JP5640233B2 - 笠木装置 - Google Patents

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Description

本発明は、建物躯体の立上り躯体に設置される笠木装置に関する。
一般に、笠木は建物躯体のパラペットなどの立上り躯体に設置される。高所に設置されるものであるから、目立ちにくいと思われがちであるが、下から見上げたときに建物の上部の輪郭を構成するものなので、最近では笠木に機能だけでなく、よりよい外観デザインも望まれるようになっている。このように、デザイン性を高めるためには、建物から外側に現われる大型笠木が望ましく、このため、押出形材をいくつかに分割することにより、笠木装置を大型化することが行われている。
ところが、押出形材を分割することは、形材の点数が増え、現場で分割された形材を組み付けなければならないので、施工手間が増えることになる。そこで、これらの手間を簡素化するため、笠木を取り付けるためのブラケットのほかに、笠木を後部(屋内側)と前部(屋外側)の2つの分割笠木によって構成し、これらを立上り躯体上に間隔をおいて固定されたブラケットに個別に取り付けて一体的に連結することが行われている。例えば、特許文献1に示されるように、立上り躯体上に間隔をおいて固定されたブラケット前後の2個所に取付部を形成しておき、これらのブラケットに笠木を固定するに際し、まず前分割笠木の後部の2箇所の取付片をブラケットの前側の取付部に取り付けておき、さらに、後分割笠木の前後部の取付部をブラケットの前後部の取付部に固定することが行われている。このように、笠木を屋内側と屋外側の2つの分割笠木から構成しているので、前後の分割笠木を連結したときに全体が大型になり、屋外側の分割笠木が屋外側に大きく張り出すので、外観デザインが向上する。
また、笠木は立上り躯体の長手方向に沿って連続して取り付けられるものであるから、上述のようにしてブラケットに取り付けられた笠木は、さらに別の笠木とジョイント材を介して連結する必要がある。ジョイント材は笠木と略同じ断面形状を有する押出形材からなり、ジョイント材の一半部を立上り躯体上に取り付けられた笠木の端部に差し込んでおき、露出したジョイント材の他半部に対して隣接する笠木を側面方向から差し込んで嵌入させて行う場合が多い(特許文献2参照)。
特許第4543429号公報 特許第4048206号公報
しかしながら、特許文献1のように、2つの分割笠木をブラケット前後2個所のみの取付部に取り付ける態様では、特に前部分割笠木が後部の2個所の取付片でブラケットの前部の取付部に固定されることになり、取付強度に問題がある。特に、前部分割笠木の前方部分が強風によって煽られるようなことがあると、前部分割笠木が外れたり変形したりするおそれがある。
また、前部分割笠木をブラケットの前側取付部に取付する場合、ブラケット材と前部分割笠木の連結とが長尺部材を側面からスライドさせながら嵌入させるので、ブラケット材と分割笠木の形材同士のクリアランスが大きいと、ガタつきが発生し、また、クリアランスが小さすぎると、ブラケット材と前部分割笠木との嵌入作業が困難になり、ハンマー等で叩いて強制的に嵌入することになるため、傷が付いたり、変形したりすることがある。よって、形材の押出成形に高い精度が要求される。
また、笠木同士を長手方向に連結する場合、特許文献2に示されるように、先に取付した笠木本体の側面から、あらかじめジョイント材を差し込んでおき、連結する笠木を側面よりスライドさせ嵌入さるが、ジョイント材と笠木にクリアランスをもたせているたえ、嵌入時に動いてしまい、ジョイント材が左右にずれ易く、ひどい場合、ジョイント材が笠木本体の内側に入り込んでしまい、目地部から完全に外れてしまうこともある。
このように、一方の分割笠木に先に取り付けたジョイント材に対して他方の分割笠木を側方から差し込む作業は面倒であり、また立上り躯体が壁面に当接しているような場合、笠木の先端をジョイント材に差し込んだ後にスライドするためのスペースがないため、差し込むのが困難であり、また差し込みが不可能な場合もある。
