JP5630227B2 - 光フィルターおよび光フィルターの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光フィルターおよび光フィルターの製造方法に関する。
特許文献1には、所定ギャップを介して対向する一対の光学膜を有するファブリペローエタロンフィルター(以下、エタロンフィルター、あるいは単にエタロンという場合がある)により構成される光フィルターが開示されている。
特許文献1に記載されるエタロンフィルターでは、互いに平行に保持された第1基板および第2基板と、第1基板上に形成された第1光学膜(第1反射膜)と、所定ギャップを有して第1光学膜と対向する、第1基板上に形成された第2光学膜(第2反射膜)と、を有する。第1光学膜および第2光学膜の各々はミラーを構成し、ミラー間で光を多重干渉させることによって、ギャップの長さ(ギャップ量)に応じた、所定の波長域の光のみを透過させることができる。また、ギャップ量を可変に制御することによって、透過させる光の波長域を切り換えることができる。
また、特許文献1に記載されるエタロンフィルターでは、第1基板と第2基板の接合には、シロキサン(Si−O)結合を含む接合膜が使用されている。エタロンフィルターにおける波長分離の精度は、ギャップ量の精度と深く関係がある。したがって、エタロンフィルターの性能向上のためには、第1光学膜と第2光学膜との間のギャップの長さを、高精度に制御する必要があり、その1要因として第1基板と第2基板とを、シロキサン結合を含む接合膜を介して接合する際に、各基板を傾斜させずに、各基板間の平行度を確保することが重要である。
特開2009−134028号公報
しかし、上述の特許文献1において、接合膜を用いて各基板を接合するために、例えば、各基板上に形成されている接合膜を、紫外線照射や酸素プラズマ処理等によって活性化し、各基板の位置合わせ(アライメント)を行い、そして、各基板に荷重をかけるといった処理を必要とし、これらの工程中において、基板に若干の傾きが生じる場合があり得る。
基板に傾きを生じさせる原因としては、接合膜のエッジ部には傾斜や丸み等が形成され易く、各基板に部分的に接合膜を形成する際のアライメントずれ(接合膜アライメントずれ)や、各基板同士を接合する工程にける基板アライメントずれによって、接合膜のエッジ部の傾斜や丸み部が接合時の荷重によって不均一な接合膜の変形を誘発し、基板の傾きの原因の一つと考えられている。
そこで、アライメントのズレが発生しても、接合膜による基板の傾きの発生を抑制し、対向する光学膜間のギャップが均一となる光フィルターを提供する。
本発明は、少なくとも上述の課題の一つを解決するように、下記の形態または適用例として実現され得る。
〔適用例1〕本適用例による光フィルターは、第1基板と、前記第1基板を支持する支持部を有する第2基板と、前記第1基板に備える第1光学膜と、前記第2基板に備え、前記第1光学膜と対向して配置される第2光学膜と、を備え、少なくとも前記第1光学膜を覆う第1保護膜と、少なくとも前記第2光学膜を覆う第2保護膜と、を備え、前記第1保護膜の表面に平面視において一部が重なり、且つ前記第1光学膜には重ならない第1接合膜と、前記第2保護膜の表面に平面視において一部が重なり、且つ前記第2光学膜には重ならない第2接合膜と、を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、保護膜によって光学膜が覆われることにより、光学膜表面を大気中成分との反応から保護し、光学膜の特性の劣化を防止することができる。また、接合膜を基板面に広く成膜してから光学膜形成領域を覆う接合膜部分を除去する工程において、光学膜表面に保護膜が形成されていることで除去工程における光学膜表面へのダメージの発生防止を容易に行うことができる。更に、接合膜の形成領域を、接合部領域を超えた広範囲に形成することで、基板接合時における基板の傾きから生じる光学膜間の間隙(ギャップ)を高い精度で均一に保持することが可能となり、分光特性に優れた光フィルターを得ることができる。
〔適用例2〕上述の適用例において、前記第1接合膜および前記第2接合膜が、シロキサン結合を有するSi骨格と、前記Si骨格に結合される脱離基と、を含むプラズマ重合膜であることを特徴とする。
上述の適用例によれば、優れた接合の機械的特性を得ることができ、接合前の活性化処理としての活性化エネルギーが付与されることで、撥水性皮膜から親水性皮膜へ変化させることができ、接合前の取扱性の容易さと、接合後の高い接合力とを得ることができる。
