JP5628552B2 - アルカリ金属珪酸塩粒子 - Google Patents
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Description
しかしながら、非晶質アルカリ金属珪酸塩は、空気中の水分及び炭酸ガスによりシリカを形成し、水不溶分を形成し易いという課題がある。一方、結晶質のアルカリ金属珪酸塩(以下、結晶性アルカリ金属珪酸塩という場合もある。)を洗剤粒子に配合した洗剤組成物も知られている(特許文献1)。結晶質の場合、水不溶物質の形成は非晶質よりも抑えられるものの、十分ではなく、更に空気中の水分、二酸化炭素を吸ってカネマイト化して、性能・品質劣化の原因ともなる。
本発明において、複合化や複合粒子でいう“複合”とは、アルカリ金属珪酸塩とその他化合物、特には有機性化合物、又は有機性化合物及び無機性化合物とが、互いに付着ないし吸着又は吸収等され固体を形成していることを指す。
本発明ではアルカリ金属珪酸塩の表面、場合によっては表面から内部にかけて共重合体を含む表面処理剤が付着ないし吸着又は吸収されて1つの粒子を形成している場合を主に指す。
本発明のアルカリ金属珪酸塩粒子に用いられるアルカリ金属珪酸塩は、平均粒径が好ましくは1〜1000μm、好ましくは1〜500μmの非晶質または結晶質の粉体である。特には無水物の組成が、下記式(1)で表される、アルカリ金属珪酸塩が好ましい。
xM2O・ySiO2・zMeO (1)
〔式中、MはNa及び/又はKを示し、MeはCa及び/又はMgを示し、y/x=0.5〜4.0、z/x=0〜1.0、MeO中のMg/Ca=0〜10(モル比)である。〕
本発明のアルカリ金属珪酸塩粒子は、上記アルカリ金属珪酸塩粒子の表面に、溶解パラメーターが20.0(MPa)1/2以下である非イオン性モノマーの一種以上に由来する構成単位〔以下、構成単位(I)という場合もある〕とアニオン性モノマーの一種以上に由来する構成単位〔以下、構成単位(II)という場合もある〕とを有する共重合体が存在して複合化されている。
δ=((H−R×298.15)/V)1/2 〔単位:(cal/m3)1/2又は×2.046(MPa)1/2〕
H:蒸発エンタルピー〔単位:(cal/mol)又は(×4.186J/mol)〕
R:気体定数〔単位:(1.98719cal/K・mol)又は(1.98719×4.186J/K・mol)〕
V:mol体積(cm3/mol)
で計算される値である。なお、本発明においては、Hは、
H=−2950+23.7Tb+0.020Tb 2〔単位:(cal/mol)又は(×4.186J/mol)〕
Tb:標準沸点〔単位:K〕
で経験的にあらわされることを利用して、標準沸点Tbより求める。モノマーの標準沸点TbはAldrich(2009−2010:JAPAN)試薬カタログ記載の値を使用し、沸点が減圧下で記載されている場合は同カタログの付表の圧力−温度計算表より常圧での沸点を求めた。また同カタログに記載ないモノマーおよび沸点の記載がないモノマーについてはGroup Contrbution法を用い下式により25℃での溶解パラメーターδを求める。
δ=ΣFi/V
F:モル吸引定数〔単位:(cal/m3)1/2cm3/mol又は×2.046(MPa)1/2cm3/mol〕
なお、本発明においてFはHoyの値を用い求める。
また下限値は、アニオン性モノマーとして、アクリル酸モノマーとの共重合を考える場合、非イオン性モノマーとしては、得られる共重合体の溶解性が高いことが好ましく、この点から、7(MPa)1/2以上が好ましく、更には8(MPa)1/2以上がより好ましい。更に共重合体の溶解性の観点から特には10(MPa)1/2以上が最も好ましい。
