JP5618693B2 - X線管装置及びx線管装置の製造方法 - Google Patents

X線管装置及びx線管装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、X線管装置及びX線管装置の製造方法に関する。
一般に、X線管装置は、医療診断システムや工業診断システム等に用いられている。X線管装置として、例えば、回転陽極型のX線管装置は、X線を放射する回転陽極型のX線管と、ステータコイルと、これらX線管及びステータコイルを収容した管容器と、を備えている。X線管は、軸受ユニットと、陽極と、陰極と、真空外囲器と、を備えている。軸受ユニットには、固体潤滑剤のボール軸受の他、潤滑剤としての液体金属も利用されており、後者の液体金属を用いたすべり軸受ユニットは、回転軸を中心に回転可能な筒状の回転体と、この回転体の内部に嵌合され、回転体を回転可能に支持する円柱状の固定体と、回転体及び固定体の隙間に充填された液体金属と、を有している。陽極は、回転体に固定されている。陰極は、陽極に対向配置されている。真空外囲器は、軸受ユニット、陽極及び陰極を収容している。
上記X線管装置の動作状態において、ステータコイルは回転体に与える磁界を発生するため、回転体及び陽極は回転する。また、陽極には、陰極から電子ビームが入射される。これにより、陽極は、電子と衝突するときにX線を放射する。X線は、管容器のX線放射窓から外部に放射される。
また、一般的に、X線管装置は、管容器内に充填された冷却液を備えている。冷却液は、X線管の冷却を目的に利用されている。円筒形状の管容器内に冷却液を注入する注入工程において、管容器を形成する円筒形状の周壁部に設けられた冷却液注入口から管容器内に冷却液を注入する。そして、注入工程において、管容器を揺動させることにより、管容器の上部に溜まった空気を冷却液注入口から外部に排出することができる。冷却液注入口としては、X線放射窓を利用することができる。その他、冷却液注入口は、X線放射窓とは別に設けられている。
特許第3661310号公報 特許第3651497号公報 実公平5−15759号公報
ところで、近年、X線管装置の小型化が求められ、管容器の形状は、組合せシステムの設置空間領域に搭載出来る様、複雑な形状になるケースが少なくない。このため、管容器を円筒形状とすることができず、管容器の平面形状を有する部分に冷却液注入口を設ける場合がある。この場合、注入工程において、管容器を揺動させて傾けても、管容器の上部に溜まった空気を平面に位置する冷却液注入口から外部に排出することは困難である。
管容器内に空気が溜まった場合、例えば、冷却液が絶縁油であると、管容器内に気泡が存在することにより、X線管及び管容器間に放電が生じる恐れがある。このため、管容器内に溜まった空気を冷却液注入口から外部に排出することのできる技術が求められている。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、管容器内に溜まった空気を冷却液注入口から外部に排出することのできるX線管装置及びX線管装置の製造方法を提供することにある。
一実施形態に係るX線管装置は、
電子を放出する陰極と、前記陰極から放出される電子が衝突されることによりX線を放出する陽極ターゲットと、前記陰極及び陽極ターゲットを収容した真空外囲器と、を有したX線管と、
前記X線管を収容し、内壁の一部を形成する平坦面と、前記平坦面の一部を開口して設けられた冷却液注入口と、前記冷却液注入口に繋がって前記平坦面に形成され前記平坦面の周縁まで延出した溝部と、を有した管容器と、
前記管容器内に充填された冷却液と、
前記冷却液注入口を閉塞した蓋部と、を備えている。
また、一実施形態に係るX線管装置の製造方法は、
電子を放出する陰極と、前記陰極から放出される電子が衝突されることによりX線を放出する陽極ターゲットと、前記陰極及び陽極ターゲットを収容した真空外囲器と、を有したX線管と、前記X線管を収容し、内壁の一部を形成する平坦面と、前記平坦面の一部を開口して設けられた冷却液注入口と、前記冷却液注入口に繋がって前記平坦面に形成され前記平坦面の周縁まで延出した溝部と、を有した管容器と、を備えた空のX線管装置を用意し、
前記冷却液注入口が重力方向と反対の方向に向って開口するよう前記管容器を配置し、
