JP5618378B2 - ウインドレギュレータ - Google Patents
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Description
図4、図6〜図8を参照してプッシュプル条体6、キャリア7について説明する。本実施形態のプッシュプル条体6は、片面にラック歯10Aが形成されたラックベルト10からなる。したがって、このラックベルト10と噛合する駆動ギヤ5はピニオンギヤである。ラックベルト10は例えば合成樹脂製である。ラックベルト10はラック歯10AがP方向に臨むようにレイアウトされる。
図4、図6〜図8を参照してガイドレール8について説明する。ガイドレール8は、略鉛直状に延設される定断面の長尺部材であり、P方向から見た形状はウインドガラス3の曲面形状に合わせた緩やかな曲線を呈する一方、Q方向から見た形状は一直線状を呈している。ガイドレール8は、図8に示すようにその平断面形状において、ラックベルト10の四面をガイドするようにQ方向に長手の矩形枠部を有している。この矩形枠部は、ラックベルト10のラック歯10Aの形成面に対向する第1枠面8Aと、ラックベルト10におけるラック歯10Aの形成面と反対の面(ラックベルト10の裏面)に対向する第2枠面8Bと、ラックベルト10の各側面に対向する第3枠面8C、第4枠面8Dとから構成され、この矩形枠部に囲まれた内部空間はラックベルト10のガイド溝を構成する。つまり、ラックベルト10とキャリア7との係合部42はこのガイドレール8におけるラックベルト10のガイド溝にレイアウトされる。第3枠面8Cはキャリア7のガラス連結部7Aの一面に対向する面である。第2枠面8Bの第3枠面8C寄りの一部には、キャリア7のベルト連結部7B(中間部7F)を通すための開口部8Eが形成されており、この開口部8Eの第4枠面8D寄りの縁部からP方向に沿って第1フランジ面8Fが突設されている。また、第3枠面8Cから略延設される態様で第2フランジ面8Gが第1フランジ面8Fと反対方向に突設されている。
図5、図9〜図11を参照してフレーム9について説明する。フレーム9は、駆動モータ4を固定支持するモータ固定部13と、ガイドレール8の下端を固定支持するためのガイドレール固定部14と、アイドル経路R2におけるラックベルト10の軌道を保持するアイドルガイド部15と、を有する。フレーム9は、例えばモータ固定部13とガイドレール固定部14とアイドルガイド部15とが一体成形された樹脂成形品からなる。
モータ固定部13は、図11(a)に示すようにQ方向に複数の凹凸を有するものの、概ねQ方向との直交面に沿った板状部として形成される。モータ固定部13には、複数のナット16が圧入あるいはインサート成形等により固定されているとともに、駆動モータ4の出力軸4Aの先端を回転可能に軸支する円形凹状の軸受部17が形成されている。モータ固定部13およびこのモータ固定部13に設けられたナット16が、駆動モータ4の固定支持手段を構成する。駆動モータ4は、出力軸4Aの先端が軸受部17に軸支された状態でボルト18およびナット16の螺合によりモータ固定部13に締結固定される。出力軸4Aの先端が軸受部17に軸支されることにより、出力軸4Aに軸着された駆動ギヤ5の傾きが防止されることとなり、駆動ギヤ5とラックベルト10のラック歯10Aとが精度良く噛合する。
図5に示すガイドレール固定部14は、モータ固定部13の上部に位置する部位となり、図10に示すようにガイドレール8の下端を挿入固定するための上下に貫通する開口部20として形成されている。開口部20の下端は前記密閉空間19(図11(a))に臨む。開口部20を構成する内壁には複数の固定リブ21が上下方向に沿って突設されており、この固定リブ21から圧接されることによりガイドレール8の下端がガイドレール固定部14に固定される。具体的には、ガイドレール8の下端は、第1枠面8Aと第2枠面8Bとがそれぞれ一箇所ずつ固定リブ21から圧接されることによりフレーム9に対するP方向の位置決めがなされ、第1フランジ面8Fと第2フランジ面8Gとがそれぞれ一対の固定リブ21に挟持される態様で圧接されることによりフレーム9に対するQ方向の位置決めがなされる。
図5において、アイドルガイド部15は、その内部に挿通されるラックベルト10の四面をガイドするようにQ方向に長手の矩形断面形状を呈した角パイプ体として形成される。アイドルガイド部15は、先端側が前記密閉空間19(図11(a))に臨んだうえで、モータ固定部13の下部から、下方に凸状となる湾曲部24、略鉛直に延設する鉛直部25、上方に向かうにしたがいガイドレール8に近接する傾斜直線部26を経由し、上方に折り返される態様で引き回される。アイドルガイド部15の末端27は、駆動ギヤ5とラックベルト10との噛合部41よりも上方に位置しており、ガイドレール8の近傍に位置する。アイドルガイド部15のQ方向に臨む側面には、重量軽減等を目的とした肉抜き貫通孔28が延設方向に適宜間隔で形成されている。湾曲部24と鉛直部25と傾斜直線部26とモータ固定部13とは連結部29により補強連結される。つまり、連結部29は、アイドルガイド部15をその略全長にわたりモータ固定部13に連結する機能を担う。これにより、長尺部位であるアイドルガイド部15の振れを抑制することができる。連結部29としては、Q方向との直交面に沿う面体や枠体等が挙げられ、強度および軽量化の点から本実施形態のようにハニカム構造の補強枠体とすることが好ましい。
