JPH0881442A - 環状アミド誘導体 - Google Patents

環状アミド誘導体

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JPH0881442A
JPH0881442A JP7178763A JP17876395A JPH0881442A JP H0881442 A JPH0881442 A JP H0881442A JP 7178763 A JP7178763 A JP 7178763A JP 17876395 A JP17876395 A JP 17876395A JP H0881442 A JPH0881442 A JP H0881442A
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JP
Japan
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group
alkyl group
quinolinone
lower alkyl
compound
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Application number
JP7178763A
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English (en)
Inventor
Yasuo Oshiro
靖男 大城
Tatsuyoshi Tanaka
達義 田中
Takao Nishi
孝夫 西
Keiichi Kuwabara
啓一 桑原
Shigeki Fujisawa
茂樹 藤澤
Keiko Takasu
恵子 高須
Yutaka Wada
豊 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】紫外線防御作用、活性酸素消去作用及び過酸化
脂質生成抑制作用を有する新規環状アミド誘導体を提供
する。 【解決手段】下記一般式 〔式中、R2は水酸基、低級アルケニルオキシ基、フェ
ニル低級アルケニルオキシ基、シクロアルケニルオキシ
基、テトラヒドロピラニルオキシ基、ピリジルオキシ基
又はカルボキシル基を有することのある低級アルカノイ
ルオキシ基を示す。R3は低級アルケニル基を示す。Z
は酸素原子、硫黄原子、基−CH2−、又は基−CH=
CH−を示す。nは1〜3の整数を示す。mは0又は1
を示す。但し、Zが基−CH=CH−を示すとき、mは
0を示すものとする。R1は水素原子、低級アルキル
基、アルケニル基、フェニル低級アルケニル基等を示
す。〕で表わされる環状アミド誘導体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な環状アミド
誘導体に関する。
【0002】
【発明の開示】本発明の環状アミド誘導体は、文献未記
載の新規化合物であって、下記一般式(1)で表わされ
る。
【0003】
【化3】
【0004】〔式中、R2は水酸基、低級アルケニルオ
キシ基、フェニル低級アルケニルオキシ基、シクロアル
ケニルオキシ基、テトラヒドロピラニルオキシ基、ピリ
ジルオキシ基又はカルボキシル基を有することのある低
級アルカノイルオキシ基を示す。R3は低級アルケニル
基を示す。Zは酸素原子、硫黄原子、基−CH2−、又
は基−CH=CH−を示す。nは1〜3の整数を示す。
mは0又は1を示す。但し、Zが基−CH=CH−を示
すとき、mは0を示すものとする。R1は水素原子、ア
ルキル基、アルケニル基、フェニル低級アルケニル基、
シクロアルキル低級アルキル基、フェニル環上に置換基
として低級アルコキシ基及びハロゲン原子なる群より選
ばれる基を有することのあるフェニル基、水酸基置換ア
ルキル基、ハロゲン置換低級アルキル基、シクロアルケ
ニル基、低級アルキニル基、フェニル環上に置換基とし
て低級アルケニルオキシ基、低級アルコキシ基、低級ア
ルケニル基、水酸基、低級アルキル基、カルボキシル
基、低級アルコキシカルボニル基及び基
【0005】
【化4】
【0006】なる群より選ばれた基を1〜3個有するこ
とのあるフェニル低級アルキル基、ナフチル置換低級ア
ルキル基、フタルイミド置換低級アルキル基、低級アル
コキシカルボニル置換低級アルキル基、基−A−NR4
5(Aは低級アルキレン基を示す。R4及びR5は同一
又は異なって、水素原子、カルバモイル基、ハロゲン原
子を有することのある低級アルカノイル基、フェニル環
上に置換基として低級アルキル基を有することのあるフ
ェニルスルホニル基、低級アルコキシ低級アルキル基、
低級アルキル基、水酸基置換低級アルキル基、低級アル
コキシカルボニル基置換低級アルキル基又はカルボキシ
基置換低級アルキル基を示す。R4及びR5は、これらが
結合する窒素原子と共に、窒素原子もしくは酸素原子を
介し又は介することなく5員又は6員の飽和又は不飽和
の複素環を形成してもよい。該複素環には置換基として
カルバモイル基、カルボキシル基、シクロアルキル基及
びフェニル環上に置換基としてハロゲン原子を有するこ
とのあるフェニル基なる群より選ばれた基を有してもよ
い。)、低級アルカノイルオキシ基置換低級アルキル
基、シアノ基置換低級アルキル基、基−A−P(=O)
(−OR9)(−OR10)(Aは低級アルキレン基を示
す。R9及びR10は、同一又は異なって、水素原子又は
低級アルキル基を示す。)、カルボキシ置換低級アルキ
ル基、低級アルコキシカルボニル置換低級アルキル基又
はカルバモイル置換低級アルキル基を示す。但し、Zが
−CH2−を示し且つmが1を示すか又はZが−CH=
CH−を示し、更にnが1、R2が水酸基を示す場合に
は、R1は水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル
基、フェニル低級アルキル基、フェニル基又はピペラジ
ニル低級アルキル基であってはならない。〕 本発明は、紫外線防御作用、活性酸素消去作用、過酸化
脂質生成抑制作用を有し、これらの紫外線、活性酸素、
過酸化脂質に起因する各種疾患に対する予防、治療を目
的とする医薬品、外用薬、点眼液、薬用化粧品、化粧品
として有用な上記誘導体を提供することを目的とする。
【0007】活性酸素種としては、従来公知のものを広
く挙げることができ、例えばヒドロキシラジカル、アル
コキシラジカル、ヒドロキシペルオキシラジカル、ペル
オキシラジカル、スーパーオキシド、過酸化水素、ヒド
ロペルオキシド、一重項酸素、オゾン等を例示できる。
【0008】太陽光線は生体にとって必要不可欠の環境
因子であるが、同時に生体にとって有害でもある。皮膚
及び眼は絶えず酸素に接していることに加え、直接紫外
線や放射線等による物理反応、皮脂や化学物質の介在す
る化学反応等により活性酸素や過酸化脂質の発生しやす
い環境にある(ファルマ メディカ 1990年,8
巻,4号,67〜71頁)。太陽光線の生体に対する有
害作用は紫外線に基づくものが殆んどである。最もエネ
ルギーの高い紫外線Cは強力な殺菌作用を示すと共に、
癌発生を高めることが知られている。この紫外線Cは地
球を取り巻くオゾン層に吸収され、地球表面に到達する
ことは少ない。紫外線Aは皮膚のメラニンの増大による
色素沈着、紫外線Bはほてり、水痘等の所謂サンバーン
の原因であり、また長時間暴露による皮膚癌の発生等が
知られている(活性酸素・フリーラジカル 1993
年,4巻,20〜22頁)。
【0009】最近オゾン層の破壊による紫外線Bの増大
によるガン発生率の上昇が懸念されていることは周知の
事実である。これらの紫外線による生体における障害
は、紫外線によって発生する各種酸素ラジカルに基づく
ことが推定されている。紫外線の関与する活性酸素の生
成には2通りのタイプが提唱されている。例えば、生体
内の紫外線又は光によって励起された励起状態の増感物
質と基質(例えば脂質)とが反応して、基質の酸化又は
還元が起こる。ラジカルとなった基質に酸素が付加して
過酸化物(過酸化脂質)が生じる。また、ラジカルから
酸素への電子移動によって酸素アニオンラジカルが発生
する。もう一つのタイプとしては、励起状態増感物質が
まず酸素と反応し、エネルギー又は電子移動が起こり、
一重項酸素又は酸素アニオンラジカルが発生する。更に
酸素アニオンラジカルは不均化反応によって過酸化水
素、更にフェントン反応によってヒドロキシラジカルが
生成するとされている(活性酸素・フリーラジカル 1
993年,4巻,6〜19頁)。
【0010】従って、このような酸素ラジカルを消去
(スカベンジ)する作用を有する薬剤は、紫外線による
各種傷害を予防又は治療できる可能性がある。更に生体
には酸素アニオンラジカルに対して不均化反応を行なう
スーパーオキシドジスミュターゼ(SOD)があり(ジ
ャーナル オブ インベスティゲイティブ デルマトロ
ジー 1984年,83巻,166〜168頁)、これ
を有効成分とする生体内活性酸素に由来する皮膚傷害の
予防及び治療剤が知られている(皮膚化科紀要昭和62
年,82巻,2号,179〜182頁)。グルタチオン
はアルコキシラジカルの消去作用を有することが知られ
ており、眼科領域での白内症の治療薬として用いられて
いる。ビタミンEが皮膚保護作用を有すること(フラグ
ランスジャーナル 1991年,8号,28〜33
頁)、ビタミンCが抗酸化作用を有し、色素沈着の予防
に対して有効であると言われている(フラグランス ジ
ャーナル アンド バイオフィジックス 1992年,
296巻,2号,575〜582頁、ジャーナル オブ
デルマトロジー 1990年,17巻,595〜59
8頁)。しかし、SOD、グルタチオンは生体物質であ
るため、その安定性又はその原料入手が困難であり、ま
たビタミン類はその安定性や生体内での効果が不十分で
ある等の問題が残されている。
【0011】本発明者らは斯かる実情に鑑み、勢力的に
環状アミド誘導体について研究を行なった結果、本発明
の上記一般式(1)の環状アミド誘導体が有用な活性酸
素消去作用を有し、且つ紫外線照射によって増大する生
体の過酸化脂質を明らかに低減させることを見い出し、
ここに本発明を完成したものである。
【0012】本発明の環状アミド誘導体は、紫外線照射
による皮膚の過酸化脂質生成を明らかに抑制する。更に
本発明の環状アミド誘導体は、過酸化脂質のモデルであ
るジフェニルピクリルヒドラジドラジカルからラジカル
を捕捉する。従って、本発明の環状アミド誘導体は、紫
外線、又は酸素ラジカル、過酸化脂質に起因する各種皮
膚傷害、各種疾患の予防、治療薬又は皮膚の老化の予防
剤(皮膚病診療 1991年,13巻,3号,201〜
205頁、フラグランス ジャーナル 1993年,1
1号,35〜42頁)として有用である。例えば、日光
皮膚炎、皮膚前癌症、日光角化症、皮膚悪性腫瘍、肝
斑、雀卵斑、老人性色素斑、光線性花弁状斑等の色素増
加症、水夫皮膚、農夫皮膚、項部菱形皮膚、光線口唇
炎、老人性萎縮症、脂漏性角化症等の慢性光線皮膚症、
光接触皮膚炎、ベルロック皮膚炎、皮膚脈管炎、多形性
紅疹、ベーチェット病、水痘性皮膚炎、セメント皮膚
炎、神経皮膚炎、湿疹、肛門性器掻痒症、ヒトの皮膚
炎、ヒト以外の哺乳動物(犬、猫等のペットや牛、馬等
の家畜等)の皮膚疾患、光線過敏型薬疹、多形光線疹、
種痘水疱症、日光蕁麻疹、ポルフィリン症等の光線過敏
症、熱傷(バーンズ 1989年,15巻,5号,29
1〜294頁及び1992年,18巻,2号,127〜
131頁)、ケロイド、面皰、アトピー性皮膚炎、接触
性皮膚炎、おむつ皮膚炎、脂漏性皮膚炎、自家感作性皮
膚炎、うっ帯性皮膚炎、蕁麻疹、痒疹、皮膚掻痒症、乾
癬、扁平苔癬、毛孔性角化症、粃糠疹等の角化症等の予
防又は治療薬、日焼け防止、日焼けによるシミや雀斑の
予防、しわ、皮膚の老化及び光老化の予防等の化粧品又
は外用薬(薬用化粧品)、医薬部外品としても有用であ
る(活性酸素・フリーラジカル 1992年,3巻,3
06〜311頁)。更に、白内障の予防、治療薬とし
て、活性酸素の消去能に加え、房水への移行性が良いた
め有用である。
【0013】また本発明の環状アミド誘導体は、上記以
外の活性酸素による各種障害乃至疾患の予防及び治療剤
として有用である。例えば抗動脈硬化剤、発癌予防剤、
制癌剤、抗炎症剤、鎮痛剤、自己免疫疾患治療剤、血小
板凝集抑制剤、降圧剤、抗高脂血症剤、未熟児網膜症の
予防及び治療剤等の医薬として有用である。また本発明
の環状アミド誘導体は、各種臓器、例えば心臓、腎臓、
消化管、脳、神経系の虚血疾患、心筋梗塞や不整脈等の
心臓虚血疾患に対する治療剤、移植・微小循環不全等に
よる障害に対する肝及び腎機能改善剤、胃潰瘍等の消化
器性潰瘍に対する治療剤、脳出血、脳梗塞、一過性脳虚
血疾患に対する治療剤、白血球の減少、脱毛や皮膚の発
赤、吐き気、食欲不振等のX線、α線、β線、γ線、中
性子線、加速電子線等の放射線による放射線被爆障害の
治療、糖尿病、眼球鉄症、網膜炎、色素沈着症等の眼疾
患、敗血症、肺気腫、成人呼吸窮迫症候群、関節炎、悪
性リウマチ、潰瘍性大腸炎、クローン氏病、パーキンソ
ン氏病、レイノー氏病等の他、火傷、外傷、疲労等の治
療薬として有用である。更に本発明の環状アミド誘導体
は上記医薬品としてのみならず、例えば加工食品等に含
まれる油脂の抗酸化剤等としての用途にも有効なもので
ある。
【0014】
【発明の実施の態様】本明細書において示される各基
は、具体的には以下の通りである。
【0015】低級アルケニルオキシ基としては、ビニル
オキシ、アリルオキシ、2−ブテニルオキシ、3−ブテ
ニルオキシ、1−メチルアリルオキシ、2−ペンテニル
オキシ、2−ヘキセニルオキシ基等の炭素数2〜6の直
鎖又は分枝鎖状アルケニルオキシ基を例示できる。
【0016】フェニル低級アルケニルオキシ基として
は、スチリルオキシ、シンナミルオキシ、2−フェニル
−2−ブテニルオキシ、3−フェニル−3−ブテニルオ
キシ、1−メチル−2−フェニルアリルオキシ、5−フ
ェニル−2−ペンテニルオキシ、6−フェニル−2−ヘ
キセニルオキシ基等のアルケニル部分が炭素数2〜6の
直鎖又は分枝鎖状アルケニル基であるフェニルアルケニ
ルオキシ基を例示できる。
【0017】シクロアルケニルオキシ基としては、シク
ロプロペニルオキシ、シクロブテニルオキシ、シクロペ
ンテニルオキシ、シクロヘキセニルオキシ、シクロヘプ
テニルオキシ、シクロオクテニルオキシ基等の炭素数3
〜8のシクロアルケニルオキシ基を例示できる。
【0018】低級アルケニル基としては、ビニル、アリ
ル、2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチルアリル、
2−ペンテニル、2−ヘキセニル基等の炭素数2〜6の
直鎖又は分枝鎖状アルケニル基を例示できる。
【0019】低級アルキル基としては、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル基等の炭素数1〜6の直鎖又は
分枝鎖状アルキル基を例示できる。
【0020】アルケニル基としては、ビニル、アリル、
3−メチルブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、1
−メチルアリル、2−ペンテニル、2−ヘキセニル、1
−ヘプテニル、1−オクテニル、1−ノネニル、1−デ
セニル、1−ウンデセニル、2−ヘプテニル、3−ヘプ
テニル、2−メチル−4−ヘプテニル、2−メチル−5
−ヘプテニル、4−メチル−2−ヘプテニル、3−メチ
ル−1−ヘプテニル、2,4−ブタジエニル、1,3−
ペンタジエニル、2,4−ヘキサジエニル、1,3,5
−ヘキサトリエニル、1,3−ヘプタジエニル、1,4
−ヘプタジエニル、1,5−ヘプタジエニル、1,6−
ヘプタジエニル、2,4−ヘプタジエニル、2−メチル
−2,4−ヘプタジエニル、2,6−ジメチル−2,4
−ヘプタジエニル、2,5−ジメチル−1,3−ヘプタ
ジエニル、2,4,6−トリメチル−2,4−ヘプタジ
エニル、2−オクテニル、3−オクテニル、4−オクテ
ニル、2−メチル−5−オクテニル、2−メチル−6−
オクテニル、2−メチル−7−オクテニル、1,3−オ
クタジエニル、1,4−オクタジエニル、1,5−オク
タジエニル、1,6−オクタジエニル、1,7−オクタ
ジエニル、2,4−オクタジエニル、3,7−オクタジ
エニル、4,8−ジメチル−3,7−オクタジエニル、
2,4,6−トリメチル−3,7−オクタジエニル、
3,4−ジメチル−2,5−オクタジエニル、3,7−
ジメチル−2,6−オクタジエニル、4,8−ジメチル
−2,6−オクタジエニル、2−ノネニル、3−ノネニ
ル、4−ノネニル、2−メチル−5−ノネニル、2−メ
チル−6−ノネニル、2−メチル−7−ノネニル、2−
メチル−8−ノネニル、1,3−ノナジエニル、1,4
−ノナジエニル、1,5−ノナジエニル、1,6−ノナ
ジエニル、1,7−ノナジエニル、1,8−ノナジエニ
ル、2,4−ノナジエニル、3,7−ノナジエニル、
4,8−ジメチル−3,7−ノナジエニル、2,4,6
−トリメチル−3,7−ノナジエニル、3,4−ジメチ
ル−2,5−ノナジエニル、4,8−ジメチル−2,6
−ノナジエニル、2−デセニル、3−デセニル、4−デ
セニル、5−デセニル、2−メチル−6−デセニル、3
−メチル−7−デセニル、4−メチル−8−デセニル、
5−メチル−9−デセニル、1,3−デカジエニル、
1,4−デカジエニル、1,5−デカジエニル、1,6
−デカジエニル、1,7−デカジエニル、1,8−デカ
ジエニル、1,9−デカジエニル、2−メチル−2,4
−デカジエニル、3−メチル−2,5−デカジエニル、
4,8−ジメチル−2,6−デカジエニル、2,4,6
−トリメチル−3,7−デカジエニル、2,9−ジメチ
ル−3,7−デカジエニル、2−ウンデセニル、3−ウ
ンデセニル、4−ウンデセニル、5−ウンデセニル、2
−メチル−6−ウンデセニル、3−メチル−7−ウンデ
セニル、4−メチル−8−ウンデセニル、5−メチル−
9−ウンデセニル、2−メチル−10−ウンデセニル、
1,3−ウンデカジエニル、1,4−ウンデカジエニ
ル、1,5−ウンデカジエニル、1,6−ウンデカジエ
ニル、1,7−ウンデカジエニル、1,8−ウンデカジ
エニル、1,9−ウンデカジエニル、1,10−ウンデ
カジエニル、2−メチル−2,4−ウンデカジエニル、
3−メチル−2,5−ウンデカジエニル、4,8−ジメ
チル−2,6−ウンデカジエニル、2,4,6−トリメ
チル−3,8−ウンデカジエニル、2,9−ジメチル−
3,8−ウンデカジエニル、1,3,5−ヘプタトリエ
ニル、2,4,6−オクタトリエニル、1,3,6−ノ
ナトリエニル、1,5,7−ウンデカトリエニル基等の
炭素数2〜11の直鎖又は分枝鎖状の二重結合を1〜3
個有するアルケニル基を例示できる。
【0021】フェニル低級アルケニル基としては、スチ
リル、シンナミル、2−フェニル−2−ブテニル、3−
フェニル−3−ブテニル、1−メチル−2−フェニルア
リル、5−フェニル−2−ペンテニル、6−フェニル−
2−ヘキセニル基等のアルケニル部分が炭素数2〜6の
直鎖又は分枝鎖状アルケニル基であるフェニルアルケニ
ル基を例示できる。
【0022】シクロアルキル低級アルキル基としては、
シクロプロピルメチル、2−シクロブチルエチル、シク
ロペンチルメチル、2−シクロペンチルプロピル、シク
ロヘキシルメチル、2−シクロヘキシルエチル、3−シ
クロヘキシルプロピル、4−シクロヘキシルブチル、3
−シクロブチルプロピル、1,1−ジメチル−2−シク
ロヘキシルエチル、1−メチル−2−シクロペンチルエ
チル、2−シクロオクチルエチル、4−シクロヘキシル
ブチル、2−シクロペンチルエチル、2−シクロヘキシ
ルプロピル、2−シクロヘプチルエチル、5−シクロヘ
キシルペンチル、6−シクロヘキシルヘキシル基等の炭
素数3〜8のシクロアルキル基が置換した炭素数1〜6
の直鎖又は分枝鎖状アルキル基を例示できる。
【0023】フェニル環上に置換基として低級アルコキ
シ基及びハロゲン原子なる群より選ばれる基を有するこ
とのあるフェニル基としては、フェニル、2−メトキシ
フェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニ
ル、2−エトキシフェニル、3−エトキシフェニル、4
−エトキシフェニル、4−イソプロポキシフェニル、4
−ヘキシルオキシフェニル、3,4−ジメトキシフェニ
ル、3,4−ジエトキシフェニル、2,5−ジメトキシ
フェニル、3,4,5−トリメトキシフェニル、2−ク
ロロフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニ
ル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4
−フルオロフェニル、2−ブロモフェニル、3−ブロモ
フェニル、4−ブロモフェニル、2−ヨードフェニル、
4−ヨードフェニル、3,5−ジクロロフェニル、2,
6−ジクロロフェニル、3,4−ジクロロフェニル、
3,4−ジフルオロフェニル、3,5−ジブロモフェニ
ル、3,4,5−トリクロロフェニル、2−エトキシ−
4−クロロフェニル等のフェニル環上に置換基として炭
素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基及びハロゲ
ン原子なる群より選ばれる基を1〜3個有することのあ
るフェニル基を例示できる。
【0024】水酸基置換アルキル基としては、ヒドロキ
シメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロ
ピル、2−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシイソプ
ロピル、2−ヒドロキシブチル、3−ヒドロキシブチ
ル、4−ヒドロキシブチル、5−ヒドロキシペンチル、
2−ヒドロキシペンチル、3−ヒドロキシペンチル、4
−ヒドロキシペンチル、6−ヒドロキシヘキシル、2−
ヒドロキシヘキシル、3−ヒドロキシヘキシル、4−ヒ
ドロキシヘキシル、1−メチル−2−ヒドロキシエチ
