JP5622504B2 - 複層塗膜形成方法 - Google Patents
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Description
1.金属素材上に、カルボニル基含有変性エポキシ樹脂(A)、ヒドラジド化合物及び/又はセミカルバジド化合物を含む架橋剤(B)及び防錆顔料(C)を含む水性プライマー組成物を塗装し、素材到達最高温度が10℃〜180℃未満の範囲で乾燥し、硬化プライマー塗膜を形成する工程(1)、及び工程(1)で得られた硬化プライマー塗膜上に上塗り塗料を塗装し、素材到達最高温度が180℃〜300℃の範囲で乾燥し、上塗り塗膜を形成する工程(2)を含む複層塗膜形成方法。
2.カルボニル基含有変性エポキシ樹脂(A)が、窒素原子に結合した活性水素を1分子中に少なくとも1個有し、且つカルボニル基を有するアミン化合物(a)とエポキシ基を1分子中に少なくとも2個有するエポキシ樹脂(b)とを反応させることにより製造されたものである1に記載の複層塗膜形成方法。
3.1又は2の複層塗膜形成方法により、金属素材上に複層塗膜が形成されてなる塗装物品。
カルボニル基含有変性エポキシ樹脂(A)は、窒素原子に結合した活性水素を1分子中に少なくとも1個有し、且つカルボニル基を有するアミン化合物(a)とエポキシ基を1分子中に少なくとも2個有するエポキシ樹脂(b)とを反応させることにより製造することができる。上記アミン化合物(a)は、ダイアセトンアクリルアミドと窒素原子に結合した活性水素を1分子中に2個以上有するアミン化合物(c)とのマイケル付加反応により得ることができる。
これらのポリオキシアルキレン化合物は水分散性と耐水性を両立する点から、該カルボニル基含有変性エポキシ樹脂固形分中の1〜25質量%、さらに3〜15質量%の範囲内で用いることがより好ましい。
本発明における架橋剤(B)は、上記カルボニル基含有変性エポキシ樹脂のカルボニル基と比較的低温で架橋反応し、硬化塗膜を形成できるヒドラジド化合物及び/又はセミカルバジド化合物を必須成分として含む。
防錆顔料(C)としては、クロム酸塩、バナジウム化合物、ケイ素含有化合物、リン酸系化合物、亜リン酸塩系顔料、カルシウム化合物、アルミニウム酸化物、亜鉛酸化物、ジルコン酸、ジルコン酸化合物、モリブデン酸化合物などのいずれか1種または2種以上を混合したものを用いることができる。これらの中で人体への健康面、環境保護の観点からクロム酸塩以外の非クロム系の防錆顔料が好ましい。非クロム系の防錆顔料としては、例えば、バナジウム化合物(c1)、ケイ素含有化合物(c2)及びリン酸系化合物(c3)を含む防錆顔料の混合物が耐食性の観点から特に好ましい。
ケイ酸金属塩は、二酸化珪素と金属酸化物とからなる塩であり、オルト珪酸塩、ポリ珪酸塩などのいずれであってもよい。珪酸塩としては、例えば、珪酸亜鉛、珪酸アルミニウム、オルト珪酸アルミニウム、水化珪酸アルミニウム、珪酸アルミニウムカルシウム、珪酸アルミニウムナトリウム、珪酸アルミニウムベリリウム、珪酸ナトリウム、オルト珪酸カルシウム、メタ珪酸カルシウム、珪酸カルシウムナトリウム、珪酸ジルコニウム、オルト珪酸マグネシウム、メタ珪酸マグネシウム、珪酸マグネシウムカルシウム、珪酸マンガン、珪酸バリウム、カンラン石、ザクロ石、トルトバイタイト、イキョク鉱、ベニトアイト、ネプチュナイト、リョクチュウ石、トウキ石、ケイカイ石、バラキ石、トウセン石、ゾノトラ石、タルク、ギョガン石、アルミノ珪酸塩、ホウ珪酸塩、ベリロ珪酸塩、チョウ石、フッ石などを挙げることができる。ケイ酸金属塩としては、なかでもオルト珪酸カルシウム、メタ珪酸カルシウムが好適である。
