JP2016146071A - ハードディスクドライブ装置診断装置及びハードディスクドライブ装置診断機能を備えた複写装置 - Google Patents

ハードディスクドライブ装置診断装置及びハードディスクドライブ装置診断機能を備えた複写装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 事前にハードディスクドライブ装置の状況を診断することのできるハードディスクドライブ装置診断装置及びハードディスクドライブ装置診断機能を備えた複写装置を提供する。
【解決手段】
ハードディスクドライブ装置HDaに対して読取処理を実行する前に、SMART属性値やログ情報を、該ハードディスクドライブ装置HDaから取得し、SMART属性値や、エラーログ情報に基づいて、該ハードディスクドライブ装置HDaの寿命診断を行う。診断結果は、ディスプレイ15に表示する。また、診断結果に基づいて、複写処理を行う場合の読み取り位置の変更を行う。
【選択図】図2

Description

この発明は、ハードディスクドライブ装置診断装置及びハードディスクドライブ装置診断機能を備えた複写装置に係り、詳しくは、ハードディスクドライブ装置の状態を診断するハードディスクドライブ装置診断装置に関するものである。
ハードディスクドライブ装置に対してコマンドを送信し、所望の操作を行う場合、該ハードディスクドライブ装置の状態に応じて操作時間に差が生じることがある。例えば、読み取る対象となるデータが書き込まれている位置にエラーがあった場合、読取エラーとなるが、ハードディスクドライブ装置の通常の制御動作では、何度かエラーが生じた個所にリトライを繰り替えし行い、リトライ数が所定値に達した場合に、エラーコマンドを操作側に帰す、といった動作が行われる。
このような場合、エラー個所が多いハードディスクドライブ装置では、リトライが何度も行われ、結果として読取時間が長くなってしまうといった問題があった。ハードディスクドライブ装置は、データの書き込みや読み出しが繰り返し行われることによって、読み書きができないセクタが増えるため、使用期間が長いほど、受けたコマンドに対する応答時間が長くなる傾向がある。
また、犯罪捜査において押収される証拠品にパーソナルコンピュータのハードディスクドライブ装置が含まれている場合、記録されているデータを調査する必要があるが、押収されたハードディスクドライブ装置の残り寿命が少ない場合には、証拠として有用なデータを抽出する前に、ハードディスクドライブ装置の寿命が尽きる恐れがある。このような場合、押収品であるハードディスクドライブ装置の寿命を、予め知ることができれば、読み出す方法を工夫する等により、ハードディスクドライブ装置の故障による捜査への悪影響を抑制することも可能となる。
特開2004−348332号公報
この発明は、事前にハードディスクドライブ装置の状況を診断することのできるハードディスクドライブ装置診断装置及びハードディスクドライブ装置診断機能を備えた複写装置を提供することを目的とするものである。
以上のような問題を解決する本発明は、以下のような構成を有する。
(1)ハードディスクドライブ装置を実質的に駆動させるに先立ち、該ハードディスクドライブ装置の状態を診断する診断手段と、
前記診断手段によって得られた診断結果を出力する判断結果出力手段とを備えるハードディスクドライブ装置診断装置。
(2)前記診断手段は、
前記ハードディスクドライブ装置の駆動回路に検査用電圧をかけて駆動回路に流れる電流値を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された電流値に基づいてハードディスクドライブ装置が異常な状態であるか判断する通電異常判断手段とを有する上記(1)に記載のハードディスクドライブ装置診断装置。
(3)前記診断手段は、
前記ハードディスクドライブ装置の始動直後の電流値を検出する駆動電流値検出手段と、
前記駆動電流値検出手段によって検出された電流値に基づいて異常な状態であるか判断する駆動部異常判断手段とを有する上記(1)に記載のハードディスクドライブ装置診断装置。
(4)前記診断手段は、
ハードディスクドライブ装置の接続後、該ハードディスクドライブ装置の有するSMART属性値を取得するSMART属性値取得手段と、
前記SMART属性値取得手段で取得されたSMART属性値に基づいて、該ハードディスクドライブ装置の状態を判断する状態判断手段とを有する上記(1)に記載のハードディスクドライブ装置診断装置。
(5)SMART属性値取得手段で取得される属性値は、代替処理セクタ数であり、
前記判断手段は、代替処理セクタ数に基づいて、ハードディスクドライブ装置の寿命を判断する上記(4)に記載のハードディスクドライブ装置診断装置。
