JP5618425B2 - 周辺露光方法及び周辺露光装置 - Google Patents

周辺露光方法及び周辺露光装置 Download PDF

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Description

この発明は、例えばレジスト膜が塗布された半導体ウエハやLCDガラス基板等の被処理基板の周辺露光方法及び周辺露光装置に関するものである。
一般に、半導体ウエハ等の製造工程においては、半導体ウエハやLCD基板等の被処理基板の表面に、レジスト膜のパターンを形成するために、フォトリソグラフィ技術が用いられている。このフォトリソグラフィ技術は、被処理基板の表面(上面)にレジスト液を塗布するレジスト塗布工程と、形成されたレジスト膜にパターンを露光する露光処理工程と、露光処理後の被処理基板に現像液を供給する現像処理工程とを有している。
この場合、レジスト塗布工程においては、回転する被処理基板の表面にレジスト液を供給(滴下、吐出)させて、遠心力によって被処理基板表面にレジスト膜を形成している。そのため、被処理基板の周辺部のレジスト膜の膜厚が厚くなり、被処理基板表面の膜厚均一性が損なわれる。また、被処理基板の搬送中あるいは処理中に周辺部の余剰レジスト膜が剥離してパーティクルを発生する虞もあった。
これらの問題を解決するために、被処理基板表面にレジスト膜を形成した後に、被処理基板の周辺部を露光し、現像処理により被処理基板表面の周辺部の余剰レジスト膜を除去することが行われている。この際、レジスト塗布膜にレジスト膜から残存溶剤を蒸発除去するために加熱処理を行うため、レジスト膜の特性は温度によって変化する。すなわち、レジスト膜の除去断面がなだらかになるダレ現象が生じ、このレジストダレ幅は周辺露光処理開始時の被処理基板の温度により変化することが知見されている。
そのため、被処理基板の周辺部の露光、現像による余剰レジスト膜の除去を正確に行うためには、被処理基板表面の露光部の温度を制御する必要がある。
被処理基板表面に形成されたレジスト膜の温度を制御した状態で被処理基板の周辺部を露光する装置として、被処理基板の裏面(下面)側に温調器を設けた周辺露光装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この周辺露光装置によれば、温調器には、冷却流体を送流することにより被処理基板を冷却する冷却機構が設けられており、冷却機構を制御することにより、被処理基板表面の露光部の温度を制御することができる。
特開平3−83322号公報
しかしながら、特許文献1に記載の周辺露光装置においては、被処理基板表面の露光部の温度制御を下面側から行っているため、被処理基板の熱容量が大きい場合、例えば既存の300mmφのウエハに比べて2.7倍の熱容量を有する450mmφのウエハの場合には、被処理基板表面に設けられているレジスト膜の温度を所定の温度に制御するまでに時間を要し、周辺露光処理の効率の低下をきたす懸念がある。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、被処理基板の表面に設けられているレジスト膜の周辺露光前の温度制御を短時間に行い、周辺露光処理の効率の向上を図れるようにした周辺露光方法及び周辺露光装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、請求項1記載の周辺露光方法は、被処理基板に形成されるレジスト膜の周縁に光を照射して露光処理を行う周辺露光方法であって、 上記被処理基板を水平面上で回転させる回転工程と、 上記回転する被処理基板のレジスト膜の周縁の露光領域を除く外周部に冷媒気体を接触させて上記被処理基板を冷却する第1の冷却工程と、 上記回転する被処理基板のレジスト膜の周縁の露光領域の回転方向上流側に、上記第1の冷却工程で用いられる冷媒気体の温度以下の冷媒気体を接触させて上記被処理基板を冷却する第2の冷却工程と、 上記被処理基板の温度を測定する温度測定工程と、を含み 上記被処理基板の温度が所定温度以下に達した際に、上記露光処理を行うことを特徴とする。
この場合、上記冷媒気体は、ドライエア、窒素ガス、又はヘリウムガスのいずれかであってもよい(請求項)。また、上記所定温度が42℃以下であるのが好ましい(請求項)。
また、請求項記載の周辺露光方法は、請求項記載の周辺露光方法において、上記第1の冷却工程によって上記被処理基板を冷却した後に上記温度測定工程によって上記被処理基板の温度を測定し、上記被処理基板の温度が上記所定温度以下の場合には、上記露光処理を行い、上記被処理基板の温度が上記所定温度より高い場合には、上記第1の冷却工程と上記第2の冷却工程を同時に行う急速冷却工程を行った後に、上記露光処理を行うことを特徴とする。この場合、上記急速冷却工程による上記被処理基板の冷却は、上記被処理基板の温度が上記所定温度以下になるまで行うのが好ましい(請求項)。
また、請求項記載の周辺露光方法は、請求項記載の周辺露光方法において、上記第1の冷却工程と上記第2の冷却工程とを同時に行う急速冷却工程によって上記被処理基板を冷却した後に、上記温度測定工程によって上記被処理基板の温度を測定し、上記被処理基板の温度が上記所定温度以下の場合には、上記露光処理を行い、上記被処理基板の温度が上記所定温度より高い場合には、上記第2の冷却工程を行った後に、上記露光処理を行うこと特徴とする。この場合、後の上記第2の冷却工程による上記被処理基板の冷却は、上記被処理基板の温度が上記所定温度以下になるまで行うのが好ましい(請求項)。
請求項記載の周辺露光方法は、請求項ないし請求項のいずれかに記載の周辺露光方法において、上記第1の冷却工程で上記被処理基板の外周部に接触させる冷媒気体の温度が20℃〜25℃であり、上記第2の冷却工程で上記被処理基板の外周部に接触させる冷媒気体の温度が15℃〜20℃であることを特徴とする。
また、請求項9記載の周辺露光装置は、請求項1記載の周辺露光方法を具現化するもので、被処理基板に形成されるレジスト膜の周縁に光を照射して露光処理する周辺露光装置であることを前提とし、 上記被処理基板を水平に保持する基板保持部と、 上記基板保持部を水平面上に回転させる駆動部と、 上記被処理基板の周縁に対して光を照射する光源を有する光源部と、 上記被処理基板の温度を測定する温度測定部と、 上記被処理基板のレジスト膜の周縁の露光領域を除く外周部に冷媒気体を接触させて上記被処理基板を冷却する第1の冷却器と、 上記被処理基板のレジスト膜の周縁の露光領域の回転方向上流側に上記冷媒気体を接触させて上記被処理基板を冷却する第2の冷却器と、 上記第1の冷却器を上記被処理基板の上面近傍位置と待機位置に移動する第1の冷却器移動機構と、 上記第2の冷却器を上記被処理基板の上面近傍位置と待機位置に移動する第2の冷却器移動機構と、 上記基板保持部、駆動部、光源部、温度測定部、第1,第2の冷却器及び第1,第2の冷却器移動機構を制御する制御部とを具備し、 上記制御部からの信号に基づいて、上記被処理基板が水平に保持された状態で上記基板保持部が水平面上に回転し、上記第1の冷却器及び第2の冷却器が上記被処理基板の上面近傍位置に移動した状態で、上記第1の冷却器から吐出される上記冷媒気体の温度を20℃〜25℃とし、上記第2の冷却器から吐出される上記冷媒気体の温度を15℃〜20℃として上記被処理基板の冷却がなされ、 上記被処理基板の温度が所定の温度以下の場合には、上記光源部による露光処理を行うことを特徴とする。
