JP5615866B2 - カセッテ - Google Patents

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Description

本発明は、蓄積性蛍光体シートを収容するカセッテに関する。
特許文献1には、可撓性を有するカセッテが開示されている。このカセッテは、遮光状態で蓄積性蛍光体シートを収容し、例えば、金属パイプの溶接箇所の適否を放射線撮影して検査する際に、この金属パイプの溶接箇所に巻き付けて使用する。
しかし、このような可撓性のカセッテは、蓄積性蛍光体シートが出し入れされる出入口部以外には開口部がない密閉状態の構造になっているので、この出入口部から外へ蓄積性蛍光体シートを出すことが難しい。
米国特許第5712486号明細書
本発明は係る事実を考慮し、カセッテの出入口部から外へ蓄積性蛍光体シートを容易に出すことを課題とする。
請求項1に記載の発明は、遮光状態で蓄積性蛍光体シートを収容する可撓性収容体と、前記可撓性収容体の一端部に設けられ、放射線画像読取装置に装着することにより前記可撓性収容体からの前記蓄積性蛍光体シートの出し入れを可能とする出入口部と、前記出入口部へ向けて前記蓄積性蛍光体シートを押し出す押出部材が挿入可能となるように前記可撓性収容体を開放する、又は遮光状態で前記可撓性収容体を閉止する開閉手段と、を有するカセッテである。
請求項1に記載の発明では、開閉手段を開放することにより、開放した開放口から押出部材を挿入して蓄積性蛍光体シートを出入口部へ押し出すことができる。すなわち、カセッテの出入口部から外へ蓄積性蛍光体シートを容易に出すことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のカセッテにおいて、前記開閉手段は、前記可撓性収容体の他端部に設けられている。
請求項2に記載の発明では、出入口部の反対側に位置する可撓性収容体の他端部に開閉手段が設けられているので、開放した開放口から挿入した押出部材により蓄積性蛍光体シートを出入口部へ真っ直ぐに押し出すことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のカセッテにおいて、前記開閉手段は、溝部と該溝部に嵌合する突起部とを備えるファスナーによって構成されている。
請求項3に記載の発明では、溝部と該溝部に嵌合する突起部とを備えるファスナーによって開閉手段を構成することにより、可撓性収容体を確実に閉止することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載のカセッテにおいて、前記出入口部には、前記可撓性収容体の内側と外側を連通する口部が設けられており、前記口部の周囲には、前記可撓性収容体の外側へ向かって前記口部を拡幅するテーパー面が形成されている。
請求項4に記載の発明では、蓄積性蛍光体シートを、可撓性収容体の外から出入口部へ挿入し易くすることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載のカセッテにおいて、前記可撓性収容体の表裏面が所定の向きになっているときに前記放射線画像読取装置へ前記出入口部を装着可能とする規制手段を有する。
請求項5に記載の発明では、可撓性収容体の表裏面が所定の向きになるようにして、カセッテを放射線画像読取装置に装着することができるので、可撓性収容体の表裏面に対して正しい面の向きになるように蓄積性蛍光体シートを収容しておけば、押出部材により、正しい面の向きでカセッテから放射線画像読取装置へ蓄積性蛍光体シートを押し出すことができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか1項に記載のカセッテにおいて、前記可撓性収容体の表裏面を識別する識別表示部が設けられている。
請求項6に記載の発明では、識別表示部によって可撓性収容体の表裏面を識別することができる。これにより、可撓性収容体の表裏面が所定の向きになるようにして、カセッテを放射線画像読取装置に装着することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか1項に記載のカセッテにおいて、前記可撓性収容体に収容された前記蓄積性蛍光体シートの表面又は裏面と対向するように鉛シートが設けられている。
請求項7に記載の発明では、可撓性収容体に設けられた鉛シートによって、放射線撮影を行った際に蓄積性蛍光体シートに形成される放射線画像の画質を向上させることができる。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のカセッテにおいて、前記蓄積性蛍光体シート及び前記鉛シートを間に配置し、磁力によって互いに引き付け合うことにより前記鉛シートを前記蓄積性蛍光体シート側へ付勢する一対のマグネットプレートを有する。
請求項8に記載の発明では、磁力により互いに引き付け合う一対のマグネットプレートによって蓄積性蛍光体シートに鉛シートを近接させる、又は密着させることにより、放射線撮影を行った際に蓄積性蛍光体シートに形成される放射線画像の画質を向上させることができる。
