JP6606896B2 - 電池モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、電池モジュールに関する。
従来、リチウムイオン二次電池等の複数の電池セルを配列してなる電池モジュールが知られている。このような電池モジュールでは、電池セルの配列体を金属プレート等の拘束具で挟み込み、配列体に一定の荷重を加えて拘束することによって、電池セルにおいて内部抵抗等の特性が変動することを抑制している。
しかし、経時劣化によって電池セルが膨張し、拘束荷重が上昇することがある。拘束荷重が上昇しすぎると、電池セルの電気抵抗が大きくなり、リチウムが析出するおそれがある。このため、例えば特許文献1に記載されている電池モジュールでは、電池セルの配列体とエンドプレートとの間にゴム等の弾性部材を介在させることにより、電池セルの膨張を吸収している。
特開2009−81056号公報
ゴム等の弾性部材は、有機物であるので経時劣化によって変形することがある。例えば、経時劣化によって、弾性部材が硬化し、弾性部材の弾性力が低下することがある。このため、時間の経過とともに電池モジュールにおける拘束荷重が変化するおそれがある。
本発明は、拘束荷重の変化を低減可能な電池モジュールを提供する。
本発明の一側面に係る電池モジュールは、複数の電池セルを配列してなる配列体と、配列体を配列体の配列方向において挟む金属製の一対のエンドプレートと、を備える。一対のエンドプレートの一方は、配列体を挟持するための挟持部と、一対のエンドプレートの一方を取付面に固定するための固定部と、挟持部と固定部との間において配列方向に伸縮可能に設けられた撓み部と、を備える。
この電池モジュールによれば、一対のエンドプレートの一方が、配列方向に伸縮可能な撓み部を備えており、電池セルの膨張が撓み部によって吸収される。エンドプレートは金属製であるので、ゴム等の有機物と比較して経時劣化による変形が生じにくい。このため、時間の経過に伴う撓み部の弾性力の変化を低減することができ、配列体に加わる拘束荷重の変化を低減することが可能となる。
撓み部は、固定部から固定部が固定される側とは反対側に鋭角の凸部を有する屈曲部と、屈曲部と挟持部の端縁のうち固定部側の端縁とを連結する連結部と、を備えてもよい。固定部は筐体等の取付面に固定されるので、電池セルの膨張によって挟持部が配列体とは反対方向に押圧されると、固定部を軸として挟持部の固定部とは反対側の端部が配列体と反対方向に向かうモーメントが挟持部に生じる。また、電池セルの膨張によってエンドプレートの挟持部に圧力が加わると、屈曲部が鋭角であるので、挟持部に加わった圧力は主に屈曲部において吸収される。つまり、屈曲部の成す角度が減少するように、撓み部が配列方向において縮められる。そして、屈曲部の成す角度が減少すると、挟持部の固定部側の端部が固定部側に引っ張られる。これにより、挟持部の固定部とは反対側の端部が配列体に向かうモーメントが挟持部に生じる。これらのモーメントは互いに打ち消し合うことから、電池セルの膨張により挟持部に加わる圧力の均一化が可能となる。
一対のエンドプレートの一方は、固定部と屈曲部とが成す角度を固定する第1角度固定部と、屈曲部と連結部とが成す角度を固定する第2角度固定部と、をさらに備えてもよい。固定部と屈曲部との成す角度及び屈曲部と連結部との成す角度が固定されるので、電池セルの膨張によってエンドプレートの挟持部に圧力が加わると、挟持部に加わった圧力は屈曲部において吸収される割合が高くなる。このため、挟持部に生じる、挟持部の固定部とは反対側の端部が配列体に向かうモーメントを増大することができ、電池セルの膨張により挟持部に加わる圧力のさらなる均一化が可能となる。
撓み部は、挟持部の端縁のうち固定部とは反対側の端縁から固定部まで延びる板状の部分であってもよい。この場合、撓み部は板状であるので、エンドプレートの加工を容易化することができる。
一対のエンドプレートの一方は、挟持部に設けられた補強部をさらに備えてもよい。この場合、挟持部の変形を抑制することができ、配列体に加わる拘束荷重を均一化することが可能となる。
本発明によれば、拘束荷重の変化を低減することができる。
第1実施形態に係る電池モジュールの斜視図である。 図1の電池モジュールの平面図である。 図1の電池モジュールにおける電池セルの膨張の吸収を説明するための図である。 第2実施形態に係る電池モジュールの平面図である。 図4の電池モジュールにおける電池セルの膨張の吸収を説明するための図である。 第3実施形態に係る電池モジュールの平面図である。 図6の電池モジュールにおける電池セルの膨張の吸収を説明するための図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号を用い、重複する説明を省略する。
