JP5639102B2 - パチンコ台搬送装置、及びローラ搬送装置のローラ - Google Patents

パチンコ台搬送装置、及びローラ搬送装置のローラ Download PDF

Info

Publication number
JP5639102B2
JP5639102B2 JP2012056774A JP2012056774A JP5639102B2 JP 5639102 B2 JP5639102 B2 JP 5639102B2 JP 2012056774 A JP2012056774 A JP 2012056774A JP 2012056774 A JP2012056774 A JP 2012056774A JP 5639102 B2 JP5639102 B2 JP 5639102B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
pachinko machine
main
roller body
pachinko
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012056774A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013188342A (ja
Inventor
伊藤 紀男
紀男 伊藤
Original Assignee
有限会社伊藤鉄工所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社伊藤鉄工所 filed Critical 有限会社伊藤鉄工所
Priority to JP2012056774A priority Critical patent/JP5639102B2/ja
Publication of JP2013188342A publication Critical patent/JP2013188342A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5639102B2 publication Critical patent/JP5639102B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

本発明は、パチンコ台を搬送するために、当該パチンコ台の組付けライン又は検査ラインに設置されるパチンコ台搬送装置、及びローラ搬送装置のローラに関するものである。
なお、本明細書において、「パチンコ台」とは、ベニヤ板等と称されるパチンコ面板の前面に遊技釘が打たれ、前面、及び背面に必要な役物類、及び制御装置類がそれぞれ装着され、外枠に嵌め込まれてパチンコ機となるユニット状態のものを指す。
本発明の搬送対象であるパチンコ台が外枠に嵌め込まれたパチンコ機のローラ搬送装置として、特許文献1に記載のものがある。このローラ搬送装置は、多数のローラを支持するローラ支持枠における各ローラの直上に、前記パチンコ機の幅に対応した間隔をおいて一対の規制板(ガイド板)が搬送方向に沿って取付けられ、当該一対の規制板により、搬送されるパチンコ機の経路を確定している。しかし、このようにして、一対の規制体を設ける方式であると、パチンコ機の外側の下端部が前記一対のガイド板に接触して損傷される。これにより、新規に出荷されるパチンコ機の外観が害され、例え外枠の一部であっても、商品価値を低下させる。
外枠に嵌め込まれるパチンコ台の前面には、その下端にまで臨んだ状態で飾り枠が装着されており、しかも、パチンコ機のメーカー毎に、飾り枠の下端部の位置が僅かに異なっている。このため、パチンコ台の搬送に関しては、パチンコ機のローラ搬送装置のように、一対の規制板を使用することは、飾り枠を損傷させる問題の他に、飾り枠の下端部の位置がメーカーの機種毎に異なっていることからしても、難しい。
また、パチンコ台を構成するパチンコ面板は、ベニヤ板で構成されていたが、近年の木材資源の枯渇化が進むに従って、代替材料として樹脂が使用され、樹脂製のパチンコ面板が使用され始めており、樹脂製のパチンコ面板は、ベニヤ板より傷付けられ易い。
一方、パチンコ台は、パチンコ面板の背面側に制御装置類が大きく後方に突出して装着されているために、その重心は、側面視において、パチンコ面板よりも背面側に位置している。
特開2007−202920号公報
本発明は、パチンコ台の重心が側面視において背面側に偏っている点に着目して、パチンコ台の下端部を損傷せずに、しかも下端部の形状が多少異なるパチンコ台であっても、同一の搬送装置により搬送可能にすることを課題としている。
