JP5638029B2 - 貯油タンクの製造方法および貯油タンクの製造装置 - Google Patents

貯油タンクの製造方法および貯油タンクの製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、貯油タンクの製造方法および貯油タンクの製造方法に関し、特に、溶接を用いる貯油タンクの製造方法および貯油タンクの製造装置に関するものである。
油圧ショベルなどの作業車両は燃料タンクや作動油タンクなどの貯油タンクを有している。これらの貯油タンクに溜められた燃料や作動油の中に固形不純物が混入すると燃料ポンプや作動油バルブの作動不良などの不具合が発生する。この不具合を発生させる固形不純物として、溶接によりタンク内面に生成された酸化被膜がある。すなわち、貯油タンクの外部が溶接される際、溶接時の熱が溶接部分の裏面側のタンク内面に伝導され、タンク内面が酸化されることで酸化被膜が生成する。そして、この酸化被膜がタンク内面から剥離して燃料や作動油に混入することで上述の不具合が発生する。
上述の不具合を解消するための手法として以下のものが挙げられる。まず、酸化被膜を水洗いで除去する手法がある。しかし、この手法では酸化被膜を完全に除去することは困難であるため、燃料や作動油に剥離した酸化被膜が混入する。また、酸化被膜を酸洗いで除去する手法があるが、この手法では酸洗い設備に膨大な設備投資が必要となる。
さらに、たとえば特開平7−164149号公報(特許文献1)に開示されているように、溶接部分の裏面側を不活性ガスを供給して不活性ガス雰囲気にした状態で溶接部分を表面側から溶接することで溶接部分の裏面側に酸化被膜が生成することを抑制する手法がある。
特開平7−164149号公報
しかしながら、上記の特開平7−164149号公報に開示された手法に用いられる不活性ガスでは、内部空間の中の空気を排出するには大量の不活性ガスが必要となる。
本発明は上記の課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、溶接時の熱によって貯油タンクの内部に酸化被膜が生成することを抑制でき、かつ二酸化炭素によって効率的に内部空間の中の空気を押し出すことができる貯油タンクの製造方法および貯油タンクの製造装置を提供することである。
本発明の貯油タンクの外部の溶接を開始する前に貯油タンクの内部空間に二酸化炭素の供給を開始する貯油タンクの製造方法において、内部空間を有する貯油タンクが準備される。貯油タンクの内部空間に二酸化炭素供給装置によって二酸化炭素を供給しながら貯油タンクの外部が溶接される。
本発明の貯油タンクの製造方法によれば、貯油タンクの内部空間に二酸化炭素供給装置によって二酸化炭素を供給しながら貯油タンクの外部が溶接される。このため、貯油タンクの内部空間に二酸化炭素が供給されることで貯油タンクの内部空間の空気が排出されて貯油タンクの内部空間は低酸素状態となる。この低酸素状態で貯油タンクの外部が溶接されるため、溶接時の熱によって貯油タンクの内部に酸化被膜が生成することを抑制できる。そして、二酸化炭素は不活性ガスより重いため貯油タンクの下に溜まりやすく効率的に内部空間の中の空気を押し出すことができる。そのため、内部空間の内の空気を排出するために大量の二酸化炭素は必要とされない。
上記の貯油タンクの製造方法では、二酸化炭素供給装置は、貯油タンクの外部の溶接が終了した後に二酸化炭素の供給を終了する。このため、貯油タンクの温度が酸化被膜を生成しない温度に下がると二酸化炭素の供給を終了する。貯油タンクの温度が上昇している間は酸化被膜が生成しやすいので二酸化炭素を供給する。これにより、酸化被膜の生成を確実に抑制することができる。