図1は、第1実施形態に係る電池モジュールの斜視図である。図2は、図1の電池モジュールの平面図である。図1及び図2に示されるように、電池モジュール1は、配列体2と、拘束部材3と、を備えており、筐体10に固定される。以下、説明の便宜上、筐体10側を「後」、電池モジュール1側を「前」とする。
配列体2は、複数の電池セル11を配列してなり、複数の電池セル11、セルホルダ12、バスバー13、及び不図示の伝熱プレートを含んで構成されている。電池セル11は、矩形箱状のケース内に電極組立体が収容されてなる電池である。電池セル11は、例えばリチウムイオン二次電池等の非水電解質二次電池である。この例では、配列方向Dに沿って7つの電池セル11が配列されている。電池セル11は、セルホルダ12によって保持されている。バスバー13は、隣り合う電池セル11の電極端子を互いに電気的に接続している。これにより、隣り合う電池セル11が電気的に直列に接続されている。
伝熱プレートは、電池セル11の温度調整のための部材であり、隣り合う電池セル11間の温度差を低減するために設けられている。伝熱プレートは、断面L字状の板状部材であり、第1部分と第2部分とを有している。伝熱プレートの第1部分は、隣り合う電池セル11の間に設けられている。つまり、配列体2では、伝熱プレートの第1部分を介して、複数の電池セル11が配列されている。伝熱プレートの第2部分は、第1部分の筐体10側の端部から、セルホルダ12の筐体10側の側面を覆うように第1部分の厚さ方向に延びている。配列体2と筐体10の取付面との間には、熱伝導層15が設けられている。熱伝導層15は、伸縮可能なシート状の部材であり、例えばTIM(Thermal Interface Material)である。すなわち、伝熱プレートの第2部分は、熱伝導層15を介して筐体10に接触している。電池セル11で生じた熱は、伝熱プレート及び熱伝導層15を介して、筐体10に放出される。
拘束部材3は、配列体2に対して配列方向Dに拘束荷重を付加するための部材である。拘束部材3は、一対のブラケット31(エンドプレート)と、複数の連結部材32と、を備えている。一対のブラケット31は、配列体2を配列方向Dの両側から挟む金属製の部材であり、配列体2に拘束荷重を付加すると共に、電池パックの筐体10に対して電池モジュール1を固定する。ブラケット31は、鉄などの金属材料からなる板状部材が折り曲げられて形成されている。ブラケット31は、挟持部41と、固定部42と、撓み部43と、リブ44(補強部)と、を有している。
一対のブラケット31の挟持部41は、配列方向Dにおいて配列体2を挟持するための部分である。挟持部41は、例えば平板形状を呈している。挟持部41は、配列体2に当接する面41aと、面41aと反対側の面41bとを有している。各挟持部41には、連結部材32が挿通される複数の挿通孔41cが設けられている。固定部42は、ブラケット31を筐体10等の取付面に固定するための部分である。固定部42は、例えば、電池パックの筐体10に固定される。固定部42には、取付用のボルト51が挿通される複数の挿通孔42aが設けられている。ボルト51を挿通孔42aに挿通し、ボルト51を筐体10に締結することによって、ブラケット31は筐体10に固定される。
撓み部43は、電池セル11の膨張を吸収するための部分である。撓み部43は、挟持部41と固定部42との間において配列方向Dに伸縮可能に設けられ、挟持部41と固定部42とを連結している。撓み部43は、屈曲部61と、連結部62と、を有している。屈曲部61は、固定部42から固定部42が固定される側(筐体10)とは反対側に鋭角の凸部を有する平面視V字形状の部分である。屈曲部61は、第1部分61aと、第2部分61bと、を有している。第1部分61aは、固定部42の挟持部41側の端縁から前方に挟持部41に向かって傾斜して延びる部分である。第2部分61bは、第1部分61aの前端縁から後方に挟持部41と略平行に延びる部分である。第1部分61aと第2部分61bとの成す角度は鋭角であり、第1部分61aと固定部42との成す角度は鈍角である。第1部分61aの長さは、第2部分61bの長さよりも長い。