〔適用例3〕上述の適用例において、前記第1保護膜および前記第2保護膜が酸化アルミ(Al23)または窒化アルミ(AlN)であることを特徴とする。
上述の適用例によれば、耐ガスバリア性の高い保護膜とすることで、光学膜表面を大気中成分との反応から確実に保護し、特性の劣化の無い光学膜を得ることができる。更に、光学膜形成領域における接合膜の除去においても、除去工程による光学膜へのダメージを確実に防止できる。
〔適用例4〕本適用例による光フィルターの製造方法は、第1基板と、前記第1基板を支持する支持部を有する第2基板と、前記第1基板に備える第1光学膜と、前記第2基板に備え、前記第1光学膜と対向して配置される第2光学膜と、前記支持部の前記第2基板を支持する支持面に設けられた第1接合膜と、前記第2基板の前記支持面と対向配置される前記第2基板の被支持領域面に設けられた第2接合膜と、を含み、前記支持部および前記被支持部において前記第1接合膜と前記第2接合膜との接合によって、前記第1基板と前記第2基板とが固着される光フィルターであって、少なくとも前記第1光学膜の表面を覆う第1保護膜形成工程と、少なくとも前記第2光学膜の表面を覆う第2保護膜形成工程と、前記第1基板の前記第1光学膜の形成側に、少なくとも前記支持面を含んで前記第1接合膜を形成する第1接合膜形成工程と、前記第2基板の前記第2光学膜の形成側に、少なくとも前記被支持領域面を含んで前記第2接合膜を形成する第2接合膜形成工程と、前記第1接合膜と前記第1光学膜との平面視における重なりを除去する第1接合膜除去工程と、前記第2接合膜と前記第2光学膜との平面視における重なりを除去する第2接合膜除去工程と、を含むことを特徴とする。
本適用例によれば、保護膜によって光学膜を覆うことにより、光学膜表面を大気中成分との反応から保護し、光学膜の特性の劣化が防止できる光フィルターを得ることができる。また、接合膜を基板面に広く成膜してから光学膜形成領域を覆う接合膜部分を除去する工程において、光学膜表面に保護膜が形成されていることで接合膜除去工程における光学膜表面へのダメージの発生防止を容易に行うことができる。更に、接合膜の形成領域を、接合部領域を超えた広範囲に形成することで、基板接合時における基板の傾きから生じる光学膜間の間隙(ギャップ)を高い精度で均一に保持することが可能となり、分光特性に優れた光フィルターを得ることができる。
〔適用例5〕上述の適用例において、前記第1および第2保護膜は酸化アルミ(Al23)もしくは窒化アルミ(AlN)であることを特徴とする。
上述の適用例によれば、耐ガスバリア性の高い保護膜を形成することで、光学膜表面を大気中成分との反応から確実に保護し、特性の劣化の無い光学膜を備える光フィルターを得ることができる。更に、光学膜形成領域における接合膜除去工程における光学膜へのダメージを確実に防止できる。
〔適用例6〕上述の適用例において、前記第1接合膜および第2接合膜の除去が、ドライエッチング法により行われることを特徴とする。
上述の適用例によれば、光学膜形成領域に形成された接合膜を確実に除去することができ、分光特性の優れた光学膜を備える光フィルターを得ることができる。
第1実施形態に係る光フィルターを示す、(a)は外観平面図、(b)は(a)に示すA−A´部の断面図、(c)は(b)に示すL部の拡大断面図。 光フィルターにおける基板接合部を示す拡大概略断面図。 第1実施形態に係る光フィルターの製造方法を示す第2実施形態に係るフローチャート。 第2実施形態に係る製造方法を示す断面図。 第2実施形態に係る製造方法を示す断面図。 第2実施形態に係る製造方法を示す断面図。 第1実施形態に係る光フィルターを用いた光機器の一例を示すブロック図。
以下、図面を参照して、本発明に係る実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1は本実施形態に係る光フィルターの一例としての光学膜間のギャップを可変位制御可能な可変ギャップエタロンフィルターを示す、(a)は外観平面図、(b)は(a)に示すA−A´部の断面図、(c)は(b)に示すL部の拡大図である。可変ギャップエタロンフィルター100(以下、エタロンフィルター100という)は、図1(b)に示すように、第1基板1と第2基板2とを、第2基板2の支持部2aの支持面2bによって支持され、固着される構成となっている。
