JP5621549B2 - ハイブリッド車両の駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の動力を動力分配機構にて第1モータ・ジェネレータと駆動輪とに分配可能であるとともに第2モータ・ジェネレータの動力を駆動輪に伝達可能なハイブリッド車両に適用され、第1モータ・ジェネレータを制動可能なブレーキと、第2モータ・ジェネレータと駆動輪との間の動力伝達を制御可能なクラッチとが設けられたハイブリッド車両の駆動装置に関する。
内燃機関の動力を遊星歯車機構等で構成された動力分配機構にて第1モータ・ジェネレータと駆動輪とに分配可能であるとともに、駆動輪に第2モータ・ジェネレータの動力を伝達可能なハイブリッド車両が知られている。このような車両として、第1モータ・ジェネレータをブレーキで制動したり、第2モータ・ジェネレータと駆動輪との間の動力伝達をクラッチで許容したり遮断したりして走行モードを切り替えるものが知られている。例えば、車速が比較的高いときにはブレーキをオンにして第1モータ・ジェネレータを制動するとともにクラッチをオフにして第2モータ・ジェネレータと駆動輪との間の動力伝達を遮断し、内燃機関からの動力で駆動輪を駆動するハイブリッド車両が知られている(特許文献1参照)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2、3が存在する。
特開2003−104072号公報 特開2005−192284号公報 特開2005−291439号公報
車両に搭載される駆動装置に用いられるクラッチとして噛み合い式のクラッチが知られている。このような噛み合い式のクラッチとして、一対の回転体にそれぞれ回転部材を設け、係合部材をそれら回転部材の両方と噛み合わせたりいずれか一方の回転部材と噛み合わせたりして一対の回転体間の動力伝達を制御するものが知られている。このようなクラッチでは、係合部材はクラッチフォーク等の操作部材によって操作される。この噛み合い式のクラッチを特許文献1の車両に適用した場合、第2モータ・ジェネレータに一方の回転部材が設けられ、駆動輪とディファレンシャルギヤを介して接続された駆動軸に他方の回転部材が設けられる。この場合、クラッチの解放時に係合部材を駆動軸側の回転部材と噛み合わせると係合部材が回転するので、その係合部材を操作する操作部材が引き摺られる。そのため、エネルギが無駄に消費されるおそれがある。
そこで、本発明は、モータ・ジェネレータと駆動輪との間の動力伝達経路に設けられたクラッチの解放時に消費されるエネルギを低減することが可能なハイブリッド車両の駆動装置を提供することを目的とする。
本発明のハイブリッド車両の駆動装置は、内燃機関と、第1モータ・ジェネレータと、車両の駆動輪に動力を伝達するための出力部と、相互に差動回転可能な第1回転要素、第2回転要素、及び第3回転要素を有するとともに前記第1回転要素に前記内燃機関が、前記第2回転要素に前記第1モータ・ジェネレータが、前記第3回転要素に前記出力部がそれぞれ連結された差動機構と、前記第1モータ・ジェネレータを制動可能なブレーキ手段と、前記出力部にクラッチ手段を介して連結された第2モータ・ジェネレータと、を備えたハイブリッド車両の駆動装置において、前記ブレーキ手段は、固定部材に回転不能に固定された制動部材と、前記第1モータ・ジェネレータと連結された回転部材と、前記制動部材及び前記回転部材の両方と係合する制動位置と前記制動部材のみと係合する制動解除位置との間で移動可能な状態切替部材と、を備え、前記クラッチ手段は、前記第2モータ・ジェネレータと連結された第1回転部材と、前記出力部と連結された第2回転部材と、前記第1回転部材及び前記第2回転部材の両方と係合する係合位置と前記第1回転部材のみと係合する解放位置との間で移動可能な係合部材と、を備え、前記状態切替部材及び前記係合部材と連結された操作部材を有し、前記状態切替部材が前記制動位置に移動するとともに前記係合部材が前記解放位置に移動する第1位置と、前記状態切替部材が前記制動解除位置に移動するとともに前記係合部材が前記係合位置に移動する第2位置との間で前記操作部材を駆動可能なアクチュエータを備えている(請求項1)。