(6)前記診断手段は、
ハードディスクドライブ装置の接続後、該ハードディスクドライブ装置の有するログ情報を取得するログ情報取得手段と、
前記ログ情報取得手段で取得されたログ情報に基づいて、該ハードディスクドライブ装置の状態を判断する状態判断手段とを有する上記(1)に記載のハードディスクドライブ装置診断装置。
(7)前記診断手段は、ハードディスクドライブ装置における磁気ディスクに対するヘッドの位置を予め設定された複数の位置で、それぞれ所定のデータ量の読み取りを行い、各位置での読取速度を計測する読取速度計測手段と、
上記読取速度計測手段によって計測した読取速度に基づいて、該ハードディクスドライブ装置から全データを読み取るために要する時間を予測する読取時間予測手段とを有する上記(1)に記載のハードディスクドライブ装置診断装置。
(8)複写元ハードディスクドライブ装置を接続する第1の接続部と、
複写先ハードディスクドライブ装置を接続する第2の接続部と、
前記複写元ハードディスクドライブ装置からデータを読み出して、複写先ハードディスクドライブ装置にデータを書き込むデータコピー手段とを有する複写装置であって、
複写元ハードディスクドライブ装置の接続後、該ハードディスクドライブ装置の有するログ情報を取得するログ情報取得手段と、
前記ログ情報取得手段で取得されたログ情報に基づいて、エラー情報を取得するエラー情報取得手段と、
エラー情報取得手段によって取得されたエラー情報に基づき読み出し開始位置を設定する読み出し位置設定手段とを有するハードディスクドライブ装置診断機能を備えた複写装置。
請求項1に記載の発明によれば、ハードディスクドライブ装置を駆動させる前に、ハードディスクドライブ装置の状態を把握することができるので、ハードディスクドライブ装置の使用中の不具合の発生をある程度予測することができる。
請求項2に記載の発明によれば、ハードディスクドライブ装置の駆動系統に関する不具合を予め予測することでき、駆動系統の不具合によって、ハードディスクドライブ装置に接続される装置の故障の発生を未然に抑制することが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、始動直後の駆動電流値を計測することによって、ハードディスクドライブ装置の使用中の不具合の発生を予測することができる。
請求項4に記載の発明によれば、SMART属性値に基づいて、該ハードディスクドライブ装置の状態を判断するので、ハードディスクドライブ装置の寿命を予測でき、ハードディスクドライブ装置の使用中に発生する不具合を予め予測することが可能となる。
請求項5に記載の発明によれば、代替処理セクタ数に基づいて、ハードディスクドライブ装置の状態を判断するので、より正確に状態を判断することができる。
請求項6に記載の発明によれば、ログ情報に基づいて、ハードディスクドライブ装置の状態を判断するので、より正確に状態を判断することができる。
請求項7に記載の発明によれば、予め設定された複数の位置において計測された読取速度に基づいて、全データの読み取り時間を予測するので、ハードディスクドライブ装置からデータを読み取る作業にかかる時間を考慮した作業スケジュール等を立てることが可能となる。
請求項8に記載の発明によれば、複写元ハードディスクドライブ装置から複写先ハードディスクドライブ装置にデータをコピーするに際して、ログ情報によって予め読取エラーが生じるセクタの位置が分かっているので、そのエラーセクタの分布に応じて、読取を開始する位置を設定することにより、コピー作業の効率化を図ることができる。
本発明のハードディスクドライブ装置診断機能を備えた複写装置の構成を示すブロック図である。 ハードディスクドライブ装置診断処理を示すフローチャートである。 読み出し時間予測処理を示すフローチャートである。 ハードディスクドライブ装置の読み取り位置と読取速度の関係を示すグラフである。 コピー処理を示すフローチャートである。
以下、本発明のハードディスクドライブ装置診断装置及びハードディスクドライブ装置診断機能を備えた複写装置について詳説する。図1は、ハードディスクドライブ装置診断機能を備えた複写装置1の構成を示すブロック図である。この複写装置1は、中央処理装置であるCPU(Central Processing Unit)を有するHDD制御部11と、ハードディスクドライブ装置HDa〜HDdを接続するインターフェースを有するHDD接続部a〜dと、表示部15と、操作部16と、を備えている。
