JP5629673B2 - 車両の情報表示装置 - Google Patents
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Description
しかし、表示面を大きくするためには表示手段を表示面から離す必要があり、車両の情報表示装置が大型化してしまう。
よって、表示面に携帯端末を重ならないように配置して、表示面の情報を携帯端末で遮らないようにできる。
これにより、表示面および携帯端末の多くの情報を運転者の前方に表示できる。
さらに、携帯端末を支持部に支持するだけの簡単な構成で運転者の前方に多くの情報を表示できるので、車両の情報表示装置の大型化を抑えることができる。
これにより、下表示部および上表示部を仕切るための仕切部材を専用に用意する必要がないので、下表示部および上表示部を簡単な構成で仕切ることができる。
よって、例えば、認識の度合いが高い情報をまとめて表示し、かつ、認識の度合いが比較的低い情報をまとめて表示することができる。
これにより、認識の度合いが高い情報や認識の度合いが比較的低い情報の確認が容易になり、簡単な構成で情報の視認性を高めることができる。
ここで、インストルメントパネルの上部は運転者の手が比較的容易にとどきやすい部位である。これにより、インストルメントパネルの上部に支持部を設けることにより、支持部に着脱自在に支持した携帯端末を容易に着脱することができる。
そこで、携帯端末を支持部で支持した状態において、携帯端末を車両前方に向けて上り勾配に傾斜させるようにした。
よって、携帯端末を運転者の視点に向けて上向きに配置できるので、携帯端末を目視するときの視線を、表示面を目視するときの視線に近づけることができる。
したがって、表示面および携帯端末の情報を容易に目視できるので、情報の視認性を高めることができる。
これにより、両側のハンドルで表示部や携帯端末を遮らないようにできるので、表示部や携帯端末の情報を容易に目視でき、情報の視認性を高めることができる。
図1に示すように、車両10は、車室11の床部を形成するフロアパネル12と、フロアパネル12の前端部12aに立設されたダッシュボード13と、ダッシュボード13の左右の側部に設けられた左右のフロントピラー14と、左右のフロントピラー14間に設けられたフロント窓ガラス16と、フロント窓ガラス16の下部前方に設けられた前仕切壁(車体部)18とを備えている。
右フロントピラー14は、ダッシュボード13の右側部から右ルーフ15に向けて上り勾配に延出されている。
このフロント窓ガラス16は、前仕切壁18から上方に向けて張り出されている。
この前仕切壁18は、左右のフロントピラー14間において、インパネ20の前端部20aおよびフロント窓ガラス16に沿って帯状に形成され、車体の一部を構成する部材である。
このように、フロント窓ガラス16の下部16aに前仕切壁18を設けることで、フロント窓ガラス16に情報を表示するヘッドアップディスプレイと、前仕切壁18に情報を表示する室内表示とに表示内容をエリア分けすることが可能になる。
このインパネ20は、左右のフロントピラー14間に前端部20aが配置され、前端部20aから車両後方に向けて幅寸法が徐々に小さくなるように延出され、後部(以下、「インパネ後部」という)20bが車両後方に向けて下り勾配に形成されている。
インパネ20を略富士山状に形成することで、インパネ20の左側部20cおよび左サイドドア間に左空間41が形成され、インパネ20の右側部20dおよび右サイドドア42(図1参照)間に右空間43が形成されている。
よって、左空間41に左ステアリングハンドル23を配置でき、右空間43に右ステアリングハンドル26を配置できる。
インパネ表示部45は、インパネ表示部45aと操作部45bとを備え、例えば、音楽などを出力するためのオーディオ機能を備えている。
よって、インパネ表示部45は、運転者50(図1も参照)の視点51に向けて配置されている。すなわち、インパネ表示部45が運転者50から目視しやすく、かつ操作しやすい部位に設けられている。
これにより、運転者50が無理のない姿勢でインパネ表示部45aを目視でき、かつ、無理のない姿勢で操作部45bを操作できる。
左アーム22の後端部22bに、左ステアリングハンドル23が車幅方向(左右方向)に揺動自在に立設されている。
よって、運転者50が無理のない姿勢を保ちながら、図4に示すように、左ステアリングハンドル23を左手52で握ることができ、さらに、左ステアリングハンドル23を左手52で矢印A−B方向(車幅方向)に操作できる。
右アーム25の後端部25bに、右ステアリングハンドル26が車幅方向(左右方向)に揺動自在に立設されている。
よって、運転者50が無理のない姿勢を保ちながら、図4に示すように、右ステアリングハンドル26を右手53で握ることができ、さらに、右ステアリングハンドル26を右手53で矢印A−B方向(車幅方向)に操作できる。
