JP5637509B2 - ハイブリッド型作業機械 - Google Patents

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Description

本発明は、蓄電モジュール、及びそれを用いたハイブリッド型作業機械に関する。
充放電可能な二次電池やキャパシタ等の蓄電セルを用いたハイブリッド型自動車やハイブリッド型作業機械の開発が進められている。ハイブリッド型自動車やハイブリッド型作業機械に採用する蓄電セルとして、蓄電要素をフィルムで包み込んだ扁平状(板状)の蓄電セル(バッテリパック)が提案されている。正電極端子及び負電極端子が、蓄電セルの外周部から導出される。
複数の蓄電セルを積み重ねて、正電極端子、及び負電極端子に設けられた貫通孔にタイロッドを通すことにより、複数の蓄電セルが電気的に接続された蓄電モジュールが得られる(特許文献1)。
米国特許公開公報2007/0207349 A1
蓄電モジュールに振動や衝撃が加わると、タイロッドと、正電極端子や負電極端子との接合部分が損傷する場合がある。また、蓄電要素を包み込むフィルムには樹脂が用いられる。このため、フィルムの縁で蓄電セルを保持すると、振動や衝撃でフィルムが破損する場合がある。
本発明の目的は、耐衝撃性を高めた蓄電モジュールを提供することである。本発明の他の目的は、この蓄電モジュールを適用したハイブリッド型作業機械を提供することである。
本発明の一観点によると、
蓄電要素をフィルムで包み込んだ板状の形状を持ち、厚さ方向に積層された複数の蓄電セル、及び該蓄電セルの間に挿入された少なくとも1枚の放熱板を含み、前記蓄電セルの厚さ方向に平行な視線で見たとき、前記放熱板、前記蓄電セルの縁よりも外側であって電極端子が導出される向きとは直交する方向の両側と、該両側から上下方向に前記蓄電セルと重なりあうように張り出した領域を有し張り出した領域において4つの貫通孔が前記電極端子の導出方向とは直交する方向の両方に2つずつ前記電極端子の導出方向に等間隔に並んだ状態で形成され、積層された状態で前記蓄電セルの厚さ方向に隣り合う該放熱板の前記張り出した領域の間には隙間が形成されている積層体と、
前記積層体の両端に配置された一対の押さえ板と、
前記一対の押さえ板を連結し、前記積層体に積層方向の圧縮力を加える4本のタイロッドと、
前記4本のタイロッドは、前記放熱板の貫通孔を通過している蓄電モジュールと
を有し、
前記蓄電モジュールから供給される電力で駆動されるとともに、運動エネルギを電気エネルギに変換することによって回生電力を発生し、前記蓄電モジュールを充電するモータと
を有するハイブリッド型作業機械が提供される。
本発明の他の観点によると、上述の蓄電モジュールを適用したハイブリッド型作業機械が提供される。
蓄電セルが、積層体に加わる圧縮力によって生じる摩擦力により保持される。このため、フィルムや電極端子の破壊を抑制することができる。また、放熱板の貫通孔にタイロッドを通すことにより、積層体内に生じるせん断力の一部がタイロッドに分散される。これにより、蓄電セルと放熱板のずれを抑制することができる。
(1A)は、実施例による蓄電モジュールの断面図であり、(1B)は、(1A)の一点鎖線1B−1Bにおける断面図であり、(1C)は、(1B)の一点鎖線1C−1Cにおける断面図である。 (2A)は、参考例による蓄電モジュールの断面図であり、(2B)は、(2A)の蓄電モジュールをモデル化した梁構造を示す図であり、(2C)は、梁に発生するせん断力の分布を示すグラフである。 (3A)は、実施例による蓄電モジュールの断面図であり、(3B)は、(3A)の蓄電モジュールをモデル化した梁構造を示す図であり、(3C)は、梁に発生するせん断力の分布を示すグラフである。 (4A)及び(4B)は、実施例による蓄電モジュールをモデル化した梁構造を示す図である。 図4に示したモデルの梁構造に発生するせん断力のシミュレーション結果を示すグラフである。 (6A)〜(6C)は、実施例による蓄電モジュールの放熱板とタイロッドとの結合部分の断面図であり、(6D)は、放熱板に設けられた開口の平面図である。 実施例による蓄電モジュールを搭載した蓄電装置の断面図の一例である。 実施例による蓄電モジュールを搭載した蓄電装置の断面図の他の例である。 実施例による蓄電モジュールを搭載した蓄電装置の断面図の他の例である。 実施例による蓄電モジュールを搭載したハイブリッド型作業機械の概略平面図である。