この場合、上記冷媒気体は、ドライエア、窒素ガス、又はヘリウムガスのいずれかであってもよい(請求項18)。また、上記所定温度が42℃以下であるのが好ましい(請求項19)。
この場合、上記第1の冷却器は、上記被処理基板の露光領域を除く外周を囲繞する円弧状の気体流路の一部が開口する冷却器本体と、上記冷却器本体の内周壁に適宜間隔をおいて設けられ、上記被処理基板の側面及び上記レジスト膜の上方に上記冷媒気体を吐出する吐出口、あるいは、上記レジスト膜の上方に上記冷媒気体を吐出する吐出口と、上記冷却器本体に第1の供給管を介して接続する第1の気体供給源と、上記第1の供給管に介設されて上記第1の気体供給源から供給される気体を上記所定温度以下に冷却する第1の温調器と、を具備し、上記第2の冷却器は、上記被処理基板の周縁の側部及び上下部を隙間をおいて覆う熱伝導性を有する冷却基体と、上記冷却基体の上部片に当接されて気体を上記所定温度以下に冷却する冷却素子と、上記冷却基体に第2の供給管を介して接続する第2の気体供給源と、を具備するのが好ましい(請求項14,16)。
また、請求項10記載の周辺露光装置は、請求項記載の周辺露光方法を具現化するもので、上記制御部からの信号に基づいて、上記第1の冷却器によって上記被処理基板を冷却した後に、上記被処理基板の温度を測定し、上記被処理基板の温度が所定温度以下の場合には、上記光源部による上記露光処理を行い、上記被処理基板の温度が上記所定温度より高い場合は、上記第1の冷却器と上記第2の冷却器を同時に用いる急速冷却を行った後に、上記露光処理を行うことを特徴とする。この場合、上記被処理基板の温度が上記所定温度より高い場合には、上記制御部からの信号に基づいて、上記被処理基板の温度が上記所定温度以下になるまで上記急速冷却を行うことが好ましい(請求項11)。
また、請求項12記載の周辺露光装置は、請求項記載の周辺露光方法を具現化するもので、上記制御部からの信号に基づいて、上記第1の冷却器と上記第2の冷却器を同時に用いる急速冷却を行った後に、上記被処理基板の温度を測定し、上記被処理基板の温度が上記所定温度以下の場合には、上記光源部による上記露光処理を行い、上記被処理基板の温度が上記所定温度より高い場合には、上記第2の冷却器による第2の冷却を行った後に、上記露光処理を行うことを特徴とする。この場合、上記第2の冷却は、上記被処理基板の温度が上記所定温度以下になるまで行われることが好ましい(請求項13)。
また、請求項15記載の周辺露光装置は、請求項14記載の周辺露光装置において、上記冷却器本体は、前記基板保持部を介して対向する第1の冷却器本体と第2の冷却器本体とからなり、上記第1の気体供給源は、上記第1の温調器を介設した上記第1の供給管を介して上記第1の冷却器本体及び上記第2の冷却器本体に接続され、上記第1の冷却器移動機構は、上記第1の冷却器本体及び上記第2の冷却器本体に設けられることを特徴とする。
請求項17記載の周辺露光装置は、請求項14ないし請求項16のいずれかに記載の周辺露光装置において、上記第1の気体供給源と上記第2の気体供給源とを共通の気体供給源にすると共に、上記第1の供給管に介設される上記第1の温調器の一次側における上記第1の供給管と上記第2の供給管との分岐部に上記第1の供給管と上記第2の供給管の一方又は双方に気体が流れるように切り換わる切換弁を介設してなることが好ましい。
この発明によれば、上記のように構成されているので、被処理基板のレジスト膜の周縁に冷媒気体を接触させて被処理基板を所定温度以下になるまで冷却するため、周辺露光前の被処理基板の温度を短時間で所定温度以下にすることができる。また、被処理基板の温度が所定温度以下に達した際に露光工程を行うため、レジスト膜の周縁に残余している余剰レジスト膜を正確に除去することができる。従って、余剰レジスト膜の正確な除去のために必要な被処理基板の冷却を、短時間で行うことができ、周辺露光処理の向上を図ることができる。
この発明に係る周辺露光装置を適用したレジスト塗布・現像システムを示す概略斜視図である。 上記レジスト塗布・現像処理システムを示す概略平面図である。 上記塗布・現像装置を構成するインターフェイス部の概略斜視図である。 第1実施形態における周辺露光装置を示す概略平面図である。 図4のI−I線に沿う概略断面図である。 図5のA部の拡大断面図である。 図5のB部の拡大断面図である。 この発明に係る第1実施形態における第1の冷却器の冷却器本体の別の形状を示す概略断面図である。 第1実施形態における冷却器を示す概略平面図である。 第1の周辺露光方法の主な工程を示すフローチャートである。 第2の周辺露光方法の主な工程を示すフローチャートである。 周辺露光を行ったレジスト膜を除去する場合のウエハに塗布されたレジストダレ幅とレジスト膜厚との関係を示すグラフ(a)、及び周辺露光を行ったレジスト膜を除去した場合に傾斜しているレジストダレ幅と周辺露光処理の際のウエハ温度との関係を示すグラフ(b)である。 第3の周辺露光方法の主な工程を示すフローチャートである。 第4の周辺露光方法の主な工程を示すフローチャートである。 分割式の第1の冷却器と第2の冷却器からなる冷却器を示す概略平面図である。 共通の気体供給源を用いた冷却器の概略平面図である。 この発明に係る第2実施形態における第1の冷却器の冷却器本体の別の形状を示す概略断面図である。 この発明における移動機構の取付位置を変更した周辺露光装置の正面図である。 この発明における移動機構の構成を変更した周辺露光装置の概略平面図である。 図17Aの概略側面図である。 この発明における温度センサの取付位置を変更した周辺露光装置の概略側面図である。 この発明における温度センサの取付位置を変更した別の周辺露光装置の概略側面図である。
以下に、この発明の第1実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。ここでは、この発明に係る周辺露光装置(方法)を、被処理基板であるウエハWのレジスト塗布・現像処理システムに適用した場合について説明する。
レジスト塗布・現像処理システムは、図1及び図2に示すように、ウエハWが収納されたカセットCBを搬入出するための搬入・搬出部1と、この搬入・搬出部1のカセットCB内から取り出されたウエハWをレジスト塗布・現像処理する処理部2と、この処理部2にインターフェイス部3を介して連設される露光部4とで主に構成されている。
搬入・搬出部1は、複数枚例えば25枚のウエハWを密閉収納するカセットCBを複数個載置可能な載置部5を備えたカセットステーション6と、このカセットステーション6との間に配置される壁面に設けられる開閉部7と、この開閉部7を介してカセットCBからウエハWを取り出すための受渡し手段A1とが設けられている。
上記処理部2には、手前側から順に加熱・冷却系のユニットを多段化した棚ユニットU1,U2,U3と、後述する塗布・現像ユニットを含む各処理ユニット間のウエハWの受け渡しを行う主搬送機構A2,A3が交互に配列して設けられている。すなわち、棚ユニットU1,U2,U3及び主搬送機構A2,A3は搬入・搬出部1側から見て前後一列に配列されると共に、各々の接続部位には図示しないウエハ搬送用の開口部が形成されており、ウエハWは処理部2内を一端側の棚ユニットU1から他端側な棚ユニットU3まで自由に移動できるようになっている。また主搬送機構A2,A3は、搬入・搬出部1から見て前後方向に配置される棚ユニットU1,U2,U3側の一面部と、後述する例えば右側の液処理ユニットU4,U5側の一面部と、左側の一面をなす背面部とで構成される区画壁8により囲まれる空間内に置かれている。なお、図中、符号12,13は各ユニットで用いられる処理液の温度調節装置や温湿度調節用のダクト等を備えた温湿度調節ユニットである。