本実施形態に係る第1基板1は、図1(a)(b)に示すように、厚さ200μm程度の石英ガラスの基板から形成され、第1基板1のほぼ中央に、薄肉に形成されたダイヤフラム部1bと、ダイヤフラム部1bの内側に接続してダイヤフラム部1bより繋がる可動部1aを備えている。更に、ダイヤフラム部1bの外側に接続し、ダイヤフラム部1bを介して可動部1aを保持する保持部1cを備え、可動部1aとダイヤフラム部1bと共に第1基板1が構成され、第1基板1の表面は鏡面に研磨されている。
第2基板2に対向する第1基板1のミラー形成面1dには、所望の波長帯域の光に対する反射特性と透過特性とを兼ね備えた第1光学膜3が形成されている。第1光学膜3は、図1(c)に示す通り、第1基板1側より順に第1光学基板膜3a、第1光学中間膜3b、第1光学表面膜3cとの積層された膜である。第1光学基板膜3aは、第1基板1に成膜され、第1基板1を形成する石英ガラスより高屈折率である酸化チタン(TiO2)、あるいは酸化タンタル(Ta25)により30nm程度の膜厚で成膜されている。第1光学基板膜3aのミラー形成面1dとは反対の表面には、第1光学中間膜3bとして形成されている。
第1光学中間膜3bとしては、第1光学基板膜3aに対して屈折率が低い低屈折率材料、例えばSiO2膜が好適に用いられ、20〜30nmの厚みで形成される。更に第1光学中間膜3bの第1光学基板膜3aの反対側には第1光学表面膜3cが形成されている。第1光学表面膜3cは金属膜、例えばAg、AgC、AgCu、AgSmCuなどの銀単体もしくは銀合金、あるいはAl単体によって、30〜40nmの厚さで形成されている。このように、第1光学基板膜3a、第1光学中間膜3b、第1光学表面膜3cが積層され、所望の波長帯域の光に対する反射特性と透過特性とを兼ね備えた第1光学膜3が構成される。
また、第1基板1のミラー形成面1dにおけるダイヤフラム部1b領域には第1アクチュエーター電極5が形成され、図示しない内部配線によって第1外部接続電極5aに接続される。
更に、図1(b)で示す、第1基板1と第2基板2との接続領域Mを含まない接続領域Mの内側領域の第1基板1のミラー形成面1d側には、第1光学膜3と、第1外部接続電極5aを除く第1アクチュエーター電極5の表面を覆うように第1保護膜6が形成されている。第1保護膜6は、第1光学膜3の表面、すなわち第1光学表面膜3cの表面を大気中成分との反応から保護し、第1光学膜3の特性を劣化させないために形成され、例えばAl23、AlNなどが好適に用いられる。また、第1アクチュエーター電極5を第1保護膜6により覆うことにより、絶縁と電極保護をすることができる。
この第1保護膜6の表面には、第1接合膜7が形成されている。第1接合膜7の形成領域は、少なくとも図1(a)(b)に示した接合領域Mを含んでいる。この接合領域Mを含み、第1光学膜3の形成領域mと第1外部接続電極5aを除く第1基板領域に第1接合膜7が形成される。第1接合膜7は、例えば、シロキサン結合を有するSi骨格およびSi骨格に結合される脱離基と、を含む膜を使用することができ、後述する第2基板2に形成される第2接合膜10との結合を強固にすることができる。
次に第2基板2について説明する。第2基板2は、第1基板1同様に厚さ200μm程度の石英ガラスの基材から形成され、第1基板1に対向配置される側に、第1光学膜3に対向する後述する第2光学膜4を形成するミラー形成面2eを有するミラー形成部2c、第1基板1を支持する支持部2a、支持部2aとミラー形成部2cとの間に凹部2dと、を備え、第2基板2の表面は鏡面に研磨されている。凹部2dの底部には、第1アクチュエーター電極5に対向配置される第2アクチュエーター電極8が配置される。
第2基板2のミラー形成部2cに形成される第2光学膜4は、図1(c)に示す通り、上述の第1光学膜3と同様の構成となっている。すなわち、第2光学膜4は、所望の波長帯域の光に対する反射特性と透過特性とを兼ね備え、第2基板2側より順に第2光学基板膜4a、第2光学中間膜4b、第2光学表面膜4cとの積層された膜である。第2光学基板膜4aは、第2基板2に成膜され、第2基板2を形成する石英ガラスより高屈折率である酸化チタン(TiO2)、あるいは酸化タンタル(Ta25)により30nm程度の膜厚で成膜されている。第2光学基板膜4aのミラー形成面2eとは反対の表面には、第2光学中間膜4bとして形成されている。
第2光学中間膜4bとしては、第2光学基板膜4aに対して屈折率が低い低屈折率材料、例えばSiO2膜が好適に用いられ、20〜30nmの厚みで形成される。更に第2光学中間膜4bの第2光学基板膜4aの反対側には第2光学表面膜4cが形成されている。第2光学表面膜4cは金属膜、例えばAg、AgC、AgCu、AgSmCuなどの銀単体もしくは銀合金、あるいはAl単体によって、30〜40nmの厚さで形成されている。このように、第2光学基板膜4a、第2光学中間膜4b、第2光学表面膜4cが積層され、所望の波長帯域の光に対する反射特性と透過特性とを兼ね備えた第2光学膜4が構成される。
