JP5618365B2 - ウインドレギュレータ - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のウインドガラスを昇降させるウインドレギュレータに関する。
駆動モータに取り付けられる駆動ギヤと、この駆動ギヤに噛合し駆動ギヤの双方向回転により押し引きされるオープンエンドの可撓性のプッシュプル条体と、を備え、プッシュプル条体に連結したキャリアを介してウインドガラスを昇降させる構造のウインドレギュレータの従来例として特許文献1、2に記載のものが挙げられる。
特許文献1の技術はプッシュプル条体自体の構造に関するものであり、同文献には、可撓性の長尺体に補強用のチェーンを結合固定してプッシュプル条体を構成する旨が記載されている。
特許文献2の技術はウインドレギュレータの取り付け構造に関するものであり、同文献には、ドアアウタパネルに固定したサイドビームに、ドアヒンジ、ドアロックと共にウインドレギュレータを取り付ける旨が記載されている。
特開昭59−52078号公報 特許第3215928号公報
前記プッシュプル条体には、駆動モータの回転力をキャリアの略直線移動力に効率良く変換して伝達する機能が求められる。プッシュプル条体は長尺の部材であることから、ドアパネルという限られた空間内でのレイアウトにあっては力の伝達効率の低下を抑制しつつコンパクトにプッシュプル条体を引き回すことが必要である。
本発明はこのような課題を解決するために創作されたものであり、プッシュプル条体における力の伝達ロスの低減とレイアウトスペースのコンパクト化との両立を図れるウインドレギュレータを提供することを目的としている。
前記課題を解決するため、本発明は、駆動モータに取り付けられる駆動ギヤと、該駆動ギヤに噛合し駆動ギヤの双方向回転により押し引きされるオープンエンドの可撓性のプッシュプル条体と、を備え、前記プッシュプル条体の一端側に連結したキャリアを介してウインドガラスを昇降させるウインドレギュレータにおいて、ウインドガラスの板面と略直交する方向から見て、前記駆動ギヤと前記プッシュプル条体との噛合部から前記キャリアの取り付け部までのプッシュプル条体のドライブ経路が一直線状に形成され、前記噛合部から条体他端までのプッシュプル条体の余長分を退避させるアイドル経路の少なくとも一部が湾曲状に形成され、前記ドライブ経路は前記噛合部から上方に向けて形成され、前記アイドル経路は、下方に凸状となる湾曲部を有し、上方に折り返されて、末端側が上方に向かうにしたがい前記ドライブ経路に近接するように形成され、アイドル経路の末端が前記噛合部よりも上方に位置すると共に、前記アイドル経路の複数個所を連結する連結部を有することを特徴とする。
このウインドレギュレータによれば、ウインドガラスの板面と略直交する方向から見て、プッシュプル条体のドライブ経路が一直線状に形成されているため、ドライブ経路上のプッシュプル条体には湾曲部が存在しなくなる。したがって、曲げ応力が発生しない分、プッシュプル条体の力の伝達ロスが低減され、駆動モータの回転力がキャリアの直線移動力に効率良く変換、伝達される。一方、同じくウインドガラスの板面と略直交する方向から見て、アイドル経路の少なくとも一部が湾曲状に形成されることにより、長尺の部材であるプッシュプル条体が自動車のサイドドア等の限られた空間内にコンパクトにレイアウトされる。
ドライブ経路を噛合部から下方に向けて形成した場合、駆動モータが上部に位置することになるため、キャリアとウインドガラスの連結部において駆動モータと干渉しない構造を要する他、ウインドレギュレータの重心位置が高くなりやすい。これに対して、ドライブ経路を噛合部から上方に向けて形成することにより、駆動モータがウインドレギュレータの下部に位置することとなり、キャリアとウインドガラスの連結部が簡単な構造で済み、かつ、ウインドレギュレータの重心位置が低くなり、低重心が求められる自動車のサイドドアに好適なウインドレギュレータとなる。