上記課題を解決するための請求項1の発明は、ローラ支持枠体に多数のローラが一定間隔で支持され、パチンコ面板の前面及び背面に役物類、及び制御装置類がそれぞれ装着されたパチンコ台を載せて垂直姿勢を保持して搬送するローラ搬送装置と、当該パチンコ台の上端部を支持する上端支持装置とを備えたパチンコ台搬送装置であって、前記ローラ搬送装置を構成するローラは、樹脂製であって、ローラ本体の軸方向の一端部のみに、前記パチンコ台の下端部の前面側が当接される鍔体が設けられ、前記ローラ本体の外周部、及び鍔体の内側のテーパー部は、他の部分よりも軟質の樹脂により肉厚を有して形成されることで、当該ローラ本体及び鍔体は、それぞれ当該ローラ本体の軸直角方向及び軸方向に沿って硬度の異なる樹脂の二層構造に形成され、前記上端支持装置は、パチンコ台の背面側のみを支持する構成であり、前記パチンコ台の側面視における重心が前記パチンコ面板に対して背面側に位置していることにより、当該パチンコ台の前面側及び背面側の支持に関して、当該パチンコ台の下端部では、ローラ搬送装置の各ローラの鍔体により前面側のみが支持されると共に、その上端部では、上端支持装置により背面側のみが支持された状態で搬送可能にしたことを特徴としている。
パチンコ台の側面視における重心は、パチンコ面板に対して背面側に偏っているため、非拘束状態で垂直配置されたパチンコ台は、背面側に向けて転倒する。請求項1の発明においては、パチンコ台の上記性質を利用することにより、当該パチンコ台の前面側及び背面側の支持に関して、パチンコ台の下端部では、ローラ搬送装置の各ローラの鍔体により前面側のみが支持されると共に、その上端部では、上端支持装置により背面側のみが支持された状態で搬送可能となる。即ち、パチンコの側面視における重心の背面側への偏りにより、上記方向にパチンコ台が傾斜して転倒しようとするのを、側面視においてパチンコ台に対して互いに反対側であって、その上下端部にそれぞれ配置されたローラの鍔体、及び上端支持装置で防止されながら、搬送されることになる。このため、ローラ搬送装置のローラは、その軸方向の一端部のみにパチンコ台の前面側が接触する鍔体が形成されているのみで足り、従来のローラのように、軸方向の両端部にそれぞれ鍔体を形成する必要はない。
そして、ローラ搬送装置を構成するローラにおけるパチンコ台の下端面が当接するローラ本体の外周部、及び当該パチンコ台の下端部の前面側が当接する鍔体の内側の傾斜鍔部は、いずれも他の部分よりも軟質の樹脂で形成されているため、パチンコ台の搬送時において、パチンコ台の上記部分がローラに当接しても、損傷されないか、仮に損傷されても、その程度は小さい。
また、ローラ搬送装置のローラには、軸方向の一端部のみに、パチンコ台の下端部の前面側を支持する鍔体が形成されていて、当該ローラの軸方向の他端部は、そのまま開放されて、パチンコ台は、非拘束状態となっているので、パチンコ台と非接触となって、当該パチンコ台が損傷されなくなると共に、請求項1の発明に係る同一のパチンコ台搬送装置によって、下端部の形状が多少異なる複数種類のパチンコ台の搬送が可能となる。
請求項の発明は、請求項1に記載のパチンコ台搬送装置のローラ搬送装置を構成するローラであって、ローラ本体の軸方向の一方の側のみに、前記パチンコ台の下端部の前面側が当接される鍔体が設けられて、前記ローラ本体の外周部、及び鍔体の内側のテーパー部は、他の部分よりも軟質の樹脂により所定肉厚を有して形成されることで、当該ローラ本体及び鍔体は、それぞれ当該ローラ本体の軸直角方向及び軸方向に沿って硬度の異なる樹脂の二層構造に形成されていることを特徴としている。
請求項1の発明のパチンコ台搬送装置の特徴の一つは、当該パチンコ台搬送装置を構成するローラ搬送装置のローラに存在し、請求項の発明は、請求項1の発明をローラ搬送装置のローラの面から把握して特定したものであるため、その作用効果は、請求項1の発明におけるローラ搬送装置のローラの部分の作用効果と同等である。
請求項の発明は、請求項の発明において、主ローラ体と、当該主ローラ体よりも軟質の樹脂で形成されて、当該主ローラ体の外側に一体に形成された被覆体とから成り、前記主ローラ体の軸方向の一端部には、第1鍔部が形成されていると共に、その他端部には、前記第1鍔部の突出長よりは短くて、前記被覆体の肉厚と同一の突出長を有する第2鍔部が一体に形成され、前記被覆体は、円筒状の被覆体本体部の長手方向の一端部に、内側面が傾斜した傾斜鍔部が一体に形成されて、当該傾斜鍔部は、前記第1鍔部の突出長から自身の被覆体本体部の肉厚を減じた突出長を有しており、前記主ローラ体の本体部の外側に前記被覆体が一体に嵌め込まれた形態となって、ローラ本体の軸方向の一端部のみに内側が傾斜した鍔体が一体に形成されていることを特徴としている。
