JP5618516B2 - 絶縁性光硬化性熱硬化性樹脂組成物およびプリント配線板 - Google Patents

絶縁性光硬化性熱硬化性樹脂組成物およびプリント配線板 Download PDF

Info

Publication number
JP5618516B2
JP5618516B2 JP2009225060A JP2009225060A JP5618516B2 JP 5618516 B2 JP5618516 B2 JP 5618516B2 JP 2009225060 A JP2009225060 A JP 2009225060A JP 2009225060 A JP2009225060 A JP 2009225060A JP 5618516 B2 JP5618516 B2 JP 5618516B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
meth
acrylate
resin
parts
aluminum oxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009225060A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011075679A (ja
Inventor
義和 大胡
義和 大胡
武徳 角谷
武徳 角谷
宇敷 滋
滋 宇敷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Holdings Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Holdings Co Ltd filed Critical Taiyo Holdings Co Ltd
Priority to JP2009225060A priority Critical patent/JP5618516B2/ja
Publication of JP2011075679A publication Critical patent/JP2011075679A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5618516B2 publication Critical patent/JP5618516B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G59/00Polycondensates containing more than one epoxy group per molecule; Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups
    • C08G59/18Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups ; e.g. general methods of curing
    • C08G59/40Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups ; e.g. general methods of curing characterised by the curing agents used
    • C08G59/42Polycarboxylic acids; Anhydrides, halides or low molecular weight esters thereof
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L23/00Details of semiconductor or other solid state devices
    • H01L23/12Mountings, e.g. non-detachable insulating substrates
    • H01L23/14Mountings, e.g. non-detachable insulating substrates characterised by the material or its electrical properties
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/22Secondary treatment of printed circuits
    • H05K3/28Applying non-metallic protective coatings

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Non-Metallic Protective Coatings For Printed Circuits (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)

