JP5640990B2 - 無線送信装置、無線送信方法、記憶媒体、およびベースバンド回路 - Google Patents

無線送信装置、無線送信方法、記憶媒体、およびベースバンド回路 Download PDF

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Description

本発明は、無線送信装置、無線送信方法、記憶媒体、およびベースバンド回路に関する。
次世代無線通信システムでは伝送速度の広帯域化、システムの多様化に伴い、周波数資源の枯渇が懸念されている。近年、周辺の電波環境や利用者のニーズを認知し、自律的に最適な通信を行うコグニティブ無線が検討されている。このコグニティブ無線において既存の無線システムに割り当てられている周波数帯を別の無線システムが2次利用するダイナミックスペクトルアクセスが周波数資源の有効利用の観点から注目を集めている。具体的には、ダイナミックスペクトルアクセスは、新規の無線システムである2次システムが既存の無線システムである1次システムに割り当てられた周波数帯の空きスペクトルを1次システムの通信を妨げないように利用するものである。
図22は、ダイナミックスペクトルアクセスを説明するための一般的な通信システムの構成図である。該通信システムにおいて、2次システムの上りあるいは下り回線は、1次システムの上りあるいは下り回線に割り当てられた周波数帯を共用する。
図22に示すシステムは、1次システム2210と2次システム2220とから構成される。1次システム2210は、1次システム基地局2211と、1次システム移動局2212と、1次システム移動局2213とを含む。1次システム基地局2211は、1次システム移動局2212および1次システム移動局2213との間で各々にデータを送受信する。
2次システム2220は、2次システム基地局2221と、2次システム移動局2222と、2次システム移動局2223とを含む。2次システム基地局2221は、2次システム移動局2222および2次システム移動局2223との間で各々にデータを送受信する。
また、図22に示した例の他に、ダイナミックスペクトルアクセスを適用した標準化規格IEEE802.22 WRANを挙げることができる。ここで、IEEEは、Institute of Electrical and Electronic Engineersの略である。また、WRANは、Wireless Regional Area Networkの略である。IEEE802.22は、米国における既存の1次システムである地上波TV放送やワイヤレスマイクの周波数帯において、2次システムである固定無線アクセスシステムが該周波数帯の空きチャネルを利用するシステムの標準規格である。
次に、ダイナミックスペクトルアクセスに関する与干渉回避技術について説明する。図23Aおよび図23Bは、一般的な与干渉回避伝送を説明するための模式図である。図23Aおよび図23Bにおいて、横軸は周波数を表し、縦軸は電力密度を表す。すなわち、図23Aおよび図23Bは、1次システムの使用帯域と2次システムのスペクトルを示している。図23Aは、与干渉回避技術適用前のスペクトルのイメージを表す。図23Bは、与干渉回避技術適用後のスペクトルのイメージを表している。
原則として、2次システムは1次システムの通信を妨げないように通信する必要があるため、スペクトル2302−1、2を1次システム使用帯域2301−1、2、3への与干渉を回避して送信しなければならない。しかしながら、実際の送信スペクトルには、図23Aに示すように、送信しようとする帯域外に漏れ込む漏洩電力が存在する。よって、2次システムの一部のスペクトルが1次システムに対して干渉を及ぼすことが懸念される。ここで、1次システム使用帯域との間に十分なガードバンドを設けることにより、1次システムへの干渉を回避することができる。しかしながら、ガードバンドを十分に設けようとすると、今度は、周波数利用効率の低下が懸念される。
以上の説明から明らかなように、複数システムが同一周波数帯を共用するコグニティブ無線においては、2次システムは周波数利用効率を低下させることなく1次システムに対する与干渉を回避して伝送することが重要である。特に、2次システムがOFDMベースの無線アクセス方式を採用するシステムの場合は、サブキャリアのサイドローブ成分により帯域外への漏洩電力が大きくなり、何らかの与干渉回避対策が必要となる。ここで、OFDMは、Orthogonal Frequency Division Multiplexingの略である。
1次システムに対する与干渉を回避する与干渉回避伝送方式(方法)としては、例えば、デジタルフィルタ方式、ヌル再生法、ガウス形マルチキャリア方式、サブキャリアウェイティング、Time windowing、AICを挙げることができる。ここで、AICは、Active Interference Cancellationの略である。デジタルフィルタ方式は、FIR(Finite Impluse Response)フィルタやIIR(Infinite Impluse Response)フィルタによりスペクトルを整形する方式である。ヌル再生法は、複数OFDMシンボル結合後にFFT(Fast Fourier Transform)し、ヌルサブキャリア置換した後にIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)する。ガウス形マルチキャリア方式は、ガウスパルス波形でスペクトル整形を行うマルチキャリア伝送方式である。サブキャリアウェイティングは、サブキャリア信号に変換されるシンボル間に重み付けを行う。Time windowingは、時間領域でOFDMシンボルを整形する。AICは、帯域外漏洩成分をキャンセルするためのトーンを発生させるものである。これらのうち、Time windowingおよびAICは、商用化されている既存の無線システムとの親和性が高く、周囲の電波状況に合わせて動的にin−bandとout−bandの与干渉低減に適していると言われている。以下、Time windowingおよびAICについて説明する。
非特許文献1に開示されたTime windowingは、送信側において時間領域のOFDMシンボルをレイズドコサインロールオフなどにより波形整形する方式である。これにより、OFDMシンボル間の不連続性を軽減でき、サブキャリアのサイドローブ成分を小さくできる。Time windowingは簡易な構成で帯域外電力を低減できるのが特長である。
図24は、特許文献1に開示された、Time windowingを用いて帯域外電力を低減する無線送信装置のブロック図である。この無線送信装置は、データマッピング部2401と、IFFT2402−1、2、3と、CP付加部2403−1、2、3と、波形整形2404−1、2、3と、加算部2405と、ディジタル/アナログ変換部2406と、アナログ部2407とを含む。特許文献1では、複数のサブキャリアを変調グループに分割し、変調グループ毎にIFFT、CP付加する。さらに、変調グループ毎に波形整形強度の異なる波形特性を乗算した後、各変調グループ信号を加算する。これにより、1次システム使用帯域近傍の2次システムの変調グループは帯域外電力を低減でき、結果として、与干渉を低減することができる。
図25は、非特許文献2および3に開示されたAICの動作を説明するための模式図である。図25は、横軸を周波数、縦軸を電力密度とし、1次システム使用帯域2501の両側おいて2次システムがスペクトル2502−1、2を送信している様子を示す。AICは、1次システム使用帯域への2次システムスペクトル漏れ込み成分を打ち消すための専用トーン2503−1、2を設けることにより、2次システムの帯域外電力を低減する方式である。図25では、1次システム使用帯域2501の外側に2本のAICトーンを設ける場合を例に挙げる。AICは、帯域外電力を大きく低減することができ、−30dB〜−100dB程度のノッチを形成できるのが特長である。
特開2008−78790号公報
B.E.Priyanto,T.B.Sorensen,O.K.Jensen,T.Larsen,T.Kolding and P.Mogensen,"A spectrum shaping technique to control spectrum emission of UTRA LTE user equipment,"NORCHIP,2007. H.Yamaguchi,"Active interference cancellation technique for MB−OFDM cognitive radio,"34th EMC,2004. P.Tarasak,F.Chin,Z.Lin and X.Peng,"Further enhancement for active interference cancellation on MB−OFDM UWB transmission,"VTC 2008−Fall,2008.
