JP5638167B2 - 多色オフセット印刷機の版胴に刷版を取り付けかつ見当合わせする方法 - Google Patents

多色オフセット印刷機の版胴に刷版を取り付けかつ見当合わせする方法 Download PDF

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Description

技術分野
本発明は、概して、多色オフセット印刷機の対応する版胴における刷版の取付け及び調節に関する。本発明は、特に、インキを共通のブランケット胴に転移させる複数の版胴を含む形式の多色オフセット印刷機における刷版のこのような取付け及び調節に関する。本発明は、特に、紙幣などのセキュリティ文書の製造に関連して使用されるようなシート又はウェブ材料の同時両面印刷のためのいわゆるシムルタン型オフセット印刷機に適用可能である。
発明の背景
"シムルタン"プロセスは、50年以上前に本出願人によって開発された、独自の異なる信頼性の高いオフセット印刷プロセスであり、このプロセスは、偽造防止印刷工業において広く利用されている。このプロセスは、デスクトップパブリッシング及び商業印刷の、容易に利用可能な偽造方法の一層高まる品質によって益々課題を課されている。
シムルタンプロセスは、根本的に異なる形式の商業オフセット印刷である。商業オフセット印刷機は、紙が連続的に通過する複数の別個の印刷ユニットを使用して多色印像を形成する。紙は、1つのユニットから次のユニットへ移動して、基板上に全ての別々の色を次々に収集する。しかしながら、基板は、柔軟な生きた材料であり、圧力、湿度及び温度によって反る。最良の材料を用いたとしても、これらの変化は不規則に変化する。その結果、印刷プロセスの最後における色対色の見当合わせは、印刷の様々な領域において僅かに異なる。商業オフセット印刷機において印刷されるカラー印像は、通常、微小なドット配列の組合せによって生ぜしめられ、これらは、これらの変化を十分に許容する。対照的に、特に上述のシムルタンプロセスによって、セキュリティオフセット印刷機において行われるセキュリティ印刷は、シート全体において完全な版対版見当合わせを要求する。この場合、(Super Simultan (R) という登録商標名で本出願人によって販売されているような)シムルタンオフセット印刷機の特定の設計は、効果を示す。実際、上述の商業印刷機におけるような別々の印刷ユニットの使用に基づくよりも、シムルタンオフセット印刷機(その一例が図1A、図1B及び図2に示されている)は、異なる原理、すなわち共通のブランケット胴における、刷版からの異なる色の印像の収集に基づく。シムルタン印刷機において、このような原理は、実際には印刷材料の両側に同時に適用され、すなわち2つのブランケット胴(各側のために1つ)は、刷版を支持する対応する版胴の色パターンを表側及び裏側にそれぞれに収集する。この原理により、色どうしの見当合わせの精度は、もはや基板の変動に依存せず、印刷機の高精度機構(歯車、フレーム、軸受、胴など)、及び刷版の再現及び取付けだけに依存する。
正確な印刷機を有することは十分ではなく、プロセスにおける全ての要素が等しく正確でなければならない。シムルタンプロセスは、技術的に無比の印刷性能を有するが、このプロセスを改良し、より高い印刷精度及び色見当を達成する必要性が依然として存在する。セキュリティ印刷における最先端を保ちかつ既存の、常に進化する脅威からの安全な距離を維持するために、プロセス全体は、印刷機における製版及びむら取りによる開始から、習得容易形式で前例のない精度を提供するため、及びセキュリティ印刷工業に全く新たなクラスのセキュリティ特徴に扉を開くために、再検討及び更新されてきた。
発明の概要
従って、本発明の全体的な目的は、多色オフセット印刷機において、特に、シート又はウェブ材料の同時両面印刷のためのシムルタン型オフセット印刷機のような、特に、共通のブランケット胴にインキを転移させる複数の版胴を有するタイプのオフセット印刷機において、高い印刷見当を達成及び保証するために公知の方法を改良することである。
特に、本発明の目的は、多色オフセット印刷機の版胴において刷版を取り付けかつ調節する公知の方法を改良することである。
発明のさらに別の目的は、プロセス全体を、印刷機における製版及びむら取りによる開始から支配し、版見当、ひいては印刷見当に対する影響がほとんど完全に排除されることを保証するために、このような方法を改良することである。
これらの目的は、請求項に規定された解決手段により達成される。
より正確には、多色オフセット印刷機の版胴において刷版を取り付けかつ調節する方法が提供され、この方法は、以下のステップ、すなわち、
(a)版胴のフロント締付けバーに刷版の前端を締め付け、
(b)版胴の周面に刷版を巻き付け、
(c)版胴のリア締付けバーに刷版の後端を締め付け、前記リア締付けバーは、引張力の提供により可動でありかつ刷版の後端の締付け時に張力解放位置を占め、
(d)リア締付けバーに公称引張力を加えることによって刷版を引っ張り、これにより、リア締付けバーを張力開放位置から公称引張位置へ移動させ、
(e)公称引張位置をリア締付けバーの基準位置として設定及び記憶し、
(f)引っ張られた刷版の印刷見当を測定し、
(g)引っ張られた刷版の測定された印刷見当を目標印刷見当と比較し、該目標印刷見当に対応するリア締付けバーの修正された引張位置を決定し、
(h)刷版の張力を解放し、
(i)刷版を再び引っ張る前又はその後に、前に決定された修正された引張位置をリア締付けバーの新たな基準位置として設定し、
(j)必要であるならば、測定された印刷見当が目標印刷見当と合致するまでステップ(f)から(i)までを繰り返す、を含む。
発明の第1の実施の形態によれば、ステップ(i)は、引張力をリア締付けバーに加え、これにより、リア締付けバーを新たな基準位置へ移動させることによって、刷版を再び引っ張る前に、前に決定された修正された引張位置をリア締付けバーの新たな基準位置として設定することを含む。
発明の第2の実施の形態によれば、ステップ(i)は、前に決定された修正された引張位置をリア締付けバーの新たな基準位置として設定する前に、リア締付けバーに引張力を加え、これにより、リア締付けバーを修正位置へ移動させることによって、刷版を再び引っ張ることを含む。
この方法によれば、印刷機の版胴における刷版の正しく正確な取付けを、前例のない操作の容易さで保証することができる。
さらに、従来の版取付け作業の結果としてしばしば生じる望ましくない不可逆な刷版ゆがみは、今や過去の話である。
発明の別の態様によれば、刷版の取扱いにおけるばらつきは、オペレータによる手作業による操作の回数を制限しかつ無比の反復性を保証する半自動刷版締付け作業により、防止される。
発明の他の有利な実施の形態は、従属請求項の内容であり、以下で説明される。
図面の簡単な説明
本発明のその他の特徴及び利点は、非制限的な例のみによって示されかつ添付の図面によって例示された発明の実施の形態の以下の詳細な説明を読むことからより明確になるであろう。