そして、アイドル経路に下方に凸状となる湾曲部を設け、アイドル経路の末端を噛合部よりも上方に位置させることで、プッシュプル条体を一層コンパクトに上方に折り返して退避収納できる。
本発明に係るウインドレギュレータによれば、プッシュプル条体における力の伝達ロスの低減とレイアウトスペースのコンパクト化との両立を図れる。
本発明に係るウインドレギュレータを自動車のサイドドアに適用した形態を示す外観斜視図である。 プッシュプル条体のドライブ経路およびアイドル経路を示す概略側面図である。 本発明に係るウインドレギュレータの外観斜視図である。 図3におけるA部の分解斜視図である。 図3におけるB部の分解斜視図である。 図3におけるI−I断面図である。 図3におけるII−II断面図である。 図8(a)は図3におけるIII−III断面図、図8(b)は図8(a)におけるIV−IV断面図である。 図3におけるV−V断面図である。 図3におけるVI−VI断面図である。 図11(a)は図3におけるVII−VII断面図、図11(b)は図11(a)におけるVIII−VIII断面図である。 プッシュプル条体をギヤドワイヤとしたときの、アイドル経路におけるギヤドワイヤの軌道の保持手段を示す説明図である。
以下、ウインドレギュレータを自動車のサイドドアに適用した形態について説明する。また、以降の説明で、P方向とは平面視におけるウインドガラスの板面に沿う方向(つまり車両前後方向)を指し、Q方向とはウインドガラスの板面と略直交する方向(つまり車幅方向)を指すものとする。
図1に示すように、自動車のサイドドア2の下方内部にはウインドガラス3を昇降させる本発明のウインドレギュレータ1が内蔵される。図3に示すように、ウインドレギュレータ1は、駆動モータ4と、駆動モータ4の出力軸に軸着される駆動ギヤ5(図11)と、駆動ギヤ5に噛合し駆動ギヤ5の双方向回転により押し引きされるオープンエンドの、すなわち一端および他端を有する可撓性のプッシュプル条体6と、プッシュプル条体6の一端側に連結するとともにウインドガラス3に連結するキャリア7と、ドライブ経路R1におけるプッシュプル条体6およびキャリア7をガイドするガイドレール8と、駆動モータ4の固定支持手段、ガイドレール8の固定支持手段、アイドル経路R2におけるプッシュプル条体6の軌道の保持手段、取付対象物(サイドドア2)への取り付け手段が一体に形成されたフレーム9と、を主な構成要素とする。
図2において、ドライブ経路R1とは、駆動ギヤ5の回転力をキャリア7の略直線移動力に変換伝達する経路であり、駆動ギヤ5とプッシュプル条体6との噛合部41からキャリア7の取り付け部までのプッシュプル条体6の移動経路である。アイドル経路R2とは、キャリア7が下がったときのプッシュプル条体6の余長分を退避させる経路である。Q方向から見て、ドライブ経路R1は一直線状に形成され、アイドル経路R2の少なくとも一部は湾曲状に形成されている。
「プッシュプル条体6、キャリア7」
図4、図6〜図8を参照してプッシュプル条体6、キャリア7について説明する。本実施形態のプッシュプル条体6は、片面にラック歯10Aが形成されたラックベルト10からなる。したがって、このラックベルト10と噛合する駆動ギヤ5はピニオンギヤである。ラックベルト10は例えば合成樹脂製である。ラックベルト10はラック歯10AがP方向に臨むようにレイアウトされる。
キャリア7は、P方向に沿う板面として形成されウインドガラス3の下部と連結するガラス連結部7Aと、ガラス連結部7Aの一面に突設されラックベルト10の一端と連結するベルト連結部7Bと、を有する。ガラス連結部7Aは、Q方向から見て横長の略矩形状を呈しており、ウインドガラス3の固定ボルト(図示せず)を通すための取付け孔7Cが穿孔されている。また、ガラス連結部7Aの他面にはウインドガラス3の抜け落ち防止壁7Dが突設されている。
