JP5633507B2 - 回転電機のロータ - Google Patents

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Description

本発明は、コアプレートを積層して形成するロータコアを備えた回転電機のロータに係り、詳しくは、前記ロータコアの保持構造に関する。
一般に、電磁鋼板から打ち抜いて形成される円環状のコアプレートを積層してロータコアを形成し、該ロータコアをロータハブに固定する回転電機のロータが知られている。従来、材料歩留まり向上のために、円環状のコアプレートを周方向に分割し、該分割したコアプレート片を周方向に連結すると共に軸方向に積層して、ロータコアを形成するものが案出されている(特許文献1,2参照)。
特開2002−262496号公報 特開2011−151877号公報
上記特許文献1,2記載のものは、円環状のコアプレートを分割したために、ロータコアの回転の際に分割されたコアプレート片のそれぞれに遠心力が作用するので、回転強度が低くなってしまう。そのため、図10に示すように、積層されるコアプレート2の層ごとに、周方向に隣接するコアプレート片6の継ぎ目Dの位置を交互にずらして積層するレンガ積みによってロータコア1を形成すると共に、該ロータコア1の両側を挟みつつロータハブ(不図示)に固定されるエンドプレート3,3に、ロータコア1を積層方向に貫通する複数のピン5を例えばカシメ加工等によって固定することで、回転時における強度の向上が図られている。
しかしながら、ロータコア1が回転した際には、図11に示すように、各コアプレート片6は、遠心力が作用してその遠心力方向(F1方向)へ移動しようとするが、ピン5はエンドプレート3,3に固定されて動かないため、ピン5と各コアプレート片6が当接して、ピン5に対して荷重F1が作用する。該荷重F1に対して逆方向に、エンドプレート3,3がピン5を押える反力F2が作用する。そのため、エンドプレート3,3とロータコア1の合わせ面位置7でピン5に強いせん断力が発生し、該せん断力に耐え得る強度を確保するためにはピン5を太くする必要があった。ピン5の大径化は、コアプレート片6の必要径方向寸法を大きくすることになり、材料費が嵩みコストアップの要因となると共に、ロータコア1の内径が小さくなって、ロータコア1内部の使用可能スペースが狭くなってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、コアプレート片を貫通するピン(棒状部材)に作用する荷重を低減して、もって上述の課題を解決した回転電機のロータを提供することを目的とする。
本発明は、複数の円弧状のコアプレート片(12)を連結して円環状のコアプレート(11)を形成し、前記コアプレート(11)が複数積層されると共に、その積層方向において前記コアプレート片(12)が連結される継ぎ目(D1,D2,D3,D4,D5)の周方向位置が所定枚数毎に異なるように構成され、かつ前記各コアプレート片(12)に積層方向に揃えられた複数の貫通孔(20)に棒状部材(19)が挿入されると共に、積層方向両側面(e,f)がエンドプレート(32,33)によって挟まれるロータコア(10)を備えた回転電機のロータ(30,30,30,30)において、
前記エンドプレート(32,33)と前記コアプレート(11)とは接触し、
前記エンドプレート(32,33)と前記棒状部材(19)とは、少なくとも前記棒状部材に作用する遠心力の作用方向である径方向外側において接触しない、ことを特徴とする。
なお、上記接触とは、棒状部材に荷重が作用する状態を意味する。
例えば図5を参照して、前記棒状部材(19)は、ロータ回転時において、前記コアプレート片(12)の前記貫通孔(20)に、前記径方向外側への動きを規制するように接触する。
例えば図2を参照して、前記エンドプレート(32,33)は、前記棒状部材(19)の前記径方向外側に空間部を有するように形成される。