上記の貯油タンクの製造方法では、二酸化炭素供給装置は、貯油タンクの外部の溶接が終了する前に二酸化炭素の供給を終了する。貯油タンクの内部空間に二酸化炭素が充満されることで貯油タンクの内部空間が低酸素状態となれば溶接が終了する前に二酸化炭素の供給を終了しても溶接時の熱によって貯油タンクの内部に酸化被膜が生成することを抑制できる。貯油タンクの外部の溶接が終了する前に二酸化炭素の供給を終了することによって二酸化炭素の供給量を減らすことができる。
上記の貯油タンクの製造方法では、二酸化炭素供給装置は、貯油タンクの外部の溶接が終了すると同時に二酸化炭素の供給を終了する。このため、貯油タンクの外部の溶接と二酸化炭素の供給とを同時に終了することで製造の管理が容易となる。
本発明の貯油タンクの製造装置は、出入口と、出入口に連通する内部空間とを有する貯油タンクの外部を溶接するための貯油タンクの製造装置である。貯油タンクの製造装置は、二酸化炭素が貯蔵された二酸化炭素貯蔵容器と、二酸化炭素貯蔵容器に接続されており、かつ出入口から内部空間に二酸化炭素を供給するための二酸化炭素供給装置と、二酸化炭素供給装置によって内部空間に二酸化炭素が供給された状態で貯油タンクの外部を溶接するための溶接装置とを備えている。
本発明の貯油タンクの製造装置によれば、二酸化炭素供給装置によって内部空間に二酸化炭素が供給された状態で貯油タンクの外部が溶接される。このため、貯油タンクの内部空間に二酸化炭素が供給されることで貯油タンクの内部空間の空気が排出されて貯油タンクの内部空間は低酸素状態となる。この低酸素状態で貯油タンクの外部が溶接されるため、溶接時の熱によって貯油タンクの内部に酸化被膜が生成することを抑制できる。そして、二酸化炭素は不活性ガスより重いため貯油タンクの下に溜まりやすく効率的に内部空間の中の空気を押し出すことができる。そのため、内部空間の内の空気を排出するために大量の二酸化炭素は必要とされない。
上記の貯油タンクの製造装置では、二酸化炭素供給装置は、出入口から内部空間に挿入された状態で二酸化炭素を供給可能なノズルを有している。このため、内部空間にノズルが挿入された状態でノズルから二酸化炭素を供給することができる。これにより、二酸化炭素を内部空間に効率的に供給できる。
上記の貯油タンクの製造装置は、出入口を覆うキャップをさらに備え、キャップにノズルが設けられている。このため、出入口がキャップで覆われた状態で、ノズルから二酸化炭素を供給することができる。
上記の貯油タンクの製造装置では、ノズルの外周面に二酸化炭素を供給するための孔が設けられている。このため、ノズルの外周面に設けられた孔から二酸化炭素を供給することができる。
以上説明したように、本発明によれば、溶接時の熱によって貯油タンクの内部に酸化被膜が生成することを抑制でき、かつ二酸化炭素によって効率的に内部空間の中の空気を押し出すことができる。
本発明の実施の形態1における作業車両の構成を概略的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態1における作業車両の作動油タンクの構成を概略的に示す斜視図である。 溶接されていない状態での図2のIII−III線に沿う断面位置での作動油タンクの概略断面図である。 本発明の実施の形態1における貯油タンクの製造装置を概略的に示す一部断面図である。 本発明の実施の形態1における貯油タンクの製造装置のノズルを示す概略上面図である。 本発明の実施の形態1における貯油タンクの製造装置のノズルの変形例1を示す概略上面図である。 本発明の実施の形態1における貯油タンクの製造装置のノズルの変形例2を示す概略上面図である。 比較例における溶接後の作動油タンクの一部断面図である。 本発明の実施の形態1における溶接後の作動油タンクの一部断面図であって、図4のP部を示す拡大図である。 本発明の実施の形態2における貯油タンクの製造方法および製造装置を概略的に示す一部断面図である。 本発明の実施の形態3における貯油タンクの製造方法および製造装置を概略的に示す一部断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