さらに、ジョイント材に対して笠木を側方から差し込まなければならないことになると、前後の分割笠木をブラケットに対して取り付けるときも、側方から取り付けるようにしなければならないことになり、作業に自由度がなく、作業が面倒である。
本発明は上記問題点を解消し、特に、幅広の笠木を分割構成とすることにより、笠木の取付作業を容易に行うことができるとともに、ブラケットに対する笠木に十分な取付強度を確保することができる笠木装置を提供することをその課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、建物の立上り躯体上に間隔をおいて設けられた短尺のブラケットと屋内側の後分割笠木と屋外側の前分割笠木とを備え、上記ブラケットには、屋内側の第1の係止部と中間部の第2の係止部と屋外側の第3の係止部が形成され、上記後分割笠木には、ブラケットの第1の係止部と第2の係止部とに係止可能な第1係止片と第2係止片とが形成され、上記前分割笠木は、本体部と張出化粧部が一体成形され、上記後分割笠木の屋外側と上記ブラケットの第3の係止部とにそれぞれ係止可能な係止片と第3係止片とが形成され、上記ブラケットの第1の係止部と第2の係止部はそれぞれ上記立上り躯体上に固定されるブラケット本体に対して上向きに突出形成され、上記後分割笠木の第1係止片は上記第1の係止部に弾発的に係止可能に形成され、上記第2係止片には、上記第2の係止部の上端に係止可能な係止溝が形成されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1において、上記前分割笠木の第3係止片は、上記前分割笠木の中間部から化粧板状に垂下形成されていることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1又は2において、上記ブラケットの第3の係止部は、上記前分割笠木の第3係止片と弾発的に係止するよう、屋外側に向かって上向きでかつ傾斜して突出形成され、前分割笠木の係止片は、上記後分割笠木の第2係止片の屋内側に突出形成された内側突部に係止可能に形成されていることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1〜3のいずれかにおいて、上記立上り躯体上にその長手方向に沿って隣接配置された2つの後分割笠木の屋外側からその目地に沿って短尺のジョイント材が差し込み装着可能に設けられていることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項において、上記ジョイント材の屋内側の端部は、上記後分割笠木の第1係止片の裏側に屋外側に開口形成された係合溝に係合可能に形成され、上記ジョイント材の中間部は上記後分割笠木の第2係止片の屋外側に突出形成された外側突部に係止可能に形成されていることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項4又は5において、上記ジョイント材の屋外側には下方に突出する係止片が形成され、該係止片は、上記2つの後分割笠木の裏側からその目地に沿って差し込み装着されたときに、上記前分割笠木の第3係止片と係止可能であることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、この発明に係る笠木装置は、立上り躯体上に間隔をおいて固定されたブラケットの屋外側、中間部、屋内側の3個所に第1、第2及び第3の係止部を形成しておき、これらのブラケットに笠木を固定するに際し、まず後分割笠木をブラケットの上方から下方に押圧するようにして、後分割笠木の第1係止片と第2係止片を、それぞれブラケットの第1の係止部と第2の係止部に係止固定する。