JP5625913B2 - 添加油脂組成物及びそれを用いたチョコレート類並びにその製造法 - Google Patents

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Description

本発明は、チョコレートに代表されるチョコレート類に関し、ある特定の油脂を添加することで、特に特異な口溶け感を有するチョコレート類を提供する添加油脂に関する。
代表的な油性菓子である、チョコレート類は、典型的には、カカオマス、ココアバター、砂糖、粉乳等から製造される。ココアバターは主としてPOSt、StOSt、POP(ただし、P:パルミチン酸、O:オレイン酸、St:ステアリン酸)といった1,3位飽和、2位不飽和のトリアシルグリセロール(以下TG)よりなり、単独菓子として食される典型的チョコレート中に約32重量%存在する。また、チョコレートの物性改良や製造コストの節約の目的にて、ココアバターの一部または全部に代えて他の油脂(ハードバター)がしばしば使用され、ハードバターは主としてCBEと称される1,3位飽和、2位不飽和の対称型トリアシルグリセロールに富むものと、CBRと称されるラウリン系もしくは高エライジン酸タイプのものがある。また無脂カカオ固形分をほとんど用いない、所謂ホワイトチョコレート類もある(以下においてチョコレート類というときは、各国などの法令や規格に規定にかかわらず、所謂準チョコレート等も包含して指称する)。
かかるハードバターは、主としてカカオ脂を主成分とするチョコレート本来の性質である、常温で固くスナップ性が良好で体温付近で急激に溶解する口溶けの良さ、室温或いは気温の変化により溶融することのない耐熱保型性、テンパリング処理中に異常な粘度上昇を起こさない作業性の良さ等に着目してカカオ脂類似の特性を持つよう設計されていたり、さらには、カカオ脂の欠点であるブルーム耐性を補強した、耐熱保型性を強化する機能を一般的に有している。
しかしながら、最近の消費者嗜好の多様化に伴い、さまざまな物性や機能を有するチョコレート類並びにその機能を具現化させるためのハードバターが検討されている。
例えば、チョコレートに生クリームといった水相を加えた、所謂「生チョコレート」やガナッシュと称されるものは、水分が5重量%未満のチョコレート類とは異なり、口腔内でもったりと溶ける物性があり、嗜好性の高いものである。しかしながら、「生チョコレート」は水分が5重量%未満のチョコレート類に比べ保存性が劣り、またその流通も水分が5重量%未満のチョコレート類よりもさらにデリケートな温度管理や品質管理が必要とされる場合が多い。
また、LUSトリアシルグリセロール(この発明においては、Lは、C20:0、C22:0、C24:0を、Uは、C18:1、C18:2を、Sは、C4:0脂肪酸を意味する。)を50%以上含有し、構成脂肪酸炭素数の総和が、40以下のトリアシルグリセロールが10%未満、56以上のトリアシルグリセロールが35%未満であることを特徴とする可塑性油脂および、本可塑性油脂を実質的な油脂分とするチョコレートが提案されており、これにより、テンパリング操作がいらず、成形性・可塑性に優れ、風味、食感が良好で手指へのべとつきがないチョコレートを得ることができたとされている。(特許文献1)
さらに、チョコレート油分中、ジ飽和モノ不飽和グリセロール(S2U)10−85%、ジ不飽和モノ飽和グリセリド(SU2)及びトリ不飽和グリセロール(U3)の合計を15−90%含有し、ジ飽和モノ不飽和グリセリド(S2U)中ジ飽和モノリノレート(S2L、ただしこの発明においては、Sは飽和脂肪酸、Uは不飽和脂肪酸、Lはリノール酸を意味する。)が35% 以上であるチョコレートが提案されており、これによると曲げに対する生地破損性に耐性があり、成形性やソフト感に優れており、また乾きが早いとされている。(特許文献2)
他にも、チョコレート生地の油脂成分に対して、構成脂肪酸算基の炭素数が合計58以上のトリアシルグリセロールを0.5〜15.0重量%を含有することを特徴するチョコレートが提案されており、これによると簡易的条件下で、均一且つ微細な気泡が保持され、外力によって型崩れを起こしにくい気泡入りチョコレートが製造でき、しかも食したときに優れたライト感、冷涼間を発現するとされている。(特許文献3)
