JPWO2016084297A1 - 通信装置及び通信方法 - Google Patents

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Abstract

伝送路状態が全帯域で不良である場合でも、通信性能の低下を抑制できる通信装置を提供する。複数の通信チャネルを含む周波数帯域を用いて、他の通信装置と通信を行う通信装置であって、プロセッサ及びコミュニケーティングデバイスを備える。コミュニケーティングデバイスは、周波数帯域に含まれる第1の数の通信チャネルを用いて、他の通信装置へ信号を送信し、第1の数の通信チャネルを介して、他の通信装置から信号に対する応答を受信する。プロセッサは、応答に応じて、他の通信装置との通信に用いる通信チャネルの数を、第1の数から第2の数へ変更し、第2の数に基づいて、他の通信装置との通信に用いる通信チャネル1つあたりの電力を制御する。

Description

本開示は、通信装置及び通信方法に関する。
従来、送信部及び受信部を有し、送信部から受信部に通信データを伝送する無線通信装置が知られている。この無線通信装置では、送信部が、レファレンスパケットとデータパケットとを送り、受信部が、レファレンスパケットとデータパケットのどちらも受信しなかった場合、受信するための周波数チャネルを変更する(例えば、特許文献1参照)。これにより、ノイズや混信による通信エラーが発生している周波数チャネルから他の周波数チャネルへチャネルを移行する。
日本国特開2014−110585号公報
特許文献1に記載された技術では、送信部と受信部との間の伝送路状態が全帯域で不良である場合、通信性能が低下する。
本開示は、上記事情に鑑みてなされたものであり、伝送路状態が全帯域で不良である場合でも、通信性能の低下を抑制できる通信装置及び通信方法を提供する。
本開示の通信装置は、複数の通信チャネルを含む周波数帯域を用いて、他の通信装置と通信を行う。通信装置は、プロセッサ及びコミュニケーティングデバイスを備える。コミュニケーティングデバイスは、周波数帯域に含まれる第1の数の通信チャネルを用いて、他の通信装置へ信号を送信し、第1の数の通信チャネルを介して、他の通信装置から信号に対する応答を受信する。プロセッサは、応答に応じて、他の通信装置との通信に用いる通信チャネルの数を、第1の数から第2の数へ変更し、第2の数に基づいて、他の通信装置との通信に用いる通信チャネル1つあたりの電力を制御する。
本開示によれば、伝送路状態が全帯域で不良である場合でも、通信性能の低下を抑制できる。
第1の実施形態における通信システムの構成例を示すブロック図 PLC装置のハードウェア構成例を示す模式図 PLC装置が用いる通信周波数及び通信チャネルの一例を示す模式図 通信フレームの一例を示す模式図 各DPCモードにおける通信に用いる通信チャネルの個数と電力との関係の一例を示す模式図 各DPCモードとその電力との関係の一例を示す模式図 各DPCモードでのラウンドロビンを説明するための模式図 電力を増大するためにDPCモードを変更する際の動作例を示すフローチャート 電力を低減するためにDPCモードを変更する際の動作例を示すフローチャート
以下、適宜図面を参照しながら、実施形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になることを避け、当業者の理解を容易にするためである。尚、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるものであり、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
(本開示の一形態を得るに至った経緯)
複数の通信チャネルを用いて通信を行う場合、複数の通信チャネルの中にはノイズの影響によりS/N比(signal to noise ratio)の低い通信チャネルが存在することがある。また、伝送路の状態によっては、複数の通信チャネルの全域(全通信帯域)にノイズが存在することがあり、この場合、複数の通信チャネルの全域において、S/N比が低下する。そのため、通信エラーが増加し、通信遅延が増加し、通信性能が低下することがある。
以下、伝送路状態が全帯域で不良である場合でも、通信性能の低下を抑制できる通信装置及び通信方法について説明する。
(第1の実施形態)
[構成等]
図1は、第1の実施形態における通信システム1000の構成例を示す模式図である。通信システム1000では、電力線1Aに、複数のPLC(Power Line Communication:電力線通信)装置10が接続される。PLC装置10は、例えば、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers)1901の規格に準拠して、電力線通信する。
PLC装置10は、例えば、PLCモデム、PLCモデムを内蔵した電気機器でもよい。この電気機器は、例えば、テレビ、電話、ビデオデッキ、セットトップボックスなどの家電機器や、パーソナルコンピュータ、ファクス、プリンターなどの事務機器、を含む。また、PLC装置10は、次世代の電力量計であるスマートメーターやストリートライト用制御機器などのインフラ機器、IoT(Internet of things)で代表されるセンサー機器や監視カメラなどのセキュリティ機器、を含む。
PLC装置10は、親機として動作する1台以上のPLC装置10Mと、子機として動作する1台以上のPLC装置10Sと、を含む。親機と子機とを特に区別しない場合、単にPLC装置10として説明する。
図2は、PLC装置10のハードウェア構成例を示すブロック図である。PLC装置10は、回路モジュール30及びスイッチング電源20を有する。
スイッチング電源20は、各種の電圧(例えば、+1.2V、+3.3V、+12V)を回路モジュール30に供給し、例えば、スイッチングトランス、DC−DCコンバータ(いずれも図示せず)を含む。スイッチング電源20への電源は、電源コネクタ21からインピーダンスアッパー27、交流直流変換器24を介して供給される。電源コネクタ21は、例えば、PLC装置10が有する筐体100の背面に設けられる。