そして、前分割笠木の中間部側の係止片を後分割笠木の第2係止片に係止させた状態で、前分割笠木の前部を上方から下方に回動させるようにして、その第3係止片をブラケットの第3の係止部に係止させて固定することによって構成されるから、笠木の取付作業を容易に行うことができる。そして、この笠木装置によれば、前分割笠木は、その屋外側はブラケットの第3の係止部に、中間部は、後分割笠木の第2係止片が、ブラケットの第2係止部に係止された状態で、さらにその上から取り付けられているから、ブラケットに対する笠木の取り付けに十分な強度が確保され、前分割笠木の屋外側部分が強風によって煽られるようなことがあっても、ブラケットから外れたり変形したりするおそれがなく、常に安定な取付状態が良好に保持される。
また、各笠木反対は、ブラケット2箇所の上方に向かって突出する係止部に支持されるため、嵌合に自由度があり、形材の高い押出精度を要求しない。
また、ブラケットの第1の係止部と第2の係止部はそれぞれ上記立上り躯体上に固定されるブラケット本体に対して上向きに突出形成され、後分割笠木の第1係止片は第1の係止部に弾発的に係止可能に形成され、第2係止片には、第2の係止部の上端に係止可能な係止溝が形成されているから、まず、後分割笠木の第2係止片の係止溝をブラケット本体の第2の係止部の上端に嵌合させ、ここを中心に後分割笠木の屋内側を下方に回動させる。後分割笠木の第1係止片をブラケットの第1の係止部に係止させればよい。したがって、ブラケットに対する後分割笠木の取付作業を容易に行うことができる。
請求項2に係る発明によれば、上記前分割笠木の第3係止片は、上記前分割笠木の中間部から化粧板状に垂下形成されているから、外観が向上する。
請求項に係る発明によれば、ブラケットの第3の係止部は、前分割笠木の第3係止片と弾発的に係止するよう、屋外側に向かって上向きでかつ傾斜して突出形成され、前分割笠木の係止片は、後分割笠木の第2係止片の屋内側に突出形成された内側突部に係止可能に形成されているから、前分割笠木の屋内側の係止片を後分割笠木の内側突部に係合させ、ここを中心として屋外側を下方に回動させ、ブラケットの第3の係止部に対し、前分割笠木の第3係止片を弾発的に係止させればよい。したがって、前分割笠木の取付作業も容易に行うことができる。
請求項に係る発明は、立上り躯体上にその長手方向に沿って隣接配置された2つの後分割笠木の屋外側からその目地に沿って短尺のジョイント材が差し込み装着可能に設けられているのであって、ジョイント材は笠木の内側にその側方から差し込む必要がない。
また、一方の笠木の端部に取り付けられたジョイント材に対して他方の笠木を側方から差し込む取付態様と比較して、ブラケットや前分割笠木や後分割笠木の形材に高い精度が要求されることがない。また、ジョイント材を前側から差し込むため特に差込み作業に必要なスペースが不要であり、作業の自由度が増し、作業スペースが小さくても効率的に取付作業を行うことができる。
請求項に係る発明によれば、ジョイント材の屋内側の係合片は、上記後分割笠木の第1係止片の裏側に形成された屋外側に開口する係合溝に係合可能に形成され、ジョイント材の中間部は後分割笠木の第2係止片の屋外側に突出形成された外側突部に係止可能に形成されているから、ジョイント材を2つの後分割笠木の目地に沿って差し込んだとき、その端部は屋外側に開口する係合溝に容易に係合しやすく、また反対側の端部は外側突部に係止させるだけでよいので、ジョイント材の取付作業が簡単である。
請求項に係る発明は、上記ジョイント材の屋外側には下方に突出する係止片が形成され、該係止片は、上記2つの後分割笠木の裏側からその目地に沿って差し込み装着されたときに、上記前分割笠木の第3係止片と係止可能であるから、取付作業が容易である。また、ジョイント材も後分割笠木と前分割笠木によって固定される。
