JP4708432B2 - 電力線搬送通信モデム - Google Patents

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Description

本発明は、既設の電力線を伝送線路とする電力線搬送通信システムにおいて、通信性能を向上するための電力線搬送通信モデムに関するものである。
既設の電力線を伝送線路として通信を行う電力線搬送通信(Power Line Communication:以後、PLCと記載する)では、伝送路の特性を一意に決定することが不可能である。すなわち、伝送路特性は、電力線の設置状態、あるいは接続機器の動作状況に応じて変化する。このような状況でPLCを実現するためには、伝送路特性を常に監視して、場所や時間に依存して変動する伝送路特性に適応した通信を行う機能が必要となる。
このような変動する伝送路特性に適応する通信方法としては、デジタル変復調方式の機能で実現する方法が一般的に研究されている。その一方で、アナログ回路にてこのような伝送路特性に適応する回路方式も可能であり、一例として、受信回路にイコライザ回路を設け、復調用の相関ピーク検波の精度を高める電力線通信モデムがある(例えば、特許文献1参照)。また、一般に、高域減衰の多い通信において、イコライザ回路による周波数補償を実施する方法は、既知の技術となっている。
特開平3−44125号公報(第1頁、図1)
しかしながら、従来技術には次のような課題がある。特許文献1には、イコライザ回路の制御方法が記載されていない。時間及び場所に依存して伝送路(電力線)特性に変動がある場合に通信性能を改善するためには、変動する伝送路特性に動的に追随できる回路方式が必要である。
また、伝送路特性に適応した通信方式は、デジタル変復調では一般的な技術である。しかしながら、アナログ回路にて、伝送路特性に適応した波形補償が実施されない場合は、以下の課題があった。すなわち、周波数帯域に依存して伝送路での信号減衰の特性が大きく異なる場合、AD変換器の入力レンジに対して広帯域に渡る入力信号の振幅を効率的に入力できないという課題があった。
本発明は上述のような課題を解決するためになされたもので、周波数帯域に依存して伝送路での信号減衰の特性が大きく異なる場合にも、変動する伝送路特性に動的に追随可能な電力線搬送通信モデムを得ることを目的とする。
本発明に係る電力線搬送通信モデムは、結合器、レシーバ回路、ドライバ回路、および変復調回路を備え、伝送線路として電力線を使用する電力線搬送通信モデムにおいて、受信回路を構成するレシーバ回路と変復調回路との間に、信号利得が可変であるプリアンプと周波数特性が可変であるフィルタ回路とを直列接続してなるイコライザ回路をさらに備え、変復調回路は、結合器、レシーバ回路、およびイコライザ回路を介して電力線から受信した受信信号に含まれる通信帯域内の複数の既知信号を監視し、受信信号の利得および受信信号の周波数特性を伝送路特性として推定する伝送路推定手段と、伝送路推定手段で推定された伝送路特性を補償するように、プリアンプの信号利得およびフィルタ回路の周波数特性を変更するイコライザ制御手段とを備え、第1ステップとして、フィルタ回路の周波数特性を変更する際に、伝送路推定手段は、複数の既知信号が減衰することなく受信された場合の信号レベルとして複数の既知信号に共通の規定値を有し、複数の既知信号のそれぞれのレベルと規定値との差分に基づいて複数の既知信号のそれぞれの信号強度が等しくなるように、フィルタ回路の周波数特性を変更するための第1設定パラメータを決定し、イコライザ制御手段は、伝送路推定手段により決定された第1設定パラメータにしたがって、フィルタ回路の周波数特性を変更し、第2ステップとして、プリアンプの信号利得を変更する際に、伝送路推定手段は、第1ステップでプリアンプの信号利得を変更した後に得られる複数の既知信号のそれぞれのレベルと規定値との差分に基づいて複数の既知信号のそれぞれの信号強度が規格値に近づくように、プリアンプの信号利得を変更するための第2設定パラメータを決定し、イコライザ制御手段は、伝送路推定手段により決定された第2設定パラメータにしたがって、プリアンプの信号利得を変更し、現状の伝送路特性に応じて第1設定パラメータおよび第2設定パラメータを動的に設定することで、通信帯域内における受信信号を、規格値に準じた値として受信するものである。