第2基板2の凹部2dの底面2fに形成された第2アクチュエーター電極8は、図示しない内部配線によって第2外部接続電極8aに接続されている。また、第2アクチュエーター電極8の表面には電極保護膜8bが形成されている。電極保護膜8bは、例えば、TEOS膜を0.1μm程度の厚みで第2外部接続電極8aを除く第2アクチュエーター電極8の表面に成膜し、形成される。そして、第1アクチュエーター電極5と第2アクチュエーター電極8は、第1外部接続電極5aと第2外部接続電極8aと、を介して、図示しないアクチュエーター駆動回路に接続される。
更に、図1(b)で示す、接続領域Mを含まない接続領域Mの内側領域の第2基板2上には、第2光学膜4と、第2外部接続電極8aを除く第2アクチュエーター電極8の表面を覆うように第2保護膜9が形成されている。第2保護膜9は、第1基板1上の第1保護膜6同様に、第2光学膜4の表面、すなわち第2光学表面膜4cの表面を大気中成分との反応から保護し、第2光学膜4の特性を劣化させないために形成され、例えばAl23、AlNなどが好適に用いられる。また、第2アクチュエーター電極8を第2保護膜9により覆うことにより、電極保護膜8bと合わせて絶縁と電極保護をすることができる。
この第2保護膜9の表面には、第2接合膜10が形成されている。第2接合膜10の形成領域は、少なくとも図1(a)(b)に示した接合領域Mを含んでいる。この接合領域Mを含み、第2光学膜4の形成領域m´と第2外部接続電極8aを除く第2基板領域に第2接合膜10が形成される。第2接合膜10は第1接合膜7と同様に、例えば、シロキサン結合を有するSi骨格およびSi骨格に結合される脱離基と、を含む膜を使用することができ、上述の第1基板1に形成される第1接合膜7との結合を強固にすることができる。
上述のように第1基板1と第2基板2とに形成された、第1接合膜7と第2接合膜10とは紫外線照射や酸素プラズマ処理などによって活性化される。次に、第1接合膜7と第2接合膜10を対向するように第1基板1と第2基板2を配置し、第2基板2の支持部2aの支持面2b上に第1基板1を、平面視における位置合わせ(アライメント)を行い載置し、第1光学膜3と第2光学膜4との間隙Gを、所定のギャップを維持しながら、各基板に荷重をかけて接合させ、エタロンフィルター100が形成される。
本実施形態に係るエタロンフィルター100において、第1光学膜3および第2光学膜4の光学特性を維持するために、第1接合膜7と第2接合膜10は、少なくとも第1光学膜3の形成領域m、第2光学膜4の形成領域m´内に残してはならない。そこで、後述する製造方法において詳述するが、第1接合膜7および第2接合膜10は、第1基板1および第2基板2の接合膜の成膜側全面に成膜され、領域mおよびm´を含む剥離領域が開口部となるようにレジスト材がパターニングされ、所定の剥離方法によって領域mおよびm´を含む剥離領域の接合膜が剥離される。
第1接合膜7および第2接合膜10は、接合部である接合領域Mにおいて、領域Mを超える範囲で成膜されることが望ましい。ここで図2に、接合領域Mにのみ接合膜を形成した場合の接合領域M部の拡大図を示す。図2(a)に示すように、第1基板1と第2基板2の支持部2aとを対向配置させた場合、第1基板1の接合領域Mには第1接合膜7が形成され、第2基板2の接合領域Mに相当する支持部2aの支持面2b上に第2接合膜10が形成された状態が、接合領域Mにのみ接合膜が形成された状態である。
この状態の接合膜においては端部に丸み部qが発生してしまう。この丸み部qは、図2に示す接合領域M部のみに接合膜を形成する、いわゆる部分成膜において、メタルマスクまたはシリコンマスクを用いて開口部のみ成膜した場合、開口部近傍は膜厚が薄くなり、その結果、膜厚の傾きとして丸み部qが発生する。
この状態のそれぞれの基板を対向配置させた場合、本来の接合位置である支持部2a´、第2接合膜10´に対して、位置ずれ、すなわちアライメントずれαが出てしまい、図2(a)に指示する支持部2a、第2接合膜10位置になる。この状態から、図2(b)に示すように第1基板1および第2基板2に荷重Rが負荷されて第1接合膜7と第2接合膜10との接合が実施されると、接合膜端部の丸み部qにおいて接合膜、本図においては第2接合膜10、につぶれが生じ、第1基板1に傾きθが発生する。この傾きθが図1に示す第1光学膜3と第2光学膜4との間隙Gの均一性が損なわれてしまう。従って、接合時の基板の傾きを抑制し、間隙Gの均一性を維持するために、接合膜は接合領域Mの外側まで形成されていることが望ましく、更には本実施形態に係るエタロンフィルター100の図1に示す第1接合膜7、第2接合膜10ように、基板面をほぼ覆うように形成することが、後述の製造方法においても、なお好ましい。
