JP5639836B2 - 測定装置 - Google Patents
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Description
以下、本発明に係る一実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る一実施形態の産業機械である三次元測定機の概略構成を示す図である。
これらの駆動機構25は、それぞれ、図示略の駆動モーター(駆動源)、および駆動モーターから供給される駆動力をスライド機構24に伝達する駆動伝達機構を備えており、駆動モーターの駆動力により、コラム241、スライダ243、ラム244をスライド移動させる。
また、位置算出部36は、コラム241、スライダ243、およびラム244の各移動距離を、記録部32に記録されているコラム241、スライダ243、およびラム244の各累積駆動距離データ323の距離に加算して、累積駆動距離データ323を更新する。
また、データ出力部38は、記録部32に記録された累積駆動時間データ322、累積駆動距離データ323、測定回数データ324を参照し、これらの値と、記録部32に記録されている保証時間データ325、保証距離データ326、および保証測定回数データ327とを比較する。そして、データ出力部38は、各パーツにおける累積駆動時間データ322に記録される時間が、各パーツに対してそれぞれ設定された保証時間データ325に記録される時間以上となった場合、又は各パーツにおける累積駆動距離データ323に記録される駆動距離が、各パーツに対してそれぞれ設定された保証距離データ326に記録される駆動距離以上となった場合に、ホストコンピューター5に対して、そのパーツの交換を促すメッセージデータを出力する。また、測定回数データ324に記録される測定回数値と、各パーツに対する保証測定回数データ327とを比較し、保証測定回数データ327の値が、測定回数データ324の値以下となる場合、その保証測定回数データ327に対応したパーツは老朽化が進んでいると判断し、ホストコンピューター5にパーツの交換を促すメッセージデータを出力する。これにより、ホストコンピューター5は、メッセージデータを表示手段62に表示させ、利用者にパーツの交換を促すことが可能となる。
次に、上述したような三次元測定機1におけるログ記録動作について、図面に基づいて説明する。図3は、本実施形態の三次元測定機1のエラー処理動作を示すフローチャートである。
図3に示すように、三次元測定機1により被測定対象10に対して測定を実施する場合には、まず三次元測定機1の本体2およびモーションコントローラー3にそれぞれに電力を供給する(ステップS1)。
この電源供給により、モーションコントローラー3に電力が供給されると、モーションコントローラー3のデータ出力部38は、記録部32に記録されているエラーログ321があるか否かを判断する(ステップS2)。
このステップS2において、記録部32に、前回三次元測定機1を作動させた際に記録されたエラーログ321が記録されている場合、データ出力部38は、これらのエラーログ321を読み出し、ホストコンピューター5に出力する(ステップS3)。ホストコンピューター5は、エラーログ321が入力されると、表示手段62に入力されたエラーログ321を一覧表示させ、利用者に前回作動時において発生したエラーを報知する。
また、ステップS5において、本体2にエラーが発生し、エラー検出部33においてエラーが検出された場合、モーションコントローラー3の駆動制御部34は、本体2の移動機構22の駆動を停止させ、エラー検出部33は、発生したエラーの種類に対応するエラーナンバーをホストコンピューター5に出力する(ステップS6)。これにより、ホストコンピューター5の表示手段62には、発生したエラーの種類に対応するエラーナンバーが表示される。ここで、この表示手段62に表示されるエラーナンバーは、一定時間経過後に表示が消去される。
次に、上記三次元測定機1における移動機構22の各パーツの交換時期を報知するためのパーツ寿命判断動作について、図面に基づいて説明する。図4は、パーツ寿命判断動作を示すフローチャートである。
