JP2006186733A - 通信装置、及び通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】有線伝送線路からの漏洩電力を制御するための処理負担を低減し、有線伝送線路の状態に応じた効率的な伝送を可能とする通信装置を提供する。
【解決手段】本発明の通信装置は、送信信号生成部1、送信信号制御部2、送信部3、漏洩電力検出部4、電力制御判定部5を含んで構成される。送信信号生成部1は、送信信号制御部2の制御のもと、複数のサブキャリアを用いた伝送を行うための送信信号を生成するものであり、サブキャリア毎の送信電力制御機能を有するものである。漏洩電力検出部4は、送信電力のうち伝送線路9から漏洩する電力を検出する。電力制御判定部5は、漏洩電力検出部4からの漏洩電力信号に基づいて、送信信号制御部2による送信電力制御の必要性を判定するもので、送信電力制御が必要であると判定された場合は、その旨を送信信号制御部2に通知する。送信信号制御部2は、漏洩電力検出部4からの漏洩電力信号に基づいて、サブキャリアの送信電力を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のサブキャリアを用いた有線伝送を行う通信装置、及び通信方法に関する。
OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式等の複数のサブキャリアを用いた伝送方式は、無線通信だけでなく有線通信にも利用されている。複数のサブキャリアを用いた伝送方式は、過酷な伝送路でも高品質の通信が可能となるという大きな利点を持っているが、伝送路の品質によっては、漏洩電力が大きくなり、外部に影響を及ぼす場合がある。
また、OFDM方式の通信において、受信側での電力測定結果に基づいて送信側で送信電力制御を行うものも知られている(特許文献1参照)。特許文献1に示されるシステムは、マルチキャリア無線通信において、受信側で検出したサブキャリアの受信電力値と規定受信電力値との差分情報を求めて送信側に通知し、差分情報を受け取った送信側でサブキャリアの送信電力を制御するものである。また、特許文献2には、OFDM方式の有線伝送において、受信側で検出した通信エラーの状況に応じて、使用するサブキャリアを選択する技術が記載されている。
しかし、特許文献1、2に示される技術は、受信側での受信信号の処理結果を利用して送信信号を制御するものである。
特許文献3には、送信側又は受信側の導体の電圧又は電流から不平衡成分(伝送線路の漏洩電力と相関)を検出し、検出した不平衡成分が小さくなるように送信制御を行う平衡伝送装置が記載されている。
しかし、特許文献3には、不平衡成分に基づく送信制御の具体的な方法については記載されていない。
特開2003−152671号公報 特開2003−218831号公報 特開2004−140565号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、有線伝送線路からの漏洩電力を制御するための処理負担を低減し、有線伝送線路の状態に応じた効率的な伝送を可能とする通信装置及び通信方法を提供することを目的とする。
本発明の通信装置は、複数のサブキャリアを用いた有線伝送を行う通信装置であって、サブキャリア毎の送信電力制御機能を有する送信信号生成部と、前記送信信号生成部が生成する送信信号の電力制御の指示を行う送信信号制御部と、伝送線路からの漏洩電力を示す漏洩電力信号を取得する手段と、前記送信信号制御部による電力制御の必要性を判定する電力制御判定部と、を備え、前記電力制御判定部は、前記漏洩電力信号に基づいて前記サブキャリアに対応した複数の周波数帯域毎の漏洩電力を求め、第1の閾値と前記周波数帯域毎の漏洩電力との比較結果、及び前記第1の閾値より低い第2の閾値と前記周波数帯域毎の漏洩電力との比較結果に基づいて、前記電力制御の必要性を判定し、前記送信信号制御部は、前記電力制御判定部が前記電力制御必要と判定した場合に、前記サブキャリアに対応した複数の周波数帯域毎の漏洩電力に基づいて、前記サブキャリア毎の送信電力の制御の指示を行うものである。
本発明によれば、有線伝送線路からの漏洩電力を制御するための処理負担を低減することができ、有線伝送線路の状態に応じた効率的な伝送が可能となる。すなわち、漏洩電力と第1の閾値及び第2の閾値との比較結果に基づいて電力制御の必要性を判定し、その判定結果によって電力制御を実行するので、処理負担が大きく通信効率の低下の原因となる電力制御を効率的に行うことができる。
本発明の通信装置は、前記電力制御判定部が、前記周波数帯域の漏洩電力のいずれかが前記第1の閾値を超えている場合、及び、前記周波数帯域の漏洩電力の全てが前記第2の閾値を下回っており、かつ、送信電力を初期状態より低下させたサブキャリアがある場合に、前記電力制御が必要であると判断するものを含む。