この所定領域の接合膜の剥離において用いられる、例えば湿式であればエッチング液、乾式であればエッチングガスなどによって、第1光学表面膜3cおよび第2光学表面膜4cにダメージが与えられないよう、第1保護膜6および第2保護膜9によって第1光学表面膜3cおよび第2光学表面膜4cの表面を保護することができる。従って、エッチング液あるいはエッチングガスに対する耐性を備えるAl23あるいはAlNが保護膜として好適に用いられる。
上述の本実施形態に係るエタロンフィルター100では、第1保護膜6、第2保護膜9によって、第1光学膜3、第2光学膜4の表面保護、すなわち第1光学表面膜3cおよび第2光学表面膜4cの表面を大気中成分との反応から保護し、第1光学膜3および第2光学膜4の特性を劣化させない。また、光学膜の形成領域mおよびm´部の接合膜を除去する際のエッチングガス、エッチング液などから第1光学表面膜3cおよび第2光学表面膜4cの表面を保護することができ、第1光学膜3および第2光学膜4の所定の光学特性を維持することができる。
なお、上述の実施形態に係る第1保護膜6および第2保護膜9は、接合領域Mには形成しない構成としたが、接合膜と基板との間に形成されていても良い。なお、第1外部接続電極5aおよび第2外部接続電極8aの表面には導通性を維持するため形成しない。
上述の本実施形態に係るエタロンフィルター100は、例えば、第1基板1の外部側から入射された光を、第1光学膜3と第2光学膜4との間隙Gの間で反射と干渉をさせて所望の特定波長の光だけを光の入射側の反対側より出射させることができる。更に、第1基板1に備える可動部1aがダイヤフラム部1bを静電駆動させることで、間隙Gを変化せせることができる。従って、可変間隙Gの設定によって出射光の波長を設定することができる、いわゆる波長可変干渉フィルターの構成が、本実施形態にかかるエタロンフィルター100である。しかし、本願発明は、波長可変とする可動部1a、ダイヤフラム部1b、および第1アクチュエーター電極5、第2アクチュエーター電極8を備えない、波長が固定された干渉フィルターにも適用することができる。
(第2実施形態)
次に、第1実施形態に係るエタロンフィルター100の製造方法の概略を説明する。図3は、第1実施形態に係るエタロンフィルター100の製造工程を示すフローチャートである。また、図4、5、6は、各製造工程における第1基板1および第2基板2の製造方法を示す概略断面図である。
先ず、基板準備工程(S100)として、図4(a)に示すように、予め可動部1a、ダイヤフラム部1b、保持部1cが加工された第1基板1、および予め支持部2a、ミラー形成部2c、凹部2dが加工された第2基板2を準備する。上述した通り、第1基板1および第2基板2は、例えば石英ガラスのような透明基材の200μm程度の基板に対して、公知のレジスト材のパターニングとエッチング法により、所定の部位の形成を行って得ることができる。更に、S100では、後工程の準備として洗浄、乾燥などを行い、第1基板1および第2基板2を清浄にする。
準備された第1基板1および第2基板2に第1アクチュエーター電極5および第2アクチュエーター電極8を形成する、アクチュエーター電極形成工程(S200)に移行する。アクチュエーター電極形成工程(S200)は、図4(b)に示すように、第1基板1ではダイヤフラム部1bに対応するミラー形成面1d側にドーナッツ状に第1アクチュエーター電極5と、第1外部接続電極5aと、図示しない第1アクチュエーター電極5と第1外部接続電極5aとを接続する配線と、が形成される。
第1アクチュエーター電極5と、第1外部接続電極5aと、図示しない第1アクチュエーター電極5と第1外部接続電極5aとを接続する配線とは、ITO(Indium Tin Oxide<インジウム錫酸化物>)膜を0.1μmの厚みでスパッタリング法により電極形成側の基板面に成膜する。次に、第1アクチュエーター電極5と、第1外部接続電極5aと、図示しない第1アクチュエーター電極5と第1外部接続電極5aとを接続する配線と、の形成領域を覆ってレジスト材をパターニングし、エッチングにより第1アクチュエーター電極5、第1外部接続電極5a、図示しない第1アクチュエーター電極5と第1外部接続電極5aとを接続する配線、以外を除去し、形成する。