液処理ユニットU4,U5は、例えば図1に示すように、塗布液(レジスト液)や現像液といった薬液供給用のスペースをなす収納部14の上に、塗布ユニットCOT、現像装置を備えた現像ユニットDEV及び反射防止膜形成ユニットBARC等を複数段例えば5段に積層した構成とされている。また、上述の棚ユニットU1,U2,U3は、液処理ユニットU4,U5にて行われる処理の前処理及び後処理を行うための各種ユニットを複数段例えば10段に積層した構成とされており、ウエハWを加熱(ベーク)する加熱ユニット、ウエハWを冷却する冷却ユニット等を具備している。
処理部2における棚ユニットU3の奥側には、インターフェイス部3を介して露光部4が接続されている。このインターフェイス部3は、処理部2と露光部4との間に前後に設けられ、夫々例えば筐体で囲まれた搬送室15及び搬送室16により構成されている。図3を参照しながら説明すると、搬送室15の中央部には、昇降自在、鉛直軸回りに回転自在かつ進退自在な搬送機構A4が設けられ、この搬送機構A4は、受け渡しユニット(TRS)17,高精度温調ユニット18,この発明に係る周辺露光装置30を備えた周辺露光ユニット19及びバッファカセット20及び上記処理部2に備えられた棚ユニットU3にアクセスし、これらの各ユニットとウエハWの受け渡しを行うことができるように構成されている。
上記のように構成されるレジスト塗布・現像処理システムにおけるウエハの流れについて一例を示すと、まず、外部からウエハWの収納されたカセットCBが搬入・搬出部1の載置台に載置されると、開閉部7と共にカセットCBの蓋体が外されて受渡し手段A1によりウエハWが取り出される。そして、ウエハWは棚ユニットU1の一段をなす受け渡しユニット(図示せず)を介して主搬送機構A2へと受け渡され、棚ユニットU1〜U3内の一の棚にて、塗布処理の前処理として例えば反射防止膜形成処理、冷却処理が行われた後、塗布ユニットCOTにてレジスト液が塗布される。次いでウエハWは棚ユニットU1〜U3の一の棚をなす加熱ユニットで加熱(ベーク処理)され、更に冷却された後棚ユニットU3の受け渡しユニットを経由してインターフェイス部3へと搬入される。インターフェイス部3へと搬入されたウエハWは搬送機構A4により搬送室15内に搬送され、周辺露光ユニット19に搬入されて後述するように周辺露光処理を受ける。周辺露光処理を受けたウエハWは搬送機構A4により高精度温調ユニット18に搬送され、この高精度温調ユニット18内においてウエハW表面の温度は露光装置4内の温度に対応した設定温度に高精度に温調される。搬送機構A4はこの温調されたウエハWを、受け渡しユニット17を介して搬送機構A5に受け渡し、ウエハWは搬送室16に搬送される。搬送されたウエハWは、搬送機構A5により露光部4へ搬送され、露光が行われる。露光後、ウエハWは逆の経路で主搬送機構A2まで搬送され、現像ユニットDEVにて現像処理され、現像液によって不要レジストが除去される。ウエハWは棚ユニットU1〜U3の一の棚をなす加熱ユニットで加熱(ポストベーク処理)し、次いで冷却ユニットで冷却された後、搬入・搬出部1の載置台上の元のカセットCBへと戻される。
<第1実施形態>
次に、この発明に係る周辺露光装置について説明する。
図4,図5に示すように、上記周辺露光装置30は、上述したようにインターフェイス部3の周辺露光ユニット19内に組み込まれており、レジストRが塗布されたウエハWを水平に保持するための基板保持部であるスピンチャック31と、このスピンチャック31を回転させる駆動部であるモータ32と、ウエハWの露光領域Eに対して光を照射する光源を有する光源部33と、ウエハWの温度を測定する温度測定部である温度センサ34と、ウエハWのレジスト膜Rの周縁に冷媒気体を接触させてウエハWを冷却する冷却器40と、冷却器40をウエハWの上面近傍位置と待機位置に移動する移動機構であるシリンダ35a,35bと、これらを制御する制御部である制御部100と、を具備する。
ここで、上面近傍位置とは、スピンチャック31のウエハ吸着面31aに吸着保持されたウエハWの上面の近傍位置をいう。また、待機位置とは、ウエハWをスピンチャック31に搬入し、又はスピンチャック31から搬出する際に、ウエハWの搬入・搬出の障害とならない、スピンチャック31から離れた場所をいう。
スピンチャック31は、モータ32によって鉛直軸回りに回転する。スピンチャック31の回転方向は時計周り、反時計周りのいずれでもよいが、本実施形態ではスピンチャック31の回転方向は時計周りであるとして説明する。また、スピンチャック31の上面には図示しない真空引き孔が設けられている。この真空引き孔は図示しない真空装置に接続されている。この真空引き孔を真空状態にすることによってウエハWがスピンチャック31のウエハ吸着面31aに吸着保持される。
次に、図4〜図6を用いて、冷却器40の構成について説明する。なお、図5Aにおいては、ウエハWの記載を省略している。
冷却器40は、スピンチャック31のウエハ吸着面31aに吸着保持されたウエハWのレジスト膜Rの周縁の露光領域Eを除く外周部Woに対して略環状に設けられる第1の冷却器41と、このウエハWのレジスト膜Rの周縁の露光領域Eの回転方向上流側に設けられる第2の冷却器42とを有する。
第1の冷却器41は、スピンチャック31の周縁の外周部Woに設けられた中空状の冷却器本体43と、冷却器本体43の内周部43fに適宜間隔をおいて設けられた吐出口44aとを具備する。この場合、吐出口44aの高さ幅は、ウエハWの厚さ(1mm)の2倍(2mm)に形成されている。また、冷却器本体43の内部には、冷媒気体を迂回させるための迂回板45が設けられている。
この冷却器本体43は、スピンチャック31にウエハWが保持された状態で、ウエハWの露光領域Eを除く外周を囲繞(包囲)する中空円弧状に形成されると共に、中空部によって形成される冷媒気体の流路の両端部43a,43bが閉塞するように形成されている。また、冷却器本体43の両端部43a,43bに挟まれた領域(図4に示す左側)は開口されている。
図6に基づいて、第1の冷却器40の内部構成について説明する。第1の冷却器40の冷却器本体43は中空で露光領域Eを除く略環状に形成されている。また、冷却器本体43のウエハ吸着面31aに対する垂直方向の断面は、円形に形成されている。また、冷却器本体43の内周部43fには吐出口44aが等間隔で複数設けられている。この吐出口44aの先端口はスピンチャック31のウエハ吸着面31aに吸着保持されたウエハWの側面及びレジスト膜Rの上方に対向している。また、冷却器本体43における露光領域Eと対向する他端43cの下部43hには、第1の供給管48aと接続する供給口44bが設けられている。
供給口44bは、下側の端部が第1の供給管48aに接続されており、冷却器本体43の流路側の先端部には冷媒気体を迂回させるための迂回板45が設けられている。そのため、第1の気体供給源49aから供給されて供給口44bに流入した冷媒気体は、迂回板45の影響を受けることで冷却器本体43の内壁43gに沿って流れる。この内壁43gに沿って移動した冷媒気体は吐出口44aから吐出されて、ウエハWの側壁及びレジスト膜Rの上方に接触する。