本発明の通信装置は、前記送信信号制御部が、前記漏洩電力が前記第1の閾値を超えているサブキャリアについて、当該サブキャリアの送信電力を低下させる電力制御信号を前記送信信号生成部に出力するものを含む。
本発明の通信装置は、前記送信信号制御部が、前記漏洩電力が前記第1の閾値より超えている分だけ、当該サブキャリアの送信電力を低下させる電力制御信号を前記送信信号生成部に出力するものを含む。
本発明の通信装置は、前記送信信号制御部が、前記漏洩電力が前記第1の閾値より低い第3の閾値を超えているサブキャリアについて、当該サブキャリアの送信電力を低下させる電力制御信号を前記送信信号生成部に出力するものを含む。
本発明の通信装置は、前記送信信号制御部が、前記漏洩電力が前記第3の閾値より超えている分だけ、当該サブキャリアの送信電力を低下させる電力制御信号を前記送信信号生成部に出力するものを含む。
本発明の通信装置は、前記送信信号制御部が、前記漏洩電力が前記第2の閾値を下回り、かつ、送信電力を低下させたサブキャリアについて、当該サブキャリアの送信電力を増加させる電力制御信号を前記送信信号生成部に出力するものを含む。
本発明の通信装置は、前記送信信号制御部が、前記漏洩電力が前記第2の閾値より下回っている分だけ、当該サブキャリアの送信電力をその初期状態における送信電力を超えない範囲で増加させる電力制御信号を前記送信信号生成部に出力するものを含む。
本発明の通信装置は、前記送信信号制御部が、前記漏洩電力が前記第2の閾値より高い第4の閾値を下回っているサブキャリアについて、当該サブキャリアの送信電力を増加させる電力制御信号を前記送信信号生成部に出力するものを含む。
本発明の通信装置は、前記送信信号制御部が、前記漏洩電力が前記第4の閾値より下回っている分だけ、当該サブキャリアの送信電力をその初期状態における送信電力を超えない範囲で増加させる電力制御信号を前記送信信号生成部に出力するものを含む。
本発明の通信装置は、前記送信信号生成部が、初期状態においては、全てのサブキャリアについて送信電力最大の送信信号を生成し、前記送信信号制御部が、前記周波数帯域の漏洩電力の全てが前記第2の閾値を下回っており、かつ、送信電力を初期状態より低下させたサブキャリアがある場合に、全てのサブキャリアの送信電力を初期状態の送信電力に戻すものを含む。
本発明の通信装置は、前記第1の閾値及び前記第2の閾値が、予め定めた固定値であるものを含む。
本発明の通信装置は、前記第1の閾値及び前記第2の閾値のうちの一方の閾値が、前記サブキャリアの漏洩電力の平均値に基づいて定められ、他方の閾値が、前記一方の閾値に基づいて定められるものを含む。
本発明の通信装置は、前記漏洩電力信号を直接検出する手段を備えるものを含む。
本発明の通信装置は、前記有線伝送が、一対の伝送線路を利用したものであり、前記一対の伝送線路を伝送する信号を利用して、前記漏洩電力信号を間接的に検出する手段を備えるものを含む。
本発明の通信装置は、前記間接的に検出する手段が、前記一対の伝送線路を伝送する信号の不平衡成分を検出するものであるものを含む。
本発明の通信装置は、前記電力制御判定部が、通信動作中の前記漏洩電力信号を利用して、前記電力制御の必要性を判定するものを含む
本発明の通信装置は、前記送信信号制御部が、間欠的に、全サブキャリアの送信電力を一定とし、その時の漏洩電力信号を利用して前記サブキャリア毎の送信電力を制御するものを含む。
本発明の通信装置は、前記有線伝送が、電力線を利用したものであるものを含む。
本発明の通信装置は、前記有線伝送が、OFDM方式の伝送であるものを含む。
本発明の通信装置は、前記有線伝送が、ウェーブレット変換を用いたOFDM方式の伝送であるものを含む。
本発明の通信方法は、有線伝送線路を介して伝送を行う通信方法であって、複数のサブキャリアを用いたマルチキャリア送信信号を生成する送信信号生成工程と、前記有線伝送線路からの漏洩電力を示す漏洩電力信号を取得する工程と、前記漏洩電力信号に基づいて前記サブキャリアに対応した複数の周波数帯域毎の漏洩電力を求め、第1の閾値と前記周波数帯域の毎漏洩電力との比較結果、及び前記第1の閾値より低い第2の閾値と前記周波数帯域毎の漏洩電力との比較結果に基づいて、前記送信信号生成工程における電力制御の必要性を判定する電力制御判定工程と、を備え、前記送信信号生成工程は、前記電力制御判定工程において電力制御が必要と判断した場合、前記サブキャリアに対応した複数の周波数帯域毎の漏洩電力に基づいて前記サブキャリア毎の送信電力を制御した送信信号を生成するものである。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、有線伝送線路からの漏洩電力を制御するための処理負担を低減し、有線伝送線路の状態に応じた効率的な伝送を可能とする通信装置及び通信方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1に、本発明の実施の形態の通信装置の一例の概略構成を示す。図1の通信装置は、送信信号生成部1、送信信号制御部2、送信部3、漏洩電力検出部4、電力制御判定部5を含んで構成される。送信信号生成部1は、送信信号制御部2の制御のもと、複数のサブキャリアを用いた伝送を行うための送信信号(マルチキャリア送信信号)を生成するものであり、サブキャリア毎の送信電力制御機能を有するものである。複数のサブキャリアを用いた伝送方式は、例えば、特許文献2に示されるようなウェーブレット変換を利用するOFDM方式である。