図4に示すように、本体2の測定子211を移動させて被測定対象10の形状測定を実施するためには、利用者がホストコンピューター5や操作手段4を操作して、モーションコントローラー3に駆動指令コマンドを入力する(ステップS11)。これにより、モーションコントローラー3の駆動制御部34は、本体2の移動機構22の駆動機構25に駆動制御信号を出力し、移動機構22を駆動させる。この時、駆動時間算出部35は、駆動制御部34が駆動制御信号を出力したタイミングで、RTC31から駆動開始時刻を取得する(ステップS12)。
そして、駆動制御部34の制御により、本体2の移動機構22が駆動されることで(ステップS13)、測定子211が被測定対象10に接触し、被測定対象の形状測定が実施される。一連の測定動作が終了し、駆動制御部34からの駆動制御信号の出力が停止すると、駆動時間算出部35は、RTC31から駆動終了時刻を取得する(ステップS14)。
具体的には、駆動時間算出部35は、ステップS12およびステップS14で取得した駆動開始時刻および駆動終了時刻の差を算出して、駆動時間を算出する。
また、位置算出部36は、各軸(XYZ)のスケールセンサーから測定子211の座標位置を取得して、ホストコンピューター5に測定結果として出力する。さらに、位置算出部36は、例えば、移動機構22の駆動前の測定子211の位置座標から、被測定対象10の測定位置での測定子211の位置座標の差分を求めることで、移動機構22を構成する各パーツが、X,Y,Zの各軸方向に移動した駆動距離を算出する。例えば、移動機構22の駆動前において、測定子211が(x0、y0、z0)に位置し、被測定対象10の測定時に測定子211が(x1、y1、z1)に位置した場合、コラム241の駆動距離を(y1−y0)、スライダ243の駆動距離を(x1−x0)、ラム244の駆動距離を(z1−z0)として算出する。
なお、ここでは、例えば測定子211がXYZの各軸方向に対して同時に移動する構成であり、同一駆動時間としたが、例えばY軸方向にのみ測定子211が移動する場合では、駆動時間算出部35は、移動機構22のうち、Y軸方向の駆動に関与するパーツである例えばコラム241やガイド231、Y軸駆動部25Yに対する累積駆動時間データ322のみを更新する。同様に、Y軸方向に沿う駆動時間、X軸方向に沿う駆動時間、Z軸方向に沿う駆動時間がそれぞれ異なる場合は、各軸に対する駆動時間を算出し、各軸の駆動に関与する各パーツの累積駆動時間データ322に、算出した駆動時間を加算する。
さらに、測定子211がY軸方向に移動した時間、X軸方向に移動した時間、Z軸方向に移動した時間をそれぞれ算出してもよい。この場合、例えばY軸方向に移動した時間は、コラム241、ガイド231、およびY軸駆動部25Y等の移動機構22のY軸方向への駆動に関与するパーツへの駆動時間となるので、これらのY軸方向への駆動に関与する各パーツの累積駆動時間データ322に、算出した駆動時間を加算する処理をしてもよい。X軸方向、Z軸方向に対しても同様であり、各軸への駆動時間を、各軸への駆動に関与するパーツの累積駆動時間データ322に加算してもよい。
一方、ステップS14の駆動時間終了時刻から、待機時間が経過するまでの間に、モーションコントローラー3に新たな駆動指令コマンドが入力されなかった場合、1回の測定が完了したと判断し、記録部32に記録される測定回数データ324に「1」を加算する(ステップS18)。
ここで、データ出力部38は、全ての累積駆動時間データ322が、対応する保証時間データ325未満であり、全ての累積駆動距離データ323が、対応する保証距離データ326未満であると判断した場合、さらに、各パーツに対応する保証測定回数データ327の中に、測定回数データ324より小さいものがあるか否かを判断する(ステップS20)。
そして、データ出力部38は、ステップS19で、累積駆動時間データ322が、保証時間データ325以上となるパーツがあると判断した場合、または累積駆動距離データ323が保証距離データ326以上となるパーツがあると判断した場合、さらに、ステップS20で、保証測定回数データ327が測定回数データ324以下となるパーツがある場合は、そのパーツの老朽化が進んでいると判断し、対応するパーツを交換する旨の警告メッセージデータを出力手段であるホストコンピューター5に出力する(ステップS21)。これにより、ホストコンピューター5の表示手段62には、老朽化が進んでいるパーツが表示されるとともに、そのパーツ交換を促すメッセージが報知される。
