JP6899699B2 - 異常検知装置および異常検知方法 - Google Patents

異常検知装置および異常検知方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6899699B2
JP6899699B2 JP2017095865A JP2017095865A JP6899699B2 JP 6899699 B2 JP6899699 B2 JP 6899699B2 JP 2017095865 A JP2017095865 A JP 2017095865A JP 2017095865 A JP2017095865 A JP 2017095865A JP 6899699 B2 JP6899699 B2 JP 6899699B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
instruction signal
abnormality
unit
daisy chain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017095865A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018194336A (ja
Inventor
優典 加藤
優典 加藤
健佑 松田
健佑 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP2017095865A priority Critical patent/JP6899699B2/ja
Publication of JP2018194336A publication Critical patent/JP2018194336A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6899699B2 publication Critical patent/JP6899699B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Tests Of Electric Status Of Batteries (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Locating Faults (AREA)

Description

本発明は、異常検知装置および異常検知方法に関する。
従来、例えば、電池セルを監視する複数のセルモニタIC(Integrated Circuit)などの対象装置を制御する異常検知装置がある。かかる異常検知装置として、複数の対象装置に対してデイジーチェーンを介して制御を行うものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2015―081845号公報
しかしながら、従来技術では、デイジーチェーン上で通信異常が生じた場合に、異常検知装置は、全ての対象装置に対して制御が行えなくなる場合がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、デイジーチェーン上で通信異常が生じた場合に、正常に通信可能な対象装置を制御することができる異常検知装置および異常検知方法を提供することを目的とする。
本発明は、異常検知装置において、出力部と、検出部と、特定部とを備える。出力部は、デイジーチェーン接続された複数の対象装置に対して前記デイジーチェーンを介して指示信号を出力する。検出部は、前記出力部によって出力された前記指示信号に対して前記対象装置から応答がなかった場合に、前記デイジーチェーン上の通信異常を検出する。特定部は、前記検出部によって前記通信異常が検出された場合に、前記通信異常を起こした異常個所を特定する。また、出力部は、前記特定部によって前記異常個所が特定された場合に、前記デイジーチェーンにおいて前記異常個所よりも前記出力部に近い前記対象装置に対して前記指示信号を出力する。
本発明によれば、デイジーチェーン上で通信異常が生じた場合に、正常に通信可能な対象装置を制御することができる。
図1は、異常検知方法の概要を示す図である。 図2は、電池監視システムのブロック図である。 図3は、スケジュール情報の概要を示す図である。 図4は、特定部による処理の具体例を説明する図である。 図5Aは、異常対応処理の具体例を示す図(その1)である。 図5Bは、異常対応処理の具体例を示す図(その2)である。 図6は、異常検知装置が実行する処理手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、実施形態に係る異常検知装置および異常検知方法を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
まず、図1を用いて実施形態に係る異常検知方法の概要について説明する。図1は、異常検知方法の概要を示す図である。かかる異常検知方法は、異常検知装置1によって実行される。また、以下の説明では、対象装置が、セルモニタIC4a〜4dである場合について説明する。
図1に示すように、実施形態に係る異常検知装置1は、複数のセルモニタIC4a〜4dと、数珠つなぎであるデイジーチェーン方式で接続される。より詳細には、異常検知装置1は、最も近いセルモニタIC4aに対して指示信号Txを出力することで、デイジーチェーンを介して各セルモニタIC4b〜4dへ指示信号Txを伝送することができる。