ウェーブレット変換を利用するOFDM方式を利用する場合、送信信号生成部1は、送信データから複数のビット列を各サブキャリアの信号点に写像し、写像された各サブキャリアの信号点データに基づきウェーブレット逆変換を行い、ウェーブレット逆変換された時間波形系列データをアナログ変換して送信信号を生成する。その際、サブキャリア毎の変調方式、及び送信電力は、送信信号制御部2からの制御信号によって設定される。
送信信号制御部2は、後述するサブキャリア毎の送信電力の制御、変調方式の選択を含む送信信号生成処理の制御を行う。送信部3は、送信信号生成部1からの送信信号を伝送線路9に出力するもので、送信信号全体のゲイン調整等も行う。送信信号制御部2による送信電力の制御は、電力制御判定部からの通知があった場合に行う。
漏洩電力検出部4は、送信電力のうち伝送線路9から漏洩する電力を直接検出するものである。漏洩電力検出部4は、一例として伝送線路9の近傍に配置したループアンテナを備え、ループアンテナで検出した信号から、送信信号のサブキャリア周波数に対応した漏洩電力信号を出力する。この漏洩電力信号は、伝送線路9からの漏洩電力を示している。ループアンテナは、通信装置の筐体(図示せず)内部に設けてもよいし、別に設けてもよい。また、ループアンテナに替えて誘導コイルを利用することもできる。
電力制御判定部5は、漏洩電力検出部4からの漏洩電力信号に基づいて、送信信号制御部2による送信電力制御の必要性を判定するもので、送信電力制御が必要であると判定された場合は、その旨を送信信号制御部2に通知する。電力制御判定部5は、サブキャリアに対応した複数の周波数帯域毎の漏洩電力を求め、この周波数帯域毎の漏洩電力と第1の閾値及び第2の閾値を比較し、比較結果に応じて送信電力制御の必要性を判定する。
第1の閾値は、伝送線路9の平衡度が良くなく、送信電力を抑えることの必要性を判定するためのレベルを示すものであり、第2の閾値は、送信電力を抑える動作をしたサブキャリアについて、伝送線路9の平衡度が改善したと判断するレベルを示すものである。電力制御の必要性の判定処理の詳細は後述する。
図2に、本発明の実施の形態の通信装置の他の例の概略構成を示す。図2の通信装置は、一対の伝送線路を伝送する信号を利用して、漏洩電力を間接的に検出する点を除いて、図1の通信装置と同じである。同一の番号を付した要素は同一のものであるので説明を省略する。
図2に示す一対の伝送線路91、92には、カレントトランス42が直列に接続され、カレントトランス42の2次巻線は直列に接続される。カレントトランス42の2次巻線を図2に示すように伝送線路91、92の同一方向の電流を検出するように接続すると、2次巻線電流は、伝送線路91、92からの漏洩電力に対応する不平衡成分を示すことになる。図2の漏洩電力検出部41は、カレントトランス42の2次巻線電流を基づいて、送信信号のサブキャリア周波数に対応した漏洩電力信号を出力する。
次に、図1、図2に示す通信装置の送信電力制御について説明する。送信信号生成部1から、各サブキャリアの送信電力を一定とした送信信号が出力されたとする。図3は、その場合の送信信号の周波数スペクトル図である。このような送信信号が出力されても伝送線路9、91,92の状態等に応じた周波数特性で漏洩する。図4に漏洩電力の周波数スペクトルの一例を示す。図4の例では、周波数帯域F1のサブキャリアが所定の閾値401を超えている。このような場合、送信信号制御部2は、電力制御判定部5からの通知を受け、漏洩電力検出部4、41から入力される図4に示すような漏洩電力信号に基づいて、送信信号生成部1の動作を制御し、サブキャリアの送信電力を制御する。
サブキャリアの送信電力の制御の一例は、漏洩電力が所定値を超えた周波数のサブキャリアの送信電力を低下させるものである。図5に、送信電力が制御された送信信号の周波数スペクトルを示す。図5の例では、漏洩電力が所定の閾値401を超えている周波数帯域F1のサブキャリアの送信電力を少し低下している。低下させる量は、予め定めておいてもよいし、閾値401からの偏差に応じて調整してもよい。