請求項の発明によれば、樹脂製の主ローラ体と、当該主ローラ体よりも軟質の樹脂で形成された被覆体とによって、ローラを構成するローラ本体及び鍔体におけるパチンコ台が直接に接触する部分のみを、ローラ本体よりも軟質の樹脂から成る被覆体で被覆された構造を実現できる。また、被覆体は、主ローラ体の第1及び第2の各鍔部の間に嵌め込まれた形態となるため、主ローラ体に対して被覆体が軸方向に微動するのを防止できる構造となる。
請求項1又はの各発明によれば、ローラ搬送装置のローラは、樹脂製であって、ローラ本体の軸方向の一端部のみに、パチンコ台の下端部の前面側が当接される鍔体が設けられ、前記ローラを構成するローラ本体の外周部、及び鍔体の内側のテーパー部は、他の部分よりも軟質の樹脂により肉厚を有して形成されることで、当該ローラ本体及び鍔体は、それぞれ当該ローラ本体の軸直角方向及び軸方向に沿って硬度の異なる樹脂の二層構造に形成されているので、パチンコ台の側面視における重心が当該パチンコ台の背面側に偏っていることを利用することにより、当該パチンコ台が背面側に倒れようとする作用によって、当該パチンコ台の下端部のローラと接触する部分を損傷させることなく、当該パチンコ台を垂直姿勢を保持して安定して搬送できて、ローラの必要部分のみを、他の部分よりも軟質の樹脂で成形することにより、ローラとして必要な剛性を維持したままで、パチンコ台の下端部が直接に当接する部分が損傷されるのを効果的に防止できる。
また、ローラ搬送装置のローラには、軸方向の一端部のみに、パチンコ台の下端部の前面側を支持する鍔体が形成されていて、当該ローラの軸方向の他端部は、そのまま開放されて、パチンコ台は、非拘束状態となっているので、パチンコ台と非接触となって、当該パチンコ台が損傷されなくなると共に、請求項1の発明に係る同一のパチンコ台搬送装置によって、下端部の形状が多少異なる複数種類のパチンコ台の搬送が可能となる。
本発明に係るパチンコ台搬送装置Aの斜視図である。 同じく側面図である。 図2のローラ搬送装置Tの側面拡大断面図である。 ローラ搬送装置Tの部分拡大斜視図である。 (a),(b)は、それぞれローラ搬送装置Tを構成するローラR1 の斜視図及び断面図である。 ローラR1 の射出成形方法を示す成形型Fの断面図である。 (a),(b)は、それぞれローラ搬送装置Tを構成する別のローラR2 の縦断面図及び横断面図である。
パチンコ台Pは、図1及び図2に示されるように、パチンコ面板1の前面側、及び背面側にそれぞれ役物類、及び制御装置類が装着されて、外枠に嵌め込まれてパチンコ機となるユニット状態のものである。図1及び図2に示されるパチンコ台Pは、パチンコ面板1の前面側(遊技面側)に遊技釘2が打たれて、その周囲に飾り枠3が装置され、背面側に制御装置類4が装着された状態のものである。パチンコ面板1を基準にして、背面側の制御装置類4は、前面側の役物類に比較して重量が大きくしかも、パチンコ面板1からの突出量が大きいので、図2に示されるように、側面視における重心Gの位置は、パチンコ面板1よりも制御装置類4が装着されている背面側に偏っている。従って、非拘束状態で垂直配置されたパチンコ台Pは、背面側に向けて転倒しようとする。
パチンコ台搬送装置Aは、パチンコ台Pの製造ライン、或いは検査ラインに設置されて、前記パチンコ台Pを搬送する装置であって、図1ないし図4を参照して、詳細に説明する。図1は、本発明に係るパチンコ台搬送装置Aの斜視図であり、図2は、同じく側面図であり、図3は、ローラ搬送装置Tの側面拡大断面図であり、図4は、ローラ搬送装置Tの部分拡大斜視図である。フレーム70の中間棚部71には、パチンコ台Pを起立姿勢で支持して搬送するローラ搬送装置Tが設置されている。ローラ搬送装置Tは、ローラ支持枠11を構成する対向支持部11aの間に、パチンコ台Pの搬送方向Qと直交する方向に配置された多数のローラR1 が支持された構成である。本発明においては、ローラ搬送装置Tを構成するローラR1 に特徴を有している。
また、前記フレーム70の左右一対の支柱72に対して上端枠部73が前記中間棚部71と対向して片持ち状となって配置されている。上端枠部73の先端部には、左右一対の吊ボルト74を介してローラ支持部材75が搬送方向Qに沿って吊り下げられ、当該ローラ支持部材75の下面には、回転軸心を垂直にした多数の側面支持ローラ12が搬送方向Qに沿って一定間隔をおいて設けられている。側面支持ローラ12は、ローラ搬送装置Tの各ローラR1 で支持されて搬送されるパチンコ台Pの上端部を背面側から支持するローラ部材である。多数の側面支持ローラ12の前面側には、当該各側面支持ローラ12と対向して転倒防止板13が搬送方向Qの全長に亘って配置されている。転倒防止板13は、ローラ搬送装置Tの各ローラR1 で支持されたパチンコ台Pが前面側に転倒するのを防止する部材であって、前記ローラ支持部材75に対してL字状をした複数の連結部材76を介して連結されている。
