JP5624828B2 - 空気調和機 - Google Patents

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    • F24F13/14Air-flow control members, e.g. louvres, grilles, flaps or guide plates movable, e.g. dampers built up of tilting members, e.g. louvre

Description

本発明は、風向制御用の風向板を備えた空気調和機に関するものである。
従来技術においては、室内機の設置空間への調和や意匠性を向上させるために、不透明または透明な風向板の表面に透過性を有する金属蒸着箔を加飾したものが提案されている。
また、従来技術においては、前方と下方に大きく開口した吹出部に、2枚の風向板を前後に設けることで、冷暖房の運転時には上下方向の風向制御を向上させ、停止時には吹出部を2枚の風向板で封鎖して意匠性を向上させたものがある。特に、この従来例においては、吹出部の上方を吸込部近傍まで拡大した上方拡大部を形成し、この上方拡大部を介して、前方の上方から微弱な風をふんわりと拡散させる冷房または暖房運転を行ったり、あるいは、この上方拡大部を介して、ショートサーキット運転させることで熱交換機の乾燥運転や内部の脱臭運転などを行うことができる。
特開2006−78085号公報 特開2009−79846号公報
前記従来例によれば、前方と下方に連続して大きく開放した吹出部を一対の風向板で覆うことで、機能性と意匠性を大きく向上することができる。しかし、この実施例では前方に大きく開放した前部風向板が、筺体に馴染んだ形態となる運転停止状態から、大きく開いて多様な運転状態を取り得る構造を備えているので、この動作時に利用者に圧迫感を与える課題がある。
また、前部風向板が収納される筺体の前面下部は、運転状態表示部や各種のセンサの配置面として有効な位置であることから、この前部風向板と運転状態表示部や各種のセンサの配置関係を工夫する必要がある。
そこで、この発明の目的とするところは、前部風向板の可動時の圧迫感を軽減しつつ、良好な風向制御と意匠性を向上させることができる空気調和機を提供することにある。
本発明に係る空気調和機では、前記目的を達成するために、筺体の下部に開口する吹出部に、前後もしくは上下方向に分割された風向板を回転可能に配置し、運転停止時には前部風向板と後部風向板を介して吹出部を封鎖し、運転時には前部風向板と後部風向板を所定の角度に開放する空気調和機において、前部風向板を、回転支持部を有するベース部と、このベース部の閉じた状態の表面に取り付けられる透明部とを含んで構成し、前記透明部は、前部風向板の回動する先端部側をベース部の先端部より張り出して形成され、前記ベース部と重ねられる前記透明部の裏面に不透明処理部を有することを特徴とする。
本発明によれば、前部風向板を、透明部を含んで構成するので、前部風向板の動作に伴う圧迫感を軽減することができる。
この発明の第1実施例に係る空気調和機の室内機の概略説明図である。 この発明の第1実施例に係る空気調和機の室内機の外観図である。 この発明の第1実施例に係る空気調和機の風向板の外観図である。 この発明の第1実施例に係る空気調和機の室内機の動作状態を示す断面図である。 この発明の第2実施例に係る空気調和機の風向板の外観図である。 この発明の第2実施例に係る空気調和機の風向板の部品展開図である。 この発明の第2実施例に係る空気調和機の室内機の縦断面図である。 この発明の第2実施例に係る空気調和機の室内機の外観図である。 この発明の第3実施例に係る空気調和機の風向板の外観図である。 この発明の第3実施例に係る空気調和機の風向板の部品展開図である。 この発明の第3実施例に係る空気調和機の前部風向板の詳細図である。 この発明の第3実施例に係る空気調和機の室内機の縦断面図である。 この発明の第3実施例に係る空気調和機の室内機の外観図である。 この発明の第3実施例に係る空気調和機の室内機の外観図である。
以下、図1から図14を参照して、この発明に係る空気調和機の室内機を具体的に説明する。ここで、図1から図4が第1実施例に係る空気調和機を示し、図5から図8が第2実施例に係る空気調和機を示し、図9から図14が第3実施例に係る空気調和機を示している。なお、同様な部位や矢印などは同一符号をもって示し、重複した説明を省略する。
(第1実施例)
図1から図4を参照して、この発明の第1実施例に係る空気調和機の室内機を具体的に説明する。ここで、図1は、この実施例に係る空気調和機の室内機の概略説明図であり、(a)図が運転動作時の外観斜視図、(b)図は運転停止時の要部縦側面図、(c)図が運転時の縦断面図である。図2は、この発明に係る空気調和機の室内機の外観図であり、(a)図が正面図、(b)図が運転停止時の右側面図、(c)図がフロントパネルを開放した状態の右側面図、(d)図が運転停止時の斜視図である。図3は、この発明に係る空気調和機の風向板の外観図であり、(a)図が正面図、(b)図が側面図である。図4は、この発明に係る空気調和機の室内機の動作状態を示す断面図であり、(a)図が運転停止時の要部縦断面図、(b)図が運転時の要部縦断面図である。
先ず、図1を参照して、この実施例に係る空気調和機の概略構造を説明する。図1において、この実施例に係る空気調和機は、圧縮機を備えて屋外に設置される図示しない室外機と、送風ファンを備えて室内の壁面に取り付けられる室内機1とを図示しない冷媒配管を介して接続することで、室内機1による冷暖房を可能にするものである。
この室内機1は、奥行寸法より高さ寸法が大きく、この高さ寸法より横幅寸法が大きい横長の筺体10を備えている。この筺体10は、筺体10の上面に形成される上部吸込部20と、筺体10の前面上部に形成される前部吸込部40とから取り込んだ空気を筺体10の下面の前部に形成される吹出部60から吹き出す空気流路13が内部に形成されている。そして、この空気流路13の中央に位置するように、その長手方向をこの筺体10の長手方向と一致するように配置される貫流ファン11と、この貫流ファン11の前方と上部を覆うように配置される熱交換器12とが内蔵されている。
