JP5623924B2 - 指針位置検出機能付時計 - Google Patents

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Description

本発明は、指針位置検出機能を有する時計に関する。
近年、針の基準位置を自動的に検出し、検出された針位置情報を集積回路で制御し、針を基準位置に修復可能な、指針位置検出機能付時計である電子制御式パーペチャルカレンダー時計や、電波時計等が数多く商品化されている。
指針位置検出機能は、時計に衝撃が加わった時の針飛びや、ステッピングモーターを動力にする時計において外部から強い磁界を受けて時刻が狂った時に、針の位置を自動的に修復するために必要な機能であり、ユーザーの利便性を向上させるために必要不可欠な機能である。
指針位置検出構造は、大きく分けて、電子式指針位置検出構造と機械式指針位置検出構造がある。電子式指針位置検出構造としては、光学式、特に特許文献1にあるような透過型検出が良く知られている。
電子式指針位置検出は、輪列系への負荷が無く検出精度も高く出来る利点を有するが、反面、全般に時計の厚みが増す欠点を有する。これは、特に、複数の指針位置の検出を透過型光学式で実施する場合顕著である。また、ステップ数の多い検出の場合は検出信号のS/N比を出すのが難しい欠点を有する。さらに、電子的検出のため、リューズ等による機械的位置修正が可能なため、位置管理が完全に電子的に行えない箇所には使用できない。
機械式指針位置検出は、例えば特許文献2で開示されているような、検出カムと検出レバーによる方法が良く知られている。この方式は、構造が単純で厚みも取らない利点を有するが、一般に検出精度が低く、また機械的接触を有するので、輪列系への負荷が大きい欠点を有する。
そこで、特許文献3に示されるように、両方の特徴を生かし、検出精度が必要で減速比が小さいため外部負荷に弱い輪列(秒分時構成なら秒、分時構成なら分)には電子式指針位置検出(特に、透過型光学式)、減速比が大きくて外部負荷に強く、かつ検出精度が低くても良い輪列(秒分時構成なら分時、分時構成なら時)には機械式指針位置検出を使用することが良く行われている。
また従来から使用される時計時刻修正機構に、特許文献4に示されるような機械式のスリップ構造がある。スリップ構造の一般的な構造は、中心歯車と分カナによるスリップ構造と、筒カナと二番カナによるスリップ構造である。スリップ構造を持つ時計の時刻系輪列は、一般的にローターから筒車までが一つのつながりとなっている。
スリップ構造は、リューズからの時刻修正の際、中心歯車と分カナ(または筒カナと二番カナ)の位相が任意に設定できる。そのため時刻修正をするとローターから秒針迄と、分針及び時針迄の位相は、時刻修正前と変ってしまう。
またスリップ構造のため時計に衝撃が加わった時に分針飛びが発生する場合がある。この衝撃の際も秒針と、分針及び時針の位相が変わる。
よってスリップ機構の時計の指針位置検出には、秒針用と分針及び時針用の2組の指針検出構造が必要となる。
特開2007−232680号公報 (段落0048〜0063、図6、段落0064、図7) 特開昭50−145805号公報(第1図〜第3図) 実開平6−22993号公報(図1) 特開2002−266078号公報(図7,8)
(問題点1:表示系で直接検出すると大型化)
上述のように、スリップ機構の時計の指針位置検出には、秒針用と分針及び時針用の2組の指針検出構造が必要である。この場合、特許文献3のように、秒針には電子式指針位置検出(特に、透過型光学式)、分針及び時針には機械式指針位置検出を使用することが考えられる。しかし、時刻表示に使用される筒車に機械式指針位置検出機構を設置する場合、輪列が集中する時計の中央付近に検出機構を設置することになり、時計の構造が複雑になり、かつ大型化や厚みの増加を招く可能性がある。
(問題点2、3)