ベルト連結部7Bは、図7に示すように平面視して、ガラス連結部7Aの一面から直交して立ち上がり形成される基部7Eと、基部7Eの先端からガラス連結部7Aの板面と平行に延設される中間部7Fと、中間部7Fの先端からガラス連結部7Aの一面と離間する方向に延設される摺動部7Gとを有して、クランク形状を呈している。基部7Eおよび中間部7Fの下端がガラス連結部7Aの下縁止まりであるのに対し、摺動部7Gは図4に示すようにガラス連結部7Aの下縁よりもさらに下方に延設されている。このガラス連結部7Aの下縁よりも下方に延設された摺動部7Gは薄肉板部7G1として形成されており、その一面側には直方体形状の係合突起7Hが上下一対に突設され、さらに各係合突起7Hの突設位置の真後ろにあたる薄肉板部7G1の他面側には上下方向にわたって円弧状をなす弾発突部7Iが突設されている。
図4、図8(b)に示すように、ラックベルト10の一端におけるラック歯10Aの形成面はベルト連結部7Bの薄肉板部7G1の板厚と同程度の深さ分だけ切り欠かれており、この切欠きによって薄肉となったベルト薄肉部10Cには角孔からなる係合孔10Bが上下一対に穿孔されている。ベルト連結部7Bは、薄肉板部7G1がラックベルト10のベルト薄肉部10Cに重ね合わされ、各係合突起7Hがそれぞれの係合孔10Bに係合することによりラックベルト10と連結する。これにより、ラックベルト10とキャリア7との係合部42がガイドレール8の内部にレイアウトされることとなり、ウインドレギュレータ1を分解しない限り、係合部42がガイドレール8の内部から抜けないようになっている。
「ガイドレール8」
図4、図6〜図8を参照してガイドレール8について説明する。ガイドレール8は、略鉛直状に延設される定断面の長尺部材であり、P方向から見た形状はウインドガラス3の曲面形状に合わせた緩やかな曲線を呈する一方、Q方向から見た形状は一直線状を呈している。ガイドレール8は、図8に示すようにその平断面形状において、ラックベルト10の四面をガイドするようにQ方向に長手の矩形枠部を有している。この矩形枠部は、ラックベルト10のラック歯10Aの形成面に対向する第1枠面8Aと、ラックベルト10におけるラック歯10Aの形成面と反対の面(ラックベルト10の裏面)に対向する第2枠面8Bと、ラックベルト10の各側面に対向する第3枠面8C、第4枠面8Dとから構成され、この矩形枠部に囲まれた内部空間はラックベルト10のガイド溝を構成する。つまり、ラックベルト10とキャリア7との係合部42はこのガイドレール8におけるラックベルト10のガイド溝にレイアウトされる。第3枠面8Cはキャリア7のガラス連結部7Aの一面に対向する面である。第2枠面8Bの第3枠面8C寄りの一部には、キャリア7のベルト連結部7B(中間部7F)を通すための開口部8Eが形成されており、この開口部8Eの第4枠面8D寄りの縁部からP方向に沿って第1フランジ面8Fが突設されている。また、第3枠面8Cから略延設される態様で第2フランジ面8Gが第1フランジ面8Fと反対方向に突設されている。
ガイドレール8は例えば板金加工成形品であり、第1フランジ面8Fから第2枠面8B、第4枠面8D、第1枠面8A、第3枠面8C、第2フランジ面8Gの順で折曲成形された一体成形品からなる。第2フランジ面8Gは、第3枠面8Cの折り重ね成形によって形成される。勿論、ガイドレール8を押出成形品等から構成してもよい。
ガイドレール8の上端における第4枠面8Dには、サイドドア2への固定用の固定ブラケット11が溶接等により取り付けられている。固定ブラケット11は概ねP方向に沿う板面として形成される。固定ブラケット11には、サイドドア2への締結用のボルト(図示せず)を螺合するためのナット12が取り付けられている。
「フレーム9」
