JP5617140B1 - 破砕装置および破砕方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】削孔に楔型チゼルが噛み込むのを抑制して楔型チゼルによる破砕作業の効率を高める。【解決手段】作業機械により保持される本体部と、本体部の被破砕物側で削孔が形成された方向と平行な振動方向に振動する振動部と、本体部に対して振動部を振動方向に振動自在に支持する支持部と、振動部に取り付けられて楔型チゼルの後端部を保持するチゼル保持部とを備え、楔型チゼルの先端部を削孔に挿入した状態で楔型チゼルの後端部をチゼル保持部で保持したまま振動部で発生する振動方向の振動を楔型チゼルに与えながら自重または作業機械から与えられる押圧力により楔型チゼルの先端部を押し込んで被破砕物を破砕する。【選択図】図1

Description

この発明は、岩盤、岩石、コンクリート構造物などの被破砕物のうち当該被破砕物に形成された削孔の周囲を楔型チゼルの先端部で破砕する破砕技術に関するものである。
従来、岩盤、岩石、コンクリート構造物などの被破砕物を破砕する作業には、バックホウ等の作業機械のアームに油圧ブレーカー等の破砕装置を装着し、鋭角に形成されたチゼルの先端部を被破砕物の表面に当接させるとともに、往復動するピストンでチゼルの後端部を打撃することによりチゼルを被破砕物の方向に前進させる。このとき、ピストンでの打撃によって被破砕物の方向に進行する圧縮の応力波が発生し、それが被破砕物に到達して被破砕物を破砕する。この破砕技術では、上記したように圧縮の応力波を用いて岩盤などの破砕を実行しているため、次のような問題があった。まず第1に、被破砕物を破砕する際に大きな打撃音が発生してしまい、特に住宅地に近い現場では当該打撃音は騒音という環境問題を引き起こす場合があった。
また、岩盤などは圧縮応力に対して極めて高い耐力を有しており、圧縮の応力波を用いた従来技術では硬度の高い岩盤や岩石などを容易に破砕することができず、単位時間当たりの破砕除去することができる量は一日当たり41立方メートル程度に止まっている。このようにエネルギーおよび作業性において非効率な面があり、改善の余地があった。
そこで、本願出願人は、被破砕物を広範囲にわたって効率的に破砕する技術として、先細り形状を有する楔型チゼルを用いた破砕技術を提案してきた(特許文献1〜特許文献4)。これらの特許文献1〜4に記載の発明は、被破砕物に対して削孔を形成し、次のように構成された楔型チゼルの先端を当該削孔に押し込んで削孔の周囲を破砕するものである。この楔型チゼルは、先端端面が削孔の内径よりも小さな第1の外径を有するとともに先端端面から後端に進むにしたがって外径が大きくなり削孔の内径よりも大きな第2の外径となる傾斜面を有している。そして、楔型チゼルの先端を削孔の内部に挿入すると、傾斜面が削孔の内壁に当接する。その当接状態で往復動するピストンによりチゼルの後端を打撃すると、削孔の周囲では、削孔からピストンの往復方向とほぼ直交する方向に引張応力が被破砕物に作用し、その結果、削孔の周囲が破砕される。この本願出願人が提案してきた技術によれば、打撃音を大幅に低下させて現場周辺の環境に配慮した工事を行うことができる。しかも、単位時間当たりに破砕できる量も、一日当たり例えば181立方メートル程度にも達し、大容量の被破砕物を短時間で破砕することが可能となっている。
特許第4636294号公報 特許第5145503号公報 特許第5145504号公報 特許第5352807号公報
ところで、従来の破砕技術では、削孔に楔型チゼルの先端部を挿入した状態で、ピストンによりチゼルの後端を打撃して楔型チゼルによる破砕作業を行っている。このように楔型チゼルに対して押し込む力のみを加えているため、楔型チゼルの先端部が削孔の内壁に噛み込むことがあった。このような噛み込み現象が発生すると、楔型チゼルを削孔から容易に抜き取ることが難しく、抜取作業途中で楔型チゼルが折れてしまうという不具合が発生することもあった。そのため、噛み込み現象が発生すると、楔型チゼルによる破砕作業を中断し、従来から周知の油圧ブレーカー等によりチゼルが噛み込んだ削孔の周囲を掘り起こし、楔型チゼルを回収した上で破砕作業を継続する必要があった。このように楔型チゼルの噛み込みが発生すると、作業効率が大幅に低下して施工コストの増大を招いてしまう。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、削孔に楔型チゼルが噛み込むのを抑制して楔型チゼルによる破砕作業の効率を高めることを目的とする。