制御部11は、メモリ12と、CPU111と、ワーキングエリアとしてのメモリ112を備えている。CPU111は、所望のコマンドを、ハードディスクドライブ装置等の接続されている装置に供給するとともに、ハードディスクドライブ装置等から供給されたデータをメモリ12に格納する等の処理を行う。制御部11には、表示部15と、操作部16とが接続されている。表示部15では、後述するように、ハードディスクドライブ装置に関する診断結果が表示される。これらの表示の構成は、ディスプレイ画面により表示する構成、ランプのオンオフやランプの色の変化などにより表示する構成、プリンターなどの印刷装置によって紙などの印字媒体に出力する構成等が用いられる。
また、操作部16は、電源スイッチ、モード選択スイッチ、操作開始スイッチ、リセットスイッチ等により構成されている。操作部16において選択された操作内容は、操作信号として制御部11に供給される。メモリ12は、ランダムアクセスメモリ(RAM)であり、CPUで制御部11から供給されたハードディスクドライブ装置診断結果データを保存し、或いは、複写元ハードディスクドライブ装置から読み取ったデータを、複写先ハードディスクドライブ装置へ書き込むために一時保存するために用いられる。
HDD接続部a〜dは、インターフェース14を介して接続されたハードディスクユニット2の駆動を制御する。例えば、複写元ハードディスクドライブ装置又は複写先ハードディスクドライブ装置の接続の有無の確認、記録開始の指令、記録終了の確認、記録動作のエラーの認識、等である。これらの制御動作は、制御部11からの指令信号に基づき開始される。また、HDD接続部a〜dで認識した各ハードディスクドライブ装置からの信号は、制御部11へ供給される。
さらに、制御部11には、接続部e及び接続部fが接続されている。接続部eには、例えばUSB(Universal Serial Bus)ポートを有し、例えば、USBフラッシュドライブ(通称:USBメモリ)などが接続される。このようなUSBフラッシュドライブには、例えば、ハードディスクドライブ装置の診断結果データが記録される。また、接続部fは、ランポートを有し、外部機器ラン回線で接続し、データの送受信ができる構成となっている。この他、さらに接続部を増設し、オプションボード等を接続する構成とすることもできる。
さらに、制御部11には、電流計測部17が接続されており、電流計測部17は、HDD接続部a、bを介して、それぞれの接続部a、bに接続されているハードディスクドライブ装置HDa、HDbの駆動回路について、電流値等を計測する。ハードディスクドライブ装置HDa、HDbの駆動回路とは、ディスクを回転させ、或いは磁気ヘッドを移動させるモータ等の動力源を駆動させるための駆動電源回路である。
電流計測部17は、計測結果を制御部11に供給する。具体的には、通電前に測定した電流値、及び駆動開始後に駆動回路に流れる電流の電流値である。
さらに、複写装置1は、無停電装置18を有している。無停電装置18は、外部電源に接続された外部電源ケーブル18dと、HDD接続部a〜dを介して各ハードディスクドライブ装置にコマンドを送信する信号ケーブル18kと、複写装置1の電力を供給する内部電源ケーブル18eと、停電または瞬断した場合に、停電又は瞬断したことを通知する信号を表示部15に送る信号ケーブル18sと、停電又は瞬断した場合、外部電源に替わって電力を供給するバッテリーとを有している。無停電装置18は、外部電源が停電又は瞬断した場合、バッテリーによって複写装置1への電力の供給は維持される。さらに、無停電装置18は、外部電源の停電又は瞬断を検出すると、各HDD接続部a〜dに対して、停電又は瞬断が生じたことを知らせる信号を供給し、各HDD接続部a〜dは、接続されているハードディスクドライブ装置HDa〜HDdに対して、スタンバイコマンドを供給する。
スタンバイコマンドの供給を受けたハードディスクドライブ装置HDa〜HDdでは、駆動モータを停止させ、磁気ヘッドを待機位置へ移動させる動作が開始される。このように、停電又は瞬断によって、磁気ヘッドがディスクに載った状態でハードディスクドライブ装置が停止状態となるといった不都合が抑制される。バッテリーから給電される時間は、少なくともハードディスクドライブ装置がスタンバイ状態への移行が完了できる時間であることが好ましい。
以上のように構成された複写装置1の動作について、ハードディスクドライブ装置の診断処理について、図2に示されているフローチャートに基づき説明する。HDD接続部aに接続された複写元ハードディスクドライブ装置HDaに対して、駆動電力を供給する前に、駆動回路診断を行う。つまり、電源回路に対して電圧をかけて、微弱電流を通電させ、その電流値を検出し、検出された電流値に応じてショートしているか否か、を判断する(ステップS101)。ショートしている場合には、ショートしている旨、メモリ12に記録する(ステップS103)。なお、ショートしている場合には、ハードディスクドライブ装置HDaに対して電力を供給すると、電力供給側の回路が破損する恐れがあるので、その旨制御11に通知し、表示部15で、ショートしている旨表示するとともに、その後の処理を停止するように構成してもよい。