(実施の形態1)
まず本発明の実施の形態1における作業車両の構成について説明する。以下、本発明により製造された貯油タンクを適用可能な作業車両の一例である油圧ショベルについて説明する。
図1を参照して、作業車両(油圧ショベル)1は、下部走行体2と、上部旋回体3と、作業機4と、キャブ5と、エンジンルーム6と、貯油タンク10とを主に備えている。貯油タンク10は、燃料タンク10aと、作動油タンク10bとを含んでいる。下部走行体2は自走可能に構成されている。上部旋回体3は下部走行体2に旋回自在に設置されている。作業機4は、上部旋回体3の前方側に屈曲起伏自在に装着されている。この作業機4は、たとえばブーム、アーム、バケットなどを有している。上部旋回体3は、前方側にキャブ5、燃料タンク10aおよび作動油タンク10bを有し、後方側にエンジンルーム6を有している。
図2を参照して、燃料タンク10aと作動油タンク10bとは概略同様の構成を有しているため、作動油タンク10bについて説明する。作動油タンク10bは出入口と、出入口に連通する内部空間ISとを有している。作動油タンク10bには、出入口として、注油口11と、レベルゲージポート12と、点検整備口13と、ドレーンポート14と、サクションポート15と、リターンポート16と、フィルタポート17が設けられている。なお、レベルゲージポート12はセンサーポートとして用いられてもよい。また、点検整備口13およびフィルタポート17は作業車両の大きさや構造によって設けられていなくてもよい。
次に、図3および図4を参照して、本実施の形態の貯油タンクの製造装置100について説明する。まず、貯油タンクの製造装置100の構成について説明する。貯油タンクの製造装置100は貯油タンク10の外部を溶接するための装置である。貯油タンクの製造装置100は、二酸化炭素供給装置20と、二酸化炭素貯蔵容器30と、溶接装置40と、ポジショナ50とを主に有している。図4では、図3に示す作動油タンク10bが貯油タンクの製造装置100に設置されている。
二酸化炭素供給装置20は、出入口から内部空間ISに二酸化炭素を供給するための装置である。二酸化炭素供給装置20は二酸化炭素が貯蔵された二酸化炭素貯蔵容器30に接続されている。二酸化炭素供給装置20は、ノズル21と、管路22と、バルブ23と、固定具24とを主に有している。
ノズル21は、出入口から内部空間ISに挿入された状態で二酸化炭素を供給可能に構成されている。ノズル21は先端部21aに二酸化炭素の噴出口を有している。また、本実施の形態では、一例として、ノズル21は注油口11から内部空間ISに挿入されている。ノズル21は、先端部21aを作動油タンク10bの底まで挿入可能な長さを有している。
ノズル21は管路22によって二酸化炭素貯蔵容器30に接続されている。管路22には管路22を流れる二酸化炭素の流量を制御可能なバルブ23が取付けられている。管路22は固定具24によってポジショナ50に固定されている。
溶接装置40は二酸化炭素供給装置20によって内部空間ISに二酸化炭素が供給された状態で貯油タンク10の外部を溶接するための装置である。溶接装置40は溶接トーチと、溶接トーチを自在に移動可能なアームとを有している。
ポジショナ50は貯油タンク10を保持するように構成されている。ポジショナ50は溶接姿勢を適正にするように貯油タンク10を移動可能に構成されている。ポジショナ50に貯油タンク10が保持されて移動されている状態で、二酸化炭素供給装置20によって、作動油タンク10bの内部空間ISに二酸化炭素が供給され得る。
注油口11には排出穴部51aを有する栓51が取付けられている。排出穴部51aは穴径を絞って空気の流入を防止可能に構成されている。栓51にノズル21が保持されている。フィルタポート17には排出穴部52aを有する栓52が取付けられている。排出穴部52aから二酸化炭素が排出され得る。