このように、第1の気体供給源49aから供給される冷媒気体は、迂回板45によって迂回し、冷却器本体43の内壁43gに沿って移動した後に吐出口44aから吐出されるため、吐出口44aから吐出される冷媒気体の脈動を抑制することができる。
また、冷却器本体43のウエハ吸着面31aに対する垂直方向の断面形状は、図6(b)、(c)に示すように、矩形であっても、菱形であってもよく、このような形状であっても、吐出口44aから吐出される冷媒気体の脈動を抑制することができる。
なお、上記説明では、供給口44bを冷却器本体43の他端43cに設けたが、供給口44bを冷却器本体43の一端43aに取り付けてもよい。この場合には、供給口44bから吐出口44aへの距離が離れているため、迂回板45を設けることなく、吐出口44aから吐出される冷媒気体の脈動を抑制することができる。
冷却器本体43の他端部43cの供給口44bに第1の供給管48aを介して第1の気体供給源49aが接続されている。また、第1の供給管48aには、図7に示すように、第1の気体供給源49a側から順に流量制御可能な開閉弁51aと第1の温調器50aが介設されている。この場合、第1の気体供給源49aからは、例えば、ドライエア、窒素(N2)ガスあるいはヘリウム(He)ガスのいずれかの気体が供給されるようになっている。また、第1の温調器50aは、第1の気体供給源49aから供給される気体を、周辺露光部の雰囲気温度を壊さない常温例えば20℃〜25℃に温度調整することができるようになっている。
第2の冷却器42は、スピンチャック31のウエハ吸着面31aに吸着保持されたウエハWの周縁の側部及び上下部を隙間CRをおいて覆う冷却基体46と、冷却基体46の上部片46aに当接されて気体を上記所定温度以下に冷却する冷却素子47とを具備する。この場合、冷却素子47はペルチェ素子にて形成されている。この冷却素子47は、制御部100と電気的に接続されており、制御部100からの制御信号に基づいて15℃〜20℃に温度調整されている。また、冷却基体46は第2の供給管48bを介して第2の気体供給源49bが接続されている。この第2の供給管48bには、図7に示すように流量制御可能な開閉弁51bが介設されている。この場合、第2の気体供給源49bからは、例えば、ドライエア、窒素(N2)ガスあるいはヘリウム(He)ガスのいずれかの気体が供給されるようになっている。また、冷却素子47は、第2の気体供給源49bから供給される気体を、例えば15℃〜20℃に冷却することができるようになっている。
また、第1の冷却器41の冷却器本体43は、第1の冷却器移動機構であるシリンダ35aによって移動可能に形成されている。この場合、図4及び図5に示すように、シリンダ35aは、円弧状の冷却器本体43の両端部43a,43b及び円弧状の他端部43c付近に取り付けられており、周辺露光処理を行う際には、シリンダ35aのロッド36aが上方向に移動することで冷却器本体43がウエハWの上面近傍位置に移動し、ウエハWの搬入・搬出を行う際には、シリンダ35aのロッド36aが下方向に移動することで冷却器本体43がスピンチャック31のウエハ吸着面31aの下側に移動する。
また、図4及び図5に示すように、第2の冷却器42の冷却基体46には、冷却基体46を水平方向に移動させるための第2の移動機構であるシリンダ35bが設けられている。このシリンダ35bは、周辺露光処理を行う際には、シリンダ35bのロッド36bがスピンチャック31に水平に近接する方向に移動することで、冷却基体46がウエハWの上面近傍位置に移動する。また、ウエハWの搬入・搬出を行う際には、シリンダ35bのロッド36bがスピンチャック31から水平に離隔する方向に移動することで、冷却基体46がスピンチャック31から離隔して待機位置に移動する。
上記温度センサ34はスピンチャック31の上部に設けられ、この温度センサ34は後述する制御部100からの制御信号によって上下方向に移動すると共に、ウエハWの周縁部の温度を検知し、その検知信号を制御部100に伝達する。周辺露光処理を行う際には、温度センサ34は下方向に移動して、スピンチャック31のウエハ吸着面31aに吸着保持されたウエハWから所定の間隔をおいて位置する。また、ウエハWの搬入・搬出を行う際には、温度センサ34は上方向に移動して、スピンチャック31から離隔する。
なお、温度センサ34の位置は、スピンチャック31の回転方向において露光領域Eの下流側であってもよいが、露光領域Eの上流側であり、第2の冷却器42の下流側に設けるのが好ましい。こうすることにより、周辺露光処理前のウエハWの温度を正確に測定することができるからである。
このように、ウエハWの搬入・搬出を行う際には、第1の冷却器41の冷却器本体43がスピンチャック31の下側に移動し、第2の冷却器42の冷却基体46がスピンチャック31から水平に離隔する方向に移動し、温度センサ34が上方向に移動してスピンチャック31から離隔するため、スピンチャック31のウエハ吸着面31a上にウエハWを搬入・搬出させるための空間を設けることができる。
また、光源部33はウエハWの露光領域Eのレジスト膜Rを露光するための光源を有しており、スピンチャック31のウエハ吸着面31aに吸着保持されたウエハWの端部の上側に設けられている。光源部33の光源としては、例えば超高圧水銀やキセノンフラッシュ等が用いられる。
制御部100は、モータ32、光源部33、温度センサ34、シリンダ35a,35b、第1の温調器50a及び冷却素子47に電気的に接続され、これらを制御する。スピンチャック31の回転数は制御部100からモータ32に伝達される制御信号によって制御される。また、光源部33は、制御部100からの制御信号によって露光領域Eへの露光を行う。また、温度センサ34は、測定された温度を制御部100に伝達する。また、シリンダ35a,35bは、制御部100からの信号によりロッド36a,36bを上下方向又は水平方向へ移動させることで、第1の冷却器41の冷却器本体43及び第2の冷却器42の冷却基体46をウエハWの上面近傍位置とウエハWから離隔した待機位置へ移動させる。また、第1の温調器50aは、制御部100からの信号により第1の気体供給源49aから供給される気体を常温、例えば20℃〜25℃に冷却する。また、冷却素子47は、制御部100からの信号により第2の気体供給源49bから供給される気体を例えば15℃〜20℃に冷却する。
<第1の周辺露光方法>
次に、この発明の第1の周辺露光方法について説明する。図8は、周辺露光方法を説明するためのフローチャートである。
インターフェイス部3へと搬入されたウエハWは、搬送機構A4により、周辺露光ユニット19に備えられた周辺露光装置30に搬入される(ステップS1)。このとき、第1の冷却器41と第2の冷却器42はシリンダ35a,35bによって待機位置に移動している。また、温度センサ34は上方向に移動して、スピンチャック31から離隔している。
周辺露光装置30に搬入されたウエハWは、スピンチャック31のウエハ吸着面31aに吸着保持される。吸着保持されたウエハWは、モータ32の回転駆動により、例えば6rpm〜60rpmで回転される(ステップS2)。このとき、第1の冷却器41の冷却器本体43は、シリンダ35aのロッド36aを上方向に移動させることによって、ウエハWの上面近傍位置であるウエハWのレジスト膜Rの外周部Woを囲む位置に移動される。また、第2の冷却器42の冷却基体46は、シリンダ35bのロッド36bがスピンチャック31に水平に近接する方向に移動することで、冷却基体46がウエハWの上面近傍位置に移動する。このステップS2の工程がこの発明の回転工程に相当する。