また、本発明に係る電力線搬送通信モデムは、結合器、レシーバ回路、ドライバ回路、および変復調回路を備え、伝送線路として電力線を使用する電力線搬送通信モデムにおいて、送信回路を構成する変復調回路とドライバ回路との間に、信号利得が可変であるプリアンプと周波数特性が可変であるフィルタ回路とを直列接続してなるプリエンファシス回路をさらに備え、変復調回路は、結合器およびレシーバ回路を介して電力線から受信した受信信号に含まれる通信帯域内の複数の既知信号を監視し、受信信号の利得および受信信号の周波数特性を伝送路特性として推定する伝送路推定手段と、受信側の電力線搬送通信モデム内における伝送路推定手段で推定された伝送路特性を受信し、伝送路特性を補償するように、プリアンプの信号利得およびフィルタ回路の周波数特性を変更するプリエンファシス制御手段とを備え、第1ステップとして、フィルタ回路の周波数特性を変更する際に、伝送路推定手段は、複数の既知信号が減衰することなく受信された場合の信号レベルとして複数の既知信号に共通の規定値を有し、複数の既知信号のそれぞれのレベルと規定値との差分に基づいて複数の既知信号のそれぞれの信号強度が等しくなるように、フィルタ回路の周波数特性を変更するための第1設定パラメータを決定し、プリエンファシス制御手段は、伝送路推定手段により決定された第1設定パラメータを受信し、受信した第1設定パラメータにしたがって、フィルタ回路の周波数特性を変更し、第2ステップとして、プリアンプの信号利得を変更する際に、伝送路推定手段は、第1ステップでプリアンプの信号利得を変更した後に得られる複数の既知信号のそれぞれのレベルと規定値との差分に基づいて複数の既知信号のそれぞれの信号強度が規格値に近づくように、プリアンプの信号利得を変更するための第2設定パラメータを決定し、プリエンファシス制御手段は、伝送路推定手段により決定された第2設定パラメータを受信し、受信した第2設定パラメータにしたがって、プリアンプの信号利得を変更し、現状の伝送路特性に応じて第1設定パラメータおよび第2設定パラメータを動的に設定することで、通信帯域内における受信信号を、規格値に準じた値として受信するものである。
本発明によれば、アナログ回路で構成される受信回路または送信回路に伝送路特性を補償する回路(イコライザ回路あるいはプリエンファシス回路)を搭載して、伝送路の特性を定期的に監視し、伝送路の特性が変化した場合には、適切な回路パラメータの制御を動的に実施することにより、周波数帯域に依存して伝送路での信号減衰の特性が大きく異なる場合にも、変動する伝送路特性に動的に追随可能な電力線搬送通信モデムを得ることができる。
本発明の実施の形態1における電力線搬送通信モデムの回路構成図である。 本発明の実施の形態1における受信信号から補償信号を生成する説明図である。 本発明の実施の形態1における補償信号の生成に関するフローチャートである。 本発明の実施の形態2における電力線搬送通信モデムの回路構成図である。 本発明の実施の形態3における電力線搬送通信モデムの回路構成図である。 本発明の実施の形態3におけるプリエンファシス回路70による送信信号の補償に関する説明図である。
以下、本発明の電力線搬送通信モデムの好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。本発明の電力線搬送通信モデムは、伝送路特性の補償回路(イコライザ回路あるいはプリエンファシス回路)を搭載し、受信信号に含まれる通信帯域内の既知信号の監視に基づいて、補償回路の信号利得および周波数特性を変更することにより、変動する伝送路特性に動的に追随可能とするものである。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における電力線搬送通信モデムの回路構成図である。図1の電力線搬送通信モデム100は、結合器10、レシーバ回路であるLNA(Low Noise Amplifier)20、変復調回路30、ドライバ回路であるパワーアンプ40、および受信回路側に設けられたイコライザ回路50で構成される。