レベルゲージポート12、点検整備口13、ドレーンポート14、サクションポート15、リターンポート16にはそれぞれ密閉栓53が取付けられている。このため、レベルゲージポート12、点検整備口13、ドレーンポート14、サクションポート15、リターンポート16は密閉栓53によって密閉されている。栓51、栓52および密閉栓53は金属または耐熱性の材料で形成されていることが好ましい。これにより、溶接熱に耐えることができるので繰り返し使用することができる。
続いて、本実施の形態のノズル21の先端部21aの構成についてさらに詳しく説明する。図5を参照して、ノズル21の先端部21aは、一方向に延びる長方形状を有している。先端部21aの両端部に噴出口21bが形成されている。噴出口21bは互いに反対方向に開口するように形成されている。ノズル21の外周面に二酸化炭素を供給するための孔(噴出口21b)が設けられている。
図6を参照して、本実施の形態の変形例1に示すように、ノズル21の先端部21aは十字形状を有していてもよい。噴出口21bは各端部に形成されており、図中時計方向の位置する面に形成されている。
また、図7を参照して、本実施の形態の変形例2に示すように、ノズルの先端部は歯車形状を有していてもよい。噴出口21bは歯部21cに形成されており、図中時計方向の位置する面に形成されている。
図5〜図7に示すノズル21は、先端部21aの形状によって、貯油タンク10の隅々まで二酸化炭素を行き渡らすことができ、空気の滞留を防ぐための流れを起こし、かつ次々に新しい二酸化炭素の供給ができる。このため、貯油タンク10内の内部空間ISの空気を効率良く排出でき、二酸化炭素の流れを生じさせることができる。
次に、再び図3および図4を参照して、本実施の形態の貯油タンクの製造方法について説明する。まず、図3に示す内部空間ISを有する作動油タンク10bが準備される。なお、この段階で、作業性を向上するため、作動油タンク10bの一部が仮止めされていてもよい。
続いて、図4に示すように、作動油タンク10bの注油口11に栓51が取付けられ、フィルタポート17に栓52が取付けられる。二酸化炭素供給装置20のノズル21が注油口11から作動油タンク10bの内部空間ISに挿入される。ノズル21の先端部21aは作動油タンク10bの底部の近傍まで挿入される。作動油タンク10bのレベルゲージポート12、点検整備口13、ドレーンポート14、サクションポート15、リターンポート16にはそれぞれ密閉栓53が取付けられる。また、作動油タンク10bがポジショナ50に保持される。
二酸化炭素供給装置20のバルブ23を開くことで二酸化炭素貯蔵容器30から二酸化炭素が管路22を通ってノズル21の先端部21aから作動油タンク10bの内部空間ISに供給される。このようにして、作動油タンク10bの内部空間ISに二酸化炭素供給装置20によって二酸化炭素が供給される。作動油タンク10bの内部空間ISに二酸化炭素が供給されることで作動油タンク10bの内部空間ISの空気が押し出されて、主に栓51の排出穴部51aから排出される。空気の排出後には排出穴部51aの穴径が絞られることで排出穴部51aからの空気の流入が防止される。
貯油タンク10の内部空間ISは二酸化炭素でプレッシャライズされる。つまり、作動油タンク10bの内部空間ISの内圧は空気圧よりも高くなるように二酸化炭素が供給される。主に栓52の排出穴部52aから二酸化炭素が排出される。これにより、作動油タンク10bの内部空間ISの内圧が高くなりすぎることを防ぐことができる。なお、二酸化炭素は作動油タンク10bの溶接される部分から排出され得る。また、作動油タンク10bの内部空間ISの内圧は空気圧よりも少し高くなることが好ましい。これにより二酸化炭素の排出量を抑えることができる。
