JP5628226B2 - 実火災訓練装置 - Google Patents

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Description

本発明は、実火災訓練装置に関する。すなわち、実際の火災現場に近い状況下で濃煙と熱気を体感しつつ、消火,防災のシミュレーション訓練を実施可能な、実火災訓練装置に関する。
《技術的背景》
消防関係者等の訓練対象者に、実際の火災現場に準じた臨場感を体感させ、もって消火技術向上や防災技術向上に資することを目的とした、体験型の実火災訓練装置が、各種開発,使用されている。
訓練対象者は、この実火災訓練装置により、火災時に近い状況下で濃煙や熱を体感しつつ、例えば、煙の挙動とポジショニングの関係を確認したり、火元からの距離と熱の関係を認識したり、その他の動作判断等を行うシミュレーション訓練が可能となる。
《従来技術》
本発明の出願人や発明者も、このような実火災訓練装置の研究,開発,実用化を進めており、その一環として、先に特願2009−183110(特開2011−34024)を特許出願し、平成24年1月24日付で特許査定となった。
先の特許出願に係るこの実火災訓練装置は、下記の特許文献1にも示されたように、本体部と排煙処理装置とを有してなる。本体部は、内部が訓練対象者の訓練ブースとなる1個のコンテナよりなり、濃煙と熱気を発生させる燃焼発煙コーナーが設けられている。排煙処理装置は、本体部の上位に配設されており、本体部から濃煙が排煙となって導入され、燃焼により無煙無害化して大気放出する。
訓練対象者は、この実火災訓練装置の本体部内で、濃煙と熱気を体感でき、対応したシミュレーション訓練を行えるようになっている。
特開2011−34024号公報
《先の特許出願について》
このような先の特許出願に係る実火災訓練装置は、この種従来例に係る他の実火災訓練装置に比べ、排煙が無煙無害化されると共に、しかも、これがコスト面に優れて実現され、そして、火災現場の臨場感を十分体感できる等、優れた作用効果を発揮する。
しかしながら最近、より効果的な消火,防災のシミュレーション訓練実現を期待する声が、高まっている状況にある。
《課題について》
すなわち訓練対象者は、実火災訓練装置の本体部内において、例えばひたすらうずくまって濃煙と熱気に耐える訓練を体験する程度に止まり、せいぜい消火活動訓練等が体験可能となっていたに過ぎなかった。
これに対し、訓練内容をより効果的,実践的に、様々なパターン態様で多目的に実施したいという要望が、消防関係者の間で高まっている。
例えば、濃煙と熱気のもとでの部屋間や室内での移動、階段の昇降、人命救助活動や搬出活動等々、実際の火災現場によりマッチした各種プログラムで、消火訓練や防災訓練をシミュレーション実施するニーズが、提起されている。
《本発明について》
本発明の実火災訓練装置は、このような実情に鑑み、上記した先の実火災訓練装置の課題を、解決すべくなされたものである。
そして本発明は、第1に、消火,防災のシミュレーション訓練を、より効果的に実施可能であり、第2に、しかもこれが、スペース面やコスト面に優れて実現でき、特に第3に、環境安全面にも優れた、実火災訓練装置を提案することを目的とする。
このような課題を解決する本発明の技術的手段は、特許請求の範囲に記載したように、次のとおりである。
この実火災訓練装置は、実際の火災現場に近い状況下で濃煙と熱気を体感しつつ、消火,防災訓練を実施可能な実火災訓練装置であって、本体部と排煙処理装置を有している。
そして該本体部は、内部が訓練対象者の訓練ブースとなる大型ケーシング状をなすと共に、上下多層階構造よりなる。そして最下階に、濃煙と熱気を発生させる燃焼発煙コーナーが設けられ、各階間に、濃煙の通気口が設けられると共に、各階間に、階段や梯子よりなる内部昇降手段が設けられている。
該排煙処理装置は、該本体部の上位に配設されており、濃煙を排煙として該本体部の最上階から吸気,導入すると共に、昇温させて内部を流しつつ燃焼せしめ、もって無煙無害化して大気放出する。
該本体部は直線長手状をなしている。そして該本体部の最下階は、長手方向奥側に、可燃物を燃焼させる該燃焼発煙コーナーが配設され、長手方向反対側に出入扉が配設され、長手方向反対側の下部に外気取入口が配設され、長手方向反対側の天井面に、該通気口が配設されている。
そこで、該外気取入口からのエアーが、最下階の内部空間下部について、可視ゾーンを形成しつつ該燃焼発煙コーナーへと流れる。これと共に、該燃焼発煙コーナーで発生した濃煙を含有し熱気を帯びたエアーが、最下階の内部空間上部について、濃煙ゾーンを形成しつつ該通気口へと流れる。
