JPH06100786B2

JPH06100786B2 - 蓄積性蛍光体シ−ト用カセツテ

Info

Publication number: JPH06100786B2
Application number: JP9683487A
Authority: JP
Inventors: 宣隆深井; 照美松田
Original assignee: Fuji Photo Film Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Holdings Corp
Priority date: 1987-04-20
Filing date: 1987-04-20
Publication date: 1994-12-12
Anticipated expiration: 2009-12-12
Also published as: JPS63261343A

Description

【発明の詳細な説明】〈技術分野〉本発明は、蓄積性蛍光体シートの収納容器であるカセッ
テに係り、詳しくは、消去機能、特に二次消去の機能を
有するカセッテに関する。

＜従来技術およびその問題点＞放射線像を画像として得る方法として、従来より銀塩感
光材料からなる乳剤層を有する放射線写真フィルムと増
感紙との組合わせを用いる、いわゆる放射線写真システ
ムが利用されている。最近、前記放射線写真システムに
代るものとして、蓄積性蛍光体を用いる放射線画像情報
記録再生システムが注目されるようになった。

ここで蓄積性蛍光体とは、放射線（Ｘ線、α線、β線、
γ線、電子線、紫外線等）を照射すると、この放射線の
エネルギーの一部を蓄積し、その後、可視光等の励起光
を照射すると、蓄積されたエネルギに応じて輝尽発光す
るような性質を示す蛍光体をいう。

この蓄積性蛍光体を利用して、人体等の被写体の放射線
画像情報をいったん蓄積性蛍光体の層を有するシート
（以下、「蓄積性蛍光体シート」という）に蓄積記録
し、このシートを励起光で走査して輝尽発光させ、生じ
た輝尽発光光を光学的素子により読み取り電気信号に変
換して画像信号を得、この画像信号を処理して診断適正
のよい被写体の放射線画像を得る放射線画像情報記録再
生システムが提案されている（例えば、特開昭55-12429
号、同56-11395号、同55-163472号、同56-104645号、同
55-116340号等）。

このような放射線画像記録再生システムにおいて、放射
線画像が蓄積記録された蓄積蛍光体シートからその放射
線画像を読み取る画像読取装置は具体的には以下のよう
な構成となってる。

即ち、放射線画像が蓄積記録された蓄積性蛍光体シート
をカセッテに収納された状態で前記画像読取装置内に装
填し、カセッテを開蓋した後、前記蓄積性蛍光体シート
を枚葉により前記カセッテから取り出す。次いで、前記
枚葉された蓄積性蛍光体シートは、ベルトコンベア等の
搬送機構により読取部へと搬送される。前記読取部では
蓄積蛍光体シートを一方向に機械的に搬送することによ
り副走査を行うと供に、前記蓄積性蛍光体シートの搬送
方向と略直角する方向に偏向されたレーザビーム等の光
ビームを照射して主走査を行い、これによって発光する
輝尽発光光をフォトマルチプライヤ等の光検出器で時系
列的に検出して画像情報を得る。

得られた画像情報は、最終的にハードコピーとして再生
され、あるいはCRT等の表示装置上に再生される。次い
で、読取終了後の蓄積性蛍光体シートは消去部に搬送さ
れ、ナトリウムランプ等の光源より発せられる消去光を
照射することにより前記蓄積性蛍光体シートに残存する
放射線画像を消去し、その後、集積トレー内に集積され
る。

ところで、上述したような消去装置を用いて読取終了
後、残存放射線エネルギーを放出する消去（以下、一次
消去という）が行われた後、集積トレー内に集積されて
いる蓄積性蛍光体シートは、再び使用されるまでの間に
集積トレー内に侵入する放射線、例えば曝射Ｘ線や自然
放射線にさらされ、不必要なエネルギーが蓄積される。
これが、そのシートを再使用したときノイズとして表わ
れ、画像情報に悪影響を及ぼす。従って、シートを使用
する前に、再び消去を行っている（以下、二次消去とい
う）。

この二次消去は、従来、次のような方法により行われて
いる。

一時消去に用いられる消去装置により行われ、蓄積
性蛍光体シートが前記読み取りと同一のラインにて搬送
機構により消去部まで搬送され（読み取りは行わない）
消去ががなされた後、集積トレー内に戻され、これをカ
セッテに収納する。