即ち、(c)図に示すように、筺体10のほぼ中央に配置される貫流ファン11の前後には、前部ドレン皿14と、後部ドレン皿15が設けられ、この前部ドレン皿14と後部ドレン皿15を跨いで貫流フアン11の上部を覆うように熱交換器12が配置されている。
また、この実施例の室内空気の取り入れ口は、常に開放して設けられる上部吸込部20と、可動パネル41が開閉可能に設けられる前部吸込部40とから構成される。この実施例では、(c)図に示すように、断面形状がほぼ四角形の形状を備えているので、上部吸込部20は、ほぼ水平な上面に設けられ、前部吸込部40は、ほぼ垂直な筺体前面の上部3/5程度の大きさをもって形成される。そして、この実施例では、筺体前面の上部に形成される前部吸込部40を、可動パネル41を介して、開閉する構造を備えている。
また、可動パネル41は、板状の部材で形成され、その下端部はパネル回転軸42を介して回転可能に取り付けられ、その上部は、筺体10内に設けられるパネル駆動機構部43と接続されている。この構造によれば、パネル駆動機構部43を動作させることにより、可動パネル41を、パネル回転軸42を中心に、その上部を揺動させることができるから、(b)図に示すように前部吸込部40を閉じた状態と、(c)図に示すように前部吸込部40を開放させた状態とを取らせることができる。
また、(c)図に示すように、吹出部60は、貫流ファン11から吹き出される空気を前方に吹き出せるように、貫流ファン11と前部ドレン皿14の下方を大きく開放するように、筺体10の長手方向に沿って形成される。この吹出部60には、前部風向板62と後部風向板63とからなる風向板61が設けられている。この風向板61は、図示しない風向板駆動機構部を介して、(b)図に示すように、吹出部60を閉じた状態と、(c)図に示すように、吹出部60を開放して空気流を所定の方向に案内するように所定の角度に動作させることができる。
この実施例では、貫流ファン11やパネル駆動機構部43及び風向板駆動機構部などは、筺体10内に設けられる図示しない制御部によって統括制御され、また、この制御部は図示しない遠隔操作装置によって操作指示を受け付けることができる。
そして、この実施例に係る制御部は、運転停止状態では、(b)図に示すように、可動パネル41と風向板61を閉じて、前部吸込部40と吹出部60を隠蔽するように制御し、運転状態では、(c)図に示すように、可動パネル41と風向板61を開放するように制御する。したがって、この実施例の運転状態では、貫流ファン11を動作させることにより、上部吸込部20と大きく開放した前部吸込部40から室内空気を取り込んで、熱交換器12を介して温風または冷風あるいは除湿を行い、この熱交換された室内空気を運転モードに対応して所定角度に開放した風向板61に従って吹き出すことができる。
そして、この実施例に係る空気調和機1の大きな特徴の1つは、吹出部60に設けられる前部風向板62を閉じた状態において、可動パネル41を備えた前部吸込部40と、前部風向板62を備えた吹出部60との間に形成される筺体面16を隠蔽するように、前部風向板62を筺体面16の前方に収納した点にある。
即ち、従来の吹出部60に設けられる風向板61は、前部風向板62と後部風向板63を備えているものの、この一対の風向板61は、閉じた状態で、吹出部60を覆う構造としている。しかも、閉じた状態の風向板61は吹出部60の周囲の筺体面と凹凸なく連続するように面一とするのが一般的である。また、他の従来例には、吹出部60を前部吸込部40の下端部まで延長し、この凹状の吹出部60の内部壁面に人体センサを設けて、風向板61の閉じた時に、この人体センサを備えた内部壁面を風向板61で覆う構造としたものが知られている。しかし、人体センサを備えた内部壁面は開口した凹状の吹出部60に連続して形成されるものであり、従来の技術思想の範囲内である。しかも、人体センサを備えた内部壁面を閉じた状態で隠蔽する風向板61は、吹出部60の周囲の筺体面と凹凸なく連続するように面一とする従来の一般的な構造を採用している。
一方、風向板61は奥行き方向に大きくすると、吹出部60から吹き出される空気流を遠くへ送風することができるが、風向板61を大きくすると、運転停止時の収納場所に課題が残る。また、一方、下端部をパネル回転軸42とする風向板61は、その構造上、この風向板61の揺動に伴うパネル回転軸42近傍の隙間が生じてしまうため、意匠的な課題が残る。つまり、パネル回転軸42近傍の隙間は、閉じた状態と開放状態のどちらか一方をなくすようにすると他方に隙間が生じてしまう。
そこで、本発明は、可動パネル41を備えた前部吸込部40と、前部風向板62とを備えた吹出部60との間に形成される筺体面16の前部を、この筺体面16を覆う大きさを備えた前部風向板62の収納スペースとすることを着想した。
筺体面16は、前部ドレン皿14の前部に位置するため、吸込部とするには不向きなスペースであり、この機能上デッドスペースとなる筺体面16の前部に、大きな前部風向板62を収納することができる。更に、このスペースを覆う大きな前部風向板62を重ねるように収納すれば、この筺体面16に隣接するパネル回転軸42の近傍に隙間Qが存在しても、前部風向板62の存在により目立たなくすることができる。
また、この実施例に係る空気調和機1の大きな特徴の他の1つは、可動パネル41を開放した状態で、可動パネル41の下端部と筺体面16の上端部との間を連続した形状に設定し、可動パネル41を閉じた状態で、この可動パネル41の揺動にともなって生じる隙間が生じるように設定した点にある。
前記したように、この実施例では、前記第1の特徴を備えることにより、可動パネル41を閉じた状態ではパネル回転軸42近傍が目立たなくなるので、この目立たない可動パネル41の閉じた状態で、揺動にともなって生じる隙間を生じさせることにより、パネル回転軸42近傍が露出する可動パネル41を開放した状態でのパネル回転軸42近傍の整合性を向上させることができる。