また、機械式指針位置検出機構を設置した場合、検出時に表示に悪影響を及ぼす可能性がある。特許文献2には、接点バネが円カムの切り欠き部に落ち込む時に、負荷変動が大きすぎて計測機構に悪影響を与える、また振動や衝撃によって接点バネが撓んでも不要時にスイッチが入る問題があるとも記載されている。
(問題点2,3用の図面説明)
上記問題を、図面を用いて説明する。
図4は従来の機械式検出構造の一実施例を示す平面図である。図4(a)は非検出時のある状態を示している。図4(b)は検出時のある状態を示している。
300は、不図示の指針を取り付けた検出対象歯車(不図示)を駆動する駆動車である。325は、前記検出対象歯車の位置をモニタする検出専用の検出車であり、前記検出対象歯車と同様駆動車300に駆動される。検出車325は、検出歯車326に検出カム327が圧入固定される。また駆動車300と検出車325は図示しない地板と図示しない輪列受に回転可能に保持されている。
検出カム327は、カム輪郭山型頂点y´と検出カム回転中心軸を結んだ線に対し、左右対称に変化するカム輪郭山型頂点前x´とカム輪郭山型頂点前z´からなる山型の突出部327aを有する。
330は、検出カム327の回転運動を揺動運動に変換する従動節の接点バネである。接点バネ330は金属製のバネであり、本体330bのバネ力で接点バネ先端330aが検出カム327のカム輪郭に常時接している。
331は、接点バネ330と電気的な接点を持つ金属製の検出リード板である。331bは、検出リード板331の接点バネ330との接点部である。接点バネ330と検出リード板331は、図示しないプラ部材の軸と図示しないねじに固定され、図示しない基板に接続されている。
接点バネ330は固定電位であるVDD電位に接続され、検出リード板331は制御回路400の入力端子401に入力される。入力端子401は、高抵抗402を介して接点バネ330の固定電位とは異なる電位であるVSS電位に接続されている。
従って、接点バネ330と検出リード板331が接点部331bで接触している場合(接点ON)はVDD電位が、接触していない場合(接点OFF)はVSS電位が制御回路400に入力される。制御回路400は、この入力状態を監視することで位置検出を行う。
Aは、検出カム327の正転方向で、図示しない指針の正転方向と同じである。Bは、検出カム327の逆転方向である。時刻表示中の通常運針は正転方向Aであり、時刻修正がされた場合に逆転方向Bにも回転する。
A´は、検出カム327を駆動する駆動車300の正転方向である。
Cは、接点バネ330の揺動運動を示す。検出カム327において揺動運動Cの範囲は、カム輪郭山型頂点前x´の斜面から始まりカム輪郭山型頂点前z´の斜面迄となる。
図4(a)の指針位置非検出状態は、検出カム327の突出部327a以外の部分に接点バネ先端330aが接触し、検出リード板接点部331bも接点バネ330のバネ部に接している接点ONの範囲である。
図4(b)の指針位置検出状態は、検出カム327の突出部327aの斜面部分(x‘、z’の一方)に接点バネ先端330aが接触することで検出リード板331の揺動運動Cが始まる。接点バネ330のバネ力で押しつけていた検出リード板接点部331bと接点バネ330のバネ部が離されると、接点が切れ検出状態が始まる(接点OFF)。この接点OFFのタイミングを制御回路で認識することで位置検出を行う。接点OFFタイミングの間隔は、検出車325が1回転する60分間に1回となる。
その後、カム輪郭山型頂点y´を経て、検出カム327の突出部327aの斜面部分(x‘、z’の他方)で突起検出リード板接点部331bと接点バネ330のバネ部が再び接する。突起331bと接点バネ330が離れ始め、再び接する迄が接点OFFの範囲である。
以上が、従来技術の構造の説明である。次に、この構造における問題点を説明する。
(問題点2:検出時の負荷方向変動によるピクツキ)
Fは、接点バネ先端330aがカム輪郭山型頂点y´を経て再び検出カム327の突出部327aの斜面z’に接した接点バネ330の荷重である。