例えば図6を参照して、前記棒状部材(19)の直径寸法(b)を、前記貫通孔(20)の直径寸法(h)よりも小さくし、これら棒状部材(19)及び貫通孔(20)を隙間嵌めとした。
例えば図6を参照して、前記径方向外側における前記棒状部材(19)と前記エンドプレート(32,33)との間に、前記隙間嵌めの隙間(i)よりも大きい所定空隙(S)を有してなる。
例えば図2,図7,図8,図9を参照して、前記ロータコア(10)は、回転軸に固定されて一体に回転するロータハブ(31)に装着されて、
前記ロータコア(10)及び前記エンドプレート(32,33)が、押さえプレート(35)を介して前記ロータハブ(31)に設けられた押さえ部(31c)によって固定されてなる。
例えば図2を参照して、前記押さえプレート(35)は、前記積層方向一側に、周方向の寸法(a)が前記棒状部材(19)の直径寸法(b)よりも大きい(a>b)凹溝(35a)を備え、
前記棒状部材(19)が、前記エンドプレート(32,33)に対して前記積層方向にオーバーラップすると共に前記凹溝(35a)内に延出し、かつ前記エンドプレート(32,33)及び前記凹溝(35a)と少なくとも前記径方向外側において所定空隙(S)を有するように配置してなる。
例えば図7を参照して、前記エンドプレート(32,33)に、前記棒状部材(19)よりも直径寸法が大きい(j>b)孔(32a,33a)を設け、
前記棒状部材(19)が、前記孔(32a,33a)と少なくとも前記径方向外側において所定空隙(S)を有するように、前記孔(32a,33a)内に延出してなる。
例えば図8を参照して、前記押さえプレート(35)が、前記エンドプレート(32,33)と当接する第1の段部(35c)と、該第1の段部(35c)より前記ロータコア(10)側に出っ張って、前記棒状部材(19)を受け入れる第2の段部(35d)を有し、
前記棒状部材(19)は、前記第2の段部(35d)及び前記エンドプレート(32,33)と少なくとも前記径方向外側において所定空隙(S)を有するように、かつ前記エンドプレート(32,33)に対して前記積層方向にオーバーラップするように配置してなる。
なお、上述カッコ内の符号は、図面と対照するものであるが、何ら本発明の構成を限定するものではない。
請求項1に係る本発明によると、エンドプレートと棒状部材とが、少なくとも該棒状部材に作用する遠心力方向である径方向外側において接触しないので、径方向外側へ移動しようとする棒状部材がエンドプレートによって押さえられることがなく、エンドプレートから棒状部材に荷重は作用しない。したがって、棒状部材に要求される強度が低く済み、棒状部材を細く構成することができるので、ピンの材料コストを削減することができる。また各貫通孔及び各コアプレート片の径方向の寸法を縮小することが可能で、電磁鋼板等の材料コストを削減できると共に、ロータ全体を小型化、軽量化することができる。更に、コアプレート片の径方向の必要寸法が小さくなることでロータ内部のスペースが広くなり、ロータ内部に歯車等の構造物を配置しやすくなる。
請求項2に係る本発明によると、棒状部材が、ロータ回転時において、径方向外側への動きを規制するように貫通孔と接触するので、棒状部材がロータコアによってのみ保持されて他の部材と接触することがなく、棒状部材に作用する荷重を低減することができ、該棒状部材を細く構成することができる。
請求項3に係る本発明によると、エンドプレートが、棒状部材の径方向外側に空間部を有するように形成されるので、エンドプレートと棒状部材とが少なくとも径方向外側において接触しないように構成できる。
請求項4に係る本発明によると、棒状部材と貫通孔を隙間嵌めとすることで、棒状部材を貫通孔に圧入した場合のようにコアプレート片の貫通孔から棒状部材に作用する荷重が働かないため、該棒状部材を細く構成することができる。