請求項9に記載の発明は、請求項7又は8に記載のカセッテにおいて、前記鉛シートは、プラスチック製シートと、該プラスチック製シートの上面に形成された鉛層とを有する。
請求項9に記載の発明では、鉛層がプラスチック製シートの上に形成されているので、鉛シートが曲げられた場合に、鉛層にしわがつきにくい。これによって、鉛シートによって放射線画像の画質を向上させる効果を鉛シート全面に対してムラなく発揮させることができる。
本発明は上記構成としたので、カセッテの出入口部から外へ蓄積性蛍光体シートを容易に出すことができる。
本発明の第1実施形態に係るカセッテを示す斜視図である。 図1のA−A断面図である。 本発明の第1実施形態に係る遮光ファスナーを示す側断面図である。 本発明の第1実施形態に係る放射線画像読取装置を示す全体図である。 本発明の第1実施形態に係るカセッテ装着部を示す平断面図である。 本発明の第1実施形態に係る放射線画像読取装置を示す全体図である。 本発明の第2実施形態に係る係合部を示す側断面図である。 本発明の第3実施形態に係るカセッテを示す斜視図である。 本発明の第4実施形態に係るカセッテ装着部を示す平断面図である。 本発明の第5実施形態に係る挿入具を示す側面図である。 本発明の第5実施形態に係る挿入具を示す斜視図である。 本発明の第6実施形態に係るカセッテを示す側断面図である。 本発明の第7実施形態に係るカセッテを示す斜視図である。 本発明の第8実施形態に係る係合部を示す斜視図である。
図を参照しながら、本発明の第1実施形態を説明する。まず、本発明の第1実施形態であるカセッテについて説明する。
図1の斜視図、及び図1のA−A断面図のカセッテ10に蓄積性蛍光体シート16を収容した状況を描いた図2に示すように、カセッテ10は、可撓性収容体18、係合部22、及び開閉手段としての遮光ファスナー24を有している。可撓性収容体18は、内皮となる内シート32、34の前端部及び中央部の側縁部同士をつないで形成された内袋体128と、外皮となる外シート12、14の側縁部同士をつないで形成され、内袋体128の外周を覆う外袋体130とを備える扁平状の容器であり、遮光状態で蓄積性蛍光体シート16を収容する。
図2に示すように、可撓性収容体18は、内袋体128内に形成された収容部屋28と、外袋体130の内面と内袋体128の外面との間に形成された収容部屋26、30とを有している。収容部屋26は、外シート12と内シート32との間に形成され、収容部屋28は、内シート32と内シート34との間に形成され、収容部屋30は、内シート34と外シート14との間に形成されており、収容部屋26、28、30は、図2において上方から下方へ、この順に層状に重ねられて配置されている。
また、内シート32、34の長手方向の長さは、外シート12、14の長手方向の長さよりも長くなっており、内シート32、34の後端部は、収容部屋28に収容された状態の蓄積性蛍光体シート16の後端部の位置から後方へ十分に延びた長さになっている。
収容部屋26には、鉛箔等の増感紙36が着脱可能に収容され、収容部屋28には、蓄積性蛍光体シート16が着脱可能に収容され、収容部屋30には、鉛シート38が着脱可能に収容されている。鉛シート38は、プラスチック製シートと、このプラスチック製シートの上面に形成された鉛層とを有している。
すなわち、可撓性収容体18に収容された蓄積性蛍光体シート16の表面(図2では、蓄積性蛍光体シート16の上面)と対向するように増感紙36が設けられ、裏面(図2では、蓄積性蛍光体シート16の下面)と対向するように鉛シート38が設けられている。また、増感紙36及び鉛シート38は、平面視にて(図2では、カセッテ10の外部側から外シート12、14の面を見て)蓄積性蛍光体シート16の全てを覆うように設けられている。
外シート12、14、及び内シート32、34は、光を吸収し、遮光性を発揮する黒色の軟質塩化ビニール等のプラスチックにより形成されている。これにより、可撓性収容体18は、可撓性を有し、可撓性を有する蓄積性蛍光体シート16を収容した状態で、放射線撮影の対象となる金属パイプ等の被写体に巻き付けたり、被写体の内側に添わせたりして、自由に丸めて使用することができる。なお、外シート12、14、及び内シート32、34は、遮光性を有する可撓性のシートであればよい。
係合部22は、可撓性収容体18の前端縁18Aに接続されており、後に説明する放射線画像読取装置20に装着することによって、可撓性収容体18からの蓄積性蛍光体シート16の出し入れが行われる出入口部を構成している。係合部22は、外シート12、14、及び内シート32、34よりも硬い硬質プラスチックによって形成されている。
係合部22には、収容部屋28と連通し、蓄積性蛍光体シート16が出入りする矩形断面の貫通孔を構成する口部としての開口部42が形成されている。すなわち、係合部22は、開口部42の周囲を囲むように形成されている。また、上下面が略水平となるようにカセッテ10を配置したときの開口部42の前端部側の上下左右の各面には、外側へ拡幅するテーパー面44、46が形成されている(図1を参照のこと)。図2に示すように、蓄積性蛍光体シート16は、係合部22の開口部42から挿入することによって収容部屋28に収容される。
