JP5627160B2 - 医薬として用いるインドール−3−プロピオン酸、並びにそれらの塩およびエステル - Google Patents

医薬として用いるインドール−3−プロピオン酸、並びにそれらの塩およびエステル Download PDF

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Description

(技術分野)
本発明はインドール−3−プロピオン酸の使用に関するものであり、より具体的にはアミロイドベータタンパク質の細胞毒性の影響を防止するために、線維素生成疾患を処置するために、生物学的試料の酸化を減少させるために、およびフリーラジカルおよび/または酸化ストレスが役割を果たしている疾患または他の病気を処置するために、インドール−3−プロピオン酸を使用することに関する。
(背景技術)
65歳より上のヒトの10パーセントは軽度から重度の痴呆を有すると見積もられている。アルツハイマー病(「AD」)は慢性的な痴呆の最も一般的な原因であり、米国の2百万人のヒトがその疾患を患っている。この疾患はかっては中年の病気であると考えられてきたが、アルツハイマー病の組織病理学的病変(すなわち、神経炎アミロイドプラーク、神経原線維変性および顆粒空胞ニューロン変性)は痴呆の老人の脳にも見られることが現在分かっている。それらの病変の数は知力の低下の程度と相関関係にある。この高い罹患率は人口における年配者の割合が増加する速度と合わせて、痴呆(および特に痴呆)を最も重要な現代の社会的健康問題の一つにしている。
大脳アミロイド沈着はアルツハイマー病の主要な神経病理学上のマーカーである。そのアミロイドは40〜42個のアミノ酸ペプチドからなり、このものはアミロイドベータタンパク質(「Aβ」)と呼ばれる(グレナー(Glenner)およびワング(Wong)により1984)。ADにおけるアミロイド沈着物は主に老人班の成分として見出され、そして中枢血管や髄膜血管の壁に見出される(ロバキス(Robakis)およびパンガロス(Pangalos)により1994)。
分子クローニングにより、Aβはより大きなアミロイド前駆体タンパク質(「APP」)の小領域を含むことが示されている(ロバキスらにより1987;ワイドマン(Widemann)らにより1989)。要するに、このものは大きな細胞質外部分、より小さい細胞質内領域および単一の膜貫通ドメインを有するI型の内在性膜糖タンパク質である。APPは、そのN−末端部の分泌前に(サムバムルチ(Sambamurti)らにより1992;ロバキスおよびパンガロスにより1994)、広範囲な翻訳後修飾を受ける(パッポラ(Pappolla)および口バキスにより1995;ロバキスおよびパンガロスにより1994)。APPの生理的プロセシングは、未同定の酵素、α−セクレターゼによるAβ配列内の切断を含む(アンダーソン(Anderson)らにより1991)。より少量のAPP分子はアミロイド性分泌型APPまたは膜結合型APPを潜在的に産生できる他の2つの部位で切断される(ロバキスおよびパンガロスにより1994)。正常な細胞代謝の間に、Aβも産生される(ハス(Haassらにより1992;ショージ(shoji)らにより1992)。
アミロイドがADを引き起こすかどうかについてはいくつかの論争があるが、主に3方向の証拠がそれらアミロイド仮説を強化している。第1の証拠は、APP遺伝子内でいくつかの点突然変異体が同定されることで示される。これらの変異体は家族性障害を患っている患者のサブグループに限られており、従ってAPP遺伝子とADとの病原論上の関連が示唆されている(シャルティエ(Chartier)−ハーリン(Harlin)らにより1991;ケネディー(Kennedy)らにより1993)。第2の証拠として、アミロイドの一次的な沈着は神経原線維の変化の発生前に起こり(パッポラ(Pappolla)らにより1996)、この観察はアミロイドとニューロン変性の関連とも一致する。最後の証拠として、Aβはニューロンに対して毒性であること(ヤンクナー(Yankner)らにより1990;ベール(Behl)らにより1992;ベールらにより1994;チャン(Zhang)らにより1994)、アミロイドペプチドがADにおけるニューロンの病状の原因となり得るという仮説を強化するという発見がこれまでに示されている。