連結部62は、屈曲部61と挟持部41の端縁のうち固定部42側の後端縁とを連結する部分である。連結部62は、第2部分61bの後端縁から配列方向Dに沿って挟持部41に向かって延び、挟持部41の後端縁に接続される。第2部分61bと連結部62との成す角度は略直角であり、連結部62と挟持部41との成す角度は略直角である。連結部62は、電池モジュール1を筐体10に取り付けた状態で、筐体10から離間しており、固定部42よりも前方に位置する。
リブ44は、挟持部41に設けられ、挟持部41の強度を高めるための部分である。リブ44は、前後方向に延びる板状部材であり、溶接等によって挟持部41の面41bに立った状態で取り付けられている。
連結部材32は、一対のブラケット31の挟持部41同士を連結する。この例では、4本の連結部材32が設けられている。連結部材32は、例えば鉄等の金属から構成されたボルトである。各連結部材32は、一方の挟持部41の挿通孔41c、各セルホルダ12の挿通孔(不図示)、及び他方の挟持部41の挿通孔41cに順次挿通され、他方の挟持部41の外側でナット33により締結されている。この締結によって配列体2に対して配列方向Dに拘束荷重が付加されている。なお、連結部材32は、弾性変形可能であり、電池セル11の膨張に応じて、配列方向Dにある程度(数mm程度)伸びることができる。
次に、図3を参照しながら、電池セル11の膨張を吸収するメカニズムを説明する。図3は、電池モジュール1における電池セル11の膨張の吸収を説明するための図である。図3の(a)は電池セル11が膨張していない状態におけるブラケット31周辺の平面図、図3の(b)は電池セル11が膨張している状態におけるブラケット31周辺の平面図である。
図3の(a)に示されるように、電池セル11が膨張していない初期状態において、ブラケット31は、固定部42においてボルト51によって筐体10に固定されている。この状態で、連結部62は、筐体10と離間している。電池セル11が膨張すると、連結部材32が弾性変形して配列方向Dに伸び、配列体2がブラケット31の挟持部41を配列体2とは反対方向に押圧する。
そして、図3の(b)に示されるように、電池セル11の膨張によってブラケット31の挟持部41に配列方向Dに沿って配列体2とは反対方向に圧力Fが加わった場合、固定部42が筐体10に固定されているので、挟持部41には、固定部42を軸として時計回り(挟持部41の前端縁が配列体2と反対方向に向かう方向)のモーメントM11が生じる。
一方、圧力Fが加わった場合、第1部分61aが配列方向Dに対して傾斜しているので、第1部分61aと第2部分61bとの成す角度、及び、固定部42と第1部分61aとの成す角度が減少するように、撓み部43が縮められ、挟持部41が配列体2とは反対方向に移動する。このとき、固定部42が筐体10に固定されており、第2部分61bが第1部分61aよりも短いので、第1部分61aと第2部分61bとの成す角度が減少されると、第1部分61aと第2部分61bとの接続部を軸として、第2部分61b及び連結部62が反時計回り(第2部分61b及び連結部62が固定部42に近づく方向)に回転する。これにより、連結部62と挟持部41との成す角度が減少されながら、連結部62と挟持部41との接続部が配列体2とは反対方向に向かって引っ張られる。このため、挟持部41には、連結部62と挟持部41との接続部を軸として、反時計回り(挟持部41の前端縁が配列体2に向かう方向)のモーメントM12が生じる。
このモーメントM11とモーメントM12とが等しくなるように、第1部分61a、第2部分61b及び連結部62の長さ、並びに、第1部分61aと第2部分61bとの成す角度、及び第1部分61aと固定部42との成す角度が予め設定されている。このため、モーメントM11とモーメントM12とが互いに打ち消し合い、電池セル11の膨張によって挟持部41の面41aにおいて均一に圧力Fが加わる。その結果、挟持部41の面41aの法線軸が配列方向Dに対して傾くことなく、撓み部43が配列方向Dに縮められる。なお、電池セル11が膨張するにつれて、ブラケット31の撓み部43の変位によって、配列体2は筐体10の取付面に近づく。熱伝導層15は、配列体2が筐体10の取付面に近づくことが可能な程度に変形可能な材質によって構成されている。
以上説明したように、電池モジュール1では、ブラケット31が、配列方向Dに伸縮可能な撓み部43を備えており、電池セル11の膨張が撓み部43によって吸収される。ブラケット31は金属製であるので、ゴム等の有機物と比較して経時劣化による変形が生じにくい。このため、時間の経過に伴う撓み部43の弾性力の変化を低減することができ、配列体2に加わる拘束荷重の変化を低減することが可能となる。
