JP5641339B2 - 赤外線センサ装置およびこれを備えた誘導加熱調理器 - Google Patents
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Description
従来、誘導加熱調理器などに設置された赤外線センサは、周囲の影響、すなわち冷却風や加熱コイル等の輻射熱によって測定誤差が生じてしまうため、上記特許文献1に記載の技術では、赤外線素子の周囲に円筒形の断熱手段を設置している。しかしながら、この円筒形の断熱手段により周囲の影響を遮断しようとしても、円筒形の部材自体が冷却風や輻射熱によって温度変化してしまい、円筒形の部材を介して内側に熱伝導され、内部の赤外線センサが周囲の影響を少なからず受けてしまう不都合があった。なお、特許文献1に記載の技術では、断熱手段の内面を放射率の低い面(鏡面手段)として断熱手段内面からの熱影響を低減しているが、不十分であった。
また、内側筒状壁部が、径方向外方に向けて突出していると共に外側筒状壁部に形成された開口部に挿通されて外部まで延在した放熱フィンを備えているので、内側筒状壁部の熱を放熱フィンを介して外側筒状壁部の外に逃がすことで、内側筒状壁部とセンサ本体との温度差を低減し、測定対象物からの影響により内側筒状壁部の温度が上昇してセンサ本体に影響を与えることを抑制することができる。
すなわち、この赤外線センサ装置では、外側筒状壁部の上部および下部に、該外側筒状壁部と内側筒状壁部との間の空気が内外に流通可能な上部開口部および下部開口部が設けられているので、上部開口部および下部開口部を介して空気層の空気が内外に流通して対流するため、空気層の空気の滞留により空気層自体の温度が変化することを抑制することができる。
すなわち、赤外線センサ装置では、内側筒状壁部が、外側筒状壁部よりも赤外線放射率が低い材料で形成されているので、外乱の影響をさらに抑制し、中央開口端部からの赤外線のみをセンサ本体が受光することができ、高い精度で検出することが可能になる。
すなわち、この赤外線センサ装置では、外側筒状壁部が、内側筒状壁部よりも熱伝導率が低い材料で形成されているので、外側筒状壁部により周囲からの輻射熱の影響をさらに抑制することができる。
すなわち、この赤外線センサ装置では、第2の感熱素子に対向して絶縁性フィルムの他方の面に設けられた赤外線反射膜を備えているので、第1の感熱素子は赤外線が照射されて赤外線吸収した絶縁性フィルムの部分的な温度を測定するのに対し、第2の感熱素子は赤外線反射膜によって赤外線が反射されて赤外線吸収が大幅に抑制された絶縁性フィルムの部分的な温度を測定する。したがって、第1の感熱素子に対して赤外線の影響を抑制して高いリファレンスが得られる赤外線反射膜下の第2の感熱素子と、薄く熱伝導性の低い絶縁性フィルムと、によって、第1の感熱素子と第2の感熱素子との良好な温度差分を得ることができる。
すなわち、この誘導加熱調理器では、上記本発明の赤外線センサ装置が、外側筒状壁部を電磁コイル側に向けて電磁コイルの中央に設置されているので、加熱コイルである電磁コイル等からの輻射熱や周囲からの冷却風の影響を抑制できると共に電磁コイルやトッププレートからの影響で内側筒状壁部が温度上昇することを抑制して、被加熱物の底面の温度測定を高精度に行うことができる。
すなわち、この誘導加熱調理器では、放熱フィンが、本体ケースに接続されているので、内側筒状壁部の熱を放熱フィンを介して本体ケースへ逃がすことができ、より高い放熱性が得られる。
すなわち、本発明に係る赤外線センサ装置によれば、センサ本体の周囲を覆う内側筒状壁部と、該内側筒状壁部の周囲を覆うと共に内側筒状壁部に対して間隔を空けて設置された外側筒状壁部とを備えているので、内側筒状壁部と外側筒状壁部との間の空間に形成された空気層によって、高い断熱効果を得ることができ、周囲からセンサ本体への熱影響を抑制することができる。また、内側筒状壁部が、外側筒状壁部に形成された開口部に挿通されて外部まで延在した放熱フィンを備えているので、内側筒状壁部の熱を放熱フィンを介して逃がすことで、内側筒状壁部の温度が上昇してセンサ本体に影響を与えることを抑制することができる。
したがって、この赤外線センサ装置を備えた本発明の誘導加熱調理器によれば、加熱コイルである電磁コイル等からの輻射熱や周囲からの冷却風の影響を抑制して、鍋など被加熱物の底面の温度測定を高精度に行うことができる。
すなわち、本実施形態の内側筒状壁部3は、表面が鏡面仕上げされたアルミニウムの金属板で形成されていると共に、外側筒状壁部4は、樹脂材料で形成されている。この外側筒状壁部4の樹脂材料としては、例えば赤外線遮蔽効果のあるポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)等の耐熱性樹脂が採用可能である。
また、外側筒状壁部4の外周面には、アルミニウム箔等の外熱反射膜4bが形成されている。この外熱反射膜4bは、測定対象物以外の外部からの輻射熱を反射して内部のセンサ本体2への影響を低減させる効果を有している。