シートを使用する前に集積トレーから取り出し、そ
のシートを画像読取装置の外部に別途設けられた消去装
置により二次消去する。

集積トレーからカセッテ内に集積性蛍光体シートを
挿入するためのローダー部付近に設置された二次消去用
の消去装置により二次消去を行う。

しかしながら、前記の方法では、シートを再使用する
前にそのシートを読み取りと同一ラインを１回循環させ
なければならず、そのための時間がかかるとともに、こ
の間、装置を専有してしまい、他のシートの読み取り作
業を行うことができず、装置の利用効率が悪くなる。

また、いちいちカセッテを装置に装填しなければなら
ず、この作業に手間がかかるという欠点がある。

また、前記およびの方法では、画像読取装置の外部
またはローダー部分に消去装置を別途設ける必要があ
り、しかも前記では二次消去に時間と手間がかかると
いう欠点もある。

さらに上記の方法は、カセッテ内に蓄積性蛍光体シー
トを収納する際に二次消去を行うため、カセッテに収納
した直後にシートを使用せず、長時間経過後に使用する
場合には、再度二次消去を行う必要が生ずる。

〈発明の目的〉本発明の目的は、上述した従来技術の欠点を解消し、蓄
積性蛍光体シートの消去、特に二次消去において、これ
にかかる時間および手間を省き、また独立した二次消去
用消去装置の設置を省略することができ、しかも、カセ
ッテ内に収納されている時間にかかわりなく確実に消去
を行うことができる消去機能を有するカセッテを提供す
ることにある。

〈発明の簡単な説明〉このような目的を達成するために、本発明者らは鋭意研
究の結果、蓄積性蛍光体シートを収納するカセッテに消
去機能を持たせ、これにて撮影を行う直前に消去を行う
ようにすることを見い出し本発明に至った。

即ち、本発明は、蓄積性蛍光体シートを収納する筐体
と、前記筐体に対し開閉可能に取り付けられた蓋体とで
構成されるカセッテであって、その内部にカセッテ外部より導入された光を伝達して前
記蓄積性蛍光体シートの画像記録領域に照射し得る光伝
達手段を有することを特徴とする蓄積性蛍光体シート用
カセッテを提供するものである。

そして、前記光伝達手段は、前記収納される蓄積性蛍光
体シートの画像記録領域に対応して配設され、外部光導
入部を有する光透過部材で構成され、前記外部光導入部
への入光を遮蔽しうる遮光手段を有するのがよい。

また、本発明は、蓄積性蛍光体シートを収納する筐体
と、前記筐体に対し開閉可能に取り付けられた蓋体とで
構成されるカセッテであって、その内部に光源と、該光源からの光を伝達して前記蓄積
性蛍光体シートの画像記録領域に照射し得る光伝達手段
を有することを特徴とする蓄積性蛍光体シート用カセッ
テを提供するものである。

そして、前記光伝達手段は、前記収納される蓄積性蛍光
体シートの画像記録領域に対応して配設され、前記光源
からの光を導入する光導入部を有する光透過部材で構成
されているのがよい。

ここで画像記録領域とは、蓄積性蛍光体シートの全面に
有効な画像情報が記録される場合は、シート全面のこと
を言い、また、シートの一部分に有効な画像情報が記録
される場合、例えば、シート中央部に被写体を置いて記
録する場合は、その部分のことを言う。

〈発明の構成〉以下、本発明のカセッテを、添付図面に示す好適実施例
について詳細に説明する。

第１図は、本発明のカセッテの斜視図、第２図は、その
部分断面側面図である。

これらの図に示すように、本発明のカセッテ１は、蓄積
性蛍光体シート24を収納しうる内部空間４が形成された
筐体２を有し、該筐体２の一辺に、例えば蝶番５により
蓋体３が回動自在に取り付けられている。この蓋体３
は、筐体に対して回動して開閉し、蓋体３が閉じた状態
では蓄積性蛍光体シート24を光密に保持するような構成
とするのが好ましい。なお、蓋体３の開閉は、回動によ
るものに限られない。

また、蓋体３が閉じた状態で施錠するためのロック機構
６が設けられている。このロック機構６は、例えば第１
図および第２図に示すように、レバー部71および爪部72
を有するＬ字状の爪部材７と、該爪部材７をカセッテ前
面10から見て前後方向（第２図の左右方向）に摺動せし
めるガイド部材８と、このガイド部材８内に収納され、
爪部材７をカセッテ前面方向へ付勢するスプリング９と
で構成され、爪部材のレバー部71は蓋体上面に形成され
た開口32より外部へ突出し、爪部材の爪部72は、蓋体の
係止部31を貫通し、さらに、その先端が筐体２のカセッ
テ前面10側の内側部分に形成された穴101に挿入されて
いる。

