JP5628966B1 - 観音開き扉の開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構造で扉の固定及び開放を行うことができる、観音開き扉の開閉装置を提供することを目的とする。【解決手段】観音開き扉の一方の扉に設けられた軸支ピンにより回動可能に軸支され、周縁に向けて漸次拡幅されている係合溝を有するフックと、観音開き扉の他方の扉に設けられ、前記係合溝に係合される係合ピンと、前記フックに設けられ、前記フックを回動させる、可撓性を有する操作レバーと、前記操作レバーを、前記係合溝と前記係合ピンが係合した状態からさらに前記係合溝を前記係合ピンに押し付ける方向に付勢し撓ませた状態で係止する係止部と、を備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、観音開き扉を閉めた状態で固定する、観音開き扉の開閉装置に関する。
従来、トラックの荷台やコンテナ等の後扉に用いられている観音開き扉を固定するものとして、積載物の重さ等で側壁が外側に傾き、観音開き扉の戸先同士に隙間ができた状態であっても、観音開き扉の固定を行うことができる装置として、観音開き扉の一方の扉に係合レバーを回転自在に軸支し、他方の扉に係止ピンを突設し、前記係合レバーを前記係止ピンに係合して観音開き扉を閉鎖位置に固縛するロック装置が開示されている(特許文献1)。
また、積載物の重さ等で側壁が外側に傾き、観音開き扉の開閉装置にテンションが掛かり、開閉装置を開くことができなくなることを防止するための装置として、一方の扉に係合ピンを突設し、他方の扉には枢着ピンを突設し、係合ピンに先端のフック部を係合させ、枢着ピンを嵌入させる水平な水平移動用の移動用溝と下側に向かって傾斜させた回転用溝を設けたフック部材を備え、フック部材が水平方向に移動できる開閉装置が開示されている。(特許文献2)
実開昭63−195982号公報 特開平10−37565号公報
しかし、特許文献1に開示されている技術では、観音開き扉を固縛したあとの係合レバーを固定するための構成が開示されていない。
また、特許文献2に開示されている技術では、複数のリンクを介してフック部材等を操作しており、その構造が複雑になりやすいという課題があった。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、その課題は、扉の固定及び開放にかかる手間を少なくできるとともに、簡易な構造で扉の固定及び開放を行うことができる、観音開き扉の開閉装置を提供することを目的とする。
本発明の観音開き扉の開閉装置は、
観音開き扉の一方の扉に設けられた軸支ピンにより回動可能に軸支され、周縁に向けて漸次拡幅された係合溝を有するフックと、
観音開き扉の他方の扉に設けられ、前記係合溝に係合される係合ピンと、
前記フックに設けられ、前記フックを回動させる、可撓性を有する操作レバーと、
前記操作レバーを、前記係合溝と前記係合ピンが係合した状態からさらに前記係合溝を前記係合ピンに押し付ける方向に付勢し撓ませた状態で係止する係止部と、
前記フックに回動可能に設けられたリンクレバーと、を備えることを特徴とする。
本発明の観音開き扉の開閉装置によれば、観音開き扉の一方の扉に設けられた軸支ピンにより回動可能に軸支されたフックと、観音開き扉の他方の扉に設けられ、係合溝に係合される係合ピンとを備えているため、フックが回動することにより係合溝と係合ピンが係合し、観音開き扉の一方の扉と他方の扉とが固定される。また、係合溝がフックの周縁に向けて漸次拡幅されているため、積載物の重さ等により観音開き扉の蝶番が設けられている吊元側の側壁が膨らんで、観音開き扉の一方の扉と他方の扉との戸先同士の間に隙間ができていても、係合ピンを係合溝に引っ掛け、その後のフックの回動により係合ピンを引きつけ、扉同士を固定することができるとともに、扉の開放も滑らかに行うことができる。