各セルモニタIC4a〜4dは、指示信号Txを取得すると、例えば、指示信号Txに基づいて図2にて後述する電池セルの電圧値を検出し、指示信号Txを受信したことを示す信号ACKと電圧値を応答信号Trとして異常検知装置1へ出力する。なお、応答信号Trは指示信号Txを受信したことを示す信号ACKだけの場合もあるが、ここでは電圧値等のデータ信号を含む場合も応答信号Trとして説明する。また、以下では、各セルモニタIC4a〜4dを区別する必要がない場合、単に「セルモニタIC4」と記載する場合がある。また、図1には、セルモニタIC4が4つである場合を示したが、セルモニタIC4の数は、3つ以下であっても、5つ以上であってもよい。
ここで、従来技術において、例えば、セルモニタICの故障や、デイジーチェーンの断線などによってデイジーチェーン上の通信異常が発生した場合、異常検知装置は、全てのセルモニタICに適切に制御を行えない場合がある。
例えば、異常検知装置は、デイジーチェーンにおいて故障したセルモニタICよりも異常検知装置から遠いセルモニタIC4に対して指示信号Txを伝達することができず、かかる指示信号Txに対する応答信号Trを取得できなかった。
そこで、実施形態に係る異常検知方法では、通信異常を起こした異常個所を特定し、かかる異常個所よりも異常検知装置1に近いセルモニタIC4に対して制御を行うこととした。なお、以下では、デイジーチェーンにおいて異常検知装置1に近づく向きを上流側といい、異常検知装置1から遠ざかる向きを下流側という場合がある。
具体的には、図1に示すように、実施形態に係る異常検知方法では、まず、セルモニタIC4に対して指示信号Txを出力する(ステップS1)。続いて、異常検知方法では、例えば、指示信号Txに対するセルモニタIC4から応答信号Trがない場合、通信異常を検出する(ステップS2)。
次に、実施形態に係る異常検知方法では、通信異常を起こした異常個所を特定する(ステップS3)。異常検知方法では、セルモニタIC4に対して所定の順序で、各セルモニタIC4に対して順次指示信号Txを出力する。例えば、異常検知方法では、セルモニタIC4に対して異常検知装置1から近い順に順次出力することができる。
そして、異常検知方法では、かかる指示信号Txに対する応答信号Trがない場合に、かかるセルモニタIC4を異常個所として特定することができる。
図1に示す例では、セルモニタIC4bおよびセルモニタIC4cの間でデイジーチェーンが断線した場合を示している。かかる場合に、セルモニタIC4cおよびセルモニタIC4dからは異常検知装置1へ応答信号Trを出力することはできない。そのため、セルモニタIC4cが異常個所であると特定できる。
このため、実施形態に係る異常検知方法では、異常個所を特定した場合に、異常個所よりも上流側のセルモニタIC4aおよびセルモニタIC4bに対して指示信号Txを出力する(ステップS4)。
換言すると、実施形態に係る異常検知方法では、異常個所を特定した場合に、正常に通信可能なセルモニタIC4に対して制御を行う。すなわち、実施形態に係る異常検知方法は、デイジーチェーン上で通信異常が生じた場合に、正常に通信可能なセルモニタIC4を制御することができる。
次に、図2を用いて実施形態に係る異常検知装置1を含む電池監視システム50の構成について説明する。図2は、電池監視システム50のブロック図である。なお、以下では、かかる電池監視システム50が、電気自動車やハイブリッド車などの車両に搭載され、かかる車両を駆動させるための電動機を制御するために用いる場合について説明する。
図2に示すように、電池監視システム50は、異常検知装置1と、複数のセルモニタIC4と、複数の電池セル41を有する複数の電池ブロック40とを含む。なお、例えば、異常検知装置1とセルモニタIC4とは、同一の基板を用いて構成されるが、異常検知装置1と、各セルモニタIC4とを別々の基板で構成することにしてもよい。
セルモニタIC4は、異常検知装置1から出力される指示信号Txに基づいて電池ブロック40を構成する各電池セル41の電圧値や、各電池ブロック40の正極と負極との間の電圧値を検出する。また、セルモニタIC4は、例えば、検出した電圧値を応答信号Trとして異常検知装置1へ向けて送信する。
異常検知装置1は、制御部2と、記憶部3とを備える。制御部2は、出力部21と、検出部22と、特定部23と、設定部24とを備える。制御部2は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、入出力ポートなどを有するコンピュータや各種の回路を含む。
コンピュータのCPUは、例えば、ROMに記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、制御部2の出力部21、検出部22、特定部23および設定部24として機能する。
また、制御部2の出力部21、検出部22、特定部23および設定部24の少なくともいずれか一つまたは全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成することもできる。
また、記憶部3は、例えば、RAMやHDDに対応する。RAMやHDDは、スケジュール情報31および異常情報32や各種プログラムの情報を記憶することができる。