上記の有機溶剤分散性コロイダルシリカは、オルガノシリカゾルとも呼称され、アルコール類、グリコール類、エーテル類などの有機溶剤中に、粒子径が約5〜120nm程度のシリカ微粒子が安定に分散されたものであって、市販品としては、オスカル(OSCAL)シリーズ(触媒化成(株)製)、オルガノゾル(日産化学(株)製)などを挙げることができる。
バナジウム化合物(c1):3〜50質量部、好ましくは5〜30質量部、
ケイ素含有化合物(c2):3〜50質量部、好ましくは5〜30質量部、
リン酸系金属塩(c3):3〜50質量部、好ましくは5〜30質量部。
本発明の複層塗膜形成方法は、上記水性プライマー組成物を金属素材上に塗装し、次いで硬化プライマー塗膜を形成する工程(1)、及び工程(1)で得られた硬化プライマー塗膜上に上塗り塗料を塗装し、次いで加熱乾燥し、上塗り塗膜を形成する工程(2)を含む。
金属素材上に上記水性プライマー組成物をロールコート法、カーテンフローコート法、スプレー法、刷毛塗り法、浸漬法などの公知の方法により塗装する。硬化プライマー塗膜の膜厚は、特に限定されるものではないが、通常2〜10μm、好ましくは3〜6μmの範囲である。硬化プライマー塗膜は、塗装した金属素材を素材到達最高温度が10℃〜180℃未満、好ましくは20℃〜160℃となる条件で15秒〜24時間乾燥して形成することができる。上記乾燥は、塗装した金属素材を室温でセッティングしたり、又は加温して行うことができる。素材到達最高温度が10℃未満の場合は、プライマー塗膜の硬化が不十分になることがある。また、素材到達最高温度が180℃以上の場合は、硬化プライマー塗膜の性能上の問題はないものの、省エネルギーの効果が小さくなることがある。金属素材が金属板の場合は、上記と同様の方法で裏面に前記水性プライマー組成物を塗装、乾燥して、該硬化プライマー塗膜を金属板の両面に形成してもよい。
工程(1)で得られた硬化プライマー塗膜上に上塗り塗料を塗装し、素材到達最高温度が180℃〜300℃の範囲で乾燥し、上塗り塗膜を形成する。乾燥時間は5秒〜30分間程度が好ましい。上塗り塗膜の膜厚は、特に限定されるものではないが乾燥膜厚で3〜30μmの範囲が好ましい。素材到達最高温度が180℃未満の場合は、上塗り塗膜の乾燥が不十分になることがある。また、素材到達最高温度が300℃を超える場合は、省エネルギーの効果が小さくなることがある。金属素材が金属板の場合は、上記上塗り塗膜を形成した面の裏面に、上記と同様にして上塗り塗膜を形成してもよい。上塗り塗料としては、ソリッドカラー塗料、メタリック塗料、光干渉色塗料及びクリヤー塗料などが使用でき、これらから選ばれた1種又は2種以上を用いて、単層又は2層以上の複層上塗り塗膜を前記プライマー塗膜上に形成することができる。これらの上塗り塗料としては、それ自体既知の水性又は有機溶剤型の各種塗料が使用できる。
[製造例1]
撹拌装置、温度計、冷却管、窒素ガス導入口を備えた1L容のフラスコ内の空気を窒素置換し、ダイアセトンアクリルアミド338.4g、脱イオン水180.2g、N−エチルエチレンジアミン352.6gを加え撹拌し、80℃まで昇温して80℃で3時間保持した。次に約100mmHgに減圧しながら60〜80℃で2時間保持し、水と未反応のN−エチルエチレンジアミンの混合物を約240g共沸除去した。その後、水200g加えて80℃で1時間保持した後、約100mmHgに減圧しながら60〜80℃で1.5時間保持し、水とN−エチルエチレンジアミンの混合物を約200g共沸除去する操作を2回繰り返した。その後、約10mmHgに減圧しながら60〜80℃で1.5時間保持し、残存する水とN−エチルエチレンジアミンを除去することで2級アミノ基を2個有し、さらにカルボニル基を有するマイケル付加反応生成物であるアミン化合物(a1)を得た。重クロロホルム溶媒を用いた該生成物の1H−NMR測定においてダイアセトンアクリルアミドに起因する6.19〜6.23ppmのピークが観察されないことから、未反応のダイアセトンアクリルアミドが残存しないことを確認した。