回路モジュール30は、メインIC(Integrated Circuit)11、及びAFE・IC(Analog Front END・Integrated Circuit)12、を含む。また、回路モジュール30は、ローパスフィルタ(LPF:Low Pass Filter)13、ドライバIC15、カプラ16、バンドパスフィルタ(BPF:Band Pass Filter)17、及びメモリ18を含む。また、回路モジュール30は、イーサネット(登録商標)PHY・IC(Physical layer・Integrated Circuit)19、及びACサイクル検出器60を含む。
カプラ16は、電源コネクタ21に接続され、更に電源ケーブル1B、電源プラグ25、コンセント2を介して電力線1Aに接続される。LED23は、表示部として動作し、メインIC11に接続される。モジュラージャック22には、各種機器(例えばパーソナルコンピュータ)に接続するためのLANケーブル26が接続される。モジュラージャック22は、例えば筐体100の背面に設けられる。LED23は、例えば筐体100の前面に設けられる。
メインIC11は、CPU(Central Processing Unit)11A、及びPLC・MAC(Power Line Communication・Media Access Control layer)ブロック11C1,11C2を含む。また、メインIC11は、PLC・PHY(Power Line Communication・Physical layer)ブロック11B1,11B2を含む。
CPU11Aは、32ビットのRISC(Reduced Instruction Set Computer)プロセッサを実装する。PLC・MACブロック11C2は、送信信号のMAC層(Media Access Control layer)を管理し、PLC・MACブロック11C1は、受信信号のMAC層を管理する。PLC・PHYブロック11B2は、送信信号のPHY層(Physical layer)を管理し、PLC・PHYブロック11B1は、受信信号のPHY層を管理する。
AFE・IC12は、DA変換器(DAC:Digital to Analog Converter)12A、AD変換器(ADC:Analog to Digital Converter)12D、及び可変増幅器(VGA:Variable Gain Amplifier)12B,12Cを含む。
カプラ16は、コイルトランス16A、及びカップリング用コンデンサ16B,16Cを含む。なお、CPU11Aは、メモリ18に記憶されたデータを利用して、PLC・MACブロック11C1,11C2、及びPLC・PHYブロック11B1,11B2の動作を制御し、PLC装置10の全体を制御する。
図2では、PLC装置10が、PLC・MACブロック11C1,11C2と、PLC・PHYブロック11B1,11B2と、を含み、それぞれ送信用と受信用として用いることを例示した。この代わりに、PLC装置10が、PLC・MACブロック11C及びPLC・PHYブロック11B(図示せず)を含み、送信及び受信共通に使用してもよい。
尚、PLC・MACブロック11C1,11C2を単にPLC・MACブロック11Cとも称する。PLC・PHYブロック11B1,11B2を単にPLC・PHYブロック11Bとも称する。
メインIC11は、一般的なモデムと同様に、例えばデータ通信のための基本的な制御又は変復調を含む信号処理を行う電気回路(LSI:Large Scale Integration)である。例えば、メインIC11は、モジュラージャック22を介して通信端末(例えばPC)から出力される受信データを変調し、送信信号(データ)としてAFE・IC12に出力する。また、メインIC11は、電力線1A側からAFE・IC12を介して入力される信号を、受信信号(データ)として復調し、モジュラージャック22を介して通信端末(例えばPC)に出力する。
ACサイクル検出器60は、各々のPLC装置10が共通のタイミングにおいて制御するために必要な同期信号を生成する。ACサイクル検出器60は、ダイオードブリッジ60a、抵抗60b,60c、DC(Direct Current)電源供給部60e、及びコンデンサ60dを含む。
ダイオードブリッジ60aは、抵抗60bに接続される。抵抗60bは、抵抗60cと直列に接続される。抵抗60b,60cは、コンデンサ60dの一方の端子に並列に接続される。DC電源供給部60eは、コンデンサ60dの他方の端子に接続される。
ACサイクル検出器60による同期信号の生成は、具体的には、次のように行う。即ち、電力線1Aに供給される商用電源の交流電力波形AC(50Hz又は60Hzの正弦波からなる交流波形)の電圧のゼロクロス点を検出し、ゼロクロス点のタイミングを基準とする同期信号を生成する。同期信号の一例としては、交流電力波形のゼロクロス点に同期した複数のパルスからなる矩形波が挙げられる。
なお、ACサイクル検出器60は必須ではない。この場合、PLC装置10間の同期は、例えば通信信号に含まれる同期信号を用いる。
PLC装置10による通信は、概略次のように行われる。
モジュラージャック22から入力されたデータは、イーサネット(登録商標)PHY・IC19を介してメインIC11に送られ、デジタル信号処理を施すことによってデジタル信号が生成される。生成されたデジタル信号は、AFE・IC12のDA変換器12Aによってアナログ信号に変換される。変換されたアナログ信号は、ローパスフィルタ13、ドライバIC15、カプラ16、電源コネクタ21、電源ケーブル1B、電源プラグ25、コンセント2を介して電力線1Aに出力される。
また、電力線1Aから受信された信号は、カプラ16を経由してバンドパスフィルタ17に送られ、AFE・IC12の可変増幅器12Cによりゲイン調整された後、AD変換器12Dによりデジタル信号に変換される。変換されたデジタル信号は、メインIC11に送られ、デジタル信号処理を施すことによって、デジタルデータに変換される。変換されたデジタルデータは、イーサネット(登録商標)PHY・IC19を介してモジュラージャック22から出力される。
[通信方式の詳細]
次に、通信システム1000が用いる通信方式の詳細について説明する。