第1に、非特許文献1に開示されたTime windowingの課題について説明する。非特許文献1に開示されたTime windowingは、帯域外電力の低減によるノッチ形成が−20dB〜−50dB程度と大きくなく、特に2次システムの非送信帯域幅が狭帯域な場合においては十分な深さのノッチが形成されない。このため、1次システムと2次システムの使用帯域が近い環境の場合、1次システムへの与干渉回避効果が十分に得られないという問題がある。また、Time windowingは、OFDMシンボルを波形整形して前後のOFDMシンボルと一部を重複させて伝送するため、有効なCP(Cyclic Prefix)長を犠牲にする。従って、伝送路のマルチパス遅延が大きい環境下では、1つ前のOFDMシンボルが有効CP長を超過することによりキャリア間干渉とシンボル間干渉が発生し、伝送特性の大幅劣化が懸念される。
第2に、特許文献1に開示されたTime windowingの課題について説明する。特許文献1では1次システム使用帯域である2次システム送信禁止帯域近傍の変調グループについては変調多値数を小さくし、Time windowingに波形整形強度の強い波形を用いる。これにより、変調多値数が小さい1次システム使用帯域近傍の変調グループについては変調精度の劣化に起因する特性劣化を軽減すると共に帯域外漏洩電力を低減させていた。しかし、伝送路のマルチパス遅延が大きい環境では変調多値数を小さくしてもキャリア間干渉とシンボル間干渉が発生するため、特性劣化は回避できなかった。特に可変送信帯域幅伝送を採用したシステムにおいて送信帯域幅が小さい伝送モードでは、サンプリングレートが低くなり、CPサンプル数が減少する。このような条件でTime windowingにより波形整形を行うと有効CP長が著しく減少するため、特性劣化が顕著になる。
第3に、非特許文献2および3に開示されたAICの課題について説明する。AICはIFFT前段にて行う帯域外漏洩電力キャンセル用のシンボル生成に逆行列演算を含む行列乗算を必要とするため、演算量が大きい問題があった。具体的には、与干渉を回避すべき帯域の個数が多くなるほど演算量が増大する。特に1次システムの使用帯域が動的に変化するシステムあるいは伝送路環境においては干渉を回避すべき周波数位置、周波数帯域幅が変化する。このため、頻繁に逆行列演算を含む行列乗算を行う必要があり、演算量の増大が顕著になる。さらに、演算量の増大に伴って与干渉回避制御の追従性が損なわれることにより、1次システムに干渉を与える問題があった。
第4に、マルチユーザを収容するシステムにおいて、Time windowingおよびAICのいずれか一方を全てのユーザに適用したときの課題について説明する。例えば、送信電力が比較的大きく、無線通信端末の位置が変化するセルラシステムにおいて周波数共用する全てのユーザにTime windowingを適用する場合、与干渉回避性能が十分に得られない場合がある。従って、マルチパスの大きいユーザは特性劣化を余儀なくされる。一方、全てのユーザにAICを適用する場合、逆行列演算を含む行列乗算を必要とするため演算量が膨大なものとなってしまう。従って、演算に消費される電力の増加が懸念されるとともに、なによりも与干渉回避制御の追従性が損なわれるという致命的な問題が発生する。
以上のことから、Time windowingおよびAICのいずれか一方を全てのユーザに対して一律に適用する場合、与干渉回避性能、伝送特性、および与干渉回避に必要な演算量が必ずしも最適化されていないという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、与干渉回避性能、伝送特性、および与干渉回避に必要な演算量を最適化することが可能な無線送信装置、無線送信方法、記憶媒体、およびベースバンド回路を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の無線送信装置は、所定の切替判定情報に基づいて、送信信号の周波数領域の所定グループ毎に適用する与干渉回避伝送手段の切替判定を行い、切替判定結果として出力する切替判定手段と、前記切替判定結果に基づいて前記送信信号を前記グループ毎に分離する信号分離手段と、前記グループ毎の送信信号を入力して時間領域の処理により送信帯域外の漏洩電力を低減する第1与干渉回避伝送手段と、前記グループ毎の送信信号を入力して周波数領域の処理により送信帯域外の漏洩電力を低減する第2与干渉回避伝送手段と、前記第1与干渉回避伝送手段および前記第2与干渉回避伝送手段から各々に供給される与干渉回避処理された送信信号を合成する合成手段とを備え、前記送信信号を、前記グループ毎に前記第1与干渉回避伝送手段および第2与干渉回避伝送手段のうちのいずれか一方を用いて送信する。
また、本発明の無線送信方法は、所定の切替判定情報に基づいて、送信信号の周波数領域の所定グループ毎に適用する与干渉回避伝送ステップの切替判定を行い、切替判定結果として出力する切替判定ステップと、前記切替判定結果に基づいて前記送信信号を前記グループ毎に分離する分離ステップと、前記グループ毎の送信信号を入力して時間領域の処理により送信帯域外の漏洩電力を低減する第1与干渉回避伝送ステップと、前記グループ毎の送信信号を入力して周波数領域の処理により送信帯域外の漏洩電力を低減する第2与干渉回避伝送ステップと、前記第1与干渉回避伝送ステップおよび前記第2与干渉回避伝送ステップから各々に供給される与干渉回避処理された送信信号を合成する合成ステップとを備え、前記送信信号を、前記グループ毎に前記第1与干渉回避伝送ステップおよび第2与干渉回避伝送ステップのうちのいずれか一方を用いて送信する。
また、本発明の記憶媒体は、所定の切替判定情報に基づいて、送信信号の周波数領域の所定グループ毎に適用する与干渉回避伝送処理の切替判定を行い、切替判定結果として出力する切替判定処理と、前記切替判定結果に基づいて前記送信信号を前記グループ毎に分離する分離処理と、前記グループ毎の送信信号を入力して時間領域の処理により送信帯域外の漏洩電力を低減する第1与干渉回避伝送処理と、前記グループ毎の送信信号を入力して周波数領域の処理により送信帯域外の漏洩電力を低減する第2与干渉回避伝送処理と、前記第1与干渉回避伝送処理後の送信信号と前記第2与干渉回避伝送処理後の送信信号とを合成する合成処理と、前記送信信号を、前記グループ毎に前記第1与干渉回避伝送処理および第2与干渉回避伝送処理のうちのいずれか一方を用いて送信する送信処理とを無線送信装置のコンピュータに実行させるための制御プログラムを記憶する。
また、本発明のベースバンド回路は、所定の切替判定情報に基づいて、送信信号の周波数領域の所定グループ毎に適用する与干渉回避伝送回路の切替判定を行い、切替判定結果として出力する切替判定回路と、前記切替判定結果に基づいて前記送信信号を前記グループ毎に分離する信号分離回路と、前記グループ毎の送信信号を入力して時間領域の処理により送信帯域外の漏洩電力を低減する第1与干渉回避伝送回路と、前記グループ毎の送信信号を入力して周波数領域の処理により送信帯域外の漏洩電力を低減する第2与干渉回避伝送回路と、前記第1与干渉回避伝送回路および前記第2与干渉回避伝送回路から各々に供給される与干渉回避処理された送信信号を合成する合成回路とを備え、前記送信信号を、前記グループ毎に前記第1与干渉回避伝送回路および第2与干渉回避伝送回路のうちのいずれか一方を用いて送信する。
本発明によれば、与干渉回避性能、伝送特性、および与干渉回避に必要な演算量を、最適化することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る無線送信装置を構成する、ディジタル処理によるベースバンド部の構成例を示すブロック図である。 図1に示すベースバンド部の動作例を説明するフローチャートである。 切替判定情報が「与干渉回避要求情報」の場合における、図1に示すベースバンド部の動作結果例である。 切替判定情報が「伝送路のマルチパス遅延情報」の場合における、図1に示すベースバンド部の動作結果例である。 本発明の第2の実施形態に係る無線送信装置を構成する、ディジタル処理によるベースバンド部の構成例を示すブロック図である。 図5に示すTime windowing/AIC切替判定部の構成例を示すブロック図である。 図5に示すTime windowing部の構成例を示すブロック図である。 Time windowing処理の原理図である。 図5に示すAICシンボル生成部の構成例を示すブロック図である。 図5に示すIFFT(AICシンボル生成部に接続されるIFFT)の入力信号の例を示す入力信号パターン図である。 図5に示すベースバンド部(本発明の第2の実施形態の無線送信装置を構成するベースバンド部)の動作例を説明するフローチャートである。 図11に示す与干渉回避判定処理の詳細動作例を説明するフローチャートである。 送信信号の送信電力密度に応じた与干渉回避判定イメージを示す模式図(グラフ)である。 2次システムのマルチパス遅延を測定する手順を説明するものであり、特に、2次システムの送信先装置にて、2次システムのマルチパス遅延を測定する手順を説明するシーケンスチャートである。 最大マルチパス遅延サンプル数を説明するための図であり、伝送路のインパルス応答のイメージを示す模式図である。 2次システムのマルチパス遅延を測定する手順を説明するものであり、特に、2次システムの送信元装置にて、2次システムのマルチパス遅延を測定する手順を説明するシーケンスチャートである。 図11に示すマルチパス遅延判定処理の詳細動作例を説明するフローチャートである。 図11に示すTime windowing/AICの総合判定処理に関して、与干渉回避判定結果とマルチパス遅延判定結果に応じたTime windowing/AIC切替総合判定テーブルを示す模式図である。 与干渉回避判定結果とマルチパス遅延判定結果に応じたTime windowing/AIC選択イメージを示す模式図(グラフ)である。 送信電力密度と最大マルチパス遅延サンプル数に応じたTime windowingとAICの切替動作結果例である。 本発明の第3の実施形態に係る無線送信装置を構成する、ディジタル処理によるベースバンド部の構成例を示すブロック図である。 ダイナミックスペクトルアクセスを説明するための一般的な通信システムの構成図である。 一般的な与干渉回避伝送の原理を説明するための模式図であり、与干渉回避技術適用前のスペクトルのイメージを表す。 一般的な与干渉回避伝送の原理を説明するための模式図であり、与干渉回避技術適用後のスペクトルのイメージを表す。 特許文献1に開示された、Time windowingを用いて帯域外電力を低減する無線送信装置のブロック図である。 非特許文献2および3に開示されたAICの動作を説明するための模式図である。