撹拌装置、温度計、冷却管、窒素ガス導入口を備えた2L容のフラスコ内の空気を窒素置換し、ダイアセトンアクリルアミド507.7g、水270.3g、ブチルアミン438.8gを加え撹拌し、80℃まで昇温して80℃で2時間保持した。次に約100mmHgに減圧しながら60〜80℃で1.5時間保持し、水と未反応のブチルアミンの混合物を約430g共沸除去した。その後、フラスコに水分定量受器を取り付け、水270g加えて105℃まで昇温し、常圧下103〜105℃で1時間保持し、水とブチルアミンの混合物を約200g共沸除去する操作を2回繰り返した。次に約10mmHgに減圧しながら60〜80℃で1.5時間保持し、残存する水とブチルアミンを除去することで2級アミノ基を1分子中に1個有し、さらにカルボニル基を有するマイケル付加反応生成物であるアミン化合物(a2)を得た。重クロロホルム溶媒を用いた該生成物の1H−NMR測定においてダイアセトンアクリルアミドに起因する6.19〜6.23ppmのピークが観察されないことから、未反応のダイアセトンアクリルアミドが残存しないことを確認した。得られたアミン化合物(a2)のアミン価は230mg−KOH/gであった。
撹拌装置、温度計、冷却管、窒素ガス導入口を備えた2L容のフラスコ内の空気を窒素置換し、ダイアセトンアクリルアミド507.7g、水270.3g、2−アミノエタノール366.5gを加え撹拌し、80℃まで昇温して80℃で2時間保持した。次に薄膜式蒸留装置(東京理化器械株式会社、型式:MF−10A、蒸発面積0.04m2)を用いて5mmHgの減圧、100℃の壁面において薄膜蒸留を行ない、水と未反応の2−アミノエタノールの混合物を除去した。その後、撹拌装置、温度計、冷却管、窒素ガス導入口を備えた2L容のフラスコ内の空気を窒素置換し、薄膜蒸留により未反応の2−アミノエタノールを除去した約720gの反応生成物に水500gを加えて105℃まで昇温し、常圧下103〜105℃で1時間保持しケチミンの加水分解を行なった。さらに5mmHgの減圧、100℃の壁面において薄膜蒸留を行ない、水とケチミンの加水分解により生成した2−アミノエタノールの混合物を除去することで、2級アミノ基を1分子中に1個、且つ水酸基を1個有し、さらにカルボニル基を有するマイケル付加反応生成物であるアミン化合物(a3)を得た。重クロロホルム溶媒を用いた該生成物の1H−NMR測定においてダイアセトンアクリルアミドに起因する6.19〜6.23ppmのピークが観察されないことから、未反応のダイアセトンアクリルアミドが残存しないことを確認した。得られたアミン化合物(a3)のアミン価は255mg−KOH/gであった。
[製造例4]