そして、作動油タンク10bの内部空間ISに二酸化炭素供給装置20によって二酸化炭素を供給しながら作動油タンク10bの外部が溶接される。具体的には、ポジショナ50が移動することによって溶接姿勢を適正にするように作動油タンク10bが移動する。つまり、ポジショナ50によって、作動油タンク10bの外部の溶接部分へ適正に溶接できる姿勢に作動油タンク10bが移動する。溶接姿勢を適正にするとは、たとえば溶接部分が溶接トーチに対して下側に位置する姿勢である。溶接装置40のアームが移動することで溶接トーチが作動油タンク10bの外部の溶接部分に移動する。そして、溶接トーチによって作動油タンク10bの外部の溶接部分が溶接される。
二酸化炭素供給装置20は、作動油タンク10bの外部の溶接が終了した後に二酸化炭素の供給を終了することが好ましい。また、二酸化炭素供給装置20は、作動油タンク10bの外部の溶接が終了する前に二酸化炭素の供給を終了してもよい。また、二酸化炭素供給装置20は、作動油タンク10bの外部の溶接が終了すると同時に二酸化炭素の供給を終了してもよい。なお、二酸化炭素供給装置20は、少なくとも作動油タンク10bの外部の溶接が開始する前に二酸化炭素の供給を開始する。
なお、上記では二酸化炭素供給装置20のノズル21が単数の場合について説明したが、これに限らずノズル21は複数であってもよい。
また、上記では栓52の排出穴部52aが設けられた場合について説明したが、排出穴部52aは設けられていなくてもよく、この場合、栓51の排出穴部51aから二酸化炭素が排出されてもよい。
次に、本実施の形態の作用効果について比較例と対比して説明する。
図8を参照して、比較例の貯油タンクの製造方法では、作動油タンク10bの内部空間ISに二酸化炭素が供給されておらず、空気が充満している。この状態で、作動油タンク10bの外部が溶接されると、溶接時の熱によって、作動油タンク10bの内部に酸化被膜61が生成する。
一方、図4および図9を参照して、本実施の形態の貯油タンクの製造方法によれば、作動油タンク10bの内部空間ISに二酸化炭素供給装置20によって二酸化炭素を供給しながら作動油タンク10bの外部が溶接される。このため、作動油タンク10bの内部空間ISに二酸化炭素が供給されることで作動油タンク10bの内部空間ISの空気が排出されて作動油タンク10bの内部空間ISは低酸素状態となる。この低酸素状態で作動油タンク10bの外部が溶接されるため、溶接時の熱によって作動油タンク10bの内部に酸化被膜が生成することを抑制できる。そして、二酸化炭素は不活性ガスより重いため作動油タンク10bの下に溜まりやすく効率的に内部空間ISの中の空気を押し出すことができる。そのため、内部空間ISの内の空気を排出するために大量の二酸化炭素は必要とされない。
本実施の形態の貯油タンクの製造方法では、二酸化炭素供給装置20は、作動油タンク10bの外部の溶接が終了した後に二酸化炭素の供給を終了する。このため、作動油タンク10bの温度が酸化被膜を生成しない温度に下がると二酸化炭素の供給を終了する。作動油タンク10bの温度が上昇している間は酸化被膜が生成しやすいので二酸化炭素を供給する。これにより、酸化被膜の生成を確実に抑制することができる。
本実施の形態の貯油タンクの製造方法では、二酸化炭素供給装置20は、作動油タンク10bの外部の溶接が終了する前に二酸化炭素の供給を終了する。作動油タンク10bの外部の溶接が終了する前に二酸化炭素の供給を終了することによって二酸化炭素の供給量を減らすことができる。
本実施の形態の貯油タンクの製造方法では、二酸化炭素供給装置20は、作動油タンク10bの外部の溶接が終了すると同時に二酸化炭素の供給を終了する。このため、作動油タンク10bの外部の溶接と二酸化炭素の供給とを同時に終了することで製造の管理が容易となる。
本実施の形態の貯油タンクの製造装置100によれば、二酸化炭素供給装置20によって内部空間ISに二酸化炭素が供給された状態で作動油タンク10bの外部が溶接される。このため、作動油タンク10bの内部空間ISが低酸素状態で作動油タンク10bの外部が溶接されるため、溶接時の熱によって作動油タンク10bの内部に酸化被膜が生成することを抑制できる。そして、二酸化炭素は不活性ガスより重いため作動油タンク10bの下に溜まりやすく効率的に内部空間ISの中の空気を押し出すことができる。そのため、内部空間ISの内の空気を排出するために大量の二酸化炭素は必要とされない。