次に、複写元ハードディスクドライブ装置HDaに対して電源を投入する(ステップS105)。計測部17において、電源の投入直後に、ハードディスクドライブ装置HDaに流れる電流を測定し、測定された電流値が正常とされる範囲の値であるか判断する(ステップS107)。正常値の範囲内でない場合には、その旨をメモリ12に記録する(ステップS109)。初期電流値が正常の範囲内であった場合には、又は、メモリ12に正常の範囲外である旨記録した後に、「Identifyコマンド」をハードディスクドライブ装置HDaに供給し、ハードディスクドライブ装置HDaの諸元情報を取得する(ステップS111)。取得した緒元情報は、制御部11のメモリ112又はメモリ12に記録する。取得した緒元情報には、ハードディスクドライブ装置HDaの固有識別情報(シリアル番号等)が含まれる。
次に、「SMART Read Dataコマンド」をハードディスクドライブ装置HDaに供給し、SMART属性値をハードディスクドライブ装置HDaから取得する(ステップS113)。このステップのハードディスクドライブ装置診断では、代替処理セクタ数(Reallocated Sectors Count)を利用する。つまり、ハードディスクドライブ装置HDaから取得した代替処理セクタ数が予め定められた閾値以上か?判断し(ステップS115)、閾値以上である場合には、メモリ12にその旨記録する(ステップS117)。この代替処理セクタ数が増えるに応じて、ハードディスクドライブ装置HDaの寿命が短くなると判断できる。
SMART属性値は、代替処理セクタ数の他、読み込みエラー率(Raw Read Error Rate)、シークエラー率(Seek Error Rate)、通算通電時間(Power-On Hours)などに基づいて、寿命判断する構成としてもよい。これらの値が閾値に達した場合に、ハードディスクドライブ装置HDaの寿命が残り少ないといった判定をし、その旨メモリ12に記録する。
次に、Read Logコマンドをハードディスクドライブ装置HDaに供給し、ログ情報を取得する(ステップS119)。取得したログ情報は、制御部11内のメモリ112又は、メモリ12に記録される。取得したログ情報の中から、読取時のエラー回数を抽出し(ステップS121)、該エラー回数が閾値以上であるか判断する(ステップS123)。閾値以上である場合には、その旨メモリ12に記録する(ステップS125)。エラー回数の増加に応じて、ハードディスクドライブ装置HDaの寿命が短くなると予想されるので、エラー回数が所定の閾値以上になった場合には、その旨メモリ12へ記録する。なお、ステップS119で取得したログ情報には、エラー回数の他、エラー発生個所のアドレス、エラー発生時刻等も含まれる。ステップS121、S123において、エラー発生時刻を抽出し、エラー発生頻度が所定の閾値以上になった場合に、その旨をメモリ12へ記録する構成としてもよい。
次に、読み出し時間予測処理(ステップS127)を実行する。図3は、読み出し時間予測ルーチンを示すフローチャートである。読み出し時間予測処理では、ハードディスクドライブ装置HDaから他のハードディスクドライブ装置へ、全記憶領域のデータをミラーコピーするに際して、全領域のデータを読み出すために掛かる時間を予測する処理を行う。図4に示すグラフは、XY平面において縦軸(Y軸)は、読み出し速度、横軸(X軸)は、ハードディスクドライブ装置の全記憶領域を1次元的に表したもので、Y軸との交差点(X軸の基端)が読取開始位置、X軸の右端(先端)が読取終了位置を示している。
読み出し時間予測処理では、ハードディスクドライブ装置のミラーコピーされる全記録領域において、複数個所に設定された領域における同一セクタ数の読み取りを行い、その各領域の読取速度を計測し、各読取領域における読取速度をサンプルとして、全記録領域を読み取った場合の総読取時間を予測する。
具体的には、以下のような処理が行われる。読取範囲を設定する(ステップS201)。図4において、読取範囲は、3か所に設定される。設定個所は、全記憶領域に均一に(等間隔で)配置されていることが好ましい。設定個所の数は、多いほど正確な読取時間の予測が可能となるが、予測に要する処理時間が長時間化するため、複写作業まえの診断処理にそぐわない程長時間化することは好ましくない。そこで、本実施形態では、3か所に設定し、読取開始位置近傍の位置R1と、読取終了位置近傍のR3と、全記録領域のほぼ中央部のR2の3か所に設けられている。