以下で説明する本発明の各実施形態では、マルチユーザを収容するシステムにおいて、各ユーザを周波数軸上で多重するFDMA(Frequency Division Multiple Access)を適用したシステムを想定する。また、以下では、各実施形態が2次システムへ適用される場合を例に挙げる。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る無線送信装置を構成する、ディジタル処理によるベースバンド部100の構成例を示すブロック図である。ベースバンド部100は、変調部101と、切替判定部102(切替判定手段/切替判定回路)と、信号分離部103(信号分離手段/信号分離回路)と、を備える。さらに、ベースバンド部100は、時間領域の処理による与干渉回避伝送部104(第1与干渉回避伝送手段/第1与干渉回避伝送回路)と、周波数領域の処理による与干渉回避伝送部105(第2与干渉回避伝送手段/第2与干渉回避伝送回路)と、合成部106(合成手段/合成回路)とを備える。
変調部101は、送信情報ビット列を入力し、シンボルにマッピングする変調処理を行い、変調した信号(以下、これを変調信号と言う)を信号分離部103へ出力する。
切替判定部102は、所定の「切替判定情報」を参照して、変調信号を周波数領域の所定のグループ毎に、時間領域の処理による与干渉回避伝送部104により伝送するか、周波数領域の処理による与干渉回避伝送部105により伝送するかを判定する。切替判定部102は、該判定結果を「切替判定結果」として信号分離部103へ出力する。ここで、切替判定情報は、例えば、所要とする与干渉回避の強弱を示す情報である与干渉回避要求情報や、伝送路のマルチパス遅延情報の大小を示す情報であるマルチパス遅延情報とすることができる。この場合、切替判定情報は、与干渉回避要求情報および伝送路のマルチパス遅延情報のいずれか1つあるいは両方とすることができる。すなわち、切替判定部102は、与干渉回避要求情報および伝送路のマルチパス遅延情報のいずれか1つあるいは両方を参照することにより、上記切替判定を行うことができる。
信号分離部103は、変調部101から出力される変調信号と切替判定部102から供給される切替判定結果とを入力し、切替判定結果に応じて変調信号を上記周波数領域のグループ毎に分離する。信号分離部103は、グループ毎に分離した変調信号を、時間領域の処理による与干渉回避伝送部104または周波数領域の処理による与干渉回避伝送部105へ出力する。
時間領域の処理による与干渉回避伝送部104は、信号分離部103から出力される周波数領域のグループ毎に分離された変調信号を入力し、時間領域の処理により与干渉回避伝送処理を行う。時間領域の処理による与干渉回避伝送処理は、例えば、Time windowingが用いられる。与干渉回避伝送部104は、与干渉回避伝送処理した信号を、合成部106へ出力する。
周波数領域の処理による与干渉回避伝送部105は、信号分離部103から出力される周波数領域のグループ毎に分離された変調信号を入力し、周波数領域の処理により与干渉回避伝送処理を行う。周波数領域の処理による与干渉回避伝送処理は、例えば、AICが用いられる。与干渉回避伝送部105は、与干渉回避伝送処理した信号を、合成部106へ出力する。
合成部106は、時間領域の処理による与干渉回避伝送手段104から出力される与干渉回避伝送処理された信号と周波数領域の処理による与干渉回避伝送手段105から供給される与干渉回避伝送処理された信号を入力し、合成する。合成部106は、合成した信号を送信変調信号として出力する。
図2は、図1に示すベースバンド部100の動作例を示すフローチャートである。切替判定部102は、切替判定情報を参照して、変調信号を周波数領域のグループ毎に、時間領域の処理による与干渉回避伝送部104により伝送するか、周波数領域の処理による与干渉回避伝送部105により伝送するかを判定する(ステップS1)。
信号分離部103は、変調部101から出力される変調信号と切替判定部102から供給される切替判定結果とを入力する。信号分離部103は、切替判定結果に応じて変調信号を上記周波数領域のグループ毎に分離し、グループ毎に分離した変調信号を、与干渉回避伝送部104または与干渉回避伝送部105へ出力する(ステップS2)。
与干渉回避伝送手段104および与干渉回避伝送手段105は、信号分離部103から出力される周波数領域のグループ毎の変調信号を入力して、互いに異なる性能の与干渉回避伝送処理を実行する(ステップS3)。与干渉回避伝送手段104および与干渉回避伝送手段105は、与干渉回避伝送処理した変調信号を合成部106へ出力する。
合成部106は、与干渉回避伝送手段104および与干渉回避伝送手段105から出力される、周波数領域のグループ毎に与干渉回避伝送処理された変調信号を入力して合成する(ステップS4)。合成部106は、合成した信号を、送信変調信号として出力する。
図3は、切替判定情報が「与干渉回避要求情報」の場合における、ベースバンド部100の動作結果例である。図3から諒解されるように、与干渉回避要求が“弱”の場合、ベースバンド部100は、与干渉回避性能は低いが演算量も小さい時間領域の処理による与干渉回避伝送を選択する。一方、与干渉回避要求が“強”の場合、ベースバンド部100は、与干渉回避性能は高いが演算量も大きい周波数領域の処理による与干渉回避伝送手段を選択する。
図4は、切替判定情報が「伝送路のマルチパス遅延情報」の場合における、ベースバンド部100の動作結果例である。図4から諒解されるように、マルチパス遅延が“小”の場合、ベースバンド部100は、マルチパス耐性は弱いが演算量も小さい時間領域の処理による与干渉回避伝送手段を選択する。一方、マルチパス遅延が“大”の場合、ベースバンド部100は、マルチパス耐性は強いが演算量も大きい周波数領域の処理による与干渉回避伝送手段を選択する。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、送信信号の周波数領域のグループ毎に所要とする与干渉回避性能、伝送特性、および与干渉回避に必要な演算量を最適化することができる。例えば、周波数領域のグループをユーザ単位とした場合、ユーザ毎に与干渉回避性能、伝送特性、および演算量を最適化することができる。
[第2の実施形態]
図5は、本発明の第2の実施形態に係る無線送信装置を構成する、ディジタル処理によるベースバンド部500の構成例を示すブロック図である。ベースバンド部500は、符号化部501と、インタリーバ502と、変調部503と、S/P(Serial/Parallel)変換部504(図5では、簡略化して「S/P」と記載)と、送信電力制御部505と、マルチパス遅延測定結果取得部506と、伝送路損失推定部507と、Window重複長制御部508と、Time windowing/AIC切替判定部509と、センシング部510と、を備える。さらに、ベースバンド部500は、サブキャリアマッピング部511と、IFFT512−1、2と、P/S(Parallel/Serial)変換部513−1、2(図5では、簡略化して「P/S」と記載)と、CP付加部514−1と、GI(Guard Interval)付加部514−2と、Time windowing部515と、AICシンボル生成部516と、加算部517とを備える。
符号化部501は、送信情報ビット列を入力し、誤り訂正用の符号化処理を行い、符号化したビット列をインタリーバ502に出力する。ここで、符号化処理には、例えば、畳み込み符号やターボ符号などが用いられる。
インタリーバ502は、符号化部501から符号化ビット列を入力し、ビットの配列を変更するインタリーブ処理を行い、インタリーブしたビット列を変調部503へ出力する。
変調部503は、インタリーバ502からビット列を入力し、シンボルにマッピングする変調処理を行い、変調した信号をS/P変換部504へ出力する。
S/P変換部504は、変調部503から変調信号を入力し、シリアル/パラレル変換を行い、パラレル信号に変換した変調信号をサブキャリアマッピング部511へ出力する。
送信電力制御部505は、送信装置が送信する信号の送信電力を決定し、決定した送信電力から算出される送信電力密度をTime windowing/AIC切替判定部509へ出力する。
マルチパス遅延測定結果取得部506は、例えば、送信先装置にて測定した伝送路の最大マルチパス遅延サンプル数を、制御チャネルを介して、送信先装置から取得し、取得した最大マルチパス遅延サンプル数を、Time windowing/AIC切替判定部509へ出力する。ここで、送信先装置における最大マルチパス遅延サンプル数は、例えば、受信したパイロットチャネルまたはCPの相関処理を実行することにより得られる。
伝送路損失推定部507は、送信装置と保護すべき1次システム受信装置との伝送路損失を推定し、推定した伝送路損失を、Time windowing/AIC切替判定部509へ出力する。上記伝送路損失の推定方法としては、例えば、送信先装置から送信されるパイロット信号を受信して推定する方法や、送信装置と保護すべき1次システム受信装置の距離から推定する方法を挙げることができる。
