JP5630217B2 - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁 Download PDF

Info

Publication number
JP5630217B2
JP5630217B2 JP2010245346A JP2010245346A JP5630217B2 JP 5630217 B2 JP5630217 B2 JP 5630217B2 JP 2010245346 A JP2010245346 A JP 2010245346A JP 2010245346 A JP2010245346 A JP 2010245346A JP 5630217 B2 JP5630217 B2 JP 5630217B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable body
armature
stator core
shaft portion
spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010245346A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012097802A (ja
Inventor
田口 透
透 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2010245346A priority Critical patent/JP5630217B2/ja
Publication of JP2012097802A publication Critical patent/JP2012097802A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5630217B2 publication Critical patent/JP5630217B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、スプリングにより可動体が反ステータコア側に付勢される電磁弁に関するものである。
従来の電磁弁は、ステータコアの電磁力により可動体がステータコア側に吸引され、スプリングにより可動体が反ステータコア側に付勢されるようになっている。可動体は、磁気回路を構成する板状のアーマチャ部と、ガイド部材に摺動自在に挿入され、アーマチャ部の径方向中心部に一端側が挿入されてアーマチャ部と結合されたシャフト部とを備えている。
そして、可動体がステータコア側に吸引された際には、シャフト部の一端側端面がストッパに当接して可動体の移動範囲が制限されるようになっている。このストッパは、円筒状で、ステータコアの径方向中心部に配置され、このストッパの内部にスプリングが収容されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−100650号公報
しかしながら、従来の電磁弁は、スプリングがストッパの内部に収容されるためストッパの外径が大きくなってしまう。そして、外径寸法大のストッパがステータコアの径方向中心部に配置されるため、ステータコアにおけるコイル内部側の磁路面積を十分に確保することが難しいという問題があった。
本発明は上記点に鑑みて、ステータコアにおけるコイル内部側の磁路面積を増加可能にすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1、3に記載の発明では、通電時に磁界を形成する円筒状のコイル(32)と、コイル(32)により励磁されて電磁力を発生するステータコア(33)と、ステータコア(33)の電磁力によりステータコア(33)側に吸引される可動体(34)と、ステータコア(33)の径方向中心部に配置されて、可動体(34)がステータコア(33)側に吸引された際に可動体(34)が当接して可動体(34)の移動範囲を制限するストッパ(39)と、可動体(34)を反ステータコア側に付勢するスプリング(37)と、可動体(34)を摺動自在に保持するガイド孔(351)が形成されたガイド部材(35)とを備え、ステータコア(33)とガイド部材(35)との間にアーマチャ収容空間(43)が区画形成され、可動体(34)は、アーマチャ収容空間(43)内に配置されて磁気回路を構成する板状のアーマチャ部(341)と、ガイド孔(351)に摺動自在に挿入され、アーマチャ部(341)の径方向中心部に一端側が挿入されてアーマチャ部(341)と結合され、さらに、ステータコア(33)側に吸引された際に一端側端面がストッパ(39)に当接するシャフト部(342)とを備える電磁弁において、シャフト部(342)は、スプリング(37)が収容されるスプリング収容孔(3421)と、スプリング収容孔(3421)よりも小径で、スプリング収容孔(3421)とシャフト部(342)の一端側端面との間を連通させる連通孔(3422)とを備え、スプリング(37)とストッパ(39)との間に伝達部材(42)が配置され、伝達部材(42)は、スプリング収容孔(3421)内に配置されてスプリング(37)の一端を受けるシート部(421)と、連通孔(3422)を貫通してシート部(421)とストッパ(39)とを連絡するピン部(422)とを備えることを特徴とする。