この発明の第1態様は、岩盤、岩石、コンクリート構造物などの被破砕物のうち被破砕物に形成された削孔の周囲を楔型チゼルの先端部で破砕する破砕装置であって、作業機械により保持される本体部と、本体部の被破砕物側で削孔が形成された方向と平行な振動方向に振動する振動部と、本体部に対して振動部を振動方向に振動自在に支持する支持部と、振動部に取り付けられて楔型チゼルの後端部を保持するチゼル保持部とを備え、楔型チゼルの先端部を削孔に挿入した状態で楔型チゼルの後端部をチゼル保持部で保持したまま振動部で発生する振動方向の振動を楔型チゼルに与えながら自重または作業機械から与えられる押圧力により楔型チゼルの先端部を押し込んで被破砕物を破砕することを特徴としている。
この発明の第2態様は、破砕方法であって、岩盤、岩石、コンクリート構造物などの被破砕物に形成された削孔に対し、削孔が形成された方向と平行な振動方向に楔型チゼルを振動させながら楔型チゼルの先端部を押し込んで被破砕物を破砕することを特徴としている。
この発明の第3態様は、第1の削孔および第2の削孔が隣接して形成された岩盤、岩石、コンクリート構造物などの被破砕物を請求項2に記載の破砕装置を用いて破砕する破砕方法であって、破砕装置の把持爪により第1の楔型チゼルの後端部を把持する第1工程と、把持爪で把持された第1の楔型チゼルに対して振動部で発生する振動方向の振動を与えながら破砕装置の自重または作業機械から与えられる押圧力により第1の楔型チゼルの先端部を第1の削孔に押し込む第2工程と、把持爪による第1の楔型チゼルの後端部の把持を解除した後で、把持爪により第1のチゼルと異なる別の第2の楔型チゼルの後端部を把持する第3工程と、把持爪で把持された第2の楔型チゼルに対して振動部で発生する振動方向の振動を与えながら破砕装置の自重または作業機械から与えられる押圧力により第2の楔型チゼルの先端部を第2の削孔に押し込む第4工程と、把持爪による第2の楔型チゼルの後端部の把持を解除した後で、先端部が第1の削孔に押し込まれた状態にある第1の楔型チゼルの後端部を把持爪により把持する第5工程と、把持爪で把持された第1の楔型チゼルに対して振動部で発生する振動方向の振動を与えながら破砕装置の自重または作業機械から与えられる押圧力により第1の楔型チゼルの先端部をさらに押し込んで第1の削孔の周囲を破砕する第6工程とを備えることを特徴としている。
このように構成された発明では、楔型チゼルの先端部が被破砕物に形成された削孔に挿入された状態で破砕装置の自重または作業機械から与えられる押圧力により楔型チゼルの先端部が押し込まれて被破砕物を破砕する。この破砕作業中、振動部で発生する振動方向の振動が楔型チゼルに与えられるため、削孔の内壁への楔型チゼルの噛み込みが防止される。
以上のように、本発明によれば、被破砕物に形成された削孔に先端部が挿入された楔型チゼルを削孔の形成方向と平行な方向に振動させるため、楔型チゼルが削孔に噛み込むのを効果的に抑制して楔型チゼルによる破砕作業を効率的に行うことができる。
本発明にかかる破砕装置の第1実施形態を用いて岩盤を破砕する破砕システムを示す図である。 本発明にかかる破砕装置の第1実施形態を示す図である。 図1の破砕システムで岩盤を破砕する破砕方法を模式的に示す図である。 本発明にかかる破砕装置の第2実施形態を用いて岩盤を破砕する破砕システムを示す図である。 本発明にかかる破砕装置の第3実施形態を用いて岩盤を破砕する破砕システムを示す図である。 図5の破砕システムで岩盤を破砕する破砕方法を模式的に示す図である。 本発明にかかる破砕装置の第4実施形態で使用する楔型チゼルの一例を示す図である。 図7の楔型チゼルを用いて岩盤を破砕する破砕方法の一例を模式的に示す図である。 図7の楔型チゼルの作用効果を示す模式図である。 本発明にかかる破砕装置の第4実施形態で使用する楔型チゼルの他のを示す図である。 図7の楔型チゼルを用いて岩盤を破砕する破砕方法の他の例を模式的に示す図である。
図1は、本発明にかかる破砕装置の第1実施形態を用いて岩盤を破砕する破砕システムを示す図である。なお、この明細書では、後の説明のために、図1に示すようにXYZ座標軸を設定する。ここでは、削孔の形成方向を「+X」とし、削孔形成方向(+X)と直交する方向のうち削孔から岩盤の自由面に向かう方向を「+Y」とし、方向Xおよび方向Yに直交する方向を「Z」とする。