また、この実施例に係る空気調和機1の大きな特徴の他の1つは、前部風向板62に飾り部材66を設けた点にある。
即ち、この実施例では、前記第1の特徴を備えることにより、運転停止状態において、前部風向板62が筺体10の最も目立つ位置に収納されることとなる。従来の風向板61も閉じた状態では吹出部60の覆う構造であるため意匠性が高い表面仕上げや造形面を工夫している。しかし、この実施例では、前部風向板62が、従来の風向板61よりもより目立つ存在であるため、閉じた状態で正面を構成する前部風向板62の表面に飾り部材66を設けるようにしている。つまり、停止状態において、風向板61を、筺体と同化する表面を備えた後部風向板63と、飾り部材66を表面に設けた前部風向板62とで構成している。
また、この実施例に係る空気調和機1の大きな特徴の他の1つは、前部風向板62を、透明な素材で形成される飾り部材66とした点にある。
即ち、風向板61は奥行き方向に大きくすると、吹出部60から吹き出される空気流を遠くへ送風することができる。しかし、前部風向板62を大きくすると、その動作に伴って筺体10から張り出し量が大きくなるので、使用者に圧迫感を与えてしまうという課題がある。
そこで、この実施例に係る空気調和機1では、少なくとも前部風向板62を構成する飾り部材66を透明樹脂材料や透明ガラスなどの透明部材で形成することにより、前記課題を軽減することができる。
また、この実施例に係る空気調和機1の大きな特徴の他の1つは、前部風向板62を、透明な素材で形成される飾り部材66と、この飾り部材66の投影面積内に収まる大きさを備えた骨格ベース部68とを含んで構成した点にある。
即ち、前部風向板62を透明部材で形成すると、表面の透明部材を通して裏面側に形成される前部風向板回転軸64や図示しない補強リブなどが見えてしまうという課題がある。
前記課題を解決するために、この実施例では、前部風向板回転軸64や補強リブなどの機能的な構造を担う骨格ベース部68と、この骨格ベース部68に取り付けられる透明な飾り部材66とを含んで前部風向板62を構成することで、前部風向板回転軸64や補強リブなどが骨格ベース部68で隠蔽される構造を採用している。加えて、飾り部材66を骨格ベース部68より大きくすることにより、骨格ベース部68の周囲に張り出した透明な飾り部材66が目立たないので、圧迫感を軽減することができる。
また、この実施例では、骨格ベース部68と接触する飾り部材66の裏面に印刷を施すことにより、意匠性を向上するとともに、この接触部分を印刷で隠蔽することができる。しかも、この接触部分に両面テープを貼り付けることができるから飾り部材66を骨格ベース部68に簡単に取り付けることができる。
以下、図1から図4を参照して、更に詳細に説明する。
先ず、図1から図3を参照して、室内機1の詳細構造を更に説明する。この実施例の筺体10は、この筺体10の背面側を構成するバックカバー100と、このバックカバー100の前部に取り付けられるフロントカバー110と、前部吸込部40を構成する吸込カバー120とを含んで構成される。図2に示すように、筺体10の外観形状は、(a)図の正面図から見てほぼ横長四角形であり、また、(b)図の側面図から見てもほぼ四角形の横長の箱形形状を基調としている。
バックカバー100は、筺体10内に配置される貫流ファン11や熱交換器12などの基本部品が取り付けられ、このバックカバー100の前部をフロントカバー110で覆うことで室内機1の骨格を構成する。これにより、フロントカバー110の上面には、上部吸込部20が形成され、フロントカバー110の下部には吹出部60が形成される。
一方、吸込カバー120は、前部吸込部40を構成するものであり、図1(c)図に示す回転軸121を介して、その上端をフロントカバー110に回転可能に取り付けられる吸込フレーム122と、この吸込フレーム122の下端部にパネル回転軸42を介して回転可能に取り付けられる可動パネル41とから構成している。図2に示すように、吸込フレーム122の両側と上部は、前方に向かって傾斜した傾斜面124が形成されることで、可動パネル41の周囲がツバ状に張り出す造形処理としているので、筺体10の薄型感を創出するようにしている。
この実施例の吸込カバー120は、図2の(c)図に示すように、吸込フレーム122の両側の下部の傾斜面124に設けたロックスイッチ123を操作することにより、上部の回転軸121を中心に、その下部を揺動して開閉することができる。この開閉機構により、前部吸込部40と上部吸込部20を覆う図示しない集塵フィルタの着脱を可能としている。しかも、ロックスイッチ123は、傾斜面124の凹状の傾斜を利用して、両側に大きく突出することなく、押下するストロークを確保しているので、誤操作を軽減しつつ、傾斜面124と同化させて意匠性を向上させている。
また、図1と図2に示すように、この筺体10の正面の上下部は、後方に傾斜して形成される。これにより、筺体10の全体のボリュームを軽減して、コンパクトな外観を実現している。特に、この実施例では、可動パネル41の上端を揺動させる構造としているので、図1に示すように、可動パネル41を開放した状態で、可動パネル41の上端の圧迫感を軽減することができる。
さて、この実施例では、前部風向板62の構造と形状が大きな特徴となっている。この前部風向板62の外観形状を図3に示す。図3において、この実施例では、やや湾曲して形成される前部風向板62を、不透明な骨格ベース部68と、透明な飾り部材66とで構成している。従来構造では、前部風向板62を樹脂の一体成形で構成しているが、この実施例の前部風向板62では、骨格ベース部68と飾り部材66とを貼り合わせた構造としている。これにより、水滴などを防ぐ植毛や強度部材のリブなどを骨格ベース部68に設けても透明な飾り部材66に影響を与えるのを軽減することができる。そして、骨格ベース部68と別部材の飾り部材66とを組み合わせることで、材質感の違いが表現できるのに加えて、裏面印刷や裏面凹凸模様などの意匠性を高める造形処理を可能としている。
