JP3732674B2 - カラー画像圧縮方法およびカラー画像圧縮装置 - Google Patents

カラー画像圧縮方法およびカラー画像圧縮装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラー画像圧縮方法およびカラー画像圧縮装置に関し、より詳細には、複数のコンポーネントで構成されたカラー画像データの圧縮を行うカラー画像圧縮方法およびカラー画像圧縮装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、カラー画像の需要は年々増えており、また高画質の要望に答えるべく高解像度化が進んでいる。このため、例えば、デジタル複写機、ファクシミリ装置、デジタルカメラ、デジタルビデオ等に使用される画像処理装置や、CD−ROM、フロッピーディスク等の画像記録装置などにおいて、メモリ量を節約するべく、カラー画像データを効率良く圧縮したいという要望が高くなりつつある。
【0003】
カラー画像は、一般にRGB(赤、緑、青)の3色やCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、黒)の4色のように幾つかの色を重ね合わせることにより表されるが、これらの色は個々独立の値を持っているわけではなく、互いに相関がある。また、これらの色を輝度情報および色差情報に分解することも通常行われているが、この輝度と色差の間にも強い相関がある。この輝度と色差の相関は、主に局所的な傾き等、画像の微細構造に関する相関である。
【0004】
従来のカラー画像圧縮方法によるカラー画像データの圧縮は、各色あるいは輝度・色差を別々に圧縮することにより行っていたが、上述した相関を用いて圧縮すれば冗長度をさらに削減できることが分かってきた。例えば、特開平5−300383号公報によれば、カラー画像情報を輝度と色差とに分け、色差の交流成分と輝度の交流成分との比に基づいて符号化が行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のカラー画像圧縮方法にあっては、例えば上記した特開平5−300383号公報のように、色差の交流成分と輝度の交流成分との振幅の比を直接符号化していたため、圧縮効率の改善は未だ不十分であり、輝度と色差とが比例関係にない領域(色網点領域等)で無理に両方の交流成分(以下、高周波係数ともいう)を比例させようとすると画質が劣化するという問題点があった。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、画質を劣化させることなく、カラー画像データを効率的に圧縮することが可能なカラー画像圧縮方法およびカラー画像圧縮装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に係るカラー画像圧縮方法は、複数のコンポーネントで構成されたカラー画像データの圧縮を行うカラー画像圧縮方法であって、前記カラー画像データを画素ブロックに分割する工程と、前記各コンポーネントの情報を各画素ブロックごとに低周波係数と高周波係数とにサブバンド変換する工程と、前記複数のコンポーネントのうちの特定のコンポーネント以外のコンポーネントの高周波係数と特定コンポーネントの高周波係数とをそれぞれベクトルで表現した高周波係数ベクトルを作成し、該高周波係数ベクトル間の比を表す係数を取得する工程と、該取得した係数を量子化する工程と、を含み、前記カラー画像データを圧縮する際は、全てのコンポーネントの低周波係数と、前記特定のコンポーネントの高周波係数と、前記量子化した係数と、を符号化するものである。
【0008】
なお、上記の「低周波係数」とは、例えば各コンポーネントごとの平均値、あるいは輝度・色差情報のそれぞれの平均値のように、画素ブロック内のコンポーネントの全てをその濃度で代替しても画像の大まかな印象が変わることのないような濃度のことを意味する。
【0010】
また、上記の「コンポーネント」とは、RGB等の各色、あるいは輝度・色差成分などのカラー画像データを構成する要素を言う。また、上記の「特定コンポーネント」とは、カラー画像データの各コンポーネントのうちの1つ、あるいはカラー画像データを輝度・色差に分解した場合の輝度・色差のうちの1つを意味する。
【0011】
これによれば、カラー画像データが複数の画素ブロックに分割され、カラー画像データの各コンポーネントの情報を各画素ブロックごとに低周波係数と高周波係数とにサブバンド変換され、複数のコンポーネントのうちの特定のコンポーネント以外のコンポーネントの高周波係数と特定コンポーネントの高周波係数と、をそれぞれベクトルで表現した高周波係数ベクトルを作成し、該高周波係数ベクトル間の比を表わす係数を取得し、その取得した係数を量子化して、全てのコンポーネントの低周波係数と、特定のコンポーネントの高周波係数と、量子化した係数とを符号化することにより、カラー画像データが圧縮される。このように、各特定コンポーネント以外のコンポーネントの高周波係数と、特定コンポーネントの高周波係数とをそれぞれベクトルで表現した高周波係数ベクトルを作成して、高周波係数ベクトル間の比を取得するようにしたため、より効率的に符号化することが可能となり、効率的に各コンポーネント間の微細構造情報の相関を表わすことができると共に、微細構造を表わす係数自身をも効率良く表現することができる。そして、カラー画像データの相関は、輝度と色差の間だけでなく各色間にも存在するため、これらをコンポーネントと総称し、このコンポーネントの相関を用いることにより、色変換の手間をかけずにカラー画像データを効率良く符号化することができる。
【0012】
また、請求項に係るカラー画像圧縮方法は、請求項1に記載のカラー画像圧縮方法において、前記コンポーネントの内容、輝度情報および色差情報であるものである。これによれば、コンポーネントの内容を輝度情報および色差情報とすることにより、従来のように常に輝度の高周波係数(交流成分と同義)を基準とするのではなく、必要に応じて色差の高周波係数を基準として輝度の高周波係数を伸長することができる。
また、請求項に係るカラー画像圧縮方法は、請求項1に記載のカラー画像圧縮方法において、前記コンポーネントの内容は、R色信号、G色信号、B色信号である。
【0013】
また、請求項に係るカラー画像圧縮方法は、請求項1〜のいずれか一つに記載のカラー画像圧縮方法において、前記特定コンポーネントを適応的に選択するものである。上記の「特定コンポーネントを適応的に選択する」とは、コンポーネントの持つ値自身により適応的に特定コンポーネントを選択することや、無彩領域・有彩領域等の領域の別によって適応的に特定コンポーネントを選択することが含まれる。これによれば、基準となる係数としての特定コンポーネントを適応的に選択することにより、カラー画像データを効率的に圧縮することができる。
また、請求項に係るカラー画像圧縮方法は、請求項に記載のカラー画像圧縮方法において、前記特定コンポーネントとして輝度情報を用いている。
また、請求項に係るカラー画像圧縮方法は、請求項に記載のカラー画像圧縮方法において、前記特定コンポーネントとしてG色信号を用いている。
【0019】