紙幣などのセキュリティ文書の製造のために使用されるようなシートの同時両面印刷のための公知のシムルタンタイプ多色オフセット印刷の概略的な側面図である。 図1Aの印刷機の印刷グループの拡大された側面図である。 印刷機の可動なインキングキャリッジが、印刷機の様々な版胴へのアクセスを許容する後退した位置へ移動させられている、図1A及び図1Bの印刷機の概略的な側面図である。 版胴の胴溝に配置された対応する版締付けシステムを示す、図1A、図1B及び図2の印刷機の版胴の概略的な斜視図であり、版締付けシステムは、発明の第1の実施の形態に関連して使用される。 図3に示された断面I−Iに沿って見た図3の締付けシステムの概略的な断面図である。 図5a〜図5eは、印刷機の版胴及び関連する刷版カセットホルダの概略的な側面図であり、この側面図は、発明の好適な実施の形態による刷版締付け作業の様々な段階を示しており、この刷版締付け作業によって、刷版は版胴の周面に締め付けられかつ取り付けられる。 図6a〜図6eは、対応するフロント締付けバー及びリア締付けバーにそれぞれ締め付けられた刷版の前端及び後端を示す概略図であり、この図は、発明の第1の実施の形態による版引張り作業の様々な段階を示しており、この版引張り作業によって、版胴の周面に締め付けられかつ取り付けられた刷版は、所望の、目標印刷見当を達成するために引っ張られる。 図7a〜図7eは、対応するフロント締付けバー及びリア締付けバーにそれぞれ締め付けられた刷版の前端及び後端を示す概略図であり、この図は、発明の第2の実施の形態による版引張り作業の様々な段階を示しており、この版引張り作業によって、版胴の周面に締め付けられかつ取り付けられた刷版は、所望の、目標印刷見当を達成するために引っ張られる。
発明の実施の形態の詳細な説明
本発明は、特に、紙幣などのセキュリティ文書の製造に関連して使用されるようなシートの同時両面印刷のための多色枚葉オフセット印刷機に関連して以下で説明される。このようなセキュリティ印刷機は、シートの印刷がシートの両面において同時に行われるため、一般的にいわゆる"シムルタンタイプ"(又は単に"シムルタン")セキュリティ印刷機と称される。このようなシムルタンタイプ印刷機は、本出願人によって登録商標"Super Simultan (R)"として販売されている。
図1A及び図1Bに示されたセキュリティ印刷機は、国際公開第2007/105059号(及び対応する米国特許出願公開第2009/0025594号明細書)に既に記載されており、この刊行物は、引用したことによりその全体が本明細書に組み込まれる。このような印刷機についての他の情報は、欧州特許第0949069号明細書(及び対応する米国特許第6101939号明細書)及び国際公開第2007/042919号(及び対応する米国特許出願公開第2008/0271620号明細書)及び国際公開第2007/105061号(及び対応する米国特許出願公開第2009/0007807号明細書)にも開示されている。上記に列挙した全ての出願は、引用したことによりその全体が本明細書に組み込まれる。
この場合シートの同時両面オフセット印刷を行うように適応させられた印刷機の印刷グループは、慣用の形式で、矢印で示された方向に回転する2つのブランケット胴(又は圧胴)10,20を有し、これらの胴の間に、シートは、多色印刷を受け取るために供給される。この例では、ブランケット胴10,20は、3セグメント胴である。ブランケット胴10,20は、ブランケット胴10,20の周面の一部に沿って分配された版胴15及び25(各側に4つ)からそれぞれの色の異なるインキパターンを受け取りかつ収集する。対応する刷版をそれぞれ支持しているこれらの版胴15及び25は、それ自体、従来公知の形式で、対応するインキングユニット13及び23によってそれぞれにインキ着けされる。インキングユニット13及び23の2つのグループは、有利には、2つのインキングキャリッジ100,200に配置されており、これらのインキングキャリッジ100,200は、中央に配置された版胴15,25及びブランケット胴10,20に向かって又はこれらから離れるように移動させられることができる。図2は特に、版胴15,25において刷版を交換しかつ取り付ける目的を含むメンテナンス作業中に、後退した位置へ移動させられた可動なインキングキャリッジ100,200を備える印刷機を示す。
シートは、印刷グループに隣接して配置された(図面における右側における)供給ステーション1から、フィーダテーブル若しくはフィーダボード2へ、次いで、ブランケット胴10,20の上流に配置された一連の渡し胴3a,3b,3c(この例では3つの胴)へ供給される。渡し胴3bによって搬送されながら、シートは、欧州特許第0949069号明細書及び国際公開第2007/042919号に記載されているように付加的な印刷グループ(図示せず)を使用してシートの一方の側に第1の印刷を選択的に受け取ってよく、渡し胴3bは、このような場合に圧胴の付加的な機能を満たす。シートが選択的な付加的な印刷グループによって印刷される場合、これらのシートは、同時両面印刷のためにブランケット胴10,20へ引き渡される前に乾燥若しくは硬化ユニット4によってまず乾燥させられる。
図1A及び図1Bの例では、シートはブランケット胴20の表面上へ引き渡され、そこで、各シートの前縁は、ブランケット胴の各セグメントの間の胴溝に配置された適切なグリッパ手段によって保持される。これにより、各シートは、ブランケット胴20によって、ブランケット胴10及び20の間の印刷ニップへ搬送され、そこで同時両面印刷が生じる。両面に印刷されると、印刷されたシートは次いで技術分野において公知のように、複数のデリバリパイル(この例では3つ)を有するシートデリバリステーション6におけるデリバリのためのチェーングリッパシステム5へ引き渡される。
チェーングリッパシステム5は、通常、シートの前縁を保持するための一連のグリッパがそれぞれ設けられた、複数の離間させられたグリッパバー(図示せず)を保持する一対のチェーンを有する。図1Aに示されているように、チェーングリッパシステム5は、2つのブランケット胴10,20の下方から、印刷機の床部分を通って、デリバリステーション6の3つのデリバリパイルの上部へ延びている。グリッパバーは、この経路に沿って時計回りに駆動され、印刷グループからシートデリバリステーション6へ進むチェーングリッパシステム5の経路は、チェーングリッパシステム5の戻り経路の下方に延びている。乾燥/硬化システム7は、シートの両面を乾燥させるためにチェーングリッパシステム5の経路に沿って配置されており、乾燥は、使用されるインキのタイプに応じて赤外線ランプ及び/又はUVランプを使用して行われる。この例では、乾燥システム7は、チェーングリッパシステム5の鉛直部分に配置されており、この鉛直部分において、グリッパバーは印刷機の床部分からシートデリバリステーション6の上部へ案内される。
図1A、図1B及び図2の例において、サクションドラム又は胴のような第1及び第2の渡し胴(符号はない)が、チェーングリッパシステム5とブランケット胴20との間に配置されており、これにより、印刷されたシートは、ブランケット胴20の表面から取り外され、次いで、順に、第1の渡し胴、第2の渡し胴、最後にチェーングリッパシステム5へ引き渡される。これらの第1及び第2の渡し胴は、国際公開第2007/105059号に記載されているようにシートの両面の検査を行うように設計されている。これらの第1及び第2の渡し胴が設けられているか否かは本発明の内容に影響しないので、これらの胴は省略されてよい。