図3は、PLC装置10が用いる通信周波数及び仮想チャネル(通信チャネルともいう)の一例を示す模式図である。図3では、通信周波数の帯域として、2MHz〜12MHzを例示する。また、この通信周波数の帯域では、1MHz毎に通信チャネルCHが分けられており、10個の通信チャネルCH(CH1〜CH10)が設けられている。各通信チャネルCHは、例えば32個のサブキャリアを有する。従って、10個の通信チャネルCH1〜CH10は、320個のサブキャリアを有する。
尚、通信周波数の帯域、通信チャネル数、サブキャリア数は一例であり、これ以外でもよい。通信チャネル数は、2つ以上である。
また、PLC装置10が通信する通信フレームFRは、プリアンブル(PB:Preamble)とフレームコントロール(FC:Frame Control)とフレームボディ(Fb:Frame body)とを含む。通信フレームFRは、時間領域及び周波数領域において任意の配列で形成される。
プリアンブル(PB)のデータは、固定値であり、例えば全て「1」である。プリアンブルのデータは、例えば、キャリア検出や同期や復調のために用いられる。フレームコントロール(FC)及びフレームボディ(Fb)のデータは、不定値である。本実施形態では、例えば、通信フレームFRにおける所定周波数帯毎(例えば1MHz毎)に、1つのプリアンブルが設けられる。尚、通信フレームFR全体で1つのプリアンブルが設けられてもよい。
通信フレームFRは、一例として、最大で10個の通信チャネルCH1〜CH10を含むことができる。後述するように、本実施形態では、通信フレームFRに含まれる通信チャネルCHの数は、DPC(Dynamic Power Control)モードに応じて、可変である。
図4は、通信フレームFRのフレームフォーマットの一例を示す模式図である。図4では、通信フレームFRは、通信チャネルCH毎に同一のPB及びFCを含む。図4では、10個の通信チャネルCHが通信フレームFRに含まれており、10個の通信チャネルCHの全体で1個のFbを含む。通信フレームFRのフレームフォーマットの情報は、メモリ18に格納される。
図4に示す通信フレームFRのフレームフォーマットは一例であり、他のフレームフォーマットが採用されてもよい。例えば、図4では、FbにおいてDiversityが考慮されていないが、Diversityを考慮して、通信フレームFRにおける時間領域又は周波数領域においてFbが分割されて設けられてもよい。
また、本実施形態では、後述するDPCモードが採用されるので、通信に用いる通信チャネルCHの数が変化する。そのため、通信フレームFRに含まれる通信チャネルCHの数も変化する。
[DPCモードの詳細]
CPU11Aは、通信に用いる電力を調整するためのDPC(Dynamic Power Control)モードを設定する。また、CPU11Aは、DPCモードを設定すると、通信に用いる電力を決定するとともに、通信に用いる通信チャネルCHを決定する。決定される通信に用いる通信チャネルCHとは、どの通信チャネルを用いるか(例えばCH1〜5を用いる)、通信チャネルCHのチャネル数(個数)、等である。DPCモードの設定情報は、メモリ18に格納される。
また、DPCモードは、例えばPLC装置10Mにより設定される。PLC装置10Mは、設定したDPCモードの情報を、PLC装置10Sへ通知する。DPCモードの情報は、設定される1つの通信チャネルCHあたり(通信チャネルCHあたり)の電力の情報と、使用される通信チャネルCHの情報(例えば通信チャネルCHの識別情報や通信チャネルCHの数の情報)と、を含む。PLC装置10MによるDPCモードの情報の通知により、PLC装置10Sは、各々、親機が採用したDPCモードを認識でき、親機が採用したDPCモードに基づいて、通信システム1000において通信できる。
図5は、各DPCモードにおける通信に用いる通信チャネルCHの個数と通信チャネルCHあたりの電力(Power)との関係を示す模式図である。
DPCモードは、複数のDPCモードを有する。図5では、DPCモード1〜5が例示されている。尚、DPCモードnを、DPCnとも略す。DPCモード1では、10個の通信チャネルCHを用い、帯域幅は10MHzである。DPCモード2では、5個の通信チャネルCHを用い、帯域幅は5MHzである。DPCモード3では、3個の通信チャネルCHを用い、帯域幅は3MHzである。DPCモード4では、2個の通信チャネルCHを用い、帯域幅は2MHzである。DPCモード5では、1個の通信チャネルCHを用い、帯域幅は1MHzである。
図6は、各DPCモードとその電力レベルとの関係を示す模式図である。
DPCモード1での通信電力は、−45dBm/Hzであり、この電力をデフォルトとする。この場合、DPCモード2での通信電力は、−42dBm/Hzであり、DPCモード1の通信電力よりも3dB大きい。DPCモード3での通信電力は、−40dBm/Hzであり、DPCモード1の通信電力よりも5dB大きい。DPCモード4での通信電力は、−38dBm/Hzであり、DPCモード1の通信電力よりも7dB大きい。DPCモード5での通信電力は、−35dBm/Hzであり、DPCモード1の通信電力よりも10dB大きい。
尚、DPCモードに応じて、通信に用いる通信チャネルCHの個数と通信チャネル毎の電力とが変化するが、通信に用いる全ての通信チャネルCHに対する電力(総電力)はほぼ変化しない。従って、通信に用いる通信チャネルCHの個数が多い程、電力が小さくなり、通信に用いる通信チャネルCHの個数が少ない程、電力が大きくなる。例えば、通信チャネルCHの個数が10個から5個に変更されると、通信チャネルCHあたりの電力は2倍となる。
例えば、CPU11Aは、通信チャネルCHの個数を10個から5個に変更すると、この変更に応じて、例えば総電力が不変となるように、通信チャネルCHあたりの電力を大きくする。これにより、電力線1Aを伝送される信号の信号レベルが増大し、電力線1Aを介した通信の成功確率が向上する。
例えば、CPU11Aは、通信チャネルCHの個数を5個から10個に変更すると、この変更に応じて、例えば総電力が不変となるように、通信チャネルCHあたりの電力を小さくする。これにより、電力線1Aを伝送される信号の信号レベルが低下し、他のPLC装置10による通信との干渉を低減し、通信チャネルCHが増えることで通信効率が向上し、効率化できる。