低下させる回数は1回に限らず、漏洩電力が閾値401以下になるまで複数回低下させてもよい。また、漏洩電力が所定の閾値401を超えている周波数帯域F1のサブキャリアの送信電力をゼロにしてもよい。図6に、その場合の送信信号の周波数スペクトルを示す。なお、特定のサブキャリアの送信電力をゼロにすることは、そのサブキャリアを使用しないことである。
次に、電力制御の必要性の判定について説明する。図6に、電力制御判定部5の一例の概略構成を示す。図6の電力制御判定部5は、バンドパスフィルタ51、A/D変換器52、周波数軸変換部53、比較部54、必要性判定部55を含んで構成される。
バンドパスフィルタ51は、漏洩電力信号に含まれる不要な低周波成分及び高周波成分を除去し、マルチキャリア通信に利用される周波数帯域の成分のみを抽出するものであり、バンドパスフィルタ51を経た成分は、A/D変換器52でデジタル信号に変換され、周波数軸変換部53に送られる。周波数軸変換部53は、入力されたデジタル信号の周波数スペクトラムを生成するものである。比較部54は、生成された周波数スペクトラムを、所定の周波数帯域毎(具体的にはサブキャリア周波数帯域毎)に第1の閾値及び第2の閾値と比較するものであり、比較結果は、必要性判定部55に送られる。なお、図6の比較部54は、周波数軸変換部53からの出力を並列に比較するものとして記載してあるが、所定の周波数帯域毎に順次比較するようにしてもよい。また、第1の閾値及び第2の閾値は、予め、伝送線路の状態と通信装置の最大送信電力等を考慮して設定しておく。
図7に、電力制御判定部5の概略動作フローを示す。電力制御判定部5は、所定のタイミング、例えば、通信開始時あるいは予め設定された時間間隔で送信信号制御部による電力制御の必要性を判定する。判定に際しては、全サブキャリアの送信電力を一定とした時の漏洩電力信号を利用してもよいし、通信動作中の漏洩電力信号を利用してもよい。なお、電力制御の必要性の判定は、常時行ってもよい。
ステップS101では、漏洩電力検出部4又は41から漏洩電力信号を取得する。そして、バンドパスフィルタ51、A/D変換器52、周波数軸変換部53を利用して周波数スペクトラムを生成する(ステップS102)。比較部54では、サブキャリア毎にまず第1の閾値と比較し(ステップS103)、第1の閾値より大のサブキャリアがあるかどうかを判定する(ステップS104)。1つでも第1の閾値より大のサブキャリアがある場合は、伝送路の平衡度の状態が良くないことを意味するので、電力制御を行う旨を送信信号制御部2に通知して終了する(ステップS105)。
第1の閾値より大のサブキャリアがない場合は、電力制御フラグがオンかどうかを判断し、オンでない場合は、そのまま終了する(ステップS106)。電力制御フラグ(図示せず)は、送信信号制御部2の制御状態によってオンオフされるフラグであって、送信信号生成部1からの送信信号の電力が初期状態か否かを示すものである。初期状態では、電力制御が行われず、送信信号生成部1からは、最大電力の送信信号が出力され、電力制御フラグはオフに設定されている。電力制御フラグは、例えば、送信信号制御部2に設けられる。
電力制御フラグがオンと判断された場合は、ステップS107でサブキャリア毎に第2の閾値と比較する。そして、全サブキャリアの漏洩電力が第2の閾値より小であるかどうかを判断する(ステップS108)。全サブキャリアの漏洩電力が第2の閾値より小である場合は、漏洩電力が低くなって、伝送路の平衡度が改善したことを意味するので、電力制御を行う旨を送信信号制御部2に通知して終了する(ステップS109)。漏洩電力が第2の閾値より大のサブキャリアが残っている場合は、平衡度の改善が不充分としてそのまま終了する。
図8に、周波数軸変換部53から得られる漏洩電力の周波数スペクトルの例を示す。図8(a)の場合、第1の閾値より大のサブキャリアがあるので、ステップS104でYESと判断され、電力制御を行う旨の通知がされる。図8(b)の場合、ステップS104でNOと判断され、ステップS106でYESと判断されたときでもステップS108でNOと判断されるので、電力制御を行う旨の通知はされない。図8(c)の場合、電力制御フラグオンのときにはステップS108でYESと判断されるので電力制御を行う旨の通知がされる。
次に、送信信号制御部2の動作について説明する。図9に、送信信号制御部2の一例の概略構成を示す。図9の送信信号制御部2は、検出された漏洩電力信号に基づいてサブキャリア毎の送信電力を制御するための送信電力制御信号c(n)を生成するものであり、バンドパスフィルタ21、A/D変換器22、周波数軸変換部23、比較部24、係数発生部25、並列/直列変換部(P/S変換部)26を含んで構成される。
バンドパスフィルタ21は、漏洩電力信号に含まれる不要な低周波成分及び高周波成分を除去し、マルチキャリア通信に利用される周波数帯域の成分のみを抽出するものであり、A/D変換器22でデジタル信号の変換され、周波数軸変換部23に送られる。周波数軸変換部23は、入力されたデジタル信号の周波数スペクトラムを生成するものである。比較部24は、生成された周波数スペクトラムを、所定の周波数帯域毎(具体的にはサブキャリア周波数帯域毎)に第1の閾値及び第2の閾値と比較し、結果を係数発生部25に出力する。