また、請求項に係るカラー画像圧縮方法は、請求項1〜のいずれか一つに記載のカラー画像圧縮方法において、前記画素ブロック内の濃度変化の激しさに応じて各係数に割り当てるビット数を適応的に変化させることによって固定長圧縮を行うものである。これによれば、画素ブロック内の濃度変化の激しさに応じて各係数に割り当てるビット数を適応的に変化させて固定長圧縮を行うことにより、効率の良い固定長圧縮を達成することができる。
【0020】
また、請求項に係るカラー画像圧縮方法は、請求項1〜のいずれか一つに記載のカラー画像圧縮方法において、前記特定コンポーネント以外のコンポーネントの高周波係数と特定コンポーネントの高周波係数とをそれぞれベクトルで表現した高周波係数ベクトルを作成し、該高周波係数ベクトル間の比を表す係数とは、特定コンポーネント以外のコンポーネントの高周波係数と特定コンポーネントの高周波係数との類似度を表わす係数である。
【0021】
上記の「特定コンポーネント以外のコンポーネントの高周波係数と特定コンポーネントの高周波係数とをそれぞれベクトルで表現した高周波係数ベクトルを作成し、該高周波係数ベクトル間の比を表す係数」を用いるとは、例えば次に挙げる(イ)〜(チ)を用いることを意味する。すなわち、
(イ)両者の比を用いる。
(ロ)両者の高周波係数が比例している場合のみ両者の比を用い、それ以外の場合は何も用いないか、特定コンポーネント以外のコンポーネントは、画素ブロック内で平坦であることを表わす情報を用いる。
(ハ)第1係数例として両者の比を送り、第2係数例として実際の高周波係数と、両者の比から伸長できる高周波係数との差分を用いる。
(ニ)第1係数例として両者の高周波係数が比例している場合のみ両者の比を用い、それ以外の場合は何も用いないか、特定コンポーネント以外のコンポーネントは、画素ブロック内で平坦であることを表わす情報を用い、第2係数例として実際の高周波係数と、第1係数例から伸長できる高周波係数との差分を用いる。
(ホ)最も両者が近づくような回転角および倍率を用いる。
(へ)最も両者が近づくような回転角、倍率および近づいた両者の差分を用いる。
(ト)両者が最も近づく1次変換行列を用いる。
(チ)以上に挙げた係数を量子化したものを用いる。
ことなどがある。
【0022】
上記の「特定コンポーネント以外のコンポーネントの高周波係数と特定コンポーネントの高周波係数とをそれぞれベクトルで表現した高周波係数ベクトルを作成し、該高周波係数ベクトル間の比を表す係数」を作成する場合は、特定コンポーネント以外の各コンポーネントごとに係数を作成する場合と、特定コンポーネント以外の全てのコンポーネントに関し、一括して1つの係数を作る場合とを含んでいて、また、特定コンポーネント以外のコンポーネントを幾つかのグループに区分してグループごとに係数を作成する場合も含んでいる。
【0023】
上記の「類似度を表わす係数」には、以下(イ)(ニ)のものが含まれる。すなわち、(イ)特定コンポーネント以外のコンポーネントの高周波係数をHr、特定コンポーネントの高周波係数をHgとした時に、|kHr−Hg|が最小となるようなk、(ロ)上記kを量子化したもの、(ハ)特定コンポーネント以外のコンポーネントの高周波係数と特定コンポーネントの高周波係数とが比例する場合には、|kHr−Hg|が最小となるような比例定数kであり、それ以外の場合には両者は比例関係にないことを表わす係数、(ニ)上記のkを量子化したものなどが含まれる。
【0024】
これによれば、特定コンポーネント以外のコンポーネントの高周波係数と特定コンポーネントの高周波係数とをそれぞれベクトルで表現した高周波係数ベクトルを作成し、該高周波係数ベクトル間の比を表す係数とは、特定コンポーネント以外のコンポーネントの高周波係数と特定コンポーネントの高周波係数との類似度を表わす係数としたため、カラー画像データの圧縮効率を向上させることができる。
【0025】
また、請求項に係るカラー画像圧縮装置は、複数のコンポーネントで構成されたカラー画像データの圧縮を行うカラー画像圧縮装置であって、前記カラー画像データを画素ブロックに分割する手段と、前記各コンポーネントの情報を各画素ブロックごとに低周波係数と高周波係数とにサブバンド変換する手段と、前記複数のコンポーネントのうちの特定のコンポーネント以外のコンポーネントの高周波係数と特定コンポーネントの高周波係数とをそれぞれベクトルで表現した高周波係数ベクトルを作成し、該高周波係数ベクトル間の比を表わす係数を取得する手段と、該取得した係数を量子化する手段と、を備え、前記カラー画像データの圧縮時には、全てのコンポーネントの低周波係数と、前記特定のコンポーネントの高周波係数と、前記量子化した係数と、を符号化するものである。
【0026】
これによれば、カラー画像データが複数の画素ブロックに分割され、カラー画像データの各コンポーネントの情報を各画素ブロックごとに低周波係数と高周波係数とにサブバンド変換され、複数のコンポーネントのうちの特定のコンポーネント以外のコンポーネントの高周波係数と特定コンポーネントの高周波係数と、をそれぞれベクトルで表現した高周波係数ベクトルを作成し、該高周波係数ベクトル間の比を表わす係数を取得し、その取得した係数を量子化して、全てのコンポーネントの低周波係数と、特定のコンポーネントの高周波係数と、量子化した係数とを符号化することにより、カラー画像データを効率良く符号化することができる。このように、各特定コンポーネント以外のコンポーネントの高周波係数と、特定コンポーネントの高周波係数とをそれぞれベクトルで表現した高周波係数ベクトルを作成して、高周波係数ベクトル間の比を取得するようにしたため、より効率的に符号化することが可能となり、効率的に各コンポーネント間の微細構造情報の相関を表わすことができると共に、微細構造を表わす係数自身をも効率良く表現することができる。
また、請求項10に係るカラー画像圧縮方法は、請求項に記載のカラー画像圧縮装置において、前記コンポーネントの内容が、輝度情報および色差情報であるものである。これによれば、コンポーネントの内容を輝度情報および色差情報とすることにより、従来のように常に輝度の高周波係数(交流成分と同義)を基準とするのではなく、必要に応じて色差の高周波係数を基準として輝度の高周波係数を伸長することができる。
また、請求項11に係るカラー画像圧縮方法は、請求項に記載のカラー画像圧縮装置において、前記コンポーネントの内容は、R色信号、G色信号、B色信号であることを特徴とする。
また、請求項12に係るカラー画像圧縮装置は、請求項9〜11のいずれか一つに記載のカラー画像圧縮装置において、前記特定コンポーネントを適応的に選択するものである。上記の「特定コンポーネントを適応的に選択する」とは、コンポーネントの持つ値自身により適応的に特定コンポーネントを選択することや、無彩領域・有彩領域等の領域の別によって適応的に特定コンポーネントを選択することが含まれる。これによれば、基準となる係数としての特定コンポーネントを適応的に選択することにより、カラー画像データを効率的に圧縮することができる。
また、請求項13に係るカラー画像圧縮装置は、請求項10に記載のカラー画像圧縮装置において、前記特定コンポーネントとして輝度情報を用いることを特徴とする。
また、請求項14に係るカラー画像圧縮装置は、請求項11に記載のカラー画像圧縮装置において、前記特定コンポーネントとしてG色信号を用いることを特徴とする。