撹拌装置、温度計、冷却管、窒素ガス導入口を備えた2L容のフラスコ内の空気を窒素置換し、「jER828」(商品名、ジャパンエポキシレジン(株)製、ビスフェノールA型エポキシ樹脂)152.0g、プロピレングリコールモノメチルエーテル281.1gを加え撹拌し、100℃まで昇温し溶解させた。その後、2−エチルヘキシルアミン28.1g、「サーフォナミンL−100」(商品名、ハンツマンコーポレーション製、ポリオキシアルキレンアミン化合物)57.5gの混合物を加え、100℃で2時間保持した後、アミン化合物(a1)を19.3g、アミン化合物(a2)を24.2g加え、120℃に昇温して120℃で7.5時間保持し、カルボニル基含有変性エポキシ樹脂(A1)の溶液を得た。その後、該溶液に酢酸15.8g、85%リン酸8.1g、水100.0gの混合物を添加した。さらに水1200gを添加後、減圧しながら溶剤と水を共沸させながら約980g除去し、加熱残分が約30%になるように水で希釈して樹脂固形分中にカルボニル基濃度が0.62mol/Kgであるカルボニル基含有変性エポキシ樹脂(A1)の水分散体(AD1)を得た。この樹脂のアミン価は105mg−KOH/g、重量平均分子量は約11000であった。
撹拌装置、温度計、冷却管、窒素ガス導入口を備えた2L容のフラスコ内の空気を窒素置換し、「jER828」152.0g、プロピレングリコールモノメチルエーテル282.9gを加え撹拌し、100℃まで昇温し溶解させた。その後、2−エチルヘキシルアミン32.0g、「サーフォナミンL−100」56.0gの混合物を加え、100℃で2時間保持した後、アミン化合物(a1)を4.1g、アミン化合物(a2)を38.8g加え、120℃に昇温して120℃で7.5時間保持し、カルボニル基含有変性エポキシ樹脂(A2)の溶液を得た。した。その後、該溶液に酢酸14.9g、85%リン酸7.6g、水100.0gの混合物を添加した。さらに水1200gを添加後、減圧しながら溶剤と水を共沸させながら約980g除去し、加熱残分が約30%になるように水で希釈して樹脂固形分中にカルボニル基濃度が0.62mol/Kgであるカルボニル基含有変性エポキシ樹脂(A2)の水分散体(AD2)を得た。この樹脂のアミン価は98mg−KOH/g、重量平均分子量は約7200であった。
撹拌装置、温度計、冷却管、窒素ガス導入口を備えた2L容のフラスコ内の空気を窒素置換し、「jER828」145.9g、プロピレングリコールモノメチルエーテル267.4gを加え撹拌し、100℃まで昇温し溶解させた。その後、2−エチルヘキシルアミン25.2g、「サーフォナミンL−100」54.4gの混合物を加え、100℃で2時間保持した後、アミン化合物(a1)を26.4g、アミン化合物(a2)を15.5g加え、120℃に昇温して120℃で7.5時間保持し、カルボニル基含有変性エポキシ樹脂(A3)の溶液を得た。その後、該溶液に酢酸15.6g、85%リン酸8.0g、水100.0gの混合物を添加した。さらに水1150gを添加後、減圧しながら溶剤と水を共沸させながら約950g除去し、加熱残分が約30%になるように水で希釈して樹脂固形分中にカルボニル基濃度が0.62mol/Kgであるカルボニル基含有変性エポキシ樹脂(A3)の水分散体(AD3)を得た。この樹脂のアミン価は109mg−KOH/g、重量平均分子量は約22000であった。
撹拌装置、温度計、冷却管、窒素ガス導入口を備えた2L容のフラスコ内の空気を窒素置換し、「jER828」152.0g、プロピレングリコールモノメチルエーテル271.9gを加え撹拌し、100℃まで昇温し溶解させた。その後、2−エチルヘキシルアミン35.5g、「サーフォナミンL−100」55.0gの混合物を加え、100℃で2時間保持した後、アミン化合物(a1)を5.1g、アミン化合物(a2)を24.2g加え、120℃に昇温して120℃で7.5時間保持し、カルボニル基含有変性エポキシ樹脂(A4)の溶液を得た。その後、該溶液に酢酸14.1g、85%リン酸7.2g、水100.0gの混合物を添加した。さらに水1150gを添加後、減圧しながら溶剤と水を共沸させながら約950g除去し、加熱残分が約30%になるように水で希釈して樹脂固形分中にカルボニル基濃度が0.45mol/Kgであるカルボニル基含有変性エポキシ樹脂(A4)の水分散体(AD4)を得た。この樹脂のアミン価は97mg−KOH/g、重量平均分子量は約10000であった。