また、図1に示すように、係合部22の左右側面には、放射線画像読取装置20に装着した係合部22の係合状態を保持する爪部材48が設けられている。爪部材48は、弾性を有するアーム部50と、アーム部50の先端に形成され内側に尖った爪部52とを有している。
収容部屋28の後端縁28B付近には、図3(a)、(b)の側断面図に示すように、収容部屋28の開放と閉止とを行う遮光ファスナー24が設けられている。遮光ファスナー24は、内シート34の内面に設けられたプラスチック製の凹部材24Aと、内シート32の内面に設けられたプラスチック製の凸部材24Bとによって構成されており、図3(a)に示すように、凹部材24Aの溝部に凸部材24Bの突起部を嵌合することによって閉止され、収容部屋28内の遮光状態が確保される。さらに、図3(b)に示すように、凹部材24Aの溝部から凸部材24Bの突起部を外すことによって開放される。
すなわち、遮光ファスナー24は、係合部22の反対側に位置する、可撓性収容体18の他端部(後端部)に設けられており、可撓性収容体18(収容部屋28)の開放と閉止とを行う開閉手段を構成している。遮光ファスナー24を開放することによって、係合部22へ向けて蓄積性蛍光体シート16を押し出す人の手や押し出し治具等の押出部材(以下、「押出部材」とする)をこの開放口から挿入することが可能になり、遮光ファスナー24を閉止することによって、可撓性収容体18(収容部屋28)内の遮光状態が確保される。
図2に示すように、収容部屋26の前端縁26Aは、係合部22によって閉塞されており、収容部屋26の後端縁26B付近には、収容部屋26の開放と閉止とを行う遮光ファスナー40が設けられている。図3(a)、(b)に示すように、遮光ファスナー40は、内シート32の外面に設けられたプラスチック製の凹部材40Aと、外シート12の内面に設けられたプラスチック製の凸部材40Bとによって構成された遮光ファスナー24と同様のものであり、増感紙36の出し入れは、開放した遮光ファスナー40の開放口から行われる。また、遮光ファスナー40を閉止することによって、収容部屋26内の遮光状態が確保される。
図2に示すように、収容部屋30の前端縁30Aは、係合部22によって閉塞されており、収容部屋30の後端縁30B付近には、収容部屋30の開放と閉止とを行う遮光ファスナー54が設けられている。図3(a)、(b)に示すように、遮光ファスナー54は、内シート34の外面に設けられたプラスチック製の凹部材54Aと、外シート14の内面に設けられたプラスチック製の凸部材54Bとによって構成された遮光ファスナー24と同様のものであり、鉛シート38の出し入れは、開放した遮光ファスナー54の開放口から行われる。また、遮光ファスナー54を閉止することによって、収容部屋30内の遮光状態が確保される。
図2に示すように、内シート32、34の内面には、不織布56、58が設けられており、これによって、可撓性収容体18に収容された蓄積性蛍光体シート16の表面(図2では、蓄積性蛍光体シート16の上面)が不織布56によって覆われ、裏面(図2では、蓄積性蛍光体シート16の下面)が不織布58によって覆われている。
蓄積性蛍光体シート16は、放射線撮影に用いられる可撓性を有するシートであり、プラスチック製の支持板と、この支持板の上面に形成された輝尽発光する蛍光体層とによって構成されている(図2では、蓄積性蛍光体シート16の表面(上面)が蛍光体層となっている)。
例えば、放射線撮影の対象となる被写体を透過した放射線(X線、α線、β線、γ線、電子線、紫外線等)を蓄積性蛍光体シート16の蛍光体層に照射すると、この放射線エネルギーが蛍光体層に蓄積される。そして、放射線エネルギーが蓄積された蛍光体層に可視光やレーザ光等の励起光を照射することにより、蓄積されたエネルギー強度に応じた強さの光が輝尽発光光として発せられる。
後に説明する放射線画像読取装置20は、この原理を利用して、被写体を透過した放射線画像情報を蓄積性蛍光体シート16に一旦記録し、この蓄積性蛍光体シート16から得られる輝尽発光光を光学的に読み取って画像信号に変換し、この画像信号に基づいて、写真感光材料等の記録材料やCRT等の表示装置に放射線画像を可視化して再生させるものである。
可撓性収容体18の遮蔽対象となる光は、蓄積性蛍光体シート16の蛍光体層に蓄積された放射線エネルギーを照射により消失させてしまう光である。すなわち、放射線撮影の際に蓄積性蛍光体シート16の蛍光体層に照射される放射線の波長域を除く波長域の一部の光であり、例えば、屋内外で通常発生している照明光や太陽光等の可視光やUV光等がこれに該当する。
図4には、放射線画像読取装置20の全体図が示されている。放射線画像読取装置20を構成する筐体60の右側の側壁面62の上部には、カセッテ10が着脱されるカセッテ装着部64が設けられている。筐体60の内部には、カセッテ10内と同程度の遮光状態が確保されている。また、カセッテ装着部64の下方には、カセッテ装着部64に装着されたカセッテ10が略水平に置かれる支持台66が設けられている。