また、請求項15に係るカラー画像圧縮装置は、請求項9〜14のいずれか一つに記載のカラー画像圧縮装置において、前記画素ブロック内の濃度変化の激しさに応じて各係数に割り当てるビット数を適応的に変化させることによって固定長圧縮を行うものである。これによれば、画素ブロック内の濃度変化の激しさに応じて各係数に割り当てるビット数を適応的に変化させて固定長圧縮を行うことにより、効率の良い固定長圧縮を達成することができる。
また、請求項16に係るカラー画像圧縮装置は、請求項12〜15のいずれか一つに記載のカラー画像圧縮装置において、前記特定コンポーネント以外のコンポーネントの高周波係数と特定コンポーネントの高周波係数とをそれぞれベクトルで表現した高周波係数ベクトルを作成し、該高周波係数ベクトル間の比を表わす係数とは、特定コンポーネント以外のコンポーネントの高周波係数と特定コンポーネントの高周波係数との類似度を表わす係数である。これによれば、特定コンポーネント以外のコンポーネントの高周波係数と特定コンポーネントの高周波係数とをそれぞれベクトルで表現した高周波係数ベクトルを作成し、該高周波係数ベクトル間の比を表わす係数とは、特定コンポーネント以外のコンポーネントの高周波係数と特定コンポーネントの高周波係数との類似度を表わす係数としたため、カラー画像データの圧縮効率を向上させることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
本実施の形態1では、プリンタを例にとり、ホストコンピュータからプリンタへと画像を転送する際の転送時間を短縮するため、カラー画像データを可逆圧縮する場合について述べる。ここで、可逆圧縮とは、圧縮前後で画像情報が完全に復元することのできる圧縮、すなわち、無劣化圧縮を意味する。
【0028】
本実施の形態1では、RGB3色の8ビットカラー画像を色変換することなく、以下のようにして圧縮処理が行われる。
(イ)各色ごとに2階層のサブバンド変換が行われる。
(ロ)G色の画像は特定コンポーネントとして独立して符号化される。
(ハ)R色、B色の低周波係数はそれぞれ独立して符号化される。
(ニ)R色、B色の高周波係数については、まず、G色の高周波係数とR色、B色それぞれの高周波係数ベクトルを作成し、高周波係数ベクトル間の比を計算し、この比を表わす情報を量子化し符号化する。次いで、この量子化された比を表わす情報から復号化されるR色、B色の高周波係数と実際のR色、B色の高周波係数との差分値を符号化する。
【0029】
ここでは、G色が「特定コンポーネント」に相当し、サブバンド変換の低周波係数が「代表値」に相当し、高周波係数が「微細構造を表わす係数」に相当し、上記(ニ)中に記載されている差分値が「特定コンポーネントの以外の微細構造を表わす係数と特定コンポーネントの微細構造を表わす係数との関係を表わす係数」に相当する。
【0030】
次に、上記した(イ)(ロ)までの処理を個々に説明する。
まず、(イ)のサブバンド変換であるが、サブバンド変換とは、DCT、フーリエ変換等の直交変換のみならず、オーバーラップ変換なども含む広い概念である。
【0031】
図1は、ハールウェーブレット変換を説明する図である。本実施の形態1ではサブバンド変換として図1に示したハールウェーブレット変換を用いている。このハールウェーブレット変換とは、図1に示すように、2×2画素ブロックに分割された画素a,b,c,dを用いて、LL、HL、LH、HHの4つ係数に変換する変換であり、LLが低周波係数を、HL、LH、HHが高周波係数を表わしている。
【0032】
なお、図1中に示す[ ]で閉じられた値の意味は、ここでは[a]に置き換えて考えると、[a]の値は(a+1)より小さい数のうちでaに最も近い整数を表わしているものとする。このようなハールウェーブレット変換は、逆変換によって元画素値を完全に復元することが可能となる。
【0033】
また、本実施の形態1では、このサブバンド変換が図2に示すように、2階層に渡って行われている。この2階層という意味は、例えば、図3に示すように、4×4ブロックごとに画素ブロックを取り、この4×4を2×2の4つのサブブロックに分けてハールウェーブレット変換(第1階層)を施し、これによって得られた4つのLL係数を集めて再びハールウェーブレット変換(第2階層)を行うことを意味する。
【0034】
理解を容易にするため、2×2画素のサブブロック単位の変換により得られた係数をLL1、HL1、LH1、HH1係数(第1階層の係数)と呼び、第2工程の変換により得られた係数をLL2、HL2、LH2、HH2係数(第2階層の係数)と呼ぶ(図2参照)。
【0035】
その結果、4×4画素ブロック内の情報は、低周波係数LL2が1つと、高周波係数としてHL2、LH2、HH2係数が各1つと、HL1、LH1、HH1係数が各4つの16個の係数に分かれる(図3参照:HL1、LH1、HH1については各サブブロックごとにインデックスがついている)。
【0036】
上記(ロ)(ハ)の符号化とは、エントロピー符号化を意味している。このエントロピー符号化には、ハフマン符号化、ラングレングス符号化等があって、各種文献(例えば、「画像情報処理」安居院、中嶋著、森北出版)等により詳説されているので、ここでは説明を省略する。
【0037】
上記(ニ)では、「微細構造を表わす係数」としての高周波係数を作成しているが、サブバンド変換係数の高周波係数は画像の局所構造を表わすのに非常に適している。しかし、微細構造全体の類似関係を考える上では、個々の係数ごとに比を計算するよりもベクトル化して比を計算した方がより効率的である。その理由は、R色の高周波係数ベクトルとして、例えば(HL1、LH1、HH1)を作ると、このベクトル自体がG色の高周波係数ベクトルに比例することが多いためである。一例を挙げると、縦方向にエッジが存在する画素ブロックでは、図1のハールウェーブレット変換式からも明らかなように、R色、G色、B色ともHLのみが大きな値を持ち、LH、HHは0に近い値しか持たない。すなわち、R色、G色、B色の高周波ベクトルは、それぞれほぼ(x、0、0)の形を持ち、ベクトル全体として比例関係にあるからである。
【0038】
本実施の形態1においては、図4に示すように、高周波係数ベクトルとして第2階層の高周波係数3つと第1階層の高周波係数12個からなる15次元ベクトルを作り、R色の高周波係数ベクトルがG色の高周波係数ベクトルと比例しているか否かをまず調べる。比例しているか否かについては、2つの15次元ベクトルの間の角度のコサインである次式(1)を計算し、この値の絶対値が1に近い時に比例していると判断する。
【0039】
【数1】
Figure 0003732674
【0040】
上式(1)において、Hrは、R色またはB色の15次元高周波係数ベクトルであり、Hgは、G色の15次元高周波係数ベクトルであり、分母にあるのはそれらの絶対値である。式(1)の関数は、必ず−1から1の間の値を取り、仮に1あるいは−1なら2つのベクトルは比例していることになる。
【0041】
また、絶対値が1に近いか否かの判断については、適当なしきい値を設定し、これと比較することによって行うようにする。この判断の結果、2つのベクトルが比例関係(Hr=kHg)、あるいは疑似的な比例関係(ここでは、Hr≒kHgと表記する)にあるならば、この比例値kを量子化して符号化する。