一方、左右のステアリングハンドル23,26を左右の手で握った状態で右側(矢印B方向)に傾斜(揺動)させることにより車両10が右方向に操舵される。
この表示手段31は、表示部33(下表示部34および上表示部35)に情報を照射可能な手段であり、例えば一般に知られている透過液晶プロジェクタが用いられる。
すなわち、表示手段31は、ケーシング32の内部に光源、赤、緑、青光用の液晶パネル(映像表示部)、プリズムおよび投射レンズなどが収納されている。
表示手段31から投光された情報は、インパネ20の開口部21を経て表示部33に照射される。合成された映像が表示部33に照射されることで表示部33に情報が表示される。
具体的には、表示手段31は、運転者50が運転中に確実に認識する必要のある車速表示61、バッテリ残量表示62、各種の警報表示63や左右の方向指示表示64,65などの情報(以下、「必須情報」という)を上表示面35aに照射可能である。
さらに、表示手段31は、運転者50が間隔をおいて認識することが許容されるナビゲータ用の地図67などの情報(以下、「任意情報」という)を下表示面34aに照射可能である。
表示部33の表示面は、運転席28の正面に対峙する位置に配置され、表示手段31から情報が照射されることにより照射された情報を表示可能な面である。
すなわち、表示部33は、下表示部34および上表示部35の境界(以下、「表示面境界」という)36に跨って形成されている。
表示面境界36は、前仕切壁18の上辺18aに相当する部位である。
これにより、下表示面34aおよび上表示面35aを仕切るために専用の仕切部材を用意する必要がないので、下表示面34aおよび上表示面35aを簡単な構成で区分けできる。
この下表示部34は、例えば、横長の状態で略矩形状に形成されている。
この上表示部35は、例えば、下表示部34と同様に、横長の状態で略矩形状に形成されている。
認識の度合いが異なる情報として必須情報や任意情報が挙げられる。
以下、必須情報を上表示部35に表示し、任意情報を下表示部34に表示する例を詳しく説明する。
よって、フロント窓ガラス16を通して車両前方を目視した状態から、上表示部35に表示された情報を目視する状態に視線を移動する際に、運転者50の視線の移動を少なく抑えることができる。
必須情報とは、前述したように、運転者50が運転中に確実に認識する必要のある車速表示61、バッテリ残量表示62、各種の警報表示63や左右の方向指示表示64,65などの情報をいう。
これにより、下表示部34に任意情報をまとめて表示することが好ましい。
任意情報とは、前述したように、運転者50が間隔をおいて認識することが許容されるナビゲータ用の地図67などの情報をいう。
ここで、前述したように、下表示面34aおよび上表示面35aを表示面境界36を利用して仕切ることで、下表示面34aおよび上表示面35aを簡単な構成で区分けできる。
これにより、必須情報や任意情報の確認が容易になり、簡単な構成で情報の視認性を高めることができる。
この支持部37は、インパネ表示部45aの前辺45cに沿って上端部37aがスリット状に開口された凹状の部位である。
以下、支持部37を支持凹部37として説明する。
支持凹部37に携帯端末38の下部38aを差し込むことにより、情報を表示可能な携帯端末38の表示部(以下、「端末表示部」という)38bを支持凹部37で運転席28(図1参照)に対峙させた状態で支持できる。
さらに、支持凹部37に携帯端末38の下部38aを差し込んだ状態において、携帯端末38の端末表示部38bがインパネ20の上方に配置(露出)されている。
すなわち、支持凹部37は、表示部33の後方で、かつ運転席28に対峙させた状態で携帯端末38を着脱自在に支持可能な凹部である。
これにより、インパネ表示部45aの前辺45cに隣接させて支持凹部37を設けることで、支持凹部37で支持した携帯端末38を運転者50が容易に着脱できる。
よって、支持凹部37に携帯端末38が支持されることで、携帯端末38は車両前方に向けて傾斜角θの上り勾配に傾斜させた状態で着脱可能に支持される。
部位20fは、インパネ20の上部20eのうち、支持凹部37の車両前方の部位であり、略水平に形成されている。
また、支持凹部37の底部は、インパネ20の上部20e(支持凹部37の車両前方の部位20f)に対してH寸法だけ下方に配置されている。
よって、携帯端末38を車両前方に向けて上り勾配に傾斜させることで、携帯端末38を運転者50の視点51に向けて上向きに配置できる。
したがって、上下の表示面35a,34aおよび端末表示部38bの情報を容易に目視できるので、情報の視認性を高めることができる。
境界視線74は、運転者50の視点51および下表示面34aの下辺34b(すなわち、前仕切壁18の下辺18bに相当する辺)を結ぶ視線である。