Window重複長制御部508は、Time windowingの波形整形のパラメータであるWindow重複長を決定し、決定したWindow重複長を、Time windowing/AIC切替判定部509およびTime windowing部515へ出力する。ここで、Window重複長は、OFDMシンボル片側の波形整形を施す長さと一致するのが好ましい。なお、Window重複長は予め定められた固定値を用いてもよい。
なお、以上説明した、送信電力密度、最大マルチパス遅延サンプル数、保護すべき1次システム受信装置との伝送路損失、Window重複長は、第1の実施形態における「切替判定情報」に相当する。
Time windowing/AIC切替判定部509は、送信電力制御部505から出力される「送信電力密度」と、マルチパス遅延測定結果取得部506から出力される「伝送路の最大マルチパス遅延サンプル数」と、伝送路損失推定部507から出力される「保護すべき1次システム受信装置との伝送路損失」(図5では簡略化して「伝送路損失」と記載)と、Window重複長制御部508から出力される「Window重複長」とを入力する。Time windowing/AIC切替判定部509は、これらの情報に基づいて、与干渉回避手段として、時間領域の処理によるTime windowingを用いるか、あるいは、周波数領域の処理によるAICを用いるかを、周波数領域の所定のグループ毎(例えば、ユーザ毎)に判定する。Time windowing/AIC切替判定部509は、該判定結果(第1の実施形態の「切替判定結果」に相当、また、以降これを「Time windowing/AIC判定結果」と呼ぶ場合もある)を、サブキャリアマッピング部511へ出力する。
ここで、Time windowing/AIC切替判定部509は、これらの複数の切替判定情報のうち、1つあるいは複数の情報を、入力および参照して、上記切替判定を行う。
センシング部510は、1次システムの通信状況をセンシングし、1次システムが使用している帯域、すなわち与干渉を回避すべき帯域の情報(以下、これを与干渉回避帯域情報と呼ぶ場合もある)を、サブキャリアマッピング部511およびAICシンボル生成部516へ出力する。
サブキャリアマッピング部511は、S/P変換部504から変調信号を入力し、Time windowing/AIC切替判定部509からTime windowing/AIC判定結果を入力し、センシング部510から与干渉回避帯域情報を入力する。サブキャリアマッピング部511は、Time windowing/AIC判定結果を参照して、変調信号を、ユーザ単位でTime windowing処理を行う処理系統と、ユーザ単位でAIC処理を行う処理系統に分離する。さらに、サブキャリアマッピング部511は、与干渉回避帯域情報を参照して与干渉を回避する帯域にサブキャリアを配置しないようにサブキャリアマッピングする。サブキャリアマッピング部511は、Time windowing処理を行うユーザの変調信号をIFFT512−1へ出力し、AIC処理を行うユーザの変調信号をAICシンボル生成部516へ出力する。
IFFT512−1は、サブキャリアマッピング部511から変調信号を入力し、IFFT処理を行うことによりサブキャリア信号を生成し、生成したサブキャリア信号をP/S変換部513−1へ出力する。
P/S変換部513−1は、IFFT512−1からサブキャリア信号を入力し、パラレル/シリアル変換し、シリアル信号に変換した変調信号をCP付加部514−1へ出力する。
CP付加部514−1は、P/S変換部513−1から変調信号を入力し、OFDMシンボルの後方部分をOFDMシンボルの前にコピーしてCP付加し、CP付加した信号をTime windowing部515へ出力する。
Time windowing部515は、CP付加部514−1からCP付加した信号を入力するとともに、Window重複長制御部508からWindow重複長を入力する。Time windowing部515は、CP付加前のOFDMシンボルの前方部分をOFDMシンボルの後にコピーしてTail付加する。次に、拡張した時間領域のOFDMシンボルを波形整形し、波形整形した前後のOFDMシンボルと一部を重複させる。OFDMシンボルの波形整形には例えばレイズドコサインロールオフ波形を用いることができ、Window重複長に基づいて波形整形を行う。Time windowing部515は、Time windowing処理した変調信号を加算部517へ出力する。
一方、AICシンボル生成部516は、センシング部510から与干渉回避帯域情報を入力し、また、サブキャリアマッピング部511からAIC処理を行うユーザの変調信号を入力する。AICシンボル生成部516は、与干渉回避帯域における漏洩干渉成分を打ち消すシンボルを計算して挿入し、AICシンボルを挿入した変調信号をIFFT512−2へ出力する。
IFFT512−2は、AICシンボル生成部516から漏洩干渉成分を打ち消すシンボルが挿入された変調信号を入力し、IFFT処理を行うことによりサブキャリア信号を生成する。IFFT512−2は、IFFT処理を行った変調信号を、P/S変換部513−2へ出力する。
P/S変換部513−2は、IFFT512−2からの変調信号を入力し、パラレル/シリアル変換を施し、シリアル信号に変換した変調信号をGI付加部514−2へ出力する。
GI付加部514−2は、P/S変換部513−2からの変調信号を入力し、例えば0(ゼロ)パディングされたGIをOFDMシンボルの前に付加し、GI付加した変調信号を、加算部517へ出力する。
加算部517は、Time windowing部515から出力される変調信号と、GI付加部514−2から出力される変調信号とを入力し、両信号を加算し、加算した信号を送信変調信号として出力する。
図6は、図5に示すTime windowing/AIC切替判定部509の構成例を示すブロック図である。Time windowing/AIC切替判定部509は、与干渉回避閾値決定部601と、与干渉回避判定部602と、マルチパス遅延閾値決定部603と、マルチパス遅延判定部604と、Time windowing/AIC総合判定部605とを備える。
与干渉回避閾値決定部601は、伝送路損失推定部507から、保護すべき1次システム受信装置との伝送路損失(図6では、簡略化して「伝送路損失」と記載)を入力する。与干渉回避閾値決定部601は、該伝送路損失と、例えば、予め定められている1次システム受信装置の許容干渉電力密度と、Time windowing適用時における送信帯域外への漏洩成分の漏れ込み係数とに基づいて、与干渉回避閾値を決定する。与干渉回避閾値θ[dBm/Hz]は、例えば、式(1)で表される。
Figure 0005640990
式(1)において、Rは1次システム受信装置の許容干渉電力密度[dBm/Hz]を示し、Lは送信装置と保護すべき1次システム受信装置間の伝送路損失[dB]を示し、IはTime windowing適用時における送信帯域外漏洩成分の漏れ込み係数[dB]を示す。
与干渉回避閾値決定部601は、決定した与干渉回避閾値θを、与干渉回避判定部602へ出力する。
与干渉回避判定部602は、送信電力制御部505(図5参照)から出力される送信信号の送信電力密度と、与干渉回避閾値決定部601から出力される与干渉回避閾値θとを入力する。与干渉回避判定部602は、例えば、送信電力密度が与干渉回避閾値θより小さいか否かを判定する。そして、送信電力密度が与干渉回避閾値より小さい場合、与干渉回避判定部602は、判定条件が満たされたものと判断する。与干渉回避判定部602は、判定結果(与干渉回避判定結果)を、Time windowing/AIC総合判定部605へ出力する。
マルチパス遅延閾値決定部603は、Window重複長制御部508(図5参照)から、Time windowing適用時の波形整形パラメータであるWindow重複長を入力する。マルチパス遅延閾値決定部603は、Window重複長に基づいて、Time windowing適用時の有効CP長を計算し、計算した有効CP長をマルチパス遅延閾値として用いる。マルチパス遅延閾値ξ[サンプル]は、例えば、式(2)で表される。
Figure 0005640990
式(2)において、LCPは、CP長[サンプル]、LOVは、Time windowing適用時のWindow重複長[サンプル]を示す。
マルチパス遅延閾値決定部603は、決定したマルチパス遅延閾値ξを、マルチパス遅延判定部604へ出力する。
マルチパス遅延判定部604は、マルチパス遅延測定結果取得部506(図5参照)から出力される最大マルチパス遅延サンプル数と、マルチパス遅延閾値決定部603から出力されるマルチパス遅延閾値ξとを入力する。マルチパス遅延判定部604は、例えば、最大マルチパス遅延サンプル数がマルチパス遅延閾値ξより小さいか否かを判定する。そして、最大マルチパス遅延サンプル数がマルチパス遅延閾値より小さい場合、マルチパス遅延判定部604は、判定条件が満たされたものと判断する。マルチパス遅延判定部604は、判定結果(マルチパス遅延判定結果)を、Time windowing総合判定部605へ出力する。
Time windowing/AIC総合判定部605は、与干渉回避判定部602から出力される与干渉回避判定結果と、マルチパス遅延判定部604から出力されるマルチパス遅延判定結果を入力する。Time windowing/AIC総合判定部605は、与干渉回避判定結果とマルチパス遅延判定結果のいずれか1つあるいは両方を参照して、Time windowingとAICの切り替え総合判定を行う。Time windowing/AIC総合判定部605は、判定結果(Time windowing/AIC判定結果)を、サブキャリアマッピング部511(図5参照)へ出力する。