この破砕システムは、作業機械の一例であるクレーン車1と、破砕装置2と、楔型チゼル3とを用いて岩盤4に対して予め(+X)方向に形成しておいた削孔5の周囲のうち自由面側(同図の右手側)を破砕するものである。クレーン車1は、同図に示すように、削孔5が形成された現場に隣接した位置で駐車され、当該位置から削孔5の上方空間に向けてアーム11を伸ばしている。そして、アーム11の先端からワイヤー12が垂下し、その先端に破砕装置2が取り付けられている。
図2は本発明にかかる破砕装置の一実施形態を示す図である。この破砕装置2は、大きく分けて、ワイヤー12によってクレーン車1に保持される本体部21と、本体部21の岩盤4側で削孔5の形成方向と平行な振動方向Xに振動する振動部22と、本体部21に対して振動部22を振動方向Xに振動自在に支持する4本の支持部23と、振動部22に取り付けられて楔型チゼル3の後端部31を保持するチゼル保持部24とを備えている。
本実施形態では、ワイヤー12で破砕装置2を懸吊する構成を採用しているため、本体部21は振動部22で発生する振動に対する反力を確保するとともに後述するように楔型チゼル3を削孔5に押し込むために比較的大きな重量物で構成されている。また、本体部21の上面中央部には、ワイヤー12の先端に取り付けられたフック(図示省略)に係合可能なハンガー211が取り付けられており、当該ハンガー211にフックを懸けることで破砕装置2が吊り下げられた状態で保持される。
この本体部21の下方側では、振動部22および支持部23が配置されている。より詳しくは、本体部21の下面では、四隅の各々に支持部23が取り付けられている。そして、4本の支持部23に囲まれた空間に振動部22が配置されるとともに、支持部23によってX方向に振動自在で本体部21に支持されている。
振動部22は、本体ケース221と、本体ケース221の内部に配置される一対の偏心重錘222、222と、本体ケース221の上面に固定されて偏心重錘222、222を互いに異なる方向へ回転させ得る油圧モータ223とを備えている。この振動部22では、図示を省略する油圧ホースを介して油圧モータ223がクレーン車1の油圧源と接続されており、当該油圧源からの油圧供給を受けて回転駆動する。すると、油圧モータ223によって各偏心重錘222、222が互いに異なる方向に回転し、これにより、振動部22全体がX方向に振動する。なお、本実施形態では、偏心重錘222、222の回転駆動源として油圧モータを用いているが、空圧モータや電気モータを当該駆動源として用いてもよい。
このように振動する振動部22の本体ケース221の側面4カ所の各々に対し、支持部23の円筒フレーム231が取り付けられている。各円筒フレーム231は、本体部21から下方に延設されたガイドシャフト232に沿ってX方向に移動自在となっている。また、各ガイドシャフト232には、スプリング233が遊嵌されている。そして、振動部22の振動に伴って円筒フレーム231が上下に振動する際には、各スプリング233が長さ方向Xに伸縮することにより、円筒フレーム231が本体部21に対して近接離反する方向に変位し、円筒フレーム231から本体部21へ伝達されようとする振動を減衰させる。
振動部22の本体ケース221の下面中央部には、図2(b)に示すようにチゼル保持部24が取り付けられている。このチゼル保持部24は、本体ケース221に固定される把持フレーム241と、当該把持フレーム241に支持された相対的に近接離反し得る4本の把持爪242と、X方向と直交する水平面内で把持爪242を相対的に近接離反させる爪駆動機構(図示省略)とを有している。この爪駆動機構は、図示を省略する油圧ホースを介してクレーン車1の油圧源と接続されており、当該油圧源からの油圧供給によって把持爪242の開閉を制御する。この実施形態では、チゼル保持部24の構造に対応して楔型チゼル3の後端部31を四角柱形状に仕上げている。そして、当該楔型チゼル3を破砕装置2に装着する場合、図2(b)の実線で示すように4本の把持爪242を互いに離反させておき、把持爪242の間に楔型チゼル3の後端部31を差し込む。それに続いて、爪駆動機構により4本の把持爪242を互いに近接させて楔型チゼル3の後端部31を把持する。これによって、振動部22の中心軸と楔型チゼル3の軸線とを容易に一致させることができ、振動部22の振動を楔型チゼル3に効率的に、かつ安定して伝達することができる。一方、楔型チゼル3を破砕装置2から取り外す場合には、爪駆動機構により4本の把持爪242を互いに離反させる。なお、本実施形態では、油圧機構によって把持爪242を作動させているが、駆動源として電気を用いて把持爪242を作動させてもよいことは言うまでもない。また、本実施形態では、4本の把持爪242で楔型チゼル3の後端部31の把持および把持解除を行っているが、把持爪242の本数はこれに限定されるものではなく、楔型チゼル3の後端部31の形状などに適合させればよい。