Aβが神経毒性を有しているという発見は、アミロイド蓄積と神経変性との関連性があり得ることを示している。老化とADとの密接な関連性、および両状態の神経病理学上の類似のため、酸化ストレスはAD病変の病因に役割を果たしていると提案された。
何人かの研究者により、酸素フリーラジカル(「OFRs」)がAβの細胞毒性に関連することが実証されている(ベール(Behl)により1992;ベールによる1994;ハリス(Harris)らにより1995;バターフィールド(Butterfield)らにより1994;グッドマン(Goodman)およびマトソン(Mattson)により1994)。酸化性傷害のマーカーはADの神経病理学上の病変と局所解剖的に関連しているので、それらの発見は重要である(パッポラらにより1992;フルタらにより1995;スミスらにより1995;パッポラらにより1996)。これらの観察のため、抗酸化剤はADの強力な治療剤として提案されている(マトソンにより1994;ヘンスリー(Hensley)らにより1994;パッポラらにより1996)。
ADおよび他の線維素生成疾患を処置する方法についての要求はなお続いてある。
(発明の要約)
本発明は細胞に及ぼすアミロイドベータタンパク質の細胞毒性の影響を防止する方法に関する。その方法はその細胞を有効量のインドール−3−プロピオン酸またはそれらの塩もしくはエステルと接触させることを含む。
本発明は更に、ヒトの被験者の線維素生成疾患を処置する方法に関する。その方法はヒトの被験者に、線維素生成を抑制するかまたは後退させるのに有効な量のインドール−3−プロピオン酸またはそれらの塩もしくはエステルを投与することを含む。
本発明は生物学的試料における酸化を減少させる方法にも関する。その方法はその生物学的試料を有効量のインドール−3−プロピオン酸またはそれらの塩もしくはエステルと接触させる方法を含む。
本発明はより更に、フリーラジカルおよび/または酸化ストレスが役割を果たす疾患または他の病気を処置する方法に関する。その方法はヒトの被験者に、それらの疾患または病気を処置するのに有効な量のインドール−3−プロピオン酸またはそれらの塩もしくはエステルを投与することを含む。
(詳細な説明)
本発明は、天然の化合物であるインドール−3−プロピオン酸(「IPA」)は細胞に及ぼすアミロイドβタンパク質の細胞毒性の影響を防止するのに特に有用であり、いずれかの線維素生成疾患を処置するのに特に有用であり、且つ細胞を酸化性損傷から保護するのに特に有用であると言う性質を合わせて有しているという発見に基づいている。従って、本発明の化合物はアルツハイマー疾患および他の線維素生成疾患(例えば、プリオン−関連の疾患が挙げられるが、これに限定しない)の強力な治療剤である。そのものは、フリーラジカルおよび/または酸化ストレスが役割を果たしている他の疾患の処置についての治療剤としても使用できる。これらの病気としてはパーキンソン病、リューイ小体痴呆、筋萎縮性側索硬化症、進行性核上麻酔、他の種類のアミロイドーシス、発作、アテローム硬化症、気腫およびいくつかの種類の癌を含む。更に、データはIPAも抗線維素生成活性をも有することを示す。
本発明は、細胞に及ぼすアミロイドベータタンパク質の細胞毒性の影響を防止する方法を提供する。その方法は、それらの細胞を有効量のインドール−3−プロピオン酸またはそれらの塩もしくはエステルに曝露させることを含む。
本明細書で使用する「アミロイドベータタンパク質」(「Aβ」)とは、アルツハイマー病(「AD」)の主要な神経病理学的マーカーである大脳アミロイドを構成する40〜42個のアミノ酸のペプチドを意味し、そして細胞に対して細胞毒性の影響を引き起こすことができるAβのフラグメントを意味する。例えば、それらAβフラグメントの1つはAβの25〜35アミノ酸残基よりなるフラグメントである(グレナー(Glenner)およびワング(Wong)による、Aβの完全アミノ酸配列(full amino acid sequence of Aβ)1984を参照、これは本明細書の一部を構成する)。
本明細書で使用するインドール−3−プロピオン酸とは、式
Figure 0005627160
[式中、