本実施の形態の貯油タンクの製造装置100では、二酸化炭素供給装置20は、出入口から内部空間ISに挿入された状態で二酸化炭素を供給可能なノズル21を有している。このため、内部空間ISにノズル21が挿入された状態でノズル21から二酸化炭素を供給することができる。これにより、二酸化炭素を内部空間ISに効率的に供給できる。
本実施の形態の貯油タンクの製造装置100では、ノズル21の外周面に二酸化炭素を供給するための孔が設けられている。このため、ノズル21の外周面に設けられた孔から二酸化炭素を供給することができる。
(実施の形態2)
図10を参照して、本発明の実施の形態2では、実施の形態1と比較して主に二酸化炭素供給装置20の構成が異なっている。実施の形態1では二酸化炭素供給装置20の先端にノズル21が設けられている場合について説明したが、本実施の形態では二酸化炭素供給装置20の先端にはキャップ25が形成されている。キャップ25は作動油タンク10bの出入口を覆うように設けられている。キャップ25と作動油タンク10bの出入口との隙間から内部空間IS内の空気および二酸化炭素が排出される。なお、空気および二酸化炭素は作動油タンク10bの溶接される部分からも排出され得る。
なお、本実施の形態のこれ以外の構成および製造方法は、上述した実施の形態1の構成と同様であるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施の形態によっても、溶接時の熱によって作動油タンク10bの内部に酸化被膜が生成することを抑制でき、かつ二酸化炭素によって効率的に内部空間ISの中の空気を押し出すことができる。
(実施の形態3)
図11を参照して、本発明の実施の形態3では、実施の形態1と比較して主に二酸化炭素供給装置20の構成が異なっている。本実施の形態では、二酸化炭素供給装置20の先端にノズル21とキャップ25とが設けられている。ノズル21は作動油タンク10bの上部まで挿入される。またノズル21の先端部21aは円筒状に形成されており、複数の噴出口21bが先端部21aの外表面に形成されている。キャップ25は、中央部にノズル21を挿通させる孔部25aを有し、かつ作動油タンク10bの出入口を覆うように設けられている。
キャップ25の孔部25aとノズル21との隙間から内部空間IS内の空気および二酸化炭素が排出される。また、キャップ25と作動油タンク10bの出入口との隙間から内部空間IS内の空気および二酸化炭素が排出される。なお、空気および二酸化炭素は作動油タンク10bの溶接される部分からも排出され得る。
なお、本実施の形態のこれ以外の構成および製造方法は、上述した実施の形態1の構成と同様であるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施の形態によっても、溶接時の熱によって作動油タンク10bの内部に酸化被膜が生成することを抑制でき、かつ二酸化炭素によって効率的に内部空間ISの中の空気を押し出すことができる。
また、本実施の形態の貯油タンクの製造装置は、出入口を覆うキャップ25を備え、キャップ25にノズル21が設けられている。このため、出入口がキャップ25で覆われた状態で、ノズル21から二酸化炭素を供給することができる。
なお、上記では貯油タンクとして主に作動油タンクについて説明したが、貯油タンクとして燃料タンクも適用され得る。
上記の各実施の形態は適宜組み合せられ得る。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることを意図される。
本発明は、溶接を用いる貯油タンクの製造方法および貯油タンクの製造装置に特に有利に適用され得る。