Description

本発明は、放熱性に優れた絶縁性光硬化性熱硬化性樹脂組成物およびプリント配線板に関し、特に、パッケージ基板や表面実装型LEDの電気絶縁層などに有用な熱伝導性を持ち、保存安定性に優れた絶縁性光硬化性熱硬化性樹脂組成物および該組成物を用いて形成された電気絶縁層を具備するプリント配線板に関する。
近年、電子機器の小型化、高性能化に伴い、半導体の高密度化、高機能化が求められている。そのため、半導体を実装する回路基板も小型高密度のものが要求されている。その結果、最近では、部品、回路基板の放熱性が大きな課題となっている。
これに対し、銅やアルミニウムなどの放熱性のよい金属板を使用し、この金属板の片面又は両面に、プリプレグや熱硬化性樹脂組成物などの電気絶縁層を介して回路パターンを形成する金属ベース基板が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このような金属ベース基板は、電気絶縁層の熱伝導性が悪いために絶縁層を薄くする必要があり、その結果として、絶縁耐圧の問題、高価であること、質量が重くなってしまう、といった問題があるため使用される用途が限定されていた。
一方、高密度な半導体チップの実装方法は、表面実装が主流となり、最近では、BGA(ボール・グリッド・アレイ)やCSP(チップ・スケール・パッケージ)等のパッケージ基板が登場してきた。
このようなパッケージ基板に用いられるソルダーレジスト組成物(例えば、特許文献2参照)や層間絶縁材料は、低分子量のエポキシ化合物をベースとしたもので、充填材も電気絶縁性や耐薬品性が良好である二酸化珪素や沈降性硫酸バリウムであり、放熱性には乏しいものであった。
また、放熱性の改善が期待される酸化アルミニウムをフィラーとして使用した絶縁材料では、フィラーの沈降が激しく、沈降したフィラーが固く凝集するために使用不能となり、保存安定性の面で実用性に乏しいものであった。
これに対し、カルボキシル基含有共重合樹脂と酸化アルミニウムを使用し、保存安定性を得ながら放熱性を持たせた現像型のソルダーレジスト組成物が提案されている(特許文献3参照)。
しかしながら、酸化アルミニウムを含有するために、パターニングおいてハレーションが大きく、目的とするパターンが得られにくいという問題の他、熱伝導率の向上には一定の限界があり、依然として解決できない放熱特性の要求があった。
特開平6−224561号公報 特開平11−288091号公報 特開2006−337481号公報
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、パッケージ基板や表面実装型LEDにおける電気絶縁層などに有用な放熱性を持ち、保存安定性及び解像性にも優れる絶縁性光硬化性熱硬化性樹脂組成物を提供することにある。
また本発明の他の目的は、高精細で放熱特性に優れた層間絶縁パターンやソルダーレジストなどの電気絶縁層を有するプリント配線板を提供することにある。
発明者らは、前記目的の実現に向けて鋭意研究した結果、フィラーとして酸化アルミニウムと酸化チタンを併用することにより、所期の課題を解決できることを見出し、以下の内容を要素構成とする本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の絶縁性光硬化性熱硬化性樹脂組成物は、1分子内にエチレン性不飽和基とカルボキシル基を含む樹脂、光重合開始剤、光重合性モノマー、酸化アルミニウム、酸化チタン、エポキシ化合物、および有機溶剤を含み、酸化チタンの含有率が前記樹脂100質量部に対して3〜23質量部であることを特徴とする。
また、本発明のプリント配線板は、酸化アルミニウムと酸化チタンを含み、そのハンター白色度が60以上である電気絶縁層を具備することを特徴とする。ここで、前記電気絶縁層は、1分子内にエチレン性不飽和基とカルボキシル基を含む樹脂、光重合開始剤、光重合性モノマー、酸化アルミニウム、酸化チタン、エポキシ化合物、および有機溶剤を含む光硬化性熱硬化性樹脂組成物を用いて形成されていることが好ましい。
本発明により、パッケージ基板や表面実装型LEDにおける絶縁層などに有用な放熱性を持ち、保存安定性及び解像性にも優れた絶縁性光硬化性熱硬化性樹脂組成物を提供することが可能となった。さらに、本発明により、高精細で放熱性に優れる電気絶縁層を有するプリント配線板を提供することが可能となった。
本発明の絶縁性光硬化性熱硬化性樹脂組成物(以下、「絶縁性硬化性樹脂組成物」、又は単に「組成物」ともいう。)は、(A)1分子内にエチレン性不飽和基とカルボキシル基を含む樹脂、(B)酸化アルミニウム、(C)酸化チタン、(D)光重合開始剤、(E)光重合性モノマー、(F)エポキシ化合物、及び(G)有機溶剤を含有してなり、特に、酸化アルミニウムと酸化チタンを併用したことを特徴とする。酸化アルミニウムと酸化チタンを併用することにより、酸化アルミニウム単独では限界があった放熱性の更なる改善が図られると共に、酸化アルミニウムに起因するハレーションの増大が抑制されて解像性の向上が達成された。
以下、本発明の絶縁性硬化性樹脂組成物の各構成成分について詳しく説明する。
(A)1分子内にエチレン性不飽和基とカルボキシル基を含む樹脂
1分子内にエチレン性不飽和基とカルボキシル基を含む樹脂(以下、「樹脂(A)」ともいう。)としては、1分子内に光硬化性のためのエチレン性不飽和基と弱アルカリ水溶液による現像を可能にするカルボキシル基を有する樹脂であれば使用可能であり、特定のものに限定されるものではない。このような1分子内にエチレン性不飽和基とカルボキシル基を含む樹脂(A)としては、以下に列挙する樹脂(オリゴマーまたはポリマーのいずれでもよい)を好適に使用することができる。すなわち、
(1)カルボキシル基含有(メタ)アクリル系共重合樹脂に、1分子中にオキシラン環とエチレン性不飽和基を有する化合物との反応により得られる感光性のカルボキシル基含有樹脂、
(2)1分子中にそれぞれ1個のエポキシ基と不飽和二重結合を有する化合物と、不飽和二重結合を有する化合物の共重合体に、不飽和モノカルボン酸を反応させ、生成した第2級の水酸基に飽和または不飽和多塩基酸無水物を反応させて得られる感光性のカルボキシル基含有樹脂、
(3)水酸基含有ポリマーに、飽和または不飽和多塩基酸無水物を反応させた後、生成したカルボン酸に、1分子中にそれぞれ1個のエポキシ基と不飽和二重結合を有する化合物を反応させて得られる感光性の水酸基およびカルボキシル基含有樹脂である。
これらの中でも、前記(1)に記載の感光性のカルボキシル基含有樹脂である、(a)カルボキシル基含有(メタ)アクリル系共重合樹脂と、(b)1分子中にオキシラン環とエチレン性不飽和基を有する化合物との反応により得られるカルボキシル基を有する共重合系樹脂が好ましい。
この場合、特に1分子中にオキシラン環とエチレン性不飽和基を有する化合物(b)として、脂肪族重合性モノマーから生成される化合物を用いれば、樹脂の芳香環から起因する光による劣化も抑えられるので好ましい。