図7は、図5に示すTime windowing部515の構成例を示すブロック図である。Time windowing部515は、Tail領域コピー部701と、時間領域波形整形部702と、前後OFDMシンボル重複部703とを備える。
Tail領域コピー部701は、CP付加部514−1(図5参照)からCP付加後のOFDMシンボルを入力するとともに、Window重複長制御部508(図5参照)からWindow重複長を入力する。Tail領域コピー部701は、Window重複長に応じてCP付加前のOFDMシンボル前方部分をTailとしてOFDMシンボルの後にコピーして付加する。Tail領域コピー部701は、Tail付加後のOFDMシンボルを、時間領域波形整形部702へ出力する。
時間領域波形整形部702は、Tail領域コピー部から、CPとTailが付加されたOFDMシンボルを入力するとともに、Window重複長制御部508からWindow重複長を入力する。時間領域波形整形部702は、Window重複長に応じてCP区間とTail区間に対して時間領域の波形整形を行う。波形整形の例としては、レイズドコサインロールオフ波形に基づいた波形整形を挙げることができる。ここで、サンプルtの波形整形特性g(t)は、式(3)で表される。
Figure 0005640990
式(3)において、NFFTは、FFTサイズを示す。
時間領域波形整形部702は、波形整形した信号を、前後OFDMシンボル重複部703へ出力する。
前後OFDMシンボル重複部703は、時間領域波形整形部702から波形整形された信号を入力するとともに、Window重複長制御部508(図5参照)からWindow重複長を入力する。前後OFDMシンボル重複部703は、Window重複長に応じて、波形整形した自シンボルのCP区間(Head window)と波形整形した前シンボルのTail区間(Tail window)を加算することにより重複させる。同様に、波形整形した自シンボルのTail区間と波形整形した後シンボルのCP区間の一部を重複させる。
図8は、Time windowing処理の原理図である。図8において、CP801のサンプル数はLCPに相当し、Tail803のサンプル数はLOVに相当し、有効CP長はLCP−LOVで表され、LOVの分だけマルチパス耐性が損なわれることになる。Time windowing部515(前後OFDMシンボル重複部703)は、波形整形および前後のOFDMシンボルを重複させた信号を加算部517へ出力する。
図9は、図5に示すAICシンボル生成部516の構成例を示すブロック図である。AICシンボル生成部516は、AIC係数生成部901と、AIC係数乗算部902と、AICシンボル挿入部903とを備える。
AIC係数生成部901は、センシング部510(図5参照)から与干渉回避帯域情報を入力し、AIC係数を計算し、計算したAIC係数をAIC係数乗算部902へ出力する。ここで、AIC係数は、例えば、後述の式(10)の行列Wに相当する。AIC係数乗算部902は、AIC係数生成部901からAIC係数を入力し、サブキャリアマッピング部511(図5参照)から変調信号である送信シンボルを入力する。AIC係数乗算部902は、AIC係数と送信シンボルを乗算することによりAICシンボルを生成し、生成したAICシンボルをAICシンボル挿入部903へ出力する。ここで、AICシンボルは、例えば、後述の式(10)により計算することができる。
AICシンボル挿入部903は、サブキャリアマッピング部511(図5参照)から、サブキャリアマッピング後の送信シンボル(図9では「送信シンボル(入力)」と記載)を入力し、AIC係数乗算部902からAICシンボルを入力する。AICシンボル挿入部903は、サブキャリアマッピング後の送信シンボルにAICシンボルを挿入する。AICシンボル挿入部903は、AICシンボルを挿入した送信シンボル(図9では、「送信シンボル(出力)」と記載)をIFFT512−2へ出力する。
図10は、図5に示すIFFT512−2の入力信号(すなわち、図9に示すAICシンボル挿入部903の出力信号)の例を示す入力信号パターン図である。図10は、送信シンボルの他に与干渉回避帯域に相当するシンボルにはゼロが挿入され、与干渉回避帯域に相当するシンボルの外側にAICシンボルが挿入される例を示す。
以降、式(4)〜式(10)にAICシンボル生成部516におけるAICシンボル生成式の例を示す。
IFFT512−1の出力である時間領域のサンプルn(n=0、1、・・・、N−1)のOFDM信号x(n)は、式(4)で表される。
Figure 0005640990
式(4)において、X(k)、k(k=0、1、・・・、N−1)は、送信するシンボルを示す。
M倍(M≧1)にアップサンプリングした周波数位置l(l=0、1、・・・、NM−1)におけるOFDM信号のスペクトルY(l)は、式(5)で表される。
Figure 0005640990
式(4)と式(5)からOFDM信号のスペクトルY(l)は、式(6)で表される。
Figure 0005640990
式(6)において、P(l、k)は、変換カーネルを示す。
次に、与干渉回避帯域におけるアップサンプリング前のサブキャリア数をNとし、与干渉回避帯域におけるアップサンプリング後のサイドローブ成分M(N−1)+1行の列ベクトルdは、式(7)で表される。
Figure 0005640990
式(7)において、Pは、P(l、k)を要素とする行列Pの与干渉回避帯域におけるアップサンプリング後のサイドローブ成分に相当する行を抽出した(M(N−1)+1)×Nの部分行列を示す。また、式(7)において、gは、与干渉回避帯域およびAICトーンに相当する成分をゼロにした送信シンボルから構成されるN行の列ベクトルを示す。
与干渉回避帯域におけるサイドローブ成分を打ち消すための信号は式(8)で表される。
Figure 0005640990
ここで、AICトーン数を2と仮定すると、Pは与干渉回避帯域およびAICトーンのみ考慮した行列Pの(M(N−1)+1)×(N+2)の部分行列を示し、hは干渉成分を打ち消すAICシンボルの(N+2)行の列ベクトルである。
行列Pは正方行列でないため、最小自乗誤差法により列ベクトルhを求める。式(8)から、自乗誤差eは、例えば、式(9)で表される。
Figure 0005640990
式(9)より、干渉成分を打ち消す列ベクトルhは式(10)で表される。
Figure 0005640990
ここで、Wは(N+2)×Nの行列であり、AIC係数生成部901の出力信号に相当する。以上から干渉成分を打ち消すAICシンボルの列ベクトルhは行列Wと送信シンボルの列ベクトルgから計算でき、AICシンボルの列ベクトルhはAIC係数乗算部902の出力に相当する。行列Wの計算には逆行列演算を含めた行列乗算を必要とし、演算量が大きい。特に与干渉回避帯域が動的に変化する環境では与干渉回避帯域の周波数位置または与干渉回避帯域幅が変化する度に行列Wを更新する必要がある。このため、事前に行列Wを計算して保持しておくことが困難であり、演算量が大きい問題が顕著になる。
図11は、図5に示すベースバンド部500の動作例を説明するフローチャートである。以下の説明では、主として、Time windowing/AIC切替判定部509とサブキャリアマッピング部511の動作について説明する。また、必要に応じて図5および図6を参照する。動作概要としては、送信電力密度および最大マルチパス遅延サンプル数に応じて、Time windowingとAICを、ユーザ毎に適応的に切り替える。
Time windowing/AIC切替判定部509の与干渉回避判定部602(図6参照)は、ユーザ毎に与干渉回避判定を行う(ステップS10)。具体的には、与干渉回避判定部602は、送信電力密度と与干渉回避閾値を参照して、ユーザ毎にTime windowing適用時に所要とする与干渉回避基準を満たすか否かの判定を行う。例えば、送信電力密度が与干渉回避閾値より小さい場合、与干渉回避判定部602は、判定条件が満たされると判定する。
Time windowing/AIC切り替え判定部509のマルチパス遅延判定部604(図6参照)は、ユーザ毎にマルチパス遅延判定を行う(ステップS11)。具体的には、マルチパス遅延判定部604は、最大マルチパス遅延サンプル数とマルチパス遅延閾値とを参照して、ユーザ毎にTime windowing適用時に所要とする有効CP長を満たすか否かの判定を行う。例えば、最大マルチパス遅延サンプル数がマルチパス遅延閾値より小さい場合、マルチパス遅延判定部604は、判定条件が満たされると判定する。
Time windowing/AIC切り替え判定部509のTime windowing/AIC総合判定部605(図6参照)は、与干渉回避判定結果とマルチパス遅延判定結果のいずれか1つあるいは両方を参照して、Time windowingとAICの切り替え総合判定を行う(ステップS12)。Time windowing/AIC総合判定部605は、該判定結果を「Time windowing/AIC判定結果」として出力する。
サブキャリアマッピング部511(図5参照)は、「Time windowing/AIC切替判定結果」に応じて、S/P変換部504から出力される変調信号をユーザ毎にTime windowingを行う処理系統とAICを行う処理系統に分離することにより与干渉回避伝送方式の切り替えを行う(ステップS13)。
次に、図11の与干渉回避判定処理(ステップS10に示す処理)の詳細について説明する。
図12は、図11の与干渉回避判定処理(ステップS10に示す処理)の詳細動作例を説明するフローチャートである。与干渉回避判定部602(図6参照)は、送信電力密度と与干渉回避閾値θ(例えば、式(1)により計算される)とを比較する(ステップS20)。送信電力密度が与干渉回避閾値θより小さい場合(ステップS20においてYes判定)、与干渉回避判定部602は、与干渉回避判定結果をOKと判定する(ステップS21)。一方、送信電力密度が与干渉回避閾値θより小さくない場合(ステップS20においてNo判定)、与干渉回避判定部602は、与干渉回避判定結果をNGと判定する(ステップS22)。