ル、1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル、1,2
−ジヒドロキシエチル、2,2−ジヒドロキシエチル、
1,3−ジヒドロキシプロピル、2,3−ジヒドロキシ
プロピル、1,2,3−トリヒドロキシプロピル、1,
4−ジヒドロキシブチル、2,4−ジヒドロキシブチ
ル、3,4−ジヒドロキシブチル、1,2−ジヒドロキ
シブチル、2,3−ジヒドロキシブチル、1,3−ジヒ
ドロキシブチル、2,2−ジヒドロキシブチル、1,
2,3−トリヒドロキシブチル、2,3,4−トリヒド
ロキシブチル、2,3−ジヒドロキシペンチル、3,4
−ジヒドロキシペンチル、3,5−ジヒドロキシペンチ
ル、3,4,5−トリヒドロキシペンチル、2,4,5
−トリヒドロキシペンチル、2,3−ジヒドロキシヘキ
シル、3,4−ジヒドロキシヘキシル、3,5−ジヒド
ロキシヘキシル、3,4,5−トリヒドロキシヘキシ
ル、2,4,5−トリヒドロキシヘキシル、7−ヒドロ
キシヘプチル、8−ヒドロキシオクチル、9−ヒドロキ
シノニル、10−ヒドロキシデカニル、11−ヒドロキ
シウンデカニル基等の水酸基が1〜3個置換した炭素数
1〜11の直鎖又は分枝鎖状アルキル基を例示できる。
【0025】ハロゲン置換低級アルキル基としては、ク
ロロメチル、2−クロロエチル、3−クロロプロピル、
2−クロロプロピル、2−クロロイソプロピル、2−ク
ロロブチル、3−クロロブチル、4−クロロブチル、5
−クロロペンチル、2−クロロペンチル、3−クロロペ
ンチル、4−クロロペンチル、6−クロロヘキシル、2
−クロロヘキシル、3−クロロヘキシル、4−クロロヘ
キシル、1−メチル−2−クロロエチル、1,1−ジメ
チル−2−クロロエチル、1,2−ジクロロエチル、
2,2−ジクロロエチル、1,3−ジクロロプロピル、
2,3−ジクロロプロピル、1,2,3−トリクロロプ
ロピル、1,4−ジクロロブチル、2,4−ジクロロブ
チル、3,4−ジクロロブチル、1,2−ジクロロブチ
ル、2,3−ジクロロブチル、1,3−ジクロロブチ
ル、2,2−ジクロロブチル、1,2,3−トリクロロ
ブチル、2,3,4−トリクロロブチル、2,3−ジク
ロロペンチル、3,4−ジクロロペンチル、3,5−ジ
クロロペンチル、3,4,5−トリクロロペンチル、
2,4,5−トリクロロペンチル、2,3−ジクロロヘ
キシル、3,4−ジクロロヘキシル、3,5−ジクロロ
ヘキシル、3,4,5−トリクロロヘキシル、2,4,
5−トリクロロヘキシル、ブロモメチル、2−ブロモエ
チル、3−ブロモプロピル、2−ブロモプロピル、2−
ブロモイソプロピル、2−ブロモブチル、3−ブロモブ
チル、4−ブロモブチル、5−ブロモペンチル、2−ブ
ロモペンチル、3−ブロモペンチル、4−ブロモペンチ
ル、6−ブロモヘキシル、2−ブロモヘキシル、3−ブ
ロモヘキシル、4−ブロモヘキシル、1−メチル−2−
ブロモエチル、1,1−ジメチル−2−ブロモエチル、
1,2−ジブロモエチル、2,2−ジブロモエチル、
1,3−ジブロモプロピル、2,3−ジブロモプロピ
ル、1,2,3−トリブロモプロピル、1,4−ジブロ
モブチル、2,4−ジブロモブチル、3,4−ジブロモ
ブチル、1,2−ジブロモブチル、2,3−ジブロモブ
チル、1,3−ジブロモブチル、2,2−ジブロモブチ
ル、1,2,3−トリブロモブチル、2,3,4−トリ
ブロモブチル、2,3−ジブロモペンチル、3,4−ジ
ブロモペンチル、3,5−ジブロモペンチル、3,4,
5−トリブロモペンチル、2,4,5−トリブロモペン
チル、2,3−ジブロモヘキシル、3,4−ジブロモヘ
キシル、3,5−ジブロモヘキシル、3,4,5−トリ
ブロモヘキシル、2,4,5−トリブロモヘキシル、フ
ルオロメチル、2−フルオロエチル、3−フルオロプロ
ピル、2−フルオロプロピル、2−フルオロイソプロピ
ル、2−フルオロブチル、3−フルオロブチル、4−フ
ルオロブチル、5−フルオロペンチル、2−フルオロペ
ンチル、3−フルオロペンチル、4−フルオロペンチ
ル、6−フルオロヘキシル、2−フルオロヘキシル、3
−フルオロヘキシル、4−フルオロヘキシル、1−メチ
ル−2−フルオロエチル、1,1−ジメチル−2−フル
オロエチル、1,2−ジフルオロエチル、2,2−ジフ
ルオロエチル、1,3−ジフルオロプロピル、2,3−
ジフルオロプロピル、1,2,3−トリフルオロプロピ
ル、1,4−ジフルオロブチル、2,4−ジフルオロブ
チル、3,4−ジフルオロブチル、1,2−ジフルオロ
ブチル、2,3−ジフルオロブチル、1,3−ジフルオ
ロブチル、2,2−ジフルオロブチル、1,2,3−ト
リフルオロブチル、2,3,4−トリフルオロブチル、
2,3−ジフルオロペンチル、3,4−ジフルオロペン
チル、3,5−ジフルオロペンチル、3,4,5−トリ
フルオロペンチル、2,4,5−トリフルオロペンチ
ル、2,3−ジフルオロヘキシル、3,4−ジフルオロ
ヘキシル、3,5−ジフルオロヘキシル、3,4,5−
トリフルオロヘキシル、2,4,5−トリフルオロヘキ
シル、ヨードメチル、2−ヨードエチル、3−ヨードプ
ロピル、2−ヨードプロピル、2−ヨードイソプロピ
ル、2−ヨードブチル、3−ヨードブチル、4−ヨード
ブチル、5−ヨードペンチル、2−ヨードペンチル、3
−ヨードペンチル、4−ヨードペンチル、6−ヨードヘ
キシル、2−ヨードヘキシル、3−ヨードヘキシル、4
−ヨードヘキシル、1−メチル−2−ヨードエチル、
1,1−ジメチル−2−ヨードエチル、1,2−ジヨー
ドエチル、2,2−ジヨードエチル、1,3−ジヨード
プロピル、2,3−ジヨードプロピル、1,2,3−ト
リヨードプロピル、1,4−ジヨードブチル、2,4−
ジヨードブチル、3,4−ジヨードブチル、1,2−ジ
ヨードブチル、2,3−ジヨードブチル、1,3−ジヨ
ードブチル、2,2−ジヨードブチル、1,2,3−ト
リヨードブチル、2,3,4−トリヨードブチル、2,
3−ジヨードペンチル、3,4−ジヨードペンチル、
3,5−ジヨードペンチル、3,4,5−トリヨードペ
ンチル、2,4,5−トリヨードペンチル、2,3−ジ
ヨードヘキシル、3,4−ジヨードヘキシル、3,5−
ジヨードヘキシル、3,4,5−トリヨードヘキシル、
2,4,5−トリヨードヘキシル、1−クロロ−2−ブ
ロモエチル、2−クロロ−4−フルオロブチル基等のハ
ロゲン原子が1〜3個置換した炭素数1〜6の直鎖又は
分枝鎖状アルキル基を例示できる。
【0026】シクロアルケニル基としては、シクロプロ
ペニル、シクロブチニル、シクロペンチニル、シクロヘ
キセニル、シクロヘプテニル、シクロオクテニル基等の
炭素数3〜8のシクロアルケニル基を例示できる。
【0027】低級アルキニル基としては、エチニル、2
−プロピニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−メチ
ル−2−プロピニル、2−ペンチニル、2−ヘキシニル
基等の炭素数2〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキニル基を
例示できる。
【0028】低級アルコキシ基としては、メトキシ、エ
トキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、te
rt−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ基等
の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基を例示
できる。
【0029】フェニル環上に置換基として低級アルケニ
ルオキシ基、低級アルコキシ基、低級アルケニル基、水
酸基、低級アルキル基、カルボキシル基、低級アルコキ
シカルボニル基及び基
【0030】
【化5】
【0031】なる群より選ばれた基を1〜3個有するこ
とのあるフェニル低級アルキル基としては、ベンジル、
2−フェニルエチル、1−フェニルエチル、3−フェニ
ルプロピル、4−フェニルブチル、1,1−ジメチル−
2−フェニルエチル、2−メチル−3−フェニルプロピ
ル、5−フェニルペンチル、6−フェニルヘキシル、2
−ビニルオキシベンジル、3−ビニルオキシベンジル、
3−アリルオキシベンジル、4−アリルオキシベンジ
ル、3,4−ジビニルオキシベンジル、3,4,5−ト
リアリルオキシベンジル、2−〔2−(2−ブテニルオ
キシ)フェニル〕エチル、3−〔3−(1−メチルアリ
ルオキシ)フェニル〕プロピル、4−〔4−(2−ペン
テニルオキシ)フェニル〕ブチル、5−〔2−(2−ヘ
キセニルオキシ)フェニル〕ペンチル、5−〔3−(3
−ブテニルオキシ)フェニル〕エチル、2−〔3,4−
ジ−(2−ブテニルオキシ)フェニル〕エチル、2−
(3,4−ジアリルオキシフェニル)エチル、1−
(3,4−ビニルオキシフェニル)エチル、2−(3,
4,5−トリアリルオキシフェニル)エチル、3−
(3,4−ジアリルオキシフェニル)プロピル、4−
(3,4−ジアリルオキシフェニル)ブチル、6−
(3,4−ジアリルオキシフェニル)ヘキシル、1,1
−ジメチル−2−(3,4−ジアリルオキシフェニル)
エチル、2−(2,5−ジアリルオキシフェニル)エチ
ル、2−メトキシベンジル、3−メトキシベンジル、4
−メトキシベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、
3,4,5−トリメトキシベンジル、2−(2−エトキ
シフェニル)エチル、3−(3−プロポキシフェニル)
プロピル、4−(4−ブトキシフェニル)ブチル、5−
(2−ペンチルオキシフェニル)ペンチル、6−(3−
ヘキシルオキシフェニル)ヘキシル、2−(3,4−ジ
イソプロポキシフェニル)エチル、2−(3,4−ジブ
トキシフェニル)エチル、1−(3,4−ジエトキシフ
ェニル)エチル、2−(3,4,5−トリメトキシフェ
ニル)エチル、3−(3,4−ジメトキシフェニル)プ
ロピル、4−(3,4−ジメトキシフェニル)ブチル、
6−(3,4−ジメトキシフェニル)ヘキシル、1,1
−ジメチル−2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチ
ル、2−(2,5−ジメトキシフェニル)エチル、2−
ビニルベンジル、3−ビニルベンジル、4−アリルベン
ジル、3,4−ジビニルベンジル、3,4,5−トリア
リルベンジル、2−(2−ビニルフェニル)エチル、2
−〔3−(1−メチルアリルフェニル〕エチル、3−
〔4−(2−ブテニル)フェニル〕プロピル、4−〔3
−(3−ブテニル)フェニル〕ブチル、5−〔2−(2
−ペンテニル)フェニル〕ペンチル、2−〔3,4−ジ
−(2−ブテニル)フェニル〕エチル、2−(3,4−
ジアリルフェニル)エチル、6−〔4−(2−ヘキセニ
ル)フェニル〕ヘキシル、2−(3,4,5−トリアリ
ルフェニル)エチル、3−(3,4−ジアリルフェニ
ル)プロピル、4−(3,4−ジアリルフェニル)ブチ
ル、6−(3,4−ジアリルフェニル)ヘキシル、1,
1−ジメチル−2−(3,4−ジアリルフェニル)エチ
ル、2−(2,5−ジアリルフェニル)エチル、2−ヒ
ドロキシベンジル、3−ヒドロキシベンジル、4−ヒド
ロキシベンジル、3,4−ジヒドロキシベンジル、3,
4,5−トリヒドロキシベンジル、2−(2−ヒドロキ
シフェニル)エチル、2−(3−ヒドロキシフェニル)
エチル、2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル、2−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチル、2−(3,
4−ジエトキシフェニル)エチル、2−(3,4−ジイ
ソプロポキシフェニル)エチル、2−(3,4−ジブト
キシフェニル)エチル、1−(3,4−ジヒドロキシフ
ェニル)エチル、2−(3,4,5−トリヒドロキシフ
ェニル)エチル、3−(3,4−ジヒドロキシフェニ
ル)プロピル、4−(3,4−ジヒドロキシフェニル)
ブチル、6−(3,4−ジヒドロキシフェニル)ヘキシ
ル、1,1−ジメチル−2−(3,4−ジヒドロキシフ
ェニル)エチル、2−(2,5−ジヒドロキシフェニ
ル)エチル、2−メチルベンジル、3−メチルベンジ
ル、4−エチルベンジル、4−メチルベンジル、2−エ
チルベンジル、3−エチルベンジル、3,4−ジメチル
ベンジル、3,4,5−トリメチルベンジル、2−(2
−メチルフェニル)エチル、2−〔3−(2−エチル)
フェニル〕エチル、2−(4−イソプロポキシフェニ
ル)エチル、2−(3,4−ジメチルフェニル)エチ
ル、2−(3,4−ジ−プロポキシフェニル)エチル、
2−〔3,4−ジ−(4−ブチル)フェニル〕エチル、
2−(3,5−ジメチルフェニル)エチル、1−〔3,
4−ジ−(2−エチル)フェニル〕エチル、2−〔3,
4,5−トリ−(2−エチル)フェニル〕エチル、3−
(3,4−ジメチルフェニル)プロピル、4−(3,4
−ジメチルフェニル)ブチル、6−(3,4−ジメチル
フェニル)ヘキシル、1,1−ジメチル−2−(3,4
−ジメチルフェニル)エチル、2−(2,5−ジメチル
フェニル)エチル、3−アリル−4−ヒドロキシベンジ
ル、3−(2−ペンチルフェニル)プロピル、4−(3
−ブチルフェニル)ブチル、5−(4−ヘキシルフェニ
ル)ペンチル、6−(2−メチルフェニル)ヘキシル、
2−カルボキシベンジル、3−カルボキシベンジル、4
−カルボキシベンジル、3,4−ジカルボキシベンジ
ル、3,4,5−トリカルボキシベンジル、2−(2−
カルボキシフェニル)エチル、2−(3−カルボキシフ
ェニル)エチル、2−(4−カルボキシフェニル)エチ
ル、2−(3,4−ジカルボキシフェニル)エチル、2
−(2,5−ジカルボキシフェニル)エチル、1−
(3,4−ジカルボキシフェニル)エチル、2−(3,
4,5−トリカルボキシフェニル)エチル、3−(3,
4−ジカルボキシフェニル)プロピル、4−(3,4−
ジカルボキシフェニル)ブチル、6−(3,4−ジカル
ボキシフェニル)ヘキシル、1,1−ジメチル−2−
(3,4−ジカルボキシフェニル)エチル、2−メトキ
シカルボニルベンジル、3−メトキシカルボニルベンジ
ル、4−メトキシカルボニルベンジル、3,4−ジメト
キシカルボニルベンジル、3,4,5−トリメトキシカ
ルボニルベンジル、2−(2−エトキシカルボニルフェ
ニル)エチル、3−(3−プロポキシカルボニルフェニ
ル)プロピル、4−(4−ブトキシカルボニルフェニ
ル)ブチル、5−(2−ペンチルオキシカルボニルフェ
ニル)ペンチル、6−(3−ヘキシルオキシカルボニル
フェニル)ヘキシル、2−(3,4−ジイソプロポキシ
カルボニルフェニル)エチル、2−(3,4−ジブトキ
シカルボニルフェニル)エチル、1−(3,4−ジエト
キシカルボニルフェニル)エチル、2−(3,4,5−
トリメトキシカルボニルフェニル)エチル、3−(3,
4−ジメトキシカルボニルフェニル)プロピル、4−
(3,4−ジメトキシカルボニルフェニル)ブチル、6
−(3,4−ジメトキシカルボニルフェニル)ヘキシ
ル、1,1−ジメチル−2−(3,4−ジメトキシカル
ボニルフェニル)エチル、2−(2,5−ジメトキシカ
ルボニルフェニル)エチル、2−(3,4−ジエトキシ
カルボニルフェニル)エチル、2−(3,4−ジイソプ
ロポキシカルボニルフェニル)エチル、2−(3,4−
ジブトキシカルボニルフェニル)エチル、2−(4−イ
ソプロポキシカルボニルフェニル)エチル、3−エトキ
シカルボニル−4−メトキシカルボニルベンジル、3−
エトキシ−4−メトキシベンジル、4−ヒドロキシ−3
−アリル−2−メチルフェニル、3,5−ジアリル−4
−ヒドロキシベンジル、〔(5,7−ジアリル−4−ヒ
ドロキシ−3,4−ジヒドロカルボスチリル−1−イ
ル)メチル〕ベンジル基等のフェニル環上に置換基とし
て炭素数2〜6の直鎖又は分枝鎖状アルケニルオキシ
基、炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基、炭
素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルケニル基、水酸基、
炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基、カルボキ
シル基、炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基
を有するカルボニル基及び基
【0032】
【化6】
【0033】なる群より選ばれた基を1〜3個有するこ
とのある、アルキル部分が炭素数が炭素数1〜6の直鎖
又は分枝鎖状アルキル基であるフェニルアルキル基を例
示できる。
【0034】ナフチル置換低級アルキル基としては、ナ
フチルメチル、2−ナフチルエチル、3−ナフチルプロ
ピル、1−メチル−2−ナフチルエチル、4−ナフチル
ブチル、1,1−ジメチル−2−ナフチルエチル、5−
ナフチルペンチル、6−ナフチルヘキシル、2−メチル
−3−ナフチルプロピル基等のアルキル部分が炭素数1
〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基であるナフチル置換
アルキル基を例示できる。
【0035】フタルイミド置換低級アルキル基として
は、フタルイミドメチル、2−フタルイミドエチル、3
−フタルイミドプロピル、1−メチル−2−フタルイミ
ドエチル、4−フタルイミドブチル、1,1−ジメチル
−2−フタルイミドエチル、5−フタルイミドペンチ
ル、6−フタルイミドヘキシル、2−メチル−3−フタ
ルイミドプロピル基等のアルキル部分が炭素数1〜6の
直鎖又は分枝鎖状アルキル基であるフタルイミド置換ア
ルキル基を例示できる。
【0036】低級アルコキシカルボニル置換低級アルキ
ル基としては、メトキシカルボニルメチル、2−メトキ
シカルボニルエチル、3−メトキシカルボニルプロピ
ル、4−メトキシカルボニルブチル、5−メトキシカル
ボニルペンチル、6−メトキシカルボニルヘキシル、1
−メチル−2−メトキシカルボニルエチル、2−メトキ
シカルボニルプロピル、1,1−ジメチル−2−メトキ
シカルボニルエチル、エトキシカルボニルメチル、2−
エトキシカルボニルエチル、3−エトキシカルボニルプ
ロピル、4−エトキシカルボニルブチル、5−エトキシ
カルボニルペンチル、6−エトキシカルボニルヘキシ
ル、1−メチル−2−エトキシカルボニルエチル、2−
エトキシカルボニルプロピル、1,1−ジメチル−2−
エトキシカルボニルエチル、プロポキシカルボニルメチ
ル、2−プロポキシカルボニルエチル、3−プロポキシ
カルボニルプロピル、4−プロポキシカルボニルブチ
ル、5−プロポキシカルボニルヘキシル、2−プロポキ
シカルボニルプロピル、2−イソプロポキシカルボニル
エチル、2−ブトキシカルボニルエチル、3−ブトキシ
カルボニルプロピル、4−ブトキシカルボニルブチル、
6−ブトキシカルボニルプロピル、2−tert−ブト
キシカルボニルエチル、2−ペンチルオキシカルボニル
エチル、5−ペンチルオキシカルボニルペンチル、2−
ヘキシルオキシカルボニルエチル、6−ヘキシルオキシ
カルボニルヘキシル基等のアルコキシカルボニル部分が
炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシカルボニル
基である炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシカ
ルボニルアルキル基を例示できる。
【0037】低級アルキレン基としては、メチレン、エ
チレン、トリメチレン、2−メチルトリメチレン、2,
2−ジメチルトリメチレン、1−メチルトリメチレン、
メチルメチレン、エチルメチレン、テトラメチレン、ペ
ンタメチレン、ヘキサメチレン基等の炭素数1〜6の直
鎖又は分枝鎖状アルキレン基を例示できる。
【0038】フェニル環上に置換基として低級アルキル
基を有することのあるフェニルスルホニル基としては、
フェニルスルホニル、2−メチルフェニルスルホニル、
3−メチルフェニルスルホニル、4−メチルフェニルス
ルホニル、2−エチルフェニルスルホニル、3−エチル
フェニルスルホニル、4−エチルフェニルスルホニル、
3−イソプロピルフェニルスルホニル、4−ブチルフェ
ニルスルホニル、4−ペンチルフェニルスルホニル、4
−ヘキシルフェニルスルホニル、3,4−ジメチルフェ
ニルスルホニル、2,5−ジメチルフェニルスルホニ
ル、3,4,5−トリメチルフェニルスルホニル基等の
フェニル環上に置換基として炭素数1〜6の直鎖又は分
枝鎖状アルキル基を1〜3個有することのあるフェニル
スルホニル基を例示できる。
【0039】低級アルコキシ低級アルキル基としては、
メトキシメチル、2−メトキシエチル、3−メトキシプ
ロピル、4−メトキシブチル、5−メトキシペンチル、
6−メトキシヘキシル、1−メチル−2−メトキシエチ
ル、2−メトキシプロピル、1,1−ジメチル−2−メ
トキシエチル、エトキシメチル、2−エトキシエチル、
3−エトキシプロピル、4−エトキシブチル、5−エト
キシペンチル、6−エトキシヘキシル、1−メチル−2
−エトキシエチル、2−エトキシプロピル、1,1−ジ
メチル−2−エトキシエチル、プロポキシメチル、2−
プロポキシエチル、3−プロポキシプロピル、4−プロ
ポキシブチル、5−プロポキシヘキシル、2−プロポキ
シプロピル、2−イソプロポキシエチル、2−ブトキシ
エチル、3−ブトキシプロピル、4−ブトキシブチル、
6−ブトキシヘキシル、2−tert−ブトキシエチ
ル、2−ペンチルオキシエチル、5−ペンチルオキシペ
ンチル、2−ヘキシルオキシエチル、6−ヘキシルオキ
シヘキシル基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アル
コキシ基が置換した炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状ア
ルキル基を例示できる。
【0040】フェニル環上にハロゲン原子を有すること
のあるフェニル基としては、例えば、フェニル、2−ク
ロロフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニ
