JP5640370B2 - 画像処理装置,画像処理方法及び撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、様々な種類の配列方式からなる撮像素子から得たRAWデータを効率よく圧縮符号化する場合に適用して好適な画像処理装置,画像処理方法及び撮像装置に関する。
従来、ベイヤ配列の撮像素子を用いた撮像装置が一般に知られている。このような撮像素子は、色フィルタを介して被写体の像光を取込み、像光の強さに応じて画像信号を出力する。そして、後続の処理部が画像信号に所定の処理を施すことによって、撮像装置がビューファインダや外部の表示装置に画像を表示させることができる。
特許文献1には、ベイヤ配列の撮像素子から得られるRAWデータ(色補間前の画像データ)をそのままJPEGなどで圧縮することが記載されている。
特許文献2には、ベイヤ配列の撮像素子から得られるRAWデータを圧縮する方法として、G1、G2、R、B4コンポーネント毎に画像圧縮する技術と、ウェーブレット圧縮を用いた具体例が記載されている。
特開2002−247376号公報 特開2003−125209号公報
従来、グリーンの画素については、水平方向と垂直方向に画素位置が交互にずれているため、画素位置がずれないように、G1、G2という2つのコンポーネントに分けてから圧縮していた。この圧縮は、1枚の画像として本来強い相関を持つ画素間を、サブサンプリングすることで別画面に分離してから行なわれる。このため、分離された画像間の相関を利用できず、圧縮効率が落ちていた。
特に、ウェーブレット変換は画面全体をサブバンド分割することで、非常に高い圧縮効率を実現できるが、従来の方式では別画面に分離するので、ウェーブレット変換が本来有する高い圧縮効率を発揮していなかった。
また、ウェーブレット変換を用いてサブバンド分割を繰り返すことにより、1つの圧縮符号から異なる解像度の画像を得られる。例えば、特許文献2に記載された技術により、ある解像度の画像に対して、半分の解像度の画像をビューファインダ等に表示する場合に、グリーンは2枚に分けた画像のうちのどちらかだけを用いる。この場合、単なる「画素間引き」となり、ビューファインダに表示される画像が折り返しノイズの影響を受けてしまうなど、ウェーブレット変換を使うメリットを十分に享受できていなかった。
また、従来の技術は、ベイヤ配列の撮像素子から得られるRAWデータの圧縮方法に関するものであるが、倍密度のベイヤ配列の撮像素子や斜め方向に画素配列された3板撮像素子システムから得られるRAWデータを圧縮する技術に関するものではない。
したがって、撮像素子の画素配列ごとに異なる圧縮方式を用いなければならず、ハードウェアを共通化することができなかった。
また、特許文献1には、RGBフル画素に色分離しないで圧縮記録する技術が開示されている。この技術は、色分離によるデータレートを増加させることなく、そのまま圧縮することによりデータレートを抑えられるというメリットはあるものの、どのように圧縮するのか詳細が不明である。もし、文字通りベイヤ配列のまま1枚の画像として圧縮する場合には、多くの自然画像の場合において、RGBの画素ごとのレベルは異なる。そして、隣り合う画素がRGBに塗り分けられているため、非常に大きな高周波成分が発生し、圧縮効率が上がらない。換言すれば、圧縮ノイズが非常に多くなってしまうことが予想される。
本発明は、3原色のうちの少なくとも1つの色について水平方向または垂直方向に画素位置が交互にずれている画素配列の撮像素子から得られるRAWデータを、効率よく圧縮符号化することを目的とする。
本発明は、3原色のうちの色について水平方向または垂直方向に画素位置が交互にずれているベイヤ配列の撮像素子から出力される画像データのうち、画素位置が交互にずれている色の画像データに対して、サブバンド分割を行う。このサブバンド分割は、隣り合う上下2ラインの画素をジグザグに走査した場合は水平方向のサブバンド変換のみを行い、R色、B色にはサブバンド分割を行わない、または隣り合う左右2列の画素ジグザグに走査した場合は垂直方向のサブバンド変換のみを行い、R色、B色にはサブバンド分割を行わないものである。
本発明によれば、水平または垂直方向に画素位置が交互にずれていても、隣り合う上下2ラインの画素または隣り合う左右2列の画素を単位としてサブバンド分割が行われる。このため、画素位置がずれたまま圧縮符号化することにより、効率よく圧縮符号化することができる。
本発明によれば、3原色のうちの少なくとも1つの色について水平方向または垂直方向に画素位置が交互にずれている画素配列の撮像素子から得られる画像データ(RAWデータ)を、効率よく圧縮符号化することができる。
本発明の一実施の形態に係る撮像装置を示す図である。 撮像素子の画素配列の例を示す図である。 圧縮伸張処理部の圧縮符号化時のブロック図である。 ウェーブレット変換の分割レベルを例示する図である。 ウェーブレット変換の分割レベルを例示する図である。 圧縮伸張処理部の圧縮複号化時のブロック図である。 従来技術を示す図である。 従来技術を倍密度ベイヤ配列に適用した図である。 圧縮伸張I/F部のウェーブレット変換時の処理を示す図である。 圧縮伸張I/F部の逆変換時の処理を示す図である。 倍密度ベイヤ配列に対する圧縮伸張I/F部のウェーブレット変換処理を示す図である。 倍密度ベイヤ配列に対する圧縮伸張I/F部のウェーブレット変換処理の別の例を示す図である。 ウェーブレット変換後のサブバンド画像の画素重心位置を示す図である。 斜め配列3板方式に対する圧縮伸張I/F部のウェーブレット変換処理を示す図である。 ベイヤ配列に対する圧縮伸張I/F部のウェーブレット変換処理を示す図である。 各種の画素配列に対する圧縮伸張I/F部の出力を示す図である。 RGBフル画素方式に対する圧縮伸張I/F部のウェーブレット変換時の具体的処理を示す図である。 RGBフル画素方式に対する圧縮伸張I/F部の逆変換時の具体的処理を示す図である。 倍密度ベイヤ配列に対する圧縮伸張I/F部のウェーブレット変換時の具体的処理を示す図である。 倍密度ベイヤ配列に対する圧縮伸張I/F部の逆変換時の具体的処理を示す図である 斜め配列3板方式に対する圧縮伸張I/F部のウェーブレット変換時の具体的処理を示す図である。 斜め配列3板方式に対する圧縮伸張I/F部の逆変換時の具体的処理を示す図である。 ベイヤ配列に対する圧縮伸張I/F部のウェーブレット変換時の具体的処理を示す図である。 ベイヤ配列に対する圧縮伸張I/F部の逆変換時の具体的処理を示す図である。 倍密度ベイヤ配列に対して圧縮伸張I/F部がハール変換を行う例を示す図である。 斜め配列3板方式に対して圧縮伸張I/F部がハール変換を行う例を示す図である。 ベイヤ配列に対して圧縮伸張I/F部がハール変換を行う例を示す図である。
以下、発明を実施するための最良の形態(以下実施の形態とする。)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(圧縮符号化、又は復号化の制御:ウェーブレット変換を用いる例)
2.第2の実施の形態(圧縮符号化、又は復号化の制御:ハール変換を用いる例)
3.変形例
<1.第1の実施の形態>
[ウェーブレット変換を用いて画像を圧縮符号化、又は復号化する例]
以下、本発明の第1の実施の形態について、図1〜図24を参照しながら説明する。
以下の実施の形態では、RGBフル画素を有さない、ベイヤ配列の撮像素子や倍密度のベイヤ配列の撮像素子、斜め方向に画素配列された撮像素子を3枚用いた撮像システムから得られるいずれのRAWデータにおいても、R/G/B 3コンポーネント毎に効率よく圧縮符号化する撮像装置10に適用した例について説明する。以下、RGB画素の要素を含んだ3本のコンポーネント信号のことを、「R/G/B 3コンポーネント」と略称する。
本例の撮像装置10は、実画素が存在しない為に、水平または垂直方向に画素位置が交互にずれていても、ずれたまま圧縮符号化することにより、圧縮効率を落とすことなく圧縮符号化を実現することができる。
ここで、水平または垂直方向に画素位置が交互にずれていた間引き画像は、ウェーブレット変換と組み合わせることにより平均化される。このため、半分の解像度になった低域サブバンド画像は、RGBフル画素を有する画像となる。
つまり、ウェーブレット変換による簡易的な、いわゆる色分離(De−ベイヤ)処理が行われることになり、撮像装置10が備える不図示のモニターに表示できるようになる。これは、ウェーブレット変換を用いると、解像度の異なる画像を同一の画像データから得られるためである。そして、ベイヤなどの色分離が必要な撮像素子から得られたRAWデータにおいてもウェーブレット変換を施すことで、モニター等に容易に表示できることになる。
RGBフル画素の撮像素子から得られる画像をウェーブレット変換した場合には、RGBのそれぞれが4つの画像にサブバンド分割され、RGB合計では12のサブバンド画像に分解される。本例の圧縮符号化方法を用いれば、RAWデータをウェーブレット変換後のサブバンド画像の数の違いとして扱うことが出来る。例えば、ベイヤ配列から得られるRAWデータは4つのサブバンド画像、倍密度のベイヤ配列から得られるRAWデータでは8つのサブバンド画像、斜め方向に画素配列された3板撮像素子システムから得られるRAWデータでは、6つのサブバンド画像として扱える。このため、ウェーブレット変換以降の圧縮符号化処理を共通の処理として実現できる。
また、4K画像のように高解像度の画像では、扱うデータ量が膨大となるので、リアルタイム処理を行う場合には、なんらかの並列処理が必要となる。しかし、本例の圧縮符号化方法を用いることで、上述したようにサブバンド画像の数の違いとして扱うことが出来る。このため、画像をサブバンド分割した後の処理として、必要数の処理ブロックを並列に動作させることが可能となり、並列度の分だけ動作速度を抑えることが可能となる。また、後述するように、ウェーブレット変換だけでなく、ハードウェアが簡単なハール変換でも同様の効果が得られる。なお、4Kは、例えば4096サンプル×2160ライン等の高い解像度の仕様の例である。また、2Kは、例えば2048サンプル×1080ライン等の、4Kより低い解像度の仕様の例である。
図1は、4K画像と2K画像を扱う撮像装置10の例を示す。
撮像装置10は、本発明に係る画像圧縮/復号を行うことができる撮像装置の一例である。
レンズブロック101は、絞りやズームの制御を行い、光学映像を撮像素子部102に結像するものである。
また、撮像素子部102は、レンズブロック101から入力された光学映像を、映像デジタル信号に変換し、記録RAWデータ(D102)として出力するものである。本例では、撮像素子として図2に示すような画素配列の撮像素子のいずれにも対応が可能である。
<RGB フル画素方式>
・光学プリズムを用いてRGBに分光するRGB3板方式
・センサーの奥行き方向に光の波長感度を有するような構造の単板方式
・液晶TVのように1画素をRGB3ストライプに塗り分けた単板方式
<倍密度ベイヤ配列>
通常のベイヤ配列を画素密度を2倍にするとともに斜め45°に配列することで、Gはフル画素、R画素とB画素は斜め方向に空かされた配置の画素配列(図中の太枠は通常のベイヤ配列における画素)となる。
<斜め配列3板方式>