また、図13は、送信信号の送信電力密度に応じた与干渉回避判定イメージを示す模式図(グラフ)である。図13は、横軸を周波数、縦軸を送信電力密度とし、2次システムのユーザが周波数軸上でマルチユーザ多重されている様子を示す。また、図13から諒解されるように、2次システムは、1次システムの使用帯域を避けるようにノッチを形成してスペクトル送信する。一般に、2次システムの送信電力密度が大きいと帯域外漏洩電力も大きくなり、与干渉電力が大きくなる。反対に送信電力密度が小さいと帯域外漏洩電力も小さくなり、与干渉電力が小さくなる。図13は、2次システムの送信電力密度が与干渉回避閾値θより小さい場合は与干渉回避判定条件を満たし(すなわち、OKとなる)、一方、2次システムの送信電力密度が与干渉回避閾値θより小さくない場合は与干渉回避判定条件を満たさない(すなわち、NGとなる)ものと判定する例を示す。
また、2次システムの送信装置と1次システムの受信装置の距離が既知の場合には伝送路損失を推定でき、1次システム受信装置における許容干渉電力密度および送受信アンテナ利得を考慮した与干渉回避閾値の設定を行ってもよい。この場合、例えば、ユーザk(k=1、2、・・・、K)の与干渉回避閾値θ[dBm/Hz]は、式(11)で表される。
Figure 0005640990
式(11)において、Rは1次システム受信装置の許容干渉電力密度[dBm/Hz]を示し、Lはユーザkの送信装置と保護すべき1次システム受信装置間の伝送路損失[dB]を示す。また、式(11)において、IはTime windowing適用時の帯域外漏洩電力の漏れ込み係数[dB]を示し、GSTXは送信装置の送信アンテナ利得[dB]を示し、GPRXは保護すべき1次システム受信装置のアンテナ利得[dB]を示す。
与干渉回避判定は、2次システム送信装置の送信電力密度の他に、例えば、保護すべき1次システム受信装置が受ける干渉量、1次システムに関するデータベース、CPC(Cognitive Pilot Channel)、センシング結果、非送信帯域幅、与干渉回避帯域からの周波数間隔、ならびに送信ビームの指向性などの情報に基づいて行われてもよい。この場合、与干渉回避閾値は、それぞれの切替判定情報に対応する閾値を設けることになる。
次に、図11のマルチパス遅延判定処理(ステップS11に示す処理)の詳細について説明する。マルチパス遅延判定処理の例として、2次システムの伝送路のマルチパス遅延に応じて、マルチパス遅延を判定する場合を例に挙げる。
図14は、2次システムのマルチパス遅延を測定する手順を説明するものであり、特に、2次システムの送信先装置にて、2次システムのマルチパス遅延を測定する手順を説明するシーケンスチャートである。
2次システムの送信先装置(例えば、端末局又は基地局)は、下り又は上り信号1401の伝送路のマルチパス遅延を測定し、測定したマルチパス遅延を与干渉回避制御回線と逆の回線1402を介して、2次システムの送信元装置(例えば、基地局又は端末局)に通知する。通知するマルチパス遅延は、最大マルチパス遅延サンプル数を用いることが適しており、また、代替情報として、遅延スプレッドを用いてもよい。
図15は、最大マルチパス遅延サンプル数を説明するための図であり、伝送路のインパルス応答のイメージを示す模式図である。最大マルチパス遅延サンプル数は、例えば最も早い時間に到来する有効パスと、最も遅い時間に到来する有効パス間のサンプル数を示す。2次システムの送信元装置は、通知された最大マルチパス遅延サンプル数とTime windowing適用時の有効CP長とを比較し、最大マルチパス遅延サンプル数が有効CP長より小さいユーザはマルチパス遅延判定条件を満たし、小さくないユーザは判定条件を満たさないものと判定する。
図16は、2次システムのマルチパス遅延を測定する手順を説明するものであり、特に、2次システムの送信元装置にて、2次システムのマルチパス遅延を測定する手順を説明するシーケンスチャートである。マルチパス遅延は、2次システムの送信元装置(例えば、基地局又は端末局)にて、与干渉回避制御を行う回線と逆回線1601のマルチパス遅延を測定して参考値とすることもできる。
以上の他に、マルチパス遅延は、2次システムの送信元装置と2次システムの送信先装置の距離から推定することもできる。
図17は、図11のマルチパス遅延判定処理(ステップS11に示す処理)の詳細動作例を説明するフローチャートである。マルチパス遅延判定部604(図6参照)は、最大マルチパス遅延サンプル数とマルチパス遅延閾値ξ(例えば、式(2)により算出される)とを比較する(ステップS30)。最大マルチパス遅延サンプル数がマルチパス遅延閾値ξより小さい場合(ステップS30においてYes判定)、マルチパス遅延判定部604は、マルチパス遅延判定結果をOKと判定する(ステップS31)。一方、最大マルチパス遅延サンプル数がマルチパス遅延閾値ξより小さくない場合(ステップS30においてNo判定)、マルチパス遅延判定部604は、マルチパス遅延判定結果をNGと判定する(ステップS32)。
次に、図11の与干渉回避判定結果とマルチパス遅延判定結果に応じたTime windowing/AICの総合判定処理(ステップS12に示す処理であって、図6のTime windowing/AIC総合判定部605によって実行される処理)の詳細について説明する。
図18は、図11に示すTime windowing/AICの総合判定処理に関して、与干渉回避判定結果とマルチパス遅延判定結果に応じたTime windowing/AIC切替総合判定テーブルを示す模式図である。切替総合判定テーブルにおいて、パターン1は、上記2つの判定条件(すなわち、与干渉回避判定結果とマルチパス遅延判定結果)のうち、1つでも条件を満たさないときにAICを選択する例を示すものである。また、パターン4は、2つの条件が満たされないときにAICを選択する例を示すものである。また、パターン2は、与干渉回避判定結果のみに基づいてTime windowingとAICとを切り替える例を示す。一方、パターン3は、マルチパス遅延判定結果のみに基づいてTime windowingとAICとを切り替える例を示す。
図19は、与干渉回避判定結果とマルチパス遅延判定結果に応じたTime windowing/AIC選択イメージを示す模式図(グラフ)である。図19は、横軸を周波数、縦軸を送信電力密度とし、2次システムのユーザが周波数軸上でマルチユーザ多重されている様子を示す。また、図19から諒解されるように、2次システムは、1次システムの使用帯域を避けるようにノッチを形成してスペクトル送信する。一般に、2次システムの送信電力密度が大きいと帯域外漏洩電力も大きくなり、与干渉電力が大きくなる。反対に送信電力密度が小さいと帯域外漏洩電力も小さくなり、与干渉電力が小さくなる。
図19において、2次システムの各ユーザの送信電力密度、与干渉回避判定結果(OKまたはNGで示す)、マルチパス遅延判定結果(OKまたはNGで示す)、Time windowing/AIC切替総合判定結果(Time windowingまたはAICで示す)が示される。この場合、与干渉回避閾値θをユーザ毎に設定した与干渉回避判定、およびマルチパス遅延判定が実行される。これらの判定結果に基づいて、送信信号は、ユーザ毎にTime windowingとAICを切り替えて送信されるものとする。すなわち、図19は、与干渉回避判定に関して言えば、2次システムの送信電力密度がユーザ毎の与干渉回避閾値θより小さい場合は与干渉回避判定条件を満たし(すなわち、OKとなる)、2次システムの送信電力密度がユーザ毎の与干渉回避閾値θより小さくない場合は与干渉回避判定条件を満たさない(すなわち、NGとなる)ものと判定する例を示す。ここで、ユーザ1、2、Kに着目すると、ユーザ1は、与干渉回避判定とマルチパス遅延判定の両方の条件を満たし、ユーザ2およびKは、与干渉回避判定とマルチパス遅延判定の両方の条件を満たしていない。ここで、例えば、両方の条件を満足した場合のみTime windowingが適用され、それ以外の場合はAICが適用されるようルールが決められている場合、つまり、図18のパターン1の場合、ユーザ1にはTime windowingが適用され、ユーザ2およびユーザKにはAICが適用される。
図20は、送信電力密度と最大マルチパス遅延サンプル数に応じたTime windowingとAICの切替動作結果の例を示す。図20から諒解されるように、送信電力密度が小さく且つ最大マルチパス遅延サンプル数が小さいユーザにはTime windowingが適用され、一方、送信電力密度が大きいあるいは最大マルチパス遅延サンプル数が大きいユーザにはAICが適用される。
以上説明した第2の実施形態によれば、2次システムの各ユーザにおいて所要とする与干渉回避性能を満たすことができる。さらに一部ユーザの伝送特性を向上させることができる。なお、本実施形態の無線送信装置は、AICのみを適用する構成と比べて新たなIFFT演算を必要とする。しかしながら、AIC演算量はIFFT演算量と比べると極めて大きい。ここで、本実施形態の無線通信装置の場合、前述した通り、常にAICを適用するのではなく、場合によっては、与干渉回避性能は低いが演算量も小さい時間領域の処理による与干渉回避伝送(例えば、Time windowing)を適用するので、AIC演算自体を低減させることができる。特に、与干渉を回避すべき帯域の個数が多く、AICの演算量が大きくなる場合において、本実施形態の演算量低減効果は、大きくなる。すなわち、AIC演算低減量がIFFT演算増加量を凌ぐことにより、全体として与干渉回避に必要な演算量を低減させることが可能となる。
以上纏めれば、第2の実施形態によれば、送信信号の周波数領域のグループ毎に所要とする与干渉回避性能、伝送特性、および与干渉回避に必要な演算量を最適化することができる。