Eは前記状態直前の駆動歯車300と検出歯車326に意図して設けられる歯車間の隙間であるバックラッシを示す。
バックラッシEは、正転方向A´及びAに対し反対側に隙間がある状態であるが、接点バネ330の荷重Fが働くと負荷変動し、検出車325はバックラッシ分更に回転する。
この回転が、駆動車300により駆動される前記不図示の検出対象歯車まで伝わることで、検出対象歯車に取り付けられた指針の動きが一瞬変わり、指針のピクツク現象が発生する。
(問題点3:常時接触による、接触負荷大、衝撃の影響)
また、別の問題として、図4の従来技術では、接点バネ先端330aが検出カム327に常に接触している。このため、以下の問題点も有している。
(1)検出対象である表示駆動輪列の負荷が大きい。
(2)接触部が摩耗し易く、検出精度が落ちる。
(3)振動や衝撃によって接点バネ330が撓んで、本来の検出タイミング以外で検出リード板接点部331bが接点OFF状態となる。また逆に本来の検出タイミングである接点OFF状態で接点がONし、誤検出となる可能性が常に存在した。
本発明の目的は、上記問題を解決し、時計の小型化が可能な、指針位置検出構造を提供することである。また、表示への影響も無く、信頼性も高く、輪列負荷が少なくて低消費電力化も可能な指針位置検出構造を提案することにある。
課題を解決するために、本発明は、
中心車と、該中心車と噛み合う日の裏車と、
前記中心車の位置を検出するための検出車と、
該検出車により前記中心車の位置を検出する検出手段と、を有し、
前記検出車が前記日の裏車と噛み合う指針位置検出機能付時計であって、
前記検出車が前記日の裏車と噛み合う検出歯車と、
前記検出手段と接する検出カムと、を有し、
前記検出手段は、
前記検出カムと接する従動節である検出レバーと
該検出レバーを拘束する検出レバー押えばねと、
該検出レバーの揺動動作を位置検出信号に変換する変換機構とを有し、さらに、
前記検出カムが、検出対象位置に対応する頂点をはさんで非対称である山型形状カム輪郭を有し、
通常運針時において、前記検出レバーは、前記カム輪郭の頂点に達する前は、
前記非対称山型形状カム輪郭の変化が大きい側に接し、
頂点通過後は、前記カム輪郭が頂点から除々に滑らかに減衰する変化の小さい側と接し、さらに、
前記検出車の前記検出カムと前記検出レバーは、
前記検出カムの前記非対称山型形状カム輪郭と前記頂点の前後の所定区間にて接触し、
該所定区間以外では非接触であることを特徴とする。

前記検出車は中心車より小径に構成されていることを特徴とする。
以上のように本発明によれば、以下のような効果がある。
(1)中心車と、該中心車と噛み合う日の裏車と、前記中心車の位置を検出するための検出車と、該検出車により前記中心車の位置を検出する検出手段と、を有し、該検出車が前記日の裏車と噛み合うため、分位置検出を時刻修正に機械式のスリップ構造を持つ時計にも適用できる。
また、三番車に比べ減速比が大きい輪列である前記日の裏車に前記検出車を噛み合わせることで、前記検出車は前記中心車より小径に構成されるため、前記検出車は小径化が可能となり、前記分位置検出を平面的に小型化できる。
(2)前記検出カムが、非対称山型形状カム輪郭を有し、通常運針時に、前記検出レバーは、前記非対称山型形状カム輪郭の変化が大きい側に乗り上げて接し、非対称山型形状の頂点までに位置検出を行い、頂点通過後は、前記非対称山型形状のカム輪郭の変化が小さい側を、除々に滑らかに減衰するため、バックラッシの影響による正転時の分針ピクツキを防止できる。
(3)前記検出車の前記検出カムは、前記検出レバーと、前記検出カムの前記非対称山型形状カム輪郭と前記位置検出の前後にて接触するが、前記位置検出の前後以外の非検出時は、前記検出カムと前記検出レバーが非接触であるため、前記非検出時において衝撃による誤接触の影響を受けにくいため、検出精度や信頼性を向上できる。
また、非接触時を設ける事により、前記分検出先端が摩耗しにくいため、長期間、検出精度を維持できる。さらに、表示系輪列への負荷も低減できる。