電力線搬送通信モデム100は、結合器10を介して伝送路である電力線1に接続されている。さらに、本実施の形態1のアナログ受信回路には、LNA20と変復調回路30との間にイコライザ回路50が設けられる。そして、イコライザ回路50は、フィルタ回路51とプリアンプ52とを直列接続して構成されている。
フィルタ回路51は、フィルタ特性を決める素子の一部が可変素子で構成されている。具体的には、図1に示すように、フィルタ回路51は、フィルタ特性を決める抵抗値を変更できる可変抵抗器を備えている。また、プリアンプ52は、出力信号の利得を可変できる構成を有している。具体的には、図1に示すように、プリアンプ52は、出力信号レベルを決める抵抗値を変更できる可変抵抗器を備えている。
さらに、変復調回路30は、AD変換器31、伝送路推定手段32、およびイコライザ制御手段33で構成される。
伝送路推定手段32は、受信信号に含まれる既知信号(パイロット信号)を使用して、電力線1の伝送路特性を推定する。具体的には、伝送路推定手段32は、結合器10、LNA20、イコライザ回路50を経由し、さらにAD変換器31を介して電力線1から受信した受信信号に含まれる通信帯域内の既知信号に基づいて、電力線1の伝送路特性を推定する。
さらに、イコライザ制御手段33は、伝送路推定手段32で推定された伝送路特性に基づいて、フィルタ回路51の可変抵抗値を変更し、さらに、プリアンプ52の可変抵抗値を変更する。これにより、イコライザ回路50は、現状の伝送路特性に適合した通信性能を得ることができる補償信号を出力でき、変動する伝送路特性に動的に追随できる。
図2は、本発明の実施の形態1における受信信号SRから補償信号SCを生成する説明図である。図2に示した受信信号SRは、特定の帯域として低域、中域、広域の3つの帯域に、それぞれパイロット信号P1〜P3を含んでいる場合を例示している。
本発明における電力線1を利用して通信を行う電力線搬送通信モデム100は、広い帯域(例えば5MHz〜35MHz)のOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調波を出力するものとする。ここで、送信側の電力線搬送通信モデム100は、図2に示したように、低域用のパイロット信号P1、中域用のパイロット信号P2、および高域用のパイロット信号P3を変調波のサブキャリア(合計3本)に割り当てて送信する。
これに対して、受信側の電力線搬送通信モデム100の伝送路推定手段32は、受信信号に含まれている各パイロット信号P1〜P3の信号レベルを監視し、伝送路の減衰特性を推測する。各パイロット信号P1〜P3の受信状態から、例えば、高周波数での減衰がより大きいと判断された場合には、フィルタ回路51の可変抵抗の値を大きくして、HPF(High Pass Filter)型のフィルタ減衰傾きを大きくするとともに、プリアンプの増幅利得を適切に制御する。
この結果、伝送路での周波数特性を補償するようにイコライザ回路が機能し、変復調回路に入力される信号は、図2に示す補償信号SCのように、周波数特性がフラットな状態として得ることができる。これにより、より広い帯域の受信信号が、AD変換器31の入力レンジに対して効率的に入力され、受信性能が向上する。
伝送路推定手段32およびイコライザ制御手段33による補償信号SCの生成について、さらに具体的に説明する。図3は、本発明の実施の形態1における補償信号SCの生成に関するフローチャートである。ここでは、図2に示したように、3つのパイロット信号P1〜P3を含む受信信号SRに基づく補償信号SCの生成について説明する。
まず始めに、ステップS301において、伝送路推定手段32は、受信信号SRに含まれているパイロット信号P1〜P3の受信レベルを観測する。このパイロット信号P1〜P3は、既知信号であり、伝送路推定手段32は、パイロット信号P1〜P3が減衰することなく受信された場合の信号レベルをあらかじめ規定値として有している。