なお、異常検知装置1は、有線や無線のネットワークで接続された他のコンピュータや可搬型記録媒体を介して上記したプログラムや各種情報を取得することとしてもよい。
制御部2の出力部21は、デイジーチェーン接続された複数のセルモニタIC4に対してデイジーチェーンを介して指示信号Txを出力する。具体的には、出力部21は、記憶部3に記憶されたスケジュール情報31に基づいて各指示信号Txを出力することができる。
ここで、図3を用いてスケジュール情報31の概要について説明する。図3は、スケジュール情報31の概要を説明する図である。図3に示すように、スケジュール情報31は、出力スケジュールAと、出力スケジュールBと、出力スケジュールCとを含む。かかる出力スケジュールA〜Cには、指示信号Txの送信先のセルモニタICのアドレスと、コマンドが対応付けられて記憶される。
出力スケジュールAは、正常時に出力部21が参照するスケジュールである。かかる出力スケジュールAは、例えば、各セルモニタIC4に対して一括に指示信号Txを出力する同報通信のスケジュールと、各セルモニタIC4に対して個別に指示信号Txを出力する個別通信のスケジュールとが混同されたスケジュールである。
出力部21は、個別通信を用いて指示信号Txを出力することで、各セルモニタIC4を精度よく制御することが可能である。また、出力部21は、同報通信を用いて指示信号Txを出力することで、個別通信により指示信号Txを出力する場合に比べて、処理時間、処理負荷を抑えることができる。
出力スケジュールBは、後述する検出部22によって通信異常が検出された後に、通信異常を起こした異常個所を特定するためのスケジュールである。なお、かかる出力スケジュールBの詳細については、図4を用いて後述する。
また、出力スケジュールCは、後述する特定部23によって異常個所が特定された後に、最低限のセルモニタIC4を制御するためのスケジュールである。かかる出力スケジュールCの詳細については、図5Bを用いて後述する。
図2の説明に戻り、検出部22について説明する。検出部22は、出力部21によって出力された指示信号Txに対してセルモニタIC4から応答がない場合に、デイジーチェーン上の通信異常を検出する。
具体的には、検出部22は、出力部21が指示信号Txを出力してから、かかる指示信号Txに対する応答信号Trを取得するまでの時間を計測する。そして、検出部22は、計測した時間が各指示信号Txに対応する閾値を超えた場合に、通信異常を検出することができる。
換言すると、検出部22は、指示信号Txに対する応答信号Trのタイムアウトエラーを検出することで、デイジーチェーン上の通信異常を検出することができる。なお、検出部22は、受信データの整合チェック等、他の方法によりデイジーチェーン上の通信異常を検出するようにしてもよい。
ここで、検出部22は、上記の処理により複数回以上の通信異常を検出した場合に、デイジーチェーン上の通信異常を確定し、かかる通信異常である旨を示す異常信号を特定部23へ出力する。これにより、特定部23は、通信異常を起こした異常個所を特定する処理を開始することとなる。
すなわち、検出部22は、例えば、ノイズ等の混入により、通信異常が偶然発生した場合、かかる通信異常を排除して通信異常を検出することができる。つまり、検出部22は、複数回以上の通信異常を検出した場合に、通信異常として確定させることで、通信異常の検出精度を向上させることができる。
特定部23は、検出部22によって通信異常が検出された場合に、通信異常を起こした異常個所を特定する。ここで、図4を用いて特定部23による処理の詳細について説明する。図4は、特定部23による処理の具体例である。
図4に示すように、特定部23は、検出部22から上記した異常信号を取得した場合に、出力部21が参照するスケジュール情報31を図3に示した出力スケジュールAから異常個所特定用の出力スケジュールBに切り替える。
かかる出力スケジュールBは、例えば、指示信号Txのコマンドと、個別通信用に各セルモニタIC4に割り当てられた個別通信用アドレスとが対応付けられたスケジュールである。なお、個別通信用アドレスは、例えば、各セルモニタIC4に割り当てられたいわゆる物理アドレスである。図4に示す例では、セルモニタIC4aに割り当てられた個別通信用アドレスが「IC1」であり、下流側のセルモニタIC4へ行くにしたがって個別通信用アドレスの末尾の数字が大きくなるものとする。
また、出力スケジュールBは、異常個所を特定するためのスケジュールであり、個別通信を用いて指示信号TxをセルモニタIC4に対して所定の順序で順次出力するスケジュールである。
同図に示す例では、出力スケジュールBが、個別通信による指示信号Txを、上流側のセルモニタIC4から順次出力するスケジュールである場合を示している。
出力部21は、かかる出力スケジュールBに従って指示信号Txを出力する。そして、各セルモニタIC4は、指示信号Txを取得した場合に、指示信号Txに含まれる個別通信用アドレスが自身のアドレスであった場合に、かかる指示信号Txに対する応答信号Trを異常検知装置1へ向けて出力する。
また、各セルモニタIC4は、かかる指示信号Txに含まれる個別通信用アドレスが自身のアドレスでなかった場合、下流側のセルモニタIC4へかかる指示信号Txを渡す処理を行う。
図4に示すように、特定部23は、指示信号Txに対して応答信号Trが正常に返ってきた場合、出力部21に対して1つ下流のセルモニタIC4へ指示信号Txを出力させる(ステップS21)。すなわち、特定部23は、応答信号Trが返ってきた場合、デイジーチェーンにおいて指示信号Txおよび応答信号Trが伝送された信号経路に異常がないと判定する。