このロック機構６では、スプリング９の弾性力に抗して
レバー部71を第２図中の矢印方向に押圧すると、爪部材
７はガイド部材８に沿って摺動し、爪部72の先端が穴10
1から抜けて、ロックが解除されるようになっている。

筐体３内の底部21には、光伝達手段である光透過部材11
が底部21に配設されている。

この光透過部材11はシート状をなし、そのカセッテ前面
10側の一辺は外部までカセッテ前面10を貫通しており、
その端面に外部光導入部12が形成されている。内部空間
４においては、蓄積性蛍光体シート24の表面25が光透過
部材11に接触するようにして蓄積性蛍光体シート24を載
置する。なお、光透過部材11と蓄積性蛍光体シート24の
表面25との間に透明保護板（図示せず）を介在させても
よい。また、蓋体３を閉じたとき、蓄積性蛍光体シート
24を押えて蓄積性蛍光体シート24のずれや浮きを防止す
るための押え部材15を蓋体３の内側面に接着しておくの
がよい。この押え部材15は、ゴム、ウレタン、スポンジ
等の弾力性のある材料で構成されたものが好ましい。

ここで蓄積性蛍光体シート24の構造は、一般的には、第
５図に示すように、支持体ａと、その上に設けられた蛍
光体層ｂと、この蛍光体層ｂの表面を物理的あるいは化
学的に保護するための保護層ｃと、前記支持体ａの裏面
に設けられた裏層ｄとを積層したものである（例えば、
特開昭55-146447号公報参照）。

この場合、支持体ａはポリエチレンテレフタレート等の
有機高分子材料、紙等により形成されており、蛍光体層
ｂはニトロセルロース等の有機高分子材料からなる結合
剤と、この結合剤中に分散された蓄積性蛍光体粒子によ
り形成されている。さらに、保護層ｃはポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポ
リアミドあるいはセルロース誘導体等の被膜により形成
されており、また、裏層ｄは好適にはポリプロピレン等
が用いられている。

本明細書では、保護層ｃ側を蓄積性蛍光体シート24の表
（おもて）面25、裏層ｄ側を蓄積性蛍光体シート24の裏
面26として説明する。また、蓄積性蛍光体シート24にお
いて、実質的に画像情報が記録される部分を画像記録領
域251（第５図の点線で示すエリア内）といい、この画
像記録領域251は、前述した如く蓄積性蛍光体シート24
のほぼ全面に相当する場合、または、所定の部分に相当
する場合がある。

光透過部材11は、その内部にて光を伝達し、蓄積性蛍光
体シート24の画像記録領域251に光を照射し得るように
配置されている。この場合、画像記録領域251がシート2
4のほぼ全面であれば光透過部材11は、筐体の底部21の
ほぼ全面にわたって配設され、また、画像記録領域251
がシート24の所定の部分であれば、この部分に対応して
配設されていればよい。

この光透過部材11は、具体的には、光ファイバーを束ね
蓄積性蛍光体シート24の画像記録領域251に対応する光
ファイバー表面にキズを付けて、そのキズ部から光が漏
れ出るようにした構造のものを挙げることができる。た
だし、光透過部材11はこのような構造のものに限らず、
透明アクリル板の表面にキズを付けたもの。または、そ
の他蓄積性蛍光体シート24の画像記録領域251全体に光
を照射し得るものであればいかなるものでもよい。

また、カセッテ前面10には、光透過部材11の外部光導入
部12への入光を遮蔽しうる遮光板13が、ピン14にて回動
自在に取り付けられている。蓄積性蛍光体シート24の消
去を行うときには、この遮光板13を開き（第２図におい
て点線で示す状態）、カセッテ外部の所定位置に設置さ
れた外部光源17より発せられシリンドリカルレンズ18等
の光学系を経て進行する光を外部光導入部12へ導入す
る。それ以外のときは、遮光板13を閉じ、外部光導入部
12への入光を遮蔽する。また、蓄積性蛍光体シート24の
消去に際し、所望の照射時間を得るようなタイミングで
遮光板13を開閉し、シャッターとして用いることもでき
る。

なお、遮光板13は、上述のように回動して開閉するもの
に限らず、カセッテ前面10をスライドして開閉するもの
でもよい。また、遮蔽板13を用いない他の遮光手段によ
り外部光導入部12への入光の遮蔽を行ってもよい。