次に、上記のように構成された破砕システムにより岩盤4を破砕する動作について説明する。ここでは、図1に示すように構成された楔型チゼル3を用いている。この楔型チゼル3は特許文献1に記載の破砕方法で使用されるものに類似する構造を有している。すなわち、楔型チゼル3は、削孔5の形成方向(+X)と平行な軸線を有する軸体構造を有しており、後端部31が上記したように破砕装置2のチゼル保持部24に装着可能な形状、つまり四角柱形状に仕上げられている。一方、楔型チゼル3の先端部32は先端側、(+X)方向側に進むにしたがって外径が減少する、いわゆる先細り形状を有している。また、先端部32の側面には、軸線に沿って2つの切欠部が軸線を挟んで対称となるように形成され、傾斜面を2つの当接面33、34(図3)に分離している。このように楔型チゼル3の傾斜面には、2個の当接面33、34が軸線に対して略対称に設けられている。
図3は図1の破砕システムで岩盤を破砕する破砕方法を模式的に示す図である。楔型チゼル3の先端を削孔5に挿入すると、同図(a)に示すように、当接面33、34がそれぞれ削孔5の内壁に係止される。そして、破砕装置2の油圧モータ223を作動させることで、チゼル保持部24によって楔型チゼル3を保持したまま振動部22を削孔形成方向(+X)と平行な方向Xに振動させる。これにより、楔型チゼル3に対して削孔形成方向(+X)に押し込む力と削孔5から引き抜く力とが交互に与えられる。このとき、楔型チゼル3に押し込む力が作用することで楔型チゼル3の先端が削孔5に押し込まれる。このとき、削孔5からY方向に引張応力が削孔5の内壁に作用して亀裂が発生する。また、押し込む力を作用させた後で直ちに引き抜く力が作用し、楔型チゼル3の先端部32が削孔5の内壁と噛み込むのを防止する。この振動動作中、振動部22で発生する振動に対する反力は本体部21で受け止められ、安定して破砕処理を行うことができる。
また、このような振動動作を繰り返しながらクレーン車1からワイヤー12を徐々に送り出すと、図3(b)に示すように上記したと同様に楔型チゼル3をX方向に振動させながら破砕装置2の自重により楔型チゼル3が削孔形成方向(+X)に押し込まれ、削孔5からY方向に引張応力が図中の白抜き矢印で示すように削孔5の内壁に作用して亀裂Kが発生する。このとき、楔型チゼル3はX方向に振動しているため、削孔5の内壁への楔型チゼル3の噛み込みが効果的に防止される。そして、さらなるワイヤー12の送出に伴い押込量が一定値に達すると、図3(c)に示すように、亀裂KがさらにZ方向に延びるとともに岩盤4の内部で削孔5から自由面41に向かって亀裂が入って割岩され、その結果、破砕部42がブロック状で岩盤4から分離されて岩盤4からの破砕除去が容易となり、例えばリッパー(Ripper)などの重機を用いて簡単に除去可能となっている。このような処理を繰り返すことで岩盤4の深部まで自由面41側の被破砕領域を破砕することができる。なお、所望の破砕処理が完了すると、振動動作の繰り返しを継続させたままワイヤー12の巻き取りによって削孔5から楔型チゼル3を引き抜く。
このように楔型チゼル3を用いて削孔5からY方向の引張応力を岩盤4に対して作用させて割岩し、削孔5の周囲を破砕しているので、岩盤4を少ないエネルギーで効率的に破砕することが可能となっている。また、楔型チゼル3の先端部32を削孔5に挿入した状態で楔型チゼル3を削孔形成方向(+X)と平行な方向Xに振動させ、押込動作と引抜動作を交互に与えているため、楔型チゼル3が削孔5に噛み込むのを抑制しながら楔型チゼル3の削孔5への押し込みにより削孔5の周囲を効率的に破砕することができる。また、振動動作を繰り返した状態のまま削孔5から楔型チゼル3を引き抜いているため、楔型チゼル3が削孔5に噛み込むのを抑制し、楔型チゼル3を削孔5から良好に引き抜くことができる。