さらに、与干渉回避帯域が動的に変化する環境においては、与干渉回避制御の追従特性を向上させることができる。
[第3の実施形態]
図21は、本発明の第3の実施形態に係る無線送信装置を構成する、ディジタル処理によるベースバンド部2000の構成例を示すブロック図である。図21に示すベースバンド部2000の、図5に示す第2の実施形態のベースバンド部500との差異は、ベースバンド部2000が、周波数領域の処理による与干渉回避伝送方式としてAICの代わりにサブキャリアウェイティングを用いる点にある。具体的には、ベースバンド部2000は、図5に示すTime windowing/AIC切替判定部509に替えてTime windowing/サブキャリアウェイティング切替判定部2109を備える。さらに、ベースバンド部2000は、図5に示すAICシンボル生成部516に替えてサブキャリアウェイティング部2116を備える。以上の構成により、Time windowingを行わないユーザの送信信号についてはサブキャリアウェイティングにより与干渉回避伝送を行うことができる。サブキャリアウェイティングは、帯域外のサブキャリア成分が小さくなるようにサブキャリア信号に変換されるシンボルに適切な重みを乗算することにより漏洩電力を抑圧する技術である。
図21に示すベースバンド部2000(すなわち、第3の実施形態の無線送信装置を構成するベースバンド部)の動作は、図11に示すフローチャート(すなわち、本発明の第2の実施形態の無線送信装置を構成するベースバンド部の動作例を説明するフローチャート)において、AICをサブキャリアウェイティングに置き換えたものと同等である。具体的には、図11におけるステップS12やS13のAICをサブキャリアウェイティングに置き換える。
サブキャリアウェイティングを適用する場合、AICのように漏洩電力低減用の専用シンボルを挿入する必要がない利点がある。
[変形例]
帯域外漏洩電力を抑圧するために、図5に示すAICシンボル生成部516の代わりにサブキャリア信号に変換されるシンボル間に相関を持たせるスペクトルコーディング部を設けてもよい。
また、上記で説明した時間領域の処理による与干渉回避伝送方式は、Time windowingに限定されず、他の方式を採用することができる。また、上記で説明した周波数領域の処理による与干渉回避伝送方式は、AICおよびサブキャリアウェイティングに限定されず、他の方式を採用することができる。
また、以上の説明では、切替判定情報として、送信電力密度、最大マルチパス遅延サンプル数、保護すべき1次システム受信装置との伝送路損失、Window重複長を用いる場合を例に挙げたが、これら以外の情報を切替判定情報として用いることも可能である。例えば、与干渉回避帯域からの周波数間隔を切替判定情報として用いることができ、この場合は与干渉回避帯域からの周波数間隔が近いユーザにAICを適用し、与干渉回避帯域からの周波数間隔が遠いユーザにはTime windowingを適用する。
また、以上の説明では、与干渉回避手段の切替判定および切替実行をユーザ単位で行う場合を例に挙げたが、上記判定及び実行は、ユーザ単位で行う場合に限定されず、例えば、リソースブロック(RB:Resource Block)単位あるいはサブキャリア単位で行うことも可能である。
ここで、リソースブロックは、通信の切り替え単位のことを指し、サブチャネル、サブキャリアブロック、サブバンド、または、チャンクと称されることがある。さらに、リソースブロックは、連続したサブキャリアから構成されることもあるし、非連続のサブキャリアから構成されることもある。例えば、リソースブロックは、時間領域では周期プレフィックスに応じて7個または6個の連続OFDMシンボル、周波数領域では12個の連続サブキャリアとして定義される。
また、以上の説明では、常時、Time windowing処理系統とAIC処理系統を併用して与干渉回避伝送する例を挙げたが、これに限定されない。例えば、与干渉回避帯域の個数が少ないときはTime windowing処理系統を停止させてAIC処理系統のみで与干渉回避伝送し、与干渉回避帯域の個数が多いときのみTime windowing処理系統とAIC処理系統を併用して与干渉回避伝送することも可能である。
また、以上の説明では、マルチキャリア伝送におけるOFDMの無線送信装置を例に挙げて説明したが、第1〜3の実施形態の構成は、例えば、シングルキャリア伝送のDFT(Discrete Fourier Transform)−Spread OFDMにも適用することができる。
また、以上の説明では、2次システムに適用する場合を例に挙げたが、第1〜3の実施形態の構成は、1次システムに適用されてもよい。
また、以上説明した第1〜3の実施形態は、所定のハードウェア、例えば、回路として具現化することもできる。
また、以上説明した第1〜3の実施形態は、制御プログラムに基づいて図示しないコンピュータ回路(例えば、CPU(Central Processing Unit))によって制御され、動作するようにすることができる。その場合、これらの制御プログラムは、無線送信装置またはベースバンド部内部の記憶媒体、あるいは、外部の記憶媒体に記憶され、上記コンピュータ回路によって読み出され実行される。内部の記憶媒体としては、例えば、ROM(Read Only Memory)やハードディスク等を挙げることができる。また、外部の記憶媒体としては、例えば、リムーバブルメディアやリムーバブルディスク等を挙げることができる。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2009年11月9日に出願された日本出願特願2009−255828号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
100 ベースバンド部
101 変調部
102 切替判定部
103 信号分離部
104 時間領域の処理による与干渉回避伝送部
105 周波数領域の処理による与干渉回避伝送部
106 合成部
500 ベースバンド部
501 符号化部
502 インタリーバ
503 変調部
504 S/P変換部
505 送信電力制御部
506 マルチパス遅延測定結果取得部
507 伝送路損失推定部
508 Window重複長制御部
509 Time windowing/AIC切替判定部
510 センシング部
511 サブキャリアマッピング部
512−1、2 IFFT
513−1、2 P/S変換部
514−1 CP付加部
514−2 GI付加部
515 Time windowing部
516 AICシンボル生成部
517 加算部
601 与干渉回避閾値決定部
602 与干渉回避判定部
603 マルチパス遅延閾値決定部
604 マルチパス遅延判定部
605 Time windowing/AIC総合判定部
701 Tail領域コピー部
702 時間領域波形整形部
703 前後OFDMシンボル重複部
801 Head window
802 OFDMシンボル
803 Tail window
901 AIC係数生成部
902 AIC係数乗算部
903 AICシンボル挿入部
1401 下り又は上り信号
1402 マルチパス遅延測定情報
1601 上り又は下り信号
2000 ベースバンド部
2109 Time windowing/サブキャリアウェイティング切替判定部
2116 サブキャリアウェイティング部

Claims (19)

  1. 所定の切替判定情報に基づいて、送信信号の周波数領域の所定グループ毎に適用する与干渉回避伝送手段の切替判定を行い、切替判定結果として出力する切替判定手段と、
    前記切替判定結果に基づいて前記送信信号を、時間領域の処理を施すグループと周波数領域の処理を施すグループとに分離する信号分離手段と、
    前記時間領域の処理を施すグループの送信信号を入力して時間領域の処理により送信帯域外の漏洩電力を低減する第1与干渉回避伝送手段と、
    前記周波数領域の処理を施すグループの送信信号を入力して周波数領域の処理により送信帯域外の漏洩電力を低減する第2与干渉回避伝送手段と、
    前記第1与干渉回避伝送手段で前記時間領域の処理が施された送信信号と、前記第2与干渉回避伝送手段で前記周波数領域の処理が施された送信信号とを合成して送信変調信号を出力する合成手段と
    を備え、前記信号分離手段に入力されて分離された送信信号が前記グループ毎に前記第1与干渉回避伝送手段または前記第2与干渉回避伝送手段で与干渉回避伝送処理が施されて合成された、前記送信変調信号を送信することを特徴とする無線送信装置。
  2. 前記切替判定手段は、サブキャリアから構成されるグループ毎に、前記第1与干渉回避伝送手段および前記第2与干渉回避伝送手段の切替判定を行い、前記第1与干渉回避伝送手段は、時間領域のシンボル波形整形を行うシンボル波形整形手段を備え、前記第2与干渉回避伝送手段は、所望とする送信帯域外の漏洩電力を抑圧する信号を生成する漏洩電力抑圧信号生成手段を備えることを特徴とする請求項1記載の無線送信装置。
  3. 前記シンボル波形整形手段は、
    前記信号分離手段から供給される前記サブキャリアから構成された送信信号を入力してサブキャリア信号を生成する逆フーリエ変換手段と、
    前記逆フーリエ変換手段から供給されるサブキャリア信号を入力してパラレル/シリアル変換するパラレル/シリアル変換手段と、
    前記パラレル/シリアル変換手段から供給される信号を入力してサイクリックプレフィックスを付加するサイクリックプレフィックス付加手段と、
    前記サイクリックプレフィックス付加手段から供給されるサイクリックプレフィックスが付加された信号を入力して時間領域のシンボルの両端を波形整形するシンボル両端波形整形手段と
    を備えることを特徴とする請求項2記載の無線送信装置。
  4. 前記漏洩電力抑圧信号生成手段は、