次に、ウエハWのレジスト膜Rの外周部Woを囲む位置に移動した第1の冷却器41から第1の温調器50aに寄って例えば23℃に冷却された冷媒気体例えばドライエアを供給(吐出)することで、冷媒気体がレジスト膜Rの露光領域Eを除く外周部Woの周縁に接触する(ステップS3)。このステップS3の工程が、この発明の第1の冷却工程に相当する。本実施形態では、冷媒気体としてドライエアを用いているが、窒素(N2)ガス、ヘリウム(He)ガスであってもよい。特に、Heガスは熱伝導率が高いので冷媒気体に好適である。また、本実施形態では、冷媒気体の温度を23℃とし、冷媒気体の流量を1分当たり10〜20Lとしている。
ここで、後述するように、レジスト膜Rは42℃よりも高い温度状態で周辺露光処理を行うと、既定値(100μm)以上のレジストダレが生じるため、ウエハWの冷媒気体の温度を42℃以下とする必要がある。そのため、第1の冷却工程でレジスト膜Rを冷却する際には、第1の冷却器41から供給(吐出)される冷媒気体の温度を20℃〜25℃とすることが望ましい。また、冷媒気体の温度を20℃〜25℃とすることにより、周辺露光装置30の雰囲気温度が壊されず、周辺露光に支障をきたさない。
ステップS3による第1の冷却工程中又は第1の冷却工程が完了した後、温度センサ34によるウエハWの温度測定が行われ、ウエハWの温度が所定温度A1以下か否かが判定される(ステップS4,S5)。本実施形態では、所定温度A1を42℃として、判定を行っている。
ウエハWの温度が所定温度A1以下である場合には、光源部33の光源からウエハWの露光領域Eのレジスト膜Rに光が照射されて、周辺露光処理が行われる(ステップS6)。周辺露光処理が行われた後は、ウエハWは周辺露光装置30から搬出され、周辺露光工程が終了する(ステップS7)。
また、ウエハWの温度が所定温度A1以下ではない場合には、第1の冷却器41及び第2の冷却器42から冷媒気体を供給(吐出)することで、ウエハWの露光領域Eを除く外周部Woの周縁に接触させる(ステップS8)。このステップS8の工程が、この発明の急速冷却工程に相当する。本実施形態では、第2の気体供給源49bから供給される冷媒気体としてドライエアを用いているが、N2ガス、Heガスであってもよい。特に、Heガスは熱伝導率が高いので冷媒気体に好適である。
また、本実施形態では、第1の冷却器41の冷却器本体43からウエハW周辺のレジストRに吐出される冷媒気体の温度を23℃とし、冷媒気体の流量を1分当たり10〜20Lとしている。また、第2の冷却器42の冷却基体46からウエハW周辺のレジスト膜Rに吐出される冷媒気体の温度を20℃とし、冷媒気体の流量を1分当たり1〜5Lとしている。また、急速冷却工程では、第1の冷却工程と同様の理由から、第1の冷却器41から吐出される冷媒気体の温度を20℃〜25℃とし、第2の冷却器42から吐出される冷媒気体の温度を15℃〜20℃とすることが望ましい。
このように、ステップS1〜S8に示す第1の周辺露光方法では、第1の冷却工程で第1の冷却器41から吐出される冷媒気体がレジスト膜Rの周縁に接触するため、短時間でレジスト膜Rの温度を所定温度以下にすることが可能となる。また、第1の冷却工程で冷却した後のウエハWの温度が所定温度A1以下でない場合には、第1の冷却器41及び第2の冷却器42から冷媒気体を吐出する急速冷却工程でウエハWを冷却するため、周辺露光処理を行ったレジスト膜を除去する際に、余剰レジストを正確に除去することができる。従って、余剰レジストの正確な除去(レジストダレ抑制)のために必要なウエハWの冷却を、短時間で行うことができ、露光処理を行うレジスト膜Rの温度を効率良く所定温度以下にすることが可能となる。
また、第1の冷却器41から吐出される冷媒気体の温度を20℃〜25℃とし、第2の冷却器42から吐出される冷媒気体の温度を15℃〜20℃とすることにより、レジスト膜Rの周縁でのレジストダレ幅を既定値である100μmとすることができる。
<第2の周辺露光方法>
次に、この発明の第2の周辺露光方法について説明する。図9は、第2の周辺露光方法を説明するためのフローチャートである。なお、図8に示すフローチャートのステップS1〜S8と、図9に示すフローチャートのステップS11〜S18とは同一の工程であるため、説明を省略する。
ステップS18において、第1の冷却器41及び第2の冷却器42から冷媒気体を供給(吐出)することで、ウエハWの露光領域Eを除く外周部Woの周縁に接触させた後、温度センサ34によるウエハWの温度測定が行われ、ウエハWの温度が所定温度A1以下か否かが判定される(ステップS19、S110)。ウエハWの温度が所定温度A1以下である場合には、レジスト膜Rは十分に冷却されており、周辺露光処理を行ったレジスト膜Rを除去する際に、余剰レジストを正確に除去することができるため、ステップS16の周辺露光処理に進む。一方、ウエハWの温度が所定温度A1以下ではない場合には、ステップS18に戻り急速冷却工程を継続する。従って、ステップS18の急速冷却工程は、ウエハWの温度が所定温度A1以下となるまで続けられる。
このように、ステップS11〜S110に示す第2の周辺露光方法では、第1の冷却工程でウエハWの温度が所定温度A1よりも高い場合であっても、ウエハWの温度が所定温度A1以下となるまで急速冷却工程を行うため、レジストダレを抑制するために必要なウエハWの冷却温度を、高い精度で制御することができる。
ここで、図10(a),(b)を用いて、レジストダレ幅とウエハWの温度との関係について説明する。ここで、レジストダレとは、周辺露光によってレジスト膜Rの除去断面の傾斜がなだらかになる現象をいい、その傾斜の水平方向の長さをダレ幅という。
まず、ウエハ温度によるレジスト膜厚とレジストダレ幅の関係をしらべるために、ウエハ温度を42℃にして調べたところ、図10(a)に示すように、長さ位置L1(約155μm)ではレジスト膜厚が28000Åであり、長さ位置L2(約205μm)ではレジスト膜厚が0(ゼロ)であり、レジストダレ幅は約50μmであった。
次に、レジストダレ幅とウエハ温度の関係を調べたところ、図10(b)に示すように、ウエハ温度が42℃以下の場合には、レジストダレ幅は約50μmであるが、ウエハ温度が42℃より高くなると、温度が高くなるにつれて急激にレジストダレ幅が大きくなり100μmを超えることが判った。
上記測定の結果、レジストダレ幅を既定値(100μm)に抑えるためには、ウエハ温度を42℃以下にした状態で周辺露光を行う必要がある。
<第3の周辺露光方法>
次に、この発明の第3の周辺露光方法について説明する。図11は、第3の周辺露光方法を説明するためのフローチャートである。なお、図8に示すフローチャートのステップS1,S2,S4〜S7と、図11に示すフローチャートのステップS21,S22,S24〜S27とは同一の工程であるため、説明を省略する。
ステップS22においてウエハWが回転した後、第1の冷却器41及び第2の冷却器42からレジスト膜Rの周縁に冷媒気体を吐出することで、レジスト膜Rの露光領域Eを除く外周部Woの周縁に冷媒気体を接触させる急速冷却工程を行う(ステップS23)。また、ステップS25において、ウエハWの温度が所定温度A1以下ではない場合には、第2の冷却器42からレジスト膜Rの周縁に冷媒気体を吐出することで、レジスト膜Rの露光領域Eの回転方向上流側の周縁に冷媒気体を接触させる第2の冷却工程を行う(ステップS28)。ステップS28で、第2の冷却器42から冷媒気体を供給して第2の冷却工程が完了した後、ステップS26による周辺露光処理が行われる。