また、20(MPa)1/2以上の非イオン性モノマー、例えば該非イオン性モノマーは、構造中にポリエチレングリコールはヒドロキシ基などの親水性基を多く含むため、吸湿し易くなり、十分な効果を得ることができない。また低すぎる溶解パラメーターの共重合体を用いた場合は、アルカリ金属珪酸塩粒子自体の溶解性を低下させ、アルカリ金属珪酸塩粒子自体が水不溶分となる可能性がある。
例えば具体的には(メタ)アクリル酸の炭素数1〜40、好ましくは炭素数2〜24のアルキルエステル;炭素数1〜40、好ましくは炭素数2〜24の脂肪酸のアルケニルエステル(好ましくはビニルエステル);炭素数2〜40、好ましくは3〜24のアルキル変性(メタ)アクリルアミド;炭素数2〜40、好ましくは3〜24のアルコキシ変性(メタ)アクリルアミド;マレイン酸の炭素数1〜40のモノ又はジアルキルエステル;フマル酸の炭素数1〜40のモノ又はジアルキルエステル;炭素数3〜10のオレフィン;スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン等のスチレン系モノマー;ポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート、アルコキシポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート、アルコキシポリアルキレングリコールマレエート、ポリアルキレングリコールアルケニルエーテル、アルコキシポリアルキレングリコールアルケニルエーテル等ポリアルキレングリコール基を有するモノマー;ビニルアセテート等が挙げられ、本発明では炭素数3〜10のオレフィン、スチレン又はビニルトルエンから選ばれる一種以上が好ましく、更に炭素数3〜10のオレフィンとしてはプロピレン、ブタジエン、ペンテン、オクテン、イソブチレン及びジイソブチレンが挙げられる。特にはジイソブチレン及び/又はスチレン好ましい。ここで、(メタ)アクリルはアクリル又はメタクリルの意味であり、(メタ)アクリレートはアクリレート又はメタクリレートの意味である。
本発明では上記化合物のうち、アクリル酸、マレイン酸から選ばれる一種以上が好ましく、特にはマレイン酸が好ましい。
なお本発明では、前記アニオン性モノマーのうちマレイン酸等の無水物構造を有するモノマーのように、共重合体中に取り込まれた場合にアニオン性を示し得るものは、アニオン性モノマーとして扱うものとする。
炭素数4〜8のオレフィン(好ましくはジイソブチレン)とマレイン酸の共重合体では、炭素数4〜8のオレフィン(好ましくはジイソブチレン)/マレイン酸のモル比は1/9〜9/1、更に2/8〜8/2、より更に3/7〜7/3が好ましい。また、スチレンとマレイン酸の共重合体では、スチレン/マレイン酸のモル比は1/9〜9/1、更に2/8〜8/2、より更に3/7〜7/3が好ましい。
カラム:α−M×2(東ソー)
溶離液:50mM LiBr、1%酢酸/エタノール=70/30(体積比)
流速:1mL/min
カラム温度:40℃
検出器:RI
試料濃度:4mg/mL
注入量:100μL
本発明では、アルカリ金属珪酸塩の表面に本発明に係る共重合体を存在させることにより、特に好ましくはアルカリ金属珪酸塩表面を係る共重合体で被覆する程度に存在させることで、アルカリ金属珪酸塩表面を疎水性に改質でき、保存時の吸湿による保存安定性の低下を抑制することができる。すなわち本発明に係る共重合体による撥水化が本発明の重要な要素のひとつである。アルカリ金属珪酸塩の表面が撥水性のままであると、洗濯後に水不溶分として残留してしまうおそれがある。すなわちアルカリ金属珪酸塩表面の疎水性を高める一方で、洗濯時の多量の水と接触した際に、短時間で溶解しなければならず、そのためには以下の方法で測定される接触角条件を満たす共重合体が好ましい。そのような性質は、以下の方法で測定される共重合体の皮膜の接触角を測定することによって特定できる。