これによると、スプリング(37)をシャフト部(342)のスプリング収容孔(3421)に収容するため、ストッパ(39)内にスプリング(37)を収容する空間を設ける必要がなくなり、したがってストッパ(39)の外径を小さくすることができる。また、連通孔(3422)を貫通するピン部(422)にてシート部(421)とストッパ(39)とを連絡することにより、シャフト部(342)の一端側端面(すなわち、ストッパとの当接面)に開口する連通孔(3422)の内径を小さくすることができるため、シャフト部(342)の一端側端面とストッパ(39)との当接面を確保しつつ、ストッパ(39)の外径を小さくすることができる。
すなわち、スプリング(37)をシャフト部(342)のスプリング収容孔(3421)に収容することと、ピン部(422)によりシート部(421)とストッパ(39)とを連絡することとが相俟って、ストッパ(39)の外径を小さくすることが可能になる。
そして、ストッパ(39)の外径を小さくすることにより、ステータコア(33)におけるコイル内部側の磁路面積を増加させることができる。
請求項に記載の発明では、シャフト部(342)におけるアーマチャ部(341)に挿入される部位の外径が、シャフト部(342)におけるガイド孔(351)に挿入される部位の外径よりも小さいことを特徴とする。
これによると、アーマチャ部(341)における内周側部位の磁路面積を増加させることができる。
請求項2、3に記載の発明では、可動体(34)がステータコア(33)側に吸引される向きを可動体吸引向きとしたとき、シャフト部(342)におけるアーマチャ部(341)に挿入される部位の外周面に、可動体吸引向きに対して直交する方向に突出するシャフト部突起部(3425)を備え、アーマチャ部(341)におけるシャフト部(342)が挿入される部位の内周面に、可動体吸引向きに対して直交する方向に突出してシャフト部突起部(3425)と係合するアーマチャ部突起部(3411)を備え、シャフト部突起部(3425)がアーマチャ部突起部(3411)よりも可動体吸引向きの前方側に位置することを特徴とする。
これによると、シャフト部(342)がストッパ(39)に当接した際にアーマチャ部(341)に作用する慣性力を、シャフト部突起部(3425)とアーマチャ部突起部(3411)との係合部により受け止めて、シャフト部(342)に対してアーマチャ部(341)が可動体吸引向きに相対移動することを確実に防止することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係る電磁弁を備える燃料噴射弁の全体構成を示す断面図である。 図1の電磁弁近傍の構成を示す断面図である。 第1実施形態に係る電磁弁の変形例を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る電磁弁の要部の構成を示す断面図である。 第2実施形態に係る電磁弁の変形例を示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係る電磁弁の要部の構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る電磁弁を備える燃料噴射弁の全体構成を示す断面図、図2は図1の電磁弁近傍の構成を示す断面図である。なお、図中の矢印は、燃料噴射弁が内燃機関に搭載された状態での天地方向を示している。
燃料噴射弁は、内燃機関(より詳細にはディーゼルエンジン、図示せず)のシリンダヘッドに装着され、コモンレール(図示せず)内に蓄えられた高圧燃料を内燃機関の気筒内に噴射するものである。
図1に示すように、燃料噴射弁は、ホルダボディ1の噴射弁軸方向下端側にノズル2が配置され、ホルダボディ1の噴射弁軸方向上端側に電磁弁3が配置されている。ホルダボディ1とノズル2は第1リテーニングナット51で締結され、ホルダボディ1と電磁弁3は第2リテーニングナット52で締結されている。
ホルダボディ1には、制御室6(詳細後述)の圧力を受けてノズルニードル22を閉弁向きに付勢する円柱状のコマンドピストン7が摺動自在に挿入されている。ホルダボディ1には、コモンレールから供給される高圧燃料が流通する高圧燃料通路11が形成されており、コモンレールから供給される高圧燃料がこの高圧燃料通路11を介して制御室6に導かれる。また、ホルダボディ1には、リーク燃料等が流通する低圧燃料通路12が形成されている。