また、可撓性を有する操作レバーと、操作レバーを係合溝と係合ピンが係合した状態からさらに係合溝を係合ピンに押し付ける方向に付勢し撓ませた状態で係止する係止部とを備えるため、操作レバーの弾力により操作レバーが係止部に付勢された状態で係止される。これにより、係止部は操作レバーを引っ掛けるだけの構成で足り、装置の構成が簡易なものになるとともに、操作の手間を少なくすることができる。
本発明の観音開き扉の開閉装置の好ましい例は、
前記係合溝と前記係合ピンとが係合されたときの前記操作レバーの先端の位置が、前記係合溝と前記係合ピンとの係合が解除されたときの前記操作レバーの先端の位置より高く構成されていることを特徴とする。
本発明の観音開き扉の開閉装置の好ましい例によれば、係合溝と係合ピンとが係合されたときの操作レバーの先端の位置が、係合溝と係合ピンとの係合が解除されたときの操作レバーの先端の位置より高いため、操作レバーの係止を解除したときに、操作レバーの自重により操作レバーの先端が下降し、係合溝と係合ピンとの係合が解除される方向にフックを自然に回動させることが可能となる。これにより、扉の開放をするとき、操作レバーを最後まで操作する必要がなく、操作の手間を少なくすることができるとともに、積載物が崩れてきたとき等に操作者の回避行動を容易とすることができる。
本発明の観音開き扉の開閉装置の好ましい例は、
前記係止部に係止されたときの前記操作レバーの先端の位置が、前記観音開き扉の吊元側にあることを特徴とする。
本発明の観音開き扉の開閉装置の好ましい例によれば、係止部に係止されたときの操作レバーの先端の位置が、観音開き扉の吊元側にあるため、観音開き扉の開放操作を行うとき、操作者が観音開き扉の正面を避け、横方向にずれた位置から操作することができる。これにより、観音開き扉を開放して積載物が崩れてきたとき等に操作者が積載物の下敷きになることを防止でき、操作者の安全をより高めることができる。なお、吊元側にあるとは、操作者が観音開き扉の正面を避け、横方向にずれた位置から手を伸ばして操作できる範囲に操作レバーの先端があることを意図する。
本発明の観音開き扉の開閉装置の好ましい例は、
前記フックに回動可能に設けられたリンクレバーと、
前記リンクレバーに接続され下方向に伸びるとともに、前記フックの回動により前記リンクレバーを介して上下に追動するロックロッドと、
前記ロックロッドの水平方向の動きを規制するロッドガイドと、
下側の扉枠に設けられ、前記ロックロッドの下端が挿入される係合穴を有するロッド受部と、をさらに備えることを特徴とする。
本発明の観音開き扉の開閉装置の好ましい例によれば、フックに回動可能に設けられたリンクレバーと、リンクレバーに接続され下方向に伸びるとともに、フックの回動によりリンクレバーを介して上下に追動するロックロッドと、ロックロッドの水平方向の動きを規制するロッドガイドとをさらに備えるため、フックの回動運動がリンクレバーによりロックロッドを上下させる往復運動に変換される。さらに、下側の扉枠に設けられ、ロックロッドの下端が挿入される係合穴を有するロッド受部を備えるため、ロックロッドが挿入されることで観音開き扉の下側も固定される。これらにより、一つの操作レバーの操作により、観音開き扉の2箇所の固定及び開放を行うことができる。
本発明の観音開き扉の開閉装置の好ましい例は、
前記ロックロッドの下端が漸次縮小されていることを特徴とする。
本発明の観音開き扉の開閉装置の好ましい例によれば、ロックロッドの下端が漸次縮小されているため、係合穴にロックロッドの下端を挿入するときに、係合穴とロックロッドの位置が完全に合致していなくとも、ロックロッドの下端の先端が係合穴に入りさえすれば、ロックロッドを挿入することができる。また、係合穴からロックロッドを引き抜くときも、抵抗が少なく滑らかに抜くことができる。
本発明の観音開き扉の開閉装置の好ましい例は、
前記係合溝の縁のうち、
前記軸支ピンに近い側の一方の縁が、前記係合溝の内側に突出する円弧をなしており、
前記軸支ピンから離れた側の他方の縁が、前記一方の縁より長く構成されていることを特徴とする。