・1枚の撮像素子としては、斜め45度に画素が配置されており、隣り合う水平または垂直2画素間、あるいは4画素間で、画素補間を行って図中の太枠(通常のベイヤ配列における画素)のうち点線の丸印で示した画素を補間することを前提とした画素配列である。
・この撮像素子を3枚用い光学プリズムと組み合わせて撮像するシステム
・または、上記の画素配列で、センサーの奥行き方向に光の波長感度を有するような構造の単板方式
<ベイヤ配列>
・いわゆる通常のベイヤ配列
また、カメラ信号処理部103は、ベイヤ配列などの撮像素子部102が出力する記録RAWデータ(D102)、又は記録メディア部108から読み出され、後述する伸張処理をされた再生RAWデータ(D105)に所定の処理を施す。具体的には、カメラ信号処理部103は、画像として確認できるようにRGBフルの4K画像(いわゆる色分離)を作り出し、ホワイトバランスや明るさなどのカメラ画像調整を行い、モニターアウト部104に記録・再生4K画像(D103)を出力する。
また、モニターアウト部104は、外部の4Kモニターなどに4K画像の映像信号を出力するものである。
圧縮伸張I/F部105は、ベイヤ配列などの撮像素子からの記録RAWデータ(D102)を、ウェーブレット変換により2K帯域のサブバンド画像に分解するものである。圧縮伸張I/F部105は、3原色のうちの少なくとも1つの色について水平方向または垂直方向に画素位置が交互にずれている画素配列の撮像素子から出力される画像データのうち、画素位置が交互にずれている色の画像データに対して、隣り合う上下2ラインの画素または隣り合う左右2列の画素を単位としてサブバンド分割を行うサブバンド分割部として機能する。
そして、圧縮伸張I/F部105は、画素位置が交互にずれている色の画像データに対して、隣り合う上下2ラインを単位として画素を走査して水平方向のウェーブレット変換を行う。または、圧縮伸張I/F部105は、隣り合う左右2列を単位として画素を走査して垂直方向のウェーブレット変換を行う。
本例では、圧縮伸張I/F部105が以下のサブバンド画像を出力する。
水平方向・垂直方向ともに低域成分である2K帯域のサブバンド画像は、D105−LLとして出力される。
水平方向は高域成分、垂直方向は低域成分である2K帯域のサブバンド画像は、D105−HLとして出力される。
水平方向は低域成分、垂直方向は高域成分である2K帯域のサブバンド画像は、D105−LHとして出力される。
水平方向・垂直方向ともに高域成分である2K帯域のサブバンド画像は、D105−HHとして出力される。
撮像素子部102の画素配列によっては、2K帯域のサブバンド画像HL/LH/HHが、RGBそれぞれについて全ては出力されず、出力されないサブバンド画像が存在する場合がある。詳細は別途説明する。
また、記録メディア部108から読み出され、伸張処理された2K帯域のサブバンド画像(D105−LL/HL/LH/HH)を、ウェーブレット逆変換を行って、再生RAWデータ(D105)として出力する。これについても詳細は別途説明する。
圧縮伸張処理部106は、2K帯域のサブバンド画像(D105−LL/HL/LH/HH)をそれぞれ、圧縮符号化方式を用いて画像圧縮し、それぞれ対応するコードストリーム(D106−LL/HL/LH/HH)として出力するものである。圧縮伸張I/F部105ではウェーブレット変換を用いているので、圧縮伸張I/F部105は、同じウェーブレット変換を用いるJPEG2000などを用いるのが最適であるが、既存のその他の画像圧縮方式を用いても構わない。
また、圧縮伸張処理部106は、記録メディア部108に収録した各サブバンド画像圧縮データを伸張し、2K帯域の再生サブバンド画像(D105−LL/HL/LH/HH)として出力する。このとき、圧縮伸張処理部106は、圧縮伸張I/F部105から出力された画像データを圧縮符号化する処理を、圧縮伸張I/F部105によって分割される帯域ごと及び3原色の色ごとに並列して行う圧縮符号化部として機能する。
記録メディアインターフェース部107は、記録メディアに対して高速にアクセスし、画像圧縮データの読み書きを行うためのインターフェースを行うものである。
記録メディア部108は、画像圧縮データを収録し、再生するための記録メディアであり、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリが適用される。
ビューファインダ信号処理部109は、入力される画像を表示システムに表示するための表示信号として出力する表示信号出力部の一例である。2K帯域のサブバンド画像のうちD105−LLは、水平方向・垂直方向ともに低域のサブバンド画像であるので、2KサイズのRGBフル画像としてモニターが可能である。これにより、カメラ信号処理部103と同様にホワイトバランスや明るさなどのカメラ画像調整を2Kで行うことが可能である。さらに、撮影のための設定情報や、フォーカス合わせを容易にするためのピーキング処理などを行って、ビューファインダ部110に記録・再生2K画像(D109)を出力する。
ビューファインダ部110は、ビューファインダ信号処理部109からの記録・再生2K画像(D109)を表示するものである。
システムコントロール部111は、制御ソフトウェアプログラムをもち、そのプログラムに従って撮像装置10全体を制御する。また操作部112からの入力に応じて、各ブロックとデータバスを繋ぎ、データをやりとりし、撮影のための設定や状態を制御するものである。
操作部112は、撮像装置10に対する操作を受け付け、電気信号としてシステムコントロール部111に伝達するものである。
既述したとおり、圧縮伸張I/F部105は、ウェーブレット変換を用いているため、説明としては、同じくウェーブレット変換を用いて圧縮伸張を行う圧縮伸張処理部106についてまず説明することにする。
図3に、圧縮伸張処理部106の圧縮符号化時の詳細なブロック図を示す。
ウェーブレット変換部32は2K帯域のサブバンド画像D105−LLに対して、ウェーブレット変換を施してウェーブレット変換係数D32−LLを出力する。
このウェーブレット変換部32は、通常、低域フィルタと高域フィルタとから構成されるフィルタバンクによって実現される。なお、デジタルフィルタは、通常複数タップ長のインパルス応答(フィルタ係数)を持っているため、フィルタリングが行えるだけの入力画像または係数を予めバッファリングしておく必要がある。ウェーブレット変換を多段に行う際にも同様に、前段で生成したウェーブレット変換係数をフィルタリングが行えるだけの係数だけ、バッファリングしておく必要がある。
ここで、ウェーブレット変換によって生成されるサブバンド画像について説明する。
図4は、サブバンド画像の例を示している。このウェーブレット変換では、通常図4に示すように低域成分が繰り返し変換され、分割されるが、これは画像のエネルギーの多くが低域成分に集中しているためである。このことは、図5Aに示す分割レベル=1から図5Bに示す分割レベル=3のように、分割レベルを進めていくに従って、サブバンド画像が形成されていくことからも分かる。
図4におけるウェーブレット変換の分割レベルは3であり、この結果、計10個のサブバンド画像が形成されている。ここで、図4においてL,Hはそれぞれ低域,高域を表し、L,Hの前の数字は分割レベルを表す。すなわち、例えば1LHは、水平方向が低域で垂直方向が高域である分割レベル=1のサブバンド画像を表す。
図3の説明に戻る。ウェーブレット変換係数D32−LLは、次に量子化部33で量子化されて量子化係数D33−LLが出力される。ここでの量子化手段としては、JPEG2000でも使われているスカラ量子化を使えばよい。これは下記の(式1)で示す様に、ウェーブレット変換係数Wを量子化ステップサイズΔで除算した値を、量子化係数qの値とすればよい。
q=W/Δ ・・・・・・・(式1)
量子化ステップサイズΔD37−LLは後述する符号量計測部37から与えられる。
量子化係数D33−LLは、次にエントロピー符号化部35に出力され、エントロピー符号化部35において任意の情報源圧縮手段を用いて、量子化係数D33−LLを圧縮する動作を行う。エントロピー符号化手段としては、一般に使われているハフマン符号化(MPEGやJPEGで採用されているもので、予めデータに出現する記号の出現頻度に合わせて作成したハフマン符号化テーブルを参照して、符号を生成する方式)や、算術符号化(H.264やJPEG2000で採用されている方式)を利用すればよい。またその際、ここではその詳細については述べないものの、JPEG2000と同じく、量子化係数を、ビットプレーン単位のエントロピー符号化であるEBCOT(Embedded Block Coding with Optimal Truncation)と組み合わせてもよい。
エントロピー符号化部35で符号化された結果は、符号化コードストリームD35−LLとして出力され、圧縮伸張処理部106の出力D106−LLとなるとともに、符号量計測部37にも入力する。
符号量計測部37では、符号化コードストリームD35−LLの1フレーム内での符号量を累積しながら、制御部36から与えられる目標符号量D36−LLとの比較を行う。そして、目標符号量を超えそうな場合には、量子化部33の量子化ステップサイズD37−LLを1段階大きくするように変更する。
逆に、符号化コードストリームD35−LLの1フレーム内での符号量の累積が、目標符号量を下回りそうな場合には、量子化部33の量子化ステップサイズD37−LLを1段階小さくするように変更する。
以上が、圧縮伸張処理部106の圧縮符号化時の動作であるが、圧縮伸張処理部106には、2K帯域のサブバンド画像LL成分以外にも、HL成分、LH成分、HH成分が入力される。
HL/LH/HH成分についても、LL成分と同様に、ウェーブレット変換部32をもちいて、分割レベルを上げても良い。しかしながら、図3の例では、すでに圧縮伸張I/F部105で第1レベルのウェーブレット変換がなされている。このため、図4で示した画像のエネルギーの多くが低域成分に集中している性質を用いた通常のウェーブレット変換に合わせて、低域成分のサブバンド画像D105−LLのみを繰り返し変換そして分割される態様としている。
なお、例えばハードウェアにより、ウェーブレット変換からエントロピー符号化までの処理が1つの回路で実現できているような場合がある。この場合、あえてウェーブレット変換を行わない回路を新規に開発せずに、既存の1つの回路を4並列で用いて圧縮伸張処理部106を構成することに制約を与えるものではない。
図3の例では、LL成分以外の2K帯域のサブバンド画像D105−HL、D105−LH、D105−HHについては、量子化とエントロピー符号化のみを行い、ウェーブレットの分割レベルは上げないものとしている。
そして、LL成分以外の2K帯域のサブバンド画像D105−HL、D105−LH、D105−HHは、それぞれ符号化コードストリームD35−HL、D35−LH、D35−HHとして出力される。そして、圧縮伸張処理部106の出力D106−HL、D106−LH、D106−HHとなる。また、符号量計測部37により、それぞれの符号化コードストリームの1フレーム内での符号量を累積しながら、制御部36から与えられる目標符号量D36−HL、D36−LH、D36−HHとの比較を行う。そして、LL成分と同様に、符号化コードストリームの1フレーム内での符号量が目標符号量を超えそうな場合には、量子化部33の量子化ステップサイズを1段階大きくするように変更する。逆に、符号化コードストリームの1フレーム内での符号量の累積が、目標符号量を下回りそうな場合には、量子化部33の量子化ステップサイズを1段階小さくするように変更する。