カセッテ装着部64付近を拡大した図5(a)の平断面図に示すように、カセッテ装着部64は、カセッテ10から押し出された蓄積性蛍光体シート16が送り込まれる挿入口68の外周部から突出して設けられ、カセッテ10の係合部22と係合する被係合部70によって構成されている。
図5(b)に示すように、カセッテ装着部64の被係合部70へカセッテ10の係合部22を挿入して係合することにより、爪部材48のアーム部50の有する弾性力によって、爪部52が被係合部70の左右側面に形成されている凹部72へ入り込む。これによって、被係合部70に係合された係合部22の係合状態を保持し、カセッテ装着部64から係合部22が外れてしまうのを防ぐことができる。また、係合部22は硬い硬質プラスチックによって形成されているので、確実に被係合部70に係合することができる。
図4に示すように、筐体60の内部には、シート搬送経路74、画像読取エリア76、シート退避エリア78、及び画像消去エリア80が備えられている。シート搬送経路74は、間に蓄積性蛍光体シート16を挟持して正回転又は逆回転することにより蓄積性蛍光体シート16を搬送する一対の搬送ローラ82、84を複数配置した、3つの直線経路86、88、90と2つの曲線経路92、94とからなる略U字状の経路である。
直線経路86、88、90は、挿入口68からシート退避エリア78へ向かう方向Xに対して、上流側から下流側へ向かってこの順に配置されている。また、曲線経路92は、直線経路86と直線経路88とをつなぐように配置され、曲線経路94は、直線経路88と直線経路90とをつなぐように配置されている。なお、第1実施形態では、図4に描かれている搬送ローラ82の正回転を時計回りの回転とし、搬送ローラ84の正回転を反時計回りの回転とし、搬送ローラ82の逆回転を反時計回りの回転とし、搬送ローラ84の逆回転を時計回りの回転とする。
画像読取エリア76は、直線経路88の中間位置に配置されており、画像読取エリア76には、励起光走査ユニット96及び画像読取ユニット98が配設されている。
励起光走査ユニット96では、レーザ光源から出力された励起光Lを、ポリゴンミラー等によって主走査方向(方向Xと直交する蓄積性蛍光体シート16の面方向)へ偏向し、搬送ローラ82、84によって副走査方向(方向X)へ移動する蓄積性蛍光体シート16の蛍光層へ照射して走査する。
画像読取ユニット98では、励起光Lが照射された蓄積性蛍光体シート16の蛍光層から発せられる輝尽発光光を、集光ガイド100を介して光電変換器102へ導き入れて電気信号に変換する。
退避エリア78は、搬送ローラ82、84によって蓄積性蛍光体シート16が方向Xへ搬送される往路の終点位置に配置されている。
画像消去エリア80は、搬送ローラ82、84によって蓄積性蛍光体シート16が方向Xと逆方向の方向Yへ搬送される復路の終点位置に配置されており、画像消去エリア80には、画像消去ユニット104が配設されている。
画像消去ユニット104は、直線経路86側の面が開口しているケース106と、このケース106内に設けられた冷陰極蛍光管等からなる複数の消去光源108とによって構成されている。
放射線画像読取装置20によって蓄積性蛍光体シート16の放射線画像を読み取る方法は、まず、図4及び図5(a)に示すように、放射線撮影により被写体の放射線画像情報が記録された蓄積性蛍光体シート16の蛍光層(表面)が下面となる向きになるように、支持台66の上にカセッテ10を置く。
次に、図5(b)に示すように、カセッテ10の係合部22をカセッテ装着部64の被係合部70に係合して、カセッテ10をカセッテ装着部64に装着する。
次に、図3(b)に示すように、カセッテ10の遮光ファスナー24の開放した開放口から押出部材を挿入して、図5(c)に示すように、この押出部材によって蓄積性蛍光体シート16を係合部22の開口部42へ押し出す。これにより、図6(a)に示すように、蓄積性蛍光体シート16の先端部がカセッテ10の外へ突出して挿入口68付近に設けられた搬送ローラ82、84に送り込まれる。そして、蓄積性蛍光体シート16を係合部22の開口部42へ押し出した後に、遮光ファスナー24を閉止する。
次に、図6(b)に示すように、蓄積性蛍光体シート16は、正回転する搬送ローラ82、84によって、直線経路86、曲線経路92、直線経路88の順に方向Xへ往路搬送されて、画像読取エリア76に到達する。画像読取エリア76では、励起光走査ユニット96により、蓄積性蛍光体シート16の蛍光層に対して励起光Lの走査が行われ、画像読取ユニット98により、励起光Lが照射された蓄積性蛍光体シート16の蛍光層から発せられる輝尽発光光を電気信号に変換する。そして、この電気信号は、外部の画像情報処理装置に放射線画像情報として送られる。
次に、図6(c)に示すように、画像読取エリア76を通過した蓄積性蛍光体シート16は、正回転する搬送ローラ82、84によって、曲線経路94、直線経路90の順に方向Xへ往路搬送されて退避エリア78に到達する。