尚、図6では、DPCモードのデフォルトとして、通信チャネルCHあたりの電力が最小であるDPCモード1と想定したが、通信チャネルCHあたりの電力が最大であるDPCモード5を想定してもよい。
[ラウンドロビンの詳細]
CPU11Aは、DPCモードがDPCモード2〜DPCモード5に設定されている場合、ラウンドロビン(Round−robin)により通信チャネルCHを変更してもよい。ラウンドロビンでは、CPU11Aは、通信に用いる通信チャネルCHの個数を変更せずに、通信チャネルCHの周波数帯を変更する。ラウンドロビンに係る設定情報は、メモリ18に保持される。ラウンドロビンに係る設定情報は、例えば、ラウンドロビンによりどのように通信チャネルCHをずらしていくか、の情報を含む。PLC装置10は、ラウンドロビンにより、通信チャネルCHあたりの電力を増大させずに、使用可能な周波数を検出できる。
図7は、各DPCモードでのラウンドロビンを説明するための模式図である。図7では、通信周波数の使用可能帯域が2MHz〜12Mhzであり、この帯域の少なくとも一部が通信に使用される場合を例示する。
DPCモード1では、10個の通信チャネルCHを用いており、使用可能な通信チャネルCH1〜CH10の全域を用いているので、ラウンドロビンを採用できない。この場合、CPU11Aは、通信チャネルCH1〜CH10を、使用される通信チャネル(使用通信チャネル)として設定する。
DPCモード2では、5個の通信チャネルCHを用いる。CPU11Aは、ラウンドロビンにより、例えば、CH1〜CH5、CH6〜CH10、CH1〜CH5、CH6〜CH10、・・・の順に、使用通信チャネルとして設定してもよい。また、CPU11Aは、ラウンドロビンにより、CH1〜CH5、CH2〜CH6、CH3〜CH7、・・・の順に、使用通信チャネルとして設定してもよい。また、CPU11Aは、5つの通信チャネルCHを任意に選択し、この選択を繰り返し、使用通信チャネルとして設定してもよい。任意に選択される通信チャネルCHは、隣接する通信チャネルCHでなくてもよい。
DPCモード4では、2個の通信チャネルCHを用いる。CPU11Aは、ラウンドロビンにより、例えば、CH1及びCH2、CH3及びCH4、CH5及びCH6、CH7及びCH8、CH9及びCH10、CH1及びCH2、・・・の順に、使用通信チャネルとして設定してもよい。また、CPU11Aは、ラウンドロビンにより、CH1及びCH2、CH2及びCH3、CH3及びCH4、・・・の順に、使用通信チャネルとして設定してもよい。また、CPU11Aは、ラウンドロビンにより、CH1及びCH3、CH2及びCH4、CH5及びCH7、CH6及びCH8、・・・の順に、使用通信チャネルとして設定してもよい。また、CPU11Aは、2つの通信チャネルCHを任意に選択し、この選択を繰り返し、使用通信チャネルとして設定してもよい。任意に選択される通信チャネルCHは、隣接する通信チャネルCHでなくてもよい。
DPCモード5では、1個の通信チャネルCHを用いる。CPU11Aは、ラウンドロビンにより、例えば、CH1、CH2、CH3、・・・、CH8、CH9、CH10、CH1、CH2、CH3、・・・の順に、使用通信チャネルとして設定してもよい。また、CPU11Aは、ラウンドロビンにより、例えば、CH1、CH3、CH5、CH7、CH9、CH2、CH4、CH6、CH8、CH10、CH1、CH3、・・・、の順に、使用通信チャネルとして設定してもよい。また、CPU11Aは、1つの通信チャネルCHを任意に選択し、この選択を繰り返し、使用通信チャネルとして設定してもよい。
PLC装置10MのCPU11Aは、ラウンドロビンにおいて任意に設定された通信チャネルCHを用いて、電力線1Aを介して所定の信号を送信する。所定の信号を受信したPLC装置10Sは、所定の信号に対するACK信号をPLC装置10Mへ返信する。PLC装置10Mは、通信対象である全てのPLC装置10SからACK信号を受信すると、ACK信号に対応する所定の信号を送信した通信チャネルCHを、その後の通信に用いる通信チャネルCHとして決定する。この決定情報は、メモリ18に保持される。
また、PLC装置10MのCPU11Aは、設定されたDPCモードの情報及びラウンドロビンで決定された使用通信チャネルの情報を、通信フレームFRのフレームヘッダ(例えばFC)又はFBに含めて、PLC装置10Sへ送信してもよい。これにより、設定されたDPCモードや使用通信チャネルの情報を、通信システム1000における各PLC装置10と共有できる。
[動作等]
次に、PLC装置10の動作について説明する。
ここでは、PLC装置10Mが、DPCモードを変更することを例示する。尚、DPCモードを設定するためのビーコン信号の送信先としてのPLC装置10の情報は、例えばメモリ18に予め登録されている。このPLC装置10の情報は、PLC装置10の識別情報(例えば、PLC装置10のMACアドレス、IPアドレス、の情報)やPLC装置10がビーコン信号の送信先として正当であると認証された認証情報、を含む。メモリ18に認証情報が登録されたPLC装置10を「認証済PLC装置」とも称する。ここでは、認証済PLC装置の台数が10台であることを例示するが、これに限られない。
図8は、PLC装置10Mの第1動作例を示すフローチャートである。図8では、PLC装置10Mは、通信チャネルCH毎の電力を増大するためにDPCモードを変更する際の動作を示す。
まず、CPU11Aは、デフォルトのDPCモードとして、DPCモード1を設定し、設定情報をメモリ18に保持させる(S11)。尚、デフォルトとして、DPCモード1でなく、DPCモード2〜4のいずれかが設定されていてもよい。
CPU11Aは、AFE・IC12等のコミュニケーションデバイスを介して、認証済PLC装置(例えば既にPLC装置10Mに認証されたPLC装置10S)へ、DPCモード1に従って、ビーコン信号を送信する。このビーコン信号は、例えば定期的に通信システム1000においてPLC装置10MからPLC装置10Sへ送られる。尚、コミュニケーティングデバイスは、例えばAFE・IC12を含めてAFE・IC12よりも電源プラグ25側に配置されたデバイスである。
CPU11Aは、コミュニケーションデバイスにより、ビーコン信号を正しく受信できているか(LINK正常状態か)の問合せ信号に対するACK信号を受信したか否かを監視する。CPU11Aは、全ての認証済PLC装置からACK信号を受信したか否かを判定する(S12)。