以上のようにして、それぞれの2K帯域のサブバンド画像に対する符号量を制御する。
制御部36は、それぞれの2K帯域のサブバンド画像に対する目標符号量を、それぞれ対応する符号量計測部37にあらかじめ設定するように説明した。しかし、たとえば、各符号量計測部37から、符号量積算状況の情報を制御部36に送り、それぞれの符号量積算状況に応じて、各サブバンド毎の目標符号量を動的に融通しあって変更してもよい。自然画像では、低域成分を多く含む画像であったり、逆に高域成分を多く含む画像であったりするので、画像の性質に応じた最適な符号量制御が可能である。
以上が、圧縮符号化時の動作説明である。
次に、図6に、圧縮伸張処理部106の圧縮復号化時の詳細なブロック図を示し、圧縮復号時の動作について説明する。
符号化コードストリームD106−LL、D106−HL、D106−LH、D106−HHが入力されるエントロピー復号化部38では、図3で述べたエントロピー符号化に対応した手段に従って復号化を行う。エントロピー復号化の結果、量子化係数D38−LL、D38−HL、D38−LH、D38−HHが生成される。
量子化係数D38−LL、D38−HL、D38−LH、D38−HHは、逆量子化部39で量子化係数D38−LL、D38−HL、D38−LH、D38−HHからウェーブレット変換係数D39−LL、D39−HL、D39−LH、D39−HHに変換される。ここでの逆量子化手段は、(式1)の逆の操作になり、以下の(式2)で表すことが出来る。
W=q×Δ ・・・・・・・(式2)
(Wはウェーブレット変換係数、qは量子化係数、Δは量子化ステップサイズ)
ウェーブレット変換係数D39−LLは、ウェーブレット逆変換部40でLL成分の2K帯域のサブバンド画像D105−LLに戻され出力される。
符号化時に、LL成分以外の2K帯域のサブバンド画像D105−HL、D105−LH、D105−HHについても、ウェーブレット再分割を行った場合には、それぞれのサブバンド毎にウェーブレット逆変換部40を設けて、それぞれの2K帯域のサブバンド画像に戻せばよいことは明らかである。
以上が、圧縮復号化時の動作説明である。
ここで、図7を参照しながら、従来の特許文献2に記載された技術が有していた課題を整理しておく。
図7Aは、通常のベイヤ配列を用いた4KベイヤRAW画像の例である。
4K画素があるものの、通常のベイヤ配列ではこれを図示したようにRGBに塗り分けて、RGBのカラーフィルタに対応した光の波長成分のみがそれぞれの画素において、光から電気信号に変換される。通常のベイヤ配列では、Gが市松(チェッカーフラッグ)模様に配置されている。
図7Bは、4KベイヤRAW画像の画素を分離した、R画素、G1画素、G2画素、B画素の4つの色成分のコンポーネントの例を示す。
特許文献2に記載された技術では、上述した4KベイヤRAW画像を、R画素、G1画素、G2画素、B画素と4つの色成分のコンポーネントとして捉えている。
図7Cは、図7Bに示した4つの色成分のコンポーネントを画素毎に集めた例を示す。
特許文献2に記載された技術では、図7Bに示した4つの色成分のコンポーネントに含まれる画素を集めて2KのR画像、2KのG1画像、2KのG2画像、2KのB画像とし、それぞれウェーブレット変換を用いた圧縮符号化を行って記録している。
ここで、G1画素とG2画素は本来斜め方向に隣接しており、G1画素とG2画素の画素間は非常に高い相関を持っていることが知られている。それにもかかわらず、特許文献2に記載された技術は、わざわざG1画像とG2画像というあたかも独立した2枚の画像(もしくは2つの色成分)として圧縮符号化を行っているため、圧縮効率が低下してしまう。特に、ウェーブレット変換は画面全体をサブバンド変換する点で、高い圧縮効率を実現しているが、従来技術とウェーブレット変換の組合せでは、ウェーブレット変換本来の高い圧縮率を享受しているとは言いがたい。
また、図7Bに示したように、G1画像とG2画像というサブサンプリングによる「間引き」が行われるため、G1画像もしくはG2画像のみを2Kのモニターに表示した場合には、標本化定理により折り返し歪みが発生することは明白である。そこでG1画像とG2画像の両者を用いて、信号処理で2Kの平均画像を作った後にモニターに表示することが考えられるが、2Kの2倍のデータにアクセスしなければならない。しかし、ウェーブレット変換はサブバンド分割なので、本来ならば、2Kの低域成分にのみアクセスすれば、モニターに表示できる能力を持っている。この点でも、特許文献2に記載された技術は、ウェーブレット変換のメリットを十分に享受しているとは言いがたい。
図8は、倍密度ベイヤ配列に従来技術を適用した例を示す。
図8Aは、通常のベイヤ配列を、画素密度を2倍にするととともに斜め45度にして画素を配列したものである。
この配列の特徴は、G画像は4Kフル画素、R画像とB画像は斜めに空かされているが、水平方向・垂直方向には4K解像度が得られる点にある。画素密度は、通常のベイヤの2倍となるため、以下の説明では、「倍密度ベイヤ配列」と呼ぶことにする。
ここで、この倍密度ベイヤ配列を用いた4K RAW画像を特許文献2に記載された技術に準じて圧縮する場合を考える。この場合、ベイヤ配列とは異なり、図8Bに示すようにGは4K全ての画素が揃っているが、R画像とB画像が市松模様となる。このため、図8Cに示すようにR1画素、R2画素、G画素(ただし4K解像度)、B1画素、B2画素と5つの色成分のコンポーネントと考える。そして、図8Dに示すように画素を集めて2KのR1画像、2KのR2画像、4KのG画像、2KのB1画像、2KのB2画像とし、各画像に対してウェーブレット変換を用いた圧縮符号化を行って記録することになる。
ベイヤ配列では、G画像のみ2画面にサブサンプリング分離して圧縮したが、倍密度ベイヤ配列では、R画像とB画像の双方をそれぞれ2画面にサブサンプリング分離することになる。さらに、ベイヤ配列では、画素密度の高いG画像を2画面に分離していたので、G画像の圧縮効率が落ちても、もともと画素密度が高く、画素密度の低いR画像とB画像の圧縮画像品質とバランスが取れる。
一方、倍密度ベイヤ配列では、画素密度の低いR画像とB画像の双方をさらに2画面にサブサンプリング分離することになるので、画素密度が低い上に圧縮効率も下がってしまい、G画像の圧縮画像品質に対してバランスがさらに崩れてしまう。
また、ベイヤ配列のG画像で述べたように、サブサンプリングされたR画像とB画像をそのまま2Kのモニターに表示すると折り返しが発生する懸念もある。
これに対し、本例の撮像装置10は、特に、倍密度ベイヤ配列でのR画像とB画像のRAWデータ圧縮に関して、ウェーブレット変換が持つ本来の特徴を活かした大きな改善を行うことが期待できる。さらに、通常のベイヤ配列からRGBフル画素まで、同じ手法で対応できる。
次に、図9を参照して、圧縮伸張I/F部105のウェーブレット変換時の処理例について説明する。
圧縮伸張I/F部105は、ウェーブレット変換を用いた際に、その効果を最大限に発揮できる。したがって、圧縮伸張処理部106のウェーブレット変換部32と基本構成は同じであるが、図9を用いて、圧縮伸張I/F部105の処理をあらためて説明する。
圧縮伸張I/F部105の入力画像として、記録RAWデータD102が入力される。ここでは、図2に示した4K RGBフル画素が入力されるものとして、4096×2160サイズのR/G/B 3コンポーネントに対して全く同様に処理を行う。
まず、入力画像に対して水平方向のウェーブレット変換を行う。ウェーブレット変換は低域フィルタ(LPF)と高域フィルタ(HPF)によって構成され、それぞれ、2:1のダウンサンプリング(図では下向きの矢印及び数字の2で表している)が行われる。この結果、水平方向が半分のサイズとなった2048×2160の低域サブバンド画像(L)と高域サブバンド画像(H)となる。
次に、2048×2160の低域サブバンド画像(L)に対して、垂直方向のウェーブレット変換を行う。ウェーブレット変換は低域フィルタ(LPF)と高域フィルタ(HPF)を通じて、それぞれ、2:1のダウンサンプリングが行われる。この処理により、垂直方向が半分のサイズとなった2048×1080の低域サブバンド画像(L,L)D105−LLと高域サブバンド画像(L,H)D105−LHとなる。
また、2048×2160の高域サブバンド画像(H)に対して、垂直方向のウェーブレット変換を行う。ウェーブレット変換は低域フィルタ(LPF)と高域フィルタ(HPF)を通じて、それぞれ、2:1のダウンサンプリングが行われる。この処理により、垂直方向が半分のサイズとなった2048×1080の低域サブバンド画像(H,L)D105−HLと高域サブバンド画像(H,H)D105−HHとなる。
以上のように、圧縮伸張I/F部105は、4096×2160サイズのR/G/B 3コンポーネントに対してウェーブレット変換を行い、以下の3コンポーネントを得る。
・水平方向・垂直方向ともに低域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンド画像(L,L)D105−LLがR/G/Bそれぞれの3コンポーネント
・水平方向は低域フィルタ、垂直方向は高域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンド画像(L,H)D105−LHがR/G/Bそれぞれの3コンポーネント
・水平方向は高域フィルタ、垂直方向は低域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンド画像(H,L)D105−HLがR/G/Bそれぞれの3コンポーネント
・水平方向・垂直方向ともに高域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンド画像(H,H)D105−HHがR/G/Bそれぞれの3コンポーネント
このように、4種類の2048×1080サイズのサブバンド画像がR/G/Bそれぞれ3コンポーネント分の計12の2048×1080サイズのサブバンド画像に変換される。
次に、図10を参照して、圧縮伸張I/F部105のウェーブレット逆変換時の処理を説明する。
圧縮伸張I/F部105の入力画像として、記録メディア部108から読み出され、伸張処理された2048×1080サイズのサブバンド画像(D105−LL/HL/LH/HH)がそれぞれR/G/B 3コンポーネント分入力される。
水平方向・垂直方向ともに低域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンド画像(L,L)D105−LLと、水平方向は低域フィルタ、垂直方向は高域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンド画像(L,H)D105−LHに対して垂直方向のウェーブレット逆変換を行う。ウェーブレット逆変換は、D105−LLに1:2のアップサンプリング(図では上向きの矢印及び数字の2で表している)を行い、低域フィルタ(LPF)に、D105−LHに1:2のアップサンプリングを行って高域フィルタ(HPF)に通す。そして、両者を合成することで垂直方向が2倍のサイズとなった2048×2160の低域サブバンド画像(L)を得る。