ローラ搬送装置Tは、図1ないし図4に示されるように、ローラ支持枠11の各対向支持部11aに多数本の支持軸14が、パチンコ台Pの搬送方向Qに沿って一定間隔をおいて水平に固定支持され、当該支持軸14に左右一対の軸受15を介してローラR1 が回転可能に支持されている。支持軸14の軸方向に対するローラR1 の配置位値は、当該ローラR1 に外嵌されたスペーサパイプ16a,16bにより定められる。ローラ搬送装置Tにおけるパチンコ台Pの搬送方向Qに沿った中央部には、駆動モータMがローラ支持枠11に収容された形態で配置され、当該駆動モータMの駆動プーリ17と、特定のローラR1 の複数のプーリー部21のうち最も外側のプーリー部21にベルト18が掛装されて、当該特定のローラR1 が駆動される。当該特定のローラR1 の残りの2つのプーリー部21と、前後の2つの各ローラR1 のプーリー部21とには、ベルト18が掛装されることにより、動力伝達されて、各ローラR1 は、駆動回転される。
次に、図5及び図6を参照して、ローラ搬送装置Tを構成するローラR1 、及びその成形方法について説明する。ローラR1 は、樹脂製であって、主ローラ体20と、当該ローラR1 よりも軟質の樹脂で形成されて、当該主ローラ体20の外側に一体に外嵌される被覆体30とで構成される。主ローラ体20は、軸方向の一端部に計3つのプーリー部21が一体に形成されて、主ローラ体20におけるプーリー部21を除く本体部20aの両端部には、第1及び第2の各鍔部22,23が一体に形成され、主ローラ体20の全体の中空部の両端部には、軸受嵌合部24がそれぞれ設けられている。第1鍔部22は、第2鍔部23よりも突出長が大きい。主ローラ体20のプーリー部21、及び各鍔部22,23を除く本体部20aの外径は、プーリー部の底部の外径と同一になっていると共に、第2鍔部23の外径は、プーリー部の山部の外径と同一となっている。
被覆体30は、主ローラ体20の第1及び第2の各鍔部22,23の間に嵌め込まれる形態となって、当該主ローラ体20の本体部20aに一体となって外嵌されている。即ち、被覆体30の肉厚は、主ローラ体20の第2鍔部23の突出長と同一である。被覆体30の軸方向の一端部には、内側面が傾斜した傾斜鍔部31が一体に形成され、当該傾斜鍔部31の突出長は、前記主ローラ体20の第1鍔部22の突出長から、被覆体30の肉厚を減じた長さである。従って、主ローラ体20の本体部20aの外側に被覆体30が外嵌された状態では、当該被覆体30の被覆体本体部32と、主ローラ体20の第2鍔部23の外周面とは、同一面となると共に、被覆体30の傾斜鍔部31及び主ローラ体20の第1鍔部22の各外周面は同一面となっている。
この結果、ローラR1 は、硬度の異なる二種類の樹脂で形成されて、主ローラ体20及び被覆体30の各本体部20a,32は、軸直角方向に沿って異なる二種類の樹脂で形成されたローラ本体41を構成していると共に、主ローラ体20の第1鍔部22と被覆体30の傾斜鍔部31とで、当該ローラ本体41の軸方向に沿って異なる二種類の樹脂で形成された鍔体42を構成している。よって、ローラR1 は、ローラ本体41の軸方向の一端部のみに鍔体42が形成された構成となる。
上記したローラR1 は、被覆体30を予め成形しておいて、固定型51と可動型52とで構成される樹脂の射出成形型のキャビティ53のセット部54に前記被覆体30をセットすると共に、ローラR1 の中空部を成形する一対の中芯体55a,55bを前記キャビティ53内に抜出可能にセットする。この状態で、当該キャビティ53に、主ローラ体20を成形するための前記被覆体30よりも軟質の溶融樹脂を射出して硬化した後に、一対の中芯体55a,55bをキャビティ53から脱出させて、固定型51に対して可動型52を分離させると、射出成形品であるローラR1 が成形される。主ローラ体20の射出成形時には、その溶融樹脂が成形済の被覆体30に直接に接することにより、当該被覆体30の直接接触部は、部分的に溶融されて、主ローラ体20を成形する樹脂と一体化されるために、成形後においては、予め成形されてキャビティ53内にセットされた被覆体30と、当該キャビティ53における被覆体30を除く部分に射出された樹脂により成形された主ローラ体20とが一体化されるのである。なお、主ローラ体20の第2鍔部23によって、主ローラ体20に対して被覆体30が軸方向に微動不能となる。