次に、ステップS302において、伝送路推定手段32は、先のステップS301で観測したパイロット信号P1〜P3の受信レベルと、あらかじめ有している規定値との差分に基づいて、現在の伝送路特性を推定する。具体的には、伝送路推定手段32は、それぞれのパイロット信号P1〜P3の信号強度が等しくなるように、フィルタ回路51の設定パラメータである可変抵抗値を決定することとなる。
次に、ステップS303において、イコライザ制御手段33は、先のステップS302で伝送路推定手段32により決定された可変抵抗値にしたがって、フィルタ回路51の可変抵抗値を変更する。この結果、信号強度は、周波数帯域に渡って一定レベルに近づくが、信号強度は、所望の規定値とは異なっている。
次に、ステップS304において、伝送路推定手段32は、先のステップS303でフィルタの可変抵抗値を変更した後のパイロット信号P1〜P3の信号レベルと、あらかじめ有している規定値との差分に基づいて、現在の伝送路特性を推定する。具体的には、伝送路推定手段32は、それぞれのパイロット信号P1〜P3の信号強度が規定値に近づくように、プリアンプ52の設定パラメータである可変抵抗値を決定することとなる。
そして、イコライザ制御手段33は、伝送路推定手段32により決定された可変抵抗値にしたがって、プリアンプ52の可変抵抗値を変更する。これにより、最終的に、イコライザ回路の設定パラメータを現状の伝送路特性に動的に合わせることができ、既知の信号強度に近づいた所望の状態の補償信号SCとして受信信号を得ることができる。この結果、広い帯域の補償された受信信号が、AD変換器31の入力レンジに対して効率的に入力され、受信性能が向上する。
実施の形態1によれば、電力線搬送通信モデムの受信回路部にイコライザ回路を搭載することにより、アナログ回路による伝送路(電力線)の特性補償を行うことができる。また、既知信号(パイロット信号)を使用して伝送路(電力線)特性を定期的に監視し、その推定した特性を補償するようにイコライザ回路のパラメータを決定するので、電力線の特性が変動しても、動的に通信性能を最良の状態とすることができる。
なお、上述の説明においては、パイロット信号の本数を3本としたが、本発明の電力線搬送通信モデムは、これに限定されるものではない。伝送路推定の精度を高めるために、より多くのパイロット信号を使用してもよい。ただし、パイロット信号を増やすと、本来の通信に使用できるサブキャリアの本数が減るので、通信速度が劣化する点を考慮する必要がある。
また、図3のフローチャートにおいては、フィルタ回路51の可変抵抗値の変更を行った後に、プリアンプ52の可変抵抗値を変更する2段階の方法について説明したが、本発明の電力線搬送通信モデムのパラメータ変更方法は、これに限定されるものではない。パイロット信号P1〜P3の受信レベルと、あらかじめ有している規定値との差分に基づいて、フィルタ回路51およびプリアンプ52の両方の可変抵抗値を同時に変更することも可能である。
実施の形態2.
実施の形態1では、受信信号の中の一部に、伝送路特性を観測するためのパイロット信号を埋め込むことにより、イコライザ回路のパラメータを伝送路特性に合わせて動的に変更する場合について説明した。本実施の形態2では、通信する複数のパケットの中に、伝送路を観測するために特定された伝送路推定パケットを埋め込むことにより、イコライザ回路のパラメータを伝送路特性に合わせて動的に変更する場合について説明する。
図4は、本発明の実施の形態2における電力線搬送通信モデムの回路構成図である。実施の形態1における図1の電力線搬送通信モデムの回路構成図と比較すると、図4は、イコライザ回路をバイパスするためのバイパススイッチ60をさらに備えている点が異なり、それ以外は、図1と同様の構成である。
本実施の形態2において、伝送路推定手段32は、伝送路推定パケット(トレーニングパケット)を使用して、以下に示す方法で電力線の伝送路特性を推定する。ここで、伝送路推定パケットとは、伝送路特性を推定するために定義された特別なパケットである。
実施の形態1の説明で用いた図2は、3つのパイロット信号P1〜P3が埋め込まれている1つのパケットを示しているが、本実施の形態2における伝送路推定パケットは、数十〜数百のパイロット信号で埋め尽くされているパケットに相当する。すなわち、伝送路推定パケットは、通信帯域の全帯域に渡って既知信号で構成された特別なパケットである。