本発明の観音開き扉の開閉装置の好ましい例によれば、前記軸支ピンに近い側の一方の縁が、前記係合溝の内側に突出する円弧をなしているため、係合溝の奥側で係合溝の幅がより狭められ、フックと係合ピンとの係合が緩みにくくなる。また、前記軸支ピンから離れた側の他方の縁が、前記一方の縁より長く構成されているため、フックの周縁側において係合溝の幅が広くなり、観音開き扉の一方の扉と他方の扉との戸先同士の間の隙間が大きい場合でも、係合ピンを係合溝に引っ掛けることができる。
上述したように、本発明の観音開き扉の開閉装置によれば、扉の固定及び開放にかかる手間を少なくできるとともに、簡易な構造の装置で観音開き扉の固定及び開放を行うことができる。
本発明の一実施形態に係る観音開き扉の開閉装置を示す図である。 係止部及びロッド受部を示す図である。 観音開き扉の開閉装置の開放された状態を示す図である。 ロックロッドの下端とロッド受部とを側面から示した図である。 側壁が膨らんだときの観音開き扉の開閉装置の固定及び開放を模式的に示した図である。 本発明の他の実施形態に係る観音開き扉の開閉装置を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る観音開き扉の開閉装置を示す図である。
以下、本発明の観音開き扉の開閉装置の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の好適な一実施形態に係る観音開き扉の開閉装置の固定された状態を示す図であり、図2は、該装置の操作レバーを係止する係止部と、ロッド受部とを示す拡大図である。また、図3は、本装置の開放された状態を示す図である。また、図4は、本装置の下部におけるロックロッドとロッド受部との固定及び開放を側面から示した拡大図である。また、図5は、積載物等の重さにより側壁が膨らんだときの観音開き扉の固定及び開放を模式的に示した図である。また、図6、図7は、本発明の他の実施形態に係る観音開き扉の開閉装置を示す図である。
先ず、図1、図2を参照して、本発明の好適な一実施形態に係る観音開き扉の開閉装置10の構成を説明する。なお、本実施形態に係る観音開き扉の開閉装置10は、左右の側壁30と、それぞれの側壁30に蝶番31で支持された観音開きとなる2枚の扉1,2と、扉に貼設された取付け板32と押え板33とを備えるトラックの荷台に設けられている。
図1に示すように、本実施形態の観音開き扉の開閉装置10は、軸支ピン11と、フック12と、係合ピン14と、操作レバー15と、係止部17と、リンクレバー19と、ロックロッド20と、ロッドガイド22と、ロッド受部23とを備える。
軸支ピン11は、一方の扉1の戸先3側に貼設された取付け板32に突設されており、フック12を回動可能に軸支する。また、係合ピン14は、他方の扉2の戸先3側に貼設された取付け板32に突設され、その頭部の径が軸部の径より大きく構成されている。なお、この取付け板32は必須の構成ではなく、扉の形態及び強度によっては扉に軸支ピン11及び係合ピン14を直接設けてもよい。
フック12は、金属等の板材からなり、上記の通り、軸支ピン11により回動可能に軸支され、フック12の周縁に向けて漸次拡幅された係合溝13を有する。この係合溝13の奥側は、前記係合ピン14の軸部の径に略合致する幅となっており、係合溝13の奥側と係合ピン14の軸部とが係合したとき、係合溝13の一部が係合ピン14の頭部に引っ掛かり、フック12が係合ピン14から離脱できないように構成されている。
また、係合溝13の縁のうち、軸支ピン11に近い側の、一方の縁13aは、係合溝13の内側に突出するよう円弧をなしている。ここで、フック12の回動時に、一方の溝13aが係合ピン14に干渉しないようにする必要があるため、本実施形態では、円弧の中心Cが、軸支ピン11と係合ピン14とを結ぶ水平線より上、かつ、円弧の半径Rが、軸支ピン11の軸の中心と係合ピン14の軸部の軸支ピン11側の端との離間距離より短くなる位置にあるよう構成されている。もっとも、円弧の中心Cと半径Rは、この組み合わせに限定されるものではなく、フック12が回動するときに、一方の溝13aが係合ピン14と干渉しない形態であればどのようなものでもよい。