この筐体16には、第1の感熱素子12A及び第2の感熱素子12Bをそれぞれ個別に収納する第1の収納部16a及び第2の収納部16bが設けられている。これら第1の収納部16a及び第2の収納部16bは、第1の感熱素子12A及び第2の感熱素子12Bの位置にそれぞれ対応して形成された断面矩形状の孔部であり、内部に空気を密封した状態で開口部が絶縁性フィルム11で閉塞されている。なお、第1の収納部16a及び第2の収納部16bの内部には、絶縁性フィルム11よりも熱伝導率の低い発泡樹脂を封入させても構わない。
該赤外線遮蔽層は、例えばトッププレート22下面に貼り付けられたカーボンブラックを含む結晶化ガラスの吹付材などの赤外線遮蔽シートである。なお、この赤外線遮蔽層は、赤外線遮蔽シート以外にも赤外線遮蔽効果のある塗料をトッププレート22の下面に塗って形成しても構わない。また、上記赤外線透過窓は、赤外線センサ装置1の中央開口端の直上に位置する部分のみ赤外線遮蔽層に開口部を設けてトッププレート22を露出させて形成したものである。
上記トッププレート22は、結晶化ガラス等で形成されて高い耐熱性を有しており、本体ケース24の上部に取り付けられている。
また、放熱フィン3bは、本体ケース24の内壁にまで延在しており、先端が該内壁に接続されている。
この制御部Cは、第1の感熱素子12Aと第2の感熱素子12Bとで検出された赤外線の差分(出力の差分)を演算処理し、第2の感熱素子12Bをリファレンスとして第1の感熱素子12Aで検出された温度を算出する機能を有している。
また、外側筒状壁部4が、内側筒状壁部3よりも熱伝導率が低い材料で形成されているので、外側筒状壁部4により周囲からの輻射熱の影響をさらに抑制することができる。
本実施形態の誘導加熱調理器21では、電磁コイル23によりアルミニウムの内側筒状壁部3に渦電流が発生して熱が生じるが、上述した空気層7の空気の対流効果と、放熱フィン3bによる放熱効果とにより、内側筒状壁部3の温度上昇が抑制され、センサ本体2による計測温度の高い精度が得られる。また、電磁コイル23による加熱停止後の放熱時間が早くなり、連続的な再加熱によるセンサ本体2の温度上昇を抑えることができる。
なお、感熱素子としては、上述したように薄膜サーミスタやチップサーミスタが用いられるが、サーミスタ以外に焦電素子等も採用可能である。
また、上記放熱フィンは、先端が直接、本体ケースに接続されているが、金属等の熱伝導性の高い他の部材を介して本体ケースに接続しても構わない。
さらに、上記実施形態では、円筒形状の内側筒状壁部および外側筒状壁部を採用しているが、他の筒形状、例えば四角筒形状の内側筒状壁部および外側筒状壁部を採用しても構わない。
Claims (6)
- 機器の本体ケース内に設けられる赤外線センサ装置であって、
赤外線を検出するセンサ本体と、
赤外線が前記センサ本体に対して入射可能な中央開口端部を有して該センサ本体の周囲を覆う内側筒状壁部と、
該内側筒状壁部の周囲を覆うと共に前記内側筒状壁部に対して間隔を空けて設置された外側筒状壁部とを備え、
前記内側筒状壁部が、径方向外方に向けて突出していると共に前記外側筒状壁部に形成された開口部に挿通されて外部まで延在した放熱フィンを備え、
前記放熱フィンの先端が、前記本体ケースの内壁に接続されることを特徴とする赤外線センサ装置。 - 請求項1に記載の赤外線センサ装置において、
前記外側筒状壁部の上部および下部に、該外側筒状壁部と前記内側筒状壁部との間の空気が内外に流通可能な上部開口部および下部開口部が設けられていることを特徴とする赤外線センサ装置。 - 請求項1または2に記載の赤外線センサ装置において、
前記内側筒状壁部が、前記外側筒状壁部よりも赤外線放射率が低い材料で形成されていることを特徴とする赤外線センサ装置。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載の赤外線センサ装置において、
前記外側筒状壁部が、前記内側筒状壁部よりも熱伝導率が低い材料で形成されていることを特徴とする赤外線センサ装置。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載の赤外線センサ装置において、
前記センサ本体が、絶縁性フィルムと、
該絶縁性フィルムの一方の面に互いに離間させて設けられた第1の感熱素子及び第2の感熱素子と、
前記絶縁性フィルムの一方の面に形成され前記第1の感熱素子に接続された導電性の第1の配線膜及び前記第2の感熱素子に接続された導電性の第2の配線膜と、
前記第2の感熱素子に対向して前記絶縁性フィルムの他方の面に設けられた赤外線反射膜と、を備えていることを特徴とする赤外線センサ装置。 - 被加熱物を載置するトッププレートと、
該トッププレートの下部に設置され前記被加熱物を電磁誘導加熱により加熱する電磁コイルと、
前記トッププレートの下方に該トッププレートから離間して設置された温度センサと、
前記トッププレート、前記電磁コイルおよび前記温度センサが設置された本体ケースとを備え、
前記温度センサが、請求項1から5のいずれか一項に記載の赤外線センサ装置であり、
該赤外線センサ装置が、前記外側筒状壁部を前記電磁コイル側に向けて前記電磁コイルの中央に設置されていることを特徴とする誘導加熱調理器。
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