ル,2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4
−フルオロフェニル、2−ブロモフェニル、3−ブロモ
フェニル,4−ブロモフェニル,2−ヨードフェニル,
3−ヨードフェニル、4−ヨードフェニル、3,4−ジ
クロロフェニル、3,5−ジクロロフェニル、2,6−
ジクロロフェニル、2,3−ジクロロフェニル、2,4
−ジクロロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、
3,5−ジブロモフェニル、3,4,5−トリクロロフ
ェニル基等のフェニル環上に置換基としてハロゲン原子
を1〜3個有することのあるフェニル基を例示できる。
【0041】R4及びR5がこれらが結合する窒素原子と
共に、窒素原子もしくは酸素原子を介し又は介すること
なく互いに結合して形成する5員又は6員の飽和又は不
飽和の複素環基としては、例えばピロリジニル、ピペリ
ジニル、ピペラジニル、モルホリノ、ピロリル、イミダ
ゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,3,4−トリ
アゾリル、ピラゾリル、2−ピロリニル、2−イミダゾ
リニル、イミダゾリジニル、2−ピラゾリニル、ピラゾ
リジニル、1,2−ジヒドロピリジル、1,2,3,4
−テトラヒドロピリジル、1,2,3,4−テトラゾリ
ル基等を例示できる。
【0042】置換基としてカルバモイル基、カルボキシ
ル基、シクロアルキル基及びフェニル環上にハロゲン原
子を有することのあるフェニル基なる群より選ばれた基
を有する上記複素環基としては、2−カルバモイルピロ
リジニル、3−カルバモイルピロリジニル、4−カルバ
モイルピペリジニル、3−カルバモイルピペリジニル、
2−カルバモイルピペリジニル、4−カルバモイルピペ
ラジニル、3−カルバモイルピペラジニル、2−カルバ
モイルピペラジニル、3−カルバモイルモルホリノ、2
−カルバモイルモルホリノ、2−カルバモイルピロリ
ル、3−カルバモイルピロリル、2−カルバモイルイミ
ダゾリル、4−カルバモイルイミダゾリル、5−カルバ
モイルイミダゾリル、3−カルバモイル−1,2,4−
トリアゾリル、5−カルバモイル−1,2,4−トリア
ゾリル、2−カルバモイル−1,2,4−トリアゾリ
ル、5−カルバモイルピラゾリル、3−カルバモイルピ
ラゾリル、2−カルバモイル−2−ピロリニル、3−カ
ルバモイル−2−ピロリニル、4−カルバモイル−2−
ピロリニル、5−カルバモイル−2−ピロリニル、2−
カルバモイル−2−イミダゾリニル、5−カルバモイル
−1,2,3,4−テトラゾリル、4−カルバモイル−
2−イミダゾリニル、5−カルバモイル−2−イミダゾ
リル、2−カルバモイルイミダゾリジニル、4−カルバ
モイルイミダゾリジニル、5−カルバモイルイミダゾリ
ジニル、3−カルバモイル−2−ピラゾリニル、4−カ
ルバモイル−2−ピラゾリニル、5−カルバモイル−2
−ピラゾリニル、3−カルバモイルピラゾリジニル、4
−カルバモイルピラゾリジニル、5−カルバモイルピラ
ゾリジニル、2−カルバモイル−1,2−ジヒドロピリ
ジル、3−カルバモイル−1,2−ジヒドロピリジル、
4−カルバモイル−1,2−ジヒドロピリジル、2,6
−ジカルバモイル−1,2−ジヒドロピリジル、3,4
−ジカルバモイルピペリジニル、2,4,6−トリカル
バモイル−1,2−ジヒドロピリジル、4−カルバモイ
ル−1,2,3,4−テトラヒドロピリジル、3,4,
5−トリカルバモイル−1,2,3,4−テトラヒドロ
ピリジル、3,4−ジカルバモイル−1,2,3,4−
テトラヒドロピリジル、3,4−ジカルバモイルピペラ
ジニル、2−カルボキシピロリジニル、3−カルボキシ
ピロリジニル、4−カルボキシピペリジニル、3−カル
ボキシピペリジニル、2−カルボキシピペリジニル、4
−カルボキシピペラジニル、3−カルボキシピペラジニ
ル、2−カルボキシピペラジニル、3−カルボキシモル
ホリノ、2−カルボキシモルホリノ、2−カルボキシピ
ロリル、3−カルボキシピロリル、2−カルボキシイミ
ダゾリル、4−カルボキシイミダゾリル、5−カルボキ
シイミダゾリル、3−カルボキシ−1,2,4−トリア
ゾリル、5−カルボキシ−1,2,4−トリアゾリル、
2−カルボキシ−1,2,4−トリアゾリル、5−カル
ボキシピラゾリル、3−カルボキシピラゾリル、2−カ
ルボキシ−2−ピロリニル、3−カルボキシ−2−ピロ
リニル、4−カルボキシ−2−ピロリニル、5−カルボ
キシ−2−ピロリニル、2−カルボキシ−2−イミダゾ
リニル、5−カルボキシ−1,2,3,4−テトラゾリ
ル、4−カルボキシ−2−イミダゾリニル、4−カルボ
キシ−2−イミダゾリル、2−カルボキシイミダゾリジ
ニル、4−カルボキシイミダゾリジニル、5−カルボキ
シイミダゾリジニル、5−カルボキシ−2−ピラゾリニ
ル、3−カルボキシピラゾリジニル、4−カルボキシピ
ラゾリジニル、5−カルボキシピラゾリジニル、2−カ
ルボキシ−1,2−ジヒドロピリジル、3−カルボキシ
−1,2−ジヒドロピリジル、4−カルボキシ−1,2
−ジヒドロピリジル、2,6−ジカルボキシ−1,2−
ジヒドロピリジル、3,4−ジカルボキシピペリジニ
ル、2,4,6−トリカルボキシ−1,2−ジヒドロピ
リジル、4−カルボキシ−1,2,3,4−テトラヒド
ロピリジル、3,4,5−トリカルボキシ−1,2,
3,4−テトラヒドロピリジル、3,4−ジカルボキシ
−1,2,3,4−テトラヒドロピリジル、3,4−ジ
カルボキシピペラジニル、2−シクロヘキシルピロリジ
ニル、3−シクロヘキシルピロリジニル、4−シクロプ
ロピルピペリジニル、3−シクロヘキシルピペリジニ
ル、2−シクロブチルピペリジニル、4−シクロヘキシ
ルピペラジニル、3−シクロペンチルピペラジニル、2
−シクロヘキシルピペラジニル、3−シクロヘキシルモ
ルホリノ、2−シクロヘプチルモルホリノ、2−シクロ
ヘキシルピロリル、3−シクロペンチルピロリル、2−
シクロヘキシルイミダゾリル、4−シクロヘプチルイミ
ダゾリル、5−シクロヘキシルイミダゾリル、3−シク
ロヘキシル−1,2,4−トリアゾリル、5−シクロブ
チル−1,2,4−トリアゾリル、2−シクロヘキシル
−1,2,4−トリアゾリル、5−シクロヘキシルピラ
ゾリル、3−シクロペンチルピラゾリル、2−シクロヘ
キシル−2−ピロリニル、3−シクロペプチル−2−ピ
ロリニル、4−シクロヘキシル−2−ピロリニル、5−
シクロヘキシル−2−ピロリニル、2−シクロヘキシル
−2−イミダゾリニル、5−シクロヘキシル−1,2,
3,4−テトラゾリル、4−シクロヘキシル−2−イミ
ダゾリニル、4−シクロヘキシル−2−イミダゾリル、
2−シクロペンチルイミダゾリジニル、4−カルボキシ
イミダゾリジニル、5−シクロヘキシルイミダゾリジニ
ル、5−シクロヘキシル−2−ピラゾリニル、3−シク
ロヘキシルピラゾリジニル、4−シクロヘキシルピラゾ
リジニル、5−シクロヘキシルピラゾリジニル、2−シ
クロヘキシル−1,2−ジヒドロピリジル、3−シクロ
ヘキシル−1,2−ジヒドロピリジル、4−シクロヘキ
シル−1,2−ジヒドロピリジル、2,6−ジシクロヘ
キシル−1,2−ジヒドロピリジル、3,4−ジシクロ
ヘキシルピペリジニル、2,4,6−トリシクロヘキシ
ル−1,2−ジヒドロピリジル、4−シクロヘキシル−
1,2,3,4−テトラヒドロピリジル、3,4,5−
トリシクロヘキシル−1,2,3,4−テトラヒドロピ
リジル、3,4−ジシクロヘキシル−1,2,3,4−
テトラヒドロピリジル、3,4−ジシクロヘキシルピペ
ラジニル、4−フェニルピペラジニル、5−(3−クロ
ロフェニル)−1,2,3,4−テトラゾリル、4−
(3−クロロフェニル)ピペラジニル、4−(4−ブロ
モフェニル)ピペリジニル、3−(2−ヨードフェニ
ル)ピロリジニル、3−(4−フルオロフェニル)モル
ホリノ、3−(2−クロロフェニル)ピロリル、3−
(3−ブロモフェニル)イミダゾリル、3−(4−ヨー
ドフェニル)−1,2,4−トリアゾリル、2−(2−
フルオロフェニル)−1,3,4−トリアゾリル、3−
(2,3−ジクロロフェニル)ピラゾリル、4−(3,
4−ジブロモフェニル)−2−ピロリニル、2−(2,
5−ジヨードフェニル)−2−イミダゾリニル、3−
(3,4−ジフルオロフェニル)イミダゾリジニル、3
−(2,4,6−トリクロロフェニル)−2−ピラゾリ
ニル、4−(4−クロロフェニル)ピラゾリジニル、4
−(2−ブロモフェニル)−1,2−ジヒドロピリジ
ル、4−(2−クロロ−4−ブロモフェニル)−1,
2,3,4−テトラヒドロピリジル基等の置換基として
カルバモイル基、カルボキシル基、炭素数3〜8のシク
ロアルキル基及びフェニル環上にハロゲン原子を1〜3
個有することのあるフェニル基なる群より選ばれた基を
1〜3個有する上記複素環基等を例示できる。
【0043】カルボキシ置換低級アルキル基としては、
例えばカルボキシメチル、2−カルボキシエチル、1−
カルボキシエチル、3−カルボキシプロピル、4−カル
ボキシブチル、5−カルボキシペンチル、6−カルボキ
シヘキシル、1,1−ジメチル−2−カルボキシエチ
ル、2−メチル−3−カルボキシプロピル、4−メチル
−1−カルボキシペンチル基等のアルキル部分が炭素数
1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基であるカルボキシ
アルキル基を挙げることができる。
【0044】ハロゲン原子を有することのある低級アル
カノイル基としては、例えばホルミル、アセチル、プロ
ピオニル、ブチリル、イソブチリル、ペンタノイル、t
ert−ブチルカルボニル、ヘキサノイル、2,2,2
−トリフルオロアセチル、2,2,2−トリクロロアセ
チル、2−クロロアセチル、2−ブロモアセチル、2−
フルオロアセチル、2−ヨードアセチル、2,2−ジフ
ルオロアセチル、2,2−ジブロモアセチル、3,3,
3−トリフルオロプロピオニル、3,3,3−トリクロ
ロプロピオニル、3−クロロプロピオニル、4,4,4
−トリクロロブチリル、4−フルオロブチリル、5−ク
ロロペンタノイル、3−クロロ−2−メチルプロピオニ
ル、6−ブロモヘキサノイル、5,6−ジブロモヘキサ
ノイル基等の置換基としてハロゲン原子を1〜3個有す
ることのある炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルカノ
イル基を挙げることができる。
【0045】カルバモイル置換低級アルキル基として
は、例えばカルバモイルメチル、2−カルバモイルエチ
ル、1−カルバモイルエチル、3−カルバモイルプロピ
ル、4−カルバモイルブチル、5−カルバモイルペンチ
ル、6−カルバモイルヘキシル、1,1−ジメチル−2
−カルバモイルエチル、2−メチル−3−カルバモイル
プロピル基等のアルキル部分が炭素数1〜6の直鎖又は
分枝鎖状アルキル基であるカルバモイル置換アルキル基
を例示できる。
【0046】カルボキシル基を有することのある低級ア
ルカノイルオキシ基としては、例えばホルミルオキシ、
アセチルオキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキ
シ、イソブチリルオキシ、ペンタノイルオキシ、ter
t−ブチルカルボニルオキシ、ヘキサノイルオキシ、2
−カルボキシアセチルオキシ、2,2−ジカルボキシア
セチルオキシ、3,3,3−トリカルボキシプロピオニ
ルオキシ、3−カルボキシプロピオニルオキシ、4,
4,4−トリカルボキシブチリルオキシ、4−カルボキ
シブチリルオキシ、5−カルボキシペンタノイルオキ
シ、3−カルボキシ−2−メチルプロピオニルオキシ、
6−カルボキシヘキサノイルオキシ、5,6−ジカルボ
キシヘキサノイルオキシ基等の置換基としてカルボキシ
ル基を1〜3個有することのある炭素数1〜6の直鎖又
は分枝鎖状アルカノイルオキシ基を例示できる。
【0047】アルキル基としては、例えばメチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニ
ル、デシル、ウンデシル、ドデシル、3−エチルペンチ
ル、2,3,5−トリメチルヘキシル、5−メチル−4
−プロピルオクチル基等の炭素数1〜12の直鎖又は分
枝鎖状アルキル基を例示できる。
【0048】シアノ基置換低級アルキル基としては、例
えばシアノメチル、2−シアノエチル、1−シアノエチ
ル、3−シアノプロピル、4−シアノブチル、5−シア
ノペンチル、6−シアノヘキシル、1−メチル−2−シ
アノエチル、1,1−ジメチル−2−シアノエチル、2
−メチル−3−シアノプロピル、4−メチル−1−シア
ノペンチル基等のアルキル部分が炭素数1〜6の直鎖又
は分枝鎖状アルキル基であるシアノ基置換アルキル基を
例示できる。
【0049】低級アルカノイル基置換低級アルキル基と
しては、例えばアセチルオキシメチル、2−プロピオニ
ルオキシエチル、1−ブチリルオキシエチル、3−アセ
チルオキシプロピル、4−アセチルオキシブチル、4−
イソブチリルオキシブチル、5−ペンタノイルオキシペ
ンチル、6−アセチルオキシヘキシル、6−tert−
ブチルカルボニルオキシヘキシル、1,1−ジメチル−
2−ヘキサノイルオキシエチル、2−メチル−3−アセ
チルオキシプロピル基等の炭素数2〜6の直鎖又は分枝
鎖状アルカノイルオキシ基置換炭素数1〜6の直鎖又は
分枝鎖状アルキル基を例示できる。
【0050】本発明においては、R2はフェニル環上
(即ち、5〜8位)に置換しているものとする。またR
3はフェニル環上及び複素環上(即ち、3〜8位)に置
換しているものとする。
【0051】本発明の化合物の内、Zが酸素原子、硫黄
原子もしくは基−CH2−を示し且つmが1を示す場合
又はZが−CH=CH−を示し且つmが0を示す場合に
は、R3の結合位置は5〜8位であるのが好ましく、ま
たZが酸素原子、硫黄原子もしくは基−CH2−を示し
且つmが0を示す場合には、R3の結合位置は4〜7位
であるのが好ましい。
【0052】本発明の化合物には、下記の化合物が包含
される。
【0053】(1)R1、R2、R3及びnは一般式
(1)における定義と同じであり、Zが−CH2−を示
し、mが1を示す一般式(1)の化合物 (2)R1、R2、R3及びnは一般式(1)における定
義と同じであり、Zが−CH=CH−を示し、mが0を
示す一般式(1)の化合物 (3)R2が水酸基を示す上記(1)又は(2)に記載
の化合物 (4)R2が低級アルケニルオキシ基を示す上記(1)
又は(2)に記載の化合物 (5)R2がフェニル低級アルケニルオキシ基を示す上
記(1)又は(2)に記載の化合物 (6)R2がシクロアルケニルオキシ基を示す上記
(1)又は(2)に記載の化合物 (7)R2がテトラヒドロピラニルオキシ基を示す上記
(1)又は(2)に記載の化合物 (8)R2がピリジルオキシ基を示す上記(1)又は
(2)に記載の化合物 (9)R2が低級アルカノイルオキシ基又はカルボキシ
基を有する低級アルカノイルオキシ基を示す上記(1)
又は(2)に記載の化合物 (10)R1が水素原子を示す上記(1)〜(9)に記
載の化合物。
【0054】(11)R1がアルキル基を示す上記
(1)〜(9)に記載の化合物 (12)R1がアルケニル基を示す上記(1)〜(9)
に記載の化合物 (13)R1がフェニル低級アルケニル基を示す上記
(1)〜(9)に記載の化合物 (14)R1がシクロアルキル低級アルキル基を示す上
記(1)〜(9)に記載の化合物 (15)R1がフェニル環上に置換基として低級アルコ
キシ基及びハロゲン原子なる群より選ばれた基を有する
フェニル基を示す上記(1)〜(9)に記載の化合物 (16)R1がフェニル環上に置換基として低級アルコ
キシ基を有するフェニル基を示す上記(1)〜(9)に
記載の化合物 (17)R1がフェニル環上に置換基としてハロゲン原
子を有するフェニル基を示す上記(1)〜(9)に記載
の化合物 (18)R1がフェニル基を示す上記(1)〜(9)に
記載の化合物 (19)R1が水酸基置換アルキル基を示す上記(1)
〜(9)に記載の化合物 (20)R1がハロゲン置換低級アルキル基を示す上記
(1)〜(9)に記載の化合物。
【0055】(21)R1がシクロアルケニル基を示す
上記(1)〜(9)に記載の化合物 (22)R1が低級アルケニル基を示す上記(1)〜
(9)に記載の化合物 (23)R1がフェニル環上に置換基として低級アルケ
ニルオキシ基、低級アルコキシ基、低級アルケニル基、
水酸基、低級アルキル基、カルボキシル基、低級アルコ
キシカルボニル基及び上記化4で表される基なる群より
選ばれた基を1〜3個有するフェニル低級アルキル基を
示す上記(1)〜(9)に記載の化合物 (24)R1がフェニル環上に置換基として低級アルケ
ニルオキシ基を1〜3個有するフェニル低級アルキル基
を示す上記(1)〜(9)に記載の化合物 (25)R1がフェニル環上に置換基として低級アルコ
キシ基を1〜3個有するフェニル低級アルキル基を示す
上記(1)〜(9)に記載の化合物 (26)R1がフェニル環上に置換基として低級アルケ
ニル基を1〜3個有するフェニル低級アルキル基を示す
上記(1)〜(9)に記載の化合物 (27)R1がフェニル環上に置換基として水酸基を1
〜3個有するフェニル低級アルキル基を示す上記(1)
〜(9)に記載の化合物 (28)R1がフェニル環上に置換基として低級アルキ
ル基を1〜3個有するフェニル低級アルキル基を示す上
記(1)〜(9)に記載の化合物 (29)R1がフェニル環上に置換基としてカルボキシ
ル基を1〜3個有するフェニル低級アルキル基を示す上
記(1)〜(9)に記載の化合物 (30)R1がフェニル環上に置換基として低級アルコ
キシカルボニル基を1〜3個有するフェニル低級アルキ
ル基を示す上記(1)〜(9)に記載の化合物。
【0056】(31)R1がフェニル環上に置換基とし
て上記化4で表される基を1〜3個有するフェニル低級
アルキル基を示す上記(1)〜(9)に記載の化合物 (32)R1がフェニル低級アルキル基を示す上記
(1)〜(9)に記載の化合物 (33)R1がナフチル置換低級アルキル基を示す上記
(1)〜(9)に記載の化合物 (34)R1がフタルイミド置換低級アルキル基を示す
上記(1)〜(9)に記載の化合物 (35)R1が低級アルコキシカルボニル置換低級アル
キル基を示す上記(1)〜(9)に記載の化合物 (36)R1が基−A−NR45(A、R4及びR5は前
記に同じ)を示す上記(1)〜(9)に記載の化合物 (37)R4が水素原子を示す上記(36)に記載の化
合物 (38)R4がカルバモイル基を示す上記(36)に記
載の化合物 (39)R4がハロゲン原子を有する低級アルカノイル
基を示す上記(36)に記載の化合物 (40)R4が低級アルカノイル基を示す上記(36)
に記載の化合物。
【0057】(41)R4がフェニル環上に置換基とし
て低級アルキル基を有するフェニルスルホニル基を示す
上記(36)に記載の化合物 (42)R4がフェニルスルホニル基を示す上記(3
6)に記載の化合物 (43)R4が低級アルコキシ低級アルキル基を示す上
記(36)に記載の化合物 (44)R4が低級アルキル基を示す上記(36)に記
載の化合物 (45)R4が水酸基置換低級アルキル基を示す上記
(36)に記載の化合物 (46)R4が低級アルコキシカルボニル基置換低級ア
ルキル基を示す上記(36)に記載の化合物 (47)R4がカルボキシ置換低級アルキル基を示す上
記(36)に記載の化合物 (48)R5が水素原子を示す上記(36)〜(47)
に記載の化合物 (49)R5がカルバモイル基を示す上記(36)〜
(47)に記載の化合物 (50)R5がハロゲン原子を有する低級アルカノイル
基を示す上記(36)〜(47)に記載の化合物。
【0058】(51)R5が低級アルカノイル基を示す
上記(36)〜(47)に記載の化合物 (52)R5がフェニル環上に置換基として低級アルキ
ル基を有することのあるフエニルスルホニル基を示す上
記(36)〜(47)に記載の化合物 (53)R5がフェニルスルホニル基を示す上記(3
6)〜(47)に記載の化合物 (54)R5が低級アルコキシ低級アルキル基を示す上
記(36)〜(47)に記載の化合物 (55)R5が低級アルキル基を示す上記(36)〜
(47)に記載の化合物 (56)R5が水酸基置換低級アルキル基を示す上記
(36)〜(47)に記載の化合物 (57)R5が低級アルコキシカルボニル基置換低級ア
ルキル基を示す上記(36)〜(47)に記載の化合物 (58)R5がカルボキシ置換低級アルキル基を示す上
記(36)〜(47)に記載の化合物 (59)R4及びR5が結合する窒素原子と共に形成する
5員又は6員の飽和又は不飽和の複素環を示す上記(3
6)に記載の化合物 (60)R4及びR5が結合する窒素原子と共に窒素原子
もしくは酸素原子を介して形成する5員又は6員の飽和
又は不飽和の複素環を示す上記(36)に記載の化合
物。
【0059】(61)複素環が5員環である上記(5
9)〜(60)に記載の化合物。
【0060】(62)複素環が6員環である上記(5
9)〜(60)に記載の化合物。
【0061】(63)複素環が飽和環である上記(6
1)〜(62)に記載の化合物。
【0062】(64)複素環が不飽和環である上記(6
1)〜(62)に記載の化合物。
【0063】(65)複素環上に置換基としてカルバモ
イル基、カルボキシル基、シクロアルキル基及びフェニ
ル環上に置換基としてハロゲン原子を有することのある
フェニル基なる群より選ばれた基を有する上記(59)
〜(64)に記載の化合物。
【0064】(66)複素環上に置換基としてカルバモ
イル基を有する上記(59)〜(64)に記載の化合
物。
【0065】(67)複素環上に置換基としてカルボキ
シル基を有する上記(59)〜(64)に記載の化合
物。
【0066】(68)複素環上に置換基としてシクロア
ルキル基を有する上記(59)〜(64)に記載の化合
物。
【0067】(69)複素環上に置換基としてフェニル
環上に置換基としてハロゲン原子を有するフェニル基を