また、軸支ピン11から離れた側の他方の縁13bは、左斜め下方に長く垂れ下がり、その先端は係合溝13の内側に向かって湾曲している。この他方の縁13bが、一方の縁13aより長く構成されているため、他方の縁13bの先端が、軸支ピン11より離れた位置まで届く。これにより、本装置の固定された状態における、他方の縁13bの角度を立てて、垂直に近い角度、例えば水平に対して60〜80度の角度とすることができる。なお、本実施形態では、70度の角度としている。
操作レバー15は、可撓性を有する棒材等で構成され、フック12に固設されている。可撓性を有する材料として、フック12を回動及び保持させる強度を有するものであれば特に限定されないが、例えば金属製又は樹脂製等の棒材、管材等を採用することができる。この操作レバー15を操作することにより、フック12が回動される。なお、可撓性の程度であるが、人力で操作レバー15を撓ませることができる程度のものが好ましく、観音開き扉の大きさや積載物の重量等にも左右されるが、例えば、操作レバーの先端16に3〜30kgfの力を加えたとき、操作レバーの先端16が2〜20cm撓む程度の可撓性を有する材料を採用できる。
係止部17は、操作レバー15を係止するために、一方の扉1の吊元4付近に設けられており、図2(A)にも示すように、断面略U字形をなしている。また、その開放部18は、操作レバー15が操作されたとき、係合溝13を係合ピン14に押し付ける方向に開いている。この係止部17の形態は、操作レバー15を係止することができればどのようなものでもよく、例えば、断面がコ字形のものでもよい。また、開放部18に盗難防止のためのカバーを付けて錠前等で施錠し、他人が操作レバー15を操作できないようにすることもできる。
リンクレバー19は、軸支ピン11と係合ピン14との間のフック12に回動可能に設けられている。リンクレバー19は、その上端がフック12の下部に、その下端がロックロッド20に回動可能に接続され、フック12の回動運動をロックロッド20の上下運動に変換する作用を有する。
ロックロッド20は、その軸が略垂直方向に配置された棒材又は管材等から構成され、その上端がリンクロッドに相対的に回動可能に接続される。また、ロックロッドの下端21は、下側の扉枠34近傍まで伸ばされ、先端が漸次縮小されている。この縮小される形状は、半球形、円錐形等の様々な形状を用いることができるが、本実施形態では、荷台側が尖るようにロックロッド20を斜めに切断した形状を採用している。
ロッドガイド22は、一方の扉1の戸先3側に貼設され他方の扉2の戸先3を表側から押えて固定する押え板33に固着されており、その内部が中空となる管状部材で構成されている。そして、ロックロッド20がロッドガイド22に遊嵌され、ロッドガイド22の軸方向である上下方向へのロックロッド20の移動は妨げないが、水平方向の移動を規制する。なお、押え板33は必須の構成ではなく、例えばロッドガイド22を角パイプ等とすることで代用してもよい。また、本実施形態では押え板33を一方の扉1の表側に貼設しているが、他方の扉2の裏側に貼設して、一方の扉1の戸先3で押え板33を押す構成にしてもよい。この場合、リンクレバー19、ロックロッド20及びロッドガイド22を、本実施形態に採用されている左右の扉の中央から若干右方向に移動させ、一方の扉1の戸先3付近に設けるようにすればよい。またさらに、ロッドガイド22は本実施形態の管状部材に限られず、ロックロッド20の水平方向の移動を規制するものであればよく、例えば、U字形のボルト等で構成されてもよい。
ロッド受部23は、下側の扉枠34に固設され、図2(B)にも示すように、ロックロッド20の上下方向への移動の軌跡に交差するように受板24が突出している。そして、受板24にはロックロッドの下端21が挿入される係合穴25が設けられ、ロックロッド20の上下に伴い、ロックロッド20の挿入と抜き出しがなされる。
次に、図1〜5を参照して、本実施形態に係る観音開き扉の開閉装置10の動作及び作用について説明する。