図4は、本発明にかかる破砕装置の第2実施形態を用いて岩盤を破砕する破砕システムを示す図である。この破砕システムが図1に示すものと相違する点は、作業機械としてバックホウ6を用いている点と、防音カバー7を追加装着している点とであり、その他の構成は基本的に図1の破砕システムと同一である。よって、以下の説明において、同一構成については同一符号を付して説明を省略する。
図4に示す破砕システムでは、破砕装置2の本体部21がバックホウ6のアーム61にブラケット62を介して取り付けられている。このため、楔型チゼル3の先端部32の削孔5への挿入動作は、バックホウ6のアーム61の操作により行われる。そして、破砕装置2の油圧モータ223を作動させることで楔型チゼル3を方向Xに振動させる。これによって、楔型チゼル3の先端部32が削孔5の内壁と噛み込むのを防止しながら削孔5の周囲の破砕処理を開始する。また、バックホウ6のアーム61の操作により破砕装置2を(+X)方向に移動させることで、当該破砕装置2に対して(+X)方向の押圧力が与えられる。これによって、先に説明した破砕システムと同様に、楔型チゼル3が振動しながら削孔形成方向(+X)に押し込まれていき、破砕処理が進行する。また、削孔5から楔型チゼル3を引き抜き動作も楔型チゼル3を方向Xに振動させたままバックホウ6のアーム61の操作により行うと、より円滑に楔型チゼル3を引き抜くことができる。
ところで、上記第1実施形態および第2実施形態では、2つの当接面33、34を有する楔型チゼル3を用いて破砕処理を行っているが、楔型チゼル3の構成はこれに限定されるものではなく、特許文献1ないし4に記載された楔型チゼルならびに従来より使用されている楔型チゼル全般を用いて削孔5の周囲を破砕する破砕技術全般に適用することができる。また、特許文献1ないし4に記載された楔型チゼル以外、例えば図5に示すように先端部がイカリ形状あるいは矢尻形状に仕上げられた楔型チゼル3A(以下「イカリチゼル」という)を用いて削孔5の周囲を破砕する破砕技術に適用することができる。
図5は本発明にかかる破砕装置の第3実施形態を用いて岩盤を破砕する破砕システムを示す図である。この破砕システムが図4に示すものと相違する点は、楔型チゼルとしてイカリチゼル3Aを用いている点であり、その他の構成は同一である。よって、以下の説明において、同一構成については同一符号を付して説明を省略する。
このイカリチゼル3Aでは、後端部31および先端部32は図1の楔型チゼル3と同一形状に仕上げられているのに対し、中央部35は図1の楔型チゼル3の中央部よりも細い円柱形状に仕上げられている。このため、先端部32と中央部35との境界部36に段差が形成されており、これによって、削孔5からのイカリチゼル3Aの引き抜き時に特有の作用効果を発揮する。
図6は図5の破砕システムで岩盤を破砕する破砕方法を模式的に示す図である。イカリチゼル3Aの先端を削孔5に挿入した後、破砕装置2の油圧モータ223を作動させることで、チゼル保持部24によってイカリチゼル3Aを保持したまま振動部22を削孔形成方向(+X)と平行な方向Xに振動させる(図6(a))。これによって、イカリチゼル3Aの先端部32が削孔5の内壁と噛み込むのを防止しながら削孔5の周囲の破砕処理を開始する。また、バックホウ6のアーム61の操作により破砕装置2を(+X)方向に移動させて楔型チゼル3を削孔形成方向(+X)に振動させながら押し込んで、破砕処理を進行させる。これによって、図1の破砕システムと同様に、削孔5から亀裂がZ方向に発生するとともに、図6(b)に示すように岩盤4の内部で削孔5から自由面41に向かって亀裂が入って割岩され、その結果、破砕部42がブロック状で岩盤4から分離される。
所望の破砕処理が完了した時点では、図6(b)に示すように境界部36が削孔5の内壁に係合している。そして、この係合状態で振動動作の繰り返しを継続させたままバックホウ6のアーム61の操作により削孔5からイカリチゼル3Aを引き抜く。このとき、図6(c)に示すように、境界部36が係合している位置から岩盤4の表面向かって圧縮力が作用して破砕部42を含めて削孔5の周囲に新たな亀裂が発生する。そのため、破砕部42の破砕がより容易になる。また、削孔5に対して自由面41の反対側の破砕も容易となり、破砕作業の効率を高めることができる。
また、破砕装置2では、振動部22で発生する振動方向に対して楔型チゼル3の軸線方向が一定角度、例えば5゜程度以上傾くと、破砕装置2に多大な負荷がかかってしまい、破砕装置2が故障する可能性がある。そこで、上記破砕装置2を用いて破砕処理を行う場合には、次に説明するように軸線方向に延びる倣い面と軸線方向に対して傾斜して削孔5の内壁に当接する当接面を有する楔型チゼル3を用いるのが好適である。以下、図7ないし図9を参照しつつ本発明の第4実施形態について説明する。