【0042】
本実施の形態1では、kを−2.0、−1.0、−0.5、0、0.5、1.0、2.0の7値3bitに量子化する。この量子化により、例えばk=3は最も近いk=2で量子化される。また、上記判断の結果、高周波ベクトルが比例していないと判断された画素ブロックについてはk=0とする。
【0043】
そして、実際の高周波係数ベクトルHrとkHgとの差分値(Hr−kHg)を符号化する。この差分値は、k=0の時は当然R色またはB色の高周波係数そのものの値となる。
以上の説明が上記(ニ)の処理であり、これらの処理がさらにR色とB色それぞれについて行われる。
【0044】
次に、上記したカラー画像データの圧縮を行うカラー画像圧縮装置について説明する。図5は、本実施の形態1の圧縮処理を行うカラー画像圧縮装置のブロック構成図であり、図6は、図5中の特定コンポーネント以外高周波係数符号化部内のブロック構成図である。図5および図6中において、2以上の線が交わる部分については、黒丸がある部分でのみ線が結合されているものとし、図5中の「特定C」とは「特定コンポーネント」のことを意味している。
【0045】
図5に示す各色4×4バッファ501,511,521では、ホストコンピュータ側で各色ごとに4×4画素ブロック分のカラー画像データがバッファに読み込まれる。すると、各色カラー画像データは、それぞれのサブバンド変換部502,512,522において、各色の低周波係数および特定コンポーネントとしてのG色の高周波係数が次段のエントロピー符号化部504に送られて、符号化される。
【0046】
また、R色、G色の高周波係数は、特定コンポーネント以外高周波係数符号化部513,523において、上述したG色の高周波係数を用いて比例値(k)と差分値(Hr−kHg)に分解されたのちにエントロピー符号化部504に送られて符号化される。特定コンポーネント以外高周波係数符号化部513,523の内部は、図6に示されるように、入力されたG色、R色(またはB色)の高周波係数は、比例値計算部601において上述した式(1)を用いて比例値kを算出し、この比例値kと高周波係数により差分値計算部602では差分値(Hr−kHg)が計算される。
【0047】
その後、エントロピー符号化部504で符号化されたカラー画像データは、不図示のプリンタに送られて、プリンタ側で解凍される。
【0048】
次に、本実施の形態1の効果について説明する。
本実施の形態1のRGBの3色のカラー画像データは、4×4画素ブロックごとに、RGBそれぞれの低周波係数とG色の高周波係数、そしてR色、B色の高周波係数を復元するための比例値kおよび差分値にそれぞれ分解される。そこで、各低周波係数およびG色の高周波係数に関する符号量は、通常のサブバンド変換係数を圧縮する場合の符号量とは変わらないが、R色、B色の高周波係数をそのまま符号化する場合と、比例値および差分値に分けて符号化する場合とで符号量に差があるかについて検証する。
【0049】
まず、比例値kに関しては、16画素ごとにたかだか3ビット程度の情報量しか持たないので、情報量は非常に少ないと言える。
【0050】
次に、差分値(Hr−kHg)であるが、HrがHgと比例する領域ではもともとのHrよりも(Hr−kHg)の方が取りうる数値のレンジが小さいのは明らかであり、このように数値が局在しているデータはエントロピー符号化により高圧縮することができる。また、HrがHgと比例しない領域については、k=0であり、HrはHrの値をそのまま送ることになるため、k(=0)の値を送らなければならない分だけ符号量は増加することになる。しかし、比例関係にない領域は、4×4画素ブロック内に互いに濃度値が大きく異なる3色以上の色が混在する領域だけである。
【0051】
この例を図7を用いて説明する。図7(a)〜(c)は、本実施の形態1の有効性に関する係数変換例を示す図である。図7(a)の元画像701と変換係数702とは、図3における元画像と最終的に得られる変換係数との関係に対応している。
【0052】
この関係を具体的に数値に表したのが、図7(b)の第1画像例703と第1係数例704である。同図(b)のように、画素ブロック内に2色以下しか濃度がない領域では、LL2を除く全高周波係数は、R色に関してはk=0.5で、B色に関してはk=0でHgと比例する。
【0053】
また、画素ブロック内に互いに濃度値が大きくなる3色が混在する場合の例については、図7(c)の第2画像例705と第2係数例706に示してある。この場合、高周波係数は第2係数例706に示すように互いに比例していない。このように、高周波係数ベクトルが比例関係にない領域は、画素ブロック内に互いに濃度値が大きく異なる3色以上の色が混在する領域である。そして、一般に4×4画素ブロックという小さな領域内に互いに濃度値が大きく異なる3色以上の色が混在する場合はきわめて少ない。このことから、画像中の大部分の領域では、高周波係数ベクトルは比例関係にあるため、全体として圧縮時の符号量は本発明によって減少するということができる。
【0054】
なお、図7(a)の元画像701の例は、画素ブロック内が完全に2色の場合についての例であったが、例えばスキャンデータ等、画像の値に揺らぎがあるデータ(例えば「R=50」としたデータが「54」や「48」等に揺らいでいるような場合)に関しても、人間の肉眼で画素ブロック内に2色しか存在しないと認識できる程度の揺らぎであれば近似的に高周波係数ベクトルは比例関係にあるといえる。即ち、上式(1)の値の絶対値が十分に1に近いため、やはり符号量を低減することができる。
【0055】
以上説明したように、本実施の形態1によれば、カラー画像データの圧縮効率を向上させることができることから、データの転送時間等を短縮できる効果を有する。また、本実施の形態1によれば、高周波係数ベクトルはベクトル全体として比例関係にあり、圧縮時の符号量を減少させることができるため、効率的に比例関係を表現することができる。
【0056】
なお、本実施の形態1では、特定コンポーネントの選び方として、常にG色を特定コンポーネントとしたが、これをR色、またはB色に代えたとしても同様に好適な効果を得ることができる。
【0057】
また、特定コンポーネントを固定するのではなく、適応的に選択して変化させる場合としては、例えば、画素ブロック単位で切り替えを行うようにすることも可能である。画素ブロック単位で切り替えを行う例としては、RGB3色のうち最も画素ブロック内の濃度変化の激しいものを特定コンポーネントとし、特定コンポーネントを示すフラグとともに圧縮する場合などがある。この場合の比例値kの値は、常に1以下で良くなる。このように本実施の形態1では、特定コンポーネントの選び方として、これらの場合が含まれる。
【0058】
さらに、本実施の形態1においては、RGBの各色間の相関を直接利用したが、これを色変換後のデータで行う場合として、例えば、YCrCb色変換においてYの高周波係数ベクトルにCr、Cbの高周波係数ベクトルを比例させる場合であっても同様な理論が成立する。この場合の特定コンポーネントの選び方については、次の実施の形態2で述べる理論をそのまま当てはめることができる。
【0059】
実施の形態2.