本発明の駆動装置によれば、第2モータ・ジェネレータと出力部との間の動力伝達を遮断する場合には係合部材が第1回転部材のみと係合する。この場合、出力部の回転に伴って係合部材が回転しないので、操作部材が引き摺られない。また、この場合には状態切替部材が制動位置に移動するので、状態切替部材も停止する。すなわち、この場合には操作部材に連結されている状態切替部材及び係合部材の両方が停止状態になる。これにより操作部材が引き摺られることを防止できるので、クラッチ手段の解放時に消費されるエネルギを低減できる。従って、車両の燃費を改善することができる。
また、本発明の駆動装置では、共通のアクチュエータでブレーキ手段及びクラッチ手段の両方を動かすので、駆動装置に設けるべきアクチュエータの数を低減できる。さらに、ブレーキ手段とクラッチ手段とを別々のアクチュエータで駆動する場合と比較して状態切替部材及び係合部材のそれぞれの位置を切り替える際に消費されるエネルギを低減できる。状態切替部材と係合部材とを別々のアクチュエータで駆動する場合には、例えばブレーキ手段によって第1モータ・ジェネレータをロックした後も係合部材が出力部の回転に伴って回転するので、操作部材が引き摺られて無駄にエネルギが消費される。本発明の駆動装置では、共通のアクチュエータでブレーキ手段とクラッチ手段とを同時に駆動できるので、このような切替時のエネルギ損失を低減できる。
本発明の駆動装置の一形態において、前記第1モータ・ジェネレータと前記第2モータ・ジェネレータとは、それぞれの回転軸線が互いに平行になり、かつそれら回転軸線と交差する方向に並ぶように配置され、前記内燃機関、前記差動機構、及び前記出力部が、前記第1モータ・ジェネレータ及び前記第2モータ・ジェネレータに対する一方の側に配置され、前記ブレーキ手段、前記クラッチ手段、及び前記アクチュエータが、前記第1モータ・ジェネレータ及び前記第2モータ・ジェネレータに対する他方の側に配置されていてもよい(請求項2)。この場合、ブレーキ手段、クラッチ手段、及びアクチュエータを、内燃機関、差動機構、及び出力部とは第1モータ・ジェネレータ及び第2モータ・ジェネレータを挟んで反対の側に配置したので、ブレーキ手段及びクラッチ手段の周囲に空間を容易に確保することができる。そのため、簡素な操作部材で状態切替部材及び係合部材を駆動することができる。また、これにより操作部材を小型化できる。
以上に説明したように、本発明の駆動装置によれば、クラッチ手段の解放時には係合部材が第2モータ・ジェネレータと連結された第1回転部材のみと係合されるので、出力部の回転に伴って係合部材が回転することを防止できる。そのため、クラッチ手段の解放時に消費されるエネルギを低減できる。
本発明の第1の形態に係る駆動装置が搭載された車両のスケルトン図。 第1の形態に係る駆動装置においてスリーブを制動位置に、クラッチスリーブを解放位置にそれぞれ動かした状態を示す図。 本発明の第2の形態に係る駆動装置が搭載された車両のスケルトン図。
(第1の形態)
図1は、本発明の第1の形態に係る駆動装置が搭載された車両のスケルトン図を示している。この車両1はいわゆるハイブリッド車両として構成されている。駆動装置10Aは、内燃機関(以下、エンジンと称することがある。)11と、第1モータ・ジェネレータ(以下、第1MGと略称することがある。)12と、第2モータ・ジェネレータ(以下、第2MGと略称することがある。)13とを備えている。エンジン11は、ハイブリッド車両に搭載される周知のものであるため、詳細な説明を省略する。第1MG12及び第2MG13は、電動機及び発電機として機能する周知のものである。第1MG12は、固定部材であるケース2に固定されたステータ12aと、そのステータ12aの内周側に同軸に配置されて回転軸線Ax1回りに回転可能なロータ12bとを備えている。ロータ12bには、ロータ軸12cが同軸に設けられている。第2MG13も同様に、ケース2に固定されたステータ13aと、そのステータ13aの内周側に同軸に配置されて回転軸線Ax2回りに回転可能なロータ13bと、ロータ13bに同軸に設けられたロータ軸13cとを備えている。
エンジン11の出力軸11a及び第1MG12のロータ軸12cは、動力分配機構14と接続されている。また、動力分配機構14には、車両1の駆動輪3に動力を出力するための出力部15も接続されている。出力部15は、第1ドライブギヤ16と、第1ドライブギヤ16と噛み合うとともに中間軸17に固定されたカウンタギヤ18と、中間軸17に固定された出力ギヤ19とを備えている。出力ギヤ19は、車両1の駆動輪3に連結されたディファレンシャル機構20のケースに設けられたリングギヤ21と噛み合っている。ディファレンシャル機構20は、伝達された動力を左右の駆動輪3に分配する周知のものである。