図1Aに、実施例による蓄電モジュールの断面図を示す。扁平状(板状)の蓄電セル20と放熱板25とが交互に積み重ねられた積層体30の両端に、それぞれ押さえ板31が密着している。複数のタイロッド33が、2枚の押さえ板31を連結し、積層体30に積層方向の圧縮力を加えている。放熱板25の各々に貫通孔26が形成されている。タイロッド33は、貫通孔26を通過している。
蓄電セル20の積層方向と直交する方向に関して、タイロッド33と、放熱板25との相対位置が拘束されている。なお、タイロッド33の外周面と、貫通孔26の内周面との間に、例えば0.1mm程度の隙間を確保してもよい。この場合には、±0.1mmの範囲内で、タイロッド33と放熱板25との相対位置の変動が許容されるが、それ以上の変動は禁止される。
蓄電セル20の各々は、二次電池または電気二重層キャパシタ等の扁平状の蓄電要素を、一対のラミネートフィルムで挟み込んで封止したものである。蓄電セル20は、その外周部に、ラミネートフィルム同士を融着した領域(融着部)を含む。蓄電セル20は、一対の電極端子21を含む。電極端子21は、蓄電セル20の相互に対向する外周部から、外部に導出されている。電極端子21の一方は正電極であり、他方は負電極である。相互に隣り合う蓄電セル20の電極端子21を接続することにより、複数の蓄電セル20が直列接続されている。
放熱板25には、例えばアルミニウムが用いられ、タイロッド33、及び押さえ板31には、例えばステンレス鋼が用いられる。
図1Bに、図1Aの一点鎖線1B−1Bにおける断面図を示す。蓄電セル20の平面形状は、ほぼ長方形である。相互に対向する辺(図1Bにおいて、上辺及び下辺)から、電極端子21が導出されている。放熱板25は、平面視において、蓄電セル20の縁よりも外側まで張り出している。電極端子21の先端は、放熱板25の縁よりもやや外側まで延びている。
一例として、放熱板25は、蓄電セル20に重なる領域25a、この領域25aから横方向(電極端子21同士を結ぶ方向と直交する方向)に張り出した2つの領域25b、及びこれらの領域25bから上下方向に張り出した4つの領域25cを含む。領域25cは横方向に関して、蓄電セル20の縁よりも内側まで入り込んでいる。すなわち、横方向に関して、領域25cと蓄電セル20とは、部分的に重なっている。
貫通孔26は、放熱板25のうち、蓄電セル20から張り出した領域25bまたは25cに配置されている。貫通孔26内にタイロッド33が配置される。蓄電セル20から張り出した領域25b及び25cを強制空冷することにより、放熱の効率を高めることができる。タイロッド33が、強制空冷の気流を阻害しないように、貫通孔26及びタイロッド33を配置することが好ましい。例えば、図1Bにおいて横方向(一対の電極端子21同士を結ぶ方向と直交する方向)に関して、蓄電セル21とタイロッド33とが少なくとも部分的に重なるように、蓄電セル21とタイロッド33とを配置することが好ましい。
図1Cに、図1Bの一点鎖線1C−1Cにおける断面の一部分を示す。蓄電セル20の両端から、それぞれ電極端子21が導出されている。蓄電セル20の両面に、それぞれ放熱板25が密着している。
蓄電セル20は、蓄電セル20と放熱板25との接触面に発生する摩擦力によって、一対の押さえ板31の間に支持される。蓄電セル20のを包むフィルムの融着部や電極端子21が、蓄電セル20の機械的支持に寄与していないため、振動や衝撃による電極端子21及びフィルム等の損傷を防止することができる。
図2Aに、参考例による蓄電モジュールの断面図を示す。参考例においては、図1Aに示した実施例による蓄電モジュールから放熱板25が取り除かれている。このため、蓄電セル20同士が直接接触している。その他の構成は、図1Aに示した蓄電モジュールの構成と同一である。摩擦力で保持された複数の蓄電セル20からなる積層体は、両端で支えられた1本の梁と考えることができる。
図2Bに、蓄電セル20の積層体をモデル化した梁を示す。梁の長さ方向をx、鉛直上向きをz軸の正の向きとするxyz直交座標系を定義する。この梁に、鉛直下向きの衝撃荷重が印加されたときの挙動について考察する。