しかしながら、上記3つの発明ともに、チョコレートに気泡性や可塑性、ソフト感こそはあるが、生チョコレートのような口溶けなどについては触れられていない。
特開平07−264982号公報 特開平06−105655号公報 特開平03−201946号公報
本発明の目的は、ロウのような口溶けの悪さ(ワキシー感と称する)や、液油の多いチョコレート類にありがちな液油が口腔中に膜を張ったような油性感(オイリー感)をおさえつつ、単に物性的な可塑性やソフト感のみではなく、生チョコレートのようにもったりとした特異的な口溶けを有するチョコレート類と概チョコレート類に用いられるハードバターを提供する事にある。
本発明者らは鋭意研究を行った結果、チョコレート類に含まれる油脂中にLU2型(Lは炭素数20以上の長鎖飽和脂肪酸、Uは炭素数18の不飽和脂肪酸)トリアシルグリセロール(以降TGと称す)を1〜35重量%含むことで、あるいはチョコレート類に添加する油脂組成物であって、油脂組成中の全油分に対してLU2型(ただし、Lは炭素数20以上の長鎖飽和脂肪酸、Uは炭素数18の不飽和脂肪酸を意味する。)トリアシルグリセロール20重量%以上含有し、かつ構成脂肪酸の総炭素数が60以上のトリアシルグリセロールは50重量%以下である油脂組成物a、または油脂組成物aを5〜100重量%以上含む油脂組成物Aをチョコレート類に5〜60重量%添加することで、単に物性的な可塑性やソフト感のみではなく、生チョコレートのようにもったりとした特異的な口溶けを有するチョコレート類と概チョコレート類に用いられるハードバターを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、(1)としては、チョコレート類に添加する油脂組成物であって、油脂組成中の全油分に対してLU2型(ただし、Lは炭素数20以上の長鎖飽和脂肪酸、Uは炭素数18の不飽和脂肪酸を意味する。)トリアシルグリセロール20重量%以上含有し、かつ構成脂肪酸の総炭素数が60以上のトリアシルグリセロールは50重量%以下である油脂組成物aであり、(2)としては、(1)記載の油脂組成物aをチョコレート類口溶け改良材として使用するチョコレート類の製造方法であり、(3)としては、LU2型トリアシルグリセロールを全油脂分中に対して1〜35重量%含むチョコレート類であり、(4)としては、油脂中に(1)記載の油脂組成物aを5〜100重量%含むことを特徴とする油脂組成物Aであり、(5)としては、(4)記載の油脂組成物Aを5〜60重量%含むことを特徴とするチョコレート類である。
本発明により本発明によりワキシー感・オイリー感をおさえつつ、生チョコレートのようにもったりとした特異的な口溶けを有するチョコレート類を平易な方法にて得ることが可能になった。
以下、本発明をより詳細に説明する。本発明の、水分が5重量%未満のチョコレート類は、油脂が連続相をなす食品であれば特に限定はされないが、一例を挙げると、チョコレートが該当する。また、ここで言うチョコレート類とは、全国チョコレート業公正取引協議会、チョコレート利用食品公正取引協議会で規定されるチョコレート、準チョコレート、チョコレート利用食品の総称である。なお、チョコレート類の風味は、カカオ原料(カカオマス、ココア、ココアバター)、粉乳類、糖類が主成分であるスィートチョコレート類、ミルクチョコレート類、ホワイトチョコレート類に限らず、種々の粉末類を使用した、コーヒー風味、抹茶風味、果実風味、塩味系風味などの風味バラエティー品も、当然その範囲に入る。
チョコレート類は上記の通り油脂が連続相であり、その油脂はハードバターと呼ばれる。ここでいうところのハードバターとは、ココアバターとココアバターの代替脂を総称するものであり、ココアバター代用脂とは、上記CBEとCBRがある。ココアバター代替脂の油脂原料としては、ナタネ油、大豆油、ヒマワリ油、綿実油、落花生油、米糠油、コーン油、サフラワー油、オリーブ油、カポック油、ゴマ油、月見草油、パーム油、シア脂、サル脂、ヤシ油、パーム核油等の植物性油脂及び乳脂、牛脂、ラード、魚油、鯨油等の動物性油脂を例示することができ、上記油脂類の単独若しくは混合油、又はそれらの硬化、分別、エステル交換等を施した加工油脂を用いることができる。本願においてはCBE、CBR、油脂原料としては特に限定はされないが、より望ましくは体温付近で急激に溶解する物性を持ち、特にココアバターとCBEのような対称型TGを多く含有するものにおいて効果的である。