また、この実施例では、透明な飾り部材66の周囲を骨格ベース部68の周囲からツバ状に張り出させることにより、風向機能の面積を確保しつつ、その大きさを目立たなくして、運転時の圧迫感を軽減している。
図1に戻り、前記したように、この実施例では、前部風向板62と後部風向板63からなる一対の風向板61を吹出部60に設けている。前部風向板62は、吹出部60の前方に配置される前部風向板回転軸64を中心に回転可能に設けられ、後部風向板63は、吹出部60の後方に配置される後部風向板回転軸65を中心に回転可能に設けられる。前部風向板62の奥行き寸法d1は後部風向板63の奥行き寸法d2より小さくし形成されている。後部風向板63の奥行き寸法d2は、後部風向板63を閉じた状態で前部風向板回転軸64(前部風向板62の後端部)までを覆う大きさを備え、前部風向板62の奥行き寸法d1は、前部風向板62を閉じた状態で、前部吸込部40と吹出部60との間に形成される筺体面16を覆う大きさを備えている。
また、前部風向板62の横幅w1は、後部風向板63の横幅w2より大きく設定されている。この実施例の後部風向板63は、吹出部60から吹き出される空気流のガイドの機能と、閉じた時に吹出部60を隠蔽する機能を備えている。このため、後部風向板63の横幅w1は、吹出部60の前部を覆うことができる大きさに設定している。
一方、この実施例の前部風向板62は、吹出部60から吹き出される空気流のガイドの機能と、可動パネル41のパネル回転軸42近傍を目立たなくする化粧部材の機能を備えている。図2に示すように、この実施例の可動パネル41は、正面を上下に分割するように、正面の上部全体を覆う構造としているため、パネル回転軸42近傍の隙間Qは、筺体10の横幅一杯まで生じる。
そこで、この実施例では、前部風向板62の横幅w1を、可動パネル41の下部に隣接して形成される筺体面16を覆う大きさ、即ち、筺体10の横幅とほぼ同じ大きさに設定している。
ここで、この実施例では、筺体面110の片側に、図示しない遠隔操作機との間で操作信号を送受信する信号送受信部が設けられている。このため、前部風向板62の片側には、閉じた時に、この信号送受信窓17を露出させる開口部67(または透明な窓)を設けている。
次に、図1と図4を参照して、この実施例に係る空気調和機の動作方法を説明する。前記したように、この実施例に係る空気調和機は、筺体10に設けた図示しない制御部により各種の装置が統括制御される。
先ず、制御部は、運転停止状態においては、パネル駆動機構部43と図示しない風向板駆動機構部を動作させて、図4(a)図に示すように、可動パネル41と風向板61を閉じた状態とする。
即ち、可動パネル41は、パネル回転軸42を中心に前部吸込部40を封鎖するように筺体10の前部に折りたたまれて収納されている。この際、可動パネル41の下端部と、筺体面16の上端部との間には、可動パネル41の揺動にともなって生じる隙間Q1が生じるように設定されている。
一方、前部風向板62は、前部風向板回転軸64を中心に、筺体面16を隠蔽するように、筺体面16の前部に折りたたまれて収納される。ここで、室内機1は、壁面の上方に設置されるので、利用者の視線は、(a)図の矢印に示すように、室内機1を見上げることとなる。したがって、パネル回転軸42近傍に生じる隙間Q1は、筺体面16の前方に収納される風向板61の後方の位置となるので、風向板61の存在により視認し難くなる。
特に、この実施例では、前部風向板62の周囲に透明な飾り部材66が張り出しているので、この透明な飾り部材66を通して隙間Q1が利用者に見られるので、隙間Q1の存在が目立たなくなる。むしろ、飾り部材66の意匠的効果により、その周囲の形態は、飾り部材66の存在により目立たなくなる。
一方、制御部は、図示しない遠隔操作機からの運停止時を受け付けると、パネル駆動機構部43と図示しない風向板駆動機構部を動作させて、図4(b)図に示すように、可動パネル41と風向板61を開放状態とする。
即ち、可動パネル41は、パネル回転軸42を中心に前部吸込部40を開放するように、その上部を前方に開放する。この際、可動パネル41の下端部と、筺体面16の上端部との間に生じていた隙間Q1を塞ぐように動作させる。そして、この実施例では、開放時の可動パネル41の表面が筺体面16の表面と連続する平面を形成するように設定している。
一方、前部風向板62は、図4(b)図に示すように、前部風向板回転軸64を中心に、他端を開いて、あらかじめ設定されている運転モードに対応した角度まで開放する。
このように、この実施例の運転状態では、図1の(a)図に示すように、運転に伴う前部風向板62の開放動作にともなって大きく露出する筺体面16を、前方に開放した可動パネル41の表面と連続する平面造形とすることができるので、壁面を主体とする室内空間に馴染ませることができる。しかも、この連続した平面は、可動パネル41の上端を傾斜面とすることにより、圧迫感が軽減される。更にまた、前部風向板62は、その大きな奥行き寸法d1により、前方への風向制御と両側への風向制御が良好となる。
更に、この実施例に係る空気調和機は、可動パネルを備えた吸込部と、風向板を備えた吹出部とを筺体面を挟んで上下に配置した室内機を備えたものであって、前記可動パネルは、パネル開閉機構部を介して、前記吸込部の下端部に設けたパネル回転軸を中心に、揺動可能に取り付けられ、前記風向板は、風向板駆動機構部を介して、前記パネル回転軸の下方に設けられる風向板回転軸を中心に揺動可能に取り付けられ、前記パネル開閉機構部は、運転状態では前記吸込部を開放するように可動パネルを動作させ、かつ、運転停止状態では前記吸込部を隠蔽するように動作させ、前記可動パネルの下端部と前記筺体面の上端部は、前記揺動にともなって生じる隙間を前記運転状態で隠蔽するように形成され、前記風向板駆動機構部は、運転状態では前記吹出部を開放するように風向板を動作させ、かつ、運転停止状態では前記吹出部と前記筺体面を隠蔽するように、前記筺体面の前方に風向板を位置させる。