実施例では、主ローラ体20及び被覆体30は、それぞれナイロン及びウレタン樹脂で成形されて、主ローラ体20の有する剛性によって、ローラR1 の必要剛性を確保したうえで、パチンコ台Pが直接に接触する被覆体30の硬度を主ローラ体20よりも低くして、当該パチンコ台Pの損傷を防止できる構造を実現している。
そして、図1ないし図3に示されるようにして、パチンコ台Pをローラ搬送装置Tの各ローラR1 に載せて、その上端部の背面側を上端支持装置である複数の側面支持ローラ12で支持しながら、各ローラR1 の駆動回転により、当該パチンコ台Pを搬送させると、側面視におけるパチンコ台Pの重心が背面側に偏っていて、当該パチンコ台Pは背面側に倒れようとする。この作用により、パチンコ台Pの下端部は、当該パチンコ台Pに対して側面支持ローラ12と反対側に位置する鍔体42に接触し、この状態が維持されながら搬送される。よって、パチンコ台Pの下端部は、その下端面が各ローラR1 の被覆体30の本体部32に順次接触すると共に、飾り枠3の下端コーナー部が、各ローラR1 の鍔体42に順次接触した状態で搬送される。ローラR1 に対するパチンコ台Pの接触部分は、いずれも剛性の高い主ローラ体20を成形する樹脂よりも軟質の樹脂で成形された被覆体30に接触するために、接触に起因する損傷がなくなるか、或いは仮に接触しても、その程度は小さくなる。なお、パチンコ台Pの上端部は、その背面側のみが側面支持ローラ12に接触して、その前面側は、非接触で搬送されるので、傷の目立ち易い前面側には、搬送に起因する傷は付かない。
上記実施例のローラR1 は、予め成形された被覆体30を成形型内にセットして、主ローラ体20を射出成形することにより、当該主ローラ体20と被覆体30との一体性を高めたものであるが、図7に示されるローラR2 は、スプライン溝構造と接着との双方によって、主ローラ体20’と被覆体30’とを一体化させてある。即ち、主ローラ体20’におけるローラ本体部分は、スプライン軸状に加工されてスプライン軸部61となっていると共に、被覆体30’の内周部は、スプライン溝状に加工されてスプライン溝部62となっている。別々に成形された主ローラ体20’の本体部分の外側にスプライン軸部61と、被覆体30’のスプライン溝部62との嵌合と、接着との双方によって、一体に組み付けられた構成である。また、被覆体30’における傾斜鍔部31’と反対側の端面には、リング体63が当てがわれ、被覆体30’は、主ローラ体20’の軸方向の端部外側に嵌着されたスナップリング64により、抜け出しが防止されている。
上記実施例では、主ローラ体20及び被覆体30は、それぞれナイロン及びウレタン樹脂で成形された例を示したが、主ローラ体20がローラとして必要な剛性を有すると共に、被覆体30は、直接に当接するパチンコ台Pの下端部を損傷させない程度の硬度であることの条件を満たしていれば、主ローラ体20及び被覆体30の樹脂材料の組み合せは、上記に限定されない。
また、上記各実施例のローラR1 ,R2 は、いずれも被覆体30,30’におけるパチンコ台Pの前面側が当接する端部のみに鍔体42,42’が設けられた構成であるが、軸方向の両端部に鍔体が設けられたローラを用いることも可能である。この場合においても、側面視においてパチンコ台Pの重心が背面側に偏っていることにより、搬送中には、パチンコ台Pの前面側のみが一方の鍔体に当接することになる。鍔体が両端部に設けられたローラにおいては、予め形成された被覆体を成形型内にセットして主ローラ体を射出成形して、両者を一体化する上記した射出成形方法が有効となる。
また、パチンコ台Pの上端部を支持する上端支持装置に関しても、上記理由により、背面側を支持するのみで足りるが、安全のために、前面側も支持することは可能である。
A:パチンコ台搬送装置
G:側面視におけるパチンコ台の重心
P:パチンコ台
Q:パチンコ台の搬送方向
1 ,R2 :ローラ搬送装置のローラ
T:ローラ搬送装置
1:パチンコ面板
2:遊技釘(役物類)
3:飾り枠(役物類)
4:制御装置類
11:ローラ支持枠
12:側面支持ローラ(上端支持装置)
13:転倒防止板
20:主ローラ体
20a:主ローラ体の本体部
21:プーリー部
22:第1鍔部
23:第2鍔部
30:被覆体
31:傾斜鍔部
32:被覆体本体部
41:ローラ本体
42:鍔体
51:固定型(成形型)
52:可動型(成形型)
53:キャビティ

