JP5638386B2 - 演出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技媒体を介して遊技可能な遊技機が設置された遊技場の演出装置に関するものであり、特に遊技者が獲得した遊技媒体の量に基づいた演出を実行可能な演出装置に関する。
遊技機として一般的に知られているものに、例えば弾球遊技機(所謂パチンコ機)やスロット機がある。特にパチンコ機は、遊技媒体として鉄球、いわゆるパチンコ玉(以下、単に玉と言う)を使用して遊技するものである。このパチンコ機においては、遊技中に玉が入賞口に入賞し大当たりに当選するなどの所定条件が成立することに基づいて、所定個数の玉がパチンコ機から遊技者に対して払い出される。なお、スロット機においてもパチンコ機同様、大当たりに当選するなどの所定の条件が成立すると所定枚数のメダルが払い出される構成を有しているが、以下の説明では、理解を容易にするためにパチンコ機に注目して説明する。
そして、パチンコ機から払い出された玉のうち、少なくともパチンコ機に備えられた貯留皿(上皿及び下皿)から溢れた分が所定の貯留箱に貯留され、その貯留箱は遊技者が遊技を終了するまで遊技場の床等に並べられる。これは、他の遊技者に対して、遊技場における現在の玉の出具合を効果的に知らしめる手段とされており、従来より集客を上げたり、場内の活気を高めるための演出(以下、出玉演出と言う)の1つとなっていた。
そして、遊技者が遊技を終了する際に、床等に並べられた貯留箱は、ホールスタッフにより所定の場所に設置された計数機まで運搬されて、貯留箱の玉が計数機によって計数される。
ところで、近年、遊技場においては、遊技人口の減少が目立ってきている。そのため、遊技場では、集客効果を上げて遊技人口の減少を阻止するため、短い周期で次々に新たなパチンコ機(以下、新台と言う)を導入する方策がとられている。これにより、既存の遊技者の遊技離れを阻止すると共に、新たな遊技者の取り込みに成功している。
ところが、新台を導入する周期を短くすることで、パチンコ機1台当たりの実質稼働期間が短縮されるため、パチンコ機1台当たりの利益が減縮してしまう不満がある。これにより、前記したように遊技離れ等を阻止できたとしても、遊技場全体の利益に結びつかないという問題があった。
そこで、遊技場においては、遊技場全体の利益の減縮を抑制するため、人件費等のコストを削減する対策が講じられている。特に、一部の遊技場においては、コスト削減のために単にホールスタッフの数を減らすのではなく、各パチンコ機に対応した計数機(各台計数機)を設け、遊技者が遊技している場所で玉を計数できる各台計数システムを導入した上で、ホールスタッフの数を減らす方策がとられている。例えば、特許文献1に各台計数システムの技術が開示されている。
即ち、遊技場に各台計数システムを導入することで、従来であればホールスタッフが行うべき作業(貯留箱を並べる作業や運搬作業)を省略することができるため、遊技場における正味の作業量が減少し、何ら問題なく遊技場における人員を削減できる。これにより、サービス(遊技場における快適性に関するサービス)の低下を招くことなく人件費を削減することができた。
しかしながら、各台計数システムの導入により、人件費の削減が達成される反面、従来の出玉演出が影を潜めることとなり、遊技場において現在の出玉具合を知らしめる効果が希薄になってしまっているという不満がある。これにより、たとえ遊技場における玉の出具合が他店あるいは通常に比べて多い場合であっても、従来のように貯留箱を床面等に並べることがないため、遊技場における現在の玉の出具合を知らしめることができず、集客効果等が薄れてしまうという問題があった。即ち、遊技場においては、各台計数システムを導入すれば、人件費は削減できるが、演出効果による集客が見込めなくなってしまう場合があるため、結果的に新台導入による利益を相殺あるいは減縮してしまう不具合があった。
そこで、特許文献2では、各パチンコ機に対応するように、各パチンコ機の上部に配され、各台計数機により計数された玉数に応じて表示セグメントを点灯・消灯して出玉演出を行う表示装置(演出装置)が開示されている。具体的には、この演出装置は、各台計数機によって計数された玉数の増減が所定の条件を満たせば、表示セグメントの表示を変化させる構成とされている。
しかしながら、特許文献2の演出装置は、従来のように玉が貯留された貯留箱を床面に並べた状態のように、玉の出具合(出玉感)をリアルに演出するものではなく、あくまで表示セグメントという貯留箱とは似ても似つかないものを出玉演出の手段として採用しているため、周囲は疎か、実際に遊技により多量の玉を獲得している本人にすら玉の出具合を十分に知らしめる効果が薄いという問題があった。即ち、特許文献2のような演出装置では、集客を上げる効果が小さく、利益減少を解消する有効的な策にはならなかった。
そこで、特許文献3では、実際の玉を利用して出玉演出を行う遊技媒体演出装置(演出装置)が開示されている。この演出装置は、玉箱形状のカバー体を有し、そのカバー体に実際の遊技に利用する玉が貯留される構成を有している。
特開平11−192370号公報 特開平5−68746号公報 特開2010−142582号公報
しかしながら、特許文献3の演出装置は、カバー体に玉を供給する搬送路を新たに設ける必要があるため、遊技島内部が煩雑になる上、設備投資費が大幅に増大してしまう問題がある。具体的には、特許文献3の演出装置は、各パチンコ機ごとに玉を揚送する揚上装置が設けられており、各パチンコ機に対応する演出装置は、それぞれの揚上装置によって揚送された玉がカバー体に貯留される構成を有している。即ち、特許文献3では、出玉感をリアルに演出することはできるが、導入コストが大幅に増大してしまうため、事実上、遊技場においては導入し難いものとなっている。