図5、図9〜図11を参照してフレーム9について説明する。フレーム9は、駆動モータ4を固定支持するモータ固定部13と、ガイドレール8の下端を固定支持するためのガイドレール固定部14と、アイドル経路R2におけるラックベルト10の軌道を保持するアイドルガイド部15と、を有する。フレーム9は、例えばモータ固定部13とガイドレール固定部14とアイドルガイド部15とが一体成形された樹脂成形品からなる。
「モータ固定部13(駆動モータ4の固定支持手段)」
モータ固定部13は、図11(a)に示すようにQ方向に複数の凹凸を有するものの、概ねQ方向との直交面に沿った板状部として形成される。モータ固定部13には、複数のナット16が圧入あるいはインサート成形等により固定されているとともに、駆動モータ4の出力軸4Aの先端を回転可能に軸支する円形凹状の軸受部17が形成されている。モータ固定部13およびこのモータ固定部13に設けられたナット16が、駆動モータ4の固定支持手段を構成する。駆動モータ4は、出力軸4Aの先端が軸受部17に軸支された状態でボルト18およびナット16の螺合によりモータ固定部13に締結固定される。出力軸4Aの先端が軸受部17に軸支されることにより、出力軸4Aに軸着された駆動ギヤ5の傾きが防止されることとなり、駆動ギヤ5とラックベルト10のラック歯10Aとが精度良く噛合する。
駆動モータ4がモータ固定部13に固定された際には、防塵、防水等を目的として、駆動ギヤ5周りの空間が駆動モータ4の筐体とモータ固定部13の成形面とによって密閉された密閉空間19となる。また、モータ固定部13には、ガイドレール固定部14とアイドルガイド部15との間を移動するラックベルト10をガイドするためのガイド通路が適宜に形成される。
「ガイドレール固定部14(ガイドレール8の固定支持手段)」
図5に示すガイドレール固定部14は、モータ固定部13の上部に位置する部位となり、図10に示すようにガイドレール8の下端を挿入固定するための上下に貫通する開口部20として形成されている。開口部20の下端は前記密閉空間19(図11(a))に臨む。開口部20を構成する内壁には複数の固定リブ21が上下方向に沿って突設されており、この固定リブ21から圧接されることによりガイドレール8の下端がガイドレール固定部14に固定される。具体的には、ガイドレール8の下端は、第1枠面8Aと第2枠面8Bとがそれぞれ一箇所ずつ固定リブ21から圧接されることによりフレーム9に対するP方向の位置決めがなされ、第1フランジ面8Fと第2フランジ面8Gとがそれぞれ一対の固定リブ21に挟持される態様で圧接されることによりフレーム9に対するQ方向の位置決めがなされる。
フレーム9における開口部20の上方には図5、図9に示すストッパ固定部22が形成されている。このストッパ固定部22には上方から差し込まれる態様でストッパ23が取り付けられる。ストッパ23は例えばゴム成形品からなる。ストッパ23は、キャリア7に当接してキャリア7の下降動作を規制する。また、ストッパ23は、開口部20の内壁とガイドレール8との隙間の一部を上方から塞ぐことにより、前記密閉空間19(図11(a))に対する防塵機能、防水機能を担う。
「アイドルガイド部15(アイドル経路R2におけるプッシュプル条体6の軌道の保持手段)」
図5において、アイドルガイド部15は、その内部に挿通されるラックベルト10の四面をガイドするようにQ方向に長手の矩形断面形状を呈した角パイプ体として形成される。アイドルガイド部15は、先端側が前記密閉空間19(図11(a))に臨んだうえで、モータ固定部13の下部から、下方に凸状となる湾曲部24、略鉛直に延設する鉛直部25、上方に向かうにしたがいガイドレール8に近接する傾斜直線部26を経由し、上方に折り返される態様で引き回される。アイドルガイド部15の末端27は、駆動ギヤ5とラックベルト10との噛合部41よりも上方に位置しており、ガイドレール8の近傍に位置する。