図2を参照すると、新たな刷版が印刷機に取り付けられなければならないとき、インキングキャリッジ100,200がまず図2に点線で示されたメンテナンス位置へ後退させられ、印刷機の様々な版胴15,25においてオペレータが作業するためのアクセスを提供する。
当該技術分野において公知のように、各刷版は、対応する版胴の周囲に巻き付けられ、適切な版締付けシステムによって前端及び後端において締め付けられ、前記版締付けシステムは、版胴の対応する胴溝に配置されている。このような胴溝は、図2において符号15a及び25aによって示されている。
適切な版胴及び版締付けシステムが、図3及び図4に示されている。印刷機の各版胴15,25は同じ構造を有することが認められる。図3及び図4の版胴及び版締付けシステムは、刷版の十分なかつ極めて正確な取付け及び引張りを保証するために徹底的に見直されている。
版締付けシステムは、刷版の前端(以下符号LPによって示される)及び後端(以下符号TPによって示される)を保持するようにそれぞれ設計されたフロント締付けバーFC及びリア締付けバーRCを有する。両締付けバーFC,RCは、版胴15,25の胴溝15a,25aに取り付けられている。当該技術分野において典型的であるように、フロント締付けバーFCには、刷版の前端LPに設けられた対応する見当パンチ穴と協働するように設計された一対の見当ピン31,32が設けられており、これらの見当ピン及び見当パンチ穴は、フロント締付けバーFCにおける及びそれに対する刷版の前端の規定された取付けを保証する。見当ピン31,32及び対応する見当パンチ穴(符号Pa及びPbによって示されている)は、図6a〜図6eにも示されている。
見当ピン及び見当パンチ穴の使用は、当該技術分野において一般的であり、特に、欧州特許出願公開第0581212号明細書、欧州特許出願公開第0711664号明細書、及び欧州特許出願第0933204号明細書の開示を参照してもよい。
発明の好適な実施の形態では、各見当ピン31,32は、見当ピン31,32に対する刷版の見当パンチ穴Pa,Pbの正確な嵌合当接を示すように設計された少なくとも1つのセンサエレメントを有する。このようなセンサは、図6a〜図6eに概略的に示されており、それぞれ符号31a,32aによって示されている。これにより、フロント締付けバーFCにおける刷版の前端LPの適切な挿入が保証され、フロント締付けバーFCは、見当パンチ穴Pa,Pbが見当ピン31,32に対して当接したというセンサエレメント31a,32aによるフィードバックを受けたときにのみ閉鎖される。
発明の有利な変化態様によれば、見当パンチ穴Pa,Pbは刷版に形成された印像と見当合せされて提供されており、見当パンチ穴Pa,Pbは、刷版における印像の形成の後、刷版における印像の位置に関して打ち抜かれる。刷版の印像と見当合せされた見当パンチ穴の打抜きのための高精度パンチング装置は、当該技術分野においてそれ自体公知である。このような装置は、例えば、Polygraphische innovative Technik Leipzig GmbH若しくは"PITSID"(www.pitsidleipzig.com)から"Automatic Precision Plate Punch"("Automatische Praezisions-Plattenstanze")若しくは"APP"という名称で市販されており、SID Leipzig(Saechsisches Institut fuer die Druckindustrie GmbH-www.sidleipzig.de)と一緒に開発された。同様のシステムが、LEHNER GmbH, Sensor-Systeme(www.lehner-gmbh.com)からも市販されている。このような解決手段により、刷版における印像どうしの高い見当合せ、及び見当ピンと見当パンチ穴とによる刷版の位置決めは、数ミクロンのオーダの精度で保証される。
通常条件下で、フロント締付けバーFCは、版の前端LPのための固定された基準として作用し、通常は位置が調節されない。しかしながら、この実施例では2つの調節エレメント51,52が設けられている。調節エレメント51,52は、フロント締付けバーFCの後壁部の右側及び左側において、版胴15,25の胴溝15a,25aの残りの開口に配置されている(図6a〜図6eも参照)。必要な場合、フロント締付けバーFCの位置の精密な調節は、2つの調節エレメント51,52によって行うことができる。横方向見当は通常は版胴15,25の全体の横方向位置決めによって調節され、周方向位置における刷版のゼロ位置は版胴15,25の適切な回転方向位置決めによって調節されることを考慮すると、フロント締付けバーFCが旋回軸(図6a〜図6eに符号Oによって示されている)を中心にして右又は左に向かって傾斜させられることができれば十分である。そうは言っても、通常条件下では、フロント締付けバーFCは固定された位置にとどまり、通常は調節されない。従って、択一的に、フロント締付けバーFCを、調節することができないように、全体的に固定された締付けバーとして設計することが考えられてよい。
リア締付けバーRCは、他方で、周方向に沿って可動であるように設計されており、複数の調節エレメント、この場合は4つの調節エレメント61〜64が、リア締付けバーRCの位置の精密な調節を許容するために設けられており、これは、図6a〜図6eを参照して以下で説明される。調節エレメント51,52のように、調節エレメント61〜64は、リア締付けバーRCの外寄り右側、中央右側、中央左側、及び外寄り左側において、リア締付けバーRCの後壁部分の長さに沿って分配されている。調節エレメント61〜64(及び調節エレメント51,52)は、有利には、(電動式調節ねじのような)遠隔調節可能な電動式調節エレメントであることができ、印刷機のあらゆる適切な遠隔制御盤から半自動式にオペレータによって調節を行うことができる。リア締付けバーRCにおける刷版の後端TPの締付け、及び刷版の初期引張り時に、調節エレメント61〜64はリア締付けバーRCに当接せず、これにより、リア締付けバーRCが自由に動くことを許容する。
好適には、リア締付けバーRCの移動は、リア締付けバーRCを胴溝15a,25aの中央部分に向かって押し付けるように設計された適切な空圧式システム(ここでは詳細に示されていない)によって空圧式に制御され、これにより、刷版が引っ張られる。このようなシステムは、特に、リア締付けバーをその引張り位置へ選択的に押し付けるために、リア締付けバーRC(慣用的にはスライドに取り付けられている)と、胴溝15a若しくは25aの壁部との間に配置された膨張可能な空圧ホースを含んでよい。膨張可能な空圧ホースに提供される空圧の調節は、リア締付けバーRCによって加えられる引張力の調節を提供する。