また、水平方向は高域フィルタ、垂直方向は低域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンド画像(H,L)D105−HLと、水平方向・垂直方向ともに高域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンド画像(H,H)D105−HHに対して垂直方向のウェーブレット逆変換を行う。ウェーブレット逆変換はD105−HLに1:2のアップサンプリングを行い低域フィルタ(LPF)に、D105−HHに1:2のアップサンプリングを行い高域フィルタ(HPF)に通す。そして、両者を合成することで垂直方向が2倍のサイズとなった2048×2160の高域サブバンド画像(H)を得る。
次に、垂直方向のウェーブレット逆変換が行われた2048×2160の低域サブバンド画像(L)と2048×2160の高域サブバンド画像(H)に対して、水平方向のウェーブレット逆変換を行う。ウェーブレット逆変換は低域サブバンド画像(L)を1:2のアップサンプリングを行い低域フィルタ(LPF)に、高域サブバンド画像(H)を1:2のアップサンプリングを行い高域フィルタ(HPF)に通す。そして、両者を合成することで水平方向も2倍のサイズとなった4096×2160の再生RAWデータD105を得る。
以上のように、圧縮伸張I/F部105のウェーブレット逆変換時の処理は、記録メディア部108から読み出され、伸張処理された2048×1080サイズのサブバンド画像(D105−LL/HL/LH/HH)を用いて行う。この処理では、サブバンド画像をそれぞれR/G/B 3コンポーネント分用いて、垂直方向・水平方向にウェーブレット逆変換を行うことで、4096×2160サイズのR/G/B 3コンポーネントに復号している。
では、本例の圧縮伸張I/F部105が、図2に示した倍密度ベイヤ配列に対して、どのように処理するかについて、図11を参照して説明する。
図11Aは前にも述べたように、通常のベイヤ配列を、画素密度を2倍にするととともに斜め45度にして配列した倍密度ベイヤであり、G画像は4Kフル画素、R画像とB画像は斜めに空かされているが、水平方向・垂直方向には4K解像度が得られる。
このとき、撮像素子部102は、ベイヤ配列の画素密度を2倍にするとともに斜め45°に配列した画素配列である倍密度のベイヤ配列である。
そして、圧縮伸張I/F部105は、倍密度のベイヤ配列の撮像素子部102から出力されるRGBの画像データのうち、R及びBの画像データに対しては、隣り合う上下2ラインを単位として画素を走査して水平方向のウェーブレット変換を行うか、または隣り合う左右2列を単位として画素を走査して垂直方向のウェーブレット変換を行って、R及びBのサブバンド画像に分解する。そして、Gの画像データに対しては、1ラインの画素を単位とした水平方向のウェーブレット変換及び1列の画素を単位とした垂直方向のウェーブレット変換を行って、Gのサブバンド画像に分解する。
具体的には、まず、Gについて説明すると、G画像は4Kフル画素があることから、図9で説明した処理と全く同じ処理とすればよいことは明確である。
すなわち、圧縮伸張I/F部105は、図11Bに示すように4096×2160サイズのG画像に対して、水平方向のウェーブレット変換を施す。すると、図11Cに示すように水平方向が半分のサイズとなった2048×2160の低域サブバンドG画像(L)と高域サブバンドG画像(H)となる。図中の点線で囲んだ箇所は、JPEG2000で定められた、5×3可逆ウェーブレットフィルタ(ローパス側のフィルタが5タップ、ハイパス側のフィルタが3タップ)を例として、図中左端の画素(星印を付した画素)を中心とした5タップのフィルタ(ローパス側のフィルタ)がかかる画素範囲を示している。これを、水平方向に2画素毎に行うことで、2:1のダウンサンプリングを実現する。詳しくは、JPEG2000の規格などを参照されたい。
次に、水平方向が半分のサイズとなった2048×2160の低域サブバンドG画像(L)と高域サブバンドG画像(H)それぞれを、図11Cに示すように垂直方向のウェーブレット変換を施す。そして、図11Dに示すように、以下のサブバンド画像を得る。
水平方向・垂直方向ともに低域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンドG画像(LL)。
水平方向は低域フィルタ、垂直方向は高域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンドG画像(LH)。
水平方向は高域フィルタ、垂直方向は低域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンドG画像(HL)。
水平方向・垂直方向ともに高域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンドG画像(HH)。
このように、4K倍密度ベイヤRAW画像を構成するG画像は、4種類の2048×1080サイズのサブバンドG画像に変換される。
ここで、R画像とB画像について検討する。R画像とB画像は、市松模様となるので、図8を参照して説明した方法を用いると、前述したように画素密度が低い上に圧縮効率も下がってしまうため、G画像の圧縮画像品質に対してバランスがさらに崩れてしまう。
そこで、本例の圧縮伸張I/F部105は、R画像とB画像に対して、隣接する上下2ライン単位でウェーブレット変換を行う。
具体的には、圧縮伸張I/F部105は、図11Bに示すように、R画像は隣り合う上下2ライン単位にW型に画素を走査し、あたかも1ラインの画素データであるかのようにウェーブレット変換を行う。
また、圧縮伸張I/F部105は、B画素は隣り合う上下2ライン単位にM型に画素を走査し、あたかも1ラインの画素データであるかのようにウェーブレット変換を行う。
上下2ラインを単位とすることで、1ラインは4096の実画素を有するとみなせるので、R画像とB画像については、4096×1080の画像として扱うことが可能になる。
この4096×1080のR画像を水平方向にウェーブレット変換し、
低域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンドR画像、
高域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンドR画像、
に変換する。
B画像についても同様に
この4096×1080のB画像を水平方向にウェーブレット変換し、
低域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンドB画像、
高域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンドB画像、
に変換する。
また、水平方向のウェーブレット変換を行った時点で、既に2048×1080サイズのサブバンド画像となり、Gのサブバンド画像とサイズが一致する。したがって、垂直方向にはウェーブレット変換しない。
これは、2048×1080サイズのサブバンド画像が、RGBで揃ったことを意味しており、2048×1080のRGBフル画像が得られたことになり、簡易的ないわゆる色分離が行われたことになる。
これにより、圧縮伸張I/F部105からの出力であるサブバンド画像は、4Kフル画素方式も、4K倍密度ベイヤ配列でも、同じサイズとなるので、圧縮伸張処理部106以降の処理を共通の処理とすることができる。これについては、別途詳細に説明する。
図11Dでは、後述する別の方式と区別し、R画像とB画像は水平方向のウェーブレット変換のみを行ったという説明のために、以下のように記載する。
・低域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンドR画像を、サブバンドR画像(LL)
・高域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンドR画像を、サブバンドR画像(HL)
・低域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンドB画像を、サブバンドB画像(LL)
・高域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンドB画像を、サブバンドB画像(HL)
また、圧縮伸張I/F部105は、R画素はW型、B画素はM型に画素を走査するとして説明したが、R画素とB画素の起点画素位置が異なれば、W型とM型は逆になることは明らかである。
このように図11を示して、倍密度ベイヤ配列のR画像とB画像は、隣接する上下2ライン単位でウェーブレット変換を行うことで、問題を解決する方法を説明した。しかし、別の方法として、倍密度ベイヤ配列のR画像とB画像は、隣接する左右2画素単位でウェーブレット変換を行うことで、問題を解決する方法を、図12を参照して説明する。
まず、G画像については、G画像は4Kフル画素があることから、図11で説明した処理と全く同じ処理であるのでここでは省略する。
倍密度ベイヤ配列のR画像とB画像についても、図を見れば明らかであるが、順に説明する。
このとき、圧縮伸張I/F部105は、倍密度のベイヤ配列の撮像素子部102から出力されるRGBの画像データのうち、R及びBの画像データに対しては、隣り合う左右2列を単位として画素を走査して垂直方向のウェーブレット変換を行う。そして、Gの画像データに対しては、1ラインの画素を単位とした水平方向のウェーブレット変換及び1列の画素を単位とした垂直方向のウェーブレット変換を行う。
具体的には、図12Bに示すように、R画素とB画素については、水平方向にはウェーブレット変換せずに、そのまま垂直方向のウェーブレット変換に送る。このとき、圧縮伸張I/F部105は、図12Cに示すように、R画素について、隣接する左右2画素単位に左向きのW型に画素を走査し、あたかも1列に並んだ画素データであるかのようにウェーブレット変換を行う。
また、圧縮伸張I/F部105は、B画素について隣接する左右2画素単位に右向きのW型に画素を走査し、あたかも1列に並んだ画素データであるかのようにウェーブレット変換を行う。
左右2画素を単位とすることで、垂直方向は2160の実画素を有するとみなせるので、R画像とB画像については、2048×2160の画像として扱うことが可能になる。
この2048×2160のR画像を垂直方向にウェーブレット変換する。このとき、圧縮伸張I/F部105は、
低域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンドR画像、
高域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンドR画像、
に変換する。
B画像についても同様に
この2048×2160のB画像を垂直方向にウェーブレット変換する。このとき、圧縮伸張I/F部105は、
低域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンドB画像、
高域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンドB画像、
に変換する。
そして、垂直方向のウェーブレット変換を行った時点で、2048×1080サイズのサブバンド画像となり、Gのサブバンド画像とサイズが一致する。