蓄電セル20の接触面の摩擦係数を0.2とする。この値は、ラミネートフィルムで被覆した蓄電セルの実測値である。蓄電セル20に印加する垂直応力(面圧)を5kgf/cmとする。この値は、蓄電セル20の設計仕様から決定される。蓄電セル20の接触面の面積を15×15=225cmとする。このとき、蓄電セル20の接触面に発生する摩擦力の最大値Fmaxは、0.2×225×5=225kgfになる。
図2Cに、梁に鉛直下向きの衝撃荷重が加わったときのせん断力のx方向の分布を示す。図2Bにおいて、右下がりのせん断変形を生じさせるせん断力を正と定義する。左端及び右端の接触面に働くせん断力の大きさが最大になる。せん断力の最大値をFsとする。
蓄電セル20の各々の重量を0.6kgとし、18個の蓄電セル20が積み重ねられているとする。蓄電セル18個の重量は10.8kgになる。衝撃加速度αが100G(JIS C0041に相当)のとき、せん断力の最大値Fsは、(10.8×α)/2=540kgfになる。
せん断力の最大値Fsが、摩擦力の最大値Fmax以上になるため、図2Aに示した蓄電モジュールに衝撃加速度100Gの衝撃が加わると、蓄電セル20がずれてしまう。また、衝撃荷重が大きい場合には、蓄電セル20が散逸してしまう場合もある。
図3Aに、実施例による蓄電モジュールの断面図を示す。これは、図1Aに示したものと同一である。タイロッド33が完全剛体であり、放熱板25とタイロッド33との相対位置が、積層方向と直交する方向に関して固定されていると仮定する。積層体30を1本の梁と考えたとき、放熱板25が配置された位置が支点となる。
図3Bに、図3Aに示した積層体30をモデル化した梁を示す。放熱板25の位置が、梁の支点になっている。
図3Cに、積層体30に鉛直下向きの衝撃荷重が印加されたときのせん断力のx方向の分布を示す。図3Bにおいて、右下がりのせん断変形を生じさせるせん断力を正と定義する。蓄電セル20と放熱板25との接触面の摩擦係数を0.2とする。これは、実測値である。その他の条件は、図2A〜図2Cの評価の場合と同一である。このとき、摩擦力の最大値Fmaxは225kgfになる。
衝撃加速度αが100Gに相当する鉛直下向きの衝撃荷重が印加されたとき、蓄電セル20と放熱板25との接触面に発生するせん断力Fsは、(0.6×100)/2=30kgfになる。
摩擦力の最大値Fmaxが、せん断力Fsよりも大きいため、蓄電セル20にずれは生じない。衝撃加速度αが100Gに相当する衝撃荷重が加わっても、蓄電セル20は安定して保持されることがわかる。
図3A〜図3Cでは、タイロッド33が完全剛体であると仮定した。次に、タイロッド33が完全剛体ではない場合について説明する。タイロッド33が完全剛体ではない場合、衝撃荷重が印加されると、タイロッド33に撓みが発生する。
図4Aに、タイロッド33が完全剛体ではない場合のシミュレーションモデルを示す。4本のタイロッド33を、1本の梁33Aで表し、蓄電セル20と放熱板25との積層体30を他の1本の梁30Aで表すことができる。放熱板25は、梁33Aと梁30Aとをピン接合するトラス25Aと考えることができる。梁33Aが、その両端で支えられている。
図4Bに、梁33A及び梁30Aに荷重が印加されて撓んだ状態を示す。二次元梁において、軸力項(軸方向の圧縮力と引張り力)を無視する場合、部材の剛性マトリクスは、下記の行列式で表される。
ここで、Eは梁のヤング率(縦弾性係数)、Iは梁の断面2次モーメント、Lは梁の全長、φはせん断変形項、δは撓み項、θは撓み角、Psはせん断力、Pmは曲げモーメント、Gは梁の横弾性係数、kはせん断変形に対する断面積に乗ずる係数、Aは梁の断面積である。
長さLの梁の中央に着目すると、撓み角θが0であるため、上記行列式(1)は、下記のように表される。
図4Bに示した重ね梁の場合、一方の梁30Aと、他方の梁33Aとで、上述の数式(2)が成立し、両者の撓み量δが一致する。このため、梁30Aに作用するせん断力Psと、梁33Aに作用するせん断力Psは、下記の式で表される。