チョコレート類に含有される全油脂における対称型TG含有量は、POSt、StOSt、POP(ただし、P:パルミチン酸、O:オレイン酸、St:ステアリン酸)の和が全油脂に対して40重量%以上、より望ましくは45重量%以上、さらに望ましくは50重量%以上であることが好ましい。40重量%以下の場合は後述のLU2型TGが配合されることでの口溶けの改善効果が得られにくい。
LU2型のTG(以後、単にLU2と呼称した場合はTGを指す)について説明する。Lは炭素数20以上の長鎖飽和脂肪酸であれば特に限定はされず、具体例としては、アラキジン酸(C20:0)、ベヘン酸(C22:0)、リグノセリン酸(C24:0)などが挙げられるが、入手の容易性や口溶けの効果の点で、ベヘン酸であるとより好ましい。ベヘン酸の供給源としては、エルシン酸(炭素数22で二重結合を1つ有する。ナタネなどにハイエルシン酸品種が存在する)を極度硬化したものなどが挙げられる。
Uは炭素数18以上の長鎖不飽和脂肪酸であり、炭素数18以上で不飽和結合を1つ以上有するものであれば特に限定はされず、具体例としては、Uとしてはオレイン酸(C18:1、ただしC(炭素数):(二重結合数)とする)やリノール酸(C18:2)が挙げられるが、入手の容易性や酸化安定性などの点から、オレイン酸であるとより好ましい。二重結合の極端に多い脂肪酸を多く含むと異風味が発生しやすい。オレイン酸を多く含有する油脂としてハイオレイックヒマワリ油、オリーブ油などが挙げられる。
また、LU2はLが1つにUが2つ結合したTGであり、LUU(LがTGの1位または3位に結合している状態を指す)とULU(LがTGの2位に結合している状態を指す)といった位置異性体が存在する。LU2の総量として上記規定を満たしていれば口溶けの改善効果が得られるが、LUUがより多い方がよりのぞましい。特に限定はされないが、LU2に占めるLUU含量が70重量%以上、のぞましくは80重量%以上であることが好ましい。
本願発明におけるチョコレート類はこのLU2をそのチョコレート類中の全油脂分に対して1〜35重量%含む必要がある。通常従来のチョコレート類の中には、LU2は殆ど含まれていない。稀にチョコレートのシーディング剤としてBOB(1,3−ジベヘノイル−2−オレイルグリセリド)を使用する場合に、BOBの副産物としてBOO(1(3)−ベヘノイル−2,3(1)−ジオレイルグリセリド)が少量混在している場合があるが、このBOOは特にチョコレートに対してシーディング効果を期待されておらず、またこの場合最大でも0.2重量%以上は含まれない。
即ちLU2が本願発明で課題とされる特異な口溶け感を発現させるにはチョコレート類中の全油脂分に対して下限が1重量%以上、望ましくは1.5重量%以上、さらに望ましくは2重量%以上であることが好ましい。1重量%未満の場合は、本願発明で課題とされる特異な口溶け感が乏しい。またLU2の上限は35重量%以下、望ましくは30重量%以下、さらに望ましくは25重量%以下であることが好ましい。LU2が35重量%を上回った場合、必要以上のLU2は特異な口溶けには貢献せず、むしろベースとなるチョコレート類の対称型TGの絶対量を減らしてしまい、また可塑性を通り越して流動性を発揮させてしまい目的とする商品設計においては望ましくない結果になりかねない。
本願発明の効果を得るには、チョコレート類の油脂におけるLU2の規定が上記のとおりであれば、特段どのような方法で作ってもかまわないが、上記示したとおり、LU2は従来のチョコレート類には殆ど存在していないので、LU2を多く含んだ油脂(油脂組成物aと称する)をチョコレート類に添加する方法が取られる。