前記配置された管容器に前記冷却液注入口に連通するよう冷却液注入治具を取付け、
冷却液を前記冷却液注入治具及び冷却液注入口から管容器内に注入し、
前記管容器内に前記冷却液が充填され、前記冷却液注入治具に前記冷却液が溜まった状態で、前記管容器を揺動させ、前記管容器の上部に溜まった空気を前記溝部を伝わらせ、前記冷却液注入口から前記冷却液注入治具側に排出させ、
前記空気を排出させた後、前記冷却液注入治具を前記管容器から取外し、
前記冷却液注入治具を取外した後、前記冷却液注入口を蓋部で閉塞する。
実施形態に係る回転陽極型のX線管装置を示す概略構成図である。 図1に示した回転陽極型のX線管を示す概略構成図である。 図1に示したX線管装置の一部を示す断面図であり、平坦面2s、冷却液注入口2h及び溝部21、22を示す図である。 図1の線IV−IVに沿ったX線管装置を示す断面図であり、平坦面2s、冷却液注入口2h及び溝部21、22を示す図である。 上記X線管装置の製造工程において、図1に示した管容器内に絶縁油が充填された状態を示す概略図である。 図5に続く上記X線管装置の製造工程において、上記管容器を揺動させている状態を示す概略図である。 上記X線管装置の変形例を示す断面図であり、平坦面2s、冷却液注入口2h及び溝部21、22を示す図である。 上記X線管装置の他の変形例を示す断面図であり、平坦面2s、冷却液注入口2h及び溝部21、22、23を示す図である。
以下、図面を参照しながら実施形態に係る回転陽極型のX線管装置及びX線管装置の製造方法について詳細に説明する。始めに、X線管装置の構成について説明する。
図1に示すように、X線管装置は、回転陽極型のX線管1と、回転駆動機構として磁界を発生させるステータコイル(電磁コイル)7と、X線管1及びステータコイル7を収容した管容器2と、管容器2内に充填された冷却液としての絶縁油3とを備えている。
図1及び図2に示すように、X線管1は、陽極ターゲット10と、陰極18と、真空外囲器17と、回転体13と、固定体15と、を備えている。この実施形態において、X線管1は、すべり軸受けを使っているが、これに限らず、玉軸受などのころがり軸受を使っていてもよい。
回転体13は、筒状に形成され、一端部が閉塞されている。回転体13は、この回転体の回転動作の中心軸となる回転軸aに沿って延出している。回転体13は、回転軸aを中心に回転可能である。回転体13は、Fe(鉄)やMo(モリブデン)等の材料で形成されている。
固定体15は柱状に形成されている。固定体15の直径は回転体13の内径より小さい。固定体15は、回転体13と同軸的に設けられ、回転軸aに沿って延出している。固定体15は、FeやMo等の材料で形成されている。固定体15の一端部は回転体13の閉塞された一端部側に位置し、固定体15の他端部は回転体13の外側に突出し露出されている。
回転体13及び固定体15は、互いに20乃至30μm程度の隙間を置いて設けられている。固定体15は、回転体13を回転可能に支持している。図示しないが、回転体13及び固定体15間の隙間には、金属潤滑剤が充填されている。回転体13、固定体15及び金属潤滑剤は、ラジアルすべり軸受けを形成している。
回転体13の開口した他端部にシール部16が設けられている。シール部16は、回転体13の他端部に固定ねじで固着されている。シール部16は、円環状に形成され、固定体15の側面全周に亘って隙間を置いて設けられている。シール部16は、回転体13及び固定体15の回転軸aに沿った方向への相対的なズレを規制するものである。
シール部16及び固定体15間の隙間(クリアランス)は、回転体13の回転を維持するとともに金属潤滑剤の漏洩を抑制できる値に設定されている。上記したことから、隙間はわずかである。また、回転軸aに沿った方向において、固定体15、シール部16及び金属潤滑剤は、スラストすべり軸受けを形成している。
陽極ターゲット10は、回転軸aに沿った方向に、回転体13の一端部に対向配置されている。陽極ターゲット10は、ターゲット本体11と、ターゲット面11aとを備えている。ターゲット本体11は、形状が円環状であり、モリブデン合金で形成されている。ターゲット面11aは、後述する陰極18と対向した側のターゲット本体11の表面に形成されている。ターゲット面11aは、形状が円環状であり、タングステン合金で形成されている。ターゲット面11aは、電子が衝突されることによりX線を放出するものである。