また、ブラケット31は、挟持部41に設けられたリブ44を備えているので、挟持部41の変形を抑制することができ、配列体2に加わる拘束荷重を均一化することが可能となる。
また、固定部42は筐体10に固定されるので、電池セル11の膨張によって挟持部41が配列体2とは反対方向に押圧されると、固定部42を軸として挟持部41の固定部42とは反対側の端部が配列体2と反対方向に向かうモーメントM11が挟持部41に生じる。また、電池セル11の膨張によってブラケット31の挟持部41に圧力が加わると、屈曲部61が鋭角であるので、挟持部41に加わった圧力は主に屈曲部61において吸収される。つまり、屈曲部61の第1部分61a及び第2部分61bの成す角度が減少するように、撓み部43が配列方向Dにおいて縮められる。そして、屈曲部61の成す角度が減少すると、挟持部41の固定部42側の端部が配列体2とは反対方向に引っ張られる。これにより、挟持部41の固定部42とは反対側の端部が配列体2に向かうモーメントM12が挟持部41に生じる。これらのモーメントM11及びモーメントM12が互いに打ち消し合うことから、電池セル11の膨張により挟持部41に加わる圧力の均一化が可能となる。その結果、電池セル11の電気抵抗等の特性を一定に保つことが可能となる。
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態に係る電池モジュールの平面図である。図4に示されるように、第2実施形態の電池モジュール1は、第1実施形態の電池モジュール1と比較して、ブラケット31において相違している。第2実施形態のブラケット31は、第1実施形態のブラケット31と比較して、さらにリブ45(第1角度固定部)及びリブ46(第2角度固定部)を備える点、並びに、撓み部43の形状において相違している。
第2実施形態のブラケット31では、第1部分61aと固定部42とが成す角度、及び、第2部分61bと連結部62とが成す角度は、略等しくいずれも鈍角である。リブ45は、第1部分61aと固定部42との接続部分に設けられ、第1部分61aと固定部42とが成す角度を固定するための部材である。リブ46は、第2部分61bと連結部62との接続部分に設けられ、屈曲部61(第2部分61b)と連結部62とが成す角度を固定するための部材である。
次に、図5を参照しながら、第2実施形態の電池モジュール1における電池セル11の膨張を吸収するメカニズムを説明する。図5は、第2実施形態の電池モジュール1における電池セル11の膨張の吸収を説明するための図である。図5の(a)は電池セル11が膨張していない状態におけるブラケット31周辺の平面図、図5の(b)は電池セル11が膨張している状態におけるブラケット31周辺の平面図である。
図5の(a)に示されるように、電池セル11が膨張していない初期状態において、ブラケット31は、固定部42においてボルト51によって筐体10に固定されている。この状態で、連結部62は、筐体10と離間した状態で筐体10に略平行に配置されている。電池セル11が膨張すると、連結部材32が弾性変形して配列方向Dに伸び、配列体2がブラケット31の挟持部41を押圧する。
そして、図5の(b)に示されるように、電池セル11の膨張によってブラケット31の挟持部41に配列方向Dに沿って配列体2とは反対方向に圧力Fが加わった場合、固定部42が筐体10に固定され、第1部分61aと固定部42との成す角度が固定されており、第2部分61bと連結部62との接続部が挟持部41の前後方向の中心よりも後方に位置するので、挟持部41には第1部分61a及び第2部分61bの接続部を軸として時計回り(挟持部41の前端縁が配列体2と反対方向に向かう方向)のモーメントM21が生じる。
一方、圧力Fが加わった場合、第1部分61aと固定部42との成す角度、及び、第2部分61bと連結部62との成す角度が固定されているので、第1部分61aと第2部分61bとの成す角度が減少するように、撓み部43が縮められ、挟持部41が配列体2とは反対方向に移動する。このとき、固定部42が筐体10に固定され、第1部分61aと固定部42との成す角度が固定されているので、第1部分61aと第2部分61bとの成す角度が減少されると、第1部分61aと第2部分61bとの接続部を軸として、第2部分61b及び連結部62が反時計回り(第2部分61b及び連結部62が固定部42に近づく方向)に回転する。これにより、連結部62と挟持部41との成す角度が減少されながら、連結部62と挟持部41との接続部が配列体2とは反対方向に向かって引っ張られる。このため、挟持部41には、連結部62と挟持部41との接続部を軸として、反時計回り(挟持部41の前端縁が配列体2に向かう方向)のモーメントM22が生じる。