もって、最下階の内部空間について上下2層流が形成される。
そして、該本体部は二階建構造よりなり、最下階である一階と最上階である二階とを備えている。
該本体部の二階は、内部空間について少なくとも該濃煙ゾーンが形成され、出入扉が設けられると共に、該出入扉の外側に、メンテナンススぺースがベランダ状に設けられている。
そして、各階の該出入扉の外側には、導出手段付きの前室が設けられており、該前室は、該出入扉から外部に漏洩した濃煙を収容し、該導出手段は、該前室に収容された濃煙を吸気して、一階から二階や、二階から該排煙処理装置へと導出すること、を特徴とする。
《作用等について》
本発明の実火災訓練装置は、このような手段よりなるので、次のようになる。
(1)実火災訓練装置は、使用に際し、まず燃焼発煙コーナーの可燃物が着火される。
(2)これと共に、排煙導入手段が駆動される。
(3)そこで、本体部の一階つまり最下階では、上部高温域の濃煙ゾーンと、下部低温域の可視ゾーンとが形成され、もって上下2層流が形成される。二階つまり上階では、少なくとも濃煙ゾーンの流れが形成される。
(4)そして、濃煙ゾーンの濃煙や熱気は排煙処理装置に導かれ、完全燃焼されて大気放出される。
(5)さてそこで、本発明の実火災訓練装置によると、次のようになる。まず、訓練内容が充実する。すなわち、本体部の一階つまり最下階と二階つまり上階とで、異なった様々な態様の訓練内容を、多目的に同時実施又は順次実施できる。
(6)一階では、例えば、煙熱忍耐訓練,視界確保訓練,位置取り訓練,火元距離感訓練,消火作業訓練、等々が行われる。
(7)二階では、例えば、パーティション,什器備品家具等,ダミー人形等が配されると共に、移動訓練,移動路確保訓練,避難誘導訓練,脱出訓練,人命捜索訓練,人命救助活動訓練,搬出活動訓練,階段梯子昇降訓練、等々が行われる。
(8)又、この実火災訓練装置は、本体部が二階建の上下多層階構造よりなると共に、その上に排煙処理装置が配設されている。もって、スペース面に優れている。
(9)更に、濃煙が外気で冷却されることなく、熱気を保持したまま、排煙として排煙処理装置に導かれる。そこで、バーナー燃料使用量が少なく、ドラフト効果により少容量の排煙導入手段が使用でき、タールの凝縮,付着もない等、コスト面に優れている。
(10)しかも濃煙は、排煙処理装置により完全燃焼され無害化されて、大気放出される。そして特に、出入扉には、排煙処理装置への濃煙導出手段付の前室が設けられているので、漏洩した濃煙が、排煙となって外部放出する危険も防止される。
(11)そこで、本発明の実火災訓練装置は、次の効果を発揮する。
《第1の効果》
第1に、消火,防災のシミュレーション訓練が、より効果的,より実践的,より高度に実施可能となる。
すなわち、本発明の実火災訓練装置は、本体部が上下多層階構造、つまり二階建構造よりなる。そして、燃焼発煙コーナーが設けられた一階つまり最下階では、濃煙ゾーンと可視ゾーンとの上下2層流が形成され、二階つまり上階では、少なくとも濃煙ゾーンが形成される。
そこで訓練対象者は、一階等では、姿勢を低く保ち濃煙と熱気に耐えつつ、例えば消火訓練が重点的に行われる。火災の発生・成長・消火、発生した濃煙の挙動,ポジショニングとの関係,火元からの距離感,熱気分布との関係,消火活動等々を、リアルに認識,訓練,体験することができる。
これに対し、二階つまり上階では、濃煙と熱気のもとで、例えば防災訓練が重点的に行われる。部屋間移動や室内移動、人命救助活動,搬出活動等々を、リアルに訓練,体験することができる。更に、階段や梯子等の内部昇降手段を使って、昇降訓練も体験も可能である。
このように、本発明の実火災訓練装置によると、二階建の上下多層階構造を採用したことにより、各階での訓練を、様々に異なった各種態様のプログラムパターンで多目的に実施でき、もって、実際の火災現場によりマッチした消火活動や防災活動を、シミュレーション実施することができるようになる。
《第2の効果》
第2に、しかもこれは、スペース面やコスト面に優れて、実現できる。すなわち、本発明の実火災訓練装置は、本体部が二階建の上下多層階構造よりなると共に、その上位に排煙処理装置が設けられている。
そこでまず、スペース面に優れている。設置面積が平面的に広がらずに狭くて済む。コンテナを使用した場合は、訓練場所,設置場所に応じ移動可能でもある。
これと共に濃煙と熱気は、本体部の各階間および排煙処理装置間にて、外気にて冷却されることなく高温のまま導かれるので、コスト面に優れるようになる。すなわち排煙処理装置について、a.バーナーの燃料使用量が少なく、燃料コストが低減される。b.ドラフト効果を最大限利用でき、小容量の排煙ブロワを使用できるので、設備コストが低減される。c.タール付着が防止され、メンテナンスコストが低減される。