アイドルガイド部15のQ方向に臨む側面には、重量軽減等を目的とした肉抜き貫通孔28が延設方向に適宜間隔で形成されている。湾曲部24と鉛直部25と傾斜直線部26とモータ固定部13とは連結部29により補強連結される。つまり、連結部29は、アイドルガイド部15をその略全長にわたりモータ固定部13に連結する機能を担う。これにより、長尺部位であるアイドルガイド部15の振れを抑制することができる。連結部29としては、Q方向との直交面に沿う面体や枠体等が挙げられ、強度および軽量化の点から本実施形態のようにハニカム構造の補強枠体とすることが好ましい。
「取付孔30(取付対象物への取り付け手段)」
フレーム9のモータ固定部13周りには、取付対象物(サイドドア2)への取り付け手段としての複数の取付孔30が形成されている。ウインドレギュレータ1は、下部においてはこのフレーム9の取付孔30を介してサイドドア2(図1)にボルトにより締結固定され、上部においては前記したように固定ブラケット11(図4)を介してサイドドア2にボルトにより締結固定される。
「作用」
駆動モータ4を駆動すると、駆動ギヤ5と噛合するラックベルト10がドライブ経路R1上をQ方向から見て一直線状に移動し、ラックベルト10の上端に係合突起7Hおよび係合孔10Bを介して係合したキャリア7がガイドレール8にガイドされて上下移動し、ウインドガラス3が昇降する。キャリア7は、ラックベルト10のベルト薄肉部10Cの裏面が第2枠面8Bに接触し、薄肉板部7G1に突設された弾発突部7Iが第1枠面8Aに接触することにより、ガイドレール8に対するP方向の位置決めがなされ、ベルト連結部7Bの中間部7F、摺動部7Gとガラス連結部7Aの一面とにより第3枠面8C、第2フランジ面8Gを挟持することにより、ガイドレール8に対するQ方向の位置決めがなされたうえで、ガイドレール8を摺動する。キャリア7が下降したときのラックベルト10の余長分はアイドルガイド部15により上方に折り返される態様で退避収納される。
ガイドレール8内を移動するラックベルト10は、ラック歯10Aの形成面が開口部8Eの形成されていない第1枠面8A側に対向するようにレイアウトされているため、仮に開口部8Eから塵や水分がガイドレール8内に入り込んだとしても、ラック歯10Aの形成面側への塵や水分の進入が低減され、ひいては噛合部41における塵の噛み込みが防止される。
本発明によれば、Q方向から見て、すなわちウインドガラス3の板面と略直交する方向から見て、駆動ギヤ5とプッシュプル条体6との噛合部41からキャリア7の取り付け部までのプッシュプル条体6のドライブ経路R1が一直線状に形成されているため、ドライブ経路R1上のプッシュプル条体6には湾曲部が存在しなくなる。したがって、曲げ応力が発生しない分、プッシュプル条体6の力の伝達ロスが低減され、駆動モータ4の回転力がキャリアの直線移動力に効率良く変換、伝達される。一方、Q方向から見て、噛合部41から条体他端までのプッシュプル条体6の余長分を退避させるアイドル経路R2の少なくとも一部を湾曲状に形成することにより、長尺の部材であるプッシュプル条体6をサイドドア2等の限られた空間内にコンパクトにレイアウトできる。
また、本発明はドライブ経路R1を噛合部41から下方に向けて形成することも可能であるが(例えば図3に示すウインドレギュレータ1をそのまま上下逆さまにして使用する等)、この場合、駆動モータ4が上部に位置することになるので、キャリア7とウインドガラス3の連結部において駆動モータ4と干渉しない構造を要する他、ウインドレギュレータ1の重心位置が高くなる。
これに対し、本実施形態のように、ドライブ経路R1を噛合部41から上方に向けて形成することにより、駆動モータ4がウインドレギュレータ1の下部に位置することになり、キャリア7とウインドガラス3の連結部が簡単な構造で済み、かつ、ウインドレギュレータ1の重心位置が低くなるため、低重心が求められる自動車のサイドドア2に好適なウインドレギュレータ1となる。