また、特許文献3は、パチンコ機同士の間に配置させる構成であるため、遊技島におけるパチンコ機を設置する実質的なスペースが縮小されて、利益の減少を招いてしまう。
そこで、本発明では、従来技術の問題に鑑み、設備投資費が大幅に増大させることなく、実際に遊技を行っている本人及びその周囲に対して遊技媒体の出具合を知らしめる効果を高めることができる演出装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、遊技媒体を用いて遊技可能な1又は複数の遊技機により構成された遊技機群が設置された遊技場において、各遊技機に対応する位置に遊技媒体を計数可能な計数装置が設置され、計数装置によって計数された数値に基づいて遊技者が獲得した遊技媒体の情報を反映可能な演出装置であって、遊技機群は、各遊技機に遊技媒体を供給する補給通路と、補給通路と並設され遊技媒体を遊技機群の内部において循環させることが可能な循環通路を備え、演出装置は、遊技媒体が貯留され外部から視認可能な貯留空間を有した貯留部を備え、貯留部は循環通路と連通するものであって、少なくとも計数装置で遊技媒体が計数されることを条件に、循環通路内の遊技媒体が貯留部に導入されることを特徴とする演出装置である。
本発明の演出装置は、外部から視認可能な貯留部を備え、少なくとも計数装置で遊技媒体が計数されることを条件に、その貯留部に遊技に実際に使用する遊技媒体が貯留される構成を有しているため、従来のように床面に並べて演出するのと同様に、遊技場における遊技媒体の出具合をリアルに演出することができる。これにより、実際に遊技を行っている本人及びその周囲に対して、遊技媒体の出具合を、高い効果をもって知らしめることができる。即ち、各遊技機に対応する位置に計数装置を設置し、演出効果が希薄になった遊技場であっても、本発明の演出装置を導入することで、演出効果が薄いという不具合を払拭できるため、集客率が低迷するという問題がなくなる。
また、本発明では、貯留部は遊技機群に設けられた遊技媒体を循環させる循環通路と連通された構成とされている。
ここで、一般的に、遊技機群においては、各遊技機に遊技媒体を供給する供給用の搬送路(補給通路)の他、補給通路に並設され、遊技媒体を遊技機郡内で循環させる循環用の搬送路(循環通路)が設けられている。このような循環通路は、遊技媒体が遊技機群内のいずれかの場所で長期間停滞することを防止するもので、遊技媒体が手垢や油等により固着するのを防止したり、遊技媒体が錆てしまうことを防止するものである。
従って、本発明は、遊技機群に通常設けられる循環通路を有効利用するものであって、循環通路から分岐させて各演出装置の貯留部に接続している。これにより、特許文献3のように、演出装置を設けるにあたって新たに搬送路を設ける必要がない。即ち、演出装置を設けることで設備投資費が増大することがない。
請求項2に記載の発明は、遊技機群は、遊技機より上部であって天面を形成する天板と、天板を支持する梁を有し、貯留部の一部又は全部は、梁に直接支持された天板上に設置されることを特徴とする請求項1に記載の演出装置である。
かかる構成によれば、遊技媒体が貯留される貯留部は、実質的に遊技機群を形成する梁によって支持されるため、貯留部の重量が遊技媒体の導入によって相当な重さになったとしても、問題なく支持することができる。
また、特許文献3のように、遊技機同士の間に配置する構成ではないため、遊技機の設置可能台数が減少するような不具合がなく、稼働台数の減少に起因した利益の減少が起き得ない。
請求項3に記載の発明は、遊技機群は、遊技機より下方の位置であって遊技機及び循環通路を通過した遊技媒体が貯留される下部側貯留タンクと、下部側貯留タンクから排出された遊技媒体を遊技機より上方の位置に揚送する揚送装置と、揚送装置によって揚送された遊技媒体が貯留される上部側貯留タンクとを有し、循環通路は、上部側貯留タンクと下部側貯留タンクとを繋ぐ通路であって、当該通路の一部は内径が遊技媒体の大きさとほぼ同じであり、中途に遊技媒体の流れ方向下流側に向かって遊技媒体を1つずつ送り出すことが可能な搬送機構が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の演出装置である。
かかる構成によれば、循環通路の一部の内径は遊技媒体とほぼ同じ大きさとされ、循環通路に遊技媒体を1つずつ送り出すことができる搬送機構が設けられているため、遊技媒体を通路内で直列状に並べた状態で、上流側から下流側に向かって押し出すように搬送することができ、通路の中途で遊技媒体が流れに乗れず滞留してしまうという不具合が起き得ない。さらに、前後の玉同士が進行方向に交差する方向に重なり合うことが起こり得ないため、循環通路内で遊技媒体が団子状に重なる(所謂ブリッヂ状)ことがなく詰まりが発生することがない。
また、本発明によれば、貯留部に導入される遊技媒体の数量管理が容易になるため、計数装置によって計数された数値に基づいた遊技媒体の出具合の演出がより確実なものとなる。
請求項4に記載の発明は、少なくとも計数装置によって計数された遊技媒体の実際の数量を表示可能な表示装置を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の演出装置である。
かかる構成によれば、遊技媒体の実際の数量を表示可能な表示装置を備えているため、貯留部と遊技媒体によるリアルな演出に加えて、補助的な演出効果も期待することができる。即ち、表示装置によって、貯留部に貯留しきれない遊技媒体の数量を表示できるため、遊技中の本人及びその周囲にその事実を正確な数字で知らしめることができる。