上述したように、上記実施形態の三次元測定機1では、測定子211、および測定子211を三軸方向に移動可能な移動機構22を備える本体2と、本体2の駆動を制御するモーションコントローラー3とを備えている。そして、モーションコントローラー3には、RTC31と、エラー検出部33と、記録部32とが設けられ、エラー検出部33は、本体2のエラーを検出すると、検出したエラーに対するエラーデータと、RTC31で計時されたエラー発生時刻とを関連付けたエラーログ321を記録部32に記録する。
このため、モーションコントローラー3にエラーログ321を記録することができるため、エラー発生時のメッセージ表示時に、その表示されたメッセージを見落とした場合であっても、記録部32からエラーログ321を取得することができる。したがって、エラー発見が容易となり、迅速のエラー発見に伴い、三次元測定機1のメンテナンスも適切に行うことができる。
三次元測定機1には、記録部32が設けられているので、この記録部32に上記のような累計駆動時間データ322や累計駆動距離データ323を記録することで、利用者は、移動機構22を構成する各パーツの使用状況や各パーツがどの程度老朽化しているかを確認することができ、パーツ交換時期を適切に判断することができる。
このため、利用者はこの測定回数データを参照することで、三次元測定機1により測定を行った回数を確認することができ、測定回数による各パーツの使用状況を把握することができる。
なお、本発明は、上述した一実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。
例えば、上記実施形態では、累積駆動時間データ322は、駆動時間が算出される度に加算され、移動機構のトータル駆動時間を示すデータとして記録されているが、例えば、記録部32に、駆動時刻と駆動時間とが蓄積された駆動時間データとしてもよい。
Claims (5)
- 被測定対象に対して相対移動可能な測定子、および前記測定子を移動させる移動機構を有する本体と、前記本体の前記移動機構の駆動を制御する制御部と、を備えた測定装置であって、
前記制御部は、
時刻を計測するクロックと、
前記本体のエラーを検出するとともに、検出した前記エラーの内容を示すエラーデータ、および前記クロックにより計測されたエラー検出時刻を関連付けたエラーログを生成するエラー検出部と、
前記エラーログを記録可能な記録手段と、
当該測定装置への電源投入時に前記記録手段に記録された前記エラーログを読み出し、当該制御部に接続された出力手段に出力するログ出力部と、を備えた
ことを特徴とする測定装置。 - 請求項1に記載の測定装置において、
前記制御部は、前記クロックにより計時される時刻に基づいて、前記移動機構の駆動開始時刻および前記移動機構の駆動終了時刻から前記移動機構の駆動時間を算出する駆動時間算出部と、
前記移動機構が駆動された駆動距離を検出する駆動距離検出部と、を備え、
前記駆動時間算出部は、前記駆動時間を累積した累積駆動時間データを前記記録手段に記録し、
前記駆動距離検出部は、前記駆動距離を累積した累積駆動距離データを前記記録手段に記録する
ことを特徴とする測定装置。 - 請求項2に記載の測定装置において、
前記制御部は、
前記累積駆動時間データの時間が予め設定された時間閾値を越えた場合、又は前記累積駆動距離データの駆動距離が予め設定された距離閾値を越えた場合、警告を促すメッセージデータを、当該制御部に接続された出力手段に出力するデータ出力部を備えた
ことをと特徴とする測定装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の測定装置において、
前記記録手段には、当該測定装置により測定処理が実施された回数である測定回数データが記録され、
前記制御部は、前記クロックにより計時される時刻に基づいて、前記移動機構の駆動終了時刻から予め設定された待機時間の間、前記移動機構の駆動がない場合に、前記記録手段に記録される前記測定回数データの値を増加させる測定回数更新部を備えた
ことを特徴とする測定装置。 - 請求項4に記載の測定装置において、
前記制御部は、前記記録手段に記録された前記測定回数データの値が予め設定された測定回数閾値を越えた場合、警告を促すメッセージデータを、当該制御部に接続された出力手段に出力するデータ出力部を備えた
ことを特徴とする測定装置。
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