ガラスプレートにJIS3号水ガラスをギャップ200μmのバーコーターを用いて塗工し乾燥させ下地を作る(これはアルカリ金属珪酸塩表面を想定したものである。)。次にその表面に、対象となる共重合体の水溶液(濃度20%)を塗工し乾燥させ2層コート皮膜を形成し、アルカリ金属珪酸塩粒子表面をモデル的に再現する(以下モデル板ガラスという)。協和界面科学(株)製の接触角計(Drop Master-500)を用いて、25℃、40%RHの温湿度下でモデル板ガラス表面に水滴をたらし、経過時間〔100(μS)又は2000(μS)〕に対する、接触角の変化を測定する。
なお造粒粒子を形成しているアルカリ金属珪酸塩の平均粒径は、溶解性の観点から、上限値が好ましくは125μm以下、より好ましくは50μm以下である。また該平均粒径の下限値は好ましくは1μm以上、より好ましくは5μm以上である。
本発明のアルカリ金属珪酸塩粒子の製造方法としては、下記(A)、(B)の方法が挙げられる。
(A)アルカリ金属珪酸塩を熱風で流動させながら、本発明に係る共重合体の溶液を噴霧し、乾燥させる製造方法。
(B)本発明に係る共重合体の粉体とアルカリ金属珪酸塩とを混合し、機械力をかけつつ表面処理する製造方法。
(a)アルカリ金属珪酸塩を熱風で流動化させつつ、本発明に係る共重合体の溶液を噴霧し、乾燥しながら造粒・被覆(コーティング)する流動層造粒法、
(b)アルカリ金属珪酸塩を撹拌羽根で撹拌しつつ、本発明に係る共重合体の溶液及び/又は共重合体の粉体を、造粒・被覆(コーティング)する撹拌造粒法、
(c)アルカリ金属珪酸塩を転動させつつ本発明に係る共重合体の、溶液及び/又は粉体を噴霧して造粒・被覆(コーティング)する転動造粒法、
(d)あらかじめ混合したアルカリ金属珪酸塩と本発明に係る共重合体粉体の混合粉体を圧力や打撃力により粉砕する装置で被覆する粉砕混合法・圧縮造粒法、
等の方法が挙げられ、これらを組み合わせることもできる。
流動層造粒法とは、下部から熱風を送り、粉体を流動化しておき、上部または周壁部から本発明に係る共重合体の溶液を噴霧・乾燥させながら造粒する方法で、造粒物はポーラスで溶けやすく、形状は球状が多い特徴がある。
装置は、流動層本体、整流板、送風機、吸気フィルター、エアヒーター及びクーラー、スプレー装置、集塵装置、送風機等で構成された任意の型式の流動層造粒装置を使用することができる。例えば、日本粉体技術協会編、造粒ハンドブック第一版第1刷記載の回分式流動層造粒装置(トップスプレー式、サイドスプレー式、ボトムスプレー式等)、噴流流動層造粒装置、噴流動層造粒装置、半連続式式流動層造粒装置(分散板反転排出式、下部排出式、側壁排出式等)連続式流動層造粒装置(横型多室型、円筒型等)等が好適に利用できる。具体的装置の利用例としては回分式流動層造粒装置のSPIR-A-FLOW、型番FD−WRT−20)[フロイント産業(株)]、Glatt−POWREXシリーズ[(株)パウレックス製]、フローコーターシリーズ[(株)大川原製作所製]、連続式流動層造粒装置のMIXGRADシリーズ[(株)大川原製作所製]等が挙げられる。
粉砕混合法は、アルカリ金属珪酸塩粒子と共重合体粉体と任意の成分とを機械的な力を加えながら表面処理を行う方法であり、例えば混合および粉砕がこの手法に相当するが、混合による造粒もこの手法に含まれる。かかる工程において、本発明に係る共重合体の粉体を所定量添加することにより、アルカリ金属珪酸塩が表面処理される。その際用いられる装置としては、以下に示される。粉砕機や攪拌混合機が用いられる。はじめに粉砕装置であるが、粉砕装置としては、化学工学便覧〔化学工学会編、p.826〜p.838(1988)〕記載の粉砕機が用いられ、例えば以下のものが挙げられる。