請求項5に記載の発明は、照明手段を有し、照明手段は、計数装置によって計数された遊技媒体の数量に基づいて制御されるものであって、前記計数された数量が所定の条件を満足した場合、発光状態が変更されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の演出装置である。
かかる構成によれば、遊技媒体と貯留部による演出に加えて、照明手段によっても遊技媒体の出具合を演出することができる。即ち、例えば、貯留部が遊技媒体で満杯になった後において、さらに計数装置によって計数される遊技媒体の数量が増加し、物理的に貯留部に遊技媒体を貯留することができない状態であっても、照明手段による発光状態を変更することで、その事実を補助的に知らしめることができる。
本発明の演出装置は、各遊技機に対応する計数機によって計測された数値に基づいて、遊技者によって獲得された遊技媒体の情報を演出できるため、従来のように貯留箱を遊技場の床面等に積み上げることなく、従来と同様の演出効果を期待することができる。これにより、各台計数システムを導入した遊技機群であっても、実際に遊技を行っている本人及びその周囲に対して、遊技媒体の出具合を従来と同程度に知らしめることができる。
本発明の実施形態に係る演出装置が設置された遊技場の遊技島を示す正面図である。 図1の演出装置を示す斜視図である。 図2の演出装置を示す分解斜視図である。 図3のケース体を示すA方向矢視図である。 玉送出機構を示す分解斜視図である。 演出装置と遊技島との関係を簡略的に示す説明図である。 導入規制装置(又は排出規制装置)の筐体を示す斜視図である。 玉払い出し装置の一部を示す説明図である。 制御基板の構成を示すブロック図である。 ケース体と本体との関係を示す概念図である。 演出装置の変形例を示す斜視図である。
以下に、本実施形態に係る演出装置1について説明する。
なお、以下の説明においては、特に断りがない限り、上下左右、前後方向の表現に関しては、通常の設置位置(図1)を基準に説明する。
本実施形態の演出装置1は、図1に示すように、パチンコ機40や図示しないスロット機等の遊技機30によって形成された遊技機群(遊技島)50が複数設置された遊技場に設けられるものであって、それぞれの遊技機30に対応するように配置されている。特に、本実施形態では、パチンコ機40に適した構成とされているため、以下の説明では、パチンコ機40により形成された遊技島50に注目して説明する。
ここで、本実施形態における遊技島50は、パチンコ機40の動作に関連する機器が複数備えられており、パチンコ機40を基準に、遊技媒体(以下、単に玉と言う)が円滑に循環できる構成とされている。より具体的には、遊技島50には、各パチンコ機40に玉を供給する機能や、上部側貯留タンク24でオーバーフローした玉を遊技島50内で循環させる機能を有した搬送装置20と、搬送装置20を通過した玉を下部側貯留タンク21まで流す玉回収搬送装置29(図6)と、玉回収搬送装置29に回収された玉が一時的に貯留される下部側貯留タンク21と、下部側貯留タンク21に貯留された玉の汚れを除去し磨く玉研磨装置22と、玉研磨装置22を通過した玉を揚送する揚送装置23と、揚送装置23によって揚送された玉が一時的に貯留される上部側貯留タンク24等の機器が配されている。
搬送装置20は、各パチンコ機40に玉を搬送する補給樋(補給通路)25と、遊技島50内で玉を循環させる循環樋(循環通路)26とを有し、補給通路25と循環通路26は互いに並設された関係である。即ち、補給通路25は、各パチンコ機40を介して、下部側貯留タンク21に玉を流す経路であり、循環通路26は、パチンコ機40を介することなく、下部側貯留タンク21に玉を流す経路である。そして、補給通路25と循環通路26は共に、遊技島50の上部であって、パチンコ機40の上方の位置に配されている。
下部側貯留タンク21は、遊技島50の下部であって、パチンコ機40の下方の位置に配されており、搬送装置20を通過した玉が一時的に貯留されるタンクである。そして、この下部側貯留タンク21は、図示しない玉排出機構を有しており、その機構によって、タンク内の玉を玉研磨装置22に向けて排出する構成とされている。
玉研磨装置22は、公知のそれと同様であって、パチンコ機40に供給する玉を洗浄し、磨く機能を有し、研磨された玉を揚送装置23に送り出すものである。
揚送装置23は、玉研磨装置22で研磨された玉を遊技島50の上方に揚送するもので、駆動源を備えたスプロケット式の玉送出機構45と、その玉送出機構45によって揚送される玉が直列状に通過する揚送通路46を備えた構成とされている。即ち、揚送装置23は、玉送出機構45によって、揚送通路46内に1つずつ玉を導入し、揚送通路46においてはそれらの玉が直列状に並んで進行し、後続の玉が前方の玉を押し出すようにして遊技島50の上方まで揚送するものである。
玉送出機構45は、公知のそれと同様の技術である。即ち、図5に示すように、主にモータ55と、スプロケット56と、スプロケット56の外周に対して対向する位置に配されて図示しない機構内通路を形成するガイド部材57とによって構成されたものである。即ち、玉送出機構45は、モータ55を駆動源としてスプロケット56が作動され、スプロケット56の凹部に玉を嵌め込んだ状態で、機構内通路において玉を通過させて、揚送通路46に送り出すものである。
なお、揚送通路46は、ポリエチレン製のパイプが採用されている。