第２図に示す構成のカセッテ１は、外部光源17により消
去を行うものであるが、本発明は、第３図に示すよう
に、カセッテ１の内部に光源20を有し、該内部光源20に
より蓄積性蛍光体シート24の消去を行うようなものでも
よい。即ち、筐体２のカセッテ前面10の奥部に内部光源
20を設置し、必要に応じてシリンドリカルレンズ22のよ
うな光学系を設置し、内部光源20より発せられた光また
はさらにシリンドリカルレンズ22を介して進行する光を
光透過部材11のカセッテ前面側端面に形成された光導入
部19へ導入するようになっている。

なお、前記外部光源17、内部光源20およびシリンドリカ
ルレンズ18,22は、外部光導入部12および光導入部19か
ら均一に入光するようにこれらと同等の長さを有してい
るのがよい。また光源、特に内部光源20は、光導入部19
の長さとほぼ等しい蛍光燈、ハロゲンランプ、水銀燈の
ような線状の光源、あるいは、豆電球、発光ダイオード
（LED）等の微小単位の光源を光導入部19の全長に沿っ
て並設したもの等、いかなるものでもよい。

なお、本発明のカセッテ１では、第１図に示すように、
カセッテ１内に蓄積性蛍光体シート24を収納した状態で
蓄積性蛍光体シート24の裏面26にマーキングされたバー
コード等を確認するための窓16を蓋体３の所定位置に形
成しておくのがよい。

上述した本発明のカセッテの各実施例では、光透過部材
の光導入部12,19、遮光板13、外部および内部光源17,20
およびシリンドリカルレンズ18,22は、全てカセッテ前
面10側に設置されているが、これらはカセッテの前面10
以外の面（後面、左右側面、底面）に設置されていても
よい。即ち、消去光の入光方向は特に限定されないので
ある。また、上記カセッテの各面のうち、２以上の面
（例えば、カセッテ前面と後面、カセッテ両側面等）か
ら光透過部材11へ消去光を入光させるような構成として
もよい。

〈作用〉以下、本発明のカセッテの作用について説明する。

蓄積性蛍光体シート24は、カセッテ１の内部空間４に蓄
積性蛍光体シート24の表面25が光透過部材11側になるよ
うに収納される。

カセッテ１内へ蓄積性蛍光体シート24を収納するに際し
ては、カセッテ１の蓋体３が閉じた状態（第２図または
第３図に示す状態）から、爪部材７のレバー部71を図中
矢印方向に押圧し、爪部72の先端を穴101から抜いてロ
ック機構６のロックを解除し、同時にサクション機構を
有する吸着盤（図示せず）により蓋体３を吸着して持ち
上げる等により蓋体３を開き、次いでカセッテ１の内部
空間４に蓄積性蛍光体シート24を挿入し、その後前記吸
着盤を移動して蓋体３を閉じ、再びロック機構６により
ロックする。なおこのような作業は、自動で行っても手
動で行ってもよい。

蓋体３が閉じた状態では、弾力性のある押え部材15によ
り蓄積性蛍光体シート24の各所が押圧されているため、
蓄積性蛍光体シート24のずれや浮きが生じない。

次に、カセッテ１内に収納された蓄積性蛍光体シート24
を使用する直前に消去を行う。第２図に示す外部光源17
により消去を行うカセッテ１の場合には、遮光板13を開
き、外部光源17を点燈して、その光をシリンドリカルレ
ンズ18等により光透過部材11の外部光導入部12へ導く。
第３図に示す内部光源20を内蔵するカセッテ１の場合に
は、内部光源20を点燈し、その光を光透過部材11の光導
入部19へ導く。

第４図に示すように、外部光導入部12または光導入部19
より導入された消去光23は、光透過部材11の内部を直進
するとともに、各所において蓄積性蛍光体シート24の表
面25の方向へ屈曲または分散し、蓄積性蛍光体シート24
の表面25（画像記録領域251）に照射され、自然放射線
等による不必要な画像が消去される。この場合、蓄積性
蛍光体シート24と、光透過部材11とは極めて近距離にあ
るため、消去が確実になされ、また、画像記録領域251
全体にわたって均一に消去がなされる。

なお、消去光の照射時間は、第２図に示すカセッテ１で
は、外部光源17の点燈時間、シャッターとして用いた場
合の遮光板13の開閉タイミングまたはこれらの組み合せ
により適当に調整、決定され、また、第３図に示すカセ
ッテ１では、内部光源20の点燈時間により適当に調整、
決定される。