更に本体部は、コンテナを使用するか、又は鉄筋コンクリート,面板、面材等を使った簡単な構造よりなるので、この面からも設備コストに優れている。
《第3の効果》
そして第3に、特に、環境安全面にも優れている。すなわち、本発明の実火災訓練装置では、排煙となった濃煙は、排煙処理装置にて無煙無害化されて大気放出される。
特に、出入扉から漏洩した濃煙は、外部排煙となることなく、前室から二階や排煙処理装置へ導出される。すなわち、各階の出入扉の外側には、導出手段付きの前室が設けられており、この前室は、該出入扉から漏洩した濃煙を収容し、導出手段は、前室に収容された濃煙を吸気して、一階から二階や、二階から排煙処理装置へと導出する。
このように外部排煙ゼロが達成され、周辺環境への悪影響や近隣住民の健康被害発生の危険もなく、市街地近郊での訓練にも使用可能である。
このように、前述した先の特許出願で指摘されていた課題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
本発明に係る実火災訓練装置について、発明を実施するための形態の説明に供し、コンテナを使用した二階建の例を示し、透視斜視図である。 同発明を実施するための形態の説明に供し、本体部一階での訓練状況等を示し、透視斜視図である。 同発明を実施するための形態の説明に供し、鉄筋コンクリート構造の二階建の例を示し、(1)図は、二階の平面図、(2)図は、一階の平面図である。 同発明を実施するための形態の説明に供し、鉄筋コンクリート構造の二階建の例を示し、(1)図は、屋根等の平面図、(2)図は、全体の正面図である。 同発明を実施するための形態の説明に供し、二階建の例を示し、(1)図は、鉄筋コンクリート構造の側面断面図、(2)図は、一階要部の正面断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、詳細に説明する。
《本体部2について》
本発明の実火災訓練装置1は、実際の火災現場に近い状況下で濃煙Sと熱気Hを体感しつつ、消火,防災のシミュレーション訓練を実施可能であって、本体部2と排煙処理装置3を有してなる。そこでまず、実火災訓練装置1の本体部2について、図1等を参照して、説明する。
この本体部2は、内部が訓練対象者Tの訓練ブースとなる大型ケーシング状をなすと共に、上下多層階構造よりなり、各階を備えている。すなわち、図示したように二階建構造よりなり、最下階の一階4と最上階の二階5とからなる。
そして各階がそれぞれ、訓練対象者Tの訓練ブースとなる大型ケーシング状をなす。形状的には、直線長手状の箱体よりなり、図示したように長目の直方体よりなる例が代表的であるが、断面矩形に限定されるものではなく、例えば断面円形も可能である。
そして各階は、それぞれ、床面,天井面,両側面,前後面(正面と奥面)等を備えると共に、多くの場合、同一形状,寸法よりなる。
図1に示した例の本体部2は、各階が、それぞれ金属製のコンテナ6よりなると共に、このようなコンテナ6製の各階が、上下に積重ねられている。これに対し、図3,図4,図5の(1)図等に示した例の本体部2は、より大型タイプ,多人数訓練用タイプとして、柱7および梁8に各面板9や面材9’が組み付けられた構造よりなり、もって各階が区画形成されている。
コンテナ6としては、例えば8×40フィートコンテナが使用され、幅2.4m,高さ2.6m,長さ12.2m程度よりなり、このようなコンテナ6が上下2段に積み重ねられて、一階4と二階5を形成している。
これに対し、図3,図4,図5の(1)図等に示した例では、コンクリート基礎10上に、鉄筋コンクリート製の柱7と梁8とが、縦横に骨組として配設される。そして、各柱7および梁8に対し、屋根や床として鉄筋コンクリート製の面材9’や、囲い壁面として鉄板等の金属製の各面板9が、それぞれ組み付けられ、もって各階が区画形成されている。
さて、このような本体部2の各階間には、濃煙Sの通気口11や内部昇降手段12が設けられている。
このような通気口11や内部昇降手段12について、図1や図3等を参照して更に詳述する。本体部2は二階建構造よりなり、一階4と二階5の間に、一階4の天井面と二階5の床面を貫通して、スリット格子付の通気口11が設けられている。もって、この通気口11を介し、濃煙Sを含有し熱気Hを帯びたエアーA’が、一階4から二階5へと導入されるようになっている。
又、一階4の床面と二階5の床面間には、一階4の天井面を介し、階段又は梯子よりなる内部昇降手段12が設けられており、訓練対象者Tが昇り降り可能となっている。この内部昇降手段12の配設に際しては、一階4の天井面および二階5の床面に開口が設けられるが、この開口も、通気口11の一環を形成する。勿論、通気口11全体を形成することも可能である。