上部側貯留タンク24は、図1に示すように、揚送装置23によって揚送された玉が一時的に貯留されるタンクであって、この上部側貯留タンク24から搬送装置20や隣接する遊技島50同士を接続した図示しない島間搬送路に玉が排出される。即ち、上部側貯留タンク24は、補給通路25に連通する補給口66と、循環通路26に連通する循環口67と、島間搬送路に連通する図示しない島間搬送口が設けられている。そして、本実施形態では、補給口66が循環口67より低位置に配された構成とされている。
なお、下部側貯留タンク21及び上部側貯留タンク24には、玉量を検出可能な図示しない玉量検出センサが設けられている。
また、本実施形態の演出装置1は、特に、各パチンコ機40に対応した計数機(各台計数機)31が設けられ、各パチンコ機40から払い出される玉を、遊技者が遊技している場所で計数可能な公知の各台計数システムが導入された遊技場に適したものである。以下に、各台計数システムについて簡単に説明する。
各台計数システムは、図1に示す玉の数を計測する機能を備えた各台計数機31と、玉の貸し出し機能を備えた玉貸し機32とをユニットにして機能させたシステムである。即ち、各台計数システムは、パチンコ機40から払い出されて各台計数機31の固定型貯留箱41に貯留された玉を、遊技者等の所定の操作(例えば計数開始ボタンを押下する)によって、各台計数機31の所定の経路に流し込み、その経路において計数された玉情報を、遊技者等が玉貸し機32で容易に管理できるシステムである。即ち、固定型貯留箱41と連通した前記所定の経路には、図示しない玉計数センサが配されており、経路上に1列に並べられた状態で、正確な玉数がカウントされる。そして、玉計数センサによってカウントされた玉数が、玉貸し機32の図示しない玉数表示部にデジタル表示(例えば、2500玉)される。なお、このとき計数された玉は、遊技島の下部に設けられた下部側貯留タンク21に導入される。
そして、玉貸し機32に玉数が表示された状態で、玉貸し機32に設けられた再プレイボタン(図示しない)等を押下すると、計数された玉の一部(例えば125玉)が玉貸し機32を通じて払い出される。また、遊技を終了したり、別の遊技機30に移動する場合等には、玉貸し機32に設けられた返却ボタン(図示しない)等を押下することで、玉数や残高等を記憶可能なカード(会員カードを含む)が返却される。
従って、各台計数システムによれば、大当たりが当選する等の所定の条件が満足されて多量の玉が払い出された場合等に、一時的に各台計数機31の固定型貯留箱41に玉が貯留されるが、所定の操作により、固定側貯留箱41に貯留された玉をその場で計数して、玉貸し機32及び前記カードで遊技者等が容易に管理できるため、払い出された多量の玉を複数の貯留箱(従来より使用されている玉箱)に貯留する必要がない。換言すれば、このシステムを導入すると、貯留箱を遊技場の床面に並べる必要がなくなる。
一方で、遊技場では、従来より、集客の向上や、場内の活気を高めるため、玉が貯留された玉箱を床面に並べて、現在における玉の出具合を主に周囲に知らしめる(以下、出玉演出と言う)方策がとられていた。しかしながら、前記したように、各台計数システムの導入により、そもそも玉箱を床面に並べることがなくなったため、出玉演出による集客効果が希薄化し、遊技場における利益に結びつかないという問題があった。
そこで、本実施形態の演出装置1は、各パチンコ機40に対応する位置に設けられ、遊技場の床面に玉箱を並べることなく、実際に遊技に用いる玉で出玉演出が行える構成とされている。即ち、本実施形態では、演出装置1に循環通路26を接続し、各台計数システムにおいて計数された玉の数量に基づいて、循環通路26を流れる玉を供給できる構成とされている。
以下に、本実施形態の演出装置1について具体的に説明する。
演出装置1は、図1、6に示すように、遊技島50を形成する天板(遊技島50の上部に配される外壁)52に載置されており、遊技島50の構造部材である梁に支持されるような配置とされている。
そして、本実施形態では、循環通路26が演出装置1に接続されるため、循環通路26が遊技島50の上部側に露出する配置にされている。
ここで、まず本実施形態における循環通路26について詳細に説明する。
循環通路26は、上部側貯留タンク24の循環口67に接続され、上部側貯留タンク24から排出された玉を上方に向かって送り出すことができる揚送部37と、その揚送部37の下流側に接続されて下部側貯留タンク21に玉を搬送可能な循環主通路38及び循環主通路38から分岐した各演出装置1に玉の供給ができると共に玉回収搬送装置29(図6)に玉を排出できる分岐供給路39とを有した構成とされている。
揚送部37は、図5に示す揚送装置23と同様の機構を備えた部分で、モータとスプロケットとガイド部材を有し、上部側貯留タンク24から送られてきた玉を、スプロケットの回転動作によって、下流側に向けて搬送することができる部分である。
循環主通路38は、図1に示すように、玉が揚送される揚送流路部68と、揚送された玉をほぼ水平方向へ搬送する水平搬送路部69と、水平搬送路部69の下流側端部と連通し下部側貯留タンク21に玉を流し込む落とし込み流路部70とを有している。そして、水平搬送路部69の中途には、複数の図示しない開口が設けられており、その開口は循環主通路38の設置時を基準に、水平搬送路部69の下部に配置されている。なお、この開口は、水平搬送路部69の内径より若干大きく設定されている。
また、揚送流路部68及び水平搬送路部69は、内径が玉とほぼ同程度の大きさとされたポリエチレン製のパイプが採用されており、揚送部37の作用によって、玉を1つずつ搬送できるものである。そして、落とし込み流路部70は、長尺状の金属がコイル状に巻回されたものが採用されており、内径が揚送流路部68や水平搬送路部69より大きく設定されている。