チョコレート類に添加する油脂組成物であって、LU2を多く含んだ油脂組成物aは、油脂中のLU2の含有量は高いほど好ましく、20重量%以上、望ましくは30重量%以上、さらに望ましくは40重量%以上、最も望ましくは50重量%以上であることが好ましい。油脂組成物aとしてLU2含有量が多いほど少量でチョコレートに本願発明で課題とされる特異な口溶け感を発現させることが可能であり、また40重量%未満であるとチョコレートとして求められるLU2量を確保するためには大量に添加する必要が生じ、LU2以外のTG成分が口溶けの点で望ましくない影響を与えかねない。
一方で、油脂組成物aの構成脂肪酸の総炭素数が60以上のTG含有量は低いほど望ましく、50重量%以下、望ましくは45重量%以下、さらに望ましくは20重量%以下、最も望ましくは10重量%以下であることが好ましい。構成脂肪酸の総炭素数が60以上のTGは融点が高く、チョコレートに含まれる油脂中に構成脂肪酸の総炭素数が60以上のTG含有量が多くなると口溶けに悪影響を与えがちであるため、油脂組成物aとして構成脂肪酸の総炭素数が60以上のTG含有量が多いほど、油脂組成物aが少量であってもチョコレートの口溶けを悪化させる原因となりかねず、また、上記規定としてとして求められるLU2量を確保するよりも少量の添加で口溶けへの悪影響を顕実化させかねない。
油脂組成物aの製造法は特に限定はされないが、グリセリド骨格を有する原料を必須としたうえで、構成脂肪酸としてL、Uを有するグリセリン脂肪酸エステル、L(脂肪酸)、U(脂肪酸)、Lのアルコールエステル、及びUのアルコールエステルからなる群より選ばれた1種以上原料を用いてエステル交換し、必要に応じ高融点部及び/又は低融点部を分別除去することによって得ることができる。なお、L及びUのアルコールエステルのアルコールは特に限定はされないが、食品として利用可能なものを適宜用いることができる。
上記脂肪酸のアルコールエステルとしてこれらのメチルエステル、エチルエステルが、酪酸エステルとして酪酸エチルエステル、酪酸メチルエステルが例示できる。(食品用途である場合は分離されるとしてもエチルエステルを用いることが望ましい。)
エステル交換に使用する触媒は特に限定するものではないが、ソディウムメチラート等のアルカリ金属触媒やリパ−ゼ(1,3位選択性の有無はどちらでもかまわない)を採用することができる。
その際、副産物として、U3(低融点油脂)及びL2U、L3(高融点油脂)が生成するが、前述のとおり最終的なチョコレート類中の油脂分に対するLU2量ならびに油脂組成物aの構成脂肪酸の総炭素数が60以上のTG含有量の規定が満たされていれば特に上記低融点・高融点油脂の量の限定はされないものの、低融点・高融点油脂が多いと、機能発現に十分なLU2を存在させる為の油脂組成物aの添加量が増え、しかも低融点側はオイリー食感(液状油脂が口腔内にべったりと貼り付いた感覚)、高融点側はワキシー食感(ワックス即ち蝋のような口溶けの悪い感覚)を増長させるため好ましくない。
L2U油脂におけるL2Uの含有量を高める方法としては、エステル交換反応自体でL2Uを高収率にする方法でもよいし、圧濾分別、溶剤分別等でもよい。それぞれ公知の方法を使用することができるが、溶剤分別が工業的に有利である。
また、前述のLUU含量を高めるには、エステル交換に使用する触媒として1,3位選択性を有するリパ−ゼを採用することでできる。1,3位選択性リパ−ゼによるエステル交換はLのアルコールエステルとUを多く含むグリセリン脂肪酸エステルを原料として用いた場合、TGのL3(高融点油脂)が生成しにくいためワキシー食感増長への影響が少ない点でも有利である。
さらに構成脂肪酸の総炭素数が60以上のTGや低融点・高融点油脂を低減させるのもそれぞれ公知の方法を使用することができるが、溶剤分別が工業的に有利である。
このような方法で得られた、油脂組成物aをチョコレート類口溶け改良材として使用する。
油脂組成物aの口溶け改良材としての使用はチョコレート類に含まれれば特にその使用には限定はないが、一例としては、チョコレート類に油脂組成物aを直接添加する方法やチョコレート類を製造するに際し、その原料の油脂に油脂組成物aを配合する方法、さらには、油脂組成物aを適宜油脂で希釈したもの(油脂組成物Aと称する)をチョコレート類に直接添加したり、あるいは原料に添加する方法が挙げられる。