ここで、φは蓄電セル20による梁30Aのせん断変形項、Eは梁30Aの剛性、Gは梁30Aの横弾性係数、kはせん断変形に対する断面積に乗ずる係数でありk=0.833、Aは梁30Aの断面積である。φはタイロッド33による梁33Aのせん断変形項、Eは梁33Aの剛性、Gは梁33Aの横弾性係数、kはせん断変形に対する断面積に乗ずる係数でありk=0.900、Aは梁33Aの断面積である。Lは梁30A及びは李33Aの全長であり、δは梁30A及び梁33Aの撓み量である。
全体の剛性マトリクスは、梁30Aと梁33Aの和になるため、以下の式が成立する。
上述の式(4)の左辺のせん断力は、重ね梁両端の反力R=w×(L/2)に等しい。ここで、wは、等分布荷重である。従って、式(4)は、下記のように変形される。
撓み量δを数式(3)に代入すると、せん断力Ps及びPsが算出される。せん断力算出の前提条件、及び算出結果を、表1に示す。なお、力の単位をkgfとし、長さの単位をcmとしている。梁30Aの全長Lは、1.43×18+0.1×17=27.44cmになる。蓄電セル20の質量を0.6kg、蓄電セル20の個数を18個、蓄電セル20の厚さを1.43cm、放熱板25の厚さを0.1cm、衝撃加速度を100Gとした。このとき、等分布荷重wは、(0.6×18×100)/27.54=39.216kgf/cmになる。

梁30Aの両端に発生するせん断力Psは、152.3kgfになる。図4A〜図4Bの実施例のせん断力は、図2A〜図2Cに示した参考例のせん断力540kgfの約28%であることがわかる。このせん断力152.3kgfは、摩擦力の最大値Fmax=225kgfよりも小さい。従って、衝撃加速度100Gに相当する衝撃荷重が印加されても、蓄電セル20がずれることはない。
図5に、骨組み解析プログラムを用いて実際の重ね梁のせん断力を計算した結果を示す。横軸は梁の長さ方向の位置を表し、縦軸はせん断力を表す。実線Fs及びFsは、それぞれタイロッド33による梁33Aに発生するせん断力、及び積層体30による梁30Aに発生するせん断力を示す。
梁全体に加わるせん断力Fsが、タイロッド33に加わるせん断力Fsと、積層体30に加わるせん断力Fsに分散されていることがわかる。このように、実施例による蓄電モジュールの構成を採用することにより、積層体30に加わるせん断力を低減させることができる。これにより、耐衝撃性を高めることができる。
蓄電セル20に電気二重層キャパシタを用いる場合には、蓄電セル20内に、複数の電極とセパレータとが交互に積層される。積層体30に加わるせん断力が低減されると、蓄電セル20の各々に加わるせん断力も低減される。従って、電極とセパレータとのずれを抑制することができる。
図6A〜図6Cに、放熱板25の貫通孔26と、それを通過するタイロッド33との断面図の種々の例を示す。
図6Aに示す例では、貫通孔26の内周面と、タイロッド33の外周面との間に、微小な間隙が設けられている。この場合、放熱板25は、タイロッド33に接触するまで変位可能である。接触した後は、放熱板25の位置がタイロッドによって拘束される。
試作した蓄電モジュールでは、衝撃加速度100Gに相当する衝撃荷重を印加したとき、タイロッド33の撓み量は約1.5mmであった。貫通孔26の内周面と、タイロッド33の外周面との間隙を0.1mm程度以下にすれば、衝撃時に、開口26の内周面がタイロッド33に接触した後、タイロッド33がせん断力を低減させるための梁として機能する。
図6Bに示した例では、放熱板25とタイロッド33とが、ホットメルト接着剤40によって相互に固定されている。この場合、放熱板25の積層方向及びそれに直交する方向に関して、タイロッド33に対する放熱板20の位置が拘束される。
図6Cに示した例では、放熱板25の貫通孔26が、バーリング加工されている。バーリング加工を施すと、タイロッド33を開口26内に圧入し易くなる。この場合、蓄電セル20の積層方向に直交する方向に関して、タイロッド33に対する放熱板25の位置が拘束される。蓄電セル20の積層方向に関しては、タイロッド33に対して放熱板20の移動が許容される。
図6Dに示すように、開口26の周囲に、開口26の半径方向のスリット27を設けてもよい。開口26の直径は、タイロッド33の直径よりもやや小さい。タイロッド33が開口26の内周に接触することにより、放熱板25の位置が拘束される。また、バーリング加工と、スリット加工とを組み合わせてもよい。