本発明の笠木装置の側面図 立上り躯体にブラケットを取り付けた状態の側面図 ブラケットに後分割笠木を取り付ける途中の状態の側面図 隣り合う後分割笠木の間にジョイント材を差し込む状態の平面図 ジョイント材の取付態様を示す側面図 前分割笠木の取付態様を示す側面図 前分割笠木と後分割笠木をブラケットにねじ止め固定する状態の側面図 ウェザーストリップと水切りを取り付けた状態の側面図 シーリング処理をした状態の側面図
図1において符号1は建物の立上り躯体(パラペット)を示す。この立上り躯体の頂部にはその長手方向に一定の間隔をおいてブラケット2が固定され、ブラケット2には長尺の笠木3が取り付けられている。そして、立上り躯体1上には、その長手方向に沿って複数の笠木3が突合せ状に連設される。なお、隣り合う2つの笠木3の端部間には、図4〜図6に示されるように、ジョイント材19が差し込み装着されている。
ブラケット2は、図2に示されるように、Z字形のブラケット本体2aと、ブラケット本体2aの屋内側端部から斜め上方に突出する第1の係止部4と、ブラケット本体2aの中間部の屈曲部から上方に突出する第2の係止部5と、ブラケット本体2aの屋外側端部から斜め上方に突出する第3の係止部6とから構成されている。上記係止部4、5、6はいずれも上向きに突出形成されている。第1の係止部4と第3係止部6は傾斜し、第1の係止部4の下部には顎部7が形成され、第2の係止部5の上端には突部8が形成され、また、その中間部から屋内側に水平に突出する係合片9が形成されている。第3の係止部6はブラケット本体2aの上段の水平部10の先端に形成され、その下端6aは水平部10よりも下方に突出している。さらに、第1の係止部4から第2の係止部5、第3の係止部6と高さが順次に変わるように形成されている。
次に、笠木3はアルミニウムの押出型材により、屋内側に配置される後分割笠木3aと屋外側に配置される前分割笠木3bの2つに分割構成されている。
後分割笠木3aは、図3に示されるように、平板状の笠木本体の屋内側端部の下方にL字形の第1係止片11を突出形成し、屋外側端部に下向きに開口するコ字形の係止溝14を有する第2係止片12を立ち上げ形成したもので、第1係止片11の端部にはさらに小さなL形の係止部15が形成されている。また、第2係止片12の係止溝14の屋内側と屋外側には、それぞれ内側突部16と外側突部17とが形成されている。
前分割笠木3bは、図1に示されるように、断面略コ字形の本体部18aと、屋外側に突出する平板状の張出化粧部18bからなり、の張出化粧部18bの屋外側端部にビスホール20を形成し、屋内側端部にZ形の係止片21を垂下形成し、中央部には化粧板状の第3係止片13を垂下形成したものである。第3係止片13の下端には屋外側に係止顎部22が形成されている。
次に、ジョイント材19は、図4及び図5に示されるように、アルミニウムの押出形材からなる短尺の部材で、隣り合う笠木3の端部間で、隣り合うブラケット2の間に設けられるものであり、屋外側に立上り部24、屋内側に下方に突出する係合片23を形成したやや水平のジョイント本体3cと、ジョイント本体3cの立上り部24の上端から屋外側に延出する延出部25とからなり、延出部25は立上り部の上端に接続する水平部26と水平部26の屋外側の端部から斜めに垂下した係止片27とからなっている。係止片27の下端には係止顎28が形成されている。
上記部材によって、笠木装置を構成するときは、まず複数の短尺のブラケット2のブラケット本体2aを立上り躯体1の頂部に、図2に示されるように、一定の間隔をおいてアンカーボルト30によって固定する。このとき、屋外側の第3の係止部6の先端は立上り躯体1の屋外側の側面の略延長上にあるようにする。
次に、図3に示されるように、ブラケット本体2aの上部に後分割笠木3aを配置し、後分割笠木3aの第2係止片12の下向き開口の係止溝14をブラケット本体2aの第2の係止部5の上端に嵌合させ、ここを中心に後分割笠木3aの屋内側を下方に回動させる。後分割笠木3aの第1係止片11の端部のL形の係止部15をブラケット2の第1の係止部4の傾斜面に沿って摺動させ、最後に、図1に示されるように、係止部15を第1の係止部4の顎部7に係止させる。このとき同時に、後分割笠木3aの第2係止片12の係止溝14の開口端がブラケット2の第2の係止部5の上端の突部8に弾発的に係止する。このように、第1の係止部4と第1係止片11、第2の係止部5と第2係止片12との係止によって後分割笠木3aはブラケット2に固定される。