動力分配機構14は、差動機構としての遊星歯車機構22を備えている。遊星歯車機構22は、シングルピニオン型の遊星歯車機構であり、外歯歯車であるサンギヤSuと、そのサンギヤSuに対して同軸的に配置された内歯歯車としてのリングギヤRiと、これらのギヤSu、Riに噛み合うピニオンギヤPiを自転可能かつサンギヤSuの周囲を公転可能に保持するキャリアCaとを備えている。サンギヤSuは、第1MG12のロータ軸12cと連結されている。キャリアCaは、エンジン11の出力軸11aと連結されている。リングギヤRiは、第1ドライブギヤ16と連結されている。そのため、サンギヤSuが本発明の第2回転要素に、キャリアCaが本発明の第1回転要素に、リングギヤRiが本発明の第3回転要素にそれぞれ相当する。
駆動装置10Aは、第1MG12のロータ12bを制動可能なブレーキ手段としてのブレーキ23を備えている。このブレーキ23は、噛み合い式のブレーキであり、ロータ軸12cと一体に回転する回転部材24と、ケース2に回転不能に固定された制動部材25と、回転部材24及び制動部材25のそれぞれと噛み合い可能な状態切替部材としてのスリーブ26とを備えている。回転部材24と制動部材25とは、外径の大きさが同じであり、かつ回転軸線Ax1の方向に同軸に並ぶように配置されている。回転部材24の外周面及び制動部材25の外周面には、回転軸線Ax1の方向に延びるスプライン(不図示)がそれぞれ設けられている。スリーブ26の内周面には、回転部材24及び制動部材25のそれぞれのスプラインと噛み合うことが可能なスプライン(不図示)が設けられている。スリーブ26は、回転軸線Ax1の方向にスライド可能なように制動部材25の外周面に設けられている。そして、このスリーブ26は、回転部材24及び制動部材25の両方と噛み合う制動位置と、制動部材25のみと噛み合う制動解除位置との間で移動可能に設けられている。このブレーキ23では、スリーブ26が制動位置に移動することによりロータ12bが回転不能にロックされ、スリーブ26が制動解除位置に移動することによりそのロックが解除される。
出力部15は、カウンタギヤ18と噛み合う第2ドライブギヤ27と、その第2ドライブギヤ27が同軸に固定された回転軸28とを備えている。第2モータ・ジェネレータ13のロータ軸13cは、クラッチ手段としてのクラッチ29を介して回転軸28と接続されている。この図に示すようにロータ軸13cは中空であり、回転軸28はロータ軸13cの内部を貫通するように設けられている。また、ロータ軸13cと回転軸28とは同軸に配置されている。図に示すようにエンジン11の出力軸11a、各MG12、13のロータ軸12c、13c、及び回転軸28等の各回転体は、適宜に設けられたベアリングBによって回転可能に支持されている。
クラッチ29は、噛み合い式のクラッチであり、ロータ軸13cと一体に回転する第1回転部材30と、回転軸28と一体に回転する第2回転部材31と、第1回転部材30及び第2回転部材31のそれぞれと噛み合い可能な係合部材としてのクラッチスリーブ32とを備えている。この図に示すように第2回転部材31は、第1回転部材30よりも第2MG13から離れた位置に配置されている。また、第1回転部材30と第2回転部材31とは、外径が同じであり、回転軸線Ax2の方向に同軸に並ぶように配置されている。各回転部材30、31の外周面には、回転軸線Ax2方向に延びるスプライン(不図示)がそれぞれ設けられている。クラッチスリーブ32の内周面には各回転部材30、31のスプラインと噛み合うことが可能なスプライン(不図示)が設けられている。クラッチスリーブ32は、回転軸線Ax2の方向にスライド可能なように第1回転部材30の外周面に設けられている。そして、このクラッチスリーブ32は、第1回転部材30及び第2回転部材31の両方と噛み合う係合位置と、第2MG13寄りに移動して第1回転部材30のみと噛み合う解放位置との間で移動可能に設けられている。このクラッチ29では、クラッチスリーブ32が係合位置に移動することによってロータ軸13cと回転軸28との間で動力が伝達され、クラッチスリーブ32が解放位置に移動することによってその動力伝達が遮断される。