フレーム9のモータ固定部13周りには、取付対象物(サイドドア2)への取り付け手段としての複数の取付孔30が形成されている。ウインドレギュレータ1は、下部においてはこのフレーム9の取付孔30を介してサイドドア2(図1)にボルトにより締結固定され、上部においては前記したように固定ブラケット11(図4)を介してサイドドア2にボルトにより締結固定される。
駆動モータ4を駆動すると、駆動ギヤ5と噛合するラックベルト10がドライブ経路R1上をQ方向から見て一直線状に移動し、ラックベルト10の上端に係合突起7Hおよび係合孔10Bを介して係合したキャリア7がガイドレール8にガイドされて上下移動し、ウインドガラス3が昇降する。キャリア7は、ラックベルト10のベルト薄肉部10Cの裏面が第2枠面8Bに接触し、薄肉板部7G1に突設された弾発突部7Iが第1枠面8Aに接触することにより、ガイドレール8に対するP方向の位置決めがなされ、ベルト連結部7Bの中間部7F、摺動部7Gとガラス連結部7Aの一面とにより第3枠面8C、第2フランジ面8Gを挟持することにより、ガイドレール8に対するQ方向の位置決めがなされたうえで、ガイドレール8を摺動する。キャリア7が下降したときのラックベルト10の余長分はアイドルガイド部15により上方に折り返される態様で退避収納される。
また、第1フランジ面8Fはキャリア7の中間部7Fを受け止めてキャリア7の倒れを防止する機能を担う。
2 サイドドア
3 ウインドガラス
4 駆動モータ
5 駆動ギヤ
6 プッシュプル条体
7 キャリア
8 ガイドレール
9 フレーム
10 ラックベルト(プッシュプル条体)
13 モータ固定部
14 ガイドレール固定部
15 アイドルガイド部
24 湾曲部
41 噛合部
42 係合部
43 連結部
R1 ドライブ経路
R2 アイドル経路
Claims (2)
- 駆動モータに取り付けられる駆動ギヤと、
前記駆動ギヤに噛合し駆動ギヤの双方向回転により押し引きされるオープンエンドのラックベルトと、
前記ラックベルトの一端側に連結するとともにウインドガラスに連結するキャリアと、
ドライブ経路において前記ラックベルトおよび前記キャリアをガイドするガイドレールと、
を備えたウインドレギュレータにおいて、
前記ガイドレールは、前記キャリアを通すための開口部を有して前記ラックベルトのガイド溝を構成する矩形枠部を備え、
前記ラックベルトと前記キャリアとの係合部が前記矩形枠部の内部にレイアウトされ、
前記ラックベルトと前記キャリアとの係合部は、
係合孔が穿設された前記ラックベルトのベルト薄肉部と、一面側に係合突起が突設された前記キャリアの薄肉板部との、前記係合孔および係合突起の係合を伴う重ね合わせ部から構成され、
前記キャリアの薄肉板部の他面側に、前記矩形枠部の内面に接触する突部が突設されていることを特徴とするウインドレギュレータ。 - ドライブ経路に沿う方向に関し、前記係合部の形成範囲が、前記キャリアとウインドガラスとの連結部の形成範囲と重なる位置にあることを特徴とする請求項1に記載のウインドレギュレータ。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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PCT/JP2011/072050 WO2012063568A1 (ja) | 2010-11-08 | 2011-09-27 | ウインドレギュレータ |
CN201180053829.2A CN103210166B (zh) | 2010-11-08 | 2011-09-27 | 车窗升降器 |
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JP2010249849 | 2010-11-08 | ||
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-
2011
- 2011-08-01 JP JP2011168403A patent/JP5618378B2/ja active Active
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