本体部2については、以上のとおり。
《一階4について》
次に、図1,図2,図3の(2)図,図5の(2)図等を参照して、本体部2の一階4つまり最下階について、説明する。
最下階の一階4には、濃煙Sと熱気Hを発生させる燃焼発煙コーナー13が設けられると共に、出入扉14と外気取入口15が設けられている。
すなわち、その長手方向奥側つまり奥面側には、可燃物Bを燃焼させて濃煙Sと熱気Hを発生させる燃焼発煙コーナー13が、配設されている。長手方向反対側つまり正面側には、出入扉14および内部昇降手段12が、配設されている。長手方向反対側,正面側の下部には、外気取入口15が、配設されている。長手方向反対側,正面側の天井面には、濃煙Sの通気口11が、配設されている。
このような一階4について、更に詳述する。まず、燃焼発煙コーナー13について述べる。
燃焼発煙コーナー13は、図示例では下部に薪受台16を備えている。そして、グレーチング格子状やエキスパンドメタル状の金網製の燃焼台である薪受台16上で、可燃物Bを炎Fを伴いつつ燃焼させて、濃煙Sと熱気Hとを発生させる。
可燃物Bとしては、濃煙Sを発して燃焼する木材等が使用される。代表的には実際の住居火災を模して、木質パレット,廃材,合板,間伐材、等々が使用される。可燃物Bの着火用には、紙や薪が使用される。燃焼発煙コーナー11の周囲の天井面,両側面,奥面等には、耐火板構造が内設,添設されている。燃焼発煙コーナー13の側面等には、可燃物B補充用のドアが付設されることもある。
17は、薪受台16近くの奥面下部に設けられた、サブ的な外気取入口である。この外気取入口15は、着火,燃焼開始時のみ開放され、事後は2層流形成用に窓蓋18にて閉鎖される。
19は、奥面上部に設けられた窓蓋20付の開口であり、21は、防燃シートである。すなわち、燃焼される可燃物Bは、時として炎Fが広がり危険となる場合が存する。このような場合は、開口19を外部開放することにより、炎Fを外に逃がすと共に、燃焼発煙コーナー13の前面天井面から垂下された防燃シート21にて、炎Fの内部空間への広がりがシャットダウンされる。防燃シート21に代え、防燃板も使用可能である。
このような燃焼発煙コーナー13が、一階4の長手方向奥面側に設けられているのに対し、長手方向正面側には、出入扉14,外気取入口15,内部昇降手段12,通気口11等が設けられている。
まず出入扉14は、訓練対象者Tの内部への進入口,退出口として使用され、通常は、正面に設けられる。外気取入口15は、出入扉14下部に複数個を横に並設するのが代表的であるが、その他各種の形状,配列も考えられ、出入扉14近くの側面下部に設けることも考えられる。
前述した内部昇降手段12や通気口11は、一階4つまり最下階の正面近くの天井面等に形成される。
一階4については、以上のとおり。
《上下2層流について》
次に、図2を参照して、本体部2の一階4の最下階において形成される、上下2層流について説明する。
一階4の内部空間では、外気取入口15からのエアーAが、一階4つまり最下階の内部空間下部について、可視ゾーンAZを形成しつつ、燃焼発煙コーナー13へと流れる。そして、燃焼発煙コーナー13で発生した濃煙Sを含有し熱気Hを帯びたエアーA’は、一階4つまり最下階の内部空間上部について、濃煙ゾーンSZを形成しつつ、通気口11へと流れる。
すなわち、出入扉14下部等に外気取入口15が設けられているので、→下部から吸気された外気のフレッシュなエアーAは、温度が低いことも加わり、→そのまま内部空間下部を、床面に沿って正面側から奥面側の燃焼発煙コーナー13へ向けて流れ、→もって、視界が確保された低温域の可視ゾーンAZを形成する。
→これに対し、燃焼発煙コーナー13では、このように可視ゾーンAZを流れてきたエアーAにて、可燃物Bが燃焼され、→もって、濃煙Sと熱気Hが発生する。→そして、濃煙Sを含有し熱気Hを帯びたエアーA’は、温度が高いので、→内部空間上部を、天井面に沿って奥側から正面側の通気口11へ向けて流れ、→もって、高温域の濃煙ゾーンSZを形成する。
このようにして、一階4の内部空間について、上部の高温域の濃煙ゾーンSZと下部の低温域の可視ゾーンAZとからなる、上下2層流が形成される。この上下2層流は、一階4では、このように必須的に形成されるのに対し、二階5の上階では、形成可能となっている。
上下2層流については、以上のとおり。
《二階5について》
次に、図1,図3の(1)図等を参照して、本体部2の二階5つまり上階について、説明する。