全ての認証済PLC装置からACK信号を受信した場合、PLC装置10は、図8の処理を終了する。信号電力が十分であり、認証済PLC装置においてビーコン信号を受信しなかった装置が存在しないと推測できるので、通信チャネルCHあたりの電力を増大しない。
一方、認証済PLC装置からの少なくとも1つのACK信号を受信しなかった場合、CPU11Aは、通信チャネルCHあたりの電力が増大するように、DPCモードを変更する(S13)。
CPU11Aは、例えば、DPCモード1が設定されている場合にはDPCモード2を一時的に設定し、DPCモード2が設定されている場合にはDPCモード3を一時的に設定する。尚、通信チャネルCHあたりの電力が増大すればよいので、DPCモード1の次にDPCモード3やDPCモード4が一時的に設定されてもよい。次に設定されるDPCモードの選択方法は、例えばメモリ18に保持され、CPU11Aによって参照される。
CPU11Aは、コミュニケーションデバイスを介して、認証済PLC装置へ、一時的に設定されたDPCモード(例えばDPCモード2)に従って、ビーコン信号を送信する。
また、CPU11Aは、一時的に設定されたDPCモードに従って、ラウンドロビンにより使用通信チャネルを変更しながら、ビーコン信号を送信してもよい。
例えば、DPCモード2の場合、通信チャネルCH1〜CH5において、認証済PLC装置の全数(10台)からACKを受信したとする。この場合、CPU11Aは、DPCモード2で通信チャネルCH1〜CH5を用いて通信する旨を含む設定情報を、メモリ18に保持しておく。
また、例えば、DPCモード2の場合、通信チャネルCH1〜CH5において、認証済PLC装置の半数(5台)からACKを受信し、通信チャネルCH6〜CH10において、認証済PLC装置の残りの半数(5台)からACKを受信したとする。この場合、CPU11Aは、ラウンドロビンを行うことで全てのACKを受信可能であるので、ラウンドロビンにより周波数を遷移する方法の情報を含めて、メモリ18に保持しておく。
CPU11Aは、コミュニケーションデバイスにより、ビーコン信号を正しく受信できているか(LINK正常状態か)の問合せ信号に対するACK信号を受信したか否かを監視する。CPU11Aは、全ての認証済PLC装置からACK信号を受信したか否かを判定する(S14)。
認証済PLC装置からの少なくとも1つのACK信号を受信しなかった場合、PLC装置10は、S13に進み、通信チャネルあたりの電力を増大させてビーコン信号を送信し、再度ACK信号の受信を試みる。
一方、全ての認証済PLC装置からACK信号を受信した場合、CPU11Aは、一時的に設定されていたDPCモードを新たなDPCモードとして確定(fix)し、メモリ18に保持させる(S15)。
CPU11Aは、コミュニケーションデバイスを介して、確定されたDPCモードに従って、通信フレームFRを用いて通信データを通信する(S16)。ここでは、必要に応じて、CPU11Aは、コミュニケーションデバイスを介して、ラウンドロビンにより通信データを通信する。
例えば、CPU11Aは、メモリ18に保持された設定情報を参照し、コミュニケーションデバイスを介して、DPCモード2で通信チャネルCH1〜CH5を用いて通信する。また、CPU11Aは、例えば、メモリ18に保持されたラウンドロビンによる周波数の遷移方法の情報を参照し、コミュニケーションデバイスを介して、通信チャネルCH1〜CH5と通信チャネルCH6〜CH10とを交互に用いて通信する。
CPU11Aは、コミュニケーションデバイスを介して、確定されたDPCモードの情報を、認証済PLC装置へ通知する(S17)。この通知は、例えばビーコン信号により行われる。これにより、PLC装置10Mは、DPCモードの情報を、認証済PLC装置との間で共有できる。
図8の処理によれば、PLC装置10Mは、通信相手として想定される、認証済PLC装置の全てに対して信号を送信する。そして、PLC装置10Mは、認証済PLC装置の少なくとも一部から信号に対するACKを受信しなかった場合、通信チャネルCH毎の電力を増大して信号を送信し、信号に対するACKを確認するスキャン処理を行う。従って、スキャン処理される度に、使用通信チャネルのチャネル数が減少し、通信チャネルCH毎の電力が増大する。電力が増大することで、認証済PLC装置に信号が届きやすくなり、ACKの受信率が高くなる。従って、PLC装置10Mは、通信チャネルCH1〜CH10の全域にわたって伝送路状態が劣悪でも、通信性能を向上できる。
図9は、PLC装置10Mの第2動作例を示すフローチャートである。図9では、PLC装置10Mは、通信チャネル毎の電力を低減するためにDPCモードを変更する際の動作を示す。
まず、CPU11Aは、デフォルトのDPCモードとして、DPCモード5を設定し、設定情報をメモリ18に保持させる(S21)。尚、デフォルトとして、DPCモード5でなく、DPCモード2〜4のいずれかが設定されていてもよい。
CPU11Aは、コミュニケーションデバイスを介して、認証済PLC装置へ、DPCモード5に従って、ビーコン信号を送信する。このビーコン信号は、例えば定期的に通信システム1000においてPLC装置10MからPLC装置10Sへ送られる。
CPU11Aは、コミュニケーションデバイスにより、ビーコン信号を正しく受信できているか(LINK正常状態か)の問合せ信号に対するACK信号を受信したか否かを監視する。CPU11Aは、全ての認証済PLC装置からACK信号を受信したか否かを判定する(S22)。
認証済PLC装置からの少なくとも1つのACK信号を受信しなかった場合、PLC装置10は、図9の処理を終了する。つまり、信号電力が不十分であり、認証済PLC装置において正常にビーコン信号を受信しなかった装置が存在すると推測できるので、通信チャネルCHあたりの電力を低減しない。
一方、全ての認証済PLC装置からACK信号を受信した場合、CPU11Aは、通信チャネルCHあたりの電力が減少するように、DPCモードを変更する(S23)。