陽極ターゲット10は、回転体13の閉塞された一端部にナット14で固定されている。陽極ターゲット10は、回転体13及び固定体15と同軸的に設けられている。陽極ターゲット10は、回転軸aを中心に回転可能である。
陰極18は、陽極ターゲット10のターゲット面11aに間隔を置いて対向配置されている。陰極18は、陰極構体19に取付けられている。陰極18は、陽極ターゲット10に照射する電子を放出する電子放出源としてのフィラメント18aを有している。
真空外囲器17は、円筒状に形成されている。真空外囲器17は金属およびガラスで形成されている。真空外囲器17において、陽極ターゲット10と対向した個所の径は、回転体13と対向した個所の径より大きい。真空外囲器17は、真空外囲器17の気密状態を維持するよう、固定体15の他端部及び陰極構体19と接合されている。真空外囲器17は、陰極18と対向したターゲット面11a付近にX線を出射させるX線放射窓17wを有している。真空外囲器17は、密閉され、回転体13、固定体15、陽極ターゲット10及び陰極18等を収容している。真空外囲器17の内部は真空状態に維持されている。
管容器2は、筒状に形成された周壁部2aと、周壁部2aの一端を閉塞した底壁部2bと、周壁部2aの他端を閉塞した天井壁部2cと、を有している。周壁部2aは筒状に形成されている。周壁部2aは、X線を出射させるX線放射窓2wを有している。X線放射窓2wは、X線放射窓17wと対向している。
X線放射窓2wより天井壁部2c側において、周壁部2aの内壁には、固定部2pが形成されている。ここでは、周壁部2a及び固定部2pは、一体形成されている。固定部2pには部分的に雌ねじの加工が成されている。固定部2pより底壁部2b側において、X線放射窓2wを除く周壁部2aの内壁には、X線遮蔽板9aが設けられている。底壁部2bの内壁には、X線遮蔽板9bが設けられている。X線遮蔽板9a、9bは、例えば鉛板で形成されている。底壁部2b及び天井壁部2cは、それぞれ、周壁部2aに取り外し可能にねじ止め(図示せず)されている。
高電圧絶縁部材5は、桶状に形成され、複数のねじ8を用い、固定部2pに取り外し可能にねじ止めされている。固定体15(X線管1)は、高電圧絶縁部材5にナット6で固定されている。高電圧絶縁部材5は、固定体15と、管容器2及びステータコイル7との間を電気的に絶縁するものである。
ステータコイル7は、回転体13の側面に対向して真空外囲器17の外側を囲むように高電圧絶縁部材5に取り付けられている。ステータコイル7は回転体13を回転させるものである。ステータコイル7に所定の電流が供給されることで回転体13が所定の速度で回転され、陽極ターゲット10が所定の速度で回転される。
陽極コネクタ4aは、周壁部2a(管容器2)に気密に取付けられている。陰極コネクタ4bは、陽極コネクタ4aとは独立して周壁部2a(管容器2)に気密に取付けられている。陽極コネクタ4a及び固定体15は電気的に接続されている。陰極コネクタ4b及びフィラメント18a(陰極18)は電気的に接続されている。
管容器2の内部には、X線管1、高電圧絶縁部材5及びステータコイル7等が収容されている。絶縁油3は、管容器2内に充填されている。
蓋部30は、ねじ31にて天井壁部2cにねじ止めされている。蓋部30は、後述する冷却液注入口2hを閉塞するものである。蓋部30及び天井壁部2c間に図示しないOリングが介在されているため、蓋部30及び天井壁部2c間を液密に連結することができる。
次に、上記管容器2について詳しく説明する。
図1、図3及び図4に示すように、管容器2は、内壁の一部を形成する平坦面2sと、冷却液注入口2hと、溝部21、22とを有している。平坦面2sは円形である。冷却液注入口2hは、平坦面2sの一部を開口して設けられている。冷却液注入口2hは、円形の孔である。溝部21、22は、冷却液注入口2hに繋がって平坦面2sに形成され平坦面2sの周縁(周壁部2aの内壁)まで延出している。
この実施形態において、平坦面2s、冷却液注入口2h及び溝部21、22は、天井壁部2cに形成されている。溝部21及び溝部22は、冷却液注入口2hを挟んで直線状に形成されている。