撹拌装置、温度計、冷却管、窒素ガス導入口を備えた2L容のフラスコ内の空気を窒素置換し、「jER828」145.9g、プロピレングリコールモノメチルエーテル276.7gを加え撹拌し、100℃まで昇温し溶解させた。その後、2−エチルヘキシルアミン20.2g、「サーフォナミンL−100」55.2gの混合物を加え、100℃で2時間保持した後、アミン化合物(a1)を32.1g、アミン化合物(a2)を23.3g加え、120℃に昇温して120℃で7.5時間保持し、カルボニル基含有変性エポキシ樹脂(A5)の溶液を得た。その後、該溶液に酢酸16.7g、85%リン酸8.6g、水100.0gの混合物を添加した。さらに水1200gを添加後、減圧しながら溶剤と水を共沸させながら約1000g除去し、加熱残分が約30%になるように水で希釈して樹脂固形分中にカルボニル基濃度が0.80mol/Kgであるカルボニル基含有変性エポキシ樹脂(A5)の水分散体(AD5)を得た。この樹脂のアミン価は113mg−KOH/g、重量平均分子量は約12000であった。
撹拌装置、温度計、冷却管、窒素ガス導入口を備えた2L容のフラスコ内の空気を窒素置換し、「jER828」152.0g、プロピレングリコールモノメチルエーテル271.0gを加え撹拌し、100℃まで昇温し溶解させた。その後、2−エチルヘキシルアミン22.6g、「サーフォナミンL−100」55.0gの混合物を加え、100℃で2時間保持した後、アミン化合物(a1)を30.9g、ジエタノールアミンを10.5g加え、120℃に昇温して120℃で7.5時間保持し、カルボニル基含有変性エポキシ樹脂(A6)の溶液を得た。その後、該溶液に、酢酸17.1g、85%リン酸8.8g、水100.0gの混合物を添加した。さらに水1150gを添加後、減圧しながら溶剤と水を共沸させながら約950g除去し、加熱残分が約30%になるように水で希釈して樹脂固形分中にカルボニル基濃度が0.45mol/Kgであるカルボニル基含有変性エポキシ樹脂(A6)の水分散体(AD6)を得た。この樹脂のアミン価は118mg−KOH/g、重量平均分子量は約11000であった。
撹拌装置、温度計、冷却管、窒素ガス導入口を備えた2L容のフラスコ内の空気を窒素置換し、「jER1001」94.1g、プロピレングリコールモノメチルエーテル201.6gを加え撹拌し、100℃まで昇温し溶解させた。その後、2−エチルヘキシルアミン15.9g、「サーフォナミンL−100」52.8gの混合物を加え、100℃で2時間保持した。保持後、さらにアミン化合物(a2)を38.8g、「jER154」(商品名、ジャパンエポキシレジン(株)製、フェノールノボラック型エポキシ樹脂)56.3g、プロピレングリコールモノメチルエーテル56.3g加え、120℃に昇温して120℃で7.5時間保持し、カルボニル基含有変性エポキシ樹脂(A7)の溶液を得た。その後、該溶液に、酢酸10.1g、85%リン酸5.2g、水100.0gの混合物を添加した。さらに水1100gを添加後、減圧しながら溶剤と水を共沸させながら約900g除去し、加熱残分が約30%になるように水で希釈して樹脂固形分中にカルボニル基濃度が0.62mol/Kgであるカルボニル基含有変性エポキシ樹脂(A7)の水分散体(AD7)を得た。この樹脂のアミン価は73mg−KOH/g、重量平均分子量は約13000であった。