CPU11Aは、例えば、DPCモード5が設定されている場合にはDPCモード4を一時的に設定し、DPCモード4が設定されている場合にはDPCモード3を一時的に設定する。尚、通信チャネルCHあたりの電力が減少すればよいので、DPCモード5の次にDPCモード3やDPCモード2が一時的に設定されてもよい。次に設定されるDPCモードの選択方法は、例えばメモリ18に保持され、CPU11Aによって参照される。
CPU11Aは、コミュニケーションデバイスを介して、認証済PLC装置へ、一時的に設定されたDPCモード(例えばDPCモード4)に従って、ビーコン信号を送信する。
また、CPU11Aは、一時的に設定されたDPCモードに従って、ラウンドロビンにより使用通信チャネルを変更しながら、ビーコン信号を送信してもよい。
例えば、DPCモード4の場合、通信チャネルCH1及びCH2において、認証済PLC装置の全数(10台)からACKを受信したとする。この場合、CPU11Aは、DPCモード4で通信チャネルCH1及びCH2を用いて通信する旨を含む設定情報を、メモリ18に保持しておく。
また、例えば、DPCモード4の場合、通信チャネルCH1及びCH2、CH3及びCH4、CH5及びCH6、CH7及びCH8、CH9及びCH10において、各々、認証済PLC装置の全数の1/5ずつ(2台ずつ)、異なる認証済PLC装置からACKを受信したとする。この場合、CPU11Aは、ラウンドロビンを行うことで全てのACKを受信可能であるので、ラウンドロビンによる周波数の遷移方法の情報を含めて、メモリ18に保持しておく。
CPU11Aは、コミュニケーションデバイスにより、ビーコン信号を正しく受信できているか(LINK正常状態か)の問合せ信号に対するACK信号を受信したか否かを監視する。CPU11Aは、全ての認証済PLC装置からACK信号を受信したか否かを判定する(S24)。
全ての認証済PLC装置からACK信号を受信した場合、PLC装置10は、S13に進み、通信チャネルあたりの電力を減少させてビーコン信号を送信し、再度ACK信号の受信を試みる。
一方、認証済PLC装置からの少なくとも一部のACK信号を受信しなかった場合、CPU11Aは、一時的に設定中の現在のDPCモードの1つ前に一時的に設定されたDPCモードを、新たなDPCモードとして確定し、メモリ18に保持させる(S25)。
CPU11Aは、コミュニケーションデバイスを介して、確定されたDPCモードに従って、通信フレームFRを用いて通信データを通信する(S26)。ここでは、必要に応じて、ラウンドロビンにより通信データを通信する。
例えば、CPU11Aは、メモリ18に保持された設定情報を参照し、コミュニケーションデバイスを介して、DPCモード4で通信チャネルCH1及びCH2を用いて通信する。また、CPU11Aは、例えば、メモリ18に保持されたラウンドロビンによる周波数の遷移方法の情報を参照し、コミュニケーションデバイスを介して、通信チャネルCH1及びCH2、CH3及びCH4、CH5及びCH6、CH7及びCH8、CH9及びCH10を順に用いて通信する。
CPU11Aは、コミュニケーションデバイスを介して、確定されたDPCモードの情報を、認証済PLC装置へ送信する(S27)。この通知は、例えばビーコン信号により行われる。これにより、PLC装置10Mは、DPCモードの情報を、認証済PLC装置との間で共有できる。
図9の処理によれば、PLC装置10Mは、通信相手として想定される、認証済PLC装置の全てに対して信号を送信する。そして、PLC装置10Mは、認証済PLC装置の全てから信号に対するACKを受信した場合、通信チャネル毎の電力を低減して信号を送信し、信号に対するACKを確認するスキャン処理を行う。従って、スキャン処理される度に、使用通信チャネルのチャネル数が増大し、通信チャネル毎の電力が減少する。使用通信チャネルのチャネル数が増大することで、通信データの通信効率が向上し、通信を高速化できる。
[効果等]
このように、PLC装置10は、伝送路の状態に応じて効率的に通信できる。例えば、複数の通信チャネルCH全域にノイズが存在する場合、PLC装置10は、通信に用いる通信チャネルCHの数を減らして通信チャネルCH1つあたりの電力を増大させる。これにより、PLC装置10は、他のPLC装置10との通信に用いる通信チャネルCHのS/N比を向上できる。
従って、通信帯域(例えば2MHz〜12MHz)の全域にわたって伝送路特性が不良である場合でも、使用される帯域幅を低減して帯域あたりの電力を増大することで、ノイズに対する耐性を向上できる。これにより、PLC装置10は、伝送路の全帯域で特性が不良でも、通信エラーの増加を抑制し、通信遅延の増加を抑制し、通信性能の低下を抑制できる。
また、複数の通信チャネルCHの一部にノイズが存在しない場合には、PLC装置10は、通信に用いる通信チャネルCHの数を増やして通信チャネル1つあたりの電力を低減させてもよい。これにより、PLC装置10は、消費電力を抑制して、他のPLC装置10との通信の伝送効率を向上できる。
また、PLC装置10は、ラウンドロビンにより通信帯域幅を変更せずに通信帯域を変更することで、通信チャネルCH1つあたりの電力を増大させずに、使用可能な通信チャネルを検出できる。
(他の実施形態)
以上のように、本開示における技術の例示として、第1の実施形態を説明した。しかし、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施形態にも適用できる。また、各実施形態を組み合わせてもよい。
第1の実施形態では、PLC装置10が、通信チャネルCHの数の変更と連動して、電力制御することを例示した。尚、PLC装置10は、通信チャネルCHの数の変更と電力制御とを連動させなくてもよい。例えば、通信チャネルCHの数を減らし、電力を増大しない場合でも、通信干渉が低減することで通信性能の向上が期待できる。
第1の実施形態では、親機としてのPLC装置10Mが、DPCモードを設定し、DPCモードの情報を他のPLC装置10へ通知することを例示した。尚、子機としてのPLC装置10Sが、DPCモードを設定し、DPCモードの情報を他のPLC装置10へ通知してもよい。また、親機と子機の区別を設けず、任意のPLC装置10が、DPCモードを設定し、DPCモードの情報を他のPLC装置10へ通知してもよい。
第1の実施形態では、通信システム1000が電力線通信方式に従って通信する電力線通信システムであることを例示した。尚、通信システム1000は、他の通信方式(例えば無線LAN方式)に従って通信する通信システムでもよい。