ノズル2は、内燃機関に燃料を噴射するための噴孔211が形成されたノズルボディ21と、ノズルボディ21に摺動自在に保持されて噴孔211を開閉するノズルニードル22と、ノズルニードル22を閉弁向きに付勢するノズルスプリング23を備えている。このノズルスプリング23はホルダボディ1内に配置されており、ノズルスプリング23が配置された空間は低圧燃料通路12に接続されている。
コモンレールから供給される高圧燃料は、ホルダボディ1の高圧燃料通路11、およびノズルボディ21に形成された高圧燃料通路212を介して、噴孔211側まで導かれる。この高圧燃料の圧力がノズルニードル22に作用し、これにより、ノズルニードル22が開弁向きに付勢される。
図2に示すように、ホルダボディ1には、コマンドピストン7が挿入されるピストンガイド孔13が形成されている。そして、ピストンガイド孔13の上部空間が制御室6となっており、制御室6の圧力がコマンドピストン7に作用するようになっている。
電磁弁3は、制御室6の燃料を排出させる排出孔311が形成された制御室プレート31、通電時に磁界を形成する円筒状のコイル32、コイル32により励磁されて電磁力を発生するステータコア33、その電磁力によりステータコア33側に吸引される可動体34、この可動体34を摺動自在に保持するガイド部材35、可動体34に保持されて排出孔311を開閉する弁体36、可動体34を反ステータコア側に付勢するバルブスプリング37、バルブスプリング37のセット荷重を調整するリング状のシム38、可動体34が電磁力により吸引された際の可動体34の移動範囲を制限するストッパ39、ステータコア33の噴射弁軸方向上端側に隣接して配置されたハウジング40、相手コネクタと接続されてコイル32に電力を供給するコネクタ部41、バルブスプリング37の上端を支持する伝達部材42を備えている。
また、コイル32およびステータコア33と、ガイド部材35との間には、アーマチャ収容空間43が形成されている。そして、このアーマチャ収容空間43は、図示しない配管を介して図示しない燃料タンクに接続されている。
円板状の制御室プレート31は、高硬度の金属(例えば、SKD)よりなり、ピストンガイド孔13を塞ぐようにしてホルダボディ1の上部に配置され、ホルダボディ1と協働して制御室6を区画形成している。この制御室プレート31には、高圧燃料通路11からの高圧燃料を制御室6に導く高圧導入通路312と、前述した排出孔311が形成されている。
可動体34は、コイル32およびステータコア33の下端面に対向するようにしてアーマチャ収容空間43内に配置されて、磁気回路を構成する円板状のアーマチャ部341と、このアーマチャ部341の径方向中心部に上端側が挿入されてアーマチャ部341と結合され、アーマチャ部341から制御室プレート31側に向かって延びる有底円筒状のシャフト部342とを備えている。なお、アーマチャ部341とシャフト部342は、溶接やかしめ等によって結合されている。また、アーマチャ部341は高透磁率の金属(例えば、2LSS)よりなり、シャフト部342は高硬度の金属(例えば、SKH、SUJ2)よりなる。
シャフト部342は、アーマチャ部341に挿入される部位の外径が、ガイド部材35のシャフト部ガイド孔351(詳細後述)に挿入される部位の外径よりも小さくなっている。また、シャフト部342は、バルブスプリング37が収容されるスプリング収容孔3421と、このスプリング収容孔3421よりも小径で、スプリング収容孔3421とシャフト部342の上端面(すなわち、ストッパ39と対向する面)との間を連通させる連通孔3422とを備えている。そして、スプリング収容孔3421にバルブスプリング37が挿入され、バルブスプリング37の下端がシム38を介してスプリング収容孔3421の底面に支持され、バルブスプリング37の上端が伝達部材42に支持されている。
伝達部材42は、バルブスプリング37とストッパ39との間に配置されており、スプリング収容孔3421内に配置されてバルブスプリング37の上端を受ける円板上のシート部421と、連通孔3422を貫通してシート部421とストッパ39とを連絡する円柱状のピン部422とを備えており、バルブスプリング37の荷重は伝達部材42を介してストッパ39にて受けるようになっている。
弁体36は、例えばセラミックよりなり、球状の部材に1つの平面部を形成した形状になっている。また、弁体36は、シャフト部342の下端部に回転自在に保持されて可動体34と一体化されている。そして、弁体36はその平面部が制御室プレート31と接離して、流体通路としての排出孔311を開閉するようになっている。