バンドパスフィルタ21、A/D変換器22、周波数軸変換部23、比較部24は、図6に示すバンドパスフィルタ51、A/D変換器52、周波数軸変換部53、比較部54と同様の機能を有するので、それらの全部又は一部を兼用してもよい。
係数発生部25は、比較部24の出力と周波数軸変換部23からの位相データに基づいて、サブキャリア毎の補償信号を生成する。係数発生部25からの出力は、P/S変換部26で、サブキャリア毎の補償信号を直列信号に変換し、送信電力制御信号c(n)として出力する。ここで、nは、サブキャリアの番号を示す。
なお、図9に示した送信信号制御部2は一例であり、さらに等化器を付加して、伝送線路特性、検出器特性、あるいはその他の制御系の特性を補償するようにしてもよい。また、位相データを利用せず回路構成を簡略化し、補償信号を段階的に変えて、その振幅応答に応じて補償信号を変化させてもよい。
図10に、送信信号制御部2の概略動作フローの一例を示す。送信信号制御部2は、電力制御判定部5から電力制御を行う旨の通知がされたときに、図10に示す電力制御処理を行う。
電力制御を行う旨の通知を受けると、ステップS201で送信信号生成部1に指示を行い、テストフレームを送信する。テストフレームとしては、通常の送信データでもよいが、予め定められた所定のデータを送信してもよい。なお、テストフレームの送信は必須ではなく、通知を受けた時の送信データを使用してもよい。
ステップS202では、漏洩電力検出部4又は41から漏洩電力信号を取得する。そして、バンドパスフィルタ21、A/D変換器22、周波数軸変換部23を利用して周波数スペクトラムを生成する(ステップS203)。比較部24では、サブキャリア毎にまず第1の閾値と比較し(ステップS204)、第1の閾値より大のサブキャリアがあるかどうかを判定する(ステップS205)。1つでも第1の閾値より大のサブキャリアがある場合は、送信信号の電力制御を行う必要があるので、送信信号制御部2に電力制御指示とともに送信電力制御信号c(n)を送信する(ステップS206)。なお、送信電力制御信号c(n)は、漏洩電力が第1の閾値を超えた周波数のサブキャリアについて出力する。また、第1の閾値を超えた量に対応した制御信号としてもよいが、所定値だけ変化させてもよい。この場合、複数回の電力制御が必要となる場合もある。
第1の閾値より大のサブキャリアがない場合は、電力制御フラグがオンかどうかを判断し、オンでない場合は、そのまま終了する(ステップS207)。
電力制御フラグがオンと判断された場合は、ステップS208でサブキャリア毎に第2の閾値と比較する。そして、全サブキャリアの漏洩電力が第2の閾値より小であるかどうかを判断する(ステップS209)。全サブキャリアの漏洩電力が第2の閾値より小である場合は、漏洩電力が低くなって、伝送路の平衡度が改善したことを意味するので、送信信号制御部2に電力制御指示とともに送信電力制御信号c(n)を送信する(ステップS206)。漏洩電力が第2の閾値より大のサブキャリアが残っている場合は、平衡度の改善が不充分としてそのまま終了する。なお、この場合の送信電力制御信号c(n)は、送信電力が初期値より低下しており、かつ第2の閾値を下回ったサブキャリアについて出力する。また、送信電力制御信号c(n)は、漏洩電力が前2の閾値より下回っている分だけ、そのサブキャリアの送信電力をその初期状態における送信電力を超えない範囲で増加させるものでもよいし、所定値だけ増加させるものでもよい。また、全てのサブキャリアの送信電力を初期値に戻すものでもよい。
ステップS206で、電力制御指示とともに送信電力制御信号c(n)を送信した場合、ステップS210で、送信電力が初期状態、すなわち最大電力であるかどうかを判断する。そして、初期状態である場合は、電力制御フラグをオフにし(ステップS211)、初期状態でない場合は、電力制御フラグをオンにして(ステップS212)終了する。
図11に、送信信号制御部2の概略動作フローの他の例を示す。電力制御を行う旨の通知を受けると、ステップS301で送信信号生成部1に指示を行い、ステップS302で漏洩電力検出部4又は41から漏洩電力信号を取得し、ステップS303で周波数スペクトラムを生成する。ステップS301、S302、S303は、図10のステップS201、S202、S203と同様であるので、詳細な説明は省略する。
図10の動作フローでは、全サブキャリアの漏洩電力と第1の閾値とを比較し、必要なら第2の閾値と比較した後、比較結果に応じて電力制御指示を送信信号制御部2に対して行ったが、図11の動作フローでは、各サブキャリア毎に第1の閾値と比較し、必要なら第2の閾値と比較し、比較結果に応じてそのサブキャリアについて電力制御指示を行う。