第2基板2においても第1基板1と同様に、ITO膜により凹部2dの底面部に第2アクチュエーター電極8と、第2外部接続電極8aと、図示しない第2アクチュエーター電極8と第2外部接続電極8aとを接続する配線とを形成する。次に、第2アクチュエーター電極8と、図示しない第2アクチュエーター電極8と第2外部接続電極8aとを接続する配線と、の上面が開口したマスクをレジスト材のパターニングにより形成し、第2アクチュエーター電極8と、図示しない第2アクチュエーター電極8と第2外部接続電極8aとを接続する配線と、の上面にTEOS(テトラエトキシシラン)膜をCVD法により成膜し絶縁膜としての電極保護膜8bを形成する。なお、上述の第1基板1の第1アクチュエーター電極5と、図示しない第1アクチュエーター電極5と第1外部接続電極5aと、を接続する配線との上面にも、第2基板2同様にTEOS膜を形成しても良い。
次に、光学膜形成工程(S300)に移行する。光学膜形成工程(300)では、図4(c)に示すように、第1基板1のミラー形成面1d上に第1光学膜3、第2基板2のミラー形成面2e上に第2光学膜4を形成する。上述した通り、第1光学膜3は、第1光学基板膜3a、第1光学中間膜3b、第1光学表面膜3cを積層して形成し、第2光学膜4は、第2光学基板膜4a、第2光学中間膜4b、第2光学表面膜4cを積層して形成する。
第1基板1および第2基板2が石英ガラスを基材として形成されているため、第1光学基板膜3aおよび第2光学基板膜4aは、第1基板1および第2基板2より屈折率の高い酸化チタン(TiO2)、あるいは酸化タンタル(Ta25)により30nm程度の膜厚で成膜される。第1光学中間膜3bおよび第2光学中間膜4bは、第1光学膜3および第2光学膜4の反射効率を高めるため、第1光学基板膜3aおよび第2光学基板膜4aより屈折率の低い酸化ケイ素(SiO2)により20から30nmの膜厚で成膜される。更に、その表層に第1光学表面膜3c、第2光学表面膜4cとして、ミラー材料である金属、例えばAg、Ag合金としてAgC、AgCu、AgSmCu、Al、あるいはAl合金が好適に用いられ、これら金属もしくは金属合金を蒸着法もしくはスパッタリング法により50nmの厚さで成膜する。このように多層に形成された皮膜の表面に第1光学膜3の形成領域m、第2光学膜4の形成領域m´を覆うマスクをレジスト材のパターニングにより形成し、エッチング法により第1光学膜3、第2光学膜4以外の皮膜を除去し、第1光学膜3および第2光学膜4が形成される。
上述の光学膜形成工程(S300)では、多層に積層した後にパターニングにより第1光学膜3、第2光学膜4以外の皮膜を除去し、第1光学膜3および第2光学膜4を形成するようにしたが、第1光学基板膜3aおよび第2光学基板膜4aを成膜しパターニングし、形成領域mおよびm´に皮膜を残した後、第1光学中間膜3b、第2光学中間膜4bを成膜しパターニングし、形成領域mおよびm´に皮膜を残し、最後に第1光学表面膜3c、第2光学表面膜4cを成膜しパターニングし、形成領域mおよびm´に皮膜を残すことで、第1光学膜3および第2光学膜4を形成することもできる。
次に、保護膜形成工程(S400)に移行する。保護膜形成工程(S400)は、図5(d)に示すように第1アクチュエーター電極5、第2アクチュエーター電極8と、第1光学膜3および第2光学膜4と、を覆うように第1基板1には第1保護膜6および第2基板2には第2保護膜9が形成される。第1保護膜6および第2保護膜9には酸化アルミ(Al23)、窒化アルミ(AlN)が好適に用いられる。このような第1保護膜6および第2保護膜9を形成することにより、第1光学表面膜3cおよび第2光学表面膜4cの表面を大気中成分との反応から保護し、第1光学膜3および第2光学膜4の特性を劣化させず、また、接合膜を光学膜の形成領域mおよびm´部を除去する際のエッチング液などから第1光学表面膜3cおよび第2光学表面膜4cの表面を保護することができ、第1光学膜3および第2光学膜4の所定の光学特性を維持することができる。なお、この第1保護膜6および第2保護膜9は、第1外部接続電極5aおよび第2外部接続電極8aの表面には形成せず、接合領域Mの範囲には形成しても、しなくても良い。しかし、後述する接合領域Mに形成される接合膜の固定力、密着性を高めるために、第1保護膜6および第2保護膜9は接合領域Mの範囲内には形成しないことが好ましい。