このような伝送路推定パケットは、通常の通信に使用されるパケットの間に埋め込むことから、主に通信負荷が比較的少ない場合に、定期的に発行される。送信側で発行された伝送路推定パケットを受信側で監視し、既知の信号レベルと受信された信号レベルとの比較により伝送路特性を推定する。
伝送路パケットを発行するタイミングは、通信性能に影響を与えないように通信負荷の低い場合とする。伝送路推定パケットは、全てが既知信号で構成され、本来の通信に用いる信号が含まれていない。従って、伝送路推定を行う場合には、イコライザ制御手段33は、イコライザ回路50をバイパスするように、バイパススイッチ60を制御する。これにより、伝送路推定手段32は、電力線1の特性を反映した受信信号として伝送路推定パケットを受信でき、伝送路推定を行うことができる。
イコライザ制御手段33は、伝送路の特性補償を行うように、イコライザ回路50の素子変更を実施した後、バイパススイッチ60のスイッチ制御を行い、通常の通信モード状態とする。
実施の形態2によれば、電力線搬送通信モデムの受信回路部にイコライザ回路を搭載することにより、伝送路推定パケット(トレーニングパケット)を使用して、アナログ回路による伝送路(電力線)の特性補償を行うことができる。伝送路推定パケットは、通信負荷の低い時に定期的に発行するので、通信速度を劣化させることがない。さらに、通信帯域内のパイロット信号を使用する方法とは異なり、サブキャリアを無駄にすることがなく、通信速度の劣化を防ぐことができる。
実施の形態3.
実施の形態1および2では、動的に変化する伝送路特性に応じて通信性能を改善するために、受信回路側にイコライザ回路50を挿入する場合について説明した。本実施の形態3では、送信回路側において通信性能を改善する電力線搬送通信モデム100について説明する。
図5は、本発明の実施の形態3における電力線搬送通信モデムの回路構成図である。図5の電力線搬送通信モデム100は、結合器10、レシーバ回路であるLNA(Low Noise Amplifier)20、変復調回路30、ドライバ回路であるパワーアンプ40、および送信回路側に設けられたプリエンファシス回路70で構成される。
電力線搬送通信モデム100は、結合器10を介して通信路である電力線1に接続されている。アナログ送信回路には、プリエンファシス回路70が設けられる。そして、プリエンファシス回路70は、フィルタ回路71とプリアンプ72とを直列接続して構成されている。
フィルタ回路71は、フィルタ特性を決める素子の一部が可変素子で構成されている。具体的には、図5に示すように、フィルタ回路71は、フィルタ特性を決める抵抗値を変更できる可変抵抗器を備えている。また、プリアンプ72は、出力信号の利得を可変できる構成を有している。具体的には、図5に示すように、プリアンプ72は、出力信号レベルを決める抵抗値を変更できる可変抵抗器を備えている。
さらに、変復調回路30は、AD変換器31、伝送路推定手段32、およびプリエンファシス制御手段34で構成される。
実施の形態1または2においては、信号を受信した電力線搬送通信モデム100自らが受信信号の補償を行うものであった。これに対して、本実施の形態3においては、信号を受信した電力線搬送通信モデム100Aによる伝送路推定結果を、信号の送信元である電力線搬送通信モデム100Bに通知することにより、電力線搬送通信モデム100B内のプリエンファシス回路70のパラメータを変更し、送信信号自体の補償を行うものである。
具体的な伝送路推定の手法は以下の通りとなる。まず始めに、受信側の電力線搬送通信モデム100Aは、送信元の電力線搬送通信モデム100Bに対して、既知信号としてパイロット信号あるいは伝送路推定パケットの送信要求を発行する。これに対して、送信要求を受けた電力線搬送通信モデム100Bは、既知信号を電力線搬送通信モデム100Aに送信する。