(a)のカルボキシル基含有(メタ)アクリル系共重合樹脂は、(メタ)アクリル酸エステルと、1分子中に1個の不飽和基と少なくとも1個のカルボキシル基を有する化合物とを共重合させて得られる。共重合樹脂(a)を構成する(メタ)アクリル酸エステルとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸アルキルエステル類、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等の水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル類、メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、イソオクチルオキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート等のグリコール変性(メタ)アクリレート類などが挙げられる。これらは単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。なお、本明細書中において、(メタ)アクリレートとは、アクリレートおよびメタアクリレートを総称する用語であり、他の類似の表現についても同様である。
また、1分子中に1個の不飽和基と少なくとも1個のカルボキシル基を有する化合物としては、アクリル酸、メタクリル酸、不飽和基とカルボン酸の間が鎖延長された変性不飽和モノカルボン酸、例えばβ−カルボキシエチル(メタ)アクリレート、2−アクリロイルオキシエチルコハク酸、2−アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタル酸、ラクトン変性等によりエステル結合を有する不飽和モノカルボン酸、エーテル結合を有する変性不飽和モノカルボン酸、さらにはマレイン酸等のカルボキシル基を分子中に2個以上含むものなどが挙げられる。これらは単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。
(b)の1分子中にオキシラン環とエチレン性不飽和基を有する化合物としては、特に脂肪族モノマーから生成される化合物を用いることが好ましく、具体例としては、グリシジル(メタ)アクリレート、α−メチルグリシジル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルエチル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルブチル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチルアミノアクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート等を挙げることができる。これら(b)1分子中にオキシラン環とエチレン性不飽和基を有する化合物は、単独で用いても2種以上を混合して用いてもよい。
樹脂(A)は、その酸価が50〜200mgKOH/gの範囲にあることが好ましい。酸価が50mgKOH/g未満の場合には、弱アルカリ水溶液での未露光部分の除去が難しい。200mgKOH/gを超えると、硬化被膜の耐水性、電気特性が劣るなどの問題がある。また、樹脂(A)の重量平均分子量は、5,000〜100,000の範囲にあることが好ましい。重量平均分子量が5000未満であると指触乾燥性が著しく劣る傾向がある。また、重量平均分子量が100,000を超えると現像性、貯蔵安定性が著しく悪化する傾向があるために好ましくない。
(B)酸化アルミニウム
酸化アルミニウム(B)は、赤外線を放射し、組成物の放熱性を向上させることができる。酸化アルミニウム(B)としては、熱伝導率15W/m・K以上であることが好ましい。熱伝導率が15W/m・K以上の酸化アルミニウムは、純度92%以上とすることにより得られる。
また、酸化アルミニウム(B)としては、粒径が50μm以下であることが好ましく、より好ましくは30μm以下であり、また、0.01μm以上であることが好ましい。粒径が0.01μmよりも小さいと組成物の粘度が高くなりすぎて、分散が困難であり、被塗布物への塗布も困難となる。50μmより大きいと塗膜への頭出しが発生しやすくなり、また、沈降速度が速くなり保存安定性が悪化し得る。
酸化アルミニウムの配合率は、放熱特性と柔軟性を勘案して、本発明の組成物からなる硬化物を基準としたとき、該硬化物100容量部中に、60〜95容量部、好ましくは65〜90容量部とするのがよい。60容量部未満だと、硬化物の熱伝導率が小さくなり、十分な放熱特性が得られない場合がある。一方、95容量部より多いとインキ化できない、あるいは塗膜としての強度が得られないという問題が生じ得る。
更に、酸化アルミニウムは、最密充填となるような粒度分布を持つ2種類以上の平均粒子径のものを配合することにより、より高充填にすることができ、保存安定性、熱伝導率の両側面から好ましい。最密充填となるような粒度分布を例示すれば、粒径5〜30μmの範囲内にある第1の酸化アルミニウム粒子100質量部に対し、この第1の酸化アルミニウム粒子の平均粒径の1/2〜1/20の範囲内にある第2の酸化アルミニウム粒子を10〜100質量部配合したものである。
本発明に用いられる球状の酸化アルミニウム(C)の代表的な市販品としては、電気化学工業株式会社製 DAW−03(平均粒径3μm)、DAW−05(平均粒径5μm)、DAW−10(平均粒径10μm)、DAM−03(平均粒径3μm)、DAM−05(平均粒径5μm)、DAM−10(平均粒径10μm)、昭和電工株式会社製AS−40(平均粒径12μm)、AS−50(平均粒径9μm)等が挙げられる。
(C)酸化チタン
酸化チタン(C)は、上述したように、酸化アルミニウム(B)と併用されることにより、プリント配線板の電気絶縁層として所望される放熱性を組成物に付与することができ、更に、酸化アルミニウムに起因するハレーションの増大を抑制して解像性の向上を図ることができる。
酸化チタン(C)としては、アナターゼ型もルチル型も用いることができるが、ルチル型が好ましい。アナターゼ型酸化チタンは、ルチル型と比較して白色度が高いためによく使用される。しかしながら、アナターゼ型酸化チタンは、光触媒活性を有するために、ソルダーレジスト組成物中の樹脂の変色を引き起こすことがある。これに対し、ルチル型酸化チタンは、白色度はアナターゼ型と比較して若干劣るものの、光活性を殆ど有さないために、樹脂の劣化を抑えることができ、安定した硬化物を得ることができる。
前記ルチル型酸化チタンとしては、公知のものを使用することができる。具体的には、石原産業株式会社製 タイペークR−820、タイペークR−830、タイペークR−930、タイペークR−550、タイペークR−630、タイペークR−680、タイペークR−670、タイペークR−680、タイペークR−670、タイペークR−780、タイペークR−850、タイペークCR−50、タイペークCR−57、タイペークCR−80、タイペークCR−90、タイペークCR−93、タイペークCR−95、タイペークCR−97、タイペークCR−60、タイペークCR−63、タイペークCR−67、タイペークCR−58、タイペークCR−85、タイペークUT771、デュポン株式会社製 タイピュアR−100、タイピュアR−101、タイピュアR−102、タイピュアR−103、タイピュアR−104、タイピュアR−105、タイピュアR−108、タイピュアR−900、タイピュアR−902、タイピュアR−960、タイピュアR−706、タイピュアR−931、堺化学工業株式会社製 TITON R−25、TITON R−21、TITON R−32、TITON R−7E、TITON R−5N、TITON R−61N、TITON R−62N、TITON R−42、TITON R−45M、TITON R−44、TITON R−49S、TITON GTR−100、TITON GTR−300、TITON D−918、TITON TCR−29、TITON TCR−52、TITON FTR−700等を使用することができる。