請求項5に係る本発明によると、棒状部材は、エンドプレートに対し、隙間嵌めの隙間より大きく径方向外側に移動可能であるので、該棒状部材の径方向外側においてエンドプレートから荷重が作用せず、該棒状部材を細く構成することができる。
請求項6に係る本発明によると、ロータコア及びエンドプレートを押さえプレートを介してロータハブに固定したので、これらを一体化して保持でき、ロータコアのトルクをロータハブを介して回転軸に伝達することができる。
請求項7に係る本発明によると、棒状部材が、押さえプレートの凹溝内に延出すると共に該凹溝及びエンドプレートと少なくとも前記径方向外側において所定空隙を有して配置されるので、棒状部材が、エンドプレートと接触しない状態に保持しながら、押さえプレートによりその抜け止めを確実に行うことができる。
請求項8に係る本発明によると、エンドプレートに棒状部材より直径寸法の大きな孔を開け、該孔内に棒状部材が延出するので、エンドプレート及び押さえプレートの構造を簡単化することができる。
請求項9に係る本発明によると、棒状部材が、押さえプレートに形成される第2の段部及びエンドプレートと少なくとも前記径方向外側において所定空隙を有して配置されるので、棒状部材の抜け止め保持を確実に行うことができる。
本発明の第1の実施の形態に係るロータコアのレンガ積みを示す模式図。 本発明の第1の実施の形態に係るロータを示す模式図であって、(a)は部分図、(b)は部分拡大図、(c)はそのA−A断面図。 本発明の第1の実施の形態に係るロータコアの非回転状態を示す模式図。 本発明の第1の実施の形態に係るロータコアの回転状態を示す模式図。 図4におけるB−B断面を示す模式図。 図4におけるC−C断面を示す模式図。 本発明の第2の実施の形態に係るロータを示す模式図であって、(a)は部分図、(b)は部分拡大図、(c)はそのF−F断面図。 本発明の第3の実施の形態に係るロータを示す模式図であって、(a)は部分図、(b)は部分拡大図、(c)はそのG−G断面図。 本発明の第4の実施の形態に係るロータを示す模式図であって、(a)は部分図、(b)は部分拡大図。 従来のロータの周方向断面を示す模式図。 その径方向断面を示す模式図。
以下、図面に沿って、本発明の第1の実施形態について説明する。なお、以下の説明中において、径方向外側とは、ロータコアを貫通するピンに作用する遠心力の作用方向側のことを言い、積層方向とは、コアプレートが積層される方向であって、ロータコアがロータハブに取り付けられた際には、回転軸の軸方向と同一方向のことを言う。
IPM(埋込磁石内蔵型同期)モータ(回転電機)用のロータコア10は、図1に示すように、円環形状のコアプレート11が複数積層されてなる円筒形状であって、上記コアプレート11は、材料歩留まり向上のために、周方向に均等に分割した複数(本実施形態では5枚)のコアプレート片12から構成される。上記コアプレート片12は、薄板円弧状からなり、周方向一端部には、隣接するコアプレート片12と連結するための突起部13が形成されており、他端部には、上記コアプレート片12の突起部13が嵌め込まれる嵌め込み部14が形成されている。上記コアプレート11には、これらコアプレート片12同士の継ぎ目D1,D2,D3,D4,D5、即ち突起部13と嵌め込み部14との接合箇所がコアプレート片12の数と同数形成されている。
上記コアプレート11は、どの一層のコアプレート11も同じ形状のコアプレート片12を複数枚(本実施の形態では5枚)結合して円環状に形成されており、積層方向に重なる(隣接する)コアプレート11に対してコアプレート片の継ぎ目の周方向位置を所定枚数毎(本実施の形態では一層毎)に交互にずらすレンガ積みによって積層されている。例えば図1において、便宜的にロータコア10の底部から数えて積層されたコアプレートを奇数層と偶数層とに分けると、奇数層(奇数番目のコアプレート11)と偶数層(偶数番目のコアプレート11)では、積層方向から見て隣接するコアプレート片12の継ぎ目位置が異なる。奇数層目のコアプレートの継ぎ目(例えばD1)と偶数層目のコアプレートの継ぎ目(例えばE1)とでは、上記コアプレート片12の周方向半分だけ(36°)ずれるように積層されて(レンガ積みという)、強度の向上が図られている。