図7に、複数の蓄電モジュールを搭載した蓄電装置の概略断面図を示す。図1A〜図1Cに示した複数の蓄電モジュールが、筐体50に収納されている。筐体50は、底板51及び天板52を含む。天板52は底板51に固定されている。蓄電モジュールの一方の押さえ板31が、底板51にボルト等で固定されている。他方の押さえ板31の外側の表面に、連結部材42が固定されている。連結部材42には、蓄電セル20の積層方向に突出した少なくとも2つの突起43が設けられている。
天板52の内側の表面に、突起43に整合する凹部53が設けられている。突起43が凹部53に挿入されることにより、蓄電モジュールの積層方向に平行な軸を回転中心とした回転方向に関して、一対の押さえ板31の相対位置を拘束することができる。これにより、蓄電モジュールのねじれを防止することができる。このように、突起43と凹部53とが、ねじれを抑制する拘束機構として機能する。
連結部材42と天板52との間には、隙間が確保されている。このため、押さえ板31同士の間隔が変動する方向に関して、一方の押さえ板31に対する他方の押さえ板31の変位が許容される。このため、蓄電セル20が熱膨張による押さえ板31の変位が許容される。また、蓄電モジュールの個体差による押さえ板31の間隔のばらつきを吸収することができる。
図8に、蓄電モジュールのねじれを防止する拘束機構の他の例を示す。図1A〜図1Cに示した蓄電モジュールの一方の押さえ板31が、台座60にボルト等で固定されている。台座60に、蓄電セル20の積層方向に延びる支持板61が固定されている。他方の押さえ板31に、積層方向に平行な方向を深さ方向とする溝32が形成されている。支持板61に取り付けられた断面がL字型のねじり止め62が、溝32に挿入されている。ねじる止め62と溝32とが、ねじり方向の変位を抑制する拘束機構として機能する。
この拘束機構は、一対の押さえ板31の間隔が変化する方向に関して、押さえ板31の変位を許容する。
図9Aに、蓄電モジュールのねじれを防止する拘束機構の他の例を示す。図9Aの例では、図7に示した連結部材42及び凹部53からなる拘束機構に代えて、他の構成の拘束機構が用いられている。その他の構成は、図7に示した例の蓄電装置の構成と同一である。
図9Bに、拘束機構の斜視図を示す。この拘束機構は、押さえ板31に取り付けられた板ばね63と、天板52に取り付けられた板ばね64とを含む。2枚の板ばね63、64は、そのほぼ中央において相互に交差するように配置されている。交差箇所において、両者は、ねじ止めや溶接等により相互に固定されている。
板ばね63は、その両端において押さえ板31に取り付けられている。もう一方の板ばね64は、その両端において、天板52に取り付けられている。2枚の板ばね63、64によって、押さえ板31のねじれが防止される。また、押さえ板31は、板ばね63、64が弾性変形することによって、積層方向の変位が許容される。
図7及び図8に示した構成では、機械的なガタや、2つの部材間のクリアランス等に起因して、極わずかのねじれが発生する。これに対し、図9A及び図9Bに示した構成では、機械的なガタが発生せず、2つの部材がクリアランスを介して配置される部分もない。従って、より効果的にねじれを防止することができる。
上記実施例では、蓄電セル20と放熱板25とが交互に積み重ねられら構成を示したが、必ずしも交互である必要はない。蓄電セル20の間の少なくとも1箇所に放熱板25を配置すれば、せん断力低減の効果が得られる。例えば、放熱板25を、蓄電セル20の2おきに配置してもよい。放熱板25の配置は、蓄電モジュールに要求される耐衝撃性に基づいて決定することができる。
また、上記実施例では、タイロッド33を4本配置したが、せん断力を低減するという観点からは、少なくとも1本のタイロッドを配置すればよい。なお、一対の押さえ板31を連結して積層体30に圧縮力を加えるためには、少なくとも3本のタイロッドを配置することが好ましい。3本のタイロッドを配置した場合に、1本のタイロッド33のみが放熱板25の貫通孔26を通過するようにしてもよい。
図10に、実施例による蓄電モジュールを搭載したハイブリッド型作業機械の概略平断面図を示す。