(2−2)高速回転するローター周辺に打撃板が固定され、処理物はローターと打撃板との間の剪断力等によって粉砕される装置で、主として中粉砕に用いられるもの。例えばハンマーミル、インパクトクラッシャー、ピンミル等がある。
(2−3)リング上にロールもしくはボールが押し付けられて回転し、処理物はその間で擦りつぶされて粉砕される装置で、主として中粉砕〜微粉砕に用いられる。例えばリングローラーミル、リングボールミル、遠心ローラーミル、ボールベアリングミル等がある。
(2−4)円筒形の粉砕室の中に粉砕媒体としてボールやロッドを入れて回転もしくは振動させて粉砕する装置で、主として微粉砕に用いられる。例えばボールミル、振動ミル、遊星ミル等がある。
(2−5)円筒形の粉砕室にボールまたはビーズなどの粉砕媒体を入れ、この媒体に挿入したディスク型やアニュラー型の攪拌機構により剪断、摩擦作用によって粉砕する装置で、主として微粉砕に用いられる。例えばタワーミル、アトライター、サンドミル等がある。
本発明においては、アルカリ金属珪酸塩と本発明に係る共重合体の粉体を攪拌混合して、造粒することもできる。ここで、「造粒」とは粉状の原料から、ほぼ均一な形状と大きさをもつ粒子の集合体(平均粒径200〜1000μm)を作る操作である。
本発明のアルカリ金属珪酸塩粒子は保存安定性の高い、水溶性のイオン交換体であるため、特に洗剤用のビルダーとして好適である。洗剤用のビルダーとして利用する場合、予めアルカリ金属珪酸塩粒子を調製し、洗剤に添加してもよく、また予め調製したアルカリ金属珪酸塩粒子を必要に応じて他の洗剤配合物と混合して洗剤粒子を形成させてもよい。
本発明の洗剤組成物は、本発明のアルカリ金属珪酸塩粒子を含有する。本発明の洗剤組成物中の本発明のアルカリ金属珪酸塩粒子の含有量は、特に限定されないが、有効なビルダー性能を発現させる観点から、1質量%以上、更に5質量%以上、より更に10質量%以上が好ましく、洗剤組成物のpHを適正範囲にする観点から、40質量%以下、更に30質量%以下、より更に20質量%以下が好ましい。
本例では、回分式流動層造粒装置(フロイント産業(株)、SPIR-A-FLOW、MODEL LABO)を用いて、平均粒径が12μmの結晶性アルカリ金属珪酸塩〔トクヤマシルティック株式会社製、プリフィード(結晶性層状ケイ酸ナトリウム)粉末粉砕品〕に、表1記載の共重合体の水溶液をスプレーして、共重合体により粒子を被覆されたアルカリ金属珪酸塩粒子を得た。
流動層内風速は流動化状態を確認しながら0.2〜10.0m/sの範囲で調整しながら造粒・被覆(コーティング)操作を行った。得られた造粒物を目開き125μmの篩を用いて分級し、目開き125μmの篩を通過した粒子を実施例1〜3のアルカリ金属珪酸塩粒子とした。
以下の方法でアルカリ金属珪酸塩粒子の平均粒径、溶解性、及び含水率を測定した(他の実施例、比較例も同様)。結果を表1に示す。
また、共重合体の非イオン性モノマーの溶解パラメーター(表中sp値と表記する)や接触角(測定法は前述の通り)、得られた粒子の組成等を表1に示した。なお、表中、原料アルカリ金属珪酸塩は、共重合体と接触させる前のアルカリ金属珪酸塩である(他の実施例、比較例でも同様)。
平均粒径は、本発明では125μm以下のものとそれを越えるものを篩によって分け、次の2つの方法によって測定した。粒子が混ざっている場合は、それぞれで得られた平均粒径を、125μm篩を通過するかどうか(通過する場合をパス、通過しない場合をオンとした)によって分けた質量比率から更に平均した値を平均粒径とした。