まず、二階5の内部空間については、少なくとも前述した濃煙ゾーンSZが形成される。二階5については、一階4との間に設けられた通気口11を介し、→一階4の内部空間上部に形成された濃煙ゾーンSZから、濃煙Sを含有し熱気Hを帯びたエアーA’が、導入される。→そして、長手方向反対側の天井面に形成された通気口22に向けて流れ、→もって二階5の内部空間について、全体的に濃煙ゾーンSZの流れが形成される。
なお通気口22は、排煙処理装置3へと連通されており、エアーA’を導出する。
これに対し外気取入口23を、通気口22下付近の奥面や下記出入扉27等の下部に設けた場合は、上下2層流が形成される。すなわち、二階5の内部空間についても、一階4について前述した所に準じ、上下2層流が形成される。通気口22に向けた上部の高温域の濃煙ゾーンSZと、外気取入口23からの下部の低温域の可視ゾーンAZとからなる、上下2層流が形成される。
さて二階5については、その内部空間について、パーティション24が、左右側面から複数突設されている。
このパーティション24は、例えば交互配置により、ジグザグ状に折れ曲がったコーナー区画を形成する。もって、住居の通路,廊下,部屋等に相当するものとして、火災現場の状況に模した訓練シチュエーションを作り出す。又、パーティション24は、固定式又は可動式よりなり、可動式の場合は、天井面にレールを介して吊り下げたり、天井面にフックで取付けたりしておくと、レイアウト変更が可能となり、訓練の慢性化防止策ともなる。
更に、このようにパーティション24でコーナー区画された各所には、ダミー人形25や什器備品家具等26が、ランダムに自由にレイアウト変更可能に取り置かれている。ダミー人形25は、模擬人体人形よりなり、人命救助活動,搬出活動等の訓練対象となる。什器備品家具等26は、耐熱性に富み燃焼しない例えば鋼製よりなり、住居の火災現場の状況に模した訓練シチュエーションを作り出す。
二階5については、更に、出入扉27が設けられると共に、出入扉27の外側に、メンテナンススぺース28が設けられており、地上との間に外部昇降手段29が付設されている。
出入扉27は、二階5の奥面に設けられている。つまり、一階4からの通気口11や内部昇降手段12が設けられた正面とは長手方向反対側の奥面に、設けられている。出入扉27の外側には、メンテナンススペース28が、広い面積で略ベランダ状に延出形成されている。メンテナンススペース28と地上との間には、階段や梯子等の外部昇降手段29が付設されている。
この出入扉27は、訓練対象者Tの二階5への進入口,退出口として使用され、メンテナンススペース28は、訓練対象者Tの集合スペース,待機スペース,退出スペースとして使用される。30は、メンテナンススペース28の柱であり、31は梁である。
二階5については、以上のとおり。
《前室32について》
次に、図1,図3,図4等を参照して、前室32について説明する。出入扉14,27の外側には、導出手段33付きの前室32が設けられている。前室32は、出入扉14,27から外部に漏洩した濃煙Sを、収容する。導出手段33は、前室32に収容された濃煙Sを吸気して、一階4から二階5や、二階5から排煙処理装置3へと、導出する。
このような前室32について、更に詳述する。前述したように一階4や二階5には、訓練対象者Tの進入口,退出口として使用される出入扉14,27が、それぞれ設けられている。
ところが、訓練対象者Tの進入時や退出時や内外開放訓練時には、内部の濃煙Sが、開放される出入扉14,27から排煙となって外部漏洩し、大気放出されてしまう危険がある。このような状況に鑑み、一階4の出入扉14の外側や、二階5の出入扉27の外側には、それぞれ前室32が設けられている。
前室32は、天蓋,壁,ドア等で密閉状に形成することも可能であるが、フード,シート,カーテン等を適宜使用することにより、出入の便等の向上に配慮すると良い。例えば、緊急脱出時の緊急開放ニーズそして緊急出入ニーズに配慮し、前室32の外部への出入口の遮閉には、図示したように、3枚の厚地布製カーテンを用いると共に、それぞれの左右端部が相互に重なった状態で、垂下使用することが考えられる。
さて、一階4や二階5の濃煙ゾーンSZから漏洩し濃煙Sを含有したエアーA’は、→濃煙Sが排煙として外部漏洩されることなく、一旦、この前室32内に収容される。→そして、前室32内に収容されたエアーA’は、機械式の導出手段33例えばエジェクターやブロワにて、ダクト34へと導出される。→もってダクト34を経由して、一階4の前室32内の濃煙Sを含有したエアーA’は、二階5の濃煙ゾーンSZへと導出される。又、二階5の前室32内の濃煙Sを含有したエアーA’は、排煙処理装置3へと導出される。
前室32については、以上のとおり。
《排煙処理装置3について》