Claims (3)

  1. ローラ支持枠体に多数のローラが一定間隔で支持され、パチンコ面板の前面及び背面に役物類、及び制御装置類がそれぞれ装着されたパチンコ台を載せて垂直姿勢を保持して搬送するローラ搬送装置と、当該パチンコ台の上端部を支持する上端支持装置とを備えたパチンコ台搬送装置であって、
    前記ローラ搬送装置を構成するローラは、樹脂製であって、ローラ本体の軸方向の一端部のみに、前記パチンコ台の下端部の前面側が当接される鍔体が設けられ、
    前記ローラ本体の外周部、及び鍔体の内側のテーパー部は、他の部分よりも軟質の樹脂により肉厚を有して形成されることで、当該ローラ本体及び鍔体は、それぞれ当該ローラ本体の軸直角方向及び軸方向に沿って硬度の異なる樹脂の二層構造に形成され、
    前記上端支持装置は、パチンコ台の背面側のみを支持する構成であり、
    前記パチンコ台の側面視における重心が前記パチンコ面板に対して背面側に位置していることにより、当該パチンコ台の前面側及び背面側の支持に関して、当該パチンコ台の下端部では、ローラ搬送装置の各ローラの鍔体により前面側のみが支持されると共に、その上端部では、上端支持装置により背面側のみが支持された状態で搬送可能にしたことを特徴とするパチンコ台搬送装置。
  2. 請求項1に記載のパチンコ台搬送装置のローラ搬送装置を構成するローラであって、
    ローラ本体の軸方向の一方の側のみに、前記パチンコ台の下端部の前面側が当接される鍔体が設けられて、前記ローラ本体の外周部、及び鍔体の内側のテーパー部は、他の部分よりも軟質の樹脂により所定肉厚を有して形成されることで、当該ローラ本体及び鍔体は、それぞれ当該ローラ本体の軸直角方向及び軸方向に沿って硬度の異なる樹脂の二層構造に形成されていることを特徴とするローラ搬送装置のローラ。
  3. 主ローラ体と、当該主ローラ体よりも軟質の樹脂で形成されて、当該主ローラ体の外側に一体に形成された被覆体とから成り、
    前記主ローラ体の軸方向の一端部には、第1鍔部が形成されていると共に、その他端部には、前記第1鍔部の突出長よりは短くて、前記被覆体の肉厚と同一の突出長を有する第2鍔部が一体に形成され、
    前記被覆体は、円筒状の被覆体本体部の長手方向の一端部に、内側面が傾斜した傾斜鍔部が一体に形成されて、当該傾斜鍔部は、前記第1鍔部の突出長から自身の被覆体本体部の肉厚を減じた突出長を有しており
    前記主ローラ体の本体部の外側に前記被覆体が一体に嵌め込まれた形態となって、ローラ本体の軸方向の一端部のみに内側が傾斜した鍔体が一体に形成されていることを特徴とする請求項に記載のローラ搬送装置のローラ。
JP2012056774A 2012-03-14 2012-03-14 パチンコ台搬送装置、及びローラ搬送装置のローラ Active JP5639102B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012056774A JP5639102B2 (ja) 2012-03-14 2012-03-14 パチンコ台搬送装置、及びローラ搬送装置のローラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012056774A JP5639102B2 (ja) 2012-03-14 2012-03-14 パチンコ台搬送装置、及びローラ搬送装置のローラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013188342A JP2013188342A (ja) 2013-09-26
JP5639102B2 true JP5639102B2 (ja) 2014-12-10