本実施の形態2では、デジタル複写機を例にとり、高速コピーのために画像1枚分の情報を固定長圧縮してメモリ(以下、ページメモリと呼ぶ)に収める場合について述べる。ここで、固定長圧縮とは、生成される圧縮符号の長さが画素ブロック単位で同一である圧縮方式をいい、メモリアクセスの容易な圧縮法を意味する。この固定長圧縮は、圧縮前後で画像情報に劣化が生じる圧縮、すなわち、非可逆圧縮である。
【0060】
また、本実施の形態2では、「代表値」として低周波係数LL、「微細構造を表わす係数」として高周波係数ベクトルHL,LH,HH、および「特定コンポーネント以外のコンポーネントの微細構造を表わす係数と特定コンポーネントの微細構造を表わす係数との関係を表わす係数」として比例値kを用いるものとする。
【0061】
本実施の形態2では、デジタル複写機においてRGB3色の8ビットカラー画像を1スキャンで処理するため、スキャン後にRGB3色のカラー画像を一旦圧縮してページメモリに格納し、その後それを解凍しながら順次CMYK版を作成する。
【0062】
図8は、本実施の形態2で用いるデジタル複写機の概略構成を示すブロック図である。図8に示すように、1スキャンで圧縮部801に入力されたRGBのカラー画像データは、その圧縮部801で固定長圧縮され、ページメモリ802に蓄積される。ここで、ユーザが画像編集を望む場合は、カラー画像データがページメモリ802から編集パネル807に送られ、編集内容が反映されたデータをページメモリ802に再蓄積する。このように編集を行う場合のデータ圧縮には、固定長圧縮が有利である。
【0063】
また、カラー画像データの書き込み時には、ページメモリ802から読み出されたカラー画像データを伸長部803に送られてRGBでそれぞれ伸長され、その伸長されたRGBデータはCMYK変換部804でまずC版に変換され、フィルタ部805でフィルタ処理された後、書き込み部806へ送られる。C版が書き込まれた後、ページメモリ802から再びカラー画像データが読み出され、上記と同様な処理を経て今度はM版が書き込まれる。さらにこれと同様に、Y版およびK版の処理が続いて行われる。
【0064】
本実施の形態2のデジタル複写機は、上述のように構成されており、その中の圧縮部801で行われるカラー画像データの圧縮処理について以下詳細に説明する。具体的なカラー画像データの圧縮処理手順は、
(イ)2×2画素ブロックごとに画像を読み込み、これを色変換した後、特定コンポーネントを輝度と色差のうちから1つ選ぶ。
(ロ)特定色、非特定色とも画素ブロックごとに1階層のサブバンド変換を施す。
(ハ)サブバンド変換によって得られた係数を用いて、画像領域を濃度変化の激しい領域(以下、エッジ領域)とそれ以外の領域(以下、非エッジ領域)とに分割する。
(ニ)低周波係数については、各領域ごとに適応的に量子化する。
(ホ)特定コンポーネントの高周波係数については、3次元の高周波係数ベクトル(HL、LH、HH)を作成する。
(へ)非特定コンポーネントの高周波係数については、特定コンポーネントの高周波係数ベクトルとの比例関係を用いて、比例値を領域ごとに量子化して符号化する。
(ト)領域の別を表わす係数も符号化して、輝度色差の全体として画素ブロック単位で固定長圧縮を行う。
(チ)上記処理(ホ)(へ)を行う際には、画質劣化を抑制するため、高周波係数の符号化時に量子化された高周波係数が元の値よりも急峻な濃度変化を表さないように比例値を抑制する。
【0065】
図9は、図8における圧縮部801の構成ブロック図である。なお、図9中で交差する線は黒丸部でのみ連結されるものとする。図9に示した圧縮部は、各色(R色,G色,B色)2×2バッファ901,911,921、色変換部902、特定C(コンポーネント)サブバンド変換部903、非特定C(コンポーネント)サブバンド変換部913,923、領域判断部904、高周波係数量子化部905、比例値計算部915,925、および適応的量子化・固定長符号作成部906などにより構成されている。
【0066】
ここで、上記(イ)(チ)までの処理を図9の各部で行う場合の対応関係について以下説明する。図9の各色2×2バッファ901,911,921において、画素ブロックごとにバッファに読み込まれたカラー画像データは、色変換部902にて色変換され(処理)、これと同時に輝度と色差のうちの1つが特定コンポーネントとして選ばれる(特定コンポーネントの選び方については後に詳述する)。ここで、色変換に関してYCrCb、Lab、YIQ等の多くの色変換が知られているが、本実施の形態2では、次式(2)による色変換を用いることにする。
【0067】
【数2】
Figure 0003732674
【0068】
このように色変換を行った後、特定コンポーネントは、特定Cサブバンド変換部903においてサブバンド変換され、非特定コンポーネントは、非特定Cサブバンド変換部913、923においてサブバンド変換される(処理)。このサブバンド変換には、上述したハールウェーブレット変換(図1参照)を用いる。ここでは1階層のサブバンド変換なので得られる変換係数は、図1に示した4つの係数のみである。
【0069】
次いで、領域判定部904において、特定コンポーネントの高周波係数を用いて注目画素ブロックがエッジ領域であるか非エッジ領域であるかが判定される(処理)。この領域判断は、ここでは特定コンポーネントの変換係数を用いて作成した高周波係数ベクトル(HL、LH、HH)の絶対値√(HL2 +LH2 +HH2 )が16以上であればエッジ領域としたが、必ずしもこれに限定されるものではない。領域判断の結果は、適応的量子化・固定長符号作成部906に送られる。
【0070】
また、各コンポーネントの低周波係数は、そのまま適応的量子化・固定長符号作成部906に送られ、特定コンポーネントの高周波係数は高周波係数量子化部905において高周波係数ベクトルとして量子化される(処理)。具体的な高周波係数ベクトル(HL、LH、HH)の量子化には、特定コンポーネントの高周波係数ベクトルを図10に示すような31値5ビットに量子化する。
【0071】
ここで、固定長圧縮のように固定のビット数の中に画像データを圧縮する場合に、高周波係数ベクトルを作成することは、上記実施の形態1で記載したようなベクトル全体の比例関係を使用できることの他、効率的に符号化できるという点でも意義がある。すなわち、一般に画像のエッジとしては、局所的には縦エッジまたは横エッジが多く、2つのエッジが混在することは少ない。このことは2×2画素ブロックにおいて特に該当する。この傾向を用いるならば、例えば、縦エッジを表わすHLと横エッジを表わすLHが共に大きい値を持つ高周波係数ベクトル(例えば、100、100、0など)を排除し、存在確立の多い(0、x、0)、(x、0、0)、(0、0、x)の形の高周波係数ベクトルを効果的にサンプリングすることができる。図10に示した高周波係数ベクトル例は、そのようにして作られたものの一例である。
【0072】