円筒状のガイド部材35は、高硬度の金属(例えば、SCM)よりなり、このガイド部材35の径方向中心部には、シャフト部342が摺動自在に挿入されるシャフト部ガイド孔351が形成されている。また、ガイド部材35の径方向中心部で、且つシャフト部ガイド孔351の下端側には、排出孔311から排出された燃料が流入する弁室352が形成されている。ガイド部材35の径方向中心部からずれた位置には、アーマチャ収容空間43と低圧燃料通路12とを連通させる低圧連通孔353が形成されている。また、弁室352と低圧連通孔353は、ガイド部材35に形成された副低圧連通孔354を介して連通している。
ステータコア33の下端側の径方向中心部には、シャフト部342の上端部外径と略同径の円板状のストッパ39が圧入されている。このストッパ39の下端面は、ステータコア33から僅かに突出しており、可動体34が電磁力により吸引された際に可動体34のシャフト部342がストッパ39の下端面に当接することにより、可動体34が電磁力により吸引された際の可動体34の移動範囲が制限されるようになっている。なお、ストッパ39は、高硬度の金属(例えば、SKH、SUJ2)よりなり、ステータコア33は、高透磁率の金属(例えば、3LSS)よりなる。
ハウジング40は、非磁性体金属(例えばステンレス)よりなり、ステータコア33の上端側に隣接して配置されている。
コネクタ部41は、コネクタハウジング411とターミナル412とを備えている。コネクタハウジング411は、樹脂にてハウジング40に一体的にモールド成形され、相手コネクタが嵌合される嵌合部413を備えている。ターミナル412は、一端が嵌合部413に突出し、他端がコイル32に接続されている。
次に、上記燃料噴射弁の作動を説明する。コイル32に駆動電流が供給されると、シャフト部342がストッパ39の下端面に当接する位置まで可動体34および弁体36がステータコア33に吸引されて排出孔311が開かれ、制御室6の燃料は、排出孔311、弁室352、副低圧連通孔354、低圧連通孔353、およびアーマチャ収容空間43を介して、燃料タンクへ戻される。
これにより、制御室6の圧力が低下し、コマンドピストン7を介してノズルニードル22を閉弁向きに付勢する力が小さくなるため、ノズルニードル22に直接作用する高圧燃料の圧力によってノズルニードル22が開弁向きに駆動されて噴孔211が開かれ、噴孔211から内燃機関の気筒内に燃料が噴射される。
その後、コイル32への駆動電流の供給が停止されると、ステータコア33の吸引力が消滅するため、可動体34および弁体36がバルブスプリング37の付勢力により駆動されて排出孔311が閉じられる。
これにより、高圧導入通路312を介して供給される高圧燃料により制御室6の圧力が上昇し、コマンドピストン7を介してノズルニードル22を閉弁向きに付勢する力が大きくなるため、ノズルニードル22が閉弁向きに駆動されて噴孔211が閉じられ、燃料噴射が終了する。
本実施形態では、バルブスプリング37をシャフト部342のスプリング収容孔3421に収容するため、ストッパ39内にバルブスプリング37を収容する空間を設ける必要がなくなり、したがってストッパ39の外径を小さくすることができる。また、連通孔3422を貫通するピン部422にてシート部421とストッパ39とを連絡することにより、シャフト部342の上端面に開口する連通孔3422の内径を小さくすることができるため、シャフト部342の上端面とストッパ39との当接面を確保しつつ、ストッパ39の外径を小さくすることができる。
すなわち、バルブスプリング37をシャフト部342のスプリング収容孔3421に収容することと、ピン部422によりシート部421とストッパ39とを連絡することとが相俟って、ストッパ39の外径を小さくすることが可能になる。
そして、ストッパ39の外径を小さくすることにより、ステータコア33におけるコイル内部側の磁路面積を増加させることができる。
また、シャフト部342は、アーマチャ部341に挿入される部位の外径が、シャフト部ガイド孔351に挿入される部位の外径よりも小さくなっているため、アーマチャ部341における内周側部位の磁路面積を増加させることができる。
なお、上記実施形態における可動体34、弁体36、バルブスプリング37、シム38および伝達部材42の配置や形状等については、図3に示す第1実施形態の変形例のように変更することができる。
図3(a)に示す第1変形例では、伝達部材42のシート部421とピン部422が別体になっている。そして、長さの異なるピン部422を選択使用することにより、バルブスプリング37のセット荷重を調整するようにしている。このため、シム38は廃止されている。