これにより、圧縮伸張I/F部105からの出力であるサブバンド画像は、4Kフル画素方式も、4K倍密度ベイヤ配列でも、同じサイズとなるので、圧縮伸張処理部106以降の処理が、共通の処理とすることができる。これについては、別途詳細に説明する。
図12Dでは、後述する別の方式と区別し、R画像とB画像は垂直方向のウェーブレット変換のみを行ったという説明のために、サブバンド画像を以下のように記載している。
・低域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンドR画像を、サブバンドR画像(LL)
・高域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンドR画像を、サブバンドR画像(LH)
・低域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンドB画像を、サブバンドB画像(LL)
・高域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンドB画像を、サブバンドB画像(LH)
ここでは、圧縮伸張I/F部105は、R画素を左向きW型、B画素を右向きW型に画素を走査するとして図12を参照して説明したが、R画素とB画素の起点画素位置が異なれば、左向きW型と右向きW型は逆になることは明らかである。
以上のようにして、倍密度ベイヤ配列に対して、どのようにウェーブレット変換処理するかについて、図11と図12を参照して説明した。
次に、図13を参照して、ウェーブレット変換後の低域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンド画像の画素重心位置について説明する。
ここでは、JPEG2000の5×3可逆ウェーブレットフィルタ係数である(−1/8,2/8,6/8,2/8,−1/8)を例に用いて説明する。
図13Aは、G画像に対して5×3可逆ウェーブレットフィルタをかけた場合の例を示す。まず、水平方向の5画素に対して、(−1/8,2/8,6/8,2/8,−1/8)のフィルタ係数を掛ける。3画素目に6/8が掛けられ、これを中心として、左右2画素に対して、対称係数が掛けられるので、水平方向の画素の重心は、3画素目の位置に合致する。
次に、垂直方向の5画素に対して、(−1/8,2/8,6/8,2/8,−1/8)のフィルタ係数を掛ける。3画素目に6/8が掛けられ、これを中心として、上下2画素に対して、対称係数が掛けられるので、垂直方向の画素の重心も、3画素目の位置に合致する。
つまり、G画像に対して低域ウェーブレットフィルタを通した2048×1080サイズのサブバンド画像の画素重心位置は、水平方向にも垂直方向にも6/8のフィルタ係数が掛けられた画素(図中の丸印○)位置となる。
図13Bは、R画像に対して5×3可逆ウェーブレットフィルタをかけた場合の例を示す。R画像は、図11を参照して説明したように、圧縮伸張I/F部105は、隣り合う上下2ライン単位にW型に画素を走査し、あたかも1ラインの画素データであるかのようにウェーブレット変換される。
この5画素に対して、(−1/8,2/8,6/8,2/8,−1/8)のフィルタ係数を掛ける。3画素目に6/8が掛けられ、これを中心として、左右2画素に対して、対称係数が掛けられるので、水平方向の画素の重心は、3画素目の位置に合致する。
R画像に対しては、垂直方向にはウェーブレット変換はしないが、先ほどの水平方向のウェーブレット係数に着目してみると、上側のライン上の3画素に対して、(−1/8,6/8,−1/8)のフィルタ係数がかかっている。このため、上側のライン上の3画素の係数の重みは、
−1/8+6/8−1/8=1/2
であることが分かる。
次に下側のライン上の2画素に対して、(2/8,2/8)のフィルタ係数がかかっているので、下側のライン上の2画素の係数の重みは、
2/8+2/8=1/2
であることが分かる。
以上から、R画像の垂直方向の画素の重心は、隣り合う上下2ライン単位にW型に画素が走査された2ライン間の丁度真ん中の位置となることが分かる。
つまり、R画像に対して低域ウェーブレットフィルタを通した2048×1080サイズのサブバンド画像の画素重心位置は、水平方向には、6/8のフィルタ係数が掛けられた画素位置で、垂直方向には、隣り合う上下2ライン単位としたライン間の位置(図中の丸印○)となる。
図13Cは、B画像に対して5×3可逆ウェーブレットフィルタをかけた場合の例を示す。B画像は、図11を参照して説明したように、圧縮伸張I/F部105は、隣り合う上下2ライン単位にM型に画素を走査し、あたかも1ラインの画素データであるかのようにウェーブレット変換を行う。
この5画素に対して、(−1/8,2/8,6/8,2/8,−1/8)のフィルタ係数を掛ける。3画素目に6/8が掛けられ、これを中心として、左右2画素に対して、対称係数が掛けられるので、水平方向の画素の重心は、3画素目の位置に合致する。
B画像に対しては、垂直方向にはウェーブレット変換はしないが、先ほどの水平方向のウェーブレット係数に着目してみると、下側のライン上の3画素に対して、(−1/8,6/8,−1/8)のフィルタ係数がかかっている。このため、下側のライン上の3画素の係数の重みは、
−1/8+6/8−1/8=1/2
であることが分かる。
次に上側のライン上の2画素に対して、(2/8,2/8)のフィルタ係数がかかっているので、上側のライン上の2画素の係数の重みは、
2/8+2/8=1/2
であることが分かる。
以上から、B画像の垂直方向の画素の重心は、隣り合う上下2ライン単位にM型に画素が走査された2ライン間の丁度真ん中の位置となることが分かる。
つまり、B画像に対して低域ウェーブレットフィルタを通した2048×1080サイズのサブバンド画像の画素重心位置は、水平方向には、6/8のフィルタ係数が掛けられた画素位置となる。垂直方向には、隣り合う上下2ライン単位としたライン間の位置(図中の丸印○)となる。
以上をまとめて、低域ウェーブレットフィルタを通した2048×1080サイズのサブバンド画像の画素重心位置は、図13Dに示すようになる。このとき、R画像とB画像は同じ位置、それに対してG画像は、垂直方向には同じ位置であり、水平方向には、わずかに1/2画素ずれているだけであることが分かる。
ここで、JPEG2000など、ウェーブレットフィルタを用いたサブバンド分割の特徴のひとつに、1/2の解像度の画像サイズが一つの圧縮ストリームから得られることがある。これは、倍密度ベイヤ配列においても、水平方向・垂直方向それぞれ半分の画像サイズの低域サブバンド画像のみを表示した場合に、RGBの画素重心位置が、ほとんど同じであると言うことを示している。つまり、画素重心位置を合わせなくても、ほとんど色ずれのない低域サブバンド画像として表示することが可能であることを示している。
もちろん、G画像を1/2画素分水平方向に修正すれば、完全にRGBが一致する。この場合も、水平方向のみを1/2修正するのみであるので、ハードウェア規模も少ないもので済むという効果がある。
また、図12で示したように、R画像とB画像について、垂直方向にのみウェーブレット変換を行う場合にも、詳細な図示はしないものの、図13と同様に考えれば、R画像とB画像は同じ位置、それに対してG画像は、水平方向には同じ位置であり、垂直方向には、わずかに1/2画素ずれているだけであることが分かる。
以上が、倍密度ベイヤ配列に対する処理の詳細である。
次に、図2の斜め配列3板方式に対する圧縮符号化処理の例について、図14を参照して説明する。
図14Aは、1枚の撮像素子部102としては、斜め45度に画素が配置されており、隣り合う水平または垂直2画素間で、あるいは4画素間で、画素補間を行って図中点線の丸印で示した画素を補間することを前提とした画素配列である。
このとき、撮像素子部102は、斜め45°に画素を配列し、水平方向または垂直方向に隣り合う画素間で補間を行うことを前提とした画素配列である斜め配列3板方式である。
ここでは、上記の画素配列をもつ撮像素子部102を3枚用い光学プリズムと組み合わせて撮像するシステム、または、この画素配列で、センサーの奥行き方向に光の波長感度を有するような構造の単板方式の撮像システムに本発明を適用する方法について説明する。
まず、図中の点線の丸印で示した画素は、周りの画素から補間することを前提としているので、実画素としては存在していないと考えることが出来る。すなわち、図14Bに示すように、グレーで記した画素が存在しないと考えられるので、これは図11を参照して説明した、倍密度ベイヤ配列のRまたはB画素と同じと考えることが出来る。
違うのは、R画像、B画像、G画像の全てが同じパターンであることである。
したがって、R画像、B画像、G画像について、隣接する上下2ライン単位でウェーブレット変換を行えばよい。
このとき、圧縮伸張I/F部105は、斜め配列3板方式の撮像素子部102からのRGBの画像データの全てに対して、隣り合う上下2ラインを単位として画素を走査して水平方向のウェーブレット変換を行うか、または隣り合う左右2列を単位として画素を走査して垂直方向のウェーブレット変換を行う。
具体的には、圧縮伸張I/F部105は、図14Bに示すように、隣り合う上下2ライン単位にW型に画素を走査し、あたかも1ラインの画素データであるかのようにウェーブレット変換を行う。画素の起点位置によっては、隣り合う上下2ライン単位にM型に画素を走査し、あたかも1ラインの画素データであるかのようにウェーブレット変換を行うことも可能である。
上下2ラインを単位とすることで、1ラインは4096の実画素を有するとみなせるので、4096×1080の画像として扱うことが可能になる。
この4096×1080のRGB画像を水平方向にウェーブレット変換し、
低域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンド画像、
高域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンド画像、
にRGB画像をそれぞれ変換する。
また、水平方向のウェーブレット変換を行った時点で、既に2048×1080サイズのサブバンド画像となっており、垂直方向にはウェーブレット変換しない。
これは、2048×1080サイズのサブバンド画像が、RGBで揃ったことを意味しており、2048×1080のRGBフル画像が得られたことになり、簡易的ないわゆる色分離が行われたことになる。
これにより、圧縮伸張I/F部105からの出力であるサブバンド画像は、4Kフル画素方式も、4K斜め配列3板方式でも、同じサイズとなるので、圧縮伸張処理部106以降の処理を共通の処理とすることができる。これについては、別途詳細に説明する。
図14Dでは、後述する別の方式と区別し、画像は水平方向のウェーブレット変換のみを行ったという説明のために、2048×1080サイズのサブバンド画像を、以下のように記載する。
・低域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンドR画像を、サブバンドR画像(LL)
・高域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンドR画像を、サブバンドR画像(HL)
・低域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンドG画像を、サブバンドG画像(LL)