油脂組成物Aは油脂組成物aを2.5重量%以上、望ましくは5重量%以上であることが好ましいが、油脂組成物aを100重量%、即ち油脂組成物aをそのまま用いてもかまわない。
逆に、油脂組成物aは高濃度であればあるほど、本願発明の効果を得る上では有利であったのにわざわざ希釈するケースの利点としては、LU2高濃度の油脂組成物aを用いることで、油脂組成物aのLU2以外の残余分が低融点・高融点油脂がチョコレート類の食感へ与える悪影響を押さえ、且つチョコレートへの分散性を向上させる点でも有利である。また、油脂組成物aを希釈する油脂については特に限定はされないが、上記の理由により、ココアバターのような対称型TGを多く含有するものが好ましい。
油脂組成物Aとしてはチョコレート類中に5〜60重量%含む必要があり、望ましくは10〜25重量%さらに望ましくは15〜20重量%以上である方が好ましい。
60%以上を添加すると油脂組成物A中の油脂組成物aの割合が多いにせよ、希釈に用いた油脂(たとえそれが対称型TGであっても)が多いにせよ、ベースとなるチョコレートの油分のバランスが崩れ、チョコレートとして目的とした品質を出しにくく、油っぽいチョコレート類になりかねない。
対称型TGを多く含有する油脂はその良好な口溶けを発現させる為にはテンパリングと呼ばれる操作が必要であるが、油脂中のLU2が15重量%越えるとテンパリング操作が困難になる。もっとも、シード剤を使えば20重量%程度まではテンパリングを取ることは可能である。
本願発明におけるチョコレート類は上記ハードバーターをはじめとする油脂のほかにも糖類や乳成分等の原料、乳化剤や保存料、酸化防止剤といった添加物を配合するが、従来のチョコレート類で用いられているものなら、所望により任意のものを使用できる。
また、製造方法についても上記の原料を適宜選択して混合し、通常のロールリファイナー、コンチェによる製法はもちろん、アトライターによる方法などの製造法を採用することもできる。また粒度、粘度、油分等など物性面、冷菓用、コーチング用、飾り用などの形状についてもチョコレート類として使用するものであれば任意に製造することができる。
以下に本発明の実施例を示し、本発明をより詳細に説明するが、本発明の精神は以下の実施例に限定されるものではない。なお、例中、%及び部は、いずれも重量基準を意味する。
<実施例1〜比較例1>
<高LU2含有油脂の調整>
高オレイン酸ヒマワリ油30部、ベヘン酸エチルエステル70部を1,3位特異性を有するリパーゼを用いてエステル交換反応し、蒸留によりエステル部を除去し、このトリアシルグリセロール画分をヘキサン分別により、LU2トリアシルグリセロール画分(低融点画分)を得た(LU2含量58.9重量%)。
<検討油脂の調製>
パーム分画油低融点画分(パーム分画油でヨウ素価66以上の低融点画分、不二製油株式会社製、製品名パームエースN)と高LU2含有油脂を以下の表1に従い配合する。
<チョコレート類の調整>
市販のスイートチョコレート (不二製油株式会社製:油分34重量%)85部に検討油脂各実施例・比較例に対応する検討油脂を15部を添加し、テンパリング処理したのち、モールド(型)に入れ、約10℃の冷温度域に30分冷却した後、モールドより外し、20℃にて1週間保存後に食感の比較を行った。
<表1>
Figure 0005625913
※ 評価方法は、パネラー20名による官能評価を実施した。
※ 評価基準として良好な方から○、△、×の3段階で評価した。ただし、△までは製品価値あり。
噛み出し:チョコレート類に歯が入る感触で評価。硬い…X、中間…△、軟らかい…○
濃厚感:口腔内での風味発現で評価。ある…○、中間…△、ない…X
口残り:口腔間での溶け残ったチョコレート類の残存感。ない…○、中間…△、する…X
本願発明でいうところの「生チョコレートのようにもったりとした特異的な口溶け」とはこの「噛み出し」・「濃厚感」・「口残り」の官能により構成されており、それぞれが高い評価であることが、より「生チョコレートのもったりとした特異的な口溶け」の評価が高いものとする。