有する上記(59)〜(64)に記載の化合物。
【0068】(70)複素環上にフェニル基を有する上
記(59)〜(64)に記載の化合物。
【0069】(71)R1が低級アルカノイルオキシ低
級アルキル基を示す上記(1)〜(9)に記載の化合物 (72)R1がシアノ置換低級アルキル基を示す上記
(1)〜(9)に記載の化合物 (73)R1が基−A−P(=O)(−OR9)(−OR
10)(A、R9及びR10は前記に同じ)を示す上記
(1)〜(9)に記載の化合物 (74)R9が水素原子を示す上記(73)に記載の化
合物 (75)R9が低級アルキル基を示す上記(73)に記
載の化合物 (76)R10が水素原子を示す上記(73)〜(75)
に記載の化合物 (77)R10が低級アルキル基を示す上記(73)〜
(75)に記載の化合物 (78)R1がカルボキシ置換低級アルキル基を示す上
記(1)〜(9)に記載の化合物 (79)R1が低級アルコキシカルボニル置換低級アル
キル基を示す上記(1)〜(9)に記載の化合物 (80)R1がカルバモイル置換低級アルキル基を示す
上記(1)〜(9)に記載の化合物。
【0070】(81)nが1である上記(1)〜(8
0)に記載の化合物 (82)nが2である上記(1)〜(80)に記載の化
合物 (83)nが3である上記(1)〜(80)に記載の化
合物 (84)R2が5位に置換した上記(81)に記載の化
合物 (85)R3が3位に置換した上記(84)に記載の化
合物 (86)R3が4位に置換した上記(84)に記載の化
合物 (87)R3が6位に置換した上記(84)に記載の化
合物 (88)R3が7位に置換した上記(84)に記載の化
合物 (89)R3が8位に置換した上記(84)に記載の化
合物 (90)R2が5位に置換した上記(82)に記載の化
合物。
【0071】(91)R3が3位及び4位に置換した上
記(90)に記載の化合物 (92)R3が3位及び6位に置換した上記(90)に
記載の化合物 (93)R3が3位及び7位に置換した上記(90)に
記載の化合物 (94)R3が3位及び8位に置換した上記(90)に
記載の化合物 (95)R3が4位及び6位に置換した上記(90)に
記載の化合物 (96)R3が4位及び7位に置換した上記(90)に
記載の化合物 (97)R3が4位及び8位に置換した上記(90)に
記載の化合物 (98)R3が6位及び7位に置換した上記(90)に
記載の化合物 (99)R3が6位及び8位に置換した上記(90)に
記載の化合物 (100)R3が7位及び8位に置換した上記(90)
に記載の化合物。
【0072】(101)R2が5位に置換した上記(8
3)に記載の化合物 (102)R3が3位、4位及び6位に置換した上記
(101)に記載の化合物 (103)R3が3位、4位及び7位に置換した上記
(101)に記載の化合物 (104)R3が3位、4位及び8位に置換した上記
(101)に記載の化合物 (105)R3が4位、6位及び7位に置換した上記
(101)に記載の化合物 (106)R3が4位、6位及び8位に置換した上記
(101)に記載の化合物 (107)R3が6位、7位及び8位に置換した上記
(101)に記載の化合物 (108)R2が6位に置換した上記(81)に記載の
化合物 (109)R3が3位に置換した上記(108)に記載
の化合物 (110)R3が4位に置換した上記(108)に記載
の化合物。
【0073】(111)R3が5位に置換した上記(1
08)に記載の化合物 (112)R3が7位に置換した上記(108)に記載
の化合物 (113)R3が8位に置換した上記(108)に記載
の化合物 (114)R2が6位に置換した上記(82)に記載の
化合物 (115)R3が3位及び4位に置換した上記(11
4)に記載の化合物 (116)R3が3位及び5位に置換した上記(11
4)に記載の化合物 (117)R3が3位及び7位に置換した上記(11
4)に記載の化合物 (118)R3が3位及び8位に置換した上記(11
4)に記載の化合物 (119)R3が4位及び5位に置換した上記(11
4)に記載の化合物 (120)R3が4位及び7位に置換した上記(11
4)に記載の化合物。
【0074】(121)R3が4位及び8位に置換した
上記(114)に記載の化合物 (122)R3が5位及び7位に置換した上記(11
4)に記載の化合物 (123)R3が5位及び8位に置換した上記(11
4)に記載の化合物 (124)R3が7位及び8位に置換した上記(11
4)に記載の化合物 (125)R2が6位に置換した上記(83)に記載の
化合物 (126)R3が3位、4位及び5位に置換した上記
(125)に記載の化合物 (127)R3が3位、4位及び7位に置換した上記
(125)に記載の化合物 (128)R3が3位、4位及び8位に置換した上記
(125)に記載の化合物 (129)R3が4位、5位及び7位に置換した上記
(125)に記載の化合物 (130)R3が4位、5位及び8位に置換した上記
(125)に記載の化合物。
【0075】(131)R3が5位、7位及び8位に置
換した上記(125)に記載の化合物 (132)R2が7位に置換した上記(81)に記載の
化合物 (133)R3が3位に置換した上記(132)に記載
の化合物 (134)R3が4位に置換した上記(132)に記載
の化合物 (135)R3が5位に置換した上記(132)に記載
の化合物 (136)R3が6位に置換した上記(132)に記載
の化合物 (137)R3が8位に置換した上記(132)に記載
の化合物 (138)R2が7位に置換した上記(82)に記載の
化合物 (139)R3が3位及び4位に置換した上記(13
8)に記載の化合物 (140)R3が3位及び5位に置換した上記(13
8)に記載の化合物。
【0076】(141)R3が3位及び6位に置換した
上記(138)に記載の化合物 (142)R3が3位及び8位に置換した上記(13
8)に記載の化合物 (143)R3が4位及び5位に置換した上記(13
8)に記載の化合物 (144)R3が4位及び6位に置換した上記(13
8)に記載の化合物 (145)R3が4位及び8位に置換した上記(13
8)に記載の化合物 (146)R3が5位及び6位に置換した上記(13
8)に記載の化合物 (147)R3が5位及び8位に置換した上記(13
8)に記載の化合物 (148)R3が6位及び8位に置換した上記(13
8)に記載の化合物 (149)R2が7位に置換した上記(83)に記載の
化合物 (150)R3が3位、4位及び5位に置換した上記
(149)に記載の化合物。
【0077】(151)R3が3位、4位及び6位に置
換した上記(149)に記載の化合物 (152)R3が3位、4位及び8位に置換した上記
(149)に記載の化合物 (153)R3が4位、5位及び6位に置換した上記
(149)に記載の化合物 (154)R3が4位、5位及び8位に置換した上記
(149)に記載の化合物 (155)R3が5位、6位及び8位に置換した上記
(149)に記載の化合物 (156)R2が8位に置換した上記(81)に記載の
化合物 (157)R3が3位に置換した上記(156)に記載
の化合物 (158)R3が4位に置換した上記(156)に記載
の化合物 (159)R3が5位に置換した上記(156)に記載
の化合物 (160)R3が6位に置換した上記(156)に記載
の化合物 (161)R3が7位に置換した上記(156)に記載
の化合物 (162)R2が8位に置換した上記(82)に記載の
化合物 (163)R3が3位及び4位に置換した上記(16
2)に記載の化合物 (164)R3が3位及び5位に置換した上記(16
2)に記載の化合物 (165)R3が3位及び6位に置換した上記(16
2)に記載の化合物 (166)R3が3位及び7位に置換した上記(16
2)に記載の化合物 (167)R3が4位及び5位に置換した上記(16
2)に記載の化合物 (168)R3が4位及び6位に置換した上記(16
2)に記載の化合物 (169)R3が4位及び7位に置換した上記(16
2)に記載の化合物 (170)R3が5位及び6位に置換した上記(16
2)に記載の化合物。
【0078】(171)R3が5位及び7位に置換した
上記(162)に記載の化合物 (172)R3が6位及び7位に置換した上記(16
2)に記載の化合物 (173)R2が8位に置換した上記(83)に記載の
化合物 (174)R3が3位、4位及び5位に置換した上記
(173)に記載の化合物 (175)R3が3位、4位及び6位に置換した上記
(173)に記載の化合物 (176)R3が3位、4位及び7位に置換した上記
(173)に記載の化合物 (177)R3が4位、5位及び6位に置換した上記
(173)に記載の化合物 (178)R3が4位、6位及び7位に置換した上記
(173)に記載の化合物 (179)R3が5位、6位及び7位に置換した上記
(173)に記載の化合物 (180)R3がアリル基を示す上記(1)〜(17
9)に記載の化合物。
【0079】(181)R1、R3、Z、n及びmは一般
式(1)における定義と同じであり、R2が水酸基を示
す一般式(1)の化合物 (182)R1、R3、Z、n及びmは一般式(1)にお
ける定義と同じであり、R2が低級アルケニルオキシ基
を示す一般式(1)の化合物 (183)R1、R3、Z、n及びmは一般式(1)にお
ける定義と同じであり、R2がフェニル低級アルケニル
オキシ基を示す一般式(1)の化合物 (184)R1、R3、Z、n及びmは一般式(1)にお
ける定義と同じであり、R2がシクロアルケニルオキシ
基を示す一般式(1)の化合物 (185)R1が水素原子を示す上記(181)〜(1
84)に記載の化合物 (186)R1がアルキル基を示す上記(181)〜
(184)に記載の化合物 (187)R1がアルケニル基を示す上記(181)〜
(184)に記載の化合物 (188)R1がフェニル低級アルケニル基を示す上記
(181)〜(184)に記載の化合物 (189)R1がシクロアルキル低級アルキニル基を示
す上記(181)〜(184)に記載の化合物 (190)R1がフェニル環上に置換基として低級アル
コキシ基及びハロゲン原子なる群より選ばれた基を有す
ることのあるフェニル基を示す上記(181)〜(18
4)に記載の化合物。
【0080】(191)R1が水酸基置換アルキル基を
示す上記(181)〜(184)に記載の化合物 (192)R1がハロゲン置換低級アルキル基を示す上
記(181)〜(184)に記載の化合物 (193)R1がシクロアルケニル基を示す上記(18
1)〜(184)に記載の化合物 (194)R1が低級アルキニル基を示す上記(18
1)〜(184)に記載の化合物 (195)R1がフェニル環上に置換基として低級アル
ケニルオキシ基、低級アルコキシ基、低級アルケニル
基、水酸基、低級アルキル基、カルボキシル基、低級ア
ルコキシカルボニル基及び上記化4で表される基なる群
より選ばれた基を1〜3個有するフェニル低級アルキル
基を示す上記(181)〜(184)に記載の化合物 (196)R1がナフチル置換低級アルキル基を示す上
記(181)〜(184)に記載の化合物 (197)R1がフタルイミド置換低級アルキル基を示
す上記(181)〜(184)に記載の化合物 (198)R1が低級アルコキシカルボニル置換低級ア
ルキル基を示す上記(181)〜(184)に記載の化
合物 (199)R1が基−A−NR45(A、R4及びR5
前記に同じ)を示す上記(181)〜(184)に記載
の化合物 (200)R4及びR5が同一又は異なって、水素原子、
カルバモイル基、ハロゲン原子を有することのある低級
アルカノイル基、フェニル環上に置換基として低級アル
キル基を有することのあるフェニルスルホニル基、低級
アルコキシ低級アルキル基、低級アルキル基、水酸基置
換低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル基置換低
級アルキル基又はカルボキシ基置換低級アルキル基を示
す上記(199)に記載の化合物。
【0081】(201)R4及びR5が、これらが結合す
る窒素原子と共に、窒素原子もしくは酸素原子を介し又
は介することなく形成する5員又は6員の飽和又は不飽
和の複素環を示す上記(199)に記載の化合物 (202)複素環上には置換基としてカルバモイル基、
カルボキシル基、シクロアルキル基及びフェニル環上に
置換基としてハロゲン原子を有することのあるフェニル
基なる群より選ばれた基を有する上記(201)に記載
の化合物 (203)R1が低級アルカノイルオキシ低級アルキル
基を示す上記(181)〜(184)に記載の化合物 (204)R1がシアノ基置換低級アルキル基を示す上
記(181)〜(184)に記載の化合物 (205)R1が基−A−P(=O)(−OR9)(−O
10)(A、R9及びR10は同一又は異なって水素原子
又は低級アルキル基を示す)を示すを示す上記(18
1)〜(184)に記載の化合物 (206)R1がカルボキシ置換低級アルキル基を示す
上記(181)〜(184)に記載の化合物 (207)R1が低級アルコキシカルボニル置換低級ア
ルキル基を示す上記(181)〜(184)に記載の化
合物 (208)R1がカルバモイル置換低級アルキル基を示
す上記(181)〜(184)に記載の化合物 (209)R1、R2、R3及びnは一般式(1)におけ
る定義と同じであり、Zが酸素原子、硫黄原子又は基−
CH2−を示し且つmが1を示すか又はZが基−CH=
CH−を示し且つmが0を示す一般式(1)の化合物 (210)R1、R2、R3及びnは一般式(1)におけ
る定義と同じであり、Zが酸素原子、硫黄原子又は基−
CH2−を示し且つmが1を示すか又はZが基−CH=
CH−を示し且つmが0を示す上記(181)〜(20
8)に記載の化合物。
【0082】(211)R1、R2、R3及びnは一般式
(1)における定義と同じであり、Zが酸素原子、硫黄
原子又は基−CH2−を示し且つmが1を示す一般式
(1)の化合物 (212)R1、R2、R3及びnは一般式(1)におけ
る定義と同じであり、Zが酸素原子、硫黄原子又は基−
CH2−を示し且つmが1を示す上記(181)〜(2
08)に記載の化合物 (213)R1、R2、R3及びnは一般式(1)におけ
る定義と同じであり、Zが酸素原子、硫黄原子又は基−
CH2−を示し且つmが0を示す一般式(1)の化合物 (214)R1、R2、R3及びnは一般式(1)におけ
る定義と同じであり、Zが酸素原子、硫黄原子又は基−
CH2−を示し且つmが0を示す上記(181)〜(2
08)に記載の化合物 (215)R1、R2、R3及びnは一般式(1)におけ
る定義と同じであり、Zが基−CH2−を示し且つmが
0を示す一般式(1)の化合物 (216)R1、R2、R3及びnは一般式(1)におけ
る定義と同じであり、Zが基−CH2−を示し且つmが
0を示す上記(181)〜(208)に記載の化合物 (217)R1、R2、R3及びnは一般式(1)におけ
る定義と同じであり、Zが酸素原子又は硫黄原子を示し
且つmが0を示す一般式(1)の化合物 (218)R1、R2、R3及びnは一般式(1)におけ
る定義と同じであり、Zが酸素原子又は硫黄原子を示し
且つmが0を示す上記(181)〜(208)に記載の
化合物。
【0083】上記(1)〜(218)に記載の化合物に
は、nが1であり、R2が水酸基である場合、R1が水素
原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、フェニル低
級アルキル基、フェニル基又はピペリジニル低級アルキ
ル基である化合物は含まれない。
【0084】本発明の環状アミド誘導体は、例えば下記
に示す各種の反応式に従い容易に製造される。
【0085】
【化7】
【0086】〔式中R2、R3、n、m及びZは前記に同
じ。R1aは水素原子以外の前記R1を示す。Xはハロゲ
ン原子、低級アルキルスルホニルオキシ基又はアリール
スルホニルオキシ基を示す。〕 低級アルキルスルホニルオキシ基としては、具体的には
メチルスルホニルオキシ、エチルスルホニルオキシ、イ
ソプロピルスルホニルオキシ、プロピルスルホニルオキ
シ、ブチルスルホニルオキシ、tert−ブチルスルホ
ニルオキシ、ペンチルスルホニルオキシ、ヘキシルスル
ホニルオキシ基等を例示できる。またアリールスルホニ
ルオキシ基としては、具体的にはフェニルスルホニルオ
キシ、4−メチルフェニルスルホニルオキシ、2−メチ
ルフェニルスルホニルオキシ、4−ニトロフェニルスル
ホニルオキシ、4−メトキシフェニルスルホニルオキ
シ、3−クロルフェニルスルホニルオキシ、α−ナフチ
ルスルホニルオキシ基等を例示できる。
【0087】上記反応式−1において、一般式(2)で
表わされる化合物と一般式(3)で表わされる化合物と
の反応は、無溶媒又は適当な不活性溶媒中で容易に実施
される。一般式(2)の化合物と一般式(3)の化合物
との使用割合は特に限定されず広い範囲から適宜選択す
ればよいが通常前者に対し後者を等モル〜過剰量、好ま
しくは等モル〜5倍モル量用いるのがよい。用いられる
不活性溶媒としては例えばベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素類、ジメチルエーテル、ジエチル
エーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、エチレングリコール等のエーテル類、
ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ヘキサ
メチルリン酸トリアミド、アセトニトリル等の極性溶剤
又はこれらの混合溶媒等を挙げることができる。
【0088】上記反応はより有利には塩基性化合物を脱
ハロゲン化水素剤として用いることにより行なわれる。
用いられる脱ハロゲン化水素剤としては、例えばナトリ
ウム、カリウム等のアルカリ金属原子、ナトリウムアミ
ド、カリウムアミド等のアルカリ金属アミド、水素化ナ
トリウム、水酸化ナトリウム等を挙げることができる。
また上記反応系内には、必要に応じて反応促進剤として
沃化カリウム、沃化ナトリウム等の沃素化金属化合物又
は銅粉、ハロゲン化銅等を添加することができる。該反
応は通常0〜200℃、好ましくは室温〜100℃にて
行なわれ、一般には1〜24時間程度で反応は終了す
る。
【0089】R1aが水酸基置換アルキル基を示す化合物
(1a)は、化合物(2)にテトラヒドロピラニルオキ
シ置換アルキルハライドを、上記化合物(2)と化合物
(3)との反応と同様の反応条件下に反応させた後、得
られたR1aがテトラヒドロピラニルオキシ置換アルキル
基を示す化合物(1a)を後記反応式−7における加水
分解と同様の条件下に加水分解することによっても製造
される。
【0090】またR1aが基
【0091】
【化8】
【0092】を有するフェニル低級アルキル基を示す化
合物(1a)は、化合物(2)に置換基としてハロゲン
化メチル基を有するフェニル低級アルキルハライドを、
上記化合物(2)と化合物(3)との反応と同様の反応
条件下に反応させることによっても製造される。但し、
置換基としてハロゲン化メチル基を有するフェニル低級
アルキルハライドの使用量は、化合物(2)に対して
0.1〜1.5倍モル量とするのが好ましい。
【0093】
【化9】
【0094】〔式中R1、R3、n、m及びZは前記に同
じ。R2aは低級アルケニル基、フェニル低級アルケニル
基、シクロアルケニル基、ピリジル基又はカルボキシル
基を有することのある低級アルカノイルオキシ基を示
す。X1はハロゲン原子を示す。〕 上記反応式−2において一般式(1b)で表わされる化
合物と一般式(4)で表わされる化合物との反応は、無
溶媒又は不活性溶媒中、塩基性化合物の存在下又は非存
在下にて行なわれる。一般式(1b)の化合物と一般式
(4)の化合物との使用割合は特に限定されないが、通
常前者に対し後者を等モル〜過剰量、好ましくは等モル
〜5倍モル量とすればよい。用いられる不活性溶媒とし
ては例えば水、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素類、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、
ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン 、ジエチレングリコール等のエーテル類、ジクロ
ロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭
化水素類、メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、ブタノール、tert−ブタノール等の低級アルコ
ール類、メチルエチルケトン等のケトン類、酢酸、酢酸
エチル、アセトン、アセトニトリル、ピリジン、ジメチ
ルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチル
リン酸トリアミド又はこれらの混合溶媒等を挙げること
ができる。また塩基性化合物としては、例えば炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素
カリウム等の炭酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム等の金属水酸化物、水素化ナトリウム、カリウム、ナ
トリウム、ナトリウムアミド、ナトリウムメチラート、
ナトリウムエチラート等の金属アルコラート、ピリジ
ン、N−エチルジイソプロピルアミン、ジメチルアミノ
ピリジン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、
1,5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノネン−5(D
BN)、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデ
セン−7(DBU)、1,4−ジアザビシクロ〔2.