ステップS304では、サブキャリア番号Iが最大キャリア数Nかどうか、すなわち全サブキャリアについて電力制御指示のための比較を行ったかどうかを判断する。なお、サブキャリア番号Iは、動作開始時に0にリセットしておく。
サブキャリア番号IがNでない場合、そのサブキャリア番号Iが示すサブキャリアの漏洩電力Mが第1の閾値を超えているかどうかを判断し(ステップS305)、超えている場合は、そのサブキャリアについて電力制御指示を出力する(ステップS306)。そして、電力制御フラグをオンにし(ステップS307)、サブキャリア番号Iをカウントアップして(ステップS310)ステップS304に戻る。
ステップS305で漏洩電力Mが第1の閾値を超えていないと判断された場合、漏洩電力Mが第2の閾値を下回っているかどうかを判断し(ステップS308)、下回っている場合は、そのサブキャリアについて電力制御指示を出力する(ステップS309)。そして、ステップS310でサブキャリア番号Iをカウントアップする。漏洩電力Mが第2の閾値を下回っていない場合は、そのままステップS310に移ってサブキャリア番号Iをカウントアップする。
電力制御指示とともに送られる送信電力制御信号c(n)は、図10と同様であるので説明を省略する。また、漏洩電力Mが第2の閾値を下回っており、全サブキャリアの送信電力が初期値に戻った場合に電力制御フラグをオフにする点も図10と同様である。
図12に、送信信号生成部1の一例の概略構成を示す。図12の送信信号生成部1は、伝送線路91、92に送る平衡伝送信号を生成するもので、送信部3の構成を含めて記載してある。図11の送信信号生成部は、データ変換部10a、10b、キャリアマッピング部11a、11b、時間軸変換部12a、12b、D/A変換器13a、13b、ローパスフィルタ14a、14b、増幅器15a、15b、カップリング用コンデンサ16a、16bを含んで構成される。これらの各要素は、平衡伝送を行うためのディファレンシャル信号をそれぞれ生成するためのもので、ほぼ同様の機能を有する。
データ変換部10a、10bは、送信データd(n)を図9の送信信号制御部2からの送信電力制御信号c(n)に基づいて変換し、サブキャリア毎に送信電力を制御された送信データを出力するものであり、その出力は、キャリアマッピング部11a、11bに送られる。キャリアマッピング部11a、11bは、データ変換部10a、10bから入力される時間軸上の信号を時間軸上にマッピングするとともに、1次変調を行う。
データ変換部10aでの変換をA、データ変換部10bでの変換をB、キャリアマッピング部11a、11bでの変換をFで表すと、データ変換部10a、10bは、次の(式1)〜(式3)を満たすような変換を行う。(式1)及び(式3)から明らかなように、送信データd(n)に基づいて変換データ(送出原データf+(n)、f-(n))の差動成分が生成され、送信電力制御信号c(n)に基づいて変換データの同相成分が生成される。
Figure 2006186733
キャリアマッピング部11a、11bの出力は、時間軸変換部12a、12bに送られ、周波数軸上のデータから時間軸上のデータに変換される。時間軸変換部12a、12bは、例えばウェーブレット逆変換を行うものである。時間軸変換部12a、12b〜出力される時間軸上のデジタルデータは、D/A変換器13a、13bでアナログデータに変換され、ローパスフィルタ14a、14bで高周波成分を除去した後、増幅器15a、15bに入力される。増幅器15a、15bは、それぞれ「X」、「−X」の増幅度を有しており、所定の信号レベルで一対の伝送線路91、92に送信信号を出力する。
このように、一対の伝送線路の各々に送出するための2系統の送信信号を別個に生成し、かつ、その送信信号を伝送線路の不平衡(漏洩電力信号に対応する。)を補償するように制御されるので、不平衡が検出された場合には意図的に不平衡化された各送信信号が送信される。したがって、不平衡な伝送線路を介して受信した受信信号は、結果として平衡なものとなり、漏洩電力が低減できる。
以上の説明では、電力制御の必要性を判定するため、すなわち伝送路の平衡度の状態を判定するための閾値である第1の閾値及び第2の閾値を予め定めた固定値としたが、伝送路の状態に応じて変化させてもよい。
一例として、所定タイミングで、例えば通信開始時や毎日定めた時刻等に最大電力でテスト送信を行い、その時の漏洩電力の平均値に基づいて定める。具体的には、漏洩電力の平均値の関数として第1の閾値及び前記第2の閾値のうちの一方の閾値を定め、他方の閾値を、一方の閾値から一定値だけ離れた値に定める。
このような閾値を利用すると、伝送線路の状態によっては電力制御が頻繁に行われることを避けることができる。