その後、電力線搬送通信モデム100Aは、電力線搬送通信モデム100Bからの既知信号をAD変換器31を介して受信すると、伝送路推定手段32にて伝送路推定を行い、回路パラメータを決定する。伝送路推定手段32による伝送路推定および回路パラメータの決定は、実施の形態1あるいは実施の形態2に示した方法を適用することができる。
そして、電力線搬送通信モデム100Aは、伝送路推定手段32で決定された回路パラメータ結果を電力線搬送通信モデム100Bに通知し、電力線搬送通信モデム100Bのプリエンファシス回路70のパラメータを変更する要求を発行する。これを受けて電力線搬送通信モデム100Bのプリエンファシス制御手段34は、プリエンファシス回路70のパラメータを変更する。
上記の結果から、例えば、高周波数での減衰がより大きいと判断された場合には、フィルタ回路51の可変抵抗の値を大きくして、HPF(High Pass Filter)型のフィルタ減衰傾きを大きくするとともに、プリアンプの増幅利得を適切に制御する。
図6は、本発明の実施の形態3におけるプリエンファシス回路70による送信信号の補償に関する説明図である。受信側の電力線搬送通信モデム100Aで高周波数での減衰がより大きいと判断された場合には、送信側の電力線搬送通信モデム100Bからは、高周波数で信号強度が高くなる図6に示すようなプリエンファシス出力SPを送信する。この際、送信信号は、漏洩電磁界の規定値以下となるように設定される必要がある。
この結果、伝送路の周波数特性を補償するように送信側の電力線搬送通信モデム100Bのプリエンファシス回路70が機能する。一方、伝送路を通した受信側の電力線搬送通信モデム100Aは、入力信号の周波数特性がフラットな状態として受信できる(図6の受信スペクトルSRおよびDA変換器出力SDAの波形参照)。これにより、より広い帯域の受信信号が、受信側の電力線搬送通信モデム100AのAD変換器31の入力レンジに対して効率的に入力され、通信性能が向上する。
実施の形態3によれば、電力線搬送通信モデムの送信回路部にプリエンファシス回路を搭載することにより、アナログ回路による伝送路(電力線)の特性補償を行うことができる。また、既知信号(パイロット信号あるいは伝送路推定パケット)を使用して受信側の電力線搬送通信モデムの伝送路特性を監視し、その推定した特性を補償するように、送信側の電力線搬送通信モデムにおけるプリエンファシス回路のパラメータを決定するので、電力線の特性が変動しても、動的に通信性能を最良の状態とすることができる。
なお、上述の説明においては、実施の形態1および2で、受信回路側にイコライザ回路を設けた場合を説明し、実施の形態3で、送信回路側にプリエンファシス回路を設けた場合を説明したが、イコライザ回路およびプリエンファシス回路をともに有する構成とすることも可能である。両回路が併存することにより、伝送路適用精度をさらに向上させることが期待できる。

Claims (4)

  1. 結合器、レシーバ回路、ドライバ回路、および変復調回路を備え、伝送線路として電力線を使用する電力線搬送通信モデムにおいて、
    受信回路を構成する前記レシーバ回路と前記変復調回路との間に、信号利得が可変であるプリアンプと周波数特性が可変であるフィルタ回路とを直列接続してなるイコライザ回路をさらに備え、
    前記変復調回路は、
    前記結合器、前記レシーバ回路、および前記イコライザ回路を介して前記電力線から受信した受信信号に含まれる通信帯域内の複数の既知信号を監視し、前記受信信号の利得および前記受信信号の周波数特性を伝送路特性として推定する伝送路推定手段と、
    前記伝送路推定手段で推定された前記伝送路特性を補償するように、前記プリアンプの信号利得および前記フィルタ回路の周波数特性を変更するイコライザ制御手段と
    を備え
    第1ステップとして、前記フィルタ回路の周波数特性を変更する際に、
    前記伝送路推定手段は、前記複数の既知信号が減衰することなく受信された場合の信号レベルとして前記複数の既知信号に共通の規定値を有し、前記複数の既知信号のそれぞれのレベルと前記規定値との差分に基づいて前記複数の既知信号のそれぞれの信号強度が等しくなるように、前記フィルタ回路の周波数特性を変更するための第1設定パラメータを決定し、