この場合、前記風向板は、運転停止状態で前面となる表面に透明な装飾部材を備えるようにするとよい。また、前記風向板は、筺体の横幅と一致する横幅を備えるようにするとよい。
この実施例によれば、可動パネルの揺動に伴って生じるパネル回転軸近傍の隙間を、筺体面が露出する運転状態では塞いで運転時の意匠性を向上させる一方、停止時には、可動パネルを閉じることにともなって生じるパネル回転軸近傍の隙間を風向板で隠蔽することができるから、可動パネルの開閉に伴って回転軸の近傍に生じる凹凸を目立たなくすることができる。
(第2実施例)
次に、図5から図8を参照して、この発明の第2実施例に係る空気調和機の室内機を具体的に説明する。ここで、図5は、この発明の第2実施例に係る空気調和機の風向板の外観図であり、(a)図が部分正面図、(b)図は側面図である。図6は、この発明の第2実施例に係る空気調和機の風向板の部品展開図である。図7は、この発明の第2実施例に係る空気調和機の室内機の縦断面図である。図8は、この発明の第2実施例に係る空気調和機の室内機の外観図であり、(a)図が風向板を閉じた状態の正面図、(b)図が風向板を開放した状態の正面図である。なお、第1実施例と同様な部位や矢印などは同一符号をもって示して、重複した説明を省略する。
先ず、図5を参照して、この実施例に係る前部風向板の概略構造を説明する。図5において、この実施例に係る前部風向板62aは、透明な素材で形成される飾り部材66aと、この飾り部材66aの投影面積内に収まる大きさを備えた骨格ベース部68aとを含んで構成している。
そして、この実施例の大きな特徴の1つは、前部風向板62aの先端部側に飾り部材66aを大きく張り出して形成した点にある。
即ち、この実施例の骨格ベース部68aは、奥行き寸法d3を備えた薄い板状のベース本体69の両側と中央に、奥行き方向の一方の端部側に傾斜しながら伸びるアーム部70を形成し、そのアーム部70の端部に前部風向板回転軸64を形成している。また、各アーム部70の間にはベース本体69と並べて配置される補助ルーバ79が設けられている。なお、ベース本体69の両端部には、他の端部側へ張出寸法d4だけ張り出した張出部71が形成されている。
一方、飾り部材66aは、奥行き寸法d1を備えた透明な薄い部材である。この飾り部材66aは、アーム部70側の端部をほぼ揃えて、他の端部側へ奥行き寸法d5だけ骨格ベース部68aの端部より張り出して形成される。そして、飾り部材66aは、骨格ベース部68aと接触する裏面の範囲(a図に波模様で表現した接触面72)に裏面印刷を施している。
つまり、この実施例の飾り部材66aは、裏面側を奥行き方向に対して2分割して、回転軸側となるアーム部70側に裏面印刷を施し、前部風向板回転軸64に対して先端側となる他端側を透明に形成している。これにより、意匠的に不要な骨格ベース部68aを見えなくする一方、前部風向板62aの先端部を透明にすることができるので、意匠性を向上しつつ、前部風向板62aの動作に伴う圧迫感を軽減することができる。例えば、透明部材の不透明処理部が、風向板を支持する軸部等を見えないように覆うことができ、更に人検知センサ、マイク等の付加機能部をみえなくすることができる。
なお、この実施例では、骨格ベース部68aと接触する裏面の範囲(a図に波模様で表現した接触面72)に裏面印刷を施しているが、一対の張出部71の間の部分にも裏面印刷を施すことができる。これにより、透明部分を同一幅の帯状として意匠性を高めることができる。
次に、図6を参照して、この実施例に係る前部風向板62aの組立構造を説明する。図6において、この実施例においては、飾り部材66aの奥行き方向の一端側を鋭角に形成して、この鋭角部73を骨格ベース部68aの一端側に形成した嵌合溝74に挿入して、両面テープ75を介して飾り部材66aと骨格ベース部68aを接着する。骨格ベース部68aの接触面72には、両面テープ75の厚みを吸収する図示しない凹部が設けられ、飾り部材66aと骨格ベース部68aとを隙間なく接着することができる。この構造によれば、骨格ベース部68aの存在を飾り部材66aにより隠して両部材を取り付けることができる。特に、飾り部材66aを樹脂材料で形成する場合、取付部などを飾り部材66aの裏面に形成するとヒケやウエルドなどが発生して意匠性を阻害するばかりか、裏面印刷をし難い構造となる。また、骨格ベース部68aに取付部などを形成すると、この取出部が飾り部材66aの周囲に飛び出して、意匠性を阻害する要因ともなる。
この実施例の構造は、前記課題を解決することができる。しかも、この取付構造によれば、飾り部材66aをシンプルな構造とすることができるので、ガラス材料でも対応することができる。また、この実施例では、両面テープ75の接着で、両部材を堅固に固定することができる。しかし、更なる安全性を図るために、飾り部材66aを貫通する固定ピン76を張出部71に取り付けている。加えて、この実施例では、軽量化を図るために飾り部材66aを透明や樹脂材料で形成しているが、固定ピン76を設けることにより、飾り部材66aをガラス材料で形成しているように意匠的に見せることができる。これにより、壁面やガラス材料で形成される室内環境に調和するデザインとすることができる。
次に、図7と図8を参照して、この実施例に係る前部風向板62aを備えた空気調和機1aの特徴的な構造を説明する。
即ち、図7に示すように、この実施例では、運転停止状態において、第1実施例と同様に、前部吸込部40の前部を覆う可動パネル41の下端部に隣接して前部風向板62aを収納することができる。したがって、この前部風向板62aの収納状態では、前部風向板62aの先端部が透明に形成されているために、この透明部を介して、隙間Q1の下端を構成する筺体面16を利用者に視認させることができる。この実施例では、運転状態でも運転停止状態でも利用者から視認できる前記筺体面16に運転状態表示部77を設けることができる。この構造によれば、運転停止時でも運転状態表示部77が透明部材で覆われているので、タイマー予約等の必要な情報の確認を行えるとともに、シンプルなデザインとすることができる。