第2の冷却工程では、第2の冷却器42の冷却基体46からウエハW周辺のレジスト膜Rに吐出される冷媒気体の温度を20℃とし、冷媒気体の流量を1分当たり1〜5Lとしている。また、第2の冷却工程では、第1の冷却工程と同様の理由から、第2の冷却器42から吐出される冷媒気体の温度を15℃〜20℃とすることが望ましい。
このように、ステップS21〜S28に示す第3の周辺露光方法では、急速冷却工程で第1の冷却器41及び第2の冷却器42から吐出される冷媒気体がレジスト膜Rの周縁に接触するため、短時間でレジスト膜Rの温度を所定温度以下にすることが可能となる。また、急速冷却工程で冷却した後のウエハWの温度が所定温度A1以下でない場合には、第2の冷却器42から冷媒気体を吐出する第2の冷却器42でウエハWを冷却するため、周辺露光処理を行ったレジスト膜Rを除去する際に、レジストダレを抑制することができる。従って、レジストダレを抑制するために必要なウエハWの冷却を、短時間で行うことができる。
<第4の周辺露光方法>
次に、この発明の第4の周辺露光方法について説明する。図12は、第4の周辺露光方法を説明するためのフローチャートである。なお、図11に示すフローチャートのステップS21〜S27と、図12に示すフローチャートのステップS31〜S37とは同一の工程であるため、説明を省略する。
第1の冷却器41及び第2の冷却器42による急速冷却工程を行うことで冷却されたウエハWの温度が所定温度A1以下でない場合(ステップS35)には、第2の冷却器42からレジスト膜Rの周縁に冷媒気体を吐出することで、レジスト膜Rの露光領域Eの回転方向上流側の周縁に冷媒気体を接触させる第2の冷却工程を行う(ステップS38)。第2の冷却工程中又は第2の冷却工程が完了した後、温度センサ34によるウエハWの温度測定が行われ、ウエハWの温度が所定温度A1以下か否かが判定される(ステップS39,S310)。ウエハWの温度が所定温度A1以下である場合には、周辺露光処理後のレジストダレを抑制できるため、ステップS36の周辺露光処理に進む。一方、ウエハWの温度が所定温度A1以下ではない場合には、ステップS38に戻り第2の冷却工程を継続する。従って、ステップS38の第2の冷却工程は、ウエハWの温度が所定温度A1以下となるまで続けられる。
このように、ステップS31〜S310に示す第4の周辺露光方法では、急速冷却工程でウエハWの温度が所定温度A1よりも高い場合であっても、ウエハWの温度が所定温度A1以下となるまで第2の冷却工程を行うため、周辺露光処理を行ったレジスト膜Rを除去する際の液ダレをより確実に抑制することができる。
<分割式の第1の冷却器>
次に、図13を参照して、分割式の第1の冷却器41について説明する。なお、図4と同一の箇所については、同一の番号を付してその説明を省略する。
冷却器本体43は、スピンチャック31を介して対向する第1の冷却器本体43dと第2の冷却器本体43eとからなる。第1の冷却器本体43dと第2の冷却器本体43eは、平面視が略半円状に形成されている。また、図13において図示しない第1の気体供給源49aは、第1の冷却器本体43d及び第2の冷却器本体43eに接続されている。また、第1の冷却器移動機構であるシリンダ35cは、第1の冷却器本体43d及び第2の冷却器本体43eに設けられている。
ウエハWを搬入・搬出する場合には、シリンダ35cのロッド36cがスピンチャック31のウエハ吸着面31aに沿って離れる方向に移動しているため、第1の冷却器本体43dと第2の冷却器本体43eはスピンチャック31から離れた位置(待機位置)に待機する。その際、第1の冷却器本体43dとスピンチャック31との距離は、第2の冷却器本体43eとスピンチャック31との距離と等しくても、異なっていてもよい。また、ウエハWをスピンチャック31のウエハ吸着面31aに吸着保持する場合には、シリンダ35cのロッド36cがスピンチャック31のウエハ吸着面31aに沿って近づく。
このように、第1の冷却器本体43dと第2の冷却器本体43eとがスピンチャック31を介して対向し、この第1の冷却器本体43dと第2の冷却器本体43eにシリンダ35cが設けられているため、第1の冷却器本体43dと第2の冷却器本体43eとを各々独立して移動させることが可能となる。そのため、ウエハWの搬入・搬出の際に第1の冷却器本体43d及び第2の冷却器本体43eを待機させる位置についての自由度が増す。
<共通の気体供給源を用いる場合>
次に、図14を参照して、第1の冷却器41と第2の冷却器42との間で共通の気体供給源49cを使用した場合について説明する。なお、図7と同一の構成については、同一の図番を付してその説明を省略する。
第1の冷却器41は、冷却器本体43に接続される第1の供給管48aと、第1の供給管48aに介設されて共通の気体供給源49cから供給される気体を冷却する第1の温調器50aを具備する。また、第2の冷却器42は、冷却基体46に接続される第2の供給管48bを具備する。
第1の供給管48aと第2の供給管48bの分岐部には、電磁式の3ポート3位置切換弁52が介設されている。切換弁52は、制御部100に電気的に接続されており、制御部100からの信号により切換駆動されて、共通の気体供給源49cから吐出される冷媒気体が、第1の冷却器41と第2の冷却器42のうちの一方、又は、第1の冷却器41及び第2の冷却器42の両方に冷媒気体が流れるように選択的に供給される。
従って、第1の冷却工程では、切換弁52を切り換えることで、共通の気体供給源49cから供給された冷媒気体が第1の供給管48aを流れて第1の冷却器41に供給される。また、第2の冷却工程では、切換弁52を切り換えることで、共通の気体供給源49cから供給された冷媒気体が第2の供給管48bを流れて第2の冷却器42に供給される。また、急速冷却工程では、切換弁52を切り換えることで、共通の気体供給源49cから供給された冷媒気体が第1の供給管48a及び第2の供給管48bを流れて第1の冷却器41及び第2の冷却器42に供給される。
<吐出口がレジスト膜の上方にある第1の冷却器本体の内部構成>
次に、図15を参照して、吐出口44aがレジスト膜Rの上方にある冷却器本体43の内部形状について説明する。なお、図6に示す冷却器本体43の内部構成と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図15(a)で示される第1の冷却器41の吐出口44aは冷却器本体43の下部43hに設けられている。この吐出口44aの先端口はスピンチャック31のウエハ吸着面31aに吸着保持されたウエハWのレジスト膜Rの端部と対向している。また、冷却器本体43は、第1の供給管48aと接続する供給口44bを外周部43iに有している。
このように、第1の気体供給源49aから供給される冷媒気体が迂回板45によって迂回し、冷却器本体43の内壁43gに沿って移動した後に吐出口44aから吐出されるため、吐出口44aから吐出される冷媒気体の脈動を抑制することができる。
また、冷却器本体43dのスピンチャック31の回転軸方向での断面は、図15(b)、(c)に示すように、矩形であっても、菱形であってもよく、このような形状であっても、吐出口44aから吐出される冷媒気体の脈動を抑制することができる。
<第1冷却器のシリンダがスピンチャックの上側にある場合の周辺露光装置の構成>