撹拌装置、温度計、冷却管、窒素ガス導入口を備えた2L容のフラスコ内の空気を窒素置換し、「jER828」152.0g、プロピレングリコールモノメチルエーテル253.7gを加え撹拌し、100℃まで昇温し溶解させた。その後、2−エチルヘキシルアミン38.8g、「サーフォナミンL−100」50.0g、ジブチルアミン12.9gの混合物を加え、120℃に昇温して120℃で5時間保持し、カルボニル基を含まない変性エポキシ樹脂(A8)の溶液を得た。その後、該溶液に、酢酸13.5g、85%リン酸6.9g、水100.0gの混合物を添加した。さらに水1100gを添加後、減圧しながら溶剤と水を共沸させながら約900g除去し、加熱残分が約30%になるように水で希釈してカルボニル基を含まない変性エポキシ樹脂(A8)の水分散体(AD8)を得た。この樹脂のアミン価は100mg−KOH/g、重量平均分子量は約11000であった。
[実施例1]
製造例1で得られたカルボニル基含有変性エポキシ樹脂(A1)の水分散体(AD1)を固形分として95部(水分散体として316.7部)、防錆顔料(C)[五酸化バナジウム 5部、リン酸カルシウム 5部、シールデックスC303(W.R.Grace & Co.社製、商品名、カルシウムイオン交換シリカ) 5部]、及びチタン白顔料[TS−6200(DuPont社製)]を30部混合し、ツブ(顔料粗粒子の粒子径)が15ミクロン以下となるまで顔料分散を行った。次いで、この分散物に架橋剤(B)[ADH(アジピン酸ジヒドラジド) 5部]を加えて均一に混合し、粘度約25秒(フォードカップ#4/25℃)に調整して水性プライマー組成物を得た。
実施例1と同様にして後記表1−1及び表1−2に示す固形分による配合比率に従って配合し、各水性プライマー組成物を得た。なお、表中の(注1)〜(注8)は、以下のとおりである。
(注1)ADH:アジピン酸ジヒドラジド、固形分100%
(注2)ハードナーSC:旭化成ケミカルズ社製、セミカルバジド系硬化剤、濃度50%
(注3)サイメル701:日本サイテックインダストリー社製、メチル化メラミン、固形分82%
(注4)バイヒジュールVPLS2310:住化バイエルウレタン社製、水分散性を付与したブロック化ポリイソシアネート化合物、固形分38%
(注5)シールデックスC303:W.R.Grace & Co.社製、カルシウムイオン交換シリカ
(注6)ガシル200DF:クロスフィールド社製、シリカ微粉末
(注7)K−White G105:テイカ社製、リン酸系金属塩化合物
(注8)TS6200:DuPont社製、チタン白顔料
性能試験
得られた各試験用塗板を下記の条件に従って試験したので、併せて結果を表1−1、及び表1−2に示す。
20℃の室温において、6cm×12cmの大きさに切断した各試験用塗装板に、折り曲げ部の長さが6cmとなるように、4T折り曲げ加工(塗装板の表面側を外側にして折り曲げ、その内側に塗装板と同じ厚さの板を4枚挟み、上記塗装板を万力にて180度折り曲げする加工)を施した。折り曲げ加工部の塗膜の耐ワレ性及び折り曲げ加工部の塗膜の密着性を下記基準により評価した。折り曲げ加工部の塗膜の密着性は、折り曲げ部分にセロハン粘着テープを貼り付け、そのテープを瞬時に剥がした時の折り曲げ加工部の塗膜の剥がれ程度を評価した。
○:加工部に塗膜のワレが認められないか、又は加工部に塗膜のワレがわずかに認められる程度