分岐供給路39は、長尺状の金属がコイル状に巻回されたものが採用されており、演出装置1に供給する供給部72と、演出装置1から玉回収搬送装置29に排出する排出部73により構成されている。そして、供給部72及び排出部73は、水平搬送路部69の開口とほぼ同程度の内径に設定されている。
また、供給部72は、実質的に流路となる部分の長さが、玉が導入されて流路内が玉で満たされた際に、始端部(上流部)において水平搬送路部69の底部の面と、玉の始端部側(上流側)の面がほぼ同一の面を共有する(所謂面一)配置となるように設定されている。本実施形態では、供給部72の長さは、玉の整数倍を基準に設定されている。
即ち、本実施形態における供給部72は、終端側(下流側)が閉塞されていることを前提にすれば、水平搬送路部69に玉を流すと、水平搬送路部69の開口を介して分岐供給路39に玉が導入されるが、一定の数量の玉が導入されると、供給部72における始端側(上流側)の玉と水平搬送路部69の底部が面一となるため、供給部72の終端側(下流側)が閉塞されている場合においては、一定数量以上の玉は供給部72に流れ込むことはない。換言すれば、供給部72の終端側(下流側)が閉塞されている場合においては、玉は水平搬送路部69を円滑に流れ、落とし込み流路部70を介して下部側貯留タンク21に落とし込まれる。
そして、本実施形態では、供給部72は、終端側(下流側)が後述する演出装置1の玉導入部27と接続されており、供給部72を通過した玉は、玉導入部27を介して演出装置1の内部に導入される。
一方、排出部73は、始端側(上流側)が後述する演出装置1の玉排出部28に接続されており、排出部73に導入された玉を玉回収搬送装置29を介してあるいは直接、下部側貯留タンク21に導入するものである。そして、排出部73の流路長さは、終端側(下流側)が玉回収搬送装置29近傍あるいは下部側貯留タンク21近傍に配される程度の長さとされている。
以上が、循環通路26についての説明である。
演出装置1は、図2に示すように、ケース体2と、ケース体2が装着されて玉が貯留される貯留空間16を形成する本体3と、各台計数システムから発信された玉情報を受信して、その情報に応じて制御する制御基板(制御手段)5(図9)と、出玉演出の補助的な役割を果たす表示装置7及び照明装置8と、玉の流れを規制する導入規制装置10(図6)及び排出規制装置11(図6)によって構成されている。
ケース体2は、塩化ビニルやアクリル等の透明な合成樹脂が採用されており、図2、3に示すように、4つの玉箱(単体玉箱14a〜14dと称す)が積み上げられたような形状に形成されたものである。
玉箱部12は、背面側(図1を基準)の一面と、天面側及び底面側が開放された断面形状が「コ」の字型の玉箱本体42と、玉箱本体42から外側に張り出した疑似把持部43とを有している。
即ち、玉箱本体42は、側壁44a〜44cにより構成されており、側壁44a〜44cのうち対向する1対の側壁44a、44cの内側に、傾斜板47が設けられている。
傾斜板47は、図4に示すように、側壁44a又は側壁44cから対向する側壁44c又は側壁44aに向かって下り勾配に張り出した板体である。即ち、傾斜板47は、対向する側壁44a、44cに渡って設けられた板体ではなく、傾斜板47の突端部は対向する側壁44a、44cと当接あるいは接続された構成ではない。即ち、傾斜板47に沿って流れる玉は、傾斜板の突端部に達すると下方に落下する。
また、傾斜板47は、各単体玉箱14a〜14dにそれぞれ1つずつ配されており、高さ方向に交互に配置されている。即ち、傾斜板47は、最上部にあたる単体玉箱14aにおいては側壁44aから張り出し、その1つ下の単体玉箱14bにおいては側壁44cから張り出し、さらにその下の単体玉箱14cにおいては側壁44aから張り出し、最下部にあたる単体玉箱14dにおいては側壁44cから張り出す配置とされている。そして、それぞれの単体玉箱14a〜14dに配された傾斜板47は、各単体玉箱14の高さ方向上部側に配された構成とされている。
従って、玉箱本体42に導入された玉は、傾斜板47の勾配に沿って流れるため、最下段の単体玉箱14dから上方に向かって順番に貯留される。
疑似把持部43は、実際の玉箱の取っ手状に形成された装飾部分であって、単体玉箱14a〜14dのそれぞれを実際の玉箱に似せるためのものである。
本体3は、図3に示すように、長方形状の背面板17と、上部箱体18と、下部箱体19とを備え、上部箱体18と下部箱体19とが所定の間隔を空けて、背面板17に一体的に取り付けた構成とされている。具体的には、図2に示すように、本体3は、上部箱体18と下部箱体19が、背面板17の対向する1対の端部に配されて、互いに上下方向に位置する位置関係とされ、その上部箱体18と下部箱体19との間にケース体2が装着される装着部15が形成されている。そして、装着部15にケース体2が装着されることで、玉が貯留される貯留空間16が形成される。即ち、貯留空間16は、ケース体2の側壁44a〜44cと、本体3の背面板17と、上部箱体18及び下部箱体19とによって囲繞された空間である。
背面板17は、板体であって、1対の対向する縁端部近傍の位置に、板の平面からほぼ直立するように立設された帯状の張出部53が設けられている。より具体的には、張出部53は、背面板17の縁端部からケース体2の側壁44a、44cの厚み分内側の位置に配されている。また、張出部53は、背面板17の高さ方向中間部に配置されており、長手方向長さがケース体2の高さとほぼ同じ長さに設定されている。
また、図3、6に示すように、背面板17の張出部53同士に挟まれた位置で、最上部にあたる単体玉箱14a及びその1つ下の単体玉箱14bの位置には、貯留空間16に導入された玉が満杯状態であるか否かを検知する玉量検出センサ51が設けられている。なお、玉量検出センサ51は、近接センサが採用されている。