第1の実施形態では、プロセッサは、物理的にどのように構成してもよい。また、プログラム可能なプロセッサを用いれば、プログラムの変更により処理内容を変更できるので、プロセッサの設計の自由度を高めることができる。プロセッサは、1つの半導体チップで構成してもよいし、物理的に複数の半導体チップで構成してもよい。複数の半導体チップで構成する場合、第1,第2の実施形態の各制御をそれぞれ別の半導体チップで実現してもよい。この場合、それらの複数の半導体チップで1つのプロセッサを構成すると考えることができる。また、プロセッサは、半導体チップと別の機能を有する部材(コンデンサ等)で構成してもよい。また、プロセッサが有する機能とそれ以外の機能とを実現するように、1つの半導体チップを構成してもよい。
(本開示の一形態の概要)
本開示の一形態の通信装置は、複数の通信チャネルCHを含む周波数帯域を用いて、他の通信装置と通信を行う。通信装置は、プロセッサ及びコミュニケーティングデバイスを備える。コミュニケーティングデバイスは、周波数帯域に含まれる第1の数の通信チャネルCHを用いて、他の通信装置へ信号を送信し、第1の数の通信チャネルCHを介して、他の通信装置から信号に対する応答を受信する。プロセッサは、応答に応じて、他の通信装置との通信に用いる通信チャネルCHの数を、第1の数から第2の数へ変更し、第2の数に基づいて、他の通信装置との通信に用いる通信チャネルCH1つあたりの電力を制御する。
通信装置は、例えばPLC装置10である。プロセッサは、例えばメインIC11である。コミュニケーティングデバイスは、例えばAFE・IC12を含めてAFE・IC12よりも電源プラグ25側に配置されたデバイスである。
これにより、通信装置は、伝送路状態が全帯域で不良である場合でも、通信チャネルの数と通信チャネル1つあたりの電力を調整して、通信性能の低下を抑制できる。
また、この通信装置では、第1の数が、第2の数よりも大きくてもよい。
これにより、通信装置は、使用される通信チャネルの数を減少させ、通信チャネル毎の電力を増大して通信でき。そのため、通信装置は、信号に対する応答の受信率を向上させて、通信性能の低下を抑制できる。
また、この通信装置では、第1の数が、第2の数よりも小さくてもよい。
これにより、通信装置は、使用される通信チャネルの数を増大させ、通信チャネル毎の電力を低減して通信できる。そのため、通信装置は、通信データの通信効率を向上させて、通信を高速化できる。
また、この通信装置では、コミュニケーティングデバイスは、周波数帯域に含まれる第1の数又は第2の数の通信チャネルCHを用いて、複数の他の通信装置へ信号を送信してもよい。コミュニケーティングデバイスは、第1の数又は第2の数の通信チャネルCHを介して、複数の他の通信装置の少なくとも一部から応答を受信しなかった場合、プロセッサの制御により、通信に用いる通信チャネルCHの数を変更せずに、周波数帯域に含まれる他の通信チャネルCHを用いて通信してもよい。
これにより、通信装置は、通信チャネル1つあたりの電力を変更せずに、様々な通信チャネルCHを用いて通信できる。従って、通信装置は、過大な通信干渉が発生することを抑制でき、他の通信装置との通信に成功する確率を向上できる。
また、この通信装置では、プロセッサは、他の通信装置との通信に用いる通信チャネルを、周波数帯域においてラウンドロビン方式で変更してもよい。
これにより、通信装置は、通信チャネル幅を変更せずに使用される通信チャネルCHを変更することで、通信チャネルCH1つあたりの電力を増大させずに、使用可能な通信チャネルCHを検出できる。
また、この通信装置では、コミュニケーティングデバイスは、第2の数の通信チャネルCHの識別情報を、他の通信装置へ送信してもよい。
これにより、他の通信装置は、チャネル数が変更された各通信チャネルを識別でき、通信装置との間で、変更後の通信チャネルを用いて通信できる。
また、この通信装置では、コミュニケーティングデバイスは、電力線1Aを介して通信してもよい。
これにより、通信装置は、電力線1Aの状態が全帯域で不良である場合でも、通信チャネルの数と通信チャネル1つあたりの電力を調整して、通信性能の低下を抑制できる。
また、本開示の一形態の通信方法は、複数の通信チャネルを含む周波数帯域を用いて、第2の通信装置と通信を行う第1の通信装置における通信方法である。この方法では、周波数帯域に含まれる第1の数の通信チャネルを用いて、第2の通信装置へ信号を送信し、第1の数の通信チャネルを介して、第2の通信装置から信号に対する応答を受信し、応答に応じて、通信に用いる通信チャネルの数を、第1の数から第2の数へ変更し、第2の数に基づいて、通信に用いる通信チャネル1つあたりの電力を制御する。
これにより、通信装置は、伝送路状態が全帯域で不良である場合でも、通信チャネルの数と通信チャネル1つあたりの電力を調整して、通信性能の低下を抑制できる。
また、この通信方法では、第1の数が、第2の数よりも大きくてもよい。
これにより、通信装置は、使用される通信チャネルの数を減少させ、通信チャネル毎の電力を増大して通信でき。そのため、通信装置は、信号に対する応答の受信率を向上させて、通信性能の低下を抑制できる。
また、この通信方法では、第1の数が、第2の数よりも小さくてもよい。
これにより、通信装置は、使用される通信チャネルの数を増大させ、通信チャネル毎の電力を低減して通信できる。そのため、通信装置は、通信データの通信効率を向上させて、通信を高速化できる。
また、この通信方法では、周波数帯域に含まれる第1の数又は第2の数の通信チャネルCHを用いて、複数の他の通信装置へ信号を送信し、第1の数又は第2の数の通信チャネルCHを介して、複数の他の通信装置の少なくとも一部から応答を受信しなかった場合、通信に用いる通信チャネルCHの数を変更せずに、周波数帯域に含まれる他の通信チャネルCHを用いて通信してもよい。
これにより、通信装置は、通信チャネル1つあたりの電力を変更せずに、様々な通信チャネルCHを用いて通信できる。従って、通信装置は、過大な通信干渉が発生することを抑制でき、他の通信装置との通信に成功する確率を向上できる。
また、この通信方法では、他の通信装置との通信に用いる通信チャネルを、周波数帯域においてラウンドロビン方式で変更してもよい。