一方、特定部23は、指示信号Txに対して応答信号Trがなかった場合、同一のセルモニタIC4へ指示信号Txを複数回出力させる(ステップS22)。つまり、特定部23は、応答信号Trが返答されなかった場合、デイジーチェーンにおいて指示信号Txおよび応答信号Trが伝送された信号経路に異常があると推定することができる。
そして、特定部23は、複数回の指示信号Txに対して、例えば、全て応答信号TrがなかったセルモニタIC4を異常個所として決定する(ステップS23)。
ここで、特定部23が、出力部21に対して指示信号Txを複数回出力させることとしたのは、異常個所の誤特定を防ぐためである。すなわち、複数回の指示信号Txに対する各セルモニタIC4の応答をみることで、特定部23による異常個所の特定精度を向上させることができる。
また、特定部23は、例えば、異常個所を特定した場合に、ダイアグを出力する。これにより、車両の運転者は、かかるダイアグに基づき、例えば、車両を安全な場所に駐車させる、または、車両を修理工場へ持っていくなどの異常対応処理を行うことができる。
また、かかる場合に、特定部23は、異常個所に関する情報を記憶部3に異常情報32として記憶させる(図2参照)。これにより、電池監視システム50を修理する際に、修理者が異常個所を容易に特定することができる。
なお、ここでは、出力スケジュールBが異常検知装置1に近いセルモニタIC4から順に指示信号Txを出力するスケジュールである場合について説明したが、これに限定されるものではない。
すなわち、出力スケジュールBは、異常検知装置1に遠いセルモニタIC4から順に指示信号Txを出力するスケジュールであってもよい。かかる場合に、特定部23は、応答信号Trが返ってきたセルモニタIC4より1つ下流側のセルモニタIC4を異常個所として特定することができる。さらに、出力スケジュールBは、予め決定された順序であれば、上流側もしくは下流側からでなくてもよい。
図2の説明に戻り、設定部24について説明する。設定部24は、特定部23によって異常個所が特定された場合に、異常対応処理を行う。ここで、図5Aおよび図5Bを用いて設定部24による処理の具体例について説明する。図5Aおよび図5Bは、異常対応処理の具体例を示す図である。
まず、図5Aを用いて設定部24が異常対応処理として同報通信用アドレスを設定する場合について説明する。かかる同報通信用アドレスは、同報通信により指示信号Txが出力される場合に用いられるアドレスであり、いわゆる仮想アドレスである。
図5Aに示すように、デイジーチェーンにおいて異常検知装置1から最も遠いセルモニタIC4dには、デイジーチェーンの終端であることを示す「0」の同報通信用アドレスが割り当てられる。
かかるセルモニタIC4dは、同報通信による指示信号Txを取得した場合に、応答信号Trを異常検知装置1に向けて出力する。また、セルモニタIC4d以外のセルモニタIC4a〜4cは、同報通信の指示信号Txを取得した場合に、かかる指示信号Txを下流側のセルモニタIC4へ出力する。
また、各セルモニタIC4は、下流側のセルモニタIC4から応答信号Trを取得した場合に、かかる応答信号Trを上流側に出力する。
例えば、図5Aに示すように、セルモニタIC4cが故障した場合、指示信号Txは本来のデイジーチェーンの終端であるセルモニタIC4dまで出力されない。
かかる場合に、セルモニタIC4cの故障によりデイジーチェーンの終端となるセルモニタIC4bは、同報通信用アドレスが「0」でないため、自身がデイジーチェーンの終端であることを認識することができない。
仮に、かかる状況で、異常検知装置1が、同報通信による指示信号Txを出力した場合、セルモニタIC4から応答信号Trが返ってこないため、かかる指示信号Txを出力する毎に、タイムアウトエラーとなる。
そこで、設定部24は、特定部23によって異常個所が特定された場合に、かかる異常個所よりも上流側のセルモニタIC4に対してデイジーチェーンの終端であることを示す同報通信用アドレスを設定する。
図5Aに示す例では、設定部24は、セルモニタIC4bに対して「0」の同報通信用アドレスを設定することになる。これにより、セルモニタIC4bは、同報通信による指示信号Txを取得した場合に、応答信号Trを上流側に出力する。
つまり、設定部24は、特定部23によって異常個所が特定された場合に、同報通信用アドレスを設定しなおす異常対応処理を行う。そして、設定部24は、各セルモニタIC4を再起動させることで、各セルモニタIC4に対して新たな同報通信用アドレスを付与する。
これにより、出力部21が同報通信による指示信号Txを出力した場合に、かかる指示信号Txにより正常に通信可能なセルモニタIC4を制御することが可能となる。
なお、図5Aでは、設定部24が、セルモニタIC4aについても同報通信用アドレスを再設定する場合について示したが、セルモニタIC4aについては同報通信用アドレスを必ずしも再設定する必要はない。
次に、図5Bを用いて設定部24が、上記した出力スケジュールを出力スケジュールCへ切り替える異常対応処理を行う場合について説明する。なお、同図には、出力スケジュールAを併せて示す。