なお、アナターゼ型酸化チタンとしては、富士チタン工業株式会社製 TA−100、TA−200、TA−300、TA−400、TA−500、石原産業株式会社製 タイペークA−100、タイペークA−220、タイペークW−10、テイカ株式会社製 TITANIX JA−1、TITANIX JA−3、TITANIX JA−4、TITANIX JA−5、チタン工業株式会社製 KRONOS KA−10、KRONOS KA−15、KRONOS KA−20、KRONOS KA−30、堺化学工業株式会社製 A−100、SA−1、SA−1Lなどが挙げられる。
このような酸化チタン(C)の配合率は、樹脂(A)100質量部に対して3〜23質量部、好ましくは5〜20質量部、より好ましくは6〜15質量部である。配合率が23質量部を超えると、光硬化性が低下し、解像性が悪くなり好ましくない。一方、3質量部未満であると、白色度が小さく、放熱性が低下する。
(D)光重合開始剤
光重合開始剤(D)としては、例えばベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテルなどのベンゾイン化合物とそのアルキルエーテル類; アセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、ジエトキシアセトフェノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェノン、1,1−ジクロロアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ−プロパン−1−オンなどのアセトフェノン類;メチルアンソラキノン、2−エチルアンソラキノン、2−ターシャリーブチルアンソラキノン、1−クロロアンソラキノン、2−アミルアンソラキノンなどのアンソラキノン類;チオキサントン、2、4−ジエチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン、2−メチルチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントンなどのチオキサントン類;アセトフェノンジメチルケタール、ベンジルジメチルケタールなどのケタール類;ベンゾフェノン、4,4−ビスメチルアミノベンゾフェノンなどのベンゾフェノン類などが挙げられる。これらは単独または2種類以上を混合して使用することが可能であり、さらにトリエタノールアミン、メチルジエタノールアミン等の第3級アミン;2−ジメチルアミノエチル安息香酸、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル等の安息香酸誘導体などの光開始助剤等と組み合わせて使用することができる。
これら光重合開始剤(D)の配合率は、樹脂(A)100質量部に対して、好ましくは0.1〜30質量部、より好ましくは2〜20質量部の割合である。光重合開始剤(D)の配合率が、樹脂(A)100質量部に対して、0.1質量部未満の場合、光硬化性が低下し得るので好ましくない。一方、30質量部を超えた場合、塗膜特性が低下し得るので好ましくない。
(E)光重合性モノマー
光重合性モノマー(E)としては、公知慣用のものを用いることができ、例えば、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、イソボロニル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸のエステル類;ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートなどのヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類; メトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリレートなどのアルコキシアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート類;エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブタンジオールジ(メタ)アクリレート類、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ) アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートなどのアルキレンポリオールポリ(メタ)アクリレート; ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール200ジ(メタ)アクリレート、エトキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、プロポキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレートなどのポリオキシアルキレングリコールポリ(メタ)アクリレート類;ヒドロキシビバリン酸ネオペンチルグリコールエステルジ(メタ)アクリレートなどのポリ(メタ)アクリレート類;トリス[(メタ)アクリロキシエチル]イソシアヌレートなどのイソシアヌルレート型ポリ(メタ)アクリレート類などが挙げられる。これらは、塗膜の特性上の要求に合わせて、単独又は2種以上を組み合わせて使用できる。
これらの光重合性モノマー(E)の配合率としては、樹脂(A)100質量部に対して、5〜100質量部が好ましく、特に好ましくは10〜50質量部である。光重合性モノマー(C)が5質量部未満の場合、十分な硬化性が得られず、耐現像性が低下し得る。一方、100質量部を超えた場合、指触乾燥性が悪くなることがあり、好ましくない。
(F)エポキシ化合物
次に、エポキシ化合物(F)としては、例えばビスフェノールS型エポキシ樹脂、ジグリシジルフタレート樹脂、トリグリシジルイソシアヌレート(例えば日産化学(株)製のTEPIC−H(S−トリアジン環骨格面に対し3個のエポキシ基が同一方向に結合した構造をもつβ体)や、TEPIC(β体と、S−トリアジン環骨格面に対し1個のエポキシ基が他の2個のエポキシ基と異なる方向に結合した構造をもつα体との混合物)等)などの複素環式エポキシ樹脂、ビキシレノール型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、テトラグリシジルキシレノイルエタン樹脂などの希釈剤に難溶性のエポキシ樹脂や、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型樹脂、臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型またはクレゾールノボラック型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、ビスフェノールAのノボラック型エポキシ樹脂、キレート型エポキシ樹脂、グリオキザール型エポキシ樹脂、アミノ基含有エポキシ樹脂、ゴム変性エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエンフェノリック型エポキシ樹脂、シリコーン変性エポキシ樹脂、ε−カプロラクトン変性エポキシ樹脂などの希釈剤に可溶性のエポキシ樹脂などが挙げられる。これらのエポキシ樹脂は、単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。