上記要領により、立上り躯体1の上面には、複数の後分割笠木3aが、図4のように、その長手方向に沿って突合せ状に連設される。
次に、隣り合う笠木の端部間にジョイント材19を装着する。この場合、図4及び図5に示されるように、隣り合う2つの後分割笠木3aの目地の屋外側から、上記目地に沿ってジョイント材19を後方にスライドさせ、図6に示されるように、屋内側の係合片23を隣り合う後分割笠木3aの第1係止片11の裏側の係合溝11aに係合させ、延出部26の水平部25を隣り合う後分割笠木3aの外側突部17に係止させる。これにより、ジョイント材19は隣り合う後分割笠木3aの端部間に係止装着される。なお、このとき、ブラケット2の第3の係止部6とジョイント材19の延出部25の係止片27とは側面視において重なり合うように配置される。
さらに、図6及び図7に示されるように、前分割笠木3bの屋内側のZ形係止片21を後分割笠木3aの内側突部16に係合させ、ここを中心として屋外側を下方に回動させ、ブラケット2の第3の係止部6の先端6aとジョイント材19の係止片27の先端の係止顎28に対し、前分割笠木3bの第3係止片13の先端の係止顎部22を弾発的に係止させればよい。さらに、前分割笠木3bのZ形係止片21と後分割笠木3aの第2係止片12の垂直部12aとが重合するので、屋内側からを貫通したネジ31を止着することにより、後分割笠木3aと前分割笠木3bとブラケット2とを一体的に結合することにより、ジョイント材19が動いてその位置が目地のいずれか一側にずれる目地ずれを防止することができる。
以上のように取り付けることにより、前分割笠木3bの屋内側と後分割笠木3aの屋外側とは重合状態で一体に結合して一体の笠木3が構成される。また、隣り合う後分割笠木3aと前分割笠木3bの目地の裏側にジョイント材19が固定され、上記目地から進入した雨水等を主に屋内側に流れるように案内する。
上述のとおり、上記笠木装置は、立上り躯体1上に間隔をおいて固定されたブラケット2の前部、中央部、後部の3個所に第1の係止部4、第2の係止部5及び第3の係止部6を形成しておき、これらのブラケット2に笠木を固定するに際し、まず後分割笠木3aをブラケット2の上方から下方に押圧するようにして、後分割笠木3aの第1係止片11と第2係止片12を、それぞれブラケット2の第1の係止部4と第2の係止部5に係止固定する。そして、前分割笠木3bの係止片21を後分割笠木3aの内側突部16に係合させた状態で前分割笠木3bの前部を上方から下方に回動させるようにして、その第3係止片13をブラケット2の第3の係止部6に係止させて固定することによって構成される。このように、この笠木装置によれば、前分割笠木3bは、その屋内側と中央部とで後分割笠木3aの係止片とブラケット2の第3の係止部6とに取り付けられているから、ブラケット2に対する笠木の取り付けに十分な強度が確保され、前分割笠木3bの屋外側部分が強風によって煽られるようなことがあっても、ブラケット2から外れたり変形したりするおそれがなく、常に安定な取付状態が良好に保持される。作業スペースが小さくても、ブラケット2に対する笠木の取り付け作業を容易に行うことができる。
また、ジョイント材19は後分割笠木3aをその長手方向に突合せ連結させた後に、隣り合う後分割笠木3aの目地の屋外側から屋内側にスライドさせて取り付ける構成であるから、施工効率がよい。また、後分割笠木3aにジョイント材19を受け入れるのに十分なスペースが形成されているので、ジョイント材19の取り付け作業も容易に行うことができる。