本発明の機械式指針位置検出構造を示す平面図である。 本発明の機械式指針位置検出構造を示す断面図である。 本発明の機械式指針位置検出構造を示す平面詳細図である。 従来の一実施例による機械式指針位置検出構造を示す平面図である。
以下、図面を参照して、この発明にかかる指針位置検出構造の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施例1)
図1は、本発明にかかる機械式指針位置検出構造を示す平面図である。図2は、本発明にかかる機械式指針位置検出構造を示す断面図である。
121は、図示しない秒針が取付けられた四番車であり、後述の三番車122を駆動する。四番車121は図示しない五番車に駆動され、五番車は図示しないステップモータのローターに駆動される。122は、後述の中心車123を駆動する三番車である。
123は、図示しない分針が取付けられた中心車であり、分検出の対象となる歯車である後述の日の裏車124を駆動する。中心車123の構成は、中心カナ123aに中心歯車123bがスリップ回転可能な状態で固定される。
129は図示しない時針が取付けられた筒車であり、124は筒車129を駆動する日の裏車である。日の裏車124は、通常駆動時は中心車123に駆動される。
128は日の裏中間車であって日の裏車124と噛み合い、時刻修正時に図示しないリューズからの回転が伝えられ、日の裏車124を駆動する。
125は、中心車123の位置をモニタする検出専用の分検出車であり、中心車123同様日の裏車124に駆動される。分検出車125の構成は、分検出歯車126に分検出カム127が圧入固定される。
Aは、分検出カム127の正転方向で、図示しない分針の正転方向と同じである。
Bは、分検出カム127の逆転方向で、図示しない分針の逆転方向と同じである。
時刻修正時、図示しないリューズから日の裏中間車128に回転が伝えられ、日の裏車124が正転及び逆転させられると、分検出車125も連動し正転Aまたは逆転Bをさせられる。
分針に電子式指針位置検出(透過型光学式)を利用すると、特許文献1の秒針の電子式指針位置検出(透過型光学式)と似た構造の場合、通常三番車122のカナに図示しない分検出車を噛合わせる。前記分検出車(不図示)は、前記三番車122のカナを駆動する中心車123を検出対象車とするため、前記分検出車(不図示)は中心車123と同径に設定される。
本発明の場合、分検出車125は、三番車122よりも減速比の大きい日の裏車124と噛み合うため、検出対象車である中心車123よりも小径に作成できる。すなわち三番車122に噛合わせる分検出車(不図示)よりも日の裏車124と噛合わせる検出車125は小径に出来るため、時計の小型化が可能である。
また、中心車123を直接検出しても良いが、中心車123は、筒車129及び四番車121が重なる輪列系の中心部にあるため後述する検出機構(レバー等)を配置しにくい、よって本発明の日の裏車124と検出車125を噛合わせる構造は、簡略化でき、時計の小型化、薄型化に貢献できる。
110は金属またはプラスチック部材(以下プラ部材)の地板である。112は、金属製の中受である。地板110と中受112は、日の裏車124と分検出車125を回転可能に保持している。
130は、分検出カム127の従動節で金属製の分検出レバーである。分検出レバー130は分検出カム127のカム輪郭とある区間接触し、回転運動を揺動運動に変換する。Cは、分検出レバー130の揺動運動を示す。分検出レバー130は図示しないプラ材の軸と図示しないねじで回転可能に保持される。
132は、分検出レバー130の揺動運動Cの範囲をバネで拘束する金属製の分検出レバー押さえバネである。分検出レバー押さえバネ132のバネ部は、分検出レバー突起130cを押付け接し常に導通している。分検出レバー押さえバネ132は、図示しないプラ部材の軸に保持され、前記プラ部材と図示しない基板の間に配置され、前記基板(不図示)と基板接続部132dが接続される。