同図に示すように、出力スケジュールAおよび出力スケジュールCは、時間と、コマンドおよび宛先が対応付けられたスケジュールである。また、同図に示す宛先は、各セルモニタIC4の個別通信用アドレスを示す。また、宛先が「all」である場合、同報通信であることを示す。
設定部24は、例えば、特定部23によって特定された異常個所よりも下流側のセルモニタIC4に対する出力スケジュールAをマスクすることで出力スケジュールCを作成する。
具体的には、異常個所がセルモニタIC4cである場合、設定部24は、セルモニタIC4cと、セルモニタIC4cよりも下流側のセルモニタIC4宛ての個別通信のスケジュールをマスクする。
つまり、出力部21は、出力スケジュールCに基づいて指示信号Txを出力することで、異常個所よりも下流側へ個別通信による指示信号Txの出力を中止することとなる。なお、出力スケジュールAにおいて、異常個所を特定した後、同報通信用アドレスを再設定するまでは、同報通信コマンドをマスクする。図5Bの例では、時刻a+2およびb+1のコマンドをマスクする。
このように、設定部24は、異常対応処理として出力スケジュールを切り替えることで、出力部21による不要な指示信号Txの出力を抑制することができる。すなわち、出力部21が、正常に通信可能なセルモニタIC4に対してのみ指示信号Txを出力することが可能となる。
これにより、正常に通信可能なセルモニタIC4に対してのみ制御することが可能となり、正常に通信できないセルモニタIC4に対して指示信号Txを出力することによるエラーの発生を排除することができる。
このように、設定部24により図5Aおよび図5Bに示した異常対応処理を行うことで、車両を安全な場所に駐車させるまでの措置を行うことが可能である。
次に、図6を用いて実施形態に係る異常検知装置1が実行する処理手順について説明する。図6は、異常検知装置1が実行する処理手順を示すフローチャートである。かかる処理手順は、異常検知装置1の制御部2によって繰り返し実行される。
同図に示すように、まず、出力部21は、指示信号Txを出力する(ステップS101)。続いて、検出部22は、応答信号Tr有りか否かを判定する(ステップS102)。
かかる判定において、検出部22は、複数回応答信号Trがなかった場合(ステップS102,No)、通信異常を検出する(ステップS103)。続いて、特定部23は、出力スケジュールBへ切り替え(ステップS104)、異常個所を特定する(ステップS105)。
次に、設定部24は、同報通信用アドレスを再設定し(ステップS106)、前述のテーブルマスクを行った出力スケジュールCへ切り替えて(ステップS107)、処理を終了する。一方、出力部21は、応答信号Trが有った場合(ステップS102,Yes)、ステップS101の処理に戻り、出力スケジュールAに基づいて指示信号Txを出力する処理を繰り返すこととなる。なお、ステップS106の同報通信用アドレスの設定処理をなくすことも可能である。この場合、図5Bに示した出力スケジュールCにおける同報通信用のコマンド(時刻a+2、b+1に対応するコマンド)もマスクすればよい。これにより、同報通信用アドレスの再設定処理が不要となり、単にマスクするだけで出力スケジュールCに切り替えできるため、速やかに異常対応処理に移行することができる。
上述したように、実施形態に係る異常検知装置1は、出力部21と、検出部22と、特定部23とを備える。出力部21は、デイジーチェーン接続された複数の対象装置(セルモニタIC4)に対してデイジーチェーンを介して指示信号Txを出力する。検出部22は、出力部21によって出力された指示信号Txに対してセルモニタIC4から応答がない場合に、デイジーチェーン上の通信異常を検出する。
特定部23は、検出部22によって通信異常が検出された場合に、通信異常を起こした異常個所を特定する。また、出力部は、特定部23によって異常個所が特定された場合に、デイジーチェーンにおいて異常個所よりも出力部21に近いセルモニタIC4(対象装置の一例)に対して指示信号Txを出力する。したがって、実施形態に係る異常検知装置1によれば、デイジーチェーン上で通信異常が生じた場合に、正常に通信可能な対象装置を制御することができる。
ところで、上述した実施形態では、異常検知装置1が、複数のセルモニタIC4が接続されたデイジーチェーン上の通信異常を検出し、異常対応処理を行う場合について説明したが、これに限定されるものではない。
すなわち、異常検知装置1は、セルモニタIC4に限られず、種々の制御対象機器が接続されたデイジーチェーン上の通信異常を検出し、異常対応処理を行うこともできる。
また、上述した実施形態では、異常検知装置1が、異常個所を特定し、異常個所よりも上流側のセルモニタIC4を制御する場合について説明したが、例えば、通信異常を検出した場合に、デイジーチェーンにおいて最上流のセルモニタIC4のみを制御するようにしてもよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な様態は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲および、その均等物によって定義される統括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変化が可能である。
1 異常検知装置
4 セルモニタIC(対象装置の一例)
21 出力部
22 検出部
23 特定部
24 設定部
31 スケジュール情報
32 異常情報