図4は、図3における断面I−Iに沿って見た、図3の版胴15,25の概略的な断面図であり、図4には、フロント締付けバーFCと、調節エレメント51,52と、リア締付けバーRCと、調節エレメント61〜64とが示されている。締付け装置41,42は、刷版の前端LPと後端TPとを適切に締め付けるために、フロント締付けバーFC及びリア締付けバーRCとにおいてそれぞれ設けられている。締付け装置41,42の作動原理は、ケーニヒ・ウント・バウアー・アーゲー(Koenig & Bauer AG)の名における独国特許出願公開第19511956号明細書、独国特許出願公開第102005061453号明細書、及び独国特許出願公開第102005061460号明細書に開示された締付け装置から着想を得たものである。締付け装置41,42の構造はここでは詳述されず、各締付け装置41,42が、この実施例において、対応する締付けバーFC,RCに挿入されたときに刷版の下側に押し付けられかつ関連する可動な締付部材410,420の上方に配置された固定された締付部材(図示せず)に対して刷版の関連する端部を締め付けるように設計された可動な締付部材410,420を有することを理解すれば十分である。様々な解決手段が、刷版の前端及び後端の適切な締付けを達成するために本発明に関連して考えられてもよく、図4の例示は、決して限定するものではない。
上述のように、リア締付けバーRCは、締め付けられた刷版を引っ張るために胴溝15a,25aの内側部分に向かって(すなわち図4における右側に向かって)周方向に可動であるように設計されている。このような移動は、好適には、圧力を加えることによって、空圧式に制御され、この圧力は、リア締付けバーRCを移動させ、リア締付けバーRCが、刷版の後端TPから刷版に加えられる対応する引張力を発生する。
リア締付けバーRCには、リア締付けバーRCを版胴15,25上の所定の位置に機械的にロックさせるロッキング装置45が適切に設けられている。これにより、刷版を引っ張るときにリア締付けバーRCが能動的に(例えば空圧式に)作動させられるだけであり、リア締付けバーRCが適切に位置決めされると、ロッキング装置45は、リア締付けバーRCを所定の位置に機械的にロックするために働き、引張り作業中にリア締付けバーに加えられる作動力が抑制される。しかしながら、リア締付けバーRCを所定の位置にロック若しくは保持するためにその他の解決手段を考えることができることが認められるであろう(例えば図7a〜図7e参照)。
これは以下で認められるが、版締付けシステムの上記特徴は、各胴15,25における刷版の正確な取付け及び引張りを達成するために実行される。
図5a〜図5eは、発明の好適な実施の形態による版締付け作業の様々な段階を示しており、この場合、符号Pによって示された刷版は、各版胴15の周面に締め付けられかつ取り付けられている。図5a〜図5eは、版胴15に関連して版締付け作業を示しているが、この作業は、各版胴25における刷版の取付け及び締付けにも等しく適用されることが認められるべきである。
概して、(図面において符号Pによって示された)刷版は、まずその前端LPにおいてフロント締付けバーFCに締め付けられ、次いで版胴15,25の周囲に巻き付けられ、最後にその後端TPにおいてリア締付けバーRCに締め付けられ、この作業は概して図5a〜図5eによって示されている。
出願人によって行われた試験は、初期ステップ、すなわちフロント締付けバーFCにおける刷版Pの前端LPの締付けが、特に重要なステップであることを示した。なぜならば、刷版の正確な位置決めは、刷版Pがその前端LPにおいて締め付けられる状態に大きく依存するからである。特に好適な実施の形態によれば、刷版Pの前端LPの締付けは以下のように行われる:
i.版胴15,25の回転位置は、(図面に符号Pによって示された)刷版の取付けのための所定の回転位置と合致するように調節される;
ii.版胴15,25のフロント締付けバーFCは、刷版Pの前端LPを収容するように開放される;
iii.刷版Pの前端LPが、版胴15,25及びフロント締付けバーFCに対して所定の位置及び向きを占めるように、刷版Pが版胴15,25に対して位置決めされる;
iv.刷版Pの前端LPは、版胴15,25のフロント締付けバーFCに挿入される;
v.版胴15,25のフロント締付けバーFCは閉鎖され、これにより、刷版Pの前端LPを締め付ける。
選択的に、ステップvの後、刷版Pが版胴15,25の周面に巻き付けられる前に、版胴15,25の周面と刷版Pとの間に下敷が挿入されてよい。
上記ステップiv及びvは、特に、刷版Pの前端LPとフロント締付けバーFCとの適切な見当合せが保証されるように前記見当ピン31,32及び見当パンチ穴Pa,Pbの補助によって行われる。
上記で列挙したステップは、刷版Pが、版胴15,25及びフロント締付けバーFCに対して位置決めされ、できるだけ少ない外部要因の影響を受けながらフロント締付けバーFCに挿入されることを保証するという点において重要である。それに関して、図1A、図1B及び図2に示されたシムルタンオフセット印刷機に関連して、全ての版胴15,25に対して同じように上記ステップを行い、対応する版胴15,25に対する各刷版Pの位置及び向きが、対応する版胴15,25への刷版Pの取付け時に、全ての刷版P及び版胴15,25において同じであるようにすると有利である。
これは、発明の特に有利な実施によれば、図5a〜図5eに符号300によって示された刷版カセットホルダの使用によって助長及び保証され、この刷版カセットホルダ300は、版胴15,25に巻き付けられる刷版Pを含んでおり、所定の反復可能な形式で版胴15,25に隣接して取り付けられる。このような刷版カセットホルダ(又は単に"カセット")300は、さらに、プリプレス部門において製造された刷版を、印刷機への刷版の取付けの前にカセットに一時的に貯蔵することができるという利点を有する。これにより、刷版を保護することができ、刷版取扱いから生じる負の影響を回避することができる。好適には、全ての版胴15,25のために同じカセットホルダが使用される。
刷版カセットホルダ300は、図5a〜図5eに概略的に示されており、あらゆる適切な形状及び構造を成すことができる。刷版カセットホルダ300は、図5a〜図5eには直線的であるように示されているが、例えば、特にフロント締付けバーFCにおける刷版Pの規定された位置決め及び挿入を保証することを助けるならば、刷版Pがカセットホルダ300においてある規定された位置を占めるように、カセットホルダ300を湾曲した状態に成形することが考えられてよい。カセットホルダは、さらに、人間工学的及び取扱い要求に応じて1つの部分又は2つ(又はそれ以上)の部分から形成することができる。
図5a〜図5eに示したように、押圧ローラ320がさらに設けられており、この押圧ローラ320は、非作動位置(例えば図5a及び図5bに実線で示されている)から、版胴の周囲への刷版Pの巻付けの間に押圧ローラ320が刷版Pを版胴15,25の周面に対して押し付ける作動位置(図5dに実線で示されている)へ、移動(例えば旋回)させることができる。この押圧ローラ320は、有利には、刷版カセットホルダ300の一部を形成することができる。
さらなる改良として、版胴15,25への刷版Pの取付け前に刷版Pの前端LP及び後端TPを予め曲げると有利である。所定の曲げ角度への刷版の前端及び後端LP,TPの曲げは、版胴15,25における刷版Pの適切な位置決め及び巻付けに好都合である。
図5aは、刷版締付け作業の初めにおける、版胴15,25、刷版P、及び刷版カセットホルダ300の可能な位置決め及び向きを示す。示したように、版胴15,25の回転位置は、例示された位置、すなわち版胴15,25のフロント締付けバーFC(図5a〜図5eには示されていない)を刷版Pが貯蔵されている刷版カセットホルダ300の出口に隣接させる規定された位置、に対応するように調節される。版胴15,25及びフロント締付けバーFCに対する刷版Pの位置決め及び向きは、刷版Pが、フロント締付けバーFCが配置されている版胴15,25の周面に対する接線に沿って実質的に整合させられるようになっている。この位置において、刷版Pはまだカセットホルダ300に保持されており、押圧ローラ320は後退した位置にある。