非特定コンポーネントの高周波係数については、比例値計算部915,925において特定コンポーネントの高周波係数および非特定コンポーネントの高周波係数を比較することで比例値を計算し、この比例値を量子化して符号化する(処理)。この比例値の求め方は、上記実施の形態1の場合と同様に上式(1)を用いて行うものとし、また比例値kについても実施の形態1の場合と同様に−2.0、−1.0、−0.5、0、0.5、1.0、2.0の7値3bitに量子化する。なお、比例していない領域については、k=0のみを送り差分は一切送らない。このようにして得られた比例値kは、適応的量子化・固定長符号作成部906に送られる。
【0073】
最後に、適応的量子化・固定長符号作成部906は、領域判断結果、低周波係数、特定コンポーネントの量子化された高周波係数ベクトル、および比例値を受け取って、領域判断の結果を参照しながら量子化と固定長符号化を行う。具体的には、領域(エッジ・非エッジ)を表わすフラグビットを1ビット作成すると共に、各変換係数を量子化し、両者を合わせて以下のようにして固定長符号を作成する(処理)。
【0074】
すなわち、エッジ領域では、特定コンポーネント・非特定コンポーネントとも低周波係数LLを4ビットに量子化し(処理)、特定コンポーネントの高周波係数は処理(ホ)で得られた5ビット31値を、非特定コンポーネントの比例値は処理(へ)で得られた各コンポーネント3ビット7値をそのまま符号化する。その結果、エッジ領域の符号長は、フラグビットも合わせ全体で24ビットとなる。
【0075】
また、非エッジ領域では、特定コンポーネントの低周波係数LLは量子化せずに8ビットのままとし、非特定コンポーネントのLLは7ビットに量子化する(処理)。高周波係数ベクトルについては、各コンポーネントとも(HL、LH、HH)=(0、0、0)と擬制し、符号は一切送らない。その結果、非エッジ領域の符号長は、フラグビットも合わせ、全体で23ビットとなる。
【0076】
以上のようにして2×2画素ブロックの画像情報は、24ビットに固定長圧縮される(4分の1に圧縮)。圧縮された固定長符号は、その後ページメモリ802に蓄えられ、上述した次段以降の処理に用いられる。
【0077】
図11は、本実施の形態2における固定長符号の内訳を示す図である。復号化時には、フラグビットの値でまず領域判定を行い、その後、図11の符号の並びに従って、各サブバンド係数を得、これを逆変換すれば良い。なお、各領域の量子化方法の違いは、エッジ領域においては解像度を、非エッジ領域においては、階調性を重視したことによる。
【0078】
さらに、処理(チ)については、以下のように行われる。まず、図9の高周波係数量子化部905の処理(処理)を行う場合には、圧縮後の画像の高周波が元画像の高周波よりも大きな値を持たぬようにベクトル検索を行う。例えば、量子化後の高周波係数ベクトルの絶対値√(HL2 +LH2 +HH2 )が元画像の高周波係数ベクトルの絶対値よりも大きくならない範囲でベクトル検索を行う。
【0079】
次に、比例値計算部915,925の処理(処理)を行う場合には、例えば量子化する前の比例値が0.9である場合に、これを比例値1.0に量子化すると圧縮後の高周波係数が圧縮前の高周波係数よりも大きい値を持つため、画素ブロック内の濃度変化が激しくなる。そこで、常に小さな値に量子化することとし、ここでは0.5に量子化するようにする。このような処理(処理)を行う理由は、濃度変化が元画像よりも激しくなると、無圧縮の場合と比較して圧縮後の画像にざらつき・ぼそつきが生じる場合があり、視覚的に目立つ画質の劣化が生じるからである。一方、より濃度変化が少なくなる劣化の場合は、一般に視覚的に気になる劣化にはならない。本実施の形態2においては、上記実施の形態1の場合とは異なり、差分値を符号化しないため、この処理が必要となる。
【0080】
もっとも、上記実施の形態1のような場合においても、プリンタ側のメモリサイズが固定されていれば、圧縮画像がメモリに収まりきらない場合に、差分値を切り捨てて、非可逆圧縮を行うことも有り得るため、その場合には、圧縮画像の画質を向上させるために、この処理が必要となる可能性もある。
【0081】
次に、本実施の形態2における特定コンポーネントの選び方について説明する。特定コンポーネントは、高周波係数が比例値ではなく高周波係数ベクトルを用いてより正確に量子化されることもあり、最も重要な高周波係数を持つ情報を特定コンポーネントとして選ぶことが望ましい。例えば、視覚的に影響が大きい成分や最も大きなエッジを持つ成分である。このことを踏まえて、特定コンポーネントの選び方としては、本実施の形態2では以下の全ての場合を含むものとする。
(1)常に特定コンポーネントを固定する場合
(イ)常に輝度を特定コンポーネントとする。
(2)特定コンポーネントを適応的に切り替える場合
(イ)注目画素ブロック内の輝度・色差(YUV)のうち、最も低周波係数の 絶対値が大きいものを特定コンポーネントとする。
(ロ)輝度・色差(YUV)のうち、画素ブロック内の勾配が最も大きな絶対 値を持つものを特定コンポーネントとする。
(ハ)色差の高周波係数と輝度の高周波係数とが比例し、かつ色差が輝度より も大きな勾配を持つ場合にのみ当該色差を特定コンポーネントとし、そ の他の場合については輝度を特定コンポーネントとする。
(ニ)エッジ領域を色エッジ領域とその他のエッジ領域とに分け、色エッジ領 域については色差を特定コンポーネントとし、それ以外のエッジ領域で は輝度を特定コンポーネントとする。
【0082】
ここで、(2)の(ロ)(ハ)(ニ)項目を用いる場合は、YUVのうちどの係数を特定コンポーネントとしたかを復号側で判別するため、さらに1〜2ビットの符号長が必要となる。一方、(2)の(イ)の項目の場合は、符号長の増加がなく適応的に特定コンポーネントを選択することができる。
【0083】
(2)の(イ)の項目が有効な例としては、例えば、特定コンポーネントの選び方に関する一例を示した図12のような場合がある。図12に示すように、R色のみが画素ブロック内で大きな値を持つ場合は、YよりもUの方が大きなエッジを持ち、かつ低周波係数の絶対値もUの方が大きくなる。このような場合には、YよりもUを特定コンポーネントとした方がより正確にエッジを保存することができ、また比例値kについても1以上のものを密に用意する必要がなくなる。
【0084】
一方、(2)の(ロ)(ハ)の項目の具体的な実施例としては、例えば、色差と輝度のそれぞれの高周波係数ベクトルの絶対値を参照して勾配の大きさを判断する。また、(2)の(ニ)の項目の具体的な実施例としては、色エッジか否かの判断については、デジタル複写機側で適応的フィルタリングや適応的階調処理等のために用意されている領域判定機構をそのまま援用する。
【0085】
なお、本実施の形態2では、色変換後のデータに関して記載したが、RGB色を直接固定長符号化する場合についても同様な理論を当てはめることができる。この場合における特定コンポーネントの選び方は、上記実施の形態1に記載した特定コンポーネントの選び方に関する理論をそのまま適用することができる。
【0086】
次に、本実施の形態2の効果について説明する。