Family

ID=49389252

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012056774A Active JP5639102B2 (ja) 2012-03-14 2012-03-14 パチンコ台搬送装置、及びローラ搬送装置のローラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5639102B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5976753B2 (ja) * 2014-11-04 2016-08-24 有限会社伊藤鉄工所 パチンコ盤の自動箱入れ装置
JP7253319B2 (ja) * 2017-08-18 2023-04-06 株式会社シマノ 自転車用部品

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2593442Y2 (ja) * 1992-01-14 1999-04-12 日立電線ポリテック株式会社 ソリッドローラー
JP2607235Y2 (ja) * 1993-11-12 2001-05-28 三機工業株式会社 ベルト駆動ローラコンベヤ
JPH10218418A (ja) * 1997-02-14 1998-08-18 Noritsu Koki Co Ltd 搬送用ローラおよびその製造方法
JP2004141323A (ja) * 2002-10-23 2004-05-20 Heiwa Corp パチンコ機の遊技部品動態検査設備
JP2005199029A (ja) * 2003-12-15 2005-07-28 Newgin Corp ローラコンベヤ装置のローラ
JP2008036344A (ja) * 2006-08-10 2008-02-21 Samii Kk 遊技盤の加工ライン

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013188342A (ja) 2013-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5639102B2 (ja) パチンコ台搬送装置、及びローラ搬送装置のローラ
CA2495654A1 (en) Packaging cushion delivery system
JP2010119361A5 (ja)
US20070034488A1 (en) Roller-type conveying machine
JP5608290B2 (ja) 湾曲したベルトコンベア
KR102261830B1 (ko) 이종재료를 이용한 인서트 사출방식의 컨베이어용 이송롤러
JP6299042B2 (ja) 搬送物仕分け装置及び分岐コンベア装置
JP2014503442A (ja) 伸縮ローラコンベアおよびフレーム
US20070289847A1 (en) Rubber Member Conveying Device and Rubber Member Supplying System with the Same
CN107810116A (zh) 用于运输装置,尤其是用于购物车的脚轮
KR100814385B1 (ko) 자동공급장치
US2624445A (en) Unitary power-driven roller conveyer
JP3153576U (ja) コンテナ搬送用チェーンコンベア及びコンテナ洗浄乾燥装置
JP2015033347A (ja) 製茶用搬送装置
CN218506982U (zh) 一种用于竹子加工的移送架
JP2022035108A (ja) コンベア搬送補助装置、及び、コンベア装置
JP2008168998A (ja) コンベヤ装置
KR20080047066A (ko) 컨베이어 롤러 구조 및 그 제조방법
JP2015077760A (ja) トレッド用トレー
JP4048805B2 (ja) 受け渡し設備
CN207030173U (zh) 钢化膜输送装置
JP2006298631A (ja) 搬送ベルト
JP7310051B2 (ja) カーブローラコンベヤ
US781120A (en) Brick-conveyer.
TWI577622B (zh) Conveyor

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140218

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140415

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141021

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141023

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5639102

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250