図7は本発明にかかる破砕装置の第4実施形態で使用する楔型チゼルの一例を示す図である。同図の左手側に楔型チゼル3Bの斜視図が示される一方、右手側に軸線方向の各部P1〜P4での断面形状が示されている。この第4実施形態で使用する楔型チゼル3Bは、図7に示すように、削孔5の形成方向(+X)と平行な軸線AXを有するスラブ状の軸体構造を有しており、後端部31を破砕装置2のチゼル保持部24で把持可能となっている。この後端部31における断面形状、つまり位置P1での断面形状は長方形形状であり、以下において長辺方向を「L方向」と称するとともに短辺方向を「S方向」と称し、これらを適宜用いて楔型チゼル3Bの構成および動作について説明する。
楔型チゼル3Bの先端部32では、スラブ状軸体の(−L)方向側の側部が一部取り除かれる一方、(+L)方向側の側部はそのまま残っている。つまり、先端部32の(+L)方向側の側面37は後端部31から連続してX方向に延びる平面形状を有して後述するように倣い面として機能する一方、(−L)方向側の側面38は傾斜面となっている。このため、図7に示すように、楔型チゼル3B全体の厚み(S方向サイズ)は同一であるが、LX平面上では先細り形状を有している。より詳しくは、先端部32の位置P2、P3は削孔5の内径よりも大きなL方向寸法を有する一方、最先端位置P4では削孔5の内径よりも小さなL方向寸法を有しており、先端部32の(+L)方向側の側面は当接面38となっている。さらに、本実施形態では、当接面38のうち先端側の傾斜部381と後端側の傾斜部382とで軸線AXに対する傾斜角を異ならせている。つまり、傾斜部381の傾斜角θ1と、傾斜部382の傾斜角θ2とが、
θ1<θ2
となっている。なお、本実施形態では、楔型チゼル3Bの先端部32の削孔5への挿入を円滑に行うために、先端部32の角部を切り欠いて先端部32の断面を8角形形状に仕上げているが、先端部32の断面形状はこれに限定されるものではなく、例えば図7中のカッコ部分に示すように削孔5の内壁に沿った円弧を有する陸上競技トラックに類似する形状に仕上げてもよい。
図8は図7の楔型チゼルを用いて岩盤を破砕する破砕方法を模式的に示す図である。また、図9は図7の楔型チゼルの作用効果を示す模式図である。このように構成された楔型チゼル3Bの後端部31をバックホウ6のアーム61に取り付けられた破砕装置2のチゼル保持部24で把持した後、バックホウ6を操作して楔型チゼル3Bの先端部32を削孔5に挿入すると、図8(a)および図9(a)に示すように当接面38のうち傾斜部381が削孔5の内壁に係止されるとともに倣い面37は削孔5の内壁と平行に接触する。この状態では、破砕装置2の油圧モータ223を作動させて破砕処理を開始し、さらにバックホウ6を操作してアーム61により破砕装置2を(+X)方向に移動させる。これによって当該破砕装置2に対して(+X)方向の押圧力が与えられ、楔型チゼル3Bが削孔形成方向(+X)に押し込まれ、破砕処理が進行する。このとき、楔型チゼル3Bは、当接面38が削孔5の内壁と係合するとともに倣い面37が削孔5の内壁と接触して内壁の延設方向Xに倣いながら削孔5の形成方向(+X)に押し込まれる。このため、第1実施形態や第2実施形態よりも円滑な破砕処理が可能となる。その理由について図9を参照しつ説明する。
特許文献1ないし4に記載された楔型チゼル、従来より使用されている楔型チゼル、図1に示す楔型チゼル3ならびに図5に示すイカリチゼル3Aはいずれも複数の傾斜面を有している。このため、上記したように破砕装置2の自重またはバックホウ6などの作業機械から与えられる押圧力により楔型チゼル3、3Aの先端部32を削孔5に押し込むと、例えば図9(b)に示すように、一の当接面のみが削孔5の内壁に接するように楔型チゼル3Bは傾く。このとき、傾斜角が大きくなると、破砕装置2に対して振動方向Xと異なる方向に応力が作用して破砕装置2が故障することがある。これに対し、第4実施形態では倣い面37が削孔5の内壁に倣いながら楔型チゼル3Bの先端部が削孔5に押し込まれる。このため、破砕装置2に対して作用する応力の方向は振動方向Xと一致し、破砕装置2の故障が防止される。