このようなエポキシ化合物(F)の配合率は、樹脂(A)のカルボキシル基1当量に対して、好ましくは0.6〜2.0 当量、より好ましくは、0.8〜1.5当量となる範囲である。多官能エポキシ樹脂の配合量が、上記範囲より少ない場合、カルボキシル基が残り、耐熱性、耐アルカリ性、電気絶縁性などが低下し得るので、好ましくない。一方、上記範囲を超えた場合、低分子量の多官能エポキシ樹脂が残存することにより、塗膜の強度などが低下し得るので、好ましくない。
樹脂(A)のカルボキシル基と、エポキシ化合物(F)のエポキシ基とは、開環重合により反応するが、有機溶剤(G)や組成物中の他の物質に易溶性のエポキシ樹脂を用いた場合、乾燥時の熱により架橋が進みやすい。そのため、架橋反応を抑制して乾燥時間を長くとりたい場合には、難溶性のエポキシ樹脂を単独で、または易溶性のエポキシ樹脂と共に用いることが望ましい。
(G)有機溶剤
本発明で使用される有機溶剤(G)は、ソルダーレジスト組成物を塗布しやすい状態にし、塗布後乾燥させて造膜させるために用いられる。このような有機溶剤(G)としては、メチルエチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類;トルエン、キシレン、テトラメチルベンゼンなどの芳香族炭化水素類;メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、メチルカルビトール、ブチルカルビトール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジプロプレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテルなどのグリコールエーテル類;酢酸エチル、酢酸ブチル、セロソルブアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート及び上記グリコールエーテル類のエステル化物などのエステル類;エタノール、プロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコールなどのアルコール類;オクタン、デカンなどの脂肪族炭化水素類;石油エーテル、石油ナフサ、水添石油ナフサ、ソルベントナフサなどの石油系溶剤等を挙げることができる。
これら有機溶剤の配合率は、特に限定されるものでは無く、塗布方法に応じて、適宜調整すれば良いが、一般的に組成物中に50質量%以下、好ましくは30質量%以下である。有機溶剤の含有率が多いと、酸化アルミニウムの沈降スピードが上がり、保存安定性が低下するので好ましくない。
湿潤分散剤
本発明の絶縁性硬化性樹脂組成物には、必要に応じて無機粒子の高充填化を容易にするために、湿潤分散剤を添加することができる。このような湿潤・分散剤としては、カルボキシル基、水酸基、酸エステルなどの極性基を有する化合物や高分子化合物、例えばリン酸エステル類などの酸含有化合物や、酸基を含む共重合物、水酸基含有ポリカルボン酸エステル、ポリシロキサン、長鎖ポリアミノアマイドと酸エステルの塩などを用いることができる。
市販されている湿潤分散剤で特に好適に用いることができるものとしては、ビックケミー・ジャパン株式会社製 Anti−Terra−U、Anti−Terra−U100、Anti−Terra−204、Anti−Terra−205、Disperbyk−101、Disperbyk−102、Disperbyk−103、Disperbyk−106、Disperbyk−108、Disperbyk−109、Disperbyk−110、Disperbyk−111、Disperbyk−112、Disperbyk−116、Disperbyk−130、Disperbyk−140、Disperbyk−142、Disperbyk−145、Disperbyk−161、Disperbyk−162、Disperbyk−163、Disperbyk−164、Disperbyk−166、Disperbyk−167、Disperbyk−168、Disperbyk−170、Disperbyk−171、Disperbyk−174、Disperbyk−180、Disperbyk−182、Disperbyk−183、Disperbyk−185、Disperbyk−184、Disperbyk−2000、Disperbyk−2001、Disperbyk−2009、Disperbyk−2020、Disperbyk−2025、Disperbyk−2050、Disperbyk−2070、Disperbyk−2096、Disperbyk−2150、BYK−P104、BYK−P104S、BYK−P105、BYK−9076、BYK−9077、BYK−220S、BYK−W903、BYK−W909、BYK−W935、BYK−W940、BYK−W961、BYK−W966、BYK−W969、BYK−W972、BYK−W980、BYK−W985、BYK−W995、BYK−W996、BYK−W9010、BYK−P9050、BYK−P9060、BYK−P9080、楠本化成株式会社製 ディスパロン2150、ディスパロン1210、ディスパロンKS−860、ディスパロンKS−873N、ディスパロン7004、ディスパロン1830、ディスパロン1860、ディスパロン1850、ディスパロンDA−400N、ディスパロンPW−36、ディスパロンDA−703−50、共栄社化学株式会社製 フローレンG−450、フローレンG−600、フローレンG−820、フローレンG−700、フローレンDOPA−44、フローレンDOPA−17が挙げられる。
湿潤分散剤剤の含有率は、上記の目的を有効に達成するために、酸化アルミニウム(B)100質量部に対して、好ましくは0.1〜10質量部、より好ましくは0.5〜5質量部である。
さらに、必要に応じて、硬化促進剤、熱重合禁止剤、増粘剤、消泡剤、レベリング剤、カップリング剤、難燃助剤等が使用できる。
以下に絶縁性硬化性樹脂組成物の使用の一例として、プリント配線板が具備する電気絶縁層の製造について説明する。
まず、本発明の絶縁性硬化性樹脂組成物を、必要に応じて希釈して塗布方法に適した粘度に調整する。次に、粘度調整した組成物を、回路形成されたプリント配線板に、スクリーン印刷法等の方法により塗布し、例えば70〜90℃の温度で組成物中に含まれる有機溶剤を揮発乾燥させることにより、タックフリーの塗膜を形成する。その後、フォトマスクを通して選択的に活性エネルギー線により露光し、未露光部をアルカリ水溶液により現像してパターンを形成し、100℃〜200℃で熱硬化することにより、本発明の組成物を用いて形成された絶縁性パターンからなる電気絶縁層を具備する本発明のプリント配線板を製造することができる。
また、露光するための照射光源としては、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、キセノンランプ又はメタルハライドランプなどを用いることができる。その他、レーザー光線なども活性光線として利用できる。現像液であるアルカリ水溶液としては、0.5〜5質量%の炭酸ナトリウム水溶液が一般的であるが、他のアルカリ水溶液を使用することも可能である。他のアルカリ水溶液としては、例えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、リン酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、アンモニア、アミン類等のアルカリ水溶液を挙げることができる。