図5bは、開放位置にあるフロント締付けバーFCへの刷版Pの前端LPの挿入を示す(すなわち、図4を参照すると、締付け装置41は、可動なクランプ部材410を下降させ、フロント締付けバーFCの開口を開放させるように作動させられている)。この作動の間、刷版Pの前端LPに設けられた見当パンチ穴Pa,Pbは、(図6aに示されているように)フロント締付けバーに設けられた見当ピン31,32と当接する。
好適には、フロント締付けバーFCへの刷版Pの前端LPの挿入は、この前端LPを、フロント締付けバーFCの開口に対する規定された相対位置で位置決めするように行われ、すなわち、刷版Pの前端LPが、フロント締付けバーFCの開口の上側部分及び下側部分に対する規定された相対位置に位置するように注意が払われる。実際、フロント締付けバーFCの開口における刷版Pの前端LPの位置が、刷版Pが締め付けられる状態に影響することが分かった。
刷版Pの前端LPがフロント締付けバーFCに適切に挿入されると、図5cに互いに反対向きの矢印によって概略的に示したように、フロント締付けバーFCが閉鎖される。締付けバー全体は、一度で閉鎖されてよい。しかしながら、発明の変化態様によれば、閉鎖が締付けバーFCの中央部分から開始し、次第に両側に向かって進行するように、締付けバーFCを制御又は設計することが適切である場合がある。フロント締付けバーFCが閉鎖され、刷版Pがその前端LPにおいて締め付けられると、押圧ローラ320を、版胴15,25の周面と接触したその作動位置へ(手動で又は半自動で)もたらすことができる。
図5dは、版胴15,25の周面における刷版Pの巻付けを示しており、この巻付けは、刷版を、版胴15,25の曲率に正確に従わせる押圧ローラ320の作用によって補助される。この巻付けプロセスは完全に自動化することができ、印刷機はこのステップを制御し、刷版Pが、規定された反復可能な条件下で巻き付けられることを保証する。
図5eは、版胴15,25の回転が停止させられる巻付け作業の最後を示しており、刷版Pの後端TPは、リア締付けバーRC(図5a〜図5eには示されていない)の位置に隣接させられている。リア締付けバーRCへの刷版Pの後端TPの挿入は、好適には自動的に行われ、この自動的な挿入は、リア締付けバーRCが後退位置へ(すなわち胴溝15a,25aの中央に向かって)移動させられることを必要とし、刷版Pの後端TPを、版胴15,25の周囲における刷版Pの巻付け完了時にリア締付けバーの開放した開口に進入させる。リア締付けバーRCの開口への刷版Pの後端TPのこの自動挿入は、押圧ローラ320の作用によって補助することができる。リア締付けバーRCへの刷版Pの後端TPの挿入時、図5eにおける互いに反対向きの矢印によって示したように、リア締付けバーRCを閉鎖することができ、押圧ローラ320を、その後退位置へ戻すことができる。
上述の版締付け作業の後、刷版Pは、版胴15,25の周囲に有効に締め付けられかつ巻き付けられる。しかしながら、刷版Pはさらに、所望の目標印刷見当、すなわち、印刷される材料の各側における様々な色どうしの正確な見当、及び両側に印刷されたパターンどうしの見当を達成するために、張力下にもたらされ、調節される必要がある。
発明の第1の実施の形態による版引張り作業を、ここで図6a〜図6eを参照して説明する。この作業は、版胴15,25の周面に締め付けられかつ取り付けられた刷版Pが、所望の目標印刷見当を達成するように引っ張られることを保証することを目的とする。
上述のように、印刷見当は、印刷機機構(歯車、軸受、駆動装置等)及び刷版自体を含む複数の要因によって影響され、それらに依存する。刷版材料は、これに関してかなり重要な役割を果たすことがある。以下の版引張り作業は、印刷の前端から後端までの適切な印刷見当を保証するために刷版が正確に位置決めされかつ引っ張られることを保証することを目的とする。
図6aは、フロント及びリア締付けバーFC,RCの間に締め付けられた(ただしこの段階では引っ張られていない)刷版Pの前端LP及び後端TPの概略図である。図3及び図4に関して前に説明した調節エレメント51,52及び61〜64も示されている。
図6aにおいて、調節エレメント61〜64は作動しておらず、すなわち、リア締付けバーRCは、制限された範囲にわたって、対応する版胴15,25の周面に沿って自由に移動し、この許容可能な変位方向は図6aにおける軸線yに対して平行である。図6aにおいて、リア締付けバーRCは、いわゆる張力解放位置を占めている。
図6bは、リア締付けバーRCが公称引張力(符号Foによって示された白抜き矢印によって概略的に示されている)の提供を受けて移動させられた状態を示す。その結果、刷版は、張力下にある(引っ張られた版はこのような場合P*によって示されている)。自由に移動するリア締付けバーRCは、これにより、引張位置(又は"公称引張位置")へ変位させられている。例示した実施例において、公称引張位置は、リア締付けバーRCに加えられた公称引張力Foと、引っ張られた刷版P*によって生ぜしめられた、結果としての反力Frとの平衡状態に対応する(このような反力Frは図6bに点線矢印によって概略的に示されている)。
既に上述したように、刷版Pの引張りは好適には空圧式に行われる。加えて、刷版の引張りは、刷版の全幅に亘って作用しかつ刷版の全幅に亘って引張力を加えるリア締付けバーRC全体の迅速な移動によって行われる。リア締付けバーの迅速な移動は、引張力が、刷版Pの全幅及び長さに沿って適切に分配されることを保証し、これは、刷版Pの均一な、ほとんど弾性的な延長につながる。
図6bに概略的に示された平衡状態が達成されると、リア締付けバーRCは、公称引張位置においてロックされる。図4を参照すると、版胴15,25におけるリア締付けバーRCの機械的なインターロックは、ロッキング装置45によって行われる。版胴にロックされると、リア締付けバーRCに加えられる空圧を抑制することができる。
次に、図6cに示したように、公称引張位置(各刷版P及び各版胴15,25において異なることができる)は、リア締付けバーRCの基準位置として設定されかつ記憶される。この第1の実施例において、このような設定は、図6cに概略的に示されているようにリア締付けバーRCのリア壁部に対して当接するように調節エレメント61〜64を移動させることによって機械的に行われる。調節エレメント61〜64のそれぞれの位置として記憶された、このように設定された基準位置は、リア締付けバーRCの所要の微細な調節を行うための基準として使用される。
刷版Pの引張りの調節は、まず、引っ張られた刷版P*の印刷見当の適切な測定を必要とする。これは、全ての刷版が、対応する版胴に締め付けられかつ引っ張られると、サンプルシートを印刷することによって行うことができ、このサンプルシートにおいて印刷見当のばらつきを評価しかつ測定することができる。この作業においてオペレータを補助するために適切な測定ツールを使用することができる。