ブレーキ23のスリーブ26とクラッチ29のクラッチスリーブ32とは、共通のアクチュエータ33にて駆動される。アクチュエータ33は、操作部材としてのフォーク34と、フォーク34を駆動する駆動部35とを備えている。駆動部35は、図に矢印で示したようにフォーク34を各回転軸線Ax1、Ax2に対して平行に駆動可能な機構であればよく、例えば油圧で動作するシリンダでもよいしモータでもよい。スリーブ26及びクラッチスリーブ32は、フォーク34と接続されている。また、スリーブ26及びクラッチスリーブ32は、この図に示すようにスリーブ26が制動解除位置に駆動された場合にはクラッチスリーブ32が係合位置に駆動され、図2に示すようにスリーブ26が制動位置に駆動された場合にはクラッチスリーブ32が解放位置に駆動されるようにフォーク34と接続されている。このようにスリーブ26及びクラッチスリーブ32は連動する。また、このようにフォーク34、スリーブ26及びクラッチスリーブ32が動くすることにより、図1に示したフォーク34の位置が本発明の第2位置に対応し、図2に示したフォーク34の位置が本発明の第1位置に対応する。
図1に示すようにエンジン11、遊星歯車機構22、及び第1MG12は、回転軸線Ax1上に同軸に並ぶように配置されている。第2MG13は、ロータ軸13cが第1MG12のロータ軸12cと平行になるように第1MG12に対して並行に配置されている。これにより第1MG12と第2MG13とは、各回転軸線Ax1、Ax2と交差する方向に並ぶように配置されている。また、この図に示すようにエンジン11は遊星歯車機構22に対して回転軸線Ax1方向の一方の側に、第1MG12は遊星歯車機構22に対して回転軸線Ax1方向の他方の側にそれぞれ配置されている。第2MG13も第1MG12と同様に、遊星歯車機構22を挟んでエンジン11が設けられている側と反対の側に配置されている。そして、ブレーキ23及びクラッチ29は、エンジン11、遊星歯車機構22、及び出力部15が設けられている側とは各MG12、13を挟んで反対の側に配置されている。さらにアクチュエータ33は、MG12、13が設けられている側とはブレーキ23及びクラッチ29を挟んで反対の側に配置されている。このように駆動装置10Aにおいては、回転軸線Ax1、Ax2の方向の一方の側から他方の側にアクチュエータ33、ブレーキ23及びクラッチ29、第1MG12及び第2MG13、遊星歯車機構22、出力部15、エンジン11の順に配置されている。
アクチュエータ33の動作は、制御手段としての制御装置40にて制御される。制御装置40は、マイクロプロセッサ及びその動作に必要なRAM、ROM等の周辺機器を含んだコンピュータユニットとして構成され、車両1の運転状態等に応じて駆動装置10Aの動作を制御する。なお、制御装置40には車両1の運転状態を検出するために種々のセンサが接続されているが、それらの図示は省略した。制御装置40は、例えばアクセル開度が所定開度未満の場合にはスリーブ26が制動解除位置になり、クラッチスリーブ32が係合位置になるようにアクチュエータ33の動作を制御する。そして、この状態でエンジン11及び第2MG13の両方の動力で駆動輪3を駆動したり、第2MG13の動力のみで駆動輪3を駆動したりする。また、制御装置40はアクセル開度が所定開度以上の場合には、図2に示したようにスリーブ26が制動位置になり、クラッチスリーブ32が解放位置になるようにアクチュエータ33の動作を制御する。この場合、第1MG12のロータ12bがロックされ、第2MG13のロータ軸13cと回転軸28とが切り離されるので、エンジン11の動力のみが駆動輪3に伝達される。
このように制御装置40は、車両1の運転状態に応じてスリーブ26及びクラッチスリーブ32の位置を切り替える。制御装置40は、各スリーブ26、32の位置を切り替える場合に各MG12、13の動作を適宜に制御する。例えば、制御装置40は、スリーブ26を制動解除位置から制動位置に動かす場合には第1MG12の回転数が0になるように第1MG12の動作を制御し、スリーブ26を制動位置から制動解除位置に動かす場合にはブレーキ23におけるトルク伝達量が0になるように第1MG12の動作を制御する。また、制御装置40はクラッチスリーブ32を係合位置から解放位置に動かす場合にはクラッチ29におけるトルク伝達量が0になるように第2MG13の動作を制御し、クラッチスリーブ32を解放位置から係合位置に動かす場合には第1回転部材30の回転数と第2回転部材31の回転数との差が0になるように第2MG13の動作を制御する。図2の破線は、ブレーキ23又はクラッチ29におけるトルク伝達量が0になるように第1MG12又は第2MG13を制御したときのトルクの流れを示している。