溝部21の冷却液注入口2hとの境界での幅w21は、冷却液注入口2hの幅w2h(直径)より狭い。溝部22の冷却液注入口2hとの境界での幅w22は、冷却液注入口2hの幅w2h(直径)より狭い。
幅w21、幅w22、幅w2h、溝部21の深さd21、溝部22の深さd22、及び平坦面2sの幅w2sは、特に限定されるものではなく種々変形可能である。なお、この実施形態において、溝部21の延出した方向に亘って、溝部21の幅及び深さは一定である。また、溝部22の延出した方向に亘って、溝部22の幅及び深さは一定である。
上記のように、回転陽極型のX線管装置が構成されている。
次に、上記X線管装置の製造方法について説明する。
図5(図1)に示すように、X線遮蔽板9aが設けられた周壁部2a内に、ステータコイル7が設けられた高電圧絶縁部材5を取付ける。続いて、X線管1を高電圧絶縁部材5に固定する。次いで、固定体15と配線された陽極コネクタ4a、及び陰極18と配線された陰極コネクタ4bを、周壁部2aに密着させる。その後、X線放射窓2wを周壁部2aに密着させ、X線遮蔽板9bが設けられた底壁部2b及び天井壁部2cを周壁部2aに、ねじ止めにより密接させる。これにより、空状態のX線管装置が完成する。
空のX線管装置を用意した後、冷却液注入口2hが重力方向と反対の方向に向って開口するよう管容器2(空のX線管装置)を配置する。また、冷却液注入治具50を用意する。ここで、冷却液注入治具50は、冷却液槽51と、冷却液槽51の放出口近傍に設けられた図示しないバルブとを有している。バルブは、冷却液槽51の放出口から外部への絶縁油3の放出を制御するものである。
続いて、冷却液槽51の放出口が冷却液注入口2hに連通するよう、管容器2に冷却液注入治具50を取付ける。この際、蓋部30を天井壁部2cにねじ止めするように、冷却液注入治具50を天井壁部2cにねじ止めすればよい。
次いで、絶縁油3を冷却液槽51及び冷却液注入口2hから管容器2内に注入する。これにより、管容器2内には、絶縁油3が充填され、冷却液槽51内に絶縁油3が溜まった状態となる。そして、天井壁部2cの内壁(平坦面2s)は平坦であるため、管容器2の上部には、空気(気泡)が溜まっている。
図6に示すように、その後、管容器2を揺動させ、管容器2の上部に溜まった空気を溝部21、22を伝わらせ、冷却液注入口2hから冷却液槽51側に排出させる。これにより、管容器2内の空気を冷却液槽51側に効率よく排出することができる。この実施形態において、管容器2を揺動させる際、溝部21、22の延出した方向及び重力方向に沿った平面上において、管容器2を揺動させている。これにより、管容器2内の空気を冷却液槽51側に一層効率よく排出することができる。
管容器2内の空気を排出させた後、冷却液注入治具50内の絶縁油3を排出し、冷却液注入治具50を管容器2(天井壁部2c)から取外す。次いで、蓋部30を天井壁部2cにねじ止めし、冷却液注入口2hを蓋部30で閉塞する。
これにより、X線管装置の製造が終了する。
以上のように構成された実施形態に係る回転陽極型のX線管装置及びX線管装置の製造方法によれば、X線管装置は、陰極18と、陽極ターゲット10と、真空外囲器17とを有したX線管1と、平坦面2sと、冷却液注入口2hと、溝部21、22とを有した管容器2と、絶縁油3と、蓋部30と、を備えている。
X線管装置の製造工程において、管容器2内に絶縁油3を充填した後、管容器2を揺動させている。天井壁部2cの内壁(平坦面2s)には溝部21、22が形成されているため、天井壁部2cの内壁(平坦面2s)が平坦であっても、管容器2内に溜まった空気の流れを制御することができる。これにより、管容器2内に溜まった空気を外部に効率よく排出することができる。
管容器2内に空気が存在しないようX線管装置を製造することができるため、管容器2内に空気が存在する場合に生じる問題を解消することができる。例えば、X線管及び管容器間に生じる恐れのある放電を抑制することができる。
上記のことから、管容器2内に溜まった空気を冷却液注入口2hから外部に排出することのできる回転陽極型のX線管装置及びX線管装置の製造方法を得ることができる。
なお、この発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化可能である。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