このモーメントM21とモーメントM22とが等しくなるように、第1部分61a、第2部分61b及び連結部62の長さ、並びに、第1部分61aと第2部分61bとの成す角度、第1部分61aと固定部42との成す角度、及び第2部分61bと連結部62との成す角度が予め設定されている。このため、モーメントM21とモーメントM22とが互いに打ち消し合い、電池セル11の膨張によって挟持部41の面41aにおいて均一に圧力が加わる。その結果、挟持部41の面41aの法線軸が配列方向Dに対して傾くことなく、撓み部43が配列方向Dに縮められる。なお、電池セル11が膨張するにつれて、ブラケット31の撓み部43の変位によって、配列体2は筐体10の取付面に近づく。熱伝導層15は、配列体2が筐体10の取付面に近づくことが可能な程度に変形可能な材質によって構成されている。
以上説明した第2実施形態に係る電池モジュール1においても、第1実施形態に係る電池モジュール1と同様の効果が奏される。さらに、第2実施形態に係る電池モジュール1では、第1実施形態に係る電池モジュール1と同様に、固定部42を軸として挟持部41の固定部42とは反対側の端部が配列体2と反対方向に向かうモーメントM21、及び、挟持部41の固定部42とは反対側の端部が配列体2に向かうモーメントM22が挟持部41に生じる。そして、第2実施形態に係る電池モジュール1では、第2部分61bと連結部62との成す角度、及び、第1部分61aと固定部42との成す角度が固定されているので、電池セル11の膨張によってブラケット31の挟持部41に圧力が加わると、挟持部41に加わった圧力は屈曲部61において吸収される割合が高くなる。このため、モーメントM22を増大することができ、電池セル11の膨張により挟持部41に加わる圧力のさらなる均一化が可能となる。
(第3実施形態)
図6は、第3実施形態に係る電池モジュールの平面図である。図6に示されるように、第3実施形態の電池モジュール1は、第1実施形態の電池モジュール1と比較して、ブラケット31において相違している。第3実施形態のブラケット31は、第1実施形態のブラケット31と比較して、撓み部43の形状において相違している。
第3実施形態のブラケット31では、撓み部43は、平板形状を呈し、挟持部41の端縁のうち固定部42とは反対側の前端縁から固定部42の端縁まで延びている。撓み部43は配列方向Dに対して傾斜しており、挟持部41と撓み部43との成す角度は鋭角である。
次に、図7を参照しながら、第3実施形態の電池モジュール1における電池セル11の膨張を吸収するメカニズムを説明する。図7は、第3実施形態の電池モジュール1における電池セル11の膨張の吸収を説明するための図である。図7の(a)は電池セル11が膨張していない状態におけるブラケット31周辺の平面図、図7の(b)は電池セル11が膨張している状態におけるブラケット31周辺の平面図である。
図7の(a)に示されるように、電池セル11が膨張していない初期状態において、ブラケット31は、固定部42においてボルト51によって筐体10に固定されている。電池セル11が膨張すると、連結部材32が弾性変形して配列方向Dに伸び、配列体2がブラケット31の挟持部41を押圧する。
そして、図7の(b)に示されるように、電池セル11の膨張によってブラケット31の挟持部41に配列方向Dに沿って配列体2とは反対方向に圧力Fが加わった場合、撓み部43が配列方向Dに対して傾斜しているので、固定部42と撓み部43との成す角度、及び、挟持部41と撓み部43との成す角度が減少するように、撓み部43が縮められ、挟持部41が配列体2と反対方向に移動する。このとき、挟持部41及び撓み部43には、固定部42を軸として時計回り(挟持部41の前端縁が配列体2と反対方向に向かう方向)のモーメントM31が生じる。また、挟持部41には、挟持部41と撓み部43との接続部を軸として、反時計回り(挟持部41の後端縁が配列体2と反対方向に向かう方向)のモーメントM32が生じる。
このモーメントM31とモーメントM32とが等しくなるように、撓み部43の長さ、並びに、挟持部41と撓み部43との成す角度、及び固定部42と撓み部43との成す角度が予め設定されている。このため、モーメントM31とモーメントM32とが互いに打ち消し合い、電池セル11の膨張によって挟持部41の面41aにおいて均一に圧力が加わる。その結果、挟持部41の面41aの法線軸が配列方向Dに対して傾くことなく、撓み部43が配列方向Dに縮められる。なお、電池セル11が膨張するにつれて、ブラケット31の撓み部43の変位によって、配列体2は筐体10の取付面から離間する。熱伝導層15は、配列体2が筐体10の取付面から離間することが可能な程度に変形可能な材質によって構成されている。