このような本発明に係るプリント配線板が具備する電気絶縁層は、本発明の反射率の高い酸化チタンを含有する絶縁性硬化性樹脂組成物を用いて作製され、高反射率で高精細なパターンを有するものである。
このような本発明の絶縁性硬化性樹脂組成物を用いて形成される電気絶縁層は、ハンター白色度が60以上であることが好ましい。ここでハンター白色度とは、白さを表す手段として一般的に使用されているものであり、ハンター式測色色差計により、L(明度)、a・b(色相・彩度)を計測し、基準の白さから暗さと色(赤、緑、黄、青)を引いたもので、以下の式で求めたものである。
W=100−[(100−L)+(a+b)]1/2
以下、実施例及び比較例を示して、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではないことはもとよりである。
樹脂溶液1の合成:
攪拌機、温度計、還流冷却器、滴下ロートおよび窒素導入管を備えた2リットルセパラブルフラスコに、溶媒としてジエチレングリコールジメチルエーテル(カルビトールアセテート)1050g、および重合開始剤としてt−ブチルパ−オキシ2−エチルヘキサノエート(日本油脂(株)製、商品名;パーブチルO)21.4gを加えて90℃に加熱した。加熱後、ここに、メタクリル酸309.9g、メタクリル酸メチル116.4g、およびラクトン変性2−ヒドロキシエチルメタクリレート(ダイセル化学工業(株)製、商品名;プラクセルFM1)109.8gを、重合開始剤であるビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート(日本油脂(株)製、商品名;パーロイルTCP、)21.4gと共に3時間かけて滴下して加え、さらに6時間熟成することにより、カルボキシル基含有共重合樹脂を得た。なお、反応は、窒素雰囲気下で行った。
次に、得られたカルボキシル基含有共重合樹脂に、3,4−エポキシシクロヘキシルメチルアクリレート(ダイセル化学(株)製、商品名;サイクロマーA200)363.9g、開環触媒としてジメチルベンジルアミン3.6g、重合抑制剤としてハイドロキノンモノメチルエーテル1.80gを加え、100℃に加熱し、攪拌することによりエポキシの開環付加反応を行った。16時間後、固形分の酸価が108.9mgKOH/g、重量平均分子量が25,000の、芳香環を有さないカルボキシル基含有樹脂を50.0質量%(不揮発分)含む溶液を得た。以下、この反応溶液を樹脂溶液1と呼ぶ。なお、樹脂溶液1は樹脂(A)の50質量%溶液である。
実施例1〜6及び比較例1〜3の配合:
表1に従って各成分を配合、攪拌して3本ロールにて分散させてそれぞれ硬化性樹脂組成物を作製した。表中の数字は、質量部を示す。
Figure 0005618516
*1:ビックケミー・ジャパン株式会社製の湿潤剤
*2:電気化学工業株式会社製の酸化アルミニウム 平均粒子3μmの球状粒子
*3:電気化学工業株式会社製の酸化アルミニウム 平均粒子10μmの球状粒子
*4:チバ・ジャパン株式会社製の光重合開始剤 2−メチル−1[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モリフォリノプロパン−1−オン
*5:チバ・ジャパン株式会社製の光重合開始剤 ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド
*6:チタン工業株式会社製のアナターゼ型酸化チタン
*7:石原産業株式会社製のルチル型酸化チタン
*8:ジャパンエポキシレジン株式会社製のビスフェノールA型エポキシ樹脂
*9:共栄社化学株式会社製の光重合性モノマー トリメチロールプロパントリアクリレート
各絶縁性硬化性樹脂組成物を用いて形成される硬化塗膜の諸性質を調べるために、以下のようにして試験し、評価を行った。結果を表2に示す。
Figure 0005618516
表2の評価方法は以下のとおりである。
(1)解像性試験
各絶縁性硬化性樹脂組成物を、100mm×150mmの大きさで1.6mmの厚さのFR−4銅張り積層板にスクリーン印刷法にて、膜厚40μmとなるように100メッシュポリエステル(バイアス張り)の版を使用して基板全面に印刷し、80℃で20分間熱風循環式乾燥炉にて乾燥させた。プリント配線板用露光機HMW−680GW(オーク製作所製)を用いて、30〜100μmのライン(10μm刻み)を描画させるマスクパターンを使用し、700mJ/cmの積算光量で紫外線露光した。その後、液温を30℃で調整された1%の炭酸ナトリウム水溶液を現像液として、プリント配線板用現像機にて60秒間現像し、続いて150℃で60分間、熱風循環式乾燥炉で熱硬化を行い、試験片を作製した。この試験片に残存しているライン幅を確認し、解像性の評価とした。
(2)放熱試験
各絶縁性硬化性樹脂組成物を、100mm×150mmの大きさで1.6mmの厚さのFR−4銅張り積層板にスクリーン印刷で膜厚40μmとなるように100メッシュポリエステル(バイアス張り)の版を使用して基板全面に印刷し、80℃で20分間熱風循環式乾燥炉にて乾燥させた。プリント配線板用露光機HMW−680GW(オーク製作所製)を用いて、700mJ/cmの積算光量で紫外線露光した。その後、液温を30℃で調整された1%の炭酸ナトリウム水溶液を現像液として、プリント配線板用現像機にて60秒間現像し、続いて150℃で60分間、熱風循環式乾燥炉で熱硬化を行い、試験片を作製した。このとき基板の一角は銅箔が露出するようにパターン形成を行う。
この一角に熱源となる60Wのヒーターを押し付け、10分間加熱し、基板温度が安定したころの基板温度をヒーターから3mmの距離に貼り付けておいたK型熱電対で測定した。
(3)赤外域の分光反射率
(2)と同様に作製した各試験片を日本分光株式会社製 分光光度計V−670で波長1000nmと1500nmの赤外域での分光反射率を測定した。
(4)ハンター白色度
(2)と同様に作製した各試験片をコニカミノルタセンシング株式会社製 色彩色差計 CR−400で測定し、ハンターLab表色系を計測する。ハンター白色度(W)はハンターLabの各値より下記(式1)により、計算により求められる。この値が大きいほど白色度が高いことを示す。
W=100−[(100−L)+(a+b)]1/2 ・・・(式1)
(5)耐溶剤性
(2)と同様に作製した各試験片を、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートに30分間浸漬し、乾燥させた後に、セロハン粘着テープによるピールテストを行い、塗膜の剥がれと変色について評価した。
○・・・塗膜の剥がれや変色なし
×・・・塗膜の剥がれや変色あり
(6)はんだ耐熱性
(2)と同様に作製した各試験片に、ロジン系フラックスを塗布して260℃のはんだ槽で10秒間フローさせた。その後、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートで洗浄し、乾燥させた後に、セロハン粘着テープによるピールテストを行い、塗膜の剥がれについて評価した。
○・・・塗膜の剥がれや変色なし
×・・・塗膜の剥がれや変色あり
(7)鉛筆硬度試験
(2)と同様に作製した各試験片に、芯の先が平らになるように研がれたBから9Hの鉛筆を、約45°の角度で押し付けて、塗膜の剥がれが生じない鉛筆の硬さを記録した。
(8)絶縁抵抗試験
FR−4銅張り積層板の代わりにIPC B−25テストパターンのクシ型電極Bクーポンを用いること以外は(2)と同様の条件で試験片を作製した。この試験片に、DC500Vのバイアスを印加し、絶縁抵抗値を測定した。