1、R2、R3、R4、R5およびR6は水素、置換アルキル基、無置換アルキル基、置換アリール基、無置換アリール基、アルコキシ基、置換または無置換アミノ基、チオール基、アルキルチオ基、アリールチオ基などからなる群から独立に選ばれる]
を有する化合物を含むことを意味する。R5およびR6は水素が好ましい。適当なインドール−3−プロピオン酸の一例は、R1、R2、R3、R4、R5およびR6の各々が水素である上記の式を有するインドール−3−プロピオン酸である。好ましい置換基は、抗酸化性および抗線維素生成性質に有意に影響を及ぼさない基であり、これについては以下でより詳細に記載する。他の好ましい置換基は脳への浸透を増大させる基であり、例えば共有結合した親油性部分である。これらの置換基は利用可能な水素原子を有するインドール核のいずれかの原子上に存在してもよい。親油性部分の結合様式は重要ではなく、このものは炭素−炭素結合、炭素−酸素結合、炭素−窒素結合または炭素−硫黄結合によって与えられる。しかしながら、得られた化合物の親油性を最大限とするには、極性が最少限となるような結合が与えられることが好ましい。従って、親油性部分は炭素−炭素結合で結合することが好ましい。それら親油性部分とは炭化水素(例えば5〜20個の炭素原子を有するアルキル基)であってもよい。これらのアルキル基は無置換であってもよく(例えば、ヘキシルまたはドデシル)、または置換アルキル基がベンジル基またはフェニルエチル基である場合のように、例えばアリール部分等で置換されていてもよい。或いは、親油性部分は置換または無置換のホモサイクリック環(例えば、フェニル基またはトリル基)、ホモサイクリック環系、ヘテロサイクリック環、ヘテロサイクリック環系、または多環性の親油性「かご状」部分(例えば、アダマンタン)であってもよい。特に、多環「かご状」化合物を用いることは特に有利である(ツヅキ(Tsuzuki)により1991)。
いくつかのインドール−3−プロピオン酸は商業的に入手可能である。他のものはインドール−3−プロピオン酸の製造についての従来法の改変によって製造可能であり、その従来法としては例えばジョンソン(Johnson)およびクロスビー(Crosby)による1969の文献、および米国特許第5,300,506号、米国特許第5,077,293号および特開平3,127,732号(これらは本明細書の一部を構成する)が挙げられる。
上で示す通り、本発明は上記のインドール−3−プロピオン酸の塩を用いても行なうことができる。適当な塩としては、例えば医薬的に許容し得る塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩およびアンモニウム塩)を含む。インドール−3−プロピオン酸の塩は、その酸の水溶液または分散したものを適当な塩基(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウム)と混合することによって、対応するインドール−3−プロピオン酸から従来の方法によって製造可能である。
加えて、上でも示した通り、本発明は上記のインドール−3−プロピオン酸のエステルを用いて行なうことができる。それらエステルの例としては、メチルエステル、エチルエステル、プロピルエステル、ベンジルエステルなどを含む。例えば、上に記載の親油性エステル部分を持つインドール−3−プロピオン酸エステルは、インドール−3−プロピオン酸エステルの脳への浸透を増大させるのに有利に使用することもできる。インドール−3−プロピオン酸エステルは、当該分野の当業者にとって知られた様々な方法によって、それらに対応する酸または塩から製造することができ、例えば、まずそれらの酸を酸クロリドに変換し、次いでその酸クロリドを適当なアルコールと反応させることによって製造することができる。エステルを製造するための他の適当な方法については、ケンプ(Kemp)およびベラシオ(Vellaccio)により1980に記載されている。