・高域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンドG画像を、サブバンドG画像(HL)
・低域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンドB画像を、サブバンドB画像(LL)
・高域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンドB画像を、サブバンドB画像(HL)
図14では、斜め配列3板方式の画像は、隣接する上下2ライン単位でウェーブレット変換を行う処理について説明したが、別の方法として、隣接する左右2画素単位でウェーブレット変換を行うこともできる。ただし、図12で説明した倍密度ベイヤ配列のR画像とB画像の処理で説明した処理と全く同じ処理であるのでここでは省略する。
また、図13で倍密度ベイヤ配列のウェーブレット変換後の低域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンド画像の画素重心位置について説明した。
しかし、斜め配列3板方式では、光学的に画素位置が合うように調整されているので、ウェーブレット変換後の低域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンド画像の画素重心位置についてもRGBが揃うことは明らかであるので、ここでは省略する。
以上が、斜め配列3板方式に対する処理の詳細である。
次に、図2に示す通常のベイヤ配列に対する処理例について、図15を参照して説明する。
図15Aは、いわゆる通常のベイヤ配列である。
このとき、撮像素子部102は、ベイヤ配列である。
図15Bは、RGBそれぞれに分離し、実画素の存在しない位置をグレーで記している。R画像とB画像については、分離した状態ですでに2048×1080サイズの間引き画像となっている。
G画像については、図をみて明らかであるように、これは図11を参照して説明した、倍密度ベイヤ配列のR画素またはB画素と同じと考えることが出来る。
したがって、G画像は、隣接する上下2ライン単位でウェーブレット変換を行えばよい。
このとき、圧縮伸張I/F部105は、ベイヤ配列の撮像素子部102からのRGBの画像データのうち、R及びBの画像データに対してはウェーブレット変換を行わない。そして、Gの画像データに対しては、隣り合う上下2ラインを単位として画素を走査して水平方向のウェーブレット変換を行うか、または隣り合う左右2列を単位として画素を走査して垂直方向のウェーブレット変換を行う。
具体的には、圧縮伸張I/F部105は、図15Bに示すように、隣り合う上下2ライン単位にM型に画素を走査し、あたかも1ラインの画素データであるかのようにウェーブレット変換を行う。
画素の起点位置によっては、隣り合う上下2ライン単位にW型に画素を走査し、あたかも1ラインの画素データであるかのようにウェーブレット変換を行うことも可能である。
上下2ラインを単位とすることで、1ラインは4096の実画素を有するとみなせるので、4096×1080の画像として扱うことが可能になる。
この4096×1080のG画像を水平方向にウェーブレット変換し、
低域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンドG画像、
高域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンドG画像、
に変換する。
また、水平方向のウェーブレット変換を行った時点で、既に2048×1080サイズのサブバンド画像となっており、垂直方向にはウェーブレット変換しない。
これは、R画像とB画像に関しては、間引きであるが、2048×1080サイズのサブバンド画像が、RGBで揃ったことを意味しており、2048×1080のRGBフル画像が得られたことになり、簡易的ないわゆる色分離が行われたことになる。
これにより、圧縮伸張I/F部105からの出力であるサブバンド画像は、4Kフル画素方式も、4K通常ベイヤ配列も、同じサイズとなるので、圧縮伸張処理部106以降の処理を共通の処理とすることができる。これについては、別途詳細に説明する。
図15Dでは、R画像とB画像に関しては間引きであるが、他の方式の処理と共通にするために、また、G画像に関しては、後述する別の方式と区別し、画像は水平方向のウェーブレット変換のみを行ったという説明のために、以下のように記載する。
つまり、2048×1080サイズのR画像を、サブバンドR画像(LL)、
低域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンドG画像を、サブバンドG画像(LL)、
高域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンドG画像を、サブバンドG画像(HL)、
2048×1080サイズのB画像を、サブバンドB画像(LL)、
として記載する。
図15では、通常のベイヤ配列のG画像は、隣接する上下2ライン単位でウェーブレット変換を行う方法を示したが、別の方法として、隣接する左右2画素単位でウェーブレット変換を行う方法もある。しかし、この方法は、図12で説明した倍密度ベイヤ配列のR画像とB画像の処理で説明した処理と全く同じ処理であるのでここでは省略する。
また、図13で倍密度ベイヤ配列のウェーブレット変換後の低域フィルタを通した2048×1080サイズのサブバンド画像の画素重心位置について説明したが、通常のベイヤ配列では、R画像とB画像に関しては、他の発明と同様に単なる間引き処理になる。このため、画素位置については、ベイヤ配列そのままであり、説明を省略する。
以上が、通常のベイヤ配列に対する処理の詳細である。
このように、圧縮伸張I/F部105は、図2に示すような様々な画素配列の撮像素子のいずれにも対応が可能であることを説明した。
次に、圧縮伸張I/F部105からの出力であるサブバンド画像は、図2に示すような様々な画素配列の撮像素子部102のいずれに対しても、2048×1080サイズとなるので、圧縮伸張処理部106以降の処理が、共通の処理とすることができることについて説明する。
図16は、今まで説明してきた様々な画素配列の撮像素子部102に対して、圧縮伸張I/F部105からの出力であるサブバンド画像についてまとめたものである。
具体的には、
*RGB フル画素方式
・G:2048×1080サイズのサブバンド(LL/HL/LH/HH)4コンポーネント
・B:2048×1080サイズのサブバンド(LL/HL/LH/HH)4コンポーネント
・R:2048×1080サイズのサブバンド(LL/HL/LH/HH)4コンポーネント
→2048×1080サイズのサブバンドが12コンポーネント
*倍密度ベイヤ配列
・G:2048×1080サイズのサブバンド(LL/HL/LH/HH)4コンポーネント
・B:2048×1080サイズのサブバンド(LL/HL)2コンポーネント
・R:2048×1080サイズのサブバンド(LL/HL)2コンポーネント
→2048×1080サイズのサブバンドが8コンポーネント
*斜め配列3板方式
・G:2048×1080サイズのサブバンド(LL/HL)2コンポーネント
・B:2048×1080サイズのサブバンド(LL/HL)2コンポーネント
・R:2048×1080サイズのサブバンド(LL/HL)2コンポーネント
→2048×1080サイズのサブバンドが6コンポーネント
*ベイヤ配列
・G:2048×1080サイズのサブバンド(LL/HL)2コンポーネント
・B:2048×1080サイズのサブバンド(LL)1コンポーネント
・R:2048×1080サイズのサブバンド(LL)1コンポーネント
→2048×1080サイズのサブバンドが4コンポーネント
と2048×1080サイズのサブバンドの個数の違いとしてまとめることが出来る。(図中では、出力されないサブバンド画像を破線で描いている。)
また、いずれも、RGB画像のそれぞれに2048×1080サイズのサブバンド(LL)(図中の太枠で囲んだサブバンド)が存在しているので、前述したように、簡易的な色分離が行って、画像として確認することが可能である。
次に、様々な画素配列の撮像素子に対して、圧縮伸張I/F部105の具体的な処理方法について、説明する。
図17と図18は、RGB フル画素方式に対応する場合の処理方法(図17はウェーブレット変換時の処理、図18は逆変換時の処理)を説明する図である。
図17と図18は、図9と図10と同じものであるので、ここでは重複説明を省略する。図17に示すように、圧縮伸張I/F部105は、RGBフル画素方式の記録RAWデータに対しては、R画像、G画像、B画像の全てに対して同じ処理を行う。このとき、圧縮伸張I/F部105は、R画像、G画像、B画像の水平方向にも垂直方向にもウェーブレット変換を行って、2048×1080サイズのサブバンドを12コンポーネント分出力する。また、図18に示すように、圧縮伸張I/F部105は、その逆変換を行って、RGBフル画素方式の再生RAWデータに戻す。
図19と図20は、倍密度ベイヤ配列の撮像素子に対応する場合の処理方法(図19はウェーブレット変換時の処理、図20は逆変換時の処理)を説明する図である。
図19に示すように、圧縮伸張I/F部105は、倍密度ベイヤ配列の記録RAWデータにおけるG画像には、水平方向にも垂直方向にもウェーブレット変換を行う。しかし、R画像とB画像には、図11Bに示したような走査を行った後水平方向のウェーブレット変換のみを行って、垂直方向のウェーブレット変換回路はバイパス処理を行い、そのまま出力する。ここで、図19では、バイパス処理する部分を斜線で示している。以下の図20〜24でも同様にバイパス処理を行う部分を表現してある。これにより、圧縮伸張I/F部105は、2048×1080サイズのサブバンドを8コンポーネント分出力する。また、図20に示すように、圧縮伸張I/F部105は、逆変換でも、R画像とB画像は、垂直方向のウェーブレット合成回路をバイパス処理し、水平方向のウェーブレット合成のみを行う。G画像は、垂直方向にも水平方向にもウェーブレット合成することで、倍密度ベイヤ配列の再生RAWデータに戻すことが出来る。
図21と図22は、斜め配列の3板方式に対応する場合の処理方法(図21はウェーブレット変換時の処理、図22は逆変換時の処理)を説明する図である。
図21に示すように、圧縮伸張I/F部105は、斜め配列の3板方式の記録RAWデータにおけるR画像、G画像、B画像の全てに対して同じ処理を行う。このとき、圧縮伸張I/F部105は、図14Bに示したような走査を行った後、R画像、G画像、B画像の水平方向のウェーブレット変換のみを行って、垂直方向のウェーブレット変換回路はバイパス処理を行い、そのまま出力する。これにより、圧縮伸張I/F部105は、2048×1080サイズのサブバンドを6コンポーネント分出力する。また、図22に示すように、圧縮伸張I/F部105は、逆変換でも、R画像、G画像、B画像の全てで同じ処理となり、垂直方向のウェーブレット合成回路をバイパス処理し、水平方向のウェーブレット合成のみを行う。これにより、斜め配列の3板方式の再生RAWデータに戻すことが出来る。
図23と図24は、通常のベイヤ配列の撮像素子に対応する場合の処理方法(図23はウェーブレット変換時の処理、図24は逆変換時の処理)を説明する図である。