次に、図1を参照して、実火災訓練装置1の排煙処理装置3について、説明する。
排煙処理装置3は、本体部2の上位に配設されており、濃煙Sを排煙として本体部2の最上階から吸気,導入すると共に、昇温させて内部を流しつつ燃焼せしめ、もって無煙無害化して大気放出する。
そこで排煙処理装置3は、少なくとも、排煙導入手段35とバーナー36と煙燃焼エリア37とを、備えている。排煙導入手段35は、本体部2内の濃煙Sを、通気口22を介し排煙として、排煙処理装置3内へ吸気,導入させる。バーナー36は、導入された濃煙Sを昇温させる。煙燃焼エリア37では、昇温された濃煙Sが燃焼される。
このような排煙処理装置3について、更に詳述する。図示した排煙処理装置3は、直線円筒状をなし、本体部2の上位に配設されており、その基端部が、本体部2の二階5つまり最上階の天井面直上に配置されると共に、サポート(図示せず)にて、基端部や先端部がそれぞれ枠組保持され、もって横向きに位置決めされている。
そして基端部が、本体部2の通気口22に接続されており、本体部2の濃煙ゾーンSZから濃煙Sつまり排煙を含むエアーA’が、導入される。
導入された排煙つまり濃煙Sは、筒状をなす排煙処理装置3の基端部,中央部,先端部内を、煙道として流れる。排煙処理装置3には、少なくともバーナー36と煙燃焼エリア37と排煙導入手段35とが、設けられている。
バーナー36は、図示例では排煙処理装置3の基端部に配設されており、補助燃料と空気を、その専用開孔から内部煙道に混合噴射して燃焼させ、もって、導入された排煙つまり濃煙Sを含むエアーA’を、すぐに800℃以上に昇温させる。このオイルバーナー36で使用される補助燃料としては、灯油が代表的であるが、軽油やガス等も使用可能である。
バーナー36の下流側の煙道には、煙燃焼エリア37が燃焼帯として形成されている。煙燃焼エリア37は、排煙となって流れるエアーA’中の濃煙Sの煤じんを、800℃以上の燃焼温度で完全燃焼せしめる。煙燃焼エリア37は、このような濃煙Sの完全燃焼に必要な滞留時間を確保するに足る距離寸法つまり長さ寸法に、エアーA’の流速を勘案しつつ、設定される。
又、煙燃焼エリア37の煙道には、上流側にエアー供給手段38が外設されており、濃煙Sの燃焼処理用の空気を外気から吸気して、その専用開孔から煙燃焼エリア37内に導入する。エアー供給手段38としては、エジェクターやブロワが使用される。
そして、煙燃焼エリア37の煙道には、エアー供給手段38の下流側に、排煙導入手段35が外設されている。排煙導入手段35は、直接的機能としては、本体部2の通気口22から排煙された濃煙Sを含有したエアーA’を、排煙処理装置3内へと導き,誘引,吸引する。
しかしこれに止まらず、外気取入口15更には17,23から本体部2内へ、外気エアーAを吸気させる吸引力を作用させるべく機能する。つまり、本体部2から排煙処理装置3に、エアーA’を吸引することに基づき、外気から本体部2内に、新たにフレッシュなエアーAが吸気せしめられることになる。
排煙導入手段35としては、例えば、高圧エアーの高速噴射によりエアーA’を吸引するエジェクターが採用され、外気を吸気,圧縮して、専用開孔から煙燃焼エリア37の煙道に高圧噴射することにより、排煙導入手段35としての機能を発揮する。勿論これによらず、エアーA’を直接吸引するタイプのブロア等も、内設使用可能である。
ここで、上述した800℃以上の燃焼温度について述べておく。排煙としてエアーA’に含有された濃煙Sの煤じんの完全燃焼に必要な自燃温度は、400℃〜500℃程度である。これに対し、2秒間以上800℃以上の燃焼温度に設定すると、ダイオキシン類(PCDD,PCDF,コプラナーPCB)、つまり猛毒の有機塩素化合物の発生が、阻止されるようになる。
すなわち、本体部2の燃焼発煙コーナー13では、実際の火災に模して、廃材の木質パレット,合板,間伐材等が、可燃物Bとして使用される。そして、このような可燃物Bには、塗装剤,接着剤,殺虫剤,その他の塩素系化合物が混入されていることが多く、本体部2から排煙処理装置3に導入されるエアーA’中に、塩素系化合物が混入していることが十分に予想される。
これに対し、2秒間以上800℃以上の燃焼温度に設定しておくと、混入した塩素系化合物からのダイオキシン発生は回避される。煙燃焼エリア37は、勿論2秒間以上の燃焼時間,滞留時間が十分確保される、長さ寸法設定よりなる。
そして、煙燃焼エリア37で濃煙Sの煤じんが完全燃焼され,無害化されたエアーAが、排煙処理装置3の先端部に付設された煙突39から、大気放出される。
排煙処理装置3は、このようになっている。
《作用等》
本発明の実火災訓練装置1は、以上説明したように構成されている。そこで、以下のようになる。