また、削孔5から楔型チゼル3を引き抜き動作も、倣い面37を削孔5の内壁に倣わせながら楔型チゼル3を方向Xに振動させたままバックホウ6のアーム61の操作により行う。これによって、円滑な楔型チゼル3の引抜が行われる。
第4実施形態では、当接面38に2つの傾斜部381,382を設けているが、傾斜部の個数はこれに限定されるものではなく、任意であり、例えば図10に示すように1つの傾斜部383のみにより当接面38を構成してもよい。また、軸線AXに対する傾斜角が後端側に進むにしたがって大きくなるように、3つ以上の傾斜部を設ける、あるいは曲面形状に仕上げてもよい。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態では、偏心重錘222、222を回転させてX方向の振動を発生させているが、振動の発生方式はこれに限定されるものではなく、例えば油圧ピストンをX方向に動作させて振動を発生させる方式のものを用いてもよい。
また、上記した破砕装置2は比較的大型なものであり、作業機械に保持して破砕処理を行っているが、破砕装置の小型化により作業者が破砕装置の本体部を保持して破砕処理を行うように構成してもよい。
また、防音カバー7の有無についても任意であり、例えば図1に示す破砕システムにおいて防音カバー7を装着してもよいし、図4や図5に示す破砕システムにおいて防音カバー7を省略してもよい。
また、第2実施形態および第3実施形態では、バックホウ6のアーム61に破砕装置2を直接接続しているが、自在継手を介して接続してもよい。この場合、アーム61による押し込み方向や引き抜き方向が削孔5の形成方向Xと多少ずれたとしても自在継手によって吸収されて破砕装置2をX方向に移動させることが可能となり、好適である。
また、上記実施形態では、1つの削孔5の周囲を破砕する破砕方法に対して本発明を適用したが、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではなく、例えば特許文献2に記載されているように、削孔を予め複数個形成しておき、それらの削孔の周囲を連続的に破砕する破砕方法に対して本発明を適用してもよい。例えば図11に示すように、複数の削孔5a〜5cを列状に形成しておき、次の工程を順番に行ってもよい。
(1)削孔5aの周囲への亀裂導入
破砕装置2の把持爪242により楔型チゼル3B1の後端部を把持した後で、楔型チゼル3B1に対して振動を与えながら破砕装置2の自重またはバックホウ6から与えられる押圧力により楔型チゼル3B1の先端部を削孔5aに押し込む。これによって、削孔5aの周囲に亀裂が導入される。
(2)削孔5bの周囲への亀裂導入
把持爪242による楔型チゼル3B1の後端部の把持を解除した後で、把持爪242により楔型チゼル3B2の後端部を把持した後で、楔型チゼル3B2に対して振動を与えながら破砕装置2の自重またはバックホウ6から与えられる押圧力により楔型チゼル3B2の先端部を削孔5bに押し込む、これによって削孔5bの周囲に亀裂が導入され、その一部は削孔5a側に広がり、削孔5aの周囲の亀裂と繋がる。
(3)削孔5cの周囲への亀裂導入
把持爪242による楔型チゼル3B2の後端部の把持を解除した後で、把持爪242により楔型チゼル3B3の後端部を把持した後で、楔型チゼル3B3に対して振動を与えながら破砕装置2の自重またはバックホウ6から与えられる押圧力により楔型チゼル3B3の先端部を削孔5cに押し込む、これによって削孔5cの周囲に亀裂が導入され、その一部は削孔5b側に広がり、削孔5bの周囲の亀裂と繋がる。
(4)削孔5aの周囲の岩盤4からの分離
把持爪242による楔型チゼル3B3の後端部の把持を解除した後で、把持爪242により楔型チゼル3B1の後端部を把持した後で、楔型チゼル3B1に対して振動を与えながら破砕装置2の自重またはバックホウ6から与えられる押圧力により楔型チゼル3B1の先端部を削孔5aにさらに押し込む。これによって削孔5aの自由面側の破砕部42がブロック状で岩盤4から分離される。
(5)削孔5bの周囲の岩盤4からの分離
把持爪242による楔型チゼル3B1の後端部の把持を解除した後で、把持爪242により楔型チゼル3B2の後端部を把持した後で、楔型チゼル3B2に対して振動を与えながら破砕装置の自重またはバックホウ6から与えられる押圧力により楔型チゼル3B2の先端部を削孔5bにさらに押し込む。これによって削孔5bの自由面側の破砕部がブロック状で岩盤4から分離される。
(6)削孔5cの周囲の岩盤4からの分離