    前記イコライザ制御手段は、前記伝送路推定手段により決定された前記第1設定パラメータにしたがって、前記フィルタ回路の周波数特性を変更し、
    第2ステップとして、前記プリアンプの信号利得を変更する際に、
    前記伝送路推定手段は、前記第1ステップで前記プリアンプの信号利得を変更した後に得られる前記複数の既知信号のそれぞれのレベルと前記規定値との差分に基づいて前記複数の既知信号のそれぞれの信号強度が前記規格値に近づくように、前記プリアンプの信号利得を変更するための第2設定パラメータを決定し、
    前記イコライザ制御手段は、前記伝送路推定手段により決定された前記第2設定パラメータにしたがって、前記プリアンプの信号利得を変更し、
    現状の伝送路特性に応じて前記第1設定パラメータおよび前記第2設定パラメータを動的に設定することで、前記通信帯域内における前記受信信号を、前記規格値に準じた値として受信する
    ことを特徴とする電力線搬送通信モデム。
  2. 結合器、レシーバ回路、ドライバ回路、および変復調回路を備え、伝送線路として電力線を使用する電力線搬送通信モデムにおいて、
    送信回路を構成する前記変復調回路と前記ドライバ回路との間に、信号利得が可変であるプリアンプと周波数特性が可変であるフィルタ回路とを直列接続してなるプリエンファシス回路をさらに備え、
    前記変復調回路は、
    前記結合器および前記レシーバ回路を介して前記電力線から受信した受信信号に含まれる通信帯域内の複数の既知信号を監視し、前記受信信号の利得および前記受信信号の周波数特性を伝送路特性として推定する伝送路推定手段と、
    受信側の電力線搬送通信モデム内における伝送路推定手段で推定された伝送路特性を受信し、前記伝送路特性を補償するように、前記プリアンプの信号利得および前記フィルタ回路の周波数特性を変更するプリエンファシス制御手段と
    を備え
    第1ステップとして、前記フィルタ回路の周波数特性を変更する際に、
    前記伝送路推定手段は、前記複数の既知信号が減衰することなく受信された場合の信号レベルとして前記複数の既知信号に共通の規定値を有し、前記複数の既知信号のそれぞれのレベルと前記規定値との差分に基づいて前記複数の既知信号のそれぞれの信号強度が等しくなるように、前記フィルタ回路の周波数特性を変更するための第1設定パラメータを決定し、
    前記プリエンファシス制御手段は、前記伝送路推定手段により決定された前記第1設定パラメータを受信し、受信した前記第1設定パラメータにしたがって、前記フィルタ回路の周波数特性を変更し、
    第2ステップとして、前記プリアンプの信号利得を変更する際に、
    前記伝送路推定手段は、前記第1ステップで前記プリアンプの信号利得を変更した後に得られる前記複数の既知信号のそれぞれのレベルと前記規定値との差分に基づいて前記複数の既知信号のそれぞれの信号強度が前記規格値に近づくように、前記プリアンプの信号利得を変更するための第2設定パラメータを決定し、
    前記プリエンファシス制御手段は、前記伝送路推定手段により決定された前記第2設定パラメータを受信し、受信した前記第2設定パラメータにしたがって、前記プリアンプの信号利得を変更し、
    現状の伝送路特性に応じて前記第1設定パラメータおよび前記第2設定パラメータを動的に設定することで、前記通信帯域内における前記受信信号を、前記規格値に準じた値として受信する
    ことを特徴とする電力線搬送通信モデム。
  3. 請求項1または2に記載の電力線搬送通信モデムにおいて、
    前記伝送路推定手段は、前記受信信号に含まれる特定の帯域のパイロット信号を前記複数の既知信号として監視し、前記伝送路特性を推定することを特徴とする電力線搬送通信モデム。
  4. 請求項1または2に記載の電力線搬送通信モデムにおいて、
    前記伝送路推定手段は、前記受信信号として受信するパケットに含まれる伝送路推定パケットを前記複数の既知信号として監視し、前記伝送路特性を推定することを特徴とする電力線搬送通信モデム。
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