先ず、観音開き扉の開閉装置10の固定について説明する。図1は、本装置により観音開き扉が固定されている状態を示す図であり、図2(A)(B)は、そのときの係止部17とロッド受部23を示す図である。この状態では、操作レバー15は反時計回りに操作され、それに伴いフック12も軸支ピン11を支点として反時計回りに回動する。このため、係合溝13の奥側と係合ピン14とが係合し、扉同士の上側が固定される。この、本装置を固定するとき、すなわち係合溝13と係合ピン14とが係合した状態で保持するときは、操作レバー15を破線で示す自由位置より、さらに係合溝13を係合ピン14に押し付ける方向、すなわち反時計回りに付勢し撓ませた状態で、係止部17に係止させる。これにより、操作レバー15自体の弾力により、操作レバー15が係止部17に押し付けられ、人が意図的に操作する等の外力を加えない限り、係止された状態で保持される。
ここで、係合溝13の一方の縁13aが円弧をなしているため、係合溝13の奥側では一方の縁13aの角度が略垂直となる。また、他方の縁13bの角度も比較的垂直に近い角度で構成されている。これらにより、係合溝13と係合ピン14が係合されたとき、係合ピン14の略三方が囲まれる。このため、一旦、本装置で扉を固定すると、積載物の重さ等で側壁30を膨らませる力が加わっても、フック12と係合ピン14との係合が緩むことがなく、強固に扉を固定することができる。
また、フック12の反時計回りの回動に伴い、リンクレバー19を介してロックロッド20が下方向に移動する。このため、図4(A)にも示すように、受板24に設けられた係合穴25にロックロッドの下端21が挿入され、扉の下側が固定される。ここで、ロックロッドの下端21が、荷台側が尖るように斜めに切断されて縮径されているため、扉の下側が完全に閉じていなくとも、ロックロッドの下端21の先端が係合穴25に入りさえすれば、斜めの切断面が係合穴25の縁を滑り、扉の下側を閉じながら、ロックロッド20を完全に係合穴25へ挿入させることができる。
次に、観音開き扉の開閉装置10の開放について説明する。図3は、本装置による固定が解除され、観音開き扉が開放される状態を示す図である。これは、図1に示す状態から、操作レバー15を一旦反時計回りに操作し、係止部17の係止を解除させてから操作レバー15を離すことにより、操作レバー15が時計回りに移動し、それに伴いフック12も時計回りに回動し、係合溝13と係合ピン14の係合が解除されたものである。この動作は、係合溝13と係合ピン14とが係合されたときの操作レバーの先端16の位置が、係合溝13と係合ピン14との係合が解除されたときの操作レバーの先端16の位置より高く構成されているため、一旦操作レバー15の係止を解除すれば、操作レバー15の自重により自動的になされるものである。
なお、このとき、操作レバー15の自重が不足して、操作レバー15がその重みのみで移動しない場合は、操作レバーの先端16に重り等を設けることができる。また、操作レバー15の係止を解除したときに、扉の開放が自動的になされることを希望しない場合には、操作レバー15、フック12、及びロックロッド20等の重量バランスを適宜変更して、操作レバー15が係止部17近傍に止まるようにすることもできる。
また、係止部17が、扉の吊元4側に設けられており、係止部17に係止されたときの操作レバーの先端16の位置が、扉の吊元4側にある。これにより、操作レバー15の係止を解除するとき、操作者が観音開き扉の正面から操作する必要がなくなり、操作者が扉の斜め側方や側方から手を伸ばして本装置の固定を解除することができる。このため、汚泥、肥料等の半固形物が積載されたときや、ジャガイモ、玉葱、石炭等の比較的小さな固形物がバラ積みされたとき等の、本装置を開放した途端に積載物がその重さによって観音開き扉を押し開くとともに荷崩れして荷台の後部に落下するような場合においても、操作者が崩れた積載物の下敷きになることがなく、操作者の安全を確保することができる。