次に、図6(d)に示すように、退避エリア78に到達した蓄積性蛍光体シート16は、逆回転する搬送ローラ82、84によって、直線経路90、曲線経路94、直線経路88、曲線経路92、直線経路86の順に方向Yへ復路搬送されて画像消去エリア80に到達する。画像消去エリア80では、画像消去ユニット104より、複数の消去光源108から発せられる消去光を蓄積性蛍光体シート16の蛍光体層に照射して、蓄積性蛍光体シート16に残存する放射線エネルギーを消去する。
次に、画像消去エリア80を通過した蓄積性蛍光体シート16は、逆回転する搬送ローラ82、84によって、挿入口68を介して係合部22の開口部42へ送り込まれ、蓄積性蛍光体シート16の一部がカセッテ10(収容部屋28)内へ収容される。
次に、カセッテ10の遮光ファスナー24の開放した開放口から人の手や引き入れ治具等の引出部材(以下、「引出部材」とする)を入れて、この引出部材により蓄積性蛍光体シート16をカセッテ10(収容部屋28)内へ引き入れて完全に収容する。
最後に、カセッテ10の遮光ファスナー24を閉止した後に、カセッテ装着部64からカセッテ10を取り外す。
次に、本発明の第1実施形態のカセッテの作用と効果について説明する。
放射線撮影により蓄積性蛍光体シートに蓄積された放射線エネルギーは、この蓄積性蛍光体シートが露光されることによって消失してしまうので、蓄積性蛍光体シートに記録された放射線画像を放射線画像読取装置により読み取るまでは、遮光状態にしておく必要がある。このため、蓄積性蛍光体シートを収容する従来の可撓性カセットは、蓄積性蛍光体シートの出入口部以外には開口部がない密閉状態の構造になっている。これにより、この出入口部から蓄積性蛍光体シートを出すことが難しい。
特に、蓄積性蛍光体シートを収容する可撓性収容体の内壁面と接触した状態で蓄積性蛍光体シートが収容されるカセッテにおいては、カセッテから蓄積性蛍光体シートを出すことが難しい。
これに対して第1実施形態のカセッテ10では、可撓性収容体18の他端部(後端部)に設けられている遮光ファスナー24を開放し、開放した開放口から押出部材を挿入して、この押出部材によって蓄積性蛍光体シート16を係合部22の開口部42へ押し出すことにより、カセッテ10内からカセッテ10外へ(放射線画像読取装置20内へ)、蓄積性蛍光体シート16を送り出すことができる。
また、可撓性収容体18の他端部(後端部)に設けられている遮光ファスナー24の開放した開放口から引出部材を挿入して、カセッテ10の外から係合部22の開口部42へ挿入された蓄積性蛍光体シート16を、この引出部材によって可撓性収容体18の収容部屋28内へ引き入れて完全に収容することができる。すなわち、カセッテ10の係合部22(開口部42)から外へ蓄積性蛍光体シート16を容易に出すことができると共に、カセッテ10内へ蓄積性蛍光体シート16を容易に入れることができる。
蓄積性蛍光体シートを収容した可撓性カセッテをパイプ等の被写体に巻きつけたり、内側に添わせたりして丸めた状態で放射線撮影を行う場合、蓄積性蛍光体シートに巻き癖がついて、蓄積性蛍光体シートがカールしてしまうことが考えられる。
蓄積性蛍光体シートに巻き癖がつく理由の1つとして、蓄積性蛍光体シートが、支持板と、この支持板の上面に形成された蛍光体層とによって構成された2層構造の部材であることが考えられる。支持板は、プラスチックによって形成され、蛍光体層は、蓄積性蛍光体粒子及び結合剤によって形成されている。また、支持板と結合剤とは、共に高分子材料であるので、弾性と粘性(塑性)との両方の性質を有している。よって、蓄積性蛍光体シートを丸めた場合、蓄積性蛍光体シートの外側は内側よりも大きな張力が発生して長く伸び、張力が開放された後においても粘性(塑性)によって元の長さに戻らなくなってしまう。これにより、蓄積性蛍光体シートの外側と内側の長さが異なって巻き癖がついてしまう。
このように蓄積性蛍光体シートに巻き癖がついてカールしているときには、可撓性カセッテから蓄積性蛍光体シートを出し入れすることが更に難しくなるが、第1実施形態のカセッテ10では、蓄積性蛍光体シートがカールしてしまっていても、開放した遮光ファスナー24の開放口から挿入した押出部材や引出部材によって、カセッテ10の係合部22(開口部42)から蓄積性蛍光体シート16の出し入れを容易に行うことができる。
さらに、第1実施形態では、可撓性収容体18の他端部(後端部)に設けられている遮光ファスナー24を閉止することにより、可撓性収容体18の収容部屋28内を遮光状態にすることができる。これにより、放射線画像が記録された蓄積性蛍光体シート16が露光されて、蓄積性蛍光体シート16に蓄積された放射線エネルギーが消失するのを防ぐことができる。
また、第1実施形態では、可撓性収容体18の他端部(後端部)に設けられている遮光ファスナー24を開放して、可撓性収容体18の収容部屋28内を効率よくクリーニングすることができる。これにより、可撓性収容体18の収容部屋28内にある異物を除去することができるので、カセッテ10に収容された蓄積性蛍光体シート16の蛍光体層が異物によって傷つくのを防ぐことができる。蓄積性蛍光体シート16の蛍光体層に傷がつくと、所定の放射線画像が得られなくなってしまうことがある。