(1)この実火災訓練装置1では、使用に際し、まず本体部2の一階4つまり最下階の燃焼発煙コーナー13において、木質パレットその他の可燃物Bが着火される。もって、大量の濃煙Sと熱気Hが発生する(図2等を参照)。
(2)これと共に、排煙処理装置3の排煙導入手段35が、駆動される。もってエアーAが、外気→本体部2内→その燃焼発煙コーナー13へと、流れる。すなわち、外気取入口15から吸気されたエアーAは、→一階4つまり最下階の内部空間下部を、可視ゾーンAZを形成して流れる。
→そして、燃焼発煙コーナー13で発生した、大量の濃煙Sを含有し熱気Hを帯びたエアーA’が、→一階4の内部空間上部を、濃煙ゾーンSZを形成して流れる(図2等を参照)。
(3)このように、本体部2の一階4では、上下2層流が形成される。→そして、上部の濃煙ゾーンSZの濃煙Sを含有し熱気Hを帯びたエアーA’は、→通気口11を介し二階5へと導入され、→少なくとも、濃煙ゾーンSZの流れを形成する(図1を参照)。
なお、二階5についても外気取入口23が設けられている場合は、一階4に準じ二階5でも、上下2層流が形成される。
(4)それから、濃煙ゾーンSZの濃煙Sを含有し熱気Hを帯びたエアーA’が、→二階5から、通気口22を介し排煙処理装置3に導入される。
→排煙処理装置3は、バーナー36,エアー供給手段40,煙燃焼エリア37,排煙導入手段35等を備えており、→内部を流れるエアーA’中の濃煙Sの煤じんを、煙燃焼エリア37にて完全燃焼してから、大気放出する(図1を参照)。
(5)さてそこで、本発明の実火災訓練装置1によると、訓練内容面,スペース面,コスト面,環境安全面等において、次のようになる。
まず訓練内容面については、次のとおり。本体部2の一階4は、火元となる燃焼発煙コーナー13が存すると共に、濃煙ゾーンSZと可視ゾーンAZとの上下2層流が形成される。
これに対し二階5は、例えば、パーティション24,ダミー人形25,什器備品家具等26が存すると共に、濃煙ゾーンSZが全体的に形成されるが、必要に応じ2層流も可能である。
そこで、一階4と二階5とで異なった異質の訓練を、様々なプログラムパターン態様で多目的に、一度に同時実施したり、一階4が終わったら二階5でと順次実施することが可能である。
(6)すなわち、まず一階4では、訓練対象者Tについて、上下2層流下にて例えば次の訓練が実施される。
濃煙Sと熱気Hに耐える訓練、常に姿勢を低くうずくまって視界を確保する訓練、炎Fや濃煙Sに対する位置取り訓練、火元である燃焼発煙コーナー13に対し距離感等を把握する訓練、水を使う消火作業訓練、特に消防ホースを保持して行う火元消火作業訓練、等々が行われる。
又、フラッシュオーバーの体験訓練も可能である。更に、一旦閉鎖されていた出入扉14を開放することにより、一気に火勢が強くなる様子も体験訓練可能である(図1,図2等を参照)。
(7)これに対し、二階5では、例えば、パーティション24,什器備品家具等26にて、実際の住居に模した複雑なシチュエーションが形成される。そして、例えば全体的な濃煙ゾーンSZ下において、訓練対象者Tについて、次の訓練が実施される(図1等を参照)。
例えば、全体的視界不良下における移動訓練,移動路確保訓練,避難誘導訓練,脱出訓練,ダミー人形25を対象とした人命捜索訓練,人命救助活動訓練,搬出活動訓練、等々が行われる。
又、内部昇降手段12の階段や梯子を使用した昇降訓練も、行われる。すなわち、吹き上げる濃煙ゾーンSZの濃煙Sと熱気H下におけて、昇り降りする訓練も行われる。
(8)次に、この実火災訓練装置1のスペース面については、次の通り。まず、上述したように様々な訓練を同時実施可能であるにも拘らず、本体部2が二階建よりなると共に、その上に排煙処理装置3が設けられるので、面積が平面的に広がることなく、設置面積が狭くて済む(各図を参照)。
又、本体部2としてコンテナを使用した場合は、解体式,可搬式となり、専用建物を要せず適宜移動設置可能となる(図1を参照)。
(9)次に、この実火災訓練装置1のコスト面については、次のとおり(図1を参照)。まず、本体部2が二階建つまり上下多層階構造よりなり、その上に排煙処理装置3が設けられるので(各図を参照)、濃煙Sと熱気HのエアーA’は、本体部2の各階間の通気口11および排煙処理装置3への通気口22にて、上方へと導かれる。
従ってエアーA’は、途中での外気による放熱ロスが少なく、外気にて冷却されることもなく、熱気Hの高温を保持したまま、排煙処理装置3へと導かれるようになる。このように、エアーA’の濃煙Sが高温のまま排煙となって導入されるので、排煙処理装置3に関して、次のようになる。
a.エアーA’が高温なので、その分、燃焼処理に使用されるバーナー36に関し、灯油等の補助燃料使用量が削減される。