各色及び各刷版について印刷見当が測定され、目標印刷見当と比較されると、修正を決定することができ、この修正は、リア締付けバーRCの対応する及び所要の調節に変換される。概して言えば、測定が、与えられた刷版のための印刷長さが短すぎることを示すと、これを、刷版Pのより長い延長を強制するリア締付けバーRCの位置の対応する調節に変換することができる。逆に、測定が、与えられた刷版のための印刷長さが長すぎることを示すと、これを、刷版Pのより短い延長を強制するリア締付けバーRCの位置の対応する調節に変換することができる。これらの調節は、もちろん刷版の幅に沿って異なってよい。従って、修正は、刷版Pの幅に沿った様々な位置において決定され、調節エレメント61〜64によってなされる対応する調節に変換される。言い換えれば、目標印刷見当に対応するリア締付けバーRCの修正された引張位置が決定される。
しかしながら、リア締付けバーRCの位置のあらゆる調節を行う前に、刷版Pは、図6dに概略的に示されているように、引っ張られていない状態へ戻される。これは、リア締付けバーRCをアンロックしかつ張力解放位置へ移動させることによって行われる。これが行われた後、リア締付けバーRCの、前に決定された修正された引張位置を、この場合調節エレメント61〜64によって、新たな基準として設定することができる。
所要の修正が行われると、刷版は、リア締付けバーRCに引張力Ftを加えることによって再び引っ張られ、これにより、リア締付けバーRCを、図6eによって示された新たな基準位置へ移動させる。この場合、図6bの初期引張り作業とは対照的に、刷版Pは、リア締付けバーRCが調節エレメント61〜64に対して当接するまで引っ張られる。この場合加えられる引張力Ftは、最初に加えられる公称引張力Foと異なっていてよい。特に、行われる修正が、刷版Pが、公称延長よりもさらに延長されることを要求するならば(すなわち、印刷が短すぎる場合)、引張力Ftは、公称引張力Foと比較して増大されなければならない。逆に、行われる修正が、刷版Pが、公称延長と比較して刷版Pのより短い延長を要求するならば(すなわち、印刷が長すぎる場合)、引張力Ftは、公称引張力Foよりも小さいことができる。全体として、加えられる引張力Ftは、リア締付けバーRCを調節エレメント61〜64と確実に当接させるのに十分でなければならない。
刷版Pの引張りが行われると、リア締付けバーRCを新たな引張位置においてロックすることができる。再び図4を参照すると、このようなロッキングをロッキング装置45によって行うことができる。版胴にロックされると、リア締付けバーRCに加えられる空圧を同様に抑制することができる。
調節が全ての刷版に対して適切に行われたと仮定すると、印刷機は、所望の目標印刷見当を達成するために正しく構成されている。こういう場合、前記作業は、引っ張られた刷版P*の印刷見当を再び測定し、修正がさらに必要であるかどうかを決定することによって、上記作業を反復することができ、その場合、上記と同じ作業が続く。測定された印刷見当が目標印刷見当と合致するまで、関連する修正ステップを反復することができる。
発明の第2の実施の形態による択一的な版引張り作業を、ここで図7a〜図7eを参照して説明する。この作業も、図6a〜図6eを参照して説明した前の作業と同様に、版胴15,25の周面に締め付けられかつ取り付けられた刷版Pが、所望の目標印刷見当を達成するように引っ張られることを保証することを目的とする。
図6a〜図6eの実施の形態とは対照的に、この第2の実施の形態は、図7a〜図7eに符号71〜74によって示された調節エレメントの異なるセットが装備されたリア締付けバーRCを備えた版締付けシステムを使用する。図6a〜図6eの実施の形態において、調節エレメントは、リア締付けバーRCのリア壁部と協働するように提供されており、リア締付けバーRCの基準位置は、調節エレメント61〜64に対するリア締付けバーRCのリア壁部の当接によって規定されている。図7a〜図7eの実施例においては、調節エレメント71〜74は、有利にはリア締付けバーRC自体に取り付けられており、版締付けシステムが装着された版胴15若しくは25の胴溝15a若しくは25aの基準壁部との協働のためにリア締付けバーRCを貫通した調節部材として作用するねじ山付き部分71a〜74aを備えたねじエレメントとして設計されている。図7a〜図7eにおいて、この基準壁部は、符号70によって示された点線によって概略的に示されている。
図7aは、フロント及びリア締付けバーFC,RCの間に締め付けられた(ただしこの段階では引っ張られていない)刷版Pの前端LP及び後端TPの概略図である。調節エレメント51,52を含むフロント締付けバーFCの構成、及び見当ピン31,32の配置は、既に上で説明したものと同様である。
図7aにおいて、調節エレメント71〜74は非作動状態であり(若しくは"ゼロ位置"にあり)、すなわち、張力下にないリア締付けバーRCは、通常、胴溝15a若しくは25aの壁部70(基準壁部として機能する)に対して当接している。リア締付けバーRCは、引張り作業の間、対応する版胴15,25の周面に沿って制限された範囲に亘って基準壁部70から離れる方向に自由に移動し、この許容可能な変位方向はこの場合にも図7aにおける軸線yに対して平行である。図7aにおいて、リア締付けバーRCは、いわゆる張力解放位置を占めている。
図7bは、リア締付けバーRCが公称引張力(符号Foによって示された白抜き矢印によって概略的に示されている)の提供を受けて移動させられた状態を示す。その結果、刷版は、張力下にある(引っ張られた版はこのような場合P*によって示されている)。自由に移動するリア締付けバーRCは、これにより、引張位置(又は"公称引張位置")へ変位させられている。(図6bに示された実施例におけるように)図7bに示された実施例において、公称引張位置は、リア締付けバーRCに加えられた公称引張力Foと、引っ張られた刷版P*によって生ぜしめられる、結果としての反力Frとの平衡状態に対応する(このような反力Frは図7bに点線矢印によって概略的に示されている)。
上で説明した第1の実施の形態におけるように、刷版Pの引張りは好適には空圧式に行われる。刷版の引張りが、刷版の全幅に亘って作用しかつ刷版の全幅に亘って引張力を加えるリア締付けバーRC全体の迅速な移動によって行われることを保証することは、同様に極めて有利である。リア締付けバーの迅速な移動は、この場合にも、引張力が、刷版Pの全幅及び長さに沿って適切に分配されることを保証し、これは、刷版Pの均一な、ほとんど弾性的な延長につながる。
図7bに概略的に示された平衡状態が達成されると、リア締付けバーRCは、この公称引張位置において保持される。これは、図7cによって示したように、調節エレメントの調節部材71a〜74aが基準壁部70と当接するように調節エレメント71〜74を移動させることによって行われる。従って、第1の実施の形態と対照的に、リア締付けバーRCが、専用のロッキング装置によって版胴15,25にロックされるのではなく、基準壁部70に対して当接する調節エレメント71〜74により所定の位置に保持されることが認められるであろう。調節エレメント71〜74が、基準壁部70と当接するように移動させられると、リア締付けバーRCに加えられる空圧を抑制することができる。
調節エレメント71〜74の位置によって規定される、公称引張位置(各刷版P及び各版胴15,25において異なることができる)は、リア締付けバーRCの基準位置として設定されかつ記憶される。この第2の実施の形態において、各調節エレメント71〜74の位置は、特に、リア締付けバーRCの位置のその後の修正及び微細な調節のために記憶される。