また、フック12の時計回りの回動に伴い、リンクレバー19を介してロックロッド20が上方向に移動する。このため、図4(B)にも示すように、係合穴25からロックロッドの下端21が抜け出し、扉の下側の固定も解除される。ここで、ロックロッドの下端21が、荷台側が尖るように斜めに切断されて縮径されているため、積載物の重さ等により、観音開き扉を押し開く力が加わっていても、ロックロッド20を少し上昇させ、係合穴25の縁にロックロッドの下端21の斜めの切断面を接触させれば、観音開き扉を押し開く力がロックロッド20を上方に押し上げる力に変換され、本装置の開放を速やかに行うことができる。
また、係合溝13がフック12の周縁に向けて拡幅されているため、積載物の重さ等により荷台の側壁30が左右に膨らんでいても、係合溝13を係合ピン14に引っ掛けることができ、さらに、フック12の回動により係合ピン14を引き寄せて固定することができる。これを図5(A)〜(D)を参照して説明する。
図5(A)に示すように、積載物の重さ等で荷台の側壁が左右に膨らんだとき、一方の扉と他方の扉の戸先同士の隙間も広がり、係合ピン14は破線で表わす正規の位置より左方向に離れた位置にある。次に、図5(B)に示すように、操作レバー15が反時計回りに操作され、フック12も反時計回りに回動されたとき、係合溝13が拡幅されているため、離れた位置にある係合ピン14であっても、係合溝13の他方の縁13bで引っ掛けることができる。そして、図5(C)(D)に示すように、さらに操作レバー15が反時計回りに操作されると、それに伴いフック12が反時計回りに回動され、他方の縁13bで係合ピン14を引き寄せながら正規の位置に固定する。
このとき、係合溝13の他方の縁13bが、一方の縁12aより長く構成されているため、フック12の周縁側において係合溝13の幅が広くなっている。また、同じく、他方の縁13bが長く構成されているため、他方の縁13bの角度が本装置の固定された状態において比較的垂直に近い角度となる。これらにより、積載物の重さ等で側壁30が膨らんで、係合ピン14と軸支ピン11との距離が離れていても、係合ピン14を係合溝13で引っ掛けることができるとともに、他方の縁13bで係合ピン14を引き寄せるときにフック12を回動させる力を少なくすることができる。また、他方の縁13bの先端が係合溝13の内側に向かって湾曲しているため、係合ピン14と軸支ピン11との離間距離が大きい場合であっても、確実に係合ピン14を係合溝13に引っ掛けることができるとともに、引っ掛けた当初のフック12を回動させる力を少なくすることができる。
また、本装置により観音開き扉が固定された状態で、積載物の重さ等で荷台の側壁30を左右に膨らませる力が加わっていても、上記で説明した、図5(A)〜(D)の反対の動作により、容易に本装置を開放させることができる。
また、他の実施形態として、図6、図7に示すように、観音開き扉の開閉装置100を、軸支ピン11と、フック12と、係合ピン14と、操作レバー15と、係止部17とで構成してもよい。本実施形態は、上述の実施形態からリンクレバーと、ロックロッドと、ロッドガイドと、ロッド受部とを除いたものであり、軸支ピン11、フック12、係合ピン14、操作レバー15、係止部17の構成及び作用は上述の実施形態と同様であり、これらの説明は図面に同じ符号を付して省略する。
なお、図6に示す実施形態では、扉の上部のみ固定しているが、扉の下部を公知の開閉装置で固定することもできる。
以上、説明したように、本発明に係る観音開き扉の開閉装置によれば、操作レバー15を撓ませることで、その弾力をもって係止部17に係止させるため、操作の手間が少なく、装置の構成も簡易なものとすることができる。また、操作レバー15の操作に伴うフック12の回動により、フック12の係合溝13に係合ピン14を係合させて扉の上側を固定するが、係合溝13がフック12の周縁に向かって漸次拡幅されているため、荷台の側壁30が膨らんで、扉同士に隙間ができた状態でも、係合溝13で係合ピン14を引っ掛けるとともに引き寄せて固定することができる。また、同様に、係合溝13がフック12の周縁に向かって漸次拡幅されているため、積載物の重さ等で荷台の側壁30を左右に膨らませる力が加わっていても、フック12の係合溝13と係合ピン14との係合を滑らかに解除させることができる。