Claims (3)

  1. 1分子内にエチレン性不飽和基とカルボキシル基を含む樹脂、光重合開始剤、光重合性モノマー、酸化アルミニウム、酸化チタン、エポキシ化合物、および有機溶剤を含み、酸化チタンの含有率が前記樹脂100質量部に対して3〜23質量部であることを特徴とする絶縁性光硬化性熱硬化性樹脂組成物。
  2. 酸化アルミニウムと酸化チタンを含む硬化物からなる電気絶縁層であって、酸化アルミニウムの配合率は該硬化物100容量部中に60〜95容量部であり、そのハンター白色度が60以上である電気絶縁層を具備することを特徴とするプリント配線板。
  3. 電気絶縁層が、1分子内にエチレン性不飽和基とカルボキシル基を含む樹脂、光重合開始剤、光重合性モノマー、酸化アルミニウム、酸化チタン、エポキシ化合物、および有機溶剤を含む絶縁性光硬化性熱硬化性樹脂組成物を用いて形成されていることを特徴とする請求項2に記載のプリント配線板。
JP2009225060A 2009-09-29 2009-09-29 絶縁性光硬化性熱硬化性樹脂組成物およびプリント配線板 Active JP5618516B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009225060A JP5618516B2 (ja) 2009-09-29 2009-09-29 絶縁性光硬化性熱硬化性樹脂組成物およびプリント配線板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009225060A JP5618516B2 (ja) 2009-09-29 2009-09-29 絶縁性光硬化性熱硬化性樹脂組成物およびプリント配線板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011075679A JP2011075679A (ja) 2011-04-14
JP5618516B2 true JP5618516B2 (ja) 2014-11-05