次に、ステップS119、S121で取得したエラー個所に関する情報と照合し、上記設定した読取範囲R1、R2、R3にエラーe1、e2が含まれていないか判断する。含まれている場合には、エラーを含む読取範囲をキャンセルして、キャンセルした読取範囲に近い位置で、再度読取範囲Rrを設定する。読取範囲にエラー個所が含まれると、正確な読取速度の計測が不能となるからである。
次に、設定された各読取範囲においてデータを読み取り、その読取速度をそれぞれ計測する(ステップS205)。各読取領域での読取速度P1、P2、P3をそれぞれ取得する。これらの値P1、P2、P3に基づいて、全記録領域における読取速度を示すラインL1を作成し、このラインL1を含む図4のグラフから、全記録領域を読み取る読取時間を演算し、演算結果を予測値とする(ステップS207)。得られた予測値は、メモリ12に記録される(ステップS209)。ステップS109、S117、S125、S209でメモリ12に記録されたデータは、ステップS111で取得したハードディスクドライブ装置HDaの固有識別情報に関連付けて記録される。
次に「Stand by コマンド」をハードディスクドライブ装置HDaに供給し(ステップS129)、電源を切る(ステップS131)。その後、メモリ12に記録されているハードディスクドライブ装置の診断結果を表示部15に供給し、表示部15にて診断結果が表示される。表示内容としては、診断結果に応じて、結果に対する評価を生じする構成、或いは計測して得られた数値をそのまま表示する構成等とすることができる。
評価を表示する構成の例としては、得られた数値を3段階に分けて分類し、Aランク、Bランク、Cランクとし、AからCへ向けて順に、ハードディスクドライブ装置の寿命が十分長いという評価A、直ちに寿命が尽きる程ではないという評価B、いつ寿命が尽きてもおかしくないという評価Cといった構成としてもよい。
あるいは、ステップS115、S123において、閾値を超えた場合は、「赤」表示、閾値を超えていない場合は、「青」表示といった、二値表示としてもよい。或いは、閾値を超えた場合には、「NG」「要修理」等のテキスト表示としてもよい。また、ステップS127で予測された全領域読取時間も表示される。ステップS101と、ステップS107における判断結果を、例えば「異状あり」、「正常」といった二値化した表現で表示することもできる。以上のように表示部15に表示する場合の他、接続部e、接続部fを介して外部装置に診断結果を記録することもできる。
このように、接続するハードディスクドライブ装置について、使用を開始する前に、その装置の診断をすることで、使用中に装置が壊れるといった不都合を未然に回避することができる。また、回路が破損したハードディスクドライブ装置に電流を流すことによって発生する複写装置側のトラブルも未然に防止することも可能となる。特に、複写元ハードディスクドライブ装置は、データが記録されているものであるため、長期間使用されているものも多く、これを予め診断することは有益である。また、複写先ハードディスクドライブ装置HDbについて、同様の診断を行うこともできる。
さらに、以下に説明するように、ハードディスクドライブ装置の複写装置において、上記診断結果に基づき複写処理を行うことによって、未然にトラブルを回避しながらデータの複写をすることができる。図5は、コピー処理の動作を示すフローチャートである。複写元ハードディスクドライブ装置HDaと複写先ハードディスクドライブ装置HDb〜HDdを、各HDD接続部a〜dに接続し、複写元ハードディスクドライブ装置HDaに対して「Identifyコマンド」を供給し、ハードディスクドライブ装置HDaの諸元情報を取得する。次に、取得した緒元情報からそのハードディスクドライブ装置HDaの固有識別情報を抽出する。固有識別情報に基づいて、メモリ12に記録されているデータの中から、ハードディスクドライブ装置HDaの固有識別情報に関連付けられて記録された診断結果が存在するか否か判断し、存在しない場合には、通常の複写処理が行われる。存在する場合には、メモリ12から診断結果に関する情報を取得する(ステップS301)。
ステップS121で抽出されたエラーログに関する情報に基づいて、エラーが生じたセクタの位置を集計し(ステップS303)、全記録領域における、エラーとなったセクタの分布状況を計算する。そして、その分布状況に応じて全記録領域に対する読取開始位置、即ち読取方向を決定する(ステップS305)。
具体的には、全記録領域の前半(図4において、読取範囲R1とR2の間の領域)と、全記録領域の後半(図4において、読取範囲R2とR3の間の領域)におけるエラーとなったセクタの数を集計する。そして、両者のエラーセクタ数を比較して、エラーセクタ数が少ない側から読取を開始するように、読取方向を決定する。読取方向を決定した後、コピー動作を開始する(ステップS307)。そして、コピー終了(ステップS309)後、処理を終了する。