131は、分検出レバー130と電気的な接点を持つ金属製の検出リード板である。分検出リード板131は図示しないプラ部材の軸と図示しないねじに固定され、図示しない基板と基板接続部131dが接続される。両者は、各接点部130b、131bで接触する。
なお、分検出レバー130と分検出リード板131は、図4で説明した従来技術の接点バネ330と検出リード板331に対応し、分検出レバー130と分検出リード板131における回路との接続、電位の関係、検出位置との対応などは、接点バネ330および検出リード板331とまったく同じであるので、その詳細説明は省略する。
図3は、本発明の機械式指針検出構造の詳細を示す平面の状態図である。図3(a)〜(c)は、検出車125の正転方向おいて図3(a)〜(c)の順に変化する検出手段を示した各態図である。
図3(a)は、分検出の非検出状態を示し、接点である分検出リード板接点部131bと分検出レバー接点部130bが接触状態である。詳細図(a1)は前記接触状態を拡大した図である。また分検出カム127と分検出レバー先端130aは非接触状態であり、空隙Hを有する。
Aは、分検出カム127の正転方向で、図示しない指針の正転方向と同じである。
Bは、分検出カム127の逆転方向であり、時刻修正がされた場合に逆転方向Bにも回転する。
A´は、分検出歯車126を駆動する日の裏歯車124bの正転方向を示す。
図3(a)に示すGは、分検出カム127と分検出レバー先端130aが接触する領域
であり、それ以外が非接触となる領域である。G領域は位置検出対応区間ならびにその前後に相当し、G以外の領域は非検出対象区間である。
G以外の領域は、分検出カム127と分検出レバー先端130aが非接触状態のため、分検出レバー130は分検出レバー押さえバネ132からの付勢力のみを受ける。
このため衝撃や振動の際、バックラッシ等のガタがある分検出車125の移動の影響を受けて分検出リード板接点部130bと、分検出レバー先端131bが離れる危険性が小さくなる。
また、G以外の領域は、分検出カム127と分検出レバー先端130aが非接触状態のため、分検出レバー先端130aが摩耗しにくくなり、長い期間、検出精度を維持できる。
このため、誤検出が大幅に低減され、検出精度や信頼性が向上する。
さらに、非接触期間は輪列への負荷も低減出来るので、この区間はステップモータの駆動力を低減できるので、時計の低消費電力化も可能となる。
また本発明の分検出カム127は、カム輪郭山型が非対象で形成される。
具体的には分検出カム127は、カム輪郭山型頂点yとカム回転中心軸を結んだ線に対し、左右非対称に変化するカム輪郭山型頂点前xとカム輪郭山型頂点前zからなる山型のカム輪郭をひとつ持つ。
カム輪郭山型頂点後zの輪郭は、カム輪郭山型頂点前xの輪郭より変化が小さく滑らかに形成される
図3(b)は、分検出レバー先端130aがカム輪郭山型頂点前xに乗り上げた分検出の検出直後の状態を示し、接点である分検出リード板接点部131bと分検出レバー接点部130bが離れ、接点が切れた状態である。詳細図(b1)は前記接点が切れた直後の状態を拡大した図である。また分検出カム127と分検出レバー130が接触状態となる。
カム輪郭山型頂点前xの輪郭は、検出点前後の差を大きくするため、分検出車125の回転可能な範囲にてカム輪郭山型頂点前xの変化は大きく形成される。前記検出点前後の差を大きくするのは検出精度を上げるためである。
Dは、カム輪郭山型頂点前xのカム輪郭を分検出レバー先端130aが押しつけいる時の分検出レバー押付荷重である。分検出レバー押付荷重Dは、分検出カム127の正転方向Aに対し規制する方向に働くため、輪列はバックラッシが詰まった状態を維持できる。
図3(c)は、カム輪郭山型頂点後z部のある部分における分検出の検出中の状態を示し、図3(b)と同様に接点である分検出リード板接点部131bと分検出レバー接点部130bが離れ接点が切れた状態である。