(1)平均粒径(125μm篩のパス粒子の場合)
レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置(株式会社堀場製作所製、「LA950」)を用いて、屈折率1.30のエタノールを分散媒として、超音波1分照射後の粒度分布を屈折率1.54で測定したときの体積中位粒径(D50)の値を平均粒径とした。
目開き125μm、180μm、250μm、355μm、500μm、710μm、1000μm、1400μm、2000μmの9段の篩と受け皿を用いて、受け皿上に目開きの小さな篩から順に積み重ねた。
最上部の2000μmの篩の上から100gの顆粒を添加し、蓋をしてロータップ型ふるい振とう機(株式会社平工製作所製、タッピング156回/分、ローリング:290回/分)に取り付け5分間振動させた後、それぞれの篩及び受け皿上に残留した粒子の質量を測定し、各篩上の粒子の質量割合(%)を算出した。
受け皿から順に目開きの小さな篩上の粒子の質量割合を積算していき、合計が50%となる粒径を平均粒径とした。
アルカリ金属珪酸塩粒子3gを100ccのディスカップに計りとり、温度30℃、湿度70%RH、CO2濃度0.3%に調整した恒温槽内に所定期間保存した。400メッシュ網(目開き37μm、篩の直径110mm)の質量を精密天秤で測定した。保存後のアルカリ金属珪酸塩粒子0.5gを秤量した。1リットルのビーカーに5℃の水道水を1L入れ、スターラーピース(35mm×8mmφ)を投入し、マグネティックスターラーで1000rpmで攪拌した。秤量したアルカリ金属珪酸塩粒子を加え、10分間攪拌を継続した。10分後、ホルダーに固定した400メッシュ網で濾過した。使用したビーカー、スターラーピース、ホルダーを5℃の水で濯ぎ、残留物をメッシュ上に回収した。使用したメッシュ網は、濾紙上に置き、余分な水分、泡を取り除いた後に105℃で30分乾燥した後、デシケーター内で30分冷却し、精密天秤で質量を測定した。水不溶分は、以下の式で決定される。
アルカリ金属珪酸塩粒子3gをシャーレに計りとり、精密天秤で乾燥前のシャーレとアルカリ金属珪酸塩粒子の合計質量を測定する。その後、温度105℃の電気乾燥機で2時間乾燥後、デシケーター内で室温下30分冷却する。冷却後、精密天秤で乾燥後のシャーレとアルカリ金属珪酸塩粒子の合計質量を測定し、乾燥前後の質量変化率から含水率を求めた。含水率は、以下の式で決定される。
共重合体を表1の比較例1〜5記載のものに変更した以外は、実施例1等と同様の方法でアルカリ金属珪酸塩粒子を得た。
共重合体による処理をしていない実施例1の結晶性アルカリ金属珪酸塩をアルカリ金属珪酸塩粒子とした。
本例では、粉体と表面処理剤との間に機械的な力を加えながら表面処理を行う方法の、円筒形の粉砕室の中に粉砕媒体としてボールやロッドを入れて回転もしくは振動させて粉砕する装置、振動ミルを用いて、アルカリ金属珪酸塩の表面に共重合体が存在して複合化されているアルカリ金属珪酸塩粒子を得た。
実施例3で、共重合体を添加せずに粉砕した平均粒径12μmの結晶性アルカリ金属珪酸塩をアルカリ金属珪酸塩粒子とした。
本例では、フロイント産業株式会社製のローラーコンパクター「TF−MINE」を用いて、平均粒径が12μmの結晶性アルカリ金属珪酸塩(トクヤマシルティック株式会社製、プリフィード粉末粉砕品)と、平均粒径51μmの共重合体粉体(花王株式会社製デモールEPパウダー)を圧縮粉砕造粒してアルカリ金属珪酸塩粒子を得た。
次にスクリーン目開き1000μmのグラニュレーターで解砕して顆粒を成型し、篩で355μm〜1000μmに分級し、複合粒子を得た。これを実施例4〜6のアルカリ金属珪酸塩粒子とした。