以上に説明したように、第1の形態の駆動装置10Aによれば、クラッチ29を切り離す場合にはクラッチスリーブ32がロータ軸13cと一体に回転する第1回転部材30のみと噛み合う。これにより回転軸28の回転に伴ってフォーク34が回転することを防止できる。また、このようにクラッチスリーブ32が解放位置に移動する場合にはスリーブ26が制動位置に移動するので、フォーク34に接続されている各スリーブ26、32がいずれも停止状態になる。そのため、フォーク34が引き摺られることにより生じるエネルギ損失、いわゆる引き摺り損失を無くすことができる。従って、クラッチ29の解放時に消費されるエネルギを低減できる。
また、この駆動装置10Aでは、ブレーキ23のスリーブ26とクラッチ29のクラッチスリーブ32とを共通のアクチュエータ33で駆動するので、アクチュエータの数を低減できる。さらにブレーキ23とクラッチ29とが別々に駆動された場合と比較して各スリーブ26、32の位置の切替時に消費されるエネルギを低減できる。例えば、ブレーキ23とクラッチ29とが別々に駆動される場合には、ブレーキ23によって第1MG12をロックしてからクラッチ29によって第2MG13と回転軸28との動力伝達を遮断するまでの間は回転軸28の回転に伴ってクラッチスリーブ32が回転する。そのため、この期間は操作部材の引き摺り損失によって無駄にエネルギが消費される。本発明の駆動装置10Aでは、ブレーキ23とクラッチ29を同時に駆動するので、切替時のエネルギ損失を低減できる。
本発明の駆動装置10Aでは、ブレーキ23及びクラッチ29をエンジン11が設けられている側とはMG12、13を挟んで反対の側に配置したので、ブレーキ23やクラッチ29の周囲に空間を容易に確保することができる。そのため、簡素なフォーク34でスリーブ26及びクラッチスリーブ32を駆動することができる。また、アクチュエータ33をケース2の近傍に配置することができる。そのため、アクチュエータ33をトランスミッションの外部に配置し易くなり、取り回りが容易となる。
本発明の駆動装置10Aでは、スリーブ26を制動解除位置に動かす場合やクラッチスリーブ32を係合位置に動かす場合に第1MG12又は第2MG13でブレーキ23又はクラッチ29におけるトルク伝達量を0にするので、シンクロ機構が不要となる。そのため、ブレーキ23やクラッチ29を小型化したり低損失化したりすることができる。また、このようにスリーブ26、32の位置の切替時に振動等のショックが発生することを抑制できる。さらに図2に破線で示したようにブレーキ23やクラッチ29がトルクの伝達経路から外れるので、各スリーブ26、32を駆動するために必要な動力を低減できる。そのため、アクチュエータ33の出力を抑えたりアクチュエータ33を小型化したりできる。
(第2の形態)
図3は、本発明の第2の形態に係る駆動装置10Bが搭載された車両のスケルトン図を示している。なお、この形態において第1の形態と共通の部分には同一の符号を付して説明を省略する。この形態では、図に示したように遊星歯車機構22のリングギヤRiが出力軸50と連結されている。そして、第2MG13のロータ軸13cは、クラッチ29を介してその出力軸50と接続されている。そのため、この形態では、出力軸50が本発明の出力部に相当する。なお、図示は省略したが出力軸50は駆動輪に動力を伝達可能なようにディファレンシャル機構と接続されている。第1MG12及び第2MG13には、それぞれ回転角センサ12d、13dが設けられている。なお、回転角センサ12d、13dとしては、例えばレゾルバやロータリエンコーダ等の周知のセンサが設けられる。
この形態では、図に示したように第1MG12、遊星歯車機構22、第2MG13、及び出力軸50が同一の回転軸線Ax3上に並ぶように配置されている。ブレーキ23及びクラッチ29は、それらの外周に配置されている。そして、アクチュエータ33は、それらブレーキ23及びクラッチ29のさらに外周に配置されている。
この形態でもスリーブ26及びクラッチスリーブ32は、共通のアクチュエータ33にて駆動される。アクチュエータ33は、フォーク34を図3の左右方向に動かすことによりスリーブ26及びクラッチスリーブ32の位置を切り替える。また、この形態においてもスリーブ26及びクラッチスリーブ32は、スリーブ26が制動解除位置に駆動された場合にはクラッチスリーブ32が係合位置に駆動され、スリーブ26が制動位置に駆動された場合にはクラッチスリーブ32が解放位置に駆動されるようにフォーク34と接続されている。