上部箱体18は、背面側の1側面が開放された筐体であって、正面側の壁面に表示装置7を取り付け可能な図示しない取付部が設けられ、上部壁面及び下部壁面には互いに連通する位置であって貯留空間16に玉を導く玉導入部27が設けられ、内部に制御基板5や玉導入部27と連通する導入規制装置10(図6)を配置可能な図示しない上部空間が形成されている。
また、下部箱体19は、背面側の1側面が開放された筐体であって、正面側の壁面とその壁面に隣接し互いに対向する1対の壁面に照明装置8を取り付け可能な図示しない取付部が設けられ、上部壁面及び下部壁面に貯留空間16に導入された玉を排出する玉排出部28が設けられ、内部に玉排出部28と連通する排出規制装置11(図6)を配置可能な図示しない下部空間が形成されている。
なお、本実施形態では、貯留空間16に貯留された玉を玉排出部28から確実に排出できるように、下部箱体19の上部壁面が、図3に示すように、玉排出部28に向かって下り勾配の傾斜状に構成されている。
ここで、上部箱体18及び下部箱体19に配される各機器について説明する。
表示装置7は、各台計数機31によって計数された玉の数量を数字、画像又は映像によって表示可能な装置であって、本実施形態では複数の単体発光体(例えばLED)をマトリックス状に密に配置して形成されるドットマトリックス式の表示部7aを有している。なお、表示部7aには、液晶式のものや、7セグメント式のものを採用しても構わない。
導入規制装置10及び排出規制装置11は、一般的なパチンコ機に搭載される図8に示すような公知の玉払い出し装置である。なお、以下の説明においては、導入規制装置10を代表して説明し、排出規制装置11については説明を省略する。
即ち、導入規制装置10は、筐体10a(図7)内にモータ等の駆動源に接続され玉を下流側に送り出す回転体たるスプロケット58と、玉が流れる装置内通路59を有し、そのスプロケット58を装置内通路59に臨ませて回転自在に配備した構成を有する。従って、導入規制装置10は、装置内通路59に導入された玉を、スプロケット58の回転作用により装置内通路59の下流側に送り出す機能を有する。
また、導入規制装置10は、装置内通路59を通過する玉を検知する玉検知センサ71と、図示しないが、スプロケット58の送り出し方向の回転を阻止するソレノイドを具備したストッパ手段を備えている。即ち、導入規制装置10は、ストッパ手段によるストッパ機能が解除されると、スプロケット58が回転されて、玉検知センサ71により玉の通過の有無が検知される。このとき、玉検知センサ71により玉が検知されると、所定数量の玉が流されるまでスプロケット58の回転動作が維持されるが、玉が検知されなければ、スプロケット58の回転動作が停止される。
なお、本実施形態では、図7に示す導入規制装置10の筐体10aにおける玉の搬送方向長さ(高さ)が、上部箱体18の内部における天面と底面によって形成される間隔(上部空間の高さ)とほぼ等しい。また、上部箱体18の内部における天面と底面に対向する位置の筐体10aの壁面には、その壁面と同一平面を共有するように、壁面の外側に突出した突出部10bが設けられており、その突出部10bにビス等が螺合される貫通孔が設けられている。
照明装置8は、各台計数機31によって計数された玉の数量に基づいて、発光色を変更できるもので、図2、3に示すように、異なる発光色を有した複数のLED光源54と、その複数のLED光源54を1枚の板体に取り付けることを可能とした基板64を備えたものである。なお、本実施形態では、白色と青色と黄色のLED光源54が備えられている。
制御基板5は、図9のブロック図に示すように、入力部60、制御部61、記憶部62、演算部63、出力部65を備えたものである。そして、各台計数機31、玉貸し機32、並びに導入規制装置10と排出規制装置11の玉検知センサ71、玉量検出センサ51からの情報に基づいて、表示装置7、照明装置8、並びに導入規制装置10、排出規制装置11を制御する構成とされている。
具体的には、入力部60は、各台計数機31における玉の計数情報と、玉貸し機32における管理情報(獲得玉数等)の変更(再プレイ等による獲得玉数の減算)情報と、導入規制装置10や排出規制装置11の玉検知センサ71における玉検知情報等に関するデータが入力される。
制御部61は、記憶部62や演算部63を制御する部分である。
記憶部62は、入力部60に入力される玉数の情報、並びに演出装置1の動作条件に関する設定情報等を記憶する部分である。
演算部63は、各台計数機31からの入力情報あるいは玉貸し機32における変更情報と、記憶部62に記憶された情報とを比較演算等する部分である。
そして、出力部65によって、入力情報や演算結果に基づいて、玉貸し機32、表示装置7、照明装置8、並びに導入規制装置10、排出規制装置11に対して命令信号が発信される。
次に、本実施形態の演出装置1の各部材の位置関係等について具体的に説明する。
本実施形態の演出装置1は、図2に示すように、上部箱体18及び下部箱体19が取り付けられた本体3の装着部15に、ケース体2が装着されている。即ち、図10に示すように、ケース体2の側壁44a、44cの端部側の内側面が、本体3の背面板17の張出部53の外側面と当接する配置とされている。そして、当接した双方に渡ってビス等が螺合されて接合されている。このとき、ケース体2と本体3によって、貯留空間16が形成されており、その容積は玉が6000個程度貯留できる程度の大きさとされている。換言すれば、単体玉箱14a〜14dにおいては、それぞれ1500個程度の玉が貯留可能である。