スプリング収容孔3421は、シャフト部342の下端まで貫通しており、弁体36の外径は、スプリング収容孔3421の内径よりも大である。そして、バルブスプリング37およびシート部421をシャフト部342の下端側からスプリング収容孔3421に挿入し、シャフト部342の下端に弁体36をセットした状態で、バルブスプリング37のセット荷重を測定する。この測定結果に基づいて適切な長さのピン部422を選択して、バルブスプリング37のセット荷重を調整する。
なお、シャフト部342の下端をかしめて弁体36をシャフト部342に固定するが、そのかしめ作業は、バルブスプリング37のセット荷重調整前でもよいし、セット荷重調整後でもよい。
図3(b)に示す第2変形例では、バルブスプリング37のセット荷重を調整するためのシム38が、弁体36とバルブスプリング37に挟持されている。
スプリング収容孔3421は、シャフト部342の下端まで貫通しており、弁体36の外径は、スプリング収容孔3421の内径よりも大である。そして、バルブスプリング37、シム38、および伝達部材42を、シャフト部342の下端側からスプリング収容孔3421に挿入し、シャフト部342の下端に弁体36をセットした状態で、バルブスプリング37のセット荷重を測定する。この測定結果に基づいて適切な板厚のシム38を選択して、バルブスプリング37のセット荷重を調整する。このバルブスプリング37のセット荷重調整後、シャフト部342の下端をかしめて弁体36をシャフト部342に固定する。
図3(c)に示す第3変形例は、第2変形例と比較してシム38の位置が異なり、その他の点は第2変形例と共通している。具体的には、シム38は、バルブスプリング37と伝達部材42に挟持されている。
図3(d)に示す第4変形例では、伝達部材42のシート部421とピン部422が別体になっている。そして、長さの異なるピン部422を選択使用することにより、バルブスプリング37のセット荷重を調整するようにしている。このため、シム38は廃止されている。
また、シャフト部342は、スプリング収容孔3421が形成された有底円筒状の第1シャフト部3423と、連通孔3422が形成された円筒状の第2シャフト部3424とからなる。そして、バルブスプリング37およびシート部421をスプリング収容孔3421に挿入した後、第1シャフト部3423の開口端部に第2シャフト部3424の一部が挿入された状態で第1シャフト部3423と第2シャフト部3424が接合されている。
第1シャフト部3423と第2シャフト部3424を接合した後、適切な長さのピン部422を選択して、バルブスプリング37のセット荷重を調整する。
図3(e)に示す第5変形例では、シャフト部342は、スプリング収容孔3421が形成された有底円筒状の第1シャフト部3423と、連通孔3422が形成された円筒状の第2シャフト部3424とからなる。また、伝達部材42は、バルブスプリング37の内部に挿入される円柱状のガイド部423を備えている。
そして、バルブスプリング37、シム38および伝達部材42をスプリング収容孔3421に挿入し、第1シャフト部3423の開口端部に第2シャフト部3424の一部を所定位置まで挿入した状態で、バルブスプリング37のセット荷重を測定する。この測定結果に基づいて適切な板厚のシム38を選択して、バルブスプリング37のセット荷重を調整する。このバルブスプリング37のセット荷重調整後、第1シャフト部3423と第2シャフト部3424を接合する。
図3(f)に示す第6変形例は、第5変形例と比較して、伝達部材42のガイド部423を廃止した点が異なり、その他の点は第5変形例と共通している。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。図4は本発明の第2実施形態に係る電磁弁の要部の構成を示す断面図である。以下、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図4において、矢印Aは、可動体34がステータコア33(図2参照)側に吸引される向き(以下、可動体吸引向きという)である。
シャフト部342におけるアーマチャ部341に挿入される部位の外周面には、可動体吸引向きAに対して直交する方向に突出するシャフト部突起部3425が形成されている。このシャフト部突起部3425は、シャフト部342の外周面全周に亘って連続して形成されている。
アーマチャ部341におけるシャフト部342が挿入される部位の内周面には、可動体吸引向きAに対して直交する方向に突出してシャフト部突起部3425と係合するアーマチャ部突起部3411が形成されている。このアーマチャ部突起部3411は、アーマチャ部341の内周面全周に亘って連続して形成されている。
そして、シャフト部突起部3425は、シャフト部342におけるアーマチャ部341に挿入される部位のうち、シャフト部軸方向の中間部に位置している。また、シャフト部突起部3425は、アーマチャ部突起部3411よりも可動体吸引向きAの前方側に位置している。