1 作業車両、2 下部走行体、3 上部旋回体、4 作業機、5 キャブ、6 エンジンルーム、10 貯油タンク、10a 燃料タンク、10b 作動油タンク、11 注油口、12 レベルゲージポート、13 点検整備口、14 ドレーンポート、15 サクションポート、16 リターンポート、17 フィルタポート、20 二酸化炭素供給装置、21 ノズル、21a 先端部、21b 噴出口、21c 歯部、22 管路、23 バルブ、24 固定具、25 キャップ、25a 孔部、30 二酸化炭素貯蔵容器、40 溶接装置、50 ポジショナ、51,52 栓、51a,52a 排出穴部、53 密閉栓、60 溶接部、61 酸化被膜、100 製造装置、IS 内部空間。

Claims (12)

  1. 貯油タンクの外部の溶接を開始する前に前記貯油タンクの内部空間に二酸化炭素の供給を開始する貯油タンクの製造方法であって、
    前記内部空間を有する前記貯油タンクを準備する工程と、
    前記貯油タンクの前記内部空間に前記内部空間の内圧が空気圧よりも高くなるように二酸化炭素供給装置によって二酸化炭素を供給しながら前記貯油タンクの外部を溶接する工程とを備えた、貯油タンクの製造方法。
  2. 前記貯油タンクの外部を溶接する工程において、前記貯油タンクの溶接される部分から前記貯油タンクの前記外部に前記二酸化炭素が排出される、請求項1に記載の貯油タンクの製造方法。
  3. 前記貯油タンクは、前記内部空間に連通し、かつ前記貯油タンクの前記外部の溶接部分と別の部分に設けられた出入口を有し、
    前記出入口から前記内部空間に二酸化炭素が供給される、請求項1または2に記載の貯油タンクの製造方法。
  4. 前記二酸化炭素供給装置は、前記貯油タンクの前記外部の溶接が終了した後に前記二酸化炭素の供給を終了する、請求項1に記載の貯油タンクの製造方法。
  5. 前記二酸化炭素供給装置は、前記貯油タンクの前記外部の溶接が終了する前に前記二酸化炭素の供給を終了する、請求項1に記載の貯油タンクの製造方法。
  6. 前記二酸化炭素供給装置は、前記貯油タンクの前記外部の溶接が終了すると同時に前記二酸化炭素の供給を終了する、請求項1に記載の貯油タンクの製造方法。
  7. 出入口と、前記出入口に連通する内部空間とを有する貯油タンクの外部を溶接するための貯油タンクの製造装置において、
    二酸化炭素が貯蔵された二酸化炭素貯蔵容器と、
    前記二酸化炭素貯蔵容器に接続されており、かつ前記出入口から前記内部空間に前記二酸化炭素を供給するための二酸化炭素供給装置と、
    前記二酸化炭素供給装置によって前記内部空間に前記内部空間の内圧が空気圧よりも高くなるように前記二酸化炭素が供給された状態で前記貯油タンクの外部を溶接するための溶接装置とを備えた、貯油タンクの製造装置。
  8. 前記溶接装置は、前記貯油タンクの溶接される部分から前記貯油タンクの前記外部に前記二酸化炭素が排出された状態で前記貯油タンクの外部を溶接するように構成されている、請求項7に記載の貯油タンクの製造装置。
  9. 前記出入口は、前記貯油タンクの前記外部の溶接部分と別の部分に設けられている、請求項7または8に記載の貯油タンクの製造装置。
  10. 前記二酸化炭素供給装置は、前記出入口から前記内部空間に挿入された状態で前記二酸化炭素を供給可能なノズルを有している、請求項7に記載の貯油タンクの製造装置。
  11. 前記貯油タンクの製造装置は、前記出入口を覆うキャップをさらに備え、
    前記キャップに前記ノズルが設けられている、請求項10に記載の貯油タンクの製造装置。
  12. 前記ノズルの外周面に前記二酸化炭素を供給するための孔が設けられている、請求項10または11に記載の貯油タンクの製造装置。
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