また、上記コアプレート片12は、ネオジウム磁石などの永久磁石15(図2参照)が挿入される磁石挿入孔16と、積層された複数のコアプレート11同士を締結するカシメ部17と、上記磁石挿入孔16より内周側に形成されてピン(棒状部材)19(図2参照)が挿入される貫通孔20と、がその円周方向に複数、形成されている。これら磁石挿入孔16,カシメ部17,貫通孔20は、上記各コアプレート11が積層される際に積層方向に揃えられ、上記各コアプレート11が仮組みされた後にカシメ部17をカシメることによって、上記ロータコア10は、各コアプレート11がバラバラにならずに、その形状を保持できるようになっている。
ついで、上記ロータコア10を備えた回転電機のロータについて説明する。ロータ30は、図2に示すように、回転軸(不図示)に固定されて一体に回転するロータハブ31を有し、該ロータハブ31は、円筒部31aと、該円筒部31aの一端に径方向に延出して形成される鍔部31bと、その他端に形成される押さえ部31cと、を備える。上記円筒部31aには、上記ロータコア10の内径側が嵌合して装着されて、該ロータコア10の上記磁石挿入孔16には上記永久磁石15が埋め込まれている。上記ロータコア10は、その積層方向両側面e,f(一側面e,他側面fとする)に開口している上記磁石挿入孔16を塞ぐように、円環状のエンドプレート32,33によって挟まれており、上記エンドプレート32,33と上記ロータコア10の積層方向両側に位置するコアプレート11とは接触している。
上記一側面e側のエンドプレート33と上記押さえ部31cとの間には、押さえプレート35が介在し、該押さえプレート35は、上記エンドプレート33と径方向に重なり、かつ上記ロータコア10の一側面eと接触する略々円環形状からなる。該押さえプレート35は、上記ロータコア10の一側面e側に突出する円環状の突出部35bを有し、該突出部35bに、周方向所定間隔毎に凹溝35aが形成されている。該凹溝35aは、径方向に貫通して一定の所定幅からなり、該幅の周方向の寸法aは、上記ピン19の直径寸法bよりも大きく(a>b)設定されている。
上記ピン19は、上記ロータコア10の両側面e,fから突出すると共に上記凹溝35a内に延出し、かつ上記エンドプレート32,33に対して上記積層方向にオーバーラップしている。上記ピン19は、上記エンドプレート32,33及び上記凹溝35aと接触しないように配置され、かつ上記エンドプレート32,33との間に、径方向外側において所定空隙Sを有する。つまり、上記エンドプレート32,33は、上記ピン19の径方向外側に空間部を有するように形成されていることになる。また、図6を参照して、上記ピン19の直径寸法bを、上記貫通孔20の直径寸法hよりも小さく設定し(b<h)、これらピン19及び貫通孔20を隙間嵌めしているが、上記所定空隙Sが、該隙間嵌めの隙間i(i=h−b)よりも大きく設定されている。そのため、ロータ30の非回転状態において、上記ピン19はどこにも固定・保持されておらず、上記貫通孔20内に遊嵌している。
上記ロータコア10は、上記押さえ部31cを該押さえプレート35方向にカシメることで、上記エンドプレート32,33を介して上記ロータハブ31の鍔部31bと上記押さえプレート35の間で挟持され、上記ロータハブ31と一体に固定される。
本実施の形態は、以上のような構成からなるので、ロータ30は、図3に示すように、非回転状態では、各コアプレート片12に遠心力がかからず、各コアプレート片12の連結によってコアプレート11の円環形状を保っているが、回転状態では、図4に示すように、各コアプレート片12に遠心力が作用して、コアプレート11がその遠心力方向へ僅かに拡がった状態となる。この回転状態では、レンガ積みによって、積層方向隣接するコアプレート片12の遠心力方向が異なり(例えば、図4の場合、奇数層は図中M方向、偶数層は図中L方向に遠心力が作用する)、周方向に隣接するコアプレート片12は、互いに離れる方向に移動しようとする。すると、ピン19は、コアプレート片12に形成された貫通孔20に対して、奇数層・偶数層とで一層毎に周方向異なる側で接触する。