アーマチャ部341は、焼結材を焼結させて形成する。より詳細には、シャフト部342がセットされた成形型の空間に焼結材を充填し、その焼結材を焼結させてアーマチャ部341を形成することにより、アーマチャ部341とシャフト部342とを一体化させている。
本実施形態では、シャフト部342がストッパ39に当接した際にアーマチャ部341に作用する慣性力を、アーマチャ部341とシャフト部342との接合力により受け止めるとともに、シャフト部突起部3425とアーマチャ部突起部3411との係合部により受け止めるため、シャフト部342に対してアーマチャ部341が可動体吸引向きAに相対移動することを確実に防止することができる。
なお、第2実施形態においては、シャフト部突起部3425を、シャフト部342におけるアーマチャ部341に挿入される部位のうち、シャフト部軸方向の中間部に設けたが、図5に示す第2実施形態の変形例のように、シャフト部突起部3425を、シャフト部342の上端側(すなわち、ストッパ39側の端部)に設けてもよい。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。図6は本発明の第3実施形態に係る電磁弁の要部の構成を示す断面図である。以下、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図6に示すように、シャフト部342は、アーマチャ部341に挿入される部位の外径と、シャフト部ガイド孔351に挿入される部位の外径が、同径になっている。また、ストッパ39の外径は、シャフト部342の外径よりも小さく、連通孔3422の内径よりも大きくなっている。
本実施形態では、ストッパ39の外径がシャフト部342の外径よりも小さいため、ステータコア33におけるコイル内部側の磁路面積を増加させることができる。
また、ストッパ39の外径をシャフト部342の外径よりも小さくしているが、ストッパ39の外径が連通孔3422の内径よりも大きいため、可動体34が電磁力により吸引された際にシャフト部342をストッパ39に確実に当接させることができる。
32 コイル
33 ステータコア
34 可動体
35 ガイド部材
37 スプリング
39 ストッパ
42 伝達部材
43 アーマチャ収容空間
341 アーマチャ部
342 シャフト部
351 ガイド孔
421 シート部
422 ピン部
3421 スプリング収容孔
3422 連通孔

Claims (3)

  1. 通電時に磁界を形成する円筒状のコイル(32)と、
    前記コイル(32)により励磁されて電磁力を発生するステータコア(33)と、
    前記ステータコア(33)の電磁力により前記ステータコア(33)側に吸引される可動体(34)と、
    前記ステータコア(33)の径方向中心部に配置されて、前記可動体(34)が前記ステータコア(33)側に吸引された際に前記可動体(34)が当接して前記可動体(34)の移動範囲を制限するストッパ(39)と、
    前記可動体(34)を反ステータコア側に付勢するスプリング(37)と、
    前記可動体(34)を摺動自在に保持するガイド孔(351)が形成されたガイド部材(35)とを備え、
    前記ステータコア(33)と前記ガイド部材(35)との間にアーマチャ収容空間(43)が区画形成され、
    前記可動体(34)は、前記アーマチャ収容空間(43)内に配置されて磁気回路を構成する板状のアーマチャ部(341)と、前記ガイド孔(351)に摺動自在に挿入され、前記アーマチャ部(341)の径方向中心部に一端側が挿入されて前記アーマチャ部(341)と結合され、さらに、前記ステータコア(33)側に吸引された際に一端側端面が前記ストッパ(39)に当接するシャフト部(342)とを備える電磁弁において、
    前記シャフト部(342)は、前記スプリング(37)が収容されるスプリング収容孔(3421)と、前記スプリング収容孔(3421)よりも小径で、前記スプリング収容孔(3421)と前記シャフト部(342)の一端側端面との間を連通させる連通孔(3422)とを備え、
    前記スプリング(37)と前記ストッパ(39)との間に伝達部材(42)が配置され、前記伝達部材(42)は、前記スプリング収容孔(3421)内に配置されて前記スプリング(37)の一端を受けるシート部(421)と、前記連通孔(3422)を貫通して前記シート部(421)と前記ストッパ(39)とを連絡するピン部(422)とを備え
    前記シャフト部(342)における前記アーマチャ部(341)に挿入される部位の外径が、前記シャフト部(342)における前記ガイド孔(351)に挿入される部位の外径よりも小さいことを特徴とする電磁弁。
  2. 前記可動体(34)が前記ステータコア(33)側に吸引される向きを可動体吸引向きとしたとき、