また、フック12に接続されたリンクレバー19を介してロックロッド20を上下させ、該ロックロッド20で扉の下部を固定するため、一つの操作レバー15の操作で装置の固定及び開放を行うことができる。また、操作レバー15が係止された状態での操作レバーの先端16が、扉の吊元4近傍にあるとともに、操作レバー15の係止を解除すると操作レバー15が自重により本装置の固定を解除する方向に移動するため、操作者が扉の正面で操作する必要がなく、積載物の荷崩れ等による人身事故を防止することができる。また、ロックロッドの下端21が漸次縮径されているため、扉の固定及び開放が容易となる。
なお、上述の各実施形態は、本発明に係る観音開き扉の開閉装置の例示であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、その構成を適宜変更できる。例えば、上述の実施形態では、深アオリの荷台を備えるトラックについて説明したが、バン型の荷台を備えるトラックや、コンテナ等にも本発明に係る観音開き扉の開閉装置を適用することができる。また、バン型の荷台等のように、扉枠が観音開き扉の上側にも設けられ、積載物の重さ等により荷台の側壁が膨らみ扉の戸先同士の隙間が開くことのない形態のものでは、フックを観音開き扉の上側ではなく、上下の中間位置等に設けることもできる。
1・・一方の扉、2・・他方の扉、3・・戸先、4・・吊元
10,100・・観音開き扉の開閉装置、11・・軸支ピン、12・・フック、13・・係合溝、13a・・一方の縁、13b・・他方の縁、14・・係合ピン、15・・操作レバー、16・・操作レバーの先端、17・・係止部、18・・開放部、19・・リンクレバー、20・・ロックロッド、21・・ロックロッドの下端、22・・ロッドガイド、23・・ロッド受部、24・・受板、25・・係合穴
30・・側壁、31・・蝶番、32・・取付け板、33・・押え板、34・・扉枠

Claims (6)

  1. 観音開き扉の一方の扉に設けられた軸支ピンにより回動可能に軸支され、周縁に向けて漸次拡幅された係合溝を有するフックと、
    観音開き扉の他方の扉に設けられ、前記係合溝に係合される係合ピンと、
    前記フックに設けられ、前記フックを回動させる、可撓性を有する操作レバーと、
    前記操作レバーを、前記係合溝と前記係合ピンが係合した状態からさらに前記係合溝を前記係合ピンに押し付ける方向に付勢し撓ませた状態で係止する係止部と、を備えることを特徴とする観音開き扉の開閉装置。
  2. 前記係合溝と前記係合ピンとが係合されたときの前記操作レバーの先端の位置が、前記係合溝と前記係合ピンとの係合が解除されたときの前記操作レバーの先端の位置より高く構成されていることを特徴とする請求項1に記載の観音開き扉の開閉装置。
  3. 前記係止部に係止されたときの前記操作レバーの先端の位置が、前記観音開き扉の吊元側にあることを特徴とする請求項1又は2に記載の観音開き扉の開閉装置。
  4. 前記フックに回動可能に設けられたリンクレバーと、
    前記リンクレバーに接続され下方向に伸びるとともに、前記フックの回動により前記リンクレバーを介して上下に追動するロックロッドと、
    前記ロックロッドの水平方向の動きを規制するロッドガイドと、
    下側の扉枠に設けられ、前記ロックロッドの下端が挿入される係合穴を有するロッド受部と、をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の観音開き扉の開閉装置。
  5. 前記ロックロッドの下端が漸次縮小されていることを特徴とする請求項4に記載の観音開き扉の開閉装置。
  6. 前記係合溝の縁のうち、
    前記軸支ピンに近い側の一方の縁が、前記係合溝の内側に突出する円弧をなしており、
    前記軸支ピンから離れた側の他方の縁が、前記一方の縁より長く構成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の観音開き扉の開閉装置。
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