すなわち、上記ピン19は、図5に示すように、ロータ30が回転すると一層毎に周方向異なる側からのせん断力が作用し、該せん断力がその異なる作用方向において均等に働くため、ロータコア30のみによって保持される。一方、上記ロータ30の径方向断面においては、図6に示すように、上記ピン19は、上述した周方向異なる側からのせん断力によって、ピン19に作用する遠心力方向である径方向外側への動きが規制されて、各コアプレート片12の貫通孔20及びエンドプレート32,33と径方向において接触しないように配置される。上記ピン19と上記エンドプレート32,33との間の径方向外側における所定空隙Sが、上記ピン19と貫通孔20との間の隙間i(i=h−b)よりも大きく設定されているため、上記ピン19は、上記エンドプレート32,33に対して上記隙間iよりも大きく径方向外側へ移動可能となっており、エンドプレート32,33からピン19に対して荷重は作用しない。
なお、ピン19はエンドプレート32,33、ロータハブ31の鍔部31b、押さえプレート35と接触していないが、エンドプレート32,33と接触しない限り、他の部材については、ロータ回転時に実質的にピン19に対して荷重が作用しなければ、接触しても良い。
次に、図7に沿って、本発明に係る回転電機のロータの第2の実施の形態について説明するが、第1の実施の形態と同一又は同等部分には、図に同一符号を付して、説明を省略する。回転電機のロータ30のロータコア10は、その両側面e,f全体を覆うようにエンドプレート32,33によって挟まれて、上記エンドプレート32,33は、各ピン19の積層方向位置に対応した複数の孔32a,33aをそれぞれ備えている。
上記孔32a,33aは、その直径寸法jがピン19の直径寸法bよりも大きく設定されており、上記ピン19が、上記孔32a,33a内にその内周面に接触することなく延出している。特に、上記ピン19と、その径方向外側における上記エンドプレート32,33との間には、上記ピン19と貫通孔20との間の隙間i(図6参照)よりも大きい所定空隙Sを備えている。
次に、図8に沿って、本発明に係る回転電機のロータの第3の実施の形態について説明するが、第1の実施の形態と同一又は同等部分には、図に同一符号を付して、説明を省略する。回転電機のロータ30のエンドプレート33と押さえ部31cとの間に介在する押さえプレート35は、上記エンドプレート33と当接する第1の段部35cと、該第1の段部35cより上記ロータコア10側に出っ張って、上記ピン19を受け入れる第2の段部35dを備えている。
上記ピン19は、上記ロータコア10の両側面e,fから突出して上記エンドプレート32,33と積層方向にオーバーラップするように配置されると共に、径方向外側における上記エンドプレート32,33との間には、上記ピン19と貫通孔20との間の隙間i(図6参照)よりも大きい所定空隙Sを備えている。
次に、図9に沿って、本発明に係る回転電機のロータの第4の実施の形態について説明するが、第1の実施の形態と同一又は同等部分には、図に同一符号を付して、説明を省略する。回転電機のロータ30のピン19は、その両端面19a,19bが、ロータコア10の両側面e,fと面一となるように形成されている。押さえプレート35は、エンドプレート33と押さえ部31cの間に介在するように配置され、上記エンドプレート33を受け入れると共に、上記ロータコア10の一側面e及びピン19の一端面19aと実質的に荷重が作用することなく接している。