    前記シャフト部(342)における前記アーマチャ部(341)に挿入される部位の外周面に、前記可動体吸引向きに対して直交する方向に突出するシャフト部突起部(3425)を備え、
    前記アーマチャ部(341)における前記シャフト部(342)が挿入される部位の内周面に、前記可動体吸引向きに対して直交する方向に突出して前記シャフト部突起部(3425)と係合するアーマチャ部突起部(3411)を備え、
    前記シャフト部突起部(3425)がアーマチャ部突起部(3411)よりも前記可動体吸引向きの前方側に位置することを特徴とする請求項に記載の電磁弁。
  3. 通電時に磁界を形成する円筒状のコイル(32)と、
    前記コイル(32)により励磁されて電磁力を発生するステータコア(33)と、
    前記ステータコア(33)の電磁力により前記ステータコア(33)側に吸引される可動体(34)と、
    前記ステータコア(33)の径方向中心部に配置されて、前記可動体(34)が前記ステータコア(33)側に吸引された際に前記可動体(34)が当接して前記可動体(34)の移動範囲を制限するストッパ(39)と、
    前記可動体(34)を反ステータコア側に付勢するスプリング(37)と、
    前記可動体(34)を摺動自在に保持するガイド孔(351)が形成されたガイド部材(35)とを備え、
    前記ステータコア(33)と前記ガイド部材(35)との間にアーマチャ収容空間(43)が区画形成され、
    前記可動体(34)は、前記アーマチャ収容空間(43)内に配置されて磁気回路を構成する板状のアーマチャ部(341)と、前記ガイド孔(351)に摺動自在に挿入され、前記アーマチャ部(341)の径方向中心部に一端側が挿入されて前記アーマチャ部(341)と結合され、さらに、前記ステータコア(33)側に吸引された際に一端側端面が前記ストッパ(39)に当接するシャフト部(342)とを備える電磁弁において、
    前記シャフト部(342)は、前記スプリング(37)が収容されるスプリング収容孔(3421)と、前記スプリング収容孔(3421)よりも小径で、前記スプリング収容孔(3421)と前記シャフト部(342)の一端側端面との間を連通させる連通孔(3422)とを備え、
    前記スプリング(37)と前記ストッパ(39)との間に伝達部材(42)が配置され、前記伝達部材(42)は、前記スプリング収容孔(3421)内に配置されて前記スプリング(37)の一端を受けるシート部(421)と、前記連通孔(3422)を貫通して前記シート部(421)と前記ストッパ(39)とを連絡するピン部(422)とを備え、
    前記可動体(34)が前記ステータコア(33)側に吸引される向きを可動体吸引向きとしたとき、
    前記シャフト部(342)における前記アーマチャ部(341)に挿入される部位の外周面に、前記可動体吸引向きに対して直交する方向に突出するシャフト部突起部(3425)を備え、
    前記アーマチャ部(341)における前記シャフト部(342)が挿入される部位の内周面に、前記可動体吸引向きに対して直交する方向に突出して前記シャフト部突起部(3425)と係合するアーマチャ部突起部(3411)を備え、
    前記シャフト部突起部(3425)がアーマチャ部突起部(3411)よりも前記可動体吸引向きの前方側に位置することを特徴とする電磁弁。
JP2010245346A 2010-11-01 2010-11-01 電磁弁 Active JP5630217B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010245346A JP5630217B2 (ja) 2010-11-01 2010-11-01 電磁弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010245346A JP5630217B2 (ja) 2010-11-01 2010-11-01 電磁弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012097802A JP2012097802A (ja) 2012-05-24
JP5630217B2 true JP5630217B2 (ja) 2014-11-26

Family

ID=46389951

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010245346A Active JP5630217B2 (ja) 2010-11-01 2010-11-01 電磁弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5630217B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01143474U (ja) * 1988-03-28 1989-10-02