さらに、遮光ファスナー24が、係合部22(開口部42)の反対側に位置する可撓性収容体18の他端部(後端部)に設けられているので、遮光ファスナー24の開放した開放口から押出部材を挿入して、この押出部材によって蓄積性蛍光体シート16を開口部42へ真っ直ぐに押し出すことができる。また、遮光ファスナー24の開放した開放口から引出部材を挿入して、この引出部材によって、カセッテ10の外から係合部22の開口部42へ挿入された蓄積性蛍光体シート16を可撓性収容体18の収容部屋28内へ真っ直ぐに引き入れることができる。これにより、カセッテ10の係合部22(開口部42)から蓄積性蛍光体シート16の出し入れをより容易に行うことができる。
また、第1実施形態では、開閉手段を遮光ファスナー24によって構成することにより、可撓性収容体18の収容部屋28を確実に閉止することができる。
さらに、第1実施形態では、係合部22の前端部側の開口部42に、外側へ拡幅するテーパー面44、46が形成されているので、蓄積性蛍光体シート16を、係合部22の開口部42から可撓性収容体18の収容部屋28内へ挿入し易くすることができる。
また、第1実施形態では、蓄積性蛍光体シート16の裏面側に配置された鉛シート38により、放射線撮影の際に蓄積性蛍光体シート16を透過した放射線が反射して再び蓄積性蛍光体シート16に照射されることを防ぐことができる。これにより、蓄積性蛍光体シート16の蛍光体層に形成される放射線画像の画質を向上させることができる。さらに、蓄積性蛍光体シート16の表面側に配置された増感紙36により、増感紙36を透過して蓄積性蛍光体シート16に照射される放射線を増感させることができる。
また、第1実施形態では、鉛シート38が、プラスチック製シートと、このプラスチック製シートの上に形成された鉛層とによって構成されているので、鉛シート38が曲げられたときに、鉛層にしわがつきにくい。これによって、鉛シート38によって放射線画像の画質を向上させる効果を鉛シート38全面に対してムラなく発揮させることができる。
さらに、第1実施形態では、内シート32、34の後端部が、収容部屋28内に収容された状態の蓄積性蛍光体シート16の後端部の位置から後方へ十分に延びた長さになっているので、可撓性収容体18の他端部(後端部)に設けられている遮光ファスナー24の開放した開放口から押出部材を挿入する際に、遮光ファスナー24から後方へ延びた内シート32、34の端部によって押出部材の周りが覆われるので、遮光ファスナー24の開放した開放口から入射する光を低減することができる。
また、第1実施形態では、蓄積性蛍光体シート16、鉛シート38、及び増感紙36をそれぞれ別の収容部屋26、28、30に収容することにより、蓄積性蛍光体シート16と鉛シート38や、蓄積性蛍光体シート16と増感紙36とが擦れ合って、蓄積性蛍光体シート16の表面(蛍光体層)や裏面が傷つくのを防ぐことができる。
さらに、不織布56、58によって蓄積性蛍光体シート16を保護することにより、蓄積性蛍光体シート16の表面(蛍光体層)や裏面が傷つくのを防ぐことができる。特に、蓄積性蛍光体シート16の蛍光体層に100ミクロン程度の微細な傷がつくのを防ぐことができるので、被写体の有する100ミクロン程度の微細な欠陥を検出することができる。
なお、第1実施形態では、図2に示すように、係合部22の開口部42が常に開放されている状態になっているが、放射線撮影における放射線画像情報の記録領域として蓄積性蛍光体シート16の前端部付近の領域を使用しなければ、開口部42から多少の光(蓄積性蛍光体シート16の前端部付近以外の領域に蓄積された放射線エネルギーを消失してしまって放射線画像の読み取りができなくなってしまわない程度の量の光)が入射しても問題とはならない。
例えば、係合部22の側断面図である図7(a)、(b)に示す第2実施形態のように、蓄積性蛍光体シート16の出し入れが可能な遮光壁として、毛羽立てられた可撓性部材110やスポンジ等を開口部42に設ければ、放射線撮影における放射線画像情報の記録領域として蓄積性蛍光体シート16の前端部付近の領域を使用することができる。なお、図7(a)には、開口部42から蓄積性蛍光体シート16が押し出される前の状況が示され、図7(b)には、開口部42から蓄積性蛍光体シート16が押し出されている状況が示されている。
また、第1実施形態では、図2に示すように、収容部屋28の後端縁28Bに開閉手段としての遮光ファスナー24を設けた例を示したが、開閉手段は収容部屋28の他の部位に設けてもよい。例えば、図8の斜視図に示す第3実施形態のように、収容部屋28の側縁部に開閉手段としてのマジックテープ(登録商標)112を設けるようにしてもよい。このようにすれば、収容部屋28を大きく開けることができるので、収容部屋28内をより効率よくクリーニングすることができる。図8では、収容部屋26、30の側縁部もマジックテープ(登録商標)112によって開閉可能になっている。