この特徴点を図8で更に説明する。図8(a)図に示すように、この実施例では、運転停止状態において、前部風向板62aの先端部に飾り部材66aを通して視認可能な筺体面16に帯状の機器配置面78を形成することができる。したがって、この実施例によれば、(b)図に示すように、この前部風向板62aの動作に左右されることなく視認可能な機器配置面78に表示や各種センサを設けることができる。この実施例では、機器配置面78に運転状態表示部77を、その長手方向に沿って配置している。なお、この実施例では、運転時に動作させる人体センサ80とマイク81と輻射センサ82は、前部風向板62aで隠蔽される筺体面16に配置している。
また、この実施例では、隙間Q1が飾り部材66aを介して視認することができるが、前記第1実施例と同様の作用効果により、その隙間Q1は目立たなく作用する。
このように、この第2実施例では、第1実施例と同様に、前部風向板62aを透明樹脂材料で形成し、あるいは前部風向板の回動する先端部を透明樹脂材料で形成し、あるいは前部風向板を、透明パネル部と、この透明パネル部の投影面積内に収まる大きさを備えた回転支持部を有するベース部とを含んで構成する。したがって、この実施例によれば、前部風向板が透明部を含んで構成されるので、前部風向板の動作に伴う圧迫感を軽減することができる。
(第3実施例)
次に、図9から図14を参照して、この発明の第3実施例に係る空気調和機の室内機を具体的に説明する。ここで、図9は、この発明の第3実施例に係る空気調和機の前部風向板の外観図であり、(a)図が部分正面図、(b)図は側面図である。図10は、この発明の第3実施例に係る空気調和機の前部風向板の部品展開図である。図11は、この発明の第3実施例に係る空気調和機の前部風向板の詳細図であり、(a)図は飾り部材の斜視図、(b)図と(c)図は前部風向板の部分断面図である。図12は、この発明の第3実施例に係る空気調和機の室内機の縦断面図である。図13は、この発明の第3実施例に係る空気調和機の室内機の外観図であり、(a)図が風向板を閉じた状態の正面図、(b)図が風向板を開放した状態の正面図である。図14は、この発明の第3実施例に係る空気調和機の室内機の外観図であり、(a)図が運転停止時の右側面図、(b)図が運転動作時の右側面図である。なお、第1、第2実施例と同様な部位や矢印などは同一符号をもって示して、重複した説明を省略する。
先ず、この実施例の大きな特徴の1つは、両面テープ75を用いることなく、第2実施例の前部風向板62aと同様な構造の前部風向板62bを備えた点にある。
即ち、この実施例に係る前部風向板62bは、飾り部材66bの回転軸側となる後端部に、骨格ベース部68bの一部を構成する帯状の張出部83を露出させ、この張出部83によって形成される嵌合溝74に飾り部材66bの後端部を嵌合して取り付け、他端側となる飾り部材66bの先端部の両側を固定ピン76で骨格ベース部68bに固定することにより、両面テープ75を用いることなく、骨格ベース部68bに飾り部材66bを歪みなく取り付けて、意匠的にも、構造的にも良好な前部風向板62bを提供するものである。
この実施例では、前記特徴的な構造を実現するために、アーム部70を備えた骨格ベース部68bと、この骨格ベース部68bの先端側(アーム部70と対向する側)に大きく張り出して取り付けられる透明な素材で形成される飾り部材66bと含んで構成している。
この実施例の骨格ベース部68bは、奥行き寸法d3を備えた薄い板状のベース本体69の裏面側の両側と中央に、奥行き方向の一方の端部側に傾斜しながら伸びるアーム部70を形成し、そのアーム部70の端部に前部風向板回転軸64を形成している。また、ベース本体69の正面のアーム部70側の端部となる辺部には、奥行き寸法d7を備えた細い帯状の張出部83が前方に張り出すように形成され、その内側に嵌合溝74が形成されている。そして、ベース本体69の正面のアーム部70と対向する側の端部の両側には、張出寸法d4だけ張り出した張出部71が形成されている。
一方、飾り部材66bは、前部風向板62bの奥行き寸法d1とほぼ同じ奥行き寸法を備えた透明な薄い部材で構成する。この飾り部材66bは、奥行き方向の一端を前記張出部83によって形成される嵌合溝74に取り付けられ、他の端部側へ奥行き寸法d5だけ骨格ベース部68bの端部より張り出して形成される。そして、飾り部材66bは、先端部に帯状の透明領域84を残して、他の骨格ベース部68bと接触する裏面の範囲を含む部分(a図に波模様で表現した部分)に裏面印刷を施している。なお、この実施例の前部風向板62bは、運転停止状態で露出する面を不透明な張出部83と、飾り部材66bとで面一となるように形成される。
このように、この実施例の前部風向板62bは、運転停止状態で露出する面が、前後に3分割され、その中央に裏面印刷が施された透明部分が配置され、これを先端部の帯状の透明領域84と、不透明な張出部83とで挟んだ構造としている。これにより、意匠的に不要な骨格ベース部68aを隠蔽する一方、前部風向板62aの先端部を透明にすることができるので、意匠性を向上しつつ、前部風向板62aの動作に伴う圧迫感を隠蔽することができる。
次に、図10を参照して、この実施例に係る前部風向板62bの組立構造を説明する。図10において、この実施例においては、飾り部材66bの奥行き方向の一端側に、肉厚を薄く形成した嵌合部85を形成し、この嵌合部85を骨格ベース部68bの一端側に形成した嵌合溝74に挿入して固定し、他端側の両側を固定ピン76を介して張出部71に取り付ける構造を採用している。
前記第2実施例では、骨格ベース部68aと飾り部材66aとの主たる接合を、嵌合溝74と鋭角部73との嵌合と、両面テープ75の接着で行っていた。しかし、この構造では、両面テープ75による広い接着面が必要になるため、両部材の広い接触面72が必要になることから、骨格ベース部68が大型化してしまう課題がある。