以上説明した第3実施形態に係る電池モジュール1においても、第1実施形態に係る電池モジュール1と同様の効果が奏される。第3実施形態に係る電池モジュール1でも、第1実施形態に係る電池モジュール1と同様に、固定部42を軸として挟持部41の固定部42とは反対側の端部が配列体2と反対方向に向かうモーメントM31が挟持部41に生じる。そして、第3実施形態に係る電池モジュール1では、挟持部41の固定部42とは反対側の端縁と固定部42とを撓み部43によって連結しており、撓み部43が配列方向Dに対して傾斜していることから、電池セル11が膨張した場合に、挟持部41と撓み部43との成す角度が減少するように、撓み部43が縮められ、挟持部41が配列体2とは反対方向に移動する。このため、挟持部41には、挟持部41と撓み部43との接続部を軸として、挟持部41の固定部42側の端部が配列体2と反対方向に向かう方向のモーメントM32が挟持部41に生じる。これらのモーメントM31及びモーメントM32が打ち消し合うことから、電池セル11の膨張により挟持部41に加わる圧力の均一化が可能となる。その結果、電池セル11の電気抵抗等の特性を一定に保つことが可能となる。
さらに、第3実施形態に係る電池モジュール1では、撓み部43を平板形状とすればよいので、ブラケット31の加工を容易化することができる。
なお、本発明に係る電池モジュールは上記実施形態に限定されない。例えば、一対のブラケット31の両方が撓み部43を備えている必要はなく、一対のブラケット31のいずれかが撓み部43を備えていればよい。
また、一対のブラケット31の挟持部41によって、配列体2に所望の拘束荷重を付加可能であれば、連結部材32及びナット33は省略され得る。
また、熱伝導層15は設けられていなくてもよい。この場合、伝熱プレートが筐体10と接触を成し、かつ、配列体2の変位を吸収するように構成されてもよい。
また、カウンタウェイト等の吸熱可能な金属板が、配列体2を挟んで筐体10と対向するように設けられてもよく、伝熱プレートは、金属板と接触を成していてもよい。この場合、電池セル11で生じた熱は、伝熱プレートを介して、金属板に放出される。
また、伝熱プレートは、放熱効率を向上するためにフィン構造を有してもよい。また、伝熱プレートは、筐体10とは反対方向に延びていてもよく、筐体10の取付面に並行して延びていてもよい。このような伝熱プレートが用いられることによって、電池セル11で生じた熱は、筐体10内部の空間に熱伝達によって放熱され得る。
1…電池モジュール、2…配列体、11…電池セル、31…ブラケット(エンドプレート)、41…挟持部、42…固定部、43…撓み部、44…リブ(補強部)、45…リブ(第1角度固定部)、46…リブ(第2角度固定部)、61…屈曲部、62…連結部、D…配列方向。

Claims (5)

  1. 複数の電池セルを配列してなる配列体と、
    前記配列体を前記配列体の配列方向において挟む金属製の一対のエンドプレートと、
    を備え、
    前記一対のエンドプレートの一方は、前記配列体を挟持するための挟持部と、前記一対のエンドプレートの一方を取付面に固定するための固定部と、前記挟持部と前記固定部との間において前記配列方向に伸縮可能に設けられた撓み部と、を備え
    前記撓み部は、前記一対のエンドプレートの一方の一部である、電池モジュール。
  2. 前記撓み部は、前記固定部から前記固定部が固定される側とは反対側に鋭角の凸部を有する屈曲部と、前記屈曲部と前記挟持部の端縁のうち前記固定部側の端縁とを連結する連結部と、を備える、請求項1に記載の電池モジュール。
  3. 前記一対のエンドプレートの一方は、前記固定部と前記屈曲部とが成す角度を固定する第1角度固定部と、前記屈曲部と前記連結部とが成す角度を固定する第2角度固定部と、をさらに備える、請求項2に記載の電池モジュール。
  4. 前記撓み部は、前記挟持部の端縁のうち前記固定部とは反対側の端縁から前記固定部まで延びる板状の部分である、請求項1に記載の電池モジュール。
  5. 前記一対のエンドプレートの一方は、前記挟持部に設けられた補強部をさらに備える、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の電池モジュール。
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