に向かって引っ張るように付勢することを特徴とする請求項1記載の電磁流量計。
  4. 前記測定管と前記電極挿通用孔との内周面及び前記電極挿通用孔周辺部の外壁部分を覆うように形成されたライニングを備え、
    前記電極は、前記測定管の外側から前記電極挿通用孔に挿入して前記ライニングの表面に装着される外挿形の電極であり、
    前記スプリングは、前記電極に対して前記測定管の外部から内部に向かって押圧するように付勢することを特徴とする請求項1記載の電磁流量計。
  5. 前記電極挿通用孔の外側に形成された周溝に収容されたシール用のOリングを備えることを特徴とする請求項4記載の電磁流量計。
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