そこで、この実施例では、嵌合部85を嵌合する嵌合溝74を深く形成することにより、嵌合部85と嵌合溝74との接合をより確かのものとして保持させ、嵌合部85と対向する端部側の両側を固定ピン76で固定する構造を採用する。この構造によれば、両部材の主たる接合を嵌合部85と嵌合溝74で行い、前部風向板62bの両端を固定ピン76により留める構造としているので、ベース本体69の奥行き寸法d3を小さくすることができる。これにより、骨格ベース部68bを小型化して、その先端に張り出す飾り部材66bを大きくすることができるから、前部風向板62bの回転動作に伴う圧迫感を軽減できるとともに、飾り部材66bの展開範囲を多様に図って意匠性を向上させることができる。
また、この実施例では、張出部83を両側に空き領域86を残して中央よりに形成し、固定ピン76を、この空き領域86の範囲内に設けた3点支持構造を採用している。これにより、張出部83の両端部が飾り部材66bにより隠されるので、意匠性を向上することができる。したがって、この3点支持構造によれば、前部風向板62bの長手方向の中央部となる細い部分(奥行き寸法d3)を2つの部材の嵌合により歪みを軽減して保持し、更に長手方向の両端で奥行き寸法が取れる位置(張出部71)を固定ピン76で保持することにより、長手方向に対する反りや捻じれを軽減して、2つの部材の接合をより確かのものとすることができる。
また、この実施例では、張出部83の横幅を図13(a)図に示すように吹出部60(後部風向板63)の横幅に合わせることにより、飾り部材66bの中に露出する張出部83の存在を違和感なくすることが表現することができる。
図10に戻り、しかも、この実施例では、骨格ベース部68の長手方向の両端部にも飾り部材66bを張り立たせているので、骨格ベース部68の隠蔽性をより高めて、意匠性を向上することができる。このように、この実施例の前部風向板62bは、前部風向板回転軸64側に細い帯状の不透明な張出部83が形成されるものの、他の前部風向板62bの殆どは透明部材で形成されるため、前記第2実施例と同様な作用効果を得ることができる。
この実施例では、2重構造の前部風向板62bの組立性をより高めるために、更なる工夫を凝らしている。この工夫点を図11で説明する。
図11において、この実施例に係る前部風向板62bは、横幅方向に長い2つの部材を組み合わせる構造を採用しているため、組み立て時の位置合わせに課題がある。特に、この実施例では、長手方向の両端を固定ピン76で固定するため、位置合わせがうまくいかないと固定ピン76を取り付けることができなくなる。
そこで、この実施例では、(a)図に示すように、嵌合溝74に挿入されることによって隠蔽される飾り部材66bの挿入領域87に複数の切欠部88を形成し、嵌合溝74には、(b)図に示すように、この切欠部88と嵌合する複数のリブ89を形成し、この切欠部88をリブ89に挿入することにより、長手方向の位置合わせを行うことができる。しかも、切欠部88は、その開放部が扇状に開いた形状を備えているため、複数の切欠部88とリブ89の接合であっても簡単に挿入することができる。
また、この実施例では、嵌合溝74を複数のリブ89で仕切ることにより、飾り部材66bを受ける深い嵌合溝74の開きを軽減して、2つの部材の嵌合強度を維持させることもできる。
また、(c)図に示すように、この実施例では、挿入領域87の先端部の長手方向の所定の位置に嵌合ツメ90を形成し、嵌合溝74には、この嵌合ツメ90と嵌合する嵌合穴91を形成することで、骨格ベース部68bから飾り部材66bが簡単に外れない構造を採用している。特に、この実施例では、2つのリブ89の間に嵌合穴91を形成することで、嵌合ツメ90を備えた挿入領域87であっても樹脂の弾性を利用して挿入しやすく、逆に、樹脂の弾性により2つの嵌合が外れにくい構造としている。
次に、図12から図14を参照して、この実施例に係る前部風向板62bを備えた空気調和機1bの特徴的な構造を更に説明する。
即ち、図12に示すように、この実施例では、停止状態において、第1や第2実施例と同様に、前部吸込部40の前部を覆う可動パネル41の下端部に隣接して前部風向板62bを収納することができる。したがって、この前部風向板62bの収納状態では、前部風向板62bの先端部が透明に形成されているために、この透明領域84を介して、隙間Q1の下端を構成する筺体面16を利用者に視認させることができる。この実施例では、運転状態でも停止状態でも利用者から視認できる前記筺体面16に運転状態表示部76を設けることができる。
この特徴点を図13で更に説明する。図13(a)図に示すように、この実施例では、第2実施例と同様に、運転停止状態において、前部風向板62bの先端部に飾り部材66bを通して視認可能な筺体面16に帯状の機器配置面77を形成することができる。したがって、この実施例でも、(b)図に示すように、この前部風向板62bの動作に左右されることなく視認可能な機器配置面77に表示や各種センサを設けることができる。機器配置面77の配置については、第2実施例と同様につき省略する。
図14において、この実施例では、隙間Q1が飾り部材66bを介して視認することができるが、前記第2実施例と同様の作用効果により、その隙間Q1は目立たなく作用することができる。特に、この実施例では、可動パネル41の開放動作をより簡便にするために、(a)図に示す運転停止状態では、隙間Q1が大きく形成され、(b)図に示す運転状態では、この大きな隙間Q1に可動パネル41の下端部が入り込む構造を採用している。更に、可動パネル41の開く角度は、筺体面16の傾斜角度から前方に傾斜した角度としている。
したがって、この実施例では、(a)図に示す運転停止状態では、第1実施例と同様な作用効果が得られるものの、(b)図に示す運転状態では、筺体面16と可動パネル41との間に段差が生まれてしまう。しかし、この運転状態では、矢印に示す利用者からの目線では、隙間Q1が筺体面16と可動パネル41とを分断する1本の分割線として認識されるため、意匠性を損なうことがない。