Claims (4)

  1. デイジーチェーンによって接続された複数の対象装置に対して前記デイジーチェーンを介して指示信号を出力する出力部と、
    前記出力部によって出力された前記指示信号に対して前記対象装置から応答がない場合に、前記デイジーチェーンにおける通信異常を検出する検出部と、
    前記検出部によって前記通信異常が検出された場合に、前記通信異常を起こした異常個所を特定する特定部と
    を備え、
    前記出力部は、
    前記複数の対象装置に対して個別に前記指示信号を出力する個別通信と前記複数の対象装置に対して一括に前記指示信号を出力する同報通信とを用いて前記指示信号を出力し、前記特定部によって前記異常個所が特定された場合に、前記デイジーチェーンにおいて前記異常個所よりも前記出力部に近い前記対象装置に対して前記指示信号を出力するとともに、前記デイジーチェーンにおいて前記異常個所よりも前記出力部から遠い前記対象装置に対する前記個別通信の出力を中止すること
    を特徴とする異常検知装置。
  2. 前記特定部によって前記異常個所が特定された場合に、前記デイジーチェーンにおいて前記異常個所より前記出力部側の前記対象装置に対して前記デイジーチェーンの終端を示すアドレスを設定する設定部
    をさらに備え、
    前記出力部は、
    前記アドレスが設定された場合に、前記同報通信の前記指示信号を出力すること
    を特徴とする請求項に記載の異常検知装置。
  3. 前記出力部は、
    前記検出部によって前記通信異常が検出された場合に、前記個別通信の前記指示信号を所定の順序で順次出力し、
    前記特定部は、
    当該指示信号に対する応答がない前記対象装置を前記異常個所として特定すること
    を特徴とする請求項またはに記載の異常検知装置。
  4. デイジーチェーンによって接続された複数の対象装置に対して前記デイジーチェーンを介して指示信号を出力する出力工程と、
    前記出力工程によって出力された前記指示信号に対して前記対象装置から応答がない場合に、前記デイジーチェーンにおける通信異常を検出する検出工程と、
    前記検出工程によって前記通信異常が検出された場合に、前記通信異常を起こした異常個所を特定する特定工程と
    を含み、
    前記出力工程は、
    前記複数の対象装置に対して個別に前記指示信号を出力する個別通信と前記複数の対象装置に対して一括に前記指示信号を出力する同報通信とを用いて前記指示信号を出力し、前記特定工程によって前記異常個所が特定された場合に、前記デイジーチェーンにおいて前記異常個所よりも自装置に近い前記対象装置に対して前記指示信号を出力するとともに、前記デイジーチェーンにおいて前記異常個所よりも前記自装置から遠い前記対象装置に対する前記個別通信の出力を中止すること
    を特徴とする異常検知方法。
JP2017095865A 2017-05-12 2017-05-12 異常検知装置および異常検知方法 Active JP6899699B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017095865A JP6899699B2 (ja) 2017-05-12 2017-05-12 異常検知装置および異常検知方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017095865A JP6899699B2 (ja) 2017-05-12 2017-05-12 異常検知装置および異常検知方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018194336A JP2018194336A (ja) 2018-12-06
JP6899699B2 true JP6899699B2 (ja) 2021-07-07