旋回体70に、旋回軸受け73を介して、走行装置71が取り付けられている。旋回体70に、エンジン74、油圧ポンプ75、電動モータ76、油タンク77、冷却ファン78、座席79、蓄電モジュール80。、及び電動発電機83が搭載されている。エンジン74は、燃料の燃焼により動力を発生する。エンジン74、油圧ポンプ75、及び電動発電機83が、トルク伝達機構81を介して相互にトルクの送受を行う。油圧ポンプ75は、ブーム82等の油圧シリンダに圧油を供給する。
電動発電機83は、エンジン74の動力によって駆動され、発電を行う(発電運転)。発電された電力は、蓄電モジュール80に供給され、蓄電モジュール80が充電される。また、電動発電機83は、蓄電モジュール80からの電力によって駆動され、エンジン74をアシストするための動力を発生する(アシスト運転)。油タンク77は、油圧回路の油を貯蔵する。冷却ファン78は、油圧回路の油温の上昇を抑制する。操作者は、座席79に着座して、ハイブリッド型作業機械を操作する。
蓄電モジュール80には、上記実施例による蓄電モジュールが用いられる。蓄電モジュール80から供給される電力によって、旋回モータ76が駆動される。旋回モータ76は、旋回体70を旋回させる。また、旋回モータ76は、運動エネルギを電気エネルギに変換することによって回生電力を発生する。発生した回生電力によって、蓄電モジュール80が充電される。
蓄電モジュール80に、上記実施例による蓄電モジュールが用いられているため、振動や衝撃による蓄電モジュール80の破壊が抑制される。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
20 蓄電セル
20A 蓄電セルによる梁
21 電極端子
25 放熱板
25A 放熱板によるトラス
26 貫通孔
27 スリット
30 積層体
31 押さえ板
32 溝
33 タイロッド
33A タイロッドによる梁
40 ホットメルト接着剤
42 連結部材
43 突起
50 筐体
51 底板
52 天板
53 凹部
60 台座
61 支持板
62 ねじり止め
63、64 板ばね
70 旋回体
71 走行装置
73 旋回軸受け
75 油圧ポンプ
76 旋回モータ
77 油タンク
78 冷却ファン
79 座席
80 蓄電モジュール
81 トルク伝達機構
82 ブーム
83 電動発電機

Claims (4)

  1. 蓄電要素をフィルムで包み込んだ板状の形状を持ち、厚さ方向に積層された複数の蓄電セル、及び該蓄電セルの間に挿入された少なくとも1枚の放熱板を含み、前記蓄電セルの厚さ方向に平行な視線で見たとき、前記放熱板、前記蓄電セルの縁よりも外側であって電極端子が導出される向きとは直交する方向の両側と、該両側から上下方向に前記蓄電セルと重なりあうように張り出した領域を有し張り出した領域において4つの貫通孔が前記電極端子の導出方向とは直交する方向の両方に2つずつ前記電極端子の導出方向に等間隔に並んだ状態で形成され、積層された状態で前記蓄電セルの厚さ方向に隣り合う該放熱板の前記張り出した領域の間には隙間が形成されている積層体と、
    前記積層体の両端に配置された一対の押さえ板と、
    前記一対の押さえ板を連結し、前記積層体に積層方向の圧縮力を加える4本のタイロッドと、
    前記4本のタイロッドは、前記放熱板の貫通孔を通過している蓄電モジュールと
    を有し、
    前記蓄電モジュールから供給される電力で駆動されるとともに、運動エネルギを電気エネルギに変換することによって回生電力を発生し、前記蓄電モジュールを充電するモータと
    を有するハイブリッド型作業機械。
  2. 前記蓄電セルと前記放熱板とが、交互に積層されている請求項1に記載のハイブリッド型作業機械。
  3. 前記蓄電セルの積層方向と直交する方向に関して、前記タイロッドと、前記放熱板との相対位置が拘束されている請求項1または2に記載のハイブリッド型作業機械。
  4. さらに、前記積層体の積層方向に平行な軸を回転中心とした回転方向に関して、前記一対の押さえ板の相対位置を拘束し、前記押さえ板同士の間隔が変動する方向に関して、一方の押さえ板に対する他方の押さえ板の変位を許容する拘束機構を有する請求項1乃至3のいずれか1項に記載のハイブリッド型作業機械。
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