インドール−3−プロピオン酸、それらの塩またはエステルは、抗酸化性および/または抗線維素発生性質を有し、および/またはAβの細胞毒性の影響を防止するものが好ましい。様々なインドール−3−プロピオン酸、その塩およびエステルは、Aβの細胞毒性の影響を防止する機能が保持されていることを確認するために、本明細書に開示の方法を用いて容易にアッセイすることができ、それらのアッセイとしては例えば、細胞の生存度、脂質過酸化、細胞内Ca2+および酸素フリーラジカルについてのアッセイが挙げられる。細胞に及ぼすAβの他の細胞毒性の影響の防止としては、例えば膜の水ぶくれ、細胞収縮、染色質の異常な分布および核崩壊の防止を容易に顕微鏡観察することができる。様々なインドール−3−プロピオン酸による抗酸化性効果および抗線維素生成効果は従来の方法(例えば、本出願の実施例に記載の方法)によってアッセイすることができる。
上で示したように、Aβの細胞毒性上の影響または細胞殺傷上の影響は、例えば細胞の生存度の減少(すなわち、細胞死)、脂質過酸化の増加(酸素フリーラジカルの増加の指標)、細胞内のCa2+レベルの増加、分散した膜の水ぶくれ、細胞収縮、核膜に対する染色質の異常分布および核崩壊を含む。
Aβの細胞毒性の影響は、ニューロン細胞(中枢神経系および末梢神経系の細胞を含む)で最も容易に見られ、そして線維素生成疾患(例えば、アルツハイマー病)を患っているヒトの被験者において最も容易に起こる。
Aβの細胞毒性の影響を防止するためのインドール−3−プロピオン酸(またはそれらの塩もしくはエステル)の有効量は、当該分野で知られる従来の方法(例えば、以下に記載する用量−応答曲線の決定)によって容易に決めることができる。本発明に従って投与されるべきインドール−3−プロピオン酸(またはそれらの塩もしくはエステル)の実際の好ましい量は、インドール−3−プロピオン酸の具体的な形態(すなわち、塩、エステルもしくは酸)、製剤化された具体的な組成物および投与方法によって変わることは、認められるであろう。インドール−3−プロピオン酸(またはそれらの塩もしくはエステル)の作用を改変し得る多数の因子が当業者によって考慮され、それらの因子としては例えば、体重、性別、規定食、投与時間、投与経路、排泄の割合、被験者の体調、薬物の組み合わせ、および反応感度や激烈が挙げられる。投与は、最大許容用量の範囲内で連続してまたは周期的に行なうことができる。ある病気の組に対する最適な投与の割合は、従来の用量投与試験を用いて当業者によって確かめられることができる。
本発明はヒトの被験者の線維素生成疾患を処置する方法を更に提供する。その方法は、線維素生成を抑制するかまたは後退させる(すなわち、線維素原の生成を抑制するかまたは後退させる)のに有効な量のインドール−3−プロピオン酸またはそれらの塩もしくはエステルを投与することを含む。本明細書で使用する「線維素生成疾患」とは望ましくない線維素原(フィブリル)の沈積を伴ういずれかの疾患または病気を含むことを意味する。非限定的な例として、それらの病気または疾患はアミロイドまたはアミロイド様沈積物の異常な生成から生じる障害または病気を含み、例えばプリオン関連のエンセファロパシー、アルツハイマー痴呆またはアルツハイマー病(「AD」)および他のアミロイドーシス障害を含むが、これらに限定されない。プリオン関連のエンセファロパシーの例としては、ヒトのクロイツフェルト−ヤコブ病(「CJD」)およびゲルストマン−ストロイスラー−シャインカー病(「GSS」)、羊やヤギのスクラピーおよび蓄牛の海綿上脳症を含む。
本発明はフリーラジカルおよび/または酸化ストレスが役割を果たしている疾患または他の病気を処置する方法を更に提供する。その方法は、それらの疾患または病気を処置するのに有効な量のインドール−3−プロピオン酸またはそれらの塩もしくはエステルを投与することを含む。フリーラジカルおよび/または酸化ストレスが役割を果たしている疾患または病気としては、パーキンソン病、リューイ小体痴呆、筋萎縮性側索痴呆、進行性核上麻痩、気腫および他の種類の癌を含むが、これらに限定されない。
インドール−3−プロピオン酸並びにそれらの塩およびエステルは、アミロイドベータタンパク質が細胞に及ぼす細胞毒性の影響を防止するのと同様に、フリーラジカルおよび/または酸化ストレスが役割を果たしている疾患または他の病気を処置するのに有効であるので、これらの化合物はアミロイドベータタンパク質が関与する疾患(例えば、AD)を処置するのに特に有用であると期待される。
インドール−3−プロピオン酸またはそれらの塩もしくはエステルに関する全ての指示として、適当な用量については上述の通りであり、そして適当な投与経路については全身投与(特に、用いたインドール−3−プロピオン酸またはそれらの塩もしくはエステルが血液脳関門を越える場合)を含む。全身投与としては、以下で更に詳細に述べる通り、非経口投与および経口投与を含む。