また、この実施例では、透明な飾り部材66bの先端部に面取り部92を形成している。この結果、面取り部92のプリズム効果により、可動パネル41の回動による隙間Q1を目隠しすることができ、下側から約30度の視線で見上げた状態で、隙間Q1周辺の稜線の数を減らすことができる。さらに、透明な飾り部材66bの先端部の形状を直線以外形状で面取り部92を形成してもよい。例えば、先端に近づくにつれてR形状を小さくすることで、透明材の概観の変化を少なくしながら隙間Q1周辺の稜線を目立ち難くすることができる。
このように、この実施例によれば、骨格ベース部68bの幅全域または中央部分に透明な飾り部材66bを固定する嵌合溝74を設け、この嵌合溝74の範囲内で飾り部材66bを固定する爪構造を採用することができる。更に、この実施例では、骨格ベース部68bと飾り部材66bの左右の位置決め方法として、骨格ベース部68bで隠れる部分(挿入領域87)に骨格ベース部68b側からのリブ89と飾り部材66b側の切欠部88を設けて、飾り部材66bを骨格ベース部68bの左右位置決めする手法を採用することができる。また、骨格ベース部68bの嵌合溝74の一部にリブ89を設ける事で、飾り部材66bを受ける嵌合溝74の開きを防止することができる。また、骨格ベース部68bと飾り部材66bの重なっている面で共通な形状の穴を貫通させ、貫通部に固定ピン76等の固定部品で位置決め、固定を行うことができる。
そして、上記構造を採用することにより、本体取付け構造を有した骨格ベース部68bに、凹凸形状の無い裏面に塗装・印刷を施し、固定ピン76等で左右に固定部を設けた飾り部材66bを取り付けることが可能となり、外観を損ねる要因を設けない固定方法で、意匠性向上を図ることができる。
特に、透明材料に塗装や印刷等の処理を施す場合、この処理面に、段差があると、塗装や印刷が綺麗にのらなく、さらに飾り部材66bの表面から見えてしまう課題があるが、この実施例の飾り部材66bは、骨格ベース部68bに取り付ける範囲(挿入領域87)以外の裏面については、 凹凸形状を設けないので、前記課題が解決される。
そして、この実施例では、飾り部材66bの板厚が部分的に急に変わる形状を避けているため、樹脂成型品のイメージを減らして、ガラスのような材質感を得ることができる。
なお、この第3実施例では、両面テープ75を採用しない構造で説明したが、もちろん、第2実施例と同様に両面テープ75を併用して使うことで、より堅牢な構造とすることができる。
1…室内機、10…筺体、11…貫流ファン、12…熱交換器、13…空気流路、14…前部ドレン皿、15…後部ドレン皿、16…筺体面、17…信号送受信窓、20…上部吸込部、40…前部吸込部、41…可動パネル、42…パネル回転軸、43…パネル駆動機構部、60…吹出部、61…風向板、62…前部風向板、62a…前部風向板、62b…前部風向板、63…後部風向板、64…前部風向板回転軸、65…後部風向板回転軸、66…飾り部材、66a…飾り部材、66b…飾り部材、67…開口部、68…骨格ベース部、68a…骨格ベース部、68b…骨格ベース部、69…ベース本体、70…アーム部、71…張出部、72…接触面、73…鋭角部、74…嵌合溝、75…両面テープ、76…固定ピン、77…運転状態表示部、78…機器配置面、79…補助ルーバ、80…人体センサ、81…マイク、82…輻射センサ、83…張出部、84…透明領域、85…嵌合部、86…空き領域、87…挿入領域、88…切欠部、89…リブ、90…嵌合ツメ、91…嵌合穴、92…面取り部、
100…バックカバー、110…フロントカバー、120…吸込カバー、121…回転軸、122…吸込フレーム、123…ロックスイッチ、124…傾斜面、Q1…隙間

Claims (9)

  1. 筺体の下部に開口する吹出部に、前後もしくは上下方向に分割された風向板を回転可能に配置し、運転停止時には前部風向板と後部風向板を介して吹出部を封鎖し、運転時には前部風向板と後部風向板を所定の角度に開放する空気調和機において、
    前部風向板を、回転支持部を有するベース部と、このベース部の閉じた状態の表面に取り付けられる透明部とを含んで構成し、
    前記透明部は、前部風向板の回動する先端部側をベース部の先端部より張り出して形成され、
    前記ベース部と重ねられる前記透明部の裏面に不透明処理部を有することを特徴とする
    空気調和機。
  2. 請求項1記載の空気調和機において、
    前記ベース部は、前記透明部の投影面積内に収まる大きさを備えている
    ことを特徴とする空気調和機。
  3. 請求項1記載の空気調和機において、
    前記ベース部の回転軸側の端部に、この端部に沿って設けられた係合溝を有し、
    前記透明部は、前記係合溝に一端を保持され、長手方向の両端部を前記ベース部に取り付ける固定部材を備える
    ことを特徴とする空気調和機。
  4. 請求項3記載の空気調和機において、
    前記係合溝には、この係合溝を分断するように形成される複数のリブを設け、
    前記透明部には、前記複数のリブと係合する凹み部または切欠部が
    設けられている
    ことを特徴とする空気調和機。
  5. 請求項1記載の空気調和機において、
    前記透明部の明領域が、空気調和機の運転状態を表示する運転表示部を覆うことを
    ことを特徴とする空気調和機。
  6. 請求項1記載の空気調和機において、
    前記透明部の裏面の不透明処理部が、風向板を支持する軸部等を見えないように覆う
    ことを特徴とする空気調和機。
  7. 請求項1記載の空気調和機において、
    前記透明部の先端部に面取り部を有する
    ことを特徴とする空気調和機。
  8. 請求項1もしくは請求項3記載の空気調和機において、
    前記透明部の先端部が直線以外の面取り部形状を有し、この面取の範囲に曲面を有する
    ことを特徴とする空気調和機。
  9. 請求項8記載の空気調和機において、
    前記面取り部先端の曲面部の半径Rが先端になる程、小さくなる
    ことを特徴とする空気調和機。
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