b.エアーA’が高温なので、排煙処理装置3におけるドラフト効果が持続,有効利用できる。つまり、高温→軽量化→圧力低下→大気圧との圧力差に基づく、自然通風力(natural draft power)にて、エアーAやA’の流れが自然に形成される。もって、より小容量の排煙導入手段35(artificial draft power)を、使用可能となる。
c.エアーA’が高温なので、濃煙Sからのタール分の凝縮が防止され、もって、排煙処理装置3内各所へのタール付着が、回避される。
(10)次に、この実火災訓練装置1の環境安全面については、次のとおり。まず、本体部2で発生した濃煙Sの煤じんは、排煙処理装置3にて完全燃焼され、無煙無害化されて大気放出される。
そこで、排煙となった濃煙Sに含まれた煤じんにて、環境や人体が悪影響を受ける虞はなく、環境安全面に優れている(図1等を参照)。
特に、本体部2の一階4の出入扉14や二階5つまり上階の出入扉27には、それぞれ、導出手段33付の前室32が設けられている(図1,図3,図4等を参照)。
すなわち、出入扉14,27の外側には、導出手段33付の前室32が設けられている。前室32は、出入扉14,27から外部に漏洩した濃煙Sを、収容する。導出手段33は、前室32に収容された濃煙Sを吸気して、一階4から二階5や、二階5から排煙処理装置3へと、導出する。
そこで、本体部2内から濃煙Sが、排煙となって外部漏洩することは防止され、大気放出の危険は回避される。出入扉14,27から漏洩し濃煙Sを含有したエアーA’は、前室32内から、二階5や排煙処理装置3へと導出される。そこで環境安全面に優れている。
本発明の作用等については、以上のとおり。
1 実火災訓練装置
2 本体部
3 排煙処理装置
4 一階(最下階)
5 二階(最上階)
6 コンテナ
7 柱
8 梁
9 面板
9’面材
10 基礎
11 通気口
12 内部昇降手段
13 燃焼発煙コーナー
14 出入扉
15 外気取入口
16 薪受台
17 外気取入口
18 窓蓋
19 開口
20 窓蓋
21 防燃シート
22 通気口
23 外気取入口
24 パーティション
25 ダミー人形
26 什器備品家具等
27 出入扉
28 メンテナンススぺース
29 外部昇降手段
30 柱
31 梁
32 前室
33 導出手段
34 ダクト
35 排煙導入手段
36 バーナー
37 煙燃焼エリア
38 エアー供給手段
39 煙突
A エアー
A’エアー
B 可燃物
F 炎
H 熱気
S 濃煙
T 訓練対象者
SZ 濃煙ゾーン
AZ 可視ゾーン

Claims (1)

  1. 実際の火災現場に近い状況下で濃煙と熱気を体感しつつ、消火,防災訓練を実施可能な実火災訓練装置であって、本体部と排煙処理装置を有しており、
    該本体部は、内部が訓練対象者の訓練ブースとなる大型ケーシング状をなすと共に、上下多層階構造よりなり、最下階に、濃煙と熱気を発生させる燃焼発煙コーナーが設けられ、各階間に、濃煙の通気口が設けられると共に、各階間に、階段や梯子よりなる内部昇降手段が設けられており、
    該排煙処理装置は、該本体部の上位に配設されており、濃煙を排煙として該本体部の最上階から吸気,導入すると共に、昇温させて内部を流しつつ燃焼せしめ、もって無煙無害化して大気放出し、
    該本体部は直線長手状をなしており、該本体部の最下階は、長手方向奥側に、可燃物を燃焼させる該燃焼発煙コーナーが配設され、長手方向反対側に出入扉が配設され、長手方向反対側の下部に外気取入口が配設され、長手方向反対側の天井面に、該通気口が配設されており、
    該外気取入口からのエアーが、最下階の内部空間下部について、可視ゾーンを形成しつつ該燃焼発煙コーナーへと流れると共に、該燃焼発煙コーナーで発生した濃煙を含有し熱気を帯びたエアーが、最下階の内部空間上部について、濃煙ゾーンを形成しつつ該通気口へと流れ、もって、最下階の内部空間について上下2層流が形成され、
    そして、該本体部は二階建構造よりなり、最下階である一階と最上階である二階とを備えており、該本体部の二階は、内部空間について少なくとも該濃煙ゾーンが形成され、出入扉が設けられると共に、該出入扉の外側に、メンテナンススぺースがベランダ状に設けられており、
    各階の該出入扉の外側には、導出手段付きの前室が設けられており、該前室は、該出入扉から外部に漏洩した濃煙を収容し、該導出手段は、該前室に収容された濃煙を吸気して、一階から二階や、二階から該排煙処理装置へと導出すること、を特徴とする実火災訓練装置。
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