これにより、通信装置は、通信チャネル幅を変更せずに使用される通信チャネルCHを変更することで、通信チャネルCH1つあたりの電力を増大させずに、使用可能な通信チャネルCHを検出できる。
また、この通信方法では、第2の数の通信チャネルCHの識別情報を、他の通信装置へ送信してもよい。
これにより、他の通信装置は、チャネル数が変更された各通信チャネルを識別でき、通信装置との間で、変更後の通信チャネルを用いて通信できる。
また、この通信方法では、電力線1Aを介して通信してもよい。
これにより、通信装置は、電力線1Aの状態が全帯域で不良である場合でも、通信チャネルの数と通信チャネル1つあたりの電力を調整して、通信性能の低下を抑制できる。
本開示は、2014年11月24日出願の米国仮特許出願第62/083810号に基づくものである。
本開示は、伝送路状態が全帯域で不良である場合でも、通信性能の低下を抑制できる通信装置及び通信方法等に有用である。
1A 電力線
1B 電源ケーブル
2 コンセント
10,10M,10S PLC装置
11 メインIC
11A CPU
11B1,11B2 PLC・PHYブロック
11C1,11C2 PLC・MACブロック
12 AFE・IC
12A DA変換器(DAC)
12B,12C 可変増幅器(VGA)
12D AD変換器(ADC)
13 ローパスフィルタ
15 ドライバIC
16 カプラ
16A コイルトランス
16B,16C カップリング用コンデンサ
17 バンドパスフィルタ
18 メモリ
19 イーサネット(登録商標)PHY・IC
20 スイッチング電源
21 電源コネクタ
22 モジュラージャック
23 LED
24 交流直流変換器
25 電源プラグ
26 LANケーブル
27 インピーダンスアッパー
27A,27B コイル
30 回路モジュール
60 ACサイクル検出器
100 筐体
1000 通信システム
CH1〜CH10 通信チャネル
FR 通信フレーム

Claims (14)

  1. 複数の通信チャネルを含む周波数帯域を用いて、他の通信装置と通信を行う通信装置であって、
    プロセッサ及びコミュニケーティングデバイスを備え、
    前記コミュニケーティングデバイスは、
    前記周波数帯域に含まれる第1の数の通信チャネルを用いて、前記他の通信装置へ信号を送信し、
    前記第1の数の通信チャネルを介して、前記他の通信装置から前記信号に対する応答を受信し、
    前記プロセッサは、
    前記応答に応じて、前記他の通信装置との通信に用いる通信チャネルの数を、前記第1の数から第2の数へ変更し、
    前記第2の数に基づいて、前記他の通信装置との通信に用いる通信チャネル1つあたりの電力を制御する、通信装置。
  2. 請求項1に記載の通信装置であって、
    前記第1の数は、前記第2の数よりも大きい、通信装置。
  3. 請求項1に記載の通信装置であって、
    前記第1の数は、前記第2の数よりも小さい、通信装置。
  4. 請求項1〜3にいずれか1項に記載の通信装置であって、
    前記コミュニケーティングデバイスは、
    前記周波数帯域に含まれる前記第1の数又は前記第2の数の通信チャネルを用いて、複数の他の通信装置へ前記信号を送信し、
    前記第1の数又は前記第2の数の通信チャネルを介して、前記複数の他の通信装置の少なくとも一部から前記応答を受信しなかった場合、前記プロセッサの制御により、通信に用いる前記通信チャネルの数を変更せずに、前記周波数帯域に含まれる他の通信チャネルを用いて通信する、通信装置。
  5. 請求項4に記載の通信装置であって、
    前記プロセッサは、前記他の通信装置との通信に用いる通信チャネルを、前記周波数帯域においてラウンドロビン方式で変更する、通信装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の通信装置であって、
    前記コミュニケーティングデバイスは、前記第2の数の通信チャネルの識別情報を、前記他の通信装置へ送信する、通信装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の通信装置であって、
    前記コミュニケーティングデバイスは、電力線を介して通信する、通信装置。
  8. 複数の通信チャネルを含む周波数帯域を用いて、第2の通信装置と通信を行う第1の通信装置における通信方法であって、
    前記周波数帯域に含まれる第1の数の通信チャネルを用いて、前記第2の通信装置へ信号を送信し、
    前記第1の数の通信チャネルを介して、前記第2の通信装置から前記信号に対する応答を受信し、
    前記応答に応じて、通信に用いる通信チャネルの数を、前記第1の数から第2の数へ変更し、
    前記第2の数に基づいて、前記通信に用いる通信チャネル1つあたりの電力を制御する、通信方法。
  9. 請求項8に記載の通信方法であって、
    前記第1の数は、前記第2の数よりも大きい、通信方法。
  10. 請求項8に記載の通信方法であって、
    前記第1の数は、前記第2の数よりも小さい、通信方法。
  11. 請求項8〜10のいずれか1項に記載の通信方法であって、
    前記周波数帯域に含まれる前記第1の数又は前記第2の数の通信チャネルを用いて、前記複数の第2の通信装置へ前記信号を送信し、
    前記第1の数又は前記第2の数の通信チャネルを介して、前記複数の第2の通信装置の少なくとも一部から前記応答を受信しなかった場合、通信に用いる前記通信チャネルの数を変更せずに、前記周波数帯域に含まれる他の通信チャネルを用いて通信する、通信方法。
  12. 請求項11に記載の通信方法であって、
    前記複数の第2の通信装置との通信に用いる通信チャネルを、前記周波数帯域においてラウンドロビン方式で変更する、通信方法。
  13. 請求項8〜12のいずれか一項に記載の通信方法であって、
    前記第2の数の通信チャネルの識別情報を、前記複数の第2の通信装置へ送信する、通信方法。
  14. 請求項8〜13のいずれか1項に記載の通信方法であって、
    電力線を介して通信する、通信方法。
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