さらに、第1実施形態では、図2に示すように、開閉手段を遮光ファスナー24、40、54とした例を示したが、開閉手段は、閉止したときに収容部屋26、28、30内の遮光性を確保できるものであればよく、例えば、マジックテープ(登録商標)、磁石、クリップ等を用いて開閉手段を構成してもよい。
また、第1実施形態では、係合部22を硬い硬質プラスチックによって形成した例を示したが、係合部22を柔らかい材料によって形成してもよい。このようにすれば、放射線撮影においてカセッテ10の長手方向が被写体の周方向になるようにカセッテ10を丸める際に、カセッテ10を丸め易くすることができる。さらには、カセッテ10の短手方向が被写体の周方向になるようにカセッテ10を丸めることもできる。
また、第1実施形態では、図1に示すように、係合部22の左右側面に、係合保持用の爪部材48を設けた例を示したが、カセッテ装着部64付近を拡大した図9(a)、(b)の平面図に示す第4実施形態のように、カセッテ装着部64側(図9(a)、(b)では、カセッテ装着部64の被係合部70)に爪部材48を設けてもよい。図9(a)には、カセッテ10をカセッテ装着部64に装着する前の状況が示され、図9(b)には、カセッテ10をカセッテ装着部64に装着した状況が示されている。このようにすれば、係合部22の周囲から爪部材48を無くすことができるので、放射線撮影においてカセッテ10を被写体に取り付ける際に、収まり易くすることができる。
さらに、第1実施形態では、図2に示すように、収容部屋26に増感紙36を収容し、収容部屋30に鉛シート38を収容した例を示したが、放射線撮影において蓄積性蛍光体シート16の蛍光体層に形成される放射線画像の画質を向上させるための他のシートを収容部屋26、30に収容してもよい。また、不要な場合には、増感紙や鉛シート等のシートを収容部屋26、30の何れか又は両方に収容させなくてもよいし、カセッテ10を、増感紙や鉛シート等のシート(収容部屋26、30)を備えないものにしてもよい。
例えば、収容部屋26に変換用フィルタとなる鉛シートを収容すれば、放射線撮影の際に、この鉛シートを通して必要な強度や線種の放射線を蓄積性蛍光体シート16へ照射させることができる。
また、第1実施形態では、図2に示すように、収容部屋26に鉛箔等の増感紙36を収容した例を示したが、鉛箔等の薄いシート材を収容部屋26、30に収容する場合には、例えば、図10(a)〜(e)に示す第5実施形態のような方法で、挿入具114を用いて収容部屋26、30に挿入すればよい。まず、図10(a)、及び図11の斜視図に示すように、硬いシート材を2つ折りにして形成した挿入具114の間に、長手方向へ先端部を食み出すようにして増感紙36を挟み込む。
次に、図10(b)に示すように、挿入具114の外側から人の手などで押し付ける等して増感紙36を挟み挿入具114に保持した状態で、増感紙36と一緒に挿入具114をカセッテ10の収容部屋26に所定の長さだけ挿入して止める。
次に、図10(c)に示すように、カセッテ10の外側から人の手などで押し付ける等して増感紙36の先端部を収容部屋26に保持した状態で、挿入具114のみをカセッテ10の外へ出るまで引き抜く。
次に、図10(d)に示すように、挿入具114の外側から人の手などで押し付ける等して増感紙36を挟み挿入具114に保持した状態で、増感紙36と一緒に挿入具114をカセッテ10の収容部屋26に所定の長さだけ挿入して止める。
次に、図10(e)に示すように、カセッテ10の外側から人の手などで押し付ける等して増感紙36の先端部を収容部屋26に保持した状態で、挿入具114のみをカセッテ10の外へ出るまで引き抜く。
後は、図10(d)、(e)の作業を繰り返して、収容部屋26に増感紙36を完全に収容する。
さらに、第1実施形態では、図2に示すように、収容部屋26に増感紙36を収容し、収容部屋30に鉛シート38を収容した例を示したが、図12の側断面図に示す第6実施形態のように、蓄積性蛍光体シート16及び増感紙36や、蓄積性蛍光体シート16及び鉛シート38を間に挟むようにして、カセッテ10内に一対のマグネットプレート116、118を設けるようにしてもよい。
マグネットプレート116、118は、平面視にて(図12では、カセッテ10の外部側から外シート12、14の面を見て)増感紙36及び鉛シート38から食み出して、増感紙36及び鉛シート38の全てを覆うように設けられており、磁力により互いに引き付け合う一対のマグネットプレート116、118によって増感紙36及び鉛シート38を蓄積性蛍光体シート16側へ付勢する。これにより、蓄積性蛍光体シート16に増感紙36及び鉛シート38を近接させる、又は密着させることができ、放射線撮影を行った際に蓄積性蛍光体シート16の蛍光体層に形成される放射線画像の画質を向上させることができる。