詳細図(c1)は前記接点が切れた状態を拡大した図である。
詳細図(c2)は、図3(c)状態時の日の裏歯車124bと分検出歯車126の噛合いを拡大した図である。
Eは日の裏歯車124bと分検出歯車126に意図して設けられる歯車間の隙間であるバックラッシを示す。バックラッシEは、正転方向A´及びAに対し反対側に隙間がある状態である。
D´は、図3(c)の状態時の分検出レバー先端130aが分検出カム127を押しつけている時の分検出レバー押付荷重である。
カム輪郭山型頂点後zの輪郭は、変化が小さく滑らかに形成されているため、分検出レバー押付荷重D´は分検出カム127の軸方向に働く。
よって押付荷重D´が輪列の正転方向A´及びAの回転方向に働かないため輪列はバックラッシが詰まった状態を維持している。すなわち、図4の従来技術のような検出後の指針のピクツキが発生しない。
本発明の指針位置非検出状態は、分検出レバー先端130aが分検出カム127に非接触の状態で、分検出リード板接点部131bは分検出レバー130接している接点ONの範囲である。
本発明の指針位置検出状態は、分検出カム127の山型形状のカム輪郭山型頂点前xの輪郭に分検出レバー先端130aが接触して分検出リード板131の揺動運動Cが始まり、分検出レバー接点部130bと分検出リード板接点部131bの接触が離されると接点が切れ、前記接点が切れたタイミングを制御回路で認識する。
その後カム輪郭山型頂点yを経てカム輪郭山型頂点後zの輪郭のある部分で分検出リード板突起131bと分検出レバー130が接するまでが接点OFF範囲である。
通常運針中の分検出レバー130と分検出リード板接点部131bの接点が切れるタイミングは、分検出カム127が1回転する60分に一回となる。前記タイミングを分針が文字板の12時位置を指すタイミングと一致させて分検出位置とする。
なお、図3より明らかなように、分検出車125がBの逆転方向に回転する場合は、分検出レバー先端130aが検出後に急峻なxの輪郭を下降するので、図4に示す従来技術と同じく、指針のピクツキが発生する。しかし、Bの逆転方向はリューズによる時刻修正時のみに起こる上、分針は通常時より高速に回されているのでほとんど目立たず、特に問題は無い。
本第1実施例は、以下のような効果を有する。
[1]時計の小型化、薄型化
本発明は、中心車123と、中心車123と噛み合う日の裏車124と、中心車123の位置を検出するための分検出車125と、検出車125により中心車123の位置を検出する検出手段である分検出カム127と分検出レバー130と分検出リード板131と分検出レバー押えバネ132を有し、分検出車125が日の裏車124と噛み合うため、時刻修正に機械式のスリップ構造を持つ時計にも、分検出構造を適用できる。
また、122三番車に比べ減速比が大きい輪列である日の裏車124に分検出車125を噛み合わせるため分検出車125は三番車122に駆動される分検出車(不図示)より小径に構成される。すなわち中心車123より分検出車125は小径に構成できる。よって分検出車125は小径化が可能となり、前記分位置検出構造を平面的に小型化できる。
さらに、輪列系の中心部にある中心車123に比べ、分検出レバー130等の検出機構を配置しやすいため、構造を簡略化でき、時計の小型化、薄型化に貢献できる。
[2]検出時の指針の見栄え向上
本発明の機械式分検出構造は、分検出カム127が、非対称山型形状カム輪郭を有し、通常運針時に分検出レバー130は非対称山型形状カム輪郭の変化が大きい側に乗り上げて接し非対称山型形状の頂点までに位置検出を行い、頂点通過後は前記非対称山型形状のカム輪郭の変化が小さい側を除々に滑らかに減衰する。
前記非対称山型形状カム輪郭によって分検出レバー押付荷重D又はD´がバックラッシに影響を与えないため、正転時の分針ピクツキを防止できる。
[3]検出の精度と信頼性の向上