JPH0311184U (ja) * 1989-06-19 1991-02-04
JPH0680076U (ja) * 1993-04-21 1994-11-08 株式会社ミクニアデック 流体制御弁
US5488340A (en) * 1994-05-20 1996-01-30 Caterpillar Inc. Hard magnetic valve actuator adapted for a fuel injector
GB9608703D0 (en) * 1996-04-26 1996-07-03 Lucas Ind Plc Improved electrically operated trigger valve for fuel injection pump
JP2002098024A (ja) * 2000-09-26 2002-04-05 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 電子制御燃料噴射装置
DE10131125A1 (de) * 2001-06-28 2002-09-12 Bosch Gmbh Robert Magnetventil mit gedämpftem, einteiligem Ankerelement
US7775240B2 (en) * 2006-02-07 2010-08-17 Sturman Digital Systems, Llc Spool valve

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012097802A (ja) 2012-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5623784B2 (ja) 電磁式燃料噴射弁
KR101815435B1 (ko) 분사 밸브 용 밸브 어셈블리 및 분사 밸브
JP5239965B2 (ja) 燃料噴射弁
JP4703697B2 (ja) 電磁アクチュエータ
US7063279B2 (en) Fuel injection valve
JP2007064364A (ja) 電磁弁
JP2006194237A (ja) 電磁式アクチュエータ
JP2010174849A (ja) 電磁弁および燃料噴射弁
JP2010261396A (ja) 燃料噴射弁
JP2010174820A (ja) 燃料噴射弁
JP3778882B2 (ja) 電磁アクチュエータ
JP2013167194A (ja) 燃料噴射弁
CN113153597B (zh) 燃料泵及其出口阀座
JP4577654B2 (ja) 電磁駆動装置およびこれを用いた燃料噴射弁
EP2011998B1 (en) Fuel pump for internal combustion engine
US20150136879A1 (en) Fuel injector
US7063077B2 (en) Electromagnetic valve-actuated control module for controlling fluid in injection systems
JP5630217B2 (ja) 電磁弁
JP5093212B2 (ja) 燃料噴射弁
EP3693599B1 (en) Fuel pump and inlet valve assembly thereof
CN110651117A (zh) 电磁阀、电磁吸入阀机构以及高压燃料泵
JP5789954B2 (ja) 電磁弁
JP2007192080A (ja) 燃料噴射弁
JP3790711B2 (ja) 燃料インジェクタ
JP5126105B2 (ja) 燃料噴射弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130412

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140304

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140418

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140909

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140922

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5630217

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250