また、第1実施形態では、図6(a)に示すように、カセッテ10の遮光ファスナー24を開放して、押出部材により蓄積性蛍光体シート16を係合部22の開口部42へ押し出す例を示したが、カセッテ10は、遮光ファスナー24が開放された状態に置いてもカセッテ10内の遮光状態(蓄積性蛍光体シート16に蓄積された放射線エネルギーを消失してしまって放射線画像の読み取りができなくなってしまう量の光を蓄積性蛍光体シート16に照射させない状態)を十分に確保することができ、また、遮光ファスナー24が開放している時間は僅かなので、放射線画像読取装置20のカセッテ装着部64にカセッテ10を装着する作業を暗室内で行わなくても良い。
さらに、第1実施形態では、図4に示すように、放射線撮影により被写体の放射線画像情報が記録された蓄積性蛍光体シート16の蛍光層(表面)が下面となる向きになるように、支持台66の上にカセッテ10を置いた例を示したが、図13の斜視図に示す第7実施形態のように、係合部22、外シート12、14や、内シート32、34に、可撓性収容体18の表裏面を識別する識別表示部を設ければ(図13には、係合部22と外シート14とに、可撓性収容体18の裏面側であることを示す識別表示部120、122が設けられている例が示されている。)、識別表示部120、122によって可撓性収容体18の表裏面を識別することができる。これにより、可撓性収容体18の表裏面が所定の向きになるようにして、カセッテ10を放射線画像読取装置20に装着することができる。
また、図14の斜視図に示す第8実施形態のように、可撓性収容体18の表裏面が所定の向きになっているときに、カセッテ10を放射線画像読取装置20のカセッテ装着部64に装着可能となるようにしてもよい。図14では、被係合部70の内周面に形成された突起部124と、係合部22の外周面に形成され突起部124が挿入される切り欠き部126とを備える規制手段132によって、可撓性収容体18の表裏面が所定の向きになっているときに、被係合部70に係合部22が係合されるようになっている。これにより、可撓性収容体18の表裏面が所定の向きになるようにして、カセッテ10を放射線画像読取装置20に装着することができるので、可撓性収容体18の表裏面に対して正しい面の向きになるように蓄積性蛍光体シート16を可撓性収容体18に収容しておけば、押出部材により、正しい面の向きでカセッテ10から放射線画像読取装置20へ蓄積性蛍光体シート16を押し出すことができる。
これまで説明したように、本発明の実施形態であるカセッテ10は、放射線撮影に用いられる蓄積性蛍光体シート16を収容するものであるが、このカセッテ10は、航空機、発電設備、石油設備などの様々な産業用機械、設備、施設等に対して行われる放射線検査に広く利用可能な技術である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 カセッテ
16 蓄積性蛍光体シート
18 可撓性収容体
20 放射線画像読取装置
22 係合部(出入口部)
24 遮光ファスナー(開閉手段)
36 増感紙(鉛シート)
38 鉛シート
44、46 テーパー面
116、118 マグネットプレート
120、122 識別表示部
132 規制手段

Claims (9)

  1. 遮光状態で蓄積性蛍光体シートを収容する可撓性収容体と、
    前記可撓性収容体の一端部に設けられ、放射線画像読取装置に装着することにより前記可撓性収容体からの前記蓄積性蛍光体シートの出し入れを可能とする出入口部と、
    前記出入口部へ向けて前記蓄積性蛍光体シートを押し出す押出部材が挿入可能となるように前記可撓性収容体を開放する、又は遮光状態で前記可撓性収容体を閉止する開閉手段と、
    を有するカセッテ。
  2. 前記開閉手段は、前記可撓性収容体の他端部に設けられている請求項1に記載のカセッテ。
  3. 前記開閉手段は、溝部と該溝部に嵌合する突起部とを備えるファスナーによって構成されている請求項1又は2に記載のカセッテ。
  4. 前記出入口部には、前記可撓性収容体の内側と外側を連通する口部が設けられており、
    前記口部の周囲には、前記可撓性収容体の外側へ向かって前記口部を拡幅するテーパー面が形成されている請求項1〜3の何れか1項に記載のカセッテ。
  5. 前記可撓性収容体の表裏面が所定の向きになっているときに前記放射線画像読取装置へ前記出入口部を装着可能とする規制手段を有する請求項1〜4の何れか1項に記載のカセッテ。
  6. 前記可撓性収容体の表裏面を識別する識別表示部が設けられている請求項1〜5の何れか1項に記載のカセッテ。
  7. 前記可撓性収容体に収容された前記蓄積性蛍光体シートの表面又は裏面と対向するように鉛シートが設けられている請求項1〜6の何れか1項に記載のカセッテ。
  8. 前記蓄積性蛍光体シート及び前記鉛シートを間に配置し、磁力によって互いに引き付け合うことにより前記鉛シートを前記蓄積性蛍光体シート側へ付勢する一対のマグネットプレートを有する請求項7に記載のカセッテ。
  9. 前記鉛シートは、プラスチック製シートと、該プラスチック製シートの上面に形成された鉛層とを有する請求項7又は8に記載のカセッテ。
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