インドール−3−プロピオン酸またはそれらの塩もしくはエステルは、単独で投与するかまたは組成物として適合し得る担体と一緒に投与することができる。適合し得る担体としては、例えば適当な医薬的担体または希釈剤を含む。それらの希釈剤成分または担体成分は、本発明で使用するインドール−3−プロピオン酸またはそれらの塩もしくはエステルの治療学的効果を低下させないように、選択すべきである。
それらの組成物は望む用途(例えば経口投与、非経口投与または局所投与)に適したいずれかの適当な形態に調剤することができる。経口用途に適当な用量形態は、錠剤、分散させた粉末剤、顆粒剤、カプセル剤、懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤および皮膚パッチ剤を含む。錠剤のための不活性な希釈剤および担体は、例えば炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、ラクトースおよびタルクを含む。錠剤は顆粒化剤および崩壊剤(例えば、デンプンおよびアルギン酸)、結合剤(例えば、デンプン、ゼラチンおよびアカシア)および滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸およびタルク)を含んでもよい。錠剤はコーティングしないか、または崩壊および吸収を遅延させるために公知の技術によってコーティングしてもよい。カプセル剤で使用し得る不活性な希釈剤および担体としては、例えば炭酸カルシウム、リン酸カルシウムおよびカオリンを含む。懸濁剤、シロップ剤およびエリキシル剤は従来の賦形剤(例えば、セルロースメチル、トラガカント、アルギン酸ナトリウム);湿潤剤(例えば、レシチンおよびポリオキシエチレンステアレート);および保存剤(例えば、p−ヒドロキシ安息香酸エチル)を含んでもよい。
非経口投与に適当な用量形態としては、溶液剤、懸濁剤、分散剤、乳化剤などを含む。それらは滅菌した固体の組成物の形態で製造して、使用する直前に減菌した注射可能な媒質中に溶解するかまたは懸濁してもよい。それらは当該分野で公知の懸濁化剤または分散化剤を含有してもよい。非経口投与の例としては、心室内投与、大脳内投与、筋肉内投与、静脈内投与、腹膜内投与、直腸投与および皮下投与が挙げられる。
本発明は生物学的試料の酸化を減少させる方法にも関する。この方法を用いて減少させることのできる酸化の種類としては例えば、酸素フリーラジカルプロセスによって媒介される脂質過酸化および酸化を含む。生物学的試料としては、例えば細胞または細胞の群(例えば、組織)であってもよい。それら生物学的試料を上で記載したようなインドール−3−プロピオン酸またはそれらの塩もしくはエステルと接触させる。接触はいずれかの適当な方法を用いて行なうことができる。例えば、インドール−3−プロピオン酸またはそれらの塩もしくはエステルは、生物学的試料の周辺にある細胞外環境にまで運搬され得る。或いは、インドール−3−プロピオン酸またはそれらの塩もしくはエステルは、例えば微量注入によって細胞へ直接に導入することができる。インドール−3−プロピオン酸またはそれらの塩もしくはエステルの酸化プロセスを減少させるのに有効な量は従来法によって決めることができ、それらの方法としては例えば様々な量のインドール−3−プロピオン酸またはそれらの塩もしくはエステルを運搬し、そして酸化の生成物(例えば、酸素フリーラジカル)または脂質過酸化の生成物の濃度を追跡することが挙げられる。
本発明は、以下に示す非限定的な例により一層理解されるであろう。
実施例1
試験は、IPAがアルツハイマーアミロイドペプチド(「Aβ」)に対する神経保護活性を有するか否かを調べるために行なった。この40〜43アミノ酸ペプチドの広範囲での大脳沈積は、アルツハイマー病におけるニューロンの広範囲な変性およびニューロンの死を引き起こす。
Aβの細胞毒性の影響に対するIPAの細胞保護作用を示す目的で、ヒトの神経芽細胞系SK−N−SHの細胞を用いた。これらの細胞を、50μMのAβ(25〜35)に、Aβの活性な毒性フラグメント(ヤンクナー(Yankner)らにより1990)に、50μMのIPAと共に、またはIPAなしに曝露させた。コントロールとして、その実験をAβなしで繰り返した。正のコントロールとしては、IPAの代わりに公知の抗酸化剤、フェニル−N−t−ブチルニトロン(「PBN」)を用いた。