保護膜形成工程(S400)の後、接合膜形成工程(S500)へ移行する。接合膜形成工程(S500)は、図5(e)に示すように第1基板1および第2基板2の第1光学膜3および第2光学膜4の形成側の全面に、第1接合膜7Aおよび第2接合膜10Aを成膜する。接合膜としては、プラズマ重合膜をプラズマCVD法により50nmの厚さで成膜する。プラズマ重合膜としては、シロキサン結合を有するSi骨格と、このSi骨格に結合される脱離基とを含むものが好適に用いられる。
次に、接合膜除去工程(S600)に移行する。接合膜除去工程(S600)は、第1接合膜7および第2接合膜10を形成する工程であり、先ず図5(f)に示すように、第1接合膜7および第2接合膜10にするために除去される部位を開口とするメタルマスクもしくはシリコンマスクにより形成された第1マスク11および第2マスク12を、第1接合膜7Aおよび第2接合膜10A上に位置合わせ(アライメント)して貼り合わせる。第1接合膜7Aおよび第2接合膜10Aから除去される部分は、第1光学膜3および第2光学膜4の形成領域mおよびm´と、第1外部接続電極5aおよび第2外部接続電極8aとは、少なくとも除去されなければならない。
第1マスク11および第2マスク12を張り合わせた第1基板1および第2基板2を、CF4ガスを用いたドライエッチングによりマスク開口部から露出している第1接合膜7Aおよび第2接合膜10Aの部位が除去され、第1マスク11および第2マスク12を除くことで図6(g)に示す、接合前の第1基板1および第2基板2を得ることができる。接合膜除去工程(S600)においてエッチングガスとしてCF4ガスを用いるが、第1光学膜3および第2光学膜4の形成領域mおよびm´の第1接合膜7Aおよび第2接合膜10Aが除去されても、下層のAl23またはAlNによる第1保護膜6および第2保護膜9により、第1光学表面膜3cおよび第2光学表面膜4cまでCF4ガスが到達することを阻止し、第1光学表面膜3cおよび第2光学表面膜4cのダメージを防止し所定の光学品質を得ることができる。
次に、接合工程(S700)に移行する。接合工程(S700)では、第1接合膜7および第2接合膜10を活性化させるため、先ずO2プラズマ処理、もしくはUV照射処理を行う。O2プラズマ処理の場合には、流量30cc/min、処理圧力27Pa、RFパワー200W、の条件で30sec間処理するのが好ましい。また、UV照射処理の場合には、エキシマUV(波長172nm)を用い、3min間処理するのが好ましい。なお、活性化処理において第1光学膜3および第2光学膜4の最表面である第1光学表面膜3cおよび第2光学表面膜4cに、上述の活性化処理のエネルギーが加わると、皮膜にダメージ(欠点)が発生するため、図示しない金属マスクなどにより、第1光学表面膜3c、第2光学表面膜4cの表面を保護することが好ましい。
このように活性化された第1接合膜7と第2接合膜10とを対向させ、図6(h)に示すように荷重Rを負荷し、第2基板2の支持部2aの対応領域で接合させ、エタロンフィルター100を得る。このとき、図1に示す第1光学膜3と第2光学膜4との間隙Gが均一となるよう、接合前の第1基板1と第2基板2とのアライメント調整は正確に行わなければならない。本実施形態に係るエタロンフィルター100において、接合膜が支持部2aにおける支持面2bの領域を超えて第2接合膜10が形成され、第1基板1でも、支持面2bに対応する領域を超えて第1接合膜7が形成されていることにより、アライメントズレによる間隙Gの均一性、言い換えると第1光学膜3と第2光学膜4との平行度が維持し易くなり、優れたフィルター特性を備えることができる。
(他の実施形態)
上述のエタロンフィルター100を用いた光機器の一例を説明する。図7は、光機器の一例である波長多重通信システムの送信機の概略構成を示すブロック図である。波長多重(WDM: Wavelength DIVISION Multiplexing)通信では、波長の異なる信号は干渉し合わないという特性を利用して、波長が異なる複数の光信号を一本の光ファイバー内で多重的に使用すれば、光ファイバー回線を増設せずにデータの伝送量を向上させることができるようになる。
図7において、波長多重送信機1000は、光源200からの光が入射されるエタロンフィルター100を有し、エタロンフィルター100(上記いずれかのミラー構造が採用されたエタロンフィルターを具備する)からは、複数の波長λ0,λ1,λ2,…の光が透過される。波長毎に送信器311,312,313が設けられる。送信器311,312,313からの複数チャンネル分の光パルス信号は、波長多重装置321にて1つに合わせられて一本の光ファイバー伝送路331に送出される。