2.2〕オクタン(DABCO)等の有機塩基等を挙げ
ることができる。該反応は通常室温〜200℃、好まし
くは室温〜100℃程度にて行なわれ、一般に1〜24
時間程度で反応は終了する。該反応系内には、沃化ナト
リウム、沃化カリウム等のアルカリ金属ハロゲン化合物
等を添加してもよい。
【0095】
【化10】
【0096】〔式中R1、R3、m及びZは前記に同じ。
2b及びR2cはそれぞれ低級アルケニル基を示す。pは
0、1又は2を示す。〕 一般式(1d)で表わされる化合物を一般式(1e)で
表わされる化合物に導く反応は、クライゼン転移と呼ば
れており、無溶媒又は不活性溶媒中で、通常100〜2
50℃、好ましくは150〜250℃の温度条件下で1
〜24時間で完結する。用いられる不活性溶媒として
は、例えばジグライム、エチレングリコール、N,N−
ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、テトラ
リン、デカリン、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロ
ナフタレン、ジフェニルエーテル等の高沸点溶媒等が挙
げられる。上記反応はより有利には、不活性ガス雰囲気
中で行なわれる。該不活性ガスとしては、窒素ガス、ア
ルゴンガス等が用いられる。
【0097】
【化11】
【0098】〔式中R2、R3、n、m、Z、A、X1、
R4及びR5は前記に同じ。〕 一般式(1f)で表される化合物と一般式(5)で表わ
される化合物との反応は無溶媒又は不活性溶媒中で容易
に実施される。一般式(1f)の化合物と一般式(5)
の化合物との使用割合は特に限定されず広い範囲内で適
宜選択すればよいが、通常前者に対し後者を等モル〜過
剰量、好ましくは等モル〜5倍モル量用いるのがよい。
用いられる不活性溶媒としては例えばベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジメチルエーテ
ル、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチレングリコール等
のエーテル類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化
炭素等のハロゲン化炭化水素類、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、ブタノール、tert−ブタノ
ール等の低級アルコール類、メチルチテルケトン等のケ
トン類、酢酸、酢酸エチル、アセトン、アセトニトリ
ル、ピリジン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルム
アミド、ヘキサメチルリン酸トリアミド又はこれらの混
合溶媒を挙げることができる。上記反応はより有利には
塩基性化合物を用いることにより行なわれる。塩基性化
合物としては、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、
炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸塩、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の金属水酸化物、水
素化ナトリウム、カリウム、ナトリウム、ナトリウムア
ミド、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラート等
の金属アルコラート、ピリジン、N−エチルジイソプロ
ピルアミン、ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミ
ン、トリプロピルアミン、DBN、DBU、DABCO
等の有機塩基等を挙げることができる。該反応は通常室
温〜200℃、好ましくは室温〜100℃程度にて行な
われ、一般に1〜24時間程度で反応は終了する。該反
応系内には、沃化ナトリウム、沃化カリウム等のアルカ
リ金属ハロゲン化合物等を添加してもよい。
【0099】
【化12】
【0100】〔式中R2、R3、n、m、Z及びAは前記
に同じ。〕 上記反応式−5において一般式(1h)で表わされる化
合物を一般式(1i)で表わされる化合物に導く反応
は、一般式(1h)の化合物とヒドラジンモノヒドラー
トとを無溶媒又は不活性溶媒中で反応させることにより
実施できる。一般式(1h)の化合物とヒドラジンモノ
ヒドラートとの使用割合は特に限定されず広い範囲内で
適宜選択すればよいが、通常前者に対し後者を等モル〜
過剰量、好ましくは等モル〜5倍モル量程度用いるのが
よい。用いられる不活性溶媒としては例えばベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、ジエチレングリコールジメチル
エーテル、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテ
ル、エチレングリコール等のエーテル類、メタノール、
エタノール、イソプロパノール、ブタノール等の低級ア
ルコール類、酢酸、酢酸エチル、アセトン、アセトニト
リル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、
ヘキサメチルリン酸トリアミド等を挙げることができ
る。該反応は通常室温〜150℃、好ましくは室温〜1
00℃にて行なわれ、一般には1〜24時間程度で反応
は終了する。
【0101】
【化13】
【0102】〔式中R2、R3、n、m、Z、X1及びA
は前記に同じ。R4aはフェニル環上に置換基として低級
アルキル基、低級アルキル基、水酸基置換低級アルキル
基、低級アルコキシ基置換低級アルキル基もしくはカル
ボキシ置換低級アルキル基を有することのあるフェニル
スルホニル基又は低級アルコキシ低級アルキル基を示
す。R4bはハロゲン原子を有することのある低級アルカ
ノイル基を示す。R5aは水素原子、カルバモイル基、ハ
ロゲン原子を有することのある低級アルカノイル基、フ
ェニル環上に置換基として低級アルキル基を有すること
のあるフェニルスルホニル基、低級アルコキシ低級アル
キル基、低級アルキル基、水酸基置換低級アルキル基、
低級アルコキシ基置換低級アルキル基又はカルボキシ置
換低級アルキル基を示す。Mはナトリウム、カリウム等
のアルカリ金属を示す。〕 一般式(1j)で表わされる化合物と一般式(6)で表
わされる化合物との反応は、前記反応式−4における一
般式(1f)の化合物と一般式(5)の化合物との反応
と同様の条件下に行なわれる。
【0103】一般式(1j)の化合物と一般式(9)で
表わされる化合物との反応は酸の存在下又は非存在下、
適当な溶媒中で行なわれる。使用される酸としては、例
えば酢酸、トリフルオロ酢酸等の有機酸、塩酸、硫酸等
の鉱酸等を挙げることができる。また使用される溶媒と
しては、例えばメタノール、エタノール、プロパノー
ル、ブタノール、3−メトキシ−1−ブタノール、エチ
ルセロソルブ、メチルセロソルブ等のアルコール類、ピ
リジン、アセトン、水、ジクロロメタン、ジクロロエタ
ン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジメト
キシエタン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、
ジイソプロピルエーテル等のエーテル類、酢酸エチル、
酢酸メチル等のエステル類、N,N−ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、ヘキサ
メチルリン酸トリアミド等の非プロトン性極性溶媒等や
これらの混合溶媒を挙げることができる。化合物(9)
の使用量は、化合物(1j)の化合物に対して通常等モ
ル量〜過剰量、好ましくは等モル〜5倍モル量程度とす
るのがよい。該反応は、通常0〜150℃、好ましくは
室温〜100℃付近にて行なわれ、通常10分〜15時
間程度にて反応は終了する。
【0104】一般式(1j)の化合物と一般式(7)又
は(8)で表わされる化合物との反応は、塩基性化合物
の存在下、適当な溶媒中で行なわれる。用いられる塩基
性化合物としては、公知のものを広く使用でき、例えば
トリエチルアミン、トリメチルアミン、ピリジン、ジメ
チルアニリン、DBN、DBU、DABCO等の有機塩
基、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウ
ム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム、水素化カリウ
ム等を例示できる。また用いられる溶媒としては、例え
ばメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノー
ル、3−メトキシ−1−ブタノール、エチルセロソル
ブ、メチルセロソルブ等のアルコール類、ピリジン、ア
セトン、水、クロロメタン、ジクロロエタン、クロロホ
ルム等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン、
キシレン等の芳香族炭化水素類、ジメトキシエタン、テ
トラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジイソプロピル
エーテル等のエーテル類、酢酸エチル、酢酸メチル等の
エステル類、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド、アセトニトリル、ヘキサメチルリン酸ト
リアミド等の非プロトン性極性溶媒等やこれらの混合溶
媒を例示できる。一般式(1j)の化合物と一般式
(7)又は(8)の化合物との使用割合としては、特に
限定がなく広い範囲内で適宜選択でき、通常前者に対し
て後者を等モル量〜過剰量程度、好ましくは等モル〜5
倍モル量程度用いるのがよい。該反応は通常−20〜1
80℃程度、好ましくは0〜150℃程度にて行なわ
れ、一般に5分〜30時間程度で反応は完結する。
【0105】
【化14】
【0106】〔式中R2、R3、n、m及びZは前記に同
じ。R1bは低級アルコキシカルボニル置換低級アルキル
基、低級アルカノイルオキシ基置換低級アルキル基又は
基−A−NR4cR5a(式中A及びR5aは前記に同じ。R
4cは低級アルコキシカルボニル置換低級アルキル基を示
す。)を示す。R1cはカルボキシ置換低級アルキル基、
水酸基置換低級アルキル基又は基−A−NR4dR5a(式
中A及びR5aは前記に同じ。R4dはカルボキシ置換低級
アルキル基を示す。)を示す。R1dはカルバモイル置換
低級アルキル基を示す。〕 上記反応式−7において一般式(1n)で表わされる化
合物の加水分解反応は、無溶媒又は適当な不活性溶媒
中、酸又は塩基性化合物の存在下に実施することができ
る。用いられる溶媒としては例えば水、メタノール、エ
タノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、ア
セトン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチル
エーテル等のエーテル類、酢酸、ギ酸等の脂肪酸類、ジ
メチルホルムアミド又はこれらの混合溶媒等を挙げるこ
とができる。酸としては、例えば塩酸、硫酸、臭化水素
酸、リン酸、根ポリリン酸等の鉱酸やギ酸、酢酸、芳香
族スルホン酸等の有機酸等を挙げることができる。また
塩基性化合物としては、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム等の金属酸塩や水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化カルシウム等の金属水酸化物、酢酸ナトリウ
ム等を挙げることができる。該反応は通常室温〜150
℃程度、好ましくは室温〜100℃程度にて好適に進行
し、一般に10分〜25時間程度で終了する。一般式
(1n)の化合物と上記酸又は塩基性化合物の使用割合
は特に限定されないが、通常前者に対し後者を等モル〜
過剰量程度、好ましくは等モル〜5倍モル量とすればよ
い。
【0107】
【化15】
【0108】〔式中R1、R3、n、m及びZは前記に同
じ。〕 一般式(1q)の化合物と式(11)の化合物との反応
は、酸の存在下、式(11)の化合物を溶媒として兼用
するか又は不活性溶媒中で行われる。ここで使用される
酸としては、例えば酢酸、トリフルオロ酢酸、蟻酸、芳
香族スルホン酸等の有機酸、塩酸、硫酸、臭化水素酸、
リン酸等の鉱酸等を挙げることができる。また、溶媒と
しては、例えばジクロロメタン、ジクロロエタン、クロ
ロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、テト
ラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエ
ーテル、ジメトキシエタン等のエーテル類、酢酸エチ
ル、酢酸メチル等のエステル類、N,N−ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、ヘ
キサメチルリン酸トリアミド等の非プロトン性極性溶
媒、ピリジン、アセトン等やこれらの混合溶媒等が挙げ
られる。式(11)の化合物の使用量としては、一般式
(1q)の化合物に対して、通常少なくとも等モル量程
度、好ましくは2倍モル〜過剰量とするのがよい。該反
応は、通常室温〜150℃、好ましくは室温〜100℃
付近で行われ、通常10分〜12時間程度で反応か終了
する。
【0109】一般式(1r)の化合物を一般式(1q)
の化合物に導く反応は、酸の存在下適当な溶媒中、通常
室温〜150℃、好ましくは室温〜100℃付近で10
分〜12時間程度加熱することにより行われる。ここで
使用される酸としては、上記一般式(1q)の化合物と
式(11)の化合物との反応で用いられる酸を使用する
ことができる。また溶媒としては、好ましくはメタノー
ル、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール
類を使用できる。
【0110】
【化16】
【0111】〔式中R2、R3、n、m、Z、A及びX1
は前記に同じ。Ra、Rb及びRcは、同一又は異なっ
て、低級アルコキシ基又は水酸基を示す。〕 一般式(1s)の化合物と一般式(12)の化合物との
反応は、両者を等モル程度使用するか、又は一般式(1
s)の化合物に対して一般式(12)の化合物を1.5
〜5倍モル程度、好ましくは2〜3倍モル程度混合し、
通常室温〜250℃、好ましくは100〜180℃で一
般に30分〜24時間程度で完結する。
【0112】一般式(1o)で表わされる化合物であっ
て、R1cがカルボキシ置換低級アルキル基又は基−A−
NR4dR5a(R4d及びR5aは前記に同じ)を示す化合物
のエステル化反応は、例えば塩酸、硫酸等の鉱酸、チオ
ニルクロリド、オキシ塩化リン、五塩化リン、三塩化リ
ン等のハロゲン化剤の存在下、一般式(1o)の化合物
にメタノール、エタノール、イソプロパノール等のアル
コール類を、通常0〜150℃、好ましくは50〜10
0℃にて、5分〜10時間程度反応させることにより行
なわれる。
【0113】一般式(1n)で表わされる化合物であっ
て、R1bが低級アルコキシカルボニル置換低級アルキル
基を示す化合物又は一般式(1o)で表わされる化合物
であって、R1cがカルボキシ置換低級アルキル基を示す
化合物とアンモニア(10)との反応は適当な不活性溶
媒中で容易に実施される。一般式(1n)又は(1o)
の化合物とアンモニア(10)との使用割合は特に限定
されず広い範囲内で適宜選択すればよいが、通常前者に
対し後者を等モル〜過剰量程度、好ましくは2〜10倍
モル量程度とするのがよい。用いられる不活性溶媒とし
ては、水が一般的であるが、メタノール、エタノール、
イソプロパノール等の低級アルコール類、ジオキサン、
エチレングリコール、テトラヒドロフラン、エチレング
リコールジメチルエーテル類のエーテル類、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルリン
酸トリアミド、ピリジン、アセトン、アセトニトリル又
はこれらの混合溶媒等を挙げることができる。該反応
は、通常室温〜150℃、好ましくは室温〜100℃に
て行なわれ、一般には1〜30時間程度で反応は終了す
る。
【0114】本発明の一般式(1)で表わされる環状ア
ミド誘導体の内、酸性基を有する化合物は、薬理的に許
容し得る塩基性化合物と反応させることにより塩を形成
し得る。斯かる塩基性化合物としては、例えば水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化カ
ルシウム等の金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸水素
ナトリウム等のアルカリ金属炭酸塩又は重炭酸塩、ナト
リウムメチラート、カリウムエチラート等のアルカリ金
属アルコラート等を例示することができる。また、本発
明の一般式(1)で表わされる環状アミド誘導体中、塩
基性を有する化合物は、通常の薬理的に許容される酸と
容易に塩を形成し得る。斯かる酸としては、例えば硫
酸、硝酸、塩酸、臭化水素酸等の無機酸、酢酸、p−ト
ルエンスルホン酸、エタンスルホン酸、蓚酸、マレイン
酸、クエン酸、コハク酸、安息香酸等の有機酸を例示す
ることができる。尚、上記一般式(1)で表わされる環
状アミド誘導体には、立体異性体、光学異性体が包含さ
れる。
【0115】上記各反応工程式に示される方法により得
られる目的とする化合物は、通常の分離手段により反応
系内より分離され、更に精製することができる。この分
離及び精製手段としては、例えば蒸留法、再結晶法、カ
ラムクロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィ
ー、ゲルクロマトグラフィー、親和クロマトグラフィ
ー、プレパラティブ薄層クロマトグラフィー、溶媒抽出
法等を採用することができる。
【0116】斯くして得られる本発明化合物は、一般的
な医薬製剤の形態で用いられる。製剤は通常使用される
充填剤、増量剤、結合剤、付湿剤、崩壊剤、表面活性
剤、滑沢剤等の希釈剤或いは賦形剤を用いて調製され
る。この医薬製剤としては各種の形態が治療目的に応じ
て選択でき、その代表的なものとして錠剤、丸剤、散
剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、カプセル剤、坐剤、
注射剤(液剤、懸濁剤等)等、また吸入剤、外用エアゾ
ル剤等の噴霧剤、更に液状塗布剤、ローション剤、ゲル
剤、油性軟膏剤、O/W型親水軟膏剤及びW/O型吸水
軟膏剤等の乳剤性軟膏基剤、水溶性軟膏基剤、クリーム
剤、リニメント剤、パップ剤、パスタ剤、硬膏剤、乳液
等の外用剤、シート状製剤等が挙げられる。
【0117】錠剤の形態に成形するに際しては、担体と
してこの分野で従来よりよく知られている各種のものを
広く使用することができる。その例としては、例えば乳
糖、白糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、尿素、デンプ
ン、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、ケイ
酸等の賦形剤、水、エタノール、プロパノール、単シロ
ップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、カルボ
キシメチルセルロース、セラック、メチルセルロース、
リン酸カリウム、ポリビニルピロリドン等の結合剤、乾
燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、カンテン末、ラミ
ナラン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ラウリル
硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、デンプ
ン、乳糖等の崩壊剤、白糖、ステアリン、カカオバタ
ー、水素添加油等の崩壊抑制剤、第4級アンモニウム塩
基、ラウリル硫酸ナトリウム等の吸収促進剤、グリセリ
ン、デンプン等の保湿剤、デンプン、乳糖、カオリン、
ベントナイト、コロイド状ケイ酸等の吸着剤、精製タル
ク、ステアリン酸塩、ホウ酸末、ポリエチレングリコー
ル等の滑沢剤等を使用できる。更に錠剤は必要に応じ通
常の剤皮を施した錠剤、例えば糖衣錠、ゼラチン被包
錠、腸溶被錠、フイルムコーティング錠或いは二重錠、
多層錠とすることができる。
【0118】丸剤の形態に成形するに際しては、担体と
してこの分野で従来公知のものを広く使用できる。その
例としては、例えばブドウ糖、乳糖、デンプン、カカオ
脂、硬化植物油、カオリン、タルク等の賦形剤、アラビ
アゴム末、トラガント末、ゼラチン、エタノール等の結
合剤、ラミナラン、カンテン等の崩壊剤等を使用でき
る。
【0119】坐剤の形態に成形するに際しては、担体と
して従来公知のものを広く使用できる。その例として
は、例えばポリエチレングリコール、カカオ脂、高級ア
ルコール、高級アルコールのエステル類、ゼラチン、半
合成グリセライド等を挙げることができる。
【0120】カプセル剤は常法に従い通常有効成分化合
物を上記で例示した各種の担体と混合して硬質ゼラチン
カプセル、軟質カプセル等に充填して調製される。
【0121】注射剤として調製される場合、液剤、乳剤
及び懸濁剤は殺菌され、且つ血液と等張であるのが好ま
しく、これらの形態に成形するに際しては、希釈剤とし
てこの分野において慣用されているものを全て使用で
き、例えば水、エチルアルコール、マクロゴール、プロ
ピレングリコール、エトキシ化イソステアリルアルコー
ル、ポリオキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキ
シエチレンソルビタン脂肪酸エステル類等を使用でき
る。尚、この場合等張性の溶液を調製するに充分な量の
食塩、ブドウ糖或いはグリセリンを医薬製剤中に含有せ
しめてもよく、また通常の溶解補助剤、緩衝剤、無痛化
剤等を添加してもよい。更に必要に応じて着色剤、保存
剤、香料、風味剤、甘味剤等や他の医薬品を医薬製剤中
に含有させることもできる。
【0122】点眼剤、眼軟膏剤の場合は滅菌処理され、
基剤を薬剤の形態に応じて適宜決定される。例えば眼軟
膏剤を製造するに当っては、慣用の乳剤性基剤、水溶性
基剤、懸濁性基剤等を使用できる。これら基剤の代表例
としては、例えば白色ワセリン、精製ラノリン、流動パ
ラフィン等を例示できる。また点眼剤を製造するに当っ
ては、基剤としては例えば代表的には滅菌蒸留水を使用
できる。
【0123】本発明の医薬製剤中に含有されるべき一般
式(1)の化合物又はその塩の量としては、特に限定さ
れず広範囲から適宜選択されるが、通常製剤組成物中に
約1〜70重量%とするのがよい。
【0124】本発明の医薬製剤の投与方法は特に制限は
なく、各種製剤形態、患者の年齢、性別その他の条件、
疾患の程度等に応じた方法で投与される。例えば錠剤、
丸剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤及びカプセル剤の場
合には、経口投与される。また注射剤の場合には単独で
又はブドウ糖、アミノ酸等の通常の補液と混合して静脈
内投与され、更に必要に応じて単独で筋肉内、皮内、皮
下もしくは腹腔内投与される。坐剤の場合には直腸内投
与される。外用剤の場合には塗布される。
【0125】また本発明の化合物を化粧料として用いる
場合には、日焼け・日焼止めのクリーム、ローション又
はオイルとして用いられる他、通常、一般的な化粧品に
紫外線防御剤や紫外線防止剤として、或いは日焼け・日
焼止め剤として添加される。
【0126】化粧料を具体的に列挙すると、シャンプ
ー、ボディシャンプー、香水、オーデコロン、エナメ
ル、エナメル除去液、歯磨き、リンス剤、白粉、アイラ
イナー、マスカラ、眉墨、頭髪用化粧料(整髪料、養毛
料等)、一般クリーム・乳液(皮膚の保護、清浄、及び
肌を整える)、ひげそり用クリーム・ローション、アイ
クリーム、一般化粧水(皮膚に潤いを与え、清浄にし、
肌を整える)、パック、洗顔料、化粧油、浴用化粧料、
染毛料、爪クリーム、洗口剤、美白剤、にきび用剤、パ
ーマネントウェーブ、除毛剤等を挙げることができる。
【0127】これら化粧料の形態としては、例えば、液
剤、油剤、ローション剤、リニメント剤、油脂性軟膏基
剤、O/W型親水軟膏及びW/O型吸水軟膏等の乳剤性
軟膏基剤、水溶性軟膏基剤、パスタ剤、硬膏剤、貼付
剤、クリーム、乳液等が挙げられるがこれに限定される
ものではない。これらの形態は、常法に従って調製で
き、またその調製にはこの分野で従来公知のものを広く
使用できる。
【0128】例えば、基剤としては、油性基剤を1種単
独で又は2種以上混合して、また水溶性基剤を1種単独
で又は2種以上混合して、使用される。これら基剤とし
ては、具体的にはラッカセイ油、ゴマ油、ダイズ油、サ
フラワー油、アボガド油、ヒマワリ油、トウモロコシ
油、ナタネ油、メンジツ油、ひまし油、ツバキ油、ヤシ
油、オリーブ油、ケシ油、カカオ油、牛脂、豚脂、羊毛
脂等の油脂類;これらの油脂類に水素添加等の化学変化
を行なって改質したもの;ワセリン、パラフィン、シリ
コン油、スクワラン等の鉱物油;イソプロピルミリステ
ート、N−ブチルミリステート、イソプロピルリノレー
ト、プロピルリシノレート、イソプロピルリシノレー
ト、イソブチルリシノレート、ヘプチルリシノレート、
ジエチルセバケート、ジイソピルアジペート、セチルア
ルコール、ステアリルアルコール、サラシミツロウ、ゲ
イロウ、木ロウ、ラノリン、カルナウバロウ、セラック
ロウ等の高級脂肪酸エステル、高級脂肪族アルコール及
びワックス類;ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン
酸等の高級脂肪酸;炭素数12〜18の飽和又は不飽和
脂肪酸のモノ、ジ、トリグリセライドの混合物等;エチ
レングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレン
グリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、
バチルアルコール、ペンタエリトリトール、ソルビトー
ル、マンニトール等の多価アルコール;アラビアゴム、
ベンゾインゴム、グアヤク脂、トラガントゴム等のガム
質;ゼラチン、デンプン、カゼイン、デキストリン、ペ
クチン、ペクチンナトリウム、アルギン酸ナトリウム、
メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルセルロース、ニトロセルロース、結晶セルロ
ース等の天然水溶性高分子;ポリビニルアルコール、ポ
リビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、ポリ
アクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ポ
リエチレンイミン等の合成水溶性高分子;非イオン、陰
イオン、両性イオン、陽イオン性の界面活性剤;エタノ
ール、イソプロパノール、水等を例示できる。
【0129】上記化粧料の製造の際には、必要に応じ
て、公知の各種化粧料基材、例えば賦形剤、結合剤、滑
沢剤、崩壊剤等を使用することができ、更に必要に応じ
て本発明の効果を損なわない範囲内で、各種の油脂、ロ
ウ、炭化水素、脂肪酸、高級アルコール、エステル油、
金属石鹸等の油性原料、動物・植物抽出液、ビタミン
剤、ホルモン剤、アミノ酸等の薬効剤、界面活性剤、色
素、染料、顔料、香料、防腐剤、殺菌剤、保湿剤、増粘
剤、酸化防止剤、金属封鎖剤の他、既に公知の各種成分
や添加剤を適宜組合わせて使用することができる。また
これら化粧料を更に水、オリーブ油又は適当な溶媒等で
希釈して使用することもできる。
【0130】本発明の化粧料中に含有されるべき一般式
(1)の化合物又はその塩の量としては、特に限定され
ず広範囲から適宜選択されるが、通常製剤組成物中に約
0.1〜50重量%とするのがよい。
【0131】本発明の医薬製剤及び化粧料の投与量は、
用法、患者の年齢、性別その他の条件、疾患の程度等に
より適宜選択されるが、通常医薬製剤として用いる場合
には有効成分化合物の量が1日当り体重1kg当り約
0.6〜50mg程度とするのがよく、また化粧料とし
て用いる場合には有効成分化合物の量が1日当り体重1
kg当り約0.1〜30mg程度とするのがよい。これ
らは1日に2〜4回に分けて投与することができる。
【0132】
【実施例】以下に参考例、実施例及び薬理試験結果を掲
げて本発明をより一層明らかにする。
【0133】参考例1 3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2(1H)−キノ
リノン32.6gをカセイカリ12.6gのメタノール
500ml溶液に溶解させた。攪拌しながら室温にて臭
化アリル20mlを加えた。室温で1時間、更に60℃
で4時間攪拌した。反応終了後、減圧下で半量に濃縮
し、水500mlを加え激しく攪拌して析出する結晶を
濾取した。水、少量のジエチルエーテルで順次洗浄し、
乾燥した。エタノールから再結晶することにより、6−
アリルオキシ−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリ
ンを28g(68.9%)得た。
【0134】無色針状晶(エタノールから再結晶)、融
点 123−125℃。
【0135】対応する適当な出発原料を用い、参考例1
と同様の反応条件及び後処理により、以下の参考例2〜
6の化合物を製造した。
【0136】参考例2 7−アリルオキシ−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キ
ノリノン 無色針状晶(エタノールから再結晶)、融点 98−1
01℃。
【0137】参考例3 6−アリルオキシ−2(1H)−キノリノン 無色針状晶(メタノールから再結晶)、融点 193−
194℃。
【0138】参考例4 7−アリルオキシ−2(1H)−キノリノン 無色針状晶(メタノールから再結晶)、融点 151−
153℃。
【0139】参考例5 7−アリルオキシ−3(2H)−1,4−ベンゾオキサ
ジノン 1H−NMR(CDCl3,TMS,ppm):4.49
−4.53(2H,m),4.59(2H,s),5,
25−5.45(2H,m),5.95−6.10(1
H,m),6.50−6.59(2H,m),6.72
(1H,d),8.51(1H,s)。
【0140】参考例6 6−アリルオキシ−3(2H)−1,4−ベンゾオキサ
ジノン 1H−NMR(CDCl3,TMS,ppm):4.48
−4.52(2H,m),4.57(2H,s),5.