本実施の形態2におけるように、特定コンポーネント以外の微細構造を表わす係数を特定コンポーネントの微細構造を表わす係数に比例させるメリットについては、上記実施の形態1でも述べたが、特に、本実施の形態2の場合は、2×2という非常に小さな画素ブロックを用いているため、画素ブロック内に互いに大きく異なる3色以上の色が存在することは極めてまれとなり、圧縮効率を向上させることができる。
【0087】
本実施の形態2によれば、各コンポーネント間あるいは輝度・色差間の微細構造の相関を利用することにより、効率的にデータ圧縮することが可能となり、その結果としてメモリ容量が削減されたり、転送時間等を短縮することができる。
【0088】
また、本実施の形態2によれば、適応的に特定コンポーネントを選択することにより、最も重要な微細構造情報(この場合はエッジ情報)をより正確に保存することができる。適応的なコンポーネントの選択は、エントロピー符号化により行うため、周囲の画素ブロックとの相関を高める必要のある可変長圧縮を行う場合よりも、本実施の形態2のような固定長圧縮においてより効果を発揮することができる。
【0089】
さらに、本実施の形態2によれば、ベクトル検索時および比例値計算時に、各コンポーネントの微細構造を表わす係数が元画像よりも急峻な濃度変化を持たないように制御することにより、画像のざらつき・ぼそつきを無くし、視覚的に目立つ画質の劣化を防止することができる。
【0090】
また、本実施の形態2によれば、サブバンド変換の高周波係数をベクトル量子化することにより、効率的に各コンポーネント間の微細構造情報の相関を表わすことが可能となり、かつ微細構造を表わす係数自身をも効率よく表現することができる。
【0091】
また、本実施の形態2によれば、領域別に適応的にこれらのサブバンド係数や比例値等を固定長符号化することにより、効率の良い固定長圧縮を達成することができる。
【0092】
なお、本実施の形態2では、色変換について上式(2)を用いて実施したが、これに限定されるものではなく、一般的なYCrCb、Lab、YIQ等の色変換を用いることも可能であり、その場合でも同様に好適な効果を得ることができる。
【0093】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のカラー画像圧縮方法(請求項1)によれば、効率的に符号化することが可能となり、効率的に各コンポーネント間の微細構造情報の相関を表わすことができると共に、微細構造を表わす係数自身をも効率良く表現することができ、カラー画像データの相関は、輝度と色差の間だけでなく各色間にも存在するため、このコンポーネントの相関を用いるようにしたので、色変換の手間をかけることなくカラー画像データを効率良く符号化し、圧縮することができる。
【0094】
また、本発明のカラー画像圧縮方法(請求項)によれば、コンポーネントの内容を輝度情報および色差情報としたので、必要に応じて色差の高周波係数を基準として輝度の高周波係数を伸長することができる。
また、本発明のカラー画像圧縮方法(請求項)によれば、コンポーネントの内容がR色信号、G色信号、B色信号としたので、RGBの各色間の相関を直接利用することができる。
【0095】
また、本発明のカラー画像圧縮方法(請求項)によれば、基準となる係数としての特定コンポーネントを適応的に選択するようにしたので、カラー画像データを効率的に圧縮することができる。
また、本発明のカラー画像圧縮方法(請求項)によれば、特定コンポーネントとして輝度情報を用いるようにしたので、輝度情報が最も重要な高周波係数を持つ情報である場合に、特定コンポーネントとして選ぶことができる。
また、本発明のカラー画像圧縮方法(請求項)によれば、特定コンポーネントとしてG色信号を用いるようにしたので、G色信号が最も重要な高周波係数を持つ情報である場合に、特定コンポーネントとして選ぶことができる。
【0099】
また、本発明のカラー画像圧縮方法(請求項)によれば、画素ブロック内の濃度変化の激しさに応じて各係数に割り当てるビット数を適応的に変化させて固定長圧縮を行うようにしたので、効率の良い固定長圧縮を達成することができる。
【0100】
また、本発明のカラー画像圧縮方法(請求項)によれば、特定コンポーネント以外のコンポーネントの高周波係数と特定コンポーネントの高周波係数とをそれぞれベクトルで表現した高周波係数ベクトルを作成し、該高周波係数ベクトル間の比を表わす係数を、特定コンポーネント以外のコンポーネントの高周波係数と特定コンポーネントの高周波係数との類似度を表わす係数としたので、カラー画像データの圧縮効率を向上させることができる。
【0101】
さらに、本発明のカラー画像圧縮装置(請求項)によれば、カラー画像データが複数の画素ブロックに分割され、カラー画像データの各コンポーネントの情報を各画素ブロックごとに低周波係数と高周波係数とにサブバンド変換され、複数のコンポーネントのうちの特定のコンポーネント以外のコンポーネントの高周波係数と特定コンポーネントの高周波係数とをそれぞれベクトルで表現した高周波係数ベクトルを作成し、該高周波係数ベクトル間の比を表わす係数を取得し、その取得した係数を量子化して、全てのコンポーネントの低周波係数と、特定のコンポーネントの高周波係数と、量子化した係数とを符号化したので、カラー画像データを効率良く符号化し、圧縮することができると共に、効率的に各コンポーネント間の微細構造情報の相関を表わすことができると共に、微細構造を表わす係数自身をも効率良く表現することができる。
また、本発明のカラー画像圧縮装置(請求項10)によれば、コンポーネントの内容を輝度情報および色差情報としたので、従来のように常に輝度の高周波係数(交流成分と同義)を基準とするのではなく、必要に応じて色差の高周波係数を基準として輝度の高周波係数を伸長することができる。
また、本発明のカラー画像圧縮装置(請求項11)によれば、コンポーネントの内容がR色信号、G色信号、B色信号としたので、RGBの各色間の相関を直接利用することができる。
また、本発明のカラー画像圧縮装置(請求項12)によれば、基準となる係数としての特定コンポーネントを適応的に選択するようにしたので、カラー画像データを効率的に圧縮することができる。
また、本発明のカラー画像圧縮装置(請求項13)によれば、特定コンポーネントとして輝度情報を用いるようにしたので、輝度情報が最も重要な高周波係数を持つ情報である場合に、特定コンポーネントとして選ぶことができる。
また、本発明のカラー画像圧縮装置(請求項14)によれば、特定コンポーネントとしてG色信号を用いるようにしたので、G色信号が最も重要な高周波係数を持つ情報である場合に、特定コンポーネントとして選ぶことができる。
また、本発明のカラー画像圧縮装置(請求項15)によれば、画素ブロック内の濃度変化の激しさに応じて各係数に割り当てるビット数を適応的に変化させて固定長圧縮を行うことにより、効率の良い固定長圧縮を達成することができる。