本発明は光符号分割多重(OCDM: Optical Code Division Multiplexing)送信機にも同様に適用できる。OCDMは、符号化された光パルス信号のパターンマッチングによってチャンネルを識別するが、光パルス信号を構成する光パルスは、異なる波長の光成分を含んでいるからである。このように、本発明を光機器に適用することによって、光学膜の特性劣化が抑制された、信頼性の高い光機器(例えば、各種センサーや光通信応用機器)が実現される。
以上説明したように、本発明の少なくとも一つの実施形態によれば、例えば、基板の貼り合わせによって構成される光フィルターにおいて、基板の傾きを抑制して、各基板に設けられる光学膜間の平行度を確保することができる。本発明は、例えば、エタロンフィルターのような干渉型の光フィルターに適用して好適である。但し、この例に限定されるものではなく、本発明は、ミラー構造として、光の反射特性ならびに光の透過特性を併せ持つ光学膜を用いる構造体(素子や機器)全般に適用可能である。
1…第1基板、2…第2基板、3…第1光学膜、4…第2光学膜、5…第1アクチュエーター電極、6…第1保護膜、7…第1接合膜、8…第2アクチュエーター電極、9…第2保護膜、10…可変ギャップエタロンフィルター(エタロンフィルター)。

Claims (6)

  1. 第1基板と、
    前記第1基板を支持する支持部を有する第2基板と、
    前記第1基板に備える第1光学膜と、
    前記第2基板に備え、前記第1光学膜と対向して配置される第2光学膜と、を備え、
    少なくとも前記第1光学膜を覆う第1保護膜と、少なくとも前記第2光学膜を覆う第2保護膜と、を備え、
    前記第1保護膜の表面に平面視において一部が重なり、且つ前記第1光学膜には重ならない第1接合膜と、
    前記第2保護膜の表面に平面視において一部が重なり、且つ前記第2光学膜には重ならない第2接合膜と、を備える、
    ことを特徴とする光フィルター。
  2. 前記第1接合膜および前記第2接合膜が、シロキサン結合を有するSi骨格と、前記Si骨格に結合される脱離基と、を含むプラズマ重合膜である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光フィルター。
  3. 前記第1保護膜および前記第2保護膜が酸化アルミ(Al23)または窒化アルミ(AlN)である、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の光フィルター。
  4. 第1基板と、
    前記第1基板を支持する支持部を有する第2基板と、
    前記第1基板に備える第1光学膜と、
    前記第2基板に備え、前記第1光学膜と対向して配置される第2光学膜と、
    前記支持部の前記第2基板を支持する支持面に設けられた第1接合膜と、
    前記第2基板の前記支持面と対向配置される前記第2基板の被支持領域面に設けられた第2接合膜と、を含み、
    前記支持部および前記被支持部において前記第1接合膜と前記第2接合膜との接合によって、前記第1基板と前記第2基板とが固着される光フィルターであって、
    少なくとも前記第1光学膜の表面を覆う第1保護膜形成工程と、少なくとも前記第2光学膜の表面を覆う第2保護膜形成工程と、
    前記第1基板の前記第1光学膜の形成側に、少なくとも前記支持面を含んで前記第1接合膜を形成する第1接合膜形成工程と、前記第2基板の前記第2光学膜の形成側に、少なくとも前記被支持領域面を含んで前記第2接合膜を形成する第2接合膜形成工程と、
    前記第1接合膜と前記第1光学膜との平面視における重なりを除去する第1接合膜除去工程と、前記第2接合膜と前記第2光学膜との平面視における重なりを除去する第2接合膜除去工程と、を含む、
    ことを特徴とする光フィルターの製造方法。
  5. 前記第1および第2保護膜は酸化アルミ(Al23)もしくは窒化アルミ(AlN)である、
    ことを特徴とする請求項4に記載の光フィルターの製造方法。
  6. 前記第1接合膜および第2接合膜の除去が、ドライエッチング法により行われる、
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の光フィルターの製造方法。
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