また、送信信号制御部1は、電力制御判定部5が利用する第1の閾値及び第2の閾値を、送信電力制御のための閾値として利用したが、第1の閾値及び第2の閾値に代えて第1の閾値より低い第3の閾値及び第2の閾値より高い第4の閾値を利用してもよい。
このような閾値を利用すると、電力制御が頻繁に行われるのを避けることができる。例えば、特定のサブキャリアの漏洩電力が第1の閾値を超えた場合、第1の閾値より低い第3の閾値まで漏洩電力を減少させるように電力制御を行うので、電力制御が不充分となる可能性が低くなり、再度第1の閾値を超えて電力制御が必要と判断される確率が減少する。細部キャリアの漏洩電力が第2の閾値を下回って場合も同様である。したがって、電力制御のための処理負担を抑えることができる。
本発明は、有線伝送線路からの漏洩電力を制御するための処理負担を低減し、有線伝送線路の状態に応じた効率的な伝送を可能とする通信装置及び通信方法等として有用である。
本発明の実施の形態の通信装置の一例の概略構成を示す図 本発明の実施の形態の通信装置の他の例の概略構成を示す図 各サブキャリアの送信電力を一定とした場合の送信信号の周波数スペクトル図 漏洩電力の周波数スペクトルの一例を示す図 本発明の実施の形態の送信装置における送信電力が制御された送信信号の周波数スペクトルの一例を示す図 本発明の実施の形態の送信装置における電力制御判定部の一例の概略構成を示す図 本発明の実施の形態の送信装置における電力制御判定部の概略動作フローを示す図 本発明の実施の形態の送信装置における周波数軸変換部から得られる漏洩電力の周波数スペクトルの例を示す図 本発明の実施の形態の送信装置における送信信号制御部の一例の概略構成を示す図 本発明の実施の形態の送信装置における送信信号制御部の概略動作フローの一例を示す図 本発明の実施の形態の送信装置における送信信号制御部の概略動作フローの他の例を示す図 本発明の実施の形態の送信装置における送信信号生成部の一例の概略構成を示す図
符号の説明
1・・・送信信号生成部
2・・・送信信号制御部
3・・・送信部
4、41・・・漏洩電力検出部
5・・・電力制御判定部
9、91、92・・・伝送線路
42・・・カレントトランス
10a、10b・・・データ変換部
11a、11b・・・キャリアマッピング部
12a、12b・・・時間軸変換部
13a、13b・・・D/A変換器
14a、14b・・・ローパスフィルタ
15a、15b・・・増幅器
16a、16b・・・カップリング用コンデンサ
21、51・・・バンドパスフィルタ
22、52・・・A/D変換器
23、53・・・周波数軸変換部
24、54・・・比較器
25・・・係数発生部
26・・・並列/直列変換部
55・・・必要性判定部

Claims (22)

  1. 複数のサブキャリアを用いた有線伝送を行う通信装置であって、
    サブキャリア毎の送信電力制御機能を有する送信信号生成部と、
    前記送信信号生成部が生成する送信信号の電力制御の指示を行う送信信号制御部と、
    伝送線路からの漏洩電力を示す漏洩電力信号を取得する手段と、
    前記送信信号制御部による電力制御の必要性を判定する電力制御判定部と、を備え、
    前記電力制御判定部は、前記漏洩電力信号に基づいて前記サブキャリアに対応した複数の周波数帯域毎の漏洩電力を求め、第1の閾値と前記周波数帯域毎の漏洩電力との比較結果、及び前記第1の閾値より低い第2の閾値と前記周波数帯域毎の漏洩電力との比較結果に基づいて、前記電力制御の必要性を判定し、
    前記送信信号制御部は、前記電力制御判定部が前記電力制御必要と判定した場合に、前記サブキャリアに対応した複数の周波数帯域毎の漏洩電力に基づいて、前記サブキャリア毎の送信電力制御の指示を行う通信装置。
  2. 請求項1記載の通信装置であって、
    前記電力制御判定部は、前記周波数帯域の漏洩電力のいずれかが前記第1の閾値を超えている場合、及び、前記周波数帯域の漏洩電力の全てが前記第2の閾値を下回っており、かつ、送信電力を初期状態より低下させたサブキャリアがある場合に、前記電力制御が必要であると判断する通信装置。
  3. 請求項2記載の通信装置であって、
    前記送信信号制御部は、前記漏洩電力が前記第1の閾値を超えているサブキャリアについて、当該サブキャリアの送信電力を低下させる電力制御信号を前記送信信号生成部に出力する通信装置。
  4. 請求項3記載の通信装置であって、
    前記送信信号制御部は、前記漏洩電力が前記第1の閾値より超えている分だけ、当該サブキャリアの送信電力を低下させる電力制御信号を前記送信信号生成部に出力する通信装置。
  5. 請求項2記載の通信装置であって、
    前記送信信号制御部は、前記漏洩電力が前記第1の閾値より低い第3の閾値を超えているサブキャリアについて、当該サブキャリアの送信電力を低下させる電力制御信号を前記送信信号生成部に出力する通信装置。