パーム分画油低融点画分はチョコレート類に添加することで、融点を下げて、軟らかな食感を付与することが以前より知られている。実施例1は検討油脂として高LU2含有油脂を100重量%含む(即ち、油脂組成物A=油脂組成物a100重量%)状態では、噛み出しの軟らかさがあり、かつ他の油脂を添加した場合に良く見られるチョコレート本来の風味の濃厚感が低下せず、むしろ良好であり、また単に融点を下げたチョコレート類にみられる口腔中にべったりと広がった油っぽい食感のしつこい口残り感がなかった。つぎに、徐々に実施例1から比較例1へパーム分画油低融点画分を増やしていく実験を検証した。
噛み出しという点では、すべて同じように軟らかな食感を得ることができたが、濃厚感、特に口残り感が、パーム分画油低融点画分が大多数を占めるに従い悪くなった。ただ検討油脂中に高LU2含有油脂が5重量%以上含まれる実施例1から参考例4まではパーム分画油低融点画分の影響は顕実化せず、また高LU2含有油脂2.5重量%含まれる参考例5も濃厚感、口溶け感ともに、パーム分画油低融点画分100重量%の比較例1に比べて改善されており、十分に市場性のある、新規な食感のチョコレート類であった。一方、比較例1は濃厚感の発現もさほど特筆するほどでなく、何よりしつこい口残り感があり、既存の単に融点を下げたチョコレート類となんら変わるところはなかった。
<比較例2〜比較例3>
<検討油脂の調整>
検討油脂として以下のものを調整した。
<高SO2含有油脂>
高オレイン酸ヒマワリ油30部、ステアリン酸エチルエステル70部を1,3位特異性を有するリパーゼを用いてエステル交換反応し、蒸留によりエステル部を除去し、このトリアシルグリセロール画分をヘキサン分別により、LU2トリアシルグリセロール画分(低融点画分)を得た(LU2含量0.5重量%、SU2含量68.6重量%、但しS:炭素数20未満の飽和脂肪酸)。
<POP含有油脂>
パーム分画油中融点画分(製品名:パーメル26、不二製油株式会社製)を用いる(POP50.2重量%)。
<チョコレート類の調整>
実施例1と同様の手法にてチョコレートに配合して各サンプルを得、同様の保存の後に食感の比較を行った。評価は検討油脂の配合と共に表2にしめした。参考の為、実施例1と比較例1も列挙した。
<表2>
Figure 0005625913
※ 評価方法は表1と同様
高SO2含有油脂はLU2含量が0.5重量%と殆どはいっていないものの、炭素数20以上のLの替わりに炭素数20未満の飽和脂肪酸であるSを分子中に持つSU2含量が68.6重量%と、脂肪酸の炭素数以外は構造・組成的に極めて似通った油脂であり、噛み出し、口残り感の改善効果はLU2程度にはあるものと見られる。しかし濃厚感の発現がLU2に比べて劣るものであった。また、チョコレートに多く含まれるココアバターやCBEのような対称型TGの中でもっとも融点が低いPOPを多く含むPOP含有油脂を用いた場合は、圧倒的に噛み出しが固く、求める軟らかな口溶けは得られなかった。
以上記載したように、チョコレート中の油脂成分としてLU2を含有する油脂組成のチョコレートは、一般的なテンパー型チョコレートでありながら、生チョコのような軟らかな噛み出しと、濃厚ながらもあとに残らない良好な口溶けを有する。

Claims (3)

  1. テンパー型チョコレートであって、チョコレート類に含まれる全油脂分中に、LU2型トリアシルグリセロールを〜35重量%、及び対称型トリアシルグリセロールを40重量%以上含有し、水分含有量が5重量%未満であるチョコレート類。
    ただし、Lはベヘン酸、Uは炭素数18の不飽和脂肪酸を示し、LU2に占めるLUU(Lがトリアシルグリセロールの1位または3位に結合している状態を示す)含量が70重量%以上であり、
    対称型トリアシルグリセロール含有量は、POSt、StOSt及びPOPの合計した値である(Pはパルミチン酸、Oはオレイン酸、Stはステアリン酸を示す)
  2. チョコレート類に含まれる全油脂分中にLU2型トリアシルグリセロールを2〜25重量%含有する、請求項1に記載のチョコレート類。
  3. LU2に占めるLUU(Lがトリアシルグリセロールの1位または3位に結合している状態を示す)含量が80重量%以上である、請求項1に記載のチョコレート類。
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