上述した第2〜第4の実施の形態は、以上のような構成からなるので、上述の第1の実施の形態と同様に、ロータの回転時には、積層方向隣接するコアプレート片12からピン19に作用する周方向異なる側からのせん断力によってピン19がロータコア10のみによって保持されて、エンドプレート32,33からピン19に対して荷重は作用しない。
10 ロータコア
11 コアプレート
12 コアプレート片
19 棒状部材(ピン)
19a,19b 両端面
20 貫通孔
30,30,30,30 ロータ
31 ロータハブ
31c 押さえ部
32,33 エンドプレート
32a,33a 孔
35 押さえプレート
35a 凹溝
35c 第1の段部
35d 第2の段部
a (凹溝の)周方向の寸法
b 棒状部材の直径寸法
e,f ロータコアの両端面
h 貫通孔の直径寸法
i 隙間
D1,D2,D3,D4,D5,E1 継ぎ目
S 所定空隙

Claims (9)

  1. 複数の円弧状のコアプレート片を連結して円環状のコアプレートを形成し、前記コアプレートが複数積層されると共に、その積層方向において前記コアプレート片が連結される継ぎ目の周方向位置が所定枚数毎に異なるように構成され、かつ前記各コアプレート片に積層方向に揃えられた複数の貫通孔に棒状部材が挿入されると共に、積層方向両側面がエンドプレートによって挟まれるロータコアを備えた回転電機のロータにおいて、
    前記エンドプレートと前記コアプレートとは接触し、
    前記エンドプレートと前記棒状部材とは、少なくとも前記棒状部材に作用する遠心力の作用方向である径方向外側において接触しない、
    ことを特徴とする回転電機のロータ。
  2. 前記棒状部材は、ロータ回転時において、前記コアプレート片の前記貫通孔に、前記径方向外側への動きを規制するように接触する、
    請求項1記載の回転電機のロータ。
  3. 前記エンドプレートは、前記棒状部材の前記径方向外側に空間部を有するように形成される、
    請求項1又は2記載の回転電機のロータ。
  4. 前記棒状部材の直径寸法を、前記貫通孔の直径寸法よりも小さくし、これら棒状部材及び貫通孔を隙間嵌めとした、
    請求項1ないし3のいずれか記載の回転電機のロータ。
  5. 前記径方向外側における前記棒状部材と前記エンドプレートとの間に、前記隙間嵌めの隙間よりも大きい所定空隙を有してなる、
    請求項4記載の回転電機のロータ。
  6. 前記ロータコアは、回転軸に固定されて一体に回転するロータハブに装着されて、
    前記ロータコア及び前記エンドプレートが、押さえプレートを介して前記ロータハブに設けられた押さえ部によって固定されてなる、
    請求項1ないし5のいずれか記載の回転電機のロータ。
  7. 前記押さえプレートは、前記積層方向一側に、周方向の寸法が前記棒状部材の直径寸法よりも大きい凹溝を備え、
    前記棒状部材が、前記エンドプレートに対して前記積層方向にオーバーラップすると共に前記凹溝内に延出し、かつ前記エンドプレート及び前記凹溝と少なくとも前記径方向外側において所定空隙を有するように配置してなる、
    請求項6記載の回転電機のロータ。
  8. 前記エンドプレートに、前記棒状部材よりも直径寸法が大きい孔を設け、
    前記棒状部材が、前記孔と少なくとも前記径方向外側において所定空隙を有するように、前記孔内に延出してなる、
    請求項6記載の回転電機のロータ。
  9. 前記押さえプレートが、前記エンドプレートと当接する第1の段部と、該第1の段部より前記ロータコア側に出っ張って、前記棒状部材を受け入れる第2の段部を有し、
    前記棒状部材は、前記第2の段部及び前記エンドプレートと少なくとも前記径方向外側において所定空隙を有するように、かつ前記エンドプレートに対して前記積層方向にオーバーラップするように配置してなる、
    請求項6記載の回転電機のロータ。
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