そして、ケース体2と本体3とを接合した複合体を、図6に示すように、遊技島50の梁に支持された天板52に載置して、ボルト等の接続手段を用いて固定されている。即ち、複合体は、下部箱体19の底部が天板52に当接し、その底部と遊技島50の梁及び天板52とに渡って接続手段で螺合することで固定されている。
そして、図2、6に示すように、上部箱体18の玉導入部27に連通するように循環通路26の供給部72が接続され、下部箱体19の玉排出部28に循環通路26の排出部73が接続されている。なお、遊技島50の天板52には、排出部73を遊技島50内部に導くための図示しない開口が形成されている。
また、上部箱体18の内部には、導入規制装置10が配置されており、その導入規制装置10の装置内通路59と玉導入部27が連通した配置とされている。具体的には、導入規制装置10は、装置内通路59を玉導入部27に連通する配置にして、突出部10bと上部箱体18の天面及び底面をビス等で接続して、装置内通路59と玉導入部27との連通状態が維持されるように固定されている。
下部箱体19の内部には、排出規制装置11が配置されており、排出規制装置11の装置内通路59と玉排出部28が連通した配置とされている。下部箱体19においては、前記したように、上部壁面が傾斜状とされているため、下部箱体19の底面と突出部10bのみがビス等で接続されて、装置内通路59と玉排出部28との連通状態が維持されるように固定されている。
次に、本実施形態の演出装置1の動作について説明する。
演出装置1は、各台計数機31における玉の計数情報等に基づいて、循環通路26を介して貯留空間16に玉を導入あるいは貯留空間16から玉を排出したり、表示装置7及び照明装置8により演出の補助的効果を追加できるものである。
即ち、パチンコ機40において、例えば大当たり絵柄が揃って、多量の玉が払い出されたとすると、払い出された玉の殆どはパチンコ機40の上皿及び下皿に貯留できなくなるため、遊技者等の操作によって、溢れた玉が固定型貯留箱41に貯留される。そして、この状態で、さらに大当たり絵柄が揃い、多量の玉が払い出されると、固定型貯留箱41にも玉を貯留できなくなるため、少なくとも既に固定型貯留箱41に貯留された玉を排出しなければならなくなる。
そのため、このような状況になれば、遊技者によって、計数開始ボタン等が押下され、固定型貯留箱41内に貯留された玉が遊技島50の図示しない貯留タンクに向かって排出される。このとき、貯留タンクに向かって排出された玉の数量が、図示しない玉計数センサによって計数される。そして、玉計数センサによって計数された情報が、各台計数機31から発信される情報として、演出装置1の制御基板5に送信される。なお、この情報は、同時に、遊技場を一括管理するホールコンピュータ等にも送信される。
そして、制御基板5に入力された情報に基づいて機器への命令信号が生成されれば、該当する機器にその命令信号が発信されて、演出装置1に玉が供給される。即ち、演出装置1は、各台計数機31における玉の計数情報等に基づいて、その計数された数値に相当する玉数の玉が、貯留空間16に導入される。具体的には、固定型貯留箱41から排出された玉が1500個であれば、演出装置1において、導入規制装置10におけるスプロケット58の回転を規制するストッパ機能が解除されて、貯留空間16に対して循環通路26を介して1500個の玉が導入される。そして、玉検知センサ71により装置内通路59を通過する玉数が1500個に達すれば、再びストッパ機能が働き、導入規制装置10におけるスプロケット58の回転が規制されて、貯留空間16への玉の導入が停止される。これにより、玉箱本体42における最下部にあたる単体玉箱14d内がほぼ玉で満たされた状態となる。
また、本実施形態では、この動作と同時あるいは先行して、表示装置7の表示を変更する。即ち、変更前の表示が0個であれば、0個から1500個に表示が変更される。
また、本実施形態では、実際の玉による演出及び表示装置7による演出に加えて、照明装置8による演出効果が追加される。
ここで、本実施形態では、照明装置8による演出効果を追加する場合、玉量検出センサ51による信号及び制御基板5で演算された数値が所定の条件を満足することが条件とされている。即ち、既に遊技者が獲得した玉数と、各台計数機31から新たに入力された玉数との合計(以下、合計玉数と言う)が、制御基板5に予め設定されて記憶された条件(本実施形態では、合計玉数が6000の倍数が基準)を満たしているか否かが確認され、さらに玉量検出センサ51により貯留空間16内が玉で満杯であることが確認されれば、所定の動作により照明装置8の発光状態を変更することとされてる。
即ち、合計玉数が1個〜6000個まで(貯留空間16がほぼ満杯)であれば、照明装置8における白色のLED光源54が点灯され、玉量検知センサ51により玉が検知された状態が所定時間以上継続された状態で、合計玉数が6001個から12000個まで(貯留空間16に玉が供給されなくなってから合計玉数がさらに6000個増加するまで)増加すれば、青色のLED光源54が点灯され、そして、玉量検知センサ51による信号が維持された状態で、さらに合計玉数が増加する場合は、黄色のLED光源54が点灯される。即ち、照明装置8による補助的演出により、貯留空間16へ玉の供給ができなくなった後においても、演出効果を減じることがない。