・共重合体1:オレフィン(炭素数8)/マレイン酸Na=50/50(モル比)の共重合体(デモールEP、花王(株))
・共重合体2:スチレン/マレイン酸Na=50/50(モル比)の共重合体(デモールST、花王(株))
・共重合体3:エチレングリコールメチルエーテルマレイン酸/メタクリル酸Na=50/50(モル比)の共重合体(アクアロックFC600S、(株)日本触媒)
・比較重合体1:ポリアクリル酸Na(オリゴマーD、花王(株))
・比較重合体2:アクリル酸/マレイン酸Na=7.1/2.9(モル比)の共重合体(ポイズ520、花王(株))
・比較重合体3:アクリル酸/マレイン酸Na=7/3(モル比)の共重合体(ソカランCP5、BASF社)
・比較重合体4:アクリル酸/マレイン酸Na=7/3(モル比)の共重合体(ソカランCP45、BASF社)
・比較重合体5:ポリエチレングリコール(平均重量分子量8000,和光純薬)
実施例1又は比較例6のアルカリ金属珪酸塩粒子と、市販粉末洗剤(花王(株)、アタック)を混合して、粉末洗剤組成物を得た。なお、アルカリ金属珪酸塩粒子と市販粉末洗剤の混合は、両者をチャック付ポリエチレン袋(ユニパック、サイズF)に入れて、15秒間手で振盪して行った。得られた粉末洗剤組成物について、実施例1等と同様に保存溶解性試験(ただし、アルカリ金属珪酸塩粒子は粉末洗剤組成物とする)を行った。結果を表4に示す。
Claims (7)
- 表面に、溶解パラメーターが20.0(MPa)1/2以下である非イオン性モノマーの一種以上に由来する構成単位とアニオン性モノマーの一種以上に由来する構成単位とを有する共重合体が存在して複合化されている、アルカリ金属珪酸塩粒子であって、
前記非イオン性モノマーが、炭素数3〜10のオレフィン、スチレン及びビニルトルエンから選ばれる一種以上である、
アルカリ金属珪酸塩粒子。 - 前記共重合体が、100(μS)で40°以上、且つ2000(μS)で30°以上40°未満の接触角を示す皮膜を形成する共重合体である請求項1に記載のアルカリ金属珪酸塩粒子。
- 前記共重合体の割合が、無水物換算のアルカリ金属珪酸塩に対し、0.1〜50質量%である請求項1又は2記載のアルカリ金属珪酸塩粒子。
- 含水率が5質量%以下である請求項1〜3の何れか1項記載のアルカリ金属珪酸塩粒子。
- 前記アニオン性モノマーが、下記(1)〜(3)から選ばれるアニオン性モノマーである、請求項1〜4の何れか1項記載のアルカリ金属珪酸塩粒子。
(1)アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸から選ばれる不飽和モノカルボン酸又はその塩
(2)マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、ムコン酸から選ばれる不飽和ジカルボン酸もしくはこれらのハーフエステル又はその塩
(3)ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸から選ばれる不飽和有機スルホン酸又はその塩 - 前記共重合体が、炭素数4〜8のオレフィン及びスチレンから選ばれる一種以上の非イオン性モノマーと、マレイン酸、アクリル酸、メタクリル酸及びそれらの塩並びにそれらの無水物から選ばれる一種以上のアニオン性モノマーとの共重合体である、請求項1〜5の何れか1項記載のアルカリ金属珪酸塩粒子。
- 請求項1〜6の何れか1項記載のアルカリ金属珪酸塩粒子を含有する洗剤組成物。
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