さらに、一方の笠木の端部に取り付けられたジョイント材19に対して他方の笠木を側方から差し込む取付態様と比較して、ブラケット2や前分割笠木3bや後分割笠木3aの形材に高い精度が要求されることがない。また、特に差込み作業に必要なスペースが不要であり、作業の自由度が増し、効率的に行うことができる。
しかも、笠木を分割構成とし、後分割笠木3aの取り付け終了後、前分割笠木3bを取り付ける前にジョイント材19を取り付ける構成となっているから、ジョイント材19の取り付け作業を容易に行うことができる。
なお、図8に示されるように、雨水等が笠木装置の内側に進入しないように、屋外側に長尺のウェザーストリップ33を取り付け、屋内側に水切り材34をとりつけるようにしてもよい。ウェザーストリップ33は防水部材35の嵌合溝に嵌合され、防水部材34をブラケット2の水平部10の下面に固定すればよい。また、水切り材34は後分割笠木3aにネジ止め固定すればよい。また、水切り34に代え、図9のように、シーリング材35を施してもよい。
なお、ジョイント材19は上記実施形態に限定されない。屋外側から差しこみ可能であれば、他の構成であってもよい。また、後分割笠木と前分割笠木とが取り付けられた後に取り付けられるようにしてもよい。
1 立上り躯体
2 ブラケット
3 笠木
3a 後分割笠木
3b 前分割笠木
4 第1の係止部
5 第2の係止部
6 第3の係止部
11 第1係止片
12 第2係止片
13 第3係止片
14 係止溝
15 係止部
16 内側突部
17 外側突部

Claims (6)

  1. 建物の立上り躯体上に間隔をおいて設けられた短尺のブラケットと屋内側の後分割笠木と屋外側の前分割笠木とを備え、上記ブラケットには、屋内側の第1の係止部と中間部の第2の係止部と屋外側の第3の係止部が形成され、上記後分割笠木には、ブラケットの第1の係止部と第2の係止部とに係止可能な第1係止片と第2係止片とが形成されているとともに、上記前分割笠木は、本体部と張出化粧部が一体成形され、上記後分割笠木の屋外側と上記ブラケットの第3の係止部とにそれぞれ係止可能な係止片と第3係止片とが形成され、上記ブラケットの第1の係止部と第2の係止部はそれぞれ上記立上り躯体上に固定されるブラケット本体に対して上向きに突出形成され、上記後分割笠木の第1係止片は上記第1の係止部に弾発的に係止可能に形成され、上記第2係止片には、上記第2の係止部の上端に係止可能な係止溝が形成されていることを特徴とする笠木装置。
  2. 上記前分割笠木の第3係止片は、上記前分割笠木の中間部から化粧板状に垂下形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の笠木装置。
  3. 上記ブラケットの第3の係止部は、上記前分割笠木の第3係止片と弾発的に係止するよう、屋外側に向かって上向きでかつ傾斜して突出形成され、前分割笠木の係止片は、上記後分割笠木の第2係止片の屋内側に突出形成された内側突部に係止可能に形成されていることを特徴とする、前記請求項1又は2に記載の笠木装置。
  4. 上記立上り躯体上にその長手方向に沿って隣接配置された2つの後分割笠木の屋外側からその目地に沿って短尺のジョイント材が差し込み装着可能に設けられていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の笠木装置。
  5. 上記ジョイント材の屋内側の端部は、上記後分割笠木の第1係止片の裏側に屋外側に開口形成された係合溝に係合可能に形成され、上記ジョイント材の中間部は上記後分割笠木の第2係止片の屋外側に突出形成された外側突部に係止可能に形成されていることを特徴とする、請求項に記載の笠木装置。
  6. 上記ジョイント材の屋外側には下方に突出する係止片が形成され、該係止片は、上記2つの後分割笠木の裏側からその目地に沿って差し込み装着されたときに、上記前分割笠木の第3係止片と係止可能であることを特徴とする、請求項4又は5に記載の笠木装置。
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