次に、図16を参照して、第1の冷却器41のシリンダ35cがスピンチャック31の上側にある場合の周辺露光装置30の構成について説明する。なお、図4,図5に示す周辺露光装置30と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図16で示される周辺露光装置30の、第1の冷却器41の冷却器本体43の上部には、冷却器本体43を上下方向に移動させるための第1の移動機構としてのシリンダ35cが設けられている。周辺露光処理を行う際には、シリンダ35cのロッド36cが上方向に移動することで冷却器本体43がウエハWの上面近傍位置に移動し、ウエハWの搬入・搬出を行う際には、シリンダ35cのロッド36cが下方向に移動することで冷却器本体43がスピンチャック31のウエハ吸着面31aの上側に移動する。
このように、シリンダ35cとロッド36cが第1の冷却器41の冷却器本体43の上部に設けられている場合でも、スピンチャック31のウエハ吸着面31a上にウエハWを搬入・搬出させるための空間を設けることができる。
<回動動作により待機位置に移動する第1の冷却器を有する周辺露光装置の構成>
次に、図17A,図17Bを参照して、回動動作により待機位置に移動する第1の冷却器41を有する周辺露光装置30の構成について説明する。なお、図4,図5に示す周辺露光装置30と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図17A,図17Bで示される第1の冷却器41の冷却器本体43における露光領域を除く部分に対して直交する両側には、スピンチャック31の回転軸に対して垂直方向の回動軸53が突設されており、両回動軸53は軸受け53aによって回転自在に支承されている。一方の回動軸53には駆動部であるモータ54が連結されており、このモータ54の回転駆動によって回動軸53が回動する。この回動軸53は冷却器本体43の外周部に軸支されているため、モータ54の回転駆動により、回動軸53と冷却器本体43とが一体に回動する。また、回動軸53の回転角度は、角度センサ55によって検出される。
モータ54及び角度センサ55は、制御部100と電気的に接続されている。モータ54は制御部100からの制御信号に基づいて回転駆動し、モータ54と冷却器本体43を一体に回動させて、冷却器本体43を使用位置すなわちスピンチャック31に吸着保持されているウエハWの周縁近傍位置と待機位置に切り換える。このモータ54の回転角度は角度センサ55によって検出され、制御部100に伝達される。
ウエハWの搬入・搬出を行う際には、第1の冷却器41が待機位置に移動される。この場合には、制御部100からモータ54に制御信号が伝達され、モータ54が駆動して、回動軸53及び円弧状の第1の冷却器41が一体に回動する。回動軸53の回転角度は角度センサ55によって検出されており、回動軸53の回転角度が所定の角度になると角度センサ55からの信号が制御部100に伝達される。角度センサ55からの信号が制御部100に伝達されることにより、制御部100からモータ55への制御信号の伝達が停止し、モータ55の駆動が停止する。モータ55の駆動が停止することで、図17Bに二点鎖線で示すように、第1の冷却器41がスピンチャック31のウエハ吸着面31aに対して傾斜した位置(待機位置)で停止する。
搬入されたウエハWの冷却工程を行う際には、ウエハWの搬入・搬出を行う場合と同様に制御部100からモータ54に制御信号が伝達され、モータ54が駆動して、回動軸53及び円弧状の第1の冷却器41が上述と逆方向に一体に回動し、第1の冷却器41がスピンチャック31のウエハ吸着面31aに対して平行となる位置(上面近傍位置)で停止する。
このように、第1の冷却器41の冷却器本体43が回動することで、スピンチャック31のウエハ吸着面31a上にウエハWを搬入・搬出させるための空間を設けることができる。
<その他の実施形態>
なお、上記実施形態では、この発明に係る温度センサ34がスピンチャック31の上側に設けられている場合について説明したが、図18A,図18Bに示すように、温度センサ34がスピンチャック31の下面(裏面)、又は外周面に対向して設けられていてもよい。このように、温度センサ34をスピンチャック31の下面(裏面)、又は外周面に対向して設けた場合であっても、温度センサ34をスピンチャック31の上面に対向して設けた場合と同様に、ウエハWの温度を測定することができるため、温度センサ34を設置する場所の自由度が増加する。
また、上記実施形態では、この発明に係る周辺露光方法(装置)を半導体ウエハのレジスト塗布・現像処理システムに適用した場合について説明したが、LCD用ガラス基板のレジスト塗布・現像処理システムにも適用できることは勿論である。
E 露光領域
R レジスト膜
W ウエハ(基板)
30 周辺露光装置
31 スピンチャック(基板保持部)
31a ウエハ吸着面
32 モータ(駆動部)
33 光源部
34 温度センサ(温度測定部)
35a,35c シリンダ(第1の冷却器移動機構)
35b シリンダ(第2の冷却器移動機構)
40 冷却器
41 第1の冷却器
42 第2の冷却器
43 冷却器本体
43d 第1の冷却器本体
43e 第2の冷却器本体
44a 吐出口
46 冷却基体
47 冷却素子
48a 第1の供給管
48b 第2の供給管
49a 第1の気体供給源
49b 第2の気体供給源
49c 共通の気体供給源
50a 第1の温調器
50b 第2の温調器
52 切換弁
54 モータ(第1の冷却器移動機構)
100 制御部

Claims (19)

  1. 被処理基板に形成されるレジスト膜の周縁に光を照射して露光処理を行う周辺露光方法であって、
    上記被処理基板を水平面上で回転させる回転工程と、
    上記回転する被処理基板のレジスト膜の周縁の露光領域を除く外周部に冷媒気体を接触させて上記被処理基板を冷却する第1の冷却工程と、
    上記回転する被処理基板のレジスト膜の周縁の露光領域の回転方向上流側に、上記第1の冷却工程で用いられる冷媒気体の温度以下の冷媒気体を接触させて上記被処理基板を冷却する第2の冷却工程と、
    上記被処理基板の温度を測定する温度測定工程と、を含み
    上記被処理基板の温度が所定温度以下に達した際に、上記露光処理を行うことを特徴とする周辺露光方法。
  2. 請求項記載の周辺露光方法において、
    上記第1の冷却工程によって上記被処理基板を冷却した後に上記温度測定工程によって上記被処理基板の温度を測定し、
    上記被処理基板の温度が上記所定温度以下の場合には、上記露光処理を行い、
    上記被処理基板の温度が上記所定温度より高い場合には、上記第1の冷却工程と上記第2の冷却工程を同時に行う急速冷却工程を行った後に、上記露光処理を行うことを特徴とする周辺露光方法。
  3. 請求項記載の周辺露光方法において、
    上記急速冷却工程による上記被処理基板の冷却は、上記被処理基板の温度が上記所定温度以下になるまで行うことを特徴とする周辺露光方法。
  4. 請求項記載の周辺露光方法において、
    上記第1の冷却工程と上記第2の冷却工程とを同時に行う急速冷却工程によって上記被処理基板を冷却した後に、上記温度測定工程によって上記被処理基板の温度を測定し、
    上記被処理基板の温度が上記所定温度以下の場合には、上記露光処理を行い、