25−5.46(2H,m),5.92−6.10(1
H,m),6.42(1H,d),6.45(1H,d
−d),6.88(1H,d),8.76(1H,
s)。
【0141】参考例7 6−アリルオキシ−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キ
ノリノン10.2gをジメチルホルムアミド(DMF)
100mlに溶解させ、室温にて60%油性水素化ナト
リウム2.2gを少量ずつ加え水素の発生が止むまで2
5〜40℃で攪拌した。室温まで冷却した後、プレニル
ブロマイド9.1gを加え、室温で8時間攪拌した。反
応終了後、水を加え、塩化メチレンで抽出した。抽出液
を水、飽和食塩溶液で順次洗浄した後、乾燥硫酸マグネ
シウム上で乾燥した。硫酸マグネシウムを濾別し濃縮し
た。残留油状物を酢酸エチル:n−ヘキサン(1:10
〜1:2)混合溶媒を溶出液としてシリカゲルフラッシ
ュカラムクロマトグラフィーにより分離精製して6−ア
リルオキシ−3,4−ジヒドロ−1−プレニル−2(1
H)−キノリンを10.2g(59.7%)得た。
【0142】淡黄色油状 1H−NMR(CDCl3,ppm):1.74(3H,
s),1.82(3H,s),2.61−2.69(2
H,m),2.88−2.92(2H,m),4.52
−4.56(2H,m),5.11−5.17(1H,
m),5.28−5.49(2H,m),5.98−
6.15(2H,m),8.77−8.92(3H,
m)。
【0143】参考例8 6−アリルオキシ−2(1H)−キノリノン10.2g
をDMF100mlに溶解させ、60%油性水素化ナト
リウム2.2g及びプレニルブロマイド9.1gを参考
例7と同様に加えて反応させ、得られた反応混合物を処
理して油状の混合物を得た。この混合物を酢酸エチル:
n−ヘキサン(1:10〜1:2)を溶出液としてシリ
カゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより分離
精製した。第2溶出部を減圧濃縮して得られた無色〜淡
黄色の油状物を室温にて放置すると結晶化した。n−ヘ
キサンから再結晶して6−アリルオキシ−2−プレニル
オキシキノリンを4.7g(34.9%)得た。
【0144】無色針状晶(n−ヘキサンから再結晶)、
融点 53−54℃。
【0145】参考例9 上記参考例8のシリカゲルフラッシュカラムクロマトグ
ラフィーにおいて、第3溶出部を集め減圧濃縮し、得ら
れた油状物を室温にて放置することにより結晶化させて
6−アリルオキシ−1−プレニル−2(1H)−キノリ
ノン5.7g(43.4%)得た。
【0146】無色粒状晶(n−ヘキサンから再結晶)、
融点 80−82℃。
【0147】参考例10 6−アリルオキシ−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キ
ノリノン2gをDMF50mlに溶解させ、60%油性
水素化ナトリウム0.5g、p−ブロモアニソール5m
lを参考例7と同様に加え、更に臭化第一銅4gを加え
て120℃で24時間攪拌した。無機物を濾別し、濾液
を減圧下濃縮した。残留物を塩化メチレン200mlで
抽出し、水、飽和食塩水にて洗浄、濃縮した後、シリカ
ゲルカラムを通して精製して6−アリルオキシ−3,4
−ジヒドロ−1−(4−メトキシフェニル)−2(1
H)−キノリノンを1.3g(42%)得た。
【0148】淡黄色油状 1H−NMR(CDCl3,ppm):2.79−2.6
9(2H,t),3.01(2H,t),3.85(3
H,s),4.49−4.56(2H,m),5.24
−5.44(2H,m),5.95−6.11(1H,
m),6.30(1H,d),6.59(1H,m),
6.78(1H,d),7.00(2H,d),7.1
4(2H,d)。
【0149】参考例7と同様にして下記参考例11〜1
3の化合物を、参考例8及び参考例9と同様にして下記
参考例14〜17の化合物を、参考例10と同様にして
下記参考例18〜20の化合物をそれぞれ製造した。
【0150】参考例11 7−アリルオキシ−3,4−ジヒドロ−1−プレニル−
2(1H)−キノリノン淡黄色油状 1H−NMR(CDCl3,ppm):1.72(3H,
s),1.80(3H,s),2.60−2.64(2
H,m),2.80−2.86(2H,m),4.51
−4.54(4H,m),5.10−5.13(1H,
m),5.27−5.45(2H,m),5.98−
6.11(1H,m),6.52−6.59(2H,
m),7.04(1H,d)。
【0151】参考例12 6−アリルオキシ−1−シンナミル−3,4−ジヒドロ
−2(1H)−キノリノン 淡黄色油状 1H−NMR(CDCl3,ppm):2.68−2.7
3(2H,m),2.88−2.94(2H,m),
4.49−4.53(2H,m),4.69−4.71
(2H,m),5.27−5.45(2H,m),5.
99−6.08(1H,m),6.22−6.31(1
H,m),6.53(1H,d),6.74−6.77
(2H,m),7.00(1H,m),7.21−7.
37(5H,m)。
【0152】参考例13 6−アリルオキシ−1−(4−アリルオキシ−3−メト
キシ)ベンジル−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノ
リノン 無色針状晶(ジエチルエーテル−n−ヘキサンから再結
晶)、融点 93−65℃。
【0153】参考例14 1−アリル−6−アリルオキシ−2(1H)−キノリノ
ン 無色粒状晶(石油エーテルから結晶化)、融点 49−
51℃。
【0154】参考例15 2,6−ジアリルオキシキノリン 無色粒状晶(n−ヘキサンから再結晶)、融点 58−
60℃。
【0155】参考例16 7−アリルオキシ−1−プレニル−2(1H)−キノリ
ノン 淡黄色油状 1H−NMR(CDCl3,ppm):1.72(3H,
s),1.89(3H,s),4.60−4.63(2
H,m),4.89(2H,d),5.11−5.15
(1H,m),5.31−5.48(2H,m),6.
02−6.13(1H,m),6.55(1H,d),
6.79−6.84(3H,m),7.44(1H,
d),7.58(1H,d)。
【0156】参考例17 7−アリルオキシ−2−プレニルオキシキノリン 淡黄色油状 1H−NMR(CDCl3,ppm):1.82(6H,
s),4.66−4.70(2H,m),4.99−
5.01(2H,m),5.31−5.62(3H,
m),6.76(1H,d),6.99−7.03(3
H,m),7.21(1H,d),7.59(1H,
d),7.92(1H,d)。
【0157】参考例18 5−アリルオキシ−1−フェニル−3,4−ジヒドロ−
2(1H)−キノリノン 淡黄色油状 1H−NMR(CDCl3 ,ppm):2.79(2
H,t),3.11(2H,t),4.55−4.59
(2H,m),5.25−5.50(2H,m),5.
98(1H,d),6.00−6.20(1H,m),
6.58(1H,d),7.21(1H,t),7.2
4−7.55(5H,m)。
【0158】参考例19 6−アリルオキシ−3,4−ジヒドロ−1−(4−フル
オロフェニル)−2(1H)−キノリノン 淡黄色油状 1H−NMR(CDCl3,ppm):2.79(2H,
t),3.01(2H,t),4.49−4.56(2
H,m),5.25−5.45(2H,m),5.95
−6.11(1H,m),6.26(1H,d),5.
68−6.62(1H,m),6.79(1H,d),
7.13−7.14(4H,m)。
【0159】参考例20 6−アリルオキシ−3,4−ジヒドロ−1−(3,4−
ジメトキシフェニル)−2(1H)−キノリノン 淡黄色油状 1H−NMR(CDCl3,ppm):2.80(2H,
t),3.03(2H,t),3.85(3H,s),
3.93(3H,s),4.49−4.56(2H,
m),5.24−5.45(2H,m),5.95−
6.11(1H,m),6.33(1H,d),6.5
8−6.62(1H,m),6.71(1H,d),
6.78−6.83(2H,m),6.97(2H,
d)。
【0160】参考例7において6−アリルオキシ−3,
4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノンの代わりに参考
例5の化合物、参考例6の化合物又は5−ヒドロキシ−
ベンゾオキサゾリノンを用いて以下の参考例21〜23
の化合物を製造した。
【0161】参考例21 4−アリル−7−アリルオキシ−3(2H)−1,4−
ベンゾオキサジノン 黄色油状 1H−NMR(CDCl3,ppm):4.45−4.5
5(4H,m),4.62(2H,s),5.25−
5.45(4H,m),5.75−6.10(2H,
m),6.50−6.60(2H,m),6.87(1
H,d)。
【0162】参考例22 4−アリル−6−アリルオキシ−3(2H)−1,4−
ベンゾオキサジノン 黄色油状 1H−NMR(CDCl3,ppm):4.45−4.5
4(4H,m),4.59(2H,s),5.15−
5.45(4H,m),5.80−6.15(2H,
m),6.53(1H,d),6.60(1H,d),
6.90(1H,d)。
【0163】参考例23 3−アリル−5−アリルオキシベンゾオキサゾリノン 黄色油状 1H−NMR(CDCl3,ppm):4.40−4.4
5(2H,m),4.50−4.55(2H,m),
5.25−5.45(4H,m),5.80−6.15
(2H,m),6.58(1H,d),6.63(1
H,m),7.08(1H,d)。
【0164】実施例1 6−アリルオキシ−2(1H)−キノリノン10gをテ
トラリン50mlに懸濁させ、窒素ガス雰囲気中4時間
200〜230℃で攪拌した。反応終了後、室温まで冷
却し結晶を瀘取して、n−ヘキサン、少量のジエチルエ
ーテルで順次洗浄後、乾燥させることにより5−アリル
−6−ヒドロキシ−2(1H)−キノリノンを結晶性粉
末として10g(100%)得た。
【0165】融点290℃から分解 1H−NMR(DMSO−d6,ppm):3.60(2
H,d),4.88−4.97(2H,m),5.82
−5.98(1H,m),6.45(2H,d),7.
07(2H,s),7.92(1H,d),9.32
(1H,s),12.50(1H,s)。
【0166】実施例2 2,6−ジアリルオキシキノリン4gを実施例1と同様
に反応させ、得られた反応混合物を処理することによっ
て5−アリル−6−ヒドロキシ−2(1H)−キノリノ
ンを粉末晶として4g(100%)得た。
【0167】実施例3 6−アリルオキシ−1−プレニル−2(1H)−キノリ
ノン2gを実施例1と同様に反応させ、得られた反応混
合物を処理することによって5−アリル−6−ヒドロキ
シ−1−プレニル−2(1H)−キノリノンを2g(1
00%)得た。
【0168】淡黄色針状晶(クロロホルム−メタノール
から再結晶)、融点 224−228℃。
【0169】実施例4 7−アリルオキシ−1−プレニル−2(1H)−キノリ
ノン7.8gを実施例1と同様に反応、処理して得られ
た混合物を少量のクロロホルムに溶解させ、シリカゲル
フラッシュクロマトグラフィーにかけた。塩化メチレン
−メタノール(100:1〜50:1)で最初に溶出す
る部分(第1溶出部:淡黄色針状晶で融点138−14
2℃の8−アリル−7−ヒドロキシ−3−プレニル−2
(1H)−キノリノン3.8g,14.1%)を除い
て、その後に溶出する部分(第2溶出部)を集め、濃縮
乾燥して8−アリル−7−ヒドロキシ−1−プレニル−
2(1H)−キノリノンを0.8g(10.3%)得
た。
【0170】淡黄色粉末晶(酢酸エチルから再結晶)、
融点 198−203℃。
【0171】実施例5 実施例4のフラッシュカラムクロマトグラフィーにおい
て、最後に溶出する部分を集め濃縮乾燥して8−アリル
−7−ヒドロキシ−2(1H)−キノリノンを4g(1
4.9%)得た。
【0172】白色粉末晶(メタノールから再結晶)、融
点 207−209℃。
【0173】実施例6 1−アリル−6−アリルオキシ−2(1H)−キノリノ
ン4gを実施例1と同様に反応させ、処理することによ
って1,5−ジアリル−6−ヒドロキシ−2(1H)−
キノリノンを4g(100%)得た。
【0174】無色粒状結晶(メタノールから再結晶)、
融点 205−206℃。
【0175】実施例7 6−アリルオキシ−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キ
ノリノン20.3gを実施例1と同様に反応させ、処理
することによって5−アリル−3,4−ジヒドロ−6−
ヒドロキシ−2(1H)−キノリノン及び7−アリル−
3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2(1H)−キノ
リノンの1:1の混合物を20g(100%)得た。こ
の混合物を1リットルのアセトンに加え1時間煮沸し、
不溶物を瀘取し、アセトン洗浄後乾燥して5−アリル−
3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2(1H)−キノ
リノンを結晶性粉末として6.7g(33%)得た。
【0176】白色結晶性粉末、融点 236−239
℃。
【0177】実施例8 7−アリルオキシ−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キ
ノリノン20.3gから実施例1と同様にして6−アリ
ル−3,4−ジヒドロ−7−ヒドロキシ−2(1H)−
キノリノン及び8−アリル−3,4−ジヒドロ−7−ヒ
ドロキシ−2(1H)−キノリノンの混合物を18g
(88.7%)得た。
【0178】実施例9 6−アリルオキシ−3,4−ジヒドロ−1−プレニル−
2(1H)−キノリノン5gを実施例1と同様に反応さ
せ、処理することによって得られた混合物を酢酸エチル
−n−ヘキサン(1:100〜1:25)を用いてフラ
ッシュカラムクロマトグラフィーを行なった。第1溶出
部を集め減圧下濃縮した。酢酸エチル−n−ヘキサンか
ら再結晶することにより5−アリル−6−ヒドロキシ−
3,4−ジヒドロ−1−プレニル−2(1H)−キノリ
ノンを0.8g(16%)得た。
【0179】無色針状晶(酢酸エチルから再結晶)、融
点 182−184℃。
【0180】実施例10 実施例9のシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフ
ィーにおいて第2溶出部を集め、溶媒を留去して7−ア
リル−6−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1−プレニ
ル−2[1H]−キノリノンを1.8g(36%)得
た。
【0181】無色板状晶(酢酸エチルから再結晶)、融
点 148−150℃。
【0182】実施例9〜10と同様に対応する原料を反
応させ、得られた混合物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーによって分離精製することによって下記実施例
11及び実施例12の化合物を得た。
【0183】実施例11 6−アリル−7−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1−
プレニル−2(1H)−キノリノン 無色針状晶(含水エタノールから再結晶)、融点 11
3−114℃。
【0184】実施例12 8−アリル−7−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1−
プレニル−2[1H]−キノリノン 無色粒状晶(ジエチルエーテルから結晶化)、融点 1
43−145℃。
【0185】実施例13 参考例12で得られた6−アリルオキシ−1−シンナミ
ル−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノン16g
を実施例1と同様に反応させ、得られた混合物を同様に
処理して7−アリル−1−シンナミル−6−ヒドロキシ
−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノン及び5−
アリル−1−シンナミル−6−ヒドロキシ−3,4−ジ
ヒドロ−2(1H)−キノリノンの混合物を10.6g
(66.6%)得た。この混合物を酢酸エチル−n−ヘ
キサン(1:100〜1:25)を用いてフラッシュカ
ラムクロマトグラフィーを行なった。第3溶出部を集め
減圧下濃縮して7−アリル−1−シンナミル−6−ヒド
ロキシ−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノンを
得た。
【0186】無色粒状晶(エタノールから再結晶)、融
点 199−203℃。
【0187】実施例14 実施例8で得た6−アリル−3,4−ジヒドロ−7−ヒ
ドロキシ−2(1H)−キノリノン及び8−アリル−
3,4−ジヒドロ−7−ヒドロキシ−2−(1H)−キ
ノリノンの混合物6.1gを水酸化カリウム1.8gの
メタノール200ml溶液に溶解させた。攪拌しながら
室温にて臭化アリル3mlを加えた。室温で4時間、更
に60℃で1時間攪拌した。反応終了後、減圧下濃縮
し、水200mlを加え激しく攪拌した後酢酸エチル5
00mlで抽出した。抽出液を水、飽和食塩溶液で洗浄
した後、乾燥硫酸マグネシウム上で乾燥した。硫酸マグ
ネシウムを瀘別し、瀘液を濃縮乾固した。この混合物を
塩化メチレン−メタノール(100:1)を用いてフラ
ッシュカラムクロマトグラフィーを行なった。第1溶出
部を集め減圧下濃縮して8−アリル−7−アリルオキシ
−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノンを4.4
g(60%)得た。
【0188】無色針状晶(酢酸エチル−n−ヘキサンか
ら再結晶)、融点 119−121℃。
【0189】実施例15 実施例14のフラッシュカラムクロマトグラフィーにお
いて、第2溶出部を集め濃縮乾燥して6−アリル−7−
アリルオキシ−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリ
ノンを2.8g(38%)得た。
【0190】無色針状晶(酢酸エチル−n−ヘキサンか
ら再結晶)、融点 137−139℃。
【0191】実施例16 実施例7で得た5−アリル−3,4−ジヒドロ−6−ヒ
ドロキシ−2(1H)−キノリノン及び7−アリル−
3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2−(1H)−キ
ノリノンの混合物20.3gを水酸化カリウム12.6
gのメタノール500ml溶液に溶解させた。攪拌しな
がら室温にて臭化アリル20mlを加えた。室温で1時
間、更に60℃で4時間攪拌した。反応終了後、減圧下
で半量に濃縮し、水500mlを加え激しく攪拌した後
酢酸エチル500mlで抽出した。抽出液を水、飽和食
塩溶液で洗浄した後、乾燥硫酸マグネシウム上で乾燥し
た。硫酸マグネシウムを瀘別し、瀘液を濃縮乾固した。
酢酸エチル:n−ヘキサンから結晶化させることにより
結晶性粉末として5−アリル−6−アリルオキシ−3,
4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノン及び7−アリル
−6−アリルオキシ−3,4−ジヒドロ−2(1H)−
キノリノンの混合物18gを得た。両者は分離すること
なく次の反応原料として用いた。
【0192】実施例17 実施例16で得られた5−アリル−6−アリルオキシ−
3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノン及び7−ア
リル−6−アリルオキシ−3,4−ジヒドロ−2(1
H)−キノリノンの混合物10.2gをDMF100m
lに溶解させ、60%油性水素化ナトリウム2.2gを
室温にて少量ずつ加え水素の発生が止むまで25〜40
℃で攪拌した。室温まで冷却した後、プレニルブロマイ
ド9.1gを加え、室温で8時間攪拌した。反応終了
後、水を加え、塩化メチレンで抽出し、抽出液を水、飽
和食塩溶液で順次洗浄した後、乾燥硫酸マグネシウム上
で乾燥した。硫酸マグネシウムを瀘別し濃縮した。残留
油状物を酢酸エチル:n−ヘキサン(1:10〜1:
2)混合溶媒を溶出液としてシリカゲルフラッシュカラ
ムクロマトグラフィーにより分離精製した。7−アリル
−6−アリルオキシ−3,4−ジヒドロ−1−プレニル
−2(1H)−キノリノンを10.2g(59.7%)
得た。
【0193】無色粒状晶(エタノールから再結晶)、融
点 86−88℃。
【0194】実施例16で製造された5−アリル−6−
アリルオキシ−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリ
ノン及び7−アリル−6−アリルオキシ−3,4−ジヒ
ドロ−2(1H)−キノリノンの混合物を出発原料とし
て用い、シンナミルブロマイド又はシクロヘキシルメチ
ルクロライドを実施例17と同様に反応させ、得られた
混合物を実施例17と同様に処理し、シルカゲルカラム
クロマトグラフィーにかけ分離精製することにより以下
の実施例18及び実施例19の化合物を製造した。
【0195】実施例18 7−アリル−6−アリルオキシ−1−シンナミル−3,
4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノン 無色針状晶(n−ヘキサンから再結晶)、融点 76−
77℃。
【0196】実施例19 7−アリル−6−アリルオキシ−1−シクロヘキシルメ
チル−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノン 黄色油状 1H−NMR(CDCl3,ppm):0.96−1.2
0(5H,m),1.60−1.75(6H,m),
2.59−2.63(2H,m),2.84(2H,
t),3.41(2H,d),3.81(2H,d),
4.51−4.54(2H,m),5.05−5.12
(2H,m),5.25−5.47(2H,m),5.
93−6.12(1H,m),6.66(1H,s),
6.80(1H,s)。
【0197】実施例20 実施例15で製造された6−アリル−7−アリルオキシ
−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノン81gを
DMF500mlに溶解させ、60%油性水素化ナトリ
ウム13g及びプレニルブロマイド50gを実施例17
と同様に加え、反応後、同様に処理して黄色油状物を得
た。この油状物を塩化メチレン−メタノール(100:
1)混合溶媒を溶出液としてシリカゲルフラッシュカラ
ムクロマトグラフィーにかけた。第2溶出部を集め濃縮
することにより6−アリル−7−アリルオキシ−3,4
−ジヒドロ−1−プレニル−2(1H)−キノリノン6
7g(64.6%)を淡黄色油状物として得た。油状物
を20℃以下で放置すると固体となり、氷冷した石油エ
ーテルで洗浄することにより白色固体となり、デシケー
ター中で乾燥し、粉砕することにより白色粉末として単
離された。
【0198】淡黄色油状又は白色固体 融点 20−28℃ 1H−NMR(CDCl3,ppm):1.73(3H,
s),1.81(3H,s),2.58−2.66(2
H,m),2.76−2.84(2H,m),4.48
−4.53(2H,m),5.02−5.14(3H,
m),5.25−5.45(2H,m),5.91−
6.10(2H,m),6.52(1H,s),6.9
0(1H,s)。
【0199】実施例21 実施例13で得た5−アリル−1−シンナミル−3,4
−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2(1H)−キノリノン
及び7−アリル−1−シンナミル−3,4−ジヒドロ−
6−ヒドロキシ−2(1H)−キノリノンの混合物3.
19gを水酸化カリウム1gのメタノール100ml溶
液に溶解させた。攪拌しながら室温にてシンナミルブロ
マイド2gを加え、室温で1時間、更に60℃で4時間
攪拌した。反応終了後、減圧下で半量に濃縮し、水10
0mlを加え激しく攪拌した後酢酸エチル200mlで
抽出した。抽出液を水、飽和食塩溶液で洗浄した後、乾
燥硫酸マグネシウム上で乾燥した。硫酸マグネシウムを
瀘別し、瀘液を濃縮乾固した。酢酸エチル:n−ヘキサ
ンを用いたシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフ
ィーにかけた。第2溶出部を濃縮し、ジエチルエーテル
−n−ヘキサンから結晶化させることにより5−アリル
−1−シンナミル−6−シンナミルオキシ−3,4−ジ
ヒドロ−2(1H)−キノリノンを1.8g(41.4
%)得た。
【0200】無色粒状晶(ジエチルエーテル−n−ヘキ
サンから再結晶)、融点 66−68℃。
【0201】実施例22 実施例21のフラッシュカラムクロマトグラフィーにお
いて後から溶出する部分を集め濃縮し、結晶化させるこ
とにより7−アリル−1−シンナミル−6−シンナミル
オキシ−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノンを
2.0g(45.9%)得た。
【0202】無色針状晶(ジエチルエーテル−n−ヘキ
サン)、融点 88−89℃。
【0203】実施例21及び22と同様にして1−ブロ
モ−2−シクロヘキセンを用いて下記実施例23及び実
施例24の化合物を製造した。
【0204】実施例23 5−アリル−6−(2−シクロヘキセニル)オキシ−1
−シンナミル−3,4−ジヒドロ−2[1H]−キノリ
ノン 無色針状晶(ジエチルエーテル−n−ヘキサン)、融点
103−104℃。
【0205】実施例24 7−アリル−1−シンナミル−6−(2−シクロヘキセ
ニル)オキシ−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリ
ノン 黄色油状物 1H−NMR(CDCl3,ppm):1.55−2.2
0(6H,m),2.64(2H,t),2.89(2
H,t),3.35(2H,d),4.69(3H,
d),5.01−5.09(2H,m),5.83−
5.97(3H,m),6.18−6.27(1H,
m),6.56(1H,d),6.73(1H,s),
6.73(1H,s),6.90(1H,s),7.0
1−7.35(5H,m)。
【0206】実施例25 実施例8で得られた混合物2.43gをテトラリン20
mlに溶解させ、実施例1と同様に反応を行なった。反
応終了後、室温まで冷却し、シリカゲルカラムを通し精
製して、6,8−ジアリル−3,4−ジヒドロ−7−ヒ
ドロキシ−2(1H)−キノリノンを1.8g(74
%)得た。
【0207】無色針状晶(ジエチルエーテル−n−ヘキ
サンから再結晶)、融点 86−88℃。
【0208】実施例26 実施例16で得た混合物12.2gをテトラリン100
mlに溶解させ、実施例1と同様に反応を行なった。反
応終了後、室温まで冷却し、シリカゲルカラムを通し精
製して、5,7−ジアリル−3,4−ジヒドロ−6−ヒ
ドロキシ−2(1H)−キノリノンを8.7g(71
%)得た。
【0209】無色針状晶(塩化メチレン−n−ヘキサン
から再結晶)、融点 118−119℃。
【0210】実施例27 実施例20で得た7−アリル−6−アリルオキシ−3,
4−ジヒドロ−1−プレニル−2(1H)−キノリノン
2gをテトラリン20mlに溶解させ、実施例1と同様
に反応を行なった。反応終了後、室温まで冷却し、シリ
カゲルカラムを通し精製して、5,7−ジアリル−3,
4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−1−プレニル−2(1
H)−キノリノンを1g(50%)得た。
【0211】無色鱗片状晶(酢酸エチル−n−ヘキサン
から再結晶)、融点 133−135℃。
【0212】実施例28 実施例20で得た6−アリル−7−アリルオキシ−3,
4−ジヒドロ−1−プレニル−2(1H)−キノリノン
10gをテトラリン50mlに溶解させ200〜230
℃で3時間攪拌した。冷却後、シリカゲルカラムを通し
精製して6,8−ジアリル−3,4−ジヒドロ−7−ヒ
ドロキシ−1−プレニル−2(1H)−キノリノンを
7.8g(78%)得た。
【0213】無色鱗片状晶(酢酸エチル−n−ヘキサン
から再結晶)、融点 94−96℃。
【0214】実施例29 実施例14で得られた反応中間原料である6−アリル−
7−アリルオキシ−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キ
ノリノン及び8−アリル−7−アリルオキシ−3,4−
ジヒドロ−2(1H)−キノリノンの混合物2.4gを
DMF20mlに溶解させ、室温にて60%油性水素化
ナトリウム0.6g及びシンナミルブロマイド2.5g
を参考例7と同様に加え反応を行ない、得られた反応混
合物を処理して黄色油状物を得た。この油状物をテトラ
リン50mlに溶解させ200〜230℃で3時間攪拌
した。冷却後、シリカゲルカラムを通し精製して6,8
−ジアリル−1−シンナミル−3,4−ジヒドロ−7−
ヒドロキシ−2(1H)−キノリノンを1.2g(3
3.4%)得た。
【0215】淡黄色鱗片状晶(イソプロピルエーテルか
ら再結晶)、融点 132−138℃。
【0216】実施例30 実施例3に示した製造法で得た5−アリル−6−ヒドロ
キシ−1−プレニル−2(1H)−キノリノン1.34
gをDMF100mlに溶解させ、炭酸カリ0.5g及
び臭化アリル1mlを加え室温にて終夜攪拌した。DM
Fを減圧下留去した後塩化メチレンで抽出した。抽出液
を水洗後無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、溶媒を減圧
下で留去し、得られた残渣をテトラリン10mlに溶解
させ200〜230℃で6時間攪拌した。冷却後、シリ
カゲルカラムを通し精製して5,7−ジアリル−6−ヒ
ドロキシ−1−プレニル−2(1H)−キノリノンを
0.5g(34.3%)得た。
【0217】黄色針状晶(アセトンから再結晶)、融点
187−189℃。
【0218】実施例31 5−アリルオキシ−3,4−ジヒドロ−1−フェニル−
2(1H)−キノリノンから実施例1と同様にして6−
アリル−3,4−ジヒドロ−5−ヒドロキシ−1−フェ
ニル−2(1H)−キノリノンを得た。
【0219】無色針状晶(酢酸エチル−n−ヘキサンか
ら再結晶)、融点 177−178.5℃。
【0220】実施例32 6−アリルオキシ−3,4−ジヒドロ−1−(4−メト
キシフェニル)−2(1H)−キノリノン1.2gをテ
トラリン10mlに溶解させ、実施例1と同様に反応さ
せ、反応混合物を処理することにより5−アリル−3,
4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−1−(4−メトキシフ
ェニル)−2(1H)−キノリノン及び7−アリル−
3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−1−(4−メトキ
シフェニル)−2(1H)−キノリノンの混合物を0.