分検出車125の検出カム127は、検出レバー130と、検出カム127の非対称山型形状カム輪郭と位置検出の前後にて接触するが、前記位置検出の前後以外の非検出時は、分検出カム127と検出レバー130は非接触である。
このため、前記非検出時においては衝撃による誤接触の影響を受けにくいので、検出の精度や信頼性を向上できる。
また、非接触時を設ける事により、分検出レバー先端130aが摩耗しにくくなり、長い期間、検出精度を維持できる
さらに、付随する効果として、非接触期間は輪列への負荷も低減出来るので、低消費電力化にも貢献できる。
110 地板
111 輪列受
112 中受
121 四番車
122 三番車
123 スリップ機構を持つ中心車
123a 中心カナ
123b 中心歯車
124 日の裏車
124a 日の裏カナ
124b 日の裏歯車
125 本発明の機械式指針検出構造の分検出車
126 分検出歯車
127 分検出カム
128 日の裏中間車
129 筒車
130 分検出レバー
130a 分検出レバー先端
130b 分検出レバー接点部
130c 分検出レバー突起
131 分検出リード板
131b 分検出リード板接点部
131d 分検出リード板基板接続部
132 分検出レバー押えバネ
132d 分検出レバー押えバネ基板接続部
300 駆動車
325 従来の機械式指針検出構造の検出車
326 検出歯車
327 検出カム
327a 検出カム突出部
330 接点バネ
330a 接点バネ先端
330b 接点バネ本体
331 検出リード板
331b 検出リード板接点部
x 本発明の分検出カムのカム輪郭山型頂点前
y 本発明の分検出カムのカム輪郭山型頂点
z 本発明の分検出カムのカム輪郭山型頂点後
x´ 従来例の検出カムのカム輪郭山型頂点前
y´ 従来例の検出カムのカム輪郭山型頂点
z´ 従来例の検出カムのカム輪郭山型頂点後
A 本発明の分検出車及び、従来例の検出車の正転方向
A´ 本発明で使用の日の裏歯車及び、従来例の駆動車の正転方向
B 本発明の分検出車及び、従来例の検出車の逆転方向
D 本発明の分検出カム輪郭山型頂点前x接触時の分検出レバー押付荷重方向
D´ 本発明の分検出カム輪郭山型頂点前z接触時の分検出レバー押付荷重方向
E バックラッシ
F 従来例の検出カム輪郭山型頂点前z´接触時の検出レバー押付荷重方向
G 本発明の分検出カムと分検出レバー先端が接触する領域
H 本発明の分検出カムと分検出レバー先端の非接触状態の空隙

Claims (2)

  1. 中心車と、該中心車と噛み合う日の裏車と、
    前記中心車の位置を検出するための検出車と、
    該検出車により前記中心車の位置を検出する検出手段と、を有し、
    前記検出車が前記日の裏車と噛み合う指針位置検出機能付時計であって、
    前記検出車が前記日の裏車と噛み合う検出歯車と、
    前記検出手段と接する検出カムと、を有し、
    前記検出手段は、
    前記検出カムと接する従動節である検出レバーと
    該検出レバーを拘束する検出レバー押えばねと、
    該検出レバーの揺動動作を位置検出信号に変換する変換機構とを有し、さらに、
    前記検出カムが、検出対象位置に対応する頂点をはさんで非対称である山型形状カム輪郭を有し、
    通常運針時において、前記検出レバーは、前記カム輪郭の頂点に達する前は、
    前記非対称山型形状カム輪郭の変化が大きい側に接し、
    頂点通過後は、前記カム輪郭が頂点から除々に滑らかに減衰する変化の小さい側と接し、さらに、
    前記検出車の前記検出カムと前記検出レバーは、
    前記検出カムの前記非対称山型形状カム輪郭と前記頂点の前後の所定区間にて接触し、
    該所定区間以外では非接触である
    ことを特徴とする指針位置検出機能付時計。
  2. 前記検出車は中心車より小径に構成されている
    ことを特徴とする請求項に記載の指針位置検出機能付時計。
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