  6. 請求項5記載の通信装置であって、
    前記送信信号制御部は、前記漏洩電力が前記第3の閾値より超えている分だけ、当該サブキャリアの送信電力を低下させる電力制御信号を前記送信信号生成部に出力する通信装置。
  7. 請求項2ないし6のいずれか1項記載の通信装置であって、
    前記送信信号制御部は、前記漏洩電力が前記第2の閾値を下回り、かつ、送信電力を低下させたサブキャリアについて、当該サブキャリアの送信電力を増加させる電力制御信号を前記送信信号生成部に出力する通信装置。
  8. 請求項7記載の通信装置であって、
    前記送信信号制御部は、前記漏洩電力が前記第2の閾値より下回っている分だけ、当該サブキャリアの送信電力をその初期状態における送信電力を超えない範囲で増加させる電力制御信号を前記送信信号生成部に出力する通信装置。
  9. 請求項2ないし6のいずれか1項記載の通信装置であって、
    前記送信信号制御部は、前記漏洩電力が前記第2の閾値より高い第4の閾値を下回っているサブキャリアについて、当該サブキャリアの送信電力を増加させる電力制御信号を前記送信信号生成部に出力する通信装置。
  10. 請求項9記載の通信装置であって、
    前記送信信号制御部は、前記漏洩電力が前記第4の閾値より下回っている分だけ、当該サブキャリアの送信電力をその初期状態における送信電力を超えない範囲で増加させる電力制御信号を前記送信信号生成部に出力する通信装置。
  11. 請求項7記載の通信装置であって、
    前記送信信号生成部は、初期状態においては、全てのサブキャリアについて送信電力最大の送信信号を生成し、
    前記送信信号制御部は、前記周波数帯域の漏洩電力の全てが前記第2の閾値を下回っており、かつ、送信電力を初期状態より低下させたサブキャリアがある場合に、全てのサブキャリアの送信電力を初期状態の送信電力に戻す通信装置。
  12. 請求項1ないし11のいずれか1項記載の通信装置であって、
    前記第1の閾値及び前記第2の閾値は、予め定めた固定値である通信装置。
  13. 請求項1ないし11のいずれか1項記載の通信装置であって、
    前記第1の閾値及び前記第2の閾値のうちの一方の閾値は、前記サブキャリアの漏洩電力の平均値に基づいて定められ、他方の閾値は、前記一方の閾値に基づいて定められる通信装置。
  14. 請求項1ないし13のいずれか1項記載の通信装置であって、
    前記漏洩電力信号を直接検出する手段を備える通信装置。
  15. 請求項1ないし13のいずれか1項記載の通信装置であって、
    前記有線伝送は、一対の伝送線路を利用したものであり、
    前記一対の伝送線路を伝送する信号を利用して、前記漏洩電力信号を間接的に検出する手段を備える通信装置。
  16. 請求項15記載の通信装置であって、
    前記間接的に検出する手段は、前記一対の伝送線路を伝送する信号の不平衡成分を検出するものである通信装置。
  17. 請求項1ないし16のいずれか1項記載の通信装置であって、
    前記電力制御判定部は、通信動作中の前記漏洩電力信号を利用して、前記電力制御の必要性を判定する通信装置
  18. 請求項1ないし17のいずれか1項記載の通信装置であって、
    前記送信信号制御部は、間欠的に、全サブキャリアの送信電力を一定とし、その時の漏洩電力信号を利用して前記サブキャリア毎の送信電力を制御する通信装置。
  19. 請求項1ないし18のいずれか1項記載の通信装置であって、
    前記有線伝送は、電力線を利用したものである通信装置。
  20. 請求項1ないし19のいずれか1項記載の通信装置であって、
    前記有線伝送は、OFDM方式の伝送である通信装置。
  21. 請求項20記載の通信装置であって、
    前記有線伝送は、ウェーブレット変換を用いたOFDM方式の伝送である通信装置。
  22. 有線伝送線路を介して伝送を行う通信方法であって、
    複数のサブキャリアを用いたマルチキャリア送信信号を生成する送信信号生成工程と、
    前記有線伝送線路からの漏洩電力を示す漏洩電力信号を取得する工程と、
    前記漏洩電力信号に基づいて前記サブキャリアに対応した複数の周波数帯域毎の漏洩電力を求め、第1の閾値と前記周波数帯域の毎漏洩電力との比較結果、及び前記第1の閾値より低い第2の閾値と前記周波数帯域毎の漏洩電力との比較結果に基づいて、前記送信信号生成工程における電力制御の必要性を判定する電力制御判定工程と、を備え、
    前記送信信号生成工程は、前記電力制御判定工程において電力制御が必要と判断した場合、前記サブキャリアに対応した複数の周波数帯域毎の漏洩電力に基づいて前記サブキャリア毎の送信電力を制御した送信信号を生成する通信方法。
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