JP5633104B2 - 細繊度ポリエステルモノフィラメントの製造方法 - Google Patents
細繊度ポリエステルモノフィラメントの製造方法 Download PDFInfo
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Description
120≦L1(mm)≦191
50≦L2(mm)
口金面から加熱筒下端までの距離L1が120mmを下回ると、配向緩和が十分に促進されず、所望の強伸度積が得られなくなり、191mmを上回ると、口金直下の糸条は半溶融状態が長く保持されることになるため、口金から引取ロール間の糸揺れの影響を受け、繊径均一性が保たれなくなる。
試料0.8gをオルソクロロフェノール10mlに完全溶解させ、25℃で測定した。
糸条を500mかせ取り、かせの重量に20を乗じた値を繊度とした。
オリエンテックス社製テンシロン引張試験機を用い、初期試料長20cm、引張速度2cm/分にて破断した際の強度、伸度を測定し、それぞれ5回測定した値の平均値を強度(cN/dtex)、伸度(%)とした。またこれらの強度、伸度から強伸度積{強度×(伸度+100)}を算出した。
アンリツ株式会社製レーザ外径測定機KL1002A/E検出部に、得られた糸条を速度500m/分にて通過させ、データ平均化個数16点の出力条件下において120秒間約22000点の糸径データを得た。得られた糸径データr(μm)は下式にて糸長方向の繊径ムラを評価する数値X(%)に換算した。
ri:i番目のデータr
実施例および比較例によって得られたモノフィラメントは、以下の指標で合格とし、その他は不合格と判定した。
強度:8.0cN/dtex以上
伸度:14%以上
強伸度積:900以上
繊径ムラ:1.2%以下
(実施例1)
実施例1を製糸プロセスの概略図2を用いて説明する。
加熱筒内壁温度Tを表1の通り変更した以外、実施例1と同様の方法にてポリエステルモノフィラメントを得た。実施例2〜4は、強度8.0cN/dtex以上、強伸度積900以上、繊径ムラ1.2%以下となり全ての指標が合格あった。比較例1、2については、共に強度、伸度、強伸度積は、判定を合格するものであったが、口金面から加熱筒下端までの距離が長すぎるため、繊径ムラが大きくなり不合格であった。
口金面からの加熱筒下端までの距離L1を表1の通り変更した以外、実施例3と同様の方法にてポリエステルモノフィラメントを得た。実施例5は、強度8.0cN/dtex以上、強伸度積900以上、繊径ムラ1.2%以下となり全ての指標が合格あった。比較例3は、口金面から加熱筒下端までの距離が短すぎるため、所望の強伸度積が得られなかった。
1つの吐出孔当たりのポリマー吐出量Qを表2の通り変更した以外、実施例3と同様の方法にて、ポリエステルモノフィラメントを得た。実施例7,8は、強度8.0cN/dtex以上、強伸度積900以上、繊径ムラ1.2%以下となり全ての指標が合格あった。
表面速度300m/分の引取ロールで引き取り、その後、一旦巻き取ることなく、表面速度303m/分、表面温度90℃の第1ホットロール、表面速度1090m/分、表面温度100℃の第2ホットロール、表面速度1757m/分、表面温度220℃の第3ホットロール、表面速度1775m/分のゴデットロールを介した後、巻き取り張力0.5gとなるように速度が制御された糸条巻取装置にてポリエステルモノフィラメントを巻き取ったこと以外、実施例3と同様の方法にて、ポリエステルモノフィラメントを得た。その結果、強度8.0cN/dtex以上、強伸度積900以上、繊径ムラ1.2%以下となり全ての指標が合格あった。
実施例10を延伸工程の概略図3を用いて説明する。
加熱筒の長さL2を50mmとしたこと以外は、実施例3と同様の方法にて、繊度8.0dtexのポリエステルモノフィラメントを得た。その結果、強度8.0cN/dtex以上、強伸度積900以上、繊径ムラ1.2%以下となり全ての指標が合格あった。
口金に配設した吐出孔の数を表2の通り変更した以外、実施例3と同様の方法にてポリエステルモノフィラメントを得た。その結果、強度8.0cN/dtex以上、強伸度積900以上、繊径ムラ1.2%以下となり全ての指標が合格あった。
口金に配設した吐出孔を口金中心から直径20mmおよび200mmの同心円上に配設したこと以外、実施例3と同様の方法にてポリエステルモノフィラメントを得た。その結果、強度8.0cN/dtex以上、強伸度積900以上、繊径ムラ1.2%以下となり全ての指標が合格あった。
加熱筒内径を82mmとしたこと以外は、実施例3と同様の方法にて、繊度8.3dtexのポリエステルモノフィラメントを得た。その結果、強度8.0cN/dtex以上、強伸度積900以上、繊径ムラ1.2%以下となり全ての指標が合格あった。
2:11:スピンブロック
3:12:スピンパック
4:13:口金
5:14:加熱筒
6:15:冷却機
7:計量給油装置
8:17:引取ロール
16:オイリングロール
18:26:第1ホットロール
19:27:第2ホットロール
20:28:第3ホットロール
21:29:ゴデットロール
22:30:糸条巻取装置
23:未延伸糸
24:ニップロール
25:フィードロール
Y:糸条
Claims (2)
- ポリエチレンテレフタレートを溶融し、スピンブロックに装着されスピンパックを介し、該スピンパックに設けられた紡糸口金から紡出された糸条を、口金面直下に設けられ、かつスピンブロックと連続に配設された加熱筒を通した後、冷却固化し紡糸油剤を付与し、引取ロールで引き取った未延伸糸を延伸した後、巻き取るに際し、口金に配設した吐出孔の1つの吐出孔当たりの吐出量Qが0.9〜2.4g/分とし、口金に配設した吐出孔の数が3〜16個であり、それぞれの吐出孔を口金中心に対し直径20〜200mmの同心円上に配設し、加熱筒内壁が該同心円の直径から、該直径が大きくなる方向に15mm以上離れていること、加熱筒の内壁温度Tが270〜325℃、口金面から加熱筒下端までの距離L1が120〜191mm、加熱筒の長さL2が50mm以上を満足し、引取ロールの速度が300〜800m/分であることを特徴とする細繊度ポリエステルモノフィラメントの製造方法。
- 単糸繊度が3〜8dtex、糸長方向の繊径ムラが1.2%以下、強伸度積が900以上である細繊度ポリエステルモノフィラメントを製造する請求項1記載の細繊度ポリエステルモノフィラメントの製造方法。
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