また、本発明のカラー画像圧縮装置(請求項16)によれば、特定コンポーネント以外のコンポーネントの高周波係数と特定コンポーネントの高周波係数との関係を表わす係数とは、特定コンポーネント以外のコンポーネントの高周波係数と特定コンポーネントの高周波係数との類似度を表わす係数としたため、カラー画像データの圧縮効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態1におけるハールウェーブレット変換を説明する図である。
【図2】本実施の形態1において階層的に行われるサブバンド変換を説明する図である。
【図3】本実施の形態1において2階層に渡って行われるハールウェーブレット変換による係数変換の説明図である。
【図4】本実施の形態1において高周波係数ベクトルとして第2階層の高周波係数3つと第1階層の高周波係数12個からなる15次元ベクトルを示す図である。
【図5】本実施の形態1の圧縮処理を行うカラー画像圧縮装置のブロック構成図である。
【図6】図5中の特定コンポーネント以外高周波係数符号化部内のブロック構成図である。
【図7】本実施の形態1の有効性に関する係数変換例を示す図である。
【図8】本実施の形態2で用いるデジタル複写機の概略構成を示すブロック図である。
【図9】図8における圧縮部の構成ブロック図である。
【図10】特定コンポーネントの高周波係数ベクトルを31値5ビットに量子化した図である。
【図11】本実施の形態2における固定長符号の内訳を示す図である。
【図12】特定コンポーネントの選び方に関する一例を示した図である。
【符号の説明】
501 G色4×4バッファ
502,512,522 サブバンド変換部
504 エントロピー符号化部
511 R色4×4バッファ
521 B色4×4バッファ
513,523 特定コンポーネント以外高周波係数符号化部
601 比例値計算部
602 差分値計算部
701 元画像
702 変換係数
703 第1画像例
704 第1係数例
705 第2画像例
706 第2係数例
801 圧縮部
802 ページメモリ
803 伸長部
804 CMYK変換部
805 フィルタ部
806 書き込み部
807 編集パネル
901 G色2×2バッファ
902 色変換部
903 特定コンポーネントサブバンド変換部
904 領域判断部
905 高周波係数量子化部
906 適応的量子化・固定長符号作成部
911 R色2×2バッファ
913,923 非特定コンポーネントサブバンド変換部
915,925 比例値計算部
921 B色2×2バッファ

Claims (16)

  1. 複数のコンポーネントで構成されたカラー画像データの圧縮を行うカラー画像圧縮方法であって、
    前記カラー画像データを画素ブロックに分割する工程と、
    前記各コンポーネントの情報を各画素ブロックごとに低周波係数と高周波係数とにサブバンド変換する工程と、
    前記複数のコンポーネントのうちの特定のコンポーネント以外のコンポーネントの高周波係数と特定コンポーネントの高周波係数とをそれぞれベクトルで表現した高周波係数ベクトルを作成し、該高周波係数ベクトル間の比を表す係数を取得する工程と、
    該取得した係数を量子化する工程と、
    を含み、
    前記カラー画像データを圧縮する際は、全てのコンポーネントの低周波係数と、前記特定のコンポーネントの高周波係数と、前記量子化した係数と、を符号化することを特徴とするカラー画像圧縮方法。
  2. 前記コンポーネントの内容は、輝度情報および色差情報であることを特徴とする請求項1に記載のカラー画像圧縮方法。
  3. 前記コンポーネントの内容は、R色信号、G色信号、B色信号であることを特徴とする請求項1に記載のカラー画像圧縮方法。
  4. 前記特定コンポーネントを適応的に選択することを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載のカラー画像圧縮方法。
  5. 前記特定コンポーネントとして輝度情報を用いることを特徴とする請求項に記載のカラー画像圧縮方法。
  6. 前記特定コンポーネントとしてG色信号を用いることを特徴とする請求項に記載のカラー画像圧縮方法。
  7. 前記画素ブロック内の濃度変化の激しさに応じて各係数に割り当てるビット数を適応的に変化させることによって固定長圧縮を行うことを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載のカラー画像圧縮方法。
  8. 前記特定コンポーネント以外のコンポーネントの高周波係数と特定コンポーネントの高周波係数とをそれぞれベクトルで表現した高周波係数ベクトルを作成し、該高周波係数ベクトル間の比を表す係数とは、特定コンポーネント以外のコンポーネントの高周波係数と特定コンポーネントの高周波係数との類似度を表わす係数であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載のカラー画像圧縮方法。
  9. 複数のコンポーネントで構成されたカラー画像データの圧縮を行うカラー画像圧縮装置であって、
    前記カラー画像データを画素ブロックに分割する手段と、
    前記各コンポーネントの情報を各画素ブロックごとに低周波係数と高周波係数とにサブバンド変換する手段と、
    前記複数のコンポーネントのうちの特定のコンポーネント以外のコンポーネントの高周波係数と特定コンポーネントの高周波係数とをそれぞれベクトルで表現した高周波係数ベクトルを作成し、該高周波係数ベクトル間の比を表わす係数を取得する手段と、
    該取得した係数を量子化する手段と、
    を備え、
    前記カラー画像データの圧縮時には、全てのコンポーネントの低周波係数と、前記特定のコンポーネントの高周波係数と、前記量子化した係数と、を符号化することを特徴とするカラー画像圧縮装置。
  10. 前記コンポーネントの内容は、輝度情報および色差情報であることを特徴とする請求項に記載のカラー画像圧縮装置。
  11. 前記コンポーネントの内容は、R色信号、G色信号、B色信号であることを特徴とする請求項に記載のカラー画像圧縮装置。
  12. 前記特定コンポーネントを適応的に選択することを特徴とする請求項9〜11のいずれか一つに記載のカラー画像圧縮装置。
  13. 前記特定コンポーネントとして輝度情報を用いることを特徴とする請求項10に記載のカラー画像圧縮装置。
  14. 前記特定コンポーネントとしてG色信号を用いることを特徴とする請求項11に記載のカラー画像圧縮装置。
  15. 前記画素ブロック内の濃度変化の激しさに応じて各係数に割り当てるビット数を適応的に変化させることによって固定長圧縮を行うことを特徴とする請求項9〜14のいずれか一つに記載のカラー画像圧縮装置。
  16. 前記特定コンポーネント以外のコンポーネントの高周波係数と特定コンポーネントの高周波係数とをそれぞれベクトルで表現した高周波係数ベクトルを作成し、該高周波係数ベクトル間の比を表わす係数とは、特定コンポーネント以外のコンポーネントの高周波係数と特定コンポーネントの高周波係数との類似度を表わす係数であることを特徴とする請求項12〜15のいずれか一つに記載のカラー画像圧縮装置。
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