9g得た。この混合物0.9gをDMF20mlに溶解
させ、炭酸カリ1g及び臭化アリル1mlを加え室温に
て終夜攪拌した。反応混合物を酢酸エチル100mlで
抽出し、水洗後無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。酢
酸エチルを減圧下で留去した後、テトラリン10mlを
加え200℃で6時間攪拌した。冷却後、シリカゲルカ
ラムを通し精製して5,7−ジアリル−3,4−ジヒド
ロ−6−ヒドロキシ−1−(4−メトキシフェニル)−
2(1H)−キノリノンを0.5g(37%)得た。
【0221】無色針状晶(n−ヘキサンから再結晶)、
融点 153.5−154.5℃。
【0222】実施例33 実施例16で得た混合物4.8gをDMF100mlに
溶解させ、室温にて60%油性水素化ナトリウム2.2
g及び10−ブロモデカノールとジヒドロピランより少
量の濃塩酸の存在下に製造した10−テトラヒドロピラ
ニルオキシ−1−ブロモデカン4gを参考例7と同様に
加え反応を行ない、得られた反応混合物を処理して油状
物として5又は7−ジアリル−6−アリルオキシ−3,
4−ジヒドロ−1−(10−テトヒドロピラニルオキ
シ)デシル−2(1H)−キノリノンを4.2g得た。
これを単離精製することなくデカリン20mlに溶解さ
せ実施例29と同様にしてクライゼン転移反応を行なっ
た。冷却後、この反応混合物に塩酸1ml及び含水エタ
ノール100mlを加え更に室温にて12時間攪拌し
た。減圧下エタノールを留去し、酢酸エチル:n−ヘキ
サン(1:10〜1:2)混合溶媒を溶出液としてシリ
カゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより分離
精製して5,7−ジアリル−3,4−ジヒドロ−6−ヒ
ドロキシ−1−(10−ヒドロキシ)デシル−2(1
H)−キノリノンを1.7g(32.2%)得た。
【0223】淡黄色油状 1H−NMR(CDCl3,ppm):1.29(12
H,br),1.45−1.66(5H,m),2.5
2−2.58(2H,m),2.76−2,82(2
H,m),3.43(4H,t),3.60−3.67
(2H,m),3.88(2H,t),4.93−5.
23(5H,m),5.89−6.06(2H,m),
6.68(1H,s)。
【0224】実施例34 参考例5で得た7−アリルオキシ−3(2H)−1,4
−ベンゾオキサジノン1.5gをテトラリン10mlに
溶解させ、実施例1と同様に反応させ、処理することに
より6及び8−アリル−7−ヒドロキシ−2(1H)−
ベンゾオキサジノンの混合物を1.1g得た。この混合
物1.1gをDMF20mlに溶融させ、炭酸カリ1g
及び臭化アリル1mlを加え室温にて終夜攪拌した。反
応混合物を酢酸エチル100mlで抽出し、水洗後、無
水硫酸マグネシウム上で乾燥した。酢酸エチルを減圧下
で留去した後、再度テトラリン20mlを加え180℃
で6時間攪拌した。冷却後、シリカゲルカラムを通し精
製して6,8−ジアリル−7−ヒドロキシ−3(2H)
−1,4−ベンゾオキサジノンを0.2g(11%)得
た。
【0225】淡褐色粉末晶(イソプロピルエーテル−n
−ヘキサンから再結晶)、融点 94−95℃。
【0226】実施例35 参考例6で得た6−アリルオキシ−3(2H)−1,4
−ベンゾオキサジノン1.5gを用い、実施例34と同
様に反応及び処理することにより5,7−ジアリル−6
−ヒドロキシ−3(2H)−1,4−ベンゾオキサジノ
ンを0.4g(22%)得た。
【0227】白色粉末晶(酢酸エチル−n−ヘキサンか
ら再結晶)、融点 114−115℃。
【0228】実施例36 参考例21で得た4−アリル−7−アリルオキシ−3
(2H)−1,4−ベンゾオキサジノン0.8gを用
い、実施例34と同様に反応及び処理することにより7
−ヒドロキシ−4,6,8−トリアリル−3(2H)−
1,4−ベンゾオキサジノンを0.4g(35%)得
た。
【0229】白色粉末晶(イソプロピルエーテルから再
結晶)、融点 91−92℃。
【0230】実施例37 参考例22で得た4−アリル−6−アリルオキシ−3
(2H)−1,4−ベンゾオキサジノン1.9gを用
い、実施例34と同様に反応及び処理することにより
4,5,7−トリアリル−6−ヒドロキシ−3(2H)
−1,4−ベンゾオキサジノンを0.9g(18%)得
た。
【0231】白色粉末晶(イソプロピルエーテル−n−
ヘキサンから再結晶)、融点 71−73℃。
【0232】実施例38 参考例23で得た3−アリル−5−アリルオキシベンゾ
オキサゾリノン1.9gをテトラリン10mlに溶解さ
せ、実施例34と同様に反応及び処理することにより5
−ヒドロキシ−3,4,6−トリアリルベンゾオキサゾ
リノンを1.5g(61%)得た。
【0233】褐色油状 1H−NMR(CDCl3,ppm):3.42(2H,
d),3.54(2H,d),4.48−4.54(2
H,m),4.94−5.30(6H,m),5.05
(1H,s),5.89−6.11(3H,m),6.
92(1H,s)。
【0234】実施例39 6−ヒドロキシベンゾチアゾリノン3.34gをDMF
50mlに溶解させ、炭酸カリ3.5gを加えて70℃
で30分攪拌した。冷却後アリルブロマイド3mlを加
え5時間攪拌した後DMFを減圧下留去した。水を加え
クロロホルムで抽出し、抽出液を水洗、乾燥後濃縮して
得られた油状物を出発原料とし、実施例34と同様に反
応及び処理することにより6−ヒドロキシ−3,5,7
−トリアリルベンゾチアゾリノンを0.4g(23%)
得た。
【0235】無色鱗片状晶(塩化メチレン−n−ヘキサ
ンから再結晶)、融点 110−111℃。
【0236】実施例25〜32と同様にしてそれぞれ対
応する適当な出発原料から表1〜表2に示す化合物を製
造した。また実施例33と同様にしてそれぞれ対応する
適当な出発原料を用いて表3に示す化合物を製造した。
【0237】
【表1】
【0238】
【表2】
【0239】
【表3】
【0240】実施例67 実施例56で得た5,7−ジアリル−3,4−ジヒドロ
−6−ヒドロキシ−1−[3−(フタルイミド−2−イ
ル)プロピル]−2(1H)−キノリノン2.4g及び
ヒドラジンモノヒドラート1mlをエタノール50ml
に溶解させ、4時間80℃で攪拌した。冷却して析出す
る結晶を濾別し、濾液を濃縮して得られた残留物を酢酸
エチル200mlで抽出した。抽出液を水洗、無水硫酸
マグネシウム上で乾燥後濃縮した。エタノール−塩酸を
加え酸性とし減圧下濃縮乾固して1−(3−アミノプロ
ピル)−5,7−ジアリル−3,4−ジヒドロ−6−ヒ
ドロキシ−2(1H)−キノリノン塩酸塩を1g(5
3.3%)得た。
【0241】白色粉末晶(アセトンから再結晶)、融点
182−184℃。
【0242】実施例68 1−(3−アミノプロピル)−5,7−ジアリル−3,
4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2(1H)−キノリノ
ン・塩酸塩1.68gを水100mlに溶解させ、シア
ン酸カリ1gを含む水溶液10mlを氷冷下加え室温で
12時間攪拌した。析出した結晶を濾取し、水洗後乾燥
して5,7−ジアリル−3,4−ジヒドロ−6−ヒドロ
キシ−1−(3−ウレイドプロピル)−2(1H)−キ
ノリノン0.5g(29%)得た。
【0243】白色粉末晶(エタノールから再結晶)、融
点 203−204℃。
【0244】実施例69 1−(3−アミノプロピル)−5,7−ジアリル−3,
4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2(1H)−キノリノ
ン・塩酸塩1.68gをクロロホルム100mlに懸濁
させ、トリエチルアミン5mlを加えて30分攪拌し
た。氷冷下、クロロアセチルクロライド2mlを少量ず
つ加え、5時間攪拌した。反応混合物を水、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄、乾燥(無水硫
酸マグネシウム)後、減圧下濃縮して1−(3−クロロ
アセチルアミノプロピル)−5,7−ジアリル−3,4
−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2(1H)−キノリノン
を1g(53%)得た。
【0245】白色粉末晶(酢酸エチル−n−ヘキサンか
ら再結晶)、融点 152−154℃。
【0246】実施例69においてクロロアセチルクロラ
イドの代わりにp−トルエンスルホニルクロライド2.
4gを用いて下記実施例70の化合物を得た。
【0247】実施例70 5,7−ジアリル−3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ
−1−[3−(p−トルエンスルホニルアミノ)プロピ
ル]−2(1H)−キノリノン 白色粉末晶(ジエチルエーテルから結晶化)、融点 1
20−121℃。
【0248】実施例71 実施例42で得た1−(3−クロロプロピル)−5,7
−ジアリル−3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2
(1H)−キノリノン1.6gをアセトニトリル100
mlに溶解させ、沃化ナトリウム2gを加えて30分8
0℃で攪拌した後冷却した。トリエチルアミン2ml及
びピペリジン2gを加えて更に4時間80℃で攪拌した
後減圧下濃縮した。酢酸エチルで抽出し、水洗、乾燥後
濃縮した。得られた油状物を塩化メチレン−メタノール
(50:1)を溶出液としてシリカゲルカラムを通し精
製して5,7−ジアリル−3,4−ジヒドロ−6−ヒド
ロキシ−1−[3−(ピペリジノプロピル)]−2(1
H)−キノリノンを0.96g(52%)得た。
【0249】無色粒状晶(酢酸エチル−n−ヘキサンか
ら再結晶)、融点 129−130℃。
【0250】実施例71と同様にして対応する適当な出
発原料を用いて表4に示す化合物を製造した。
【0251】
【表4】
【0252】実施例76 実施例57で得た5,7−ジアリル−3,4−ジヒドロ
−1−(エトキシカルボニルメチル)−6−ヒドロキシ
−2(1H)−キノリノン2gを1N−水酸化ナトリウ
ム水溶液100mlに溶解させ、60℃で4時間攪拌し
た。氷冷下塩酸酸性として析出する結晶を濾取し水洗乾
燥して1−(カルボキシメチル)−5,7−ジアリル−
3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2(1H)−キノ
リノンを0.8g(53%)得た。
【0253】白色粉末晶(エタノールから再結晶)、融
点 187−190℃。
【0254】実施例77 実施例57で得た5,7−ジアリル−1−(エトキシカ
ルボニルメチル)−3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ
−2(1H)−キノリノン1.65gをメタノール50
mlに溶解させ、25%アンモニア水溶液20mlを加
え24時間攪拌した後減圧濃縮した。クロロホルムで抽
出し、水洗、乾燥後再度減圧下濃縮して得られる粗結晶
を塩化メチレン−メタノール(50:1)を溶出液とし
てシリカゲルカラムを通し精製して1−(カルバモイル
メチル)−5,7−ジアリル−3,4−ジヒドロ−6−
ヒドロキシ−2(1H)−キノリノンを1.2g(80
%)得た。
【0255】白色粉末晶(エタノールから再結晶)、融
点 163−164℃。
【0256】実施例78 参考例13で得た6−アリルオキシ−1−(4−アリル
オキシ−3−メトキシベンジル)−3,4−ジヒドロ−
2(1H)−キノリノン3.4gを実施例1と同様に反
応させ、処理することによって得られた混合物を酢酸エ
チル:n−ヘキサン(1:100〜1:25)を用いて
フラッシュカラムクロマトグラフィーを行なった。第2
溶出部を集め減圧下濃縮した。酢酸エチル−n−ヘキサ
ンから再結晶することにより5−アリル−6−ヒドロキ
シ−1−(3−アリル−4−ヒドロキシ−5−メトキシ
ベンジル)−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノ
ンを0.6g(17.6%)得た。
【0257】白色結晶性粉末(酢酸エチル−n−ヘキサ
ンから再結晶)、融点 159−161℃。
【0258】実施例79 実施例16で得られた5−アリル−6−アリルオキシ−
3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノン及び7−ア
リル−6−アリルオキシ−3,4−ジヒドロ−2(1
H)−キノリノンの混合物2.43gをDMF50ml
に溶解させ、60%油性水素化ナトリウム0.6gを室
温にて少量ずつ加え、水素の発生が止むまで25〜40
℃で攪拌した。室温まで冷却した後、1,4−ジブロモ
メチルベンゼン1.32gを加え、室温で4時間攪拌し
た。反応終了後、水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出
液を水、飽和食塩溶液で順次洗浄した後、乾燥硫酸マグ
ネシウム上で乾燥した。硫酸マグネシウムを濾別し、濃
縮して淡黄色油状物を5.9g(100%)得た。この
黄色油状物3gをテトラリン50mlに溶解させ、実施
例1と同様に反応及び処理を行なって1,4−ビス
〔(5,7−ジアリル−6−ヒドロキシ−2−オキソ−
1,2,3,4−テトラヒドロキノリル)メチル〕ベン
ゼンを3g(100%)得た。
【0259】淡黄色粉末(エタノールから再結晶)、融
点 213−215℃。
【0260】実施例80 実施例16で得られた5−アリル−6−アリルオキシ−
3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノン及び7−ア
リル−6−アリルオキシ−3,4−ジヒドロ−2(1
H)−キノリノンの混合物80gをDMF300mlに
溶解させ、60%油性水素化ナトリウム15gを室温に
て少量ずつ加え、水素の発生が止むまで25〜40℃で
攪拌した。室温まで冷却した後、プレニルクロライド3
5gを加え、50℃で2時間、室温で8時間攪拌した。
反応終了後、減圧下DMFを留去した。残留物に水を加
え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水、飽和食塩溶液
で順次洗浄した後、乾燥硫酸マグネシウム上で乾燥し
た。硫酸マグネシウムを濾別し、濃縮して得られた淡黄
色油状物を酢酸エチル:n−ヘキサン(1:10〜1:
2)混合溶媒を溶出液としてシリカゲルフラッシュクロ
マトグラフィーにより分離精製して6−アリルオキシ−
3,4−ジヒドロ−1−プレニル−7−(1−プロペニ
ル)−2(1H)−キノリノンを29g(28.3%)
得た。
【0261】無色針状晶(酢酸エチル−n−ヘキサンか
ら再結晶)、融点 87−88℃ 1H−NMR(CDCl3,ppm):1.73(1H,
s),1.83(1H,s),1.90(3H,d),
2.63(2H,m),2.84(2H,t),4.5
2−4.55(4H,m),5.12−5.17(2
H,m),5.27−5.47(2H,m),6.01
−6.21(2H,m),6.66(1H,s),6.
72(1H,d),7.01(1H,s)。
【0262】実施例81 5−アリルオキシ−1−{3−〔4−(3−クロロフェ
ニル)−1−ピペラジニル〕プロピル}−3,4−ジヒ
ドロ−2(1H)−キノリノンから実施例1と同様に反
応させた。得られた粗製物をシリカゲルクロマトグラフ
ィーにて精製した後、エタノールに溶解させ塩酸酸性と
し、減圧乾固して6−アリル−5−ヒドロキシ−1−
{3−〔4−(3−クロロフェニル)−1−ピペラジニ
ル〕プロピル}−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノ
リノン・塩酸塩を得た。
【0263】無色針状晶(エタノール−イソプロピルエ
ーテルから再結晶)、融点 200−204℃。
【0264】実施例82 環状アミンとして1−(3−クロロフェニル)ピペラジ
ンを用い、実施例71と同様に反応及び処理した。得ら
れた粗製物をシリカゲルクロマトグラフィーにて精製し
て5,7−ジアリル−1−{3−〔4−(3−クロロフ
ェニル)−1−ピペラジニル〕プロピル}−3,4−ジ
ヒドロ−6−ヒドロキシ−2(1H)−キノリノンを得
た。
【0265】無色針状晶(酢酸エチル−n−ヘキサンか
ら再結晶)、融点 117.5−118.5℃。
【0266】実施例83 実施例4で得られた化合物(8−アリル−7−ヒドロキ
シ−3−プレニル−2(1H)−キノリノン)を用い、
実施例39と同様に処理して6,8−ジアリル−7−ヒ
ドロキシ−3−プレニル−2(1H)−キノリノンを得
た。
【0267】淡黄色針状晶(アセトンから再結晶)、融
点 241−244℃。
【0268】実施例84 実施例43で得られた1−(4−ブロモブチル)−5,
7−ジアリル−3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2
(1H)−キノリノン1.9gをアセトニトリル50m
lに溶解させ、n−ブチルアミン2mlを加え、80℃
で4時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで抽出し、
抽出液を飽和重曹水、次いで水で洗浄した後、減圧下濃
縮した。残留油状物をエタノールに溶解させ、蓚酸を加
えて酸性とした後、濃縮乾固し、アセトンから再結晶し
て白色粉末の1−(4−n−ブチルアミノブチル)−
5,7−ジアリル−3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ
−2(1H)−キノリノン・蓚酸塩を35%の収率で得
た。
【0269】融点 194−197℃(分解)。
【0270】上記実施例84と同様に1−(4−ブロモ
ブチル)−5,7−ジアリル−3,4−ジヒドロ−6−
ヒドロキシ−2(1H)−キノリノンと適当なアミン類
又は環状アミン類を反応させることにより、下記実施例
85〜87の化合物を得た。
【0271】実施例85 5,7−ジアリル−3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ
−1−[4−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル)エ
チルアミノ]ブチル−2(1H)−キノリノン・蓚酸塩 白色粉末晶(アセトンから再結晶)、融点 129−1
32℃。
【0272】実施例86 5,7−ジアリル−1−(4−シエチルアミノブチル)
−3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2(1H)−キ
ノリノン・蓚酸塩 白色粉末晶(アセトンから再結晶)、融点 191−1
93℃。
【0273】実施例87 5,7−ジアリル−3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ
−1−[4−(イミダゾール−1−イル)ブチル]−2
(1H)−キノリノン・蓚酸塩 白色粉末晶(アセトンから再結晶)、融点 125−1
28℃。
【0274】実施例88 1−(3−クロロプロピル)−5,7−ジアリル−3,
4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2(1H)−キノリノ
ンと1H−1,2,4−トリアゾールを用い、実施例7
1と同様にして5,7−ジアリル−3,4−ジヒドロ−
6−ヒドロキシ−1−[3−(1,2,4−トリアゾー
ル−4−イル)プロピル]−2(1H)−キノリノンを
得た。
【0275】白色粉末晶(アセトンから再結晶)、融点
129−132℃。
【0276】実施例89 1−(4−ブロモブチル)−5,7−ジアリル−3,4
−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2(1H)−キノリノン
1.9gをアセトニトリル50mlに溶解させ、L−ロ
イシンメチルエステル塩酸塩2g及びトリエチルアミン
5mlを加え、80℃で4時間攪拌した。反応混合物を
酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和重曹水、次いで水で
洗浄した後、減圧下濃縮した。残留油状物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーにより精製した後、アセトン
から再結晶して白色粉末晶の1−[4−(1−メトキシ
カルボニル−4−メチルペンチル)アミノブチル]−
5,7−ジアリル−3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ
−2(1H)−キノリノン・塩酸塩を得た。
【0277】融点 184−186℃。
【0278】実施例90 実施例89で得られた1−[4−(1−メトキシカルボ
ニル−4−メチルペンチル)アミノブチル]−5,7−
ジアリル−3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2(1
H)−キノリノン・塩酸塩1gをメタノール10ml及
び1N水酸化ナトリウム水溶液10mlに溶解させ、7
0℃で1時間攪拌した。冷却後、塩酸を加えて酸性と
し、更に再度25%アンモニア水を加えて塩基性とし
た。減圧下濃縮乾固して得られた残渣をソックスレー抽
出器を用いクロロホルム抽出した。クロロホルム抽出液
を減圧下濃縮乾固し、アセトンから再結晶して白色粉末
晶の1−[4−(1−メトキシカルボニル−4−メチル
ペンチル)アミノブチル]−5,7−ジアリル−3,4
−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2(1H)−キノリノン
・塩酸塩を得た。
【0279】融点 166−174℃(分解)。
【0280】実施例91 1−(4−ブロモブチル)−5,7−ジアリル−3,4
−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2(1H)−キノリノン
1.9gをアセトニトリル50mlに溶解させ、N−メ
チルグリシンエチルエステル塩酸塩2g及びトリエチル
アミン5mlを加え80℃で4時間攪拌した。反応混合
物を酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和重曹水、次いで
水で洗浄した後減圧下濃縮した。残留油状物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにより精製した後、メタノ
ール10ml及び1N−水酸化ナトリウム水溶液10m
lに溶解させ、70℃で1時間攪拌した。冷却した後、
塩酸を加え塩酸酸性とし、更に再度25%アンモニア水
を加え塩基性とした。減圧下濃縮乾固して得られた残渣
をソックスレー抽出器を用いクロロホルムで抽出した。
クロロホルム抽出液を減圧下濃縮乾固し、アセトンから
再結晶して白色粉末晶の1−〔4−(N−カルボキシメ
チル−N−メチルアミノ)ブチル〕−5,7−ジアリル
−3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2(1H)−キ
ノリノンを得た。融点 174−181℃(分解)。
【0281】実施例92 1−(4−ブロモブチル)−5,7−ジアリル−3,4
−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2(1H)−キノリノン
1.9gをアセトニトリル50mlに溶解させ、L−プ
ロリンメチルエステル塩酸塩2g及びトリエチルアミン
5mlを加えて80℃で4時間攪拌した。反応混合物を
酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和重曹水、次いで水で
洗浄した後減圧下濃縮した。残留油状物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにより精製した後、メタノール
10ml及び1N−水酸化ナトリウム水溶液10mlに
溶解させ、70℃で1時間攪拌した。冷却した後、塩酸
を加え塩酸酸性とし、更に再度25%アンモニア水を加
え塩基性とした。減圧下濃縮乾固して得られた残渣をソ
ックスレー抽出器を用いクロロホルムで抽出した。クロ
ロホルム抽出液を減圧下濃縮乾固し、アセトンから再結
晶して白色粉末晶の1−〔4−(2−カルボキシ−1−
ピロリジニル)ブチル〕−5,7−ジアリル−3,4−
ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2(1H)−キノリノンを
得た。
【0282】融点 147−151℃。
【0283】実施例93 1−(4−ブロモブチル)−5,7−ジアリル−3,4
−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2(1H)−キノリノン
1.5g、トリエチルホスファイト3ml及び沃化ナト
リウム100mgの混合物を150℃で4時間攪拌し
た。冷却し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーを酢
酸エチル−n−ヘキサンを溶出液として通して精製した
後、含水エタノールより再結晶して白色粉末状の5,7
−ジアリル−1−(4−ジエトキシホスホリルブチル)
−3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2(1H)−キ
ノリノンを64%の収率で得た。
【0284】融点 38−42℃。
【0285】実施例94 実施例26で得られた5,7−ジアリル−3,4−ジヒ
ドロ−6−ヒドロキシ−2(1H)−キノリノン24.