上記処理おいて、例えば、前半領域でのエラーセクタ数が後半領域よりも少ない場合には、前半領域の最初のアドレスから読取を開始する。つまり、順方向で読み取りを行う。後半領域でのエラーセクタ数が前半領域よりも少ない場合には、後半領域の最後のアドレスを含む読取領域から読取を開始する。つまり、逆方向で読み取りを行う。
このように処理とすることによって、読取処理中にエラーが発生する確率を、読取作業の後半より、前半を低くすることができる。これにより、エラーが発生してハードディスクドライブ装置HDaが読取不能となった場合であっても、エラー発生までに読み取ったデータは、コピーされており、より多くのデータを残すことができる、といった利点がある。上記コピー処理は、ハードディスクドライブ装置HDの診断処理が終了した後、ステップS133に続いて、開始される構成とすることもできる。
1 ハードディスクドライブ装置診断機能付き複写装置
11 制御部
12 メモリ
15 表示部
16 操作部
17 計測部
18 無停電電源

Claims (8)

  1. ハードディスクドライブ装置を実質的に駆動させるに先立ち、該ハードディスクドライブ装置の状態を診断する診断手段と、
    前記診断手段によって得られた診断結果を出力する判断結果出力手段とを備えるハードディスクドライブ装置診断装置。
  2. 前記診断手段は、
    前記ハードディスクドライブ装置の駆動回路に検査用電圧をかけて駆動回路に流れる電流値を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された電流値に基づいてハードディスクドライブ装置が異常な状態であるか判断する通電異常判断手段とを有する請求項1に記載のハードディスクドライブ装置診断装置。
  3. 前記診断手段は、
    前記ハードディスクドライブ装置の始動直後の電流値を検出する駆動電流値検出手段と、
    前記駆動電流値検出手段によって検出された電流値に基づいて異常な状態であるか判断する駆動部異常判断手段とを有する請求項1に記載のハードディスクドライブ装置。
  4. 前記診断手段は、
    ハードディスクドライブ装置の接続後、該ハードディスクドライブ装置の有するSMART属性値を取得するSMART属性値取得手段と、
    前記SMART属性値取得手段で取得されたSMART属性値に基づいて、該ハードディスクドライブ装置の状態を判断する状態判断手段とを有する請求項1に記載のハードディスクドライブ装置。
  5. SMART属性値取得手段で取得される属性値は、代替処理セクタ数であり、
    前記判断手段は、代替処理セクタ数に基づいて、ハードディスクドライブ装置の寿命を判断する請求項4に記載のハードディスクドライブ装置。
  6. 前記診断手段は、
    ハードディスクドライブ装置の接続後、該ハードディスクドライブ装置の有するログ情報を取得するログ情報取得手段と、
    前記ログ情報取得手段で取得されたログ情報に基づいて、該ハードディスクドライブ装置の状態を判断する状態判断手段とを有する請求項1に記載のハードディスクドライブ装置。
  7. ハードディスクドライブ装置における磁気ディスクに対するヘッドの位置を予め設定された複数の位置で、それぞれ所定のデータ量の読み取りを行い、各位置での読取速度を計測する読取速度計測手段と、
    上記読取速度計測手段によって計測した読取速度に基づいて、該ハードディクスドライブ装置から全データを読み取るために要する時間を予測する読取時間予測手段とを有する請求項1に記載のハードディスクドライブ装置。
  8. 複写元ハードディスクドライブ装置を接続する第1の接続部と、
    複写先ハードディスクドライブ装置を接続する第2の接続部と、
    前記複写元ハードディスクドライブ装置からデータを読み出して、複写先ハードディスクドライブ装置にデータを書き込むデータコピー手段とを有する複写装置であって、
    複写元ハードディスクドライブ装置の接続後、該ハードディスクドライブ装置の有するログ情報を取得するログ情報取得手段と、
    前記ログ情報取得手段で取得されたログ情報に基づいて、エラー情報を取得するエラー情報取得手段と、
    エラー情報取得手段によって取得されたエラー情報に基づき読み出し開始位置を設定する読み出し位置設定手段とを有するハードディスクドライブ装置診断機能を備えた複写装置。
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