△:加工部に塗膜のワレがかなり認められる
×:加工部に塗膜のワレが著しく認められる
(折り曲げ加工部の塗膜の密着性)
○:加工部に塗膜の剥がれが認められないか、又は加工部に塗膜の剥がれがわずかに認められる程度
△:加工部に塗膜の剥がれがかなり認められる
×:加工部全面の塗膜が剥離する。
JASO M609−91(自動車用材料腐食試験 1991年)に準ずる。各試験用塗装板の長辺のエッジ部のバリが表面側塗膜面に向って右側において表面側に向き、左側において裏面側に向くように、6cm×12cmの大きさに切断した各試験用塗装板の表面側中央部に素地に達する狭角30度、線幅0.5mmのクロスカットをカッターナイフの背中を用いて入れ、塗装板上端エッジ部を防錆塗料にてシールし、上端部に4T折り曲げ加工部(塗装板の表面側を外側にして折り曲げ、その内側に塗装板と同じ厚さの板を4枚挟み、上記塗装板を万力にて180度折り曲げする加工)を設けた塗装板について、(35℃で5%食塩水噴霧2時間)−(60℃で乾燥4時間 相対湿度95%)−(50℃で湿潤2時間 相対湿度95%)を1サイクルとして、100サイクル(合計800時間)試験を行った。この試験後の塗装板の4T折り曲げ加工部、クロスカット部、エッジ部の状態を評価した。
◎:錆の発生がほとんど認められない
○:わずかな白錆が認められる程度
△:明らかな白錆が認められるが、加工部全体を覆うほどではない
×:加工部全体に白錆が発生、または加工部全体にフクレの発生が認められる
(クロスカット部) クロスカット部の腐食状態を観察し、次の基準で評価した。
◎:白錆の発生が認められない
○:白錆が認められるが、20mm未満
△:白錆の発生が20mm以上でかつ40mm未満
×:白錆の発生が40mm以上
(エッジ部) 塗装板の左右の長辺のエッジクリープ幅の平均値を求め、次の基準により評価した。
◎:腐食進行幅5mm未満
○:腐食進行幅5mm以上でかつ10mm未満
△:腐食進行幅10mm以上でかつ20mm未満
×:腐食進行幅20mm以上
[耐候性試験]
JIS H 8602 5.12(1992)に準拠(水スプレー時間12分間、ブラックパネル温度60℃)し、カーボンアーク灯式促進耐候性試験機(サンシャインウェザオメーター)により、750時間試験を行い、各試験板の試験前後の光沢を測定し、光沢保持率を求め、次の基準で評価した。
◎:60度光沢保持率90%以上
○:60度光沢保持率70%以上90%未満
△:60度光沢保持率30%以上70%未満
×:60度光沢保持率30%未満
Claims (3)
- 金属素材上に、カルボニル基含有変性エポキシ樹脂(A)、ヒドラジド化合物及び/又はセミカルバジド化合物を含む架橋剤(B)及び防錆顔料(C)を含む水性プライマー組成物を塗装し、素材到達最高温度が10℃〜180℃未満の範囲で乾燥し、硬化プライマー塗膜を形成する工程(1)、及び工程(1)で得られた硬化プライマー塗膜上に上塗り塗料を塗装し、素材到達最高温度が180℃〜300℃の範囲で乾燥し、上塗り塗膜を形成する工程(2)を含む複層塗膜形成方法。
- カルボニル基含有変性エポキシ樹脂(A)が、窒素原子に結合した活性水素を1分子中に少なくとも1個有し、且つカルボニル基を有するアミン化合物(a)とエポキシ基を1分子中に少なくとも2個有するエポキシ樹脂(b)とを反応させることにより製造されたものである請求項1に記載の複層塗膜形成方法。
- 請求項1又は2の複層塗膜形成方法により、金属素材上に複層塗膜が形成されてなる塗装物品。
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