換言すれば、支持凹部37に携帯端末38を支持した状態において、下表示面34a(下辺34b)の下方側に上辺38cが連続するように携帯端末38が配置されている。
よって、上下の表示面35a,34aに携帯端末38を重ならないように配置して、上下の表示面35a,34aの情報を携帯端末38で遮らないようにできる。
よって、支持凹部37に支持された携帯端末38は、上下の表示面35a,34aの車幅方向の幅内で、かつ上下の表示面35a,34aの車幅方向の中央に配置されている。
これにより、図2、図4に示すように、上下の表示面35a,34aや端末表示部38bに表示された多くの情報を運転者50の前方(正面)に表示できる。
さらに、インパネ後部20b(すなわち、インパネ20)の右側に右ステアリングハンドル26が設けられている。
これにより、左右のステアリングハンドル23,26で上下の表示面35a,34aや端末表示部38bを遮らないようにできる。
したがって、上下の表示面35a,34aや端末表示部38bの情報を容易に目視でき、情報の視認性を一層高めることができる。
この携帯端末38は、表面に端末表示部38bが設けられ、通信機能などを備えている。通信機能を操作することにより情報が得られ、得られた情報が端末表示部38bに表示される。
よって、携帯端末38を支持凹部37で支持することにより、運転者50は車室11内において車両10の外部の情報を認識することができる。
なお、変形例1、2において実施例の情報表示装置30と同一類似の構成部材については同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
図6に示すように、変形例1の情報表示装置80は、実施例の支持凹部37に代えて支持凹部(支持部)82を備えたもので、その他の構成は実施例の情報表示装置30と同様である。
支持凹部82は、支持凹部82に携帯端末38を支持した状態において、下表示面34a(下辺34b)の下方側に携帯端末38の上辺38cが隣接するように携帯端末38を配置可能に形成されている。
よって、携帯端末38の上辺38cは、境界視線74(下表示面34aの下辺34b)から下方側に僅かに離れるように配置されている。
図7に示すように、変形例2の情報表示装置90は、携帯端末38および表示手段31を制御部92を介して接続したもので、その他の構成は実施例の情報表示装置30と同様である。
すなわち、情報表示装置90は、支持凹部37の底部に接続端子93が設けられ、接続端子93が制御部92に接続され、制御部92が表示手段31(具体的には、赤、緑、青光用の液晶パネルに接続されている。
携帯端末38の端子95は、携帯端末38の底部に設けられている。
携帯端末38の下部38aを支持凹部37に差し込むことにより、携帯端末38の端子95が接続端子93に接続される。
よって、表示手段31の光源から光を投光することにより、携帯端末38の情報を上下の表示面35a,34aに表示できる。
これにより、例えば、車両停止状態において、携帯端末38の情報を上下の表示面35a,34aに大きく表示することが可能である。
例えば、前記実施例では、前仕切壁18およびインパネ20をそれぞれ別部材で形成した例について説明したが、これに限らないで、前仕切壁18およびインパネ20を一部材で一体に形成することも可能である。
例えば、上下の表示面35a,34aの車幅方向の幅内で、かつ上下の表示面35a,34aの車幅方向の中央から左右側にオフセットさせて配置することも可能である。
Claims (4)
- 運転席の前方に設けられ、該運転席に対峙する表示面を有する表示部と、
前記表示面に情報を照射可能な表示手段と、
前記表示部の後方で、かつ前記運転席の前方に設けられ、情報を表示可能な携帯端末を前記運転席に対峙させて支持可能な支持部と、を備え、
前記支持部は、
前記携帯端末を支持した状態において、運転者の視点および前記表示面の下辺を結ぶ境界視線より下方に前記携帯端末を配置可能に形成されたことを特徴とする車両の情報表示装置。 - 前記表示部は、
車体部と、該車体部から上方に向けて張り出されたフロント窓ガラスとの境界に跨って形成され、
前記車体部側の下表示部、前記フロント窓ガラス側の上表示部に、認識の度合いが異なる情報が表示されることを特徴とする請求項1記載の車両の情報表示装置。 - 前記表示部の車両後方側に、車両前後方向に延出するインストルメントパネルが設けられ、
前記インストルメントパネルの上部に前記支持部が設けられ、
前記支持部を用いて、前記携帯端末を車両前方に向けて上り勾配に傾斜させた状態で着脱可能に支持することを特徴とする請求項1または請求項2記載の車両の情報表示装置。 - 前記インストルメントパネルの両側に操向用のハンドルがそれぞれ設けられたことを特徴とする請求項3記載の車両の情報表示装置。
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