そして、アイドル経路R2に下方に凸状となる湾曲部24を設け、アイドル経路R2の末端27を噛合部41よりも上方に位置させることで、プッシュプル条体6を一層コンパクトに上方に折り返して退避収納できる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明した。説明した実施形態ではプッシュプル条体6をラックベルト10としたが、プッシュプル条体6の他の例としては、駆動ギヤ5と噛合する螺旋溝が外周に螺設されたギヤドワイヤが挙げられる。勿論、ラックベルト10以外のオープンエンドベルトもプッシュプル条体6として使用可能であり、例えば駆動ギヤ5を歯付プーリとした場合には、プッシュプル条体6として歯溝或いは歯孔を有したタイミングベルトが用いられる。
図12は、プッシュプル条体6をギヤドワイヤ51としたときの、「アイドル経路R2におけるプッシュプル条体6の軌道の保持手段」の一例を示す説明図であり、図12(a)は外観斜視図、図12(b)は断面図である。ギヤドワイヤ51はアイドル経路R2においては保護パイプ52にカバーされる。保護パイプ52は樹脂パイプや金属パイプ等からなる。フレーム9にはアイドル経路R2におけるプッシュプル条体6の軌道に沿うように取付枠53が形成され、この取付枠53には軌道に沿って複数の保護パイプ固定部54が形成されている。保護パイプ52は、一端がモータ固定部13の下部に差し込み固定されたうえで、保護パイプ固定部54により略全長にわたって取付枠53に固定される。各保護パイプ固定部54は、例えば保護パイプ52を挟持する一対の係合爪55からなり、保護パイプ52を取付枠53側に押圧した際に爪先端側が弾性変形して保護パイプ52の通過を許容し、その後、爪先端側が弾性復帰することにより保護パイプ52を取付枠53に係合固定する。つまり、保護パイプ固定部54は、保護パイプ52の位置決め機能を担う。したがって、保護パイプ52を設けた態様においては、この保護パイプ固定部54がアイドル経路R2におけるプッシュプル条体6の軌道の保持手段に相当する。勿論、この保護パイプ固定部54もフレーム9に一体に形成される。
1 ウインドレギュレータ
2 サイドドア
3 ウインドガラス
4 駆動モータ
5 駆動ギヤ
6 プッシュプル条体
7 キャリア
8 ガイドレール
9 フレーム
10 ラックベルト(プッシュプル条体)
13 モータ固定部
14 ガイドレール固定部
15 アイドルガイド部
24 湾曲部
41 噛合部
42 係合部
R1 ドライブ経路
R2 アイドル経路

Claims (1)

  1. 駆動モータに取り付けられる駆動ギヤと、該駆動ギヤに噛合し駆動ギヤの双方向回転により押し引きされるオープンエンドの可撓性のプッシュプル条体と、を備え、前記プッシュプル条体の一端側に連結したキャリアを介してウインドガラスを昇降させるウインドレギュレータにおいて、
    ウインドガラスの板面と略直交する方向から見て、
    前記駆動ギヤと前記プッシュプル条体との噛合部から前記キャリアの取り付け部までのプッシュプル条体のドライブ経路が一直線状に形成され、
    前記噛合部から条体他端までのプッシュプル条体の余長分を退避させるアイドル経路の少なくとも一部が湾曲状に形成され、
    前記ドライブ経路は前記噛合部から上方に向けて形成され、
    前記アイドル経路は、下方に凸状となる湾曲部を有し、上方に折り返されて、末端側が上方に向かうにしたがい前記ドライブ経路に近接するように形成され、アイドル経路の末端が前記噛合部よりも上方に位置すると共に、前記アイドル経路の複数個所を連結する連結部を有することを特徴とするウインドレギュレータ。
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