Family

ID=44019756

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009225060A Active JP5618516B2 (ja) 2009-09-29 2009-09-29 絶縁性光硬化性熱硬化性樹脂組成物およびプリント配線板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5618516B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101952865B1 (ko) 2016-10-10 2019-02-27 삼성전기주식회사 팬-아웃 반도체 패키지 및 감광성 수지 조성물

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI357536B (en) * 2006-10-24 2012-02-01 Taiyo Ink Mfg Co Ltd Photosetting and thermosetting solder resist ink c
JP5089426B2 (ja) * 2008-02-15 2012-12-05 電気化学工業株式会社 アルカリ現像型光硬化性・熱硬化性ソルダーレジスト組成物およびそれを用いた金属ベース回路基板
JP2009194222A (ja) * 2008-02-15 2009-08-27 Denki Kagaku Kogyo Kk 白色のアルカリ現像型光硬化性・熱硬化性ソルダーレジスト組成物、及びそれを用いた金属ベース回路基板
JP2010014767A (ja) * 2008-07-01 2010-01-21 Denki Kagaku Kogyo Kk アルカリ現像型光硬化性・熱硬化性ソルダーレジスト組成物およびそれを用いた金属ベース回路基板
JP2010181825A (ja) * 2009-02-09 2010-08-19 Sekisui Chem Co Ltd 感光性組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011075679A (ja) 2011-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4340272B2 (ja) 光硬化性・熱硬化性ソルダーレジスト組成物およびそれを用いたプリント配線板
JP5542847B2 (ja) ソルダーレジスト組成物及びプリント配線板
JP4538484B2 (ja) 光硬化性熱硬化性樹脂組成物およびそれを用いたプリント配線板
JP6054012B2 (ja) 硬化性樹脂組成物およびそれを用いたプリント配線板と反射板
JP5479821B2 (ja) ソルダーレジスト層及びプリント配線板
JP4927426B2 (ja) 硬化性樹脂組成物及びその硬化物
JP2011170050A (ja) ソルダーレジスト組成物およびプリント配線板
WO2010044244A1 (ja) 硬化性樹脂組成物及び反射シート
JP4975834B2 (ja) ソルダーレジスト組成物およびプリント配線板
JP7053485B2 (ja) プリント配線板用の硬化性絶縁性組成物、ドライフィルム、硬化物、プリント配線板およびプリント配線板用の硬化性絶縁性組成物の製造方法
JP5636209B2 (ja) ソルダーレジスト組成物およびプリント配線板
TW202004336A (zh) 硬化性樹脂組成物、乾薄膜、硬化物及印刷配線板
JP2010235799A (ja) 硬化性樹脂組成物およびそれを用いたプリント配線板と反射板
JP6019065B2 (ja) ソルダーレジスト組成物およびプリント配線板
WO2011125820A1 (ja) ソルダーレジスト組成物およびプリント配線板
JP2011227308A (ja) ソルダーレジスト組成物およびプリント配線板
JP5618516B2 (ja) 絶縁性光硬化性熱硬化性樹脂組成物およびプリント配線板
JP5663506B2 (ja) ソルダーレジスト組成物
JP6078595B2 (ja) 硬化性樹脂組成物およびそれを用いたプリント配線板と反射板
JP2011215384A (ja) ソルダーレジスト組成物およびプリント配線板
JP7405803B2 (ja) 感光性樹脂組成物、感光性樹脂組成物の光硬化物及び感光性樹脂組成物を塗布したプリント配線板
JP5775943B2 (ja) ソルダーレジスト層及びプリント配線板
TW202234159A (zh) 感光性樹脂組成物、乾膜、阻焊劑及印刷線路板
TW202003650A (zh) 乾薄膜、硬化物及印刷配線板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120911

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131119

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140819

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140916

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5618516

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250