第2の形態の駆動装置10Bによれば、第1の形態と同様にクラッチ29を切り離す場合にはクラッチスリーブ32が第1回転部材30のみと噛み合う。そのため、出力軸50の回転に伴ってクラッチスリーブ32が回転することを防止できる。また、クラッチスリーブ32が解放位置に移動する場合にはスリーブ26が制動位置に移動するので、フォーク34に接続されている各スリーブ26、32がいずれも停止状態になる。これにより引き摺り損失を無くすことができるので、クラッチ29の解放時に消費されるエネルギを低減できる。
また、この駆動装置10Bにおいても第1の形態と同様に、スリーブ26とクラッチスリーブ32とを共通のアクチュエータ33で駆動するので、ブレーキ23とクラッチ29とが同時に動作する。そのため、各スリーブ26、32の位置の切替時に消費されるエネルギを低減できる。
本発明は、上述した各形態に限定されることなく、種々の形態にて実施することができる。例えば、動力分配機構には、シングルピニオン型の代わりにダブルピニオン型の遊星歯車機構が設けられていてもよい。また、動力分配機構は、複数の遊星歯車機構を備えていてもよい。さらに遊星歯車機構の各回転要素とエンジン、第1MG、及び出力部との連結の組み合わせは上述した形態のものに限定されず、遊星歯車機構の種類や個数に応じて適宜に変更してよい。
1 車両
2 ケース(固定部材)
3 駆動輪
10A、10B 駆動装置
11 内燃機関
12 第1モータ・ジェネレータ
13 第2モータ・ジェネレータ
15 出力部
22 差動機構
23 ブレーキ(ブレーキ手段)
24 回転部材
25 制動部材
26 スリーブ(状態切替部材)
29 クラッチ(クラッチ手段)
30 第1回転部材
31 第2回転部材
32 クラッチスリーブ(係合部材)
33 アクチュエータ
34 フォーク(操作部材)
Ca キャリア(第1回転要素)
Su サンギヤ(第2回転要素)
Ri リングギヤ(第3回転要素)
Ax1、Ax2 回転軸線

Claims (2)

  1. 内燃機関と、第1モータ・ジェネレータと、車両の駆動輪に動力を伝達するための出力部と、相互に差動回転可能な第1回転要素、第2回転要素、及び第3回転要素を有するとともに前記第1回転要素に前記内燃機関が、前記第2回転要素に前記第1モータ・ジェネレータが、前記第3回転要素に前記出力部がそれぞれ連結された差動機構と、前記第1モータ・ジェネレータを制動可能なブレーキ手段と、前記出力部にクラッチ手段を介して連結された第2モータ・ジェネレータと、を備えたハイブリッド車両の駆動装置において、
    前記ブレーキ手段は、固定部材に回転不能に固定された制動部材と、前記第1モータ・ジェネレータと連結された回転部材と、前記制動部材及び前記回転部材の両方と係合する制動位置と前記制動部材のみと係合する制動解除位置との間で移動可能な状態切替部材と、を備え、
    前記クラッチ手段は、前記第2モータ・ジェネレータと連結された第1回転部材と、前記出力部と連結された第2回転部材と、前記第1回転部材及び前記第2回転部材の両方と係合する係合位置と前記第1回転部材のみと係合する解放位置との間で移動可能な係合部材と、を備え、
    前記状態切替部材及び前記係合部材と連結された操作部材を有し、前記状態切替部材が前記制動位置に移動するとともに前記係合部材が前記解放位置に移動する第1位置と、前記状態切替部材が前記制動解除位置に移動するとともに前記係合部材が前記係合位置に移動する第2位置との間で前記操作部材を駆動可能なアクチュエータを備えている駆動装置。
  2. 前記第1モータ・ジェネレータと前記第2モータ・ジェネレータとは、それぞれの回転軸線が互いに平行になり、かつそれら回転軸線と交差する方向に並ぶように配置され、
    前記内燃機関、前記差動機構、及び前記出力部が、前記第1モータ・ジェネレータ及び前記第2モータ・ジェネレータに対する一方の側に配置され、
    前記ブレーキ手段、前記クラッチ手段、及び前記アクチュエータが、前記第1モータ・ジェネレータ及び前記第2モータ・ジェネレータに対する他方の側に配置されている請求項1に記載の駆動装置。
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