溝部21、22の形状は限定されるものではなく種々変形可能である。例えば、溝部21、22は、直線状に形成されていなくともよい。溝部21、22は、冷却液注入口2hから平坦面2sの周縁に向かって次第に幅が広くなるよう形成されていてもよい。図7に示すように、溝部21、22は、並設されていてもよい。
管容器2は、溝部を1つ又は3つ以上有していてもよい。例えば、図8に示すように、管容器2は、溝部21、22、23を有していてもよい。ここでは、溝部21、22、23は、平坦面2sに同軸の周りで等間隔に位置している。この場合、溝部21、22、23の位置を考慮することなく管容器2を揺動しても、管容器2の上部に溜まった空気を溝部21、22、23を伝わらせることができる。
管容器2を揺動する方向は、限定されるものではなく、種々変形可能であり、空気が溝部を伝うような方向に管容器2を揺動すればよい。
この発明のX線管装置及びX線管装置の製造方法は、上記回転陽極型のX線管装置に限定されることなく種々変形可能であり、固定陽極型のX線管装置及びX線管装置の製造方法等、各種のX線管装置及びX線管装置の製造方法にも適用することができる。
1…X線管、2…管容器、2a…周壁部、2b…底壁部、2c…天井壁部、2w…X線放射窓、2h…冷却液注入口、2s…平坦面、3…絶縁油、7…ステータコイル、10…陽極ターゲット、13…回転体、15…固定体、17…真空外囲器、18…陰極、21,22,23…溝部、30…蓋部、50…冷却液注入治具、51…冷却液槽。

Claims (7)

  1. 電子を放出する陰極と、前記陰極から放出される電子が衝突されることによりX線を放出する陽極ターゲットと、前記陰極及び陽極ターゲットを収容した真空外囲器と、を有したX線管と、
    前記X線管を収容し、内壁の一部を形成する平坦面と、前記平坦面の一部を開口して設けられた冷却液注入口と、前記冷却液注入口に繋がって前記平坦面に形成され前記平坦面の周縁まで延出した溝部と、を有した管容器と、
    前記管容器内に充填された冷却液と、
    前記冷却液注入口を閉塞した蓋部と、を備えているX線管装置。
  2. 前記管容器は、筒状に形成された周壁部と、前記周壁部の一端を閉塞した底壁部と、前記周壁部の他端を閉塞した天井壁部と、を有し、
    前記平坦面、冷却液注入口及び溝部は、前記天井壁部に形成されている請求項1に記載のX線管装置。
  3. 前記溝部は、直線状に形成されている請求項1又は2に記載のX線管装置。
  4. 前記溝部の前記冷却液注入口との境界での幅は、前記冷却液注入口の幅より狭い請求項1乃至3の何れか1項に記載のX線管装置。
  5. 前記管容器は、前記冷却液注入口に繋がって前記平坦面に形成され前記平坦面の周縁まで延出した他の溝部をさらに有している請求項1乃至4の何れか1項に記載のX線管装置。
  6. 前記溝部及び他の溝部は、前記冷却液注入口を挟んで直線状に形成されている請求項5に記載のX線管装置。
  7. 電子を放出する陰極と、前記陰極から放出される電子が衝突されることによりX線を放出する陽極ターゲットと、前記陰極及び陽極ターゲットを収容した真空外囲器と、を有したX線管と、前記X線管を収容し、内壁の一部を形成する平坦面と、前記平坦面の一部を開口して設けられた冷却液注入口と、前記冷却液注入口に繋がって前記平坦面に形成され前記平坦面の周縁まで延出した溝部と、を有した管容器と、を備えた空のX線管装置を用意し、
    前記冷却液注入口が重力方向と反対の方向に向って開口するよう前記管容器を配置し、
    前記冷却液注入口に連通するよう、前記配置された管容器に冷却液注入治具を取付け、
    冷却液を前記冷却液注入治具及び冷却液注入口から管容器内に注入し、
    前記管容器内に前記冷却液が充填され、前記冷却液注入治具に前記冷却液が溜まった状態で、前記管容器を揺動させ、前記管容器の上部に溜まった空気を前記溝部を伝わせ、前記冷却液注入口から前記冷却液注入治具側に排出させ、
    前記空気を排出させた後、前記冷却液注入治具を前記管容器から取外し、
    前記冷却液注入治具を取外した後、前記冷却液注入口を蓋部で閉塞するX線管装置の製造方法。
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