把持爪242による楔型チゼル3B2の後端部の把持を解除した後で、把持爪242により楔型チゼル3B3の後端部を把持した後で、楔型チゼル3B3に対して振動を与えながら破砕装置の自重またはバックホウ6から与えられる押圧力により楔型チゼル3B3の先端部を削孔5cにさらに押し込む。これによって削孔5cの自由面側の破砕部がブロック状で岩盤4から分離される。
このようにして各削孔5a〜5cの周囲が連続的に破砕され、岩盤などの被破砕物を広範囲にわたって効率的に破砕することができる。
この発明は、岩盤、岩石、コンクリート構造物などの被破砕物のうち当該被破砕物に形成された削孔の周囲を楔型チゼルの先端部で破砕する破砕技術全般に適用することができる。
1…クレーン車(作業機械)
2…破砕装置
3、3A、3B…楔型チゼル
4…岩盤(被破砕物)
5…削孔
6…バックホウ(作業機械)
21…本体部
22…振動部
23…支持部
24…チゼル保持部
31…(楔型チゼルの)後端部
32…(楔型チゼルの)先端部
242…把持爪
X…削孔形成方向、振動方向

Claims (5)

  1. 岩盤、岩石、コンクリート構造物などの被破砕物のうち前記被破砕物に形成された削孔の周囲を楔型チゼルの先端部で破砕する破砕装置であって、
    作業機械により保持される本体部と、
    前記本体部の前記被破砕物側で前記削孔が形成された方向と平行な振動方向に振動する振動部と、
    前記本体部に対して前記振動部を前記振動方向に振動自在に支持する支持部と、
    前記振動部に取り付けられて前記楔型チゼルの後端部を保持するチゼル保持部とを備え、
    前記楔型チゼルの先端部を前記削孔に挿入した状態で前記楔型チゼルの後端部を前記チゼル保持部で保持したまま前記振動部で発生する前記振動方向の振動を前記楔型チゼルに与えながら自重または前記作業機械から与えられる押圧力により前記楔型チゼルの先端部を押し込んで前記被破砕物を破砕することを特徴とする破砕装置。
  2. 請求項1に記載の破砕装置であって、
    前記チゼル保持部は、前記楔型チゼルの後端部に対して近接離反自在な把持爪と、前記把持爪を駆動して前記把持爪による前記楔型チゼルの後端部の把持および把持解除を切り替える爪駆動機構とを有する破砕装置。
  3. 岩盤、岩石、コンクリート構造物などの被破砕物に形成された削孔に対し、前記削孔が形成された方向と平行な振動方向に楔型チゼルを振動させながら前記楔型チゼルの先端部を押し込んで前記被破砕物を破砕することを特徴とする破砕方法。
  4. 請求項3に記載の破砕方法であって、
    前記楔型チゼルを振動させた状態のまま前記削孔から前記楔型チゼルを引き抜く破砕方法。
  5. 第1の削孔および第2の削孔が隣接して形成された岩盤、岩石、コンクリート構造物などの被破砕物を請求項2に記載の破砕装置を用いて破砕する破砕方法であって、
    前記破砕装置の前記把持爪により第1の楔型チゼルの後端部を把持する第1工程と、
    前記把持爪で把持された前記第1の楔型チゼルに対して前記振動部で発生する前記振動方向の振動を与えながら前記破砕装置の自重または前記作業機械から前記破砕装置に与えられる押圧力により前記第1の楔型チゼルの先端部を前記第1の削孔に押し込む第2工程と、
    前記把持爪による前記第1の楔型チゼルの後端部の把持を解除した後で、前記把持爪により前記第1のチゼルと異なる別の第2の楔型チゼルの後端部を把持する第3工程と、
    前記把持爪で把持された前記第2の楔型チゼルに対して前記振動部で発生する前記振動方向の振動を与えながら前記破砕装置の自重または前記作業機械から前記破砕装置に与えられる押圧力により前記第2の楔型チゼルの先端部を前記第2の削孔に押し込む第4工程と、
    前記把持爪による前記第2の楔型チゼルの後端部の把持を解除した後で、前記先端部が前記第1の削孔に押し込まれた状態にある前記第1の楔型チゼルの後端部を前記把持爪により把持する第5工程と、
    前記把持爪で把持された前記第1の楔型チゼルに対して前記振動部で発生する前記振動方向の振動を与えながら前記破砕装置の自重または前記作業機械から前記破砕装置に与えられる押圧力により前記第1の楔型チゼルの先端部をさらに押し込んで前記第1の削孔の周囲を破砕する第6工程と
    を備えることを特徴とする破砕方法。
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