3gを3,4−ジヒドロ−2H−ピラン100mlに溶
解させ、濃塩酸1mlを加え60℃で8時間攪拌した。
反応混合物を冷却し、10%重曹溶液で中和した後酢酸
エチルで抽出した。抽出液を飽和重曹液で洗浄後減圧下
で濃縮した。酢酸エチル−n−ヘキサンから再結晶する
ことにより白色結晶性粉末の5,7−ジアリル−3、4
−ジヒドロ−6−(2−テトラヒドロピラニルオキシ)
−2(1H)−キノリノンノ14g(58%)を得た。
【0286】融点 119−120℃。
【0287】実施例95 実施例94で得られた5,7−ジアリル−3,4−ジヒ
ドロ−6−(2−テトラヒドロピラニルオキシ−2(1
H)−キノリノン6.47gをDMF100mlに溶解
させ、60%油性水素化ナトリウム1.2gを室温にて
少量ずつ加え水素の発生が止むまで攪拌した。2−ブロ
モエチルシアナイド5mlを加え、室温で4時間攪拌し
た。反応終了後水を加え酢酸エチルで抽出した。抽出液
を水、飽和食塩水溶液で順次洗浄した後、乾燥硫酸マグ
ネシウム上で乾燥した。硫酸マグネシウムを濾別し、濃
縮して得られた淡黄色油状物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶出液;塩化メチレン−酢酸エチル=
4:1)を通して精製した後、酢酸エチル−ヘキサンか
ら再結晶して無色針状晶の1−(2−シアノエチル)−
5,7−ジアリル−3,4−ジヒドロ−6−(2−テト
ラヒドロピラニルオキシ)−2(1H)−キノリノンを
得た。
【0288】融点 93−94℃。
【0289】実施例96 実施例95で得られた1−(2−シアノエチル)−5,
7−ジアリル−3,4−ジヒドロ−6−(2−テトラヒ
ドロピラニルオキシ−2(1H)−キノリノン1gをメ
タノール50mlに溶解させ、6N−塩酸を加え60℃
で30分攪拌することによりテトラヒドロピラニル基を
はずし、減圧下で濃縮乾固した。シリカゲルカラムクロ
マトグラフィーを通して精製した後、酢酸エチル−n−
ヘキサンから再結晶して無色針状晶の1−(2−シアノ
エチル)−5,7−ジアリル−3,4−ジヒドロ−6−
ヒドロキシ−2(1H)−キノリノンを得た。
【0290】融点 114−116℃。
【0291】適当なハロゲン化合物及び5,7−ジアリ
ル−3,4−ジヒドロ−6−(2−テトラヒドロピラニ
ルオキシ−2(1H)−キノリノンを用い、実施例95
及び実施例96と同様にして下記表5に示す実施例97
〜108の化合物を得た。
【0292】
【表5】
【0293】実施例109 実施例103で得られた1−(2−アセチルオキシエチ
ル)−5,7−ジアリル−3,4−ジヒドロ−6−ヒド
ロキシ−2(1H)−キノリノン1gを用い、実施例7
6と同様に加水分解することによって、5,7−ジアリ
ル−3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−1−(2−ヒ
ドロキシエチル)−2(1H)−キノリノンを得た。
【0294】白色粉末晶(酢酸エチル−ヘキサンから再
結晶)、融点 106−108℃。
【0295】実施例110 実施例104で得られた1−(2−アセチルオキシブチ
ル)−5,7−ジアリル−3,4−ジヒドロ−6−ヒド
ロキシ−2−(1H)−キノリノン1gを用い、実施例
109と同様にして5,7−ジアリル−3,4−ジヒド
ロ−6−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシブチル)−
2(1H)−キノリノンを得た。
【0296】無色粒状結晶、融点115−116℃(酢
酸エチル−n−ヘキサンから再結晶)。
【0297】実施例111 実施例107で得られた5,7−ジアリル−3,4−ジ
ヒドロ−6−ヒドロキシ−1−(4−メトキシカルボニ
ルベンジル)−2(1H)−キノリノン1gを用い、実
施例109と同様にして1−(4−カルボキシベンジ
ル)−5,7−ジアリル−3,4−ジヒドロ−6−ヒド
ロキシ−2(1H)−キノリノンを得た。
【0298】白色粉末(メタノールから再結晶)、融点
242−246℃。
【0299】実施例112 実施例109と同様にして1−(4−カルボキシエチ
ル)−5,7−ジアリル−3,4−ジヒドロ−6−ヒド
ロキシ−2(1H)−キノリノンを得た。
【0300】白色粉末(酢酸エチル−n−ヘキサンから
再結晶)、融点 174−166℃。
【0301】実施例113 1−(4−カルボキシメチル)−5,7−ジアリル−
3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2(1H)−キノ
リノンをメタノール50mlに溶解させ、氷冷下、水酸
化ナトリウムのメタノール溶液を加えpH=8〜9に調
製した後、濃縮乾固した。メタノールから再結晶して淡
黄色粉末結晶の(5,7−ジアリル−6−ヒドロキシ−
1,2,3,4−テトラヒドロ−2−オキソキノリン−
1−イル)酢酸 ナトリウム塩を得た。
【0302】融点 212−221℃(分解)。
【0303】実施例113と同様にして以下の実施例1
14〜実施例115の化合物を製造できる。
【0304】実施例114 1−(4−カルボキシベンジル)−5,7−ジアリル−
3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2(1H)−キノ
リノンを用い、実施例113と同様にして4−(5、7
−ジアリル−6−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラ
ヒドロ−2−オキソキノリン−1−イル)メチル安息香
酸 ナトリウム塩を得た。
【0305】淡黄色粉末晶(アセトンから再結晶)、融
点 268−285℃(分解)。
【0306】実施例115 実施例113と同様にして2−(5,7−ジアリル−6
−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−オ
キソキノリン−1−イル)プロピオン酸 ナトリウム塩
を得た。
【0307】淡黄色粉末晶(アセトンから再結晶)、融
点 201−203℃(分解)。
【0308】実施例116 2−(4−クロロブチル)−1−シクロヘキシル−1H
−1,2,3,4−テトラゾール及び5,7−ジアリル
−3,4−ジヒドロ−6−(2−テトラヒドロピラニル
オキシ−2(1H)−キノリノンを用い、実施例95及
び実施例96と同様にして1−〔4−(1−シクロヘキ
シル−1H−1,2,3,4−テトラゾール−2−イ
ル)ブチル−5,7−ジアリル−3,4−ジヒドロ−2
(1H)−キノリノンを得た。
【0309】淡黄色粉末晶(エタノールから再結晶)、
融点 121−124℃。 実施例27で得られた5,7−ジアリル−3,4−ジヒ
ドロ−6−ヒドロキシ−1−プレニル−2(1H)−キ
ノリノンと対応する原料化合物を用い、実施例16と同
様にして実施例117〜120の化合物を得た。
【0310】実施例117 6−アセチルオキシ−5,7−ジアリル−3,4−ジヒ
ドロ−1−プレニル−2(1H)−キノリノン 沸点 140〜150℃/mmHg。
【0311】実施例118 6−(3−カルボキシプロピオニルオキシ)−5,7−
ジアリル−3,4−ジヒドロ−1−プレニル−2(1
H)−キノリノン 白色粉末(アセトン−水から再結晶)、融点 148−
151℃。
【0312】実施例119 5,7−ジアリル−3,4−ジヒドロ−6−(3−ピリ
ジルオキシ)−1−プレニル−2(1H)−キノリノン
塩酸塩 淡黄色粉末(アセトン−水から再結晶)、融点 142
−151℃。
【0313】実施例120 5,7−ジアリル−3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ
−1−プレニル−2(1H)−キノリノンナトリウム塩 赤橙色粉末(メタノールから再結晶)、融点 110−
117℃(分解)。
【0314】薬理試験 本発明化合物のインビトロでの紫外線防御作用及びラジ
カル消去作用並びにインビボでの紫外線防御作用に関す
る薬理試験を行なった。
【0315】(A)過酸化脂質生成抑制作用 モルモット皮膚ホモジネートを用いて、紫外線B照射に
よって増大する過酸化脂質の抑制作用をチオバルビツー
ル酸法(TBA法)を用いて評価した。紫外線照射によ
って生成した各種ラジカルの作用によって生体成分であ
る不飽和脂肪酸は最終的にマロンジアルデヒドにまで酸
化される。この生成したマロンジアルデヒドとチオバル
ビツール酸との縮合物の吸光度の、試料を添加すること
による減少の度合から各試料の過酸化脂質生成抑制作用
を評価することができる。対照薬として用いたビタミン
Eは抗酸化作用、ラジカル消去作用及び過酸化脂質抑制
作用を有することが知られている。
【0316】小倉らの方法(久留米医学会誌 1984
年,47巻,223〜236頁)を応用して実施した。
即ち、白色モルモット(ハートリー系、雌)の背部被毛
を電気バリカンを用いて刈毛し、刈毛部皮膚を摘出後、
冷生理食塩水中で皮下組織を除去した。この皮膚組織に
組織重量の9倍量の蒸留水を加えてホモジナイズした
後、冷却遠心分離(600g、5分)を行ない上清を分
取した。上清0.5mlに各種濃度の試料5μlを加
え、これに健康線用蛍光ランプ(東芝FL−20SE)
を光源として、9.5mW/cm2強度の紫外線を60
分照射した。対照は試料の代わりに試料の溶解に用いた
溶媒を添加した。紫外線照射後、TBA法(アナル バ
イオケム 1979年,95巻,351〜358頁)に
てサンプル中の過酸化脂質量(TBA値)を測定し、次
式から試料の過酸化脂質生成抑制率を算出した。
【0317】
【数1】
【0318】表6には10-4M濃度での過酸化脂質生成
抑制率を示した。対照としたビタミンE(α−トコフェ
ロル)は同濃度で77〜79%制御した。
【0319】
【表6】
【0320】表6に示したように、本発明化合物はモル
モット皮膚の紫外線照射によって生じるチオバルビツー
ル酸反応物の生成を抑制した。このことは、本発明化合
物が紫外線によって増大する活性酸素、過酸化脂質を抑
制することを示す。従って本発明化合物は紫外線照射、
その結果として増大する活性酸素に起因する各種疾患の
予防又は治療剤、太陽光線による日焼け、皺、シミ等の
予防剤、薬用化粧品、外用薬としての有用性が期待され
る。
【0321】(B)紫外線照射による皮膚紅斑防止作用 本試験法は、紫外線照射によって発現する皮膚の紅斑反
応(サン バーン)に対する試料の予防効果を定量的に
評価する為の実験モデルである(ジャーナルオブ イン
ベスティゲイティブ デルマトロジー 1990年,1
7巻,595〜598頁の変法)。
【0322】白色モルモット(ハートリー系、雌、7〜
8週齢)の背部被毛を電気バリカンとシェーバーを用い
て刈毛した。翌日、モルモットをボールマンケージに固
定し、刈毛部皮膚に直径1.5cmの穴が4ケ開いた遮
光テープ(パッチテスト用絆創膏)を貼付して、紫外線
照射部を4区画設定した。1区画に試料を溶解した溶剤
(対照部位)、他の3区画に各濃度の試料をそれぞれ1
0μl塗布し、30分後に健康線用蛍光ランプ(東芝F
L−20SE)を光源として、1.3−1.5mW/c
m2強度の紫外線を30分照射した。紫外線照射後24
時間後に対照部と試料塗布部の発赤の度合いを(△a
値)を色差計(OFC−300A型 日本電色工業製)
を用いて測定し、次式から試料の皮膚紅斑制御率を算出
した。
【0323】
【数2】
【0324】△a値:紫外線無照射部位に対する皮膚の
発赤度合の差 各試料は0.1〜10%の内3濃度の溶液を調製して塗
布した。上式から皮膚紅斑制御率を算出した。表7には
3%濃度での抑制率又はカッコ内に皮膚紅斑を50%抑
制するに要する濃度(IC50値)を示した(%濃度)。
【0325】
【表7】
【0326】表7に示したように、本発明化合物を皮膚
に塗布することによって、紫外線照射によって生じる紅
斑反応を抑制した。このことは、本発明化合物が紫外線
による皮膚癌を含む各種疾患の予防剤、又は太陽光線に
よる日焼け、皺、シミ等の予防剤、薬用化粧品、外用薬
として有用であることを示すものである。
【0327】(C)水晶体混濁抑制試験 アブラハム スペクター等の方法(カレント アイ リ
サーチ、1993年,12巻,2号,163−179
頁)を参考にして行った。即ち、ラット(ウイスター系
雄性6−10週令)から採取した水晶体を24ウエル
プレートに移し、DMEM培地(日水)で37℃炭酸ガ
スインキュベーター内で一晩培養した。実体顕微鏡下で
水晶体を観察し、透明な物だけ以降の試験に用いた。こ
の水晶体を供試化合物を溶解したDMEM培地1mlに
移し(対照はDMEM培地を用いる)、これに健康線用
蛍光ランプ(東芝FL−20SE)で8.8mW/cm
2強度の紫外線を60分間照射した。照射後、再度供試
化合物を溶解したDMEM培地に交換し一晩培養し、薬
物を含まないDMEM培地に交換し、実体顕微鏡下で水
晶体の混濁の程度を観察した。混濁の程度は水晶体を8
視野に分け、それぞれスコア0:透明、スコア1:少し
混濁、スコア2:完全に混濁とし、次式から水晶体混濁
抑制率を算出した。
【0328】
【数3】
【0329】結果を表8に示す。
【0330】
【表8】
【0331】表8から次のことが判る。本発明化合物は
ラット水晶体の紫外線照射によって生じる混濁を抑制
し、本発明化合物は対照としたビタミンCの10倍程度
の活性を有している。このことから、本発明化合物は白
内障の治療薬として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/47 ABG ABL ABN ABU ACB ACD ACL ACV ADD ADN AED 31/535 ADA 31/54 ABE 31/55 AAH C07D 223/16 A 263/58 265/36 277/68 279/16 401/06 209 413/06 215 417/06 215 C09K 3/00 S 104 B (72)発明者 桑原 啓一 兵庫県赤穂市塩屋1201−20 (72)発明者 藤澤 茂樹 兵庫県高砂市米田町島72−5 (72)発明者 高須 恵子 兵庫県姫路市飾磨区構743−20 (72)発明者 和田 豊 兵庫県赤穂市尾崎3074−56

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 〔式中、R2は水酸基、低級アルケニルオキシ基、フェ
    ニル低級アルケニルオキシ基、シクロアルケニルオキシ
    基、テトラヒドロピラニルオキシ基、ピリジルオキシ基
    又はカルボキシル基を有することのある低級アルカノイ
    ルオキシ基を示す。R3は低級アルケニル基を示す。Z
    は酸素原子、硫黄原子、基−CH2−、又は基−CH=
    CH−を示す。nは1〜3の整数を示す。mは0又は1
    を示す。但し、Zが基−CH=CH−を示すとき、mは
    0を示すものとする。R1は水素原子、アルキル基、ア
    ルケニル基、フェニル低級アルケニル基、シクロアルキ
    ル低級アルキル基、フェニル環上に置換基として低級ア
    ルコキシ基及びハロゲン原子なる群より選ばれる基を有
    することのあるフェニル基、水酸基置換アルキル基、ハ
    ロゲン置換低級アルキル基、シクロアルケニル基、低級
    アルキニル基、フェニル環上に置換基として低級アルケ
    ニルオキシ基、低級アルコキシ基、低級アルケニル基、
    水酸基、低級アルキル基、カルボキシル基、低級アルコ
    キシカルボニル基及び基 【化2】 なる群より選ばれた基を1〜3個有することのあるフェ
    ニル低級アルキル基、ナフチル置換低級アルキル基、フ
    タルイミド置換低級アルキル基、低級アルコキシカルボ
    ニル置換低級アルキル基、基−A−NR45(Aは低級
    アルキレン基を示す。R4及びR5は同一又は異なって、
    水素原子、カルバモイル基、ハロゲン原子を有すること
    のある低級アルカノイル基、フェニル環上に置換基とし
    て低級アルキル基を有することのあるフェニルスルホニ
    ル基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルキル
    基、水酸基置換低級アルキル基、低級アルコキシカルボ
    ニル基置換低級アルキル基又はカルボキシ基置換低級ア
    ルキル基を示す。R4及びR5は、これらが結合する窒素
    原子と共に、窒素原子もしくは酸素原子を介し又は介す
    ることなく5員又は6員の飽和又は不飽和の複素環を形
    成してもよい。該複素環には置換基としてカルバモイル
    基、カルボキシル基、シクロアルキル基及びフェニル環
    上に置換基としてハロゲン原子を有することのあるフェ
    ニル基なる群より選ばれた基を有してもよい。)、低級
    アルカノイルオキシ基置換低級アルキル基、シアノ基置
    換低級アルキル基、基−A−P(=O)(−OR9
    (−OR10)(Aは低級アルキレン基を示す。R9及び
    10は、同一又は異なって、水素原子又は低級アルキル
    基を示す。)、カルボキシ置換低級アルキル基、低級ア
    ルコキシカルボニル置換低級アルキル基又はカルバモイ
    ル置換低級アルキル基を示す。但し、Zが−CH2−を
    示し且つmが1を示すか又はZが−CH=CH−を示
    し、更にnが1、R2が水酸基を示す場合には、R1は水
    素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、フェニル
    低級アルキル基、フェニル基又はピペラジニル低級アル
    キル基であってはならない。〕で表わされる環状アミド
    誘導体又はその塩。
  2. 【請求項2】 1−(3−アミノプロピル)−5,7−
    ジアリル−3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2(1
    H)−キノリノン、5,7−ジアリル−3,4−ジヒド
    ロ−6−ヒドロキシ−1−(2−メチルプロピル)−2
    (1H)−キノリノン、1−(シクロヘキシルメチル)
    −5,7−ジアリル−3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキ
    シ−2(1H)−キノリノン、(5,7−ジアリル−6
    −ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−オ
    キソキノリン−1−イル)酢酸ナトリウム塩、1−(カ
    ルバモイルメチル)−5,7−ジアリル−3,4−ジヒ
    ドロ−6−ヒドロキシ−2(1H)−キノリノン、5,
    7−ジアリル−3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−1
    −プレニル−2(1H)−キノリノン、2−(5,7−
    ジアリル−6−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒ
    ドロ−2−オキソキノリン−1−イル)プロピオン酸ナ
    トリウム塩、1−イソプロピル−5,7−ジアリル−
    3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2(1H)−キノ
    リノン、1−オクチル−5,7−ジアリル−3,4−ジ
    ヒドロ−6−ヒドロキシ−2(1H)−キノリノン、1
    −(2−アセチルオキシエチル)−5,7−ジアリル−
    3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2(1H)−キノ
    リノン、5,7−ジアリル−3,4−ジヒドロ−6−ヒ
    ドロキシ−1−(2−ヒドロキシエチル)−2(1H)
    −キノリノン、5,7−ジアリル−3,4−ジヒドロ−
    6−ヒドロキシ−1−(4−メトキシベンジル)−2
    (1H)−キノリノン、1−(3−アリルオキシベンジ
    ル)−5,7−ジアリル−3,4−ジヒドロ−6−ヒド
    ロキシ−2(1H)−キノリノン及び1−(シクロヘキ
    シルメチル)−5,7−ジアリル−3,4−ジヒドロ−
    6−ヒドロキシ−2(1H)−キノリノンなる群より選
    ばれた請求項1に記載の環状アミド誘導体又はその塩。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の環状アミド誘導
    体又はその塩を有効成分とする活性酸素消去剤。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の環状アミド誘導体又は
    その塩を有効成分とする日光皮膚炎、皮膚前癌症、日光
    角化症、皮膚悪性腫瘍、色素増加症、慢性光線皮膚症、
    光接触皮膚炎、ベルロック皮膚炎、皮膚脈管炎、多形性
    紅疹、ベーチェット病、水痘性皮膚炎、セメント皮膚
    炎、神経皮膚炎、湿疹、肛門性器掻痒症、皮膚炎、哺乳
    動物の皮膚疾患、光線過敏症、熱傷、ケロイド、面皰、
    アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、おむつ皮膚炎、脂漏
    性皮膚炎、自家感作性皮膚炎、うっ帯性皮膚炎、蕁麻
    疹、痒疹、皮膚掻痒症、乾癬、扁平苔癬、毛孔性角化
    症、粃糠疹等の角化症、日焼け防止、日焼けによるシミ
    や雀斑、しわ、皮膚の老化及び光老化、或いは白内障の
    治療剤及び/又は予防剤。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の環状アミド誘導体又は
    その塩を有効成分とする抗動脈硬化剤、発癌予防剤、制
    癌剤、抗炎症剤、鎮痛剤、自己免疫疾患治療剤、血小板
    凝集抑制剤、降圧剤、抗高脂血症剤、未熟児網膜症、心
    臓、腎臓、消化管、脳、神経系の虚血疾患、心臓虚血疾
    患、移植・微小循環不全等による障害に対する肝及び腎
    機能改善、消化器性潰瘍、脳出血、脳梗塞、一過性脳虚
    血疾患、放射線被爆障害、糖尿病、眼球鉄症、網膜炎、
    色素沈着症、敗血症、肺気腫、成人呼吸窮迫症候群、関
    節炎、悪性リウマチ、潰瘍性大腸炎、クローン氏病、パ
    ーキンソン氏病、レイノー氏病、火傷、外傷、疲労等の
    治療剤及び/又は予防剤。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2に記載の環状アミド誘導
    体又はその塩を有効成分とする白内障又は皮膚の紅斑の
    治療剤及び/又は予防剤。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2に記載の環状アミド誘導
    体又はその塩を有効成分とする紫外線防御剤。
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