Family

ID=64570296

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017095865A Active JP6899699B2 (ja) 2017-05-12 2017-05-12 異常検知装置および異常検知方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6899699B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110967641B (zh) * 2019-02-26 2021-02-19 宁德时代新能源科技股份有限公司 蓄电池监控系统及方法
CN110780138B (zh) * 2019-11-12 2022-04-08 阳光电源股份有限公司 一种bms采集模块性能测试方法和装置
EP4303594A4 (en) * 2021-03-05 2024-09-18 Nuvoton Technology Corp Japan VOLTAGE MEASUREMENT SYSTEM
CN115833875B (zh) * 2022-01-18 2023-11-17 宁德时代新能源科技股份有限公司 一种菊花链通讯故障检测方法、定位检测方法和电路

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05191426A (ja) * 1992-01-09 1993-07-30 Nec Corp 通信異常検出システム
JPH1174884A (ja) * 1997-08-27 1999-03-16 Yokogawa Electric Corp 通信装置
JP3452117B2 (ja) * 1997-10-27 2003-09-29 オムロン株式会社 入出力装置の制御方法
JP2011182123A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Autonetworks Technologies Ltd 通信システム、通信装置及び通信方法
JP2012182512A (ja) * 2011-02-28 2012-09-20 Fuji Electric Co Ltd リング型ネットワークシステム
US9294300B2 (en) * 2012-04-09 2016-03-22 Atmel Corporation Token based communication in daisy chain configured battery management devices
JP2014124039A (ja) * 2012-12-21 2014-07-03 Sanyo Electric Co Ltd 電源システム及び電源システムの識別情報設定方法
JP2015149834A (ja) * 2014-02-06 2015-08-20 トヨタ自動車株式会社 電池監視装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018194336A (ja) 2018-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6899699B2 (ja) 異常検知装置および異常検知方法
JP7237151B2 (ja) ハザード警告装置のネットワークのテスト
US9915925B2 (en) Initiated test health management system and method
US10006455B2 (en) Drive control apparatus
US9110951B2 (en) Method and apparatus for isolating a fault in a controller area network
US9143416B2 (en) Expander device
CN110116752A (zh) 基于冗余结构控制车辆的装置和方法
JP2010061939A (ja) 多セル電池システム、及び管理番号符番方法
EP2216626B1 (en) Sensor Apparatus
US11281547B2 (en) Redundant processor architecture
JP6865572B2 (ja) 自動車のリスクベースの制御
JP6555559B1 (ja) 電子制御装置、監視方法、プログラム及びゲートウェイ装置
JP5191934B2 (ja) 状態監視システムおよび状態監視方法
JP2007299213A (ja) Raid制御装置および障害監視方法
JP5941993B2 (ja) 互いに独立した複数の電子構成部品と中央処理装置との間の接続ラインにおける欠陥を検出する方法および装置
KR101448013B1 (ko) 항공기용 다중 컴퓨터의 고장 허용 장치 및 방법
JP4684917B2 (ja) 電子制御装置
JP2014213400A (ja) ロボット装置及びロボット装置の制御方法
JP2008265618A (ja) 車載電子制御装置
CN106970550B (zh) 车辆子系统通信仲裁
JP6269512B2 (ja) 電子制御装置
JP6441380B2 (ja) 車載用変速機制御装置
JP6265767B2 (ja) 通信診断装置、通信診断システム、通信診断方法、及びプログラム
JP2012121553A (ja) 制御効果健康能力判定推論システム及び方法
US20190332506A1 (en) Controller and function testing method

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200331

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210309

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210507

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210525

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210615

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6899699

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250