    与干渉を回避する帯域を示す与干渉回避帯域情報と前記信号分離手段から供給される前記サブキャリアから構成された送信信号を入力して与干渉を回避する帯域への漏洩電力を抑圧するシンボルを挿入する与干渉除去シンボル生成手段と、
    前記与干渉除去シンボル生成手段から供給される送信信号を入力してサブキャリア信号を生成する逆フーリエ変換手段と、
    前記逆フーリエ変換手段から供給されるサブキャリア信号を入力してパラレル/シリアル変換するパラレル/シリアル変換手段と、
    前記パラレル/シリアル変換手段から供給される信号を入力してガードインターバルを付加するガードインターバル付加手段と
    を備えることを特徴とする請求項2または3記載の無線送信装置。
  5. 前記サブキャリアから構成されるグループは、ユーザ単位でサブキャリアをグループ化することを特徴とする請求項2〜のいずれか1項に記載の無線送信装置。
  6. 前記サブキャリアから構成されるグループはリソースブロック単位でサブキャリアをグループ化することを特徴とする請求項2〜のいずれか1項に記載の無線送信装置。
  7. 前記切替判定手段は、
    与干渉を回避すべき受信装置との伝送路損失に基づいて、許容する与干渉の閾値を決定する与干渉回避閾値決定手段と、
    前記切替判定情報と前記与干渉回避閾値とを比較することにより与干渉回避判定を行い、与干渉回避判定結果として出力する与干渉回避判定手段と、
    前記第1与干渉回避伝送手段におけるシンボル波形整形長に基づいて、許容とするマルチパスの遅延閾値を決定するマルチパス遅延閾値決定手段と、
    伝送路のマルチパス遅延情報と前記マルチパス遅延閾値とを比較することによりマルチパス遅延判定を行い、マルチパス遅延判定結果として出力するマルチパス遅延判定手段と、
    前記与干渉回避判定結果および前記マルチパス遅延判定結果のうちのいずれか1つ、あるいは両方の結果に基づいて、前記シンボル波形整形手段および前記漏洩電力抑圧信号生成手段のうちのいずれか1つを判定するシンボル波形整形手段/漏洩電力抑圧信号生成手段切替判定手段と
    を備えることを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の無線送信装置。
  8. 前記マルチパス遅延情報は、送信先装置から通知される、前記与干渉回避伝送手段を適用する伝送路の最大マルチパス遅延サンプル数であり、前記切替判定手段は、前記送信先装置から通知される最大マルチパス遅延サンプル数を参照することにより前記切替判定を行うことを特徴とする請求項記載の無線送信装置。
  9. 前記マルチパス遅延情報は、前記与干渉回避伝送手段を適用する回線と逆回線の伝送路の最大マルチパス遅延サンプル数であり、前記切替判定手段は、該最大マルチパス遅延サンプル数を参照することにより前記切替判定を行うことを特徴とする請求項記載の無線送信装置。
  10. 前記切替判定情報は送信信号の送信電力密度であり、前記切替判定手段は、前記送信電力密度を参照することにより前記切替判定を行うことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の無線送信装置。
  11. 前記切替判定情報は与干渉を回避すべき帯域からの周波数間隔であり、前記切替判定手段は、前記与干渉回避帯域からの周波数間隔を参照することにより前記切替判定を行うことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の無線送信装置。
  12. 前記与干渉回避伝送手段は、与干渉を回避すべき帯域の個数に応じて前記第1与干渉回避伝送手段の処理を停止し、前記第2与干渉回避伝送手段のみで与干渉回避伝送を行うことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の無線送信装置。
  13. 前記切替判定情報は、所要とする与干渉回避要求情報および伝送路のマルチパス遅延情報のうちのいずれか1つ、あるいは両方であり、前記切替判定手段は、前記与干渉回避要求情報および前記マルチパス遅延情報のうちのいずれか1つ、あるいは両方に基づいて、前記切替判定を行うことを特徴とする請求項1または2記載の無線送信装置。
  14. 所定の切替判定情報に基づいて、送信信号の周波数領域の所定グループ毎に適用する与干渉回避伝送ステップの切替判定を行い、切替判定結果として出力する切替判定ステップと、
    前記切替判定結果に基づいて前記送信信号を、時間領域の処理を施すグループと周波数領域の処理を施すグループとに分離する分離ステップと、
    前記時間領域の処理を施すグループの送信信号を入力して時間領域の処理により送信帯域外の漏洩電力を低減する第1与干渉回避伝送ステップと、
    前記周波数領域の処理を施すグループの送信信号を入力して周波数領域の処理により送信帯域外の漏洩電力を低減する第2与干渉回避伝送ステップと、
    前記第1与干渉回避伝送ステップで前記時間領域の処理が施された送信信号と、前記第2与干渉回避伝送ステップで前記周波数領域の処理が施された送信信号とを合成して送信変調信号を出力する合成ステップと
    を備え、前記分離ステップで分離された送信信号が前記グループ毎に前記第1与干渉回避伝送ステップまたは前記第2与干渉回避伝送ステップで与干渉回避伝送処理が施されて合成された、前記送信変調信号を送信することを特徴とする無線送信方法。
  15. 前記切替判定ステップは、サブキャリアから構成されるグループ毎に、前記第1与干渉回避伝送ステップおよび前記第2与干渉回避伝送ステップの切替判定を行うステップを含み、前記第1与干渉回避伝送ステップは、時間領域のシンボル波形整形を行うシンボル波形整形ステップを含み、前記第2与干渉回避伝送ステップは、所望とする送信帯域外の漏洩電力を抑圧する信号を生成する漏洩電力抑圧信号生成ステップを含むことを特徴とする請求項14記載の無線送信方法。
  16. 前記切替判定ステップは、
    与干渉を回避すべき受信装置との伝送路損失に基づいて、許容する与干渉の閾値を決定する与干渉回避閾値決定ステップと、
    前記切替判定情報と前記与干渉回避閾値とを比較することにより与干渉回避判定を行い、与干渉回避判定結果として出力する与干渉回避判定ステップと、
    前記第1与干渉回避伝送ステップにおけるシンボル波形整形長に基づいて、許容とするマルチパスの遅延閾値を決定するマルチパス遅延閾値決定ステップと、
    伝送路のマルチパス遅延情報と前記マルチパス遅延閾値とを比較することによりマルチパス遅延判定を行い、マルチパス遅延判定結果として出力するマルチパス遅延判定ステップと、
    前記与干渉回避判定結果および前記マルチパス遅延判定結果のうちのいずれか1つ、あるいは両方の結果に基づいて、前記シンボル波形整形ステップおよび前記漏洩電力抑圧信号生成ステップのうちのいずれか1つを判定するシンボル波形整形ステップ/漏洩電力抑圧信号生成ステップ切替判定ステップと
    を備えることを特徴とする請求項15記載の無線送信方法。
  17. 前記切替判定情報は、所要とする与干渉回避要求情報および伝送路のマルチパス遅延情報のうちのいずれか1つ、あるいは両方であり、前記切替判定ステップは、前記与干渉回避要求情報および前記マルチパス遅延情報のうちのいずれか1つ、あるいは両方に基づいて、前記切替判定を行うことを特徴とする請求項14または請求項15記載の無線送信方法。
  18. 所定の切替判定情報に基づいて、送信信号の周波数領域の所定グループ毎に適用する与干渉回避伝送処理の切替判定を行い、切替判定結果として出力する切替判定処理と、
    前記切替判定結果に基づいて前記送信信号を、時間領域の処理を施すグループと周波数領域の処理を施すグループとに分離する分離処理と、
    前記時間領域の処理を施すグループの送信信号を入力して時間領域の処理により送信帯域外の漏洩電力を低減する第1与干渉回避伝送処理と、
    前記周波数領域の処理を施すグループの送信信号を入力して周波数領域の処理により送信帯域外の漏洩電力を低減する第2与干渉回避伝送処理と、
    前記第1与干渉回避伝送処理で前記時間領域の処理が施された送信信号と前記第2与干渉回避伝送処理で前記周波数領域の処理が施された送信信号とを合成して送信変調信号を出力する合成処理と、
    前記分離処理で分離された送信信号が前記グループ毎に前記第1与干渉回避伝送処理または前記第2与干渉回避伝送処理で与干渉回避伝送処理が施されて合成された、前記送信変調信号を送信する送信処理と
    を無線送信装置のコンピュータに実行させるための制御プログラムを記憶する記憶媒体。
  19. 所定の切替判定情報に基づいて、送信信号の周波数領域の所定グループ毎に適用する与干渉回避伝送回路の切替判定を行い、切替判定結果として出力する切替判定回路と、
    前記切替判定結果に基づいて前記送信信号を、時間領域の処理を施すグループと周波数領域の処理を施すグループとに分離する信号分離回路と、
    前記時間領域の処理を施すグループの送信信号を入力して時間領域の処理により送信帯域外の漏洩電力を低減する第1与干渉回避伝送回路と、
    前記周波数領域の処理を施すグループの送信信号を入力して周波数領域の処理により送信帯域外の漏洩電力を低減する第2与干渉回避伝送回路と、
    前記第1与干渉回避伝送回路で前記時間領域の処理が施された送信信号と、前記第2与干渉回避伝送回路で前記周波数領域の処理が施された送信信号とを合成して送信変調信号を出力する合成回路と
    を備え、前記信号分離回路に入力されて分離された送信信号が前記グループ毎に前記第1与干渉回避伝送回路または前記第2与干渉回避伝送回路で与干渉回避伝送処理が施されて合成された、前記送信変調信号を送信することを特徴とするベースバンド回路。
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