図23に示すように、圧縮伸張I/F部105は、通常のベイヤ配列の記録RAWデータにおけるG画像には、図15Bに示したような走査を行った後、水平方向のみウェーブレット変換を行うが、R画像とB画像には、水平方向のウェーブレット変換も行わず、バイパス処理をする。垂直方向のウェーブレット変換回路はR画像、G画像、B画像いずれもバイパス処理を行い、そのまま出力する。これにより、2048×1080サイズのサブバンドを4コンポーネント分出力する。
また図24に示すように、圧縮伸張I/F部105は、逆変換でも、R画像、G画像、B画像いずれも、垂直方向のウェーブレット合成回路をバイパス処理し、G画像のみ、水平方向のウェーブレット合成を行う。R画像とB画像は、水平方向のウェーブレット合成も行わず、バイパス処理をする。これにより、通常のベイヤ配列の再生RAWデータに戻すことが出来る。
このように、圧縮伸張I/F部105において、入力された記録RAWデータの種類に応じてウェーブレット回路のバイパス処理をおこなうことで、様々な画素配列の撮像素子に対して対応することが可能である。したがって、圧縮伸張I/F部105の処理をコントロールするだけで、圧縮伸張処理部106以降の処理が、入力サブバンド画像のコンポーネントの数が違うだけの、共通の処理とすることができる。
また、圧縮伸張処理部106以降を並列処理で行うことが可能になる。具体的には、圧縮伸張処理部106では、図3のサブバンド画像D105−LL用の回路,サブバンド画像D105−HL用の回路,サブバンド画像D105−LH用の回路,サブバンド画像D105−HH用の回路をそれぞれRGB用に3系統ずつ(合計12系統)並列に設ける。このため、4K RGBフル画像の場合は全てを使用し、その他の場合は一部のみを使用することが可能になる。これにより、並列度の分だけ動作速度を落とすことが出来る。つまり、リアルタイム処理に適した構成をとることが可能となる。
従来は、4K画像のように高解像度の画像を扱うシステムでは、どうしても扱う信号処理量が多くなっていた。また、撮像素子のS/Nや感度といった特性の点からも、いわゆるベイヤ配列などを用いて、あらかじめ画素数を抑えてRAWデータ記録しないと実現が困難であった。しかしながら、RGB全ての画素が存在しないため、RAWデータのまま圧縮記録を行うと、背景技術欄に記載したように圧縮効率が上がっていなかった。
一方、上述した第1の実施の形態に係る圧縮伸張I/F部105や圧縮伸張処理部106を用いることで、ウェーブレット変換の特徴である、画面全体を変換することが可能となり、ウェーブレット変換本来の高い圧縮効率を活かすことが可能となる。特に、倍密度ベイヤ配列でのR画像とB画像のRAWデータ圧縮に関して、ウェーブレット変換が持つ本来の特徴を活かした大きな圧縮効率の改善を行うことが期待できる。
また、サブバンド分割による異なる解像度の画面を1つの圧縮符号から得られ、これらの画面を利用することが可能である。これは、簡易的な色分離処理までも、ウェーブレット変換によって行っているためである。
これにより、低解像度の簡易表示システムではあるが、特別な色分離回路やダウンコンバート回路を必要としない、きわめてハードウェア効率のよいシステムを構築することが可能である。
さらに、圧縮伸張I/F部105の処理や圧縮伸張処理部106は、従来のRGBフル画素方式、倍密度ベイヤ配列、斜め配列の3板方式、通常のベイヤ配列のいずれのパターンにも適応することが可能である。このため、「サブバンド画像コンポーネントの数の違い」としてハードウェアの共通処理をすることができるという効果を奏する。これは、高解像度の画像を扱うシステムにおいて、ハードウェアの並列処理が可能となり、リアルタイム処理を実現できるというメリットも提供することを示している。
<2.第2の実施の形態>
[ハール変換を用いて画像を圧縮符号化、又は復号化する例]
次に、本発明の第2の実施の形態に係る撮像装置10に適用した例について、図25〜図27を参照して説明する。
上述したように圧縮伸張I/F部105は、ウェーブレット変換と組み合わせることで、もっとも効果的に圧縮する方法を提供する。しかし、ウェーブレット変換だけでなく、ハードウェア負担の少ないハール変換などでも実現が可能である。このとき、圧縮伸張I/F部105は、画素位置が交互にずれている色の画像データに対して、隣り合う上下2ライン単位として斜め方向に隣り合う2画素ごとにハール変換を行うこととなる。
図25は、倍密度ベイヤ配列に対して圧縮伸張I/F部105がハール変換を行う例を示す。
図25Aは倍密度ベイヤ配列を示している。
まず、G画像について説明すると、G画像は4Kフル画素があることから、図11で説明した処理と同様に水平方向・垂直方向にウェーブレット変換の変わりにハール変換を行えばよい。
このとき、圧縮伸張I/F部105は、倍密度のベイヤ配列の撮像素子部102から出力されるRGBの画像データのうち、R及びBの画像データに対しては、隣り合う上下2ライン単位として斜め方向に隣り合う2画素ごとにハール変換を行い、Gの画像データに対しては、1ラインの画素を単位とした水平方向のハール変換及び1列の画素を単位とした垂直方向のハール変換を行う。
ハール変換は、2タップのサブバンドフィルタと考えられ、2画素間の和と差をとることと等価である。和がLPFであり、差がHPFとなる。
すなわち、図25Bに示すように4096×2160サイズのG画像に対して、2画素ごとに水平方向のハール変換を施す。これにより、図25Cに示すように水平方向が半分のサイズとなった2048×2160サイズの低域サブバンドG画像(L)(和)と高域サブバンドG画像(H)(差)となる。
次に、水平方向が半分のサイズとなった2048×2160の低域サブバンドG画像(L)(和)と高域サブバンドG画像(H)(差)それぞれに対して、図25Cに示すように垂直方向のハール変換を施す。この結果、図25Dに示すように、2048×2160の低域サブバンドG画像(L)(和)と高域サブバンドG画像(H)(差)は、4種類の2048×1080サイズのサブバンドG画像に変換される。
・水平方向・垂直方向ともに低域フィルタ(和)を通した2048×1080サイズのサブバンドG画像(LL)
・水平方向は低域フィルタ(和)、垂直方向は高域フィルタ(差)を通した2048×1080サイズのサブバンドG画像(LH)
・水平方向は高域フィルタ(差)、垂直方向は低域フィルタ(和)を通した2048×1080サイズのサブバンドG画像(HL)
・水平方向・垂直方向ともに高域フィルタ(差)を通した2048×1080サイズのサブバンドG画像(HH)
以上、4種類の2048×1080サイズのサブバンドG画像に変換される。
R画像とB画像は、市松模様となるので、R画像とB画像は、隣接する上下2ライン単位でウェーブレット変換する代わりにハール変換を行う。
具体的には、図25Bに示すように、R画素は隣り合う上下2ライン単位の斜め2画素ごとにハール変換を行う。
以上により、
低域フィルタ(和)を通した2048×1080サイズのサブバンドR画像、
高域フィルタ(差)を通した2048×1080サイズのサブバンドR画像、
に変換する。
B画素も同様に隣り合う上下2ライン単位の斜め(Rとは逆斜め方向)2画素ごとにハール変換を行い、
低域フィルタ(和)を通した2048×1080サイズのサブバンドB画像、
高域フィルタ(差)を通した2048×1080サイズのサブバンドB画像、
に変換する。
以上で、既に2048×1080サイズのサブバンド画像となり、Gのサブバンド画像とサイズが一致する。
これは、2048×1080サイズのサブバンド画像が、RGBで揃ったことを意味しており、2048×1080サイズのRGBフル画像が得られたことになり、簡易的ないわゆる色分離が行われたことになる。
これにより、圧縮伸張I/F部105からの出力であるサブバンド画像は、4Kフル画素方式も、4K倍密度ベイヤ配列でも、同じサイズとなるので、圧縮伸張処理部106以降の処理が、共通の処理とすることができる。これについては、ウェーブレット変換の場合と同じである。
図25Cと図25Dでは、R画像とB画像は斜め方向のハール変換を行ったという説明のために、サブバンド画像を以下のように記載する。
・低域フィルタ(和)を通した2048×1080サイズのサブバンドR画像を、サブバンドR画像(LL)
・高域フィルタ(差)を通した2048×1080サイズのサブバンドR画像を、サブバンドR画像(HH)
・低域フィルタ(和)を通した2048×1080サイズのサブバンドB画像を、サブバンドB画像(LL)
・高域フィルタ(差)を通した2048×1080サイズのサブバンドB画像を、サブバンドB画像(HH)
また、ここで図示したR画素とB画素の斜め方向は一例であり、R画素とB画素の起点画素位置が異なれば、逆斜め方向になることは明らかである。
次に、図2に示した斜め配列3板方式に対して、ハール変換を行う場合を、図26を参照して説明する。
図26Aは、斜め配列3板方式の配列を示している。
図26Bでは、図14を参照して説明したように、グレーで記した画素が存在しないと考えられるので、これは図25を参照して説明した、倍密度ベイヤ配列のR画素またはB画素と同じと考えることが出来る。
違うのは、R画像、B画像、G画像の全てが同じパターンであることである。
したがって、R画像、B画像、G画像には、隣接する上下2ライン単位でウェーブレット変換の代わりにハール変換を行えばよいことが分かる。
このとき、圧縮伸張I/F部105は、斜め配列3板方式の撮像素子部102からのRGBの画像データの全てに対して、隣り合う上下2ライン単位として斜め方向に隣り合う2画素ごとにハール変換を行う。
具体的には、図26Bを参照して説明したように、隣り合う上下2ライン単位の斜め2画素ごとにハール変換を行う。
以上により、
低域フィルタ(和)を通した2048×1080サイズのサブバンド画像、
高域フィルタ(差)を通した2048×1080サイズのサブバンド画像、
にRGB画像をそれぞれ変換する。
以上で、既に2048×1080サイズのサブバンド画像となることも分かる。
これは、2048×1080サイズのサブバンド画像が、RGBで揃ったことを意味しており、2048×1080のRGBフル画像が得られたことになり、簡易的ないわゆる色分離が行われたことになる。
これにより、圧縮伸張I/F部105からの出力であるサブバンド画像は、4Kフル画素方式も、4K斜め配列3板方式でも、同じサイズとなるので、圧縮伸張処理部106以降の処理が、共通の処理とすることができる。これについては、ウェーブレット変換の場合と同じである。
図26Cと図26Dでは、斜め方向のハール変換を行ったという説明のために、以下のように記載する。
・低域フィルタ(和)を通した2048×1080サイズのサブバンドR画像を、サブバンドR画像(LL)
・高域フィルタ(差)を通した2048×1080サイズのサブバンドR画像を、サブバンドR画像(HH)
・低域フィルタ(和)を通した2048×1080サイズのサブバンドG画像を、サブバンドG画像(LL)
・高域フィルタ(差)を通した2048×1080サイズのサブバンドG画像を、サブバンドG画像(HH)
・低域フィルタ(和)を通した2048×1080サイズのサブバンドB画像を、サブバンドB画像(LL)
・高域フィルタ(差)を通した2048×1080サイズのサブバンドB画像を、サブバンドB画像(HH)