その結果を図1に示すが、その図の棒グラフはパーセントで表わす生存度を示す。Aβのみでは細胞に対して著しい細胞毒性の影響を有するが、IPAおよびPBNは共に強力な保護的活性を有する。
実施例2
実施例1の実験を、PC12ラットクロム親和性細胞腫細胞を用いて繰り返した。その結果を図2に示すが、その結果は図1に示した結果と本質的に同一である。
実施例3
実施例1の実験を、SK−N−SHヒト神経芽細胞腫細胞系を用いたAβ(1〜42)ペプチドを用いて繰り返した。その結果を図3に示すが、その結果は実施例1について示した結果と一致する。
実施例4
IPAの細胞保護の性質は少なくとも部分的には抗酸化剤活性の結果であるという可能性を調べるために、Aβまたは酸化ストレスに曝露させたPC12細胞中におけるマロン酸ジアルデヒド(「MDA」)のレベル、脂質過酸化のマーカーを調べた。細胞をジエチルジチオカルボネート(「DDTC」)、スーパーオキシドジスムターゼ阻害剤およびある決まった酸化性損傷のモデルに曝露させることによって、酸化ストレスをかけた。PC12細胞を、アミロイドペプチドのみに曝露させるか、またはIPAと一緒にアミロイドペプチドに曝露させた。他の実験では、細胞をDDTCのみに曝露させるか、またはIPAと一緒にDDTCに曝露させた。その結果を図4に示す。IPAは処置した細胞中でのマロン酸ジアルデヒドの産生を有意に減少させることが見られ、このことはIPAが抗酸化剤活性を有することを示している。図4はIPAについての神経保護活性および抗酸化剤活性の両方を示す。
実施例5
実施例4で見られた観察を更に確認するために、我々はIPAが酸化ストレス(DDTC)に曝露させた細胞の死を防止するのに有効であるかどうかを調べた。PC12神経芽細胞腫の細胞を様々な量のDDTCで、様々な量のIPAと共にまたはIPAなしに処理した。その結果を図5に示す。IPAの抗酸化剤活性は、DDTCによるスーパーオキシドジスムターゼの阻害によって誘発される神経芽細胞腫細胞の細胞死を防止することによって示される。このことは、IPAがDDTCに曝露させた細胞の生存率を増加するという先に得られたデータと一致する。
実施例6
IPAがAβ線維素生成に影響を及ぼすかどうかを決定するために、150μMのAβ(1〜40)を超純水(すなわち、蒸留し、ろ過し且つ滅菌した水)にpH7で溶解させた300μMのIPAおよび塩化ナトリウムと一緒にインキュベートした。コントロールとして、その超純水を用いて等量の塩化ナトリウムを含有するIPAを溶解させ、このものを150μMのAβ(1〜40)にpH7で加えた。1つの実験においては、その溶液(すなわち、IPA含有溶液およびコントロール溶液)を24時間インキュベートした。第2の実験では、よれらの各溶液を48時間インキュベートした。各インキュベーションの期間の最後に、2μMのチオフラビンTを含有する50mMのグリシン−NaOH緩衝液(pH9.2)を各試料(5μL)に加えて、最終的な量を2mLとした。βシート形成の直接的な尺度である蛍光を、日立F−2000蛍光分光計を用いて、励起波長435nmで、発光波長485nmで測定した。各条件につき3つの試料の平均の標準偏差を決定し、その結果を図6A(インキュベーションを24時間)および図6B(インキュベーションを48時間)に示す(棒グラフとして)。24時間および48時間インキュベーションした実験の両方において、蛍光量はコントロール(標識したAβ)と比べて、IPA含有試料(標識したAβ+IPA)の場合には有意に低い。このことは、コントロールと比べてIPA含有試料の場合にはβシート形成が起こりにくいことを示し、言いかえればIPAが抗線維素生成であることを示す。
好ましい実施態様を本明細書で詳細に示し且つ記載してきたが、様々な改良、追加、置換などを本発明の精神から逸脱せずに行なうことができ、従ってそれらは特許請求の範囲に記載する本発明の範囲内であるとみなされることは、当該分野の当業者にとって明らかであろう。
Figure 0005627160
Figure 0005627160