    上記被処理基板の温度が上記所定温度より高い場合には、上記第2の冷却工程を行った後に、上記露光処理を行うことを特徴とする周辺露光方法。
  5. 請求項記載の周辺露光方法において、
    後の上記第2の冷却工程による上記被処理基板の冷却は、上記被処理基板の温度が所定温度以下になるまで行われることを特徴とする周辺露光方法。
  6. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載の周辺露光方法において、
    上記冷媒気体が、ドライエア、窒素ガス、又はヘリウムガスのいずれかであることを特徴とする周辺露光方法。
  7. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載の周辺露光方法において、
    上記所定温度が42℃以下であることを特徴とする周辺露光方法。
  8. 請求項ないし請求項のいずれかに記載の周辺露光方法において、
    上記第1の冷却工程で上記被処理基板の外周部に接触させる冷媒気体の温度が20℃〜25℃であり、
    上記第2の冷却工程で上記被処理基板の外周部に接触させる冷媒気体の温度が15℃〜20℃であることを特徴とする周辺露光方法。
  9. 被処理基板に形成されるレジスト膜の周縁に光を照射して露光処理する周辺露光装置であって、
    上記被処理基板を水平に保持する基板保持部と、
    上記基板保持部を水平面上に回転させる駆動部と、
    上記被処理基板の周縁に対して光を照射する光源を有する光源部と、
    上記被処理基板の温度を測定する温度測定部と、
    上記被処理基板のレジスト膜の周縁の露光領域を除く外周部に冷媒気体を接触させて上記被処理基板を冷却する第1の冷却器と、
    上記被処理基板のレジスト膜の周縁の露光領域の回転方向上流側に上記冷媒気体を接触させて上記被処理基板を冷却する第2の冷却器と、
    上記第1の冷却器を上記被処理基板の上面近傍位置と待機位置に移動する第1の冷却器移動機構と、
    上記第2の冷却器を上記被処理基板の上面近傍位置と待機位置に移動する第2の冷却器移動機構と、
    上記基板保持部、駆動部、光源部、温度測定部、第1,第2の冷却器及び第1,第2の冷却器移動機構を制御する制御部とを具備し、
    上記制御部からの信号に基づいて、上記被処理基板が水平に保持された状態で上記基板保持部が水平面上に回転し、上記第1の冷却器及び第2の冷却器が上記被処理基板の上面近傍位置に移動した状態で、上記第1の冷却器から吐出される上記冷媒気体の温度を20℃〜25℃とし、上記第2の冷却器から吐出される上記冷媒気体の温度を15℃〜20℃として上記被処理基板の冷却がなされ、
    上記被処理基板の温度が所定の温度以下の場合には、上記光源部による露光処理を行うことを特徴とする周辺露光装置。
  10. 請求項記載の周辺露光装置において、
    上記制御部からの信号に基づいて、上記第1の冷却器によって上記被処理基板を冷却した後に、上記被処理基板の温度を測定し、
    上記被処理基板の温度が所定温度以下の場合には、上記光源部による上記露光処理を行い、
    上記被処理基板の温度が上記所定温度より高い場合は、上記第1の冷却器と上記第2の冷却器を同時に用いる急速冷却を行った後に、上記露光処理を行うことを特徴とする周辺露光装置。
  11. 請求項10記載の周辺露光装置において、
    上記被処理基板の温度が上記所定温度より高い場合には、上記制御部からの信号に基づいて、上記被処理基板の温度が上記所定温度以下になるまで上記急速冷却を行うことを特徴とする周辺露光装置。
  12. 請求項記載の周辺露光装置において、
    上記制御部からの信号に基づいて、上記第1の冷却器と上記第2の冷却器を同時に用いる急速冷却を行った後に、上記被処理基板の温度を測定し、
    上記被処理基板の温度が上記所定温度以下の場合には、上記光源部による上記露光処理を行い、
    上記被処理基板の温度が上記所定温度より高い場合には、上記第2の冷却器による第2の冷却を行った後に、上記露光処理を行うことを特徴とする周辺露光装置。
  13. 請求項12記載の周辺露光装置において、
    後の上記第2の冷却は、上記被処理基板の温度が上記所定温度以下になるまで行われることを特徴とする周辺露光装置。
  14. 請求項ないし請求項13のいずれかに記載の周辺露光装置において、
    上記第1の冷却器は、上記被処理基板の露光領域を除く外周を囲繞する円弧状の気体流路の一端部が開口する冷却器本体と、上記冷却器本体の内周壁に適宜間隔をおいて設けられ、上記被処理基板の側面及び上記レジスト膜の上方に上記冷媒気体を吐出する吐出口と、上記冷却器本体に第1の供給管を介して接続する第1の気体供給源と、上記第1の供給管に介設されて上記第1の気体供給源から供給される気体を上記所定温度以下に冷却する第1の温調器と、を具備し、
    上記第2の冷却器は、上記被処理基板の周縁の側部及び上下部を隙間をおいて覆う熱伝導性を有する冷却基体と、上記冷却基体の上部片に当接されて気体を上記所定温度以下に冷却する冷却素子と、上記冷却基体に第2の供給管を介して接続する第2の気体供給源と、を具備することを特徴とする周辺露光装置。
  15. 請求項14記載の周辺露光装置において、
    上記冷却器本体は、上記基板保持部を介して対向する第1の冷却器本体と第2の冷却器本体とからなり、
    上記第1の気体供給源は、上記第1の温調器を介設した上記第1の供給管を介して上記第1の冷却器本体及び上記第2の冷却器本体に接続され、
    上記第1の冷却器移動機構は、上記第1の冷却器本体及び上記第2の冷却器本体に設けられることを特徴とする周辺露光装置。
  16. 請求項ないし請求項13のいずれかに記載の周辺露光装置において、
    上記第1の冷却器は、上記被処理基板の露光領域を除く外周を囲繞する円弧状の気体流路の一端部が開口する冷却器本体と、上記冷却器本体の下部に適宜間隔をおいて設けられ、上記レジスト膜の上方に上記冷媒気体を吐出する吐出口と、上記冷却器本体に第1の供給管を介して接続する第1の気体供給源と、上記第1の供給管に介設されて気体を所定の温度以下に冷却する第1の温調器と、を具備し、
    上記第2の冷却器は、上記被処理基板の周縁の側部及び上下部を隙間をおいて覆う熱伝導性を有する冷却基体と、上記冷却基体の上部片に当接されて気体を上記所定温度以下に冷却する冷却素子と、上記冷却基体に第2の供給管を介して接続する第2の気体供給源と、を具備することを特徴とする周辺露光装置。
  17. 請求項14ないし請求項16のいずれかに記載の周辺露光装置において、
    上記第1の気体供給源と上記第2の気体供給源とを共通の気体供給源にすると共に、上記第1の供給管に介設される上記第1の温調器の一次側における上記第1の供給管と上記第2の供給管との分岐部に、上記第1の供給管と上記第2の供給管の一方又は双方に気体が流れるように切り換わる切換弁を介設してなることを特徴とする周辺露光装置。
  18. 請求項ないし請求項17のいずれかに記載の周辺露光装置において、
    上記冷媒気体が、ドライエア、窒素ガス、又はヘリウムガスのいずれかであることを特徴とする周辺露光装置。
  19. 請求項ないし請求項18のいずれかに記載の周辺露光装置において、
    上記所定温度が42℃以下であることを特徴とする周辺露光装置。
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