このようにして、消去が完了した後、カセッテ１内の蓄
積性蛍光体シート24は再び使用に供される。

なお、本発明のカセッテは、蓄積性蛍光体シート24の二
次消去を行うのに適しているが、照射する消去光23の光
量を多くすれば、一次消去にも適用可能である。

一次消去に用いる場合には、適当な種類の光源の選択の
他、上述したように、複数の外部光源17または内部光源
20を用いて、２以上の方向から光透過部材11へ消去光を
入光させるようにして光量の増大を図ればよい。

この場合には、読取装置に消去部を設ける必要がなくな
り、読取装置のコンパクト化が図れるという利点があ
る。

〈発明の効果〉本発明の蓄積性蛍光体シート用カセッテによれば、蓄積
性蛍光体シートを収納、保持するカセッテに消去機能を
併有させたことにより、次のような効果を発揮する。

従来、二次消去は、蓄積性蛍光体シートを画像読取装置
に内蔵された一次消去用消去装置へ読み取りと同一ライ
ンを循環させて搬送し、消去を行うか、あるいは、画像
読取装置の外部、またはカセッテ内へ蓄積性蛍光体シー
トを挿入するローダー部付近に別途設けられた消去装置
により消去を行っていたが、本発明のカセッテを用いれ
ば、蓄積性蛍光体シートを使用する前に、カセッテ内に
予め収納されている状態のシートにそのまま消去光を照
射するだけでよいため、上記従来法のように蓄積性蛍光
体シートを循環、搬送する等の必要がなく、その時間お
よび手間が省略され、また、二次消去専用の消去装置を
別途設ける必要もなくなるため、システムのコンパクト
化が図れる。これは、本発明のカセッテを一次消去に用
いた場合でも同様に画像読取装置内に消去装置を設置す
る必要がなくなり、装置のコンパクト化が図れる。

また、本発明のカセッテでは、蓄積性蛍光体シートを使
用する直前にカセッテ内において消去（一次または二次
消去）を行うので、カセッテに収納されている時間が長
くても、その間に受けた曝射Ｘ線等によるノイズをも完
全に消去することができ、蓄積性蛍光体シートを再使用
した際に、正確な画像情報を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、光源を内蔵しない本発明の蓄積性蛍光体シー
ト用カセッテの構成例を示す斜視図である。第２図は、第１図に示すカセッテの部分断面側面図であ
る。第３図は、光源を内蔵する本発明の蓄積性蛍光体シート
用カセッテの構成例を示す部分断面側面図である。第４図は、本発明における光透過部材の消去光の進行状
態を模式的に示す斜視図である。第５図は、蓄積性蛍光体シートの斜視図である。符号の説明１……カセッテ、２……筐体、 21……底部、３……蓋体、 31……係止部、４……内部空間、５……蝶番、６……ロック機構、７……爪部材、71……レバー部、 72……爪部、８……ガイド部材、９……スプリング、10……カセッテ前面、 101……穴、11……光透過部材、 12……外部光導入部、13……遮光板、 14……ピン、15……押え部材、 16……窓、17……外部光源、 18,22……シリンドリカルレンズ、 19……光導入部、20……内部光源、 23……消去光、 24……蓄積性蛍光体シート、 25……表面、 251……画像記録領域、 26……裏面

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】蓄積性蛍光体シートを収納する筐体と、前
記筐体に対し開閉可能に取り付けられた蓋体とで構成さ
れるカセッテであって、その内部にカセッテ外部より導入された光を伝達して前
記蓄積性蛍光体シートの画像記録領域に照射し得る光伝
達手段を有することを特徴とする蓄積性蛍光体シート用
カセッテ。
【請求項２】前記光伝達手段は、前記収納される蓄積性
蛍光体シートの画像記録領域に対応して配設され、外部
光導入部を有する光透過部材で構成され、前記外部光導
入部への入光を遮蔽しうる遮光手段を有する特許請求の
範囲第１項に記載の蓄積性蛍光体シート用カセッテ。
【請求項３】蓄積性蛍光体シートを収納する筐体と、前
記筐体に対開閉可能しに取り付けられた蓋体とで構成さ
れるカセッテであって、その内部に光源と、該光源からの光を伝達して前記蓄積
性蛍光体シートの画像記録領域に照射し得る光伝達手段
を有することを特徴とする蓄積性蛍光体シート用カセッ
テ。
【請求項４】前記光伝達手段は、前記収納される蓄積性
蛍光体シートの画像記録領域に対応して配設され、前記
光源からの光を導入する光導入部を有する光透過部材で
構成される特許請求の範囲第３項に記載の蓄積性蛍光体
シート用カセッテ。