また、ここで図示した画素の斜め方向は一例であり、R画素とB画素の起点画素位置が異なれば、逆斜め方向になることは明らかである。
次に、図2の通常のベイヤ配列に対して、ハール変換を行う場合を、図27を参照して説明する。
図27Aは、いわゆる通常のベイヤ配列である。
図27Bは、RGBそれぞれに分離し、実画素の存在しない位置をグレーで記している。R画像とB画像については、分離した状態ですでに2048×1080サイズの間引き画像となっている。
G画像については、図をみて明らかであるように、これは図25を参照して説明した、倍密度ベイヤ配列のRまたはB画素と同じと考えることが出来る。
したがって、G画像は、隣接する上下2ライン単位でウェーブレット変換する代わりにハール変換を行う。
このとき、圧縮伸張I/F部105は、ベイヤ配列の撮像素子部102からのRGBの画像データのうち、R及びBの画像データに対してはハール変換を行わず、Gの画像データに対しては、隣り合う上下2ライン単位として斜め方向に隣り合う2画素ごとにハール変換を行う。
具体的には、図27Bに示すように、G画素は隣り合う上下2ライン単位の斜め2画素ごとにハール変換を行う。
以上により、
低域フィルタ(和)を通した2048×1080サイズのサブバンドG画像、
高域フィルタ(差)を通した2048×1080サイズのサブバンドG画像、
に変換する。
以上で、既に2048×1080サイズのサブバンド画像となることも分かる。
これは、R画像とB画像に関しては、間引きであるが、2048×1080サイズのサブバンド画像が、RGB画像の全てで揃ったことを意味する。このため、2048×1080のRGBフル画像が得られたことになり、簡易的ないわゆる色分離が行われたことになる。
これにより、圧縮伸張I/F部105からの出力であるサブバンド画像は、4Kフル画素方式も、4K通常ベイヤ配列でも、同じサイズとなるので、圧縮伸張処理部106以降の処理を、共通の処理とすることができる。これについては、ウェーブレット変換の場合と同じである。
図27Cと図27Dでは、G画像は斜め方向のハール変換を行ったという説明のために、
2048×1080サイズのR画像を、サブバンドR画像(LL)、
低域フィルタ(和)を通した2048×1080サイズのサブバンドG画像を、サブバンドG画像(LL)、
高域フィルタ(差)を通した2048×1080サイズのサブバンドG画像を、サブバンドG画像(HH)、
2048×1080サイズのB画像を、サブバンドB画像(LL)、
として記載している。
また、ここで図示したG画素の斜め方向は一例であり、Gの起点画素位置が異なれば、逆斜め方向になることは明らかである。
以上説明した第2の実施の形態によれば、圧縮伸張I/F部105は、ウェーブレット変換だけでなく、よりハードウェアが簡易であるハール変換でも実現できる。このため、上述した第1の実施の形態と同様に、以降の処理は並列処理が可能となる。また、色分離を簡易に行うことが可能であるため、装置の製造コストを低廉化することができる。
なお、ウェーブレット変換もJPEG2000の5×3可逆ウェーブレット変換係数を参照して説明したが、9×7非可逆変換や、その他の変換係数でも、実現できることは明らかであり、5×3可逆ウェーブレット変換や、ハール変換に限定するものではない。
<3.変形例>
なお、上述した圧縮伸張I/F部105の処理や圧縮伸張処理部106の処理は、ハードウェアにより実行することができるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種の機能を実行するためのプログラムをインストールしたコンピュータにより、実行可能である。例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに所望のソフトウェアを構成するプログラムをインストールして実行させればよい。
また、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給してもよい。また、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU等の制御装置)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、機能が実現されることは言うまでもない。
この場合のプログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施の形態の機能が実現される。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部又は全部を行う。その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
また、以上の実施の形態では撮像装置に本発明を適用しているが、本発明は、撮像装置以外の装置において、倍密度のベイヤ配列や斜め配列3板方式やベイヤ配列の撮像素子から得られるRAWデータを圧縮符号化するためにも適用することができる。
また、本発明は、倍密度のベイヤ配列、斜め配列3板方式、ベイヤ配列以外の画素配列であって、3原色のうちの少なくとも1つの色について水平方向または垂直方向に画素位置が交互にずれている画素配列の撮像素子から得られるRAWデータを圧縮符号化するためにも同様にして適用することができる。
また、本発明は上述した実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
10…撮像装置,32…ウェーブレット変換部,33…量子化部,35…エントロピー符号化部,36…制御部,37…符号量計測部,38…エントロピー復号化部,39…逆量子化部,40…ウェーブレット逆変換部,101…レンズブロック,102…撮像素子部,103…カメラ信号処理部,104…モニターアウト部,105…圧縮伸張I/F部,106…圧縮伸張処理部,107…記録メディアインターフェース部,108…記録メディア部,109…ビューファインダ信号処理部,110…ビューファインダ部,111…システムコントロール部,112…操作部,D102…記録RAWデータ,D105−LL…サブバンド画像,D105−HL…サブバンド画像,D105−LH…サブバンド画像,D105−HH…サブバンド画像

Claims (8)

  1. 3原色のうちの色について水平方向または垂直方向に画素位置が交互にずれているベイヤ配列の撮像素子から出力される画像データのうち、前記画素位置が交互にずれている色の画像データに対して、隣り合う上下2ラインの画素をジグザグに走査した場合は水平方向のサブバンド変換のみを行い、R色、B色にはサブバンド分割を行わない、または隣り合う左右2列の画素をジグザグに走査した場合は垂直方向のサブバンド変換のみを行うサブバンド分割を行い、R色、B色にはサブバンド分割を行わないサブバンド分割部と、を備えた
    画像処理装置。
  2. 前記撮像素子は、ベイヤ配列の撮像素子であり、
    前記サブバンド分割部は、前記ベイヤ配列の撮像素子からのRGBの画像データのうち、R及びBの画像データに対してはウェーブレット変換を行わず、Gの画像データに対しては、隣り合う上下2ラインを単位として画素を走査して水平方向のウェーブレット変換を行うか、または隣り合う左右2列を単位として画素を走査して垂直方向のウェーブレット変換を行う
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記サブバンド分割部は、前記画素位置が交互にずれている色の画像データに対して、隣り合う上下2ラインを単位として斜め方向に隣り合う2画素ごとにハール変換を行う
    請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記撮像素子は、ベイヤ配列の撮像素子であり、
    前記サブバンド分割部は、前記ベイヤ配列の撮像素子からのRGBの画像データのうち、R及びBの画像データに対してはハール変換を行わず、Gの画像データに対しては、隣り合う上下2ラインを単位として斜め方向に隣り合う2画素ごとにハール変換を行う
    請求項に記載の画像処理装置。
  5. 画像処理装置を構成するサブバンド分割部が、3原色のうちの色について水平方向または垂直方向に画素位置が交互にずれているベイヤ配列の撮像素子から出力される画像データのうち、前記画素位置が交互にずれている色の画像データに対して、隣り合う上下2ラインの画素をジグザグに走査した場合は水平方向のサブバンド変換のみを行い、R色、B色にはサブバンド分割を行わない、または隣り合う左右2列の画素をジグザグに走査した場合は垂直方向のサブバンド変換のみを行い、R色、B色にはサブバンド分割を行わないステップを有する
    画像処理方法。
  6. 3原色のうちの色について水平方向または垂直方向に画素位置が交互にずれているベイヤ配列の撮像素子から出力される画像データのうち、前記画素位置が交互にずれている色の画像データに対して、隣り合う上下2ラインの画素をジグザグに走査した場合は水平方向のサブバンド変換のみを行い、R色、B色にはサブバンド分割を行わない、または隣り合う左右2列の画素をジグザグに走査した場合は垂直方向のサブバンド変換のみを行い、R色、B色にはサブバンド分割を行わないサブバンド分割部と、
    前記サブバンド分割部から出力された画像データを圧縮符号化する処理を、前記サブバンド分割部によって分割される帯域ごと及び前記3原色の色ごとに並列して行う圧縮符号化部と、を備えた
    画像処理装置。
  7. 画像処理装置を構成するサブバンド分割部が、3原色のうちの色について水平方向または垂直方向に画素位置が交互にずれているベイヤ配列の撮像素子から出力される画像データのうち、前記画素位置が交互にずれている色の画像データに対して、隣り合う上下2ラインの画素をジグザグに走査した場合は水平方向のサブバンド変換のみを行い、R色、B色にはサブバンド分割を行わない、または隣り合う左右2列の画素をジグザグに走査した場合は垂直方向のサブバンド変換のみを行うサブバンド分割を行い、R色、B色にはサブバンド分割を行わないステップと、
    前記サブバンド分割部が、サブバンド分割を行った画像データを圧縮符号化する処理を、分割する帯域ごと及び前記3原色の色ごとに並列して行うステップと、を有する
    画像処理方法。
  8. 3原色のうちの色について水平方向または垂直方向に画素位置が交互にずれているベイヤ配列の撮像素子と、
    前記撮像素子から出力される画像データのうち、前記画素位置が交互にずれている色の画像データに対して、隣り合う上下2ラインの画素をジグザグに走査した場合は水平方向のサブバンド変換のみを行い、R色、B色にはサブバンド分割を行わない、または隣り合う左右2列の画素をジグザグに走査した場合は垂直方向のサブバンド変換のみを行うサブバンド分割を行い、R色、B色にはサブバンド分割を行わないサブバンド分割部と、
    前記サブバンド分割部から出力された画像データを圧縮符号化する処理を、前記サブバンド分割部によって分割される帯域ごと及び前記3原色の色ごとに並列して行う圧縮符号化部と、
    前記圧縮符号化部によって圧縮符号化された画像データを記録する記録部と、を備えた
    撮像装置。
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