次いで、全ての刷版が、対応する版胴に締め付けられかつ引っ張られると、前記第1の実施の形態におけるように、すなわちサンプルシートを印刷することによって、引っ張らされた刷版P*の印刷見当の適切な測定が行われ、このサンプルシートにおいて印刷見当のばらつきを評価しかつ測定することができる。調節エレメント71〜74の対応する位置調節に変換される、リア締付けバーRCの位置の適切な修正は、印刷見当のこれらの測定から引き出される。言い換えれば、目標印刷見当に対応するリア締付けバーRCの修正された引張位置が決定される。
しかしながら、リア締付けバーRCの位置のあらゆる調節を行う前に、刷版Pは、図7dに概略的に示されているように、引っ張られていない状態へ戻される。これは、まず空圧システムを作動させ、調節エレメント71〜74を"ゼロ位置"(上述のように前に記憶された調節エレメントの基準位置)へ戻し、これにより、リア締付けバーRCを解放し、リア締付けバーRCに加えられる空圧を抑制したときにリア締付けバーRCが張力解放位置へ戻ることを許容することによって、行われる。
図6a〜図6eに関連して説明した第1の実施の形態とは対照的に、リア締付けバーRCの位置の修正は、この第2の実施の形態では、刷版が再び引っ張られた後に行われなければならない。図7eに概略的に示したように、刷版は、従って、リア締付けバーRCに引張力Ftを加えることによって引っ張られ、この引張力Ftは通常、(公称延長と比較して修正後に刷版Pのより短い延長が要求されない限り)リア締付けバーRCの位置の調節を許容するために初期公称引張力Foよりも大きい。これにより、リア締付けバーRCは修正位置(すなわち、調節エレメント71〜74の位置の修正及び調節を許容する引張位置)へ移動する。次いで、調節エレメント71〜74は、前に決定された修正された引張位置へ移動させられる。これが行われると、リア締付けバーRCに加えられる空圧を抑制することができ、これにより、リア締付けバーRCを、位置修正された調節エレメント71〜74を介して基準壁部70に対して当接させる。その結果、リア締付けバーRCは、締付けバーRCの新たな基準位置として作用する修正された引張位置に保持される。
再び、調節が全ての刷版に対して適切に行われたと仮定すると、印刷機は、所望の目標印刷見当を達成するために正しく構成されている。そういう場合、前記作業は、同様に、引っ張られた刷版P*の印刷見当を再び測定し、修正がさらに必要であるかどうかを決定することによって、上記作業を反復することができ、その場合、図7a〜図7eを参照して上で説明したものと同じ作業が続く。測定された印刷見当が目標印刷見当と合致するまで、関連する修正ステップを反復することができる。
添付された請求の範囲によって規定された発明の範囲から逸脱することなく、発明の上述の実施の形態に対して様々な変更及び/又は改良が加えられてよい。
例えば、版胴15,25の胴真円度輪郭であって、この胴真円度輪郭は各版胴15,25に独特でありかつ版胴15,25と印刷機における版胴の取付け及び駆動との機械的特徴に依存する胴真円度輪郭の決定をさらに提供し、かつ刷版Pが取り付けられる版胴15,25の胴真円度輪郭に基づき(又は胴真円度輪郭を考慮して)刷版Pに印像を形成することが、有利であってよい。ここでは、刷版製造中のこのような不均一性を補償することによって、すなわちこれらの不均一性に反作用するように印像を調節することによって、版胴が回転する形式において最終的な不均一性をできる限り排除することが特に意図されている。
1 シムルタン型多色オフセット印刷機
2 フィーダテーブル
3a 渡し胴
3b 渡し胴(選択的に選択的な付加的な印刷グループ(図示せず)のための圧胴として機能する)
3c 渡し胴
4 選択的な乾燥/硬化ユニット
5 離間させられた複数のグリッパバーを保持しかつ駆動する複数のチェーンを含むチェーングリッパシステム5
6 複数のデリバリパイルを備えたシートデリバリステーション
7 乾燥/硬化システム
10 ブランケット胴(3セグメント胴/表側)
13 インキングユニット(2つのインキつぼを備えた4つのインキングユニット/表側)
15 版胴(4つの版胴/表側)
15a 版胴15の胴溝
20 ブランケット胴(3セグメント胴/裏側)
23 インキングユニット(2つのインキつぼを備えた4つのインキングユニット/裏側)
25 版胴(4つの版胴/裏側)
25a 版胴25の胴溝
100 インキングユニット13(表側)を支持する可動なインキングキャリッジ
200 インキングユニット23(裏側)を支持する可動なインキングキャリッジ
P 刷版
P* 引っ張られた刷版
LP 刷版Pの前端
TP 刷版Pの後端
Pa 刷版Pの前端LPにおける見当パンチ穴(右側)−前方及び側方当接
Pb 刷版Pの前端LPにおける見当パンチ穴(左側)−前方当接のみ
FC 刷版Pの前端LPを締め付けるためのフロント締付けバー
O フロント締付けバーFCの旋回点
RC 刷版Pの後端TPを締め付けるためのリア締付けバー(刷版引張り装置としても機能する)
Fo リア締付けバーに加えられる公称引張力(図6b)
Fr 平衡状態に達したときに刷版の引張りの結果として生ぜしめられる反力(図6b)
Ft 修正後に加えられる引張力(図6e)
300 刷版カセットホルダ(版胴15又は25に刷版Pを取り付けるために使用される)
320 版胴15,25の周囲への刷版の巻付けの間に版胴15,25の周面に押し付けることができる可動な押圧ローラ
31 見当パンチ穴Paと協働するためにフロント締付けバーFCに設けられた見当ピン(丸い輪郭)
31a 見当パンチ穴Paとの適切な嵌合当接を検出するための見当ピン31のセンサ
32 見当パンチ穴Pbと協働するためにフロント締付けバーFCに設けられた見当ピン(矩形輪郭)
32a 見当パンチ穴Pbの適切な嵌合当接を検出するための見当ピン32のセンサ
41 フロント締付けバーFCの締付け装置
410 締付け装置41の可動な締付けエレメント
42 リア締付けバーRCの締付け装置
420 締付け装置32の可動な締付けエレメント
45 (刷版の引張り後に)版胴15,25に所定の位置においてリア締付けバーRCを機械的にロックするためのロッキング装置
51 (右側における)フロント締付けバーFCの精密調節のための調節エレメント(例えばねじエレメント)
52 (左側における)フロント締付けバーFCの精密調節のための調節エレメント(例えばねじエレメント)
61 (外寄り右側における)リア締付けバーRCの基準位置の設定及びその精密な調節のための調節エレメント(例えばねじエレメント)
62 (中央右側における)リア締付けバーRCの基準位置の設定及びその精密な調節のための調節エレメント(例えばねじエレメント)
63 (中央左側における)リア締付けバーRCの基準位置の設定及びその精密な調節のための調節エレメント(例えばねじエレメント)
64 (外方左側における)リア締付けバーRCの基準位置の設定及びその精密な調節のための調節エレメント(例えばねじエレメント)
70 リア締付けバーRCの位置調節のための胴溝15a/25aの基準壁部(調節エレメント71〜74と協働する)