図1はAβ(25〜35)のみに曝露させるか、またはIPAもしくはPBNと同時に曝露させたSK−N−SHヒト神経芽腫細胞を用いた場合の、パーセントで表わす生存度を示す棒グラフである。 図2はAβ(25〜35)のみに曝露させるか、またはIPAもしくはPBNと同時に曝露させたPC12ラットフェオクロモチトーム細胞を用いた場合の、パーセントで表わす生存度を示す棒グラフである。 図3はAβ(1〜42)のみに曝露させるか、またはIPAもしくはPBNと同時に曝露させたSK−N−SHヒト神経芽腫細胞を用いた場合の、パーセントで表わす生存度を示す棒グラフである。 図4はアミロイドペプチドAβ(1〜42)もしくはDDTCのみに曝露させるか、またはそれぞれをIPAと一緒に曝露させることによって誘発される脂質過酸化の程度(MDAを測定)を示す棒グラフである。 図5はDDTCによるスーパーオキシドジスムターゼの阻害によって誘発されるPC12ラット神経芽腫細胞の細胞死を防止することによる、IPAの抗酸化剤的活性を示す棒グラフである。 図6Aおよび図6Bは、24時間(図6A)および48時間(図6B)、Aβ(1〜40)をインキュベーションした時のβシート形成に及ぼすIPAの影響を示す棒グラフである。

Claims (15)

  1. 細胞に及ぼすアミロイドベータタンパク質の細胞毒性の影響を防止するための医薬組成物であって、治療学的に有効な量の式:
    【化1】
    Figure 0005627160
    で示されるインドール−3−プロピオン酸またはその塩もしくはエステル、および医薬的に許容し得る担体を含有する、該医薬組成物。
  2. 細胞毒性の影響が細胞死である、請求項1記載の医薬組成物。
  3. 細胞毒性の影響が脂質過酸化の増加である、請求項1記載の医薬組成物。
  4. 細胞毒性の影響が細胞内Ca2+の増加である、請求項1記載の医薬組成物。
  5. 細胞毒性の影響が酸素フリーラジカルの増加である、請求項1記載の医薬組成物。
  6. 細胞がニューロン細胞である、請求項1記載の医薬組成物。
  7. 細胞を請求項1記載の医薬組成物を全身投与することによって曝露する、請求項1記載の医薬組成物。
  8. 細胞が線維素生成疾患を有するヒト被験者に存在する、請求項1記載の医薬組成物。
  9. ヒト被験者の線維素生成疾患を処置するための医薬組成物であって、線維素生成を防止するかまたは後退させるのに有効な量の式:
    【化2】
    Figure 0005627160
    で示されるインドール−3−プロピオン酸またはその塩もしくはエステル、および医薬的に許容し得る担体を含有する、該医薬組成物。
  10. 線維素生成疾患がアルツハイマー病である、請求項9記載の医薬組成物。
  11. 線維素生成疾患がプリオン関連のエンセファロパシーである、請求項9記載の医薬組成物。
  12. 処置が必要な患者におけるパーキンソン病、レビー小体型痴呆、筋萎縮性側索硬化症、進行性核上麻痺、気腫、またはそれらの組み合わせを処置するための医薬組成物であって、治療学的に有効な量の式:
    【化3】
    Figure 0005627160
    で示されるインドール−3−プロピオン酸またはその塩もしくはエステル、および医薬的に許容し得る担体を含有する、該医薬組成物。
  13. アミロイドベータタンパク質の細胞毒性の影響に関係する疾患を処置するための医薬組成物であって、治療学的に有効な量の式:
    【化4】
    Figure 0005627160
    で示されるインドール−3−プロピオン酸またはその塩もしくはエステル、および医薬的に許容し得る担体を含有する、該医薬組成物。
  14. アルツハイマー病、プリオン関連のエンセファロパシー、またはそれらの組み合わせを処置するための医薬組成物であって、治療学的に有効な量の式:
    【化5】
    Figure 0005627160
    で示されるインドール−3−プロピオン酸またはその塩もしくはエステル、および医薬的に許容し得る担体を含有する、該医薬組成物。
  15. 全身投与することを含む、請求項1〜14のいずれか1つに記載の医薬組成物。
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