一方、再プレイ等によって、合計玉数が減少する場合、例えば1500個から500個まで減少すれば、減算した玉数に相当する玉数の玉が貯留空間16内から排出される。具体的には、玉貸し機32から1000個の玉の払い出し要求があれば、演出装置1において、排出規制装置11におけるスプロケット58の回転を規制するストッパ機能が解除されて、貯留空間16から循環通路26を介して1000個の玉が排出される。そして、玉検知センサ71により装置内通路59を通過する玉数が1000個に達すれば、再びストッパ機能が働き、排出規制装置11におけるスプロケット58の回転が規制されて、貯留空間16からの玉の排出が停止される。これにより、玉箱本体42における最下部にあたる単体玉箱14d内から玉が減少した状態となる。
また、本実施形態では、この動作と同時あるいは先行して、表示装置7の表示を変更する。即ち、変更前の表示が1500個であれば、1500個から500個に表示が変更される。
なお、照明装置8における制御は、貯留空間16に玉を導入する際と同様の条件で変更されるため、説明を省略する。
以上により、本実施形態の演出装置1は、床面等に玉箱を並べたり積み上げたりしない各台計数システムを備えた遊技場において、遊技場における現在の出玉具合を周囲に知らしめたり、場内の活気を高めることができる。さらに、本実施形態では、実際に使用する玉を出玉演出に利用するため、従来のように、遊技場の床面等に玉が貯留された貯留箱を並べる場合と同様の効果を確保することができる。これにより、本実施形態によれば、出玉演出の希薄化を招くことがなく、利益が低減することがない。
さらに、本実施形態の演出装置1は、遊技島50におけるパチンコ機40の上部に位置する天板52に取り付ける構成を有しているため、周囲の遊技者等が視認し易い。即ち、演出における周囲の認識性が高まるため、演出による効果が高い。
また、本実施形態の演出装置1は、遊技島に一般的に設置される循環通路26が利用され、その循環通路26を流れる玉を演出装置1に供給する構成を備えているため、演出装置1を設置することに伴って、新たに玉の搬送路を設置する必要がない。これにより、遊技島50の構造を殆ど変える必要がないため、演出装置1を導入することにより設備投資費が大幅に増加する心配がない。
上記実施形態では、各台計数機31における玉の計数情報等に基づいて演算された、合計玉数に相当する玉数の玉を貯留空間16に導入する構成を示したが、本発明はこれに限定されず、各台計数機31における玉の計数情報等に基づいて演算された合計玉数から、一定の割合を減算した玉数の玉を貯留空間に導入する構成であっても構わない。具体的には、例えば、計数された玉数を100で除算して得られた数値の整数分の玉を貯留空間に導入することが考えられる。これにより、貯留空間に多量の玉数を貯留する必要がなくなるため、図11に示すように、ケース体77と本体78を薄型にすることができ、少ない玉で上記実施形態に相当する演出効果を確保することができるた。また、結果として、遊技島50内に必要以上の玉数を用意する必要がなくなり、設備投資費の増加を抑制できる。
1 演出装置
5 制御基板(制御手段)
7 表示装置
8 照明装置(照明手段)
16 貯留空間(貯留部)
20 搬送装置
21 下部側貯留タンク
23 揚送装置
24 上部側貯留タンク
25 補給通路
26 循環通路
27 玉導入部
28 玉排出部
30 遊技機
31 各台計数機(計数装置)
32 玉貸し機
38 循環主通路
39 分岐供給路
40 パチンコ機
50 遊技島
52 天板

Claims (5)

  1. 遊技媒体を用いて遊技可能な1又は複数の遊技機により構成された遊技機群が設置された遊技場において、各遊技機に対応する位置に遊技媒体を計数可能な計数装置が設置され、計数装置によって計数された数値に基づいて遊技者が獲得した遊技媒体の情報を反映可能な演出装置であって、
    遊技機群は、各遊技機に遊技媒体を供給する補給通路と、補給通路と並設され遊技媒体を遊技機群の内部において循環させることが可能な循環通路を備え、
    演出装置は、遊技媒体が貯留され外部から視認可能な貯留空間を有した貯留部を備え、貯留部は循環通路と連通するものであって、
    少なくとも計数装置で遊技媒体が計数されることを条件に、循環通路内の遊技媒体が貯留部に導入されることを特徴とする演出装置。
  2. 遊技機群は、遊技機より上部であって天面を形成する天板と、天板を支持する梁を有し、
    貯留部の一部又は全部は、梁に直接支持された天板上に設置されることを特徴とする請求項1に記載の演出装置。
  3. 遊技機群は、遊技機より下方の位置であって遊技機及び循環通路を通過した遊技媒体が貯留される下部側貯留タンクと、下部側貯留タンクから排出された遊技媒体を遊技機より上方の位置に揚送する揚送装置と、揚送装置によって揚送された遊技媒体が貯留される上部側貯留タンクとを有し、
    循環通路は、上部側貯留タンクと下部側貯留タンクとを繋ぐ通路であって、当該通路の一部は内径が遊技媒体の大きさとほぼ同じであり、中途に遊技媒体の流れ方向下流側に向かって遊技媒体を1つずつ送り出すことが可能な搬送機構が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の演出装置。
  4. 少なくとも計数装置によって計数された遊技媒体の実際の数量を表示可能な表示装置を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の演出装置。
  5. 照明手段を有し、
    照明手段は、計数装置によって計数された遊技媒体の数量に基づいて制御されるものであって、前記計数された数量が所定の条件を満足した場合、発光状態が変更されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の演出装置。
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