71 (外寄り右側における)リア締付けバーRCの基準位置の設定及びその精密な調節のための、基準壁部70と協働する調節エレメント(例えばねじエレメント)
71a 調節エレメント17の調節部材(例えばねじ山付き部分)
72 (中央右側における)リア締付けバーRCの基準位置の設定及びその精密な調節のための、基準壁部70と協働する調節エレメント(例えばねじエレメント)
72a 調節エレメント72の調節部材(例えばねじ山付き部分)
73 (中央左側における)リア締付けバーRCの基準位置の設定及びその精密な調節のための、基準壁部70と協働する調節エレメント(例えばねじエレメント)
73a 調節エレメント73の調節部材(例えばねじ山付き部分)
74 (外寄り左側における)リア締付けバーRCの基準位置の設定及びその精密な調節のための、基準壁部70と協働する調節エレメント(例えばねじエレメント)
74a 調節エレメント74の調節部材(例えばねじ山付き部分)

Claims (15)

  1. 多色オフセット印刷機の版胴(15,25)において刷版(P)を取り付けかつ調節する方法であって、この方法は、以下のステップ、すなわち、
    (a)版胴(15,25)のフロント締付けバー(FC)に刷版(P)の前端(LP)を締め付けるステップと、
    (b)版胴(15,25)の周面に刷版(P)を巻き付けるステップと、
    (c)版胴(15,25)のリア締付けバー(RC)に刷版(P)の後端(TP)を締め付けるステップであって、前記リア締付けバー(RC)は、引張力の提供により可動でありかつ刷版(P)の後端(TP)の締め付け時に張力解放位置(図6a;図7a)を占める、ステップと、
    (d)リア締付けバー(RC)に所定の引張力(Fo)を加えることによって刷版(P)を引っ張り、これにより、リア締付けバー(RC)を張力解放位置(図6a;図7a)から所定の引張位置(図6b;図7b)へ移動させるステップと、
    (e)所定の引張位置をリア締付けバー(RC)の基準位置(図6c;図7c)として設定及び記憶するステップと、を含む方法において、以下のステップ、すなわち、
    (f)全ての刷版が、対応する版胴に締め付けられかつ引っ張られると、引っ張られた刷版(P*)の印刷見当を測定するステップと、
    (g)引っ張られた刷版(P*)の測定された印刷見当を目標印刷見当と比較し、該目標印刷見当に対応するリア締付けバー(RC)の修正された引張位置を決定するステップと、
    (h)刷版(P,図6d;図7d)の張力を解放するステップと、
    (i)刷版(P)を再び引っ張る前(図6d)又はその後(図7e)に、前に決定された修正された引張位置をリア締付けバー(RC)の新たな基準位置として設定するステップと、を含むことを特徴とする、多色オフセット印刷機の版胴(15,25)において刷版(P)を取り付けかつ調節する方法。
  2. 前記ステップ(i)は、引張力(Ft)をリア締付けバー(RC)に加え、これにより、該リア締付けバー(RC)を新たな基準位置(図6e)へ移動させることによって、刷版(P)を再び引っ張る前に、前に決定された修正された引張位置を、リア締付けバー(RC)の新たな基準位置として設定することを含む、請求項1記載の方法。
  3. ステップ(d)及び(i)における刷版(P)の引張りの後に前記版胴(15,25)における所定の位置に前記リア締付けバー(RC)をロックするステップと、ステップ(h)において刷版(P)の張力を解放する前に前記リア締付けバー(RC)をロック解除するステップとをさらに含む、請求項2記載の方法。
  4. 前記ステップ(e)及び(i)における前記リア締付けバー(RC)の基準位置の設定は、該リア締付けバー(RC)が当接する2つ以上の調節エレメント(61〜64)によって行われる、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
  5. 前記ステップ(i)は、前に決定された修正された引張位置をリア締付けバー(RC,図7e)の新たな基準位置として設定する前に、前記リア締付けバー(RC)に引張力を加え、これにより、該リア締付けバー(RC)を修正位置へ移動させることによって、前記刷版(P)を再び引っ張ることを含む、請求項1記載の方法。
  6. ステップ(e)及び(i)における前記リア締付けバー(RC)の基準位置の設定時に前記版胴(15,25)における所定の位置に前記リア締付けバー(RC)を保持し、ステップ(h)において前記刷版(P)の張力を解放する前に前記リア締付けバー(RC)を解放するステップをさらに含む、請求項5記載の方法。
  7. 前記ステップ(e)及び(i)における前記リア締付けバー(RC)の基準位置の設定は、該リア締付けバー(RC)に取り付けられた2つ以上の調節エレメント(71〜74)によって行われ、該調節エレメント(71〜74)は、前記版胴(15,25)の基準壁部(70)と協働する、請求項1、5又は6記載の方法。
  8. 前記調節エレメント(61〜64;71〜74)は、遠隔調節可能な電動式調節エレメントである、請求項4又は7記載の方法。
  9. 前記刷版(P)の引張りは、前記版胴(15,25)のリア締付けバー(RC)全体の迅速な移動によって行われ、該リア締付けバー(RC)は、前記刷版(P)の全幅に亘って作用しかつ該刷版(P)の全幅に亘って引張力を加える、請求項1から8までのいずれか1項記載の方法。
  10. 前記刷版(P)の引張りは、空圧式に行われる、請求項1から9までのいずれか1項記載の方法。
  11. 前記所定の引張位置は、前記リア締付けバー(RC)に加えられる所定の引張力(Fo)と、引っ張られた刷版(P*,図6b;図7b)によって生ぜしめられる結果的な反力(Fr)との平衡状態に対応する位置である、請求項1から10までのいずれか1項記載の方法。
  12. 前記版胴(15,25)に前記刷版(P)を取り付ける前に該刷版(P)の前記前端(LP)及び前記後端(TP)を予め曲げることをさらに含み、前記刷版(P)の前記前端(LP)及び前記後端(TP)はそれぞれ、所定の曲げ角度を有する、請求項1から11までのいずれか1項記載の方法。
  13. 前記リア締付けバー(RC)は、前記版胴(15,25)の周囲への前記刷版(P)の完全な巻付け時に前記刷版(P)の前記後端(TP)を前記リア締付けバー(RC)の開口に進入させる後退位置へ移動させられる、請求項12記載の方法。
  14. 前記版胴(15,25)への前記刷版(P)の取付けの前に、
    前記版胴(15,25)の胴真円度輪郭であって、該胴真円度輪郭は前記版胴(15,25)に独特でありかつ該版胴(15,25)の機械的特性と前記印刷機における前記版胴の取付け及び駆動とに依存する胴真円度輪郭を決定するステップと、
    前記刷版(P)が取り付けられる前記版胴(15,25)の前記胴真円度輪郭に基づき前記刷版(P)に印像を形成するステップと、をさらに含む、請求項1から13までのいずれか1項記載の方法。
  15. 前記多色オフセット印刷機は、インキを共通のブランケット胴(10,20)に転移させる複数の版胴(15,25)を含む形式のものであり、前記ステップ(a)からステップ(i)までは、各版胴(15,25)に対して行われる、請求項1から14までのいずれか1項記載の方法。
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